JP2006220139A - 内燃機関の制御装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 検出された燃焼室内の燃焼割合を利用して内燃機関を制御する装置において、固体差や経時変化の存在する内燃機関の運転条件を改善する。
【解決手段】 内燃機関1のクランク角が所定の基準クランク角にあるときの燃焼室3における燃焼割合が、当該基準クランク角に対応して定められている基準燃焼割合と一致するように、前記内燃機関1の運転条件を変更する制御手段を備えた内燃機関の制御装置において、前記基準クランク角と前記基準燃焼割合とのうちの少なくとも一方を較正する。固体差や経時変化の存在する内燃機関1の運転条件を改善することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の制御装置および制御方法に関し、とくに、内燃機関の燃焼室における燃焼割合に基づいて運転条件を変更するものに関する。
内燃機関を制御するために、燃焼室における燃焼割合を実際値として検出する方法として、燃焼室内のイオン電流を利用するものなど種々のものが提案されている。検出された燃焼室内の燃焼割合を利用して、内燃機関を制御する方法としては、例えば、所定の基準クランク角での燃焼割合が所定の基準燃焼割合と一致するように、点火時期を変更する方法が存在する(例えば、特許文献1および同2参照)。
特公平1−59436号公報 特開平5−215059号公報
しかしながら、特定のクランク角での燃焼割合が所定の基準燃焼割合と一致していても、点火時期が最適であるとは限らない。すなわち、多数の内燃機関の間には個体差(例えば、クランク角を検出するためのロータの組み付け誤差)が存在するし、一つの内燃機関においても経時変化が存在するため、たとえ特定のクランク角での燃焼割合が所定の基準燃焼割合と一致していても、そのときの運転条件、例えば点火時期が、出力トルクやエミッション等の特定の評価基準に関して最適ではない可能性がある。
そこで、本発明の目的は、検出された燃焼室内の燃焼割合を利用して内燃機関を制御する装置において、固体差や経時変化の存在する内燃機関の運転条件を改善することにある。
本発明による内燃機関の制御装置は、内燃機関のクランク角が所定の基準クランク角にあるときの燃焼室における燃焼割合が、当該基準クランク角に対応して定められている基準燃焼割合と一致するように、前記内燃機関の所定の運転条件を変更する制御手段を備えた内燃機関の制御装置において、前記基準クランク角と前記基準燃焼割合とのうちの少なくとも一方を較正する較正手段を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明による内燃機関の制御方法は、内燃機関のクランク角が所定の基準クランク角にあるときの燃焼室における燃焼割合が、当該基準クランク角に対応して定められている基準燃焼割合と一致するように、前記内燃機関の所定の運転条件を変更する制御ステップを含む内燃機関の制御方法において、前記基準クランク角と前記基準燃焼割合とのうちの少なくとも一方をオンボードで較正する較正ステップを更に含むことを特徴とする。
本発明の装置では、制御手段は、内燃機関のクランク角が所定の基準クランク角と一致しているときの前記内燃機関の燃焼室における燃焼割合が、当該基準クランク角に対応して定められている基準燃焼割合と一致するように、前記内燃機関の所定の運転条件を変更する。較正手段は、前記基準クランク角と前記基準燃焼割合とのうちの少なくとも一方を較正する。このように、本発明では、基準クランク角と基準燃焼割合とのうちの少なくとも一方が較正されるので、固体差や経時変化の存在する内燃機関の運転条件を改善することができる。
本発明における制御手段が制御の対象とする所定の運転条件は、例えば内燃機関の点火時期とし、前記較正手段は、前記点火時期が所定の基準点火時期と一致するように、前記較正を実行することができる。この場合には、簡易な構成によって本発明の所期の効果を得ることができる。
本発明における前記基準点火時期は、MBTとするのが好適である。図10に示されるように、内燃機関の図示トルク(エンジン出力軸から出力される正味トルクに、エンジン内部の摩擦損失を加えたトータルトルク)は点火時期に応じて変化し、点火時期を遅角限界値から進角側に移動させると、図示トルクは上昇し、次いで下降する。このトルク特性曲線の頂点付近は比較的平坦となっており、点火時期を進角側に移動させた際にこの平坦部分に至る直前の点火時期がMBT(Minimum advance for Best Torque)と呼ばれる。MBTは、大きなトルクが得られると共にノッキングが発生しないタイミングであるため、本発明における基準点火時期をMBTとすることで、ノッキングを発生させることなく大きなトルクを得ることができる。
本発明における較正手段による較正には、種々の方法および手順を利用できるが、例えば、トルクが一定であり且つ空燃比が一定である条件下で、所定の燃焼割合となるクランク角が変化するように、点火時期を変化させ、吸入空気量が最小値から所定範囲内となるクランク角を、較正された基準クランク角として採用する方法を用いることができる。図10に示されるように、充填効率KLとエンジン回転数NEとが一定である条件下で、点火時期を漸増させた場合には、図示トルクはMBTとなる点火時期まで漸増し、当該点火時期をすぎると漸減する。この特性を、図示トルクおよびエンジン回転数NEが一定になるように正規化すると、充填効率KLは、図11に示されるように、MBTとなる点火時期を最低点とするU字型となる。上記方法はこのような特性を利用したものであり、この方法によれば、トルクが一定の条件下で較正を行うので、内燃機関の通常の使用時における定常運転状態を利用して較正を実行することが可能になる。
本発明における較正手段は、運転条件と前記基準クランク角との関係を示す第1のモデル式における係数を運転条件の計測値に基づいて修正する第1の係数修正手段を備え、且つ、該第1の係数修正手段によって修正された前記第1のモデル式に運転条件を代入することによって、較正された基準クランク角を算出することとしてもよい。この場合には、基準クランク角が運転条件の関数として与えられるので、処理を精度よく行うことが可能になる。ここにいう運転条件としては、エンジン回転数NE、負荷率または充填効率KL、およびバルブタイミングVVT、またはこれらの情報を含む他の物理量を用いるのが特に好適である。
本発明における較正手段は、前記基準クランク角を含む複数種類の運転条件と図示トルクとの関係を示す第2のモデル式における係数を前記複数種類の運転条件の計測値に基づいて修正する第2の係数修正手段を備え、且つ、該第2の係数修正手段によって修正された前記第2のモデル式と、当該修正された前記第2のモデル式から決定される図示トルクの最大値とを用いて、前記複数種類の運転条件における前記基準クランク角以外のものと前記基準クランク角との関係を示す第1のモデル式を更新することで、前記較正を実行することとしてもよい。この場合には、定常運転中であるか否かにかかわらず実データを取得して第2のモデル式を較正でき、且つ、図示トルクの最大値を第2のモデル式自体から求めるので、処理を迅速に行うことができる。ここにいう複数種類の運転条件としては、エンジン回転数NE、負荷率または充填効率KL、バルブタイミングVVT、および基準クランク角、またはこれらの情報を含む他の物理量を用いるのが特に好適である。
