JP2014188298A - スプリンクラ消火設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次側配管から真空ポンプに向かう配管に水が流入しても真空ポンプに水が流入することを防止できるスプリンクラ消火設備を得る。
【解決手段】予作動弁22の二次側配管12を負圧にするスプリンクラ消火設備は、真空配管14a,14bを介して真空ポンプ24と接続されており、真空配管14a,14bの間には気水分離排水装置7が設けられている。この気水分離排水装置7は、第1のタンク71及び第2のタンク72を備え、非排水時、真空配管14aに流入した水は第2のタンク72で気水分離される。また、第2のタンク72から排水する際には、第2のタンク72を真空配管14a,14bから遮断し、第2のタンク72内の水を排出する。この排水時、真空配管14a,14bと連通した第1のタンク71によって、真空配管14aに流入した水を気水分離し、スプリンクラ消火設備の監視動作を継続する。
【選択図】図2

Description

本発明は、スプリンクラ消火設備に関し、特に予作動弁の二次側配管を負圧としたスプリンクラ消火設備に関する。
従来より、スプリンクラヘッドが接続された二次側配管内を圧縮空気で充填し、その二次側配管の基端側に予作動弁を設けた予作動式のスプリンクラ消火設備がある。この設備は、スプリンクラヘッドと同じ防護区画に設置された火災感知器が動作すると、あるいは、前記火災感知器が動作するとともにスプリンクラヘッドの開栓を検出すると、予作動弁が開放し、二次側配管に充水するように構成されている。
このような予作動式のスプリンクラ消火設備では、火災感知器とスプリンクラヘッドの両方が動作したときに水が放水されるので水損が生じにくいが、スプリンクラヘッドが破損した場合に、スプリンクラヘッドが接続される立ち下がり配管部分等に溜まった水が漏水を起こすことがある。
このため、二次側配管に真空ポンプを接続して二次側配管内を負圧とし、スプリンクラヘッドが破損しても漏水させない技術が開示されている(例えば、特許文献1〜3を参照)。また、二次側配管内を高真空とし、二次側配管を排水した後に立ち下がり配管内の残水を蒸発させる技術も開示されている(例えば、特許文献4,5を参照)。
実公平06−026292号公報 特許第5188439号公報 特開2010−233894号公報 特許第5025299号公報 特許第5054789号公報
しかしながら、二次側配管を負圧とする従来の予作動式スプリンクラ消火設備は、真空ポンプに水が流入すると、真空ポンプが過負荷となって停止したり故障したりする虞があるという課題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、二次側配管から真空ポンプに向かう配管に水が流入しても真空ポンプに水が流入することを防止できるスプリンクラ消火設備を得ることを目的とする。
本発明に係るスプリンクラ消火設備は、加圧送水装置と、予作動弁と、該予作動弁の一次側に設けられて基端側に加圧送水装置が接続される一次側配管と、前記予作動弁の二次側に設けられてスプリンクラヘッドが接続されるとともに平常時は充水されない二次側配管と、該二次側配管内を常時は負圧にする真空ポンプと、前記二次側配管と前記真空ポンプとを接続する真空配管と、該真空配管に設けられて前記予作動弁の開放と連動して閉止する流水遮断弁と、を備えるスプリンクラ消火設備において、前記真空配管は、前記二次側配管に接続されて前記流水遮断弁が設けられた第1の真空配管と、前記真空ポンプに接続された第2の真空配管と、で構成され、前記第1の真空配管と前記第2の真空配管との間には、気水分離排水装置が設けられており、該気水分離排水装置は、上端部に排気口が設けられ、下端部に排水口が設けられ、内部空間に流入口が設けられた耐圧外殻を有する第1のタンクと、上端部に排気口が設けられ、下端部に排水口が設けられ、内部空間に流入口が設けられた耐圧外殻を有し、前記第1のタンクよりも下方に設けられた第2のタンクと、非排水時には、前記第2のタンクの流入口及び前記第1のタンクと前記第1の真空配管とを連通させ、排水時には、前記第1のタンクの流入口と前記第1の真空配管とを連通させて、前記第2のタンクの流入口と前記第1の真空配管との間の流路を遮断する排水時流入路選択手段と、非排水時には、前記第2のタンクの排気口及び前記第1のタンクの排気口と前記第2の真空配管とを連通させ、排水時には、前記第1のタンクの排気口と前記第2の真空配管とを連通させて、前記第2のタンクの排気口と前記第2の真空配管との間の流路を遮断する排水時排気路選択手段と、一端が外気に開口し他端が前記第2のタンクの排気口に接続された吸気管に設けられ、常閉で排水時に開状態となる吸気弁と、一端が前記第2のタンクの排水口に接続され、他端が前記第2のタンクの排水口よりも下方に開口した排出口に接続された排水管に設けられ、常閉で排水時に開状態となる排水弁と、を備え、非排水時、前記第1の真空配管から流入した水を前記第2のタンクに貯留し、前記第2の真空配管へ該水が流入することを防止し、排水時、前記排水時流入路選択手段及び前記排水時排気路選択手段によって前記真空配管と前記第2のタンクとの間の流路を遮断し、前記吸気弁を開いて前記第2のタンク内を大気圧とした後に、前記排水弁を開いて前記第2のタンクに貯留された水を排出すると共に、前記真空配管と前記第1のタンクとの連通を維持し、該第1のタンクで前記第1の真空配管から流入した水を貯留し、前記第2の真空配管へ該水が流入することを防止するものである。
また、本発明に係るスプリンクラ消火設備は、排水時流入路選択手段は、前記第1の真空配管と前記第1のタンクの流入口とを接続する第1の流入管と、前記第1のタンクの排水口と前記第2のタンクの流入口とを接続する連結管と、該連結管に設けられ、非排水時には開状態となり、排水時には閉状態となる連結弁と、で構成され、排水時排気路選択手段は、前記第2の真空配管と前記第1のタンクの排気口とを接続する第1の排気管と、前記第2の真空配管と前記第2のタンクの排気口とを接続する第2の排気管と、該第2の排気管に設けられ、非排水時には開状態となり、排水時には閉状態となる排気遮断弁と、で構成されているものである。
また、本発明に係るスプリンクラ消火設備は、排水時流入路選択手段は、前記第1の真空配管と前記第1のタンクの流入口とを接続する第1の流入管と、前記第1の真空配管と前記第2のタンクの流入口とを接続する第2の流入管と、前記第1の真空配管、前記第1の流入管及び前記第2の流入管に接続され、前記第1の真空配管と連通する流入管を切り替える切換弁と、前記第1のタンクの排水口と前記第2のタンクの排気口とを接続する連結管と、該連結管に設けられ、非排水時には開状態となり、排水時には閉状態となる連結弁と、で構成され、排水時排気路選択手段は、前記第2の真空配管と前記第1のタンクの排気口とを接続する第1の排気管と、前記第2の真空配管と前記第2のタンクの排気口とを接続する第2の排気管と、該第2の排気管に設けられ、非排水時には開状態となり、排水時には閉状態となる排気遮断弁と、で構成されているものである。
また、本発明に係るスプリンクラ消火設備は、前記第2の真空配管と前記第1のタンクの排気口とは、第1の排気管を介して接続されており、前記第1の排気管には、前記第2の真空配管から前記第1のタンクへ向かう空気の流れを規制する逆止弁が設けられているものである。
また、本発明に係るスプリンクラ消火設備は、前記排水時流入路選択手段及び前記排水時排気路選択手段を構成する弁、前記吸気弁、並びに、前記排水弁は電動弁であり、これら電動弁を制御する制御手段と、前記第2のタンクに貯留された水の高さが予め設定された上限値以上となったことを検出する第1の水位検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記第2のタンクに貯留された水の高さが前記上限値以上となったことを前記第1の水位検出手段が検出すると、前記電動弁を制御して、前記第2のタンクに貯留された水を自動的に排出するものである。
