JP2014185956A - 距離測定装置 - Google Patents

距離測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014185956A
JP2014185956A JP2013061497A JP2013061497A JP2014185956A JP 2014185956 A JP2014185956 A JP 2014185956A JP 2013061497 A JP2013061497 A JP 2013061497A JP 2013061497 A JP2013061497 A JP 2013061497A JP 2014185956 A JP2014185956 A JP 2014185956A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distance
measurement
laser beam
light
measurement object
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013061497A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Kamiya
正志 神谷
Koshi Kuno
耕嗣 久野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2013061497A priority Critical patent/JP2014185956A/ja
Publication of JP2014185956A publication Critical patent/JP2014185956A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
  • Instruments For Measurement Of Length By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】高速かつ高精度であり、奥行き方向の測定範囲を広くできる距離測定装置を提供すること。
【解決手段】本発明の一実施形態においては、制御装置103が、短距離測定部101により検出された第1および第2のビート信号から第1距離データを算出し、長距離測定部102により検出された検出信号により第2の距離データを算出する。制御装置103は、第2の距離データにより、第1の距離データが示す距離値の、測定対象物105の実際の距離からのオフセット値を算出し、該オフセット値により第1の距離データが示す距離値を補正することにより、測定対象物105までの距離を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、距離測定装置に関し、より詳細には、測定対象物にレーザ光を照射し、該測定対象物からの反射光を用いて測定対象物までの距離を測定する距離測定装置に関するものである。
従来、特許文献1で提案されている距離計は、基準面に照射した基準光の該基準面による反射光と測定面に照射した測定光の該測定面による反射光との干渉光を検出して、上記基準面までの距離と上記測定面までの距離の差を求める。具体的には、モード周波数間隔が異なる2台の光周波数コム発生器により、周期的に強度又は位相が変調され、互いに変調周期が異なる干渉性のある基準光と測定光とを出射する。基準光は基準面に照射され、測定光は測定面に照射される。基準光と測定光との第1の干渉光を検出するとともに、上記基準面により反射された基準光と上記測定面により反射された測定光との第2の干渉光を検出する。次いで、第1の干渉光から得られる干渉信号と第2の干渉光から得られる干渉信号の時間差から、基準面までの距離と測定面までとの距離の差を求める。特許文献1では、1点の測定のために光周波数コムの周波数を変えて複数回の計測を行い、周波数と計測される位相との関係から途中に周期が何個あるか(次数)を整数値で判別している。
特許文献2では、測定対象物からの反射光と参照光とを干渉させ、該干渉により得られる干渉光の強度の変化から測定対象物までの距離を求めることが提案されている。具体的には、単一の光源から出射された光をビームスプリッタにより2つに分割する。一方の分割光を測定対象物に入射し、該測定対象物による反射光となり、他方の分割光は参照光生成部にて反射されて参照光となる。上記反射光と参照光とを干渉させて干渉光を生成し、該干渉光の強度を測定して、上記ビームスプリッタから測定対象物までの距離を求めている。
特許文献2では、参照光生成部は、各々の光路の末端に光反射面を有し、ビームスプリッタとの間の光路長に差を設けられて配置される第1生成部〜第N生成部(N=2以上の整数を有している。そして、第1生成部から第N生成部にかけての光路長の差の総和が、可干渉距離の2倍以上に設定されている。このような構成で、第1生成部から第N生成部に対して順に参照光が照射され、様々な、ビームスプリッタからの光路長を伝播した参照光が得られる。参照光と反射光とを干渉させることにより、上記複数の光路長を有する参照光のうち、上記反射光のビームスプリッタからの光路長と一致する参照光を生成する生成部を特定し、該生成部のビームスプリッタからの距離が、測定対象物までの距離となる。よって、参照光生成部を動かさなくても、ビームスプリッタから測定対象物までの距離を算出できる。
