JP2019193149A - 受信装置、及び伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ソースシンクロナス方式、およびエンベデッドクロック方式で送信されたデータを処理可能であり、かつ、ソースシンクロナス方式で伝送された高速のデータを処理可能な受信装置を提供することを目的とする。【解決手段】 本発明の受信装置200は、シリアルデータを受信するデータ受信部201と、送信クロックを受信するクロック受信部202と、再生クロックCLK_Reを生成するCDR回路と、再生クロックCLK_Reを用いてシリアルデータをキャプチャするパラレル変換部203と、を備え、CDR回路は、シリアルデータが、ソースシンクロナス方式のデータである場合に、送信クロックに基づいて、再生クロックCLK_Reを生成し、シリアルデータが、エンベデッドクロック方式のデータである場合に、シリアルデータに基づいて、再生クロックCLK_Reを生成することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、ソースシンクロナス方式で伝送されたデータを受信可能な受信装置および受信装置を含む伝送システムに関する。
撮像センサからプロセッサICに画像信号を送信する場合等、モジュール間の通信には様々な方式がある。例えば、データとクロックとをそれぞれ異なる伝送路で送信するソースシンクロナス方式や、予めクロックをデータに埋め込んで1つの伝送路で送信可能なエンベデッドクロック方式がある。
ソースシンクロナス方式は、データの位相とクロックの位相とが伝送路の経路長の差等の要因によってずれてしまう場合があった。高速でデータの伝送を行う場合、データとクロックとの位相差は、伝送エラーの要因となる。また、エンベデッドクロック方式は、データにクロックが埋め込まれているため、ソースシンクロナス方式に見られるような、データとクロックとの位相差に起因する問題は解消される。一方で、データとクロックとを1つの伝送路で伝送するための回路が必要となり、モジュールの回路コストが高くなる。
データの送信にどちらの方式を使うかは、モジュール間の通信および受信側のモジュールの処理においてどれだけの伝送帯域が要求されるか、または、それぞれのモジュールのコストや回路規模に依存する。したがって、一つのプロセッサICが様々なモジュールと接続する場合、ソースシンクロナス方式とエンベデッドクロック方式のどちらにも対応できることが望ましい。
特許文献1には、ソースシンクロナス方式で高速伝送を行う場合に、データを受信した受信装置がデータとクロックとの位相調整を行うための専用の回路を備えるデータ受信装置が開示されている。
特開2010−21665号公報
しかしながら、特許文献1のデータ受信装置は、位相調整のための専用データを処理する回路を必要とする。また、エンベデッドクロック方式で伝送されたデータを処理するためには、さらに回路を必要とすることから、受信装置の回路規模が増大するという課題があった。
本発明の目的は、ソースシンクロナス方式、およびエンベデッドクロック方式で送信されたデータを処理可能であり、かつ、ソースシンクロナス方式で伝送された高速のデータを処理可能な受信装置を提供することを目的とする。
本発明に係る受信装置の第1の形態は、シリアルデータを受信するデータ受信部と、前記シリアルデータに対応するクロックを受信するクロック受信部と、再生クロックを生成するCDR回路と、前記再生クロックを用いて前記シリアルデータを処理する処理部と、を備え、前記CDR回路は、前記シリアルデータが、ソースシンクロナス方式のデータである場合に、前記クロック受信手段が受信した前記クロックに基づいて、前記再生クロックを生成し、前記シリアルデータが、エンベデッドクロック方式のデータである場合に、前記シリアルデータに基づいて、前記再生クロックを生成することを特徴とする。
本発明に係る伝送システムの1の形態は、シリアルデータを受信するデータ受信部と、前記シリアルデータに対応するクロックを受信するクロック受信部と、再生クロックを生成するCDR回路と、前記再生クロックを用いて前記シリアルデータを処理する処理部と、を備える受信装置と、前記受信装置に少なくとも前記シリアルデータを送信する送信装置と、を含む伝送システムであって、前記CDR回路は、前記送信装置がソースシンクロナス方式で前記シリアルデータと前記クロックとを送信する場合に、前記クロック受信手段が受信した前記クロックに基づいて、前記再生クロックを生成し、前記送信装置がエンベデッドクロック方式で前記シリアルデータを送信する場合に、前記シリアルデータに基づいて、前記再生クロックを生成することを特徴とする。
上述した本発明によれば、エンベデッドクロック方式のデータからクロックを再生する回路を用いてソースシンクロナス方式で伝送されたクロックの位相を調整することが可能となる。したがって、エンベデッドクロック方式で伝送されデータを処理可能な回路に、ソースシンクロナス方式で伝送された高速のデータを処理するための回路の追加を抑制することが可能となる。
したがって、ソースシンクロナス方式、およびエンベデッドクロック方式で送信されたデータを処理可能であり、かつ、ソースシンクロナス方式で伝送された高速のデータを処理可能となる。
受信装置を含む伝送システムの構成を示す模式図である。 フラクショナルPLL回路の機能ブロックを示すブロック図である。 ループフィルタの機能ブロックを示すブロック図である。 位相調整動作モードにおける再生クロックの位相調整フローを示すフローチャートである。 位相調整動作モードにおける制御信号、および、再生クロックの位相とシリアルデータの位相との差を示す模式図である。 シリアルデータに対する再生クロックの位置を示す模式図である。 シリアルデータのEYEパターンと各位相における判定結果を示す模式図である。 シリアルデータのEYEパターンの例を示す模式図である。 送信装置が画像データを送信する前にあらかじめ定められたトレーニングパターンデータを送信する場合の、各装置における処理を示す模式図である。 データ送信の中断前後におけるデータ送信部とクロック送信部とから出力されるデータを示す模式図である。
本発明の実施の形態について説明する。以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、受信装置を含む伝送システムの構成を示す模式図である。受信装置200は、送信装置100から、データを受信する受信装置である。例えば、送信装置100は、被写体を撮影して得られる光学データを画像データに変換して出力する撮像センサであるとする。また、受信装置200は、送信装置100(撮像センサ)から受信した画像データを処理する画像処理プロセッサであるとする。送信装置100と受信装置200とは、それぞれ異なる集積回路チップとして構成される。送信装置100と受信装置200との間で画像データを伝送するために、送信装置100は、画像データをパラレル形式のデータからシリアル形式のデータに変換して出力する。また、受信装置200は、送信装置100からのシリアル形式のデータを、再生クロックを用いてパラレル形式のデータに変換して画像データを取得して処理を行う。