本発明における燃焼割合の算出には、種々の方法を利用できるが、例えば、燃焼室における筒内圧力を検出する筒内圧検出手段を更に備え、前記制御手段が、筒内圧検出手段によって検出された筒内圧力に基づいて燃焼割合を算出するのが好適である。
また、燃焼割合の算出は、筒内圧検出手段によって検出される筒内圧力と当該筒内圧力の検出時における筒内容積を所定の指数で累乗した値との積値に基づいて実行すると好ましい。
本発明者は、ある燃焼室について所定のタイミングにおける燃焼割合を算出する際の演算負荷を低減すべく鋭意研究を行った。その結果、本発明者は、クランク角がθである際に筒内圧検出手段によって検出される筒内圧力をP(θ)とし、クランク角がθである際(当該筒内圧力P(θ)の検出時)の筒内容積をV(θ)とし、比熱比をκとした場合に 、筒内圧力P(θ)と、筒内容積V(θ)を比熱比(所定の指数)κで累乗した値Vκ(θ)との積値P(θ)・Vκ(θ)(以下、適宜「PVκ」と記す)に着目した。
そして、本発明者は、クランク角に対する内燃機関の燃焼室内における熱発生量Qの変化パターンと、クランク角に対する積値PVκの変化パターンとが、図12に示されるような相関を有することを見出した。図12において、実線は、所定のモデル気筒において所定の微小クランク角おきに検出された筒内圧力と、当該筒内圧力の検出時における筒内容積を所定の比熱比κで累乗した値との積値PVκをプロットしたものである。また、図12において、破線は、上記モデル気筒における熱発生量Qを次の(1)式に基づき、Q=∫dQ/dθ・Δθとして算出・プロットしたものである。なお、何れの場合も、簡単のために、κ=1.32とした。また、図12において、−360°,0°および360°は、上死点に、−180°および180°は、下死点に対応する。
Figure 2006220139
図12に示される結果からわかるように、クランク角に対する熱発生量Qの変化パターンと、クランク角に対する積値PVκの変化パターンとは、概ね一致(相似)しており、特に、筒内の混合気の燃焼開始(ガソリンエンジンでは火花点火時、ディーゼルエンジンでは圧縮着火時)の前後(例えば、図12における約−180°から約135°までの範囲)では、熱発生量Qの変化パターンと、積値PVκの変化パターンとは極めて良好に一致することがわかる。
本発明の好ましい実施形態においては、燃焼室における熱発生量Qと積値PVκとの相関を利用して、筒内圧検出手段によって検出される筒内圧力と、当該筒内圧力の検出時における筒内容積との積値PVκに基づいて、ある2点間におけるトータルの熱発生量に対する当該2点間の所定のタイミングまでの熱発生量の比である燃焼割合MFBが求められる。ここで、積値PVκに基づいて燃焼室における燃焼割合を算出すれば、高負荷な演算処理を要することなく燃焼室における燃焼割合を精度よく得ることができる。すなわち、図13に示されるように、積値PVκに基づいて求められる燃焼割合(同図における実線参照)は、熱発生率に基づいて求められる燃焼割合(同図における破線参照)とほぼ一致する。
図13において、実線は、上述のモデル気筒においてクランク角=θとなるタイミングにおける燃焼割合を、次の(2)式に従うと共に、検出した筒内圧力P(θ)に基づいて算出し、プロットしたものである。ただし、簡単のために、κ=1.32とした。また、図13において、破線は、上述のモデル気筒においてクランク角=θとなるタイミングにおける燃焼割合を、上記(1)式および次の(3)式に従うと共に、検出した筒内圧力P(θ)に基づいて算出し、プロットしたものである。この場合も、簡単のために、κ=1.32とした。
Figure 2006220139
Figure 2006220139
本発明における較正は、所定の較正実行条件が満たされたときに実行することとするのが特に好適である。また、前記所定の較正実行条件は、燃焼速度の情報を含むパラメータの変化量、圧縮比の変化量、ノックコントロールシステムによる点火時期の変化量、吸気管圧力の変化量、のうちの少なくともいずれかに基づくこととするのが特に好適である。
本発明における較正手段は、負荷とエンジン回転数とに応じて設定されている複数の運転領域について、較正を個別に実行することとするのが好適である。この場合には、より適切な較正が可能となる。
前記較正手段は、前記複数の運転領域のうち少なくとも一つの運転領域を較正の実行対象として選択する対象領域選択手段を更に備え、該対象領域選択手段は、前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記少なくとも一つの運転領域を選択するのが好適である。この場合には、較正の実行対象となる運転領域を運転状態に基づいて適切に選択することが可能になる。ここに言う運転状態としては、負荷率又は充填効率KLおよびエンジン回転数NE、またはこれらの情報を含む他の物理量を用いるのが特に好適である。
対象領域選択手段は、ノックコントロールシステムによる点火時期の変化量が所定値以上である場合に、負荷が所定値以上の領域を選択するのが好適である。この場合には、ノッキングが発生しやすい運転領域について較正を適切に実行できる。
対象領域選択手段は、吸気管圧力の変化量が所定値以上である場合に、負荷が所定値以下の領域を選択してもよい。この場合には、燃焼が筒内の混合気流の影響を受け易い運転領域について較正を適切に実行できる。
本発明における較正は、オンボードで、すなわち内燃機関の通常の使用中に実行することとするのが特に好適である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について具体的に説明する。
図1は、本発明による制御装置が適用された内燃機関を示す概略構成図である。同図に示される内燃機関1は、シリンダブロック2に形成された燃焼室3の内部で燃料および空気の混合気を燃焼させ、燃焼室3内でピストン4を往復移動させることにより動力を発生するものである。内燃機関1は多気筒エンジンとして構成されると好ましく、本実施形態の内燃機関1は、例えば4気筒エンジンとして構成される。
各燃焼室3の吸気ポートは、吸気管(吸気マニホールド)5にそれぞれ接続され、各燃焼室3の排気ポートは、排気管(排気マニホールド)6にそれぞれ接続されている。また、内燃機関1のシリンダヘッドには、吸気弁Viおよび排気弁Veが燃焼室3ごとに配設されている。各吸気弁Viは、対応する吸気ポートを開閉し、各排気弁Veは、対応する排気ポートを開閉する。各吸気弁Viおよび各排気弁Veは、例えば、可変バルブタイミング機能を有する動弁機構(図示省略)によって動作させられる。更に、内燃機関1は、気筒数に応じた数の点火プラグ7を有し、点火プラグ7は、対応する燃焼室3内に臨むようにシリンダヘッドに配設されている。
