JP2014180904A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドウォール部が摩耗しても視認性を損なわない凹部を備えた空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】トレッドとビード部とを連結するサイドウォール部と、前記サイドウォール部の表面に形成され、該表面からタイヤ内側へ向けて直線状に延びる直線部26Bを備え、前記サイドウォール部の摩耗状態を示す凹部26と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
トラックやバス等の大型車両に用いられる空気入りタイヤのサイドウォール部には、サイドウォール部の摩耗状態を示す凹部が形成されたものがある。また、リング状の凹部が形成された空気入りタイヤがある(例えば、特許文献1)
しかしながら、特許文献1に記載の凹部は、タイヤ径方向に切断した断面形状が半円状となっているので、サイドウォール部が摩耗するにつれ、凹部の開口面積が減少して視認性が悪くなる。
特開平4−129808号公報
本発明は上記事項を考慮し、サイドウォール部が摩耗しても視認性を損なわない凹部を備えた空気入りタイヤを提供する。
請求項1に記載の空気入りタイヤは、トレッドとビード部とを連結するサイドウォール部と、前記サイドウォール部の表面に形成され、該表面からタイヤ内側へ向けて直線状に延びる直線部を備え、前記サイドウォール部の摩耗状態を示す凹部と、を有する。
請求項1に記載の空気入りタイヤでは、タイヤのサイドウォール部が縁石に接触するなどして摩耗すると、サイドウォール部の表面に形成された凹部の深さが浅くなる。この凹部の深さを見ることでサイドウォール部の摩耗度合いが分かる。
また、凹部は、サイドウォール部の表面からタイヤ内側へ向けて直線状に延びる直線部を備えている。これにより、サイドウォール部が摩耗しても、サイドウォール部の表面に開口している直線部の開口面積が変化しないので、凹部の視認性が損われない。
請求項2に記載の空気入りタイヤは、請求項1に記載の空気入りタイヤであって、前記サイドウォール部上に、複数の前記凹部が一列に配列して形成されている。
請求項2に記載の空気入りタイヤでは、サイドウォール部上に、複数の凹部が一列に配列して形成されているので、それぞれの凹部の開口部の直径を小さくしても、凹部を見失うことがない。また、複数の凹部の深さを見ることで、サイドウォール部の摩耗量のバラツキを把握できる。
請求項3に記載の空気入りタイヤは、請求項1に記載の空気入りタイヤであって、前記凹部は、タイヤ径方向に沿って複数形成されている。
請求項3に記載の空気入りタイヤでは、タイヤの使用環境、使用する国、又はタイヤサイズ等が変更され、最も摩耗するサイドウォール部の部位がタイヤ径方向にずれても、最も浅くなっている凹部の深さを見ることで、サイドウォール部の摩耗限界を正確に把握できる。
請求項4に記載の空気入りタイヤは、請求項1〜3の何れか1項に記載の空気入りタイヤであって、前記凹部は、円柱状に形成されている。
請求項4に記載の空気入りタイヤでは、凹部が円柱状に形成されているので、サイドウォール部が摩耗して、サイドウォール部の表面が凹部の底部に至るまで、凹部の視認性が損なわれない。
請求項5に記載の空気入りタイヤは、請求項1〜3の何れか1項に記載の空気入りタイヤであって、前記凹部の底部には、前記直線部に連続して前記直線部より広幅の広幅部が形成されている。
請求項5に記載の空気入りタイヤでは、凹部の底部に広幅部が形成されているので、サイドウォール部が摩耗して、凹部の深さが浅くなったとき、サイドウォール部の表面に開口している凹部の開口部が広幅となり、サイドウォール部が摩耗限界に達したことを判断できる。
請求項6に記載の空気入りタイヤは、請求項1〜5の何れか1項に記載の空気入りタイヤであって、トレッドの表面からビード部の先端までの高さをHとすると、前記凹部は、タイヤ最大幅部よりビード側へ0.2Hの高さ位置からタイヤ最大幅部よりトレッド側へ0.4Hの高さ位置までの領域であるタイヤサイド部に形成されている。