送信装置100は、ソースシンクロナス方式でデータを送信する送信回路である。送信装置100は、撮像素子101、変調器102、PLL回路103、シリアル変換器104、分周期105、データ送信部106、およびクロック送信部107を備える。
撮像素子101は、入力した光の強度に応じたデータを出力する光電素子を複数有する。複数の光電素子は、マトリクス状に配置される。撮像素子101は、例えば、水平方向に4096個、垂直方向に2160個(4096×2160)の所謂4K解像度以上で配置されるとする。撮像素子101は、光学像に基づいて取得した画像データを順次、変調器102に出力する。撮像素子101は、1画素がNビット、例えば、12ビットのデジタル画像データを、パラレル形式のデータとして出力する。
変調器102は、撮像素子101から取得した画像データを、データの遷移の頻度が所定よりも高くなるように変換する変調回路である。変調器102は、シリアル変換器104にデータを出力する。なお、変調器102が出力するデータはパラレル形式のデータである。例えば、変調器102は、スクランブラー回路である。後述するように、受信装置200が入力したデータを用いてクロックを再生する場合、送信装置100から出力するデータが高周波でHighとLowとの状態を遷移するデータであることが望ましい。画像データは、撮影した被写体によってその遷移の状態が決まる。したがって、例えば同じ画像データを出力することが連続した場合等、高周波で状態が遷移しない場合がある。このような場合でも、変調器102によって画像データにスクランブル処理を施すことにより、高周波で遷移するデータを出力することが可能となる。
PLL回路103は、入力した基準クロックCLK_R1に基づいて、逓倍クロックCLK_TXを生成してシリアル変換器104と分周期105とに出力するPhase Locked Loop回路(PLL回路)である。PLL回路103が、基準クロックCLK_R1から逓倍クロックCLK_Txを生成する方法は、従来のPLL回路構成等を用いることが可能であるため、詳細な説明を省略する。なお、基準クロックCLK_R1は、送信装置100の外部に設けた基準クロック発振器301から入力するとする。
シリアル変換器104は、変調器102から取得したパラレル形式のデータをPLL回路103から取得した逓倍クロックCLK_Txを用いてシリアル形式のデータ(シリアルデータ)に変換する。シリアル変換器104は、シリアルデータをデータ送信部106に出力する。
分周器105は、PLL回路103から入力された逓倍クロックCLK_TXを、分周して送信クロックCLKを生成する。分周器105は、送信クロックCLKをクロック送信部107に出力する。例えば、PLL回路103が生成する逓倍クロックCL_Txの周波数は2GHzであるとする。分周期105は、逓倍クロックCLK_TXを1/2に分周し、周波数が1GHzである送信クロックCLKを生成するとする。ソースシンクロナス方式でデータを伝送する場合、CLKはDDR(Double Data Rate)で送信されることが多いため、ここでは2GHzの2分周の1GHzとした。これは、一般にソースシンクロナスデータを受ける受信機は、送信されたソースシンクロナスのCLKでソースシンクロナスデータを直接サンプリングするためである。ただし、後述の説明にあるように、分周比は必ずしも2分周に限定されるものでは無い、より多分周したCLKでも良い。
データ送信部106は、シリアルデータを外部に送信する差動ドライバ回路である。クロック送信部107は、送信クロックを外部に送信する差動ドライバ回路である。各差動ドライバ回路は、高速の小振幅差動信号を用いて、それぞれのデータを送信する。
次に、受信装置200について説明する。受信装置200は、ソースシンクロナス方式のデータおよびエンベデッドクロック方式のデータのいずれも受信して処理が可能な受信回路である。受信装置200は、データ受信部201、クロック受信部202、パラレル変換器203、復調器204、および判定回路205、を含む。さらに受信装置200は、分周器206、セレクタ207、PLL回路208、フラクショナルPLL回路220、PD回路209、タイマー210、ループフィルタ230、メモリ240およびCPU250を含む。また、受信装置200は、受信した画像データを処理する処理回路260を含む。
データ受信部201は、送信装置100から送信されたシリアルデータを受信する差動レシーバ回路である。データ受信部201は、受信したシリアルデータをパラレル変換器203に出力する。
クロック受信部202は、送信装置100から送信された送信クロックCLKを受信する差動レシーバ回路である。クロック受信部202は、受信した送信クロックCLKを、分周器206に出力する。
データ受信部201とクロック受信部202とはそれぞれ、小振幅差動信号を受信し、デジタル2値信号を出力する。図示しないが、データ受信部201とクロック受信部202とは、差動終端抵抗を内蔵している。なお、送信装置100のデータ送信部106と受信装置200のデータ受信部201とが一対となる場合について説明するが、それぞれ複数備えていてもよい。
パラレル変換器203は、データ受信部201から入力されたシリアルデータを、フラクショナルPLL回路220から入力された再生クロックCLK_Reを用いてパラレル形式のデータ(パラレルデータ)に変換するシリアルパラレル変換回路である。パラレル変換器203は、再生クロックCLK_Reのタイミングにおけるシリアルデータの状態をキャプチャすることにより、シリアルデータをパラレルデータに変換する。パラレル変換器203は、取得したパラレルデータを復調器204に出力する。
復調器204は、入力されたパラレルデータを復調する復調回路である。復調器204は、送信装置の変調器102に対応して、データを復調するデスクランブル回路であるとする。復調器204は、復調したパラレルデータを判定回路205および画像処理回路260に出力する。なお、復調部204が出力するパラレルデータは、送信装置100の撮像素子101が出力したパラレル形式の画像データに対応するデータである。
判定回路205は、入力されたパラレルデータと、メモリ240から取得した期待値とを比較して、フラクショナルPLL回路220が生成した再生クロックCLK_Reのタイミングで、正しくデータをキャプチャしているか否かを判定する。判定回路205の判定方法は、後述する。判定回路205は、CPU250に判定結果を出力する。
分周器206は、クロック受信部202から入力された送信クロックCLKを分周して入力クロックCLK_Iを生成して、セレクタ207に出力する。後述するPLL回路208は、高い周波数のクロックを処理できない場合がある。これは、従来のPLL回路は、水晶発振器等の基準クロックを生成する回路から、クロックを入力することを想定しているためである。上述したように、送信クロックCLKの周波数が1GHzである場合、PLL回路の入力可能なクロック周波数の範囲を外れる場合があった。このような場合には、分周器206を用いて、入力可能なクロック周波数の範囲に含まれるように、送信クロックCLKの周波数を下げる(分周する)。したがって、送信クロックCLKの周波数が、PLL回路208に入力可能なクロック周波数の範囲に含まれる場合は、分周器206を設けずに送信クロックCLKを入力クロックCLK_Iとして処理することが可能である。
