JP2012079973A - 半導体ウエハ、半導体素子、受光素子、フリップチップ接続構造、検出装置、およびこれらの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高密度のフリップチップ接合方式に用いて、実質的な面積の増大なしにバンプ同士の短絡を生じにくいバンプ配列を備える、半導体素子等を提供する。
【解決手段】バンプ9辺長Rの正方格子状に配列された電極11とを備え、正方格子を4つまとめた拡張正方格子において、コーナーではバンプは電極に合わせており、拡張正方格子の向かい合う第1組の2辺では中央のバンプは、該辺から直交方向にa(>0)だけずれ、また他の第2組の2辺では中央のバンプは、該辺から直交方向にb(>0)だけずれ、拡張正方格子の中心に位置するバンプは、上記のずれaとずれbとの合成分だけずれ、R、aおよびbは、{(a/R)−1}2+{(b/R)−1}2>1・・・・(1)、を満たしていることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】バンプ9辺長Rの正方格子状に配列された電極11とを備え、正方格子を4つまとめた拡張正方格子において、コーナーではバンプは電極に合わせており、拡張正方格子の向かい合う第1組の2辺では中央のバンプは、該辺から直交方向にa(>0)だけずれ、また他の第2組の2辺では中央のバンプは、該辺から直交方向にb(>0)だけずれ、拡張正方格子の中心に位置するバンプは、上記のずれaとずれbとの合成分だけずれ、R、aおよびbは、{(a/R)−1}2+{(b/R)−1}2>1・・・・(1)、を満たしていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体ウエハ、半導体素子、受光素子、フリップチップ接続構造、検出装置、およびこれらの製造方法、に関するものである。
フリップチップ接合方式は、多くの半導体装置の接続または実装に用いられてきた。これは、半導体チップを実装基板に実装する場合だけでなく、高密度に配列された画素の電極を、CMOS等の読み出し回路(ROIC:Read Out IC)の読み出し電極に、個別に接続する場合にも用いられてきた。この場合、高密の電極配列であるために、電極上にバンプを形成する時、またはフリップチップ接合時に、バンプが加熱によって変形し、短絡等の接合不良や絶縁不良を引き起こしていた。この問題を解決するために、方形モジュール基板上にバンプを格子状に配置したボールグリッドアレイにおいて、バンプの外周縁の配置の輪郭を曲線状にした配置方法が提案されている(特許文献1)。この場合、とくに外周縁に位置する電極とバンプとの間にはがれが生じることで起こるオープン不良が問題となっていた。同特許文献1では、このオープン不良を解決するため、方形モジュール基板の中央部分にバンプを配置しない部分を設ける方法の提案がなされている。
また千鳥状に配列した基板上の外部接続用ランドに、パッケージICのリード端子を接続することで、外部接続用バンプを大きくしてもバンプ間の短絡を防止する構造が提案されている(特許文献2)。この構造は、純粋のフリップチップ接合方式ではないが、類似の方式においてランド間隔を大きくしてバンプ間の短絡を防止しようというものである。
また千鳥状に配列した基板上の外部接続用ランドに、パッケージICのリード端子を接続することで、外部接続用バンプを大きくしてもバンプ間の短絡を防止する構造が提案されている(特許文献2)。この構造は、純粋のフリップチップ接合方式ではないが、類似の方式においてランド間隔を大きくしてバンプ間の短絡を防止しようというものである。
上記のバンプの配列は、使用される場面が限られていて、汎用的に用いることは難しい。とくに、上記の提案の場合、面積に余裕がないと実現することは難しい。
本発明は、高密度のフリップチップ接合方式に汎用的に用いることができ、実質的に面積を増大させずにバンプ同士の短絡を生じにくくした、半導体ウエハ、半導体素子、受光素子、フリップチップ接続構造、検出装置、およびこれらの製造方法、を提供することを目的とする。
本発明は、高密度のフリップチップ接合方式に汎用的に用いることができ、実質的に面積を増大させずにバンプ同士の短絡を生じにくくした、半導体ウエハ、半導体素子、受光素子、フリップチップ接続構造、検出装置、およびこれらの製造方法、を提供することを目的とする。
本発明の半導体素子は、辺長Rの正方格子に配列された電極と、電極ごとに導電接続されたバンプとを備える。そのバンプでは、該バンプの全てで当該バンプの中心位置が前記電極の中心位置からずれている、か、または、該バンプの所定のものでその中心位置が電極の中心位置に一致していて他のものはずれている、かのいずれかであり、いずれのバンプも、周りのバンプと、中心間距離を、辺長Rより大きくされていることを特徴とする。
これまでフリップチップ接合方式では、これまで機械的に電極上にバンプを形成して、接合していた。これまでの電極とバンプとの関係は、つぎのように考えられ、これが常識であった。
(1)電極と導電接続されるバンプは、電極と一体であり、そのバンプの位置をずらすことなどありえない。
(2)仮に、バンプの位置をずらすとしても、すべてを一様にずらしたのでは何も変わらず意味がなく、しかし、不均一にずらしたのでは、どこかでバンプ同士が短絡するに違いない。
本発明は、上記の(1)および(2)という常識的であり、簡単に変えることが難しい考え方を変える。電極には、所定の大きさがあり、場合によっては配線電極によって延長または拡大することができる。この点に着目して、配線電極も含めて電極の届く範囲内で、電極に接触(導電接触)しながらずらすことができる。電極との導電接続を保ちながらのずらしによって、すべてのバンプの中心間距離を、電極の中心間距離Rより大きくすることができる。この点に着目した例は知られていない。このバンプの中心間距離の増大によって、これまでのサイズのバンプを用いた場合、バンプ同士の短絡を抑制することができる。
上記のずらしは、半導体素子の所定範囲内のすべてのバンプを、コンピュータシミュレーションによってずらして判定しながら、成否を確認することができる。所定範囲内のバンプの数は有限であり、かつ所定範囲を比較的小さくすれば、計算量もそれほど膨大にならない。所定範囲内で、上記のバンプ配列を見出したあとは、その所定範囲の縦横の繰り返しで、すべての電極をカバーすることができる。
また、コンピュータシミュレーションによらず、手作業によっても所定のずらしを行うことで、上記の条件を満たす特定のバンプ配列を得ることができる。
(1)電極と導電接続されるバンプは、電極と一体であり、そのバンプの位置をずらすことなどありえない。
(2)仮に、バンプの位置をずらすとしても、すべてを一様にずらしたのでは何も変わらず意味がなく、しかし、不均一にずらしたのでは、どこかでバンプ同士が短絡するに違いない。
本発明は、上記の(1)および(2)という常識的であり、簡単に変えることが難しい考え方を変える。電極には、所定の大きさがあり、場合によっては配線電極によって延長または拡大することができる。この点に着目して、配線電極も含めて電極の届く範囲内で、電極に接触(導電接触)しながらずらすことができる。電極との導電接続を保ちながらのずらしによって、すべてのバンプの中心間距離を、電極の中心間距離Rより大きくすることができる。この点に着目した例は知られていない。このバンプの中心間距離の増大によって、これまでのサイズのバンプを用いた場合、バンプ同士の短絡を抑制することができる。
