JP2014187652A - 受信回路および通信回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストレス試験を可能とすること。
【解決手段】データ点とバウンダリ点とを含み、時系列に入力される入力データから補間コードに基づいて出力データを生成する補間回路12と、前記出力データのバウンダリ点に基づいて前記出力データの位相を検出した場合に、検出信号を出力する検出回路16と、前記検出信号をフィルタリングし前記補間コードを生成するローパスフィルタ18と、前記ローパスフィルタが生成した前記補間コードを、前記ローパスフィルタの遮断周波数と異なる周波数を有する変調信号に基づいて変調し前記補間回路に出力する変調回路20と、を具備することを特徴とする受信回路。
【選択図】図11

Description

本発明は、受信回路および通信回路に関し、例えば、時系列に入力されるデータから補間コードを用い出力データを生成する受信回路および通信回路に関する。
通信基幹向け装置やサーバ等の情報処理機器の性能向上に伴い、これらの装置内外における信号の送受信のデータレートが高くなりつつある。このような送受信装置の受信回路においては、入力データの位相に同期してサンプリングする同期型と入力データの位相とは同期させないでサンプリングする非同期型がある。非同期型受信回路においては、サンプリングされたデータを補間コードを用い補間することにより受信データを生成する(例えば特許文献1)。
特開2007−184847号公報
非同期型受信回路に、ストレス試験を行なうことがある。例えば、アイパターンを小さくして(すなわちストレスドアイを用い)動作余裕の試験を行なうことがある。ストレスドアイを用いた動作余裕の試験は、送信回路と受信回路が非同期動作で行なわれる。仮に送信回路と受信回路が同期していれば、補間コードを制御することにより、ストレス試験が可能となる。非同期動作の場合、補間機能を有効としたままストレス試験を行なうことなになる。非同期動作におけるストレス試験の方法として、データ点とバウンダリ点とをサンプリングするタイミングを個別に制御することが考えられる。しかしながら、この方法では、回路が複雑化する、または正しい振幅が得られない。
本受信回路は、ストレス試験を可能とすることを目的とする。
データ点とバウンダリ点とを含み、時系列に入力される入力データから補間コードに基づいて出力データを生成する補間回路と、前記出力データのバウンダリ点に基づいて前記出力データの位相を検出した場合に、検出信号を出力する検出回路と、前記検出信号をフィルタリングし前記補間コードを生成するローパスフィルタと、前記ローパスフィルタが生成した前記補間コードを、前記ローパスフィルタの遮断周波数と異なる周波数を有する変調信号に基づいて変調し前記補間回路に出力する変調回路と、を具備することを特徴とする受信回路を用いる。
上記受信回路と、送信信号を出力する送信回路と、を具備することを特徴とする通信回路。
本受信回路によれば、ストレス試験を可能とすることができる。
図1は、受信回路を含むシステムのブロック図である。 図2は、時間に対する信号を示す図である。 図3は、補間回路の一部を示す回路図である。 図4は、各スイッチの動作を示すタイミングチャートである。 図5は、補間回路の一部の動作を示す回路図(その1)である。 図6は、補間回路の一部の動作を示す回路図(その2)である。 図7は、補間回路の一部の動作を示す回路図(その3)である。 図8は、補間回路の一部の動作を示す回路図(その4)である。 図9は、ストレス試験を行なうための補間データを示す図である。 図10は、複数の出力データを生成するための補間回路の回路図である。 図11は、実施例1に係る受信回路のブロック図である。 図12は、実施例1における変調信号、補間コードおよび検出信号のタイミングチャートである。 図13(a)および図13(b)は、補間データを示す図である。 図14は、実施例2に係る受信回路のブロック図である。 図15は、実施例2における変調信号、補間コード、検出信号および補正信号のタイミングチャートである。 図16は、実施例3に係る通信回路のブロック図である。 図17は、実施例4に係るストレス試験を行なうシステムのブロック図である。
以下、図面を参照し実施例について説明する。
まず、非同期型受信回路について説明する。図1は、受信回路を含むシステムのブロック図である。図1を参照し、システムは、送信回路50、伝送経路52および受信回路10bを備えている。送信回路50は光信号を送信する。伝送経路52は、光信号を伝送させる。伝送経路52は例えば光ファイバである。受信された光信号は、光電変換器(図示を省略)により電気信号に変換される。受信回路10bは入力された電気信号からデジタル信号を生成する。
