JP2014185569A - 火花点火式内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の構成に関わらずノッキングのレベルを目標レベルに確実に維持する。
【解決手段】ベース筒内容積を学習値により補正することにより補正筒内容積VCを算出する。補正筒内容積VCを与えるクランク角CA50Cとベースクランク角CA50Bとの差であるクランク角補正値ΔCACを算出し、ベース点火時期をクランク角補正値ΔCACおよびフィードバック補正値により補正する。クランク角補正値の絶対値|ΔCAC|があらかじめ定められた限界値よりも大きいときにはクランク角補正値の絶対値が限界値よりも小さくなるように補正クランク角CA50CをCA50CXまで変更する。また、変更された補正クランク角における筒内容積VXが補正筒内容積VCになるように可変圧縮比機構により機械圧縮比を変更する。
【選択図】図17

Description

本発明は火花点火式内燃機関に関する。
機関運転状態に基づいてベース点火時期を算出し、ノッキングセンサにより検出されるノッキングのレベルが目標レベルになるようにベース点火時期を補正するためのフィードバック補正値を算出し、ベース点火時期をフィードバック補正値および学習値により補正する内燃機関の点火時期制御装置が公知である(特許文献1参照)。フィードバック補正値が基準値から定常的に逸脱した状態に維持されるのは制御上好ましくない。そこで特許文献1では、基準値に対するフィードバック補正値の定常的な偏差を学習値に設定し、ベース点火時期をフィードバック補正値および学習値により補正している。その結果、フィードバック補正値が基準値から定常的に逸脱するのが阻止される。
特許文献1では、学習値が機関負荷および機関回転数により定まる機関運転状態に関連付けて設定される。
特開2011−256725号公報
しかしながら、ノッキングのレベルは燃焼状態に依存し、燃焼状態に影響を与える機関パラメータは機関負荷および機関回転数に限られない。例えば、機械圧縮比を変更可能な内燃機関では、機械圧縮比が変更されると燃焼状態が変更されるのでノッキングのレベルが変更される。このため、機械圧縮比を変更可能な内燃機関において特許文献1に記載の学習値により点火時期制御を行なっても、ノッキングのレベルを目標レベルに維持できないおそれがある。吸気弁の閉弁時期を変更可能な内燃機関でも、吸気弁の閉弁時期が変更されるとノッキングのレベルが変更されるので、同様の問題が生じうる。
機械圧縮比や吸気弁の閉弁時期を考慮して、即ち内燃機関の構成を考慮して学習値を設定すればこの問題は解決できるかもしれない。しかしながら、ノッキングに影響を与えるおよそすべてのパラメータに関連付けて学習値を設定することは極めて困難であり、現実的でない。
本発明によれば、機関運転状態に基づいてベース点火時期を算出し、ノックセンサにより検出されるノッキングのレベルが目標レベルになるようにベース点火時期を補正するためのフィードバック補正値を算出し、ベース点火時期でもって燃焼が行われたと仮定したときに燃焼割合があらかじめ定められた設定割合となるクランク角であるベースクランク角と、ベースクランク角における筒内容積であるベース筒内容積とを算出し、ベース筒内容積を学習値により補正することにより補正筒内容積を算出し、補正筒内容積が得られるクランク角である補正クランク角を算出し、ベースクランク角に対する補正クランク角の偏差であるクランク角補正値を算出し、ベース点火時期をフィードバック補正値およびクランク角補正値により補正する、火花点火式内燃機関であって、火花点火式内燃機関が筒内容積を変更することにより機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構を備えており、クランク角補正値の絶対値があらかじめ定められた限界値よりも大きいときにはクランク角補正値の絶対値が限界値よりも小さくなるように補正クランク角を変更すると共に変更された補正クランク角における筒内容積が補正筒内容積になるように可変圧縮比機構により機械圧縮比を変更する、火花点火式内燃機関が提供される。
内燃機関の構成に関わらずノッキングのレベルを目標レベルに確実に維持することができる。
火花点火式内燃機関の全体図である。 可変圧縮比機構の分解斜視図である。 図解的に表した内燃機関の側面断面図である。 可変バルブタイミング機構を示す図である。 吸気弁および排気弁のリフト量を示す図である。 ベース点火時期SABのマップを示す図である。 フィードバック補正値の算出方法を説明するタイムチャートである。 フィードバック補正値の算出ルーチンを示すフローチャートである。 点火時期の偏差と燃焼割合が50%となるクランク角の偏差の関係を説明する線図である。 クランク角補正値ΔCACと筒内容積補正値ΔVCの関係を示す線図である。 ベース筒内容積VBのマップを図である。 筒内容積、クランク角、および機械圧縮比εの関係を示す図である。 筒内容積の変化量の違いを説明する線図である。 学習値ΔVLの変化を示すタイムチャートである。 学習値ΔVLの算出方法を説明する線図である。 補正値Δvd1,Δvd2のマップを示す図である。 点火時期補正作用を説明する線図である。 点火時期補正作用を説明する線図である。 点火時期制御ルーチンのフローチャートである。 点火時期制御ルーチンのフローチャートである。 学習値算出ルーチンのフローチャートである。 補正値rd1,rd2のマップを示す図である。 本発明による別の実施例の点火時期制御ルーチンのフローチャートである。 本発明による別の実施例の点火時期制御ルーチンのフローチャートである。 本発明による別の実施例の学習値算出ルーチンのフローチャートである。 分配係数rのマップを示す図である。 本発明による更に別の実施例の点火時期制御ルーチンのフローチャートである。 本発明による更に別の実施例の点火時期制御ルーチンのフローチャートである。 本発明による更に別の実施例の学習値算出ルーチンのフローチャートである。
図1に火花点火式内燃機関の側面断面図を示す。
