JP2014185299A - フルオレン骨格を有するポリエステル樹脂 - Google Patents

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Abstract

【課題】高耐熱性、高屈折率などの特性を有し、かつ低吸水性のポリエステル樹脂を提供する。
【解決手段】9,9−ビス(ヒドロキシ(ポリ)アルコキシアリール)フルオレン骨格を有するジヒドロキシ化合物を含むジオール成分と、ジカルボン酸成分とを重合成分とするポリエステル樹脂の少なくとも末端ヒドロキシル基を、モノカルボン酸成分(例えば、芳香族モノカルボン酸成分)で封鎖する。ジオール成分は、さらに、アルカンジオールなどの鎖状脂肪族ジオールを含んでいてもよい。
【選択図】なし

Description

本発明は、高耐熱性、高屈折率、低吸水性などの優れた特性を有し、光学部材(例えば、光学レンズ、光学フィルムなど)などを形成するために有用なポリエステル樹脂に関する。
フルオレン骨格(9,9−ビスフェニルフルオレン骨格など)を有する化合物は、高屈折率、高耐熱性などの優れた機能を有することが知られている。このようなフルオレン骨格の優れた機能を樹脂に発現し、成形可能とする方法としては、反応性基(ヒドロキシル基、アミノ基など)を有するフルオレン化合物、例えば、ビスフェノールフルオレン(BPF)、ビスクレゾールフルオレン(BCF)、ビスフェノキシエタノールフルオレン(BPEF)などを樹脂の構成成分として利用し、樹脂の骨格構造の一部にフルオレン骨格を導入する方法が一般的である。このようなフルオレン骨格を有する樹脂として、例えば、ポリエステル樹脂が開発されている。
例えば、特開平6−184288号公報(特許文献1)、特開平7−149881号公報(特許文献2)には、テレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体と、9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]フルオレンなどのジヒドロキシ化合物と、炭素原子数が2から4の脂肪族グリコールからなる実質的に線状のポリエステル重合体が開示されている。
一方、ポリエステル樹脂の重合末端基を封鎖する技術も知られている。例えば、特開2009−299073号公報(特許文献3)には、芳香族多価アルコール残基と芳香族ポリカルボン酸、その酸ハロゲン化物又は酸無水物の残基とを含むポリエステルにおいて、ポリエステルの末端にアシル基(C1−22アルキルカルボニル基、C6−30アリールカルボニル基など)を有するポリエステルが開示され、このポリエステルが抗酸化性及び耐熱性を向上でき、合成時及び成形時の加熱により着色しないことが記載されている。この文献には、芳香族多価アルコールの一例として、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニルフルオレン)などが記載され、末端がナフトイル基などであることも記載されている。この文献の実施例では、二塩化イソフタロイル及び二塩化テレフタロイルと、ビスフェノールAとを重合成分とするポリエステルの末端を、フルオロベンゾイル基、ドデカノイル基、クロロベンゾイル基、又はメトキシベンゾイル基で封鎖している。
なお、この文献では、フルオレン骨格を有するポリエステル樹脂について、全く想定されていない。
特開平6−184288号公報(特許請求の範囲) 特開平7−149881号公報(特許請求の範囲) 特開2009−299073号公報(特許請求の範囲、段落[0006][0014][0020]、実施例)
従って、本発明の目的は、9,9−ビス(ヒドロキシ(ポリ)アルコキシアリール)フルオレン骨格を有するジヒドロキシ化合物を含むジオール成分を重合成分としても、低吸水性を示すポリエステル樹脂(末端封鎖ポリエステル樹脂)、その製造方法および前記ポリエステル樹脂で形成された成形体を提供することにある。
本発明の他の目的は、光学用成形体(光学レンズ、光学フィルムなど)の構成材料として有用なポリエステル樹脂(末端封鎖ポリエステル樹脂)、その製造方法および前記ポリエステル樹脂で形成された成形体を提供することにある。
本発明者らは、9,9−ビス(ヒドロキシ(ポリ)アルコキシアリール)フルオレン骨格を有するジヒドロキシ化合物を含むジオール成分と、ジカルボン酸成分とを重合成分とし、末端基としてヒドロキシル基を有するポリエステル樹脂の吸水性について評価したところ、吸水性が比較的高く、特に、このような高い吸水性は、ジカルボン酸成分として芳香族ジカルボン酸成分(例えば、テレフタル酸成分など)を用いた場合などにおいても、見られることがわかった。そして、このようなフルオレン骨格を有するポリエステル樹脂は、高屈折率などの優れた光学的特性を有しているため、光学材料などとして用いられており、このような光学材料用途などでは高い耐湿性(低吸水性)が求められる場合があった。
このような中、本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、上記ポリエステル樹脂の末端ヒドロキシル基を、モノカルボン酸成分(特に芳香族モノカルボン酸成分)により封鎖すると、吸水性を著しく低減できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明のポリエステル樹脂(末端封鎖ポリエステル樹脂)は、9,9−ビス(ヒドロキシ(ポリ)アルコキシアリール)フルオレン骨格を有するジヒドロキシ化合物を含むジオール成分と、ジカルボン酸成分とを重合成分とするポリエステル樹脂[詳細には、末端にヒドロキシル基(末端ヒドロキシル基)を有するポリエステル樹脂]であって、少なくとも末端のヒドロキシル基がモノカルボン酸成分で封鎖されているポリエステル樹脂である。
このようなポリエステル樹脂において、9,9−ビス(ヒドロキシ(ポリ)アルコキシアリール)フルオレン骨格を有するジヒドロキシ化合物は、例えば、下記式(1)
Figure 2014185299
(式中、環Zは芳香族炭化水素環を示し、Rはハロゲン原子、アルキル基又はシアノ基を示し、Rはアルキレン基を示し、Rはハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アルキルチオ基、シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、アラルキルチオ基、アシル基、ニトロ基、シアノ基又は置換アミノ基を示し、kは0〜4の整数、mは1〜4の整数であり、nは0以上の整数である)
