JP2014185690A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外側部材の中心軸線に沿う軸方向の剛性を高める。
【解決手段】車体フレームF(振動受部)に連結される筒状の外側部材2と、エンジンブラケット80(振動発生部)に連結される内側部材4と、これら外側部材2と内側部材4とを弾性的に連結する弾性体5と、を備える防振装置1であって、弾性体5は、外側部材2内に圧入され、外側部材2には、弾性体5を外側部材2の中心軸線Oに沿う軸方向の両側から挟み込む一対の挟み込み壁部23a,23bが配設され、これら挟み込み壁部23a,23bと、内側部材4と、は、弾性体5を介して前記軸方向で各別に対向している。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば車両のエンジン等の振動発生部を車体等の振動受部にマウントする際に用いられる防振装置に関する。
従来から、振動発生部および振動受部のうちいずれか一方に連結される筒状の外側部材と、振動発生部および振動受部のうちいずれか他方に連結される内側部材と、これらの外側部材と内側部材とを弾性的に連結する弾性体と、を備える防振装置が知られている。
この種の防振装置として、例えば下記特許文献1に示されるような、弾性体が外側部材内に圧入され、外側部材に、弾性体を該外側部材の中心軸線に沿う軸方向の両側から挟み込む一対の挟み込み壁部が配設された構成が知られている。
特開2008−249032号公報
しかしながら、前記従来の防振装置では、外側部材の中心軸線に沿う軸方向の剛性を高めることに改善の余地があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、外側部材の中心軸線に沿う軸方向の剛性を高めることができる防振装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の防振装置は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の外側部材と、前記振動発生部および前記振動受部のうちのいずれか他方に連結される内側部材と、これら外側部材と内側部材とを弾性的に連結する弾性体と、を備える防振装置であって、前記弾性体は、前記外側部材内に圧入され、前記外側部材には、前記弾性体を該外側部材の中心軸線に沿う軸方向の両側から挟み込む一対の挟み込み壁部が配設され、これら挟み込み壁部と、前記内側部材と、は、前記弾性体を介して前記軸方向で各別に対向していることを特徴とする。
この発明によれば、弾性体が外側部材内に圧入されているので、弾性体が外側部材の内面に、例えば加硫接着等により接着されている場合と比較して、弾性体の耐久性を高めることができる。
また、一対の挟み込み壁部と内側部材とが、弾性体を介して前記軸方向で各別に対向しているので、弾性体を、一対の挟み込み壁部のみならず、一方側の挟み込み壁部と内側部材との間、並びに他方側の挟み込み壁部と内側部材との間の双方で挟み込むことが可能になり、この防振装置の前記軸方向の剛性を高めることができる。
以上より、弾性体の耐久性を高めつつ、防振装置の前記軸方向の剛性を高めることができる。
また、前記外側部材の中心軸線が水平方向に沿って延在し、前記内側部材は、鉛直方向に延びる筒状に形成され、前記弾性体は、内周面が前記内側部材の外周面に接着された筒状の本体部と、該本体部から前記外側部材の内周面に向けて突出し、該外側部材内に圧接する一対の脚部と、を備えていてもよい。
この場合、弾性体の本体部から外側部材の内周面に向けて突出し、外側部材内に圧接する一対の脚部を備え、この一対の脚部が外側部材内に圧接されているので、防振装置の前記軸方向のばね定数と、水平方向のうち、脚部が本体部から外側部材の内周面に向けて突出する方向のばね定数と、を容易に大きく異ならせることが可能となり、防振装置の設計の自由度を向上させることができる。
この発明に係る防振装置によれば、外側部材の中心軸線に沿う軸方向の剛性を高めることができる。
