JP2014188298A - スプリンクラ消火設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】予作動弁22の二次側配管12を負圧にするスプリンクラ消火設備は、真空配管14a,14bを介して真空ポンプ24と接続されており、真空配管14a,14bの間には気水分離排水装置7が設けられている。この気水分離排水装置7は、第1のタンク71及び第2のタンク72を備え、非排水時、真空配管14aに流入した水は第2のタンク72で気水分離される。また、第2のタンク72から排水する際には、第2のタンク72を真空配管14a,14bから遮断し、第2のタンク72内の水を排出する。この排水時、真空配管14a,14bと連通した第1のタンク71によって、真空配管14aに流入した水を気水分離し、スプリンクラ消火設備の監視動作を継続する。
【選択図】図2
Description
なお、第2の水検出手段に代えて、第2のタンクに貯留された水を排出しはじめてから所定の時間経過した後、電動弁を制御して、気水分離排水装置を非排出状態に戻してもよい。
以下、実施の形態1に係るスプリンクラ消火設備について説明する。
まず、図1〜2を参照して、本実施の形態1に係るスプリンクラ消火設備の構成を説明する。
ここで、真空配管14aが本発明の第1の真空配管に相当し、真空配管14bが本発明の第2の真空配管に相当する。
この気水分離排水装置7は、第1のタンク71と第2のタンク72とを備える。第1のタンク71は、上端部に排気口71bが設けられ、下端部に排水口71cが設けられ、内部空間に流入口71aが形成された耐圧外殻であるタンク本体71eを有する。また、第2のタンク72は、上端部に排気口72bが設けられ、下端部に排水口72cが設けられ、内部空間に流入口72aが形成された耐圧外殻であるタンク本体72eを有する。これら第1のタンク71と第2のタンク72とは、上下に高低差を有するように離間して配設されている。つまり、第2のタンク72は、第1のタンク71よりも下方に配設されている。より詳しくは、第2のタンク72の上端部が第1のタンク71の下端部よりも下方となるように、第1のタンク71及び第2のタンク72が配設されている。
詳しくは、排水弁78が設けられた排水管79の一端は第2のタンク72の排水口72cに、該排水管79の他端は排水口72cよりも下方に開口した排出口79aに、それぞれ接続される。また、吸気弁76が設けられた吸気管76aの一端は第2のタンク72の排気口72bに、吸気管76aの他端は外気に開口した吸気口76bに、それぞれ接続される。
図3は、本発明の実施の形態1に係る気水分離排水装置が非排水状態のときの動作を説明する図である。
二次側配管12に流水遮断弁31を介して接続された真空配管14aに、何らかの原因で水が流入したとする。何らかの原因とは、例えば、二次側配管12が充水された際に、流水遮断弁31が故障して閉止できなかった場合や、流水遮断弁31に異物が挟まり閉止できなかった場合や、流水遮断弁31が固着して動かなくなったりした場合が考えられる。
次に、図4〜図6を参照して、第2のタンク72内に貯留した流入水Wを排水する動作について説明する。
次に、図7〜図9を参照して、流入水Wの排水後に非排水状態に復帰する動作について説明する。
なお、第2のタンク72内の圧力を計測する図示しない圧力計測手段を設けておき、第2のタンク72内の圧力が予め設定した圧力上限値以下の負圧となったことを該圧力計測手段が検出したときに連結弁73を開放し、非排水状態に復帰させるようにしてもよい。このように構成することで、連結弁73を開放したときの第1のタンク71内の圧力変動を抑制することができる。
次に、図4〜図8を参照して、前記排水手段が、前記排水又は前記排水準備の状態であるときに、真空配管14aに水が流入した場合の動作について説明する。
しかしながら、上述のように、第1のタンク71内に貯留される流入水Wの水面が排気口71bに達するまでは真空配管14bに流出することはない。したがって、この間に第2のタンク72の排水を完了させ、非排水状態に復帰させるようにする。
本発明に係る気水分離排水装置は、実施の形態1で示した構成に限定されるものではなく、例えば以下のように構成してもよい。
まず、図1及び図10を参照して、本実施の形態2に係るスプリンクラ消火設備の構成を説明する。なお、実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
