JP5424602B2 - レーザ超音波検出装置及びレーザ超音波検出方法 - Google Patents
レーザ超音波検出装置及びレーザ超音波検出方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5424602B2 JP5424602B2 JP2008241528A JP2008241528A JP5424602B2 JP 5424602 B2 JP5424602 B2 JP 5424602B2 JP 2008241528 A JP2008241528 A JP 2008241528A JP 2008241528 A JP2008241528 A JP 2008241528A JP 5424602 B2 JP5424602 B2 JP 5424602B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ultrasonic
- laser
- ultrasonic detection
- laser light
- fabry
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Description
レーザ超音波法は、被検査材に対しパルスレーザ光を照射し、発生する熱的応力、あるいは気化反力を利用して超音波を送信し、連続発振する別のレーザ光を受信点に照射し、その直進性や可干渉性を用いて超音波によって誘起される変位を受信する技術である。
レーザ超音波法は、超音波を用いて材料のき裂や内在欠陥の検出、あるいは材料特性の評価を、非接触で行うことが可能であり、種々の材料評価分野への応用が期待されている。
高いエネルギーのパルスレーザである超音波発生用レーザを、被検査材である鋼材表面に照射するとその衝撃で金属表面に生じる熱膨張及び収縮により、歪みが発生する。そして発生した歪みが超音波として鋼材内部を伝播する。次に超音波検出用の単一周波数の連続レーザ光を金属表面に照射すると、その反射光は、伝播した超音波による表面の振動に応じた周波数の変化(ドップラーシフト)を受ける。以下に、ドップラーシフト量(Δf)を示す式1を示す。
Δf=2V/λ・・・(式1)
ここで、V=表面変位速度、λ=レーザ波長
被検査対に超音波検出用レーザ光を照射して前記超音波を検出する超音波検出用レーザ光源と、
前記超音波検出用レーザ光を照射して前記超音波検出用レーザ光の一部が通過するファブリペロー干渉計と、
前記ファブリペロー干渉計の共振長を周期的に変化させる共振長制御部と、
前記ファブリペロー干渉計の共振長を周期的に変化させて、前記ファブリペロー干渉計を通過した超音波検出用レーザ光の出力の立ち上がりと立ち下がりのそれぞれのスロープの透過光量の変化率が最大となる点で、超音波発生用パルスレーザ光源を駆動するレーザ駆動制御部と、
前記超音波発生用パルスレーザ光の照射時に検出される前記超音波検出用レーザ光の反射光の光量の差分をとる信号処理部と、
を備えるレーザ超音波検出装置。
(3)前記差分は、前記立ち上がりにおいて検出した前記超音波検出用レーザ光の強度から、前記立ち下がりにおいて検出した前記超音波検出用レーザ光の強度を減算して得る(1)又は(2)に記載のレーザ超音波検出装置。
前記ファブリペロー干渉計の共振長を周期的に変化させて、前記ファブリペロー干渉計を通過した超音波検出用レーザ光の出力の立ち上がりと立ち下がりのそれぞれのスロープの透過光量の変化率が最大となる点で、超音波発生用パルスレーザ光源を駆動し、
前記超音波発生用パルスレーザ光の照射時に検出される前記超音波検出用レーザ光の反射光の光量の差分をとる
工程を含むレーザ超音波検出方法。
(7)前記差分は、前記立ち上がりにおいて検出した前記超音波検出用レーザ光の強度から、前記立ち下がりにおいて検出した前記超音波検出用レーザ光の強度を減算して得る(5)又は(6)に記載のレーザ超音波検出方法。
図1(1)(2)は、本発明のファブリペロー干渉計(FP干渉計)を用いた検出方法を説明する図である。(1)に示すように、ファンクションジェネレータで生成された例えば10Hz程度の正弦波信号でピエゾコントローラのような駆動部を駆動して、FP干渉計の片面ミラーの位置を正弦波で振動させる。そして、周波数f0のレーザ光をFP干渉計に入力して、光検出器であるアバランシェホトダイオード(APD)によりFP干渉計からの透過光量を検出する。
超音波発生用レーザ光源11は、被検査材5に超音波を発生させるために、高出力のパルスレーザELを、ミラー31a、31bを介して被検査材5に照射する。パルスレーザELは、被検査材5の表面の所定位置に所定のビーム形状で照射される。超音波発生用レーザ光源11は、例えば出力100mJ/pulse以上のパルスYAGレーザ(波長1064nm)、パルスCO2レーザなどを用いることができる。
連続波レーザ光DLは、被検査材5上の計測点に照射される。被検査材5からのレーザ光DLの反射光RLの周波数は、表面振動によりドップラーシフトを受ける。反射光RLは、ミラー41c、41dを介して、レンズ43により収束され、偏光ビームスプリッタ45を透過して、ファブリペロー干渉計13に入射する。
制御部50に入力する電気信号S2は、トリガタイミング取出部55に入力する。電気信号S2は、参照光TLのFP干渉計からの透過強度に対応するものであるので、図1のAPD20の出力に相当する信号である。したがって、電気信号S2が所定の閾値電圧THを超えた時点を取り出せば、その時点が超音波発生用レーザ光源の照射時点を与える。なお、閾値電圧THは、閾値電圧設定部57によりオペレータにより設定可能である。
まず、スロープ判定部54は、光検出器20から出力される参照光に対応する電気信号の+スロープと−スロープを検出する(ステップS101)。+スロープと−スロープの検出は、電気信号の値が増加しているか、減少しているかを見ることにより判定することができる。スロープ判定部54は、+スロープ又は−スロープを区別するスロープ判定信号を信号処理部60に伝送する。
コンピュータ61は、波形L1a、L1b、波形L1a及びL1bの差分処理の結果等を表示装置19に出力できる。
5 被検査材
11 超音波発生用レーザ光源
12 超音波検出用レーザ光源
13 ファブリペロー干渉計
17 駆動部
18 発振制御部
19 表示装置
44、45 偏光ビームスプリッタ
50 制御部
51 ファンクションジェネレータ
54 スロープ判定部
55 トリガタイミング取出部
56 トリガ信号生成部
57 閾値電圧設定部
59 遅延発生回路
60 信号処理部
Claims (8)
- 被検査対に超音波発生用パルスレーザ光を照射して超音波を発生させる超音波発生用レーザ光源と、
被検査対に超音波検出用レーザ光を照射して前記超音波を検出する超音波検出用レーザ光源と、
前記超音波検出用レーザ光を照射して前記超音波検出用レーザ光の一部が通過するファブリペロー干渉計と、
前記ファブリペロー干渉計の共振長を周期的に変化させる共振長制御部と、
前記ファブリペロー干渉計の共振長を周期的に変化させて、前記ファブリペロー干渉計を通過した超音波検出用レーザ光の出力の立ち上がりと立ち下がりのそれぞれのスロープの透過光量の変化率が最大となる点で、超音波発生用パルスレーザ光源を駆動するレーザ駆動制御部と、
前記超音波発生用パルスレーザ光の照射時に検出される前記超音波検出用レーザ光の反射光の光量の差分をとる信号処理部と、
を備えるレーザ超音波検出装置。 - 前記レーザ駆動制御部は、前記立ち上がりと立ち下がりのタイミングの検出を、前記超音波検出用レーザ光が所定の閾値を超えるタイミングで検出する請求項1に記載のレーザ超音波検出装置。
- 前記差分は、前記立ち上がりにおいて検出した前記超音波検出用レーザ光の強度から、前記立ち下がりにおいて検出した前記超音波検出用レーザ光の強度を減算して得る請求項1又は2に記載のレーザ超音波検出装置。
- 前記周期的変化は、正弦波である請求項1〜3のいずれかに記載のレーザ超音波検出装置。
- 被検査対に超音波発生用パルスレーザ光を照射して超音波を発生させる超音波発生用レーザ光源と、被検査対に超音波検出用レーザ光を照射して前記超音波を検出する超音波検出用レーザ光源と、前記超音波検出用レーザ光を照射して前記超音波検出用レーザ光の一部が通過するファブリペロー干渉計とを備えるレーザ超音波検出装置を用いるレーザ超音波検出方法であって、
前記ファブリペロー干渉計の共振長を周期的に変化させて、前記ファブリペロー干渉計を通過した超音波検出用レーザ光の出力の立ち上がりと立ち下がりのそれぞれのスロープの透過光量の変化率が最大となる点で、超音波発生用パルスレーザ光源を駆動し、
前記超音波発生用パルスレーザ光の照射時に検出される前記超音波検出用レーザ光の反射光の光量の差分をとる
工程を含むレーザ超音波検出方法。 - 前記立ち上がりと立ち下がりのタイミングの検出は、前記超音波検出用レーザ光が所定の閾値を超えるタイミングで検出する請求項5に記載のレーザ超音波検出方法。
- 前記差分は、前記立ち上がりにおいて検出した前記超音波検出用レーザ光の強度から、前記立ち下がりにおいて検出した前記超音波検出用レーザ光の強度を減算して得る請求項5又は6に記載のレーザ超音波検出方法。
- 前記周期的変化は、正弦波である請求項5〜7のいずれかに記載のレーザ超音波検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008241528A JP5424602B2 (ja) | 2008-09-19 | 2008-09-19 | レーザ超音波検出装置及びレーザ超音波検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008241528A JP5424602B2 (ja) | 2008-09-19 | 2008-09-19 | レーザ超音波検出装置及びレーザ超音波検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010071886A JP2010071886A (ja) | 2010-04-02 |
JP5424602B2 true JP5424602B2 (ja) | 2014-02-26 |
Family
ID=42203803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008241528A Expired - Fee Related JP5424602B2 (ja) | 2008-09-19 | 2008-09-19 | レーザ超音波検出装置及びレーザ超音波検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5424602B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101447392B1 (ko) | 2010-10-15 | 2014-10-06 | 도시바 미쓰비시덴키 산교시스템 가부시키가이샤 | 금속 조직 및 재질의 계측 장치 및 계측 방법 |
JP2012127897A (ja) * | 2010-12-17 | 2012-07-05 | Hitachi Ltd | 内部欠陥検査方法及びその装置 |
CN102727259B (zh) * | 2012-07-26 | 2014-11-05 | 中国科学院自动化研究所 | 基于有限角度扫描的光声断层成像装置及方法 |
CN109444265B (zh) * | 2018-12-19 | 2024-04-02 | 莆田学院 | 一种激光超声振动检测装置及方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3895865B2 (ja) * | 1998-03-30 | 2007-03-22 | 新日本製鐵株式会社 | レーザー超音波法による塑性歪み比を測定する方法及び装置 |
JP2000065803A (ja) * | 1998-08-26 | 2000-03-03 | Nippon Steel Corp | レーザー超音波検査装置及びレーザー超音波検査方法 |
JP2001255306A (ja) * | 2000-03-09 | 2001-09-21 | Natl Inst Of Advanced Industrial Science & Technology Meti | レーザ超音波装置 |
JP4471862B2 (ja) * | 2004-04-07 | 2010-06-02 | 秀雄 長 | 弾性波検出装置 |
-
2008
- 2008-09-19 JP JP2008241528A patent/JP5424602B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010071886A (ja) | 2010-04-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6791029B2 (ja) | 欠陥検出方法及び欠陥検出装置 | |
JP3671805B2 (ja) | 振動計測装置及び方法 | |
JP5570451B2 (ja) | レーザ溶接装置およびレーザ溶接方法 | |
KR101912972B1 (ko) | 초음파 검사 장치 및 초음파 검사 방법 | |
JP5424602B2 (ja) | レーザ超音波検出装置及びレーザ超音波検出方法 | |
JP5058109B2 (ja) | レーザ超音波法による材料中の縦波と横波の音速の計測方法及び装置 | |
JP5528385B2 (ja) | ポアソン比の計測方法、及び計測装置 | |
US20210270777A1 (en) | Defect detection device | |
KR101053415B1 (ko) | 레이저 초음파 측정장치 및 측정방법 | |
KR100993989B1 (ko) | 레이저 초음파 측정장치 및 레이저 초음파 측정방법 | |
JP5072789B2 (ja) | レーザ超音波法による材料中の縦波と横波の音速の計測方法及び装置 | |
JP2017129506A (ja) | 変状検出装置 | |
KR20110072975A (ko) | 프와송비의 계측 방법 및 계측 장치 | |
JPH08285823A (ja) | 超音波検査装置 | |
JP2007127547A (ja) | 弾性定数計測装置、弾性定数計測方法、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 | |
KR101008049B1 (ko) | 레이저 초음파 검출장치 및 레이저 초음파 검출방법 | |
Collison et al. | Measurement of elastic nonlinearity using remote laser ultrasonics and CHeap Optical Transducers and dual frequency surface acoustic waves | |
KR100994037B1 (ko) | 레이저 초음파 측정장치 및 레이저 초음파 측정방법 | |
JP4471714B2 (ja) | 結晶粒径分布測定方法および装置 | |
JP5058196B2 (ja) | 材料の相変態率の計測装置及び計測方法 | |
KR100733539B1 (ko) | 레이저를 이용한 고온 측정 대상물의 초음파 측정장치 및방법 | |
JP2021025795A (ja) | ブリルアン周波数シフト分布測定装置及びブリルアン周波数シフト分布測定方法 | |
JP7278979B2 (ja) | 非接触振動計測装置および非接触振動計測方法 | |
JP2003121423A (ja) | レーザ超音波検査装置及びレーザ超音波検査方法 | |
JP2003215110A (ja) | レーザ超音波検査装置及びレーザ超音波検査方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100713 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120302 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130129 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130419 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131029 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131126 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5424602 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |