JP2014189289A - 箱詰装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置レイアウトの自由度を向上する。
【解決手段】箱詰装置は、箱体10を保持する保持手段20と、角筒状にした箱体10の箱胴部12から下方に延出する一対の内フラップFa,Faを、箱胴部12の下部開口に向けて折り込む内フラップ折込手段22と、保持手段20を三次元空間において自由に移動可能に構成された搬送手段14とを備えている。箱詰装置は、角筒状の箱体10を保持している保持手段20を搬送手段14で移動して、該箱体10を載置位置に載置された物品に被せ、下部開口に折り込んだ両内フラップFa,Faおよび物品を内フラップ折込手段22で支持しつつ、箱体10を物品と共に持ち上げて載置位置から搬送する。
【選択図】図6

Description

この発明は、段ボール紙などからなるシートを製函した箱体に物品を詰め込む箱詰装置に関するものである。
胴貼りされた段ボール紙などからなる折り畳みシートを引き起こして上下が開口した角筒状に成形した箱体を、コンベヤなどに載置した物品の上方から被せた後に、箱体の箱胴部から下方へ延出した内フラップおよび外フラップを折り込み、その折り込んだ外フラップをテープなどで固定する箱詰装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1の装置は、搬送面に載置した物品に上方から箱体を被せた後に箱胴部から下方に延びる内フラップを搬送面より下方へ突出するよう保持しつつ、搬送面の一部を構成する揺動テーブルを水平軸周りに回動して、その内フラップを下部開口に向けて折り込むと共に、内フラップの折り込み状態を維持するように揺動テーブルなどの搬送面で内フラップを押さえつつ、コンベヤによって箱体を物品と共に搬送する。
実開昭50−102764号公報
特許文献1の装置は、折り込んだ内フラップおよび物品を揺動テーブルなどの搬送面で支持しながら箱体を後工程に向けてコンベヤで搬送する構成であるから、コンベヤの向きや長さなどの各種の制約が生じ、装置全体のレイアウト設計などの自由度が低くなってしまう。
すなわち本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、設計自由度が高い箱詰装置を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の箱詰装置は、
箱胴部を角筒状にした箱体を保持する保持手段と、
該保持手段に配設され、保持手段で保持している箱体の箱胴部から下方に延出すると共に互いに対向する一対の内フラップを、該箱胴部の下部開口に向けて折り込む内フラップ折込手段と、
前記保持手段を三次元空間において自由に移動可能に構成した搬送手段とを備え、
前記保持手段を前記搬送手段で移動して、該保持手段で保持している箱体を、載置位置に載置された物品に対して該物品を前記箱胴部の内側に位置付けるように被せると共に、前記内フラップ折込手段により前記下部開口に折り込んだ両内フラップおよび物品を該内フラップ折込手段で支持しつつ、保持手段で保持している箱体を物品と共に持ち上げて載置位置から搬送する構成としたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、内フラップ折込手段により折り込んだ内フラップおよび物品を支持しつつ保持手段で保持している箱体を搬送手段によって自由移動し得るよう構成されているので、例えば外フラップの折り込み等を行う位置や向きなどが制限されず、装置のレイアウト設計の自由度が高く、装置の小型化や省スペース化を図り得る。
請求項2に係る発明では、前記搬送手段は、前記載置位置から前記箱体の向きを変えて、前記箱胴部から下方に延出すると共に互いに対向する一対の外フラップを折り込む折込位置に搬送する構成としたことを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、搬送手段によって箱体の向きを変えて載置位置から折込位置に搬送するので、折込位置における外フラップ折込手段の構成の自由度を向上し得る。
請求項3に係る発明では、前記内フラップ折込手段は、前記保持手段で保持した前記箱体における一対の内フラップの外側に、該内フラップの夫々対応して該保持手段に配設された一対の内フラップ折込体によって、両内フラップを内側へ折り込み、夫々の前記内フラップ折込体は、前記内フラップより幅狭に形成されて、折り込んだ内フラップの幅方向中央部を支持し、
