JP2014185945A - 超音波検査装置、および超音波検査方法 - Google Patents

超音波検査装置、および超音波検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014185945A
JP2014185945A JP2013061142A JP2013061142A JP2014185945A JP 2014185945 A JP2014185945 A JP 2014185945A JP 2013061142 A JP2013061142 A JP 2013061142A JP 2013061142 A JP2013061142 A JP 2013061142A JP 2014185945 A JP2014185945 A JP 2014185945A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic vibration
ultrasonic
cross
sectional dimension
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013061142A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6030013B2 (ja
Inventor
Tomoko Morioka
友子 森岡
Naotada Okada
直忠 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2013061142A priority Critical patent/JP6030013B2/ja
Priority to US14/027,397 priority patent/US9714924B2/en
Priority to KR1020140024271A priority patent/KR101912972B1/ko
Priority to CN201410084662.1A priority patent/CN104062358B/zh
Publication of JP2014185945A publication Critical patent/JP2014185945A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6030013B2 publication Critical patent/JP6030013B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/04Analysing solids
    • G01N29/12Analysing solids by measuring frequency or resonance of acoustic waves
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/22Details, e.g. general constructional or apparatus details
    • G01N29/24Probes
    • G01N29/2418Probes using optoacoustic interaction with the material, e.g. laser radiation, photoacoustics
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/44Processing the detected response signal, e.g. electronic circuits specially adapted therefor
    • G01N29/46Processing the detected response signal, e.g. electronic circuits specially adapted therefor by spectral analysis, e.g. Fourier analysis or wavelet analysis
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/26Scanned objects
    • G01N2291/267Welds

Abstract

【課題】溶接部の寸法を簡易に検出することができる超音波検査装置、および超音波検査方法を提供することである。
【解決手段】実施形態に係る超音波検査装置は、第1の部材にレーザ光を照射して超音波振動を生起させる振動生起部と、溶接部を介し、前記第1の部材より第2の部材に伝播された超音波振動を検出する検出部と、前記検出部により検出された前記伝播された超音波振動を解析する解析部と、を備えている。
そして、前記解析部は、前記第2の部材の厚み方向の変位が最大となる際の前記検出部により検出された超音波振動の周波数および波長の少なくともいずれかを求め、予め求められた、前記第2の部材の前記第1の部材の側の面の位置における溶接部の断面寸法と、前記超音波振動の周波数および波長の少なくともいずれかと、の相関関係から前記溶接部の断面寸法を求める。
【選択図】図1