また、本発明に係るスプリンクラ消火設備は、前記第2のタンクに貯留された水の高さが予め設定した所定の下限値以下となったことを検出する第2の水位検出手段を備え、前記制御手段は、前記第2のタンクに貯留された水の高さが前記下限値以下となったことを前記第2の水位検出手段が検出すると、前記電動弁を制御して、非排出状態に戻すものである。
また、本発明に係るスプリンクラ消火設備は、前記制御手段は、前記第2のタンクに貯留された水を排出しはじめてから所定の時間経過した後、前記電動弁を制御して、非排出状態に戻すものである。
また、本発明に係るスプリンクラ消火設備は、前記流水遮断弁は電動弁であり、前記第2のタンクに貯留された水を排出する際、前記流水遮断弁を開いて、前記二次側配管から排水するものである。
また、本発明に係るスプリンクラ消火設備は、前記第2のタンク内の圧力を検出する圧力検出手段を備え、前記排水時流入路選択手段は、前記第1のタンクの排水口と前記第2のタンクの排気口とを接続する連結管と、該連結管に設けられ、非排水時には開状態となり、排水時には閉状態となる連結弁と、を備え、排水状態から非排水状態に戻す際、前記第2のタンク内の圧力が予め設定した圧力上限値以下の負圧となったことを前記圧力検出手段が検出した以降に、前記連結弁を開くものである。
本発明に係るスプリンクラ消火設備は、非排水時、第1の真空配管から流入した水を第2のタンクに貯留し、第2の真空配管へ水が流入することを防止し、排水時、排水時流入路選択手段及び排水時排気路選択手段によって真空配管と第2のタンクとの間の流路を遮断し、吸気弁を開いて第2のタンク内を大気圧とした後に、排水弁を開いて第2のタンクに貯留された水を排出すると共に、真空配管と第1のタンクとの連通を維持し、第1のタンクで前記第1の真空配管から流入した水を貯留し、前記第2の真空配管へ該水が流入することを防止する。このため、本発明に係るスプリンクラ消火設備は、真空配管に水が流入しても第1のタンク又は第2のタンクに該水を貯留できるので、真空ポンプに水が流入することはなく、真空ポンプが過負荷となることがない。また、本発明に係るスプリンクラ消火設備は、二次側配管及び真空配管の負圧を維持したまま、真空配管に流入して第2のタンクに貯留した水を排出することができるという効果も得られる。また、本発明に係るスプリンクラ消火設備は、停電や故障によって真空ポンプを運転できなくなっても、第1のタンク及び第2のタンクによって一定時間は負圧を維持することができるという効果も得られる。
ここで、例えば、排水時流入路選択手段は、第1の真空配管と第1のタンクの流入口とを接続する第1の流入管と、第1のタンクの排水口と第2のタンクの流入口とを接続する連結管と、該連結管に設けられ、非排水時には開状態となり、排水時には閉状態となる連結弁と、で構成され、排水時排気路選択手段は、第2の真空配管と第1のタンクの排気口とを接続する第1の排気管と、第2の真空配管と第2のタンクの排気口とを接続する第2の排気管と、該第2の排気管に設けられ、非排水時には開状態となり、排水時には閉状態となる排気遮断弁と、で構成される。
また例えば、排水時流入路選択手段は、第1の真空配管と第1のタンクの流入口とを接続する第1の流入管と、第2の真空配管と第2のタンクの流入口とを接続する第2の流入管と、第1の真空配管、第1の流入管及び第2の流入管に接続され、第1の真空配管と連通する流入管を切り替える切換弁と、第1のタンクの排水口と第2のタンクの排気口とを接続する連結管と、該連結管に設けられ、非排水時には開状態となり、排水時には閉状態となる連結弁と、で構成され、排水時排気路選択手段は、第2の真空配管と第1のタンクの排気口とを接続する第1の排気管と、第2の真空配管と第2のタンクの排気口とを接続する第2の排気管と、該第2の排気管に設けられ、非排水時には開状態となり、排水時には閉状態となる排気遮断弁と、で構成される。
また、本発明に係るスプリンクラ消火設備は、第2の真空配管と第1のタンクの排気口とを第1の排気管を介して接続し、第2の真空配管から第1のタンクへ向かう空気の流れを規制する逆止弁を第1の排気管に設けられることにより、排水後に第2のタンクと真空配管とを連通させても、第1のタンク内の負圧を維持できる。
また、本発明に係るスプリンクラ消火設備は、排水時流入路選択手段及び排水時排気路選択手段を構成する弁、吸気弁、並びに、排水弁を電動弁とし、これら電動弁を制御する制御手段と、第2のタンクに貯留された水の高さが予め設定された上限値以上となったことを検出する第1の水位検出手段と、を備えることにより、第2のタンクに貯留した水を自動的に排出することができる。
このとき、第2のタンクに貯留された水の高さが予め設定した所定の下限値以下となったことを検出する第2の水位検出手段を備えることにより、第2のタンクから排水した後、自動的に非排水状態に復帰させることも可能となる。
なお、第2の水検出手段に代えて、第2のタンクに貯留された水を排出しはじめてから所定の時間経過した後、電動弁を制御して、気水分離排水装置を非排出状態に戻してもよい。
また、本発明に係るスプリンクラ消火設備は、流水遮断弁を電動弁とし、第2のタンクに貯留された水を排出する際に流水遮断弁を開くことにより、点検等で二次側配管を充水した後、二次側配管内の水を、真空ポンプに水を流入させることなく真空ポンプを用いて強制的に排水することができる。
また、本発明に係るスプリンクラ消火設備においては、排水時流入路選択手段が、第1のタンクの排水口と第2のタンクの排気口とを接続する連結管と、該連結管に設けられ、非排水時には開状態となり、排水時には閉状態となる連結弁と、を備える場合、第2のタンク内の圧力を検出する圧力検出手段を備えることにより、排水後に第2のタンク内の圧力が所定の負圧となってから第1のタンクと連通させることができる。このため、第1のタンク、真空配管及び二次側配管の負圧を維持しつつ、気水分離排水装置を非排水状態に復することができる。
本発明の実施の形態1に係るスプリンクラ消火設備を示す構成図である。 本発明の実施の形態1に係るスプリンクラ消火設備の気水分離排水装置を示す構成図である。 本発明の実施の形態1に係る気水分離排水装置が非排水状態のときの動作を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る気水分離排水装置が排水する際の排水準備動作を説明する説明図である。 本発明の実施の形態1に係る気水分離排水装置が排水する際の排水準備動作を説明する説明図である。 本発明の実施の形態1に係る気水分離排水装置の排水動作を説明する説明図である。 本発明の実施の形態1に係る気水分離排水装置が排水状態から非排水状態へ復帰するための準備動作を説明する説明図である。 本発明の実施の形態1に係る気水分離排水装置が排水状態から非排水状態へ復帰するための準備動作を説明する説明図である。 本発明の実施の形態1に係る気水分離排水装置が非排水状態へ復帰した状態を説明する説明図である。 本発明の実施の形態2に係るスプリンクラ消火設備の気水分離排水装置を示す構成図である。 本発明の実施の形態2に係る気水分離排水装置が非排水状態のときの動作を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る気水分離排水装置が排水する際の排水準備動作を説明する説明図である。 本発明の実施の形態2に係る気水分離排水装置が排水する際の排水準備動作を説明する説明図である。 本発明の実施の形態2に係る気水分離排水装置の排水動作を説明する説明図である。 本発明の実施の形態2に係る気水分離排水装置が排水状態から非排水状態へ復帰するための準備動作を説明する説明図である。 本発明の実施の形態2に係る気水分離排水装置が排水状態から非排水状態へ復帰するための準備動作を説明する説明図である。 本発明の実施の形態2に係る気水分離排水装置が非排水状態へ復帰した状態を説明する説明図である。
実施の形態1.