前記保持手段を前記搬送手段で移動して、該保持手段で保持している箱体を物品と共に載置位置から折込位置に搬送し、該折込位置に配設された一対の外フラップ折込体の間に、前記箱胴部から下方に延出すると共に互いに対向する一対の外フラップを位置付け、
前記外フラップ折込体によって前記外フラップを折り込む途中で、前記内フラップ折込体による内フラップの支持を解除して、前記搬送手段により前記箱体を下降して折込位置に該箱体を載置する構成としたことを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、外フラップを折り込む途中で、折り込んだ内フラップを支持している内フラップ折込体を外側へ退避すると共に、折り込んだ外フラップを載置面に当接する構成であるから、内フラップ折込体で支持していた物品を外フラップに受け渡しつつ、外フラップを内フラップ折込体と干渉させることなく適切に折り込むことができる。
請求項4に係る発明では、前記保持手段は、夫々の前記内フラップに連なる箱胴部の対向する側壁の間隔に合わせて互いの離間間隔を調節可能に構成された保持部を、前記側壁の夫々に対応して備えると共に、夫々の保持部に、前記側壁を前記箱胴部の外側から吸着保持する側壁吸着部を備えたことを特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、箱体を吸着保持する側壁吸着部の位置を箱体のサイズに合わせて調節可能であるから、様々なサイズの箱体に物品を箱詰めすることができる。
請求項5に係る発明では、前記保持手段は、シートマガジンからシート状に折り畳まれた箱体を取り出す際に該箱体を吸着保持する取出吸着部を備えたことを特徴とする。
請求項5に係る発明によれば、保持手段の取出吸着部によってシートマガジンからシート状の箱体を取り出すことができる。
本発明に係る箱詰装置によれば、設計自由度が高い。
本発明の実施例に係る箱詰装置を示す概略平面図である。 実施例のロボットハンドを一部破断して示す概略正面図である。 実施例の保持手段において、一対の保持部を互いに近接・離間させる機構を示す概略平面図である。 実施例のロボットハンドを示す概略側面図である。 実施例の内フラップ折込手段を拡大して示す説明図である。 内フラップの折り込み工程を示す説明図であって、(a)は載置位置に載置された物品に箱体を被せる状況を示し、(b)は内フラップを折り込んだ状況を示し、(c)は内フラップ折込体によって内フラップおよび物品を支持して、箱体を物品と共に持ち上げた状況を示す。 外フラップの折り込み工程を示す説明図であって、(a)は外フラップ折込手段によって外フラップの折り込みを開始した状況を示し、(b)は内フラップ折込体を退避姿勢に戻した状況を示し、(c)は箱体を下降する状況を示し、(d)は外フラップの折り込みが完了した状況を示す。
次に、本発明に係る箱詰装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
図1に示すように、実施例に係る箱詰装置は、胴貼りされた段ボール紙などのシート状に折り畳まれた箱体10を、三次元空間を自由に移動可能なロボットアーム(搬送手段)14に支持されたロボットハンド16によってシートマガジン18の最前列から取り出し、成形位置S1においてシート状の箱体10を上下が開口した角筒状に成形する。その後に箱詰装置は、角筒状にした箱体10を載置位置S2に搬送し、載置位置S2に載置された物品Gの上方から、その物品Gに箱体10を被せた後に、箱体10の箱胴部12を構成する環状に繋がった4つのサイドパネルから上下の夫々に延出すると共に対をなすように箱胴部12の開口を挟んで対向した内フラップFa,Faおよび外フラップFb,Fbのうち、下方に延出した一対の内フラップFa,Faを夫々折り込む。また、箱詰装置は、載置位置S2から折込位置S3に箱体10を物品Gと共に搬送し、下方に延出した一対の外フラップFb,Fbを夫々折り込む。ここで、箱体10の箱胴部12を構成する4つのサイドパネルのうち、内フラップFaに連なるサイドパネルを第1側壁12aといい、外フラップFbに連なるサイドパネルを第2側壁12bと指称する。
