JP2014183084A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 効果的に電極間の間隔が広げられる撮像装置を提供する。
【解決手段】 撮像装置は、所定の波長帯の赤外線を吸収し、複数の画素の画素信号をそれぞれ生成する複数の第1吸収層と、前記複数の第1吸収層とは異なる波長帯の赤外線を吸収し、前記複数の画素間で共通の画素信号を生成する1以上の第2吸収層と、前記複数の第1吸収層から画素信号をそれぞれ取り出す複数の第1電極と、前記1以上の第2吸収層から画素信号を取り出す第2電極とを有する。
【選択図】図4

Description

本件は、撮像装置に関する。
撮像装置として知られる赤外線撮像デバイスは、入射する赤外線により対象物の表面温度を遠隔位置において非接触で計測し、該対象物の形状の検出などに利用される。赤外線撮像デバイスは、例えば、製造ラインにおける計測装置や制御装置、医療における診断装置、及び、暗視カメラやセンサ装置などの広い用途に用いられている。
赤外線撮像デバイスは、反射鏡やレンズを用いて、入射する赤外線を結像させ、電気的な画素信号に変換することにより画像を取得する。例えば、赤外線センサアレイは、2次元マトリックス状に配置された複数のセンサ素子と、該センサ素子から画素データを読み出す読出回路とを有する。複数のセンサ素子、及び読出回路は、別々の基板に形成され、導電性のバンプを介して互いに接続されている。
センサ素子の基板は、例えばヒ化ガリウム(GaAs)などにより形成され、他方、読出回路の基板は、シリコン(Si)などにより形成される。これらの基板は、互いに材質が異なり、線熱膨張係数が相違するため、フリップチップボンディングにより接合する場合、例えば半田で形成されたバンプを加熱すると、各基板に応力が加わるという問題がある。
したがって、バンプをインジウム(In)などの軟質の金属により形成し、常温の環境下で加圧することにより、一方の基板を他方の基板に押し当てて接合する方法が用いられる。
赤外線撮像デバイスに関し、例えば特許文献1及び非特許文献1には、2つの波長帯の赤外線に対する感度を有する2波長QWIP(Quantum Well Infrared Photodetector)が記載されている。2波長QWIPは、2つの波長帯の赤外線をそれぞれ吸収する2つの多重量子井戸(MQW: Multi Quantum Well)層が設けられている。
特開2009−164302号公報
「Demonstration of Megapixel Dual-Band QWIP Focal Plane Array」, IEEE JOURNAL OF QUANTUM ELECTRONICS, (United States of America), 2010 February, VOL.46, NO.2, p.285
上記の方法によりフリップチップボンディングを行う場合、基板の配置に誤差があると、電極であるバンプが基板の板面に沿った方向にずれてしまい、接続対象のバンプだけでなく、当該バンプに隣接するバンプ(接続対象ではないバンプ)にも接触してしまう。基板の配置に誤差が生ずることは、配置精度に限界があるために不可避である。そこで、各基板においてバンプ間の間隔を広げることにより、問題となるバンプ同士の接触を回避することが望ましい。
例えば、非特許文献1には、1つの画素につき、3つのバンプが設けられた構成と、2つのバンプが設けられた構成とが開示されている(Fig.1参照)。前者の構成は、2つの多重量子井戸層及び3つのコンタクト層が交互に積層され、該3つのコンタクト層に金属配線を介して3つのバンプがそれぞれ接続されたものである。後者の構成は、3つのコンタクト層のうち、バイアス電圧を印加する中間のコンタクト層に接続されるバンプに代えて、共通電極層を設けることにより、バンプ数を削減したものである。後者の構成は、前者の構成よりバンプが1つだけ少ないので、バンプ間の間隔を広げることができる。
また、特許文献1には、1つの画素につき、1つのバンプが設けられた構成が開示されている(図2参照)。この構成は、2つの多重量子井戸層及び3つのコンタクト層が交互に積層され、最上部及び最下部の各コンタクト層に外部からバイアス電圧を印加し、中央のコンタクト層に接続されたバンプから各波長帯の電圧を検出するものである。この構成によると、バンプ数が最少であるので、非特許文献1に開示された構成よりバンプ間の間隔を広げることができる。
しかし、特許文献1に開示された構成は、検出電極であるバンプが、2つの多重量子井戸層間において共用されているので、各多重量子井戸層の信号電流を時分割で交互に検出する必要がある(同文献の段落0022参照)。このため、特許文献1に開示された構成は、他の構成と比べると、十分な検出時間が得られず、感度が低下するという問題がある。