特許文献3では、レーザ光を用いて測定対象物までの距離を測定するレーザ距離計であって、レーザ光の発射時刻と、測定対象物に当たり反射してきたレーザ光を受光素子にて検出した時刻との差に基づいて、測定対象物までの距離を算出することが開示されている。
特開2010−14549号公報 特開2011−226785号公報 特開2001−343234号公報
特許文献1においては、1点の測定のために、基準光と測定光との出射において、光周波数コムの周波数を変えて複数回の計測を行っている。同様に、特許文献2においても、一点の測定のために、参照光生成部が有する第1生成部〜第N生成部の各々から参照光を取得する必要があり、複数の生成部を順次参照する必要がある。すなわち、特許文献1、2に開示された技術では、ある1点の距離測定に対して、検出器による所定の情報の検出動作が複数回必要となってしまう。
また、特許文献1、2においては、上記一定の測定のために、距離測定のための装置を、一定時間、高精度に同位置に停止させる必要がある。そのため、距離測定のための装置を停止させずに走査しながら、互いに異なる複数の測定点を高速に測定することができない。
さらに、特許文献1に開示された技術では、上述のように、基準光と、測定対象物からの反射光との干渉光を生成し、該干渉光におけるビートにより距離を算出している。よって、測定に用いる周波数等によって、計測可能な距離は決まってしまう。従って、奥行き方向の距離の測定範囲は、用いる測定装置によって制限されてしまう。
なお、本願明細書において、ある点を基準にして、該ある点に入射した、測定のためのレーザ光の進行方向(光軸方向)を「奥行き方向」と呼ぶことにする。よって、測定対象物の奥行き方向とは、測定のためのレーザ光の入射側と反対側の方向である。
また、特許文献2においては、上述のように、参照光生成部が有する、複数の生成部(異なる光路長の参照光を生成する構成)のうち、ビームスプリッタからの光路長が最も長い光路長が、測定できる長さの限界となる。従って、装置の構成によって測定できる距離が決まってしまうので、奥行き方向の測定範囲も限定されてしまう。
一方、特許文献3については、レーザ光の遅延時間を高精度に測定するために、例えば1μmの距離分解能を得るためには、光が往復で2μmの距離を進む時間に等しい時間分解能(約7フェムト秒)が必要である。これを電気回路で実現するためには周波数帯域を数百GHzから数THzに上げる必要があるため現在の技術では不可能であると言える。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、高速かつ高精度であり、奥行き方向の測定範囲を広くできる距離測定装置を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の第1の態様は、光を測定対象物に照射して該測定対象物にて反射させ、該反射された光を検出して、前記測定対象物までの距離を測定する距離測定装置であって、第1の周波数を有し、少なくとも一方が変調された第1のレーザ光と第2のレーザ光とを発生させ、該第1のレーザ光を一方の第1のレーザ光と他方の第1のレーザ光とに分岐し、前記第2のレーザ光を一方の第2のレーザ光と他方の第2のレーザ光とに分岐し、前記一方の第2のレーザ光を前記測定対象物に対して出射し、該一方の第2のレーザ光の前記測定対象物からの第1の反射光と前記一方の第1のレーザ光とを干渉させて第1の干渉信号を生成し、前記他方の第1のレーザ光と前記他方の第2のレーザ光とを干渉させて第2の干渉信号を生成する第1の距離測定手段と、前記一方の第2のレーザ光と干渉しない第3のレーザ光を前記測定対象物に対して出射し、該第3のレーザ光の前記測定対象物からの第2の反射光を検出する第2の距離測定手段と、前記第1の距離測定手段において前記測定対象物に対して出射された前記一方の第2のレーザ光と、前記第2の距離測定手段において前記測定対象物に対して出射された前記第3のレーザ光とを混合し、前記第1の反射光を前記第1の距離測定手段に出射し、前記第2の反射光を前記第2の距離測定手段に出射する光混合手段と、前記第1の干渉信号と前記第2の干渉信号とにより、第1の距離データを算出する第1の距離データ算出手段と、前記検出された第2の反射光の検出結果により、第2の距離データを算出する第2の距離データ算出手段と、前記第1の距離データおよび前記第2の距離データから、前記測定対象物までの距離を算出する演算手段とを備え、前記第1の距離測定手段の奥行き方向の測定範囲は、前記第2の距離測定手段の奥行き方向の測定範囲よりも狭く、前記演算手段は、前記第2の距離データにより、前記第1の距離データが示す距離値の、前記測定対象物の実際の距離からのオフセット値を算出し、該オフセット値により前記第1の距離データが示す距離値を補正することにより、前記測定対象物までの距離を算出する。
本発明によれば、第1の距離測定手段により干渉を用いて第1の距離データを算出し、第1の距離測定手段よりも測定範囲が広く、第1の距離測定手段と同期して動作させた第2の距離測定手段により第2の距離データを算出する。次いで、該第2の距離データを用いて、第1の距離データが示す距離値の、測定対象物の実際の距離からのオフセット値を算出し、該オフセット値により第1の距離データが示す距離値を補正することにより、測定対象物までの距離を算出している。従って、測定対象物までの距離の測定において、高速かつ高精度であり、奥行き方向の測定範囲を広くすることができる。
