JP2014177579A - ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】低燃費性能とウェットグリップ性能をバランス良く向上する。
【解決手段】ジエン系ゴム100質量部、シリカ20〜150質量部、及び、硫黄を介してシクロヘキサン環と結合する有機シランをシリカ質量に対して2〜20質量%配合してなるゴム組成物である(式中、X、X、Xは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基。A及びAの一方が−C2x−SiR、他方が−C−Z又は−C(=O)−Rである。R、R、Rは炭素数1〜3のアルキル基又はアルコキシ基(少なくとも1つはアルコキシ基)。x=2〜4、m=1〜22、n=2〜44。Zはメルカプト基、カルボキシル基、水酸基又はアミノ基。Rは炭素数1〜18の脂肪族又は芳香族炭化水素基)。
【選択図】なし

Description

本発明は、ゴム組成物、及び、それを用いた空気入りタイヤに関するものである。
一般にゴム組成物には、ジエン系ゴムをゴム成分とし、これに補強剤としてカーボンブラックやシリカなどの補強性フィラーが配合されている。かかるゴム組成物、特にタイヤ用ゴム組成物においては、低燃費性に寄与する発熱特性と、湿潤路面におけるグリップ性能(ウェットグリップ性能)に寄与する低温特性を、バランス良く向上することが求められる。
しかしながら、補強性フィラーの中でもシリカは、ジエン系ゴム中で分散しにくく、特に高充填量としたときに分散不良などの問題が生じやすい。そこで、ジエン系ゴムとシリカの双方に対して反応性又は相互作用を有する種々のシランカップリング剤が用いられているが、シリカの性能を十分に引き出すには至っていない。例えば、従来、ポリスルフィドシラン、メルカプトシラン、メルカプト基をカルボン酸でブロックしてなる保護化メルカプトシランなどが用いられている。これらはいずれも熱および塩基性条件下で反応するとされている。一方、モノスルフィド結合(−C−S−C−)を持つ有機シランは、熱的にも比較的安定であるため、一般にジエン系ゴムと直接反応させるのは難しい。
特許文献1〜3には、シラン化環状コアポリスルフィド化合物またはシリル化コアポリスルフィド化合物の製造方法、及びそれを用いたゴム組成物が開示されている。しかしながら、これらに開示された有機シランは、複数のポリスルフィド基を有するものであり、モノスルフィド結合を持つ有機シランを配合する点は開示されていない。
一方、特許文献4には、ゴム配合中にエーテルアルコールを放出するエーテルアルコキシ硫黄シランが開示されており、該シランは、ポリスルフィドシランカップリング剤やメルカプトシランカップリング剤を、エーテルアルコールによってエステル交換することにより製造されている。また、特許文献5には、ビニルエーテル基を有する化合物でメルカプトシランをブロックしてなるシランカップリング剤をゴム組成物に配合する点が開示されている。
特表2010−514766号公報 特表2010−514765号公報 特表2010−514907号公報 特表2006−523259号公報 国際公開第2007/132909号
本発明は、以上の点に鑑み、補強性フィラーであるシリカの分散性を向上させて、発熱特性と低温特性をバランス良く向上させることができるゴム組成物を提供することを目的とする。
本発明に係るゴム組成物は、ジエン系ゴム100質量部、シリカ20〜150質量部、及び、下記一般式(1)及び/又は(2)で表される有機シランをシリカ質量に対して2〜20質量%配合してなるものである。
Figure 2014177579
式中、X、X及びXはそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。A及びAは、いずれか一方が−C2x−SiRであり、他方が−C−Z又は−C(=O)−Rである。R、R及びRはそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はアルコキシ基であり、少なくとも1つはアルコキシ基である。xは2〜4の整数である。mは1〜22の整数であり、nは2〜44の整数である。Zはメルカプト基、カルボキシル基、水酸基又はアミノ基である。Rは炭素数1〜18の脂肪族又は芳香族炭化水素基である。−S−Aはシクロヘキシル基の3位又は4位の炭素原子に結合しており、3位に結合したものと4位に結合したものの混合物であってもよい。
本発明に係る空気入りタイヤは、該ゴム組成物を用いてなるものである。
本発明によれば、上記特有の構造を持つ新規な有機シランをシランカップリング剤として用いることにより、低温特性を向上することができるだけでなく、高温の発熱特性も改善することができ、そのため、例えば空気入りタイヤに用いた場合に、ウェットスキッド性能と低燃費性能をバランス良く改善することができる。
