JP6117690B2 - セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 - Google Patents

セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数個の柱状の燃料電池セルを電気的に接続してなるセルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置に関する。
近年、次世代エネルギーとして、セルスタック装置を、収納容器に収納してなる燃料電池装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
セルスタック装置は、複数個の燃料電池セルを集電部材を介して立設させた状態で配列するとともに、その配列方向の両端部に端部集電部材を介して導電部材を配置し、燃料電池セルの下端部と、導電部材の下端部とをガスタンクに固定して構成されている。
導電部材は、端部集電部材に接合された受電部と、この受電部に一体的に設けられ燃料電池セルの配列方向に沿って外側に延びる電流引出部とを具備して構成されており、受電部は、複数の板状部と、これらの板状部を連結する連結部とを有しており、連結部は板状部よりも短い幅を有している。
特開2010−129270号公報
ところで、上記のようなセルスタック装置では、複数の板状部をこの板状部よりも短い幅を有する連結部により連結して受電部を構成しているため、連結部が変形し易いため受電部の剛性を下げることができ、受電部が燃料電池セルの変形(反り)に対して追従して変形することができるものの、受電部に一体的に設けられた電流引出部に作用する変位を吸収することができなかった。
すなわち、上記のようなセルスタック装置では、セルスタック装置からの電流を外部に伝達するため、導電部材の電流引出部に外部からのケーブルが接続されるが、大電流を流すため、そのケーブルおよび電流引出部の断面積が大きく設定されており剛性が高い。
そして、燃料電池セルの配列方向における電流引出部の変位、受電部と電流引出部との境界部分を中心として伝達される電流引出部の上下方向の変位が生じた場合には、その変位が電流引出部を介してケーブルに伝達され、収納容器におけるケーブル周辺のシール性等に悪影響を与えるおそれがあった。
本発明の目的は、電流引出部に作用する変位を吸収することができるセルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置を提供することを目的とする。
本発明のセルスタック装置は、柱状の燃料電池セルを集電部材を介して複数個立設させた状態で配列して電気的に接続してなるセルスタックと、前記燃料電池セルの配列方向における前記セルスタックの両端に、前記燃料電池セルに接合された端部集電部材を介して前記セルスタックを狭持するように配置された一対の導電部材と、前記燃料電池セルの下端部を固定するとともに前記燃料電池セルに反応ガスを供給するためのガスタンクとを具
備するセルスタック装置であって、前記導電部材は、前記端部集電部材に接合された受電部と、該受電部に設けられ前記燃料電池セルの配列方向に沿って外側に延びる電流引出部とを具備し、該電流引出部に第1易変形部を設けてなることを特徴とする。
本発明の燃料電池モジュールは、上記のセルスタック装置を収納容器内に収納してなることを特徴とする。
本発明の燃料電池装置は、上記の燃料電池モジュールを外装ケース内に収納してなることを特徴とする。
本発明のセルスタック装置では、電流引出部に、他の部分よりも変形し易い第1易変形部が形成されているため、電流引出部に変位が生じたとしても、その変位を第1易変形部で吸収することができる。これにより、収納容器におけるケーブル周辺のシール性等への悪影響を低減でき、長期信頼性の高い燃料電池モジュールおよび燃料電池装置を提供することができる。
セルスタック装置の一例を示し、(a)はセルスタック装置を概略的に示す側面図、(b)は(a)のセルスタック装置の波線で囲った部分の一部を拡大した横断面図である。 集電部材の一例を示し、(a)は正面図、(b)は平面図である。 導電部材と保護部材とを具備する支持部材の一例を示し、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。 図3(a)の支持部材の分解斜視図である。 導電部材の他の構成を示すもので、(a)および(b)は導電部材の下端部がガスタンクにシール材で接合されている形態を示す縦断面図および斜視図、(c)および(d)は導電部材の下端部に第2易変形部を有する形態を示す縦断面図および斜視図である。 他の支持部材の構成を示すもので、(a)は導電部材の下端部が保護部材に接合されて支持されている形態を示す縦断面図、(b)は導電部材の下端部が保護部材に接合され、かつ導電部材の下端部に第2易変形部を有する形態を示す縦断面図である。 燃料電池モジュールの一例を示す外観斜視図である。 燃料電池装置の一例を示す分解斜視図である。
図1は、セルスタック装置1の一例を示すもので、(a)はセルスタック装置1を概略的に示す側面図、(b)は(a)のセルスタック装置1の一部拡大横断面図であり、(a)の破線で囲った部分を抜粋して示している。また、同一の部材については同一の符号を付するものとし、以下同様とする。なお、(b)において(a)で示した破線で囲った部分に対応する部分を明確とするために矢印にて示している。
ここで、セルスタック装置1は、一対の対向する平坦面をもつ柱状の導電性支持体12(以下、支持体12と略す場合がある。)の一方側の平坦面上に内側電極層としての燃料側電極層8と、固体電解質層9と、外側電極層としての酸素側電極層10とを順に積層してなる柱状(中空平板型)の燃料電池セル3の複数個を立設するとともに、隣接する燃料電池セル3間に集電部材4aを介して電気的に直列に接続してセルスタック2を構成し、燃料電池セル3の下端部を、燃料電池セル3に燃料ガスを供給するためのガスタンク7の開口部に電気絶縁性のシール材Sで接合固定して構成されている。
また、セルスタック装置1は、燃料電池セル3の配列方向xの両端から端部集電部材4bを介してセルスタック2を挟持するように、ガスタンク7に下端がシール材Sで固定された支持部材5を具備している。なお、以降の説明において、特に断りのない限り、内側電極層を燃料側電極層8とし、外側電極層を酸素側電極層10として説明する。
さらに、支持体12の他方側の平坦面上にはインターコネクタ11が設けられており、支持体12の内部には、燃料電池セル3に燃料ガスを流すためのガス流路13が複数設けられている。
また、インターコネクタ11の外面(上面)にはP型半導体層14を設けることもでき、図1においてはP型半導体層14を設けた例を示している。集電部材4a(端部集電部材4b)を、P型半導体層14を介してインターコネクタ11に接続させることにより、両者の接触がオーム接触となり、電位降下を少なくし、集電性能の低下を有効に回避することが可能となる。
また、支持体12を燃料側電極層8を兼ねるものとし、その一方側表面上に固体電解質層9および酸素側電極層10を順次積層して燃料電池セル3を構成することもできる。
なお、燃料電池セル3としては、各種燃料電池セルが知られているが、発電効率のよい燃料電池セル3とする上で、固体酸化物形の燃料電池セル3とすることができる。それにより、単位電力に対して燃料電池装置を小型化することができるとともに、家庭用燃料電池で求められる変動する負荷に追従する負荷追従運転を行なうことができる。
以下に、図1において示すセルスタック装置1を構成する各部材について説明する。
燃料側電極層8は、一般的に公知のものを使用することができ、多孔質の導電性セラミックス、例えば希土類元素が固溶しているZrO(安定化ジルコニアと称し、部分安定化ジルコニアも含む)とNiおよび/またはNiOとから形成することができる。
固体電解質層9は、電極間の電子の橋渡しをする電解質としての機能を有していると同時に、燃料ガスと酸素含有ガスとのリークを防止するためにガス遮断性を有することが必要とされ、3〜15モル%の希土類元素が固溶したZrOから形成される。なお、上記特性を有する限りにおいては、他の材料等を用いて形成してもよい。
酸素側電極層10は、一般的に用いられるものであれば特に制限はなく、例えば、いわゆるABO型のペロブスカイト型酸化物からなる導電性セラミックスから形成することができる。酸素側電極層10はガス透過性を有していることが必要であり、開気孔率が20%以上、特に30〜50%の範囲にあることが好ましい。
インターコネクタ11は、導電性セラミックスから形成することができるが、燃料ガス(水素含有ガス)および酸素含有ガス(空気等)と接触するため、耐還元性及び耐酸化性を有することが必要であり、それゆえランタンクロマイト系のペロブスカイト型酸化物(LaCrO系酸化物)が好適に使用される。インターコネクタ11は支持体12に形成されたガス流路13を流通する燃料ガス、および燃料電池セル3の外側を流通する酸素含有ガスのリークを防止するために緻密質でなければならず、93%以上、特に95%以上の相対密度を有していることが好ましい。