本発明に係る一実施形態として示した防振装置の斜視図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 図1のB−B線に沿った断面図である。
以下、本発明に係る防振装置の実施の形態について、図1から図3に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の防振装置1は、例えば不図示のエンジンに接続されるエンジンブラケット80(請求項の「振動発生部」に相当。)を車体フレームF(請求項の「振動受部」に相当。)にマウントさせるための車両用エンジンマウントであり、エンジンブラケット80から、車体フレームFに伝達される振動を低減させるための装置である。
図2に示すように、防振装置1は、車体フレームFに連結される筒状の外側部材2と、エンジンブラケット80に連結される内側部材4と、これら外側部材2と内側部材4とを弾性的に連結する弾性体5と、を備えている。
なお、本実施形態の防振装置1は、図2における下方がバウンド側、つまり防振装置1を設置した際に静荷重(支持荷重)が入力される鉛直方向の下方であり、また、図2における上方がリバウンド側、つまり前記静荷重の入力方向の反対側である。また、外側部材2の中心軸線Oは、水平方向に沿って延在しており、外側部材2の中心軸線Oに沿う方向(軸方向)が車両左右方向である。また、鉛直方向および車両左右方向の双方向に直交する方向が車両前後方向である。図1から図3では、車両前後方向をX方向とし、車両左右方向をY方向とし、鉛直方向をZ方向とする。
図1に示すように、エンジンブラケット80は、例えば鉄やステンレス鋼等の金属により形成された部材である。図3に示すように、エンジンブラケット80における車両左右方向Yの一方側(図3における左側)には、筒状の外側部材2の内部に挿入されて、ボルト88により内側部材4に締結固定される取付片81が設けられている。取付片81は、鉛直方向Zに厚さを有する板状に形成されて車両左右方向Yに延在しており、鉛直方向Zに貫通する貫通孔82aが形成されている。エンジンブラケット80は、取付片81の貫通孔82aにボルト88が挿通されて内側部材4に締結されることで、内側部材4に連結される。
エンジンブラケット80の取付片81には、緩衝部材85が設けられている。緩衝部材85は、例えば天然ゴムやスチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)等のゴム材料からなるゴム弾性体であり、取付片81に対して例えば加硫接着等により装着されている。
図2に示すように、緩衝部材85は、車両左右方向Yから見て下方に向けて開口するU字形状に形成されるとともに、取付片81に密着して取付片81の上面82および車両前後方向Xの両側面83a,83bを覆っている。
緩衝部材85のうち、取付片81の上面82に密着した上壁86には、取付片81の貫通孔82aに対応する位置に、鉛直方向Zに貫通する貫通孔86aが形成されている。貫通孔86aは、ボルト88よりも大径に形成されている。これにより、ボルト88は、緩衝部材85と干渉することなく、エンジンブラケット80の取付片81に挿通されて、エンジンブラケット80と内側部材4とを締結可能となっている。
緩衝部材85は、後述するようにエンジンの振動がエンジンブラケット80に伝達されて取付片81と外側部材2とが相対移動したときに、取付片81と外側部材2とが直接衝突するのを防止している。
(外側部材)
外側部材2は、例えば鉄やステンレス鋼等の金属からなる部材であり、車両左右方向Yから見て下方に向けて開口する圧入筒部30と、圧入筒部30の下方において圧入筒部30の開口を閉塞する閉塞部20と、を備えている。
圧入筒部30には、その下端縁から車両前後方向Xに各別に突出する一対のフランジ部39が配設されている。一対のフランジ部39は、閉塞部20に例えば溶接されて形成されている。