Description

後述する実施形態は、概ね、超音波検査装置、および超音波検査方法に関する。
検査対象にレーザ光を照射して検査対象に超音波振動を生起させ、検査対象を伝播する超音波振動を解析することで検査対象の内部状態を検査する超音波検査方法がある。
そして、母材が共振する周波数を予め求めておき、超音波振動を発生させる位置と超音波振動を検出する位置とを走査し、母材が共振する周波数よりも低い周波数で共振する領域の寸法を走査位置から求め、求められた領域の寸法を溶接部の寸法とする技術が提案されている。
しかしながら、超音波検査方法が煩雑となったり、超音波検査装置が複雑となったりするおそれがある。
そのため、溶接部の寸法を簡易に検出することができる技術の開発が望まれていた。
特開2011−58937号公報
本発明が解決しようとする課題は、溶接部の寸法を簡易に検出することができる超音波検査装置、および超音波検査方法を提供することである。
実施形態に係る超音波検査装置は、第1の部材にレーザ光を照射して超音波振動を生起させる振動生起部と、溶接部を介し、前記第1の部材より第2の部材に伝播された超音波振動を検出する検出部と、前記検出部により検出された前記伝播された超音波振動を解析する解析部と、を備えている。
そして、前記解析部は、前記第2の部材の厚み方向の変位が最大となる際の前記検出部により検出された超音波振動の周波数および波長の少なくともいずれかを求め、予め求められた、前記第2の部材の前記第1の部材の側の面の位置における溶接部の断面寸法と、前記超音波振動の周波数および波長の少なくともいずれかと、の相関関係から前記溶接部の断面寸法を求める。
本実施の形態に係る超音波検査装置1を例示するための模式図である。 (a)〜(d)は、超音波振動が伝播する様子を例示するための模式図である。 レーザ光L2が照射された位置に到達した超音波振動を周波数解析したものの一例を例示するためのグラフ図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施の形態に係る超音波検査装置1を例示するための模式図である。
まず、検査対象100について説明する。
図1に示すように、検査対象100は、部材101(第1の部材の一例に相当する)と部材102(第2の部材の一例に相当する)とを重ね合わせた部分において溶接したものである。例えば、部材101と部材102とをプラグ溶接(plug weld)またはスロット溶接(slot weld)したものである。
溶接された部分は、溶接部103として表している。
また、超音波振動を検出する側の部材(図1に例示をしたものの場合は部材102)の超音波振動を発生させる側の部材(図1に例示をしたものの場合は部材101)の側の面(図1に例示をしたものの場合は面102a)の位置における溶接部103の断面寸法をWとしている(以下、単に溶接部103の断面寸法Wと称する)。
なお、図1においては、部材101と部材102との間に隙間が設けられているが、部材101と部材102とが接触していてもよい。
部材101および部材102の材料には、特に限定はない。部材101および部材102の材料は、例えば、金属や樹脂などとすることができる。
ここで、溶接部103が適正な強度を有するか否かを検査する場合がある。この場合、溶接部103のうち、プラグまたはスロットが設けられた部材102の側は、溶接の状態を外部から観察することができる。
しかしながら、溶接部103のうち、部材101と部材102との間に形成された部分は、溶接の状態を外部から観察することができない。
そして、外部から観察することができない溶接部103の断面寸法Wは、溶接強度の適否に大きな影響を及ぼす。
そのため、外部から観察することができない溶接部103の断面寸法Wを検出することができれば、溶接強度の適否の判定を行うことができる。
本実施の形態に係る超音波検査装置1は、後述するように、溶接部103の断面寸法Wを簡易に検出することができる。またさらに、検出された溶接部103の断面寸法Wと、予め求められた閾値と、に基づいて溶接強度の適否を判定することができる。
次に、図1に戻って、超音波検査装置1について例示をする。
超音波検査装置1には、振動生起部2、検出部5、解析部9、および制御部14が設けられている。
振動生起部2は、部材101にレーザ光L1を照射して部材101に超音波振動を生起させる。
振動生起部2には、レーザ光源3と照射ヘッド4が設けられている。
レーザ光源3は、高エネルギーで且つ時間変調されたレーザ光L1を出射可能なものとすることができる。レーザ光源3は、例えば、パルスレーザ光源とすることができる。レーザ光源3には、例えば、YAGレーザ、COレーザ、チタンサファイアレーザ、エキシマレーザなどのパルス発振が可能なレーザを用いることができる。
