JP2014185358A - レーザを用いる焼結体膜形成方法及び焼結体膜形成装置 - Google Patents

レーザを用いる焼結体膜形成方法及び焼結体膜形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014185358A
JP2014185358A JP2013059848A JP2013059848A JP2014185358A JP 2014185358 A JP2014185358 A JP 2014185358A JP 2013059848 A JP2013059848 A JP 2013059848A JP 2013059848 A JP2013059848 A JP 2013059848A JP 2014185358 A JP2014185358 A JP 2014185358A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
laser
metal nanoparticle
nanoparticle dispersion
sintered body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013059848A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Onda
護 御田
Masayoshi Suzuki
政義 鈴木
Takahisa Tomita
尊久 富田
Yuichi Yumino
雄一 弓野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
M & M RES INST
M&M RESEARCH INST
Original Assignee
M & M RES INST
M&M RESEARCH INST
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by M & M RES INST, M&M RESEARCH INST filed Critical M & M RES INST
Priority to JP2013059848A priority Critical patent/JP2014185358A/ja
Publication of JP2014185358A publication Critical patent/JP2014185358A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Abstract

【課題】高い密着性を有する金属ナノ粒子焼結体膜を機能性膜として形成し、かつ高精度が要求される微細な機能性膜を高い歩留まりで形成することができる、実用レベルのレーザ焼結体膜形成法及び装置を提供する。
【解決手段】金属ナノ粒子を分散させた金属ナノ粒子分散液を、塗布装置2を介して基板1上に塗布し、この金属ナノ粒子分散液の塗布領域にレーザ光照射装置5によりレーザ光を照射して基板上に金属焼結体膜を形成する方法及び装置であって、金属ナノ粒子分散液の塗布を、分散液の濡れ性が変化しないように加温装置により基板を一定の温度に維持しながら行ない、且つレーザ光照射により金属ナノ粒子を焼結する場合には、大気中においてレーザ光照射部位に不活性ガスを吹き付けながら行なうように構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、レーザを利用して基板上に微細な金属焼結体の膜(以下、「焼結体膜」と称することもある)を形成する焼結体膜形成方法及び装置に関する。さらに詳細には、金属ナノ粒子を溶媒(溶剤)に分散させたいわゆる金属ナノ粒子分散液を基板上に塗布して該塗布位置にレーザ光を照射することにより、金属ナノ粒子焼結体の膜を形成する方法及び装置に関する。本装置は、例えばメモリー、LSI、パワーデバイス、LED等の電子装置や電子部品に形成される機能性膜等の導電体膜の形成装置に適用して好適なものである。
近年、小型で省エネ型の電子機器の需要の増加に伴い、基板上に形成される配線、リードフレームのワイヤボンディングパッド、配線に用いる積層導電膜、ビアホールに形成される導電膜、半導体チップ実装用の導電膜等、いわゆる機能性膜の微細化が増々要求されている。
機能性膜は、貴金属膜により形成され、その形成技術としては、一般には電解液を用いた電気めっき技術が代表的なものとして知られている。この湿式めっき技術には、大型のめっき装置や排水処理装置が必要であり、また微小部への選択的な部分直接めっきは技術的に困難であった。そこで、省資源、低コスト化等の面からも、従来の湿式めっき法に代わる機能性膜形成技術が種々提案されている。
近年では、湿式めっき法に代わる技術として、次のような技術が提案されている。
例えば、ドライプロセスの機能性膜の形成技術として、表面に金属元素と配位的な結合が可能な化合物の被覆層が設けられた平均粒径100nm以下の金属ナノ粒子を、有機溶剤(溶媒)中に分散させ、さらに、有機溶剤中には、この被覆層の化合物と反応性を示す、有機の酸無水物またはその誘導体あるいは有機酸等を添加し、このようにして形成されたペースト状の金属ナノ粒子分散液(金属ナノペースト)を、基板上に膜状に塗布し、この塗布膜を250℃以下で加熱処理して焼結体膜を形成する方法が提案されている(特許文献1参照)。
一般にかような金属ナノペーストを利用した焼結体膜形成の加熱処理には、炉焼成法が用いられてきたが、これに代わる加熱処理方法としては、最近、レーザ光による画期的なレーザ焼結法が提案されている(特許文献2参照)。レーザ焼結法では、基板上に所定の厚みで金属ナノ粒子分散液を塗布し、この塗布液膜に、所定の波長のレーザ光を塗布液膜表面に対して垂直に照射して、金属ナノ粒子を加熱・焼結して焼結体膜を形成する。或いは、塗布された金属ナノ粒子分散液を予備加熱して溶媒(溶剤)を蒸発除去した後の塗布位置(金属ナノ粒子及び残存溶剤)にレーザ光を照射して焼結体膜を形成する。このレーザ焼結法は、導電膜形成を必要とする部位のみの局所加熱が可能で、基板の熱酸化や電子モジュールへの熱影響もなく、短時間で焼結体膜を形成できるものとして評価されている。しかしながら、これを対電子機器向けとして実用化させた装置は、まだ無い状況であり、その実用化が望まれている。ちなみにかようなレーザ焼結法は、汎用の電気めっき法と対比させた用語として、高速レーザめっき法(HLP: High-speed Laser Plating)と称されることもある。
特許第3764349号(特開2002−334618号公報) 特許第5108628号(特開2009−283783号公報)
従来提案されているレーザ焼結法は、すでに実験レベルにおいて、金属ナノ粒子分散液をインクジェット方式などのプリント装置を用いて基板に塗布し、レーザ装置を用いて金属ナノ粒子分散液を加熱、焼結して焼結体膜を形成しており、その実用化が望まれている。レーザ焼結法の実用化のためには、基板導入―基板への金属ナノ粒子分散液塗布工程−レーザ焼結工程−基板搬出の一連の流れを高速で効率良く、且つ微細な焼結膜形成を精度良く、しかも歩留まりを良くすることが必要となる。
本発明は、以上の背景の下でなされたものであり、その目的は、電子機器部品、例えば、リードフレーム等の金属基板や樹脂、セラミック等の回路基板の表面に、高い密着性を有する金属ナノ粒子焼結体膜を機能性膜として形成し、かつ高精度が要求される微細な機能性膜を高い歩留まりで形成することができる、実用レベルのレーザ焼結体膜形成法及び装置を提供することにある。