図1を参照すると、1はクランクケース、2はシリンダブロック、3はシリンダヘッド、4はピストン、5は燃焼室、6は燃焼室5の頂面中央部に配置された点火栓、7は吸気弁、8は吸気ポート、9は排気弁、10は排気ポートを夫々示す。吸気ポート8は吸気枝管11を介してサージタンク12に連結され、各吸気枝管11には夫々対応する吸気ポート8内に向けて燃料を噴射するための燃料噴射弁13が配置される。なお、燃料噴射弁13は各吸気枝管11に取付ける代りに各燃焼室5内に配置してもよい。
サージタンク12は吸気ダクト14を介してエアクリーナ15に連結され、吸気ダクト14内にはアクチュエータ16によって駆動されるスロットル弁17と例えば熱線を用いた吸入空気量検出器18とが配置される。一方、排気ポート10は排気マニホルド19を介して例えば三元触媒を内蔵した触媒コンバータ20に連結され、排気マニホルド19内には空燃比センサ21が配置される。更に、シリンダブロック2にはノッキングのレベルを検出するためのノックセンサ22が取り付けられる。
一方、図1に示される実施例ではクランクケース1とシリンダブロック2との連結部にクランクケース1とシリンダブロック2のシリンダ軸線方向の相対位置を変化させて筒内容積を変更することにより機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構Aが設けられており、更に燃焼室5内に実際に供給される吸入空気量を制御するために吸気弁7の閉弁時期を制御可能な可変バルブタイミング機構Bが設けられている。なお、機械圧縮比はピストンが圧縮上死点にあるときの筒内容積に対するピストンが圧縮下死点にあるときの筒内容積の比として定義される。
電子制御ユニット30はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス31によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッサ)34、入力ポート35および出力ポート36を具備する。吸入空気量検出器18の出力信号、空燃比センサ21の出力信号、およびノックセンサ22の出力信号は夫々対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。また、アクセルペダル40にはアクセルペダル40の踏込み量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ41が接続され、負荷センサ41の出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。更に入力ポート35にはクランクシャフトが例えば30°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ42が接続される。一方、出力ポート36は対応する駆動回路38を介して点火栓6、燃料噴射弁13、スロットル弁駆動用アクチュエータ16、可変圧縮比機構Aおよび可変バルブタイミング機構Bに接続される。
図2は図1に示す可変圧縮比機構Aの分解斜視図を示しており、図3は図解的に表した内燃機関の側面断面図を示している。図2を参照すると、シリンダブロック2の両側壁の下方には互いに間隔を隔てた複数個の突出部50が形成されており、各突出部50内には夫々断面円形のカム挿入孔51が形成されている。一方、クランクケース1の上壁面上には互いに間隔を隔てて夫々対応する突出部50の間に嵌合せしめられる複数個の突出部52が形成されており、これらの各突出部52内にも夫々断面円形のカム挿入孔53が形成されている。
図2に示されるように一対のカムシャフト54,55が設けられており、各カムシャフト54,55上には一つおきに各カム挿入孔51内に回転可能に挿入される円形カム56が固定されている。これらの円形カム56は各カムシャフト54,55の回転軸線と共軸をなす。一方、各円形カム56間には図3においてハッチングで示すように各カムシャフト54,55の回転軸線に対して偏心配置された偏心軸57が延びており、この偏心軸57上に別の円形カム58が偏心して回転可能に取付けられている。図2に示されるようにこれら円形カム58は各円形カム56間に配置されており、これら円形カム58は対応する各カム挿入孔53内に回転可能に挿入されている。
図3(A)に示すような状態から各カムシャフト54,55上に固定された円形カム56を図3(A)において実線の矢印で示される如く互いに反対方向に回転させると偏心軸57が下方中央に向けて移動するために円形カム58がカム挿入孔53内において図3(A)の破線の矢印に示すように円形カム56とは反対方向に回転し、図3(B)に示されるように偏心軸57が下方中央まで移動すると円形カム58の中心が偏心軸57の下方へ移動する。
図3(A)と図3(B)とを比較するとわかるようにクランクケース1とシリンダブロック2の相対位置は円形カム56の中心と円形カム58の中心との距離によって定まり、円形カム56の中心と円形カム58の中心との距離が大きくなるほどシリンダブロック2はクランクケース1から離れる。シリンダブロック2がクランクケース1から離れるとピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室5の容積は増大し、従って各カムシャフト54,55を回転させることによってピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室5の容積を変更することができる。
図2に示されるように各カムシャフト54,55を夫々反対方向に回転させるために駆動モータ59の回転軸には夫々螺旋方向が逆向きの一対のウォームギア61,62が取付けられており、これらウォームギア61,62と噛合する歯車63,64が夫々各カムシャフト54,55の端部に固定されている。この実施例では駆動モータ59を駆動することによってピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室5の容積を広い範囲に亘って変更することができる。なお、図1から図3に示される可変圧縮比機構Aは一例を示すものであっていかなる形式の可変圧縮比機構でも用いることができる。
