JP2014184651A - 共押し出し複合フィルム - Google Patents

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和志 富岡
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Abstract

【課題】 耐ピンホール性および夾雑物シール性が良好であり、レトルト中にデラミネーションが発生しない共押し出し複合フィルムを提供する。
【解決手段】 外層、中間層、内層からなる複合フィルムであって、前記外層がポリアミド樹脂層を少なくとも1層含み、前記中間層がポリプロピレン含有する接着樹脂層を少なくとも1層と、ポリプロピレンとポリエチレン系エラストマーとの混合層を少なくとも1層とを含み、前記内層がヒートシール層または凝集破壊性を有するイージーピール層を少なくとも1層含むことを特徴とする共押し出し複合フィルム。
【選択図】 なし

Description

本発明は、特に、深絞り成型用底材として好適に使用でき、かつレトルト処理をすることができる共押し出し複合フィルムに関する。
従来、レトルト用の深絞り用底材フィルムとして、主にポリアミド/接着樹脂/ポリプロピレン構成の複合フィルムが使用されてきている。
しかし、このような複合フィルムは、フィルム自体が硬いため、耐ピンホール性に劣り、輸送中の振動や落下等においてピンホールが発生しやすい問題がある。また、シール層のポリプロピレン樹脂はポリエチレン系の樹脂と比較して融点が高いため、シール性が悪く、特に内容物に液体が多いものの包装では、夾雑物によるシール不良が発生しやすい問題もある。
一方、耐ピンホール性および夾雑物シール性を高めるためには、シール層樹脂にポリエチレンを使用することが有効であるが、共押し出し法でポリアミド/接着樹脂/ポリエチレン構成のフィルムを製膜するには、一般に直鎖状低密度ポリエチレンをベースとする接着樹脂が使用されるが、一般的な直鎖状低密度ポリエチレンは耐熱性が高くなく、100℃を超える高温における耐油性も低いため、内容物に油脂が多い物である場合、レトルト中にポリアミドと接着樹脂間でデラミネーションが発生する問題があるため、これまでは使用されていない。
また、耐ピンホール性を改良するために、特許文献1には、ポリアミド/接着樹脂(直鎖状低密度ポリエチレンベース)/エチレン−αオレフィン共重合体/ポリプロピレン構成のフィルムが提案されているが、シール層がポリプロピレンであるため、夾雑物シール性に劣り、接着樹脂が直鎖状低密度ポリエチレンをベースとしているために、内容物に油脂が多い物である場合、レトルト中にナイロンと接着樹脂間でデラミネーションが発生する問題がある。
特許第3760003号公報
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、その解決課題は、耐ピンホール性および夾雑物シール性が良好で、かつレトルト中にデラミネーションが発生しないレトルト用共押し出し複合フィルムを提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の構成を採用することにより、上記課題を容易に解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は、外層、中間層、内層からなる複合フィルムであって、前記外層がポリアミド樹脂層を少なくとも1層含み、前記中間層がポリプロピレン含有する接着樹脂層を少なくとも1層と、ポリプロピレンとポリエチレン系エラストマーとの混合層を少なくとも1層とを含み、前記内層がヒートシール層または凝集破壊性を有するイージーピール層を少なくとも1層含むことを特徴とする共押し出し複合フィルムに存する。
本発明の共押し出し複合フィルムは、上記層構成を有する積層フィルムであるため、耐ピンホール性および夾雑物シール性が良好で、かつレトルト中にデラミネーションが発生しないレトルト用共押し出し複合フィルムを提供することができる。
以下、本発明の共押し出し複合フィルムについて詳細に説明するが、本発明は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
本発明のフィルムの外層は、耐ピンホール性と深絞り成形性を付与する目的で少なくとも1層のポリアミド(以下、PAと略記することがある)層を含む。外層で用いられるPAは特に限定されないが、3員環以上のラクタム、重合可能なω−アミノ酸、ジアミンとジカルボン酸を主成分(50モル%以上)とするものを用いることが好ましい。PAが共重合体である場合、PA成分は通常80モル%以上、さらには85モル%以上、特に90モル%以上含まれていることが望ましい。またPAがポリマーブレンドである場合には、PA成分はポリマーブレンド質量全体の通常70質量%以上、さらには75質量%以上、特に80質量%以上含まれていることが望ましい。
