JP2014180920A - 作業車両 - Google Patents

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喜久 石川
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Abstract

【課題】移送中における暖気の熱損失や風量損失を抑えることができるとともに、暖気生成手段から暖気放出部までの構成部品点数を削減することができるようにした作業車両を提供すること。
【解決手段】ステアリング操作具を支持するステアリングコラムと、その後方に配置した座席とを備える運転部を有する作業車両であって、ステアリングコラムの近傍に暖気を生成する暖気生成手段を配設し、暖気生成手段に暖気放出部を連通連結して、暖気生成手段により生成された暖気を暖気放出部からオペレータの足下を含む所望の方向に向けて放出させるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、作業車両、詳しくはステアリング操作具を支持するステアリングコラムの近傍に暖気を生成する暖気生成手段を配設した作業車両に関する。
作業車両の一形態として特許文献1に開示されたものがある。すなわち、特許文献1には、運転部の座席を支持するシートマウントカバー内に、空気を冷却または加熱した後に空調空気として送風する空調装置を配設した構造が開示されている。そして、空調装置により冷却または加熱された空調空気は、エアコンユニットから配風分配ボックスへと送風されるとともに、配風分配ボックスにおいて分配されて、ダクト及びホース内を流通して、吹出ケースへと導かれる。吹出ケースへと導かれた空調空気は、吹出ケースの後面に設けられた吹出口からキャビン内へ吹き出されてキャビン内を空調するようにしている。
特開2010−52679号公報
ところが、上記した特許文献1では、シートマウントカバー内に空調装置を配設しているため、エンジンや排気ガス浄化装置等のレイアウトに制約が生じている。また、配風分配ボックスから吹出ケースまでダクト及びホースを通して空調空気が移送されるため、その移送間に熱損失や風量損失が生じる上に、構成部品点数が多くなるという不具合がある。
そこで、本発明は、ステアリングコラムの近傍に暖気を生成する暖気生成手段を配設し、暖気生成手段に暖気放出部を連通連結することで、シートマウントカバー内のスペースを確保して、エンジンや排気ガス浄化装置等のレイアウトを容易化することができ、しかも、移送中における暖気の熱損失や風量損失を抑えることができるとともに、暖気生成手段から暖気放出部までの構成部品点数を削減することができるようにした作業車両を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明に係る作業車両は、ステアリング操作具を支持するステアリングコラムと、その後方に配置した座席とを備える運転部を有する作業車両であって、ステアリングコラムの近傍に暖気を生成する暖気生成手段を配設し、暖気生成手段に暖気放出部を連通連結して、暖気生成手段により生成された暖気を暖気放出部からオペレータの足下を含む所望の方向に向けて放出させるようにしたことを特徴とする。
かかる作業車両では、ステアリングコラムの近傍に暖気生成手段を配設して、暖気生成手段により生成された暖気を暖気放出部からオペレータの足下を含む所望の方向に向けて吹き出させることで、暖気をオペレータの足下を含む所望の方向に向けて吹き出し可能とすることで、寒冷時期での運転部におけるオペレータの居住性や作業性を向上させて、作業環境を高めることができる。そして、暖気生成手段から暖気放出部までの暖気移送距離を短縮化して、移送中における暖気の熱損失や風量損失を抑えることができるとともに、暖気生成手段から暖気放出部までの構成部品点数を削減することができる。また、シートマウントカバー内のスペースを確保することができて、エンジンや排気ガス浄化装置等のレイアウトを容易化することができる。また、寒冷地でキャビンを搭載しないホイルローダ等の作業車両においても、キャビンと暖気生成手段が各々独立しているため、ヒータユニットの搭載の要望に対応可能となる。