吸気管5は、図1に示されるように、サージタンク8に接続されている。サージタンク8には、給気ラインが接続されており、給気ラインは、エアクリーナ9を介して、図示されない空気取入口に接続されている。そして、給気ラインの中途(サージタンク8とエアクリーナ9との間)には、スロットルバルブ(本実施形態では、電子制御式スロットルバルブ)10およびエアフローメータ21が組み込まれている。一方、排気管6には、図1に示されるように、三元触媒を含む前段触媒装置11aおよびNOx吸蔵還元触媒を含む後段触媒装置11bが接続されている。
更に、内燃機関1は、複数のインジェクタ12を有し、各インジェクタ12は、図1に示されるように、対応する吸気管5の内部(吸気ポート内)に臨むように配置されている。各インジェクタ12は、各吸気管5の内部にガソリン等の燃料を噴射する。なお、本実施形態の内燃機関1は、いわゆるポート噴射式のガソリンエンジンとして説明されるが、これに限られるものではなく、本発明がいわゆる直噴式内燃機関に適用され得ることはいうまでもない。また、本発明が、ガソリンエンジンだけではなく、ディーゼルエンジンにも適用され得ることはいうまでもない。
上述の各点火プラグ7、スロットルバルブ10、各インジェクタ12および動弁機構等は、内燃機関1の制御装置として機能するECU20に電気的に接続されている。ECU20は、何れも図示されないCPU、ROM、RAM、入出力ポート、A/DおよびD/A変換器、ならびに記憶装置等を含むものである。ECU20には、図1に示されるように、クランク角センサ14、エアフローメータ21や排気管6に設けられた空燃比センサ(Oセンサ)16等の各種センサが電気的に接続されている。ECU20は、記憶装置に記憶されている各種マップ等を用いると共に各種センサの検出値等に基づいて、所望の出力が得られるように、各点火プラグ7、スロットルバルブ10、各インジェクタ12、動弁機構等を制御する。
また、内燃機関1は、半導体素子、圧電素子あるいは光ファイバ検出素子等を含む筒内圧センサ(筒内圧検出手段)15を、気筒数に応じた数だけ有している。各筒内圧センサ15は、対応する燃焼室3内に受圧面が臨むようにシリンダヘッドに配設されており、且つECU20に電気的に接続されている。各筒内圧センサ15は、対応する燃焼室3における筒内圧力(相対圧力)を検出し、検出値を示す信号をECU20に与える。各筒内圧センサ15の検出値は、所定時間(所定クランク角)おきにECU20に順次与えられ、絶対圧力に補正された上でECU20の所定の記憶領域(バッファ)に所定量ずつ格納保持される。
このように構成される内燃機関1では、基本的に、運転中の各燃焼室3における燃料および空気の空燃比が理論空燃比(約14.7)に設定される。すなわち、排気管6の空燃比センサ16は、排気管6内を流通する排気ガス中の酸素濃度に応じた電圧を出力しており、ECU20は、空燃比センサ16の応答遅れ等を考慮した上で、空燃比センサ16の検出値に基づいて各燃焼室3における空燃比のリッチ/リーン判定を行っている。そして、ECU20は、空燃比センサ16の検出値に基づいて燃焼室3における空燃比が理論空燃比よりも大きく(リーンに)なっていると判断すると、予め定められた手順に従ってインジェクタ12からの燃料噴射量τを増量補正する。また、ECU20は、空燃比センサ16の検出値に基づいて燃焼室3における空燃比が理論空燃比よりも小さく(リッチに)なっていると判断すると、予め定められた手順に従ってインジェクタ12からの燃料噴射量τを減量補正する。
次に、図2ないし図4を参照しながら、上述の内燃機関1における燃焼開始時期すなわち点火時期の制御手順について説明する。
内燃機関1では、上述のような空燃比のフィードバック制御が実行されると共に、図2の点火時期制御ルーチンが、燃焼室3ごとに繰り返し実行される。図2において、まず、ECU20は、先に設定されている点火時期が到来すると、対象となる燃焼室3における点火プラグ7に対する点火指示出力を行い、これによって点火を実行する(S10)。
次に、ECU20は、筒内圧センサ15からの検出信号により、筒内圧力の値を取得し、これに基づいて、所定のタイミングにおける燃焼割合を算出する(S20)。この燃焼割合の算出は、次の手順によって行われる。ECU20は、まず、対象となる燃焼室3について所定の記憶領域から、吸気弁Viの開弁後かつ点火前の第1のタイミング(クランク角がθとなるタイミング)における筒内圧力P(θ)と、点火の後かつ排気弁開弁前の第2タイミング(クランク角がθとなるタイミング)における筒内圧力P(θ)と、第1のタイミングと第2のタイミングとの間に予め定められており、クランク角=θ(ただし、θ<θ<θ)となる所定のタイミングにおける筒内圧力P(θ)とを読み出す。このクランク角θは、本発明における基準クランク角である。
クランク角θは、燃焼室3内において燃焼が開始される時点(点火時)よりも十分に前のタイミングに設定されると好ましく、例えば−60°とされる。また、クランク角θは、燃焼室3内における混合気の燃焼が概ね完了したタイミングに設定されると好ましく、例えば90°とされる。更に、基準クランク角θは、その初期値として、燃焼割合MFBが50%になることが実験的、経験的に知られているθ=8°(上死点後8°)に設定されている。燃焼割合MFBが50%となるクランク角を、以下適宜、CA50という。なお、CA50は、内燃機関の冷却損失に応じて変化するものであり、また、機種および個体差によっても上死点後8°から多少前後する。このため本実施形態では、後述する基準クランク角の較正処理により、基準クランク角θすなわちCA50の目標値を較正するものである。
ECU20は、筒内圧力P(θ)、筒内圧力P(θ)および筒内圧力P(θ)を読み出すと、クランク角がθ,θおよびθとなる時の積値P(θ)・Vκ(θ),P(θ)・Vκ(θ)およびP(θ)・Vκ(θ)を算出する。すなわち、ECU20は、筒内圧力P(θ)と、筒内圧力P(θ)の検出時、すなわち、クランク角がθとなる時の筒内容積V(θ)を比熱比κ(本実施形態では、κ=1.32)で累乗した値との積である積値P(θ)・Vκ(θ)を算出する。同様に、ECU20は、筒内圧力P(θ)と、クランク角がθとなる時の筒内容積V(θ)を比熱比κで累乗した値との積である積値P(θ)・Vκ(θ)、および、筒内圧力P(θ)と、クランク角がθとなる時の筒内容積V(θ)を比熱比κで累乗した値との積である積値P(θ)・Vκ(θ)を算出する。なお、Vκ(θ),Vκ(θ)およびVκ(θ),の値は、予め算出された上で記憶装置に記憶されている。
そして、ECU20は、クランク角がθ,θおよびθとなる時の積値P(θ)・Vκ(θ),P(θ)・Vκ(θ)およびP(θ)・Vκ(θ)を用いて、次の(4)式からクランク角がθとなるタイミングにおける燃焼割合MFBを算出する(S20)。これにより、3点において検出された筒内圧力P(θ),P(θ),P(θ)に基づいて精度よく燃焼割合を求めることが可能となり、演算負荷を大幅に低減させることができる。
Figure 2006220139
このようにして、S20にて燃焼割合MFBを算出すると、ECU20は、算出された燃焼割合MFBが、予め定められている基準燃焼割合を下回っているかを判断する(S30)。この判断の結果が肯定の場合は、ECU20は所定の進角量テーブルまたは関数に従って、点火時期の進角量を設定し(S40)、設定された進角量に従って、点火時期の進角を行う(S50)。またステップS30における判断の結果が否定の場合には、ECU20は所定の遅角量テーブルまたは関数に従って、点火時期の遅角量を設定し(S60)、設定された遅角量に従って、点火時期の遅角を行う(S70)。以上の処理によって、点火時期は、燃焼割合MFBが基準燃焼割合に一致するように制御される。なお、この点火時期の制御では、制御のハンチングを防止するために、例えばステップS30の判定において所定の不感帯を設けてもよい。
他方、内燃機関1では、図3の基準クランク角の較正実行判定ルーチンが、燃焼室3ごとに繰り返し実行される。図3において、まず、ECU20は、上述したクランク角センサ14のほか、吸気ライン内に設置されたエアフローメータ21などの各センサの検出値を読み込む(S110)。次に、ECU20は、読み込まれたこれらの検出値に基づいて、内燃機関1が定常運転状態にあるかを判定する(S120)。このステップS20では、例えば、所定時間以上、エンジン回転数および負荷の変化がいずれも所定値以下である場合に肯定され、そうでない場合に否定される。
ステップS120において肯定、すなわち内燃機関1が定常運転状態にある場合には、次に、基準クランク角θを較正済みかが判定される(S130)。この判定は、例えば、後述する図4の処理(ステップS260)でセットされる所定の較正終了フラグの参照によって行われる。
ステップS130で肯定すなわち較正が既に実行済みの場合には、出荷時または前回の較正時からの経時変化指標が所定値より大であるかが判定される(S140)この経時変化指標は、例えば、燃焼速度の情報を含むパラメータの変化量、圧縮比の変化量、ノックコントロールシステムによる点火時期の変化量、または吸気管圧力の変化量を用いることができる。
燃焼速度の情報を含むパラメータの変化量としては、例えば特定の運転条件(エンジン回転数NE、充填効率KL、点火時期SA)に対する基準クランク角θにおける燃焼割合MFBの変化量(または変化速度)を用いることができる。圧縮比の変化量としては、例えば本発明に係る制御とは別途に行われる燃料カット制御(燃料消費を低減するために、減速時に気筒内への燃料供給をカットする制御)の実行時に、筒内圧力に基づいて算出される圧縮比の変化量(または変化速度)を用いることができる。ノックコントロールシステムによる点火時期の変化量としては、例えば本発明に係る制御とは別途に行われるノックコントロール制御(ノッキングの検出に応答して点火時期を進遅角する制御)による点火時期の制御量(または制御速度)を用いることができる。吸気管圧力の変化量としては、例えば吸気管5に設けられた吸気管圧力センサ(図示せず)の検出値であって、同一アイドル回転数に対するものの変化量(または変化速度)を用いることができる。なお、経時変化指標としては、これら燃焼速度の情報を含むパラメータの変化量、圧縮比の変化量、ノックコントロールシステムによる点火時期の変化量、または吸気管圧力の変化量のうちの複数のものを組み合わせて用いてもよい。また、経時変化指標としては、これらに限られず、内燃機関1の経時変化を反映しうる他の物理量を、単独であるいは複数種類を組み合わせて利用することができる。
経時変化指標が所定値より大である場合、および、上述したステップS130において基準クランク角が較正済みでない場合には、次に、基準クランク角較正実行フラグが1にセットされる(S150)。また、経時変化指標が所定値より小である場合、および上述したステップS120において定常運転状態にない場合には、基準クランク角較正実行フラグが0にリセットされる(S160)。この基準クランク角較正実行フラグは、後述する基準クランク角の較正ルーチンの実行条件として参照され、後述するとおり、同フラグが1にセットされているときに、後述する基準クランク角の較正ルーチンが実行される。
他方、内燃機関1では、図4の基準クランク角の較正ルーチンが、燃焼室3ごとに繰り返し実行される。図4において、まず、ECU20は、点火時期を制御することによって、CA50を所定の初期値、例えば5°ATDC(上死点後5°)に設定する(S210)。この初期値は、CA50として実験的にあるいは学習によって知られている値よりも十分に進角側とするのが好適である。次に、ECU20は、設定されたCA50に対応する予め定められた点火時期に、対象となる燃焼室3における点火プラグ7に対する点火指示出力を行い、これによって点火が実行される(S220)。
次に、ECU20は、クランク角センサ14およびエアフローメータ21の検出値に基づいて、所定の関数またはマップを用いて現在の吸入空気量を算出し、所定の記憶領域に記憶する(S220)。
次に、現在設定されているCA50が15°ATDCより大であるかが判断され(S240)、否定の場合には、CA50が一定量(例えば2.5度)遅角される(S250)。ステップS220ないしS250の処理は、現在設定されているCA50が15°ATDCより大になるまで、CA50の値を漸増させながら繰り返し実行される。
ステップS240において肯定、すなわち現在設定されているCA50が15°ATDCより大である場合には、ECU20は、ステップS230で各CA50について記憶されている吸入空気量の値を参照して、各CA50のうちから、吸入空気量が最小となるCA50を選択し、このCA50の値によって、基準クランク角θの値を更新する(S260)。
最後にECU20は、較正終了フラグをセットする(S270)。この較正終了フラグは、上述したステップS130において、較正の実行タイミングを決定するために参照される。
以上の処理の結果、本実施形態では、図2に示される点火時期制御によって、内燃機関1のクランク角が所定の基準クランク角θと一致しているときの内燃機関1の燃焼室3における燃焼割合MFBが、基準クランク角θに対応して定められている基準燃焼割合と一致するように、内燃機関1の運転条件が変更される。そして、図4に示される基準クランク角の較正処理によって、基準クランク角θが内燃機関1の運転状態に基づいて、例えば8°から10°へと較正される。このように、本実施形態では、基準クランク角θが内燃機関の状態に基づいて較正されるので、固体差や経時変化の存在する内燃機関1の運転条件を改善することができる。