圧入筒部30の頂壁32は、エンジンブラケット80の取付片81の上側への変位を制限するリバウンドストッパー部となっている。圧入筒部30の頂壁32は、エンジンの静止状態において、エンジンブラケット80の取付片81を覆う緩衝部材85の上側に、間隔をあけて配設されている。圧入筒部30の頂壁32は、エンジンブラケット80の取付片81が外側部材2に対して上側に一定の位置まで変位したときに、緩衝部材85に当接して取付片81の上側への変位を規制することにより、リバウンドストッパー部として機能している。
また、圧入筒部30の頂壁32には、取付片81の貫通孔82aおよび緩衝部材85の貫通孔86aに対応する位置に、ボルト88よりも大径な貫通孔32aが形成されている。これにより、ボルト88は、圧入筒部30と干渉することなく、圧入筒部30の上側からエンジンブラケット80の取付片81に挿通されて、エンジンブラケット80と内側部材4とを締結可能となっている。
また、図3に示すように、圧入筒部30の頂壁32の車両左右方向Yの両側の端部には、車両左右方向Yの外側に向かうに従い、漸次上方へ向けて延びる斜めフランジ25が設けられている。斜めフランジ25は、圧入筒部30の頂壁32に対して鈍角に連設されている。斜めフランジ25は、圧入筒部30内に弾性体5を圧入するときに、弾性体5と頂壁32の車両左右方向Yの両側の端部とが接触し、弾性体5が損傷するのを防止している。
図2に示すように、圧入筒部30の車両前後方向Xの両側壁部33a,33bは、それぞれエンジンブラケット80の取付片81の車両前後方向Xへの変位を制限可能なサイドストッパー部となっている。両側壁部33a,33bは、エンジンの静止状態において、それぞれエンジンブラケット80の取付片81を覆う緩衝部材85の車両前後方向Xの外側に、間隔をあけて配設されている。両側壁部33a,33bは、エンジンブラケット80の取付片81が外側部材2に対して相対的に一定の位置まで車両前後方向Xの外側に変位したときに、緩衝部材85に当接して取付片81の車両前後方向Xの外側への変位を規制することにより、サイドストッパー部として機能している。
圧入筒部30の前記両側壁部33a,33bのそれぞれの下端部には、後述する弾性体5の脚部55a,55bが嵌合される一対の嵌合凹部37a,37bが形成されている。嵌合凹部37a,37bは、それぞれ車両前後方向Xの外側に向かって窪んだ凹部である。嵌合凹部37a,37bは、それぞれ前記両側壁部33a,33bの下端から車両前後方向Xの外側に向けて突出した上面38aと、該上面38aの車両前後方向Xの外側の端部から下側に向けて垂下された側面38bと、後述する閉塞部20の下板部21の上面21aと、により形成されている。
圧入筒部30の車両前後方向Xの両側に向かって張り出す一対のフランジ部39には、閉塞部20の貫通孔27に対応する位置に、それぞれ貫通孔39aが形成されている。貫通孔39aには、外側部材2を車体フレームFに締結するための不図示の固定ボルトが挿通される。これにより、外側部材2を固定する固定ボルトは、圧入筒部30のフランジ部39および後述する閉塞部20の下板部21を共締めした状態で、外側部材2を車体フレームFに締結できる。なお、貫通孔39aをバーリング加工等することにより貫通孔39aの縁部を下側に筒状に突出させ、突出した貫通孔39aの縁部を貫通孔27に挿入可能な構成としてもよい。これにより、圧入筒部30と閉塞部20との相対位置決めを精度良く行うことができる。
図3に示すように、閉塞部20は、一対のフランジ部39(図2参照)が固定されて、圧入筒部30の前記開口部を閉塞する下板部21と、後述する弾性体5を、車両左右方向Yの両側から挟み込む一対の挟み込み壁部23a,23bと、を備えている。
図2に示すように、下板部21の車両前後方向Xの両端部には、外側部材2を車体フレームFに締結するための不図示の固定ボルトを挿通させる貫通孔27がそれぞれ形成されている。
図1に示すように、一対の挟み込み壁部23a,23bは、それぞれ車両左右方向Yから見て、下側に長辺を有し、上側に短辺を有する等足台形状に形成されている。一対の挟み込み壁部23a,23bは、それぞれ閉塞部20の下板部21から上側に向かって各別に立設されており、車両前後方向Xに沿って互いに平行に延在している。図3に示すように、一対の挟み込み壁部23a,23bの間には、弾性体5が車両左右方向Yに圧縮された状態で配設される。