請求項6に記載の空気入りタイヤでは、トレッドの表面からビード部の先端までの高さをHとすると、凹部は、タイヤ最大幅部よりビード側へ0.2Hの高さ位置からタイヤ最大幅部よりトレッド側へ0.4Hの高さ位置までの領域であるタイヤサイド部に形成されている。タイヤサイド部は、サイドウォール部の中で特に摩耗が進行しやすい部位なので、凹部の摩耗度合いを見ることで、サイドウォール部の摩耗限界を正確に把握することができる。
請求項7に記載の空気入りタイヤは、請求項1〜6の何れか1項に記載の空気入りタイヤであって、前記凹部は、タイヤ周方向に等間隔に複数形成されている。
請求項7に記載の空気入りタイヤでは、凹部群がタイヤ周方向に等間隔に複数形成されているので、それぞれの凹部の深さを見ることで、タイヤ周方向におけるサイドウォール部の摩耗量のバラツキを把握できる。
本発明は、上記の構成としたので、サイドウォール部が摩耗しても視認性を損なわない凹部を備えた空気入りタイヤを提供できる。
本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤのタイヤ径方向に切断した断面の片側を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤの側面図である。 (A)本発明の第1実施形態に係るサイドウェアインジケータのタイヤ径方向に切断した断面図と、サイドウェアインジケータが形成されたサイドウォール部を示す側面図である。(B)サイドウォール部が摩耗した後の本発明の第1実施形態に係るサイドウェアインジケータのタイヤ径方向に切断した断面図と、サイドウェアインジケータが形成されたサイドウォール部を示す側面図である。 (A)比較例のサイドウェアインジケータの空気充填前の状態を示すタイヤ径方向に切断した断面図と、サイドウェアインジケータが形成されたサイドウォール部を示す側面図である。(B)本発明の第1実施形態に係るサイドウェアインジケータの空気充填前の状態を示すタイヤ径方向に切断した断面図と、サイドウェアインジケータが形成されたサイドウォール部を示す側面図である。 (A)比較例のサイドウェアインジケータの空気充填後の状態を示すタイヤ径方向に切断した断面図である。(B)本発明の第1実施形態に係るサイドウェアインジケータの空気充填後の状態を示すタイヤ径方向に切断した断面図である。 本発明の第2実施形態に係るサイドウェアインジケータを示すタイヤ径方向に切断した断面図と、サイドウェアインジケータが形成されたサイドウォール部を示す側面図である。 本発明の第3実施形態に係るサイドウェアインジケータを示す要部拡大図である。 本発明の第4実施形態に係るサイドウェアインジケータを示す要部拡大図である。 本発明の第5実施形態に係るサイドウェアインジケータを示す要部拡大図である。 本発明の第6実施形態に係るサイドウェアインジケータを示す要部拡大図である。
(第1実施形態)
図を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤ10について説明する。なお、図中矢印Wは空気入りタイヤ10の幅方向を示し、矢印Rは空気入りタイヤ10の径方向を示し、矢印Cは空気入りタイヤ10の周方向を示す。また、符号CLは空気入りタイヤ10の赤道面を示す。
図1に示すように、本実施形態に係る空気入りタイヤ10(以下、タイヤ10と記載する)は、主にトラックやバスなどに用いられる重荷重用のタイヤである。タイヤ10は、左右一対のビード部12(図1では、片側のビード部12のみ図示)と、これら一対のビード部12内にそれぞれ埋設された一対のビードコア14と、一対のビードコア14間をトロイド状に延びたカーカス層16と、カーカス層16よりタイヤ径方向Rの外側に設けられたベルト層18と、このベルト層18よりタイヤ径方向Rの外側に設けられたトレッド20と、ビード部12とトレッド20とを連結するサイドウォール部22と、を備えている。
カーカス層16は、一例として1枚のカーカスプライによって構成されている(複数枚のカーカスプライで構成してもよい)。このカーカスプライは、複数本のコード(例えば、有機繊維コードや金属コードなど)を被覆ゴムで被覆して形成されている。カーカス層16は、端部側がビードコア14周りにタイヤ10の内側から外側へ折り返されている。