ただし、レーザ光源3は、例示をしたものに限定されるわけではなく、検査対象100に超音波振動を生起させることができるものであればよい。
照射ヘッド4は、光ファイバ13aを介してレーザ光源3と接続されている。照射ヘッド4は、レーザ光源3から出射されたレーザ光L1を部材101の表面に照射する。照射ヘッド4は、レーザ光L1を集光させる図示しない光学要素(例えば、レンズなど)を有したものとすることができる。
なお、照射ヘッド4とレーザ光源3とが光ファイバ13aを介して接続される場合を例示したが、これに限定されるわけではない。照射ヘッド4とレーザ光源3とが光学的に接続されていればよい。
検出部5は、部材101と重ね合わされた部分において部材101と溶接された部材102に伝播された超音波振動を検出する。すなわち、検出部5は、振動生起部2により生起され、部材101から溶接部103を介して部材102に伝播した超音波振動を検出する。
また、検出部5は、検出された超音波振動を電気信号に変換する。
検出部5は、例えば、レーザ干渉計とすることができる。
検出部5には、レーザ光源6、ヘッド7、および変換部8が設けられている。
レーザ光源6には、例えば、半導体レーザを用いることができる。
ヘッド7は、光ファイバ13bを介してレーザ光源6と接続されている。また、ヘッド7は、光ファイバ13cを介して変換部8と接続されている。なお、光ファイバ13b、13cによる接続に限定されるわけではなく、光学的に接続されていればよい。
ヘッド7は、レーザ光源6から出射されたレーザ光L2を部材102の表面に照射する。また、ヘッド7は、部材102の表面からの反射光L3を受光する。ヘッド7は、レーザ光L2、L3を集光させる図示しない光学要素(例えば、レンズなど)を有したものとすることができる。
部材102の表面の位置の変化(部材102の厚み方向の変位)により、反射光L3の光路長が変化する。そのため、レーザ光源6から出射されヘッド7内の反射面(参照面)で反射したレーザ光L2(参照光)と、部材102の表面からの反射光L3とをヘッド7内において干渉させることで干渉光を生じさせることができる。
干渉光の強度は、ヘッド7内の反射面から部材102の表面までの距離により変化する。そのため、干渉光の強度の変化により、部材102の厚み方向の変位量を検出することができる。
そして、検出部5は、経過時間に対する干渉光の強度の変化(経過時間に対する部材102の厚み方向の変位)を検出することで、部材102に伝播された超音波振動を検出する。
変換部8は、検出部5により検出された超音波振動を電気信号に変換する。変換部8は、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)などの固体撮像素子を備えたものとすることができる。
なお、検出部5がレーザ干渉計である場合を例示したが、これに限定されるわけではない。部材102に伝播された超音波振動を検出できるものであればよい。例えば、検出部5は、圧電素子を備えたものとすることもできる。
ただし、検出部5をレーザ干渉計などの非接触で検出が可能なものとすれば、検査対象に対する適用範囲を拡げることができる。
解析部9は、検出部5により検出された超音波振動を解析する。
例えば、解析部9は、検出部5により検出された超音波振動に基づいて溶接部103の断面寸法Wを求める。またさらに、解析部9は、求められた溶接部103の断面寸法Wに基づいて溶接強度の適否を判定する。
解析部9には、演算部10、判定部11、および表示部12が設けられている。
演算部10は、検出部5により検出された超音波振動に基づいて溶接部103の断面寸法Wを演算する。
演算部10は、例えば、レーザ光L2が照射された位置に到達した超音波振動の周波数解析を行うことで、溶接部103の断面寸法Wを演算する。超音波振動の周波数解析は、例えば、高速フーリエ変換(FFT)を用いて行うことができる。
例えば、解析部9に設けられた演算部10は、部材102の厚み方向の変位が最大となる際の検出部5により検出された超音波振動の周波数および波長の少なくともいずれかを求める。そして、予め求められた、溶接部の断面寸法Wと、超音波振動の周波数および波長の少なくともいずれかと、の相関関係から溶接部の断面寸法Wを求める。
なお、溶接部103の断面寸法Wの求め方に関する詳細は後述する。
判定部11は、求められた溶接部103の断面寸法Wに基づいて溶接強度の適否を判定する。例えば、求められた溶接部103の断面寸法Wが予め定められた閾値よりも長い場合には、溶接強度が適正であると判定することができる。これに対して、求められた溶接部103の断面寸法Wが予め定められた閾値よりも短い場合には、溶接強度が不適正であると判定することができる。なお、閾値は、溶接部103の断面寸法Wと溶接強度との関係を実験やシミュレーションなどを行うことで決定することができる。