3員環以上のラクタムとしては、例えば、ε−カプロラクタム、ω−エナントラクタム、ω−ラウロラクタム、α−ピロリドンなどを挙げることができる。重合可能なω−アミノ酸としては、例えば、ω−アミノカプロン酸、ω−アミノヘプタン酸、ω−アミノノナン酸、ω−アミノウンドデカン酸、ω−アミノドデカン酸などが挙げられる。ジアミンとしては、例えば、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4−トチメチルヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トチメチルヘキサメチレンジアミンなどの脂肪族アミン、1,3/1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、イソホロンジアミン、ピペラジン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、2,2−ビス−(4’−アミノシクロヘキシル)プロパンなどの脂環族ジアミン、およびメタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミン等の芳香族ジアミンが挙げられる。ジカルボン酸としては、例えば、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバチン酸、ノナンジオン酸、デカンジオン酸、ウンデカンジオン酸、ドデカンジオン酸などの脂肪族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などの脂環族カルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸(1,2−体、1,3−体、1,4−体、1,5−体、1,6−体、1,7−体、1,8−体、2,3−体、2,6−体、2,7−体)、金属−イソフタルスルホン酸などの芳香族ジカルボン酸が挙げられる。
PA層では、上記3員環以上のラクタム、重合可能なω−アミノ酸、ジアミンとジカルボン酸から誘導されるPAのホモポリマーまたはコポリマーを各々単独で若しくは混合物として用いることができる。具体的に例示すると、例えば、4ナイロン、6ナイロン、7ナイロン、11ナイロン、12ナイロン、46ナイロン、66ナイロン、69ナイロン、610ナイロン、611ナイロン、6Tナイロン、6Iナイロン、MXD6ナイロン、6−66ナイロン、6−610ナイロン、6−611ナイロン、6−12ナイロン、6−612ナイロン、6−6Tナイロン、6−6Iナイロン、6−66−610ナイロン、6−66−12ナイロン、6−66−612ナイロン、66−6Tナイロン、66−6Iナイロン、6T−6Iナイロン、66−6T−6Iナイロン等が挙げられる。これらのPAはホモ樹脂であってもよく、また共重合体やこれらの混合物であってもよい。
PA層は、耐ピンホール性の観点からナイロン系樹脂を用いることが好ましく、中でも6ナイロンや6−66ナイロンを用いることが特に好ましい。また、PA層は2層以上設けることもでき、その場合、各層が異なる種類のナイロン系樹脂で形成されていてもよい。
PA層の厚みは通常10μm以上、好ましくは20μm以上、さらに好ましくは30μm以上であり、上限は通常150μm以下、好ましくは120μm以下、さらに好ましくは100μm以下である。PA層の厚みの下限を10μm以上とすることにより良好な耐ピンホール性が得られ、また上限を150μm以下とすることによりフィルムのカット性と熱成形性を良好に維持することができる。
上記外層の外側に、レトルト後のフランジ部のカールを抑制する目的でポリプロピレン(以下、PPと略記することがある)層をさらに有することができる。PP層で使用可能なPPとしてはホモポリマーやエチレン等とのランダムコポリマー、ブロックコポリマーなどが挙げられる。
PP層の厚みは通常10μm以上、好ましくは20μm以上、さらに好ましくは30μm以上であり、上限は150μm以下、好ましくは120μm以下、さらに好ましくは100μm以下である。PP層の厚みの下限を10μm以上とすることによりレトルト後のフランジ部のカールを抑制することができ、また上限を150μm以下とすることによりフィルムの成形性を良好に維持することができる。
本発明のフィルムの中間層は、PPを含有する接着樹脂層を少なくとも1層含むものである。
接着層の厚みは、作業性、経済性、取扱い性の観点から通常5μm以上、好ましくは8μm以上、さらに好ましくは10μm以上であり、また上限は特に制限はないが、通常25μm以下であり、20μm以下であることが好ましく、15μm以下であることがさらに好ましい。接着層の厚みが5μm以上であれば、層間剥離強度を向上させることができる。また接着層が厚すぎると、フィルムの総厚みが厚くなってしまうほか、製造コストも嵩むため上限は25μm以下であることが望ましい。
中間層は少なくとも1層のPPとポリエチレン系エラストマーとの混合層を含む。混合層はPPベースの接着層とPEベースの内層の両方に対して親和性があるため、層間剥離強度を向上させることができる。
