JP2014179475A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】デュアルダマシン法において、層間絶縁膜のエッチングを阻害することなく配線溝とビアホールを安定して形成する。
【解決手段】半導体基板1上に層間絶縁膜6を形成し、炭素含有シリコン窒化膜で構成されたエッチングマスク30を用いて層間絶縁膜6内に配線溝とビアホールをフロロカーボン系(C)のプロセスガスを用いたドライエッチングによって形成し、ビアホール内にビアプラグを埋設し配線溝内に配線を埋設する。
【選択図】図12

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
半導体デバイスの微細化並びに高速化に伴って、半導体デバイスの配線材料には、従来のアルミニウム(Al)に代わり、電気抵抗が低い銅(Cu)が使用されている。しかし銅は、プラズマイオンとの反応が遅く、ドライエッチングでの加工に時間を要することから、ダマシン法と呼ばれる製法が採用されている。
これは、層間絶縁膜の上部へ配線を設ける溝(配線溝)を形成し、層間絶縁膜の上面並びに配線溝へ銅を堆積させてから、層間絶縁膜の上面における銅をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法で除去することによって、配線溝の内部だけに銅配線を形成するものである。
ダマシン法には、2つの製法方式が公開されており、1つは配線溝内に銅配線だけを形成するシングルダマシン法であり、もう1つは配線溝とビアホールを一体化して設けて銅配線とビアプラグを同時に形成するデュアルダマシン法である。デュアルダマシン法では、ビアプラグの形成工程を簡略化することができるので、銅配線を積層する半導体デバイスで有利となる。またデュアルダマシン法では、最初にビアプラグを設けるビアホールを形成しておき、次にビアホールの上面へ銅配線を設ける配線溝を形成するビアファースト方式が多用されている。
例えば、特開2001−298084号公報(特許文献1)、特開2002−118109号公報(特許文献2)、特開2005−39180号公報(特許文献3)には、デュアルダマシン法を用いた銅配線構造が開示されている。
特開2001−298084号公報 特開2002−118109号公報 特開2005−39180号公報
上記配線溝とビアホールを同時に形成するデュアルダマシン法においては、ドライエッチングの際に生成された不揮発性物質が層間絶縁膜の上面を覆いエッチングの進行を阻害し、配線溝とビアホールを所望の形状にできないという問題があった。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するものであり、デュアルダマシン法において、層間絶縁膜のエッチングを阻害することなく配線溝とビアホールを安定して形成することが可能な半導体装置の製造方法を提供する。
本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法は、
半導体基板上に少なくとも層間絶縁膜を形成し、
少なくとも炭素含有シリコン窒化膜で構成されたエッチングマスクを用いて、前記層間絶縁膜内に、配線溝とビアホールをフロロカーボン系(C)のプロセスガスを用いたドライエッチングによって形成し、
前記ビアホール内にビアプラグを埋設し、
前記配線溝内に配線を埋設することを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、デュアルダマシン法により、層間絶縁膜内の配線溝に銅配線を形成する半導体装置の製造方法であって、
前記配線溝をドライエッチングにより形成するためのマスク膜として、炭素含有シリコン窒化膜を用いたことを特徴とする。
本発明によれば、デュアルダマシン法において、層間絶縁膜のエッチングを阻害することなく配線溝とビアホールを安定して形成することができる。