表示部12は、演算部10により求められた溶接部103の断面寸法Wや、判定部11による溶接強度の判定結果を表示する。表示部12は、例えば、液晶表示装置などとすることができる。
制御部14は、レーザ光源3とレーザ光源6を制御する。制御部14は、例えば、レーザ光源3からのレーザ光L1の出射や、レーザ光L1の出射の停止などを制御する。制御部14は、例えば、レーザ光源6からのレーザ光L2の出射や、レーザ光L2の出射の停止などを制御する。
次に、超音波検査装置1の作用とともに、本実施の形態に係る超音波検査方法について例示をする。
まず、制御部14により、レーザ光源3からレーザ光L1を出射させる。レーザ光源3から出射したレーザ光L1は、光ファイバ13aを介して照射ヘッド4に入射する。照射ヘッド4に入射したレーザ光L1は、部材101の表面に照射される。部材101の表面にレーザ光L1が照射されると、部材101の表面に熱歪みなどが発生し、部材101に高周波弾性波(超音波)が発生する。すなわち、超音波振動が発生する。発生した超音波振動は、部材101を伝播し、溶接部103を介して部材102に伝播する。
図2(a)〜(d)は、超音波振動が伝播する様子を例示するための模式図である。
図2(a)は、図1中のA部における超音波振動を例示するための模式図である。
図2(b)は、図1中のB部における超音波振動を例示するための模式図である。
図2(c)は、図1中のC部における超音波振動を例示するための模式図である。
図2(d)は、図1中のD部における超音波振動を例示するための模式図である。
図2(a)に示すように、部材101におけるレーザ光L1が照射された位置(図1中におけるA部)においては、様々な波長(周波数)を有する超音波振動が発生する。
次に、部材101におけるレーザ光L1が照射された位置において発生した超音波振動は、部材101を伝播する。この際、短い波長を有する(高い周波数を有する)超音波振動は、伝播がし難いという性質を有する。
そのため、図2(b)に示すように、部材101における溶接部103の近傍の位置(図1中におけるB部)には、比較的長い波長を有する(比較的低い周波数を有する)超音波振動のみが到達する。
そして、超音波振動が溶接部103を通過して部材102に到達する際には、長い波長を有する(低い周波数を有する)超音波振動は、溶接部103を通過し難いという性質を有する。
そのため、図2(c)に示すように、部材102における溶接部103の近傍の位置(図1中におけるC部)には、部材101における溶接部103の近傍の位置に到達した超音波振動のうち短い波長を有する(高い周波数を有する)超音波振動のみが到達する。
ここで、本発明者らの得た知見によれば、溶接部103の断面寸法Wが変化すると、溶接部103を通過することができる超音波振動の波長(周波数)が変化することが判明した。すなわち、溶接部103の断面寸法Wが短くなるほど、溶接部103を通過することができる超音波振動の波長が短く(周波数が高く)なることが判明した。
部材102における溶接部103の近傍の位置に到達した超音波振動は、部材102を伝播する。この際、短い波長を有する(高い周波数を有する)超音波振動は、伝播がし難いという性質を有する。
そのため、図2(d)に示すように、部材102におけるレーザ光L2が照射された位置(図1中におけるD部)には、溶接部103を通過した超音波振動のうち、長い波長を有する(低い周波数を有する)超音波振動のみが到達する。
すなわち、以上に説明したように、溶接部103の断面寸法Wが変化すると、レーザ光L2が照射された位置に到達する超音波振動の波長や周波数が変化する。
そのため、レーザ光L2が照射された位置に到達した超音波振動の波長や周波数を解析することで、溶接部103の断面寸法Wを求めることができる。また、求められた溶接部103の断面寸法Wに基づいて、溶接強度の適否を判定することができる。
図3は、レーザ光L2が照射された位置に到達した超音波振動を周波数解析したものの一例を例示するためのグラフ図である。
図3は、レーザ光L2が照射された位置に到達した超音波振動を高速フーリエ変換を用いて周波数解析したものである。
図3中のS1は溶接部103の断面寸法Wが1mmの場合、S2は溶接部103の断面寸法Wが0.5mmの場合、S3は溶接部103の断面寸法Wが0.1mmの場合である。
前述したように、溶接部103の断面寸法Wが短くなるほど、溶接部103を通過することができる超音波振動の周波数が高くなる。