セレクタ207は、分周器206から入力された入力クロックCLK_Iと、入力クロックCLK_Iとは異なる基準クロックCLK_R2と、のいずれかをPLL回路208に入力するクロックとして選択する選択回路である。なお、基準クロックCLK_R2は、送信装置100の外部に設けた基準クロック発振器302から入力するとする。セレクタ207は、受信装置200がソースシンクロナス方式のデータを受信する場合、入力クロックCLK_IをPLL回路208に入力するクロックとして選択する。また、セレクタ207は、受信装置200がエンベデッドクロック方式のデータを受信する場合、基準クロックCLK_R2をPLL回路208に入力するクロックとして選択する。
セレクタ207のどちらのクロックをPLL回路208に出力するかは、入力されるデータの形式に応じて、CPU250が制御するとする。また、伝送システムを構成する段階で、送信装置100の送信するデータの形式に応じて、予め対応するクロックを出力するように設定されていてもよい。
PLL回路208は、入力CLKの周波数を整数倍の周波数の逓倍クロックCLK_RXを生成して、フラクショナルPLL回路220に出力する。PLL回路208は、逓倍クロックCLK_RXの周波数が、送信装置100の逓倍クロックCLK_Txの周波数と同じになるように、逓倍クロックCLK_RXを生成する。
フラクショナルPLL回路220は、逓倍クロックCLK_RXの周波数を少数倍して再生クロックCLK_Reを生成する。フラクショナルPLL回路220は、ループフィルタ230から入力された制御信号に基づいて、逓倍クロックCLK_RXの周波数と再生クロックCLK_Reの周波数との変換倍率を制御する。つまり、フラクショナルPLL回路220は、ループフィルタ230から入力された制御信号に基づいて、再生クロックCLK_Reの周波数を制御する。フラクショナルPLL回路220の制御については、後述する。
PD回路209は、データ受信部201から出力されたシリアルデータと、フラクショナルPLL回路220が生成した再生CLK_Reとの位相差を検出する位相検出器(Phase Detector、PD)である。PD回路209は、例えば、Bang−Bang−Phase−Detectorであるとする。PD回路209は、検出した位相差を示すデータをループフィルタ230に出力する。
シリアルデータの位相に対し再生CLK_Reの位相が進んでいる場合、PD回路209は正の値を出力する。また、シリアルデータの位相に対し再生CLK_Reの位相が遅れている場合、PD回路209は負の値を出力する。シリアルデータの位相に対する再生CLKの位相が同じである場合、PD回路209は0を出力するとする。なお、PD回路209が位相のずれを検出するための閾値にマージンを設けることも可能である。
タイマー210は、位相調整動作がCPU130から指示された場合に、所定のタイミングで、ループフィルタ230の制御が変更するように、指示を出力する。
ループフィルタ230は、フラクショナルPLL回路220に制御信号を出力する。制御回路である。ループフィルタ230は、検出された位相差に応じて、再生クロックCLK_Reの位相がデータ受信部201から出力されたシリアルデータの位相と同期するように、制御信号を出力することができる。また、後述する位相調整動作において、シリアルデータの位相と同期した再生クロックCLK_Reの位相を調整するための制御信号を出力することが可能である。ループフィルタ230の詳細な制御については、後述する。
ここで、フラクショナルPLL回路220、PD回路209、およびループフィルタ230は、エンベデッドクロック方式のデータから再生クロックを生成するためのClock Data Recovery(CDR)回路を構成する。メモリ240は、判定回路205が用いる期待値を示すデータや、CPU250が各回路の制御に用いるプログラムを記憶する記憶媒体である。
CPU250は、受信装置200の機能を実行するためのプロセッサである。例えば、CPU250は、Central Processing Unit(CPU)であり、メモリ240からプログラムを読出して実行することにより、受信装置200の各回路の機能を制御する。CPU250は、受信装置200の動作モードを制御する。具体的にはCPU250は、受信装置200をクロック位相調整モードと、画像処理モードとで制御する。また、CPU250は、各回路との間で制御信号の受け渡しを行う。例えば、各回路の制御レジスターへの読み書き、制御状態の読み出しである。
処理回路260は、復調部204から入力された画像データを処理する画像処理回路である。処理回路260は、入力された画像データの現像処理、色変換処理、および記憶処理等、種々の画像処理を実行することが可能である。処理回路260は、不図示の記憶媒体に画像データを記憶させる処理を含んでいてもよい。処理回路260は、CPU250が受信装置200を画像処理モードで動作させている場合に、上述の処理を実行するとする。なお、クロック位相調整モードで動作させている場合にも、上述の処理を実行してもよい。
次にフラクショナルPLL回路220の動作について、説明する。図2は、フラクショナルPLL回路220の機能ブロックを示すブロック図である。フラクショナルPLL回路220は、分周器221、分周器222、PFD223、アナログフィルタ224、およびVCO225を備える。
分周器221は、PLL回路208から入力された逓倍クロックCLK_RXをM分周する分周器である。Mは、小数である。例えば、Mは8.5であるとする。8.5分周を実現するために、分周器221は、8分周の分周器と9分周の分周器とを備える。入力される逓倍クロックCLK_RXに同期して、8分周と9分周が1周期毎に交互に切り替わるように動作することで平均的に逓倍クロックCLK_RXを8.5分周したクロックを出力することが可能となる。なお、分周器221の動作は、平均的にM分周が実現されれば良く、その実現方法は上述の方法に限定されない。
分周器222は、ループフィルタ230から取得した制御信号に基づいて、VCO225からの再生クロックCLK_Reを分周する分周器である。例えば、分周器222は、8分周の分周器と9分周の分周器とを備えるとする。ループフィルタ230からの制御信号がLowの場合、分周器222は、8分周の分周器を用いてクロックを出力し、ループフィルタ230からの制御信号がHighの場合、分周器222は、9分周の分周器を用いてクロックを出力する。ループフィルタ230から出力する制御信号のLowとHighとの比率を制御することによって、分周器222が出力するクロックの周波数を、制御することが可能となる。
なお、分周器222の分周比や、分周の極性は上述の構成に限定されない。CDR回路がネガティブフィードバックで制御されるように構成すればよいことから、ループフィルタ230からの制御信号に対し、制御信号がLOWの場合は9分周、HIGHの場合は8分周動作と逆の特性でもシステムは組むことが可能である。また、分周比も8.5分周を例に説明したが、他の分周比(4.5分周)でも実現可能である。