銅配線を2層とした半導体装置の構成を示す鳥瞰図である。 図1において上層の銅配線を形成する直前の半導体装置の構成を示す鳥瞰図である。 関連技術に係るビアファースト方式におけるデュアルダマシン法を用いた銅配線の製造過程を示した模式図であり、図2の破線部における断面図である。 関連技術に係るビアファースト方式におけるデュアルダマシン法を用いた銅配線の製造過程を示した模式図であり、図2の破線部における断面図である。 関連技術に係るビアファースト方式におけるデュアルダマシン法を用いた銅配線の製造過程を示した模式図であり、図2の破線部における断面図である。 関連技術に係るビアファースト方式におけるデュアルダマシン法を用いた銅配線の製造過程を示した模式図であり、図2の破線部における断面図である。 関連技術に係るビアファースト方式におけるデュアルダマシン法を用いた銅配線の製造過程を示した模式図であり、図2の破線部における断面図である。 関連技術に係るビアファースト方式におけるデュアルダマシン法を用いた銅配線の製法における問題点を説明するための断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示した断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示した断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示した断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示した断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示した断面図である。
(関連技術)
本発明の実施形態を説明する前に、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法に関し、発明者が実施した検討結果を関連技術として図1から図8を用いて説明する。
以下、図1から図8を参照して、発明者が実験検討したデュアルダマシン法を用いた銅配線の形成法における問題について説明する。
図1は、銅配線を2層とした半導体装置(半導体デバイス)の構成を示す鳥瞰図であり、図2は、図1において上層の銅配線を形成する直前の半導体装置の構成を示す鳥瞰図である。図3から図7は、ビアファースト方式におけるデュアルダマシン法を用いた銅配線の製造過程を示した模式図であり、図2の破線部における断面図となっている。同様に、図8は、ビアファースト方式におけるデュアルダマシン法を用いた銅配線の製法における問題点を説明するための断面図である。ここでは、図1と図2を参照しながら、銅配線の構成について説明する。
まず、図1を参照すと、半導体基板1(以降、シリコン基板1と称する。)の上面には、層間絶縁膜2が設けられている。シリコン基板1は、シリコン酸化膜(SiO)やシリコン窒化膜(SiN)である絶縁膜で構成された素子分離領域(図示せず)と、活性化された不純物で構成された活性領域(図示せず)を備えており、素子分離領域によって活性領域(拡散領域)が区画されている。
さらに、活性領域にはトランジスタなどの能動素子が形成されているが省略している。層間絶縁膜2の上面には、層間絶縁膜3が設けられており、層間絶縁膜3をZ方向に貫通するように、第1配線4が配置されている。第1配線4の底面は、層間絶縁膜2に配置されたコンタクトプラグ(図示せず)を介して活性領域(図示せず)の上面に接続されている。
層間絶縁膜3と第1配線4を覆うように、保護膜5と層間絶縁膜6が順次設けられており、層間絶縁膜6の上部にはY方向へ延在するように第2配線46が配置されている。層間絶縁膜6と保護膜5をZ方向に貫通して配置されたビアプラグ47は、その一方の端部が第2配線46の底部に接続されており、他方の端部は第1配線4の上面に接続されている。
次に、図2を参照すると、第2配線46は、層間絶縁膜6に設けられた配線溝44の内部に配置されており、ビアプラグ47は、層間絶縁膜6と保護膜5に設けられたビアホール45の内部に配置されている。Y方向に延在している配線溝44の底部には、ビアホール45の上端部が開口しており、ビアホール45の底面には、第1配線4の上面の一部が露出している。配線溝44とビアホール45は、層間絶縁膜6の内部において一体化した空間となっている。
次に、図3を参照すると、シリコン基板1の上面に、層間絶縁膜2および層間絶縁膜3を形成する。次に、シングルダマシン法によって、層間絶縁膜3を貫通した銅である第1配線4を形成する。第1配線4は層間絶縁膜2の膜中に形成した配線(図示せず)やコンタクトプラグ(図示せず)と接続している。
次に、第1配線4と層間絶縁膜3の上面に、80nm厚の保護膜5と、700nm厚のシリコン酸化膜である層間絶縁膜6を形成する。次に、層間絶縁膜6の上面に、30nm厚の窒化チタンであるマスク膜7を形成する。さらに、マスク膜7の上面に、反射防止膜(BARC:Bottom Anti-Reflection Coating)8とフォトレジスト9を順次形成してから、フォトレジスト9に開口部11を形成する。ここで、反射防止膜8とフォトレジスト9を合わせて、マスク膜10と称する。