ベルト層18は、一例として複数枚のベルトプライによって構成されている(1枚のベルトプライで構成してもよい)。このベルトプライは、複数本のコード(例えば、有機繊維コードや金属コードなど)を被覆ゴムで被覆して形成されている。
トレッド20には、タイヤ周方向Cに延びる複数の周方向溝24が形成されている。また、トレッド20には、周方向に対して交差する方向に延びる図示しない幅方向溝が複数形成されている。
サイドウォール部22には、凹部としてのサイドウェアインジケータ26が複数形成されている。このサイドウェアインジケータ26は、サイドウォール部22の摩耗状態を示すものであり、図3に示すように、サイドウォール部22の表面からタイヤ内側へ向けて直線状に延びる直線部26Bを備え、円柱状に形成されている。このため、サイドウェアインジケータ26の深さ方向と直交する方向に切断した直線部26Bの断面積は、開口部26Aから底部26Cまで同じ断面積になるように形成されている。
また、サイドウェアインジケータ26の開口部26Aから底部26Cまでの深さを見ることでサイドウォール部22の摩耗度合いを把握することができる。サイドウェアインジケータ26の深さは、カーカス層16に達しない深さに形成されており、本実施形態では一例として8mmの深さで形成している。
図1に示すように、インジケータ群28が形成されているタイヤサイド部30は、トレッド20の表面からビード部12の先端までの高さをHとすると、タイヤ最大幅部Mよりビード側へ0.2Hの高さ位置h1からタイヤ最大幅部Mよりトレッド側へ0.4Hの高さh2位置までの領域とする。この領域の範囲は、縁石の高さや、工事現場で摩耗するタイヤ10の摩耗発生領域等により統計的に割り出されたもので、この範囲であればサイドウェアインジケータ26としての機能を発揮できる。
また、ベルト層18のうち、最もタイヤ径方向Rの内側に位置するベルトプライ18Aの端部からサイドウォール部22へタイヤ幅方向Wに延長した延長線と、サイドウォール部22との交点を交点Kとすると、インジケータ群28は、タイヤ最大幅部Mから交点Kまでの領域T内に開口していることが好ましい。本実施形態では、領域T内にタイヤ径方向Rに沿ってサイドウェアインジケータ26が配列されている。
図2に示すように、サイドウェアインジケータ26は、サイドウォール部22に複数形成され、インジケータ群28を構成している。本実施形態では、一例として、タイヤ径方向Rに沿って4個のサイドウェアインジケータ26が形成されている。
また、サイドウォール部22には、タイヤ周方向Cに90度の間隔で4つのインジケータ群28が形成されている。また、インジケータ群28を構成するサイドウェアインジケータ26の開口部26Aの形状は円形であり、開口部26Aの直径は、3mm〜8mmの大きさとするのが好ましい。仮に、サイドウェアインジケータ26の直径が3mmより小さければ、複数のサイドウェアインジケータ26が配列されていても、視認するのが困難であり、特にサイドウォール部22が汚れている場合、一見してもサイドウェアインジケータ26を見付けることができない。また、開口部26Aの直径が8mmより大きければ、サイドウェアインジケータ26に小石等の異物が詰まり易くなる。本実施形態では、一例としてサイドウェアインジケータ26の開口部26Aの直径を5mmとしている。
また、インジケータ群28を構成するサイドウェアインジケータ26の間隔Pは、50mm以内となっている。これにより、インジケータ群28の視認が容易となる。本実施形態では、一例としてサイドウェアインジケータ26の間隔Pを40mmとしている。
なお、本実施形態では、サイドウェアインジケータ26の開口部26Aは円形に形成されているが、特に円形に限定せず、例えば、楕円状や多角形に形成されていてもよい。この場合、開口部の最大開口幅が3mm〜8mmとなるようにサイドウェアインジケータ26を形成することで、視認性を損なうことなく、サイドウォール部22の強度を保つことができる。
次に、本実施形態に係るタイヤ10の作用について説明する。車両の走行中にサイドウォール部22が縁石等に接触すると、サイドウォール部22は徐々に摩耗し、サイドウェアインジケータ26の深さが浅くなる。ここで、図3(A)の状態から図3(B)の状態までサイドウォール部22が摩耗したとき、サイドウェアインジケータ26は円柱状に形成されているので、サイドウェアインジケータ26の開口部26Aの開口面積は変化しない。これにより、サイドウォール部22が摩耗してもサイドウェアインジケータ26の視認性が損われない。なお、図3では説明の便宜上、サイドウォール部22を平面で描いているが、実際にはサイドウォール部22は曲面となっている(図1参照)。
次に、サイドウォール部26が摩耗して、タイヤ径方向Rで摩耗度合いが異なっている場合、サイドウォール部26に形成されたサイドウェアインジケータ26の深さは、それぞれ異なる深さとなるが、全てのサイドウェアインジケータ26の開口部26Aの開口面積が同一となるので、サイドウォール部22の外観が損なわれない。
さらに、図2に示すように、タイヤ径方向Rに複数のサイドウェアインジケータ26が形成されてインジケータ群28を構成しているので、サイドウェアインジケータ26の開口面積を小さく形成しても、サイドウェアインジケータ26を見失うことがない。また、サイドウォール部22が汚れるなどして、インジケータ群28を構成するサイドウェアインジケータ26の一部の視認性が損なわれても、汚れていないサイドウェアインジケータ26を見付けることで、視認性が損なわれたサイドウェアインジケータ26を見付けることができる。
また、タイヤ径方向Rに形成された複数のサイドウェアインジケータ26の深さを見ることで、タイヤ径方向Rにおけるサイドウォール部22の摩耗量のバラツキを把握できる。さらに、例えば、タイヤ10の使用環境、使用する国、又はタイヤサイズ等が変更され、タイヤサイド部30の最も摩耗する部位がずれても、最も浅いサイドウェアインジケータ26の深さを見ることで、サイドウォール部22の摩耗限界を正確に把握できる。
また、インジケータ群28は、タイヤ周方向Cに90度の間隔で4箇所に形成されているので、タイヤ周方向Cにおけるサイドウォール部22の摩耗量のバラツキを把握できる。
次に、本実施形態に係るサイドウェアインジケータ26が形成されたタイヤ10と、比較例のサイドウェアインジケータ102が形成されたタイヤ100との空気充填前後の状態を比較し、本実施形態に係るサイドウェアインジケータ26の作用を説明する。
図4(A)に示すように、比較例のサイドウェアインジケータ102の形状は、タイヤ径方向Rに切断した断面形状が半円状となっており、開口部102Aの直径D1は15mm程度に形成されている。このサイドウェアインジケータ102は、グリーンタイヤを金型にセットして加圧・加熱することでサイドウォール部104を局所的に凹ませて形成される。このとき、サイドウェアインジケータ102よりタイヤ内部側のカーカス層106は、サイドウェアインジケータ102が形成されるのに伴い、金型によってタイヤ径方向R内側へ押し込まれる。
このようにしてサイドウェアインジケータ102が形成された後、タイヤ100に空気が充填されると、図5(A)に示すように、タイヤ内部側に押し込まれていたカーカス層106がサイドウォール部104を押し上げて元の位置に戻る。これに伴って、サイドウェアインジケータ102の付近のサイドウォール部104は局所的に膨れ上がり、サイドウェアインジケータ102の開口部102Aには、径方向外側へ歪が生じて開口部102Aが突っ張った状態となるので、サイドウェアインジケータ102にはクラックが発生しやすくなる。
一方、図4(B)に示すように、本実施形態に係るサイドウェアインジケータ26は、開口部26Aの直径D2が5mmと小さいので、サイドウェアインジケータ26が形成されても、カーカス層16はタイヤ径方向R内側にほとんど押し込まれない。従って、図5(B)に示すように、サイドウェアインジケータ26の形成後のタイヤ10に空気を充填しても、サイドウォール部22は膨れ上がらず、サイドウェアインジケータ26の開口部26Aにも歪が生じない。