PFD223は、分周器221から出力されたクロックと、分周器222から出力されたクロックとの位相および周波数を比較する位相周波数検出器(Phase Frequency Detector(PFD))である。
アナログフィルタ224は、例えば、ラグリードフィルタである。VCO225は、アナログVCOである。
ループフィルタ230について説明する。図3は、ループフィルタ230の機能ブロックを示すブロック図である。ループフィルタ230は、フィルタ231、記憶素子232、記憶素子233、セレクタ234、および変調器235を備える。
フィルタ231は、PD回路209が出力する位相差を示すデータの量子化ノイズ(高周波成分)を除去するフィルタ回路である。また、フィルタ231は、PD回路209の位相検出信号にゲインを与えることも可能である。また、フィルタ231は、CDR回路のループの安定性を保つための位相保証の機能も含む。
記憶素子232、233は、出力値をCPU250によって制御可能な記憶素子である。例えば、記憶素子232、233は、RAM等の記憶素子で構成することが可能である。記憶素子232は、PD回路209が、位相が揃っていると判定した場合に出力するデータ値と対応する値を出力する。例えば、記憶素子232からは0が出力さる。記憶素子233は、記憶素子232が出力する値に対して所定のオフセット値を加算した値を出力する。記憶素子233からはあらかじめ定められた正の値が出力されるとする。なお、オフセット値は負の値でもよい。記憶素子232、233は、それぞれ所定の値を出力可能な出力素子であれば、記憶素子に限らない。
セレクタ234は、タイマー210の制御に応じて、フィルタ231、記憶素子232、および記憶素子233、いずれかを選択して、変調部235に出力する選択回路である。
変調器235は、入力されたデータ値に応じたHigh信号とLow信号との比率で1bit信号を出力するΔΣ変調器である。変調器235は、入力されたデータにΔΣ変調を施して出力する。具体的には、変調器235の入力が正の値の場合、その出力は平均的にHIGHが多く出力される。変調器235の入力が負の値の場合、その出力は平均的にLOWが多く出力される。変調器235の入力が0の場合、その出力は平均的にHIGHとLOWが同数出力される。なお、ΔΣ変調により、ノイズシェーピングされた高域の量子化ノイズはフラクショナルPLL回路220が持つLPF特性により除去される。変調器235が出力する信号は、フラクショナルPLL回路220の制御信号である。
図4、図5、図6および図7を用いて、位相調整動作モードにおける再生クロックCLK_Reの位相調整フローについて説明する。図4は、位相調整動作モードにおける再生クロックCLK_Reの位相調整フローを示すフローチャートである。図5は、位相調整動作モードにおけるループフィルタ230から出力される制御信号、および、位相調整動作モードにおける再生クロックCLK_Reの位相とシリアルデータの位相との差を示す模式図である。
CPU250が、位相調整動作モードでの動作を指示したことに応じて、位相調整フローが開始される。CPU250は、受信装置200が起動したタイミング、送信装置100からデータの受信を開始したタイミング、および送信装置100から位相調整用のデータの受信を開始したタイミングの少なくともいずれかで、位相調整動作モードでの動作を指示する。CPU250は、タイマー210に位相調整動作モードでの動作を指示する。
S901で、CPU250は、再生クロックCLK_Reの位相が、シリアルデータの位相に対して半波長(180deg)だけシフトした状態で、再生クロックCLK_Reがシリアルデータに同期するように、再生クロックCLK_Reを生成する。具体的には、タイマー210は、セレクタ234をフィルタ231が変調器235に接続するように制御する。この場合、CDR回路により、逓倍クロックCLK_RXの位相をデータ受信部201から入力されたシリアルデータの位相と同期するように変換した再生クロックCLK_Reを生成する。具体的には、PD回路209、フラクショナルPLL回路220、およびループフィルタ230によるCDR回路の制御ループを用いて、CDRが追従して、再生クロックCLK_Reを生成する。
図5(a)は、ループフィルタ230から出力される制御信号を示す模式図である。S901は、セレクタ234がフィルタ231を選択しているT301の期間に対応する。CDR回路の制御により、シリアルデータの位相と再生クロックCLK_Reの位相とが同期状態に制御される。この時、シリアルデータの位相に対して再生クロックCLK_Reの位相は進み/遅れどちらにもない状態である。したがって、フィルタ231の出力は0となるため、ノイズによるレベル変動はあるものの、変調器235の平均的な入力レベルはLV_A(0)となる。
なお、変調器235の入力が0である場合、変調器235は、平均的にHIGHとLOWとが同数出力される制御信号を出力する。したがって、フラクショナルPLL回路220の分周器222は、8.5分周で分周制御する。
図5(b)は、位相調整動作モードにおける再生クロックCLK_Reの位相とシリアルデータの位相との差を示す模式図である。T301において、再生クロックCLK_Reの位相は、シリアルデータの位相に対して180degである。すなわち、シリアルデータの中央(180deg)の位置に再生クロックCLK_Reの立上りのタイミングが位置するように制御される。
タイマー210は、上述のように、再生クロックCLK_Reの位相がシリアルデータの位相と同期するように制御するための期間(T101)があらかじめ記憶されており、当該期間が経過したのちに、処理をS902に進める。
S902で、CPU250は、所定の判定期間の間、再生クロックCLK_Reの位相を固定する。具体的には、タイマー210がCPU250に設定された期間情報に基づいて、セレクタ234が記憶素子232の出力が変調器235の入力と接続するように制御する。上述したように、記憶素子232は、LA_Aと同等の値(0)を出力する。したがって、変調器235は、S901における期間T101と同様に、平均的にHIGHとLOWとが同数出力される制御信号を出力する。
この時、セレクタ234が記憶素子232を選択している間(期間T302)、シリアルデータと再生CLKの位相関係は、直前の期間(期間T301)での位相関係が維持される。PLL回路103をソース源として、PLL回路208が逓倍クロックCLK−RXを生成しているため、PLL回路103とPLL回路208とが出力するクロックの周波数が同一となることから、期間T302において、直前の期間の位相関係が維持される。
S903で、判定回路205は、シリアルデータの位相に対して半波長だけシフトした再生クロックCLK_Reで、シリアルデータをキャプチャした結果を判定する。CPU250は、判定回路205の出力を読み込む。図6は、シリアルデータに対する再生クロックCLK_Reの位置を示す模式図である。図6(a)は、シリアルデータの波形を示す。図6(b)は、S901で調整された再生クロックCLK_Reの波形を示す。パラレル変換部203は、再生クロックCLK_Reの立上りエッジの位置で、シリアルデータをキャプチャするとする。