本発明は、基本的には、金属ナノ粒子を分散させた金属ナノ粒子分散液を、塗布装置を介して基板上に塗布し、この金属ナノ粒子分散液の塗布領域にレーザ光を照射して基板上に金属焼結体膜を形成する方法及び装置であって、前記金属ナノ粒子分散液の塗布を、分散液の濡れ性が変化しないように加温装置により基板を一定の温度に維持しながら行ない、且つレーザ光照射により金属ナノ粒子を焼結する場合には、大気中においてレーザ光照射部位に不活性ガスを吹き付けながら行なうように構成する。
本発明者は、金属ナノ粒子の高速レーザ焼結法及び装置の実用化に向けて試行を繰り返した結果、次のような知見を得た。まず金属ナノ粒子分散液を基板に塗布する場合には、分散液に対する基板側の濡れ性が、焼結体膜形成の歩留まりに影響する。すなわち、同じ基板でも基板温度で金属ナノ粒子分散液の基板塗布後の広がり具合が変化する。分散液の広がり具合が均一になるように基板温度を一定に保つために、基板をセットする塗布ステージを加温装置で一定温度制御を実施する。
また、大気中で基板にレーザを照射すると、高熱エネルギーが基板に与えられて加熱部位が大気中の酸素と反応して、基板が酸化し、最悪の場合には、焼損してしまうおそれがある。そのため、基板に不活性ガスを吹き付けてレーザ光照射部を低酸素状態として、レーザ焼結を実施する。不活性ガスの吹付けは、基板の冷却効果も兼ねている。
なお、上記した本発明に付随して、高速レーザ焼結法及び装置の実用化に効果的なその他の構成も提案するが、それらについては、発明の実施の形態の項にて詳述する。
本発明によれば、金属または樹脂製の基板に損傷を与えず、高精度で高密着性を有した微細な金属ナノ粒子の焼結体膜(機能性膜)を基板に施すことができる。
本発明の一実施例に係る焼結体膜形成装置の平面図である。 本実施例の焼結体膜形成装置の斜視図である。 本発明の一実施例に係るレーザ焼結方法の工程図である。 本発明の一実施例に係る焼結体膜形成装置の概要及びレーザ焼結工程図である。 上記実施例におけるレーザ定点照射、ステージ移動によりレーザ焼結を行う場合の説明図である。 上記実施例におけるレーザ光走査でレーザ焼結を行う場合の説明図である。 上記実施例におけるニードル式ディスペンサを用いた塗布膜生成の説明図である。 上記実施例における基板のプリアライメントを示す平面図及びそのA−A断面図である。 上記実施例における金属ナノ粒子分散液の貯蔵ボトルの保管と配管内の分散液を排出する場合の説明図である。 上記実施例において、広範囲レーザ焼結を実行する場合のレーザ光照射走査例を示す説明図である。 本発明の他の実施例に係る焼結体膜形成装置の概要及びレーザ焼結工程図である。
高精度で微細な機能性膜を高い歩留まりで形成する実用化レベルの高速レーザ焼結体膜形成法及び装置を実現するためには、基板上の正確な位置で、金属ナノ粒子分散液を、厚さや幅を均一に制御して塗布すること、焼結前の予備加熱(予備加熱:基板上に塗布された金属ナノ粒子分散液の溶剤の蒸発除去)が必要となってくる。また、焼結工程においても、金属ナノ粒子分散液の塗布位置にビームスポット径を合わせた正確な位置決め、温度等の焼結条件を満たすような、しかも低酸素雰囲気での焼結時の環境条件も含めた配慮も必要となってくる。
本発明のレーザ焼結法の一例は、大別すると金属ナノ粒子分散液を基板に塗布する塗布工程、分散液に含有されている溶媒(溶剤)を蒸散除去する予備加熱(予備加熱)工程、レーザ光照射により基板上の金属ナノ粒子を焼結させる焼結工程に区分することができる。
(塗布工程)
塗布工程では、塗布装置として、例えばインクジェット装置(図1により後述する)またはニードル式ディスペンサ(図7により後述する)を用いて、金属基板または絶縁基板に金属ナノ粒子分散液を塗布する。
塗布工程では、ビットマップ等の電子データで保持されたパターンに従い、塗布装置を介して基板上に金属ナノ粒子分散液が塗布される。
金属ナノ粒子分散液において、金属ナノ粒子は、例えば表面に金属元素と配位的な結合が可能な化合物の被覆層が設けられた平均粒径100nm以下の金属ナノ粒子(銀ナノ粒子、金ナノ粒子等)である。分散溶媒として利用される有機溶剤は、金属ナノ粒子表面の被覆層分子に対する親和性を示すものの、室温付近では、かかる有機溶剤中へ金属ナノ粒子表面の被覆層分子は、容易には溶出することはないが、加熱に付随して、溶解度が上昇し、100℃以上に加熱した際には、かかる有機溶剤中へ被覆層分子が溶出可能となるものが利用される。具体的には、有機溶剤は、特許文献2などに詳述されており、既知であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
既述したように、金属ナノ粒子分散液の基板上での塗布の広がり具合、換言すれば塗布のスポット面積は、基板側の濡れ性が影響するが、この濡れ性は基板が同じ材質でも、温度によって変化する。これは、撥液剤被覆層でコートされた基板であっても同様である。金属ナノ粒子分散液の塗布の広がり具合のばらつきは、焼結体膜のサイズや厚みのばらつきにつながるので、塗布の広がり具合の均一化を図る必要がある。したがって、分散液の広がり具合(基板側の濡れ性)が均一になるように基板温度を一定に保つ配慮が必要である。そのために、基板をセットする塗布ステージを加温装置で温度一定制御(例えば、基板が30〜60℃の範囲で一定の規定温度になるように制御)を実施する。
また、焼結体膜の基板上での位置精度・スポット径は、塗布工程で決定されるため、基板の正確な位置決めが必要になる。基板搭載用ステージ上での基板の位置決めの方式としては、例えば、基板側に位置決め用のガイド穴、塗布装置のステージ側にこれに嵌め合うガイドピンを設ける方式がある。この嵌め合いは、基板が許容の位置精度以内となるような、はめ合い誤差のガイドピンを選定する。
基板の位置決め方式の他の例としては、基板側に2点間のアライメントマークを設け、このアライメントマークを介して2点間の基準位置からのずれ分をカメラで検出し、ずれ分をステージの移動修正により補正する方式がある。位置決めピンとカメラアライメントを併用してもよい。
なお、金属ナノ粒子分散液の膜厚を所望の厚み制御する場合には、塗布工程及び次に述べる予備加熱工程を交互に繰り返し複数回行うことで可能になる(具体例は、実施例にて後述する)。
(予備加熱工程)
予備加熱工程は、金属ナノ粒子分散液に含有される溶剤を蒸散除去することが目的である。予備加熱温度は、30℃から主たる溶剤の沸点以下の温度である。例えば、上記規定温度範囲内を条件として、基板を、ホットプレート等の加熱装置により100℃近傍までの温度で60秒〜10分程度加熱する。これらの温度、時間は、適宜任意に設定すればよい。
ちなみに、金属基板を高温まで加熱すると熱膨張し位置ずれを起こしてしまう。例えば、100mmの銅基板では、膨張率16.5×10^-6(1/K)であるため20℃から100℃の温度変化があった場合、132μmの熱膨張となり、高精度の焼結体膜の成膜では無視できない偏差となる。基板が大きくなれば、熱膨張も大きくなる。そこで、予備加熱工程後、正確な位置に復帰させるプリアライメントを実施する。プリアライメントは、加熱で熱膨張による位置ずれを起こした基板を、プリアライメントステージに搬送して行う。具体的には、実施例の項で図8に従い後述する。
(レーザ光照射工程)
レーザ焼結に用いるレーザ光照射装置の種類は限定するものではなく、一例をあげれば、YAGレーザやファイバーレーザなどが使用され、波長800〜1100nm、出力は5〜200Wの範囲である。好ましくは、レーザ出力20〜200W、ビームスポット径10〜500μmである。ビームスポット径は微小であるため、位置ずれした場合、金属ナノ粒子分散液を塗布した領域にレーザ光が照射できない恐れがある。そのような事態をなくすため、レーザ光照射工程においても、塗布工程と同様に基板ひいてはレーザ光照射位置の正確な位置決めが必要である。塗布装置と同様にガイドピン方式、カメラアライメント方式を使用して、レーザ焼結装置の正確な位置に基板をセットする。
