JP2014179245A - 電気化学セルスタック装置および電気化学装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 セル3が複数個立設して配列しセル3間が導電部材4により電気的に接続されているスタック2と、マニホールド20と、スタック2の配列方向Aの外側に接着される受電部材5と、保護カバー6とを具備し、受電部材5は、スタック2の幅方向に各々が延在し順に連結する第1導電体片5a、第2導電体片5b、第3導電体片5c、第4導電体片5dを基本要素としてセル3の軸方向に沿って繰り返し並置された形状からなり、第1導電体片5aは最外セル3aに接着され、第2導電体片5bは最外セル3aから保護カバー6に傾斜して延び、第3導電体片5cは保護カバー6に接着され、第4導電体片5dは保護カバー6から最外セル3aに向かい傾斜して延びるスタック装置1である。
【選択図】 図1
Description
を基本要素として構成されるとともに、該第1〜第4導電体片の各々が前記電気化学セルスタックの幅方向に延びており、前記第1導電体片が、電気化学セルスタックを構成する複数の前記電気化学セルのうちの最外に位置する最外電気化学セルに接着され、前記第2導電体片が、前記最外電気化学セルから前記保護カバーに傾斜して延び、前記第3導電体片が、前記保護カバーに接着され、前記第4導電体片が、前記保護カバーから前記最外電気化学セルに向かって、前記第2導電体片とは反対の向きに傾斜して延び、前記基本要素を前記電気化学セルの軸方向に沿って複数連結してなるものである。
図1は、本実施形態の燃料電池セルスタック装置の一例を示したものであり、(a)は燃料電池セルスタック装置1を概略的に示す燃料電池セルスタックの側面図、(b)は(a)の点線枠で囲った部分についての一部拡大平面図である。図2は燃料電池セルスタックを2つ組み込んだ燃料電池セルスタック装置における、(a)平面図、(b)燃料電池セルスタック装置1を燃料電池セルの配列方向から見た側面図である。
とともに、スタック装置1の同じ側の端に配置される電流引き出し部7同士のうちのどちらか片方を導電性の連結部材23により連結されてなる。そして、導電性の連結部材23をネジ24で螺着して連結することで、2つのスタック2を電気的に直列に接続している。なお、図2によれば、マニホールド20は、内部に空洞を有する部材(台座)45の2つの開口部に、スタック2の下端を挿入するための2つの枠体46をそれぞれ嵌め込んで固定した構造からなる。2つのスタック2の下端は2つの枠体46内にそれぞれ嵌め込まれて、封止材26で接着されている。これにより、1つの反応ガス供給管よりスタック装置1のマニホールド20内に反応ガス(燃料ガス)を供給することができる。
ここで、セル3は、図1(b)に示すように、一対の対向する平坦面をもつ柱状の導電性支持基板12(以下、支持基板12と略す場合がある)の一方の平坦面上に燃料側電極層8、固体電解質層9及び空気側電極層10を順次積層してなる柱状(中空平板状等)からなる。また、燃料電池セル3の他方の平坦面上にはインターコネクタ11が設けられており、支持基板12の内部には、燃料電池セル3に燃料ガスを流すためのガス流路13が設けられている。さらに、インターコネクタ11の外面(上面)にはP型半導体層14が設けられている。P型半導体層14を介して、導電部材4をインターコネクタ11に接続させることにより、両者の接触がオーム接触となり、電位降下を少なくし集電性能の低下を有効に回避することが可能となる。また、支持基板12は燃料側電極層8を兼ねるものとし、その表面に固体電解質層9および空気側電極層10を順次積層して燃料電池セル3を構成することもできる。
ために開気孔率が30%以上、特に35〜50%の範囲にあるのが好適であり、そしてまたその導電率は300S/cm以上、特に440S/cm以上であるのが好ましい。また、支持基板12の形状は柱状であれば良く、円筒状であってもよい。
本実施態様によれば、図1(b)、図2(a)に示すように、受電部材5は、スタック2におけるセル3の配列方向Aの両端の外側に一対設けられ、それぞれがスタック2に電気的に接続されている。受電部材5は、図4に示すように、順に連結される第1導電体片5aと、第2導電体片5bと、第3導電体片5cと、第4導電体片5dと、を基本要素として、各々が略幅方向(図2のW方向とほぼ同じ方向)に延びているとともに、この基本要素が図1の軸方向Oに沿って連結された、すなわち基本要素が繰り返し並置された形状からなる。