次に、図4を参照すると、ドライエッチング法を用いて、開口部11の底面に露出させた反射防止膜8とマスク膜7を除去して、マスク膜7に開口部15を形成する。このとき開口部15の底部には、層間絶縁膜6が露出している。その後、マスク膜10を除去する。
次に、新たな反射防止膜12とフォトレジスト13を順次形成してから、フォトレジスト13に開口部16を形成する。ここで、反射防止膜12とフォトレジスト13を合わせて、マスク膜14と称する。
次に、図5を参照すると、ドライエッチング法を用いて、開口部16の底面に露出させた反射防止膜12と層間絶縁膜6を除去して、層間絶縁膜6に中間ホール17を形成する。このとき、中間ホール17の底面は、層間絶縁膜6の内部に留めている。ここで、層間絶縁膜6の上面を基準にした中間ホール17の深さZ1は、図6で示す配線溝の深さZ3よりも、中間ホール17の底面から保護膜5の上面までの距離Z2が小さくなるように設定している。
次に、図6を参照すると、マスク膜14を除去して、マスク膜7と層間絶縁膜6を露出させる。次に、ドライエッチング法によって、開口部15に露出させた層間絶縁膜6と、中間ホール17の底部に位置する層間絶縁膜6を同時に除去して、配線溝44と中間ホール18を形成する。このとき、配線溝44の底面は、層間絶縁膜6の上面を基準にした深さがZ3となる層間絶縁膜6としており、中間ホール18の底面は、露出させた保護膜5の上面としている。
次に、図7を参照する。ドライエッチング法によって、中間ホール18の底面に露出させた保護膜5を除去して、第2ホール45を形成する。
配線溝44と第2ホール45を同時に形成する上記の方法においては、図8に示すように、以下の問題が発生する。
図6において配線溝44を形成するドライエッチングのプロセス条件は、テトラフルオロメタン(CF)とアルゴン(Ar)と酸素(O)と一酸化炭素(CO)をプロセスガスとし、夫々の流量を150sccm(Standard Cubic Centimeter per Minute)(CF)と200sccm(Ar)と5sccm(O2)と50sccm(CO)、高周波パワーを250から300W、圧力を75mTorr、ウェハ温度を20℃としている。
このとき、マスク膜7の上面が徐々に除去されるので、マスク膜7を構成している窒化チタン(TiN)がテトラフルオロメタンと化学反応(CF4+TiN→TiF4+CN)して、四弗化チタン(TiF)である不揮発性の生成物20(以降、不揮発物20と称する)が生成される。
TiFは、CFプラズマを用いたドライエッチングではエッチングされない。したがって、ドライエッチングの対象となっている層間絶縁膜6の上面が不揮発物20で一旦覆われてしまうと、エッチングの進行を阻害するために、配線溝44並びに中間ホール18を所望の形状にできないという問題があった。
本発明は、上記関連技術の問題点を解決するものであり、デュアルダマシン法において、層間絶縁膜のエッチングを阻害することなく配線溝とビアホールを安定して形成することが可能な半導体装置の製造方法を提供する。
具体的には、本発明におけるデュアルダマシン法による銅配線の製造方法では、配線溝を形成するマスク膜に、炭素含有シリコン窒化膜(SiCN膜)を用いる構成とする。炭素含有シリコン窒化膜(SiCN膜)は、シリコン酸化膜をドライエッチングするのに必要なCFガスプラズマにおいても不揮発物が生成されないので配線溝およびビアホールを所望の形状に形成することができる。
(本発明の実施の形態)
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図9から図13は、本発明の施形態に係る半導体装置の製法を示した模式図である。これらの図面は、デュアルダマシン法を用いた銅配線の製造工程を示す図面であり、図2における破線部の断面図としている。以下、図9から図13を参照しながら、本実施形態のデュアルダマシン法を用いた銅配線の製造方法を説明する。
最初に、図9を参照する。シリコン基板1の上面に、シリコン酸化膜(SiO2)である層間絶縁膜2を形成する。シリコン基板1には、トランジスタなどの能動素子(図示せず)が形成されており、層間絶縁膜2にはシリコン基板1に接続されるコンタクトプラグ(図示せず)や配線(図示せず)が形成されているものとする。
