JP5153758B2 - スプリンクラ消火設備 - Google Patents
スプリンクラ消火設備 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5153758B2 JP5153758B2 JP2009289602A JP2009289602A JP5153758B2 JP 5153758 B2 JP5153758 B2 JP 5153758B2 JP 2009289602 A JP2009289602 A JP 2009289602A JP 2009289602 A JP2009289602 A JP 2009289602A JP 5153758 B2 JP5153758 B2 JP 5153758B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- threshold value
- secondary side
- pipe
- valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)
Description
このような予作動式のスプリンクラ消火設備では、火災感知器とスプリンクラヘッドの両方が動作したときに放水されるので水損が生じにくいが、スプリンクラヘッドが接続される立ち下がり管部分に溜まった水と圧縮空気との影響で、立ち下がり管部分で腐食を起こすことがある。
この負圧式のスプリンクラ消火設備では、火災時に、スプリンクラヘッドが動作すると二次側配管内の負圧状態にある圧力が上昇する。そこで、二次側配管には圧力スイッチが設けられ、この圧力スイッチにより圧力上昇を検出することで、スプリンクラヘッドの動作や配管内の漏れを検知できるように構成されている。
また、反対に配管容積が大きい二次側配管に合わせて、通常状態の真空圧から近い値にその閾値を設定すると、配管容積が小さい二次側配管では圧力上昇の検知が頻繁に行われ、真空ポンプの起動回数が増えるという問題がある。
また、火災感知器は、たばこの煙等によって誤動作することがある。しかしながら、従来の真空式の予作動式スプリンクラ消火設備は火災感知器の動作と連動して予作動弁を開放してしまう。そのため、真空ポンプに水が流入してしまう機会が増加するという問題点があった。また、通常は、予作動弁の開放と連動させて火災放送を発するため、火災感知器の誤動作の度に火災放送を誤報してしまうという問題点があった。つまり、予作動式スプリンクラ消火設備の信頼性が低下してしまうという問題点があった。
そして、前記第3の閾値は、前記スプリンクラヘッドが作動した際、前記圧力検知手段の検知値が所定時間以内に前記第2の閾値以下から前記第3の閾値以上へ上昇できる値に設定され、前記第1の閾値は、前記第3の閾値よりも3kPaG〜20kPaG小さい範囲に設定されたことを特徴とするものである。
また、制御手段は、火災感知器が動作し、かつ圧力検知手段が圧力の上昇を検知したときに、開閉弁を開放させる。これにより、火災感知器が誤動作した際でも、二次側配管へ充水されることを防止できる。このため、真空ポンプに水が流入する機会が従来の真空式の予作動式スプリンクラ消火設備より低減され、真空ポンプの故障等をより抑制できる。また、予作動弁の開放と連動させて火災放送を発する場合、従来の予作動式スプリンクラ消火設備と比べ、火災放送の誤報をより防止することができる。したがって、従来の予作動式スプリンクラ消火設備よりも信頼性の高い予作動式スプリンクラ消火設備を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係るスプリンクラ消火設備を示すシステム構成図である。このスプリンクラ消火設備は、スプリンクラヘッド2、予作動弁22、一次側配管11、二次側配管12、吸引用配管14、真空ポンプ24、定流量弁23、流水遮断弁31、真空スイッチ41a及び真空スイッチ41b等から構成されている。
一方、二次側配管12の他方の端部は、末端試験弁25の一方の端部に接続されている。末端試験弁25の他方の端部には、排水配管16が接続されている。スプリンクラ消火設備の水漏れ試験等によって二次側配管12に充填された水は、末端試験弁25及び予作動弁22に備えた図示しない排水弁を開くことにより、外部に排出される。通常の監視状態においては、末端試験弁25は閉じられた状態となっている。
この吸引用配管14には、二次側配管12との接続部側から真空ポンプ24側に向けて、電動弁等である流水遮断弁31、真空スイッチ41a、真空スイッチ41b及びオリフィス42が順に設けられている。ここで、真空スイッチ41a及び真空スイッチ41bが、本発明の圧力検知手段に相当する。
なお、流水遮断弁31と真空スイッチ41aの位置は逆にしてもよく、その場合には真空スイッチ41aは二次側配管12に設けるようにしてもよい。また、本実施の形態1では給水手段として給水ポンプ21を用いているが、例えば建物の屋上等に設けられる高架水槽や、加圧された水源等を給水手段として用いてもよい。
本実施の形態1に係るスプリンクラ消火設備は、通常の監視状態においては、真空ポンプ24を起動させて二次側配管12内及び吸引用配管14内が真空状態となっている、真空式の予作動式スプリンクラ消火設備である。ここで真空状態とは、完全な真空状態である必要はなく、負圧状態であればよい。以下、このスプリンクラ消火設備の動作について説明する。まず、スプリンクラヘッド2の作動を検出する動作について説明する。続いて、スプリンクラ消火設備の消火動作について説明する。
スプリンクラヘッド2の作動を検出する動作について説明する。
図2は、本発明の実施の形態1に係るスプリンクラ消火設備の通常監視状態における二次側配管12内及び吸引用配管14内の圧力状態を示す特性図である。また、図3は、このスプリンクラ消火設備の火災発生時における二次側配管12内及び吸引用配管14内の圧力状態を示す特性図である。なお、図2及び図3の縦軸は、圧力の真空度合(真空圧)を示しており、上側程、真空度が高く、つまり圧力が低いことを示している。