一方、図4は図1において吸気弁7を駆動するためのカムシャフト70の端部に取付けられた可変バルブタイミング機構Bを示している。図4を参照すると、この可変バルブタイミング機構Bは機関のクランク軸によりタイミングベルトを介して矢印方向に回転せしめられるタイミングプーリ71と、タイミングプーリ71と一緒に回転する円筒状ハウジング72と、吸気弁駆動用カムシャフト70と一緒に回転しかつ円筒状ハウジング72に対して相対回転可能な回転軸73と、円筒状ハウジング72の内周面から回転軸73の外周面まで延びる複数個の仕切壁74と、各仕切壁74の間で回転軸73の外周面から円筒状ハウジング72の内周面まで延びるベーン75とを具備しており、各ベーン75の両側には夫々進角用油圧室76と遅角用油圧室77とが形成されている。
各油圧室76,77への作動油の供給制御は作動油供給制御弁78によって行われる。この作動油供給制御弁78は各油圧室76,77に夫々連結された油圧ポート79,80と、油圧ポンプ81から吐出された作動油の供給ポート82と、一対のドレインポート83,84と、各ポート79,80,82,83,84間の連通遮断制御を行うスプール弁85とを具備している。
吸気弁駆動用カムシャフト70のカムの位相を進角すべきときは図4においてスプール弁85が右方に移動せしめられ、供給ポート82から供給された作動油が油圧ポート79を介して進角用油圧室76に供給されると共に遅角用油圧室77内の作動油がドレインポート84から排出される。このとき回転軸73は円筒状ハウジング72に対して矢印方向に相対回転せしめられる。
これに対し、吸気弁駆動用カムシャフト70のカムの位相を遅角すべきときは図4においてスプール弁85が左方に移動せしめられ、供給ポート82から供給された作動油が油圧ポート80を介して遅角用油圧室77に供給されると共に進角用油圧室76内の作動油がドレインポート83から排出される。このとき回転軸73は円筒状ハウジング72に対して矢印と反対方向に相対回転せしめられる。
回転軸73が円筒状ハウジング72に対して相対回転せしめられているときにスプール弁85が図4に示される中立位置に戻されると回転軸73の相対回転動作は停止せしめられ、回転軸73はそのときの相対回転位置に保持される。従って可変バルブタイミング機構Bによって吸気弁駆動用カムシャフト70のカムの位相を所望の量だけ進角させることができ、遅角させることができることになる。
図5において実線は可変バルブタイミング機構Bによって吸気弁駆動用カムシャフト70のカムの位相が最も進角されているときを示しており、破線は吸気弁駆動用カムシャフト70のカムの位相が最も遅角されているときを示している。従って吸気弁7の開弁期間は図5において実線で示す範囲と破線で示す範囲との間で任意に設定することができ、従って吸気弁7の閉弁時期も図5において矢印Cで示す範囲内の任意のクランク角に設定することができる。
図1および図4に示される可変バルブタイミング機構Bは一例を示すものであって、例えば吸気弁の開弁時期を一定に維持したまま吸気弁の閉弁時期のみを変えることのできる可変バルブタイミング機構等、種々の形式の可変バルブタイミング機構を用いることができる。
本発明による実施例では、例えば次のようなサイクルが行われる。即ち、機関負荷が第1の設定負荷よりも高いときには、機械圧縮比を予め定められた圧縮比以下に維持すると共に吸気弁の閉弁時期を吸気下死点に近い側に維持しつつスロットル開度を制御することにより吸入空気量が制御されるサイクルが行われる。機関負荷が第1の設定負荷よりも低くかつ第1の設定負荷よりも低く設定された第2の設定負荷よりも高いときには、機械圧縮比を予め定められた圧縮比以上、例えば最大機械圧縮比に維持すると共にスロットル弁を全開に維持しつつ吸気弁の閉弁時期を制御することにより吸入空気量が制御されるサイクルが行われる。機関負荷が第2の設定負荷よりも低いときには、機械圧縮比を予め定められた圧縮比以上に維持すると共に吸気弁の閉弁時期を吸気下死点から遠い側に維持しつつスロットル開度を制御することにより吸入空気量が制御されるサイクルが行われる。
さて、本発明による実施例では点火時期SAFは次式(1)から算出される。
SAF=SAB+ΔCAFB+ΔCAC …(1)
式(1)において、SABはベース点火時期、ΔCAFBはフィードバック補正値、ΔCACはクランク角補正値をそれぞれ表している。
ベース点火時期SABは機関状態が基準状態にあるときにノッキングのレベルを目標レベルにするのに必要な点火時期であって、機関運転状態、例えば機関負荷Lおよび機関回転数Neの関数として図6に示されるマップの形で予めROM32内に記憶されている。なお、基準状態は、吸気温、機関冷却水温、燃焼室内壁面に付着しているデポジットの量、オクタン価のような燃料性状といったノッキングのレベルに影響を与えるパラメータがそれぞれ対応する基準値にある状態をいう。
フィードバック補正値ΔCAFBはノックセンサ22により検出されるノッキングのレベルが目標レベルになるようにベース点火時期SABを補正するためのものであり、補正する必要がないときには基準値であるゼロにされる。
即ち、図7に示されるように、時間ta1においてノッキングのレベルKLVが目標レベルTKLVの上限値KLVUよりも大きくなるとフィードバック補正値ΔCAFBが増大される。即ち、点火時期SAFが遅角される。次いで、時間ta2においてノッキングのレベルKLVが目標レベルTKLVになるとフィードバック補正値ΔCAFBが保持される。次いで、時間ta3においてノッキングのレベルKLVが目標レベルTKLVの下限値KLVLよりも小さくなるとフィードバック補正値ΔCAFBが減少される。即ち、点火時期SAFが進角される。次いで、時間ta4においてノッキングのレベルKLVが目標レベルTKLVになるとフィードバック補正値ΔCAFBが保持される。
図8はフィードバック補正値ΔCAFBの算出ルーチンを示している。このルーチンは一定時間ごとの割り込みによって実行される。
図8を参照すると、ステップ101ではノッキングのレベルKLVが上限値KLVUよりも大きいか否かが判別される。KLV>KLVUのときには次いでステップ102に進み、フィードバック補正値ΔCAFBが一定値dFB増大される。これに対し、KLV≦KLVUのときには次いでステップ103に進み、ノッキングのレベルKLVが下限値KLVLよりも小さいか否かが判別される。KLV<KLVLのときには次いでステップ104に進み、フィードバック補正値ΔCAFBが一定値dFB減少される。これに対し、KLV≧KLVLのときには処理サイクルを終了する。即ち、フィードバック補正値ΔCAFBが保持される。