支持体12としては、燃料ガスを燃料側電極層8まで透過するためにガス透過性であること、さらには、インターコネクタ11を介して集電するために導電性であることが要求される。したがって、支持体12としては、かかる要求を満足するものを材質として採用
する必要があり、例えば導電性セラミックスやサーメット等を用いることができる。燃料側電極層8または固体電解質層9との同時焼成により支持体12を作製する場合においては、鉄属金属成分と特定希土類酸化物とから支持体12を形成することが好ましい。また、支持体12は、燃料ガス透過性を備えるために開気孔率が30%以上、特に35〜50%の範囲にあるのが好適であり、そしてまたその導電率は300S/cm以上、特に440S/cm以上であるのが好ましい。
また図1に示した燃料電池セル3において、柱状の支持体12は、燃料電池セル3の長手方向y(立設方向)に細長く延びる板状片であり、一対の対向する平坦面と半円形状の両側面を有する中空平板状である。そして燃料電池セル3の下端部と後述する支持部材5の下端部とが、燃料電池セル3に燃料ガスを供給するガスタンク7の開口部に、例えば耐熱性に優れたシール材S(ガラスシール材等)によって固定され、支持体12に設けられたガス流路13が、燃料ガス室(図示せず)に通じている。
さらに、P型半導体層14としては、遷移金属のペロブスカイト型酸化物からなる層を例示することができる。具体的には、インターコネクタ11を構成するランタンクロマイト系のペロブスカイト酸化物(LaCrO)よりも電子伝導性の高いもの、例えばBサイトにMn、Fe、Co等が存在するLaCrO系酸化物などの少なくとも一種からなるP型半導体セラミックスを使用することができる。このようなP型半導体層14の厚みは、一般に、30〜100μmの範囲にあることが好ましい。
そして、燃料電池セル3は集電部材4aおよび端部集電部材4bを介して電気的に直列に接続されている。なお、集電部材4aおよび端部集電部材4bは、弾性を有する金属または合金からなる部材あるいは金属繊維または合金繊維から成るフェルトに所要の表面処理を加えた部材から構成することができる。
図2は、燃料電池セル3間を電気的に接続するための集電部材4aの一例を示したものである。図2に示した集電部材4aは、隣接する一方の燃料電池セル3の酸素側電極層10に当接する一方の接触部16と、隣接する他方の燃料電池セル3のP型半導体層14(P型半導体層14がない場合にはインターコネクタ11)に当接する他方の接触部16と、これら一対の接触部16の両端同士をそれぞれ接合する接続部17とを基本構成の導電片として具備する。より詳細には左右に配置される接続部17間に渡された複数の帯状をした接触部16を、図2(b)に示すように、接続部17に対して交互に(紙面に対して上下方向)に突出させるように折り曲げて導電片を構成し、この導電片の複数個を、導電性連結片19を介して燃料電池セル3の長手方向yに沿って連続的に形成することにより、燃料電池セル3の長手方向yに延在する一繋がりの集電部材4aを形成している。集電部材4a、端部集電部材4bは、導電性接着剤で燃料電池セル3に接合している。
このような集電部材4aは、集電効率のよい集電部材(すなわち、燃料電池セル3との接触面積が多い集電部材)であるため、セルスタック装置1において有用となる。端部集電部材4bとしては、集電部材4aと同じものを使用できるが、集電部材4aよりも変形し易いものが望ましい。
図3、図4は、支持部材5の一例を示したものであり、図3(a)は支持部材5の斜視図、図3(b)は支持部材5の縦断面図、図4は分解斜視図である。支持部材5は、導電部材5aと、この導電部材5aよりも燃料電池セル3の配列方向xに沿った外側に設けられた保護部材5bとを具備して構成されており、導電部材5aは、端部集電部材4bに接合された板状の受電部5a1と、この受電部5a1に設けられ、燃料電池セル3の配列方向xに沿って外側に延びる帯状の電流引出部5a2とを具備して構成されている。なお、図1では、導電部材5aおよび保護部材5bの理解を容易にするため、斜線を引いて示し
た。