なお、本実施形態では、インジケータ群28は、タイヤ周方向Cに90度の間隔で形成されていたが、これに限らず、タイヤ周方向Cに等間隔に形成されていればよく、例えば、タイヤ周方向Cに120度の間隔で3箇所にインジケータ群28を形成してもよい。
また、本実施形態では、サイドウェアインジケータ26の直線部26Bの周壁は、サイドウォール部22の表面に対して垂直に形成されていたが、タイヤ内側に向けて、直線状に延びていれば、この形状に制限しない。例えば、サイドウォール部22の表面に対して斜めに延びていてもよい。この場合であっても、サイドウォール部22の摩耗に伴って開口部26Aの開口面積は変化しないので、視認性を損なうことがない。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るタイヤ40について説明する。図6(A)に示すように、本実施形態に係るタイヤ40のサイドウォール部22には、サイドウェアインジケータ42が形成されている。サイドウェアインジケータ42の開口部42Aの形状は円形であり、開口部42Aの直径D3は、新品の状態で5mmに形成されている。
サイドウェアインジケータ42は、サイドウォール部22の表面からタイヤ内側へ向けて直線状に延びる直線部42Bと、直線部42Bに連続して直線部42Bより広幅に形成された広幅部42Cによって構成されており、タイヤ径方向Rに切断した断面が、フラスコ形状に形成されている。本実施形態では、一例として広幅部42Cの直径D4を8mmとしているが、サイドウェアインジケータ42の形成時に型抜きが可能な大きさであれば、広幅部42Cの直径は特に制限しない。
本実施形態に係るタイヤ40のサイドウォール部22が摩耗すると、サイドウェアインジケータ42の深さが浅くなる。ここで、広幅部42Cまでサイドウォール部22が摩耗すると、図6(B)の状態となり、サイドウェアインジケータ42の開口部42Aは、大直線部42Bより大きくなる。このように、サイドウェアインジケータ42の開口部42Aの開口面積が大きくなった時点で、サイドウォール部22の摩耗量が限界に達したことを判断できる。
なお、本実施形態に係る広幅部42Cは、球状に限らず、直線部42Bより広幅であれば、形状は特に制限しない。例えば、広幅部42Cを三角錐状に形成してもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るタイヤ50について説明する。なお、第1実施形態と同一の構成については同一符号を付し、説明を省略する。図7に示すように、本実施形態に係るタイヤ50は、サイドウォール部22にインジケータ群52が形成されている。インジケータ群52は、サイドウェアインジケータ26をタイヤ径方向Rに沿って所定の間隔で6個配列して構成されており、6個のサイドウェアインジケータ26は、全てタイヤサイド部30に形成されている(図1参照)。
本実施形態に係るタイヤ50は、第1実施形態に係るタイヤ10と比べて、インジケータ群52を構成するサイドウェアインジケータ26の個数が多いので、より正確にタイヤ径方向Rのサイドウォール部22の摩耗量のバラツキを把握できる。また、視認性も向上する。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係るタイヤ60について説明する。なお、第1実施形態と同一の構成については同一符号を付し、説明を省略する。図8に示すように、本実施形態に係るタイヤ60のサイドウォール部22には、タイヤ径方向Rに対して傾斜した直線Lに沿って所定の間隔で、6個のサイドウェアインジケータ26が配列されたインジケータ群62が形成されている。また、6個のサイドウェアインジケータ26は、全てタイヤサイド部30に形成されている(図1参照)。