図2〜図4に示すように、前記ロボットハンド16は、箱体10を保持する保持手段20と、この保持手段20に配設され、両内フラップFa,Faを箱胴部12の下部開口へ向けて折り込む内フラップ折込手段22とを備えている。保持手段20は、ロボットアーム14に支持された支持部24と、この支持部24の下側に配設されたレール25と、このレール25を介して互いに近接・離間移動可能に配設され、支持部24から下方へ延出した一対の保持部26,26を備えている。図4に示すように、各保持部26は、両保持部26,26の近接離間方向と交差する方向(以下、交差方向という)に離間配置され、上下に延在する一対のメインフレーム26a,26aの間に、サブフレーム26bを交差方向に架設してなる枠状体である。夫々の保持部26において、図4の紙面右側に配設された一方のメインフレーム26aの前記近接離間方向に沿う壁面には、シートマガジン18からシート状の箱体10を取り出す際に該箱体10を吸着保持する2つの取出吸着部28,28が上下に整列するよう配設されている。また、夫々の保持部26における各メインフレーム26aの前記近接離間方向の内側に向いた面の下端部には、箱体10の第1側壁12aの外面を該箱胴部12の外側から吸着保持する側壁吸着部30が夫々配設されている。なお、各保持部26には、箱体10のサイズや形状に応じて適宜数の吸着部28,30が設けられる。
図3および図4に示すように、保持手段20は、駆動手段としての第1サーボモータ32と、支持部24の下側に回転可能に配設され、第1サーボモータ32の出力軸に取り付けられた出力歯車32aと噛み合う第1平歯車33aと、該第1平歯車33aと同心で一体回転する第2平歯車33bと、支持部24の下側に前記近接離間方向に移動可能に配設され、第2平歯車33bに対して該第2平歯車33bの両側で夫々噛み合う一対のラック34,34とからなる作動機構を備えている。各ラック34は、対応の保持部26の上部に連結されており、第2平歯車33bが回転すると一対の保持部26,26がレール25,25に案内されて互いに近接・離間移動するようになっている。保持手段20は、箱胴部12を保持する際または包装品種の切り替えに応じた箱体10のサイズの変更に合わせて、一対の保持部26,26の離間間隔を作動機構によって変更して、夫々の保持部26,26に配設された取出吸着部28,28同士の間隔および側壁吸着部30,30同士の離間間隔を、保持対象部位に合わせて調節する。なお、各吸着部28,30には、図示しない真空発生器等の負圧発生手段によって、箱体10を持ち上げ可能に保持する吸引力が付与される。
図5に示すように、前記内フラップ折込手段22は、保持手段20で保持された箱体10における一対の内フラップFa,Faの外側に対応して両保持部26,26の夫々に配設された一対の内フラップ折込体36,36と、各保持部26に配設され、両内フラップ折込体36,36を夫々回動する一対の折込体作動部38,38とを備えている。各内フラップ折込体36は、保持部26に対して一対の外フラップFb,Fbの対向方向に延びた軸周りに回動可能に配設され、上下に延在して保持部26から下方へ延出する退避姿勢と、箱胴部12の下部開口の下側に略水平に延在する支持姿勢との間で回動する。また、各内フラップ折込体36は、図4に示すように、内フラップFaよりも幅狭に形成された板状体であり、支持姿勢において内フラップFaの幅方向中央部を支持するよう構成されている。各折込体作動部38は、前記保持部26に配設された駆動手段としての第2サーボモータ39によって回転されるネジ軸40が、保持部26に一対の外フラップFb,Fbの対向方向に延びた軸周りに回転可能に配設されたウォームギヤ41に噛み合っており、このウォームギヤ41に内フラップ折込体36が配設されている。すなわち、第2サーボモータ39によるネジ軸40の回転に伴ってウォームギヤ41が回転することで、内フラップ折込体36が退避姿勢と支持姿勢との間で姿勢変位される。
このように構成されたロボットハンド16は、取出吸着部28によって、シートマガジン18の最前列にあるシート状の箱体10の第1側壁12aおよび第2側壁12bを吸着保持して、該箱体10を成形位置S1に搬送する。成形位置S1では、該成形位置S1に配設された成形吸着部42によって、前記4つの取出吸着部28で保持している一方の第2側壁12bに対向する他方の第2側壁12bの外面が吸着保持される。そして、ロボットハンド16は、取出吸着部28,28の離間間隔を変えて、一方の第2側壁12bのみを吸着保持して、成形吸着部42で吸着保持された他方の第2側壁12bとこの第2側壁12bに連なる第1側壁12aとの折り曲げ角部(罫線)を軸として、他方の第2側壁12bから離すように回動変位させて、箱胴部12を上下に開口する角筒状に成形する。また、成形位置S1には、上下方向に向いた軸周りに回動可能な規制板44が成形吸着部42に隣接して配設され、シート状の箱体10に沿うように退避した姿勢から角筒状に成形された箱胴部12の第1側壁12aに当接するように回動した規制姿勢をとる規制板44によって、ロボットハンド16の取出吸着部28による吸着保持を解除した後も箱胴部12が角筒状に開かれた状態で保持される。そして、成形吸着部42と規制板44とによって角筒状に保持された箱体10の外側から、各側壁吸着部30によって、両第1側壁12a,12aの外面を吸着保持すると、成形吸着部42の吸着が解除される。
前記成形吸着部42の吸着が解除された箱体10は、上下に開口が向く姿勢を維持して鉛直軸周りにおける回転角度を変えることなく、ロボットアーム14によるロボットハンド16の移動に伴って成形位置S1から載置位置S2に搬送される。載置位置S2には、物品供給コンベヤ46によって供給された物品Gがテーブル48,50,50に載置されており、図6(a)に示すように、ロボットハンド16は、物品Gの上から保持手段20で保持した箱体10を、箱胴部12の内側に物品Gを収容するように被せる。図6(b)に示すように、テーブルは、ロボットハンド16によって物品Gに箱体10が被せられる際に、中央部の固定テーブル48を残して左右両側の可動テーブル50,50が下降し、各内フラップFaの折り込み方向前側が開放される。ロボットハンド16は、内フラップFaの折り込みラインが物品Gの底面に揃う設定高さで箱体10を位置付け、折込体作動部38によって退避姿勢から支持姿勢へ回動する内フラップ折込体36によって両内フラップFa,Faが折り込みラインに沿って下部開口に向けて折り込まれる。図6(c)に示すように、ロボットアーム14による上昇によりロボットハンド16は、下部開口に折り込んだ両内フラップFa,Faを支持姿勢にある両内フラップ折込体36,36で支持すると共に、両内フラップFa,Faを介して両内フラップ折込体36,36で物品Gを支持しつつ、載置位置S2の固定テーブル48から箱体10を物品Gと共に持ち上げる。
前記ロボットハンド16は、両内フラップ折込体36,36で両内フラップFa,Faおよび物品Gを支持すると共に、両側の側壁吸着部30,30で対向する第1側壁12a,12aを吸着保持した状態を保ったまま、箱体10を鉛直軸周りに90°回転させつつ載置位置S2から折込位置S3にロボットアーム14による移動に伴って搬送する。図1に示すように、折込位置S3には、エアシリンダ等の作動手段51によって、該折込位置S3に対して互いに近接・離間するように水平方向に進退移動する一対の外フラップ折込体52,52を有する外フラップ折込手段50が配設されている。なお、各外フラップ折込体52は、外フラップFb,Fbの折込ラインと平行に延在する棒状に形成されている。図7(a)に示すように、ロボットハンド16は、両外フラップ折込体52,52の間に両外フラップFb,Fbが配置される高さで箱体10を位置付け、両外フラップ折込体52,52を作動手段51,51によって折込位置S3に向けて前進することで、各外フラップ折込体52によって一対の外フラップFb,Fbが箱胴部12の下縁に沿って内フラップFaに向けて夫々折り込まれる。図7(b)に示すように、ロボットハンド16は、両外フラップFb,Fbの折り込み途中で、両内フラップ折込体36,36を支持姿勢から退避姿勢に向けて回動して、折り込み途中の両外フラップFb,Fbの間から内フラップ折込体36,36を外側へ退避すると共に、図7(c)に示すように、箱体10を徐々に下降して外フラップFb,Fbを載置面(図示せず)に当接させて両外フラップFb,Fbを更に折り込む。ここで、内フラップ折込体36を退避しても、物品Gは折り込まれた外フラップFb,Fbに内フラップFa,Faを介して支持される。図7(d)に示すように、両外フラップFb,Fbの折り込みが完了した際に、ロボットハンド16によって箱体10は折込位置S3の載置面に載置される。
前記両外フラップFb,Fbが折り込まれた箱体10は、前記側壁吸着部30による吸着を解除してロボットハンド16による箱体10の保持を解除した後に、コンベヤ等の移送手段54によって折込位置S3から搬送され、図示しないテープ貼付手段によって両外フラップFb,Fbの先端同士の合わせ目にテープが貼り付けられて下部開口が封止される。また、図示しない折込手段によって箱胴部12の上縁から上方へ延出する内フラップFaおよび外フラップFbが折り込まれ、上側の外フラップFb,Fbの先端同士の合わせ目にテープが貼り付けられて、上部開口が封止される。