で表される化合物であってもよい。
本発明のポリエステル樹脂において、ジオール成分は、さらにアルカンジオールを含んでいてもよい。
また、ジカルボン酸成分は、芳香族ジカルボン酸成分を含んでいてもよい。
さらに、モノカルボン酸成分は、芳香族モノカルボン酸成分を含んでいてもよい。
本発明のポリエステル樹脂では、代表的には、ジオール成分が、9,9−ビス(ヒドロキシ(ポリ)アルコキシアリール)フルオレン骨格を有するジヒドロキシ化合物およびアルカンジオールを、前者/後者(モル比)=99/1〜50/50の割合で含み、
ジカルボン酸成分が、テレフタル酸成分およびイソフタル酸成分を含み、
モノカルボン酸成分が、単環式アレーンモノカルボン酸成分(安息香酸成分など)および多環式アレーン骨格を有するモノカルボン酸成分から選択された少なくとも1種であってもよい。
本発明において、ポリエステル樹脂の末端ヒドロキシル基の10%以上が封鎖されていてもよい(すなわち、末端ヒドロキシル基の封鎖率が10%以上であってもよい)。
本発明には、モノカルボン酸成分の存在下で、ジオール成分とジカルボン酸成分とを重合(反応、縮合、重縮合)させて、前記ポリエステル樹脂を製造する方法も含まれる。
このような方法において、モノカルボン酸成分の使用割合は、ジカルボン酸成分1モルに対して、例えば、0.3モル以下であってもよい。
上記方法において、重合は、特に、溶融重合であってもよい。また、重合(特に溶融重合)は、減圧下で行ってもよく、温度150℃以上で重合させてもよい。本発明では、このような減圧下や高温下での重合(特に溶融重合)においても、効率よく末端を封鎖し、低吸水性のポリエステル樹脂を得ることができる。
前記方法は、代表的には、ジオール成分が、9−ビス(ヒドロキシ(ポリ)アルコキシアリール)フルオレン骨格を有するジヒドロキシ化合物およびアルカンジオールを含み、
ジカルボン酸成分1モルに対するジオール成分の使用割合が1.5モル以上であり、ジカルボン酸成分1モルに対する9−ビス(ヒドロキシ(ポリ)アルコキシアリール)フルオレン骨格を有するジヒドロキシ化合物の使用割合が0.5〜0.99モルであり、
モノカルボン酸成分が芳香族モノカルボン酸成分であり、
モノカルボン酸成分の使用割合が、ジカルボン酸成分1モルに対して0.005〜0.15モルであり、
300Pa以下の減圧下、温度200〜350℃で重合させる方法であってもよい。
本発明には、前記ポリエステル樹脂で形成された成形体も含まれる。このような成形体は、特に、光学レンズ又は光学フィルムであってもよい。
なお、本明細書中、用語「(ポリ)アルコキシ」は、アルコキシ及びポリアルコキシの双方を含む意味で用いる。また、用語「ジカルボン酸成分」は、ジカルボン酸のみならず、ジカルボン酸のエステル形成性誘導体(例えば、低級アルキルエステル、酸ハライド、酸無水物など)も含む意味で用いる。さらに、用語「多環式アレーン環」は、縮合多環式アレーン環に限定されず、複数のアレーン環が直接又は連結基を介して結合した環も含む意味で用いる。
本発明のポリエステル樹脂は、9,9−ビス(ヒドロキシ(ポリ)アルコキシアリール)フルオレン骨格を有するジヒドロキシ化合物を含むジオール成分を重合成分としても、吸水性を大きく低減できる。また、9,9−ビスアリールフルオレン骨格を有するため、高耐熱性、高屈折率などの特性に優れている。そのため、本発明のポリエステル樹脂は、光学用成形体(光学レンズ、光学フィルムなど)の構成材料として有用である。
本発明のポリエステル樹脂(末端ヒドロキシル基を有するポリエステル樹脂)は、(A)9,9−ビス(ヒドロキシ(ポリ)アルコキシアリール)フルオレン骨格を有するジヒドロキシ化合物(低分子化合物)を含むジオール成分と、(B)ジカルボン酸成分とを重合成分とする。このポリエステル樹脂の末端基(少なくとも末端のヒドロキシル基、詳細には、(a)一部又は全部の末端ヒドロキシル基、及び必要により(b)一部又は全部の末端カルボキシル基又はそのエステル形成性誘導基)は、エステル結合を介して、(C)モノカルボン酸成分で封鎖されている(又は末端ヒドロキシル基とモノカルボン酸成分とでエステル結合を形成することにより封鎖されている)。
(A)ジオール成分
ジオール成分は、少なくとも9,9−ビス(ヒドロキシ(ポリ)アルコキシアリール)フルオレン骨格を有するジヒドロキシ化合物(以下、単に「フルオレン骨格を有するジオール」という場合がある)を含んでいる。代表的な化合物は、前記式(1)で表すことができる。
前記式(1)において、環Zで表される芳香族炭化水素環としては、ベンゼン環、縮合多環式芳香族炭化水素環(特に、少なくともベンゼン環を含む縮合多環式炭化水素環)などが挙げられる。縮合多環式芳香族炭化水素環としては、縮合二環式炭化水素環(例えば、インデン、ナフタレン環などのC8−20縮合二環式炭化水素環、好ましくはC10−16縮合二環式炭化水素環)、縮合三環式炭化水素環(例えば、アントラセン環、フェナントレン環など)などの縮合二乃至四環式炭化水素環などが挙げられる。好ましい縮合多環式芳香族炭化水素環は、ナフタレン環、アントラセン環(特にナフタレン環)である。なお、2つの環Zは同一の又は異なる環であってもよく、通常、同一の環である。好ましい環Zには、ベンゼン環およびナフタレン環が含まれる。
基Rで表されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などが例示できる。基Rで表されアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル基などの直鎖状又は分岐鎖状C1−12アルキル基などが例示できる。基Rは、特にアルキル基(メチル基などのC1−4アルキル基)である場合が多い。また、フルオレンを構成するベンゼン環に対する基Rの結合位置(置換位置)は、特に限定されない。好ましい置換数kは、0〜1、特に0である。
基Rで表されるアルキレン基としては、例えば、エチレン、プロピレン、トリメチレン、1,2−ブタンジイル、テトラメチレン基などの直鎖状又は分岐鎖状C2−6アルキレン基などが例示できる。基Rは、エチレン基などのC2−4アルキレン基が好ましい。
オキシアルキレン基(OR)の数(付加モル数)mは、例えば、1〜4、好ましくは1〜3程度であり、特に1〜2(例えば、1)程度であるのが好ましい。