受信回路10bは、補間回路12、判定回路14、検出回路16、ローパスフィルタ(LPF)18を備えている。補間回路12は、データ点とバウンダリ点とを含み、時系列に入力される入力データから補間コード(Interpolation Code)およびサンプリングクロックに基づき補間データを生成する。判定回路14は、補間データを参照値と比較することにより、ハイレベルかローレベルかを判定する。これにより、判定回路14は、出力データを生成する。検出回路16は、出力データのバウンダリ点に基づいて出力データの位相を検出した場合に、検出信号を出力する。LPF18は、検出信号をフィルタリングし、補間コードとする。例えば、LPF18は、遮断周波数以下の周波数の信号を通過させ、遮断周波数以上の周波数を通過させない。受信回路10bとしては、例えばCDR(Clock Data Recovery)回路を用いることができる。
図2は、時間に対する信号を示す図である。以下の実施例においては、1ユニットインターバルにおいて2個のデータがサンプリングされる2x方式を例に説明するが、他の方式にも適用できることは言うまでもない。図2を参照し、Snは時系列に入力された入力データに対応する。補間回路12は、2つの入力データSn−1およびSnから1つの補間データDnを生成する(nは自然数)。補間コードkを0≦k≦1としたとき、補間データDnは、Dn=(1−k)×Sn−1+k×Snにより生成できる。これにより、入力データの位相と合った補間データを生成することができる。このように、補間コードkは、入力データを重み付けする係数である。2x方式においては、縦矢印のように、データ点Dとバウンダリ点Bが交互に生成される。データ点は受信回路以降の回路においてデジタルデータとして扱われる点であり、バウンダリ点はデータが遷移する点である。2x方式においては、例えばデータ点はバウンダリ点の中間点となる。
次に、非同期型受信回路の補間回路の例について説明する。図3は、補間回路の一部を示す回路図であり、時系列に隣接する2つの入力データから1つの補間データを生成する回路を示す。図3を参照し、補間回路12の一部は、gm回路30aおよび30b、サンプリング回路13を備えている。サンプリング回路13は、スイッチ32a、32b、34a、34bおよび35、可変容量36および38並びにA/D(アナログデジタル変換器)40を備えている。入力電圧信号VinとノードN1との間は2つの経路に分岐されている。一方の経路において、gm回路30a、スイッチ32aおよび可変容量36が直列に電気的に接続されている。gm回路30aには電圧信号Vinが入力し、電圧信号Vinを電流に変換する。スイッチ32aは、gm回路30aの出力端子と可変容量36の一端との間に電気的に接続されている。スイッチ34aは、可変容量36の一端と電源Vddとの間に電気的に接続されている。可変容量36の他端がノードN1と接続されている。
他方の経路において、gm回路30b、スイッチ32bおよび可変容量38が直列に電気的に接続されている。gm回路30bには入力データに対応する電圧信号Vinが入力し、電圧信号Vinを電流に変換する。スイッチ32bは、gm回路30bの出力端子と可変容量38の一端との間に電気的に接続されている。スイッチ34bは、可変容量38の一端と電源Vddとの間に電気的に接続されている。可変容量38の他端がノードN1と接続されている。スイッチ35は、ノードN1とグランドとの間に電気的に接続されている。ノードN1がA/D40に接続される。スイッチ32a、32b、34a、34bおよび35はそれぞれクロックCKn−1、CKn、CLKH、CLKHおよびCLKRがハイのときオンし、ローのときオフする。可変容量36は1−kに対応する容量値となり、kに対応する容量37は容量値に寄与しない。可変容量38はkに対応する容量値となり、1−kに対応する容量39は容量値に寄与しない。
図4は、各スイッチの動作を示すタイミングチャートである。図5から図8は、補間回路の一部の動作を示す回路図である。図5から図8における容量36および38内のハッチングは、容量36および38に蓄積された電荷量を示す。ハッチングの面積は蓄積された電荷量に対応する。図4および図5を参照し、時間t1とt2との間の期間において、CLKH、CLKR、CLKn−1およびCLKnは、それぞれハイ、ハイ、ローおよびローである。この期間においては、電源Vddとグランドとの間に可変容量36および38がそれぞれ直列に電気的に接続される。これにより、可変容量36および38が充電される。
図4および図6を参照し、時間t3とt5との間の期間において、CLKH、CLKRおよびCLKn−1は、それぞれロー、ハイおよびハイである。この期間においては、可変容量36がgm回路30aとグランドとの間に直列に電気的に接続される。これにより、可変容量36から矢印56のように電荷が引き抜かれる。よって、可変容量36には、時間t3とt5との間の期間の電圧信号Vin(入力データSn−1に相当する)に対応する電荷が蓄積される。