電流引出部5a2の先端部には、ハウジング外からの電流引出ケーブルを接続するための円形の取付孔5a21が形成されており、この取付孔5a21に電流引出ケーブルがボルト等で接続される。
そして、取付孔5a21よりも受電部5a1側に、第1易変形部6が形成されている。この第1易変形部6は配列方向xにおける断面が円弧状をなしている。第1易変形部6は、電流引出部5a2の他の部分よりも変形し易ければ良く、必ずしも断面を円弧状に形成する必要はない。例えば、複数の貫通孔(円形、スリット)を形成して剛性を小さくしたり、あるいは、厚みを薄くしたりして第1易変形部6を構成することができる。
一方、保護部材5bは板状をなしており、その下端部はガスタンク7のシール材Sに接合固定され、この保護部材5bのシール材Sよりも上方に貫通孔5b1が形成されている。この保護部材5bの貫通孔5b1には、導電部材5aの電流引出部5a2が挿入され、電流引出部5a2の下面が貫通孔5b1を構成する下側壁面に接触し支持され、これにより、導電部材5aが保護部材5bに接触した部分を中心に揺動可能に、保護部材5bに導電部材5aが保持固定されている。
導電部材5aは、燃料電池セル3の発電により生じる電流を集電するために導電性であることが必要であり、例えば、耐熱性合金等にて形成することができる。なお、必要に応じて耐熱性の皮膜を形成したものを利用することもできる。保護部材5bは導電性である必要はなく、絶縁性であっても良いが、保護するという点からは絶縁性が望ましい。
電流引出部5a2は燃料電池セル3の形状等により適宜設定することができ、この形態では、受電部5a1の下端部に設けられている。また、保護部材5bの下端部をガスタンク7に固定するにあたり、剛性を高めるため、両側縁から屈曲した一対の側板部を設けることもできる。
また、導電部材5aにおける長手方向yの高さとしては、燃料電池セル3に生じる応力を効果的に緩和するとともに、燃料電池セル3の発電により生じた電流を効率よく集電するために、ガスタンク7に固定された状態で、燃料電池セル3の上端と同じ高さまたはそれ以上の高さとなるようにするのが好ましい。また、導電部材5aの幅としては、燃料電池セル3の幅(より詳細には、酸素側電極層10またはインターコネクタ11の幅の短い方と同じ幅)、もしくはそれ以上の幅とするのが好ましい。
以上のように構成されたセルスタック装置1では、燃料電池セル3の変形により、セルスタック2の上端部が広がるような変形が生じたとしても、保護部材5bに保持固定された導電部材5aが保護部材5bに対して自由に動き、図3(b)の矢印で示すように、電流引出部5a2の先端部が電流引出ケーブルに固定された状態で、第1易変形部6、およびこの第1易変形部6よりも受電部5a1側が、保護部材5bの貫通孔5b1に支持されている電流引出部5a2の部分を中心にして上下方向に揺動したり、電流引出部5a2の引出方向(水平方向)に移動しても、他の部分よりも変形し易い第1易変形部6で吸収し、電流引出部5a2の先端部が動くことを抑制できる。これにより、収納容器におけるケーブル周辺のシール性等への悪影響を低減できる。
図5(a)(b)は、セルスタック装置1を構成する支持部材の他の一例を示したものであり、保護部材がなく、支持部材21が導電部材21aからなり、この導電部材21aが、受電部21a1と、電流引出部材21a2とを具備して構成されている。導電部材21aは、一枚の板材の幅方向の中央部を折り曲げて電流引出部材21a2とし、その両側
の部分の下端部21a11がシール材Sに埋設されている。そして、電流引出部材21a2には、第1易変形部6が形成されている。
このような形態でも、電流引出部21a2の先端部が電流引出ケーブルに固定された状態で、第1易変形部6、およびこの第1易変形部6よりも受電部21a1側が、受電部21a1のシール材Sに埋設された下端部21a11を中心に上下方向に揺動したり、電流引出部21a2の引出方向(水平方向)に移動しても、他の部分よりも変形し易い第1易変形部6で吸収し、電流引出部21a2の先端部が動くことを抑制できる。
図5(c)(d)は、図5(a)(b)の受電部21a1の埋設された下端部21a11と、電流引出部21a2の根元部との間に、第2易変形部23を設けたもので、このようなセルスタック装置1では、受電部21a1が燃料電池セル3の動きに合わせて、第2易変形部23が変形し、燃料電池セル3の動きに容易に追従できるとともに、電流引出部21a2の先端部が電流引出ケーブルに固定された状態で、第1易変形部6、およびこの第1易変形部6よりも受電部21a1側が、保護部材21bの貫通孔21b1に支持されている電流引出部21a2の部分を中心に上下方向に揺動したり、電流引出部21a2の引出方向(水平方向)に移動しても、他の部分よりも変形し易い第1易変形部6で吸収し、電流引出部21a2の先端部が動くことを抑制できる。