ヒドロキシ(ポリ)アルコキシ基[基−O−(RO)−H]の置換位置は、特に限定されず、環Zの適当な置換位置に置換していればよい。例えば、環Zがベンゼン環である場合、ヒドロキシ(ポリ)アルコキシ基は、フェニル基の2〜6位(例えば、フェニル基の3−位、4−位など)に置換していればよく、好ましくは4−位に置換していてもよい。また、環Zが縮合多環式炭化水素環である場合、ヒドロキシ(ポリ)アルコキシ基は、環Zのフルオレンの9−位に結合した炭化水素環とは別の又は隣接した炭化水素環(例えば、ナフタレン環の5−位、6−位など)に少なくとも置換している場合が多い。
基Rで表されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが例示できる。基Rで表されるアルキル基としては、基Rと同様の直鎖状又は分岐鎖状C1−12アルキル基などが例示でき、シクロアルキル基としては、シクロへキシル基などのC5−10シクロアルキル基などが例示でき、アリール基としては、フェニル、トリル、キシリル、ナフチル基などのC6−10アリール基などが例示でき、アラルキル基としては、ベンジル、フェネチル基などのC6−10アリール−C1−4アルキル基などが例示できる。
基Rで表されるアルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ基などの直鎖状又は分岐鎖状C1−12アルコキシ基などが例示でき、シクロアルコキシ基としては、シクロへキシルオキシ基などのC5−10シクロアルコキシ基などが例示でき、アリールオキシ基としては、フェノキシ基などのC6−10アリールオキシ基などが例示でき、アラルキルオキシ基としては、ベンジルオキシ基などのC6−10アリール−C1−4アルキルオキシ基などが例示できる。
基Rで表されるアルキルチオ基、シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、アラルキルチオ基としては、それぞれ、上記アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基に対応する基などが例示できる。
基Rで表されるアシル基としては、アセチル基などのC1−6アシル基などが例示できる。基Rで表される置換アミノ基としては、ジメチルアミノ基などのジC1−6アルキルアミノ基などが例示できる。
好ましい基Rとしては、アルキル基(例えば、C1−6アルキル基)、シクロアルキル基(例えば、C5−8シクロアルキル基)、アリール基(例えば、C6−10アリール基)、アラルキル基(例えば、C6−8アリール−C1−2アルキル基)、アルコキシ基(例えば、C1−4アルコキシ基など)などが挙げられる。さらに好ましい基Rは、アルキル基[C1−4アルキル基(特にメチル基)など]、アリール基[例えば、C6−8アリール基(特にフェニル基)など]であり、屈折率の観点からは、アリール基であるのが好ましい。
好ましい置換数nは、環Zの種類にもよるが、0〜8、好ましくは0〜4(例えば、0〜3)、さらに好ましくは0〜2(例えば、0又は1)であってもよい。基Rの置換位置は、特に限定されない。
なお、フルオレンを構成する2つのベンゼン環において、基Rの種類、置換数kの値は、それぞれ、互いに同一又は異なっていてもよいが、通常、同一である。また、同一の環に置換する置換基の数(k、m、n)が2以上であるとき、基R〜Rの種類は、それぞれ、互いに同一又は異なっていてもよいが、通常、同一である。さらに、2つの環Zにおいて、基R〜Rの種類、置換数m、nの値は、それぞれ、互いに同一又は異なっていてもよいが、通常、同一である。
具体的な式(1)で表される化合物には、9,9−ビス(ヒドロキシ(ポリ)アルコキシフェニル)フルオレン類、9,9−ビス(ヒドロキシ(ポリ)アルコキシナフチル)フルオレン類などが含まれる。
9,9−ビス(ヒドロキシ(ポリ)アルコキシフェニル)フルオレン類には、例えば、9,9−ビス(ヒドロキシアルコキシフェニル)フルオレン{例えば、9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]フルオレンなどの9,9−ビス(ヒドロキシC2−4アルコキシフェニル)フルオレン}、9,9−ビス(アルキル−ヒドロキシアルコキシフェニル)フルオレン{例えば、9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メチルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシプロポキシ)−3−メチルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3,5−ジメチルフェニル]フルオレンなどの9,9−ビス(モノ又はジC1−4アルキル−ヒドロキシC2−4アルコキシフェニル)フルオレン}、9,9−ビス(アリール−ヒドロキシアルコキシフェニル)フルオレン{例えば、9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシプロポキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレンなどの9,9−ビス(モノ又はジC6−10アリール−ヒドロキシC2−4アルコキシフェニル)フルオレン}などの9,9−ビス(ヒドロキシアルコキシフェニル)フルオレン類(前記式(1)において、mが1である化合物);9,9−ビス(ヒドロキシジアルコキシフェニル)フルオレン{例えば、9,9−ビス{4−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ]フェニル}フルオレンなどの9,9−ビス(ヒドロキシジC2−4アルコキシフェニル)フルオレン}などの9,9−ビス(ヒドロキシポリアルコキシフェニル)フルオレン類(前記式(1)において、mが2〜4である化合物)などが含まれる。
また、9,9−ビス(ヒドロキシ(ポリ)アルコキシナフチル)フルオレン類は、前記9,9−ビス(ヒドロキシ(ポリ)アルコキシフェニル)フルオレン類に対応し、フェニル基がナフチル基に置換した化合物、例えば、9,9−ビス(ヒドロキシアルコキシナフチル)フルオレン{例えば、9,9−ビス[6−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−ナフチル]フルオレンなどの9,9−ビス(ヒドロキシC2−4アルコキシナフチル)フルオレン}などの9,9−ビス(ヒドロキシアルコキシナフチル)フルオレン類などが含まれる。