上記のずらしは、半導体素子の所定範囲内のすべてのバンプを、コンピュータシミュレーションによってずらして判定しながら、成否を確認することができる。所定範囲内のバンプの数は有限であり、かつ所定範囲を比較的小さくすれば、計算量もそれほど膨大にならない。所定範囲内で、上記のバンプ配列を見出したあとは、その所定範囲の縦横の繰り返しで、すべての電極をカバーすることができる。
また、コンピュータシミュレーションによらず、手作業によっても所定のずらしを行うことで、上記の条件を満たす特定のバンプ配列を得ることができる。
本発明の他の半導体素子は、辺長Rの正方格子に配列された電極と、電極ごとに導電接続されたバンプとを備える。その正方格子を4つまとめて見た拡張正方格子において、該拡張正方格子のコーナーの4箇所では、バンプはその中心位置を電極の中心位置に合わせ、拡張正方格子の4つの辺において、向かい合う第1組の2辺では中央に位置するバンプは、該辺からその辺に直交する共通のA方向にa(>0)だけずれており、また向かい合う第2組の2辺では中央に位置するバンプは、該辺からその辺に直交する共通のB方向にb(>0)だけずれている。そして、拡張正方格子の中心付近に位置するバンプは、A方向へのずれaと、B方向へのずれbとの合成分だけずれており、R、aおよびbは、{(a/R)−1}2+{(b/R)−1}2>1・・・・(1)、を満たしている。さらに、電極の配列は拡張正方格子の縦横の繰り返しに覆われており、いずれのバンプも周りのバンプとの中心間距離が、辺長R(すなわち電極の中心間距離)より大きいことを特徴とする。
これによって、実質的な面積の増大を伴わずに、各バンプの中心間距離を電極の中心間距離Rよりも大きくすることができる。この結果、バンプ間の短絡を抑制することができる。
本発明のさらに別の半導体素子は、縦横に間隔Rで行列に配列された電極と、電極ごとに導電接続されたバンプとを備える。電極の行列配列の行について、一行おきに該行に沿うようにa(>0)だけ、電極の位置からずらした位置を第1の位置とし、電極の行列配列の列について、一列おきに該列に沿うようにb(>0)だけ、電極の位置および第1の位置からずらした位置を、第2の位置として、バンプは、第2の位置、第1の位置および電極の位置の中のいずれかの位置にその中心位置を合わせて位置し、R、aおよびbが、{(a/R)−1}2+{(b/R)−1}2>1・・・・(1)、を満たすことで、いずれのバンプも周りのバンプとの中心間距離を、辺長Rより大きくしていることを特徴とする。
これによって、実質的な面積の増大を伴わずに、各バンプの中心間距離を電極の中心間距離Rよりも大きくすることができる。この結果、バンプ間の短絡を抑制することができる。
電極に配線電極を形成して、その配線電極が、バンプと電極との間に介在するようにできる。
これによって、電極およびバンプの平面的なサイズの制約なしに、各バンプのその周りのバンプとの間の距離を大きくすることができる。
これによって、電極およびバンプの平面的なサイズの制約なしに、各バンプのその周りのバンプとの間の距離を大きくすることができる。
ずらしの大きさaおよびbを同じとし、0.25R以上0.29R以下の範囲内にあるようにできる。これによって、上記のずらし配列の中で、各バンプの中心間距離を大きくすることができる。
本発明の受光素子は、上記のいずれかの半導体素子であって、InP基板に形成され、近赤外〜赤外域の光を受光することを特徴とする。
上記の構成によって、高密度の画素電極を持ちながら、読み出し回路(ROIC)とフリップチップ接合方式により、短絡が防がれた検出装置を得ることができる。
上記の構成によって、高密度の画素電極を持ちながら、読み出し回路(ROIC)とフリップチップ接合方式により、短絡が防がれた検出装置を得ることができる。
本発明の半導体ウエハは、上記のいずれかの半導体素子が個片化前の状態で配列されていることを特徴とする。
上記の構成によって、短絡しにくいバンプ配列を有する半導体素子を、能率よく製造することができる。
上記の構成によって、短絡しにくいバンプ配列を有する半導体素子を、能率よく製造することができる。
本発明のフリップチップ接続構造は、上記のいずれかの半導体素子と、第2の半導体素子とを備える。該第2の半導体素子は、半導体素子の電極配列または配線電極付き電極配列に対応する第2の電極配列または配線電極付き第2の電極配列を有し、前記第2の半導体素子に半導体素子と対応するようにずれた第2のバンプの配列が設けられ、半導体素子のバンプと第2の半導体素子の第2のバンプとが、接合されていることを特徴とする。
上記の構成によって、高密度の電極配列同士を、短絡をなくしまたは抑制しながら接続することができる。
上記の構成によって、高密度の電極配列同士を、短絡をなくしまたは抑制しながら接続することができる。
本発明の検出装置は、上記のフリップチップ接続構造を備え、その半導体素子がInP基板に形成された受光素子であり、第2の半導体素子が読み出し電極または配線電極付き読み出し電極を有する読み出し回路(ROIC:Read Out IC)であり、該読み出し電極または配線電極付き読み出し電極に第2のバンプが配置され、受光素子のバンプと読み出し回路の第2のバンプとが、接合されていることを特徴とする。
これによって、高密度の画素を持ちながら短絡がないまたは少ない、撮像装置などの検出装置を得ることができる。この検出装置は、光学部品と組み合わせた、環境監視装置や生体検査装置などの光学センサ装置も含むものである。
これによって、高密度の画素を持ちながら短絡がないまたは少ない、撮像装置などの検出装置を得ることができる。この検出装置は、光学部品と組み合わせた、環境監視装置や生体検査装置などの光学センサ装置も含むものである。
本発明の半導体素子の製造方法は、フリップチップ接続用のバンプを有する半導体素子を製造する。この製造方法は、半導体ウエハに、辺長Rの正方格子に配列された電極を備えた半導体素子を、複数、形成する工程と、半導体ウエハに、電極に導電接続するバンプを設けるためのレジストパターンを形成する工程とを備える。そのレジストパターンについては、各半導体素子において、正方格子を4つまとめて見た拡張正方格子において、該拡張正方格子のコーナーの4箇所ではバンプがその中心位置を電極の中心位置に合わせるように、拡張正方格子の4つの辺においては、向かい合う第1組の2辺では中央に位置するバンプが該辺からその辺に直交する共通のA方向にa(>0)だけずれるように、また向かい合う第2組の2辺では中央に位置するバンプが、該辺からその辺に直交する共通のB方向にb(>0)だけずれるように、さらに拡張正方格子の中心付近に位置するバンプがA方向へのずれaとB方向へのずれbとの合成分だけずれるように、かつ、前記R、aおよびbは、{(a/R)−1}2+{(b/R)−1}2>1・・・・(1)、を満たすように、バンプ用の開口部を配置して、電極の配列が拡張正方格子の縦横の繰り返しに覆われるように、形成することを特徴とする。ここで、レジストパターンにおけるバンプ用の開口部は、金属層を充填してバンプを形成する開口部である。
上記の方法によって、高密度の電極配列を持ちながらフリップチップ接合の際、短絡を生じにくい半導体素子を、精度よく、かつ能率よく、製造することができる。
本発明の他の半導体素子の製造方法は、フリップチップ接続用のバンプを有する半導体素子を製造する。この製造方法は、半導体ウエハに、縦横に間隔Rで行列に配列された電極を備えた半導体素子を、複数、形成する工程と、半導体ウエハに、電極に導電接続するバンプを設けるためのレジストパターンを形成する工程とを備える。そのレジストパターンについては、各半導体素子において、電極の行列配列の行において、一行おきに該行に沿うようにa(>0)だけ、電極の位置からずらした位置を第1の位置とし、電極の行列配列の列において、一列おきに該列に沿うようにb(>0)だけ、電極の位置および第1の位置からずらした位置を、第2の位置として、バンプは、第2の位置、第1の位置および電極の位置の中のいずれかの位置にその中心位置を合わせて位置するようにし、かつR、aおよびbが、{(a/R)−1}2+{(b/R)−1}2>1・・・・(1)、を満たすように、バンプ用の開口部を配置することを特徴とする。