図6(a)は、セルスタック装置1を構成する支持部材の他の一例を示したものであり、支持部材25が導電部材25aと保護部材25bとからなり、図3の形態のように、導電部材25aの電流引出部25a2が、保護部材25bの貫通孔25b1を挿通している。そして、導電部材25aの下端部が保護部材25bの下端部に溶接等で接合している。なお、導電部材25aの下端部を保護部材25bの下端部に溶接等で接合する必要はなく、例えば、保護部材25bの下端部に貫通孔を設け、この貫通孔内に導電部材25aの下端部を挿入して保持したり、保護部材25bの下端部に突起を設け、この突起に導電部材25aの下端部を係合させて保持したりすることができる。
このような形態でも、電流引出部25a2の先端部が電流引出ケーブルに固定された状態で、第1易変形部6、およびこの第1易変形部6よりも受電部25a1側が上下方向に揺動したり、電流引出部25a2の引出方向(水平方向)に移動しても、他の部分よりも変形し易い第1易変形部6で吸収し、電流引出部25a2の先端部が動くことを抑制できる。
図6(b)は、図6(a)の受電部25a1の接合された下端部と、電流引出部25a2の根元部との間に、第2易変形部23を形成したもので、このようなセルスタック装置1では、燃料電池セル3の動きに合わせて第2易変形部23が変形し、受電部251a1が燃料電池セル3の動きに容易に追従できるとともに、電流引出部25a2の先端部が電流引出ケーブルに固定された状態で、第1易変形部6、およびこの第1易変形部6よりも受電部25a1側が上下方向に揺動したり、電流引出部25a2の引出方向(水平方向)に移動しても、他の部分よりも変形し易い第1易変形部6で吸収し、電流引出部25a2の先端部が動くことを抑制できる。
なお、第2易変形部23についても、他の部分よりも変形し易ければ良く、必ずしも断面を円弧状に形成する必要はない。例えば、複数の貫通孔(円形、スリット)を形成して剛性を小さくしたり、あるいは、厚みを薄くしたりして第2易変形部23を構成することができる。
図7は、燃料電池モジュール50を示すもので、直方体状の収納容器51の内部に、燃料ガスが流通するガス流路13を有する燃料電池セル3を立設させた状態で配列し、隣接
する燃料電池セル3間に集電部材4aを介して電気的に直列に接続してセルスタック2を構成するとともに、燃料電池セル3の下端部をガラスシール材等のシール材Sでガスタンク7に固定してなる燃料電池セルスタック装置1を収納して構成されている。
なお、燃料電池セル3にて使用する燃料ガスを得るために、天然ガスや灯油等の原燃料を改質して燃料ガスを生成するための改質器55をセルスタック2の上方に配置している。そして、改質器55で生成された燃料ガスは、ガス流通管56を介してガスタンク7に供給され、ガスタンク7を介して燃料電池セル3の内部に設けられたガス流路13に供給される。
なお、図7においては、収納容器51の一部(前後面)を取り外し、内部に収納されているセルスタック装置1を後方に取り出した状態を示している。ここで、図7に示した燃料電池モジュール50においては、セルスタック装置1を、収納容器51内にスライドして収納することが可能である。なお、セルスタック装置1は、改質器55を含まなくても良い。
また収納容器51の内部に設けられた酸素含有ガス導入部材58は、図7においてはガスタンク7に並置されたセルスタック2の間に配置されるとともに、酸素含有ガスが燃料ガスの流れに合わせて、燃料電池セル3の側方を下端部から上端部に向けて流れるように、燃料電池セル3の下端部に酸素含有ガスを供給する。そして、燃料電池セル3のガス流路13より排出される燃料ガスと酸素含有ガスとを燃料電池セル3の上端部側で燃焼させることにより、燃料電池セル3の温度を上昇させることができ、セルスタック装置1の起動を早めることができる。また、燃料電池セル3の上端部側にて、燃料電池セル3のガス流路13から排出される燃料ガスと酸素含有ガスとを燃焼させることにより、燃料電池セル3(セルスタック2)の上方に配置された改質器55を温めることができる。それにより、改質器55で効率よく改質反応を行うことができる。