一方、クランク角補正値ΔCACは後述する筒内容積補正値ΔVCをクランク角に換算したものであり、補正する必要がないときには基準値であるゼロにされる。
ところで、図9には、点火時期SAXでもって燃焼が行われたときの燃焼期間Xが模式的に示されており、このときに燃焼割合が予め定められた設定割合となるクランク角がCA50Xで示されている。本発明による実施例では設定割合は50%に設定されている。また、点火時期SAYでもって燃焼が行われたときの燃焼期間Yが模式的に示されており、このときに燃焼割合が50%となるクランク角がCA50Yで示されている。図9に示される例では、燃焼X,Yにおいて点火時期がΔSA(=SAY−SAX)だけ異なっており、燃焼割合が50%となるクランク角がΔCA50(=CA50Y−CA50X)だけ異なっている。
本発明による実施例では、点火時期の偏差ΔSAと、燃焼割合が50%となるクランク角の偏差ΔCA50が互いに等しいと仮定している。従って、例えば点火時期が一定クランク角ΔCAだけ遅角されると、燃焼割合が50%となるクランク角も一定クランク角ΔCAだけ遅角される。言い換えると、燃焼割合が50%となるクランク角を一定クランク角ΔCAだけ遅角するためには点火時期をΔCAだけ遅角すればよい。
なお、任意のクランク角における筒内圧および筒内容積をP,Vで表し、燃焼開始時期における筒内圧および筒内容積をP0,V0で表し、燃焼終了時期における筒内圧および筒内容積をPf,Vfで表し、比熱比をκで表すと、燃焼割合(%)は次式(2)で表される。
燃焼割合(%)=(P・Vκ−P0・V0κ)/(Pf・Vfκ−P0・V0κ)・100 …(2)
次に、図10を参照して本発明による実施例における点火時期補正制御を説明する。
本発明による実施例では、まず、ベース点火時期SABでもって燃焼が行われたと仮定したとき、即ち補正が行われないと仮定したときに燃焼割合が50%となるクランク角をベースクランク角CA50Bと称すると、ベースクランク角CA50Bにおける筒内容積であるベース筒内容積VBが算出される。ベース筒内容積VBは機関運転状態、例えば機関負荷Lおよび機関回転数Neの関数として図11に示されるマップの形で予めROM32内に記憶されている。
次いで、ベース筒内容積VBを補正することにより補正筒内容積VCが算出される。
一方、ベースクランク角CA50Bがベース筒内容積VBおよび機械圧縮比εから算出される。また、補正筒内容積VCが得られるクランク角である補正クランク角CA50Cが補正筒内容積VCおよび機械圧縮比εから算出される。本発明による実施例では、クランク角CA、筒内容積Vおよび機械圧縮比εの関係は図12に示されるマップの形で予めROM32内に記憶されている。
次いで、ベースクランク角CA50Bに対する補正クランク角CA50Cの偏差ΔCACが算出される(ΔCAC=CA50C−CA50B)。この偏差ΔCACはベース筒内容積VBを補正筒内容積VCに変更するのに必要なクランク角であり、上述のクランク角補正値ΔCACに設定される。
即ち、ベース筒内容積VBを補正筒内容積VCに補正するために、ベースクランク角CA50Bがクランク角補正値ΔCACだけ補正される。ベースクランク角CA50Bをクランク角補正値ΔCACだけ補正するために、ベース点火時期SABがクランク角補正値ΔCACだけ補正される。
このように、本発明による実施例では、ベース筒内容積VBが補正される。このようにしているのは次の理由による。即ち、本願発明者らによれば、ノッキングのレベルは燃焼期間における筒内容積と強く相関していることが判明している。従って、ノッキングのレベルを正確に制御するには燃焼期間における筒内容積を正確に制御する必要がある。一方、図13(A)に示されるように、クランク角を一定値dCAだけ変更させたときに得られる筒内容積の変化量は変化前のクランク角に応じて異なる。即ち、クランク角が圧縮上死点TDCに近いとき即ちクランク角が小さいときには筒内容積は比較的小さな量dVSだけ変化し、クランク角が圧縮上死点TDCから離れているとき即ちクランク角が大きいときには筒内容積は比較的大きな量dVLだけ変化する。このため、ベース点火時期VBをただ単にクランク角dCAだけ補正すると、ベース点火時期SABが小さいときには筒内容積の変化量が小さくなり、ベース点火時期SABが大きいときには筒内容積の変化量が大きくなってしまう。その結果、燃焼期間における筒内容積を、ノッキングのレベルを目標レベルに維持する筒内容積に維持するのが困難になる。
そこで本発明による実施例では、補正筒内容積VCを算出し、ベース点火時期SABを補正筒内容積VCまで変更するのに必要なクランク角であるクランク角補正値ΔCACを算出し、クランク角補正値ΔCACでもってベース点火時期SABを補正するようにしている。
本発明による実施例では、補正筒内容積VCが次のようにして算出される。即ち、まず筒内容積補正値ΔVCが算出される。次いで、補正筒内容積VCが次式(3)から算出される。
VC=VB+ΔVC …(3)
本発明による実施例では、筒内容積補正値ΔVCは次式(4)から算出される。
ΔVC=ΔVL+ΔVD …(4)
式(4)において、ΔVLは学習値、ΔVDは外乱補正値をそれぞれ表している。
学習値ΔVLは機関状態を基準状態から逸脱させる外乱のうち個別に判別不能なもの、例えば燃焼室内壁面に付着しているデポジットの量および燃料の性状を補償するためのものであり、補正する必要がないときには基準値であるゼロにされる。一方、外乱補正値ΔVDは機関状態を基準状態から逸脱させる外乱のうちセンサ等により検出可能な外乱、例えば吸気温および機関冷却水温を補償するためのものであり、補正する必要がないときには基準値であるゼロにされる。