以下、本発明の実施に関連する事項について詳細に説明する。
本実施形態に係るゴム組成物は、ゴム成分であるジエン系ゴムに対し、補強性フィラーとしてのシリカとともに、特定の構造を持つ有機シランをシランカップリング剤として配合してなるものである。
上記ゴム成分としてのジエン系ゴムとしては、例えば、天然ゴム(NR)、合成イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、スチレン−イソプレン共重合体ゴム、ブタジエン−イソプレン共重合体ゴム、スチレン−イソプレン−ブタジエン共重合体ゴム等が挙げられ、これらはいずれか1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。これらの中でも、NR、BR及びSBRからなる群から選択された少なくとも1種であることが好ましい。
また、これらのジエン系ゴムとしては、主鎖中又は末端が変性されたものであってもよく、例えば、NR、IR、BR、SBRの分子末端又は分子鎖中に、アルコキシ基、カルボニル基、水酸基、アミノ基及びエポキシ基などの少なくとも1種の官能基(シリカのシラノール基と相互作用のある官能基)が導入されていてもよい。このような官能基を持つ変性ジエン系ゴムを用いた場合、シランカップリング剤として用いる有機シランの−C−Zとの間でも相互作用が期待できる。例えば、Zがカルボキシル基、水酸基又はアミノ基である場合、変性ジエン系ゴムの上記官能基(即ち、アルコキシ基、カルボニル基、水酸基、アミノ基及びエポキシ基からなる群から選択された少なくとも1種の官能基)は、有機シランの−C−Zとの間で相互作用することができるので、ゴム組成物の更なる特性改良を図ることができる。このような観点から、好ましい実施形態として、上記変性ジエン系ゴムは、ゴム成分中に占める割合が30質量%以上であることが好ましく、より好ましくは50質量%以上であり、またゴム成分を該変性ジエン系ゴムのみで構成してもよい。
上記補強性フィラーとしてのシリカとしては、特に限定されないが、湿式シリカ(含水ケイ酸)が好ましい。シリカのコロイダル特性も、特に限定されないが、BET法による窒素吸着比表面積(BET)150〜250m/gであるものが好ましく用いられ、より好ましくは180〜230m/gである。なお、シリカのBETはISO 5794に記載のBET法に準拠し測定される。
シリカの配合量は、上記ジエン系ゴム100質量部に対して、20〜150質量部であることが好ましく、より好ましくは30〜120質量部、更に好ましくは40〜100質量部である。
本実施形態に係るゴム組成物において、フィラーとしては、上記シリカの他、カーボンブラック、酸化チタン、ケイ酸アルミニウム、クレー、又は、タルクなどの各種無機フィラーを併用してもよい。これらは2種以上組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、シリカと併用するフィラーとしてはカーボンブラックが好ましい。なお、シリカを含む無機フィラーの総配合量は、上記ジエン系ゴム100質量部に対して、20〜180質量部であることが好ましく、より好ましくは30〜150質量部であり、更に好ましくは50〜120質量部である。他の無機フィラーを併用する場合、シリカを主成分とすること、すなわち、無機フィラーの50質量%以上がシリカであることが好ましい。
本実施形態においてシランカップリング剤として配合される有機シランは、下記式(1)及び/又は(2)で表されるシラン化合物である。すなわち、シランカップリング剤は、式(1)で表されるシラン化合物、式(2)で表されるシラン化合物、又は式(1)で表されるシラン化合物と式(2)で表されるシラン化合物との混合物であってもよい。
Figure 2014177579
これら式(1)及び(2)において、X、X及びXは、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、好ましくは、水素原子、メチル基、又はエチル基であり、更に好ましくは水素原子又はメチル基である。一実施形態において、後述するエン−チオール反応における反応の順番を制御するという観点から、Xは水素原子であることが好ましい。
式(1)及び(2)において、A及びAは、いずれか一方が−C2x−SiRであり、他方が−C−Z又は−C(=O)−Rである。なお、後述するエン−チオール反応において、−S−Aよりも−S−Aの方が生成されやすいことに鑑みると、Aが−C2x−SiRであり、Aが−C−Z又は−C(=O)−Rであることが、シリカとの結合部位を、より確実に組み込むことができる上で好ましいが、特に限定するものではない。