レーザ光照射工程は、大気中で行われるが、大気中で基板にレーザ光を照射すると、高熱エネルギーが基板に照射され、何らの配慮がないと、レーザ光照射部位が大気中の酸素と反応して、基板が酸化または、最悪の場合には焼損してしまうおそれがある。本発明では、かような技術的課題を解決するために、基板に不活性ガスを吹き付けてレーザ光照射部を無酸素状態或いは1%以下の低酸素状態として、レーザ焼結を実施する。ガス吹付けは、基板の冷却効果も兼ねている。不活性ガスを基板に吹き付ける態様として、例えば、基板上のレーザ光照射部位を覆い体(チャンバーやスカート(筒体)など)を用いて局部的に覆い、この覆われた空間でアルゴンなどの不活性ガスを吹き付けて基板上のレーザ光照射部位を無酸素状態または低酸素状態とする。
レーザ光照射は、塗布工程同様の電子データで保持されたパターンに従い行われる。
レーザ光照射工程では、金属ナノ粒子分散液の塗布位置に焼結に必要な熱エネルギーを確保するために、レーザ光を所定のパターンに従って走査する場合には、金属ナノ粒子分散液の塗布パターンに従って規定の速度で走査する。レーザ光を走査する方式としては、定点にレーザ光を照射して、基板側をX軸とY軸に走査する方式(図5に基づく後述される)とレーザ光をガルバノミラーの反射で走査する光走査式(スキャナー式)とがあり、どちらでもレーザ焼結が可能である。
基板として、ポリイミドまたは、ガラスエポキシなどの樹脂基板を用いる場合には、レーザ光照射のエネルギーで損傷してしまう恐れがあるため、金属ナノ粒子分散液が塗布していない樹脂部分に関しては、レーザ光照射を停止して、基板損傷を防止する措置を実施する。
レーザ光照射工程では、基板を、レーザ光照射工程用のステージに設けた加熱装置(例えばホットプレート)により、30℃から金属ナノ粒子分散液の沸点以下の温度で加熱しながら行ってもよい。例えば、レーザ光照射工程時に、基板温度を100℃程度の高温に上昇させておくことにより、金属ナノ粒子が焼結できるまでの温度上昇させるエネルギー幅が少なくてすむ。その結果、レーザ光照射時のレーザ出力を、低出力とすることもできる(レーザアシスト機能)。このように、レーザ光照射工程用のステージに加熱装置を設ける場合には、この加熱装置により予備加熱工程のための加熱手段とレーザアシストの加熱手段とを兼ねる構成としてもよい。
金属ナノ粒子分散液の塗布領域が広範囲に及ぶ場合は、レーザ光照射を塗布領域のすべてに照射しなくても等間隔(例えば1〜10mmの一定間隔)に走査しながら照射することによって焼結が可能である。すなわち、レーザ光照射部の廻りについても、基板の熱伝導で温度が上昇し、焼結が可能であるため、レーザ光照射の間隔を広くとることができる。
(全体構成)
基板導入―基板への金属ナノ粒子分散液塗布工程−レーザ焼結工程−基板搬出の一連の流れを効率良く、且つ微細な焼結膜形成を精度良くするために、次のような構成を提案する。焼結体膜を形成すべき基板の受入れステージから払出しステージに該基板を搬送するための搬送装置を設け、受入れステージから払出しステージの間の基板搬送ラインに、塗布工程(塗布装置)、予備加熱工程(加熱装置)、及びレーザ光照射工程(レーザ光照射装置)が行われるそれぞれのステージと基板の位置調整を行うプリアライメント工程(プリアライメント)のステージとを設け、基板を所定のシーケンスに沿ってこれらの工程のステージ間に搬送装置を介して行き来させる。各工程間を、手動搬送または搬送装置による自動搬送を実施することで、高精度高密着金属ナノ粒子焼結体膜の製造ラインが実現される。
また、本発明の製造方法は、工程毎でエリアを分けて、複数枚の基板を同時に処理することにより、工程時間を短縮することも可能である。
(その他)
厚生労働省から「ナノマテリアルに対するばく露防止等のための予防的対応について」( 基発第0331013号 平成21年3月31日付)の通達が出されている。金属ナノ粒子分散液にレーザ光照射すると、溶剤が蒸散するが、一部の金属ナノ粒子も飛散してしまう恐れがある。これに対応して、レーザ焼結部にHEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)などのエアーフィルタを用いた排気フードを取り付けることでばく露防止措置を施すことも可能である。
金属ナノ粒子分散液の保管は、0〜10℃の低温保管が必要である。装置の不使用時には、分散液の貯蔵ボトルを装置から取外し、低温保管することが考えられる。しかしながら、この保管方法によれば、ボトルを不使用状態になる度に取り外さなければならず、また、ボトルから配管までの分散液の排出をしなければならない。また、再使用時には、インクボトルの取付け、分散液のインクジェットヘッドまでの充填等、非常に手間のかかる作業を強いられる。
このような不便さを改善するために、インクジェット等の塗布装置に分散液ボトルの冷却装置(例えばペルチェ素子)を取り付け、分散液貯蔵ボトルとインクジェットの間に三方弁を取り付けて三方弁の一方からは分散液、もう一方からは分散液の主溶剤をインクジェットに供給する系統(詳細は図9により説明する)として、インクジェットを使用しない場合は主溶剤をインクジェットヘッドに供給することにより、金属ナノ粒子分散液を除去(インクジェットヘッド洗浄)することで、不使用時のメンテナンスや保管作業を軽減することが可能である。
以下、図面を参照しながら本発明に係る金属ナノ粒子焼結体膜(めっきなどの機能性膜)の製造方法及び装置について実施例を用いて説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。
以下に述べる実施例は、本発明の最良の実施の形態の一例ではあるものの、本発明はこの実施例により限定を受けるものではない。
(実施例1)
図1は本発明のレーザ焼結法を実施するための装置の一実施例に係る概略構成図である。
図1に示すように、本実施例における焼結体膜形成装置100は、焼結体膜を形成すべき基板1の受入れステージ10から払出しステージ20にかけて基板1を搬送するための搬送装置6を備える。また、受入れステージ10から払出しステージ20の間の基板搬送ラインに、金属ナノ粒子分散液の塗布装置となるインクジェット装置2のステージ2´と、加熱装置となるホットプレート3のステージ3´と、レーザ光照射装置5のステージ5´と、基板1の位置調整を行うプリアライメント装置4のステージ4´とが配置されている。基板1は、所定の工程シーケンスに沿ってこれらのステージ間で搬送装置6を介して行き来する。図2に示すように、焼結体膜形成装置100は、受入れステージ10、インクジェット装置2、ホットプレート3、プリアライメント装置4、レーザ光照射装置5、払出しステージ20を一体的にユニット化したものであり、その外装に、焼結体膜形成の条件設定を行う制御盤7が設けられている。
搬送装置6は、例えば1軸の直進往復動機構(1軸ロボット)により構成され、その基板ホルダー6aを直進往復動させて搬送ラインを形成する。本実施例の直進往復動機構は、モータの回転動力を直進運動に変換するボールねじで構成されるが、これに限定されるものではなく、シリンダ機構等を用いてもよい。基板ホルダー6aは、真空チャック、電磁チャック等の適宜の吸着手段により構成され、吸着により基板1を保持し、吸着を解除することにより基板1の保持を解除する。