以下、実施の形態1に係るスプリンクラ消火設備について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るスプリンクラ消火設備を示す構成図である。また、図2は、このスプリンクラ消火設備の気水分離排水装置を示す構成図である。
まず、図1〜2を参照して、本実施の形態1に係るスプリンクラ消火設備の構成を説明する。
本実施の形態のスプリンクラ消火設備は、スプリンクラヘッド2、予作動弁22、一次側配管11、二次側配管12、真空配管14a,14b、真空ポンプ24、流水遮断弁31、ヘッド作動検出装置46、真空スイッチ41及び53、及び、加圧送水装置21等から構成される。
ここで、真空配管14aが本発明の第1の真空配管に相当し、真空配管14bが本発明の第2の真空配管に相当する。
防護区画1には、複数のスプリンクラヘッド2が設けられる。また、防護区画1には、防護区画1内で発生した火災を感知する火災感知器3が設けられる。この火災感知器3は火災受信機4と電気的に接続され、火災感知器3が火災を感知した旨の信号を受信した火災受信機4は、火災判断を行う。火災受信機4は、火災と判断すると消火システム制御盤5へ火災信号を送出する。また、消火システム制御盤5は、中継器51を介して、予作動弁22を駆動する電動のパイロット弁である遠隔起動弁22b、予作動弁22の開放による消火用水の通水を検知する流水信号スイッチ22a、開放弁47、真空スイッチ41及びヘッド作動検出装置46と電気的に接続される。消火システム制御盤5は、所定の圧力で作動する真空スイッチ41、又は、単位時間当たりの圧力上昇が所定の値を超えるときに作動するヘッド作動検出装置46のいずれかが作動することによって、スプリンクラヘッド2が作動したかどうかを判断する。また、加圧送水装置21は、消火ポンプ制御盤6と電気的に接続され、予作動弁22の開放に伴う圧力低下によって始動し、消火水槽10内の水を吸い上げる。
複数のスプリンクラヘッド2は各々立ち下がり配管13に接続される。立ち下がり配管13のそれぞれは、二次側配管12に接続される。この二次側配管12の一方の端部は、平常時は閉止しており火災時に電気的に開放される予作動弁22の一方の端部に接続される。予作動弁22の他方の端部は、一次側配管11の一方の端部に接続される。また、一次側配管11の他方の端部(基端側)は、加圧送水装置21の吐出口に接続される。一次側配管11には、定流量弁やオリフィスなどによって吐出する消火水の流量を所定の値に制限する流量制御手段23が設けられる。これは、予作動弁22の開放時に、負圧である二次側配管12に向かって消火水が過流量で供給され、ウォーターハンマが発生することを防止するためである。加圧送水装置21と、一次側配管11と、流量制御手段23と、予作動弁22とで、二次側配管12へ消火水を圧送する給水装置を構成している。
一方、二次側配管12の他方の端部は、末端試験弁25の一方の端部に接続される。末端試験弁25の他方の端部には、排水配管16が接続されている。スプリンクラ消火設備の水漏れ試験、点検等によって二次側配管12を充水したとき、二次側配管12に充填された水は、末端試験弁25及び予作動弁22に備えた図示しない排水弁を開くことにより、外部に排出される。平常時、末端試験弁25は閉じられた状態である。
また、二次側配管12には、真空配管14aの一方の端部が接続される。真空配管14aの他方の端部には、後述する気水分離排水装置7が接続される。そして、気水分離排水装置7を経由し、真空配管14bを介して真空ポンプ24が接続され、真空配管14a,14b、二次側配管12を負圧とする。
この真空配管14aには、二次側配管12との接続部側から真空ポンプ24側に向けて、予作動弁22の開放と連動して真空配管14aを閉止する流水遮断弁31、真空スイッチ41、圧力上昇が所定の値以上で作動してスプリンクラヘッド2の開栓を検出するヘッド作動検出装置46、及び、オリフィス42が順に設けられる。また、真空ポンプ24と接続された気水分離排水装置7とオリフィス42との間の真空配管14aには、真空スイッチ53が接続され、真空配管14aの内圧が所定の値以下となるように、真空ポンプ制御盤52を介して真空ポンプ24を制御する。
図2に示すように、気水分離排水装置7は、真空配管14aと真空配管14bとの間に介在するように設けられ、真空配管14aに水が流入した場合であっても、真空配管14b及び真空ポンプ24に水が流れないようにする。
この気水分離排水装置7は、第1のタンク71と第2のタンク72とを備える。第1のタンク71は、上端部に排気口71bが設けられ、下端部に排水口71cが設けられ、内部空間に流入口71aが形成された耐圧外殻であるタンク本体71eを有する。また、第2のタンク72は、上端部に排気口72bが設けられ、下端部に排水口72cが設けられ、内部空間に流入口72aが形成された耐圧外殻であるタンク本体72eを有する。これら第1のタンク71と第2のタンク72とは、上下に高低差を有するように離間して配設されている。つまり、第2のタンク72は、第1のタンク71よりも下方に配設されている。より詳しくは、第2のタンク72の上端部が第1のタンク71の下端部よりも下方となるように、第1のタンク71及び第2のタンク72が配設されている。
これら第1のタンク71及び第2のタンク72は、排水時流入路選択手段を介して真空配管14aと接続され、排水時排気路選択手段を介して真空配管14bと接続されている。ここで、排水時流入路選択手段は、非排水時には、第2のタンク72の流入口72a及び第1のタンク71と、真空配管14aとを連通させ、排水時には、第1のタンク71の流入口71aと真空配管14aとを連通させて、第2のタンク72の流入口72aと真空配管14aと間の流路を遮断するものである。また、排水時排気路選択手段は、非排水時には、第2のタンク72の排気口72b及び第1のタンク71の排気口71bと真空配管14bとを連通させ、排水時には、第1のタンク71の排気口71bと真空配管14bとを連通させて、第2のタンク72の排気口72bと真空配管14bとの間の流路を遮断するものである。
本実施の形態1に係る気水分離排水装置7では、排水時流入路選択手段として、本発明の第1の流入管に相当する流入管77aと、連結管73aと、連結弁73とを備えている。また、排水時排気路選択手段として、本発明の第1の排気管に相当する排気管75aと、本発明の第2の排気管に相当する排気管74aと、排気遮断弁74とを備えている。
詳しくは、二次側配管12側の真空配管14aと第1のタンク71の流入口71aとは、流入管77aで接続されている。第1のタンク71と第2のタンク72との間は、常開の開閉弁である(非排水時には開状態となり排水時には閉状態となる)連結弁73が設けられた連結管73aで接続され、非排水時は互いに連通するようになっている。より具体的には、第1のタンク71の排水口71cと第2のタンク72の流入口72aとが、連結管73aで接続される。また、第1のタンクの排気口71bと真空ポンプ24側の真空配管14bとは、排気管75aで接続されている。また、第2のタンク72の排気口72bと真空ポンプ24側の真空配管14bとは、常開の開閉弁である(非排水時には開状態となり排水時には閉状態となる)排気遮断弁74が設けられた排気管74aで接続されている。したがって、非排水時、第1のタンク71及び第2のタンク72は、真空ポンプ24と連通しているため、内部空間が負圧となっている。
これにより、非排水時(すなわち連結弁73が開放しているとき)、例えば予作動弁22が閉止し、流水遮断弁31が開放しており真空配管14aに水が流入した場合には、真空配管14aに流入した水は、流入管77a、第1のタンク71の流入口71a、第1のタンク71の排水口71c及び連結管73aを介して、第2のタンク72内に流れ込む。そして、第2のタンク72内に水を貯留し、真空ポンプ24側の真空配管14bに水が流れ出さないようにしている。すなわち、第1のタンク71と、第2のタンク72と、常開の連結弁73と、で、非排水時の気水分離手段を構成している。
また、本実施の形態1では、第1のタンクの排気口71bと真空ポンプ24側の真空配管14bとを接続する排気管75aに、真空配管14bから第1のタンク71へ向かう空気の流れを規制する逆止弁75が設けられる。逆止弁75の作用については後述する。
また、本実施の形態1では、第2のタンク72に貯留された水を排出する排水時に用いる排水手段として、常閉の開閉弁である(非排水時には閉状態となり排水時には開状態となる)排水弁78、排水管79、常閉の開閉弁である吸気弁76及び吸気管76a等が設けられている。
詳しくは、排水弁78が設けられた排水管79の一端は第2のタンク72の排水口72cに、該排水管79の他端は排水口72cよりも下方に開口した排出口79aに、それぞれ接続される。また、吸気弁76が設けられた吸気管76aの一端は第2のタンク72の排気口72bに、吸気管76aの他端は外気に開口した吸気口76bに、それぞれ接続される。
次に図3〜図9を参照して、本実施の形態1に係るスプリンクラ消火設備の動作について説明する。なお、図1に記載のスプリンクラ消火設備の動作は、気水分離排水装置7を除いて、本願出願人が特許文献2〜3に開示しているので、その説明を準用し、省略する。したがって、図3〜図9に基づいて、気水分離排水装置7の動作について説明する。
(1)非排水状態
図3は、本発明の実施の形態1に係る気水分離排水装置が非排水状態のときの動作を説明する図である。
二次側配管12に流水遮断弁31を介して接続された真空配管14aに、何らかの原因で水が流入したとする。何らかの原因とは、例えば、二次側配管12が充水された際に、流水遮断弁31が故障して閉止できなかった場合や、流水遮断弁31に異物が挟まり閉止できなかった場合や、流水遮断弁31が固着して動かなくなったりした場合が考えられる。
真空配管14aは、気水分離排水装置7及び真空配管14bを介して真空ポンプ24で吸引されているので、真空配管14aに流入した水は、第1のタンク71の流入口71aに向かい、第1のタンク71内に流入する。このとき、真空引きされている第1のタンク71の排気口71bは内部空間の上端に設けられているので、第1のタンク71内に流入した水が排気口71bに向かうことはない。このため、第1のタンク71の内部空間に流入した水(以下、流入水Wともいう)は、排水口71c及び連結弁73が開放している連結管73aを介して、第2のタンク72の流入口72aへ向かう。
非排水時、第2のタンク72は、流入口72a、連結管73a、第1のタンク71の内部空間、排気口71b及び逆止弁75が設けられた排気管75aを介して、真空配管14bより吸引されており、さらに、排気口72b及び排気管74aを介して、真空配管14bより吸引されており、第1のタンク71と同じ負圧となっている。このため、連結管73aが流入する水で充填されたとしても、第2のタンク72内は、排気口72b及び排気管74aを介して、真空配管14bより吸引されるので、第1のタンク71と第2のタンク72とで内圧の差はない。したがって、流入口72aに向かった流入水Wは重力によって第2のタンク72内に流入する。このとき、排水弁78が閉止しているので、流入水Wは第2のタンク72の排水口72cからは流出せず、第2のタンク72の内部空間に貯留される。そして、第2のタンク72内へ流入した流入水Wの貯留は、第2のタンク72が満水となるまでを限度として許容される。それまでは、内部空間の上端に設けられた排気口72bには流入水Wの水面が到達しないので、真空配管14bに水が流出することはない。
なお、第2のタンク72が満水となったときに、排気遮断弁74を閉止するように制御すると、排気口72bから流入水Wが真空配管14bへ流出することを防止でき、さらに第1のタンク71に流入水Wを貯留することが可能である。この場合も、流入水Wの水面が排気口71bに到達するまでは真空配管14bに流入水Wが流出することはない。ここで、第2のタンク72内に、図示しない水位検出手段を設けておくことによって、第2のタンク72内に流入した流入水Wの水面の高さを把握することが可能となる。
(2)排水
次に、図4〜図6を参照して、第2のタンク72内に貯留した流入水Wを排水する動作について説明する。
図4及び図5は、本発明の実施の形態1に係る気水分離排水装置が排水する際の排水準備動作を説明する説明図である。図6は、本発明の実施の形態1に係る気水分離排水装置の排水動作を説明する説明図である。
まず、排水準備として、連結弁73と排気遮断弁74とを閉止し、第2のタンク72を第1のタンク71及び真空配管14a,14bから遮断する(図4参照)。そののちに、吸気弁76を開放する(開く)。吸気弁76を開放すると、外気に開口した吸気口76b、吸気管76a及び排気口72bを介して、第2のタンク72内に外気が流入し、第2のタンク72の内部空間は常圧となる。このとき、第2のタンク72は、予め第1のタンク71及び真空配管14a,14bとは遮断しているので、これらに外気が流入することはなく、第1のタンク71、真空配管14a,14b及び二次側配管12の負圧は維持される(図5参照)。
上記排水準備が完了したら、その後に排水弁78を開放して、第2のタンク72に貯留した流入水Wを、排水口72c、排水管79及び排出口79aを介して、外部へ排水する(図6参照)。
すなわち、気水分離排水装置7は、前記排水準備及び前記排水の状態において、第1のタンク71及び真空配管14a,14bの負圧は維持され、二次側配管12の負圧も維持されるので、スプリンクラヘッド2が破損して立ち下がり配管13に水が残っていても漏水することがない。
(3)復帰
次に、図7〜図9を参照して、流入水Wの排水後に非排水状態に復帰する動作について説明する。
図7及び図8は、本発明の実施の形態1に係る気水分離排水装置が排水状態から非排水状態へ復帰するための準備動作を説明する説明図である。また、図9は、本発明の実施の形態1に係る気水分離排水装置が非排水状態へ復帰した状態を説明する説明図である。
まず、排水弁78と吸気弁76とを閉止し、第2のタンク72が封止された状態とする(図7参照)。次に、排気遮断弁74を開放し、排気口72bと、排気管74aと、真空配管14bと、を連通させ、真空ポンプ24より吸引して、第2のタンク72内を再び負圧とする(図8参照)。
なお、排気遮断弁74を開放した直後は、第2のタンク72内の常圧の空気が排気管74aを介して真空配管14bへ流れ込み、真空配管14b内が真空ポンプ24による吸引で負圧に復するまでの間は、真空配管14b内は一時的に圧力が上昇する。しかしながら、真空配管14bと第1のタンク71の排気口71bとを接続する流入管77aに逆止弁75を設けているので、第2のタンク72からの空気が第1のタンク71へ流れ込むことはなく、第1のタンク71内の負圧は維持される。したがって、真空配管14a及び二次側配管12へも常圧となった第2のタンク72からの空気が流れ込むことはなく、その負圧が維持される。
このようにして、第2のタンク72内が再び負圧に復した後に、連結弁73を開放し、非排水状態に復帰させることができる(図9参照)。
なお、第2のタンク72内の圧力を計測する図示しない圧力計測手段を設けておき、第2のタンク72内の圧力が予め設定した圧力上限値以下の負圧となったことを該圧力計測手段が検出したときに連結弁73を開放し、非排水状態に復帰させるようにしてもよい。このように構成することで、連結弁73を開放したときの第1のタンク71内の圧力変動を抑制することができる。
(4)排水時の気水分離
次に、図4〜図8を参照して、前記排水手段が、前記排水又は前記排水準備の状態であるときに、真空配管14aに水が流入した場合の動作について説明する。
図4〜図8に示すように、排水準備を開始してから非排水状態に復するまでは連結弁73と排気遮断弁74とを閉止しているので、第1のタンク71に流れ込んだ流入水Wは第2のタンク72に流れることはできず、第1のタンク71に貯留される。
しかしながら、上述のように、第1のタンク71内に貯留される流入水Wの水面が排気口71bに達するまでは真空配管14bに流出することはない。したがって、この間に第2のタンク72の排水を完了させ、非排水状態に復帰させるようにする。
すなわち、気水分離排水装置7は、前記排水手段が前記排水又は前記排水準備の状態であるとき、真空配管14aに流入する水を第1のタンク71内に貯留して、真空配管14bに水が流れないようにする排水時気水分離手段を備えるものである。そして、第2のタンク72が排水準備又は排水の状態であって水を貯留できない場合であっても、真空配管14bに水が流出することがない。
以上のように、本実施の形態1に係るスプリンクラ消火設備は、真空配管14aに水が流入しても第1のタンク71又は第2のタンク72に該水を貯留できるので、真空ポンプ24に水が流入することはなく、真空ポンプ24が過負荷となることがない。また、本実施の形態1に係るスプリンクラ消火設備は、予作動弁22の二次側配管12及び真空配管14aの負圧を維持したまま、真空配管14aに流入して第2のタンク72に貯留した水を排出することができる。また、本実施の形態1に係るスプリンクラ消火設備は、平常時に停電や故障によって真空ポンプ24を運転できなくなったとしても、第1のタンク71及び第2のタンク72が負圧に保たれている限りにおいて、一定時間は負圧を維持することができる。また、本実施の形態1に係るスプリンクラ消火設備は、第1のタンク71の排気口71bの出口部に、排気口71bから真空配管14bに向かう方向のみに流体が流れるよう、逆止弁75を備えたので、排水後、非排水状態に復帰させるために排気遮断弁74を開放しても、つまり、排水によって常圧となった第2のタンク72が真空配管14bと連通しても、第1のタンク71内の圧力が上昇しないようにした。すなわち、第1のタンク71内の負圧が維持されるので、真空配管14a及び二次側配管12の内圧は影響を受けることなく、負圧が維持される。
実施の形態2.
本発明に係る気水分離排水装置は、実施の形態1で示した構成に限定されるものではなく、例えば以下のように構成してもよい。
図10は、本発明の実施の形態2に係るスプリンクラ消火設備の気水分離排水装置を示す構成図である。
まず、図1及び図10を参照して、本実施の形態2に係るスプリンクラ消火設備の構成を説明する。なお、実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態2に係るスプリンクラ消火設備は、実施の形態1と概ね同様であり、実施の形態1の気水分離排水装置7に相当する気水分離排水装置70のみが異なる。気水分離排水装置70は気水分離排水装置7と類似する構成であり、その変形例である。なお、図1における気水分離排水装置7は、気水分離排水装置70と読み替える。
ここで、本実施の形態において実施の形態1と異なる構成を以下に述べる。
(1)構成の差異に応じて、実施の形態1の気水分離排水装置7に相当する気水分離排水装置の符号を70とし、同様に、第1のタンク71に相当する第1のタンクの符号を710、第2のタンク72に相当する第2のタンクの符号を720、とした。さらに、上記との整合をとるために、符号71a、71b、71c、71e、72a、72b、72c、72eを、それぞれ符号710a、710b、710c、710e、720a、720b、720c、720eとした。
(2)本実施の形態2に係る気水分離排水装置70では、排水時流入路選択手段として、本発明の第1の流入管に相当する流入管77aと、本発明の第2の流入管に相当する流入管77bと、三方弁である切換弁77と、連結管730aと、連結弁730とを備えた。
詳しくは、二次側配管12側の真空配管14aと第1のタンク710の流入口710aとは、流入管77aで接続した。二次側配管12側の真空配管14aと第2のタンク720の流入口720aとは、流入管77bで接続した。三方弁である切換弁77は、真空配管14a、流入管77a及び流入管77bを接続し、真空配管14aと連通する流入管を切り換える構成とした。より詳しくは、非排水時、切換弁77は、真空配管14aと第2のタンク720の流入口720aとを流入管77bを介して連通させ、流入水Wを第2のタンク720に直接流入させる構成とした。すなわち、非排水時は、真空配管14aと第1のタンク710の流入口710aとを連通させない構成とした。一方、前記排水準備及び前記排水時、切換弁77は、真空配管14aと真空配管14aと第1のタンク710の流入口710aとを流入管77aを介して連通させ、流入水Wを第1のタンク710へ流入させるように流路を切り換える構成とした。
また、第2のタンク720へ一端が接続される連結管73a相当の連結管730aを、流入口72a相当の流入口720aに代えて排気口72b相当の排気口720bへ接続するようにした。また、これと整合をとるため、連結弁73の符号を730とした。
つまり、本実施の形態2では、非排水時、第2のタンク720は、連結管730a、第1のタンク710、流入管77b及び切換弁77を介して、二次側配管12側の真空配管14aと連通する構成となっている。
次に、図11〜図17に基づいて、本実施の形態2に係る気水分離排水装置70の動作を説明する。なお、実施の形態1と同一の動作については、その説明を省略する。
(1)非排水状態
図11は、本発明の実施の形態2に係る気水分離排水装置が非排水状態のときの動作を説明する図である。