図6(b)に示すように、S901において、再生クロックCLK_Reの立上りエッジは、シリアルデータの中央(180deg)に位置するように制御され、S902においてその位相状態が維持される。したがって、パラレル変換部203では、受信したシリアルデータの値を取得する。判定回路205は、復調部204で復調処理されたパラレルデータを、メモリ240から読み出した期待値と比較する。判定回路205は、復調部204で復調処理されたパラレルデータが、メモリ240から読み出した期待値と同等である場合はOKを出力し、同じでない場合はNGを出力する。処理は、S904に進む。
S904で、CPU250は、期間T302における判定結果がOKであるか否かを判定する。期間T302における判定結果がOKである場合、S905に進む。また、期間T302における判定結果がNGである場合、位相調整処理を終了する。
なお、期間T302において、シリアルデータと再生クロックCLK_Reの位相状態は、シリアルデータの中央(180deg)の位置に再生クロックCLK_Reの立上りエッジが位置するように制御される。したがって、S904でNoと判定される場合は、送信されるシリアルデータや、比較する期待値の読出し等においてエラーが発生していると考えられる。また、例えば、S901において、シリアルデータに追従した再生クロックCLK_Reが生成できていない場合が想定される。したがって、S913で、CPU250は、位相調整フローを終了する。また、S901に戻って、再度CDR制御ループの引き込みをやり直す等のシステムエラー処理を行ってもよい。
S905で、CPU250は、再生クロックCLK_Reの位相をΔΦだけシフトさせる。具体的には、タイマー210がCPU250に設定された期間情報に基づいて、セレクタ234を記憶素子233と変調器235とを接続するように制御して、再生クロックCLK_Reの位相をΔΦだけシフトさせる。図5(a)の期間T303で、セレクタ234は、記憶素子233と変調器235とを接続する。上述したように、記憶素子233は、正の値(LV_B)を出力するように予め定められている。タイマー210は、予め定められた期間ΔTだけ、セレクタ234を記憶素子233と変調器235とを接続するように制御する。この期間において、変調器235は、平均的にHighの回数がLowの回数より多く出力される。
その結果、分周器222は8分周より9分周が多く選択される。よって、分周器222の分周比Nは、分周器221の分周比Mよりも大きくなる。分周器222の分周比が大きくなったことを補償するように、フラクショナルPLL回路220内の制御ループが動作するため、VCO225が出力する再生クロックCLK_Reの周波数が上昇する。期間T302における再生クロックCLK_Reの周波数と、期間T303経過後の期間に比べて、T303の期間はΔfだけ周波数が高い。S905の処理によって、シリアルデータと再生クロックCLK_Reの位相はΔΦ(=Δf×ΔT)だけシフトする。
期間ΔTが経過したのち、タイマー210は、セレクタ234を記憶素子232と変調器235とを接続するように制御する(S906)。S906は、S902と同様に、所定の判定期間の間、再生クロックCLK_Reの位相を固定する処理である。記憶素子232と変調器235とが接続されることにより、変調器235からは、平均的にHighの回数がLowの回数が同等の制御信号が出力される。したがって、位相関係はセレクタ234の接続が切り替わる直前の状態を維持する。処理は、S907に進む。
S907で、判定回路205は、S905でΔΦだけ位相をシフトした再生クロックCLK_Reで、シリアルデータをキャプチャした結果を判定する。CPU130は判定回路205の出力を読み込む。S907の処理は、図5(a)における期間T304で実行される。図6(c)は、S907で位相がシフトされた調整された再生クロックCLK_Reの波形を示す。位相シフトにより、再生クロックCLK_Reは、ΔΦだけ位相がシフトする。判定回路205は、位相がシフトした再生クロックCLK_Reの立上りエッジでシリアルデータをキャプチャしたパラレルデータに基づいて、判定処理を行い、判定結果をメモリ240に出力する。
S908で、CPU250は、シリアルデータと再生クロックCLK_Reの位相関係が360deg以上、シフトしたか否かを判定する。1回の位相シフト処理で再生クロックCLK_Reの位相をΔΦ(deg)だけシフトする場合、S905〜S907の処理をN(N=360/ΔΦ)回以上実行した場合、シリアルデータと再生クロックCLK_Reの位相関係が360deg以上シフトする。このような場合、CPU250は、シリアルデータと再生クロックCLK_Reの位相関係が360deg以上、シフトしたと判定する。
シリアルデータと再生クロックCLK_Reの位相関係において、360deg以上の範囲で位相シフトを行うことにより、シリアルデータのEYEパターン1周期の範囲において判定結果を得ることが可能となる。シリアルデータと再生クロックCLK_Reの位相関係が360deg以上、シフトした場合、処理は、S909に進む。そうでない場合、処理はS905に戻る。
S905からS908の処理は、位相調整ループを形成する。位相調整ループを一回進めるごとに、再生クロックCLK_Reは、ΔΦずつ位相がシフトし、それぞれの位相における判定結果がメモリ240に蓄積される。例えば、2回目の位相調整ループでは、図5(a)に示す期間T305で、S906の処理が実行される。つまり、再び、再生クロックCLK_Reの位相がΔΦだけシフトする。さらに、期間T306で、S908の処理が実行され、判定結果がメモリ240に蓄積される。位相調整ループを、少なくとも位相が360degにわたってシフトされるまで継続することにより、少なくとも1周期分において、ΔΦごとに判定結果を得る。
位相調整ループにより得られる再生クロックCLK_Reの位相と、判定結果とについて説明する。図7は、シリアルデータのEYEパターンと各位相における判定結果を示す模式図である。EYEパターンは、複数のシリアルデータを重畳して表示した波形である。シリアルパターンは周期ごとに、データの遷移タイミングや遷移期間にばらつきを生じする。EYEパターンにおいて、遷移状態が重なっている領域は、シリアルデータを安定してキャプチャすることができないタイミングであるといえる。
複数回の位相調整ループにおいて、それぞれ(A)から(G)の矢印の位置に、再生クロックCLK_Reの立上りエッジが位置するように位相がシフトされることを示す。図7において、各位相位置の下に示したOKまたはNGは、各再生クロックCLK_Reの立上りエッジにおいて、判定回路205の判定結果を示す。
シリアルデータに対し、再生クロックCLK_Reの立上りエッジの位置が、(A),(B),(F),(G)の位置にある場合、再生クロックCLK_Reの立上りエッジがシリアルデータの遷移期間に重なる。この場合、パラレル変換器203はシリアルデータの示す値をキャプチャすることができない。したがって、判定回路205に入力されたパラレルデータは、期待値と異なるため、判定回路205はNGと判定し、判定結果をメモリ240に出力する。