上記の方法によって、高密度の電極配列を持ちながらフリップチップ接合の際、短絡を生じにくい半導体素子を、精度よく、かつ能率よく、製造することができる。
バンプを設けるためのレジストパターンを設ける工程の前に、電極とバンプとの間を介在する配線電極を設けるための配線電極用レジストパターンを設ける工程と、該配線電極用レジストパターンを用いて配線電極を形成する工程とを備え、バンプを設けるためのレジストパターンは、配線電極の上に形成することができる。
これによって、大きなずれを持つバンプを配置しながら、電極との導電接続を確保することができる。
これによって、大きなずれを持つバンプを配置しながら、電極との導電接続を確保することができる。
ずらしの大きさaおよびbを同じにして、0.25R以上0.29R以下とすることができる。これによって、各バンプのまわりのバンプとの中心間距離を大きくすることができる。
本発明のフリップチップ接続構造の製造方法は、上記のいずれかの製造方法で製造された半導体素子と、該半導体素子の電極の配列と同じ第2の電極の配列を有する第2の半導体素子とを接続する。この製造方法では、第2の半導体素子の第2の電極に導電接続する第2のバンプのために、半導体素子のバンプと対応するようにずらしたバンプ用の開口部を持つレジストパターンを形成する工程と、第2の半導体素子に形成された第2のバンプと、半導体素子のバンプとを対面させ、接合する工程とを備えることを特徴とする。
これによって、高密度の電極配列同士を、短絡を防ぎながら接続できる、フリップチップ接続構造を、簡単に精度よく製造することができる。
これによって、高密度の電極配列同士を、短絡を防ぎながら接続できる、フリップチップ接続構造を、簡単に精度よく製造することができる。
上記のフリップチップ接続構造の製造方法において、前記半導体素子に前記配線電極が形成されている場合、前記第2の半導体素子の第2のバンプのためのレジストパターンを形成する工程の前に、半導体素子の配線電極に対応するように、該第2の半導体素子に第2の配線電極用レジストパターンを形成する工程と、該第2の配線電極用レジストパターンを用いて第2の配線電極を形成し、そのあと、第2の配線電極上に第2のバンプのためのレジストパターンを形成することができる。
本発明の検出装置の製造方法は、上記の製造方法で製造されたフリップチップ接続構造を備えた検出装置を製造する。この製造方法では、半導体素子をInP基板に形成された受光素子とし、第2の半導体素子を読み出し電極または配線電極付き読み出し電極を有する読み出し回路(ROIC:Read Out IC)とし、該読み出し電極または配線電極付き読み出し電極に第2のバンプを配置し、受光素子のバンプと読み出し回路の第2のバンプとを、接合することができる。
これによって、高密度の画素を持つ撮像装置などの検出装置を、短絡を抑制しながら簡単に高精度で得ることができる。
これによって、高密度の画素を持つ撮像装置などの検出装置を、短絡を抑制しながら簡単に高精度で得ることができる。
本発明によれば、高密度のフリップチップ接合方式に汎用的に用いることができ、バンプ同士の短絡を生じにくい半導体素子等を得ることができる。
(実施の形態1)
図1(a)は、本発明の実施の形態1における半導体素子である受光素子10を示す断面図であり、(b)は平面図である。図1(a)は、(b)のIA−IA線に沿う断面図である。受光素子10は、InP基板1に形成されており、受光層3および窓層5を備えている。受光層3は、近赤外域に受光感度を有するInGaAs層、タイプ2の多重量子井戸構造(MQW:Multiple Quantum Well)の(InGaAs/GaAsSb)などから構成される。窓層5は、近赤外付近に吸収帯を持たないInP層で形成するのがよい。画素Pは、InP窓層5上に形成されたSiN選択拡散マスクパターン36の開口部から選択拡散されたp型不純物の領域(p型領域)6を主要部として形成されている。p型領域6は、受光層3にまで届いて先端部にpn接合15を形成する。p型領域6には、画素電極(p側電極)11が、画素ごとに設けられて受光の情報の読み出しに用いられる。画素電極11に共通して、グランド電極であるn側電極(図示せず)が1つ設けられている。画素電極は、Ti/Pt/Auなどの合金で形成され、p側領域6にオーミック接触されている。またグランド電極は、Au/Ge/Niなどの合金で形成され、n型領域にオーミック接触している。SiN選択拡散マスクパターン36の上には、SiONなどからなる保護膜43が設けられる。
図1(b)では、画素Pを示すために画素を正方形で囲っているが、画素電極11の中心位置が正方格子を構成することは明らかであり、また、つぎの図2に明示される。
図1(a)は、本発明の実施の形態1における半導体素子である受光素子10を示す断面図であり、(b)は平面図である。図1(a)は、(b)のIA−IA線に沿う断面図である。受光素子10は、InP基板1に形成されており、受光層3および窓層5を備えている。受光層3は、近赤外域に受光感度を有するInGaAs層、タイプ2の多重量子井戸構造(MQW:Multiple Quantum Well)の(InGaAs/GaAsSb)などから構成される。窓層5は、近赤外付近に吸収帯を持たないInP層で形成するのがよい。画素Pは、InP窓層5上に形成されたSiN選択拡散マスクパターン36の開口部から選択拡散されたp型不純物の領域(p型領域)6を主要部として形成されている。p型領域6は、受光層3にまで届いて先端部にpn接合15を形成する。p型領域6には、画素電極(p側電極)11が、画素ごとに設けられて受光の情報の読み出しに用いられる。画素電極11に共通して、グランド電極であるn側電極(図示せず)が1つ設けられている。画素電極は、Ti/Pt/Auなどの合金で形成され、p側領域6にオーミック接触されている。またグランド電極は、Au/Ge/Niなどの合金で形成され、n型領域にオーミック接触している。SiN選択拡散マスクパターン36の上には、SiONなどからなる保護膜43が設けられる。
図1(b)では、画素Pを示すために画素を正方形で囲っているが、画素電極11の中心位置が正方格子を構成することは明らかであり、また、つぎの図2に明示される。
画素ピッチ、電極等のサイズは、たとえば次のとおりである。
<画素ピッチR(画素電極の中心位置の間隔)>:30μm
<画素電極の形状およびサイズ>:平面的に円形であり、直径15μm
<バンプの形状およびサイズ>:円筒形、円の直径15μm
画素電極11には、導電接続するバンプ9が設けられるが、画素電極11とバンプ9との間には、配線電極11eが介在している。バンプ9の位置は、図1(b)に示すように、画素電極11との相対位置(平面的ずれ)が均一ではない。しかも、平面的にみて、画素電極11から離れた位置にまでバンプ9がずれているものもある。配線電極11eの働きは次の2点にある。
(e1)画素電極11とバンプ9との確実な導電接続
図1(b)では、配線電極11eは画素電極11ごとに形状を変えて可能な限り小さくしている。図1(b)に示す配線電極11eは4種類であるが、これら4種類をすべて包含する形状の大きなサイズの配線電極にしてもよい。この場合、すべての画素電極11に同一の包括形状の配線電極を形成すればよい。
(e2)バンプ9の高さの同一性確保
図1(a)、(b)に示すように、画素電極11の真上に中心位置を合わせて配置するバンプ9についても、画素電極11とバンプ9との間に配線電極11eを介在させて、高さを揃える。
<画素ピッチR(画素電極の中心位置の間隔)>:30μm
<画素電極の形状およびサイズ>:平面的に円形であり、直径15μm
<バンプの形状およびサイズ>:円筒形、円の直径15μm
画素電極11には、導電接続するバンプ9が設けられるが、画素電極11とバンプ9との間には、配線電極11eが介在している。バンプ9の位置は、図1(b)に示すように、画素電極11との相対位置(平面的ずれ)が均一ではない。しかも、平面的にみて、画素電極11から離れた位置にまでバンプ9がずれているものもある。配線電極11eの働きは次の2点にある。
(e1)画素電極11とバンプ9との確実な導電接続
図1(b)では、配線電極11eは画素電極11ごとに形状を変えて可能な限り小さくしている。図1(b)に示す配線電極11eは4種類であるが、これら4種類をすべて包含する形状の大きなサイズの配線電極にしてもよい。この場合、すべての画素電極11に同一の包括形状の配線電極を形成すればよい。
(e2)バンプ9の高さの同一性確保
図1(a)、(b)に示すように、画素電極11の真上に中心位置を合わせて配置するバンプ9についても、画素電極11とバンプ9との間に配線電極11eを介在させて、高さを揃える。
本実施の形態において、バンプ9を画素電極11からずらす理由について説明する。従来、バンプ9を画素電極11の真上に、中心位置同士を合わせて配置していた。この場合、あるバンプ9の周りのバンプとの距離は、電極ピッチと同じRである。
図2は、画素電極11からバンプ9をどのようにずらすかを説明するための図である。画素電極11の中心位置は、黒丸により示されており、一辺の長さRの正方形の格子点を占めている。また、バンプ9の中心位置は白丸で示される。図2において、4つの正方形をまとまってみた拡張正方格子Gごとにずれを説明する。ずれの種類は、すべてのタイプが、拡張正方格子Gに含まれている。受光素子10のすべての画素電極11は、拡張正方格子Gでカバーされるので、拡張正方格子G内のバンプ9のずれを調べればよい。この拡張正方格子Gにおいて、バンプ9は、4つの種類(G1)〜(G4)のずれのいずれかに該当する。
(G1)まず、この拡張正方格子Gの4つのコーナーでは、バンプ9は画素電極11にその中心位置を合わせて位置する。ずれゼロのバンプ9ということができる。このずれゼロのバンプの中心位置を不動点と呼ぶことがある。
(G2)拡張正方格子Gの向かい合う2辺(第1列と第3列)の中央では、ベクトルaのずれを生じている。ベクトルaの向きは、当該向かい合う辺に直交する方向、または第3行に沿う方向である。
(G3)拡張正方格子Gの向かい合う2辺(第2行と第4行)の中央では、ベクトルbのずれを生じている。ベクトルbの向きは、当該向かい合う辺に直交する方向、または第2列に沿う方向である。
(G4)拡張正方格子Gの中心位置では、ベクトルaとベクトルbとを合成した(ベクトルa+ベクトルb)のずれを生じている。
上記のずれでは、ベクトルaの大きさaと、ベクトルbの大きさbとを同じにしている。これは、このあと説明するように、すべてのバンプ間の距離を大きくするためである。
図2は、画素電極11からバンプ9をどのようにずらすかを説明するための図である。画素電極11の中心位置は、黒丸により示されており、一辺の長さRの正方形の格子点を占めている。また、バンプ9の中心位置は白丸で示される。図2において、4つの正方形をまとまってみた拡張正方格子Gごとにずれを説明する。ずれの種類は、すべてのタイプが、拡張正方格子Gに含まれている。受光素子10のすべての画素電極11は、拡張正方格子Gでカバーされるので、拡張正方格子G内のバンプ9のずれを調べればよい。この拡張正方格子Gにおいて、バンプ9は、4つの種類(G1)〜(G4)のずれのいずれかに該当する。
(G1)まず、この拡張正方格子Gの4つのコーナーでは、バンプ9は画素電極11にその中心位置を合わせて位置する。ずれゼロのバンプ9ということができる。このずれゼロのバンプの中心位置を不動点と呼ぶことがある。
(G2)拡張正方格子Gの向かい合う2辺(第1列と第3列)の中央では、ベクトルaのずれを生じている。ベクトルaの向きは、当該向かい合う辺に直交する方向、または第3行に沿う方向である。
(G3)拡張正方格子Gの向かい合う2辺(第2行と第4行)の中央では、ベクトルbのずれを生じている。ベクトルbの向きは、当該向かい合う辺に直交する方向、または第2列に沿う方向である。
(G4)拡張正方格子Gの中心位置では、ベクトルaとベクトルbとを合成した(ベクトルa+ベクトルb)のずれを生じている。
上記のずれでは、ベクトルaの大きさaと、ベクトルbの大きさbとを同じにしている。これは、このあと説明するように、すべてのバンプ間の距離を大きくするためである。
バンプ9は真下の画素電極11に対して、上記の4種類のずれ(G1)〜(G4)のいずれを生じている。その結果、各バンプの周りのバンプ(隣接するバンプ)との距離は、a=bを前提に、次の2種類に分類される。図2において、所定の白丸に着目して、周りの白丸との距離を算定する。直角3角形を形成するようにして、白丸間の距離がその斜辺か否かに着目する。
図2の右上部に、不動点の周りのバンプと、当該不動点とを結ぶ5本の線K1〜K5を示す。
(B1)K1〜K4は、いずれも直角3角形の斜辺に対応し、かつ、その底辺(斜辺でない辺)の長さはRである。従って、K1〜K4は、いずれも画素電極11のピッチRよりも大きい。
(B2)K5の長さは、{(R−a)2+(R−b)2}1/2である。上記のように、a=bとしたので、{2(R−a)2}1/2=21/2(R−a)=21/2R(1−a/R)ある。問題は、K5=21/2R(1−a/R)と、電極間ピッチRと、の大小である。この大小の判定は、K5が電極ピッチRより大きくなるのは、a/R<{1−(21/2/2)}、が満たされる場合である。すなわち、大雑把に、a/R<0.293、のときに、バンプ間の距離K5は、画素電極ピッチRより大きくなる。
上記の、不動点の周りの5つのバンプより、不動点に近いバンプは存在しない。かつ、上記の不動点および5本の線K1〜K5は、拡張正方格子と同じ面積におけるバンプの相互間距離をすべて尽くしている。これより、上記の拡張正方格子において4種類のずれを設けることで、すべてのバンプの相互間距離は、画素電極のピッチよりも大きくなることが判明した。
この分野では、バンプを画素電極の真上に中心位置を合わせて配置することが常識化していて、その他のバンプの配置を考えてみることもなかった。上記の結果は、この常識を変えるものである。
図2の右上部に、不動点の周りのバンプと、当該不動点とを結ぶ5本の線K1〜K5を示す。
(B1)K1〜K4は、いずれも直角3角形の斜辺に対応し、かつ、その底辺(斜辺でない辺)の長さはRである。従って、K1〜K4は、いずれも画素電極11のピッチRよりも大きい。
(B2)K5の長さは、{(R−a)2+(R−b)2}1/2である。上記のように、a=bとしたので、{2(R−a)2}1/2=21/2(R−a)=21/2R(1−a/R)ある。問題は、K5=21/2R(1−a/R)と、電極間ピッチRと、の大小である。この大小の判定は、K5が電極ピッチRより大きくなるのは、a/R<{1−(21/2/2)}、が満たされる場合である。すなわち、大雑把に、a/R<0.293、のときに、バンプ間の距離K5は、画素電極ピッチRより大きくなる。
上記の、不動点の周りの5つのバンプより、不動点に近いバンプは存在しない。かつ、上記の不動点および5本の線K1〜K5は、拡張正方格子と同じ面積におけるバンプの相互間距離をすべて尽くしている。これより、上記の拡張正方格子において4種類のずれを設けることで、すべてのバンプの相互間距離は、画素電極のピッチよりも大きくなることが判明した。