これらのフルオレン骨格を有するジオールは、単独で又は2種以上組み合わせてもよい。これらのフルオレン骨格を有するジオールのうち、9,9−ビス(ヒドロキシアルコキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(モノ又はジアルキル−ヒドロキシアルコキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(アリール−ヒドロキシアルコキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(ヒドロキシアルコキシナフチル)フルオレンなどである場合が多い。
前記ジオール成分は、フルオレン骨格を有するジオール単独で構成してもよいが、反応性やポリマー物性などの観点から、鎖状脂肪族ジオールを含んでいてもよい。鎖状脂肪族ジオールとしては、例えば、アルカンジオール(エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコールなどの直鎖状又は分岐鎖状C2−10アルカンジオールなど)、ポリアルカンジオール(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコールなどのジ又はトリC2−4アルカンジオールなど)などが挙げられる。これらの鎖状脂肪族ジオールは、単独で又は2種以上組み合わせてもよい。これらの鎖状脂肪族ジオールのうち、アルカンジオール(例えば、エチレングリコールなどのC2−4アルカンジオール)が好ましい。
ポリエステル樹脂において、フルオレン骨格を有するジオール(由来の単位)と、鎖状脂肪族ジオール(由来の単位)との割合は、例えば、前者/後者(モル比)=99/1〜30/70(例えば、99/1〜40/60)程度の範囲から選択でき、好ましくは99/1〜50/50、さらに好ましくは95/5〜60/40、特に90/10〜70/30程度であってもよい。
なお、ジオール成分は、必要に応じて、他の芳香族ジオール[例えば、ハイドロキノンなどのジヒドロキシC6−10アレーン;1,4−ベンゼンジメタノールなどのジ(ヒドロキシC1−4アルキル)C6−10アレーン;ビフェノール;ビスフェノールAなどのビス(ヒドロキシフェニル)C1−10アルカンなど]、脂環族ジオール[例えば、シクロヘキサンジオールなどのC5−8シクロアルカンジオール;シクロヘキサンジメタノールなどのジ(ヒドロキシC1−4アルキル)C5−8シクロアルカンなど]などを含んでいてもよい。さらに、ジオール成分は、必要であれば、3官能以上のポリオール成分(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどのアルカンポリオールなど)と併用してもよい。
(B)ジカルボン酸成分
ジカルボン酸成分としては、芳香族ジカルボン酸成分(芳香族ジカルボン酸成分又はそのエステル形成性誘導体、他においても同じ)、脂環族ジカルボン酸成分、脂肪族ジカルボン酸成分などが挙げられる。
芳香族ジカルボン酸成分(芳香族ジカルボン酸及び/又はそのエステル形成性誘導体)を含んでいる。芳香族ジカルボン酸としては、例えば、単環式芳香族ジカルボン酸[例えば、芳香環の対称位置にカルボキシル基を有する対称単環式芳香族ジカルボン酸(テレフタル酸など)、芳香環の非対称位置にカルボキシル基を有する非対称単環式芳香族ジカルボン酸(イソフタル酸、フタル酸など)など]、多環式芳香族ジカルボン酸[例えば、縮合多環式芳香族ジカルボン酸(例えば、ナフタレンジカルボン酸(例えば、1,5−ナフタレンジカルボン酸、1,6−ナフタレンジカルボン酸、1,7−ナフタレンジカルボン酸、1,8−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸などの異なる環に2つのカルボキシル基を有するナフタレンジカルボン酸;1,2−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸などの同一の環に2つのカルボキシル基を有するナフタレンジカルボン酸)、アントラセンジカルボン酸、ジカルボキシフルオレン、9,9−ジアルキル−ジカルボキシフルオレンなどの縮合多環式C10−24アレーン−ジカルボン酸)、アリールアレーンジカルボン酸(例えば、ビフェニルジカルボン酸など)、ジアリールアルカンジカルボン酸(4,4’−ジフェニルメタンジカルボン酸など)、ジアリールケトンジカルボン酸(ジフェニルケトンジカルボン酸など)、9,9−ビス(カルボキシアルキル)フルオレン、9,9−ビス(カルボキシアリール)フルオレンなど]などが例示できる。これらの芳香族ジカルボン酸は、芳香環にカルボキシル基以外の置換基[例えば、アルキル基(メチル基などのC1−4アルキル基など)など]を有していてもよい。
エステル形成性誘導体としては、例えば、エステル[例えば、メチルエステル、エチルエステルなどのC1−4アルキルエステル(特にC1−2アルキルエステルなど]、酸ハライド(酸クロライドなど)、酸無水物などが挙げられる。エステル形成性誘導体は、モノエステル(ハーフエステル)又はジエステルであってもよい。
脂環族ジカルボン酸成分としては、例えば、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などのC5−10シクロアルカン−ジカルボン酸;ノルボルナンジカルボン酸、アダマンタンジカルボン酸、トリシクロデカンジカルボン酸などのジ又はトリシクロアルカンジカルボン酸;これらのエステル形成性誘導体などが挙げられる。
脂肪族ジカルボン酸成分としては、例えば、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸などのC2−12アルカンジカルボン酸;これらのエステル形成性誘導体などが挙げられる。
ジカルボン酸成分は、単独で又は2種以上組み合わせてもよい。
これらのうち、芳香族ジカルボン酸成分、脂環族ジカルボン酸成分が好ましく、特に、高耐熱性、高屈折率などの観点から、芳香族ジカルボン酸成分が好ましい。また、芳香族ジカルボン酸成分の中でも、芳香族単環式ジカルボン酸成分(テレフタル酸成分、イソフタル酸成分)を好適に使用してもよい。なお、非対称単環式芳香族ジカルボン酸(イソフタル酸など)及び/又はそのエステル形成性誘導体(C1−4アルキルエステルなど)を用いると、より一層吸水性を低減できる。