つまり、本実施の形態2では、非排水時、第2のタンク720は、連結管730a、第1のタンク710、流入管77b及び切換弁77を介して、二次側配管12側の真空配管14aと連通する構成となっている。
図11は、本発明の実施の形態2に係る気水分離排水装置が非排水状態のときの動作を説明する図である。
非排水時、第2のタンク720は、排気口720b、排水口710c、排気口710b、逆止弁75を介して、真空配管14bより吸引されており、さらに、排気口720b、排気管74aを介して、真空配管14bより吸引されており、第1のタンク710と同じ負圧となっている。このため、真空配管14aに流入した水は、第2のタンク720の流入口720aに向かい、第2のタンク720内に流入する。真空引きされている第2のタンク720の排気口720bは内部空間の上端に設けられているので、第2のタンク720内に流入した水Wの水面が第2のタンク720の上端に達しない限り、流入水Wが排気口720bに向かうことはない。
次に、図12〜図14を参照して、第2のタンク720内に貯留した流入水Wを排水する動作について説明する。
次に、図15〜図17を参照して、流入水Wの排水後に非排水状態に復帰する動作について説明する。
なお、実施の形態1と同様に、第2のタンク720内の圧力を計測する図示しない圧力計測手段を設けておき、第2のタンク720内の圧力が予め設定した圧力上限値以下の負圧となったことを該圧力計測手段が検出したときに連結弁730を開放し、非排水状態に復帰させるようにしてもよい。このように構成することで、連結弁730を開放したときの第1のタンク710内の圧力変動を抑制することができる。
次に、図12〜図16を参照して、前記排水手段が、前記排水又は前記排水準備の状態であるときに、真空配管14aに水が流入した場合の動作について説明する。
しかしながら、上述のように、第1のタンク710内に貯留される流入水Wの水面が排気口710bに達するまでは真空配管14bに流出することはない。したがって、この間に第2のタンク720の排水を完了させ、非排水状態に復帰させるようにする。
実施の形態1及び2に開示した技術的思想に基づき、構成と動作を僅かに変更するだけで新たな効果を得ることができるので、その実施の形態について以下に開示する。なお、説明の便宜の為、実施の形態1,2と同一の符号を付し、異なる構成、動作を以下に示すものとする。
本実施の形態3では、実施の形態1又は実施の形態2において排水時流入路選択手段及び排水時排気路選択手段を構成する弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、切換弁77)、吸気弁76及び排水弁78を電動弁とする。
前記制御手段は、前記第1の水位検出手段が前記所定の上限値以上の水位を検出したとき、前記電動弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、吸気弁76、切換弁77、排水弁78)を動作させて第2のタンク72,720から排水するように、前記電動弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、吸気弁76、切換弁77、排水弁78)を自動制御する。また、前記制御手段は、前記第2の水位検出手段が前記所定の下限値以下の水位を検出したときには気水分離排水装置7,70が非排水状態に復帰するように、前記電動弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、吸気弁76、切換弁77、排水弁78)を自動制御する。
実施の形態3に開示した技術的思想に基づき、構成と動作を僅かに変更するだけで同様な効果を得ることができるので、その実施の形態について以下に開示する。なお、実施の形態3と同様、説明の便宜の為、実施の形態1,2と同一の符号を付し、異なる構成、動作を以下に示すものとする。
本実施の形態4では、実施の形態3と同様に、排水時流入路選択手段及び排水時排気路選択手段を構成する弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、切換弁77)、吸気弁76及び排水弁78を電動弁とする。また、実施の形態3と同様に、第2のタンク72,720に、その内部に溜まった水の高さが予め設定した所定の上限値以上となったことを検出する図示しない第1の水位検出手段を備える。そして、実施の形態3とは異なり、前記第1の水位検出手段水位検出結果と予め設定した第1の所定時間に基づいて、前記電動弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、吸気弁76、切換弁77、排水弁78)を自動制御する図示しない制御手段を設ける。この制御手段は、消火システム制御盤5内に設けてもよいし、消火システム制御盤5とは別に設けてもよい。