次に、CVD法によって、層間絶縁膜2の上面を覆うように、240nm厚のシリコン酸化膜である層間絶縁膜3を形成する。
次に、シングルダマシン法によって、層間絶縁膜3を貫通した銅である第1配線4を形成して、層間絶縁膜2の膜中に形成した配線やコンタクトプラグと接続している。ここで、第1配線4の上面の位置は、層間絶縁膜3の上面と一致している。
次に、CVD法によって、第1配線4と層間絶縁膜3の上面に、80nm厚の炭素含有シリコン窒化膜(SiCN膜)である保護膜5と、700nm厚のシリコン酸化膜である層間絶縁膜6を形成する。
次に、プラズマCVD法によって、層間絶縁膜6の上面に、150nm厚のSiCN膜である第1マスク30と、50nm厚のシリコン酸化膜である第2マスク31を順次積層した積層膜である第3マスク32を形成する。
保護膜5および第1マスク30を構成するSiCN膜は、例えば、以下の条件で形成することができる。原料ガスに、モノシラン(SiH)、メタン(CH)、アンモニア(NH)を用い、温度400(℃)、圧力250(Pa)、高周波パワー800(W)とするプラズマCVD法で形成する。原料ガスには、モノシランに代えてメチルシラン(CHSiH)、ジメチルシラン(SiH(CH)などの有機シランを用いても良い。
次に、第3マスク膜32の上面に、スピンナ法によって、反射防止膜(BARC:Bottom Anti-Reflection Coating)からなる第4マスク膜33とフォトレジストからなる第5マスク膜34を順次形成してから、フォトリソグラフィ法によって、第5マスク膜34に第1開口部36を形成する。ここで、第4マスク33と第5マスク34を合わせて、第6マスク35と称する。なお、第1開口部36は、配線溝44と同じパターンとなっており、第1開口部36の底面には第4マスク33の上面が露出している。
次に、図10を参照すると、ドライエッチング法を用いて、第1開口部36の底面に露出させた第4マスク33と、第4マスク33の下地となっている第2マスク31を除去して、残留させた第2マスク31に第2開口部37を形成する。
このドライエッチングにおけるプロセス条件は、パーフルオロシクロブタン(C)とアルゴン(Ar)と酸素(O)をプロセスガスとし、流量を25sccm(C)と600sccm(Ar)と30sccm(O)、高周波パワーを500Wから1000W、圧力を40mTorrとしている。このとき、第2開口部37の底面には、第1マスク30の上面が露出している。その後、残留していた第6マスク35を、エッチング法によって選択的に除去して、それらの下地となっていた第2マスク31を露出させる。
次に、スピン塗布法によって、第3マスク32を覆うように、BARCである第7マスク38とフォトレジストである第8マスク39を順次形成してから、フォトリソグラフィ法によって、第8マスク39に第3開口部41を形成する。ここで、第7マスク38と第8マスク39を合わせて、第9マスク40と称する。なお、第3開口部41は、最終的に形成されるビアホール45と同じパターンとなっており、第3開口部41の底面には第7マスク38の上面が露出している。
次に、図11を参照すると、ドライエッチング法を用いて、第3開口部41の底面に露出させた第7マスク38と、露出させた第7マスク38の下地となっている第1マスク30を除去すると共に、除去した第1マスク30の下地となっている層間絶縁膜6の一部を除去して、層間絶縁膜6に第1ビアホール42を形成する。
このドライエッチングにおけるプロセス条件は、ヘキサフルオロ-1.3-ブタジエン(C)とアルゴン(Ar)と酸素(O)をプロセスガスとし、流量を25sccm(C)と1200sccm(Ar)と25sccm(O)、高周波パワーを2000Wから3800W、圧力を40mTorrとしている。このとき、第1ビアホール42の底面は、層間絶縁膜6の内部に留めている。ここで、層間絶縁膜6の上面を基準にした第1ビアホール42の深さZ4は、図13で示す配線溝44の深さZ6よりも、第1ビアホール42の底面から保護膜5の上面までの距離Z5が小さくなるように設定した。
次に、図12を参照すると、残留している第9マスク40は、エッチング法によって選択的に除去して、それらの下地となっていた第2マスク31と第1マスク30を露出させる。
次に、ドライエッチング法によって、第2マスク31をマスクとして第1マスク30を選択的に除去して第4開口部43を形成する。これにより、第4開口部43の底面に、除去した第1マスク30の下地となっていた層間絶縁膜6が露出する。