請求項2記載の発明に係る作業車両は、請求項1記載の発明に係る作業車両であって、運転部をキャビンにより囲繞し、キャビンの前壁とステアリングコラムとの間に形成された空間内に暖気放出部を配設して、暖気放出部から暖気をキャビンのフロントガラスを含む所望の方向に向けて吹き出させるようにしたことを特徴とする。
かかる作業車両では、キャビンの前壁とステアリングコラムとの間に形成された空間内に配設した暖気放出部から暖気をキャビンのフロントガラスに向けて吹き出させることで、フロントガラスの曇りを取り除くデフロスタとして機能させることができる。この場合も、ステアリングコラムの近傍に暖気生成手段が配設されているため、暖気生成手段から暖気放出部までの暖気の移送距離を短縮化して、移送中における暖気の熱損失や風量損失を抑えることができる。そのため、デフロスタ性能を高めることができるとともに、暖気生成手段から暖気放出部までの構成部品点数を削減することができる。
請求項3記載の発明に係る作業車両は、ステアリング操作具を支持するステアリングコラムと、その後方に配置した座席とを備える運転部を有する作業車両であって、ステアリングコラムの近傍に冷・暖気を生成する冷・暖気生成手段を配設し、冷・暖気生成手段に冷・暖気放出部を連通連結して、冷・暖気生成手段により生成された冷・暖気を冷・暖気放出部からオペレータの足下を含む所望の方向に向けて放出させるようにしたことを特徴とする。
かかる作業車両では、ステアリングコラムの近傍に冷・暖気生成手段を配設して、冷・暖気生成手段により生成された冷・暖気を冷・暖気放出部からオペレータの足下を含む所望の方向に向けて吹き出させることで、寒冷時期ないしは猛暑時期での運転部におけるオペレータの居住性や作業性を向上させて、作業環境を高めることができる。そして、冷・暖気生成手段から冷・暖気放出部までの冷・暖気移送距離を短縮化して、移送中における冷・暖気の熱損失や風量損失を抑えることができるとともに、冷・暖気生成手段から冷・暖気放出部までの構成部品点数を削減することができる。
請求項4記載の発明に係る作業車両は、請求項3記載の発明に係る作業車両であって、運転部をキャビンにより囲繞し、冷・暖気生成手段には、キャビン内の空気を吸入する吸入口と、吸入口から吸入した空気を低温化して除湿する熱交換器と、除湿された空気を適温の暖気となすヒーターコアと、ヒーターコアにより適温化された暖気を圧送するブロワファンとを設けて、除湿された暖気をブロワファンにより冷・暖気放出部からキャビン内に放出するようにしたことを特徴とする。
かかる作業車両では、冷・暖気生成手段に、キャビン内の空気を吸入する吸入口と、吸入口から吸入した空気を低温化して除湿する熱交換器と、除湿された空気を適温の暖気となすヒーターコアと、ヒーターコアにより温暖化された暖気を圧送するブロワファンとを設けて、除湿された暖気をブロワファンにより冷・暖気放出部からキャビン内に放出するようにしているため、キャビン内を冷暖房する冷暖房機能と、キャビン内を除湿する除湿機能を生起させることができる。そのため、運転部におけるオペレータの居住性や作業性を向上させて、作業環境を高めることができる。特に、降雪時期に本機により除雪作業を行っている際には、キャビン内を単に暖房していると、キャビン内の湿度が高くなって不快指数が高くなるが、キャビン内を除湿しながら暖房することができるため、キャビン内の作業環境をより一層良好に確保することができる。
本発明によれば、次のような効果が生起される。すなわち、ステアリングコラムの近傍に暖気生成手段を配設しているいため、シートマウントカバー内のスペースを確保することができて、シートマウントカバー内に配設されるエンジンや排気ガス浄化装置やECU(エンジンコントロールユニット)等のレイアウトを容易化することができる。しかも、ステアリングコラムの近傍に配設した暖気生成手段により生成された暖気を暖気放出部からオペレータの足下を含む所望の方向に向けて吹き出させることができるため、暖気生成手段から暖気放出部までの暖気移送距離を短縮化して、移送中における暖気の熱損失や風量損失を抑えることができるとともに、暖気生成手段から暖気放出部までの構成部品点数を削減することができる。