学習値ΔVLはフィードバック補正値ΔCAFBが基準値から大きく逸脱しないように更新される。即ち、図14に示されるように、時間tb1においてフィードバック補正値ΔCAFBが許容範囲ARの上限値ARUよりも大きくなると、学習値ΔVLがステップ状に増大されると共にフィードバック補正値ΔCAFBがステップ状に基準値まで戻される。一方、時間tb2においてフィードバック補正値ΔCAFBが許容範囲ARの下限値ARLよりも小さくなると、学習値ΔVLがステップ状に減少されると共にフィードバック補正値ΔCAFBがステップ状に基準値まで戻される。このようにすると、フィードバック補正値ΔCAFBが基準値から大きく逸脱するのが阻止され、制御性が向上する。
次に、図15を参照して学習値ΔVLの算出方法を説明する。図15を参照すると、前回の燃焼におけるベース筒内容積VBp、前回の燃焼におけるベースクランク角CA50Bp、前回の燃焼において燃焼割合が50%となったクランク角CA50Fp、および前回の燃焼において燃焼割合が50%となったクランク角CA50Fpにおける筒内容積である前回筒内容積VFpが示されている。また、図15において、ΔCAFpは前回の燃焼におけるベースクランク角CA50Bpに対する前回の燃焼において燃焼割合が50%となったクランク角CA50Fpの偏差を示しており(ΔCAFp=CA50Fp−CA50Bp)、ΔVFpは前回の燃焼におけるベース筒内容積VBpに対する前回筒内容積VFpの偏差を示している(ΔVFp=VFp−VBp)。
前回の燃焼では、ベース点火時期SABがフィードバック補正値ΔCAFBおよびクランク角補正値ΔCACにより補正され、それによりベースクランク角CA50Bpがクランク角偏差ΔCAFpだけ補正されている。クランク角偏差ΔCAFpを筒内容積の偏差に換算すると筒内容積偏差ΔVFpとなる。即ち、前回の燃焼において、ノッキングのレベルを目標レベルに維持するのにベース筒内容積VBpを筒内容積偏差ΔVFpだけ補正する必要があったのである。
そこで本発明による実施例では、この筒内容積偏差ΔVFpが学習値ΔVLに設定される。その結果、ベース筒内容積VBに対する定常的な補正を学習値ΔVLにより行うことができる。
筒内容積偏差ΔVFpは次のようにして算出される。即ち、前回の燃焼におけるクランク角偏差ΔCAFpは前回の燃焼におけるフィードバック補正値ΔCAFBとクランク角補正値ΔCACの合計として記憶されている。前回の燃焼におけるベースクランク角CA50Bpに前回の燃焼におけるクランク角偏差ΔCAFpを加算することにより、前回の燃焼において燃焼割合が50%となったクランク角CA50Fpが算出される(CA50Fp=CA50Bp+ΔCAFp)。次いで、クランク角CA50Fpにおける筒内容積VFpが図12のマップを用いて算出される。次いで、筒内容積偏差ΔVFpが算出される(ΔVFp=VFp−VBp)。
一方、外乱補正値ΔVDは例えば次式(5)から算出される。
ΔVD=Δvd1+Δvd2 …(5)
補正値Δvd1は上述の基準状態を構成する基準吸気温からの吸気温の逸脱を補償する補正値であり、補正値Δvd2は上述の基準状態を構成する基準水温からの機関冷却水温THWの逸脱を補償する補正値である。これら補正値Δvd1,Δvd2は筒内容積の偏差に換算された値として、図16(A),16(B)に示されるマップの形で予めROM32内に記憶されている。なお、吸気温Taは吸気ダクト14に取り付けられた吸気温センサにより検出され、機関冷却水温THWはシリンダブロック2に取り付けられた水温センサにより検出される。別の実施例では、基準状態を構成する他のパラメータ、例えば機関潤滑油温も考慮される。
ところで、本発明による実施例では、図10を参照して説明したように、ベースクランク角CA50Bがクランク角補正値ΔCACだけ補正され、それにより燃焼期間における筒内容積が補正される。この場合、クランク角補正値ΔCACの絶対値が大きいとベース点火時期SABが大きく補正されることになる。その結果、点火時期SABが大幅に遅角され、排気ガス温度が過度に上昇されるおそれがある。例えば燃料噴射量を増量すればこの排気温度の上昇を抑制することができるが、燃料消費量が増大してしまう。従って、クランク角補正値ΔCACの絶対値が大きいと燃費及び性能の点で好ましくない。一方、図1に示される内燃機関では可変圧縮比機構Aにより機械圧縮比を変更することにより燃焼期間における筒内容積を変更することができる。
そこで本発明による実施例では、クランク角補正値の絶対値|ΔCAC|があらかじめ定められた限界値LMTよりも大きいときには、クランク角補正値の絶対値|ΔCAC|が限界値LMTよりも小さくなるように補正クランク角CA50Cを変更すると共に変更された補正クランク角における筒内容積が補正筒内容積VCになるように可変圧縮比機構Aにより機械圧縮比εを変更している。具体的に言うと、クランク角補正値ΔCACが正の限界値(+LMT)よりも大きいときにはクランク角補正値ΔCACが正の限界値(+LMT)よりも小さくなるように補正クランク角CA50Cが減少され、変更された補正クランク角における筒内容積がVCになるように機械圧縮比εが低下される。あるいは、
クランク角補正値ΔCACが負の限界値(−LMT)よりも小さいときにはクランク角補正値ΔCACが負の限界値(−LMT)よりも大きくなるように補正クランク角CA50Cが増大され、変更された補正クランク角における筒内容積がVCになるように機械圧縮比εが増大される。
図17は、クランク角補正値がΔCACからΔCACXまで減少されるように補正クランク角がCA50CからCA50CXまで減少される例を示している。この場合、機械圧縮比εが維持されていると、変更された補正クランク角CA50CXにおける筒内容積VXは補正筒内容積VCよりも小さくなってしまう。そこで、変更された補正クランク角CA50CXにおける筒内容積VXが補正筒内容積VCになるように可変圧縮比機構Aにより機械圧縮比εが比較的高い機械圧縮比εHから比較的低い機械圧縮比εLに変更される。なお、図17において、曲線CHは機械圧縮比εが比較的高い機械圧縮比εHのときの筒内容積を示しており、曲線CLは機械圧縮比εが比較的低い機械圧縮比εLのときの筒内容積を示している。その結果、点火時期SAFがベース点火時期SABから大きく変動するのを阻止しつつ燃焼期間における筒内容積を正確に変更することができる。