インクジェット装置2のヘッド2aは、ステージ2´の直上に位置する。ステージ2´は、X軸、Y軸駆動機構を備える。また、ステージ2´には、基板1を一定の温度(例えば30〜60℃の範囲における温度)に維持する加温装置(図示省略)を備える。
ホットプレート3は、予備加熱用のステージ3´を兼ねる。
プリアライメント装置4のステージは、図8に示すように基板1の4つのコーナーに対応させたコーナーガイド40からなる。位置決め要素となる各コーナーガイド40は、図8のA−A断面図に示すように位置修正用のスロープが形成され、基板1はこのスロープに案内されて位置修正される。コーナガイド40は、基板1の大きさに合わせてその位置を可動調整できる。
レーザ光照射装置5は、レーザヘッド5aがレーザ照射用のステージ5´の真上に配置される。ステージ5´は、X軸、Y軸の駆動機構を備える。
本実施例におけるインクジェット装置2、ホットプレート3、レーザ光照射装置5の各ステージ(2´、3´、5´)は、複数の基板をセットできるように複数にエリア分けされている。図1では、エリアは2つを例示しているが、それ以上であってもよい。それにより、複数の基板1が同時に塗布工程,予備加熱工程、レーザ照射による焼結工程に付されるようにしてある。一つの工程で複数の基板1を同時に処理できることで、短時間あたりの生産枚数を増加させことができる。なお、基板1は、各工程で複数に限定されず単数セットしてもよい。
本実施例における焼結体膜形成装置は、基本的には、図3に示すように、基板1を受入れた後に金属ナノ粒子分散液の塗布工程、予備加熱工程、レーザ光照射による金属ナノ粒子の焼結工程を実行して、基板の払出しを行うが、塗布工程及び予備加熱工程は、所望の焼結体膜厚を得るために、通常は複数回実行される。
ここで、図4を用いて本実施例の焼結体膜形成の一連の工程(シーケンス)を説明する。図4は、金属製または樹脂製の基板1に、高精度に高密着性金属ナノ粒子焼結体膜を成膜する製造工程の実例である。
基板1の受入後、基板1は、搬送装置6を介してインクジェット装置2のステージ2´に搬送される。基板1には、2点のガイド穴(図示省略)が形成され、これがステージ2´に設けたガイドピン(図示省略)に嵌り込んで、基板1がインクジェット装置2の正確な位置にセットされる(図4のaの工程)。このときガイドピンの先端を鋭くしておくことにより、ある程度の搬送ずれがあった場合でも、基板1のガイド穴がガイドピンに挿入されるとき、基板1がスライドして、ステージ2´上の正確な位置に基板1をセットすることができる。
インクジェット装置2には、ビットマップデータなど電子データであらかじめ金属ナノ粒子の塗布パターンが保持されており、インクジェット印刷によりパターン通りに金属ナノ粒子分散液を基板1に塗布する。製作誤差、機器の据付誤差があった場合は、電子データの位置にX,Y方向のオフセットを加えることにより位置補正することが可能である。
基板1の温度で金属ナノ粒子分散液の濡れ性が変わり、分散液の広がり具合に変化を及ぼすため、金属ナノ粒子を基板1に塗布する際に、基板の温度を、加温装置を介して一定の温度に維持する。
金属ナノ粒子分散液が塗布された基板1は、インクジェット装置2からホットプレート3に搬送され、そのステージ3´にセットされる。このセット後に、基板1はホットプレート3により予備加熱工程に付される(図4のbの工程)。例えば、基板1は、ホットプレート3により100℃近傍で60秒〜10分程度に加熱される。この予備加熱により、分散液に含まれる溶剤の蒸散除去が行われる。このとき、基板1をステージ4´上でガイドピン及びガイド穴を用いて正確な位置決めをしても、基板1は、熱膨張により位置ずれを起こしてしまう。ここで、基板1の大きな位置ずれを防ぐために、熱膨張を吸収できるガタが大きなガイドピンを選定する。
予備加熱工程で位置ずれを起こした基板1を、再度正確な位置に復帰させるため、基板1は、プリアライメント装置4に搬送される。プリアライメント装置4では、基板1は、コーナーガイド40(図8)に設けたガイドスロープにより滑らされて、正確な位置に復帰する(図4のcの工程)。
プリアライメント工程で正確な位置に復帰した基板1は、再度、インクジェット装置2のステージ2´にセットされ、先に塗布した位置と同一位置に、塗布量を変えた金属ナノ粒子分散液が複数回塗布され、金属ナノ粒子分散液の膜厚を制御する(図4のdの工程)。
その後、再度、基板1は、ホットプレート3に搬送されて予備加熱工程に付され、溶剤の蒸散除去が行われる(図4のeの工程)。その後、再度、基板1は、プリアライメント装置4に搬送されて正確な位置に復帰する(図4のfの工程)。その後、基板1は、レーザ光照射装置5に搬送され、基板1上の金属ナノ粒子分散液の塗布位置にレーザ光が照射されて金属ナノ粒子の焼結体膜形成工程(レーザ焼結工程)が行われる(図4のgの工程)。
レーザ光照射工程では、インクジェット装置2と同様に正確な位置のガイドピンで基板1の位置決めを行い、アルゴンなどの不活性ガスを吹付けて低酸素状態でレーザ光照射を実施する。レーザ光照射装置5は、レーザ線源、ファイバー、光学系レンズで集光されたレーザ光11を一点に照射し(図5)、基板1がセットされたステージ5´を図5のようにX軸、Y軸に規定速度で移動制御する。それにより、図6に示すように、インクジェット装置2で塗布した金属ナノ粒子分散液上をレーザ光が走引し、レーザ焼結を実施する。
なお、第1回目の塗布工程後に予備加熱された金属ナノ粒子分散液は、コーヒーリング現象により金属ナノ粒子分散液の外縁に金属ナノ粒子が偏在するために、その後に複数回の塗布工程が行われ、このようにして、金属ナノ粒子分散液ひいては金属ナノ粒子の集合体の厚みを、最終の予備加熱後であっても均一の厚みに維持できる。
なお、塗布工程と予備加熱工程は、上記のシーケンス以外にも種々のシーケンスが考えられる。例えば、1回目の塗布工程及び予備加熱工程後に、2回目の塗布工程及び予備加熱工程を行い、その後、3回目の塗布工程及び予備加熱工程を行うなど、塗布工程ごとに予備加熱工程を実施してもよい。
基板1に金属ナノ粒子焼結体を形成したのち、基板1をレーザ光照射装置5から払出しステージ20に搬送され、本装置による一連の工程が完了する。
(実施例2)
実施例2は、実施例1で採用した基板1の位置決め方式をガイドピン方式からカメラアライメント方式に変えたものであり、その他は、実施例1の構成と同様である。
本実施例では、基板1をインクジェット装置2のステージ2´に搬送すると、基板1側に設けられた2点のアライメントマーク(図示省略)を、カメラ(図示省略)で読み取り、アライメントマークの基準位置からのずれをステージ2´のX軸、Y軸移動調整により補正した後、インクジェット装置2に保持された塗布パターンの金属ナノ粒子分散液を基板1に塗布する。
アライメントマークは、基板の2か所に設けて、θ軸の補正も行う必要がある。
予備加熱工程で位置ずれした基板1をプリアライメントする場合にも、専用のプリアライメントに代えて基板1をインクジェット装置2に搬送し、再度、アライメントマークをカメラで読み込むことでプリアライメントを実施する。プリアライメント後、先に塗布した位置と同一位置に、塗布量を変えた金属ナノ粒子分散液を複数回塗布し、膜厚を制御する。
再度、予備加熱での溶剤の蒸散除去を実施した後に、基板レーザ光照射装置5に搬送する。
レーザ光照射装置でも、レーザ光照射に際して、アライメントマークとカメラを用いてプリアライメントを実施し、そのあと、基板1のレーザ光照射位置にアルゴンガスを吹き付けて無酸素状態或いは低酸素状態でレーザ光照射を実施する。
(実施例3)
実施例3は、実施例1で実行される図5のようなレーザの定点照射方式から図3のようにレーザ光走査方式(ガルバノ方式)に変えたものである。ガルバノ方式自体は、公知であるので、説明を省略する。
レーザ光照射までの工程は、実施例1と同じである。レーザ光照射工程では、レーザ光をガルバノミラーで金属ナノ分散液塗布位置に規定速度で光走査させて焼結を行う。
(実施例4)
実施例4は、金属ナノ粒子分散液塗布装置として、実施例1のインクジェット装置からニードル式ディスペンサ装置に変えたものである。図7に示すように、ニードル式ディスペンサは、金属ナノ粒子分散液をインク溜め22に保持し、インク溜めの中をニードル21が貫通し、ニードル21が基板1に押し付けられることにより、ニードル21の先端に付いた金属ナノ粒子分散液が基板1に転写(符号23で示す)される。
基板1は、ニードル式ディスペンサ装置に搬送されると、基板1に設けたガイド穴とニードル式ディスペンサ装置側のステージに設けたガイドピンとで、位置決めされる。
ニードル式ディスペンサ装置には、その制御装置にあらかじめ金属ナノ粒子を塗布する中心点に関する電子データが保持されており、この電子データに基づき、基板1がセットされたXY軸ステージを、塗布する中心点に移動させて、ディスペンサのニードル21を押し下げて、金属ナノ粒子分散液を基板1に塗布する。塗布される金属ナノ粒子分散液の膜厚は、ニードル21の押し付け回数を調整することで制御される。なお、その他の構成は、実施例1と同様である。本実施例においても、実施例2,3と同様にカメラアライメント方式、光走査方式のレーザを用いてもよい。
(実施例5)
本実施例では、基板1が樹脂製の場合である。樹脂基板の代表であるガラスエポキシ基板のガラス転移温度は120℃〜160℃である。一方金属ナノ粒子分散液の焼結温度は、溶剤の沸点250℃以下の温度が必要である。したがって、金属ナノ粒子分散液を塗布していない樹脂基板に焼結と同等のレーザ光照射をすると基板を損傷させてしまう可能性がある。本実施例ではかような事態が生じないように、レーザ光照射工程では、金属ナノ粒子分散液が塗布しているところは、レーザ光照射を行い、金属ナノ粒子分散液が塗布していない部分については一旦レーザ光照射を停止する。そして基板1をXY軸ステージにより移動させたのち、金属ナノ粒子分散液を塗布した部分がレーザ焦点位置に来た時、再度レーザ光照射を開始する。その他の構成は、実施例1〜4と同様である。
(実施例6)
金属ナノ粒子分散液は、使用時には室温、保管時には、0〜10℃により低温保管して性能を保証する必要がある。
本実施例では、図9に示すように、金属ナノ粒子分散液が入った分散液貯蔵ボトル43は、配管でインクジェット装置2のヘッド2aに接続されている。ボトル43には、ペルチェ素子などを使用した冷却装置44を具備する。これにより、金属ナノ粒子分散液の低温保存が必要な焼結体膜形成装置停止中には、分散液ボトルを取り外すことなく分散液を冷却し、低温保存を実現する。再始動時には、冷却装置を停止することで、分散液を室温まで上昇させることにより、再始動時の作業を軽減する。
本実施例では、ボトル43からインクジェット装置2に金属ナノ粒子分散液を供給する液供給配管の途中に三方弁42を設け、この三方弁42を介して金属ナノ粒子分散液の貯蔵タンク43と溶剤ボトル45(金属ナノ粒子の主溶剤)とをインクジェットヘッド2aに対して切替可能に設定する。この三方弁42を制御して、金属焼結体膜の形成作業時にはボトル43からインクジェットヘッド2aに金属ナノ粒子分散液が供給され、金属焼結体膜の形成作業終了後には、ボトル45に貯蔵された溶剤のみをインクジェットヘッド2a及び配管に供給して配管及びヘッドに残留したインクを除去するよう構成した。本実施例では、三方弁21及び溶剤ボトル45がヘッドクリーニングを兼ねる。
(実施例7)
図10に実施例1〜6の焼結体膜形成装置で実行されるレーザ光照射工程のその他の例を示す。本実施例では、基板1に広範囲に金属ナノ粒子分散液を塗布した場合の焼結方法である。広範囲の焼結は、金属ナノ粒子分散液の塗布範囲P全部にレーザ光照射することはなく、例えば、1〜10mmの一定間隔で繰返しレーザ光照射Sを行うことにより、レーザ光照射周辺部分についても基板の熱伝導で焼結温度となり、金属ナノ粒子焼結体膜が形成される。例として、銅基板で1mm角の範囲に金ナノ粒子分散液を塗布した場合、塗布範囲中心線に沿ってスポット直径200μmのビーム照射で塗布範囲全体を焼結することができる。さらに塗布範囲が広範囲になる場合は、繰返しビーム照射することにより広い面積での焼結体膜の成膜が可能である。
(実施例8)
図11に示す実施例では、焼結体膜形成装置100の構成が図1及び図4に示すものと一部異なる。異なる点は、図1及び図4に示すような専用の予備加熱装置(ホットプレート3)を設けず、レーザ光照射装置5の基板搭載ステージ5´に基板1を加熱する加熱装置3を設ける。この加熱装置3が、レーザ光照射前に前記基板を予備加熱する手段と、レーザ光照射中に基板1をアシスト加熱する手段として兼用するように構成されている。
本実施例は、レーザ照射工程でのレーザ出力強度を低減する方法である。この方式をレーザアシスト方式と呼ぶ。レーザアシスト方式では、レーザ照射工程に際して、あらかじめ基板1をセットするレーザ照射用ステージ5´を加熱装置3で50〜150℃に加温して基板温度上昇させる。そして、焼結温度(250℃以下)までの残りの温度を、レーザ光照射による熱エネルギーで上昇させる方式である。すなわち、レーザ光照射での温度上昇幅が少なくできるため、低レーザ出力強度で金属ナノ粒子分散液を焼結することが可能となる。
本実施例では、例えば、金属ナノ粒子分散液が塗布された基板1は、インクジェット装置2からレーザ光照射装置5のステージ5´に搬送され、そのステージ5´に設けた加熱装置3により予備加熱工程に付される(図11のbの工程)。この予備加熱により、分散液に含まれる溶剤の蒸散除去が行われる。
予備加熱工程で位置ずれを起こした基板1を、再度正確な位置に復帰させるため、基板1は、プリアライメント装置4に搬送される(図11のcの工程)。
プリアライメント工程で正確な位置に復帰した基板1は、再度、インクジェット装置2のステージ2´にセットされ、先に塗布した位置と同一位置に、塗布量を変えた金属ナノ粒子分散液が複数回塗布され、金属ナノ粒子分散液の膜厚を制御する(図11のdの工程)。
その後、再度、基板1は、レーザ光照射装置5のステージ5´に搬送されて、加熱装置3により予備加熱工程に付され、溶剤の蒸散除去が行われる(図11のeの工程)。その後、再度、基板1は、プリアライメント装置4に搬送されて正確な位置に復帰する(図11のfの工程)。その後、基板1は、レーザ光照射装置5に搬送され、基板1が加熱装置3により加熱(レーザアシスト)されつつ基板1上の金属ナノ粒子分散液の塗布位置にレーザ光が照射されて金属ナノ粒子の焼結体膜形成工程(レーザ焼結工程)が行われる(図11のgの工程)。
(実施例9)
実施例1〜9のレーザ光照射工程は、予備加熱された金属ナノ粒子分散液にレーザ光照射することで、残った溶剤を蒸散させながら金属ナノ粒子を焼結させる。溶剤を蒸散させとともに一部の金属ナノ粒子も飛散させることになり、人体防護も必要となる。
飛散した金属ナノ粒子を、局所排風機を用いHEPAフィルタなどのエアーフィルタを介して排気する。または、熱交換器・空調設備などを用いて装置内循環として金属ナノ粒子の飛散を防止することも可能である。
本発明に係る高精度で高密着性の金属ナノ粒子焼結膜形成膜の形成方法及び装置は、リードフレームのワイヤボンディング用機能性膜、あるいは微細配線基板の作製、あるいはコネクタなどの端子の金めっき加工、非導電性材料への直接めっき加工などに応用できる。特に半導体チップ等の電子部品の実装や、ワイヤボンディングなどのインライン化への対応を供給出来る装置に適用可能である。
1:基板、2:金属ナノ粒子分散液塗布装置(インクジェット装置または、ニードル式ディスペンサ)、3:加熱装置(ホットプレート)、4:プリアライメント装置、5:レーザ光照射装置、11:レーザ光照射、2´,3´,4´,5´:ステージ、21:ニードル、22:インク溜め、23:金属ナノ粒子塗布膜、40:コーナーガイド、42:三方弁、43:金属ナノ粒子分散液貯蔵ボトル、44:冷却装置、45:主溶剤ボトル。

Claims (17)

  1. 金属ナノ粒子を分散させた金属ナノ粒子分散液を、塗布装置を介して基板上に塗布する塗布工程と、この金属ナノ粒子分散液の塗布領域にレーザ光を照射して基板上に金属焼結体膜を形成するレーザ光照射工程と、を有し、
    前記塗布工程は、前記金属ナノ粒子分散液の濡れ性が変化しないように加温装置により前記基板を一定の温度に維持しながら行なわれ、
    前記レーザ光照射工程は、大気中でレーザ光照射部位に不活性ガスを吹き付けながら行なわれることを特徴とするレーザを用いた焼結体膜形成方法。
  2. 前記塗布工程後に、前記基板上の前記金属ナノ粒子分散液を、30℃から前記金属ナノ粒子分散液の沸点以下の温度で予備加熱して前記溶媒を蒸発除去する予備加熱工程を有し、前記レーザ光照射工程では、予備加熱された前記金属ナノ粒子分散液の塗布領域にレーザ光を照射して基板上に前記金属焼結体膜を形成する請求項1記載のレーザを用いた焼結体膜形成方法。
  3. 前記レーザ光照射工程では、前記基板をレーザ光照射工程用のステージに設けた加熱装置により、30℃から前記金属ナノ粒子分散液の沸点以下の温度で加熱しながら、基板上の前記金属ナノ粒子分散液の塗布領域に前記レーザ光を照射して前記金属焼結体膜を形成する請求項1又は2記載のレーザを用いた焼結体膜形成方法。
  4. 前記レーザ光照射工程用に用いる基板搭載ステージに基板を加熱する加熱装置が設けられ、この加熱装置を、塗布工程後に前記基板を予備加熱する予備加熱工程の加熱手段と、前記レーザ光照射光工程時に基板をアシスト加熱する加熱手段として兼用する請求項1記載のレーザを用いた焼結体膜形成方法。
  5. 前記塗布工程及び予備加熱工程は、交互に繰り返し複数回行われるようにしてレーザ光照射工程前の前記金属ナノ粒子分散液の膜厚を所定の厚みに設定する請求項2又は4記載のレーザを用いた焼結体膜形成方法。
  6. 前記焼結体膜を形成すべき基板の受入れステージから払出しステージに該基板を搬送するための搬送装置を設け、前記受入れステージから前記払出しステージの間の基板搬送ラインに、前記塗布工程、前記予備加熱工程、及び前記レーザ光照射工程が行われるそれぞれのステージと前記基板の位置調整を行うプリアライメント工程のステージとを設け、前記基板を所定のシーケンスに沿ってこれらの工程のステージ間に前記搬送装置を介して行き来させて前記各工程が行われる請求項2、4又は5記載のレーザを用いた焼結体膜形成方法。
  7. 前記塗布装置としてインクジェット装置或いはニードル式ディスペンサが用いられ、前記塗布工程では、電子データで保持されたパターンに従い基板上に前記金属ナノ粒子分散液が塗布され、同様に前記レーザ光照射工程は、前記電子データで保持されたパターンに従い行われる請求項1ないし6のいずれか1項記載のレーザを用いた焼結体膜形成方法。
  8. 前記基板上に塗布される前記金属ナノ粒子分散液の塗布領域が前記レーザビームを走査する必要があるほど広範囲である場合、前記レーザ光照射工程では、前記塗布領域の全てに前記レーザ光を照射せず、1〜10mmの一定間隔をあけてレーザ光照射を走査することで前記金属焼結体膜を形成する請求項1ないし7のいずれか1項記載のレーザを用いた焼結体膜形成方法。
  9. 金属ナノ粒子を分散させた金属ナノ粒子分散液を基板上に塗布する塗布装置と、この金属ナノ粒子分散液の塗布領域にレーザ光を照射して基板上に金属焼結体膜を形成するレーザ光照射装置と、を有し、
    前記塗布装置における基板搭載ステージには、前記金属ナノ粒子分散液の濡れ性が変化しないように前記基板を一定の温度に維持する加温装置が設けられ、
    前記レーザ光照射装置には、レーザ光照射部位に不活性ガスを吹き付ける不活性ガス供給機構が備わっていることを特徴とするレーザを用いた焼結体膜形成装置。
  10. 前記基板上に塗布された前記金属ナノ粒子分散液を、30℃から前記金属ナノ粒子分散液の沸点以下の温度で予備加熱して前記溶媒を蒸発除去する加熱装置を有し、前記レーザ光照射装置は、予備加熱後の前記金属ナノ粒子分散液の塗布領域に前記レーザ光を照射するように構成されている請求項9記載のレーザを用いた焼結体膜形成装置。
  11. 前記レーザ光照射装置の基板搭載用ステージには、前記基板を加熱する加熱装置が設けられ、この加熱装置により前記基板を30℃から前記金属ナノ粒子分散液の沸点以下の規定温度で加熱しながら、前記レーザ光照射装置が基板上の前記金属ナノ粒子分散液の塗布領域に前記レーザ光を照射するように構成されている請求項9又は10記載のレーザを用いた焼結体膜形成装置。
  12. 前記レーザ光照射工程用に用いる基板搭載ステージに前記基板を加熱する加熱装置が設けられ、この加熱装置が、レーザ光照射前に前記基板を予備加熱する手段と、レーザ光照射中に前記基板をアシスト加熱する手段として兼用するように構成されている請求項9記載のレーザを用いた焼結体膜形成装置。
  13. 前記焼結体膜を形成すべき基板の受入れステージから払出しステージに該基板を搬送するための搬送装置を備え、
    前記受入れステージから前記払出しステージの間の基板搬送ラインに、前記塗布装置、前記加熱装置及び前記レーザ光照射装置の各ステージと前記基板の位置調整を行うプリアライメント用のステージとが設けられ、前記基板を所定のシーケンスに沿ってこれらのステージ間に前記搬送装置を介して行き来させる構成の請求項10、11又は12記載のレーザを用いた焼結体膜形成装置。
  14. 前記金属ナノ粒子分散液の供給源となる金属ナノ粒子分散液貯蔵ボトルを備え、このボトルは、液冷却装置を備える請求項9〜13のいずれか1項記載のレーザを用いた焼結体膜形成装置。
  15. 前記ボトルから前記塗布装置に前記金属ナノ粒子分散液を供給する液供給配管を備え、この配管の途中には三方弁が設けられ、この三方弁を制御して、金属焼結体膜の形成作業時には前記ボトルから前記塗布装置に金属ナノ粒子分散液が供給され、金属焼結体膜の形成作業終了後には、溶剤ボトルに貯蔵された溶剤のみを前記塗布装置のヘッド及び配管に供給して配管及びヘッドに残留したインクを除去するよう構成した請求項14記載のレーザを用いた焼結体膜形成装置。
  16. 前記レーザ光照射時の金属ナノ粒子の飛散を、エアーフィルタを介して防止する排気装置又は機内循環による空調設備を備えた請求項9ないし15のいずれか1項記載のレーザを用いた焼結体膜形成装置。
  17. 前記金属ナノ粒子分散液塗布装置,加熱装置,レーザ装置の各ステージをエリア分けして複数基板をセット出来るようにし、複数同時に塗布,乾燥または焼結を行うよう構成した請求項9ないし16のいずれか1項記載のレーザを用いた焼結体膜形成装置。
JP2013059848A 2013-03-22 2013-03-22 レーザを用いる焼結体膜形成方法及び焼結体膜形成装置 Pending JP2014185358A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013059848A JP2014185358A (ja) 2013-03-22 2013-03-22 レーザを用いる焼結体膜形成方法及び焼結体膜形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013059848A JP2014185358A (ja) 2013-03-22 2013-03-22 レーザを用いる焼結体膜形成方法及び焼結体膜形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014185358A true JP2014185358A (ja) 2014-10-02

Family

ID=51833203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013059848A Pending JP2014185358A (ja) 2013-03-22 2013-03-22 レーザを用いる焼結体膜形成方法及び焼結体膜形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014185358A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016072010A1 (ja) * 2014-11-07 2016-05-12 富士機械製造株式会社 配線形成方法および回路基板
JP2017002364A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 古河電気工業株式会社 表面被覆金属微粒子の分散溶液、ならびにこの分散溶液の塗布および焼結する工程を含む、焼結導電体および導電接続部材の製造方法
JPWO2016075793A1 (ja) * 2014-11-13 2017-04-27 エス・オー・シー株式会社 チップヒューズの製造方法及びチップヒューズ
WO2019054458A1 (ja) * 2017-09-15 2019-03-21 Ntn株式会社 液体材料塗布方法、液体材料塗布機構および液体材料塗布装置
KR20190048344A (ko) * 2017-10-31 2019-05-09 금오공과대학교 산학협력단 고분해능의 대면적 미세 패턴 제조 방법 및 그 방법으로 제조된 평판 디스플레이
JP2019201140A (ja) * 2018-05-17 2019-11-21 スタンレー電気株式会社 多層回路基板、および、その製造方法
KR20190132324A (ko) * 2017-10-31 2019-11-27 금오공과대학교 산학협력단 고분해능의 대면적 미세 패턴 제조 방법 및 그 방법으로 제조된 평판 디스플레이
CN113395837A (zh) * 2021-06-04 2021-09-14 广东工业大学 一种纳米金属线路及结构的湿法激光成形方法

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61204380A (ja) * 1985-03-06 1986-09-10 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 表面被覆金属層の作成方法
JP2002270505A (ja) * 2001-03-09 2002-09-20 Sumitomo Heavy Ind Ltd レーザアニール装置及び方法
JP2004241701A (ja) * 2003-02-07 2004-08-26 Seiko Epson Corp 機能液保管方法、配線パターン形成方法、導電膜配線、電気光学装置及び電子機器
JP2006026602A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Harima Chem Inc 金属微粒子焼結体型の薄膜導電体層の形成方法、該方法を応用した金属配線ならびに金属薄膜の形成方法
JP2006100381A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Seiko Epson Corp 導電膜の形成方法及び電子機器
JP2007040862A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Dainippon Printing Co Ltd 異物検査装置および異物検査方法
JP2008135599A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Seiko Epson Corp パターン形成方法及び回路基板
WO2009072603A1 (ja) * 2007-12-06 2009-06-11 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology パターン描画方法および装置
JP2009291684A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Fujifilm Corp 機能性膜パターン形成方法
JP2010171308A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Panasonic Corp 配線形成方法
JP2011127851A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Takenaka Komuten Co Ltd 微粒子の飛散防止機能を備えた、排気路のフィルタ交換のためのシステム
JP2011152504A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置の洗浄方法
JP2011252202A (ja) * 2010-06-02 2011-12-15 Hitachi Cable Ltd ナノ粒子焼結膜の成膜方法

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61204380A (ja) * 1985-03-06 1986-09-10 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 表面被覆金属層の作成方法
JP2002270505A (ja) * 2001-03-09 2002-09-20 Sumitomo Heavy Ind Ltd レーザアニール装置及び方法
JP2004241701A (ja) * 2003-02-07 2004-08-26 Seiko Epson Corp 機能液保管方法、配線パターン形成方法、導電膜配線、電気光学装置及び電子機器
JP2006026602A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Harima Chem Inc 金属微粒子焼結体型の薄膜導電体層の形成方法、該方法を応用した金属配線ならびに金属薄膜の形成方法
JP2006100381A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Seiko Epson Corp 導電膜の形成方法及び電子機器
JP2007040862A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Dainippon Printing Co Ltd 異物検査装置および異物検査方法
JP2008135599A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Seiko Epson Corp パターン形成方法及び回路基板
WO2009072603A1 (ja) * 2007-12-06 2009-06-11 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology パターン描画方法および装置
JP2009291684A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Fujifilm Corp 機能性膜パターン形成方法
JP2010171308A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Panasonic Corp 配線形成方法
JP2011127851A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Takenaka Komuten Co Ltd 微粒子の飛散防止機能を備えた、排気路のフィルタ交換のためのシステム
JP2011152504A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置の洗浄方法
JP2011252202A (ja) * 2010-06-02 2011-12-15 Hitachi Cable Ltd ナノ粒子焼結膜の成膜方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016072010A1 (ja) * 2014-11-07 2016-05-12 富士機械製造株式会社 配線形成方法および回路基板
JPWO2016072010A1 (ja) * 2014-11-07 2017-08-17 富士機械製造株式会社 配線形成方法および回路基板
US10212823B2 (en) 2014-11-07 2019-02-19 Fuji Corporation Wiring forming method and circuit board
JPWO2016075793A1 (ja) * 2014-11-13 2017-04-27 エス・オー・シー株式会社 チップヒューズの製造方法及びチップヒューズ
JP2017002364A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 古河電気工業株式会社 表面被覆金属微粒子の分散溶液、ならびにこの分散溶液の塗布および焼結する工程を含む、焼結導電体および導電接続部材の製造方法
WO2019054458A1 (ja) * 2017-09-15 2019-03-21 Ntn株式会社 液体材料塗布方法、液体材料塗布機構および液体材料塗布装置
KR20190048344A (ko) * 2017-10-31 2019-05-09 금오공과대학교 산학협력단 고분해능의 대면적 미세 패턴 제조 방법 및 그 방법으로 제조된 평판 디스플레이
KR20190132324A (ko) * 2017-10-31 2019-11-27 금오공과대학교 산학협력단 고분해능의 대면적 미세 패턴 제조 방법 및 그 방법으로 제조된 평판 디스플레이
KR102089581B1 (ko) * 2017-10-31 2020-03-16 금오공과대학교 산학협력단 고분해능의 대면적 미세 패턴 제조 방법 및 그 방법으로 제조된 평판 디스플레이
KR102253704B1 (ko) 2017-10-31 2021-05-18 금오공과대학교 산학협력단 고분해능의 대면적 미세 패턴 제조 방법 및 그 방법으로 제조된 평판 디스플레이
JP2019201140A (ja) * 2018-05-17 2019-11-21 スタンレー電気株式会社 多層回路基板、および、その製造方法
US11355684B2 (en) 2018-05-17 2022-06-07 Stanley Electric Co., Ltd. Multilayer circuit substrate and manufacturing method thereof
JP7137354B2 (ja) 2018-05-17 2022-09-14 スタンレー電気株式会社 多層回路基板、および、その製造方法
CN113395837A (zh) * 2021-06-04 2021-09-14 广东工业大学 一种纳米金属线路及结构的湿法激光成形方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014185358A (ja) レーザを用いる焼結体膜形成方法及び焼結体膜形成装置
EP2917931B1 (en) Method for bonding bare chip dies
US20090011143A1 (en) Pattern forming apparatus and pattern forming method
JP6726215B2 (ja) フラッシュランプおよびマスクを使用して複数のチップをはんだ付けするための装置および方法
JP2014170973A (ja) パターンの製造方法
KR20140001118A (ko) 본딩장치
JP2012096286A (ja) レーザ照射装置、レーザ照射方法、及び絶縁膜形成装置
JP2004119430A (ja) 接合装置および方法
KR20060096422A (ko) 감열성 중규모 증착을 위한 레이저 공정
US6797926B2 (en) Apparatus and method for bonding electronic component, circuit board, and electronic component mounting apparatus
JP2009000636A (ja) パターン形成装置およびパターン形成方法、それを用いて作製されたデバイスおよび該デバイスを有する電子機器
CN115835936A (zh) 用于封装制造的激光烧蚀系统
TW201201265A (en) Manufacturing apparatus of semiconductor device
JP6043323B2 (ja) 金属被膜形成品の製造システム及び金属被膜形成品の製造方法
KR102228432B1 (ko) 레이저 리플로우 장치의 레이저 가압 헤드 모듈
KR101204307B1 (ko) 레이저를 이용한 미세 구리배선 제작방법 및 레이저를 이용한 미세 구리배선 제조장치 및 그 제작방법으로 제조된 미세 구리배선
KR102376989B1 (ko) 선형 이송 방식의 레이저 리플로우 장치
JP4370151B2 (ja) 配線補修方法および配線補修装置
KR20200129437A (ko) 레이저 리플로우 장치의 레이저 리플로우 방법
KR102377003B1 (ko) 선형 이송 방식의 레이저 리플로우 방법
KR20200129435A (ko) 레이저 리플로우 장치의 본딩대상물 이송 모듈
KR100391225B1 (ko) 반도체 기판의 표면처리 장치 및 방법
US20230413449A1 (en) Method for fabricating electronic circuit and metal ion solution
KR20180108935A (ko) 미세 배선 형성 방법
CN214291265U (zh) 一种回流焊接装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150825

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151026

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160405