非排水時、第2のタンク720は、排気口720b、排水口710c、排気口710b、逆止弁75を介して、真空配管14bより吸引されており、さらに、排気口720b、排気管74aを介して、真空配管14bより吸引されており、第1のタンク710と同じ負圧となっている。このため、真空配管14aに流入した水は、第2のタンク720の流入口720aに向かい、第2のタンク720内に流入する。真空引きされている第2のタンク720の排気口720bは内部空間の上端に設けられているので、第2のタンク720内に流入した水Wの水面が第2のタンク720の上端に達しない限り、流入水Wが排気口720bに向かうことはない。
なお、第2のタンク720が満水となったときに、排気遮断弁74を閉止するように制御すると、排気口720bから流入水Wが真空配管14bへ流出することを防止でき、さらに第1のタンク710に流入水Wを貯留することが可能である。この場合も、流入水Wの水面が排気口710bに到達するまでは真空配管14bに流入水Wが流出することはない。ここで、第2のタンク720内に、図示しない水位検出手段を設けておくことによって、第2のタンク720内に流入した水Wの水面の高さを把握することが可能となる。
(2)排水
次に、図12〜図14を参照して、第2のタンク720内に貯留した流入水Wを排水する動作について説明する。
図12及び図13は、本発明の実施の形態2に係る気水分離排水装置が排水する際の排水準備動作を説明する説明図である。図14は、本発明の実施の形態2に係る気水分離排水装置の排水動作を説明する説明図である。
まず、排水準備として、切換弁77を第1のタンク710の流入口710aと連通する側へ切り換えるとともに連結弁730と排気遮断弁74とを閉止し、第2のタンク720を第1のタンク710及び真空配管14a,14bから遮断する(図12参照)。そののちに、吸気弁76を開放し、第2のタンク720内を常圧とする。第2のタンク720は、予め第1のタンク710と真空配管14a,14bとは遮断しているので、これらに外気が流入することはなく、第1のタンク710、真空配管14a,14b及び二次側配管12の負圧は維持される(図13参照)。
上記排水準備が完了したら、その後に排水弁78を開放して、第2のタンク720に貯留した水Wを排水口720c、排水管79及び排出口79aを介して、外部へ排水する(図14参照)。
すなわち、気水分離排水装置70は、前記排水準備及び前記排水の状態において、第1のタンク710及び真空配管14a,14bの負圧は維持され、二次側配管12の負圧も維持されるので、スプリンクラヘッド2が破損して立ち下がり配管13に水が残っていても漏水することがない。
(3)復帰
次に、図15〜図17を参照して、流入水Wの排水後に非排水状態に復帰する動作について説明する。
図15及び図16は、本発明の実施の形態2に係る気水分離排水装置が排水状態から非排水状態へ復帰するための準備動作を説明する説明図である。また、図17は、本発明の実施の形態2に係る気水分離排水装置が非排水状態へ復帰した状態を説明する説明図である。
まず、排水弁78と吸気弁76とを閉止し、第2のタンク720が封止された状態とする(図15参照)。次に、排気遮断弁74を開放し、排気口720b、排気管74a及び真空配管14bを連通させ、真空ポンプ24より吸引して、第2のタンク720内を再び負圧とする(図16参照)。
なお、排気遮断弁74を開放した直後は、第2のタンク720内の常圧の空気が排気管74aを介して真空配管14bへ流れ込み、真空配管14b内が真空ポンプ24による吸引で負圧に復するまでの間は、真空配管14b内は一時的に圧力が上昇する。しかしながら、真空配管14bと第1のタンク710の排気口710bとの間には逆止弁75を設けているので、第2のタンク720からの空気が第1のタンク710へ流れ込むことはなく、第1のタンク710内の負圧は維持される。したがって、真空配管14a及び二次側配管12へも常圧となった第2のタンク720内からの空気が流れ込むことはなく、その負圧が維持される。
このようにして、第2のタンク720内が再び負圧に復した後に、連結弁730を開放するとともに、切換弁77を流入管77b及び流入口720a側と連通する側に切り換えて、非排水状態に復帰させることができる(図17参照)。
なお、実施の形態1と同様に、第2のタンク720内の圧力を計測する図示しない圧力計測手段を設けておき、第2のタンク720内の圧力が予め設定した圧力上限値以下の負圧となったことを該圧力計測手段が検出したときに連結弁730を開放し、非排水状態に復帰させるようにしてもよい。このように構成することで、連結弁730を開放したときの第1のタンク710内の圧力変動を抑制することができる。
(4)排水時の気水分離
次に、図12〜図16を参照して、前記排水手段が、前記排水又は前記排水準備の状態であるときに、真空配管14aに水が流入した場合の動作について説明する。
図12〜図16に示すように、排水準備を開始してから非排水状態に復するまでは連結弁730と排気遮断弁74とを閉止し、切換弁77を第1のタンク710の流入口710a側へ切り換えているので、第1のタンク710に流れ込んだ流入水Wは第2のタンク720に流れることはできず、第1のタンク710に貯留される。
しかしながら、上述のように、第1のタンク710内に貯留される流入水Wの水面が排気口710bに達するまでは真空配管14bに流出することはない。したがって、この間に第2のタンク720の排水を完了させ、非排水状態に復帰させるようにする。
すなわち、気水分離排水装置70は、前記排水手段が前記排水又は前記排水準備の状態であるとき、真空配管14aに流入する水を第1のタンク710内に貯留して、真空配管14bに水が流れないようにする排水時気水分離手段を備えるものである。そして、第2のタンク720が排水準備又は排水の状態であって水を貯留できない場合であっても、真空配管14bに水が流出することがない。
以上のように、本実施の形態2に係るスプリンクラ消火設備は、実施の形態1と同様に、真空配管14aに水が流入しても第1のタンク710又は第2のタンク720に貯留できるので、真空ポンプ24に水が流入することはなく、真空ポンプ24が過負荷となることがない。また、予作動弁22の二次側配管12及び真空配管14aの負圧を維持したまま、真空配管14aに流入して第2のタンク720に貯留した水を排出することができる。また、本実施の形態2に係るスプリンクラ消火設備は、平常時に停電や故障によって真空ポンプ24を運転できなくなったとしても、第1のタンク710及び第2のタンク720が負圧に保たれている限りにおいて、一定時間は負圧を維持することができる。また、本実施の形態2に係るスプリンクラ消火設備は、第1のタンク710の排気口710bの出口部に、排気口710bから真空配管14bに向かう方向のみに流体が流れるよう、逆止弁75を設けたので、排水後、非排水状態に復帰させる過程で排気遮断弁74を開放しても、つまり、排水によって常圧となった第2のタンク720が真空配管14bと連通しても、第1のタンク710内の圧力が上昇しないようにした。すなわち、第1のタンク710内の負圧が維持されるので、真空配管14a及び二次側配管12の内圧は影響を受けることなく、負圧が維持される。
実施の形態3.