また、シリアルデータに対し、再生クロックCLK_Reの立上りエッジの位置が、(C),(D),(E)の位置にある場合、再生クロックCLK_Reの立上りエッジがシリアルデータの遷移期間に重ならない。この場合、パラレル変換器203はシリアルデータの示す値をキャプチャすることができる。したがって、判定回路205に入力されたパラレルデータは、期待値と一致することから、判定回路205はOKと判定し、判定結果をメモリ240に出力する。
S909で、CPU250は、OKと判定された位相のうち、最もタイミングマージンが取れる特定位相を判定する。最もタイミングマージンが取れる特定位相とは、位相のずれが発生してもキャプチャへの影響が少ない位相である。図7(b)に示すように、(A)から(G)でシフトを調整した場合、(C),(D),(E)の位相で、シリアルデータをキャプチャすることが可能である場合、最もタイミングマージンが取れる特定位相は、(D)の位相位置であると、判断する。この場合、特定位相は、シリアルデータの立上りに対して180degだけ位相がシフトした状態である。この時、シリアルデータのEYEパターンの中央に再生クロックCLK_Reが生成される。
S910で、CPU250は、再生クロックCLK_Reの位相が特定位相になるように、制御する。具体的には、CPU250は、特定位相に応じた期間だけ、セレクタ234が記憶素子233と変調器235とを接続するように、タイマー210を制御する。上述のように制御することにより、再生クロックCLK_Reの立上りエッジが、(D)に位置するように制御される。以上の処理を持って、位相調整フローが終了する。なお、位相調整後に、記憶素子232と変調器235とを接続するようにセレクタ234を切換え、調整した位相差を固定する。
CPU250は、記憶素子232、233が出力する値を制御することによりΔfを制御することが可能である。また、CPU250は、タイマー210を制御することにより制御期間ΔTを制御することが可能である。したがって、CPU250は、ΔfとΔTとにより決定される再生クロックCLK_Reの位相シフト量ΔΦを制御することが可能となる。ΔfとΔTとの組合せによってΔΦは細かく制御することが可能となる。
上述の処理によれば、エンベデッドクロック方式のデータを受信可能な受信装置であって、ソースシンクロナス方式でデータとクロックとを受信した場合に、CDR回路を用いて、再生クロックの位置を調整することが可能となる。したがって、ソースシンクロナス方式で送信されたデータを、専用のクロック調整回路を備えることなく、処理することが可能となる。したがって、ソースシンクロナス方式で高速のデータが送信された場合においても、受信したデータを処理することが可能となる。
なお、CPU250は、Δf、ΔTどちらか、あるいは、両方を用いて位相調整をしてもかまわない。また、Δf、ΔTを動的に変えることで、位相シフト量ΔΦを位相調整ループごとに変更することも可能である。例えば、NG領域を細かく把握するために、直前の判定結果がNGであった場合にΔΦをそうでない場合よりも小さい値(ΔΦs)になるように制御することも可能である。また、その逆で制御することも可能である。また、記憶素子の数は3以上あってもよい。
なお、上述に示した例では、シリアルデータのEYEパターンの中央に、期間T301で調整された再生クロックCLK_Reが生成されたが、特定位相は必ずしも期間T301で調整された位相に限らない。図8は、シリアルデータのEYEパターンの例を示す模式図である。図8(a)は、シリアルデータの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジのスルーレートが異なる場合のEYEパターンを示す。また、図8(b)は、シリアルデータのDUTY比率が50%からずれた場合のEYEパターンを示す。
図8に示したようなシリアルデータでは、必ずしも、期間T301で調整された再生クロックCLK_Reが、特定位相とはならない。したがって、位相調整フローにより、再生クロックCLK_Reの位相を特定位相にシフトする処理は有効となる。また、デタミニスティックジッター等の固定ジッターをシリアルデータが有した場合でも同様である。
なお、位相調整フローを行うためのデータは、予め送信装置100と受信装置200とで決められたデータの形式、または、タイミングに基づいて実行されてもよい。図9は、送信装置100が画像データを送信する前にあらかじめ定められたトレーニングパターンデータを送信する場合の、各装置における処理を示す模式図である。
図9(a)は、送信装置100の処理を示す模式図である。また、図9(b)は、受信装置200の処理を示す模式図である。送信装置100は、画像データを送る前に、トレーニングパターンデータを送信する。トレーニングパターンデータは、データの遷移が保障されたデータである。例えば、送信装置100は、受信装置200に、システムで用意されたパケットヘッダーコード等の特定コードを連続して送付することで、トレーニングパターンデータを送付することができる。なお、予め位相調整のために、データの遷移が保証されたトレーニングパターンデータを送付することが可能である場合、送信装置100の変調回路102および受信装置200の復調回路204を不要とすることができる。
受信装置200は、トレーニングパターンデータを受信したことに応じて、位相調整フローを開始する。送信装置100は、トレーニングパターンデータを、あらかじめ定められた位相調整フローを完了するために必要な期間よりも長い期間にわたって送信する。トレーニングパターンの送信期間が終わり、位相調整フローが完了したことに応じて、送信装置100が連続して送信する画像データを取得し、処理を行う。この時、画像データは、データの遷移が保証されたデータである必要はない。これは、位相調整フローにて、一旦位相を調整することにより、送信装置100から送信されるクロックの周波数が変動しても、シリアルデータと再生クロックCLK_Reとの位相関係が保たれるからである。
通常のクロックデータリカバリシステムにおいては、基準クロック発生器301、302は別々の水晶発振器である。この場合、個々の水晶発振器が温度や電圧変化に応じてドリフトする。水晶発振器の周波数変動に対し、クロックデータリカバリシステムが追従し、安定的に再生CLKを生成するためには、シリアルデータのデータ遷移が常に供給されていなければならない。
しかし、本実施形態のように、ソースシンクロナス方式でデータを送信する場合、温度や電圧変化に応じてドリフトする水晶発振器は、送信装置100の基準クロック発生器301のみである。そのため、一度、受信装置200のクロックデータリカバリ回路が再生クロックCLK_Reを生成した後は、送信クロックCLKが送信装置100から供給されている限り、シリアルデータと再生クロックCLK_Reとの位相関係は安定した状態を維持する。これは、データ受信部201から出力されるシリアルデータとクロック受信部202で受信する送信クロックCLKとは、送信装置100のPLL回路103がクロックのソースとなっており、必ず同期関係にあることからも言える。したがって、送信装置100から送信されるクロックの周波数が変動しても、シリアルデータと再生クロックCLK_Reとの位相関係が保たれる。