このドライエッチングにおけるプロセス条件は、ジフルオロメタン(CH)とアルゴン(Ar)と酸素(O)をプロセスガスとし、流量を40sccm(CH)と400sccm(Ar)と20sccm(O)、高周波パワーを400Wから1500W、圧力を50mTorrとしている。このドライエッチングによって、第1ビアホール42の底面の位置は変わらないので、距離Z5も変動することはない。
次に、図13を参照すると、ドライエッチング法によって、第4開口部43の底面に露出させた層間絶縁膜6を除去して、層間絶縁膜6の上面からの深さZ6を500nmとした配線溝44を形成する。このドライエッチングでは、第1ビアホール42の底面における層間絶縁膜6も同時に除去して、第2ビアホール(図示せず)を形成する。このとき、第2ビアホールの底面には、保護膜5の上面が露出している。
さらに詳細に説明すると、このドライエッチングでは、配線溝44の深さがZ6となる位置でエッチングを止めているので、前述した距離Z5を深さZ6よりも小さくすれば、第2ビアホールの底面が必然的に保護膜5の上面となるので、保護膜5の上面を露出させることができる。
このドライエッチングにおけるプロセス条件は、パーフルオロシクロブタン(C)とアルゴン(Ar)と酸素(O)をプロセスガスとし、流量を20sccm(C)と30sccm(Ar)と700sccm(O)、高周波パワーを1000Wから1400W、圧力を100mTorrとしている。
このドライエッチングでは、SiCN膜である第1マスク30とシリコン酸化膜である第2マスク31もエッチングされるので、第2マスク31は完全に除去されて、第1マスク30は膜厚が50nmに減少して残留している。
なお、第1マスク30並びに第2マスク31は、フロロカーボン系(C)のプロセスガスであるパーフルオロシクロブタンと化学反応(SiCN+C+3O→SiF+CF+CN+3CO、2SiO+C→2SiF+4CO)して、揮発性の生成物(SiF)が生じる。
このように、第1マスク30と第2マスク31には、関連技術のように不揮発性の生成物(TiF)を生じさせるチタン(Ti)が含有されていないので、ドライエッチングが阻害されることなく、配線溝44と第2ビアホールの形成を安定して行うことができる。
次に、ドライエッチング法によって、第2ビアホールの底面に露出させた保護膜5を除去して、ビアホール45を形成する。このドライエッチングにおけるプロセス条件は、テトラフルオロメタン(CF)と窒素(N)をプロセスガスとし、流量を175sccm(CF)と50sccm(N)、高周波パワーを200Wから300W、圧力を50mTorrとしている。このとき、第1マスク30は、保護膜5と共に除去される。
ビアホール45の上端部は、配線溝44と一体化しており、その底面には、第1配線4の上面が露出している。ここで、デュアルダマシン法による第2配線46の型枠となる配線溝44並びにビアプラグ47の型枠となるビアホール45が完成する(図1参照)。
以下、周知の方法により、全面に窒化タンタル膜などのバリヤメタル(図示せず)を形成した後、メッキ法により全面の銅を形成し、さらにCMP法により層間絶縁膜6上に形成された銅およびバリヤメタルを除去する。
これにより、図1に示すように、ビアホール45の内部を埋設するビアプラグ47と共に、配線溝44を埋設する第2配線46が形成される。
以上のように、デュアルダマシン法による銅配線の製造工程では、配線溝とビアホールをドライエッチングによって形成しているが、本発明の実施の形態では、そのエッチングマスクを炭素含有シリコン窒化膜とシリコン酸化膜で構成している。
このようなエッチングマスクは、ドライエッチングによってその表面の一部が除去されるが、エッチングガスとの反応生成物は全て揮発性物質となるので、エッチングが阻害されることなく、配線溝並びにビアホールを安定して形成することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
1 シリコン基板
2 層間絶縁膜
3 層間絶縁膜
4 第1配線
5 保護膜
6 層間絶縁膜
7 マスク膜
8 反射防止膜
9 フォトレジスト
10 マスク膜
11 開口部
12 反射防止膜
13 フォトレジスト
14 マスク膜
15 開口部
16 開口部
17 中間ホール
18 中間ホール
30 第1マスク
31 第2マスク
32 第3マスク
33 第4マスク膜
34 第5マスク
35 第6マスク
36 第1開口部
37 第2開口部