また、一対の挟み込み壁部23a,23bの上端部24a,24bは、それぞれ互いに外側に広がるように形成されている。これにより、一対の挟み込み壁部23a,23bの間に配設された弾性体5と、一対の挟み込み壁部23a,23bの上端部24a,24bとが接することがない。したがって、一対の挟み込み壁部23a,23bの上端部24a,24bによって弾性体5が損傷するのを防止できる。
(内側部材)
図2に示すように、内側部材4は、例えば鉄やステンレス鋼等の金属からなる部材であり、外側部材2の圧入筒部30の内側に配設されている。内側部材4は、鉛直方向Zに延びる筒状に形成されており、鉛直方向Zに沿って中心軸線Pを有する本体筒部41と、本体筒部41の上側端部から本体筒部41の径方向外側に張り出す鍔部45と、を備えている。
本体筒部41の内側には、本体筒部41の中心軸線に沿って雌ねじ部42が形成されている。雌ねじ部42には、エンジンブラケット80の取付片81に挿通されたボルト88が螺着されており、エンジンブラケット80と内側部材4とが連結されている。鍔部45の上面45aは、平坦に形成されており、エンジンブラケット80の取付片81の下面が当接している。
(弾性体)
弾性体5は、例えば、天然ゴムやスチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)等のゴム材料からなるゴム弾性体であり、内周面51aが内側部材4の外周面41aに接着された筒状の本体部51と、外側部材2の内周面(すなわち、圧入筒部30の両側壁部33a,33b)に向けて突出する一対の脚部55a,55bと、を備えている。
本体部51は、鉛直方向Zに沿って中心軸線を有する有底の角筒状に形成されている。本体部51の内周面51aは、内側部材4の本体筒部41および鍔部45の外面に対応した形状に形成されている。
本体部51の内周面51aは、本体筒部41の外周面41aおよび鍔部45の外面に対して例えば加硫接着等により接着されている。これにより、弾性体5の内部に内側部材4が配設される。このとき、弾性体5の本体部51の中心軸線と、内側部材4の中心軸線Pとが一致した状態となっている。したがって、以下では、弾性体5の本体部51の中心軸線を中心軸線Pとして説明する。
弾性体5の本体部51の車両前後方向Xの幅は、圧入筒部30の車両前後方向Xの両側壁部33a,33bの離間距離よりも狭くなるように形成されている。これにより、弾性体5を圧入筒部30の内部に配設したとき、弾性体5の本体部51と、圧入筒部30の車両前後方向Xの両側壁部33a,33bとの間に隙間が形成される。また、図3に示すように、弾性体5の本体部51の車両左右方向Yの幅寸法は、一対の挟み込み壁部23a,23bの離間距離よりも長くなるように形成されている。
一対の脚部55a,55bは、それぞれ本体部51の下側に配設されて内側部材4を支持している。一対の脚部55a,55bは、車両左右方向Yから見て下側に開いたV字状に配設されている。
一対の脚部55a,55bの車両前後方向Xの先端には、それぞれ嵌合部57a,57bが形成されている。嵌合部57a,57bは、それぞれ略直方体状に形成されており、水平に延在する上面58aと、該上面58aの車両前後方向Xにおける外側の端部から下側に延在した側面58bと、該側面58bの下端から車両前後方向Xの内側に向けて水平に延在する下面58cと、により形成されている。一対の嵌合部57a,57bの側面58b,58bの離間距離は、嵌合凹部37a,37bの側面38b,38bの離間距離よりも長くなるように形成されている。また、嵌合部57a,57bの外形は、それぞれ嵌合凹部37a,37bの内形よりも大きく形成されている。