図4および図7を参照し、時間t4とt6との間の期間において、CLKH、CLKRおよびCLKnは、それぞれロー、ハイおよびハイである。この期間においては、可変容量38がgm回路30bとグランドとの間に直列に電気的に接続される。これにより、可変容量38から矢印58のように電荷が引き抜かれる。よって、可変容量38には、時間t4とt6との間の期間の電圧信号Vin(入力データSnに相当する)に対応する電荷が蓄積される。
図4および図8を参照し、時間t7とt8との間の期間において、CLKH、CLKR、CLKn−1およびCLKnは、それぞれハイ、ロー、ローおよびローである。この期間においては、電源VddとノードN1との間に可変容量36および38が並列に電気的に接続される。ノードN1は、グランドから遮断される。これにより、可変容量36および38に蓄積された電荷が合成される。よって、ノードN1の電圧が補間データDnに相当する値となる。A/D40はノードN1の電圧をデジタル値に変換して出力する。
以上のようにして、入力データSn−1およびSnから補間データDnが生成される。
次に、ストレス試験について説明する。ストレス試験は、例えば入力データのアイパターンが通常動作時のアイパターンより小さくなった場合における受信回路の動作余裕を調べる試験である。検出回路16は、出力データのうちバウンダリ点に基づき位相を検出する。このため、出力データのデータ点とバウンダリ点の位相をシフトさせると、補間コードが変わってしまい、補間回路12が正常に動作しない。このように、ストレス試験を行なうことができない。
図9は、ストレス試験を行なうための補間データを示す図である。図9を参照し、バウンダリ点Bのデータはそのままに、データ点Dのデータを実線丸から点線丸にシフトさせる。これにより、検出回路16は、出力データの位相がシフトしたとは認識しない。一方、データ点Dがシフトしている。このため、データ点Dはアイパターンが小さくなることと等価な状態となる。よって、補間回路12より後段の回路について、アイパターンが小さくなった(ストレスドアイの場合)場合の動作余裕を試験することができる。例えば、判定回路14について、アイパターンが小さくなった補間データを正常に出力データに変換できるかのストレス試験を行なうことができる。このように、ストレス試験のためには、縦矢印のようにバウンダリ点Bとデータ点Dとを独立に制御することになる。
図10は、複数の出力データを生成するための補間回路の回路図である。図10を参照し、補間回路12は、gm回路30aおよび30bと複数のサンプリング回路13aおよび13bを備えている。隣接するサンプリング回路13aおよび13bは、スイッチ32を共有している。隣接するサンプリング回路13aおよび13bは、時系列に隣接する補間データを生成する。例えば、サンプリング回路13aは、入力データSn−1およびSnから補間データDn(バウンダリ点)を生成する。サンプルリング回路13bは、入力データSnおよびSn+1から補間データDn+1(データ点)を生成する。このように、隣接するサンプリング回路の一方のサンプリング回路13aは、バウンダリ点を生成し、他方のサンプリング回路13bはデータ点を生成する。
ここで、図9において説明したように、データ点とバウンダリ点との位相を独立して制御する場合を考える。サンプリング回路13aと13bとに異なる補間コードmおよびkを与える。これにより、サンプリング回路13aの可変容量36は1−mに相当する容量値となり、可変容量38は、mに相当するよう容量値となる。よって、バウンダリ点の補間データDn=(1−m)×Sn−1+m×Snとなる。同様に、サンプリング回路13bが出力するデータ点の補間データDn+1=(1−k)×Sn+k×Sn+1となる。mとkとは異なるからデータ点とバウンダリ点とで位相を独立して制御ができるとも考えられる。
しかしながら、入力データSnに対応する電流(矢印54)が電荷を引き抜く容量は、点線55aのように、mと1−kに相当する。一方、入力データSn+1に対応する電流(矢印56)が電荷を引く抜く容量は、点線55bのように、kと1−mに相当する。mとkとは異なるから、点線55aと55bの容量値は異なる。このため、サンプリング回路13aと13bとは、正しい振幅の補間データが得られない。データ点とバウンダリ点とを独立に制御し、かつ正しい振幅が得られえるように補間回路を設計しようとすると、補間回路が複雑になる。
図10の回路例について説明したが、一般的にデータ点とバウンダリ点とで位相を独立して制御することは難しい。よって、簡単な補間回路においてストレス試験を行なうことは難しい。
図11は、実施例1に係る受信回路のブロック図である。図11を参照し、実施例1は、LPF18の遮断周波数より高周波数の変調信号を用い補間コードを変調する例である。LPF18と補間回路12との間に変調回路20が設けられている。変調回路20は、LPF18の遮断周波数と異なる周波数を有する変調信号を用い補間コード0を変調する。変調回路20は、加算器22を備えている。加算器22は、LPF18が出力した補間コード0に変調信号を加算し補間コードとする。その他の構成は図1と同じであり説明を省略する。
図12は、実施例1における変調信号、補間コードおよび検出信号のタイミングチャートである。図13(a)および図13(b)は、補間データを示す図である。図12を参照し、変調信号は、LPF18の遮断周波数より高周波数である。例えば変調信号の周波数は遮断周波数の16倍である。変調周波数は、LPF18が遮断できる程度の周波数であることが好ましい。これにより、補間コード0は変調信号の周波数に対し十分遅く変動する。変調回路20は、補間コード0に変調信号の周波数に対応する変調を加える。これにより、補間回路12は、データ点およびバウンダリ点の位相が変調するように補間データを生成する。
図13(a)および図13(b)において、点線丸は、補間コードが補間コード0と同じときのデータ点およびバウンダリ点を示す。図13(a)を参照し、変調信号によって補間コードが補間コード0より正になったとき、実線丸のように、データ点Dおよびバウンダリ点Bの位相が遅延する。図13(b)を参照し、変調信号によって補間コードが補間コード0より負になったとき、実線丸のように、データ点Dおよびバウンダリ点Bの位相が進む。
判定回路14は、データ点の位相が変調された状態で補間データを出力データに変換する。これにより、データ点Dの位相が遅延および進んだ場合におけるストレス試験を行なうことができる。
一方、検出回路16は、出力データのバウンダリ点Bを用い検出信号を生成する。出力データのバウンダリ点Bは変調されているため、検出回路16は出力データの位相をもとに戻すように検出信号を生成する。このため、図12のように、検出信号は変調信号とほぼ同じ周波数でかつ逆位相で変動している。LPF18により、補間コード0は変調信号の周波数に対し十分に遅く変動する。よって、補間コード0は、変調信号の影響をほとんど受けない。
このように、実施例1によれば、変調信号の周波数を、LPF18の遮断周波数より高くする。これにより、簡単な補間回路において、判定回路14以降の回路のストレス試験を行なうことができる。また、LPF18が変調信号の周波数の信号を遮断するため、補間コード0は正常に生成される。
図14は、実施例2に係る受信回路のブロック図である。図14を参照し、実施例2は、LPF18の遮断周波数より低周波数の変調信号を用い補間コードを変調する例である。検出回路16とLPF18の間に補正回路24が設けられている。補正回路24は、加算器26を備えている。加算器26は、検出信号と変調回路20が出力する補正信号を加算し、LPF18に出力する。その他の構成は、実施例1の図11と同じであり説明を省略する。
図15は、実施例2おける変調信号、補間コードおよび検出信号および補正信号のタイミングチャートである。図15を参照し、変調信号により補間コードが変調される。変調信号は、LPF18の遮断周波数より低周波数である。例えば、変調周波数は、LPF18を通過する程度の周波数であることが好ましい。補間コード0は変調信号の周波数に対し速く変動する。変調回路20は、補間コード0に変調信号の周波数に対応する変調を加える。これにより、補間回路12は、データ点およびバウンダリ点の位相が変調するように補間データを生成する。これにより、実施例1の図13(a)および図13(b)において説明したように、ストレス試験を行なうことができる。
図15を参照し、検出信号は変調信号とほぼ同じ周波数でかつ逆位相で変動している。このままLPF18に入力しても、変調周波数がLPFの遮断周波数より低いため、補間コード0に変調信号による変動が残ってしまう。
変調回路20は、変調信号と同期した補正信号を出力する。補正信号は、検出信号とは逆位相であり、検出信号の変調幅とほぼ同じ振幅を有する。加算器26により検出信号の変調部分が除去された検出信号が生成できる。よって、補間コード0は変調信号の周波数に対し十分に遅く変動する。
実施例2によれば、変調信号の周波数をLPF18の遮断周波数より低くする。補正回路24は、変調信号に同期する補正信号を用い検出信号を補正する。これにより、簡単な補正回路において、ストレス試験を行なうことができる。
実施例1および2のように、変調回路20は、LPF18が生成した補間コード0をLPF18の遮断周波数と異なる周波数を有する変調信号に基づいて変調し、補間コードとして補間回路12に出力する。例えば、変調回路20は、ストレス試験を行なうときに、補間コード0を変調する。ストレス試験を行なわないときには、補間コード0を変調しない。