そこで本件は上記の課題に鑑みてなされたものであり、効果的に電極間の間隔が広げられる撮像装置を提供することを目的とする。
本明細書に記載の撮像装置は、所定の波長帯の赤外線を吸収し、複数の画素の画素信号をそれぞれ生成する複数の第1吸収層と、前記複数の第1吸収層とは異なる波長帯の赤外線を吸収し、前記複数の画素間で共通の画素信号を生成する1以上の第2吸収層と、前記複数の第1吸収層から画素信号をそれぞれ取り出す複数の第1電極と、前記1以上の第2吸収層から画素信号を取り出す第2電極とを有する。
本明細書に記載の撮像装置は、効果的に電極間の間隔を広げるという効果を奏する。
位置合わせされた2つの基板の側面図である。 フリップチップボンディングされた2つの基板の側面図である。 実施例に係る撮像装置のバンプの配置を示す平面図である。 図3のIV−IV線に沿った断面を示す断面図である。 図3に示された上部吸収層及び上部コンタクト層の平面図である。 図3に示された下部吸収層、中間コンタクト層、及び下部コンタクト層の平面図である。 下部吸収層、中間コンタクト層、及び下部コンタクト層の他例を示す平面図である。 上部吸収層及び下部吸収層から取り出される画素信号を示す図である。 バンプ間の間隔に関するパラメータを示す図である。 バンプのずれに対する各バンプ間距離の変化を示すグラフである。 比較例に係る撮像装置のバンプの配置を示す平面図である。 撮像装置の製造工程を示す断面図である。 撮像装置の製造工程を示す断面図である。 撮像装置の製造工程を示す断面図である。 撮像装置の製造工程を示す断面図である。 撮像装置の製造工程を示す断面図である。 撮像装置の製造工程を示す断面図である。 他の実施例に係る撮像装置のバンプの配置を示す平面図である。 上部吸収層及び下部吸収層から取り出される画素信号を示す図である。 比較例に係る撮像装置のバンプの配置を示す平面図である。 信号処理回路の機能構成の一例を示す構成図である。
まず、フリップチップボンディングにおいて生ずるバンプ(電極)の位置ずれに関して説明する。図1は、位置合わせされた2つの基板90,91の側面図である。
2つの基板90,91の一方は、例えば赤外線検知素子が形成されたセンサ基板であり、他方は、該センサ基板から画素データを読み出す読出回路基板である。センサ基板は、例えばヒ化ガリウムで形成され、複数の赤外線検知素子を有している。また、読出回路基板は、赤外線検知素子の画素データを画素信号として処理する信号処理回路を有し、シリコンなどにより形成される。
2つの基板90,91は、複数のバンプ900,910がそれぞれ設けられている。各基板90,91のバンプ900,910は、インジウムなどの軟質の金属により形成されている。2つの基板90,91は、位置合わせされた状態で配置されているが、配置精度の限界のため、板面に沿った方向Hにおいて誤差を有する。
図2は、フリップチップボンディングされた2つの基板90,91の側面図である。上記の誤差のため、2つの基板90,91は、方向Hにおいて、位置がずれてしまう。このため、符号hに示されるように、各バンプ900,910は、接続対象のバンプ910,900だけでなく、当該バンプに隣接するバンプ910,900、つまり接続対象ではないバンプ910,900にも接触してしまう。
このため、実施例に係る撮像装置は、バンプ間の間隔を広げることが可能な構成を有する。図3は、実施例に係る撮像装置のバンプの配置を示す平面図である。より具体的には、図3は、センサ基板の板面におけるバンプ配置を示す。なお、本実施例において、センサ基板の赤外線撮像素子は、2波長QWIPである。
撮像装置は、赤外線撮像素として、アレイ状に配列された複数の画素を有する。複数の画素は、正方形状を有し、複数の組Uに分かれている。各組Uは、2行×2列に配列された4つの隣接画素G11,G12,G21,G22を含む。つまり、撮像装置の平面内には、複数組の画素が配置されている。なお、以降の説明では、複数組のうちの一組Uについて述べるが、説明された内容は各組Uに共通である。
画素の組Uに含まれる各画素G11,G12,G21,G22は、各々の中央付近に個別バンプ(第1電極)B11,B12,B21,B22がそれぞれ設けられている。個別バンプB11,B12,B21,B22は、4つの画素G11,G12,G21,G22の画素信号をそれぞれ取り出す。
また、画素の組Uの中央には、4つの画素G11,G12,G21,G22間で共通の画素信号を取り出す共通バンプ(第2電極)Bが設けられている。複数の個別バンプB11,B12,B21,B22は、後述する最適な配置間隔を有するように、共通バンプBを中心として、等間隔に配置されている。各バンプB,B11,B12,B21,B22は、上面視で円形状を有し、インジウムなどの軟質の金属により形成されている。