この分野では、バンプを画素電極の真上に中心位置を合わせて配置することが常識化していて、その他のバンプの配置を考えてみることもなかった。上記の結果は、この常識を変えるものである。
次に、各バンプの周りのバンプとの間の距離が最大になる条件(最大化条件)を説明する。実は、図2は、そのような最大の距離にあるずれの配置を示す図である。その最大化条件では、図2において、K1=K5の場合であり、3角形Tが正三角形になる。このとき、a=b=0.27Rまたは0.268Rと記してもよい。要は、(2−31/2)Rである。
上記のように最大化条件においてa=bであるが、図示するのに分かりやすいように、aとbを区別して説明する。K5=R{(a/R−1)2+(b/R−1)2}1/2、における、{(a/R−1)2+(b/R−1)2}1/2、を図示すると、図3のようになる。領域Dにおいて、K5がRより大きくなる。
最大化条件、K1=K5により、a=(2−31/2)R=約0.268Rである。これによれば、たとえばR=30μmとするとa=約8μmとなる。図3のD領域の白丸点が、最大化条件となる。
最大化条件下で、(ベクトルa+ベクトルb)のずれを受けた位置に直径15μmのバンプを配置する場合、画素電極11との導電接続を不安定にしないために、図1に示すように、配線電極11eが必要になる。そして、配線電極11eを設ける場合、バンプ9の高さを揃えるために、すべての画素電極11に配線電極11eを設けることになる。
なお、図3におけるバンプのずれの構造は、ずれの操作を行う観点から説明することができる。このずれの操作による説明は、このあと説明する。
上記のように最大化条件においてa=bであるが、図示するのに分かりやすいように、aとbを区別して説明する。K5=R{(a/R−1)2+(b/R−1)2}1/2、における、{(a/R−1)2+(b/R−1)2}1/2、を図示すると、図3のようになる。領域Dにおいて、K5がRより大きくなる。
最大化条件、K1=K5により、a=(2−31/2)R=約0.268Rである。これによれば、たとえばR=30μmとするとa=約8μmとなる。図3のD領域の白丸点が、最大化条件となる。
最大化条件下で、(ベクトルa+ベクトルb)のずれを受けた位置に直径15μmのバンプを配置する場合、画素電極11との導電接続を不安定にしないために、図1に示すように、配線電極11eが必要になる。そして、配線電極11eを設ける場合、バンプ9の高さを揃えるために、すべての画素電極11に配線電極11eを設けることになる。
なお、図3におけるバンプのずれの構造は、ずれの操作を行う観点から説明することができる。このずれの操作による説明は、このあと説明する。
図4は、図1に示す受光素子10を製造する方法を示すフローチャートである。まず、ステップS1において受光素子10を形成する。この受光素子10には、図1に示すように、画素電極11が配列されている。画素電極11は、1辺の長さRの正方格子の格子点に位置する。次いで、ステップS2において、その画素電極11ごとにバンプ9の位置(ずれた位置)を決定する。そのあとステップS3において、配線電極11eの形状等の決定を行う。このあとステップS4において配線電極用レジストパターンを形成し、次いで、ステップS5において配線電極11eを形成する。配線電極11eが形成される部分は、配線電極用レジストパターン中で開口部とされている。配線電極11eは、金属によって、スパッタリング法、パルスレーザー堆積法(PLD:Pulsed Laser Deposition)などで、上記の開口部を埋める形態で形成するのがよい。配線電極用レジストパターンを除去したあと、ステップS6において配線電極11e上にバンプ用レジストパターンを形成する。バンプ9が形成される部分は、やはり開口部とされている。ステップS7においてこの開口部を含めて、はんだ等の低融点の金属または合金を、スパッタリング法、PLD法などで充填し、開口部以外のレジスト上の堆積金属をリフトオフによりバンプ用レジストパターンごと除去することで、バンプ9を形成する。
次に、ステップS2におけるバンプのずれの決定の工程を、ずれの操作を行う観点から説明する。図2および図5を参照して、図2における拡張正方格子Gにおいて、ステップS2-1において、第1、3、5行(1行おき)に画素電極の位置を、ベクトルaだけ移動する。ベクトルaの大きさaは、0.268Rとする。この大きさa=0.268Rは、上述の最大化条件に対応するずれである。このずれのあとの位置を第1の位置と呼ぶこととする。
次いで、ステップS2-2において、第2、4、6列(1列おき)に、画素電極の位置および第1の位置を、ベクトルbだけ移動する。ベクトルbの大きさbは、0.268Rとする。この大きさb=0.268Rは、上述の最大化条件に対応するずれである。このずれのあとの位置を第2の位置と呼ぶこととする。
第2の位置が、バンプ9をその中心位置を合わせて配置する最終的な位置である。配線電極11eは、少し余裕をみた形状として、画素電極11とバンプ9との間に介在するように配置する。
上記のずれの操作S2-1およびS2-2によって、図2に示す拡張正方格子におけるずれを実現することができる。なお、第2,4,6行と、第1、3、5列との交差位置に不動点(画素電極の中心位置と同じ位置)が形成される。この不動点は、上述の(G1)に対応する位置である。操作S2-1で移動して、操作S2-2により動かず第1の位置のままの位置は、上記(G2)の位置のバンプに対応する。また、操作S2-1では移動しないで、操作S2-2ではじめてベクトルbだけ移動した位置は、上記(G3)の位置のバンプに対応する。そして、第1の位置を経由して、操作S2-2でベクトルbだけ移動して第2の位置を占めたバンプは、上記(G4)に対応する。
次いで、ステップS2-2において、第2、4、6列(1列おき)に、画素電極の位置および第1の位置を、ベクトルbだけ移動する。ベクトルbの大きさbは、0.268Rとする。この大きさb=0.268Rは、上述の最大化条件に対応するずれである。このずれのあとの位置を第2の位置と呼ぶこととする。
第2の位置が、バンプ9をその中心位置を合わせて配置する最終的な位置である。配線電極11eは、少し余裕をみた形状として、画素電極11とバンプ9との間に介在するように配置する。
上記のずれの操作S2-1およびS2-2によって、図2に示す拡張正方格子におけるずれを実現することができる。なお、第2,4,6行と、第1、3、5列との交差位置に不動点(画素電極の中心位置と同じ位置)が形成される。この不動点は、上述の(G1)に対応する位置である。操作S2-1で移動して、操作S2-2により動かず第1の位置のままの位置は、上記(G2)の位置のバンプに対応する。また、操作S2-1では移動しないで、操作S2-2ではじめてベクトルbだけ移動した位置は、上記(G3)の位置のバンプに対応する。そして、第1の位置を経由して、操作S2-2でベクトルbだけ移動して第2の位置を占めたバンプは、上記(G4)に対応する。
従来、フリップチップ接合におけるバンプは、半導体素子の電極上に両方の中心位置を合わせて配置されていた。このバンプ9の位置を変えて、バンプ間の相互間隔を大きくできるとは、想像もされなかった。実際にそのような解が実在するとは思えなかった。このため、そのような試みもなされたことはなかった。しかし、上記の受光素子のように画素ピッチが小さくなり、フリップチップ接合方式において、バンプ間の短絡が大きな問題になるにいたって、上記のずれ構造が見出された。