本発明に係る作業車両の側面図。 運転部の側面図。 運転部の平面図。 運転部の斜視図 ステアリングコラムの断面側面説明図。 冷・暖気生成手段の断面側面説明図。 冷・暖気生成手段の左側面図。 冷・暖気生成手段の右側面図。 冷・暖気生成手段の前面図。 冷・暖気生成手段の後面図。 冷・暖気生成手段の平面図。 空調装置の側面説明図。 空調装置の斜視説明図。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。すなわち、図1に示すAは、本発明に係る作業車両であり、作業車両Aは土砂等の掘削作業や積み込み作業等を行うアーティキュレート式のホイルローダである
作業車両Aは、図1に示すように、フロント部A1のフロントフレーム1の後端部とリヤ部A2のリヤフレーム2の前端部とを、上下方向に軸線を向けた枢支軸3により枢支連結して、枢支軸3を中心にフロント部A1とリヤ部A2とが平面視で「く」字状に中折れ(アーティキュレート)するようにしている。つまり、作業車両Aは、車体を適宜中折れ状態となすことで、急旋回可能となしている。
フロントフレーム1は、左右一対の前車輪4,4により支持されて、ローダ5を装備している。ローダ5は、フロントフレーム1から立ち上げて形成した左右一対のアーム支柱6,6の上端部に、左右一対のリフトアーム7,7の基端部をそれぞれ上下回動自在に取り付け、両リフトアーム7,7の先端部にバケット8を横架状にかつ上下回動自在に取り付けている。各リフトアーム7,7の中途部と各アーム支柱6,6の中途部との間にはそれぞれリフトシリンダ9,9を介設している。両リフトアーム7,7の中途部間に介設したベルクランク支持片10には上下方向に伸延するベルクランク11の中途部を前後揺動自在に取り付けている。そして、両アーム支柱6,6の間にはフロントフレーム1から前上方へ向けてシリンダ支持片12を突設し、シリンダ支持片12の先端部とベルクランク11の上端部との間にバケットシリンダ13を介設する一方、ベルクランク11の下端部とバケット8との間には連動リンク14を介設している。
リヤフレーム2は、左右一対の後車輪20,20により支持されて、リヤフレーム2上にキャビン21とボンネット22を前後に隣接させて載設している。
キャビン21は運転部23を囲繞する箱型に形成している。つまり、キャビン21は前後壁24,25と左右側壁26,26と天井部27とから形成しており、前壁24の上半部にはフロントガラス28を張設し、また、左側壁26の一部は開閉自在に取り付けた乗降用開閉29により形成している。
運転部23は、図2〜図4に示すように、リヤフレーム2上に水平面上の床部30を張設して前半部を形成するとともに、段付き凸状のシートマウントカバー31を配設して後半部を形成している。床部30の前部には上下方向に伸延する筒状のステアリングコラム32を立設している。ステアリングコラム32の上面には冷・暖気分配ケース33と計器盤34を前後に隣接させて配設して、ステアリングコラム32の上面を閉塞している。ステアリングコラム32の後壁35は前低後高の傾斜状となす一方、計器盤34は前高後低の傾斜状となしている。ステアリングコラム32の後部中には上下方向に伸延するステアリングシャフト36をステアリングコラム32の後壁35に沿わせて傾斜状に配設するとともに、計器盤34の後部から上方へむけて突出させて、ステアリングシャフト36の上端部にはステアリング操作具としてのステアリングハンドル37を取り付けている。38はステアリングコラム32の直後方において、床部30上に配設した操作ペダル群である。
シートマウントカバー31は、床部30から上方へ立ち上げ状に形成した四角形板状の前壁面部40と、前壁面部40の上端縁部から後方へ水平に延設して形成した四角形板状の上面部41とから形成して、これらの左右側端面を左・右蓋体42,42により開閉自在に閉蓋している。そして、シートマウントカバー31は、床部30の左右幅と略同一幅に形成している。キャビン21の左右側壁26,26の後下端部は、運転部23の一部を形成するシートマウントカバー31の前壁面部40と上面部41の左右側縁部に沿わせて凹状に形成して、キャビン21により運転部23の一部を形成するシートマウントカバー31の前面及び上面を囲繞するとともに、キャビン21から左・右蓋体42,42を左右側方へ露出させている。