図4は、図3のIV−IV線に沿った断面を示す断面図である。撮像装置は、絶縁基板3、複数の上部コンタクト層21、中間コンタクト層20、下部コンタクト層22、複数の上部吸収層(第1吸収層)11、及び下部吸収層(第2吸収層)12を有する。撮像装置は、さらに、表面配線50、引出配線52、絶縁膜4、金属膜60〜62、複数の個別バンプB11,B12,B21,B22、共通バンプBを有する。
絶縁基板3は、絶縁性を有するガリウムヒ素により形成されている。絶縁基板3の上には、下部コンタクト層22、下部吸収層12、中間コンタクト層20、上部吸収層11、及び上部コンタクト層21が、この順に積層されている。絶縁基板3は、各層11,12,20〜22を支持する。
コンタクト層20〜22は、n型GaAs半導体により形成され、導電性を有する。下部吸収層12は、下部コンタクト層22及び中間コンタクト層20により挟まれ、上部吸収層11は、中間コンタクト層20及び上部コンタクト層21により挟まれている。したがって、コンタクト層20〜22は、上部吸収層11及び下部吸収層12の電極として機能する。
上部吸収層11及び下部吸収層12は、多重量子井戸(MQW)層であり、互いに異なる波長帯の赤外線を吸収する。赤外線の入射時、上部吸収層11及び下部吸収層12において、量子井戸内における光吸収により電子が基底準位から励起準位に励起される。そして、電子は、中間コンタクト層20にバイアス電圧Vbが印加された時、量子井戸外へと取り出され、画素信号となる光電流が発生する。なお、上部吸収層11及び下部吸収層12は、このように量子井戸構造を有するものに限定されず、例えば、量子ドットを用いた構造、バルク材料、または超格子層からなる半導体層であってもよい。
絶縁膜4は、シリコン酸化膜などのパッシベーション膜であり、積層体を全体的に覆う。表面配線50は、画素間の分離溝に沿って形成され、積層体の側面上を積層方向に伸び、金属膜60を介して中間コンタクト層20と接続されている。中間コンタクト層20は、上部吸収層11及び下部吸収層12から画素信号をそれぞれ取り出すとき、外部から表面配線50を介してバイアス電圧Vbが与えられる。
個別バンプB11,B22は、金属膜61を介して、複数の上部コンタクト層21にそれぞれ接続されている。これは、図示されていない個別バンプB12,B21も同様である。
図5は、図3に示された上部吸収層11及び上部コンタクト層21の平面図である。なお、図5において、一点鎖線は、画素G11,G12,G21,G22間の境界を示す。
上部吸収層11及び上部コンタクト層21は、それぞれ、画素G11,G12,G21,G22ごとに設けられている。言い換えれば、上部吸収層11及び上部コンタクト層21は、画素G11,G12,G21,G22ごとに、互いに電気的に分離されている。このため、複数の上部吸収層11は、バイアス電圧Vbの印加時、複数の画素G11,G12,G21,G22の画素信号S11,S12,S21,S22をそれぞれ生成する。複数の画素信号S11,S12,S21,S22は、図3の点線で示されるように、複数の個別バンプB11,B12,B21,B22を介して、それぞれ取り出される。
また、共通バンプBは、図3に示されるように、金属膜62、及び、積層方向に伸びるように形成された引出配線52を介して、下部コンタクト層22に接続されている。図6は、図3に示された下部吸収層12、中間コンタクト層20、及び下部コンタクト層22の平面図である。なお、図5において、一点鎖線は、画素G11,G12,G21,G22間の境界を示す。
下部吸収層12、中間コンタクト層20、及び下部コンタクト層22は、それぞれ、画素G11,G12,G21,G22間で共通である。言い換えれば、下部吸収層12、中間コンタクト層20、及び下部コンタクト層22は、それぞれ、画素G11,G12,G21,G22間で同一の電位を有する。このため、下部吸収層12は、バイアス電圧Vbの印加時、画素G11,G12,G21,G22間で共通の画素信号Sを生成する。画素信号Sは、図3の点線で示されるように、共通バンプBを介して取り出される。
図6に示された例では、下部吸収層12及び中間コンタクト層20は、画素G11,G12,G21,G22間で共通であるため、表面配線50及び金属膜60は、画素G11,G12,G21,G22間で共通であっても、個別であってもよい。また、図7に示されるように、下部コンタクト層22のみを共通とし、下部吸収層12及び中間コンタクト層20は、画素G11,G12,G21,G22ごとに設けられてもよい。この場合、表面配線50及び金属膜60は、各下部吸収層12にバイアス電圧Vbを与えるために、画素G11,G12,G21,G22ごとに設けられる。