上記R、R及びRは、それぞれ、炭素数1〜3のアルキル基又はアルコキシ基であり、少なくとも1つはアルコキシ基である。アルキル基としては、例えば、メチル基又はエチル基が好ましい。アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基又はエトキシ基が好ましい。R、R及びRは、好ましくは2つ以上がアルコキシ基であり、更に好ましくは3つともアルコキシ基である。すなわち、−SiRで表されるアルコキシシリル基は、アルキルジアルコキシシリル基又はトリアルコキシシリル基であることが好ましく、より好ましくは、トリエトキシシリル基又はトリメトキシシリル基などのトリアルコキシシリル基である。
上記xは2〜4の整数である。従って、−C2x−は、炭素数2〜4のアルキレン基(アルカンジイル基)を示し、具体的には、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基が挙げられ、これらは直鎖状でも分岐状であってもよい。
上記Zは、メルカプト基(−SH)、カルボキシル基(−COOH)、水酸基(−OH)、又はアミノ基から選ばれる官能基である。このような官能基を持つ−C−Zを組み込むことにより、シリカ又はジエン系ゴムに対する反応性又は親和性を高めることができ、ゴム組成物の特性を更に改良することができる。上記アミノ基としては、1級アミノ基(−NH)だけでなく、2級もしくは3級アミノ基(−NHR,−NRR’。ここで、R、R’はアルキル基であり、好ましくはそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基。)でもよい。
上記mは1〜22の整数であり、nは2〜44の整数である。従って、−C−は炭素数1〜22の二価の炭化水素基であり、直鎖状でも分岐状でもよく、飽和でも不飽和でもよく、また不飽和の場合、二重結合の位置及び数は特に限定されない。−C−は、好ましくは、炭素数1〜18のアルキレン基であり、より好ましくは炭素数1〜12のアルキレン基であり、より好ましくは炭素数1〜8のアルキレン基である。
上記Rは、炭素数1〜18の脂肪族又は芳香族炭化水素基であり、より好ましくは炭素数1〜8のアルキル基又はアリール基である。有機シランに、−S−C(=O)−Rが組み込まれた場合、その硫黄原子とカルボニル基との結合が熱により切れやすいことから、ジエン系ゴムとの反応性を向上することができる。
式(1)及び(2)において、−S−Aはシクロヘキシル基の3位又は4位の炭素原子に結合しており、3位に結合したものと4位に結合したものの混合物であってもよい。すなわち、実施形態に係る有機シランは、式(1)において、3位に結合したものであってもよく、4位に結合したものであってもよく、両者の混合物であってもよく、また、式(2)において、3位に結合したものであってもよく、4位に結合したものであってもよく、両者の混合物であってもよく、または、これらの式(1)及び式(2)の化合物の2種以上の組み合わせからなる混合物であってもよい。
該有機シランは、モノスルフィド結合(−C−S−C−)を分子内に有しており、この部分が熱により開裂してジエン系ゴムと反応するか、又は少なくともモノスルフィド結合を有することでジエン系ゴムと相互作用するものと考えられる。また、該有機シランは、アルコキシシリル基を分子内に有しており、この部分でシリカと反応することができる。そのため、ジエン系ゴムとシリカを結合(架橋)させることができるので、シランカップリング剤として用いることにより、シリカの分散性を向上させて、ゴム組成物の特性を改良することができる。また、該有機シランは、分子内に−C−Z又は−C(=O)−Rを有しており、シリカ又はジエン系ゴムとの反応性又は親和性を高めることができるので、ゴム組成物の特性改良効果を高めることができる。なお、該有機シランがモノスルフィドシランでありながら、良好なカップリング効果を発揮する理由は必ずしも明らかではないが、分子内にシクロヘキサン環を含む特有の構造を持つためと考えられる。また、該有機シランは、モノスルフィド結合を持つものであるため、スコーチが生じにくく、耐スコーチ性能を向上することができる。
該有機シランは、ある実施形態において、上記式(1)及び(2)中、Xが炭素数1〜3のアルキル基である場合、−S−Aはシクロヘキシル基の3位の炭素原子に結合してもよい。すなわち、この場合、有機シランは、下記式(1−1)及び/又は(2−1)で表される化合物である。
Figure 2014177579
式(1−1)及び(2−1)において、X11は炭素数1〜3のアルキル基であり、X、X、A及びAはそれぞれ上記式(1)及び(2)中のX、X、A及びAと同じである。