前記制御手段は、前記第1の水位検出手段が前記所定の上限値以上の水位を検出したとき、前記電動弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、吸気弁76、切換弁77、排水弁78)を動作させて第2のタンク72,720から排水するように、前記電動弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、吸気弁76、切換弁77、排水弁78)を自動制御する。また、前記制御手段は、第2のタンク72,720に貯留された水を排出しはじめてから予め設定した第1の所定時間が経過した後、第2のタンク72,720の排水を完了したものとして、気水分離排水装置7,70が非排水状態に復帰するように、前記電動弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、吸気弁76、切換弁77、排水弁78)を自動制御する。
実施の形態5に係るスプリンクラ消火設備では、排水時流入路選択手段及び排水時排気路選択手段を構成する弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、切換弁77)、吸気弁76及び排水弁78を電動弁とし、さらに流水遮断弁31を電動弁とする。
Claims (9)
- 加圧送水装置と、予作動弁と、該予作動弁の一次側に設けられて基端側に加圧送水装置が接続される一次側配管と、前記予作動弁の二次側に設けられてスプリンクラヘッドが接続されるとともに平常時は充水されない二次側配管と、該二次側配管内を常時は負圧にする真空ポンプと、前記二次側配管と前記真空ポンプとを接続する真空配管と、該真空配管に設けられて前記予作動弁の開放と連動して閉止する流水遮断弁と、を備えるスプリンクラ消火設備において、
前記真空配管は、前記二次側配管に接続されて前記流水遮断弁が設けられた第1の真空配管と、前記真空ポンプに接続された第2の真空配管と、で構成され、
前記第1の真空配管と前記第2の真空配管との間には、気水分離排水装置が設けられており、
該気水分離排水装置は、
上端部に排気口が設けられ、下端部に排水口が設けられ、内部空間に流入口が設けられた耐圧外殻を有する第1のタンクと、
上端部に排気口が設けられ、下端部に排水口が設けられ、内部空間に流入口が設けられた耐圧外殻を有し、前記第1のタンクよりも下方に設けられた第2のタンクと、
非排水時には、前記第2のタンクの流入口及び前記第1のタンクと前記第1の真空配管とを連通させ、排水時には、前記第1のタンクの流入口と前記第1の真空配管とを連通させて、前記第2のタンクの流入口と前記第1の真空配管との間の流路を遮断する排水時流入路選択手段と、
非排水時には、前記第2のタンクの排気口及び前記第1のタンクの排気口と前記第2の真空配管とを連通させ、排水時には、前記第1のタンクの排気口と前記第2の真空配管とを連通させて、前記第2のタンクの排気口と前記第2の真空配管との間の流路を遮断する排水時排気路選択手段と、
一端が外気に開口し他端が前記第2のタンクの排気口に接続された吸気管に設けられ、常閉で排水時に開状態となる吸気弁と、
一端が前記第2のタンクの排水口に接続され、他端が前記第2のタンクの排水口よりも下方に開口した排出口に接続された排水管に設けられ、常閉で排水時に開状態となる排水弁と、
を備え、
非排水時、前記第1の真空配管から流入した水を前記第2のタンクに貯留し、前記第2の真空配管へ該水が流入することを防止し、
排水時、
前記排水時流入路選択手段及び前記排水時排気路選択手段によって前記真空配管と前記第2のタンクとの間の流路を遮断し、前記吸気弁を開いて前記第2のタンク内を大気圧とした後に、前記排水弁を開いて前記第2のタンクに貯留された水を排出すると共に、