そのため、図3に示すように、溶接部103の断面寸法Wに応じて周波数特性が変化する。そして、溶接部103の断面寸法Wが変化すると、部材102の厚み方向の変位が最大となる周波数が変化することが分かる。例えば、溶接部103の断面寸法Wが1mmの場合には、周波数F1において部材102の厚み方向の変位が最大となる。溶接部103の断面寸法Wが0.5mmの場合には、周波数F2において部材102の厚み方向の変位が最大となる。溶接部103の断面寸法Wが0.1mmの場合には、周波数F3において部材102の厚み方向の変位が最大となる。
つまり、溶接部103の断面寸法Wと、部材102の厚み方向の変位が最大となる周波数との関係を予め実験やシミュレーションにより求めておけば、部材102の厚み方向の変位が最大となる周波数を検出することで溶接部103の断面寸法Wの寸法を求めることができる。例えば、周波数F1において部材102の厚み方向の変位が最大となれば、溶接部103の断面寸法Wは1mmであることが分かる。例えば、周波数F2において部材102の厚み方向の変位が最大となれば、溶接部103の断面寸法Wは0.5mmであることが分かる。例えば、周波数F3において部材102の厚み方向の変位が最大となれば、溶接部103の断面寸法Wは0.1mmであることが分かる。
そして、この様にして求められた溶接部103の断面寸法Wに基づいて溶接強度の適否を判定することができる。例えば、求められた溶接部103の断面寸法Wが予め定められた閾値よりも長い場合には、溶接強度が適正であると判定することができる。これに対して、求められた溶接部103の断面寸法Wが予め定められた閾値よりも短い場合には、溶接強度が不適正であると判定することができる。閾値は、溶接部103の断面寸法Wと溶接強度との関係を実験やシミュレーションなどを行うことで決定することができる。
なお、溶接部103の断面寸法Wが小さくなれば厚み方向の変位が小さくなることを利用して、ピーク周波数において厚み方向の変位が予め定められた閾値を超える場合には、適正であると判断することもできる。
なお、以上は、周波数に基づいて溶接部103の断面寸法Wを求めたり、溶接強度の適否を判定したりする場合であるが、例えば、波長に基づいて溶接部103の断面寸法Wを求めたり、溶接強度の適否を判定したりすることもできる。
以上に例示をしたように、本実施の形態に係る超音波検査方法は、部材101にレーザ光を照射して超音波振動を生起させる工程と、部材101と重ね合わされた部分において部材101と溶接された部材102に伝播された超音波振動を検出する工程と、部材102の厚み方向の変位が最大となる際の検出された超音波振動の周波数および波長の少なくともいずれかを求め、予め求められた溶接部103の断面寸法Wと、超音波振動の周波数および波長の少なくともいずれかと、の相関関係から溶接部Wの断面寸法を求める工程と、を備えている。
この場合、部材102に伝播された超音波振動を検出する工程において、部材101にレーザ光を照射することで生起され、部材101から溶接部103を介して部材102に伝播した超音波振動を検出する。
また、求められた溶接部103の断面寸法Wと、予め求められた閾値と、に基づいて溶接強度の適否を判定する工程をさらに備えることができる。
また、本発明者らの得た知見によれば、部材102の厚み方向の変位が最大となる際の超音波振動の周波数をF、溶接部103の断面寸法をW、伝播する超音波振動の速度をVとした場合に、V/5W≦F≦V/Wとなることが判明した。
なお、以上においては、部材101と部材102とをプラグ溶接、またはスロット溶接した場合を例示したが、部材101と部材102とをスポット溶接した場合にも適用することができる。
本実施の形態に係る超音波検査装置、および超音波検査方法1によれば、部材101にレーザ光L1を照射し、溶接部103を介して部材102に伝播した超音波振動の周波数や波長を解析することで、溶接部103の断面寸法Wを求めることができる。また、求められた溶接部103の断面寸法Wに基づいて溶接強度が適正であるか否かを判定することができる。
すなわち、溶接部103の断面寸法Wを簡易に検出することができる。またさらに、溶接強度が適正であるか否かを簡易に判定することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 超音波検査装置、2 振動生起部、3 レーザ光源、4 照射ヘッド、5 検出部、6 レーザ光源、7 ヘッド、8 変換部、9 解析部、10 演算部、11 判定部、12 表示部、13a〜13c 光ファイバ、14 制御部、100 検査対象、101 部材、102 部材、103 溶接部、L1〜L3 レーザ光、W 断面寸法