本発明の一実施形態に係る距離測定装置の模式図である。 本発明の一実施形態に係る距離測定装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る距離測定装置の演算系を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る短距離測定部により距離を測定する場合の、測定対象物の実際の位置と算出された距離との関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係る長距離測定部により距離を測定する場合の、測定対象物の実際の位置と算出された距離との関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、高分解能短距離データと低分解能長距離データとを重ね合わせた図である。 本発明の一実施形態に係る距離測定装置の模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。なお、以下で説明する図面で、同機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略することもある。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る距離測定装置の模式図である。
図1において、距離測定装置100は、短距離測定部101と、長距離測定部102と、制御装置103と、ダイクロイックミラー104とを備え、測定対象物105までの距離を測定する。
本実施形態では、短距離測定部101の測定範囲(奥行き方向における、距離を求めることができる範囲)は、長距離測定部102の測定範囲よりも狭い。また、短距離測定部101を用いると、短距離の測定になってしまうが、長距離測定部102を用いた場合よりも高精度に距離を取得することができる。なお、長距離測定部102による距離測定の測定精度(バラツキ範囲)は、短距離測定部101の測定範囲よりも良い精度であることが好ましい。すなわち、長距離測定部102を用いた同位置における算出距離のバラツキが、短距離測定部101の測定範囲よりも小さいことが好ましい。本実施形態では、このような短距離測定部101と長距離測定部102とを組み合わせ、これら短距離測定部101と長距離測定部102とから互いに干渉しないレーザ光を測定対象物105に照射することにより、同時に同一ポイントの距離を測定する。本実施形態では、短距離測定部101により得られた距離データと、長距離測定部102により得られた距離データとを用いて予めキャリブレーションをし、実際の距離から、より高精度な短距離測定部101から得られた距離データ値に対する補正オフセット値を決めて距離を算出する。
なお、短距離測定部101と長距離測定部102との測定は同期が取られており、それらにより同時に距離を測定する。また測定対象物105の形状変化が少ない状況では長距離測定部102による測定回数は、短距離測定部103に対し減らしてもよい。これは、形状変化が少ない領域のある点の距離については、該ある点近辺に対してすでに長距離測定部102を用いて得られた距離データから予測できるためである。
短距離測定部101は、光源106と、ビームスプリッタ107と、変調器108と、光コム発生器109、110と、干渉信号検出器111、112と、ビームスプリッタ113〜115とを備えている。
光源106は、680nmの波長を有するレーザ光L1を出射する。ビームスプリッタ107は、光源106から出射されたレーザ光L1を透過させると共に、一部を反射する。すなわち、ビームスプリッタ107は、レーザ光L1を測定光L2と基準光L3とに分岐する。変調器108は、ビームスプリッタ107から出射された基準光L3に対して周波数変調をかけ、変調後の基準光L4を出射する。このようにして、互いに変調周期が異なる干渉性のある測定光L2と変調後の基準光L4とが発生させられる。なお、本実施形態では、ビームスプリッタ107の基準光の出射側に変調器108を設けているが、これに限らず、ビームスプリッタ107の測定光の出射側に変調器108を設けても良いし、それら両方側に変調器108をそれぞれ設けても良い。
光コム発生器109は、ビームスプリッタ107から入射された測定光L2を測定用光コムパルスレーザ光L5に変換して出射する。同様に、光コム発生器110は、変調器108から入射された変調後の基準光L4を基準用光コムパルスレーザ光L6に変換して出射する。
ビームスプリッタ113は、光コム発生器110から入射された基準用光コムパルスレーザ光L6を透過させると共に、一部を反射する。すなわち、ビームスプリッタ113は、基準用光コムパルスレーザ光L6を第1の分岐基準用光コムパルスレーザ光L7と第2の分岐基準用光コムパルスレーザ光L8とに分岐する。一方、ビームスプリッタ114は、光コム発生器109から入射された測定用光コムパルスレーザ光L5を透過させると共に、一部を反射する。すなわち、ビームスプリッタ114は、測定用光コムパルスレーザ光L5を第1の分岐測定用光コムパルスレーザ光L9と第2の分岐測定用光コムパルスレーザ光L10とに分岐する。ビームスプリッタ115は、ビームスプリッタ114から入射された第1の分岐測定用光コムパルスレーザ光L9を透過させ、後述する第1の反射光L11を干渉信号検出器111側に反射させる。このように構成された短距離測定部101は、第1の周波数を有する第1の分岐測定用光コムパルスレーザ光L9をダイクロイックミラー104に対して出射する。