図2に示すように、弾性体5は、外側部材2内に圧入されて組み込まれている。具体的には、弾性体5は、一対の嵌合部57a,57bが嵌合凹部37a,37b内に配設され、一対の脚部55a,55bが、嵌合凹部37a,37bの側面38b,38bにより挟み込まれた状態で、外側部材2に組み込まれている。これにより、一対の脚部55a,55bが車両前後方向Xに圧縮されて嵌合凹部37a,37bの側面38b,38bに挟持されるとともに、嵌合部57a,57bの側面58bが嵌合凹部37a,37bの側面38bに圧接している。さらに、嵌合部57a,57bの上面58aが嵌合凹部37a,37bの上面38aに圧接し、嵌合部57a,57bの下面58cが閉塞部20の下板部21の上面21aに圧接している。すなわち、一対の脚部55a,55bが外側部材2内に圧接しており、外側部材2と内側部材4とを弾性的に連結している。
ここで、図3に示すように、防振装置1は、弾性体5が外側部材2内に組み込まれたとき、一対の挟み込み壁部23a,23bと、内側部材4とは、弾性体5を介して車両左右方向Y(すなわち外側部材2の中心軸線Oの軸方向)で各別に対向している。これにより、弾性体5は、一方側の挟み込み壁部23aと内側部材4の本体筒部41との間、および他方側の挟み込み壁部23bと内側部材4の本体筒部41との間に圧縮された状態で配設される。
次に、実施形態の防振装置1の作用について説明する。
図2に示すように、外側部材2を車体フレームFに取り付けるとともに、内側部材4をエンジンブラケット80に取り付ける。これにより、内側部材4に不図示のエンジンの荷重(静荷重)が作用し、内側部材4が外側部材2に対して相対的に下側に変位し、一対の脚部55a,55bが圧縮されて短縮される。このとき、圧入筒部30の頂壁32および圧入筒部30の両側壁部33a,33b(図2参照)と、エンジンブラケット80の取付片81を覆う緩衝部材85との間には、所定の隙間が形成された状態となっている。
次に、図示せぬエンジンブラケット80を介してエンジンの振動が内側部材4に入力されると、内側部材4が外側部材2に対して相対的に変位する。このとき、エンジンの振動が弾性体5によって吸収されるので、外側部材2を介して車体フレームFに伝達される振動が低減される。
また、弾性体5は、一対の脚部55a,55bを圧縮させた状態で外側部材2の圧入筒部30内に組み付けられているので、リバウンド時にも一対の脚部55a,55bに引張力が作用せず圧縮された状態となっている。これにより、リバウンド時であっても、一対の嵌合部57a,57bが嵌合凹部37a,37bに押し付けられた状態となっているので、一対の嵌合部57a,57bが嵌合凹部37a,37bから離反するのが抑制される。したがって、一対の脚部55a,55bは、常に外側部材2内に圧接した状態となっている。
ここで、例えば車両が急加速したり急減速したりするときに、エンジンが車両前後方向Xに変位し、内側部材4が外側部材2に対して相対的に車両前後方向Xに大変位する場合がある。このとき、エンジンブラケット80の取付片81を覆う緩衝部材85が圧入筒部30の両側壁部33a,33bに当接する。これにより、圧入筒部30の両側壁部33a,33bがサイドストッパー部として機能し、内側部材4の車両前後方向Xへの変位が規制されて、車両前後方向Xの振動にともなう一対の脚部55a,55bの伸縮変形が制限される。
また、このとき、一対の脚部55a,55bには引張力が作用せず、常に一対の脚部55a,55bが圧縮された状態となっている。したがって、一対の脚部55a,55bは、常に外側部材2内に圧接した状態となっている。
また、図3に示すように、例えば車両が急カーブしたりするときに、エンジンが車両左右方向Yに変位し、内側部材4が外側部材2に対して相対的に車両左右方向Yに変位する場合がある。ここで、一対の挟み込み壁部23a,23bと内側部材4とが中心軸線Oの軸方向(車両左右方向Y)で対向していない場合(すなわち、一対の挟み込み壁部23a,23bの間に内側部材4が配設されていない場合)には、弾性体5が車両左右方向Yに容易に伸縮変形してしまい、車両左右方向Yにおける弾性体5の剛性が十分に確保できないおそれがある。