シートマウントカバー31上にはステアリングハンドル37の直後方に位置させて座席43を配置し、座席43の右側方には操作レバー44を配置している。シートマウントカバー31の下方はエンジンルーム45の上部を形成しており、エンジンルーム45の上部内には、リヤフレーム2の後部に搭載したエンジンの一種であるディーゼルエンジン46の上部やディーゼルエンジン46から排出される排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置47であるディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)を配設している。したがって、左・右蓋体42,42はそれぞれ機外から適宜開閉することで、エンジンルーム45の上部に配設されているディーゼルエンジン46や排気ガス浄化装置47の視認さらにはメンテナンスを簡単かつ堅実に行うことができる。48は足掛かり、49はリヤフェンダである。
シートマウントカバー31の背後に位置するリヤフレーム2上には仕切壁50を配設して、仕切壁50によりシートマウントカバー31の背面(後面)を閉塞するとともに、仕切壁50の上半部をシートマウントカバー31の上面部41よりも後上方へ傾斜状に延設して形成している。仕切壁50の上端縁部にはボンネット22の前端縁上部を枢支連結して、枢支連結部を中心にボンネット22を上下方向に開閉蓋自在としている。仕切壁50の後面上半部には図示しないECU(エンジンコントロールユニット)等を取り付け、これらをボンネット22により被覆している
上記のように構成した作業車両Aにおいて、本実施形態では、ステアリングコラム32の近傍に、暖気のみならず冷気(以下、「冷・暖気」ともいう。)も生成可能に構成した冷・暖気生成手段60を配設し、冷・暖気生成手段60に冷・暖気放出部70を連通連結して、冷・暖気生成手段60により生成された冷・暖気を冷・暖気放出部70からオペレータの足下を含む所望の方向に向けて放出させるようにしている。そして、暖気はキャビン21のフロントガラス28を含む所望の方向に向けて吹き出させるようにしている。また、冷・暖気生成手段60には、キャビン21内の空気を吸入する吸入口61と、吸入口61から吸入した空気を低温化して除湿する熱交換器としてのエバポレータ62と、除湿された空気を適温の暖気となすヒーターコア63と、ヒーターコア63により温暖化された暖気を圧送するブロワファン64とを設けて、除湿された暖気をブロワファン64により冷・暖気放出部70からキャビン21内に放出するようにしている。
このように構成した作業車両Aでは、ステアリングコラム32の近傍に冷・暖気生成手段60を配設して、冷・暖気生成手段60により生成された冷・暖気を冷・暖気放出部70からオペレータの足下を含む所望の方向に向けて吹き出させることで、寒冷時期ないしは猛暑時期での運転部23におけるオペレータの居住性や作業性を向上させて、作業環境を高めることができる。そして、冷・暖気生成手段60から冷・暖気放出部70までの冷・暖気移送距離を短縮化して、移送中における冷・暖気の熱損失や風量損失を抑えることができるとともに、冷・暖気生成手段60から冷・暖気放出部70までの構成部品点数を削減することができる。
また、冷・暖気生成手段60は、従来のようにシートマウントカバー31内に配設していないため、シートマウントカバー31内のスペースを確保することができて、ディーゼルエンジン46や排気ガス浄化装置47等のレイアウトを容易化することができる。また、寒冷地でキャビン21を搭載しないホイルローダ等の作業車両においても、キャビン21と冷・暖気生成手段60が各々独立しているため、ヒータユニットの搭載の要望に対応可能となる。
冷・暖気生成手段60により生成された暖気は、冷・暖気放出部70によりキャビン21のフロントガラス28に向けて吹き出させることで、フロントガラス28の曇りを取り除くデフロスタとして機能させることができる。この場合も、ステアリングコラム32の近傍に冷・暖気生成手段60が配設されているため、冷・暖気生成手段60から冷・暖気放出部70までの暖気の移送距離を短縮化して、移送中における暖気の熱損失や風量損失を抑えることができる。そのため、デフロスタ性能を高めることができる。