本実施例に係る撮像装置によると、複数の上部吸収層11により、画素G11,G12,G21,G22ごとに画素信号S11,S12,S21,S22が生成され、下部吸収層12により、複数の画素G11,G12,G21,G22間で共通の画素信号Sが生成される。画素信号S11,S12,S21,S22は、個別バンプB11,B12,B21,B22によりそれぞれ取り出され、画素信号Sは、1つの共通バンプBにより取り出される。
したがって、共通バンプBは、画素の組Uごとに設けられれば良く、共通バンプBの数が低減される。本実施例では、4つの画素G11,G12,G21,G22を一組Uとしたため、共通バンプBの数は、共通バンプBを画素G11,G12,G21,G22ごとに設けた場合と比べると、4分の1になる。
また、個別バンプB11,B12,B21,B22は、画素信号S11,S12,S21,S22と同数分だけ設けられるので、各画素信号S11,S12,S21,S22は、上記の特許文献1のように時分割で検出されることなく、同時に検出される。このため、本実施例に係る撮像装置によると、感度が低下することがない。
本実施例では、下部吸収層12が吸収する赤外線から生成される画像の解像度は、画素信号数の差異のため、上部吸収層11が吸収する赤外線から生成される画像より低い。そこで、下部吸収層12の画素信号Sを、複数の画素G11,G12,G21,G22にそれぞれ対応する個別の画素信号に変換する処理を行ってもよい。
図8は、上部吸収層11及び下部吸収層12から取り出される画素信号S11,S12,S21,S22,Sを示す図である。個別バンプB11,B12,B21,B22から取り出される画素信号S11,S12,S21,S22は、画素G11,G12,G21,G22ごとに個別に得られるので、そのまま画像の形成処理に用いられる。
一方、共通バンプBから取り出される画素信号Sは、複数の画素G11,G12,G21,G22間で共通に得られるため、信号処理回路8により、画素G11,G12,G21,G22ごとの画素信号SC11,SC12,SC21,SC22に変換される。信号処理回路8は、例えば、撮像装置の読出回路基板に設けられている。なお、信号処理回路8の詳細は、後述する。
より具体的には、信号処理回路8は、画素信号Sを、複数の画素の画素信号S11,S12,S21,S22の各強度の比に基づいて、複数の画素G11,G12,G21,G22にそれぞれ対応する個別の画素信号SC11,SC12,SC21,SC22に変換する。つまり、画素信号SC11,SC12,SC21,SC22の強度は、以下の式(1)〜式(4)により得られる。
C11=S・S11/(S11+S12+S21+S22) ・・・(1)
C12=S・S12/(S11+S12+S21+S22) ・・・(2)
C21=S・S21/(S11+S12+S21+S22) ・・・(3)
C22=S・S22/(S11+S12+S21+S22) ・・・(4)
これにより、下部吸収層12が吸収する赤外線から生成される画像の解像度を向上することができる。もっとも、各画素信号SC11,SC12,SC21,SC22の強度は、式(1)〜式(4)により、ある程度、疑似的に算出されるので、高精度な値とは言い難い。
しかし、画素サイズが小さくなるほど、このような疑似的な算出手段を用いても十分であると考えられる。以下に、その理由について述べる。
赤外線は、赤外線検知素子の表面に結像するとき、回折限界のため、回折現象によるボケ(いわゆる「回折ボケ」)を生ずる。回折ボケにより生ずる光束は、円形状に広がり(いわゆる「ボケの円」)、その直径Ddiffは、以下の式(5)により得られる。
diff=2.44λF ・・・(5)
式(5)において、λは光(赤外線)の波長であり、Fは、光学系のFナンバーである。仮にFナンバーを2と仮定し、上部吸収層11及び下部吸収層12がそれぞれ吸収する赤外線の波長帯を、5(μm)(中波長帯)及び10(μm)(長波長帯)と仮定すると、各波長帯の直径Ddiffは、24.4(μm)及び48.8(μm)と算出される。ここで、画素サイズ(画素の一辺の長さ)は、高解像度化によって、例えば20(μm)程度に縮小されているから、長波長帯の直径Ddiffは、画素サイズを大きく上回り、画像にボケが生ずる。
したがって、下部吸収層12が吸収する赤外線の波長帯を、上部吸収層21が吸収する赤外線の波長帯より長波長側とすることにより、各画素信号SC11,SC12,SC21,SC22の強度は、精度の問題を生ずることなく、式(1)〜式(4)により算出される。もっとも、このような算出処理を行わずに、共通バンプBから取り出される画素信号Sを、そのまま画像の形成処理に用いてもよい。この場合、画像形成処理は、下部吸収層12により吸収される波長帯の赤外線の画素が、上部吸収層11の波長帯の赤外線の画素の4倍の大きさであるという条件のもとで行われる。つまり、各波長帯の赤外線の解像度の差分を考慮した画像形成処理が行われる。
次に、上述した実施例における各バンプB11,B12,B21,B22,Bの最適な配置について説明する。図9は、バンプ間の間隔に関するパラメータを示す図である。
「a」は、正方形状の各画素G11,G12,G21,G22の一辺の長さを示す。「b」は、共通バンプBと、共通バンプBの周囲に等間隔に配置された個別バンプB11,B12,B21,B22との中心間距離を示す。なお、個別バンプB11,B12,B21,B22は、共通バンプBを中心として、それぞれ、正方形の頂点となるように配置されている。
「c」は、斜め方向(画素の対角線の方向)において隣同士に位置する画素の組U間の個別バンプB11,B12,B21,B22の中心間距離を示す。「d」は、縦方向または横方向において隣同士に位置する画素の組U間の個別バンプB11,B12,B21,B22の中心間距離を示す。「x」は、斜め方向における、画素の中心(対角線の交点)からの個別バンプB11,B12,B21,B22の中心位置のずれの距離を示す。
図10は、バンプのずれに対する各バンプ間距離の変化を示すグラフである。グラフの横軸は、x/aを示し、縦軸は、b/a、c/a、及びc/aを示す。x/aに対するb/a、c/a、及びc/aの各変化は、図9に基づいて算出される。
図10から理解されるように、バンプB11,B12,B21,B22,Bの間隔、つまりb/a、c/a、及びc/aの最小値が最も大きくなるときのx/aは、距離b及びdが同じ値(=0.83)となる値(符号P参照)である。つまり、距離b及びdは、画素サイズaの83(%)とすればよい。例えば、画素サイズa=20(μm)とすると、b=16.6(μm)、c=23.5(μm)、d=16.6(μm)、x=2.4(μm)となる。
図11は、比較例に係る撮像装置のバンプの配置を示す平面図である。この比較例は、上記の非特許文献1に記載されているように、1つの画素Gに2つのバンプBX1,BX2が設けられた構成の一例である。画素Gは、上面視で正方形状であり、バンプBX1,BX2。は、該正方形の対角線上において、互いに距離が等しくなるように配置されている。
隣接バンプBX1,BX2の間隔の最小値は、図11から算出され、画素サイズ(正方形の一辺の長さ)の70(%)となる。これに対して、本実施例におけるバンプ間隔の最小値は、上述したように画素サイズaの83(%)であるため、バンプ間隔が、比較例より13(%)だけ広い。
また、上記の数値例のように、バンプB11,B12,B21,B22,Bの間隔の最小値が16.6(μm)である場合、各バンプの直径を8(μm)とすると、フリップチップボンディング(図2参照)におけるずれの許容量は、差分である8.6(μm)となる。これに対して、図7に示される比較例では、画素サイズ及びバンプの直径を同じ値とすると、隣接バンプBX1,BX2の間隔の最小値は、14.1(μm)であるため、該ずれの許容量は、6.1(μm)となる。
したがって、本実施例では、ずれの許容量が、比較例に対して40(%)だけ増加し、フリップチップボンディングにおいて、接続対象でないバンプ同士の接触を効果的に抑制することができる。
次に、上述した撮像装置の製造工程を説明する。図12〜図17は、撮像装置の製造工程を示す断面図である。
まず、図12に示されるような積層構造を備えたウエハを用意する。積層体は、絶縁基板3に、n型GaAs層2a、MQW層1a、n型GaAs層2b、MQW層1b、及びn型GaAs層2cが、この順に積層されたものである。各MQW層1a,1bは、n型GaAs層2a〜2cにより挟まれている。MQW層1a,1bは、感度を有する赤外線の波長帯に応じて材質が異なる。例えば、MQW層1aの波長帯を中波長帯とし、MQW層1bの波長帯を長波長帯とする場合、MQW層1aの材質は、InGaAs(インジウムガリウムヒ素)をベースとし、MQW層1bの材質は、GaAs(ガリウムヒ素)をベースとする。
次に、図13に示されるように、RIE(Reactive Ion Etching)などのドライエッチングにより、積層体に、コンタクト孔70及び画素分離溝71を形成する。コンタクト孔70は、画素の組Uの中央付近に、最下部のn型GaAs層2aを除く各層1a,1b,2b,2cを貫通するように形成される。
画素分離溝71は、センサ素子基板の板面を、画素の組Uごとに分離するように形成される。画素分離溝71の深さは、各層1a,1b,2a〜2cの厚みの合計と同じである。また、画素分離溝71の幅は、MQW層1b及びn型GaAs層2cの高さ区間において、他の区間より広い。
コンタクト孔70及び画素分離溝71を形成により、n型GaAs層2aは、下部コンタクト層22となり、MQW層1aは、下部吸収層12となる。また、n型GaAs層2bは、中間コンタクト層20となり、MQW層1bは、上部コンタクト層21となり、n型GaAs層2cは、上部コンタクト層21となる。
次に、図14に示されるように、積層体全体の表面を覆うように絶縁層4を形成する。絶縁層4は、シリコン酸化膜などのパッシベーション膜である。そして、RIEなどのドライエッチングにより絶縁層4の一部に孔を形成して、該孔部分に金属膜60〜62を形成する。絶縁層4は、例えばプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法などの薄膜形成手段により形成され、金属膜60〜62は、例えばリフトオフなどの薄膜形成手段により形成される。なお、リフトオフは、レジストによりパタンを形成し、該パタンに金属を蒸着して、その後、レジストを除去することにより、レジストがない部分にだけ金属膜のパタンを形成する手法である。
次に、図15に示されるように、例えばスパッタなどを用いて金属薄膜を形成した後、ミリングなどのドライエッチング手段により不要部分を除去することにより、表面配線50及び引出配線52を形成する。引出配線52は、コンタクト孔70の内部において、金属膜62と接続されて、積層方向に延び、最上部において、積層体の表面に広がるように形成される。また、引出配線52は、上面視で環状に形成されるが、これに限定されず、他の形状に形成されてもよい。
表面配線50は、画素分離溝71を埋めるように形成され、中間コンタクト層20の段差部分の上部において、金属膜60と接続される。また、表面配線50は、バイアス電圧Vbの出力部と接続するため、センサ基板の外周部まで延びるように形成される。
次に、図16に示されるように、例えば、プラズマCVD法などを用いて、表面配線50及び引出配線52を覆うように、絶縁膜4の膜厚を増加させる。
次に、RIEなどのドライエッチングを用いて、絶縁膜4のうち、金属膜61,62の上部及び引出配線52の上部に孔を形成し、該孔部分にバンプB11,B12,B21,B22,Bを形成する。バンプB11,B12,B21,B22,Bは、例えばリフトオフなどの薄膜形成手段により形成される。このようにして、図4に示される撮像装置は製造される。
上述した実施例において、各画素G11,G12,G21,G22は、正方形状を有しているが、これに限定されず、他の形状を有してもよい。図18は、他の実施例に係る撮像装置のバンプの配置を示す平面図である。
本実施例において、画素の組Uは、6個の正三角形状の画素GA〜GFを含み、全体として正六角形状を有する。共通バンプB及び個別バンプBAS〜BFSは、上面視で丸形状を有する。共通バンプBは、画素の組Uの中心位置に設けられており、個別バンプBAS〜BFSは、画素GA〜GFの正三角形の中心位置にそれぞれ設けられている。すなわち、個別バンプBAS〜BFSは、共通バンプBを中心として、等間隔に配置されている。なお、この撮像装置の層構成は、図4に示された内容と同様であり、また、製造工程も、図12〜図17に示された内容と同様である。
図19は、上部吸収層11及び下部吸収層12から取り出される画素信号を示す図である。6個の個別バンプBAS〜BFSは、6つの上部吸収層11とそれぞれ接続され、6つの上部吸収層11から画素GA〜GFの画素信号SFA〜SFSをそれぞれ取り出す。共通バンプBは、下部吸収層12と接続され、下部吸収層12から画素GA〜GF間で共通の画素信号Sを取り出す。
先の実施例と同様に、個別バンプBAS〜BFSから取り出される画素信号SFA〜SFSは、そのまま画像の形成処理に用いられる。一方、共通バンプBから取り出される画素信号Sは、図19に示されるように、信号処理回路8により、画素GA〜GFごとの画素信号SOA〜SOSに変換される。
この場合、信号処理回路8は、画素信号Sを、6つの画素GA〜GFの画素信号SFA〜SFSの各強度の比に基づいて、複数の画素GA〜GFにそれぞれ対応する個別の画素信号SOA〜SOSに変換する。つまり、画素信号SOA〜SOSの強度は、以下の式(6)〜式(11)により得られる。
OA=S・SAS/(SAS+SBS+SCS+SDS+SES+SFS) ・・・(6)
OB=S・SBS/(SAS+SBS+SCS+SDS+SES+SFS) ・・・(7)
OC=S・SCS/(SAS+SBS+SCS+SDS+SES+SFS) ・・・(8)
OD=S・SDS/(SAS+SBS+SCS+SDS+SES+SFS) ・・・(9)
OE=S・SES/(SAS+SBS+SCS+SDS+SES+SFS) ・・・(10)
OF=S・SFS/(SAS+SBS+SCS+SDS+SES+SFS) ・・・(11)
これにより、先の実施例と同様に、下部吸収層12が吸収する赤外線から生成される画像の解像度を向上することができる。もっとも、各画素信号SOA〜SOSの強度は、式(6)〜式(11)により、ある程度、疑似的に算出されるので、本実施例においても高精度な値とは言い難い。