Claims (10)

  1. 第1の部材にレーザ光を照射して超音波振動を生起させる振動生起部と、
    溶接部を介し、前記第1の部材より第2の部材に伝播された超音波振動を検出する検出部と、
    前記検出部により検出された前記伝播された超音波振動を解析する解析部と、
    を備え、
    前記解析部は、前記第2の部材の厚み方向の変位が最大となる際の前記検出部により検出された超音波振動の周波数および波長の少なくともいずれかを求め、予め求められた、前記第2の部材の前記第1の部材の側の面の位置における溶接部の断面寸法と、前記超音波振動の周波数および波長の少なくともいずれかと、の相関関係から前記溶接部の断面寸法を求める超音波検査装置。
  2. 前記第2の部材の厚み方向の変位が最大となる際の前記検出部により検出された超音波振動の周波数をF、前記溶接部の断面寸法をW、伝播する前記超音波振動の速度をVとした場合に、以下の式を満足する請求項1記載の超音波検査装置。
    V/5W≦F≦V/W
  3. 前記検出部は、前記振動生起部により生起され、前記第1の部材から前記溶接部を介して前記第2の部材に伝播した前記超音波振動を検出する請求項1または2に記載の超音波検査装置。
  4. 前記解析部は、求められた前記溶接部の断面寸法と、予め求められた閾値と、に基づいて溶接強度の適否を判定する請求項1〜3のいずれか1つに記載の超音波検査装置。
  5. 前記溶接部は、プラグ溶接、スロット溶接、およびスポット溶接からなる群より選ばれた少なくとも1種により形成された請求項1〜4のいずれか1つに記載の超音波検査装置。
  6. 第1の部材にレーザ光を照射して超音波振動を生起させる工程と、
    溶接部を介し、前記第1の部材より第2の部材に伝播された超音波振動を検出する工程と、
    前記第2の部材の厚み方向の変位が最大となる際の前記検出された超音波振動の周波数および波長の少なくともいずれかを求め、予め求められた、前記第2の部材の前記第1の部材の側の面の位置における溶接部の断面寸法と、前記超音波振動の周波数および波長の少なくともいずれかと、の相関関係から前記溶接部の断面寸法を求める工程と、
    を備えた超音波検査方法。
  7. 前記第2の部材の厚み方向の変位が最大となる際の前記検出された超音波振動の周波数をF、前記溶接部の断面寸法をW、伝播する前記超音波振動の速度をVとした場合に、以下の式を満足する請求項6記載の超音波検査方法。
    V/5W≦F≦V/W
  8. 前記溶接部を介し、前記第1の部材より第2の部材に伝播された超音波振動を検出する工程において、
    前記第1の部材にレーザ光を照射することで生起され、前記第1の部材から前記溶接部を介して前記第2の部材に伝播した前記超音波振動を検出する請求項6または7に記載の超音波検査方法。
  9. 求められた前記溶接部の断面寸法と、予め求められた閾値と、に基づいて溶接強度の適否を判定する工程をさらに備えた請求項6〜8のいずれか1つに記載の超音波検査方法。
  10. 前記溶接部は、プラグ溶接、スロット溶接、およびスポット溶接からなる群より選ばれた少なくとも1種により形成された請求項6〜9のいずれか1つに記載の超音波検査方法。
JP2013061142A 2013-03-22 2013-03-22 超音波検査装置、および超音波検査方法 Active JP6030013B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013061142A JP6030013B2 (ja) 2013-03-22 2013-03-22 超音波検査装置、および超音波検査方法
US14/027,397 US9714924B2 (en) 2013-03-22 2013-09-16 Ultrasonic inspection device and method of ultrasonic inspection
KR1020140024271A KR101912972B1 (ko) 2013-03-22 2014-02-28 초음파 검사 장치 및 초음파 검사 방법
CN201410084662.1A CN104062358B (zh) 2013-03-22 2014-03-10 超声波检查装置以及超声波检查方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013061142A JP6030013B2 (ja) 2013-03-22 2013-03-22 超音波検査装置、および超音波検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014185945A true JP2014185945A (ja) 2014-10-02
JP6030013B2 JP6030013B2 (ja) 2016-11-24