真空スイッチ41bにも、2つの閾値(閾値41bON、閾値41bOFF)が設定されている。真空スイッチ41bは、検知する圧力が閾値41bONよりも大きくなった場合(検知する真空圧が閾値41bONよりも小さくなった場合)、ON状態となって図示しない真空ポンプ制御盤に真空ポンプ起動信号を送信する。また、真空スイッチ41bは、検知する圧力が閾値41bOFFよりも小さくなった場合(検知する真空圧が閾値41bOFFよりも大きくなった場合)、OFF状態となって図示しない真空ポンプ制御盤に真空ポンプ停止信号を送信する。なお、真空圧で考えた場合、閾値41bONは、閾値41aONよりも高目に設定され、かつ閾値41aOFFよりも低目に設定される。そして、閾値41bOFFは、閾値41aOFFよりも高い真空圧が設定される。
制御盤5は、真空スイッチ41aから送信される信号に基づいて、以下のようにスプリンクラヘッド2の作動を検出する。
続いて、スプリンクラ消火設備の消火動作について説明する。
通常の監視状態においては、一次側配管11の予作動弁22まで水が充填され、二次側配管12内及び吸引用配管14内に水が充填されていない状態となっている。
また、本実施の形態1では2つの真空スイッチ(真空スイッチ41a、真空スイッチ41b)によって二次側配管12内及び吸引用配管14内の圧力を検出したが、1つの真空スイッチによって二次側配管12内及び吸引用配管14内の圧力を検出してもよい。
また、予作動弁22を使用せずに、圧力変化によって開放する開閉弁を使用するようにしてもよい。この場合には、配管内が所定圧にまで圧力上昇したことを検知したら開閉弁を開放させるようにすればよい。また予作動弁22を火災信号と圧力上昇信号の2つの信号で開放させるようにしたが、火災信号のみで開放させるようにしてもよい。
本実施の形態2では、閾値41bON、閾値41bOFF及び閾値41aONの具体的な設定方法について説明する。
以下では、閾値41bOFFを基準値とした場合について説明する。
このように、閾値41bOFF及び閾値41aONの値を設定することにより、予作動弁22の二次側配管12容積が大きいスプリンクラ消火設備の場合でも、スプリンクラヘッド2の作動検出時間が長くなって放水遅れが生じてしまうことを防止できる。
このように閾値41bONを設定することにより、予作動弁22の二次側配管12の容積が小さいスプリンクラ消火設備の場合でも、真空ポンプ24の運転頻度が高くなることを防止できる。
図4は、本発明の実施の形態2に係るスプリンクラ消火設備の閾値41bON、閾値41bOFF及び閾値41aONの設定例である。
図4では、予作動弁22の二次側配管12の容積が大きいスプリンクラ消火設備の一例として、予作動弁22の二次側配管12の容積が2000Lのものを示している。また、予作動弁22の二次側配管12の容積が小さいスプリンクラ消火設備の一例として、予作動弁22の二次側配管12の容積が500Lのものを示している。
図4に示すように、予作動弁22の二次側配管12の容積が大きいスプリンクラ消火設備でも、スプリンクラヘッド2の作動検出時間が最大で17秒となっており、放水遅れが生じてしまうことを防止できている。また、リーク量を2[L/min]とした時の真空ポンプ24の運転間隔は98分となっており、真空ポンプ24の運転頻度が高くなることも防止できている。
図4に示すように、予作動弁22の二次側配管12の容積が小さいスプリンクラ消火設備でも、スプリンクラヘッド2の作動検出時間が最大で18秒となっており、放水遅れが生じてしまうことを防止できている。また、リーク量を2[L/min]とした時の真空ポンプ24の運転間隔は108分となっており、真空ポンプ24の運転頻度が高くなることも防止できている。
Claims (4)
- 開閉弁と、
該開閉弁の二次側に設けられ、スプリンクラヘッドが接続された二次側配管と、
該二次側配管と吸引用配管を介して接続され、前記二次側配管内を負圧にする真空ポンプと、
前記開閉弁の一次側に設けられ、基端側に給水手段が接続される一次側配管と、
を有するスプリンクラ消火設備において、
前記二次側配管又は前記吸引用配管に設けられ、配管内の圧力を検知する圧力検知手段と、
前記圧力検知手段が圧力の上昇を検知したときに、前記開閉弁を開放させる制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記圧力検知手段の検知圧力の閾値を、前記二次側配管の容積に基づいて設定し、
前記圧力検知手段の検知圧力が第1の閾値以上となったときに、前記真空ポンプを起動させ、
前記圧力検知手段の検知圧力が第2の閾値以下となったときに、前記真空ポンプを停止させ、
前記圧力検知手段の検知圧力が第3の閾値以上となったときに、前記スプリンクラヘッドが作動し、前記圧力検知手段が設けられた配管内の圧力が上昇したと判断することを特徴とするスプリンクラ消火設備。 - 前記第3の閾値は、
前記スプリンクラヘッドが作動した際、前記圧力検知手段の検知値が所定時間以内に前記第2の閾値以下から前記第3の閾値以上へ上昇できる値に設定され、
前記第1の閾値は、
前記第3の閾値よりも3kPaG〜20kPaG小さい範囲に設定されたことを特徴とする請求項1に記載のスプリンクラ消火設備。 - 前記圧力検知手段の検知圧力の閾値は、