次に、実施例に係る箱詰装置の作用効果について説明する。箱詰装置は、内フラップ折込手段22の両内フラップ折込体36,36により折り込んだ両内フラップFa,Faおよび該内フラップFa,Faを介して物品Gを支持しつつ、保持手段20で保持した箱体10を物品Gと共にロボットアーム14によって自由移動し得る。例えば、物品Gを収容すると共に両内フラップFa,Faを折り込む載置位置S2と、外フラップFb,Fbを折り込む折込位置S3とがコンベヤなどを介すことなく離間していても、載置位置S2から折込位置S3に箱体10を物品Gと共に搬送することができ、載置位置S2から折込位置S3にコンベヤなどで搬送する場合のようにコンベヤの設置スペースや搬送向きなどによって折込位置S3の場所などが制限されることもない。すなわち、ロボットアーム14によるロボットハンド16の可動域の範囲内で、シートマガジン18、成形位置S1、載置位置S2および折込位置S3などの場所や高さなどを自由に設定することができると共に、これらの位置S1〜S3において製函や折り込み等の各作業を行う装置を、自由に配設することができる。従って、箱詰装置は、装置のレイアウト設計の自由度が高く、装置の小型化や省スペース化を図り得る。しかも、ロボットアーム14によってロボットハンド16で保持された箱体10の向きを変えて載置位置S2から折込位置S3に搬送するので、外フラップFb,Fbの折り込みを行う位置や向きなどが制限されず、折込位置S3における外フラップ折込手段50の構成の自由度を向上し得る。
前記箱詰装置は、外フラップFb,Fbを折り込む途中で、折り込んだ内フラップFa,Faを支持する内フラップ折込体36,36を外側へ退避すると共に、折り込んだ外フラップFb,Fbを載置面に当接させる構成であるから、内フラップ折込体36,36で支持していた物品Gを外フラップFb,Fbに受け渡しつつ、外フラップFb,Fbを内フラップ折込体36,36と干渉させることなく適切に折り込むことができる。また、箱詰装置は、前記作動機構によって一対の保持部26,26の離間間隔を変更することで一対の第1側壁12a,12aの夫々に対応した側壁吸着部30,30の位置を箱体10のサイズに合わせて調節可能であるから、様々なサイズの箱体10に柔軟に対応して箱体10を搬送することができ、幅広い品種の物品Gを箱詰めすることができる。しかも、箱詰装置は、成形位置S1から載置位置S2への搬送や載置位置S2から折込位置S3への搬送にコンベヤ等を用いる場合のように、箱体10のサイズ変更に合わせてコンベヤの設定を変更する等の煩雑な作業を不要にすることができ、物品Gの品種変更を簡単に行うことができる。
(変更例)
本願発明は実施例の構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。また、以下の変更例に限らず、実施例に記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1)保持手段20は、箱胴部12から上方に延出したフラップFa,Fbを保持する構成であってもよく、また吸着部28,30による吸着保持に代えて、把持や押圧支持などによって箱体10を保持してもよい。
(2)保持手段20において一対の保持部26,26の間隔を調節する作動機構としては、駆動手段によって回転するボールネジを用いた機構など、その他の機構を採用し得る。
(3)内フラップ折込手段22は、内フラップFaを折り込む内フラップ折込体36とは別に、内フラップ折込体36で折り込んだ内フラップFaを、支持体によって箱胴部12の下部開口に沿った姿勢で支持する構成であってもよい。また、内フラップ折込手段22は、実施例の折込体作動部38の構成に限定されず、モータやシリンダの駆動を受けて、内フラップ折込体36を回動または進退移動させて内フラップFaを折り込み可能な各種の機構を採用し得る。
(4)外フラップ折込手段50は、箱体10を搬送しながら折込位置S3における搬送路に沿って配設されれたガイドによって、両外フラップFb,Fbを徐々に折り込む構成であってもよい。この場合に、保持手段20は、箱体10を折込位置S3に載置した後に、保持部26,26を互いに離間移動させて、内フラップFa,Faおよび物品Gの支持を解除するのが好ましい。