冷・暖気生成手段60には、キャビン21内の空気を吸入する吸入口61と、吸入口61から吸入した空気を低温化して除湿するエバポレータ62と、除湿された空気を適温の暖気となすヒーターコア63と、ヒーターコア63により温暖化された暖気を圧送するブロワファン64とを設けて、除湿された暖気をブロワファン64により冷・暖気放出部70からキャビン21内に放出するようにしているため、キャビン21内を冷暖房する冷暖房機能と、キャビン内を除湿する除湿機能を生起させることができる。そのため、運転部23おけるオペレータの居住性や作業性を向上させて、作業環境を高めることができる。特に、降雪時期に本機により除雪作業を行っている際には、キャビン内を単に暖房していると、キャビン21内の湿度が高くなって不快指数が高くなるが、キャビン21内を除湿しながら暖房することができるため、キャビン21内の作業環境をより一層良好に確保することができる。
なお、本実施形態では、必要に応じて吸入した空気をエバポレータ62により低温化して除湿するとともに、冷気をブロワファン64により圧送して冷・暖気放出部70からキャビン21内に放出することもできる。本実施形態の作業車両Aにはキャビンを装備しているが、キャビン21に代えてキャノピー等を装備することも、また、これらを装備しない形態においても、冷・暖房機能は確保することができる。また、必要に応じて冷・暖気を生成する冷・暖気生成手段60に代えて、暖気のみを生成する暖気生成手段を配設するとともに、冷・暖気放出部70に代えて暖気放出部を設けることで、暖房機能のみを確保することもできる。
次に、上記した冷・暖気生成手段60と冷・暖気放出部70の構成をより具体的に説明する。すなわち、冷・暖気生成手段60は、図12及び図13に示すように、空調装置100の一部を形成するものであり、図5及び図6に示すように、ステアリングコラム32の前上部内に配設している。冷・暖気生成手段60の構成について説明する前に、ステアリングコラム32の構成を説明する。
ステアリングコラム32は、図5及び図6に示すように、床部30の中央前部上に張設した底板80と、底板80の前後左右側部に立設した前・後・左・右側縦フレーム81,81,82,82と、前左・右側フレーム81,81間に張設した前壁板83と、前・後左側縦フレーム81,82間及び前・後右側縦フレーム81,82間に張設した左・右側壁板84,84と、後左・右側フレーム82,82間に張設した後壁板85とから上面開口の有底筒状に形成している。
そして、前左・右側フレーム81,81は、底板80から垂直上方へ直状に立ち上げて形成した下半部フレーム形成片81a,81aと、下半部フレーム形成片81a,81aの上端に下端部を接続して垂直上方へ直状に立ち上げて形成した上半部フレーム形成片81a,81bとから形成している。下半部フレーム形成片81a,81aには前壁板83を張設して、上半部フレーム形成片81a,81b間には開口部86を形成している。開口部86はキャビン21内の空気をステアリングコラム32内さらには冷・暖気生成手段60内に取り込むために開口している。後左・右側フレーム82,82は底板80から後上方へ向けて直状に伸延させて形成し、それらの上端部と前左・右側フレーム81,81の上端部は略同一高さとなしている。
上半部フレーム形成片81a,81bには冷・暖気生成手段60を取り付ける一方、後左・右側フレーム82,82から前上方に傾斜した状態に計器盤34を配設して、冷・暖気生成手段60の上端面に連通連結した冷・暖気分配ケース33の後面壁中央部と、計器盤34の前面壁とを面接触させている。
冷・暖気生成手段60は、図5〜図11に示すように、上下縦長で上面開口の四角形箱型に形成した下半部収容ケース65内の下部にブロワファン64を左右方向に軸線を向けて配置し、下半部収容ケース65の上部内に上半部収容ケース66の下半部を上方から挿入配置して、上面開口の上半部収容ケース66内にエバポレータ62を前低後高の傾斜姿勢となして配置するとともに、その上部前方においてヒーターコア63を略水平に配置している。上半部収容ケース66の底部とブロワファン64を囲繞しているブロワファンケース67は連通連結している。上・下半部収容ケース66,65内にはヒーターコア63とエバポレータ62とブロワファン64とが上下方向にコンパクトに収容配置されている。下半部収容ケース65の後壁には吸入口61を形成している。