本実施形態に係るタイヤ60は、タイヤ径方向Rに対して傾斜した直線Lに沿って所定の間隔で6個のサイドウェアインジケータ26を配列しているので、同じ数のサイドウェアインジケータ26が配列された第3実施形態と比べ、サイドウェアインジケータ26の間隔を広くすることができる。これにより、サイドウェアインジケータ26間のサイドウォール部22の領域が狭くならず、サイドウォール部22の強度を保つことができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係るタイヤ70について説明する。なお、第1実施形態と同一の構成については同一符号を付し、説明を省略する。図9に示すように、本実施形態に係るタイヤ70のサイドウォール部22には、タイヤ径方向Rに沿って所定の間隔で配列された4個のサイドウェアインジケータ26の列がタイヤ周方向Cに3列形成され、計12個のサイドウェアインジケータ26によってインジケータ群72が構成されている。また、12個のサイドウェアインジケータ26は、全てタイヤサイド部30に形成されている(図1参照)。
本実施形態に係るタイヤ70は、インジケータ群72を構成するサイドウェアインジケータ26の列をタイヤ周方向Cに3列形成しているので、サイドウォール部22を一見するだけでインジケータ群72を見付けることができる。また、サイドウォール部22の摩耗度合いのバラツキを広範囲で把握できる。
なお、本実施形態では、インジケータ群72を構成するサイドウェアインジケータ26の列は、3列全てタイヤ径方向Rに沿って形成されていたが、例えば、3列のうち、1列だけをタイヤ径方向Rに沿って形成し、この列と平行になるように残りの2列を形成してもよい。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態に係るタイヤ80について説明する。なお、第1実施形態と同一の構成については同一符号を付し、説明を省略する。図10に示すように、本実施形態に係るタイヤ80のサイドウォール部22に形成されたインジケータ群82は、タイヤ径方向Rに沿って所定の間隔で配列された4個のサイドウェアインジケータ26の列82Aと、タイヤ径方向Rに沿って所定の間隔で配列された3個のサイドウェアインジケータ26の列82Bとで構成されている。
サイドウェアインジケータ26の列82Bは、サイドウェアインジケータ26の列82Aを両側から挟むように形成されており、隣り合うサイドウェアインジケータ26がタイヤ周方向Cに重ならないように配列され、インジケータ群82が全体として千鳥状になっている。
本実施形態に係るタイヤ80は、サイドウェアインジケータ26を千鳥状に配列することで、第5実施形態と比べて、サイドウェアインジケータ26間の間隔を広くすることができる。これにより、インジケータ群82の視認性が向上すると共に、サイドウォール部22の強度を保つことができる。
以上、本発明の第1〜第6実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、タイヤ周方向Cに90度の間隔で第1実施形態に係るインジケータ群28と第3実施形態に係るインジケータ群52とを交互に形成してもよい。
次に、サイドウェアインジケータ102が形成されたタイヤ100を比較例として、第1実施形態のサイドウェアインジケータ26、及び第2実施形態のサイドウェアインジケータ42の視認性とクラック発生数を比較する下記の試験を行った。タイヤのサイズは共に275/70R22.5とした。
試験1:第1実施形態のタイヤ10(実施例1)、第2実施形態のタイヤ40(実施例2)、及び図5(A)に示した比較例のタイヤ100をそれぞれリム幅7.5インチのリムに取り付け、内圧を700kPaに設定して、サイドウォール部が完全に摩耗するまで実地走行を行った。その後、サイドウェアインジケータの視認性、及びサイドウェアインジケータに発生したクラックの数を目視で確認し、表1に示した。なお、実施例1、及び実施例2のサイドウェアインジケータは、タイヤ径方向Rに4つ形成している。
試験2:円柱状のサイドウェアインジケータ26の開口部26Aの直径をそれぞれ、10mm、8mm、6mm、及び4mmに形成した実施例3〜6のタイヤをリム幅7.5インチのリムに取り付け、内圧を700kPaに設定して、サイドウォール部が完全に摩耗するまで実地走行を行った。その後、サイドウェアインジケータの視認性、及びサイドウェアインジケータに発生したクラックの数を目視で確認し、表2に示した。なお、実施例3〜6のサイドウェアインジケータは、タイヤ径方向Rに4つ形成している。