上記の電極11の中心位置からバンプ9を、最大化条件で、ずらすことによって、バンプ9の中心間距離は、1.035Rとなる。すなわち、従来バンプの中心間距離がRであったものが、1.035Rへと大きくなる。このため、たとえば従来、画素ピッチ30μm、バンプ直径15μm(半径7.5μm)であって、バンプ9の側面間距離が15μmであったものが、本実施の形態では、バンプ9の側面間距離が16.06μmに拡大する。すなわち、バンプ側面間距離が1.06μm大きくなる。上述のような簡単なずれた配列によって、バンプ9の側面間距離が1μm強増大する。これは、約7%の増大である。この結果、フリップチップ接合方式において、バンプ間の短絡を防ぐことができる。
なお、上記ベクトルaおよびベクトルbのずらしは、半導体素子の縁においてもずらすことになる。このため面積はわずかに増大する。しかし、この程度のずれの大きさは縁において問題なく吸収され、実質的に問題にならない。また、面積増大の割合も、問題にならない値である。たとえば画素320×256の8万画素で、10mm×10mmのチップ(素子)とする。この場合、L=10mmとして、上記ずらしたあとの面積は、(L+a)×(L+b)である。面積増大の割合は、最大化条件において、約0.16%であり極めて些少である。
上記のバンプ間の距離の増加は、正方格子に関係なく、平面のスペースを有効活用して所定の個数(画素の個数)のバンプを出来るだけ間隔を大きくなるように配置した結果とみることができる。電極との導電接続は、仮に平面的にみて電極とバンプとが十分な面積重ならなくても、配線電極によって解決される。
上記の電極11の中心位置からバンプ9を、最大化条件で、ずらすことによって、バンプ9の中心間距離は、1.035Rとなる。すなわち、従来バンプの中心間距離がRであったものが、1.035Rへと大きくなる。このため、たとえば従来、画素ピッチ30μm、バンプ直径15μm(半径7.5μm)であって、バンプ9の側面間距離が15μmであったものが、本実施の形態では、バンプ9の側面間距離が16.06μmに拡大する。すなわち、バンプ側面間距離が1.06μm大きくなる。上述のような簡単なずれた配列によって、バンプ9の側面間距離が1μm強増大する。これは、約7%の増大である。この結果、フリップチップ接合方式において、バンプ間の短絡を防ぐことができる。
なお、上記ベクトルaおよびベクトルbのずらしは、半導体素子の縁においてもずらすことになる。このため面積はわずかに増大する。しかし、この程度のずれの大きさは縁において問題なく吸収され、実質的に問題にならない。また、面積増大の割合も、問題にならない値である。たとえば画素320×256の8万画素で、10mm×10mmのチップ(素子)とする。この場合、L=10mmとして、上記ずらしたあとの面積は、(L+a)×(L+b)である。面積増大の割合は、最大化条件において、約0.16%であり極めて些少である。
上記のバンプ間の距離の増加は、正方格子に関係なく、平面のスペースを有効活用して所定の個数(画素の個数)のバンプを出来るだけ間隔を大きくなるように配置した結果とみることができる。電極との導電接続は、仮に平面的にみて電極とバンプとが十分な面積重ならなくても、配線電極によって解決される。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における検出装置(ハイブリッド検出装置)50を示す断面図である。このハイブリッド検出装置50は、InP基板1に形成された3−5族化合物半導体の受光素子10と、Si基板に形成された読み出し回路(ROIC)70との組み合わせとなっている。ハイブリッド検出装置50は、CMOSによって構成されており、受光素子10の画素電極11または配線電極11e付き画素電極11に対応して、読み出し電極71が設けられている。受光素子10とフリップチップ接合方式をとるために、CMOS70にも、バンプ79が配置されるが、画素電極11上の配線電極11eに対応して、読み出し電極71とバンプ79との間に介在する配線電極71eが設けられている。
受光素子10は、配線電極11eも含めて、実施の形態1における受光素子10と同じである。
図6は、本発明の実施の形態2における検出装置(ハイブリッド検出装置)50を示す断面図である。このハイブリッド検出装置50は、InP基板1に形成された3−5族化合物半導体の受光素子10と、Si基板に形成された読み出し回路(ROIC)70との組み合わせとなっている。ハイブリッド検出装置50は、CMOSによって構成されており、受光素子10の画素電極11または配線電極11e付き画素電極11に対応して、読み出し電極71が設けられている。受光素子10とフリップチップ接合方式をとるために、CMOS70にも、バンプ79が配置されるが、画素電極11上の配線電極11eに対応して、読み出し電極71とバンプ79との間に介在する配線電極71eが設けられている。
受光素子10は、配線電極11eも含めて、実施の形態1における受光素子10と同じである。
図7(a)は、図6におけるCMOS70における、読み出し電極71、配線電極71e、およびバンプ79を示す断面図である。また、図7(b)は、平面図であり、図7(a)は、この平面図におけるVIIA−VIIA線に沿う断面図である。受光素子10と電極同士を対面させて、バンプ9,79を合わせることから、CMOS70の電極を正面にみてベクトルaおよびベクトルbは、図1および図2とは逆方向になる。また、図示しないグランド電極同士の接続も両方のバンプを介在させるが、グランド電極同士、位置が合うように配置する。
CMOS70の配線電極71eおよびバンプ79の配置は、受光素子10におけるものと同じである。ただし、CMOS70の読み出し電極71の形状は、一辺15μmの正方形である。直径15μmの円状画素電極の受光素子10とは相違するが、本質的な相違ではない。
正方形の格子点からずらすずらし方は、図1(b)および図2と同じであり、対面させた状態で位置合わせする点だけが相違する。このため、図7(b)に示すように、ベクトルaおよびベクトルbの方向を反転させる。あとは、図2に示すように、拡張正方格子G内のずらし位置を決めればよい。また、ずらしの操作によってずらし位置を特定する場合は、図5に従ってずらせばよい。これによって、CMOS70のバンプ79相互間の距離は、受光素子10におけるものと同様に大きくなる。数値的にも同じとみてよい。
CMOS70の配線電極71eおよびバンプ79は、ともに、レジストパターンを形成して、導電性金属を堆積することによって行う。すなわち受光素子10における配線電極11eおよびバンプ9と同じ製造方法を適用する。
CMOS70の配線電極71eおよびバンプ79の配置は、受光素子10におけるものと同じである。ただし、CMOS70の読み出し電極71の形状は、一辺15μmの正方形である。直径15μmの円状画素電極の受光素子10とは相違するが、本質的な相違ではない。
正方形の格子点からずらすずらし方は、図1(b)および図2と同じであり、対面させた状態で位置合わせする点だけが相違する。このため、図7(b)に示すように、ベクトルaおよびベクトルbの方向を反転させる。あとは、図2に示すように、拡張正方格子G内のずらし位置を決めればよい。また、ずらしの操作によってずらし位置を特定する場合は、図5に従ってずらせばよい。これによって、CMOS70のバンプ79相互間の距離は、受光素子10におけるものと同様に大きくなる。数値的にも同じとみてよい。
CMOS70の配線電極71eおよびバンプ79は、ともに、レジストパターンを形成して、導電性金属を堆積することによって行う。すなわち受光素子10における配線電極11eおよびバンプ9と同じ製造方法を適用する。