Family

ID=51550165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013061142A Active JP6030013B2 (ja) 2013-03-22 2013-03-22 超音波検査装置、および超音波検査方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9714924B2 (ja)
JP (1) JP6030013B2 (ja)
KR (1) KR101912972B1 (ja)
CN (1) CN104062358B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022030149A1 (ja) * 2020-08-05 2022-02-10 株式会社神戸製鋼所 接合体の検査方法、及び接合体の検査装置、並びに接合体

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104729435B (zh) * 2015-03-13 2017-06-13 浙江大学 基于激光超声的板材厚度在线测量系统
CN104990521A (zh) * 2015-06-23 2015-10-21 烟台富润实业有限公司 一种非接触式复合材料测厚装置及方法
CN106017371B (zh) * 2016-06-29 2018-07-06 浙江大学 基于激光超声的表面缺陷开口宽度的测量装置及其方法
CN106441544B (zh) * 2016-10-14 2019-01-18 南京理工大学 一种便携式光学测量仪器
JP6896493B2 (ja) * 2017-04-17 2021-06-30 株式会社東芝 超音波受信装置、欠陥検査装置、超音波受信方法、欠陥検査方法、および構造体の製造方法
JP7276744B2 (ja) * 2019-02-26 2023-05-18 国立大学法人豊橋技術科学大学 超音波検査装置及び超音波検査方法
US11790513B2 (en) * 2019-04-17 2023-10-17 Shimadzu Corporation Defect inspection apparatus and defect inspection method

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5537875A (en) * 1992-04-22 1996-07-23 Viehmann; Hans Ultrasonic method for the inspection of spat welds between metal plates
JPH11166917A (ja) * 1997-12-05 1999-06-22 Nkk Corp 重ね抵抗溶接部の溶接状態検査方法および装置
JP2006105680A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Sankyo Eng Kk コンクリート構造物の非破壊検査方法
JP2011058937A (ja) * 2009-09-09 2011-03-24 Toyota Central R&D Labs Inc 構造物内部状態計測システム及び構造物内部状態計測方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5063779A (en) * 1988-09-28 1991-11-12 General Electric Company Non-destructive dimensional and flaw inspection of thin wall tube weldments
JP2502184B2 (ja) 1990-10-09 1996-05-29 動力炉・核燃料開発事業団 レ―ザ―超音波探傷方法及び装置
JPH04366761A (ja) 1991-06-13 1992-12-18 Hitachi Ltd 超音波検査方法
DE4325856C2 (de) * 1992-07-31 1995-08-24 Fraunhofer Ges Forschung Verfahren zur Bewertung von Schweißverbindungen
JP2002207028A (ja) 2001-01-11 2002-07-26 Sumitomo Metal Ind Ltd 欠陥弁別方法
JP3603843B2 (ja) * 2001-02-23 2004-12-22 日産自動車株式会社 レーザー溶接部の品質モニタリング方法およびその装置
JP4595117B2 (ja) 2005-04-19 2010-12-08 独立行政法人産業技術総合研究所 超音波伝搬の映像化方法および装置
EP1810610B1 (en) 2006-01-20 2016-09-14 Olympus Corporation Method and apparatus for analyzing characteristic information of object with the use of mutual interaction between ultrasound wave and light
JP5260130B2 (ja) 2007-08-10 2013-08-14 三菱重工業株式会社 超音波検査装置、超音波検査方法および原子力プラントの非破壊検査方法
KR100993989B1 (ko) 2008-07-29 2010-11-12 니뽄스틸코포레이션 레이저 초음파 측정장치 및 레이저 초음파 측정방법
EP2561343B1 (fr) * 2010-04-23 2017-11-29 Primetals Technologies France SAS Methode et installation d'inspection ultrasonore de soudure de raboutage de deux extremites transversales de deux bandes metalliques
US9217731B2 (en) 2010-05-21 2015-12-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Welding inspection method and apparatus thereof
JP5252026B2 (ja) 2011-05-10 2013-07-31 パナソニック株式会社 レーザ溶接装置及びレーザ溶接方法
JP2013061142A (ja) 2011-09-15 2013-04-04 Daikin Industries Ltd ヒートポンプ給湯機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5537875A (en) * 1992-04-22 1996-07-23 Viehmann; Hans Ultrasonic method for the inspection of spat welds between metal plates
JPH11166917A (ja) * 1997-12-05 1999-06-22 Nkk Corp 重ね抵抗溶接部の溶接状態検査方法および装置
JP2006105680A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Sankyo Eng Kk コンクリート構造物の非破壊検査方法
JP2011058937A (ja) * 2009-09-09 2011-03-24 Toyota Central R&D Labs Inc 構造物内部状態計測システム及び構造物内部状態計測方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022030149A1 (ja) * 2020-08-05 2022-02-10 株式会社神戸製鋼所 接合体の検査方法、及び接合体の検査装置、並びに接合体
JP7401412B2 (ja) 2020-08-05 2023-12-19 株式会社神戸製鋼所 接合体の検査方法、及び接合体の検査装置、並びに接合体