混合層の厚みは作業性、経済性、取扱い性の観点から通常5μm以上、好ましくは8μm以上、さらに好ましくは10μm以上であり、また上限は特に制限はないが、通常25μm以下であり、20μm以下であることが好ましく、15μm以下であることがさらに好ましい。
中間層は酸素バリア性を向上する目的でMXD6−ナイロン(以下、MXD6と略記することがある)層をさらに有することができる。
MXD6層の厚みは通常5μm以上、好ましくは7μm以上、さらに好ましくは10μm以上であり、上限は通常50μm以下、好ましくは40μm以下、さらに好ましくは30μm以下である。MXD6層の厚みの下限を5μm以上とすることにより良好な酸素バリア性を得ることができ、また上限を50μm以下とすることによりフィルムの成形性を良好に維持することができる。
内層は、ヒートシール層(PEまたはエチレン−αオレフィン共重合体からなることが好ましい)、または凝集破壊性を有するイージーピール層を含む。ここで、凝集破壊性を有するとは、包装体を開封する際に、イージーピール層自身が破壊されて剥離し、破壊後のイージーピール層がイージーピール層の上層側(底材側)および下層側(蓋材側)の双方に残ることをいう。イージーピール層を構成する樹脂は、120℃程度のレトルト処理に耐え、かつイージーピール強度を1.96N/15mm幅(200gf/15mm幅)以上11.8N/15mm幅(1200gf/15mm幅)以下であり、かつフィルムの外層、中間層および内層の層間剥離強度より小さい値をとるものが好ましい。
上記ヒートシール層の厚みは通常10μm以上、好ましくは20μm以上、さらに好ましくは30μm以上であり、上限は通常150μm以下、好ましくは120μm以下、さらに好ましくは100μm以下である。ヒートシール層の厚みの下限を10μm以上とすることにより良好な耐ピンホール性が得られ、また上限を150μm以下とすることによりフィルムのカット性を良好に維持することができる。
上記イージーピール層は、例えば、種類の異なる次の樹脂Aおよび樹脂Bより構成することができる。すなわち、樹脂Aとしては、LDPE、HDPE、LLDPE、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)およびこれらのアイオノマーからなる群から選ばれる少なくとも1種を用いることができる。一方、樹脂Bとしては、PPまたはポリブチレン(PB)を用いることができる。樹脂BのPPは、ホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー等のいずれも用いることができる。
上記イージーピール層のイージーピール強度は、上述のように1.96N/15mm幅(200gf/15mm幅)以上11.8N/15mm幅(1200gf/15mm幅)以下の範囲であり、かつ外層、中間層および内層の層間剥離強度より小さい数値であることが好ましく、下限はさらに2.94N/15mm幅以上、より好ましくは3.92N/15mm幅以上、さらに好ましくは4N/15mm幅以上である。一方、イージーピール強度の上限は、好ましくは9.8N/15mm幅以下、さらに好ましくは7.84N/15mm幅以下である。イージーピール強度が1.96N/15mm幅(200gf/15mm幅)以上あれば、レトルト処理時に破袋してしまう危険性もなく、また11.8N/15mm幅(1200gf/15mm幅)以下であれば、包装体の良好な開封性を維持できる。
上記イージーピール層の厚みは、製膜性および剥離時の外観性の点から通常3μm以上、好ましくは4μm以上、さらに好ましくは5μm以上であり、上限は15μm以下、好ましくは12μm以下、さらに好ましくは10μm以下とする。イージーピール層の厚みを3μm以上とすることにより、安定した製膜性が得られる。一方、イージーピール層の厚みを15μm以下とすることにより、包装体の開封時に毛羽立ちや膜残りの発生を抑えることができ、かつ良好な剥離外観が得られる。
上記フィルムの総厚みは通常300μm以下、好ましくは250μm以下、さらに好ましくは200μm以下とし、下限は通常70μm以上、好ましくは80μm以上、さらに好ましくは90μm以上とすることが望ましい。総厚みが300μm以下であれば、良好な成形性を維持できると共に、成形加熱工程の加熱時間が比較的短くて済み、かつ易開封性を維持できる。
以下、本発明のレトルト用共押し出し複合フィルムの実施例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
<評価方法>
(1)レトルト後のデラミネーション
深絞り包装機(大森機械工業社製FV6300)を用いて油揚げを包装し、120℃、30分間のレトルト処理後、デラミネーションの有無を評価した。デラミネーションが発生しなかったものを○、デラミネーションが発生したものを×として評価した。結果を表1に示す。