(5)載置位置S2で内フラップFa,Faを折り込んで箱体10を物品Gと共に搬送する際に、箱体10の向きを変えなくてもよく、また鉛直軸周りに箱体10の向きを変えるのではなく、水平軸周り等その他の方向に向きを変えてもよい。
(6)シートマガジン18からのシート状の箱体10の取り出しやシート状の箱体10を角筒状に成形するのは、ロボットハンド16ではなく、別の手段を用いてもよい。
10 箱体,12 箱胴部,12a 第1側壁(側壁),14 ロボットアーム(搬送手段),
18 シートマガジン,20 保持手段,22 内フラップ折込手段,28 取出吸着部,
30 側壁吸着部,36 内フラップ折込体,50 外フラップ折込手段,
52 外フラップ折込体,Fa 内フラップ,Fb 外フラップ,G 物品,
S2 載置位置,S3 折込位置

Claims (5)

  1. 箱胴部(12)を角筒状にした箱体(10)を保持する保持手段(20)と、
    該保持手段(20)に配設され、保持手段(20)で保持している箱体(10)の箱胴部(12)から下方に延出すると共に互いに対向する一対の内フラップ(Fa,Fa)を、該箱胴部(12)の下部開口に向けて折り込む内フラップ折込手段(22)と、
    前記保持手段(20)を三次元空間において自由に移動可能に構成した搬送手段(14)とを備え、
    前記保持手段(20)を前記搬送手段(14)で移動して、該保持手段(20)で保持している箱体(10)を、載置位置(S2)に載置された物品(G)に対して該物品(G)を前記箱胴部(12)の内側に位置付けるように被せると共に、前記内フラップ折込手段(22)により前記下部開口に折り込んだ両内フラップ(Fa,Fa)および物品(G)を該内フラップ折込手段(22)で支持しつつ、保持手段(20)で保持している箱体(10)を物品(G)と共に持ち上げて載置位置(S2)から搬送する構成とした
    ことを特徴とする箱詰装置。
  2. 前記搬送手段(14)は、前記載置位置(S2)から前記箱体(10)の向きを変えて、前記箱胴部(12)から下方に延出すると共に互いに対向する一対の外フラップ(Fb,Fb)を折り込む折込位置(S3)に搬送する構成としたことを特徴とする請求項1記載の箱詰装置。
  3. 前記内フラップ折込手段(22)は、前記保持手段(20)で保持した前記箱体(10)における一対の内フラップ(Fa,Fa)の外側に、該内フラップ(Fa,Fa)の夫々対応して該保持手段(20)に配設された一対の内フラップ折込体(36,36)によって、両内フラップ(Fa,Fa)を内側へ折り込み、夫々の前記内フラップ折込体(36)は、前記内フラップ(Fa)より幅狭に形成されて、折り込んだ内フラップ(Fa)の幅方向中央部を支持し、
    前記保持手段(20)を前記搬送手段(14)で移動して、該保持手段(20)で保持している箱体(10)を物品(G)と共に載置位置(S2)から折込位置(S3)に搬送し、該折込位置(S3)に配設された一対の外フラップ折込体(52,52)の間に、前記箱胴部(12)から下方に延出すると共に互いに対向する一対の外フラップ(Fb,Fb)を位置付け、
    前記外フラップ折込体(52,52)によって前記外フラップ(Fb,Fb)を折り込む途中で、前記内フラップ折込体(36,36)による内フラップ(Fa,Fa)の支持を解除して、前記搬送手段(14)により前記箱体(10)を下降して折込位置(S3)に該箱体(10)を載置する構成としたことを特徴とする請求項1または2記載の箱詰装置。
  4. 前記保持手段(20)は、夫々の前記内フラップ(Fa,Fa)に連なる箱胴部(12)の対向する側壁(12a,12a)の間隔に合わせて互いの離間間隔を調節可能に構成された保持部(26)を、前記側壁(12a)の夫々に対応して備えると共に、夫々の保持部(26)に、前記側壁(12a)を前記箱胴部(12)の外側から吸着保持する側壁吸着部(30)を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の箱詰装置。
  5. 前記保持手段(20)は、シートマガジン(18)からシート状に折り畳まれた箱体(10)を取り出す際に該箱体(10)を吸着保持する取出吸着部(28)を備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の箱詰装置。
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