Figure 2014180904
表1に示すように、比較例のタイヤ100のサイドウェアインジケータ102に発生したクラックの数を100として、第1実施形態のサイドウェアインジケータ26に発生したクラックの数を換算すると、76となった。また、第2実施形態のサイドウェアインジケータ42に発生したクラックの数を換算すると、75となった。この結果から、比較例のサイドウェアインジケータ102の開口部102Aには、径方向外側へ歪が生じて開口部102Aが突っ張った状態となっているので、クラック数が多くなり、第1実施形態、及び第2実施形態のサイドウェアインジケータは、開口部が突っ張った状態となっていないため、比較例に対してクラックの発生数を抑制できることが確認された。
また、第1実施形態、及び第2実施形態のサイドウェアインジケータは、比較例のサイドウェアインジケータ102より開口部の直径が小さいので、サイドウェアインジケータ単体としての視認性は、実地走行後に低下したが、タイヤ径方向Rにサイドウェアインジケータを複数形成することで、サイドウェアインジケータ群としての視認性は損なわれないことが確認された。
Figure 2014180904
次に、表2に示すように、円柱状のサイドウェアインジケータの場合、開口部の直径を小さく形成するほど、クラックの発生が抑制されることが確認された。また、実地走行後のサイドウェアインジケータの視認性を比較すると、開口部の直径が10mmのサイドウェアインジケータでは、単体でも視認することができた。これに対して、開口部の直径が8mm、及び6mmのサイドウェアインジケータでは、単体で視認しにくくなったが、タイヤ径方向Rに複数形成されていれば、問題なく視認できることが確認できた。なお、開口部の直径が4mmのサイドウェアインジケータでは、単体で視認することができず、タイヤ径方向に複数形成しても、視認しにくくなった。
10 空気入りタイヤ
12 ビード部
20 トレッド
22 サイドウォール部
26 サイドウェアインジケータ(凹部)
26A 開口部
26B 直線部
28 インジケータ群(凹部群)
30 タイヤサイド部
40 空気入りタイヤ
42 サイドウェアインジケータ
42A 開口部
42B 直線部
42C 広幅部
50 空気入りタイヤ
60 空気入りタイヤ
70 空気入りタイヤ
80 空気入りタイヤ
M タイヤ最大幅部
H タイヤセクションハイト

Claims (7)

  1. トレッドとビード部とを連結するサイドウォール部と、
    前記サイドウォール部の表面に形成され、該表面からタイヤ内側へ向けて直線状に延びる直線部を備え、前記サイドウォール部の摩耗状態を示す凹部と、
    を有する空気入りタイヤ。
  2. 前記サイドウォール部上に、複数の前記凹部が一列に配列して形成されている請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記凹部は、タイヤ径方向に沿って複数形成されている請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記凹部は、円柱状に形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記凹部の底部には、前記直線部に連続して前記直線部より広幅の広幅部が形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. トレッドの表面からビード部の先端までの高さをHとすると、前記凹部は、タイヤ最大幅部よりビード側へ0.2Hの高さ位置からタイヤ最大幅部よりトレッド側へ0.4Hの高さ位置までの領域であるタイヤサイド部に形成されている請求項1〜5の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記凹部は、タイヤ周方向に等間隔に複数形成されている請求項1〜6の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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