(2)シール強度
深絞り包装機を用いて油揚げを包装後、シール面を15mm幅に切断し、当該フィルムを常温で引張試験機により200mm/分の引張速度で180℃方向に剥離したときの最大荷重を測定した。20N/15mm幅以上のものを○、20N/15mm幅以下のものを×として評価した。結果を表1に示す。但し、イージーピール層を配したフィルムに関しては測定していない。
(3)冷凍落下試験
深絞り包装機を用いてハンバーグを真空包装し、120℃、30分間のレトルト処理後、−40℃で24時間冷凍した後、ダンボールに入れて50cmの高さよりコンクリート面に落下させ、フィルムの割れ・ピンホールの有無を評価した。割れ・ピンホールが発生しなかったものを○、割れ・ピンホールが発生したものを×として評価した。結果を表1に示す。
(4)衝撃強度
100mm×100mmに切り取った試験片を、試験温度−20℃で先端径0.5インチφのストライカにより3m/secで打ち抜き、衝撃エネルギーを測定した。50kgf・mm以上のものを◎、10kgf・mm以上50kgf・mm未満のものを○、10kgf・mm未満のものを×として評価した。結果を表1に示す。
実施例1:
共押出法およびドライラミネーション法により下記層構成を有する積層フィルムからなる底材および蓋材の積層フィルムを作製した。なお、実施例および比較例中の「/」は共押出法、「//」はドライラミネート法でそれぞれ作製したことを示す。
(底材)
Ny(60μm)/ADPP(10μm)/PP+PE系エラストマー(10μm)/LLDPE(40μm)
Ny:三菱エンジニアリングプラスチック製ノバミッド6Ny
ADPP:三菱化学製モディック
PP:日本ポリプロ製ウィンテック
PE系エラストマー:三井化学製タフマー
LLDPE:宇部丸善ポリエチレン製ユメリット 高密度タイプ
(蓋材)
ONy(25μm)//LLDPE(40μm)
ONy:東洋紡績製ハーデンフィルム
LLDPE:東セロ製T.U.X. レトルト対応グレード
実施例2:
底材の外層の外側にPP層をさらに配した以外は、実施例1と同様の方法により下記層構成を有する積層フィルムからなる底材および蓋材の積層フィルムを作製した。
(底材)
PP(30μm)/Ny(30μm)/ADPP(10μm)/PP+PE系エラストマー(10μm)/LLDPE(40μm)
外層PP:プライムポリマー製プライムポリプロ
Ny:三菱エンジニアリングプラスチック製ノバミッド6Ny
ADPP:三菱化学製モディック
混合層PP:日本ポリプロ製ウィンテック
PE系エラストマー:三井化学製タフマー
LLDPE:宇部丸善ポリエチレン製ユメリット 高密度タイプ
(蓋材)
ONy(25μm)//LLDPE(40μm)
ONy:東洋紡績製ハーデンフィルム
LLDPE:東セロ製T.U.X. レトルト対応グレード
実施例3:
底材の内層にイージーピール層を配した以外は、実施例1と同様の方法により下記層構成を有する積層フィルムからなる底材および蓋材の積層フィルムを作製した。
(底材)
Ny(60μm)/ADPP(10μm)/PP+PE系エラストマー(10μm)/LLDPE(35μm)/PP+LDPE(5μm)
Ny:三菱エンジニアリングプラスチック製ノバミッド6Ny
ADPP:三菱化学製モディック
混合層PP:日本ポリプロ製ウィンテック
PE系エラストマー:三井化学製タフマー
LLDPE:宇部丸善ポリエチレン製ユメリット 高密度タイプ
イージーピール層PP:日本ポリプロ製ウィンテック
LDPE:日本ポリエチレン製ノバテックLD
(蓋材)
ONy(25μm)//LLDPE(40μm)
ONy:東洋紡績製ハーデンフィルム
LLDPE:東セロ製T.U.X. レトルト対応グレード
比較例1:
底材の内層と蓋材の内層をPPに変更し、底材に混合層を設けなかった以外は、実施例1と同様の方法により下記層構成を有する積層フィルムからなる底材および蓋材の積層フィルムを作製した。
(底材)
Ny(60μm)/ADPP(10μm)/PP(50μm)
Ny:三菱エンジニアリングプラスチック製ノバミッド6Ny
ADPP:三菱化学製モディック
PP:プライムポリマー製プライムポリプロ
(蓋材)
ONy(25μm)//ランダムコポリマーCPP(40μm)
ONy:東洋紡績製ハーデンフィルム
ランダムコポリマーCPP:東洋紡製パイレンフィルム−CT
比較例2:
底材の接着層をLLDPE、底材と蓋材の内層を汎用のLLDPEに変更し、底材に混合層を設けなかった以外は、実施例1と同様の方法により下記層構成を有する積層フィルムからなる底材および蓋材の積層フィルムを作製した。
(底材)
Ny(60μm)/ADLLDPE(10μm)/LLDPE(50μm)
Ny:三菱エンジニアリングプラスチック製ノバミッド6Ny
ADPP:三井化学製アドマー
LLDPE:プライムポリマー製モアテック
(蓋材)
ONy(25μm)//LLDPE(40μm)
ONy:東洋紡績製ハーデンフィルム
LLDPE:東セロ製T.U.X.
