JP2014182255A - 光学装置、及び、排水方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】装置本体12を収容する筐体13と、この装置本体12の前面側に配置され外気に露出した状態で使用されるレンズ11とを備え、このレンズ11の中央下部に表面に接触させて排水部材15を設けた。
【選択図】図2
Description
例えば、特許文献1記載の光学装置では、光学部材の表面に雨水等の水が溜まるのを防止するために、光学素子を保持する枠部材の外周位置に両端が開口した管状部を形成し、管状部の一端開口部を枠部材の下縁部前面に隣接する位置に開口させ、管状部が、光学素子の表面から枠部材の下縁部前面に流れ込む水を、その毛管現象により一端開口部から吸い込んで排水するようにしている。
また、特許文献2記載の光学装置では、光学部材の周縁部を保持するための保持部材の内側に、端部から外側に向かって伸びる導水路を形成し、光学部材の周縁部に付着した雨滴等の水滴を導水路から光学有効径外に逃がしている。
本発明は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、光学部材の表面に付着した水滴を効率良く排水することができる光学装置、及び、排水方法を提供することを目的とする。
<第1実施形態>
図1は、本発明を適用した第1実施形態に係る光学装置10を模式的に示した正面である。
光学装置10は、前面にレンズ(光学部材)11(又はレンズ11と、レンズ11を保護するためにレンズ11の前方を覆う保護ガラス)が設けられた装置本体12と、装置本体12を収納する筐体13とを備える。レンズ11は、画角の広い魚眼レンズであり、曲率の大きい凸レンズである。
図3は、本発明を適用した第2実施形態に係る光学装置110を模式的に示した正面であり、図4は、光学装置110の側面図である。なお、この第2実施形態において、上述の第1実施形態と同一の構成については、図中に同一の符号を付して、その説明を省略する。
図3及び図4に示したように、装置本体12の下部に、振動発生部20が筐体113内に収納されて備えられている。振動発生部20と装置本体12との間には、振動絶縁部材25が設けられている。
振動発生部20は、小型モータ21と、当該小型モータ21により振動する錘22と、を内蔵し、当該錘22の振動が排水部材115の下端部117に伝達されるように構成されている。
レンズ11の表面に、レンズ11の形状に沿って接触する排水部材115の先端部118(以下、先端部118A〜118Dという)は、振動発生部20により振動させやすい形状とすることができる。先端部118Aは、例えば、図5(A)に示すように、正面視矩形形状に形成されていても良い。また、排水部材115の先端部118Bは、図5(B)に示すように、先端に向かって先細りする先細り形状に形成されていても良い。この構成異によれば、先端に付着した水滴が、先端部118Aの形状に沿って流れ易く、排水部材115よりレンズ11の表面に付着した水滴を効率良く排水することができる。
さらに、排水部材115の先端部118Dは、図5(D)に示すように、ブラシ状に形成されている構成であっても良い。この構成によれば、先端部118Dの各毛先を細かくすることで、先端部118Dに吸水特性を持たせることができ、レンズ11の表面に付着した水滴を排水部材115に効率良く導くことができる。
図6は、本発明を適用した第3実施形態に係る光学装置210を模式的に示した図である。なお、この第3実施形態において、上述の第1実施形態、又は、第2実施形態と同一の構成については、図中に同一の符号を付して、その説明を省略する。
図6に示すように、装置本体12の下部に、振動発生部220が筐体213内に収納されて備えられている。振動発生部220と装置本体12との間には、振動絶縁部材25が設けられている。
排水部材215は、デフォルト状態では、レンズ11に接触した状態で設置され、使用しない時に、格納部216内部に格納される構成とすることができる。
また、シフトポジションがリバースに入れられた旨を示す信号が入力された場合に、光学装置210の制御ユニットは、排水部材215の画像への映り込みにより影響を防ぐために、排水部材215を格納部216に格納する構成であっても良い。また、画像処理により、レンズ11に水滴の付着が確認されない場合には、光学装置210の制御ユニットは、排水部材215を格納部216に格納する構成であっても良い。
格納部216から、アクチュエータにより出された排水部材215は、例えば、不図時のバネにより負勢されて、レンズ11の中央下部に表面に接触させて設置される構成とすることができる。
これらの構成によれば、排水部材215は、使用しない時には、格納部216に格納することができるため、光学装置210を車両に搭載して車載用カメラとして用いる際に、雨天走行時等、レンズ11に水滴が付着する可能性がある時以外は、排水部材215を格納しておくことができる。これにより、必要な時以外は、排水部材215を格納部216に格納して、排水部材215が光学装置210の画像に写り込むのを防ぐことができる。
図7は、本発明を適用した第4実施形態に係る光学装置310を模式的に示した図である。なお、この第4実施形態において、上述の第1実施形態、第2実施形態、又は、第3実施形態と同一の構成については、図中に同一の符号を付して、その説明を省略する。
図7に示すように、装置本体12の下部に、格納部216が筐体313内に収納されて備えられている。格納部216と装置本体12との間には、振動絶縁部材25が設けられている。
これらの構成によれば、排水部材315は使用しない場合には、格納部216内に格納することができ、必要な時以外は、排水部材315が光学装置310の画像に写り込むのを防ぐことができる。そして、排水部材315を使用する際には、排水部材315をアクチュエータ316により格納部216から送り出して、上端319をレンズ11に接触させ、且つ、前端部318をレンズ11に鉛直方向に配置することができる。これにより、レンズ11の表面に付着した水滴を、自重で排水部材315に導いて、鉛直方向に排水することができる。
11 レンズ(光学部材)
12 装置本体
13、113、213、313 筐体
15、115、215、315 排水部材
20、220 振動発生部
25 振動絶縁部材
216 格納部
Claims (9)
- 装置本体を収容する筐体と、この装置本体の前面側に配置され外気に露出した状態で使用される光学部材とを備え、この光学部材の中央下部に表面に接触させて排水部材を設けた
ことを特徴とする光学装置。 - 前記排水部材を、前記光学部材の中心から鉛直方向に延長した直線と平行に設置しことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
- 前記光学部材は、親水性のある材料で表面処理されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学装置。
- 前記光学部材の最下点と水平面との接点を通るように、前記排水部材を設置したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光学装置。
- 前記排水部材は、親水性のある部材で表面処理されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光学装置。
- 前記排水部材を振動させる振動発生部を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光学装置。
- 前記排水部材の、前記光学部材に接触する先端部を、細い管状に形成したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光学装置。
- 前記排水部材を格納する格納部を備え、前記排水部材の不使用時には、前記排水部材を前記格納部に格納可能としたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光学装置。
- 外気に露出した状態で使用される光学部材の表面に付着した水滴を排水する排水方法であって、
前記光学部材の中央下部に表面に接触するように排水部材を設置し、当該排水部材で前記光学部材の表面に付着した水滴を誘導して排水する
ことを特徴とする排水方法。
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