従来のフリップチップ接合方式では、ハイブリッド検出装置50に限らず一般に検出装置において、バンプ同士の接合では、チップの角部に近い領域で、短絡等の画素不良を生じやすい。実施の形態1に示すように、本実施例では、受光素子10のバンプ9の相互間距離を大きくし、それに対応するCMOS70のバンプ79の相互間距離も大きくする。この結果、両者のバンプ9,79を接合するフリップチップ接合方式が適用されたハイブリッド検出装置50では、バンプ間の短絡が防止され、チップの角部においても短絡を減少、ないしなくすことができる。
(その他の実施の形態)
1.上記の実施の形態では、配線電極を設けた場合について説明した。しかし、本発明には、当然、配線電極を設けない構成も含まれる。この場合、ずれの大きさはある程度制限を受けることになる。
2.上記のずらしの配列、またはずらしの操作は、特定の1つの場合について説明した。しかし、ずらしの配列またはずらしの操作は、さらに多くの種類があると考えられる。半導体素子の所定範囲を各種変えて、その所定範囲内のすべてのバンプを、コンピュータシミュレーションによってずらして、電極ピッチRとの大小をすべてのバンプ(ずらし位置)について検証することができる。所定範囲をいくら大きくとってもバンプの数は有限である。ずらす方向など特定の方向にして、ずらす刻みを例えば0.01Rなどとすれば、計算量は比較的大きくなるかもしれないが、計算可能である。所定範囲内で、上記のバンプ配列を見出したあとは、その所定範囲の縦横の繰り返しで、すべての電極をカバーすることができる。
1.上記の実施の形態では、配線電極を設けた場合について説明した。しかし、本発明には、当然、配線電極を設けない構成も含まれる。この場合、ずれの大きさはある程度制限を受けることになる。
2.上記のずらしの配列、またはずらしの操作は、特定の1つの場合について説明した。しかし、ずらしの配列またはずらしの操作は、さらに多くの種類があると考えられる。半導体素子の所定範囲を各種変えて、その所定範囲内のすべてのバンプを、コンピュータシミュレーションによってずらして、電極ピッチRとの大小をすべてのバンプ(ずらし位置)について検証することができる。所定範囲をいくら大きくとってもバンプの数は有限である。ずらす方向など特定の方向にして、ずらす刻みを例えば0.01Rなどとすれば、計算量は比較的大きくなるかもしれないが、計算可能である。所定範囲内で、上記のバンプ配列を見出したあとは、その所定範囲の縦横の繰り返しで、すべての電極をカバーすることができる。
実施の形態2におけるハイブリッド検出装置50を製造して、本発明の効果を検証した。試験体は、本発明例と比較例の2体である。本発明例および比較例における、受光素子では、上記と同じように、画素ピッチ:30μm、画素電極直径:15μm、バンプ直径:15μm、とした。受光素子10の積層構造は、次の通りであるが、バッファ層および拡散濃度分布調整層は、図示を省略した。
(InP基板/InPバッファ層/タイプ2の(InGaAs/GaAsSb)MQW受光層/拡散濃度分布調整層/InP窓層)
また、画素Pは、実施の形態1と同じように、選択拡散されたZn領域6を主要部としている。
本発明例では、バンプ間の中心間距離が最大になるように、a=b=0.268R=約8μmとした。一方、比較例では、半導体素子およびCMOSともに、バンプは電極の中心位置に合わせて配置した。製作したハイブリッド検出装置50において電圧を印加して、短絡して電流を生じている箇所を画面上で検出した。
結果を、図8に示す。(a)は本発明例であり、また(b)は比較例である。図8によれば、比較例では、画面の角部に短絡に起因する黒点が高密度で認められた。これに対して本発明例では、画面全体に黒点は認められず、高品質の画面を提供することができる。これは、本発明例においてはバンプ位置を電極からずらすことで、バンプ相互間の距離を大きくしたことによるものである。
(InP基板/InPバッファ層/タイプ2の(InGaAs/GaAsSb)MQW受光層/拡散濃度分布調整層/InP窓層)
また、画素Pは、実施の形態1と同じように、選択拡散されたZn領域6を主要部としている。
本発明例では、バンプ間の中心間距離が最大になるように、a=b=0.268R=約8μmとした。一方、比較例では、半導体素子およびCMOSともに、バンプは電極の中心位置に合わせて配置した。製作したハイブリッド検出装置50において電圧を印加して、短絡して電流を生じている箇所を画面上で検出した。
結果を、図8に示す。(a)は本発明例であり、また(b)は比較例である。図8によれば、比較例では、画面の角部に短絡に起因する黒点が高密度で認められた。これに対して本発明例では、画面全体に黒点は認められず、高品質の画面を提供することができる。これは、本発明例においてはバンプ位置を電極からずらすことで、バンプ相互間の距離を大きくしたことによるものである。
上記において、本発明の実施の形態および実施例について説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態および実施例は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発明の実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明によれば、高密度のフリップチップ接合方式に汎用的に用いて、実質的な面積の増大なしにバンプ同士の短絡を生じにくい、半導体素子等を得ることができる。この結果、本発明を読み出し電極に適用したROICを用いて、短絡がない、もしくは減少した高品質の画像を有する検出装置を得ることができる。
1 InP基板、3 受光層、5 窓層、6 p型領域、9 受光素子のバンプ、10 受光素子、11 画素電極、11e 配線電極、15 pn接合、36 選択拡散マスクパターン、43 保護膜、50 ハイブリッド検出装置、70 CMOS(読み出し回路)、71 読み出し電極(パッド)、71e 配線電極、79 バンプ、G 拡張正方格子、P 画素、T 正三角形。
Claims (16)
- 辺長Rの正方格子に配列された電極と、
前記電極ごとに導電接続されたバンプとを備え、
前記バンプでは、該バンプの全てで当該バンプの中心位置が前記電極の中心位置からずれている、か、または、該バンプの所定のものでその中心位置が前記電極の中心位置に一致していて他のものはずれている、かのいずれかであり、
いずれのバンプも、周りのバンプと、中心間距離を、前記辺長Rより大きくされていることを特徴とする、半導体素子。 - 辺長Rの正方格子に配列された電極と、
前記電極ごとに導電接続されたバンプとを備え、
前記正方格子を4つまとめて見た拡張正方格子において、該拡張正方格子のコーナーの4箇所では、前記バンプはその中心位置を前記電極の中心位置に合わせ、
前記拡張正方格子の4つの辺において、向かい合う第1組の2辺では中央に位置するバンプは、該辺からその辺に直交する共通のA方向にa(>0)だけずれており、また向かい合う第2組の2辺では中央に位置するバンプは、該辺からその辺に直交する共通のB方向にb(>0)だけずれており、
前記拡張正方格子の中心付近に位置するバンプは、A方向へのずれaと、B方向へのずれbとの合成分だけずれており、
前記R、aおよびbは、{(a/R)−1}2+{(b/R)−1}2>1・・・・(1)、を満たし、
前記電極の配列は前記拡張正方格子の縦横の繰り返しに覆われており、いずれのバンプも周りのバンプとの中心間距離が、前記辺長Rより大きいことを特徴とする、半導体素子。 - 縦横に間隔Rで行列に配列された電極と、
前記電極ごとに導電接続されたバンプとを備え、
前記電極の行列配列の行について、一行おきに該行に沿うようにa(>0)だけ、前記電極の位置からずらした位置を第1の位置とし、