また、送信装置100が、省電のためにデータ送信を一時的に中断する場合について説明する。例えば、静止画の撮影の間に撮影を行わない期間、データの送信は停止する。このような期間においてデータ(ブランクデータ)の出力を継続すると電力を消費することから、送信装置100はデータ送信の動作を停止させる。従来であれば、送信装置100からのデータの送信が一時的に中断されると、再生クロックCLK_Reの生成も一時的に中断することから、データ送信の再開時に改めて再生クロックCLK_Reを安定的に生成するための待ち時間が必要であった。
図10は、データ送信の中断前後におけるデータ送信部106とクロック送信部107とからそれぞれ出力されるデータを示す模式図である。図10(a)は、データ送信の中断前後におけるデータ送信部106から出力されるデータを示す模式図である。図10(b)は、データ送信の中断前後におけるクロック送信部107から出力されるデータを示す模式図である。図10(a)において、期間Aと期間Cとはそれぞれ有効なデータ(静止画の画像データ)が出力される期間である。期間Bは、有効なデータの送信期間の間であって、データ装置部106からのLOWデータが出力される期間である。期間Bは実質的に有効なデータが送信されず、データ送信が中断する期間である。
図10(b)に示すように、期間A,期間B,および期間Cにおいて、クロック送信部107は、送信クロックの送信を継続する。すなわち、期間Bにおいて、クロック送信部107は、送信クロックの送信を停止しない。
受信装置200のクロックデータリカバリシステムは、送信装置100から受信した送信クロックに基づいて、再生クロックCLK_Reを生成するため、期間Aでのシリアルデータと再生クロックCLK_Reの位相関係は、期間Bの間も保持される。そして、期間Cになった直後からシリアルデータに対して再生クロックCLK_Reの位相が安定する。したがって、期間Cになった直後から、シリアルデータを受信装置200は正しく受けることができる。
次に、受信装置200が、エンベデッドクロック方式で伝送された信号を受信する場合の処理について、説明する。
エンベデッドクロック方式で伝送された信号を受信する場合、クロック受信部202は、送信クロックCLKを受信しない。したがって、セレクタ207には、入力クロックCLK_Iが入力されない。セレクタ207は、入力クロックCLK_Iが入力されない場合、基準クロック発振器302から取得した基準クロックCLK_R2をPLL回路208に出力する。基準クロックCLK_R2は、基準クロックCLK_R1よりも高い周波数である。
PLL回路208は、基準クロックCLK_R2の周波数の整数倍の周波数の逓倍クロックCLK_RX2を生成して、フラクショナルPLL回路220に出力する。逓倍クロックCLK_RX2は、フラクショナルPLL回路220の分周器221に入力される。
フラクショナルPLL回路220は、逓倍クロックCLK_RX2を用いて、再生クロックCLK_Re2を生成する。フラクショナルPLL回路220の分周器222を制御するための制御信号は、ループフィルタ230の変調器235から入力される。
エンベデッドクロック方式で伝送されたデータ信号の再生クロックCLK_Re2を生成する場合、ループフィルタ230のセレクタ234は、フィルタ231と変調器235とが接続した状態で固定する。すなわち、PD回路209において、データ信号と再生クロックCLK_Re2との位相を比較した結果を用いて、分周器222の制御信号を生成する。
いま、分周器221が8.5分周に制御しており、分周器222が変調器235により制御されて、平均的に8.5分周で動作している場合、VCO225が出力する再生CLK_Re2の周波数は逓倍クロックCLK_RX2と等しくなる。
次に、変調器235により、分周器222の分周比において、8分周と9分周との切り替えが平均的に見て50%からずれた場合を考える。例えば8分周が60%、9分周が40%になるように制御した場合、分周器222の分周比は、1/8.4分周に見える。
この場合、VCO225が出力する再生クロックCLK_Re2の周波数は、逓倍クロックCLK_RX2の周波数の(8.4/8.5)倍となる。つまり、変調器625により、VCO225が出力する再生クロックCLK_Re2の周波数を変化させることができる。
フラクショナルPLL回路220、PD回路209、およびループフィルタ230からなる制御ループによって、再生クロックCLK_Re2の周波数を変化させながらデータ信号との位相差を調整する。
これにより、エンベデッドクロック方式で伝送されたデータ信号に対応する再生クロックCLK_Re2を生成することが可能となる。
なお、エンベデッドクロック方式で伝送されたデータ信号に対応する再生クロックCLK_Re2に対しても、上述したソースシンクロナス方式と同様に再生クロックCLK_Re2の更なる位相調整を実行してもよい。
以上、本発明を好ましい実施例により説明したが、本発明は上述した実施例に限ることなくクレームに示した範囲で種々の変更が可能である。例えば、送信装置100および受信装置200の各機能ブロックの機能の一部もしくはすべてを、CPUが実行するソフトウェアで実行することが可能である。
100 送信装置
200 受信装置
201 データ受信部
202 クロック受信部
203 パラレル変換器
205 判定回路
209 PD回路
220 フラクショナルPLL回路
230 ループフィルタ
240 メモリ
250 CPU

Claims (15)

  1. シリアルデータを受信するデータ受信手段と、
    前記シリアルデータに対応するクロックを受信するクロック受信手段と、
    再生クロックを生成するCDR回路と、
    前記再生クロックを用いて前記シリアルデータを処理する処理手段と、
    を備え、
    前記CDR回路は、
    前記シリアルデータが、ソースシンクロナス方式のデータである場合に、前記クロック受信手段が受信した前記クロックに基づいて、前記再生クロックを生成し、
    前記シリアルデータが、エンベデッドクロック方式のデータである場合に、前記シリアルデータに基づいて、前記再生クロックを生成する
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 前記CDR回路は、前記クロックに基づいて生成された前記再生クロックの位相を調整することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記処理手段は、
    前記再生クロックのタイミングで前記シリアルデータを取得してパラレルデータに変換するパラレル変換部と、
    前記パラレル変換部で取得された前記パラレルデータが所定のデータであるか否かを判定する判定手段と、
    を備え、
    前記CDR回路は、前記クロック受信手段が受信した前記クロックに基づいて生成した前記再生クロックの位相をシフトし、