干渉信号検出器111は、測定対象物105にて反射された第1の反射光L11と、第1の分岐基準用光コムパルスレーザ光L7とを干渉させた第1の干渉信号を検出する。すなわち、干渉信号検出器111は、測定対象物105に到達し、反射して戻ってきた第1の反射光L11と第1の分岐基準用光コムパルスレーザ光L7とを干渉させた第1のビート信号を生成し、該第1のビート信号を制御装置103に送信する。
干渉信号検出器112は、第2の分岐測定用光コムパルスレーザ光L10と第2の分岐基準用光コムパルスレーザ光L8とを干渉させた第2の干渉信号を検出する。すなわち、干渉信号検出器112は、光コム発生器109からそのまま入射した、第2の分岐測定用光コムパルスレーザ光L10と第2の分岐基準用光コムパルスレーザ光L8とを干渉させた第2のビート信号を生成し、該第2のビート信号を制御装置103に送信する。
長距離測定部102は、光源116と、検出器117と、ビームスプリッタ118とを備えている。光源116は、第1のレーザ光L1の出射と同時に、第1の分岐測定用光コムパルスレーザ光L9(第1のレーザ光L1)と干渉しない1550nmの波長を有するレーザ光L21を出射する。ビームスプリッタ118は、光源116から入射されたレーザ光L21を透過させると共に、後述する第2の反射光L22を検出器117側に反射する。検出器117は、ビームスプリッタ118にて反射された反射光L22を検出する。検出器117は、反射光L22を検出すると、該反射光L22を検出した旨を示す検出信号を制御装置103に送信する。
ダイクロイックミラー104は、第1の周波数の光を透過し、第2の周波数の光を反射する。よって、ダイクロイックミラー104は、短距離測定部101から入射された第1の分岐測定用光コムパルスレーザ光L9を測定対象物105側に透過させ、長距離測定部102から入射されたレーザ光L21を測定対象物105側に反射する。よって、ダイクロイックミラー104により、短距離測定部101から出射された第1の分岐測定用光コムパルスレーザ光L9と長距離測定部102から出射されたレーザ光L21とは混合して同一経路を伝播し、測定対象物105の同一点に入射し、反射する。すなわち、測定対象物105により反射された第1の分岐測定用光コムパルスレーザ光L9は第1の反射光11となり、測定対象物105により反射されたレーザ光21は第2の反射光22となる。
ダイクロイックミラー104は、第1の周波数を有する第1の反射光L11を短距離測定部101側に透過させ、第2の周波数を有する第2の反射光L22を長距離測定部102側に反射する。よって、ダイクロイックミラー104は、測定対象物にて反射された2つの波長のレーザ光を、それらレーザ光の生成元に振り分ける。
図2は、本実施形態の距離測定装置100における制御系の概略構成を示すブロック図である。
制御装置103は、距離測定装置100全体を制御する制御手段としての制御部である。この制御装置103は、種々の演算、制御、判別などの処理動作を実行するCPU201、およびこのCPU201によって実行される様々な制御プログラムなどを格納するROM202を有する。また、制御装置103は、CPU201の処理動作中のデータや入力データなどを一時的に格納するRAM203、フラッシュメモリやSRAM等の不揮発性メモリ204等を有する。制御装置104には、光源106、116、変調器108、光コム発生器109、110、干渉信号検出器111、112、検出器117が電気的に接続されている。
図3は、本実施形態に係る距離測定装置100の演算系を示す機能ブロック図である。
図3において、第1距離データ生成部301は、干渉信号検出器111から送信された第1のビート信号と、干渉信号検出器112から送信された第2のビート信号との時間差から、短距離測定部101を用いて測定した際に得られる距離値を示す第1距離データを生成する。なお、該第1距離データが示す距離値は、干渉信号検出器111と測定対象物105との間の、第1の反射光L11の経路の長さである。
図4は、短距離測定部101を用いて算出された測定対象物までの距離と、測定対象物の実際の位置との関係を示す図、すなわち、測定対象物の実際の位置と第1距離データとの関係を示す図である。なお、図4において、横軸は、測定対象物105の実際の位置を示し、縦軸は、測定対象物105までの実際の距離を示す。従って、測定対象物105の実際の位置とその位置までの実際の距離とは、図4の破線で示すように正比例の関係にある。