図10のように、補間回路12が、時系列に隣接する入力データSn−1およびSnから補間データDnを生成する場合、データ点とバウンダリ点とを独立して制御できない。よって、実施例1おいび2のように、変調回路20を用いることが好ましい。
また、補間回路12は、補間コードに応じ容量値を変更可能な可変容量36(第1可変容量)および可変容量38(第2可変容量)に、可変容量36が第2可変容量38より早いタイミングで入力データに対応する電流を印加する。その後、可変容量36および可変容量38の電荷を合成することによりデータ点およびバウンダリ点の補間データをそれぞれ生成する。このような補間回路12は、図10において説明したように、データ点とバウンダリ点とを独立して制御できない。よって、実施例1および2のように、変調回路20を用いることが好ましい。
実施例3は、実施例1または2の受信回路を有する通信回路が形成された半導体チップの例である。図16は、実施例3に係る通信回路のブロック図である。図16を参照し、半導体チップ60に、受信回路10および送信回路70を有する通信回路が形成されている。受信回路10は、光電変換器が出力した受信信号をデジタル信号である受信データとして出力する。受信回路10は、実施例1または2に係る受信回路であり、説明を省略する。送信回路70は、デジタル信号である送信データを送信信号に変換し電光変換器に出力する。送信回路70は、フリップフロップ72(FF)および増幅器74を備えている。PLL(Phase Locked Loop)62は、サンプリングクロックを生成し、補間回路12とFF72に出力する。
実施例3のように、実施例1または2の受信回路と送信回路とを備える通信回路を半導体チップに形成することができる。
実施例4は、受信回路のストレス試験を行なう例である。例えば半導体チップ60の出荷試験またはフィールド試験の例である。図17は、実施例4に係るストレス試験を行なうシステムのブロック図である。図17を参照し、半導体チップ60は、実施例3に加え、選択回路64および66、パターンチェッカ80、制御レジスタ82およびパターン発生器84を備えている。選択回路64は、外部からの受信信号を受信回路10に接続するか、送信回路70の出力を受信回路10に接続するかを選択する回路である。選択回路66は、外部からの送信データを送信回路70に接続するか、パターン発生器84の出力を送信回路70に接続するかを選択する回路である。半導体チップ60が通常状態のとき(例えば、送信信号を送信し、受信信号を受信するとき)は、選択回路64は、受信信号を受信回路10に出力する。選択回路66は、送信データを送信回路70に出力する。
受信回路10のストレス試験を行なうときは、半導体チップ60がテストボード86に配置される。テストボード86から制御レジスタ82にテストモードが書き込まれる。パターン発生器84は、制御レジスタ82に格納されたテストモードに基づき、ストレス試験のテストパターンを発生する。選択回路66は、パターン発生器84の出力信号を送信回路70に出力する。送信回路70は、ストレス試験のための信号を出力する。変調回路20は補間コードを変調する。選択回路64は、送信回路70の出力信号を受信回路10に出力する。パターンチェッカ80は、受信回路10が出力する受信データ(出力データ)をチェックし、チェック結果を制御レジスタ82に出力する。例えば、パターン発生器84の出力信号と受信データが一致していれば、ストレス試験は合格、一致していなければ不合格とする。テストボード86は、制御レジスタ82からチェック結果を読み込む。これにより、半導体チップ60のストレス試験を行なうことができる。
実施例5によれば、選択回路64(第1選択回路)が送信信号と外部からの受信信号とのいずれかを選択して入力データとして受信回路10に出力する。選択回路66(第2選択回路)が外部からの送信データと、ストレス試験のためのパターンと、のいずれかを選択して送信回路70に出力する。これにより、受信回路10のストレス試験を行なうことができる。
テストボード86が、半導体チップ60にテストパターンを出力し、半導体チップ60から受信データを取得し、ストレス試験の合否を判定することもできる。しかし、この場合、テストボード86が半導体チップ60に高速にアクセスすることが難しい。よって、実施例1のように、高周波数を用い変調する方法は好ましくなく、実施例2のように低周波数で変調することが好ましい。
実施例5によれば、半導体チップ60内において、パターン発生器84がテストパターンを発生し、パターンチェッカ80が受信データをチェックする。このため、実施例1および2のいずれの変調方法を用いることができる。