実施の形態1及び2に開示した技術的思想に基づき、構成と動作を僅かに変更するだけで新たな効果を得ることができるので、その実施の形態について以下に開示する。なお、説明の便宜の為、実施の形態1,2と同一の符号を付し、異なる構成、動作を以下に示すものとする。
まず、本実施の形態3に係るスプリンクラ消火設備の構成について説明する。
本実施の形態3では、実施の形態1又は実施の形態2において排水時流入路選択手段及び排水時排気路選択手段を構成する弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、切換弁77)、吸気弁76及び排水弁78を電動弁とする。
また、本実施の形態3では、第2のタンク72,720に、その内部に溜まった水の高さが予め設定した所定の上限値以上となったことを検出する図示しない第1の水位検出手段を備える。また、第2のタンク72,720に、前記水の高さが予め設定した所定の下限値以下となったことを検出する図示しない第2の水位検出手段を備える。そして、前記第1の水位検出手段及び前記第2の水位検出手段の水位検出結果に基づいて、前記電動弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、吸気弁76、切換弁77、排水弁78)を自動制御する図示しない制御手段を設ける。この制御手段は、消火システム制御盤5内に設けてもよいし、消火システム制御盤5とは別に設けてもよい。
次に、本実施の形態の動作について説明する。
前記制御手段は、前記第1の水位検出手段が前記所定の上限値以上の水位を検出したとき、前記電動弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、吸気弁76、切換弁77、排水弁78)を動作させて第2のタンク72,720から排水するように、前記電動弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、吸気弁76、切換弁77、排水弁78)を自動制御する。また、前記制御手段は、前記第2の水位検出手段が前記所定の下限値以下の水位を検出したときには気水分離排水装置7,70が非排水状態に復帰するように、前記電動弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、吸気弁76、切換弁77、排水弁78)を自動制御する。
すなわち、本実施の形態3に係るスプリンクラ消火設備は、前記自動制御手段を設けたので、第2のタンク72,720に所定の水が溜まったら、実施の形態1又は実施の形態2と同様の排水を自動的に行い、排水が終了したら、実施の形態1又は実施の形態2と同様に非排水状態へ自動的に復帰するように制御することができる。
実施の形態4.
実施の形態3に開示した技術的思想に基づき、構成と動作を僅かに変更するだけで同様な効果を得ることができるので、その実施の形態について以下に開示する。なお、実施の形態3と同様、説明の便宜の為、実施の形態1,2と同一の符号を付し、異なる構成、動作を以下に示すものとする。
まず、本実施の形態4に係るスプリンクラ消火設備の構成について説明する。
本実施の形態4では、実施の形態3と同様に、排水時流入路選択手段及び排水時排気路選択手段を構成する弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、切換弁77)、吸気弁76及び排水弁78を電動弁とする。また、実施の形態3と同様に、第2のタンク72,720に、その内部に溜まった水の高さが予め設定した所定の上限値以上となったことを検出する図示しない第1の水位検出手段を備える。そして、実施の形態3とは異なり、前記第1の水位検出手段水位検出結果と予め設定した第1の所定時間に基づいて、前記電動弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、吸気弁76、切換弁77、排水弁78)を自動制御する図示しない制御手段を設ける。この制御手段は、消火システム制御盤5内に設けてもよいし、消火システム制御盤5とは別に設けてもよい。
次に、本実施の形態の動作について説明する。
前記制御手段は、前記第1の水位検出手段が前記所定の上限値以上の水位を検出したとき、前記電動弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、吸気弁76、切換弁77、排水弁78)を動作させて第2のタンク72,720から排水するように、前記電動弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、吸気弁76、切換弁77、排水弁78)を自動制御する。また、前記制御手段は、第2のタンク72,720に貯留された水を排出しはじめてから予め設定した第1の所定時間が経過した後、第2のタンク72,720の排水を完了したものとして、気水分離排水装置7,70が非排水状態に復帰するように、前記電動弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、吸気弁76、切換弁77、排水弁78)を自動制御する。
すなわち、本実施の形態4に係るスプリンクラ消火設備は、前記自動制御手段を設けたので、実施の形態3と同様に、第2のタンク72,720に所定の水が溜まったら、実施の形態1又は実施の形態2と同様の排水を自動的に行い、排水が終了したら、実施の形態1又は実施の形態2と同様に非排水状態へ自動的に復帰するように制御することができる。
実施の形態5.
実施の形態5に係るスプリンクラ消火設備では、排水時流入路選択手段及び排水時排気路選択手段を構成する弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、切換弁77)、吸気弁76及び排水弁78を電動弁とし、さらに流水遮断弁31を電動弁とする。
このとき、予作動弁22を閉止し、流水遮断弁31を開放して、真空ポンプ24を連続運転することにより、以下のように二次側配管12に充填された水を強制的に排出することができる。
詳しくは、点検等で二次側配管12を充水した後に予作動弁22を閉止し、消火システム制御盤5で強制排水開始操作を行って、流水遮断弁31を開放して真空ポンプ24を連続運転するように制御する。これにより、二次側配管12に充填されていた水は、真空配管14aを介して第2のタンク72,720に流入する。前記制御手段は、第1の水位検出手段が前記所定の上限値以上の水位を検出すると、前記電動弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、吸気弁76、切換弁77、排水弁78)を制御して気水分離排水装置7,70を排水状態にし、第2のタンク72,720から排水を開始する。この間、真空ポンプ24は連続運転しているので、二次側配管12に充填されていた水は、第1のタンク71,710に貯留される。
第2のタンク72,720からの排水が終了し、前記制御手段が気水分離排水装置7,70を非排水状態に復帰させると、第1のタンク71,710に貯留されていた水が第2のタンク72,720に流れ込むと共に、二次側配管12に充填されていた水も第2のタンク72,720に流れ込む。前記制御手段は、第1の水位検出手段が前記所定の上限値以上の水位を検出すると、前記電動弁(連結弁73,730、排気遮断弁74、吸気弁76、切換弁77、排水弁78)を制御して気水分離排水装置7,70を再び排水状態にし、第2のタンク72,720から排水を開始する。
このように気水分離排水装置7,70で連続排水動作を行うことにより、二次側配管12に充填されていた水は排出され、やがて第2のタンク72,720に水が流入しなくなる。前記制御手段は、前記第2の水位検出手段が前記所定の下限値以下の水位を予め設定した第2の所定時間以上検出しなくなると、二次側配管12内の水が排出されたと判断して、その旨の指令を消火システム制御盤5に出力することにより、消火システム制御盤5は、真空ポンプ24の連続運転を停止する。
なお、前記制御手段によって、前記連続排水運転時における流水遮断弁31及び真空ポンプ24の制御を行ってもよい。また、流水遮断弁31は、強制排水時に手動で開放状態を維持できるようにしておけば、電動弁としなくても良い。
以上、本実施の形態5のようにスプリンクラ消火設備を構成することにより、点検等で二次側配管12を充水した後、真空ポンプ24に水を流入させることなく、二次側配管12内の水を、真空ポンプ24を用いて強制的に排水することができる。