本実施形態では、ビート信号に基づいて距離を算出しているので、図4に示すように、奥行き方向においては、用いるレーザ光の周波数等に依存した奥行き方向の測定範囲がある。短距離測定部101のみを用いて測定可能な距離は、干渉信号の発生周期になり、レーザ光の設定状況にも依るが、例えば、数mm程度である。よって、短距離測定部101を用いた測定・演算では、奥行き方向の測定可能な距離の最大値401よりも大きい値は得られない。本来であれば、算出される距離の最大値401に対応する実際の位置402よりも遠い場合であっても、実際の位置と算出される距離との関係は、図4の破線(測定対象物の各位置での正しい距離)で示すような関係になれば良い。しかしながら、本実施形態では、ビート信号を用いた測距方法を用いているので、位置402を越えると、実際の位置と算出される距離との関係は、再び位置0〜位置402までの関係となってしまう。すなわち、測定範囲を超えてしまうと、図4の位置0〜位置402までの関係が繰り返し現れることになる。よって、短距離測定部101では、奥行き方向の測定範囲よりも遠い位置にある測定対象物までの距離を正確に算出することができない。
しかしながら、実際の位置と算出される距離との関係が、位置0〜位置402までの関係に戻ったとしても、正しい算出距離を表す上記破線に対しては、バラツキがほとんど無い高精度な結果となっている。図4において、例えば、位置403の測定対象物の距離を測定した場合、正しい距離は、距離値404となるが、短距離測定部101により測定すると、距離値405(第1距離データ)となってしまう。しかしながら、図4中において太線で囲んだ、区画406と区画407とを比較すると、実際の位置と距離との関係は精度良く一致している。従って、第1距離データは、高分解能短距離データと言える。よって、区画407を区画406と一致するような補正を行なえば、高精度に得られる第1距離データを用いて測定対象物105までの距離を求めることができる。すなわち、奥行き方向の測定範囲よりも大きい距離については、実際の距離値と、短距離測定部101を用いて得られた距離値である第1距離データが示す値との間にはオフセット値が存在し、該オフセット値を求めることにより、第1距離データを用いて高精度な距離を算出することができる。
本実施形態では、図4から分かるように、区画406を奥行き方向の測定範囲の最大値401を2つ分だけ積算させると、区画406は区画407となる。位置0〜位置402までの距離と位置との関係の繰り返し数をk(k:自然数)とすると、最大値401をk−1だけ積算させると、第1距離データが示す距離値が、実際の距離値と一致する。よって、オフセット値Hは、(k−1)×最大値401となる。
第2距離データ生成部302は、ある点に対する測定における、レーザ光L21の発射時刻と、測定対象に当たり反射してきた第2の反射光L22を検出器117にて検出した検出時刻との差から距離を求め、該距離値を示す第2距離データを生成する。具体的には、ある点に対する測定時において、光源116からレーザ光L21を出射させる際に、制御装置103は、タイマシステム(不図示)などを参照してレーザ光L21の発射時刻を取得する。測定対象物105からの第2の反射光L22を受光すると検出器117が検出信号を制御装置103に送信するので、制御装置103は、タイマシステムなどにより検出信号を受信した時刻を検出時刻として取得する。第2距離データ生成部302は、上記取得された、発射時刻と検出時刻との時間差により、第2距離データを算出する。
図5は、長距離測定部102を用いて算出された測定対象物までの距離と、測定対象物の実際の位置との関係を示す図、すなわち、測定対象物の実際の位置と第2距離データとの関係を示す図である。である。なお、図5において、横軸は、測定対象物105の実際の位置を示し、縦軸は、測定対象物105までの実際の距離を示す。従って、測定対象物105の実際の位置とその位置までの実際の距離とは、図5の破線で示すように正比例の関係にある。
本実施形態では、長距離測定部102を用いて、時間により第2距離データを生成している。従って、測定対象物105の位置が遠くにあっても、精度は低いが大体の距離を得ることができる。すなわち、長距離測定部102を用いれば、図5に示すように、あるバラツキの範囲を持って、それぞれの位置の距離値を得ることができる。従って、第2距離データは、低分解能長距離データと言える。
距離算出部303は、短距離測定部101における奥行き方向の測定可能な距離の最大値401と第2距離データとにより、測定対象物105の実際の距離と、第1距離データが示す距離値とのオフセット値を算出し、該算出されたオフセット値により第1距離データを補正して、測定距離を算出する。本実施形態では、不揮発性メモリ204に最大値401を保持しておく。
本実施形態では、測定対象物105の位置が図6の位置601にあるとする。このとき、実際の測定対象物105までの距離は、距離601となる。一方、短距離測定部101を用いて算出された第1距離データが示す距離値は距離603となり、長距離測定部102を用いて算出された第2距離データが示す距離値は距離604となる。
本実施形態では、第2距離データ604を最大値401により割った値の整数部分が(k−1)となる。よって、距離算出部303は、第2距離データ604を最大値401で割る演算を行い、該演算によって得られた値の整数部分を抽出して、k−1(2)を取得し、該k−1(2)と最大値401との乗算を演算することにより、オフセット値H(=2×最大値401)を算出する。次いで、距離算出部303は、得られたオフセット値Hと第1距離データが示す距離値603との和を演算することにより、測定距離(=距離値603+オフセット値H)を算出する。上記算出された測定距離は、高分解能短距離データである第1距離データを、オフセット値Hにより補正したものであるので、高分解能長距離データと言える。なお、上記測定距離は、第1距離データにオフセット値を加えたものであるので、干渉信号検出器111と測定対象物105との間の光の伝播する経路の長さが測定距離となる。
なお、第1距離データが示す距離の基準点と、第2距離データが示す距離の基準点とを一致させても良い。例えば、ダイクロイックミラー104を上記一致された基準点としても良い。このように設定する場合は、短距離測定部101を用いて算出された距離値から干渉信号検出器111とダイクロイックミラー104との間の光が辿る経路の長さを引いた値が、第1距離データが示す距離値となる。一方、長距離測定部102を用いて算出された距離値から、光源116とダイクロイックミラー114との間を光が辿る経路の長さと検出器117とダイクロイックミラー104との間の光が辿る経路の長さとの和を引いた値が、第2距離データが示す距離値となる。そして、この場合の測定距離は、ダイクロイックミラー104と測定対象物105との間の距離である。
なお、本実施形態では、短距離測定部101として、光コムパルスレーザを用いた構成について説明したが、これに限定されない。所定の範囲毎に、測定対象物の実際の位置と距離との正比例関係の傾きと略同じ傾きを有する、測定対象物の実際の距離と算出された距離との関係を繰り返し、要求するレーザ波長を用いる測定部であれば、短距離測定部101としてはいずれの構成を用いても良い。また、長距離測定部102として、短距離測定部101よりも測定範囲が広く(短距離測定部101よりも長距離を測定でき)、要求するレーザ波長を用いる測定部であれば、いずれの構成を用いても良い。
本実施形態では、高分解能短距離データ(第1距離データ)を得ることができる短距離測定部101および低分解能長距離データ(第2距離データ)を得ることができる長距離測定部102から同期して互いに干渉しないレーザ光を出射する。そして、それらのレーザ光を混合して測定対象物105の同一ポイントに照射して、該ポイントまでの距離を測定している。このとき、第2距離データと、短距離測定部101における、奥行き方向の測定可能な距離の最大値とを用いて、測定対象物105の実際の位置が、上記奥行き方向の測定範囲を何回繰り返した位置に相当するのかを求めることにより、第1距離データの実際の距離値からのオフセット値を算出する。そして、算出されたオフセット値を高精度な値である第1距離データに加えているので、算出された値は、実際の距離と精度良く一致している。従って、測定対象物105のある点までの距離を正確に測定することができる。
また、本実施形態では、高精度ではあるが、所定の範囲毎に算出される距離値が繰り返してしまう第1距離データのオフセット値の算出の際に、短距離測定部101よりも測定範囲が広い長距離測定部102により得られる第2距離データを用いている。よって、長距離測定部102による距離の算出が可能な範囲内であれば、上記オフセット値を得ることができるので、奥行き方向における、高精度な距離測定の範囲を大きくすることができる。例えば、本実施形態によれば、1μm精度で、奥行き方向に6mm以上離れた測定対象物までの距離を測定することができる。
さらに、本実施形態では、短距離測定部101および長距離測定部102による1ショットの測定で、上記オフセット値Hおよび第1距離データを算出することができる。よって、高速に距離を測定することができる。さらには、測定対象物105の1点につき1ショットにより測定できるので、距離測定装置100を走査させたり、測定対象物105を移動させたりなど、距離測定装置100と測定対象物105とを相対的に移動させながら、距離を測定することができる。
(第2の実施形態)
図7は、本実施形態に係る距離測定装置700の模式図である。
図7に示すように本実施形態に係る距離測定装置700は、図1に示す距離測定装置100の出射側(ダイクロイックミラー104の後段側)に、レーザ光を2次元方向に走査させるXYスキャン光学系701をさらに設けている。XYスキャン光学系701は、制御装置103からの制御により、ダイクロイックミラー104から入射されたレーザ光を測定対象物105に対して2次元方向に走査する。
本実施形態のように、測定光学径路にXYスキャン光学系701を組み込むことにより、3次元形状測定を可能とすることができる。すなわち、本実施形態では、1ポイントの距離測定を同時に1ショットで行うことが可能なため、スキャン機構を止めることなく、広範囲を、高速かつ高精度に形状測定を行なうことができる。
100、700 距離測定装置
101 短距離測定部(第1の距離測定手段)
102 長距離測定部(第2の距離測定手段)
103 制御装置
104 ダイクロイックミラー(光混合手段)
105 測定対象物
106、116 光源
107、113、114、115、118 ビームスプリッタ
108 変調器
109、110 光コム発生器
111、112 干渉信号検出器
117 検出器
301 第1距離データ生成部(第1の距離データ算出手段)
302 第2距離データ生成部(第2の距離データ算出手段)
303 距離算出部(演算手段)

Claims (3)

  1. 光を測定対象物に照射して該測定対象物にて反射させ、該反射された光を検出して、前記測定対象物までの距離を測定する距離測定装置であって、
    第1の周波数を有し、少なくとも一方が変調された第1のレーザ光と第2のレーザ光とを発生させ、該第1のレーザ光を一方の第1のレーザ光と他方の第1のレーザ光とに分岐し、前記第2のレーザ光を一方の第2のレーザ光と他方の第2のレーザ光とに分岐し、前記一方の第2のレーザ光を前記測定対象物に対して出射し、該一方の第2のレーザ光の前記測定対象物からの第1の反射光と前記一方の第1のレーザ光とを干渉させて第1の干渉信号を生成し、前記他方の第1のレーザ光と前記他方の第2のレーザ光とを干渉させて第2の干渉信号を生成する第1の距離測定手段と、
    前記第1の距離測定手段と同期して、前記一方の第2のレーザ光と干渉しない第3のレーザ光を前記測定対象物に対して出射し、該第3のレーザ光の前記測定対象物からの第2の反射光を検出する第2の距離測定手段と、
    前記第1の距離測定手段において前記測定対象物に対して出射された前記一方の第2のレーザ光と、前記第2の距離測定手段において前記測定対象物に対して出射された前記第3のレーザ光とを混合し、前記第1の反射光を前記第1の距離測定手段に出射し、前記第2の反射光を前記第2の距離測定手段に出射する光混合手段と、
    前記第1の干渉信号と前記第2の干渉信号とにより、第1の距離データを算出する第1の距離データ算出手段と、
    前記検出された第2の反射光の検出結果により、第2の距離データを算出する第2の距離データ算出手段と、
    前記第1の距離データおよび前記第2の距離データから、前記測定対象物までの距離を算出する演算手段とを備え、
    前記第1の距離測定手段の奥行き方向の測定範囲は、前記第2の距離測定手段の奥行き方向の測定範囲よりも狭く、
    前記演算手段は、前記第2の距離データにより、前記第1の距離データが示す距離値の、前記測定対象物の実際の距離からのオフセット値を算出し、該オフセット値により前記第1の距離データが示す距離値を補正することにより、前記測定対象物までの距離を算出する距離測定装置。
  2. 前記演算手段は、前記第2の距離データが示す距離値を前記第1の距離測定手段の奥行き方向の測定可能な距離の最大値で割ることにより得られた値の整数の部分を求め、前記最大値に該求められた整数を掛けることにより前記オフセット値を算出し、前記第1の距離データが示す距離値に前記オフセット値を加えることにより、前記測定対象物までの距離を算出する請求項1に記載の距離測定装置。
  3. 前記光混合手段から入射された、前記一方の第2のレーザ光および前記第3のレーザ光を前記測定対象物に対して2次元方向に走査する2次元走査手段をさらに備える請求項1または2に記載の距離測定装置。
JP2013061497A 2013-03-25 2013-03-25 距離測定装置 Pending JP2014185956A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013061497A JP2014185956A (ja) 2013-03-25 2013-03-25 距離測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013061497A JP2014185956A (ja) 2013-03-25 2013-03-25 距離測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014185956A true JP2014185956A (ja) 2014-10-02

Family

ID=51833660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013061497A Pending JP2014185956A (ja) 2013-03-25 2013-03-25 距離測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014185956A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104749579A (zh) * 2015-04-02 2015-07-01 太原理工大学 一种基于混沌激光装置及其相关法的航道水深测量方法
WO2018107528A1 (zh) * 2016-12-16 2018-06-21 北京万集科技股份有限公司 一种激光雷达系统及测距方法
JP2020101453A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 オムロン株式会社 光干渉センサ
EP3696531A1 (en) * 2019-02-14 2020-08-19 Granutools Device and method for measuring bulk and/or tapped density, as well as packing dynamics
WO2021131315A1 (ja) * 2019-12-25 2021-07-01 国立研究開発法人産業技術総合研究所 光学的測定装置及び測定方法
WO2024076110A1 (ko) * 2022-10-06 2024-04-11 엘지이노텍 주식회사 라이다 장치 및 동작 방법