Also Published As

Publication number Publication date
KR101912972B1 (ko) 2018-10-29
KR20140115966A (ko) 2014-10-01
US9714924B2 (en) 2017-07-25
JP6030013B2 (ja) 2016-11-24
US20140283610A1 (en) 2014-09-25
CN104062358A (zh) 2014-09-24
CN104062358B (zh) 2018-01-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6030013B2 (ja) 超音波検査装置、および超音波検査方法
JP6376980B2 (ja) 構造物変状検出装置
JP5104833B2 (ja) 構造物内部状態計測システム及び構造物内部状態計測方法
JP5570451B2 (ja) レーザ溶接装置およびレーザ溶接方法
JP5528385B2 (ja) ポアソン比の計測方法、及び計測装置
JP5951673B2 (ja) Co2レーザーおよび高調波生成を使用して超音波を生成するための改良型中赤外レーザー
JP2016130685A (ja) 構造物変状検出装置
JP6682466B2 (ja) 光学検査装置
KR101053415B1 (ko) 레이저 초음파 측정장치 및 측정방법
WO2012114730A1 (ja) 光音響計測装置及び光音響信号検出方法
KR101180151B1 (ko) 프와송비의 계측 방법 및 계측 장치
JP2008151763A (ja) 溶接部測定方法及び溶接部測定装置
JP5285845B2 (ja) 欠陥検出装置および欠陥検出方法
JP5424602B2 (ja) レーザ超音波検出装置及びレーザ超音波検出方法
KR20020050833A (ko) 비접촉식 결정입경 측정장치 및 방법
JP5410651B2 (ja) 表面劣化検出装置およびその方法
JP2010223653A (ja) 構造物の内部状態を測定する測定装置及び測定方法
KR100733539B1 (ko) 레이저를 이용한 고온 측정 대상물의 초음파 측정장치 및방법
Hayashi et al. Remote defect imaging for plate-like structures based on the scanning laser source technique
CN105987878A (zh) 一种无损检测系统
CN114018826A (zh) 一种光偏转法激光超声无损检测设备及方法
JP2013036927A (ja) 表面欠陥検出装置及び表面欠陥検出方法
JP2003215110A (ja) レーザ超音波検査装置及びレーザ超音波検査方法
JP2021124373A (ja) レーザ超音波計測装置およびレーザ超音波計測方法
CN114018827A (zh) 一种基于剪切散斑干涉的激光超声无损检测设备及方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160920

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161019

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6030013

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151