38 第7マスク
39 第8マスク
40 第9マスク40
41 第3開口部41
42 第1ビアホール
43 第4開口部43
44 配線溝
45 ビアホール
46 第2配線
47 ビアプラグ

Claims (13)

  1. 半導体基板上に少なくとも層間絶縁膜を形成し、
    少なくとも炭素含有シリコン窒化膜で構成されたエッチングマスクを用いて、前記層間絶縁膜内に、配線溝とビアホールをフロロカーボン系(C)のプロセスガスを用いたドライエッチングによって形成し、
    前記ビアホール内にビアプラグを埋設し、
    前記配線溝内に配線を埋設することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記エッチングマスクは、前記ドライエッチングによって表面の一部が除去され、
    前記エッチングマスクを構成する炭素含有シリコン窒化膜と前記フロロカーボン系(C)のプロセスガスとの反応生成物は揮発性物質となることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記反応生成物が前記揮発性物質となることにより、前記層間絶縁膜のエッチングの進行を阻害することなく前記配線溝と前記ビアホールを形成することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記層間絶縁膜はシリコン酸化膜で形成されており、
    前記フロロカーボン系(C)のプロセスガスは、前記シリコン酸化膜をドライエッチングするために用いられることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記エッチングマスクは、第1のマスクとしての前記炭素含有シリコン窒化膜と、第2のマスクとしてのシリコン酸化膜を積層することにより構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記ドライエッチングにおいて、前記第2のマスクは完全に除去され、前記第1のマスクは膜厚が減少した状態で残留していることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記フロロカーボン系(C)のプロセスガスとして、パーフルオロシクロブタン(C)を用いたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記ドライエッチングにおけるプロセス条件は、パーフルオロシクロブタン(C)とアルゴン(Ar)と酸素(O)をプロセスガスとし、流量を20sccm(C)と30sccm(Ar)と700sccm(O)、高周波パワーを1000Wから1400W、圧力を100mTorrに設定されていることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記揮発性物質は、生成物(SiF)であることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. デュアルダマシン法により、層間絶縁膜内の配線溝に銅配線を形成する半導体装置の製造方法であって、
    前記配線溝をドライエッチングにより形成するためのマスク膜として、炭素含有シリコン窒化膜を用いたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 前記層間絶縁膜はシリコン酸化膜であり、
    前記ドライエッチングにおいて、前記シリコン酸化膜をドライエッチングするためのフロロカーボン系(C)のプロセスガスを用い、
    前記炭素含有シリコン窒化膜は、前記フロロカーボン系(C)のプロセスガスにおいて不揮発性物質が生成されないことを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記炭素含有シリコン窒化膜と前記フロロカーボン系(C)のプロセスガスとの反応生成物は揮発性物質となることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記反応生成物が揮発性物質となることにより、前記層間絶縁膜のエッチングの進行を阻害することなく前記配線溝を形成することを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
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