このように構成して、ブロワファンケース67内のブロワファン64によりキャビン21内の空気が吸入口61を通して吸入されるとともに、ブロワファン64により生起された圧力風が上半部収容ケース66内に圧送され、上半部収容ケース66内を通して冷・暖気分配ケース33内に流入するようにしている。この際、冷房時には上半部収容ケース66内においてエバポレータ62により冷却(熱交換)されて生成された冷気が、圧力風とともに冷・暖気分配ケース33内に圧送されるようにし、また、暖房時にはヒーターコア63により加温(熱交換されて生成された暖気が、圧力風とともに冷・暖気分配ケース33内に圧送されるようにしている。除湿時には吸入口61から吸入した空気中の飽和蒸気をエバポレータ62により低温化・冷却(熱交換)して、蒸気の一部を液化させる(凝結現象)。その結果、吸入した空気を除湿することができる。続いて、熱交換器としてのと、除湿された空気をヒーターコア63により温暖化して適温の暖気となす。除湿された暖気はブロワファン64により冷・暖気放出部70からキャビン21内に放出されるようにしている。液化された排水は図示しないドレン配管を通して機外に排出される。
冷・暖気分配ケース33は、図5〜図11に示すように、断面略台形で左右方向に伸延する中央部ケース形成片88と、中央部ケース形成片88の左右側端部から下方へ垂下状態となした四角形箱型の左・右側ケース形成片89,90とで、平面視前方へ膨出する湾曲状に一体成形している。中央部ケース形成片88と左・右側ケース形成片89,90にはそれぞれ冷・暖気放出部70を設けて、各冷・暖気放出部70から冷・暖気が放出されるようにしている。
冷・暖気放出部70は、いわゆるルーバー構造としており、左右方向ないしは上下方向に伸延する四角形枠状の放出枠片71と、放出枠片71の短副方向に放出方向調節用の羽板片72を揺動自在に架設するとともに、放出枠片71の長手方向に多数個の羽板片72を一定の間隔をあけて配置して構成している。そして、全ての羽板片72は同一の傾斜姿勢を適宜調整可能とするとともに、調整した傾斜姿勢を保持可能としている。また、隣接する羽板片72,72同士の間には放出流路73が形成されるとともに、全ての羽板片72の傾斜姿勢を調整することで放出方向を調節可能としている。
中央部ケース形成片88の上面部88aの左右側前部には、それぞれ左右方向に伸延させて取付開口部(図示せず)を形成しており、各取付開口部に冷・暖気放出部70を配設している。左・右側ケース形成片89,90の外側壁89a,90a及び後壁89b,90bには、それぞれ上下方向に伸延させて取付開口部(図示せず)を形成しており、各取付開口部に冷・暖気放出部70を配設している。
このように構成して、中央部ケース形成片88の上面部88aに配設した冷・暖気放出部70から暖気をキャビン21のフロントガラス28に向けて吹き出させることで、冷・暖気生成手段60をフロントガラス28の曇りを取り除くデフロスタとして機能させることができる。また、左・右側ケース形成片89,90の後壁89b,90bに配設した冷・暖気放出部70から冷・暖気を座席43に着座して操作しているオペレータの足下を含む所望の方向に向けて吹き出し可能とすることで、冷・暖気生成手段60をオペレータに直接的に冷・暖房機能させることができる。
次に、空調装置100の構成を、図12及び図13を参照しながら説明する。空調装置100は、冷房サイクル機構110と暖房サイクル機構120を備えている。
冷房サイクル機構110は、ディーゼルエンジン46に連動連結してその後側上部に配設したコンプレッサ130と、フロントフレーム1に配設した空調用のコンデンサ140及びレシーバ(レシーバードライヤ)150とエバポレータ62の近傍に配設したエキスパンションバルブ160とエバポレータ62とこれらを連通連結する冷媒配管170とから構成している。