前記電極の行列配列の列について、一列おきに該列に沿うようにb(>0)だけ、前記電極の位置および前記第1の位置からずらした位置を、第2の位置として、前記バンプは、前記第2の位置、前記第1の位置および前記電極の位置の中のいずれかの位置にその中心位置を合わせて位置し、
前記R、aおよびbが、{(a/R)−1}2+{(b/R)−1}2>1・・・・(1)、を満たすことで、いずれのバンプも周りのバンプとの中心間距離を、前記辺長Rより大きくしていることを特徴とする、半導体素子。 - 前記電極に配線電極が形成され、該配線電極が、前記バンプとその電極との間に介在していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体素子。
- 前記ずらしの大きさaおよびbが同じであり、0.25R以上0.29R以下の範囲内にあることを特徴とする、請求項2〜4のいずれか1項に記載の半導体素子。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載された半導体素子であって、InP基板に形成され、近赤外〜赤外域の光を受光することを特徴とする、受光素子。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載された半導体素子が個片化前の状態で配列されていることを特徴とする、半導体ウエハ。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体素子と、第2の半導体素子とを備え、該第2の半導体素子は、前記半導体素子の電極配列または配線電極付き電極配列に対応する第2の電極配列または配線電極付き第2の電極配列を有し、前記第2の半導体素子に前記半導体素子と対応するようにずれた第2のバンプの配列が設けられ、前記半導体素子のバンプと前記第2の半導体素子の第2のバンプとが、接合されていることを特徴とする、フリップチップ接続構造。
- 請求項8に記載のフリップチップ接続構造を備えた検出装置であって、前記半導体素子がInP基板に形成された受光素子であり、前記第2の半導体素子が読み出し電極または配線電極付き読み出し電極を有する読み出し回路(ROIC:Read Out IC)であり、該読み出し電極または配線電極付き読み出し電極に前記第2のバンプが配置され、前記受光素子のバンプと前記読み出し回路の第2のバンプとが、接合されていることを特徴とする、検出装置。
- フリップチップ接続用のバンプを有する半導体素子を製造する方法であって、
半導体ウエハに、辺長Rの正方格子に配列された電極を備えた半導体素子を、複数、形成する工程と、
前記半導体ウエハに、前記電極に導電接続するバンプを設けるためのレジストパターンを形成する工程とを備え、
前記レジストパターンについては、各半導体素子において、
前記正方格子を4つまとめて見た拡張正方格子において、該拡張正方格子のコーナーの4箇所では前記バンプがその中心位置を前記電極の中心位置に合わせるように、前記拡張正方格子の4つの辺においては、向かい合う第1組の2辺では中央に位置するバンプが該辺からその辺に直交する共通のA方向にa(>0)だけずれるように、また向かい合う第2組の2辺では中央に位置するバンプが、該辺からその辺に直交する共通のB方向にb(>0)だけずれるように、さらに前記拡張正方格子の中心付近に位置するバンプがA方向へのずれaとB方向へのずれbとの合成分だけずれるように、かつ、前記R、aおよびbは、{(a/R)−1}2+{(b/R)−1}2>1・・・・(1)、を満たすように、バンプ用の開口部を配置して、前記電極の配列が前記拡張正方格子の縦横の繰り返しに覆われるように、形成することを特徴とする、半導体素子の製造方法。 - フリップチップ接続用のバンプを有する半導体素子を製造する方法であって、
半導体ウエハに、縦横に間隔Rで行列に配列された電極を備えた半導体素子を、複数、形成する工程と、
前記半導体ウエハに、前記電極に導電接続するバンプを設けるためのレジストパターンを形成する工程とを備え、
前記レジストパターンについては、各半導体素子において、
前記電極の行列配列の行において、一行おきに該行に沿うようにa(>0)だけ、前記電極の位置からずらした位置を第1の位置とし、
前記電極の行列配列の列において、一列おきに該列に沿うようにb(>0)だけ、前記電極の位置および前記第1の位置からずらした位置を、第2の位置として、前記バンプは、前記第2の位置、前記第1の位置および前記電極の位置の中のいずれかの位置にその中心位置を合わせて位置するようにし、かつ前記R、aおよびbが、{(a/R)−1}2+{(b/R)−1}2>1・・・・(1)、を満たすように、バンプ用の開口部を配置することを特徴とする、半導体素子の製造方法。 - 前記バンプを設けるためのレジストパターンを設ける工程の前に、前記電極と前記バンプとの間を介在する配線電極を設けるための配線電極用レジストパターンを設ける工程と、該配線電極用レジストパターンを用いて配線電極を形成する工程とを備え、前記バンプを設けるためのレジストパターンは、前記配線電極の上に形成することを特徴とする、請求項10または11に記載の半導体素子の製造方法。
- 前記ずらしの大きさaおよびbを同じにして、0.25R以上0.29R以下とすることを特徴とする、請求項10〜12のいずれか1項に記載の半導体素子の製造方法。
- 請求項10〜13のいずれか1項に記載の製造方法で製造された半導体素子と、該半導体素子の電極の配列と同じ第2の電極の配列を有する第2の半導体素子とを接続するフリップチップ接続構造の製造方法であって、前記第2の半導体素子の第2の電極に導電接続する第2のバンプのために、前記半導体素子のバンプと対応するようにずらしたバンプ用の開口部を持つレジストパターンを形成する工程と、前記第2の半導体素子に形成された前記第2のバンプと、前記半導体素子のバンプとを対面させ、接合する工程とを備えることを特徴とする、フリップチップ接続構造の製造方法。
- 請求項14に記載のフリップチップ接続構造の製造方法において、前記半導体素子に前記配線電極が形成されている場合、前記第2の半導体素子の第2のバンプのためのレジストパターンを形成する工程の前に、前記半導体素子の配線電極に対応するように、該第2の半導体素子に第2の配線電極用レジストパターンを形成する工程と、該第2の配線電極用レジストパターンを用いて第2の配線電極を形成し、そのあと、前記第2の配線電極上に前記第2のバンプのためのレジストパターンを形成する工程とを備えることを特徴とする、フリップチップ接続構造の製造方法。
- 請求項14または15に記載の製造方法で製造されたフリップチップ接続構造を備えた検出装置を製造する方法であって、前記半導体素子をInP基板に形成された受光素子とし、前記第2の半導体素子を読み出し電極または配線電極付き読み出し電極を有する読み出し回路(ROIC:Read Out IC)とし、該読み出し電極または配線電極付き読み出し電極に前記第2のバンプを配置し、前記受光素子のバンプと前記読み出し回路の第2のバンプとを、接合することを特徴とする、検出装置の製造方法。
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US9054093B2 (en) | 2013-06-07 | 2015-06-09 | Renesas Electronics Corporation | Semiconductor device |
WO2018109821A1 (ja) * | 2016-12-13 | 2018-06-21 | オリンパス株式会社 | 固体撮像装置および撮像装置 |
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