また、本実施形態では、制御の対象とする運転条件を内燃機関1の点火時期とし、基準クランク角の較正処理において、点火時期が所定の基準点火時期と一致するように、基準クランク角を較正することとしたので、簡易な構成によって本発明の所期の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、基準クランク角を較正するための方法として、トルクが一定であり且つ空燃比が一定である条件下で、所定の燃焼割合となるクランク角が変化するように、点火時期を変化させ、吸入空気量が最小値となるクランク角を、較正された目標クランク角(基準クランク角θ)として採用する方法を用いたので、内燃機関1の通常の使用時における定常運転状態を利用して較正を実行することが可能になる。なお、本実施形態では吸入空気量が最小値となるクランク角を、較正された基準クランク角として採用したが、吸入空気量に代えて、充填効率KLなど、エンジン負荷の情報を含む任意の他のパラメータを用いてもよい。
また、本実施形態における較正は、所定の較正実行条件が満たされたときに実行することとしたので、較正を適切なタイミングで実行できる。
また、本実施形態における較正は、オンボードで、すなわち内燃機関の通常の使用中(車両の場合には、車載状態且つ車両の通常の使用中)に実行することとしたので、内燃機関の出荷後の経時変化による性能低下を抑制できる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、図5に示されるように、負荷(充填効率KL)とエンジン回転数NEとに応じて設定されている複数の運転領域(領域1,2,3,4)について、基準クランク角の較正が個別に実行される。また第2実施形態は、運転条件と前記基準クランク角との関係を示す第1のモデル式における係数を運転条件の計測値に基づいて修正する第1の係数修正手段を備え、且つ、該第1の係数修正手段によって修正された前記第1のモデル式に運転条件を代入することによって、較正された基準クランク角を算出する。第2実施形態の機械的構成は、上記第1実施形態と同様であるため、同一符号を付して詳細の説明を省略する。
第2実施形態では、領域1,2,3,4に対応する以下の第1のモデル式f1,f2,f3,f4が、ECU20に記憶されている。
領域1:CA50MBT=f1(NE,KL,VVT)
領域2:CA50MBT=f2(NE,KL,VVT)
領域3:CA50MBT=f3(NE,KL,VVT)
領域4:CA50MBT=f4(NE,KL,VVT)
第1のモデル式f1〜f4は、いずれもエンジン回転数NE、充填効率KL、およびバルブタイミングVVTの関数である。第1のモデル式f1の形式は次のとおりであり、f2〜f4の形式はf1と同一である。
CA50MBT=f1(NE,KL,VVT)
=C(1,1)+C(1,2)*NE+C(1,3)*KL
+C(1,4)*VVT+C(1,5)*KL+C(1,6)*NE
+C(1,7)*NE*KL+C(1,8)*NE*VVT
+C(1,9)*KL*VVT+C(1,10)*VVT
ここでC(1,1)〜C(1,10)は領域ごとに定めた係数であり、f2についてはC(2,1)〜C(2,10)が、f3についてはC(3,1)〜C(3,10)が、またf4についてはC(4,1)〜C(4,10)が代わりに用いられる。
第2実施形態における制御について説明する。図6において、まず、ECU20は、上述したクランク角センサ14のほか、吸気ライン内に設置されたエアフローメータ21などの各センサの検出値を読み込む(S310)。次に、ECU20は、各センサの検出値に基づいて、運転領域を判別する(S320)。この運転領域の判別は、負荷を代表する充填効率KL、およびエンジン回転数NEの検出値に基づいて行われる。
次に、当該運転領域につき、基準クランク角の較正実行判定出力が行われる(S330)。この実行判定出力の内容は、図3におけるステップS120からS160までの処理と同様であり、ここでは、定常運転か、基準クランク角を較正済みか、および、前回較正時からの経時変化指標が所定値より大かに基づいて、基準クランク角較正実行フラグがセットまたはリセットされる。この基準クランク角較正実行フラグは、当該運転領域についての基準クランク角の較正ルーチンの実行条件として参照され、後述するとおり、同フラグが1にセットされているときに、当該運転領域について後述する基準クランク角の較正ルーチンが実行される。
内燃機関1では、図7の基準クランク角の較正ルーチンが、燃焼室3ごとに実行される。図7において、まず、ECU20は、計測数カウンタnを1にセットする(S410)。次に、その時点でのエンジン回転数NEおよびペダル開度PAに対する目標図示トルクTt=h(NE,PA)を算出する(S420)。
そして、求められた目標図示トルクTtを保ちながら、CA50を5°ATDCから15°ATDCまで漸増させ、その過程における充填効率KLを測定する(S430)。充填効率KLの測定値は、例えばエアフローメータ21または吸気ライン内に設置されたバキュームセンサ(図示せず)の検出値などに基づいて算出される。
5°ATDCから15°ATDCまでについての処理が終了したことを条件に(S440)、ECU20は、充填効率KLが最小となるCA50につき、CA50MBTn,NE,KL,VVTの値を記憶する(S450)。これらステップS430〜S450の処理は、少なくとも第1のモデル式f1の未知変数の数と等しい所定回数、繰り返し実行される(S460,S470)。
次に、ECU20は、第1のモデル式f1の各係数C(1,1)〜C(1,10)を最小二乗法により算出し記憶する(S480)。この処理は、次の式における残差二乗和Sが最小となるように、残差二乗和Sを各係数で偏微分したものを連立させて解くことで実行される。
Figure 2006220139
ここでf0は、第1のモデル式f1〜f4の初期設定値または前回値である。
最後に、カウンタ値nが0にリセットされて(S490)、処理が終了する。
以上の手順で各係数が個別に更新された第1のモデル式f1〜f4は、以後の運転において使用される。すなわち、以後の運転においてはエンジン回転数NE・充填効率KLおよびバルブタイミングVVTの測定値が、第1のモデル式f1〜f4に個別に代入されて、CA50MBTの値が所定周期で逐次算出される。このようにして動的に設定される基準クランク角CA50MBTは、図2に示される点火時期制御ルーチンにおいて用いられる。
以上のとおり、第2実施形態では、負荷(充填効率KL)とエンジン回転数NEとに応じて設定されている複数の運転領域(領域1,2,3,4)について、基準クランク角CA50の較正が個別に実行されるので、より適切な較正が可能となる。
また、第2実施形態では、運転条件と前記基準クランク角との関係を示す第1のモデル式における係数を運転条件の計測値に基づいて修正する第1の係数修正手段を備え、且つ、該第1の係数修正手段によって修正された前記第1のモデル式に運転条件を代入することによって、較正された基準クランク角を算出する。したがって、基準クランク角CA50が定数としてではなく、運転条件の関数として与えられるので、処理を精度よく行うことが可能になる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態は、運転条件と図示トルクとの関係を示す第2のモデル式における係数を運転条件の計測値に基づいて修正する第2の係数修正手段を備え、且つ、該第2の係数修正手段によって修正された前記第2のモデル式において図示トルクが最大値から所定範囲内となるクランク角によって、運転条件と前記基準クランク角との関係を示す第1のモデル式を更新することで、基準クランク角CA50の較正を実行する。上述した第1および第2実施形態では定常運転中にCA50の較正を実行していたが、以下に説明する第3実施形態では、CA50の較正を定常運転中であるか否かにかかわらず実行する。第3実施形態の機械的構成は、上記第1実施形態と同様であるため、同一符号を付して詳細の説明を省略する。
第3実施形態では、上述した第1のモデル式f1,f2,f3,f4に加えて、領域1,2,3,4に対応する以下の第2のモデル式g1,g2,g3,g4が、ECU20に記憶されている。
領域1:図示トルクTa=g1(NE,KL,VVT,CA50)
領域2:図示トルクTa=g2(NE,KL,VVT,CA50)
領域3:図示トルクTa=g3(NE,KL,VVT,CA50)
領域4:図示トルクTa=g4(NE,KL,VVT,CA50)
第2のモデル式g1〜g4は、いずれもエンジン回転数NE、充填効率KL、バルブタイミングVVT、および基準クランク角CA50の関数である。第2のモデル式g1の形式は次のとおりであり、g2〜g4の形式はg1と同一である。
図示トルクTa=g1(NE,KL,VVT,CA50)
=C(1,1)+C(1,2)*NE+C(1,3)*KL
+C(1,4)*VVT+C(1,5)*CA50
+C(1,6)*KL+C(1,7)*KL*CA50
+C(1,8)*NE3++C(1,9)*CA50
+C(1,10)*NE*KL+C(1,11)*NE*VVT
+C(1,12)*KL*CA50+C(1,13)*KL*VVT
+C(1,14)*VVT
ここでC(1,1)〜C(1,14)は領域ごとに定めた係数であり、g2についてはC(2,1)〜C(2,14)が、g3についてはC(3,1)〜C(3,14)が、またg4についてはC(4,1)〜C(4,14)が代わりに用いられる。
第3実施形態における制御について説明する。まず、ECU20は、上述した図6と同様の手順によって、各センサ値の読み込み、運転領域判別、および当該運転領域についての基準クランク角較正実行判定出力を行う。ただし、較正実行判定出力は、基準クランク角を較正済みか、および前回較正時からの経時変化指標が所定値より大かのみによって行われ、定常運転か否かの判断は行われない。したがって第3実施形態での較正は定常運転中か否かにかかわらず実行される。
次に、図8に示されるように、ECU20は、エンジン回転数NE、充填効率KL、バルブタイミングVVT、基準クランク角CA50、および実図示トルクTcを測定・算出する(S510)。実図示トルクTcは、例えば筒内圧センサ15の出力に基づいて算出することができる。次にECU20は、計測数カウンタmをインクリメントする(S520)。これらの処理は、少なくとも第2のモデル式g1の未知変数の数と等しい所定回数、繰り返し実行される(S530)。
次に、ECU20は、第2のモデル式g1の各係数C(1,1)〜C(1,14)を最小二乗法により算出し記憶する(S540)。この処理は、次の式における残差二乗和Sが最小となるように、残差二乗和Sを各係数で偏微分したものを連立させて解くことで実行される。
Figure 2006220139
ここでg0は、第2のモデル式g1〜g4の初期設定値または前回値である。
そして、ECU20は、第2のモデル式g1から、図示トルクの最大値gmaxを算出し、gmax=g1(NE,KL,VVT,CA50)を変形することによりモデル式fnewを求め、このモデル式fnewによって、第1のモデル式f1を更新する(S550)。最後に、カウンタ値mが0にリセットされて(S560)、処理が終了する。なお、第2実施形態における第1のモデル式f1〜f4およびfnewの形式は、第1実施形態におけるものと同様であっても、異なっていても良い。
以上の手順で各係数が個別に更新された第1のモデル式f1〜f4は、以後の運転において使用される。すなわち、以後の運転においてはエンジン回転数NE・充填効率KLおよびバルブタイミングVVTの測定値が、更新された第1のモデル式f1〜f4に個別に代入されて、CA50MBTの値が所定周期で逐次算出される。このようにして動的に設定される基準クランク角CA50MBTは、図2に示される点火時期制御ルーチンにおいて用いられる。
以上のとおり、第3実施形態では、基準クランク角を含む複数種類の運転条件と図示トルクとの関係を示す第2のモデル式g1〜g4における係数を前記複数の運転条件の計測値に基づいて修正する第2の係数修正手段を備え、且つ、該第2の係数修正手段によって修正された前記第2のモデル式g1〜g4と、当該修正された前記第2のモデル式から決定される図示トルクの最大値gmaxとを用いて、前記複数種類の運転条件における前記基準クランク角以外のものと前記基準クランク角との関係を示す第1のモデル式f1〜f4を更新することで、前記較正を実行することとした。上述した第1および第2実施形態では、定常運転中であることを条件に、実際にCA50を変更しながらMBTとなるCA50の値を特定したが、これに対して第3実施形態では、定常運転中であるか否かにかかわらず実データを取得して第2のモデル式g1〜g4を較正でき、且つ、図示トルクの最大値gmaxを第2のモデル式g1〜g4自体から求めるので、処理を迅速に行うことができる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態は、較正の対象となる運転領域の選択についての変形例である。上述した第2および第3実施形態では、負荷とエンジン回転数とに応じて設定されている複数の運転領域について、CA50の較正を個別に実行したが、第4実施形態は、複数の運転領域(図5に示される領域1〜4)のうち少なくとも一つの運転領域を、エンジンの運転状態に基づいて、較正の実行対象として選択し、他の運転領域については較正を実行しない。この選択は、想定される経時変化の種類に応じて行われる。第4実施形態の機械的構成は、上記第1実施形態と同様であるため、同一符号を付して詳細の説明を省略する。
第4実施形態の動作について説明する。本実施形態では、前回の較正時からの圧縮比の変化量、ノックコントロールシステムによる点火時期の変化量、および吸気管圧力の変化量が、前回の較正時からの経時変化指標として用いられる。図9において、まず、ECU20は、経時変化指標となるパラメータを読み込む(S610)。
次に、ECU20は、前回の較正時からの圧縮比の変化量が基準値以上かを判断し(S620)、肯定の場合には、領域1,2,3,4の全てが、較正対象として選択される(S650)。圧縮比の経時変化量(または変化速度)が大きい場合は、その原因が燃焼室内のデポジットの堆積である可能性が高い。デポジットの堆積は、全ての負荷領域について影響が大きい。したがって、この場合には全ての負荷領域について、CA50の較正が行われる。
次に、ECU20は、前回の較正時からのノックコントロールシステムの学習値(ノックが生じない限界である点火時期)の変化量が基準値以上かを判断し(S630)、肯定の場合には、領域3,4が、較正対象として選択される(S660)。ノッキングは主として高負荷領域で生じるため、ノックコントロールシステムの学習値の変化量が大きい場合は、高負荷の領域3,4についてCA50の較正を行うのが適切である。
次に、ECU20は、前回の較正時からの同一アイドル回転数に対する吸気管圧力の経時変化量が基準値以上かを判断し(S640)、肯定の場合には、領域1,2が、較正対象として選択される(S670)。吸気管圧力の変化は主として、燃焼が筒内のスワール流の影響を受け易い低負荷領域の運転に影響するため、この変化量が大きい場合には、低負荷の領域1,2についてCA50の較正を行うのが適切である。
以上の処理の結果、第4実施形態では、複数の運転領域のうち少なくとも一つの運転領域を、エンジンの運転状態に基づいて、較正の実行対象として選択し、この選択は、想定される経時変化の種類に応じて行われる。したがって、経時変化の種類に応じた適切な較正を実行することが可能になる。
なお、上記各実施形態では、本発明をある程度の具体性をもって説明したが、本発明については、特許請求の範囲に記載された発明の精神や範囲から離れることなしに、さまざまな改変や変更が可能であることは理解されなければならない。すなわち、本発明は特許請求の範囲およびその等価物の範囲および趣旨に含まれる修正および変更を包含するものである。例えば、上記実施形態では基準クランク角を較正したが、本発明における較正の対象は基準燃焼割合であっても良く、また、基準クランク角と基準燃焼割合との両者であってもよい。
また、上記実施形態では、基準点火時期をMBTとしたが、本発明における基準点火時期はトルクを評価基準とするMBTでなくても良く、例えばNOx排出量の最も少ない点火タイミングなど、他の評価基準に基づく最適な点火時期を選択することができ、また複数の評価基準の組み合わせにより決定される点火時期としても良い。
また、上記実施形態では吸入空気量が最小となるCA50の値によって基準クランク角θを較正したが、吸入空気量が最小となるCA50の値そのものに代えて、所定の補間計算を行ってもよく、また吸入空気量が最小値から所定範囲内となるクランク角を、較正された目標クランク角(基準クランク角θ)として採用してもよい。更に、本発明における較正手段による較正には、これらの方法以外の種々の方法および手順を利用できる。
また、所定の較正実行条件は、前回の較正実行から起算された燃焼速度の情報を含むパラメータの変化量、圧縮比の変化量、ノックコントロールシステムによる点火時期の変化量、吸気管圧力の変化量、のうちの少なくともいずれかを含むこととするのが特に好適であるが、本発明における較正実行条件には、積算された運転時間や走行距離などのように、出荷後または前回の較正実行後の経時変化の情報を反映しうる他のパラメータを任意に採用することができる。
また、上記実施形態では制御手段によって変更される運転条件を点火時期としたが、制御対象となる運転条件はバルブタイミングや、ディーゼルエンジンでは燃料噴射時期など、他のパラメータであっても良く、かかる構成も本発明の範疇に属するものである。
本発明による制御装置が適用された内燃機関を示す概略構成図である。 第1実施形態において実行される点火時期制御ルーチンを説明するためのフローチャートである。 第1実施形態において実行される基準クランク核の較正実行判定ルーチンを説明するためのフローチャートである。 第1実施形態において実行される基準クランク角の較正ルーチンを説明するためのフローチャートである。 負荷とエンジン回転数とに応じて設定されている複数の運転領域を示すグラフである。 第2実施形態において実行される基準クランク角の較正実行判定ルーチンを説明するためのフローチャートである。 第2実施形態において実行される基準クランク角の較正ルーチンを説明するためのフローチャートである。 第3実施形態において実行される基準クランク角の較正ルーチンを説明するためのフローチャートである。 第4実施形態において実行される運転領域の選択ルーチンを説明するためのフローチャートである。 充填効率およびエンジン回転数を一定とした場合の点火時期と内燃機関のトルクとの相関を示すグラフである。 図10のグラフをエンジン回転数および図示トルクを一定として正規化した場合の点火時期と内燃機関のトルクとの相関を示すグラフである。 本発明において用いられる積値PVκと、燃焼室内における熱発生量との相関を示すグラフである。 積値PVκに基づいて求められる燃焼割合と、熱発生率に基づいて求められる燃焼割合との相関を示すグラフである。
符号の説明
1 内燃機関
3 燃焼室
7 点火プラグ
12 インジェクタ
14 クランク角センサ
15 筒内圧センサ
16 空燃比センサ
20 ECU
Ve 排気弁
Vi 吸気弁

Claims (19)

  1. 内燃機関のクランク角が所定の基準クランク角にあるときの燃焼室における燃焼割合が、当該基準クランク角に対応して定められている基準燃焼割合と一致するように、前記内燃機関の所定の運転条件を変更する制御手段を備えた内燃機関の制御装置において、
    前記基準クランク角と前記基準燃焼割合とのうちの少なくとも一方を較正する較正手段を更に備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記所定の運転条件は前記内燃機関の点火時期であり、
    前記較正手段は、前記点火時期が所定の基準点火時期と一致するように、前記較正を実行することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 請求項2に記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記基準点火時期はMBTであることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記較正手段は、トルクが一定であり且つ空燃比が一定である条件下で、所定の燃焼割合となるクランク角が変化するように、点火時期を変化させ、吸入空気量が最小値から所定範囲内となるクランク角を、較正された基準クランク角として採用することによって、前記較正を実行することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  5. 請求項4に記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記較正手段は、運転条件と前記基準クランク角との関係を示す第1のモデル式における係数を前記運転条件の計測値に基づいて修正する第1の係数修正手段を備え、且つ、該第1の係数修正手段によって修正された前記第1のモデル式に前記運転条件を代入することによって、較正された基準クランク角を算出することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  6. 請求項2に記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記較正手段は、前記基準クランク角を含む複数種類の運転条件と図示トルクとの関係を示す第2のモデル式における係数を前記複数種類の運転条件の計測値に基づいて修正する第2の係数修正手段を備え、且つ、該第2の係数修正手段によって修正された前記第2のモデル式と、当該修正された前記第2のモデル式から決定される図示トルクの最大値とを用いて、前記複数種類の運転条件における前記基準クランク角以外のものと前記基準クランク角との関係を示す第1のモデル式を更新することで、前記較正を実行することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記燃焼室における筒内圧力を検出する筒内圧検出手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記筒内圧検出手段によって検出された筒内圧力に基づいて前記燃焼割合を算出することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  8. 請求項7に記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記制御手段は、前記筒内圧検出手段によって検出された筒内圧力と当該筒内圧力の検出時における筒内容積を所定の指数で累乗した値との積値に基づいて、前記燃焼割合を算出することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記較正手段は、所定の較正実行条件が満たされたときに、前記較正を実行することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  10. 請求項9に記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記所定の較正実行条件は、
    燃焼速度の情報を含むパラメータの変化量、
    圧縮比の変化量、
    ノックコントロールシステムによる点火時期の変化量、
    吸気管圧力の変化量、
    のうちの少なくともいずれかに基づくことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記較正手段は、負荷とエンジン回転数とに応じて設定されている複数の運転領域について、前記較正を個別に実行することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  12. 請求項11に記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記較正手段は、前記複数の運転領域のうち少なくとも一つの運転領域を較正の実行対象として選択する対象領域選択手段を更に備え、該対象領域選択手段は、前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記少なくとも一つの運転領域を選択することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  13. 請求項12に記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記対象領域選択手段は、ノックコントロールシステムによる点火時期の変化量が所定値以上である場合に、負荷が所定値以上の領域を選択することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  14. 請求項12に記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記対象領域選択手段は、吸気管圧力の変化量が所定値以上である場合に、負荷が所定値以下の領域を選択することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  15. 請求項1ないし14のいずれかに記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記較正手段による較正は、オンボードで実行されることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  16. 内燃機関のクランク角が所定の基準クランク角にあるときの燃焼室における燃焼割合が、当該基準クランク角に対応して定められている基準燃焼割合と一致するように、前記内燃機関の所定の運転条件を変更する制御ステップを含む内燃機関の制御方法において、
    前記基準クランク角と前記基準燃焼割合とのうちの少なくとも一方をオンボードで較正する較正ステップを更に含むことを特徴とする内燃機関の制御方法。
  17. 請求項16に記載の内燃機関の制御方法であって、
    前記較正ステップは、トルクが一定であり且つ空燃比が一定である条件下で、所定の燃焼割合となるクランク角が変化するように、点火時期を変化させながら、吸入空気量を検出する検出ステップと、吸入空気量が最小値から所定範囲内となるクランク角を、較正された基準クランク角として採用する更新ステップと、を含むことを特徴とする内燃機関の制御方法。
  18. 請求項16に記載の内燃機関の制御方法であって、
    前記較正ステップは、運転条件と前記基準クランク角との関係を示す第1のモデル式における係数を前記運転条件の計測値に基づいて修正する第1の係数修正ステップと、該第1の係数修正ステップによって修正された前記第1のモデル式に前記運転条件を代入することによって、較正された基準クランク角を算出する算出ステップと、を含むことを特徴とする内燃機関の制御方法。
  19. 請求項16に記載の内燃機関の制御方法であって、
    前記較正ステップは、前記基準クランク角を含む複数種類の運転条件と図示トルクとの関係を示す第2のモデル式における係数を前記複数の運転条件の計測値に基づいて修正する第2の係数修正ステップと、該第2の係数修正ステップによって修正された前記第2のモデル式と、当該修正された前記第2のモデル式から決定される図示トルクの最大値とを用いて、前記複数の運転条件における前記基準クランク角以外のものと前記基準クランク角との関係を示す第1のモデル式を更新することで、前記較正を実行する更新ステップと、を含むことを特徴とする内燃機関の制御方法。
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