WO2024157700A1 (ja) * 2023-01-27 2024-08-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 計測装置および計測方法
WO2024209789A1 (ja) * 2023-04-04 2024-10-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 距離測定装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104749579A (zh) * 2015-04-02 2015-07-01 太原理工大学 一种基于混沌激光装置及其相关法的航道水深测量方法
WO2018107528A1 (zh) * 2016-12-16 2018-06-21 北京万集科技股份有限公司 一种激光雷达系统及测距方法
JP2020101453A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 オムロン株式会社 光干渉センサ
JP7085141B2 (ja) 2018-12-21 2022-06-16 オムロン株式会社 光干渉センサ
EP3696531A1 (en) * 2019-02-14 2020-08-19 Granutools Device and method for measuring bulk and/or tapped density, as well as packing dynamics
WO2021131315A1 (ja) * 2019-12-25 2021-07-01 国立研究開発法人産業技術総合研究所 光学的測定装置及び測定方法
JPWO2021131315A1 (ja) * 2019-12-25 2021-07-01
JP7426123B2 (ja) 2019-12-25 2024-02-01 国立研究開発法人産業技術総合研究所 光学的測定装置及び測定方法
WO2024076110A1 (ko) * 2022-10-06 2024-04-11 엘지이노텍 주식회사 라이다 장치 및 동작 방법
WO2024157700A1 (ja) * 2023-01-27 2024-08-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 計測装置および計測方法
WO2024209789A1 (ja) * 2023-04-04 2024-10-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 距離測定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014185956A (ja) 距離測定装置
JP6541325B2 (ja) 合成波レーザー測距を使用する位置の決定
US20180224548A1 (en) Distance Measuring Apparatus, Distance Measuring Method, and Shape Measuring Apparatus
JP2020085723A (ja) 光学的測定装置及び測定方法
JP6792933B2 (ja) 合成波レーザー測距センサ及び方法
JP6269334B2 (ja) 多点距離測定装置及び形状測定装置
JP6299500B2 (ja) 多点距離測定装置及び方法並びに形状測定装置
JP2015094760A5 (ja)
US9798004B2 (en) Laser ranging sensors and methods that use a ladder of synthetic waves having increasing wavelengths to calculate a distance measurement
JP6628030B2 (ja) 距離測定装置及びその方法
JP2014048162A (ja) 距離測定装置
JP6331587B2 (ja) 3次元座標測定装置及び方法、並びに校正装置
KR102177933B1 (ko) 가시광선 레이저와 근적외선 펄스 레이저를 이용한 거리 측정 장치 및 측정 방법
US20220065993A1 (en) Data correction apparatus, measurement system, and correction method
KR101200984B1 (ko) 광의 공간 분할을 이용한 측정 시스템
JP2013033014A (ja) ドップラー振動計測装置及びドップラー振動計測方法
JP2014159994A (ja) 距離測定装置
KR20190062923A (ko) TOF(Time-Of-Flight) 카메라를 이용한 거리 측정 장치 및 방법
JP6342857B2 (ja) 光反射測定装置および光反射測定方法
JP5470320B2 (ja) レーザ光コヒーレンス長測定方法及び測定装置
JP2008008836A (ja) 距離測定装置
KR101213786B1 (ko) 광의 공간 분할을 이용한 측정 시스템
JP5236579B2 (ja) 時系列信号測定装置および時系列信号測定方法
WO2023176371A1 (ja) 測定装置および測定方法
US20220057512A1 (en) Measurement apparatus and measurement method