なお、ジカルボン酸成分は、必要であれば、3官能以上のポリカルボン酸成分(例えば、トリメリット酸、ピロメリット酸、これらのエステル形成性誘導体などの芳香族ポリカルボン酸成分など)と併用してもよい。
なお、このようなジオール成分とジカルボン酸成分とを重合成分とするポリエステル樹脂(末端封鎖される前のポリエステル樹脂)は、末端基としてヒドロキシル基を少なくとも有している。このような末端封鎖がされていないポリエステル樹脂において、末端基全体におけるヒドロキシル基の割合は、例えば、10%以上、好ましくは30%以上、さらに好ましくは50%以上であってもよく、ほとんどの末端基がヒドロキシル基(例えば、70%以上、好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上、特に100%又はほぼ100%の末端基がヒドロキシル基)であってもよい。このような末端ヒドロキシル基の割合が大きいポリエステル樹脂は、重合時にジオール成分を過剰に用いることで得られやすい。
(C)モノカルボン酸成分(単官能成分)
モノカルボン酸成分(又は封鎖剤)としては、脂肪族モノカルボン酸成分[例えば、酢酸成分、プロピオン酸成分などの低級脂肪族モノカルボン酸成分(例えば、C1−4アルカン酸成分など);ヘキサン酸成分、オクタン酸成分、デカン酸成分、ステアリン酸などの炭素数5以上の脂肪族モノカルボン酸成分(例えば、C6−30アルカン酸成分など)などの鎖状脂肪族モノカルボン酸成分など]、芳香族モノカルボン酸成分などが挙げられる。モノカルボン酸成分は、単独で又は2種以上組み合わせてもよい。
本発明では、特に、芳香族モノカルボン酸成分を好適に使用してもよい。芳香族モノカルボン酸成分を用いると、後述のように、溶融重合(特に減圧下、高温下での用悠々重合)においても、効率よく末端ヒドロキシル基を封鎖できる。また、末端封鎖により、ポリエステル樹脂の優れた特性(例えば、高屈折率、高耐熱性など)を効率よく維持しやすい。
芳香族モノカルボン酸成分としては、単環式芳香族モノカルボン酸成分(例えば、安息香酸成分、アルキルベンゼンカルボン酸成分(例えば、p−t−ブチル安息香酸成分)などの単環式アレーンカルボン酸成分)、多環式芳香族モノカルボン酸成分などが挙げられる。
多環式芳香族モノカルボン酸成分としては、例えば、多環式アレーン骨格を有するモノカルボン酸成分などが挙げられる。多環式アレーン骨格を有するモノカルボン酸成分は、例えば、アレーン環に直接カルボキシル基(又はそのエステル形成性誘導基)が結合したモノカルボン酸成分と、アレーン環に連結基を介してカルボキシル基(又はそのエステル形成性誘導基)が結合したモノカルボン酸成分とに分類できる。
アレーン環に直接カルボキシル基(又はそのエステル形成性誘導基)が結合したモノカルボン酸成分としては、例えば、縮合多環式アレーンモノカルボン酸成分[例えば、ナフトエ酸(α−ナフトエ酸、β−ナフトエ酸など)、アントラセンモノカルボン酸などの縮合二乃至四環式アレーンモノカルボン酸、これらのエステル形成性誘導体など]、アレーン環基又はアレーン環を含む有機基が置換したアレーンモノカルボン酸成分(ベンゼンモノカルボン酸成分などのC6−10アレーンモノカルボン酸成分など)などが例示できる。
アレーン環基又はアレーン環を含む有機基としては、例えば、アリール基(フェニル基などのC6−10アリール基)、アラルキル基(ベンジル基などのC6−10アリール−C1−4アルキル基など)、アリールオキシ基(フェノキシ基などのC6−10アリールオキシ基など)、アラルキルオキシ基(ベンジルオキシ基などのC6−10アリール−C1−2アルキルオキシ基など)、アリールチオ基(フェニルチオ基などのC6−10アリールチオ基など)、アラルキルチオ基(ベンジルチオ基などのC6−10アリール−C1−2アルキルチオ基など)、アリールカルボニル基(ベンゾイル基などのC6−10アリール−カルボニル基など)、アリールスルホニル基(フェニルスルホニル基などのC6−10アリール−スルホニル基など)などが例示できる。これらの置換基のうち、C6−10アレーン環を含む有機基が汎用される。
アレーン環基が置換したアレーンモノカルボン酸成分としては、例えば、C6−10アリール基が置換したC6−10アレーンモノカルボン酸成分[例えば、4−カルボキシビフェニル(p−フェニル安息香酸)、このエステル形成性誘導体など]などが例示できる。
アレーン環を含む有機基が置換したアレーンモノカルボン酸成分としては、例えば、アラルキル基(C6−10アリール−C1−4アルキル基など)が置換したC6−10アレーンモノカルボン酸[例えば、4−カルボキシ−ジフェニルメタン(p−フェニルメチル安息香酸)、このエステル形成性誘導体など]、アリールオキシ基(C6−10アリールオキシ基など)が置換したC6−10アレーンモノカルボン酸成分[例えば、4−カルボキシ−ジフェニルエーテル(p−フェノキシ安息香酸)、このエステル形成性誘導体など]、アリールチオ基(C6−10アリールチオ基など)が置換したC6−10アレーンモノカルボン酸成分[例えば、4−カルボキシ−ジフェニルスルフィド(p−フェニルチオ安息香酸)、このエステル形成性誘導体など]、アリールカルボニル基(C6−10アリール−カルボニル基など)が置換したC6−10アレーンモノカルボン酸成分[例えば、2−又は4−カルボキシ−ジフェニルケトン(m−又はp−ベンゾイル安息香酸)、これらのエステル形成性誘導体など]、アリールスルホニル基(C6−10アリール−スルホニル基など)が置換したC6−10アレーンモノカルボン酸成分[例えば、2−又は4−カルボキシ−ジフェニルスルホン(m−又はp−フェニルスルホニル安息香酸)、これらのエステル形成性誘導体など]などが例示できる。
アレーン環に連結基を介してカルボキシル基(又はそのエステル形成性誘導基)が結合したモノカルボン酸成分としては、例えば、モノアリール−アルカンモノカルボン酸成分(1−ナフチル酢酸などの縮合多環式アリール−C1−4アルカンモノカルボン酸、これらのエステル形成性誘導体など)、ジアリール−アルカンモノカルボン酸成分(ジフェニル酢酸などのジC6−10アリール−C1−4アルカンモノカルボン酸、これらのエステル形成性誘導体など)などが例示できる。
なお、モノカルボン酸成分は、前記の通り、末端ヒドロキシル基を封鎖するための成分であるが、末端基としてカルボキシル基を有するポリエステル樹脂の場合には、モノカルボン酸成分に加えて、モノオール成分を併用してもよい。