図8は、燃料電池装置60の一例を示す分解斜視図である。なお、図8においては一部構成を省略して示している。
図8に示す燃料電池装置60は、支柱66と外装板67から構成される外装ケース内を仕切板68により上下に区画し、その上方側を上述した燃料電池モジュール50を収納するモジュール収納室64とし、下方側を燃料電池モジュール50を動作させるための補機類を収納する補機収納室63として構成されている。なお、補機収納室63に収納する補機類を省略して示している。
また、仕切板68には、補機収納室63の空気をモジュール収納室64側に流すための空気流通口61が設けられており、モジュール収納室64を構成する外装板67の一部に、モジュール収納室64内の空気を排気するための排気口62が設けられている。
このような燃料電池装置60においては、上述したように、発電効率を向上することができる燃料電池モジュール50をモジュール収納室64に収納して構成されることにより、発電効率の向上した燃料電池装置50とすることができる。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の用紙を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
例えば、上述した燃料電池セルスタック装置1においては、燃料電池セル3内のガス流路13に燃料ガスを供給し、燃料電池セル3の外側に酸素含有ガスを供給する例を示して
いるが、ガス流路13に酸素含有ガスを供給し、燃料電池セル3の外側に燃料ガスを供給する構成としてもかまわない。
1:セルスタック装置
2:セルスタック
3:燃料電池セル
4a:集電部材
4b:端部集電部材
5:支持部材
5a:導電部材
5a1、21a1、25a1:受電部
5a2、21a2、25a2:電流引出部
5b,25b:保護部材
6:第1易変形部
23:第2易変形部
50:燃料電池モジュール
60:燃料電池装置

Claims (8)

  1. 柱状の燃料電池セルを集電部材を介して複数個立設させた状態で配列して電気的に接続してなるセルスタックと、前記燃料電池セルの配列方向における前記セルスタックの両端に、前記燃料電池セルに接合された端部集電部材を介して前記セルスタックを狭持するように配置された一対の導電部材と、前記燃料電池セルの下端部を固定するとともに前記燃料電池セルに反応ガスを供給するためのガスタンクとを具備するセルスタック装置であって、前記導電部材は、前記端部集電部材に接合された受電部と、該受電部に設けられ前記燃料電池セルの配列方向に沿って外側に延びる電流引出部とを具備し、該電流引出部に第1易変形部を設けてなることを特徴とするセルスタック装置。
  2. 前記導電部材の前記配列方向の外側に保護部材が設けられており、該保護部材の下端部が前記ガスタンクに固定されているとともに、前記電流引出部が前記保護部材の貫通孔内に挿入されて、前記受電部が前記保護部材に保持固定されていることを特徴とする請求項1に記載のセルスタック装置。
  3. 前記受電部の下端部が前記ガスタンクに保持されていることを特徴とする請求項1に記載のセルスタック装置。
  4. 前記電流引出部よりも下方で、かつ前記ガスタンクよりも上方の前記受電部に、第2易変形部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のセルスタック装置。
  5. 前記導電部材の前記配列方向の外側に保護部材が設けられており、該保護部材の下端部が前記ガスタンクに固定されているとともに、前記受電部の下端部が前記保護部材に保持されていることを特徴とする請求項1に記載のセルスタック装置。
  6. 前記電流引出部よりも下方で、かつ前記受電部の前記保護部材への保持位置よりも上方の前記受電部に、第2易変形部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のセルスタック装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のうちいずれかに記載のセルスタック装置を収納容器内に収納してなることを特徴とする燃料電池モジュール。
  8. 請求項7に記載の燃料電池モジュールを外装ケース内に収納してなることを特徴とする燃料電池装置。
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