図18に示される例では、クランク角補正値がΔCACからゼロまで減少されるように補正クランク角がCA50CからCA50CXまで減少される。また、変更された補正クランク角CA50CXにおける筒内容積VXが補正筒内容積VCになるように可変圧縮比機構Aにより機械圧縮比εが比較的高いεHから比較的低いεLに変更される。この場合、変更された補正クランク角CA50CXはベースクランク角CA50Bに一致する。従って、ベース点火時期SABはフィードバック補正値ΔCAFBのみによって補正されることになる。
なお、変更された補正クランク角CA50CXにおける筒内容積VXを補正筒内容積VCに一致させるための機械圧縮比εは図12のマップから算出される。
これに対し、クランク角補正値の絶対値|ΔCAC|が限界値LMTよりも小さいときには補正クランク角CA50Cおよび機械圧縮比εは維持される。
図19および図20は本発明による実施例の点火時期制御ルーチンを示している。このルーチンは一定時間ごとの割り込みによって実行される。
図19および図20を参照すると、ステップ201ではベース点火時期SABが図6のマップを用いて算出される。続くステップ202ではフィードバック補正値ΔCAFBの算出ルーチンが実行される。このルーチンは図8に示されている。続くステップ203ではベース筒内容積VBが図11のマップを用いて算出される。続くステップ204では学習値ΔVLが読み込まれる。学習値ΔVLは図21に示されるルーチンによって更新される。続くステップ205では補正値Δvd1,Δvd2が図16(A),16(B)のマップを用いて算出され、外乱補正値ΔVDが算出される(ΔVD=Δvd1+Δvd2)。続くステップ206では筒内容積補正値ΔVCが算出される(ΔVC=ΔVL+ΔVD)。続くステップ207では補正筒内容積VCが算出される(VC=VB+ΔVC)。続くステップ208ではベースクランク角CA50Bが図12のマップを用いて算出される。続くステップ209では補正クランク角CA50Cが図12のマップを用いて算出される。続くステップ210ではクランク角補正値ΔCACが算出される(ΔCAC=CA50C−CA50B)。続くステップ211ではクランク角補正値の絶対値|ΔCAC|が限界値LMTよりも大きいか否かが判別される。|ΔCAC|>LMTのときには次いでステップ212に進み、クランク角補正値ΔCACおよび補正クランク角CA50Cが変更される。続くステップ213では機械圧縮比εが変更される。次いでステップ214に進む。一方、ステップ211において|ΔCAC|≦LMTのときにはステップ214にジャンプする。即ち、クランク角補正値ΔCACおよび機械圧縮比εが変更されない。
ステップ214では点火時期SAFが算出される(SAF=SAB+ΔCAC+ΔCAFB)。続くステップ215では点火時期SAFでもって点火作用が行われる。続くステップ216では今回のルーチンにおけるベース筒内容積VBおよびベースクランク角CA50Bが前回の燃焼におけるベース筒内容積VBpおよびベースクランク角CA50Bとして記憶される。また、今回のルーチンにおける補正値の合計が前回の燃焼におけるクランク角偏差ΔCAFpとして記憶される(ΔCAFp=ΔCAFB+ΔCAC)。
図21は本発明による実施例の学習値ΔVLの更新ルーチンを示している。このルーチンは一定時間ごとの割り込みによって実行される。
図21を参照すると、ステップ301ではフィードバック補正値ΔCAFBが許容範囲AR内か否かが判別される。フィードバック補正値ΔCAFBが許容範囲AR内にあるときには処理サイクルを終了する。即ち、フィードバック補正値ΔCAFBは保持される。これに対し、フィードバック補正値ΔCAFBが許容範囲AR外にあるときには次いでステップ302に進み、前回の燃焼におけるベース筒内容積VBpが読み込まれる。続くステップ303では前回の燃焼におけるクランク角偏差ΔCAFpが読み込まれる。続くステップ304では前回の燃焼におけるクランク角CA50Fpが算出される(CA50Fp=CA50Bp+ΔCAFp)。続くステップ305ではクランク角CA50Fpにおける筒内容積VFpが図12のマップから算出される。続くステップ306では筒内容積偏差ΔVFpが算出される(ΔVFp=VFp−VBp)。続くステップ307では筒内容積偏差ΔVFpが学習値ΔVLに設定される。続くステップ308ではフィードバック補正値ΔCAFBが基準値であるゼロに戻される。
従って、本発明による実施例では、ベース点火時期SABが算出され、フィードバック補正値ΔCAFBが算出され、ベースクランク角CA50Bとベース筒内容積VBが算出され、ベース筒内容積VBを学習値ΔVLにより補正することにより補正筒内容積VCが算出され、補正クランク角CA50Cが算出され、クランク角補正値ΔCACが算出され、ベース点火時期SABがフィードバック補正値ΔCAFBおよびクランク角補正値ΔCACにより補正されるということになる。また、前回筒内容積VFpが算出され、筒内容積偏差ΔVFpが算出され、筒内容積偏差ΔVFpに基づいて学習値ΔVLが更新されるということになる。
次に本発明による別の実施例を説明する。図15を参照して説明した前回筒内容積VFpは筒内容積偏差ΔVFpを用いて次式(6)のように表すことができる。
VFp=VBp+ΔVFp …(6)
上述した実施例では、筒内容積偏差ΔVFpが学習値ΔVLに設定される。この場合、筒内容積偏差ΔVFpが筒内容積偏差の形の学習値ΔVLに置換されたと考えることができる。
これに対し、筒内容積の変化率RL(=ΔVFp/VBp)を用いると、前回筒内容積VFpは次式(7)のように表すことができる。
VFp=VBp・(1+RL) …(7)
一方、上述の外乱補正値ΔVDはセンサ等により検出可能な外乱を筒内容積偏差の形で補償するものであると考えることができる。
しかしながら、センサ等により検出可能な外乱を筒内容積変化率の形の外乱補正値により補償することもできる。この場合の外乱補正値をRDで表すと、外乱補正値RDは例えば次式(8)から算出される。
RD=rd1・rd2 …(8)
補正値rd1は基準状態を構成する基準吸気温からの吸気温の逸脱を補償する補正値であり、補正値rd2は上述の基準状態を構成する基準水温からの機関冷却水温THWの逸脱を補償する補正値である。これら補正値rd1,r2は筒内容積変化率に換算された値として、図22(A),22(B)に示されるマップの形で予めROM32内に記憶されている。
そうすると、筒内容積変化率RLを学習値に設定し、外乱補正値RDを用いると、補正筒内容積VCは次式(9)により算出することができる。
VC=VB・(1+RL)・(1+RD) …(9)
本発明による別の実施例では、式(9)から補正筒内容積VCが算出される。
この場合、筒内容積偏差ΔVFpが筒内容積変化率の形の学習値RLに置換されたと考えることができる。ただし、この場合の学習値RLは筒内容積偏差に基づくことなく筒内容積変化率に基づいて更新される。これに対し、図1から図18に示される実施例では学習値ΔVLは筒内容積変化率に基づくことなく筒内容積偏差に基づいて更新される。
図23および図24は本発明による別の実施例の点火時期制御ルーチンを示している。このルーチンは一定時間ごとの割り込みによって実行される。
図23および図24を参照すると、ステップ201ではベース点火時期SABが図6のマップを用いて算出される。続くステップ202ではフィードバック補正値ΔCAFBの算出ルーチンが実行される。このルーチンは図8に示されている。続くステップ203ではベース筒内容積VBが図11のマップを用いて算出される。続くステップ204aでは学習値RLが読み込まれる。学習値RLは図25に示されるルーチンによって更新される。続くステップ205aでは補正値rd1,rd2が図22(A),22(B)のマップを用いて算出され、外乱補正値RDが算出される(RD=rd1・rd2)。続くステップ207aでは補正筒内容積VCが算出される(VC=VB・(1+RLf)・(1+RD))。続くステップ208ではベースクランク角CA50Bが図12のマップを用いて算出される。続くステップ209では補正クランク角CA50Cが図12のマップを用いて算出される。続くステップ210ではクランク角補正値ΔCACが算出される(ΔCAC=CA50C−CA50B)。続くステップ211ではクランク角補正値の絶対値|ΔCAC|が限界値LMTよりも大きいか否かが判別される。|ΔCAC|>LMTのときには次いでステップ212に進み、クランク角補正値ΔCACおよび補正クランク角CA50Cが変更される。続くステップ213では機械圧縮比εが変更される。次いでステップ214に進む。一方、ステップ211において|ΔCAC|≦LMTのときにはステップ214にジャンプする。即ち、クランク角補正値ΔCACおよび機械圧縮比εが変更されない。
ステップ214では点火時期SAFが算出される(SAF=SAB+ΔCAC+ΔCAFB)。続くステップ215では点火時期SAFでもって点火作用が行われる。続くステップ216では今回のルーチンにおけるベース筒内容積VBおよびベースクランク角CA50Bが前回の燃焼におけるベース筒内容積VBpおよびベースクランク角CA50Bとして記憶される。また、今回のルーチンにおける補正値の合計が前回の燃焼におけるクランク角偏差ΔCAFpとして記憶される(ΔCAFp=ΔCAFB+ΔCAC)。
図25は本発明による実施例の学習値RLの更新ルーチンを示している。このルーチンは一定時間ごとの割り込みによって実行される。
図25を参照すると、ステップ301ではフィードバック補正値ΔCAFBが許容範囲AR内か否かが判別される。フィードバック補正値ΔCAFBが許容範囲AR内にあるときには処理サイクルを終了する。即ち、フィードバック補正値ΔCAFBは保持される。これに対し、フィードバック補正値ΔCAFBが許容範囲AR外にあるときには次いでステップ302に進み、前回の燃焼におけるベース筒内容積VBpが読み込まれる。続くステップ303では前回の燃焼におけるクランク角偏差ΔCAFpが読み込まれる。続くステップ304では前回の燃焼におけるクランク角CA50Fpが算出される(CA50Fp=CA50Bp+ΔCAFp)。続くステップ305ではクランク角CA50Fpにおける筒内容積VFpが図12のマップから算出される。続くステップ306では筒内容積偏差ΔVFpが算出される(ΔVFp=VFp−VBp)。続くステップ307aでは筒内容積変化率ΔVFp/VBpが学習値RLに設定される。続くステップ308ではフィードバック補正値ΔCAFBが基準値であるゼロに戻される。
次に、本発明による更に別の実施例を説明する。本発明による更に別の実施例では補正筒内容積VCが次式(10)から算出される。
VC=(VB+ΔVLd)・(1+RLf)・(1+RD) …(10)
ΔVLdは筒内容積偏差の形の学習値を、RLfは筒内容積変化率の形の学習値を、それぞれ表しており、分配係数r(0≦r≦1)を用いてそれぞれ次式(11),(12)により算出される。
ΔVLd=ΔVFp・r …(11)
RLf=ΔVFp・(1−r) …(12)
この場合、図15に示される筒内容積偏差ΔVFpの一部が筒内容積偏差の形の学習値ΔVLdに置換され、筒内容積偏差ΔVFpの残りが筒内容積変化率の形の学習値RLfに置換されたと考えることができる。
本願発明者らによれば、燃焼室内壁面に付着しているデポジットの量を補償するためには筒内容積偏差の形の学習値ΔVLdを用いるのが好ましく、オクタン価のような燃料性状を補償するためには筒内容積変化率の形の学習値RLfが好ましいことが確認されている。これは、燃焼室内壁面に付着しているデポジットの量が変化すると、デポジットの変化分だけ筒内容積が変化し、デポジットの変化分はベース筒内容積に依存しないからである。一方、燃料性状が変化した場合には、筒内容積自体は変化せず、しかしながらノッキングのレベルに影響を与える筒内温度及び筒内圧力が変化する。この筒内温度及び筒内圧力の変化分はベース筒内容積に依存する。そこで、本発明による別の実施例では、2つの学習値ΔVLd,RLfを用いている。その結果、ノッキングのレベルを目標レベルにより確実に維持することができる。
分配係数rは機関運転状態例えば機関負荷Lおよび機関回転数Neの関数として図26に示されるマップの形で予めROM32内に記憶されている。
図27および図28は本発明による別の実施例の点火時期制御ルーチンを示している。このルーチンは一定時間ごとの割り込みによって実行される。
図27および図28を参照すると、ステップ201ではベース点火時期SABが図6のマップを用いて算出される。続くステップ202ではフィードバック補正値ΔCAFBの算出ルーチンが実行される。このルーチンは図8に示されている。続くステップ203ではベース筒内容積VBが図11のマップを用いて算出される。続くステップ204bでは学習値ΔVLd,RLfが読み込まれる。学習値ΔVLd,RLfは図29に示されるルーチンによって更新される。続くステップ205aでは補正値rd1,rd2が図22(A),22(B)のマップを用いて算出され、外乱補正値RDが算出される(RD=rd1・rd2)。続くステップ207bでは補正筒内容積VCが算出される(VC=(VB+ΔVLd)・(1+RLf)・(1+RD))。続くステップ208ではベースクランク角CA50Bが図12のマップを用いて算出される。続くステップ209では補正クランク角CA50Cが図12のマップを用いて算出される。続くステップ210ではクランク角補正値ΔCACが算出される(ΔCAC=CA50C−CA50B)。続くステップ211ではクランク角補正値の絶対値|ΔCAC|が限界値LMTよりも大きいか否かが判別される。|ΔCAC|>LMTのときには次いでステップ212に進み、クランク角補正値ΔCACおよび補正クランク角CA50Cが変更される。続くステップ213では機械圧縮比εが変更される。次いでステップ214に進む。一方、ステップ211において|ΔCAC|≦LMTのときにはステップ214にジャンプする。即ち、クランク角補正値ΔCACおよび機械圧縮比εが変更されない。
ステップ214では点火時期SAFが算出される(SAF=SAB+ΔCAC+ΔCAFB)。続くステップ215では点火時期SAFでもって点火作用が行われる。続くステップ216では今回のルーチンにおけるベース筒内容積VBおよびベースクランク角CA50Bが前回の燃焼におけるベース筒内容積VBpおよびベースクランク角CA50Bとして記憶される。また、今回のルーチンにおける補正値の合計が前回の燃焼におけるクランク角偏差ΔCAFpとして記憶される(ΔCAFp=ΔCAFB+ΔCAC)。
図29は本発明による別の実施例の学習値ΔVLの更新ルーチンを示している。このルーチンは一定時間ごとの割り込みによって実行される。
図29を参照すると、ステップ301ではフィードバック補正値ΔCAFBが許容範囲AR内か否かが判別される。フィードバック補正値ΔCAFBが許容範囲AR内にあるときには処理サイクルを終了する。即ち、フィードバック補正値ΔCAFBは保持される。これに対し、フィードバック補正値ΔCAFBが許容範囲AR外にあるときには次いでステップ302に進み、前回の燃焼におけるベース筒内容積VBpが読み込まれる。続くステップ303では前回の燃焼におけるクランク角偏差ΔCAFpが読み込まれる。続くステップ304では前回の燃焼におけるクランク角CA50Fpが算出される(CA50Fp=CA50Bp+ΔCAFp)。続くステップ305ではクランク角CA50Fpにおける筒内容積VFpが図12のマップから算出される。続くステップ306では筒内容積偏差ΔVFpが算出される(ΔVFp=VFp−VBp)。続くステップ307bでは分配係数rが図26のマップを用いて算出される。続くステップ307cでは筒内容積偏差の形の学習値ΔVLdが算出される(ΔVLd=ΔVFp・r)。続くステップ307dでは筒内容積変化率の形の学習値RLfが算出される(RLf=ΔVFp・(1−r))。続くステップ308ではフィードバック補正値ΔCAFBが基準値であるゼロに戻される。
このように本発明による更に別の実施例では、学習値が筒内容積偏差および筒内容積変化率に基づいて更新される。
1 クランクケース
2 シリンダブロック
3 シリンダヘッド
4 ピストン
5 燃焼室
7 吸気弁
22 ノックセンサ
A 可変圧縮比機構
B 可変バルブタイミング機構

Claims (5)

  1. 機関運転状態に基づいてベース点火時期を算出し、ノックセンサにより検出されるノッキングのレベルが目標レベルになるようにベース点火時期を補正するためのフィードバック補正値を算出し、ベース点火時期でもって燃焼が行われたと仮定したときに燃焼割合があらかじめ定められた設定割合となるクランク角であるベースクランク角と、ベースクランク角における筒内容積であるベース筒内容積とを算出し、ベース筒内容積を学習値により補正することにより補正筒内容積を算出し、補正筒内容積が得られるクランク角である補正クランク角を算出し、ベースクランク角に対する補正クランク角の偏差であるクランク角補正値を算出し、ベース点火時期をフィードバック補正値およびクランク角補正値により補正する、火花点火式内燃機関であって、火花点火式内燃機関が筒内容積を変更することにより機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構を備えており、クランク角補正値の絶対値があらかじめ定められた限界値よりも大きいときにはクランク角補正値の絶対値が限界値よりも小さくなるように補正クランク角を変更すると共に変更された補正クランク角における筒内容積が補正筒内容積になるように可変圧縮比機構により機械圧縮比を変更する、火花点火式内燃機関。
  2. クランク角補正値の絶対値が限界値よりも大きいときにはクランク角補正値がゼロになるように補正クランク角を変更すると共にベース筒内容積が補正筒内容積になるように可変圧縮比機構により機械圧縮比を変更する、請求項1に記載の火花点火式内燃機関。
  3. 前回の燃焼において燃焼割合が設定割合となるクランク角における筒内容積である前回筒内容積を算出し、前回の燃焼におけるベース筒内容積に対する前回筒内容積の偏差を算出し、前回の燃焼におけるベース筒内容積に対する前回筒内容積の変化率を算出し、学習値を該偏差および変化率に基づいて更新する、請求項1又は2に記載の火花点火式内燃機関。
  4. 前記フィードバック補正値が許容範囲内にあるときには前記学習値を保持し、前記フィードバック補正値が許容範囲外になると前記学習値を更新する、請求項1から3までのいずれか一項に記載の火花点火式内燃機関。
  5. 前記設定割合が50%である、請求項1から4までのいずれか一項に記載の火花点火式内燃機関。
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