本発明のポリエステル樹脂において、末端ヒドロキシル基の封鎖率は、例えば、5%以上(例えば、7〜100%)、好ましくは10%以上(例えば、12〜90%)、さらに好ましくは15%以上(例えば、18〜80%)であってもよく、特に20%以上[例えば、25%以上(例えば、27〜70%)、好ましくは30%以上(例えば、35〜50%)]とすることもできる。
末端封鎖ポリエステル樹脂の重量平均分子量は、例えば、ゲルパーミエーションクロマトグラフィにおいて、ポリスチレン換算で、10000以上(例えば、12000〜200000)、好ましくは15000〜100000、さらに好ましくは20000〜80000(例えば、25000〜50000)程度であってもよい。
本発明の末端封鎖ポリエステル樹脂は、低吸水性を示し、例えば、末端封鎖されていないポリエステル樹脂の吸水率を10%以上低減できる。また、本発明の末端封鎖ポリエステル樹脂では、末端封鎖されていないポリエステル樹脂の水酸基価を10%以上低減することもできる。
末端封鎖ポリエステル樹脂は、前記のように低吸水性を示し、耐熱性に優れ、ガラス転移温度が高い。ガラス転移温度は、示差走査熱量測定(DSC)において、例えば、120〜150℃、好ましくは125〜145℃(例えば、135〜145℃)程度であってもよい。
末端封鎖ポリエステル樹脂の屈折率は、例えば、波長589nmにおいて、1.6以上(例えば、1.61〜1.65)、好ましくは1.62〜1.64、さらに好ましくは1.63〜1.638程度である。
さらに、末端封鎖ポリエステル樹脂は、透明性、低複屈折性などの特性にも優れており、高い光学的特性を有している。
[末端封鎖ポリエステル樹脂の製造方法]
末端封鎖ポリエステル樹脂は、慣用の方法により、ジオール成分とジカルボン酸成分とを重合し、この重合体の末端基(少なくとも末端のヒドロキシル基)を、モノカルボン酸成分で封鎖することにより得られる。
このような末端封鎖は、予め作成したポリエステル樹脂と、モノカルボン酸成分とを反応させることで行ってもよく、ポリエステル樹脂の重合とともに行ってもよい。換言すればは、本発明の末端封鎖ポリエステル樹脂は、モノカルボン酸成分の存在下で、ジオール成分とジカルボン酸成分とを重合(反応、縮合、重縮合)させることにより製造することもできる。本発明では、このような方法であっても、効率よく末端を封鎖できるため、好適である。
重合法は、使用するジカルボン酸成分の種類などに応じて適宜選択でき、例えば、エステル交換法、直接重合法などの溶融重合法、溶液重合法、界面重合法などを利用して製造できる。これらの重合法のうち、特に、溶融重合法を好適に利用してもよい。本発明では、このような溶融重合法であっても、ポリマー化を妨げることなく、効率よく末端ヒドロキシル基を封鎖できる。
ジオール成分とジカルボン酸成分との使用割合は、ヒドロキシル基とカルボキシル基又はそのエステル形成性誘導基とが略当量となる割合、例えば、ジオール成分の割合が、ジカルボン酸成分1モルに対して、0.7〜1.3モル、好ましくは0.8〜1.2モル程度であってもよい。
また、上記割合は、ジオール成分及びジカルボン酸成分のうち一方の成分が他方の成分に対して過剰モルとなる割合であってもよい。なお、末端ヒドロキシル基を有するポリエステル樹脂は、ジオール成分を過剰に用いることで得られやすい。
特に、ジオール成分として、フルオレン骨格を有するジオールと鎖状脂肪族ジオール(例えば、エチレングリコールなどのアルカンジオール)とを組み合わせる場合、これらの割合(使用割合)は、前者/後者(モル比)=1/0.1〜1/10、好ましくは1/0.5〜1/7、さらに好ましくは1/1〜1/5程度であってもよい。
なお、フルオレン骨格を有するジオールと鎖状脂肪族ジオールとの上記割合は、必ずしも、ポリエステル樹脂における組成に対応しない場合がある。例えば、ジカルボン酸成分1モルに対して、ジオール成分をXモル(Xは1を超える数)用いる場合であって、フルオレン骨格を有するジオールがX1モル、鎖状脂肪族ジオールがX2モル(X1は1モルより少なく、X1+X2=Xモル)である場合、フルオレン骨格を有するジオールの全部又はほとんどがジカルボン酸成分と重合(又はポリエステル樹脂を構成)し、残余のジカルボン酸成分が鎖状脂肪族ジオール(1−X1モル程度)と重合(又はポリエステル樹脂を構成)する場合が多い。このような理由は定かではないが、溶融重合においては、フルオレン骨格を有するジオールおよび鎖状脂肪族ジオールのいずれもジカルボン酸成分と反応するものの、重合の進行とともに、フルオレン骨格を有するジオールと鎖状脂肪族ジオールとの間でエステル交換反応も進行し、最終的にはフルオレン骨格を有するジオールの仕込みを反映したポリエステル樹脂が得られるものと考えられる。
また、フルオレン骨格を有するジオールと鎖状脂肪族ジオールとを組み合わせる場合、ジカルボン酸成分1モルに対して、フルオレン骨格を有するジオールの割合(使用割合)は、例えば、0.3〜0.99モル(例えば、0.4〜0.99モル)、好ましくは0.5〜0.99モル(例えば、0.6〜0.95モル)、さらに好ましくは0.7〜0.9モル程度であってもよい。
なお、フルオレン骨格を有するジオールと鎖状脂肪族ジオールとを組み合わせる場合、ジオール成分の割合(使用割合)は、特に、ジカルボン酸成分1モルに対して、1.5モル以上(例えば、1.8〜10モル)、好ましくは2モル以上(例えば、2.2〜8モル)、さらに好ましくは2.5モル以上(例えば、2.5〜5モル)であってもよい。
モノカルボン酸成分の割合(使用割合)は、ポリエステル樹脂の分子量、末端基の封鎖率などを考慮して適宜選択でき、ジカルボン酸成分1モルに対して、0.5モル以下(例えば、0.001〜0.3モル程度)の範囲から選択でき、例えば、0.3モル以下(例えば、0.001〜0.25モル)、好ましくは0.2モル以下(例えば、0.005〜0.15モル)、さらに好ましくは0.1モル以下(例えば、0.01〜0.08モル)程度であってもよい。このよう割合で用いると、溶融重合のような重合法であっても、末端封鎖と高分子量化とを効率よく両立させることができる。