しかし、上記の式(5)を用いて述べたように、本実施例においても、画素サイズが小さくなるほど、このような疑似的な算出手段を用いても十分であると考えられる。例えば、各画素GA〜GFの正三角形の一辺の長さを25(μm)とすると、各画素GA〜GFの面積は、271(μm)であり、画素の組Uの面積は、1624(μm)である。
一方、中波長帯及び長波長帯のボケの円の直径Ddiffは、上述したように、式(5)から、24.4(μm)及び48.8(μm)とそれぞれ算出される。このため、長波長帯のボケの円の面積は、1869(μm)となり、画素の組Uの面積より大きい。
したがって、下部吸収層12が吸収する赤外線の波長帯を、上部吸収層21が吸収する赤外線の波長帯より長波長側とすることにより、各画素信号SOA〜SOSの強度は、精度の問題を生ずることなく、式(6)〜式(11)により算出される。もっとも、このような算出処理を行わずに、共通バンプBから取り出される画素信号Sを、そのまま画像形成処理に用いてもよい。この場合、画像形成処理は、下部吸収層12により吸収される波長帯の赤外線の画素が、上部吸収層11の波長帯の赤外線の画素の6倍の大きさであるという条件のもとで行われる。つまり、各波長帯の赤外線の解像度の差分を考慮した画像形成処理が行われる。
また、本実施例では、図18から理解されるように、個別バンプBAS〜BFSを各画素GA〜GFの正三角形の中心位置に配置することにより、バンプ間隔の最小値が最大化される。このバンプ間隔の最小値は、例えば、各画素GA〜GFの正三角形の一辺の長さを25(μm)とすると、14.4(μm)である。このため、バンプの直径を例えば8(μm)とすると、フリップチップボンディング(図2参照)におけるずれの許容量は、差分である6.4(μm)となる。
一方、図20は、比較例に係る撮像装置のバンプの配置を示す平面図である。本比較例では、正三角形状の画素Gが縦横に配列され、画素Gごとに2つのバンプBZ1,BZ2が設けられている。バンプBZ1,BZ2は、上面視で丸形状を有し、画素Gの正三角形の重心線上(点線参照)に配置されている。ここで、隣接する画素GのバンプBZ1同士の距離L1と、同一画素G内のバンプBZ1,BZ2同士の距離L2は等しい。
比較例において、各画素Gの正三角形の一辺の長さを25(μm)とすると、バンプ間隔の最小値は、9.2(μm)である。このため、バンプの直径を例えば8(μm)とすると、フリップチップボンディングにおけるずれの許容量は、差分である1.2(μm)となる。したがって、本実施例の撮像装置によると、ずれの許容量を、比較例に対して5倍以上とすることができる。
図21は、信号処理回路8の機能構成の一例を示す構成図である。なお、図21では、画素の組Uとして、図3〜図8に示された実施例が示されている。
信号処理回路8は、複数のバッファ80と、スイッチ81と、アンプ82と、演算回路83とを有する。バッファ80は、画素の組Uごとに設けられ、画素の組U内の個別バンプB11,B12,B21,B22及び共通バンプBと接続されている。バッファ80は、個別バンプB11,B12,B21,B22を介して画素信号S11,S12,S21,S22がそれぞれ入力され、共通バンプBを介して画素信号Sが入力される。バッファ80は、各画素信号SC11,SC12,SC21,SC22,Sを一時的に蓄積する。
スイッチ81は、複数の組Uのうち、画素信号SC11,SC12,SC21,SC22,Sの読み出し対象となる組Uを選択する。選択は、時分割で順次に行われ、選択の順序は限定されない。選択された画素の組Uの画素信号SC11,SC12,SC21,SC22,Sは、当該バッファ80からスイッチ81を介してアンプ82に入力される。アンプ82は、画素信号SC11,SC12,SC21,SC22,Sを増幅する。
演算回路83は、図8を参照して述べたように、上記の式(1)〜(4)で表される処理を行う。すなわち、演算回路83は、画素信号Sを、複数の画素の画素信号S11,S12,S21,S22の各強度の比に基づいて、複数の画素G11,G12,G21,G22にそれぞれ対応する個別の画素信号SC11,SC12,SC21,SC22に変換する。なお、図18に示された実施例の場合、演算回路83は、図19を参照して述べたように、上記の式(6)〜(11)で表される処理を行う。
これまで述べたように、実施例に係る撮像装置は、複数の上部吸収層11と、下部吸収層12と、複数の個別バンプB11,B12,B21,B22と、共通バンプBとを有する。複数の上部吸収層11は、所定の波長帯の赤外線を吸収し、複数の画素G11,G12,G21,G22の画素信号S11,S12,S21,S22をそれぞれ生成する。下部吸収層12は、複数の上部吸収層11とは異なる波長帯の赤外線を吸収し、複数の画素G11,G12,G21,G22間で共通の画素信号Sを生成する。