    前記判定手段は、位相がシフトされた前記再生クロックのタイミングで取得されたパラレルデータが前記所定のデータと一致するか否かを判定し、
    前記CDR回路は、前記判定手段の判定結果に応じて、前記再生クロックの位相を調整することを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記CDR回路は、
    再生クロックを生成するフラクショナルPLL回路と、
    前記再生クロックの位相と前記シリアルデータの位相とを比較した結果に基づく比較データを出力するPD回路と、
    前記フラクショナルPLL回路が生成する再生クロックの周波数を制御する制御信号を出力するループフィルタと、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. 前記ループフィルタは、
    前記シリアルデータと前記再生クロックの位相が同期している場合に前記PD回路が出力する比較データに対応する第1出力値を出力する第1出力手段と、
    前記第1出力値に所定のオフセット値を加算した第2出力手段と、
    入力されたデータ値に応じた制御信号を出力する第3出力手段と、
    前記第3出力手段の入力と、前記PD回路、前記第1出力手段、および前記第2出力手段のいずれかの出力とが接続するように、切り換えるセレクタと、
    を備え、
    前記CDR回路は、所定の制御期間だけ前記第2出力手段の出力と前記第3出力手段の入力とを接続したのちに、所定の判定期間だけ前記第1出力手段の出力と前記第3出力手段の入力とを接続するように切り換えて、前記再生クロックの位相を制御し、
    前記判定手段は、前記判定期間に取得した前記パラレルデータが前記所定のデータと一致するか否かを判定することを特徴とする請求項4に記載の受信装置。
  6. 前記シリアルデータがエンベデッドクロック方式のデータである場合に、CDR回路は、所定の基準クロックと前記シリアルデータとに基づいて、前記再生クロックを生成することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の受信装置。
  7. 前記シリアルデータは、画像データに基づいて生成されたデータであって、
    前記処理手段は、前記再生クロックを用いて前記シリアルデータから変換された画像データを処理する画像処理手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の受信装置。
  8. シリアルデータを受信するデータ受信手段と、
    前記シリアルデータに対応するクロックを受信するクロック受信手段と、
    再生クロックを生成するCDR回路と、
    前記再生クロックを用いて前記シリアルデータを処理する処理手段と、
    を備える受信装置と、
    前記受信装置に少なくとも前記シリアルデータを送信する送信装置と、
    を含む伝送システムであって、
    前記CDR回路は、
    前記送信装置がソースシンクロナス方式で前記シリアルデータと前記クロックとを送信する場合に、前記クロック受信手段が受信した前記クロックに基づいて、前記再生クロックを生成し、
    前記送信装置がエンベデッドクロック方式で前記シリアルデータを送信する場合に、前記シリアルデータに基づいて、前記再生クロックを生成することを特徴とする伝送システム。
  9. 前記CDR回路は、前記クロックに基づいて生成された前記再生クロックの位相を調整することを特徴とする請求項8に記載の伝送システム。
  10. 前記処理手段は、
    前記再生クロックのタイミングで前記シリアルデータを取得してパラレルデータに変換するパラレル変換部と、
    前記パラレル変換部で取得された前記パラレルデータが所定のデータであるか否かを判定する判定手段と、
    を備え、
    前記CDR回路は、前記クロック受信手段が受信した前記クロックに基づいて生成した前記再生クロックの位相をシフトし、
    前記判定手段は、位相がシフトされた前記再生クロックのタイミングで取得されたパラレルデータが前記所定のデータと一致するか否かを判定し、
    前記CDR回路は、前記判定手段の判定結果に応じて、前記再生クロックの位相を調整することを特徴とする請求項9に記載の伝送システム。
  11. 前記CDR回路は、
    再生クロックを生成するフラクショナルPLL回路と、
    前記再生クロックの位相と前記シリアルデータの位相とを比較した結果に基づく比較データを出力するPD回路と、
    前記フラクショナルPLL回路が生成する再生クロックの周波数を制御する制御信号を出力するループフィルタと、
    を備えることを特徴とする請求項10に記載の伝送システム。
  12. 前記ループフィルタは、
    前記シリアルデータと前記再生クロックの位相が同期している場合に前記PD回路が出力する比較データに対応する第1出力値を出力する第1出力手段と、
    前記第1出力値に所定のオフセット値を加算した第2出力手段と、
    入力されたデータ値に応じた制御信号を出力する第3出力手段と、
    前記第3出力手段の入力と、前記PD回路、前記第1出力手段、および前記第2出力手段のいずれかの出力とが接続するように、切り換えるセレクタと、
    を備え、
    前記CDR回路は、所定の制御期間だけ前記第2出力手段の出力と前記第3出力手段の入力とを接続したのちに、所定の判定期間だけ前記第1出力手段の出力と前記第3出力手段の入力とを接続するように切り換えて、前記再生クロックの位相を制御し、
    前記判定手段は、前記判定期間に取得した前記パラレルデータが前記所定のデータと一致するか否かを判定することを特徴とする請求項11に記載の伝送システム。
  13. 前記シリアルデータがエンベデッドクロック方式のデータである場合に、前記CDR回路は、所定の基準クロックと前記シリアルデータとに基づいて、前記再生クロックを生成することを特徴とする請求項8乃至請求項12のいずれか1項に記載の伝送システム。
  14. 前記シリアルデータは、画像データに基づいて生成されたデータであって、
    前記処理手段は、前記再生クロックを用いて前記シリアルデータから変換された画像データを処理する画像処理手段を疎なることを特徴とする請求項8乃至請求項13のいずれか1項に記載の伝送システム。
  15. 前記送信装置は、被写体から得られた光学像に基づいて画像データを出力する撮像センサであって、
    前記受信装置は、前記画像データを取得して、前記画像データを処理する画像処理プロセッサであることを特徴とする請求項8乃至請求項14のいずれか1項に記載の伝送システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022049907A1 (ja) * 2020-09-04 2022-03-10 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 センサ装置、受信装置及び送受信システム

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