コンプレッサ130は冷媒を圧縮するものである。コンデンサ140は圧縮されて高温高圧になった冷媒を冷やして液化するものである。レシーバ150は内部に冷媒の不純物を取り除くストレーナと水分を除去する乾燥剤が収容されていて、コンデンサ140によって液化された冷媒を一時的に蓄えておくタンクである。エキスパンションバルブ160は、エバポレータ62の入口の近傍に取り付けられていて、高温高圧の液化冷媒がここを通ると液から霧状の気体に変化していって噴射されるものである。エバポレータ62はその中を気化した冷媒が熱を奪いながら通過して行き、それ自体が冷却されるものである。冷媒配管170は、コンプレッサ130とコンデンサ140を連通連結する第1冷媒管171と、コンデンサ140とレシーバ150を連通連結する第2冷媒管172と、レシーバ150とエキスパンションバルブ160を連通連結する第3冷媒管173と、エキスパンションバルブ160とエバポレータ62を連通連結する第4冷媒管174と、エバポレータ62とコンプレッサ130を連通連結する第5冷媒管175とから形成している。
暖房サイクル機構120は、ディーゼルエンジン46に連動連結してその右側後部に配設したウォーターポンプ183と、熱交換器として機能するヒーターコア63と、これらを連通連結する温水配管180とから構成している。温水配管180は吐出側温水管181と戻り側温水管182とから形成している。
本実施形態では、図1及び図12に示すように、コンデンサ140をフロントフレーム1上に配設している。コンデンサ140の前面側にはコンデンサ冷却用ファン141を近接させて配置している。そして、これらコンデンサ140とコンデンサ冷却用ファン141を収容ケース142により囲繞している。143は収容ケース142に形成した吸気孔である。このように構成して、コンデンサ冷却用ファン141を駆動させることで、コンデンサ冷却用ファン141からコンデンサ141に冷気を送風して、コンデンサ140内の冷媒を冷却して液化するようにしている。なお、コンデンサ140の配設位置は、本実施形態のものに限定されるものではなく、リヤフレーム2上に配設することもできる。例えば、キャビン21の後壁に配設することもできる。
A 作業車両
A1フロント部
A2リヤ部
1 フロントフレーム
2 リヤフレーム
60 冷・暖気生成手段
70 冷・暖気放出部

Claims (4)

  1. ステアリング操作具を支持するステアリングコラムと、その後方に配置した座席とを備える運転部を有する作業車両であって、
    ステアリングコラムの近傍に暖気を生成する暖気生成手段を配設し、暖気生成手段に暖気放出部を連通連結して、暖気生成手段により生成された暖気を暖気放出部からオペレータの足下を含む所望の方向に向けて放出させるようにしたことを特徴とする作業車両。
  2. 運転部をキャビンにより囲繞し、キャビンの前壁とステアリングコラムとの間に形成された空間内に暖気放出部を配設して、暖気放出部から暖気をキャビンのフロントガラスを含む所望の方向に向けて吹き出させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の作業車両。
  3. ステアリング操作具を支持するステアリングコラムと、その後方に配置した座席とを備える運転部を有する作業車両であって、
    ステアリングコラムの近傍に冷・暖気を生成する冷・暖気生成手段を配設し、冷・暖気生成手段に冷・暖気放出部を連通連結して、冷・暖気生成手段により生成された冷・暖気を冷・暖気放出部からオペレータの足下を含む所望の方向に向けて放出させるようにしたことを特徴とする作業車両。
  4. 運転部をキャビンにより囲繞し、冷・暖気生成手段には、キャビン内の空気を吸入する吸入口と、吸入口から吸入した空気を低温化して除湿する熱交換器と、除湿された空気を適温の暖気となすヒーターコアと、ヒーターコアにより温暖化された暖気を圧送するブロワファンとを設けて、除湿された暖気をブロワファンにより冷・暖気放出部からキャビン内に放出するようにしたことを特徴とする請求項3記載の作業車両。
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