複数の個別バンプB11,B12,B21,B22は、複数の上部吸収層11から画素信号S11,S12,S21,S22をそれぞれ取り出す。共通バンプBは、下部吸収層12から画素信号Sを取り出す。
本実施例に係る撮像装置によると、複数の上部吸収層11により、画素G11,G12,G21,G22ごとに画素信号S11,S12,S21,S22が生成され、下部吸収層12により、複数の画素G11,G12,G21,G22間で共通の画素信号Sが生成される。画素信号S11,S12,S21,S22は、個別バンプB11,B12,B21,B22により取り出され、画素信号Sは、1つの共通バンプBにより取り出される。
したがって、共通バンプBは、複数の画素G11,G12,G21,G22(つまり画素の組U)に対して1つ設けられればよく、共通バンプBの数が低減される。
また、個別バンプB11,B12,B21,B22は、画素信号S11,S12,S21,S22と同数分だけ設けられるので、各画素信号S11,S12,S21,S22は、上記の特許文献1のように時分割で検出されることなく、同時に検出される。このため、本実施例に係る撮像装置によると、感度が低下することがなく、効果的にバンプ(電極)間の間隔を広げることができる。
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) 所定の波長帯の赤外線を吸収し、複数の画素の画素信号をそれぞれ生成する複数の第1吸収層と、
前記複数の第1吸収層とは異なる波長帯の赤外線を吸収し、前記複数の画素間で共通の画素信号を生成する1以上の第2吸収層と、
前記複数の第1吸収層から画素信号をそれぞれ取り出す複数の第1電極と、
前記1以上の第2吸収層から画素信号を取り出す第2電極とを有することを特徴とする撮像装置。
(付記2) 前記1以上の第2吸収層から前記第2電極を介して取り出された画素信号を、前記複数の第1吸収層から前記複数の第1電極を介してそれぞれ取り出された前記複数の画素の画素信号の各強度の比に基づいて、前記複数の画素にそれぞれ対応する個別の画素信号に変換する信号処理回路を、さらに有することを特徴とする付記1に記載の撮像装置。
(付記3) 前記1以上の第2吸収層が吸収する赤外線の波長帯は、前記複数の第1吸収層が吸収する赤外線の波長帯より長波長側にあることを特徴とする付記1または2に記載の撮像装置。
(付記4) 前記複数の第1電極は、前記第2電極を中心として、等間隔に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の撮像装置。
(付記5) 前記複数の画素は、平面内に配置された複数組の画素の一組であることを特徴とする付記1乃至4の何れかに記載の撮像装置。
(付記6) 前記複数の第1電極及び前記第2電極は、インジウムにより形成されていることを特徴とする付記1乃至5の何れかに記載の撮像装置。
8 信号処理回路
11 上部吸収層(第1吸収層)
12 下部吸収層(第2吸収層)
11,G12,G21,G22,GA〜GF 画素
U,U 画素の一組
11,S12,S21,S22,S,SFA〜SFS,S 画素信号
11,B12,B21,B22,BAS〜BFS 個別バンプ(第1電極)
,B 共通バンプ(第2電極)

Claims (4)

  1. 所定の波長帯の赤外線を吸収し、複数の画素の画素信号をそれぞれ生成する複数の第1吸収層と、
    前記複数の第1吸収層とは異なる波長帯の赤外線を吸収し、前記複数の画素間で共通の画素信号を生成する1以上の第2吸収層と、
    前記複数の第1吸収層から画素信号をそれぞれ取り出す複数の第1電極と、
    前記1以上の第2吸収層から画素信号を取り出す第2電極とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記1以上の第2吸収層から前記第2電極を介して取り出された画素信号を、前記複数の第1吸収層から前記複数の第1電極を介してそれぞれ取り出された前記複数の画素の画素信号の各強度の比に基づいて、前記複数の画素にそれぞれ対応する個別の画素信号に変換する信号処理回路を、さらに有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記1以上の第2吸収層が吸収する赤外線の波長帯は、前記複数の第1吸収層が吸収する赤外線の波長帯より長波長側にあることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記複数の第1電極は、前記第2電極を中心として、等間隔に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の撮像装置。
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