比較例3:
底材の内層と蓋材の内層をPPに変更し、底材に混合層を設けなかった以外は、実施例2と同様の方法により下記層構成を有する積層フィルムからなる底材および蓋材の積層フィルムを作製した。
(底材)
PP(30μm)/Ny(30μm)/ADPP(10μm)/PP(50μm)
外層PP:日本ポリプロ製ノバテックPP
Ny:三菱エンジニアリングプラスチック製ノバミッド6Ny
ADPP:三菱化学製モディック
内層PP:プライムポリマー製プライムポリプロ
(蓋材)
ONy(25μm)//ランダムコポリマーCPP(40μm)
ONy:東洋紡績製ハーデンフィルム
ランダムコポリマーCPP:東洋紡製パイレンフィルム−CT
比較例4:
底材の内層と蓋材の内層をPPに変更し、底材に混合層を設けなかった以外は、実施例3と同様の方法により下記層構成を有する積層フィルムからなる底材および蓋材の積層フィルムを作製した。
(底材)
Ny(60μm)/ADPP(10μm)/PP(45μm)/PP+LDPE(5μm)
Ny:三菱エンジニアリングプラスチック製ノバミッド6Ny
ADPP:三菱化学製モディック
内層PP:プライムポリマー製プライムポリプロ
イージーピール層PP:日本ポリプロ製ウィンテック
LDPE:日本ポリエチレン製ノバテックLD
(蓋材)
ONy(25μm)//ランダムコポリマーCPP(40μm)
ONy:東洋紡績製ハーデンフィルム
ランダムコポリマーCPP:東洋紡製パイレンフィルム−CT
Figure 2014184651
表1より、実施例1〜3はレトルト処理によるデラミは発生しなかった。また、シール強度も十分強い値を示した。さらに、低温化での落下試験においてピンホールは発生せず、衝撃強度も高い値であった。これに対し、比較例1,3,4は底材の内層と蓋材の内層にPPを用いているため、シール性と耐ピンホール性に劣っていた。また、比較例2は底材の接着層にLLDPEを用いているため耐熱性に劣り、レトルトによるデラミネーションが発生した。これより本発明のレトルト用共押し出し複合フィルムであれば、レトルトによるデラミネーションが発生することなく、シール性および耐ピンホール性を向上させることができることが分かる。
本発明のフィルムは、耐ピンホール性が良好で、かつレトルト中にデラミネーションが発生しないレトルト用共押し出し複合フィルムとして利用することができる。

Claims (7)

  1. 外層、中間層、内層からなる複合フィルムであって、前記外層がポリアミド樹脂層を少なくとも1層含み、前記中間層がポリプロピレン含有する接着樹脂層を少なくとも1層と、ポリプロピレンとポリエチレン系エラストマーとの混合層を少なくとも1層とを含み、前記内層がヒートシール層または凝集破壊性を有するイージーピール層を少なくとも1層含むことを特徴とする共押し出し複合フィルム。
  2. 接着樹脂層中のポリプロピレンの密度が0.890以上であり、接着樹脂層の融点が130℃以上である請求項1に記載の共押し出し複合フィルム。
  3. 混合層中のポリエチレン系エラストマーの密度が0.900以下であり、かつポリエチレン系エラストマーの融点が80℃以下である請求項1または2に記載の共押し出し複合フィルム。
  4. ヒートシール層がポリエチレンまたはエチレン−αオレフィン共重合体を含有し、それらの密度が0.925以上である請求項1〜3のいずれかに記載の共押し出し複合フィルム。
  5. イージーピール層のイージーピール強度が25℃で1.96N/15mm幅以上11.8N/15mm幅以下であり、外層、中間層および内層の層間剥離強度より小さい請求項1〜4のいずれかに記載の共押し出し複合フィルム。
  6. 中間層がMCD6−ナイロン樹脂層を含む請求項1〜5のいずれかに記載の共押し出し複合フィルム。
  7. 外層の外側にポリプロピレン樹脂からなる層を有する請求項1〜6のいずれかに記載の共押し出し複合フィルム。
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