前記圧力検知手段、又は、前記制御手段のいずれかで設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のスプリンクラ消火設備。 - 前記スプリンクラヘッドが設けられる防護区域に火災感知器を設置し、前記制御手段は、該火災感知器が動作し、かつ前記圧力検知手段が圧力の上昇を検知したときに、前記開閉弁を開放させることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のスプリンクラ消火設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009289602A JP5153758B2 (ja) | 2009-12-21 | 2009-12-21 | スプリンクラ消火設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009289602A JP5153758B2 (ja) | 2009-12-21 | 2009-12-21 | スプリンクラ消火設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011125631A JP2011125631A (ja) | 2011-06-30 |
JP5153758B2 true JP5153758B2 (ja) | 2013-02-27 |
Family
ID=44288878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009289602A Expired - Fee Related JP5153758B2 (ja) | 2009-12-21 | 2009-12-21 | スプリンクラ消火設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5153758B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6067984B2 (ja) * | 2012-03-23 | 2017-01-25 | 能美防災株式会社 | スプリンクラ消火設備およびその制御方法 |
JP6067983B2 (ja) * | 2012-03-23 | 2017-01-25 | 能美防災株式会社 | スプリンクラ消火設備およびその制御方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS622066Y2 (ja) * | 1980-07-31 | 1987-01-19 | ||
JPH0626292Y2 (ja) * | 1988-03-03 | 1994-07-20 | 高砂熱学工業株式会社 | クリーンルーム用スプリンクラ装置 |
-
2009
- 2009-12-21 JP JP2009289602A patent/JP5153758B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011125631A (ja) | 2011-06-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5188439B2 (ja) | スプリンクラ消火設備 | |
JP2010233894A (ja) | スプリンクラ消火設備 | |
JP5377391B2 (ja) | スプリンクラ消火設備 | |
JP5153758B2 (ja) | スプリンクラ消火設備 | |
JP5785868B2 (ja) | スプリンクラ消火設備 | |
JP6150584B2 (ja) | スプリンクラ消火設備 | |
JP5770583B2 (ja) | スプリンクラ消火設備 | |
EP2864002B1 (en) | Preaction sprinkler system operation booster | |
JP5306247B2 (ja) | スプリンクラ消火設備 | |
JP5709612B2 (ja) | スプリンクラ消火設備 | |
JP5419309B2 (ja) | スプリンクラ消火設備 | |
JP5230834B2 (ja) | スプリンクラ消火設備 | |
JP6150585B2 (ja) | スプリンクラ消火設備の制御装置 | |
JP2013000460A (ja) | スプリンクラ消火設備およびその制御方法 | |
JP7042137B2 (ja) | スプリンクラ消火設備 | |
JP5918085B2 (ja) | スプリンクラ消火設備 | |
JP7313121B2 (ja) | スプリンクラ消火設備 | |
JP5642638B2 (ja) | スプリンクラ消火設備およびその制御方法 | |
JP6067984B2 (ja) | スプリンクラ消火設備およびその制御方法 | |
JP6067983B2 (ja) | スプリンクラ消火設備およびその制御方法 | |
JP5553789B2 (ja) | スプリンクラ消火設備 | |
JP2013022104A (ja) | スプリンクラ消火設備およびその制御方法 | |
JP2013022103A (ja) | スプリンクラ消火設備およびその制御方法 | |
JP2012187253A (ja) | スプリンクラ消火設備 | |
JP2012196384A (ja) | スプリンクラ消火設備 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111116 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120822 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120828 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121022 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121120 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121204 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5153758 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |