JP2014187766A - 充電装置 - Google Patents

充電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014187766A
JP2014187766A JP2013059943A JP2013059943A JP2014187766A JP 2014187766 A JP2014187766 A JP 2014187766A JP 2013059943 A JP2013059943 A JP 2013059943A JP 2013059943 A JP2013059943 A JP 2013059943A JP 2014187766 A JP2014187766 A JP 2014187766A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charging
time
vehicle
power
period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013059943A
Other languages
English (en)
Inventor
Taketo Sakakibara
健人 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2013059943A priority Critical patent/JP2014187766A/ja
Publication of JP2014187766A publication Critical patent/JP2014187766A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02T90/10Technologies relating to charging of electric vehicles
    • Y02T90/16Information or communication technologies improving the operation of electric vehicles

Abstract

【課題】精度よく設定した時刻に電池の充電を終了させる。
【解決手段】充電装置に複数の車両が接続され、要求する充電期間が重複する車両があるとき、比較部は、充電期間が重複する各車両の充電終了時刻の中で最も後の時刻と現在時刻との間の計画時間と、充電期間が重複する各車両の充電時間の積算時間とを比較する。積算充電時間が計画時間よりも長いとき、計画生成部は、充電期間が重複しない車両が搭載する電池から出力される放電電力を充電電力に加えた合成電力で、充電期間が重複する各車両を充電する充電計画を生成する。このとき、計画生成部は、各充電時間を分割して取得する車両を設け、各車両の要求終了時刻を変更しない、かつ各車両の充電期間が重複しない充電計画を設定する。そして、分配制御部は、電力分配部を制御して、生成した充電計画にしたがって各車両を充電させる。
【選択図】図1

Description

本発明は電池の充電を制御する技術に関する。
近年、車両を駆動する動力源として、繰り返し充放電可能な二次電池(以下、電池という。)が使用されている。そして、車両に搭載される電池は、充電スタンドを用いて充電される。
個人や法人の駐車場などに設置される充電スタンドでは、系統電源から供給される充電電力の電力値の制限が低いため、複数の車両が接続されたとき、各車両を一台ずつ交互に充電する。
接続された各車両を一台ずつ交互に充電する充電スタンドでは、各車両に設定されている使用開始時刻を取得し、各車両の充電を使用開始時刻までに終了させる計画を生成することが提案されている。
関連技術として、充電優先度が低く放電可能と決定された電気自動車の蓄電池を放電させ、その放電された放電電力により、充電優先度が高く充電可能と決定された電気自動車の蓄電池を充電させる自動車用充放電システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
前述した自動車間で電力の充放電を行なう技術では、車両の使用開始時刻よりも充電が早く終わったとき、蓄電池に蓄えられた電力が待機電力として消費されるという問題がある。
特開2012−50222号公報
本発明は、精度よく設定した時刻に電池の充電を終了させる充電装置を提供することを目的とする。
本明細書で開示する充電装置のひとつに、複数の車両を同時に接続可能であり、通信部と、電力分配部と、取得部と、比較部と、計画生成部と、分配制御部とを備えるものがある。通信部は、各車両と情報を送受信する。電力分配部は、充電装置から出力する充電電力と、各車両に搭載されている電池から出力される放電電力との送受電を切替える。取得部は、充電装置に複数の車両が接続されたとき、各車両が要求する充電の開始時刻である要求開始時刻と、各車両が要求する充電の終了時刻である要求終了時刻とを取得する。比較部は、各車両の要求開始時刻から要求終了時刻までの期間である要求充電期間が重複したとき、要求充電期間が重複した各車両の要求終了時刻の中で最も後の時刻である計画終了時刻と充電を開始する時刻である計画開始時刻との間の時間である計画時間と、要求充電期間が重複した各車両の要求充電期間が有する時間を示す要求充電時間を積算した積算充電時間と、を比較する。計画生成部は、積算充電時間が計画時間よりも長いとき、要求充電期間が重複しない車両が搭載する電池から出力される放電電力を充電電力に加えた合成電力により、要求充電期間が重複する各車両の要求終了時刻を変更しないで、各車両を充電する期間である合成充電期間を求め、各車両の合成充電期間が重複するとき、各車両の中で、合成充電期間に代えて、合成充電期間が有する時間を示す合成充電時間を分割して確保する分割合成期間を設定する車両を設け、合成充電期間が重複する各車両の要求終了時刻を変更しない、かつ各車両に合成電力を供給する期間が重複しない第1の充電計画を生成する。分配制御部は、電力分配部を制御して、生成した充電計画にしたがって各車両を充電させる。
本明細書で開示する充電装置は、精度よく設定した時刻に電池の充電を終了させるという効果を奏する。
充電スタンドの一実施例を示す機能ブロック図である。 充電スタンドの一実施例を示すハードウェア構成図である。 コンピュータ装置の一実施例を示すブロック図である。 充電要求テーブルのデータ例を表したテーブルである。 充電取得テーブルのデータ例を表したテーブルである。 充電計画テーブルのデータ例を表したテーブルである。 充電計画の設定の説明図である。 充電要求テーブルのデータ例を表したテーブルである。 充電取得テーブルのデータ例を表したテーブルである。 充電計画テーブルのデータ例を表したテーブルである。 充電計画の設定の説明図である。 充電計画の設定の説明図である。 充電計画の設定の説明図である。 充電要求テーブルのデータ例を表したテーブルである。 充電取得テーブルのデータ例を表したテーブルである。 充電計画テーブルのデータ例を表したテーブルである。 充電計画の設定の説明図である。 充電計画の設定の説明図である。 充電計画設定の処理内容を示すフローチャートである。 充電計画設定の処理内容を示すフローチャートである。 充電計画設定の処理内容を示すフローチャートである。
[実施形態]
実施形態の充電装置について説明する。また、以下の説明で使用する時刻、期間、および電力の定義を説明する。
実施形態の充電スタンド(充電装置)は、主に家庭や事業所などに設置されるものであり、複数の車両と同時に接続され、各車両を一台ずつ交互に充電する。
充電スタンドは、充電装置から出力する充電電力と、車両に搭載されている電池から出力される放電電力との送受電を切替える電力分配部を有する。
そして、充電スタンドは、複数の車両が接続されたとき、各車両が要求する充電の開始時刻である要求開始時刻と、各車両が要求する充電の終了時刻である要求終了時刻とを取得する。
また、充電スタンドは、各車両の要求開始時刻と要求終了時刻とを取得すると、各車両の要求開始時刻から要求終了時刻までの期間である要求充電期間を求める。
各車両の要求充電期間が重複したとき、充電スタンドは、要求充電期間が重複した各車両の要求終了時刻の中で最も後の時刻である計画終了時刻と、充電を開始する時刻である計画開始時刻との間の時間である計画時間を求める。また、充電スタンドは、要求充電期間が重複した各車両の要求充電期間が有する時間を示す要求充電時間を積算した積算充電時間を求める。なお、計画開始時刻とは、例えば、現在時刻であっても良いし、ユーザにより設定された時刻であっても良い。
そして、充電スタンドは、計画時間と積算充電時間との長さを比較する。
積算充電時間が計画時間よりも長いとき、充電スタンドは、要求充電期間が重複しない車両が搭載する電池から出力される放電電力を充電電力に加えた合成電力で、要求充電期間が重複する各車両を充電する充電計画を生成する。
このとき、充電スタンドは、要求充電期間が重複する各車両の要求終了時刻を変更しないで、各車両を合成電力で充電する期間である合成充電期間を求める。さらに、充電スタンドは、各車両の合成充電期間が重複すると、各車両の中で、合成充電期間に代えて、合成充電期間が有する時間を示す合成充電時間を分割して確保する分割合成期間を設定する車両を設ける。これにより、充電スタンドは、合成充電期間が重複する各車両の要求終了時刻を変更しない、かつ各車両に前記合成電力を供給する期間が重複しない充電計画を生成する。
そして、充電スタンドは、電力分配部を制御して、生成した充電計画に沿って各車両を充電する。
上記のように、充電スタンドは、精度よく設定した要求終了時刻に電池の充電を終了させる構成を有する。これにより、充電スタンドは、例えば、要求終了時刻を車両の使用開始時刻に設定したとき、各車両に搭載される電池の待機電力による電力消費を抑制することができる。
図1について説明する。
図1は、充電スタンドの一実施例を示す機能ブロック図である。
充電スタンド1は、制御部10、記憶部20、電力分配部30、入出力部40、および表示部50を有する。そして、電力分配部30は、電力供給部60、および車両71〜7nと接続されている。以下の説明において、車両7と記載したとき、車両71〜7nのいずれか一台を示すものとする。
制御部10は、通信部101、取得部102、時間算出部103、比較部104、計画生成部105、抽出部106、電力算出部107、および分配制御部108を有する。
通信部101は、各車両7と情報を送受信する。
取得部102は、通信部101を介して、充電スタンド1と接続されている車両71〜7nから、識別子、優先度、要求開始時刻、要求終了時刻、および電池残量値を取得する。なお、識別子、優先度、要求開始時刻、要求終了時刻、および電池残量値は、それぞれユーザが入力部に接続された図示しない入力装置を用いて入力しても良い。また、識別子、優先度、要求開始時刻、要求終了時刻、および電池残量値は、車両7から図示しないネットワーク上のサーバに送信されることにより、サーバで管理されても良い。そして、取得部102は、通信部101を介してネットワーク上のサーバと接続し、識別子、優先度、要求開始時刻、要求終了時刻、および電池残量値を取得しても良い。また、取得部102は、要求開始時刻または要求終了時刻に代えて、要求充電時間を取得しても良いし、要求開始時刻、要求終了時刻および要求充電時間を取得しても良い。
時間算出部103は、下記式(1)を用いて、各車両7の要求充電時間を算出する。

要求終了時刻−要求開始時刻=要求充電時間 (1)

すなわち、時間算出部103は、各車両7について、要求終了時刻から要求開始時刻を減算して要求充電時間を算出する。なお、取得部102が、要求開始時刻と要求充電時間を取得した場合には、時間算出部103は、要求開始時刻に要求充電時間を加算して、要求終了時刻を算出しても良い。また、取得部102が、要求終了時刻と要求充電時間を取得した場合には、時間算出部103は、要求終了時刻から要求充電時間を減算して、要求開始時刻を算出しても良い。このように、時間算出部103は、要求開始時刻、要求終了時刻および要求充電時間のいずれか2つから、残りの1つの値を算出する。
時間算出部103は、下記式(2)を用いて、積算充電時間を算出する。

Σ(要求充電期間が重複する各車両7の要求充電時間)=積算充電時間 (2)

すなわち、時間算出部103は、車両71〜7nの中で、要求充電期間が重複する車両7の要求充電時間を積算した積算充電時間を算出する。
時間算出部103は、下記式(3)を用いて、計画時間を算出する。

計画終了時刻−計画開始時刻=計画時間 (3)

すなわち、時間算出部103は、計画終了時刻から計画開始時刻を減算することにより、計画時間を算出する。
時間算出部103は、下記式(4)を用いて、不足充電時間を算出する。

積算充電時間−計画時間=不足充電時間 (4)

すなわち、時間算出部103は、積算充電時間から計画時間を減算して不足充電時間を算出する。
時間算出部103は、下記式(5)を用いて、合成充電時間を算出する。

要求充電時間×充電電力値÷合成電力値=合成充電時間 (5)

すなわち、時間算出部103は、要求充電時間に充電電力値を乗算した電気量を、合成電力値で除算することにより、合成充電時間を算出する。なお、充電電力値とは、充電電力の大きさを示す電力値のことである。また、合成電力値とは、後述する電力算出部107で算出される合成電力の大きさを示す電力値のことである。
時間算出部103は、下記式(6)を用いて、車両7の合成充電期間の開始時刻である合成開始時間を算出する。

要求終了時刻−合成充電時間=合成開始時刻 (6)

すなわち、時間算出部103は、各車両7の要求終了時刻から合成充電時間を減算することにより、合成開始時刻を算出する。なお、合成開始時刻から要求終了時刻までの期間のことを、合成充電期間と言う。
時間算出部103は、下記式(7)を用いて、放電車両が要求開始時刻に代えて、充電を開始する時刻である変更開始時刻を算出する。

放電車両の要求開始時刻−(放電電力量÷充電電力値)=変更開始時刻 (7)

すなわち、時間算出部103は、放電車両の要求開始時刻から放電電力量を充電電力で得るための時間を減算することにより、変更開始時刻を算出する。なお、放電電力量とは、放電電力を出力する放電車両から出力する電力量のことである。
比較部104は、車両71〜7nの中で要求充電期間が重複する複数の車両7があるとき、計画時間と積算充電時間とを比較する。
計画生成部105は、積算充電時間が計画時間よりも長いとき、合成電力で要求充電期間が重複する各車両7を充電する充電計画を生成する。このとき、計画生成部105は、要求充電期間が重複する各車両7の要求終了時刻を変更しない、かつ各車両7の合成電力による充電期間が重複しないように充電計画(以下、第1の充電計画ともいう。)を生成する。一例として、計画生成部105は、各車両7の合成充電期間が重複するとき、合成充電時間を分割して確保する分割合成期間を設定する車両を設ける。これにより、計画生成部105は、各車両7の合成電力による充電期間が重複しない充電計画を生成する。計画生成部105は、例えば、第1の充電計画において、分割合成期間を設定する車両7を、合成充電期間が重複している各車両7において、要求終了時刻が後ろにあるものとしても良い。
計画生成部105は、第1の充電計画において、供給される放電電力の制限により、各車両7の合成充電期間の重複を解消するのに必要な電力が得られないとき、優先度の低い車両7の重複する合成充電時間を後ろにずらす充電計画を生成しても良い。
なお、放電電力の制限とは、例えば、車両7と充電スタンド1とを接続する電力線の耐圧や、放電電力を出力する車両7の充電残量によって決まる値である。例えば、電力線の耐圧が15Ahのとき、充電電力が12Ahとすると、放電電力の電力値(以下、放電電力値という。)の制限は、最大で3Ahとなる。また、充電スタンド1は、放電電力を出力する車両7に、要求開始時刻より前から充電電力により供給可能な充電電力による充電電力量を求め、求めた充電電力量を計画時間で除算した電力値を放電電力値の制限としても良い。
計画生成部105は、第1の充電計画において、放電電力を電力算出部107で算出される第1の放電電力値とする充電計画を生成する。なお、電力算出部107による第1の放電電力値の算出については、後述する。以下の説明において、第1の放電電力値の放電電力のことを、第1の放電電力という。
計画生成部105は、第1の充電計画において、放電電力を出力する車両7の要求開始時刻よりも前に、放電電力を出力する車両7の充電を開始する充電計画を生成する。このとき、計画生成部105は、電力算出部107で算出した、放電電力を出力する車両7が、車両7の要求開始時刻よりも前に車両7の充電を開始することにより得られる取得電力量を取得する。そして、計画生成部105は、取得電力量が第1の放電電力を計画時間の間出力するのに必要な必要電力量よりも少ないとき、放電電力の大きさを、計画時間に乗算したときの値が取得電力量以下となる第2の放電電力値とする充電計画を生成する。なお、電力算出部107による取得電力量、必要電力量、および第2の放電電力の算出については、後述する。以下の説明において、第2の放電電力値の放電電力のことを、第2の放電電力という。
計画生成部105は、放電電力の大きさの上限値である上限電力値を設け、後述する電力算出部107で算出される第1または第2の放電電力値が上限値電力値を上回るとき、放電電力の電力値を上限電力値に設定する。
計画生成部105は、積算充電時間が計画時間以下のとき、要求充電期間が重複する各車両7の中で、要求充電期間に代えて要求充電時間を分割して確保する分割充電期間を設定する車両7を設ける。これにより、計画生成部105は、要求充電期間が重複する各車両7に充電電力を供給する期間が重複しない、かつ各車両7の要求終了時刻を変更しない充電計画(以下、第2の充電計画ともいう。)を生成する。計画生成部105は、例えば、第2の充電計画において、分割充電期間を設定する車両7を、要求充電期間が重複している各車両7において、要求終了時刻が後ろにあるものとしても良い。
抽出部106は、計画期間とは異なる期間に要求充電期間が設定され、かつ要求開始時刻が他の車両7の要求充電期間の範囲外に設定されている車両7を、放電電力を出力する車両7として抽出する。このとき、抽出部106は、取得電力量が大きく取れる車両7を優先的に抽出しても良い。
電力算出部107は、下記式(8)を用いて、計画時間において、各車両7の充電期間が重複しないために、必要な必要電力量を算出する。

不足充電時間×充電電力=必要電力量 (8)

すなわち、電力算出部107は、不足充電時間に充電電力を乗算することにより必要電力量を算出する。
電力算出部107は、下記式(9)を用いて、放電電力を出力する車両7から取得可能な取得電力量を算出する。以下の説明において、放電車両の要求開始時刻を取得終了時刻ともいう。さらに、放電車両の要求開始時刻の直前にある、他の車両7の要求終了時刻を取得開始時刻という。

(取得終了時刻−取得開始時刻)×充電電力値=取得電力量 (9)

すなわち、電力算出部107は、取得終了時刻から取得開始時刻を減算した取得時間と、充電電力値を乗算することにより、取得電力量を算出する。
電力算出部107は、第1の充電計画において、下記式(10)を用いて、第1の放電電力値を算出する。

必要電力量÷計画時間=第1の放電電力値 (10)

すなわち、電力算出部107は、必要電力量を計画時間で除算することにより、第1の放電電力値を算出する。よって、第1の放電電力値は、放電電力を充電電力に加えた合成電力で、計画時間の間、要求充電期間が重複する各車両7を交互に充電することにより、不足充電時間の分の充電電力である必要電力量を補うことができる放電電力の電力値である。なお、以下の説明において、充電電力値に第1の放電電力値を加えた値を、合成電力値、または第1の合成電力値という。
電力算出部107は、第1の充電計画において、取得電力量が必要電力量よりも小さいとき、下記式(11)を用いて、第2の放電電力値を算出する。

取得電力量÷計画時間=第2の放電電力値 (11)

すなわち、電力算出部107は、取得電力量を計画時間で除算することにより、第2の放電電力値を算出する。
分配制御部108は、電力分配部30を制御して、計画生成部105で生成した充電計画にしたがって各車両を充電させる。
記憶部20は、充電取得テーブル111、および充電計画テーブル112を有する。
充電取得テーブル111は、例えば、図5に示すように、取得部102で取得した各車両7の識別子、優先度、要求開始時刻、要求終了時刻、および電池残量値などの充電取得情報を対応付けて格納する。また、識別子は、車両7を識別するための情報である。以下の説明では、識別子がAの車両7を車両A、識別子がBの車両7を車両B、識別子がCの車両7を車両C、識別子がDの車両7を車両Dという。また、図5の識別子は、例えば、車両71〜73を識別するための情報である。
また、優先度は、計画時間内に、要求充電期間が重複している各車両7の充電が終了しないとき、優先して充電する車両7を決定するための値である。図5の優先度は、3〜5が設定されているが、数値が大きくなるほど、優先して充電する車両7であることを示している。優先度の具体的な使用方法については、後述する。また、電池残量値は、車両7が有する電池230の充電残量である。
充電計画テーブル112は、例えば、図6(a)、(b)に示すように、各車両7の識別子、設定開始時刻、設定終了時刻、充電時間、電池残量値、および放電電力値などの充電計画情報を対応付けて格納する。設定開始時刻とは、計画生成部105が設定した、車両7の充電開始時刻である。また、設定終了時刻とは、計画生成部105は設定した、車両7の充電終了時刻である。充電時間とは、車両7が充電電力、または合成電力による電力の供給を受ける時間である。
電力分配部30は、制御部10の分配制御部108から入力される電力分配部30を制御するための分配制御信号に基づいて、充電電力、および合成電力を切替えて各車両7に供給する。
入出力部40は、分配制御部108からの分配制御信号を電力分配部30に出力する。なお、入出力部40は、電力線通信によって送受信される充電スタンド1と各車両7との間の信号の入出力を行なっても良い。この場合、入出力部40は、通信部101に代わり、取得部102による充電スタンド1に接続されている各車両7の識別子、優先度、要求開始時刻、要求終了時刻、および電池残量値の取得を受け付けても良い。
表示部50は、計画生成部105で生成された充電計画を表示することにより、ユーザに充電計画を認識させる。なお、表示部50は、ユーザに充電計画を確認させ、充電計画の微調整を受け付けるための入力機能を有しても良い。
電力供給部60は、電力分配部30を介して充電電力を各車両7に供給する。
車両71〜7nは、それぞれ通信部121〜12n、充電要求テーブル131〜13n、電力変換部141〜14n、蓄電部151〜15n、および表示部161〜16nを有している。以下の説明において、通信部12と記載したとき、通信部121〜12nのいずれか一つを示すものとする。充電要求テーブル13と記載したとき、充電要求テーブル131〜13nのいずれか一つを示すものとする。電力変換部14と記載したとき、電力変換部141〜14nのいずれか一つを示すものとする。蓄電部15と記載したとき、蓄電部151〜15nのいずれか一つを示すものとする。表示部16と記載したとき、表示部16のいずれか一つを示すものとする。
通信部121〜12nは、それぞれ充電スタンド1の通信部101と情報の送受信を行なう。通信部121〜12nは、制御部10より取得要求された情報を、充電要求テーブル131〜13nから抽出し、制御部10に送信する。
充電要求テーブル131〜13nは、例えば、図4(a)〜(c)に示すように、各車両7の識別子、優先度、要求開始時刻、要求終了時刻、および電池残量値などの充電要求情報を、それぞれ対応付けて格納する。
電力変換部141〜14nは、充電電力、放電電力、および合成電力が入力される。そして、電力変換部141〜14nは、充電電力、放電電力、および合成電力の電圧や電流の大きさと、直流と交流とを変換して出力する。
蓄電部151〜15nは、それぞれ電力を蓄える。そして、蓄電部15は、それぞれ充電スタンド1の制御部10からの要求により、放電電力を出力する。また、蓄電部151〜15nは、それぞれ車両71〜7nの駆動用の電源として機能する。
表示部161〜16nは、ユーザに各充電要求テーブル13に格納されている情報を通知する。また、表示部161〜16nは、ユーザに充電計画を確認させ、充電計画の微調整を受け付けるための入力機能を有しても良い。
図2について説明する。
図2は、充電スタンドの一実施例を示すハードウェア構成図である。
図2において、図1を用いて説明した機能を実現するための充電スタンド1、車両71〜7n、および電力供給部60のハードウェア構成の一例を示す。
図2に示す充電スタンド1は、充電制御装置201、および電力分配回路202を備えている。
充電制御装置201は、電源240から供給される電力で動作する。そして、充電制御装置201は、例えば、後述するコンピュータ装置であり、図1の制御部10、記憶部20、入出力部40、および表示部50として機能する。なお、充電制御装置201は、図示しないレギュレータやコンバータなどの降圧回路を備え、電源240から入力される電力の電圧や電流の大きさと、直流と交流とを変換して、自身の駆動電力にする。また、電源240は、例えば、系統電源であり、図1の電力供給部60として機能する。
電力分配回路202は、スイッチ21〜2nを有する。以下の説明において、スイッチ2と記載したとき、スイッチ21〜2nのいずれか一つを示すものとする。
スイッチ2は、充電スタンド1と車両7との間に接続され、充電スタンド1と車両7との電気的な接続を切替える。また、各スイッチ2は、それぞれ並列に接続される。そして、図2に示すように充電制御装置201からの制御信号に基づいて、電力分配回路202は、各スイッチ2のオン状態とオフ状態とを切替える。そして、電力分配回路202は、図1の電力分配部30として機能する。
車両71〜7nは、それぞれ車両制御装置211〜21n、電力変換回路221〜22n、および電池231〜23nを備えている。以下の説明において、車両制御装置210と記載したとき、車両制御装置211〜21nのいずれか一つを示すものとする。また、電力変換回路220と記載したとき、電力変換回路221〜22nのいずれか一つを示すものとする。そして、電池230と記載したとき、電池231〜23nのいずれか一つを示すものとする。
車両制御装置211〜21nは、それぞれ各電池231〜23nから供給される電力で動作する。そして、車両制御装置211〜21nは、例えば、後述するコンピュータ装置であり、それぞれ図1の通信部121〜12n、表示部161〜16nとして機能する。また、車両制御装置211〜21nは、それぞれ記憶装置を有し、それぞれの記憶装置に充電要求テーブル131〜13nを記憶する。
電力変換回路221〜22nは、例えば、コンバータやインバータなどであり、それぞれ図1の電力変換部141〜14nとして機能する。
電池231〜23nは、それぞれ車両71〜7nの主機類、および補機類を駆動するための電力を蓄電する。そして、電池231〜23nは、それぞれ図1の蓄電部151〜15nとして機能する。なお、電池231〜23nは、例えば、鉛電池、リチウムイオン2次電池、およびニッケル水素2次電池などである。
図3について説明する。
図3は、コンピュータ装置の一実施例を示すブロック図である。
図3において、コンピュータ装置(充電制御装置201、および車両制御装置210)は、制御回路301、記憶装置302、読取装置303、記録媒体304、通知装置305、通信インターフェイス306(通信I/F)、および入出力インターフェイス307(入出力I/F)を備えている。また、各構成要素は、バス300により接続されている。
制御回路301は、コンピュータ装置全体の制御をする。そして、制御回路301は、例えば、CPU、マルチコアCPU、FPGA(Field Programmable Gate Array)およびPLD(Programmable Logic Device)などである。制御回路301は、図1において、充電スタンド1の取得部102、時間算出部103、比較部104、計画生成部105、抽出部106、電力算出部107、および分配制御部108として機能する。さらに、制御回路301は、図1において、車両7が有する各構成要素の動作を制御する、図示しない車両7の制御部として機能する。
記憶装置302は、各種データを記憶する。そして、記憶装置302は、例えば、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などのメモリや、HD(Hard Disk)などで構成される。そして、ROMは、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAMは、制御回路301のワークエリアとして使用される。HDは、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、ファームウェアなどのプログラム、および各種データを記憶している。また、充電制御装置201の記憶装置302は、図1の充電取得テーブル111と充電計画テーブル112とを記憶している。そして、各車両制御装置210の記憶装置302は、充電要求テーブル13を格納している。なお、充電取得テーブル111、充電計画テーブル112および各充電要求テーブル13は、充電スタンド1および各車両7の制御回路301が通信インターフェイス306を介してアクセス可能であれば、ネットワーク308上のサーバに記憶されていても良い。
また、充電制御装置201の記憶装置302には、制御回路301を取得部102、時間算出部103、比較部104、計画生成部105、抽出部106、電力算出部107、および分配制御部108として機能させるための充電制御プログラムを記憶する。そして、充電制御を開始するとき、充電制御装置201の制御回路301は、記憶装置302に記憶された充電制御プログラムをRAMに読み出す。これにより、充電制御装置201の制御回路301は、RAMをワークスペースとして動作することにより、取得部102、時間算出部103、比較部104、計画生成部105、抽出部106、電力算出部107、および分配制御部108として機能する。なお、充電制御プログラムは、充電制御装置201の制御回路301が通信インターフェイス306を介してアクセス可能であれば、ネットワーク308上のサーバに記憶されていても良い。
また、記憶装置302がHDである場合、HDは、HDD(Hard Disk Drive)を介してバス300に接続される。そして、HDは、HDDが制御回路301に制御され、データのリード/ライトが行なわれる。
読取装置303は、制御回路301に制御され、着脱可能な記録媒体304のデータのリード/ライトを行なう。そして、読取装置303は、例えば、FDD(Floppy Disk Drive)、CDD(Compact Disc Drive)、DVDD(Digital Versatile Disk Drive)、BDD(Blu−ray Disk Drive:登録商標)およびUSB(Universal Serial Bus)などである。また、充電制御装置201の読取装置303は、記録媒体304に記録された充電制御プログラムを読み出し、記憶装置302に記憶しても良い。
記録媒体304は、各種データを保存する。一例として、記録媒体304は、充電制御プログラムを保存している。そして、記録媒体304は、読取装置303を介してバス300に接続され、制御回路301が読取装置303を制御することにより、データのリード/ライトが行なわれる。また、記録媒体304は、例えば、FD(Floppy Disk)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blu−ray Disk:登録商標)、およびフラッシュメモリなどである。
通知装置305は、入力された情報を映像として表示することにより、ユーザに通知する。通知装置305は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)およびOELD(Organic Electroluminescence Display)などである。また、通知装置305は、入力された情報をランプの点灯や、スピーカからの音声により、ユーザに通知する構成でも良い。また、通知装置305をタッチパネルで構成し、入力装置としても良い。そして、通知装置305は、図1において、表示部50、および各表示部16として機能する。
通信インターフェイス306は、電力線通信、LAN(Local Area Network)、無線通信、またはインターネットなどのネットワーク308を介してコンピュータ装置と他の装置とを通信可能に接続する。そして、通信インターフェイス306は、図1において、通信部101、および各通信部12として機能する。
入出力インターフェイス307は、例えば、機械式のボタン、イグニッションスイッチ、キーボード、マウス、タッチパネル、スキャナ、およびプリンタなどと接続され、接続された装置が有する入力装置から各種情報を示す信号が入力されると、バス300を介して入力された信号を制御回路301に出力する。また、入出力インターフェイス307は、制御回路301から出力された各種情報を示す信号がバス300を介して入力されると、接続された各種装置にその信号を出力する。そして、入出力インターフェイス307は、図1において、入出力部40として機能する。また、入出力インターフェイス307は、図示しない車両7の入力部、および出力部として機能する。
図4〜図18について説明する。
以下、図4〜18を参照して、充電スタンド1による充電計画の設定について説明する。なお、以下の説明では、計画開始時刻を現在時刻(6:00)として説明する。そして、一例として、各車両7は、電池残量値が50Ahになるまで充電するものとする。したがって、要求開始時刻と、要求終了時刻とは、電池残量値が50Ahにするように設定されている。また、充電計画の設定の説明図である図7、11、12、13、17、18の縦軸は、車両7の識別子である。図7、11、12、13、17、18の横軸は、時刻である。
図4〜7を参照して、計画時間内で、複数の車両7の要求充電期間が重複し、かつ積算充電時間が計画時間以下のときの充電計画の設定について説明する。以下の説明では、一例として、充電スタンド1に接続される車両7の台数を3台とする。また、充電電力値=12A、放電電力値の最大値=3A、および合成電力値の最大値15Aであるものとする。なお、合成電力値の最大値(充電電力値+放電電力値の最大値)は、充電スタンド1、車両71〜7n、および充電スタンド1と車両71〜7nとを接続する電力線の耐圧、などで決まる値である。
図4は、充電要求テーブルのデータ例を表したテーブルである。
図5は、充電取得テーブルのデータ例を表したテーブルである。
図6は、充電計画テーブルのデータ例を表したテーブルである。
図7は、充電計画の設定の説明図である。
車両A〜Cの充電要求テーブル13には、それぞれ図4(a)〜(c)に示す充電要求テーブル131〜133の充電要求情報が格納されているものとする。
充電スタンド1に接続されている車両7の台数に増減があり、充電制御が開始されると、制御部10は、充電要求テーブル131〜133に格納されている充電要求情報を取得する。そして、制御部10は、充電要求テーブル131〜133から取得した充電要求情報を充電取得テーブル111に格納する。このとき、充電取得テーブル111には、図5に示す充電取得情報が格納される。
次に、制御部10は、充電取得テーブル111に格納されている車両A〜Cの設定開始時刻、および設定終了時刻を充電計画テーブル112に格納する。そして、制御部10は、式(1)に車両A、B、Cの要求開始時刻と、要求終了時刻とを代入して、車両Aの要求充電時間60分と、車両Bの要求充電時間50分と、車両Cの要求充電時間50分とを算出し、充電取得テーブル111の充電時間にそれぞれ格納する。このとき、充電計画テーブル112には、図6(a)に示す充電計各情報が格納される。
制御部10は、図6(a)の充電計画テーブル112を参照して、要求充電期間が重複する車両7があるか否かを判定する。
図7(a)は、図6(a)の充電計画テーブル112に格納された充電計画情報を表す図である。図7(a)に示すように、制御部10は、車両Aと車両Bとの要求充電期間が重複していると判定する。
そして、制御部10は、式(2)に車両Aの要求充電時間60分と、車両Bの要求充電時間50分とを代入して、積算充電時間=110分を算出する。
また、制御部10は、車両Bの要求終了時刻よりも、車両Aの要求終了時刻の方が後の時刻を示すので、計画終了時刻を8:00であると判定する。そして、制御部10は、式(3)に計画終了時刻8:00と計画開始時刻6:00とを代入して、計画時間=120分を算出する。
制御部10は、算出した計画時間と積算充電時間とを比較して、計画時間よりも積算充電時間が短いので、車両Aまたは車両Bの要求充電期間を分割すれば、車両Aと車両Bとの充電期間を重複させずに、それぞれの要求充電時間を確保できると判定する。
そして、制御部10は、車両Aと車両Bとの充電期間が重複しないように、要求終了時刻が後ろにある車両Aの要求充電時間を分割して確保する充電計画を生成する。具体的には、制御部10は、車両Aに、6:10〜6:30、7:20〜8:00の間の60分、充電電力を供給する充電計画を生成する。この結果、充電計画テーブル112には、図6(b)に示す値が格納される。図7(b)は、図6(b)の充電計画テーブル112に格納された充電計画情報を表す図である。
これにより、図7(b)に示すように、制御部10は、車両A、車両Bの要求終了時刻を変更しない、かつ車両A、車両Bの充電期間が重複しない充電計画を生成することができる。
次に、図8〜13を参照して、計画時間内で、複数の車両7の要求充電期間が重複し、かつ積算充電時間が計画時間よりも長いときの充電計画の設定について説明する。以下の説明では、一例として、充電スタンド1に接続される車両7の台数を3台とする。
図8は、充電要求テーブルのデータ例を表したテーブルである。
図9は、充電取得テーブルのデータ例を表したテーブルである。
図10は、充電計画テーブルのデータ例を表したテーブルである。
図11〜13は、充電計画の設定の説明図である。
車両A〜Cの充電要求テーブル13には、それぞれ図8(a)〜(c)に示す充電要求テーブル131〜133の充電要求情報が格納されているものとする。
充電スタンド1に接続されている車両7の台数に増減があり、充電制御が開始されると、制御部10は、充電要求テーブル131〜133に格納されている充電要求情報を取得する。そして、制御部10は、充電要求テーブル131〜133から取得した充電要求情報を充電取得テーブル111に格納する。このとき、充電取得テーブル111には、図9に示す充電取得情報が格納される。
次に、制御部10は、充電取得テーブル111に格納されている車両A〜Cの設定開始時刻、および設定終了時刻を充電計画テーブル112に格納する。そして、制御部10は、式(1)に車両A、B、Cの要求開始時刻と、要求終了時刻とを代入して、車両Aの要求充電時間=80分と、車両Bの要求充電時間=50分と、車両Cの要求充電時間=50分とを算出し、充電取得テーブル111の充電時間にそれぞれ格納する。このとき、充電計画テーブル112には、図10(a)に示す充電計各情報が格納される。
制御部10は、図10(a)の充電計画テーブル112を参照して、要求充電期間が重複する車両7があるか否かを判定する。
図11(a)は、図10(a)の充電計画テーブル112に格納された充電計画情報を表す図である。図11(a)に示すように、制御部10は、車両Aと車両Bとの要求充電期間が重複していると判定する。
そして、制御部10は、式(2)に車両Aの要求充電時間=80分と、車両Bの要求充電時間=50分とを代入して、積算充電時間=130分を算出する。
また、制御部10は、車両Bの要求終了時刻よりも、車両Aの要求終了時刻の方が後の時刻を示すので、計画終了時刻を8:00であると判定する。そして、制御部10は、式(3)に計画終了時刻=8:00と、計画開始時刻=6:00とを代入して、計画時間=120分を算出する。
制御部10は、算出した計画時間と積算充電時間とを比較して、積算充電時間が計画時間よりも長いと判定する。よって、制御部10は、車両Aと車両Bとの要求終了時刻を変更せずに、車両Aまたは車両Bの要求充電期間を分割し、車両Aと車両Bとの充電期間が重複しないようにすると、図11(b)に示すように充電時間が足りないと判定する。
したがって、制御部10は、計画時間の間、要求充電期間が重複しない車両Cからの放電電力を充電電力に加えた合成電力により、車両Aと車両Bとを充電する充電計画を生成する。
まず、制御部10は、式(4)に積算充電時間=130分と、計画時間=120分とを代入して、不足充電時間10分を算出する。また、制御部10は、式(8)に不足充電時間=10分と、充電電力値=12Aを代入して、必要電力量=2Ahを算出する。さらに、制御部10は、式(9)に取得開始時刻=8:00と、取得終了時刻=8:40と、充電電力値とを代入して、取得電力量=8Ahを算出する。なお、取得開始時刻は、放電車両である車両Cの要求開始時刻の直前の他の車両7の要求終了時刻であり、図11(b)に示すように、車両Bの要求終了時刻である。また、取得終了時刻は、放電車両である車両Cの要求開始時刻である。
そして、制御部10は、取得電力量が必要電力量よりも多いので、車両Cからの放電電力を計画時間の間、要求充電期間が重複する車両Aと車両Bとに供給することにより、必要電力量を補填することができると判定する。すると、制御部10は、充電取得テーブル111から車両Cの電池残量値を取得して、図10(b)に示すように、車両Cの電池残量値を充電計画テーブル112に格納する。
すると、制御部10は、式(10)に必要電力量=2Ahと、計画時間=2hとを代入して、第1の放電電力値=1Aを算出する。さらに、制御部10は、式(5)に車両Aの要求充電時間=80分と、充電電力値=12Aと、充電電力値に第1の放電電力値を加算した合成電力値=13Aとを代入して、合成充電時間=74分を算出する。また、制御部10は、式(5)に車両Bの要求充電時間=50分と、充電電力値=12Aと、充電電力値に第1の放電電力値を加算した合成電力値=13Aとを代入して、合成充電時間=46分を算出する。
そして、制御部10は、式(6)に車両Aの要求終了時刻=8:00と、合成充電時間=74分とを代入して、車両Aの合成開始時刻6:46を算出する。また、制御部10は、式(6)に車両Aの要求終了時刻=7:00と、車両Bの合成充電時間=46分とを代入して、合成開始時刻6:14を算出する。
また、制御部10は、式(7)に車両Cの要求開始時刻=8:40と、計画時間の放電電力量=2Ah(第1の放電電力値1A×計画時間2h)と、充電電力値=12Aとを代入して、変更開始時刻=8:30を算出する。
制御部10は、図10(c)に示すように、車両Aの充電時間に車両Aの合成充電時間=74分を格納し、車両Aの設定開始時刻に車両Aの合成開始時刻=6:46を格納する。また、制御部10は、図10(c)に示すように、車両Bの充電時間に車両Bの合成充電時間=46分を格納し、車両Bの設定開始時刻に車両Bの合成開始時刻=6:14を格納する。さらに、制御部10は、図10(c)に示すように、車両Cの設定開始時刻に車両Cの変更開始時刻=8:30を格納し、車両Cの電池残量に車両Cの計画時間後の電池残量値=38Ahを格納し、車両Cの放電電力値に車両Cの第1の放電電力値=1Aを格納する。
図12(a)は、図10(c)の充電計画テーブル112に格納された充電計画情報を表す図である。図12(a)に示すように、制御部10は、車両Aと車両Bとの合成充電期間が重複していると判定する。
したがって、制御部10は、要求終了時刻が後ろにある車両Aの合成充電時間を分割して確保する充電計画を生成する。具体的には、制御部10は、車両Aに、6:00〜6:14、7:00〜8:00の間、充電電力を供給する充電計画を生成する。この結果、充電計画テーブル112には、図10(d)に示す値が格納される。図12(b)は、図10(d)の充電計画テーブル112に格納された充電計画情報を表す図である。
これにより、図12(b)に示すように、制御部10は、車両Aと車両Bとの要求終了時刻を変更しない、かつ車両Aと車両Bとの充電期間が重複しない充電計画を生成することができる。
また、制御部10は、第1の放電電力値を充電電力値に加えた大きさの合成電力で車両Aと車両Bとを、計画時間の間充電するので、車両Cから出力する放電電力値を可能な限り小さくし、電力線の発熱などに起因する電力損失を低減することができる。
なお、図13(a)に示すように、放電車両である車両Cの要求開始時刻(取得終了時刻)が8:00であり、車両Aの要求終了時刻(取得開始時刻)と同じであるとき、式(9)からわかるように、取得電力量は、0Ahになる。よって、充電スタンド1は、図13(a)に示す足りない分の電力量である必要電力量を、車両Cからの放電電力で補填することができなくなる。この場合、制御部10は、充電取得テーブル111を参照し、車両Aと車両Bとの優先度を比較する。そして、制御部10は、優先度の低い車両Aの重複する充電時間を後ろにずらす充電計画を生成しても良い。
また、上記の説明では、合成電力で計画時間の間満遍なく充電するように、第1の放電電力値を設定したが、これに代えて、第1の放電電力値を放電電力値の最大値までの間で自由に選択できても良い。一例として、車両Aの要求充電期間が6:40〜7:00であり、車両Bの要求充電期間が6:00〜6:50であるとする。また、車両Cの取得電力量が、例えば、22Ah以上あるものとする。このとき、第1の放電電力値を放電電力値の最大値である3Aに設定すると、車両Aの合成充電期間が6:56〜7:00となり、車両Bの合成充電期間が6:10〜6:50となる。すなわち、制御部10では、放電電力を充電電力に加えた合成電力で、車両Aと車両Bとを充電する設定をするだけで、車両Aと車両Bとの充電期間が重複しなくなる。この場合、制御部10は、車両Aの合成充電期間が6:56〜7:00であり、車両Bの合成充電期間が6:10〜6:50である計画を充電計画として生成しても良い。
次に、図14〜18を参照して、計画時間内で、複数の車両7の要求充電期間が重複し、かつ計画時間よりも積算充電時間が長いときの充電計画の設定について説明する。以下の説明では、一例として、充電スタンド1に接続される車両7の台数を4台とする。そして、図14〜図18では、計画時間の間合成電力で要求充電期間が重複する複数の車両7を充電しても、必要電力量が得られないときについて説明する。
図14は、充電要求テーブルのデータ例を表したテーブルである。
図15は、充電取得テーブルのデータ例を表したテーブルである。
図16は、充電計画テーブルのデータ例を表したテーブルである。
図17、18は、充電計画の設定の説明図である。
車両A〜Dの充電要求テーブル13には、それぞれ図14(a)〜(d)に示す充電要求テーブル131〜134の充電要求情報が格納されているものとする。
充電スタンド1に接続されている車両7の台数に増減があり、充電制御が開始されると、制御部10は、充電要求テーブル131〜134に格納されている充電要求情報を取得する。そして、制御部10は、充電要求テーブル131〜134から取得した充電要求情報を充電取得テーブル111に格納する。このとき、充電取得テーブル111には、図15に示す充電取得情報が格納される。
次に、制御部10は、充電取得テーブル111に格納されている車両A〜Dの設定開始時刻、および設定終了時刻を充電計画テーブル112に格納する。そして、制御部10は、式(1)に車両A、B、C、Dの要求開始時刻と、要求終了時刻とを代入して、車両Aの要求充電時間100分と、車両Bの要求充電時間50分と、車両Cの要求充電時間50分と、車両Dの要求充電時間10分とを算出し、充電取得テーブル111の充電時間にそれぞれ格納する。このとき、充電計画テーブル112には、図16(a)に示す充電計各情報が格納される。
制御部10は、図16(a)の充電計画テーブル112を参照して、要求充電期間が重複する車両7があるか否かを判定する。
図17(a)は、図16(a)の充電計画テーブル112に格納された充電計画情報を表す図である。図17(a)に示すように、制御部10は、車両Aと車両Bとの要求充電期間が重複していると判定する。
そして、制御部10は、式(2)に車両Aの要求充電時間=100分と、車両Bの要求充電時間=50分とを代入して、積算充電時間=150分を算出する。
また、制御部10は、車両Bの要求終了時刻よりも、車両Aの要求終了時刻の方が後の時刻を示すので、計画終了時刻を8:00であると判定する。そして、制御部10は、式(3)に計画終了時刻=8:00と、計画開始時刻=6:00とを代入して、計画時間=120分を算出する。
制御部10は、算出した計画時間と積算充電時間とを比較して、計画時間よりも積算充電時間が長いと判定する。よって、制御部10は、車両Aと車両Bとの要求終了時刻を変更せずに、車両Aまたは車両Bの要求充電期間を分割し、車両Aと車両Bとの充電期間が重複しないようにすると、充電時間が足りないと判定する。
制御部10は、要求充電期間が重複しない車両Cと車両Dとを比較して、車両Dよりも取得電力量が大きく取れる車両Cを放電車両として抽出する。そして、制御部10は、計画時間の間、車両Cからの放電電力を充電電力に加えた合成電力により、車両Aと車両Bとを充電する充電計画を生成する。このとき、制御部10は、車両Cの要求開始時刻(取得終了時刻)の直前にある、車両Dの要求終了時刻を取得開始時刻とする。
まず、制御部10は、式(4)に積算充電時間=150分と、計画時間=120分とを代入して、不足充電時間30分を算出する。また、制御部10は、式(7)に不足充電時間=30分と、充電電力値=12Aを代入して、必要電力量=6Ahを算出する。さらに、制御部10は、式(9)に取得開始時刻=8:15と、取得終了時刻=8:35と、充電電力値=12Aとを代入して、取得電力量=4Ahを算出する。
そして、制御部10は、取得電力量が必要電力量よりも少ないので、車両Cからの放電電力を計画時間の間、要求充電期間が重複する車両Aと車両Bとに供給しても、必要電力量を補填することができないと判定する。すると、制御部10は、充電取得テーブル111から車両Cの電池残量値を取得して、図16(b)に示すように、車両Cの電池残量値を充電計画テーブル112に格納する。
すると、制御部10は、式(11)に取得電力量=4Ahと、計画時間=2hとを代入して、第2の放電電力値=2Aを算出する。さらに、制御部10は、式(5)に車両Aの要求充電時間=100分と、充電電力値=12Aと、充電電力値に第2の放電電力値を加算した合成電力値=14Aとを代入して、合成充電時間=86分を算出する。また、制御部10は、式(5)に車両Bの要求充電時間=50分と、充電電力値=12Aと、充電電力値に第2の放電電力値を加算した合成電力値=14Aとを代入して、合成充電時間=43分を算出する。
そして、制御部10は、式(6)に車両Aの要求終了時刻=8:00と、合成充電時間=86分とを代入して、車両Aの合成開始時刻=6:34を算出する。また、制御部10は、式(6)に車両Aの要求終了時刻=7:00と、車両Bの合成充電時間=43分とを代入して、合成開始時刻=6:17を算出する。
また、制御部10は、式(7)に車両Cの要求開始時刻=8:35と、計画時間の放電電力量=4Ah(第2の放電電力値2A×計画時間2h)と、充電電力値=12Aとを代入して、変更開始時刻=8:15を算出する。