前記真空配管と前記第1のタンクとの連通を維持し、該第1のタンクで前記第1の真空配管から流入した水を貯留し、前記第2の真空配管へ該水が流入することを防止することを特徴とするスプリンクラ消火設備。 - 排水時流入路選択手段は、前記第1の真空配管と前記第1のタンクの流入口とを接続する第1の流入管と、前記第1のタンクの排水口と前記第2のタンクの流入口とを接続する連結管と、該連結管に設けられ、非排水時には開状態となり、排水時には閉状態となる連結弁と、で構成され、
排水時排気路選択手段は、前記第2の真空配管と前記第1のタンクの排気口とを接続する第1の排気管と、前記第2の真空配管と前記第2のタンクの排気口とを接続する第2の排気管と、該第2の排気管に設けられ、非排水時には開状態となり、排水時には閉状態となる排気遮断弁と、で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスプリンクラ消火設備。 - 排水時流入路選択手段は、前記第1の真空配管と前記第1のタンクの流入口とを接続する第1の流入管と、前記第1の真空配管と前記第2のタンクの流入口とを接続する第2の流入管と、前記第1の真空配管、前記第1の流入管及び前記第2の流入管に接続され、前記第1の真空配管と連通する流入管を切り替える切換弁と、前記第1のタンクの排水口と前記第2のタンクの排気口とを接続する連結管と、該連結管に設けられ、非排水時には開状態となり、排水時には閉状態となる連結弁と、で構成され、
排水時排気路選択手段は、前記第2の真空配管と前記第1のタンクの排気口とを接続する第1の排気管と、前記第2の真空配管と前記第2のタンクの排気口とを接続する第2の排気管と、該第2の排気管に設けられ、非排水時には開状態となり、排水時には閉状態となる排気遮断弁と、で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスプリンクラ消火設備。 - 前記第2の真空配管と前記第1のタンクの排気口とは、第1の排気管を介して接続されており、
前記第1の排気管には、前記第2の真空配管から前記第1のタンクへ向かう空気の流れを規制する逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のスプリンクラ消火設備。 - 前記排水時流入路選択手段及び前記排水時排気路選択手段を構成する弁、前記吸気弁、並びに、前記排水弁は電動弁であり、
これら電動弁を制御する制御手段と、
前記第2のタンクに貯留された水の高さが予め設定された上限値以上となったことを検出する第1の水位検出手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記第2のタンクに貯留された水の高さが前記上限値以上となったことを前記第1の水位検出手段が検出すると、
前記電動弁を制御して、前記第2のタンクに貯留された水を自動的に排出することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のスプリンクラ消火設備。 - 前記第2のタンクに貯留された水の高さが予め設定した所定の下限値以下となったことを検出する第2の水位検出手段を備え、
前記制御手段は、
前記第2のタンクに貯留された水の高さが前記下限値以下となったことを前記第2の水位検出手段が検出すると、
前記電動弁を制御して、非排出状態に戻すことを特徴とする請求項5に記載のスプリンクラ消火設備。 - 前記制御手段は、
前記第2のタンクに貯留された水を排出しはじめてから所定の時間経過した後、
前記電動弁を制御して、非排出状態に戻すことを特徴とする請求項5に記載のスプリンクラ消火設備。 - 前記流水遮断弁は電動弁であり、
前記第2のタンクに貯留された水を排出する際、
前記流水遮断弁を開いて、前記二次側配管から排水することを特徴とする請求項6に記載のスプリンクラ消火設備。 - 前記第2のタンク内の圧力を検出する圧力検出手段を備え、
前記排水時流入路選択手段は、前記第1のタンクの排水口と前記第2のタンクの排気口とを接続する連結管と、該連結管に設けられ、非排水時には開状態となり、排水時には閉状態となる連結弁と、を備え、
排水状態から非排水状態に戻す際、
前記第2のタンク内の圧力が予め設定した圧力上限値以下の負圧となったことを前記圧力検出手段が検出した以降に、前記連結弁を開くことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のスプリンクラ消火設備。
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