なお、重合(反応)は、重合方法に応じて、溶媒(有機溶剤など)の存在下で行ってもよい。また、反応は、触媒の存在下で行ってもよい。触媒としては、慣用の触媒、例えば、金属触媒[例えば、アルカリ金属(ナトリウムなど)、アルカリ土類金属(マグネシウム、カルシウムなど)、遷移金属(亜鉛、カドミウム、鉛、コバルトなど)などを含む金属化合物]などが例示できる。金属化合物としては、アルコキシド、有機酸塩(酢酸塩、プロピオン酸塩など)、無機酸塩(ホウ酸塩、炭酸塩など)、金属酸化物などが例示できる。これらの触媒は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。触媒の使用量は、例えば、一方の重合成分(ジオール成分又はジカルボン酸成分)1モルに対して、0.01×10−4〜100×10−4モル、好ましくは0.1×10−4〜10×10−4モル程度であってもよい。
重合(又は反応)は、通常、不活性ガス(窒素、ヘリウムなど)雰囲気中で行うことができる。また、反応は、重合方法に応じて、常圧下で行ってもよく、減圧下で行ってもよい。溶融重合では、通常、減圧下で重合を行ってもよい。減圧下で行う場合、圧力は、例えば、3000Pa以下(例えば、5〜2000Pa)、好ましくは1000Pa以下(例えば、30〜800Pa)、さらに好ましくは500Pa以下(例えば、50〜300Pa)、特に200Pa以下(例えば、80〜150Pa)程度であってもよい。
なお、減圧によりエステル結合に伴う副生物(アルコール、水、フルオレン骨格を有するジオールと鎖状脂肪族ジオールとのエステル交換により生じる鎖状脂肪族ジオールなど)や過剰の鎖状脂肪族ジオールなどを反応系(又は重合系)から除去しつつ、重合を進行させてもよい。また、前記のように、フルオレン骨格を有するジオールと鎖状脂肪族ジオールとを組み合わせる場合には、鎖状脂肪族ジオールも除去される。本発明では、このような減圧下であっても(また、ジオール成分として鎖状脂肪族ジオールを併用する場合においても、さらには後述のような高温下での重合であっても)、効率よく末端を封鎖しつつ、ポリエステル樹脂を得ることができる。なお、減圧は、ジカルボン酸成分とジオール成分とをある程度反応(エステル形成反応)させた後に、行ってもよい。
反応温度は、重合法に応じて選択でき、例えば、溶融重合法のような加温下での反応が必要な場合、反応温度は、150℃以上(例えば、150〜400℃)、好ましくは180〜370℃、さらに好ましくは200〜350℃(例えば、220〜300℃)程度であってもよい。また、反応温度は、段階的に上昇させてもよい。
なお、加温(および減圧)する場合、モノカルボン酸成分は、重合(又は反応)において揮発しない成分を使用してもよい。
[成形体]
成形体は、前記末端封鎖ポリエステル樹脂のみで形成してもよく、前記末端封鎖ポリエステル樹脂を含む樹脂組成物で形成してもよい。樹脂組成物は、前記末端封鎖ポリエステル樹脂に加えて、他の任意の成分[例えば、熱可塑性樹脂、慣用の添加剤(例えば、充填剤又は補強剤、結晶核剤、導電剤、難燃剤、可塑剤、滑剤、安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤など)、離型剤、帯電防止剤、分散剤、流動調整剤、レベリング剤、消泡剤、表面改質剤、低応力化剤、耐熱性改良剤、炭素材など)など]を含有できる。
成形体の形状は、特に限定されず、例えば、二次元的構造(フィルム又はシート状、板状など)、三次元的構造(管状、棒状、チューブ状、中空状など)などが挙げられる。
このような成形体は、各種用途に利用できるが、成形体を形成する末端封鎖ポリエステル樹脂が光学的特性に優れているため、光学用成形体(例えば、光学フィルム又はシート、光学レンズなど)として好適に利用できる。
成形体は、慣用の方法、例えば、射出成形法、射出圧縮成形法、押出成形法、トランスファー成形法、ブロー成形法、加圧成形法、キャスティング成形法などを利用して製造することができる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。実施例における各物性値は、以下に示す方法により測定した。なお、実施例中の「部」は特に断りのない限り、重量基準である。
[ガラス転移温度]
ガラス転移温度は、示差走査熱量計(エスアイアイナノテクノロジー(株)製「DSC6220」)を用い、測定試料10mgをアルミパンに入れ、蓋を押さえて密封し10℃/分の昇温速度で測定した。
[分子量]
数平均分子量及び重量平均分子量は、溶出液としてクロロホルムを用い、ゲル浸透クロマトグラフィー(東ソー(株)製「HLC−8220GPC」、基準樹脂:ポリスチレン)によって測定した。
[屈折率及びアッベ数]
屈折率は、アッベ屈折計(アタゴ社製「DR−M2」)で、波長589nmの干渉フィルターを用いD線での屈折率ndを測定した。測定試料は樹脂を160〜240℃でプレス成形し、厚み80〜150μmのフィルムを作製し、得られたフィルムを約8×20mmの短冊状に切り出し、測定試験片とした。界面液として1−ブロモナフタレンを用い20℃で測定した。
[吸水率]
測定試料は樹脂を160〜240℃でプレス成形し、厚み550〜650μmのフィルムを作製し、得られたフィルムを約30×30mmの短冊状に切り出し、測定試験片とした。JIS K 7209に準拠し、試料を23℃の蒸留水に24時間浸漬した後の重量増加を測定し、吸水率を計算した。
[酸価]
測定試料2gをテトラヒドロフラン(THF)50mlに溶解し、自動滴定装置を用い、0.02M KOHエタノール溶液で滴定を行った。
A=((B−C)×1.122/S)
(式中、A:酸価(mgKOH/g)、B:サンプルの滴定の際滴下した0.02N KOHエタノール溶液、C:空試験を行いその際滴下した0.02N KOHエタノール溶液(ml)、S:サンプル量(g))
[水酸基価、封鎖率]
精秤した測定試料2gを脱水THF20mlで溶解し、無水酢酸−脱水ピリジン溶液を5ml添加し、冷却管を取り付け、70℃で20分加熱し、アセチル化を促進させた。20分後、蒸留水約1mlを加えさらに70℃で10分加熱する。THF約50mlを添加し、自動滴定装置を用い、0.5M KOHエタノール溶液で滴定を行った。
A=((B−C)×28.05/S)+D
(式中、A:水酸基価(mgKOH/g)、B:空試験を行いその際滴下した0.5N KOHエタノール溶液(ml)、C:サンプルの滴定の際滴下した0.5N KOHエタノール溶液(ml)、S:サンプル量(g)、D:酸価(mgKOH/g))
封鎖率は下記式により計算した。
封鎖率=100×(末端封鎖していないサンプルの水酸基価−末端封鎖したサンプルの水酸基価)/末端封鎖していないサンプルの水酸基価
実施例1〜6、比較例1〜3