制御部10は、図10(c)に示すように、車両Aの充電時間に車両Aの合成充電時間=86分を格納し、車両Aの設定開始時刻に車両Aの合成開始時刻=6:34を格納する。また、制御部10は、図10(c)に示すように、車両Bの充電時間に車両Bの合成充電時間=43分を格納し、車両Bの設定開始時刻に車両Bの合成開始時刻=6:17を格納する。さらに、制御部10は、図10(c)に示すように、車両Cの設定開始時刻に車両Cの変更開始時刻=8:15を格納し、車両Cの電池残量に車両Cの計画時間後の電池残量値=36Ahを格納し、車両Cの放電電力値に車両Cの第2の放電電力値=2Aを格納する。
図17(b)は、図16(c)の充電計画テーブル112に格納された充電計画情報を表す図である。図17(b)に示すように、制御部10は、車両Aと車両Bとの合成充電期間が重複していると判定する。
したがって、制御部10は、要求終了時刻が後ろにある車両Aの合成充電時間を分割して確保する充電計画を生成する。具体的には、制御部10は、車両Aに、5:51〜6:17、7:00〜8:00の間、合成電力を供給する充電計画を生成する。この結果、充電計画テーブル112には、図16(d)に示す値が格納される。
図18(a)は、図16(d)の充電計画テーブル112に格納された充電計画情報を表す図である。図18(a)に示すように、制御部10は、車両Aの設定開始時刻が現在時刻よりも前にくるので、計画時間の間合成電力で要求充電期間が重複する複数の車両Aと車両Bを充電しても、必要電力量が得られないと判定する。
すると、制御部10は、充電取得テーブル111を参照し、車両Aと車両Bとの優先度を比較する。そして、制御部10は、優先度の低い車両Aの重複する合成充電時間を、充電時間に変換し、後ろにずらす。具体的には、制御部10は、車両Aに、6:00〜6:17、7:00〜8:00の間、合成電力を供給し、8:00〜8:10の間、充電電力を供給する充電計画を生成する。なお、合成充電時間から充電時間への変換は、式(5)を変形して、合成充電時間×合成電力値(14A)÷充電電力値(12A)=充電時間に、5:51〜6:00までの合成充電時間=9分を代入することにより、充電時間=10分が算出される。
これにより、図18(b)に示すように、制御部10は、必要電力量が放電車両から得られないときでも、車両Aと、車両Bとの充電期間が重複しない充電計画を生成することができる。
また、制御部10は、第2の放電電力値を充電電力値に加えた大きさの合成電力で車両Aと車両Bとを、計画時間の間充電するので、車両Cから出力する放電電力値を可能な限り小さくし、電力線の発熱などに起因する電力損失を低減することができる。
そして、制御部10は、放電車両から出力する放電電力の値を調整し、変更開始時刻を他の車両の要求充電期間と重複しないように設定するので、放電車両以外の車両の要求充電期間の変更をしないですみ、充電制御が煩雑になることを抑制することができる。
また、図14〜18で説明した充電計画の生成は、第1の放電電力値が放電電力値の最大値=3Aよりも大きく、計画時間の間に放電電力を供給しても、必要電力量を補填することができないときにも適用することができる。このとき、制御部10は、第2の放電電力を放電電力値の最大値=3Aとすると良い。
図19〜21について説明する。
図19〜21は、充電計画設定の処理内容を示すフローチャートである。
以下の説明では、合成電力で各車両7を充電する充電計画を第1の充電計画、充電電力で各車両7を充電する充電計画を第2の充電計画という。
図19において、充電スタンド1の制御部10は、通信部101による各車両7との通信や、入出力部40の接続確認をして、充電スタンド1に接続されている車両7の接続台数に変化があるか否かを監視する(S1)。そして、制御部10は、車両7の接続台数に変化があるまで、監視を繰り返す(S1にてNo)。
制御部10は、車両7の接続台数に変化がある(S1にてYes)と、各車両7への充電を中断する(S2)。
制御部10は、充電スタンド1に接続されている各車両7から充電要求情報を取得する(S3)。
そして、制御部10は、取得した充電要求情報を参照し、要求充電期間が重複している車両7があるか否かを判定する(S4)。
制御部10は、要求充電期間が重複している車両7がない(S4にてNo)と、充電を開始する(S7)。このとき、制御部10は、電力分配部30を制御して、各車両7に対し、それぞれの要求充電期間に充電電力を供給させる。
S4において、制御部10は、要求充電期間が重複している車両7がある(S4にてYes)と、積算充電時間が計画時間以下であるか否かを判定する(S5)。
制御部10は、積算充電時間が計画時間以下の(S5にてYes)とき、充電期間を分割し、充電スタンド1に接続された各車両7を充電電力で充電する充電計画を生成する(S6)。S6の充電計画の生成については、図4〜7を参照して説明したとおりである。そして、制御部10は、充電を開始する(S7)。その後、制御部10は、電力分配部30を制御して、S6で作成した充電計画(第2の充電計画)にしたがって充電スタンド1に接続されている各車両7を充電させる(S7)。
S5において、制御部10は、積算充電期間が計画時間よりも長い(S5にてYes)とき、放電電力を供給できる車両7があるか否かを判定する(S8)。放電電力を供給できる車両7とは、計画時間外に要求充電期間が設定され、取得電力量を確保することができる車両であり、例えば、図4〜図18の車両Cである。
制御部10は、放電電力を供給できる車両7がある(S8にてYes)とき、図20において、必要電力量を算出する(S9)。さらに、制御部10は、取得電力量を算出する(S10)。
そして、制御部10は、必要電力量が取得電力量以下であるか否かを判定する(S11)。
制御部10は、必要電力量が取得電力量以下である(S11にてYes)とき、第1の放電電力値(A)を算出する(S12)。
また、制御部10は、放電電力値の最大値(B)を取得する(S13)。なお、放電電力の最大値は、記憶部20に記憶されていても良いし、通信部101を介してネットワーク308上のサーバから取得しても良い。
そして、制御部10は、算出した第1の放電電力値(A)と、放電電力の最大値(B)とを比較する(S14)。
制御部10は、第1の放電電力値(A)が放電電力の最大値(B)以下とき、充電期間を分割し、充電電力に第1の放電電力(A)を加えた合成電力(A)で、充電スタンド1に接続された各車両7を充電する充電計画を生成する(S15)。S15の充電計画の生成については、図8〜12を参照して説明したとおりである。そして、制御部10は、電力分配部30を制御して、S15で作成した充電計画(第1の充電計画)にしたがって充電スタンド1に接続されている各車両7を充電させる。
制御部10は、第1の放電電力値(A)が放電電力の最大値(B)よりも大きいとき、充電期間を分割し、充電電力に最大値の放電電力(B)を加えた合成電力(B)で、充電スタンド1に接続された各車両7を充電する充電計画を生成する(S16)。
さらに、制御部10は、合成充電期間が重複する車両7の中で、優先度の低い車両の合成充電期間の一部を要求終了時刻の後にずらす(S17)。S16、17の充電計画の生成については、図14〜18を参照して説明したとおりである。そして、制御部10は、充電を開始する(S7)。その後、制御部10は、電力分配部30を制御して、S16、S17で作成した充電計画(第1の充電計画)にしたがって充電スタンド1に接続されている各車両7を充電させる。
S11において、必要電力量が取得電力量よりも大きいとき、制御部10は、第2の放電電力値(C)を算出する(S18)。
そして、制御部10は、充電期間を分割し、第2の放電電力(C)を加えた合成電力(C)で、充電スタンド1に接続された各車両7を充電する充電計画を生成する(S19)。
さらに、制御部10は、合成充電期間が重複する車両7の中で、優先度の低い車両の合成充電期間の一部を要求終了時刻の後にずらす(S17)。S17、19の充電計画の生成については、図14〜18を参照して説明したとおりである。そして、制御部10は、充電を開始する(S7)。その後、制御部10は、電力分配部30を制御して、S17、S19で作成した充電計画(第1の充電計画)にしたがって充電スタンド1に接続されている各車両7を充電させる。
図19において、制御部10は、放電電力を供給できる車両7がない(S8にてNo)とき、図21において、充電期間を分割し、充電スタンド1に接続された各車両7を充電電力で充電する充電計画を生成する(S20)。
さらに、制御部10は、充電期間が重複する車両7の中で、優先度の低い車両の充電期間の一部を要求終了時刻の後にずらす(S21)。S20、21の充電計画の生成については、図13を参照して説明したとおりである。そして、制御部10は、充電を開始する(S7)。その後、制御部10は、電力分配部30を制御して、S20、21で作成した充電計画(第2の充電計画)にしたがって充電スタンド1に接続されている各車両7を充電させる。
以上のように、実施形態の充電スタンド1は、充電要求期間が重複した複数の車両7の充電期間を、各車両7の要求充電時刻をずらさないように設定しなおすとき、電力量の不足分を充電要求期間が重複しない車両7から供給する。
これにより、実施形態の充電スタンド1は、精度よく設定した時刻に電池の充電を終了させることができる。
なお、実施形態では、充電スタンド1の充電制御について説明したが、これに限定されるものではない。実施形態の充電制御は、例えば、同時に複数台の充電対象装置に接続し、各充電対象装置を一台ずつ交互に充電する充電装置であれば、家庭用の充電器などの他の充電装置に適用しても良い。実施形態の充電制御は、例えば、同時に複数台の充電対象装置に接続し、各充電対象装置を一台ずつ交互に充電する、モバイル機器に搭載される電池を充電する充電器などに適用しても良い。
また、本実施形態は、以上に述べた実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を取ることができる。
1 充電スタンド
10 制御部
20 記憶部
21〜2n スイッチ
30 電力分配部
40 入出力部
50 表示部
60 電力供給部
71〜7n 車両
101 通信部
102 取得部
103 時間算出部
104 比較部
105 計画生成部
106 抽出部
107 電力算出部
108 分配制御部
111 充電取得テーブル
112 充電計画テーブル
121 通信部
131〜13n 充電要求テーブル
141〜14n 電力変換部
151〜15n 蓄電部
161〜16n 表示部
201 充電制御装置
202 電力分配回路
211〜21n 車両制御装置
221〜22n 電力変換回路
231〜23n 電池
240 電源
300 バス
301 制御回路
302 記憶装置
303 読取装置
304 記録媒体
305 通知装置
306 通信インターフェイス
307 入出力インターフェイス
308 ネットワーク

Claims (11)

  1. 複数の車両を同時に接続できる充電装置において、
    前記各車両と情報を送受信する通信部と、
    前記充電装置から出力する充電電力と、前記車両に搭載されている電池から出力される放電電力との送受電を切替える電力分配部と、
    前記充電装置に複数の車両が接続されたとき、前記各車両が要求する充電の開始時刻である要求開始時刻と、前記各車両が要求する充電の終了時刻である要求終了時刻とを取得する取得部と、
    前記各車両の要求開始時刻から要求終了時刻までの期間である要求充電期間が重複したとき、前記要求充電期間が重複した各車両の要求終了時刻の中で最も後の時刻である計画終了時刻と、充電を開始する時刻である計画開始時刻との間の時間である計画時間と、前記要求充電期間が重複した各車両の要求充電期間が有する時間を示す要求充電時間を積算した積算充電時間と、を比較する比較部と、
    前記積算充電時間が前記計画時間よりも長いとき、前記要求充電期間が重複しない車両が搭載する電池から出力される放電電力を前記充電電力に加えた合成電力により、前記要求充電期間が重複する各車両の要求終了時刻を変更しないで、該各車両を充電する期間である合成充電期間を求め、該各車両の合成充電期間が重複するとき、該各車両の中で、前記合成充電期間に代えて、前記合成充電期間が有する時間を示す合成充電時間を分割して確保する分割合成期間を設定する車両を設け、前記合成充電期間が重複する各車両の要求終了時刻を変更しない、かつ該各車両に前記合成電力を供給する期間が重複しない第1の充電計画を生成する計画生成部と、
    前記電力分配部を制御して、生成した充電計画にしたがって各車両を充電させる分配制御部と、
    を備えることを特徴とする充電装置。
  2. 前記計画生成部は、
    前記分割合成期間を設定する車両を、前記合成充電期間が重複している各車両において、前記要求終了時刻が後ろにある車両とすることを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
  3. 前記取得部は、
    前記充電装置に複数の車両が接続されたとき、前記各車両の要求終了時刻の優先度を取得し、
    前記計画生成部は、
    前記第1の充電計画を生成しても、前記各車両の合成充電期間が重複するとき、前記第1の充電計画において、前記優先度の低い車両の重複する合成充電時間を後ろにずらすことを特徴とする請求項1または2に記載の充電装置。
  4. 前記計画時間のほうが前記積算充電時間よりも短いとき、前記積算充電時間から前記計画時間を減算した不足充電時間を算出し、該不足充電時間と前記充電電力とを乗算した必要電力量を算出し、該必要電力量を前記計画時間で除算した第1の放電電力値を算出する電力算出部を備え、
    前記計画生成部は、
    前記放電電力の電力値を前記第1の放電電力値に設定する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の充電装置。
  5. 前記計画時間のほうが前記積算充電時間よりも短いとき、
    前記計画生成部は、
    前記第1の充電計画において、前記放電電力を出力する車両の要求開始時刻よりも前に、該車両が充電を開始する充電計画を生成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の充電装置。
  6. 前記計画生成部は、
    前記放電電力を出力する車両が要求開始時刻よりも前に充電を開始する充電計画を生成するとき、他の車両の要求充電期間と重複しないように、該車両の充電を開始する変更開始時刻を設定することを特徴とする請求項5に記載の充電装置。
  7. 前記電力算出部は、
    前記放電電力を出力する車両が、該車両の要求開始時刻よりも前に、該車両の充電を開始することにより得られる取得電力量が前記必要電力量よりも少ないとき、
    前記電力算出部は、前記第1の放電電力値に代えて、
    前記取得電力量を前記計画時間で除算した第2の放電電力値を算出し、
    前記計画生成部は、
    前記放電電力の電力値を前記第2の放電電力値にすることを特徴とする請求項5または6に記載の充電装置。
  8. 前記計画生成部は、
    前記放電電力の大きさの上限値である上限電力値を設け、前記電力算出部で算出された放電電力値が前記上限値電力値を上回るとき、前記放電電力の電力値を前記上限電力値に設定する
    ことを特徴とする請求項4〜7のいずれか一つに記載の充電装置。
  9. 前記計画生成部は、
    前記積算充電時間が前記計画時間以下のとき、前記要求充電期間が重複する各車両の中で、前記要求充電期間に代えて前記要求充電時間を分割して確保する分割充電期間を設定する車両を設け、前記要求充電期間が重複する各車両の要求終了時刻を変更しない、かつ該各車両に前記充電電力を供給する期間が重複しない第2の充電計画を生成することを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
  10. 前記計画生成部は、
    前記分割充電期間を設定する車両を、前記要求充電期間が重複している各車両において、前記要求終了時刻が後ろにある車両とすることを特徴とする請求項9に記載の充電装置。
  11. 充電装置のコンピュータにより実行される充電方法であって、
    前記充電装置に複数の充電対象装置が接続されたとき、前記各充電対象装置が要求する充電の開始時刻である要求開始時刻と、前記各充電対象装置が要求する充電の終了時刻である要求終了時刻とを取得し、
    前記各充電対象装置の要求開始時刻から要求終了時刻までの期間である要求充電期間が重複したとき、前記要求充電期間が重複した各充電対象装置の要求終了時刻の中で最も後の時刻である計画終了時刻と充電を開始する時刻である計画開始時刻との間の時間である計画時間と、前記要求充電期間が重複した各充電対象装置の要求充電期間が有する時間を示す要求充電時間を積算した積算充電時間と、を比較し、
    前記積算充電時間が前記計画時間よりも長いとき、前記要求充電期間が重複しない充電対象装置が搭載する電池から出力される放電電力を前記充電装置から出力する充電電力に加えた合成電力により、前記要求充電期間が重複する各充電対象装置の要求終了時刻を変更しないで、該各充電対象装置を充電する期間である合成充電期間を求め、
    前記要求充電期間が重複する各充電対象装置の合成充電期間が重複するとき、該各充電対象装置の中で、前記合成充電期間に代えて、前記合成充電期間が有する時間を示す合成充電時間を分割して確保する分割合成期間を設定する充電対象装置を設け、
    前記合成充電期間が重複する各充電対象装置の要求終了時刻を変更しない、かつ該各充電対象装置に前記合成電力を供給する期間が重複しない第1の充電計画を生成し、
    前記充電装置から出力する充電電力と、前記充電対象装置に搭載されている電池から出力される放電電力との送受電を切替える電力分配部を制御して、生成した充電計画にしたがって各充電対象装置を充電させる、
    ことを特徴とする充電方法。
JP2013059943A 2013-03-22 2013-03-22 充電装置 Pending JP2014187766A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013059943A JP2014187766A (ja) 2013-03-22 2013-03-22 充電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013059943A JP2014187766A (ja) 2013-03-22 2013-03-22 充電装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014187766A true JP2014187766A (ja) 2014-10-02