て接続される。つまり、セル3は製造時に大気中で焼成した後、予め還元処理を施す処理を行うが、セル3の側面に存在するインターコネクタ11と導電性支持基板12や空気側電極層10等との還元による膨張差により、これらの変形量に差が生じ、セル3に反り等の変形が生じる場合がある。しかしながら、受電部材5が弾性変形可能であるために、燃料電池セル3の変形に追従して受電部材5が変形する。本実施態様では、受電部材5の板厚は0.25〜1.5mmである。
受電部材5の外側には図1、2に示す保護カバー6、16があり、スタック2の周囲に置かれる断熱材との接触や外部からの衝撃に対して、受電部材5およびスタック2を保護する。本実施態様によれば、図1(a)、図2(a)に示すように、保護カバー6、16は一対設けられ、それぞれの保護カバー6、16がスタック2の終端に位置する一対の受電部材5をセル3の配列方向Aの両端の外側から覆っている。保護カバー6、16は、受電部材5の第3導電体片5cと接着、固定され、かつ電気的に接続される。
マニホールド20の形状は、セル3が立設する側の表面にスタック2の下部を挿入するための開口部を有する形状や、各セル3や保護カバー6が立設されるそれぞれの位置に対応した複数の挿入孔等を有する天板部を具備する形状等が挙げられる。
さらに、上述したスタック装置1を、収納容器内に収納した燃料電池装置においても、セル3が変形しても、受電部材5がスタック2との良好な接触状態を維持でき、長期信頼性が向上した燃料電池装置となる。
2 燃料電池セルスタック(スタック)
3 燃料電池セル(セル)
3a 最外燃料電池セル(最外セル)
4 導電部材
4a 接続部
4b 接触部
5、5’ 受電部材
5a 第1導電片
5b 第2導電片
5c 第3導電片
5d 第4導電片
6、16 保護カバー
7 電流引き出し部
8 燃料側電極層
9 固体電解質層
10 空気側電極層
11 インターコネクタ
12 導電性支持基板(支持基板)
13 ガス流路
14 P型半導体層
15 薄板
20 マニホールド
33 第1導電体片
34 第2導電体片
35 第3導電体片
36 第4導電体片
45 台座
46 枠体
Claims (6)
- 電気化学セルが複数個立設して配列しているとともに、隣接する前記電気化学セル間が導電部材により電気的に接続されている電気化学セルスタックと、
複数個の前記電気化学セルの下端をそれぞれ固定しているとともに、該電気化学セルに反応ガスを供給するためのマニホールドと、
前記電気化学セルスタックの前記電気化学セルの配設方向における外側にそれぞれ接着されて電気的に接続される受電部材と、
一対の前記受電部材それぞれの外側に設けられ、前記受電部材と接着されて電気的に接続されるとともに、下端が前記マニホールドに固定されている一対の保護カバーと
を具備し、
前記受電部材は、第1導電体片、第2導電体片、第3導電体片、第4導電体片を基本要素として構成されるとともに、該第1〜第4導電体片の各々が前記電気化学セルスタックの幅方向に延びており、
前記第1導電体片が、電気化学セルスタックを構成する複数の前記電気化学セルのうちの最外に位置する最外電気化学セルに接着され、
前記第2導電体片が、前記最外電気化学セルから前記保護カバーに傾斜して延び、
前記第3導電体片が、前記保護カバーに接着され、
前記第4導電体片が、前記保護カバーから前記最外電気化学セルに向かって、前記第2導電体片とは反対の向きに傾斜して延び、
前記基本要素を前記電気化学セルの軸方向に沿って複数連結してなる電気化学セルスタック装置。 - 前記受電部材が前記電気化学セルスタックの前記配列方向における外側の少なくとも一方に複数枚設けられている請求項1に記載の電気化学セルスタック装置。
- 前記複数の受電部材間に薄板が設けられ、一方の前記受電部材と前記薄板と他方の前記受電部材とが順に接着されている請求項2に記載の電気化学セルスタック装置。
- 前記保護カバーは前記配列方向の外側に向けて延びる電流引き出し部を有する請求項1乃至3のいずれかに記載の電気化学セルスタック装置。
- 前記保護カバーの少なくとも前記マニホールドに固定されている部位において、前記保護カバーの縁部が面取りされ、接着部材で前記マニホールドに接着されている請求項1乃至4のいずれかに記載の電気化学セルスタック装置。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載の電気化学セルスタック装置を収納容器内に収納してなる電気化学装置。
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