表1に示す原料(ジカルボン酸成分、ジオール成分、モノカルボン酸成分)を表1に示す割合で反応槽に投入し、溶解した後、触媒として、エチレングリコールに溶解した酢酸カルシウム0.0352部、酢酸マンガン0.0123部を反応槽に投入し、撹拌しながら常法に従って、室温から230℃に徐々に加熱してエステル交換反応を行った。所定量のメタノールを系外へ抜き出した後、重合触媒である酸化ゲルマニウム0.0523部を投入して、昇温と減圧を徐々に行い、エチレングリコールを抜きながら、加熱槽温度を280℃、真空度を133Pa(1Torr)以下に到達させた。この条件を維持し、粘度の上昇を待ち、所定の撹拌トルクに到達後反応を終了し、反応物を水中に押し出してペレットを得た。得られたポリエステルの組成比および物性を表2に示す。なお、表において、「DMT」はテレフタル酸ジメチルを、「DMI」はイソフタル酸ジメチルを、「BPEF」は9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]フルオレン(大阪ガスケミカル(株)製)を、「EG」はエチレングリコール、「A」は2−ナフタレンカルボン酸メチル、「B」はベンゾイル安息香酸メチル、「C」は安息香酸n−ブチル、「Tg」は「ガラス転移温度」、「Mw」は重量平均分子量、「Mn」は数平均分子量を、それぞれ示す。
Figure 2014185299
Figure 2014185299
Figure 2014185299
表2から明らかなように、実施例のポリエステル樹脂は、比較例のポリエステル樹脂と同等の高いガラス転移温度及び高屈折率を有するとともに、比較例のポリエステル樹脂と対比して、吸水率が著しく低い。
本発明の末端封鎖ポリエステル樹脂(又はその樹脂組成物)は、高耐熱性、高屈折率、低吸水率などの優れた特性を有しているため、各種用途、例えば、塗料、帯電防止剤、インキ、接着剤、粘着剤、樹脂充填材、帯電トレイ、導電シート、保護膜(電子機器、液晶部材などの保護膜など)、電気・電子材料(キャリア輸送剤、発光体、有機感光体、感熱記録材料、ホログラム記録材料など)、電気・電子部品又は機器(光ディスク、インクジェットプリンタ、デジタルペーパ、有機半導体レーザ、色素増感型太陽電池、EMIシールドフィルム、フォトクロミック材料、有機EL素子、カラーフィルタなど)用樹脂、機械部品又は機器(自動車、航空・宇宙材料、センサ、摺動部材など)用樹脂などに利用できる。特に、本発明の末端封鎖ポリエステル樹脂(又はその樹脂組成物)は、光学的特性に優れるため、光学用成形体(光学レンズ、光学フィルム又はシートなど)に好適に利用できる。例えば、光学フィルムとしては、偏光フィルム(及びそれを構成する偏光素子と偏光板保護フィルム)、位相差フィルム、配向膜(配向フィルム)、視野角拡大(補償)フィルム、拡散板(フィルム)、プリズムシート、導光板、輝度向上フィルム、近赤外吸収フィルム、反射フィルム、反射防止(AR)フィルム、反射低減(LR)フィルム、アンチグレア(AG)フィルム、透明導電(ITO)フィルム、異方導電性フィルム(ACF)、電磁波遮蔽(EMI)フィルム、電極基板用フィルム、カラーフィルタ基板用フィルム、バリアフィルム、カラーフィルタ層、ブラックマトリクス層、光学フィルム同士の接着層もしくは離型層などが例示できる。これらの光学フィルムの中でも、機器のディスプレイに用いる光学フィルムが有用である。本発明の光学フィルムを備えたディスプレイ用部材(又はディスプレイ)としては、パーソナル・コンピュータのモニタ、テレビジョン、携帯電話、カー・ナビゲーションシステム、タッチパネルなどのFPD装置(例えば、LCD、PDPなど)などが例示できる。

Claims (12)

  1. 9,9−ビス(ヒドロキシ(ポリ)アルコキシアリール)フルオレン骨格を有するジヒドロキシ化合物を含むジオール成分と、ジカルボン酸成分とを重合成分とするポリエステル樹脂であって、少なくとも末端のヒドロキシル基がモノカルボン酸成分で封鎖されているポリエステル樹脂。
  2. 9,9−ビス(ヒドロキシ(ポリ)アルコキシアリール)フルオレン骨格を有するジヒドロキシ化合物が、下記式(1)
    Figure 2014185299
    (式中、環Zは芳香族炭化水素環を示し、Rはハロゲン原子、アルキル基又はシアノ基を示し、Rはアルキレン基を示し、Rはハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アルキルチオ基、シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、アラルキルチオ基、アシル基、ニトロ基、シアノ基又は置換アミノ基を示し、kは0〜4の整数、mは1〜4の整数であり、nは0以上の整数である)
    で表される化合物である請求項1記載のポリエステル樹脂。
  3. ジオール成分が、さらにアルカンジオールを含む請求項1又は2記載のポリエステル樹脂。
  4. ジカルボン酸成分が、芳香族ジカルボン酸成分を含む請求項1〜3のいずれかに記載のポリエステル樹脂。
  5. モノカルボン酸成分が、芳香族モノカルボン酸成分を含む請求項1〜4のいずれかに記載のポリエステル樹脂。
  6. ジオール成分が、9,9−ビス(ヒドロキシ(ポリ)アルコキシアリール)フルオレン骨格を有するジヒドロキシ化合物およびアルカンジオールを、前者/後者(モル比)=99/1〜50/50の割合で含み、
    ジカルボン酸成分が、テレフタル酸成分およびイソフタル酸成分を含み、
    モノカルボン酸成分が、単環式アレーンモノカルボン酸成分および多環式アレーン骨格を有するモノカルボン酸成分から選択された少なくとも1種である請求項1〜5のいずれかに記載のポリエステル樹脂。
  7. ポリエステル樹脂の末端ヒドロキシル基の10%以上が封鎖されている請求項1〜6のいずれかに記載のポリエステル樹脂。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のポリエステル樹脂を製造する方法であって、モノカルボン酸成分の存在下で、ジオール成分とジカルボン酸成分とを重合させる製造方法。
  9. モノカルボン酸成分の使用割合が、ジカルボン酸成分1モルに対して、0.3モル以下である請求項8記載の方法。
  10. 溶融重合により重合させる請求項8又は9記載の方法。
  11. 請求項1〜7のいずれかに記載のポリエステル樹脂で形成された成形体。
  12. 光学レンズ又は光学フィルムである請求項11記載の成形体。
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