1 防護区画、2 スプリンクラヘッド、3 火災感知器、4 火災受信機、5 消火システム制御盤、6 消火ポンプ制御盤、7,70 気水分離排水装置、10 消火水槽、11 一次側配管、12 二次側配管、13 立ち下がり配管、14a,14b 真空配管、16 排水配管、21 加圧送水装置、22 予作動弁、22a 流水信号用スイッチ、22b 遠隔起動弁、23 流量制御手段、24 真空ポンプ、25 末端試験弁、31 流水遮断弁、41,53 真空スイッチ、42 オリフィス、46 ヘッド作動検出装置、47 開放弁、51 中継器、52 真空ポンプ制御盤、71,710 第1のタンク、72,720 第2のタンク、71a,72a,710a,720a 流入口、71b,72b,710b,720b 排気口、71c,72c,710c,720c 排水口、71e,72e,710e,720e タンク本体、73a,730a 連結管、73,730 連結弁、74 排気遮断弁、74a 排気管、75 逆止弁、75a 排気管、76 吸気弁、76a 吸気管、76b 吸気口、77 切換弁(三方弁)、77a 流入管(第1のタンクの流入管)、77b 流入管(第2のタンクの流入管)、78 排水弁、79 排水管、79a 排出口。

Claims (9)

  1. 加圧送水装置と、予作動弁と、該予作動弁の一次側に設けられて基端側に加圧送水装置が接続される一次側配管と、前記予作動弁の二次側に設けられてスプリンクラヘッドが接続されるとともに平常時は充水されない二次側配管と、該二次側配管内を常時は負圧にする真空ポンプと、前記二次側配管と前記真空ポンプとを接続する真空配管と、該真空配管に設けられて前記予作動弁の開放と連動して閉止する流水遮断弁と、を備えるスプリンクラ消火設備において、
    前記真空配管は、前記二次側配管に接続されて前記流水遮断弁が設けられた第1の真空配管と、前記真空ポンプに接続された第2の真空配管と、で構成され、
    前記第1の真空配管と前記第2の真空配管との間には、気水分離排水装置が設けられており、
    該気水分離排水装置は、
    上端部に排気口が設けられ、下端部に排水口が設けられ、内部空間に流入口が設けられた耐圧外殻を有する第1のタンクと、
    上端部に排気口が設けられ、下端部に排水口が設けられ、内部空間に流入口が設けられた耐圧外殻を有し、前記第1のタンクよりも下方に設けられた第2のタンクと、
    非排水時には、前記第2のタンクの流入口及び前記第1のタンクと前記第1の真空配管とを連通させ、排水時には、前記第1のタンクの流入口と前記第1の真空配管とを連通させて、前記第2のタンクの流入口と前記第1の真空配管との間の流路を遮断する排水時流入路選択手段と、
    非排水時には、前記第2のタンクの排気口及び前記第1のタンクの排気口と前記第2の真空配管とを連通させ、排水時には、前記第1のタンクの排気口と前記第2の真空配管とを連通させて、前記第2のタンクの排気口と前記第2の真空配管との間の流路を遮断する排水時排気路選択手段と、
    一端が外気に開口し他端が前記第2のタンクの排気口に接続された吸気管に設けられ、常閉で排水時に開状態となる吸気弁と、
    一端が前記第2のタンクの排水口に接続され、他端が前記第2のタンクの排水口よりも下方に開口した排出口に接続された排水管に設けられ、常閉で排水時に開状態となる排水弁と、
    を備え、
    非排水時、前記第1の真空配管から流入した水を前記第2のタンクに貯留し、前記第2の真空配管へ該水が流入することを防止し、
    排水時、
    前記排水時流入路選択手段及び前記排水時排気路選択手段によって前記真空配管と前記第2のタンクとの間の流路を遮断し、前記吸気弁を開いて前記第2のタンク内を大気圧とした後に、前記排水弁を開いて前記第2のタンクに貯留された水を排出すると共に、
    前記真空配管と前記第1のタンクとの連通を維持し、該第1のタンクで前記第1の真空配管から流入した水を貯留し、前記第2の真空配管へ該水が流入することを防止することを特徴とするスプリンクラ消火設備。
  2. 排水時流入路選択手段は、前記第1の真空配管と前記第1のタンクの流入口とを接続する第1の流入管と、前記第1のタンクの排水口と前記第2のタンクの流入口とを接続する連結管と、該連結管に設けられ、非排水時には開状態となり、排水時には閉状態となる連結弁と、で構成され、
    排水時排気路選択手段は、前記第2の真空配管と前記第1のタンクの排気口とを接続する第1の排気管と、前記第2の真空配管と前記第2のタンクの排気口とを接続する第2の排気管と、該第2の排気管に設けられ、非排水時には開状態となり、排水時には閉状態となる排気遮断弁と、で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスプリンクラ消火設備。
  3. 排水時流入路選択手段は、前記第1の真空配管と前記第1のタンクの流入口とを接続する第1の流入管と、前記第1の真空配管と前記第2のタンクの流入口とを接続する第2の流入管と、前記第1の真空配管、前記第1の流入管及び前記第2の流入管に接続され、前記第1の真空配管と連通する流入管を切り替える切換弁と、前記第1のタンクの排水口と前記第2のタンクの排気口とを接続する連結管と、該連結管に設けられ、非排水時には開状態となり、排水時には閉状態となる連結弁と、で構成され、
    排水時排気路選択手段は、前記第2の真空配管と前記第1のタンクの排気口とを接続する第1の排気管と、前記第2の真空配管と前記第2のタンクの排気口とを接続する第2の排気管と、該第2の排気管に設けられ、非排水時には開状態となり、排水時には閉状態となる排気遮断弁と、で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスプリンクラ消火設備。
  4. 前記第2の真空配管と前記第1のタンクの排気口とは、第1の排気管を介して接続されており、
    前記第1の排気管には、前記第2の真空配管から前記第1のタンクへ向かう空気の流れを規制する逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のスプリンクラ消火設備。
  5. 前記排水時流入路選択手段及び前記排水時排気路選択手段を構成する弁、前記吸気弁、並びに、前記排水弁は電動弁であり、
    これら電動弁を制御する制御手段と、
    前記第2のタンクに貯留された水の高さが予め設定された上限値以上となったことを検出する第1の水位検出手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記第2のタンクに貯留された水の高さが前記上限値以上となったことを前記第1の水位検出手段が検出すると、
    前記電動弁を制御して、前記第2のタンクに貯留された水を自動的に排出することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のスプリンクラ消火設備。
  6. 前記第2のタンクに貯留された水の高さが予め設定した所定の下限値以下となったことを検出する第2の水位検出手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記第2のタンクに貯留された水の高さが前記下限値以下となったことを前記第2の水位検出手段が検出すると、
    前記電動弁を制御して、非排出状態に戻すことを特徴とする請求項5に記載のスプリンクラ消火設備。
  7. 前記制御手段は、
    前記第2のタンクに貯留された水を排出しはじめてから所定の時間経過した後、
    前記電動弁を制御して、非排出状態に戻すことを特徴とする請求項5に記載のスプリンクラ消火設備。
  8. 前記流水遮断弁は電動弁であり、
    前記第2のタンクに貯留された水を排出する際、
    前記流水遮断弁を開いて、前記二次側配管から排水することを特徴とする請求項6に記載のスプリンクラ消火設備。
  9. 前記第2のタンク内の圧力を検出する圧力検出手段を備え、
    前記排水時流入路選択手段は、前記第1のタンクの排水口と前記第2のタンクの排気口とを接続する連結管と、該連結管に設けられ、非排水時には開状態となり、排水時には閉状態となる連結弁と、を備え、
    排水状態から非排水状態に戻す際、
    前記第2のタンク内の圧力が予め設定した圧力上限値以下の負圧となったことを前記圧力検出手段が検出した以降に、前記連結弁を開くことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のスプリンクラ消火設備。
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