Family

ID=51834793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013059943A Pending JP2014187766A (ja) 2013-03-22 2013-03-22 充電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014187766A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180003221A (ko) * 2016-06-30 2018-01-09 한국과학기술원 전기차 충전 제어 장치 및 방법
WO2020194009A1 (ja) * 2019-03-22 2020-10-01 日産自動車株式会社 蓄電要素の受電制御方法、及び受電制御装置
JP2021047510A (ja) * 2019-09-17 2021-03-25 株式会社デンソー 無人搬送システム
JP2021129459A (ja) * 2020-02-14 2021-09-02 三菱電機株式会社 充電管理システム、充電管理方法および充電管理プログラム
JP2021156035A (ja) * 2020-03-27 2021-10-07 日立建機株式会社 給電車配車システム
JPWO2020110247A1 (ja) * 2018-11-29 2021-10-14 本田技研工業株式会社 制御システム、制御装置、自律作業機、制御装置の動作方法、自律作業機の制御方法及びプログラム
IT202100009017A1 (it) * 2021-04-09 2022-10-09 Stiga S P A In Breve Anche St S P A Sistema di manutenzione di terreni, in particolare configurato per abilitare un’operazione di ricarica di un dispositivo mobile in corrispondenza di una fascia oraria preferenziale
EP4246754A1 (en) * 2022-03-16 2023-09-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Server and charging control method

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180003221A (ko) * 2016-06-30 2018-01-09 한국과학기술원 전기차 충전 제어 장치 및 방법
KR101866645B1 (ko) 2016-06-30 2018-06-12 한국과학기술원 전기차 충전 제어 장치 및 방법
JP7203120B2 (ja) 2018-11-29 2023-01-12 本田技研工業株式会社 制御システム、制御装置、自律作業機、制御装置の動作方法、自律作業機の制御方法及びプログラム
JPWO2020110247A1 (ja) * 2018-11-29 2021-10-14 本田技研工業株式会社 制御システム、制御装置、自律作業機、制御装置の動作方法、自律作業機の制御方法及びプログラム
EP3861846A4 (en) * 2018-11-29 2021-10-27 Honda Motor Co., Ltd. CONTROL SYSTEM, CONTROL DEVICE, SELF-WORKING MACHINE, CONTROL DEVICE OPERATING PROCEDURE, SELF-CONTAINING WORKING MACHINE CONTROL PROCESS, AND PROGRAM
WO2020194009A1 (ja) * 2019-03-22 2020-10-01 日産自動車株式会社 蓄電要素の受電制御方法、及び受電制御装置
JPWO2020194009A1 (ja) * 2019-03-22 2020-10-01
JP7377854B2 (ja) 2019-03-22 2023-11-10 日産自動車株式会社 蓄電要素の受電制御方法、及び受電制御装置
JP2021047510A (ja) * 2019-09-17 2021-03-25 株式会社デンソー 無人搬送システム
JP2021129459A (ja) * 2020-02-14 2021-09-02 三菱電機株式会社 充電管理システム、充電管理方法および充電管理プログラム
JP7237031B2 (ja) 2020-02-14 2023-03-10 三菱電機株式会社 充電管理システム、充電管理方法および充電管理プログラム
JP2021156035A (ja) * 2020-03-27 2021-10-07 日立建機株式会社 給電車配車システム
JP7142053B2 (ja) 2020-03-27 2022-09-26 日立建機株式会社 給電車配車システム
EP4098096A1 (en) * 2021-04-09 2022-12-07 Stiga S.p.A. in breve anche St. S.p.A. Land maintenance system, in particular configured to enable a mobile device recharge operation at a preferential time slot
IT202100009017A1 (it) * 2021-04-09 2022-10-09 Stiga S P A In Breve Anche St S P A Sistema di manutenzione di terreni, in particolare configurato per abilitare un’operazione di ricarica di un dispositivo mobile in corrispondenza di una fascia oraria preferenziale
EP4246754A1 (en) * 2022-03-16 2023-09-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Server and charging control method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014187766A (ja) 充電装置
JP6471766B2 (ja) 電池制御システム
US8648496B2 (en) Reconfigurable microgrid direct current interface
JP5533306B2 (ja) 充電制御装置及びその充電制御方法
US9209629B2 (en) Charge-discharge control device, charge-discharge control system, and computer program product
JPWO2014208561A1 (ja) 充電状態管理方法、充電状態管理装置およびプログラム
JP5520256B2 (ja) マイクログリッドとその制御装置及びその制御方法
JPWO2012086825A1 (ja) 充電装置及び充電方法
JP2013192401A (ja) 電力需給制御装置
JP2015171219A (ja) 電源システム
JPWO2016051722A1 (ja) 蓄電装置、制御装置、蓄電システム、蓄電装置の制御方法および制御プログラム
EP3116057B1 (en) Storage battery control apparatus and storage battery control method
WO2017085920A1 (ja) 充電装置および電子機器
JP2018191381A (ja) 電源システム
JP6179512B2 (ja) 充電システム制御装置、充電システム、プログラム、及び制御方法
JP5938679B2 (ja) 双方向コンバータ
JP2013150428A (ja) バッテリーの充電システム、及び、充電方法
KR20150135843A (ko) 하이브리드 에너지 저장 시스템 및 그 제어 방법
JP7002894B2 (ja) 蓄電池制御装置及びその方法
US20220196753A1 (en) Energy storage system
JP2017108490A (ja) 蓄電システム
JP5515997B2 (ja) 電源監視制御装置
JP2017108508A (ja) 蓄電システム
JP2016005389A (ja) 充放電装置
WO2020045420A1 (ja) 管理システム、及び、セル監視回路