また、半導体チップ60のパターン発生器84およびパターンチェッカ80がテストボード86を用いずセルフ試験を行なうこともできる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)データ点とバウンダリ点とを含み、時系列に入力される入力データから補間コードに基づいて出力データを生成する補間回路と、前記出力データのバウンダリ点に基づいて前記出力データの位相を検出した場合に、検出信号を出力する検出回路と、前記検出信号をフィルタリングし前記補間コードを生成するローパスフィルタと、前記ローパスフィルタが生成した前記補間コードを、前記ローパスフィルタの遮断周波数と異なる周波数を有する変調信号に基づいて変調し前記補間回路に出力する変調回路と、を具備することを特徴とする受信回路。
(付記2)前記変調回路は、前記入力データのアイパターンが小さくなった場合における前記受信回路の動作余裕を試験するときに、前記補間コードを変調することを特徴とする付記1記載の受信回路。
(付記3)前記変調信号の周波数は、前記遮断周波数より高いことを特徴とする付記1または2記載の受信回路。
(付記4)前記変調信号の周波数は、前記遮断周波数より低く、前記変調信号に同期した補正信号を用い前記検出信号を補正する補正回路を具備することを特徴とする付記1または2記載の受信回路。
(付記5)前記補間回路の出力をハイレベルかローレベルかを判定し、出力データを生成する判定回路を具備することを特徴とする付記1から4のいずれか一項記載の受信回路。
(付記6)前記補間回路は、時系列に隣接する入力データから前記補間データを生成することを特徴とする付記1から5のいずれか一項記載の受信回路。
(付記7)前記補間回路は、前記補間コードに応じ容量値を変更可能な第1可変容量および第2可変容量に、前記第1可変容量が前記第2可変容量より早いタイミングで前記入力データに対応する電流を印加し、前記第1可変容量および第2可変容量の電荷を合成することにより前記データ点および前記バウンダリ点をそれぞれ生成することを特徴とする付記1から6のいずれか一項記載の受信回路。
(付記8)付記1から7いずれか一項記載の受信回路と、送信信号を出力する送信回路と、を具備することを特徴とする通信回路。
(付記9)前記送信信号と外部からの受信信号とのいずれかを選択して前記受信回路に前記入力データとして出力する第1選択回路と、外部からの送信データと、前記入力データのアイパターンが小さくなった場合における前記受信回路の動作余裕を試験するパターンと、のいずれかを選択して前記送信回路に出力する第2選択回路と、を具備することを特徴とする付記8記載の通信回路。
10 受信回路
12 補間回路
14 判定回路
16 検出回路
18 LPF
20 変調回路
24 補正回路
13 サンプリング回路
36 可変容量
38 可変容量
60 半導体チップ
64、66 選択回路
70 送信回路

Claims (6)

  1. データ点とバウンダリ点とを含み、時系列に入力される入力データから補間コードに基づいて出力データを生成する補間回路と、
    前記出力データのバウンダリ点に基づいて前記出力データの位相を検出した場合に、検出信号を出力する検出回路と、
    前記検出信号をフィルタリングし前記補間コードを生成するローパスフィルタと、
    前記ローパスフィルタが生成した前記補間コードを、前記ローパスフィルタの遮断周波数と異なる周波数を有する変調信号に基づいて変調し前記補間回路に出力する変調回路と、
    を具備することを特徴とする受信回路。
  2. 前記変調回路は、前記入力データのアイパターンが小さくなった場合における前記受信回路の動作余裕を試験するときに、前記補間コードを変調することを特徴とする請求項1記載の受信回路。
  3. 前記変調信号の周波数は、前記遮断周波数より高いことを特徴とする請求項1または2記載の受信回路。
  4. 前記変調信号の周波数は、前記遮断周波数より低く、
    前記変調信号に同期した補正信号を用い前記検出信号を補正する補正回路を具備することを特徴とする請求項1または2記載の受信回路。
  5. 請求項1から4いずれか一項記載の受信回路と、
    送信信号を出力する送信回路と、
    を具備することを特徴とする通信回路。
  6. 前記送信信号と外部からの受信信号とのいずれかを選択して前記受信回路に前記入力データとして出力する第1選択回路と、
    外部からの送信データと、前記入力データのアイパターンが小さくなった場合における前記受信回路の動作余裕を試験するパターンと、のいずれかを選択して前記送信回路に出力する第2選択回路と、
    を具備することを特徴とする請求項5記載の通信回路。
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