これに対して、本実施形態では、図3に示すように、一対の挟み込み壁部23a,23bと、内側部材4とが、弾性体5を介して中心軸線Oの軸方向(車両左右方向Y)で各別に対向している。したがって、車両左右方向Yの振動にともなう弾性体5の車両左右方向Yの伸縮変形は、一対の挟み込み壁部23a,23bの間に配設された内側部材4により抑制されるため、車両左右方向Yにおける弾性体5の剛性が十分に確保される。
本実施形態によれば、弾性体5が外側部材2内に圧入されているので、弾性体5が外側部材2の内面に、例えば加硫接着等により接着されている場合と比較して、弾性体5の耐久性を高めることができる。
また、一対の挟み込み壁部23a,23bと内側部材4とが、弾性体5を介して中心軸線Oの軸方向で各別に対向しているので、弾性体5を、一対の挟み込み壁部23a,23bのみならず、一方側の挟み込み壁部23aと内側部材4との間、並びに他方側の挟み込み壁部23bと内側部材4との間の双方で挟み込むことが可能になり、この防振装置1の前記軸方向の剛性を高めることができる。
以上より、弾性体5の耐久性を高めつつ、防振装置1の前記軸方向の剛性を高めることができる。
また、弾性体5の本体部51から外側部材2の内周面に向けて突出し、外側部材2内に圧接する一対の脚部55a,55bを備え、この一対の脚部55a,55bが外側部材2内に圧接されているので、防振装置1の前記軸方向、すなわち中心軸線Oの軸方向(車両左右方向Y)のばね定数と、水平方向のうち一対の脚部55a,55bが突出する車両前後方向Xのばね定数と、を容易に大きく異ならせることが可能となり、防振装置1の設計の自由度を向上させることができる。
なお、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
実施形態では、防振装置1がエンジンを車体フレームFにマウントさせるための車両用エンジンマウントとして適用される場合を例に説明をしたが、防振装置1の適用はエンジンマウントに限定されない。防振装置1は、例えば車両用のサスペンションブッシュや工場に設置される産業機械のマウント等として適用されてもよい。
実施形態では、外側部材2が振動受部である車体フレームFに連結され、内側部材4が振動発生部であるエンジンブラケット80に連結されていたが、内側部材4が振動受部である車体フレームFに連結され、外側部材2が振動発生部であるエンジンブラケット80に連結されていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 防振装置
2 外側部材
4 内側部材
5 弾性体
51 本体部
55a,55b 一対の脚部
23a,23b 一対の挟み込み壁部
80 エンジンブラケット(振動発生部)
F 車体フレーム(振動受部)
O 中心軸線(外側部材の中心軸線)
P 中心軸線(本体部の中心軸線)

Claims (2)

  1. 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の外側部材と、
    前記振動発生部および前記振動受部のうちのいずれか他方に連結される内側部材と、
    これら外側部材と内側部材とを弾性的に連結する弾性体と、
    を備える防振装置であって、
    前記弾性体は、前記外側部材内に圧入され、
    前記外側部材には、前記弾性体を該外側部材の中心軸線に沿う軸方向の両側から挟み込む一対の挟み込み壁部が配設され、
    これら挟み込み壁部と、前記内側部材と、は、前記弾性体を介して前記軸方向で各別に対向していることを特徴とする防振装置。
  2. 請求項1に記載の防振装置であって、
    前記外側部材の中心軸線が水平方向に沿って延在し、
    前記内側部材は、鉛直方向に延びる筒状に形成され、
    前記弾性体は、内周面が前記内側部材の外周面に接着された筒状の本体部と、該本体部から前記外側部材の内周面に向けて突出し、該外側部材内に圧接する一対の脚部と、を備えていることを特徴とする防振装置。
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