他の実施形態において、上記式(1)及び(2)中、Xが水素原子である場合、−S−Aはシクロヘキシル基の3位又は4位の炭素原子に結合しており、3位に結合したものと4位に結合したものの混合物であってもよい。すなわち、この場合、有機シランは、下記式(1−2)、(1−3)、(2−2)及び(2−3)で表される化合物からなる群から選択される少なくとも1種であり、より詳細な実施形態として、式(1−2)の化合物と式(1−3)の化合物との混合物、又は、式(2−2)の化合物と式(2−3)の化合物との混合物である。
Figure 2014177579
式(1−2)、(1−3)、(2−2)及び(2−3)において、X、X、A及びAはそれぞれ上記式(1)及び(2)中のX、X、A及びAと同じである。
該有機シランの製造方法は、特に限定されないが、例えば、下記式(3)で表される化合物と、下記式(4)で表される化合物及び下記式(5)又は(6)で表される化合物と、を反応させることにより合成することができる。
Figure 2014177579
式(3)〜(6)において、X、X、X、R、R、R、R、Z、x、m及びnはそれぞれ上記式(1)及び(2)中のX、X、X、R、R、R、R、Z、x、m及びnと同じである。
式(3)で表される化合物が炭素−炭素二重結合を2つ有する化合物であり、式(4)〜(6)で表される化合物がメルカプト基を有する化合物である。この反応では、式(3)の化合物の2つの炭素−炭素二重結合に対し、式(4)〜(6)の化合物のメルカプト基を、エン−チオール反応させることにより結合させる。このようにエン−チオール反応を用いることにより、簡単かつ高収率にて、上記有機シランを製造することができる。なお、上記式(1)の化合物と式(2)の化合物のいずれが生成されるかについては、式(3)のX及びXの種類によって異なり、式(1)の化合物と式(2)の化合物のいずれか一方、又は両者の混合物が生成される。
本実施形態では、アルコキシシリル基を有する有機シランを生成するため、メルカプト基を有する化合物として、式(4)で表される化合物を用いる。また、シリカやジエン系ゴムとの反応性又は親和性を高めるために、メルカプト基を有する化合物として、式(5)又は(6)で表される化合物も用いる。そのため、上記A及びAの一方が−C2x−SiRとなり、他方が−C−Z又は−C(=O)−Rとなる。この場合、式(3)の化合物に対し、式(4)の化合物を先に反応させ、その後、得られた化合物に式(5)又は(6)の化合物を反応させてもよく、あるいはまた、式(5)又は(6)の化合物を先に反応させ、その後、得られた化合物に式(4)の化合物を反応させてもよい。一実施形態によれば、式(3)の化合物と式(4)の化合物を等モルで反応させた後、得られた化合物に式(5)又は(6)の化合物を等モルで反応させてもよい。式(3)の化合物においては、シクロヘキセンの環状部の炭素−炭素二重結合よりも、その置換基である−CX=CHXの方がエン−チオール反応に対する反応性が高い。そのため、式(4)の化合物を先に反応させることにより、シリカとの結合部位であるアルコキシシリル基をより確実に分子内に組み込むことができる。
式(3)の化合物の具体例としては、4−ビニル−1−シクロヘキセン、又はリモネン(即ち、1−メチル−4−(1−メチルエテニル)シクロヘキセン)などが挙げられる。ここで、該化合物としてリモネンを用いた場合、エン−チオール反応により上記式(1−1)及び/又は(2−1)で表される化合物が得られ、特には式(1−1)で表される化合物が得られる(式中、X11はメチル基、Xは水素原子、Xはメチル基)。また、4−ビニル−1−シクロヘキセンを用いた場合、上記式(1−2)、(1−3)、(2−2)又は(2−3)で表される化合物の少なくとも1種の化合物が得られ、特には式(2−2)の化合物と式(2−3)の化合物の混合物が得られる(式中、XとXはともに水素原子)。
式(4)の化合物としては、公知の種々のメルカプトシランカップリング剤を用いることができ、具体例としては、(3−メルカプトプロピル)トリエトキシシラン、(3−メルカプトプロピル)トリメトキシシラン、(3−メルカプトプロピル)メチルジメトキシシラン、(3−メルカプトプロピル)ジメチルメトキシシラン、又は、メルカプトエチルトリエトキシシランなどが挙げられる。
式(5)の化合物の具体例としては、1,4−ブタンジチオール、1,5−ペンタンジチオール、1,6−ヘキサンジチオール、又は1,8−オクタンジチオールなどのアルカンジチオール、チオグリコール酸、3−メルカプトプロピオン酸、4−メルカプトブタン酸、5−メルカプトペンタン酸、6−メルカプトヘキサン酸、7−メルカプトヘプタン酸、9−メルカプトノナン酸、又は10−メルカプトデカン酸などのメルカプトカルボン酸、2−ヒドロキシ−1−エタンチオール、6−ヒドロキシ−1−ヘキサンチオール、8−ヒドロキシ−1−オクタンチオール、又は11−ヒドロキシ−1−ウンデカンチオールなどのヒドロキシアルカンチオール、2−アミノ−1−エタンチオール、6−アミノ−1−ヘキサンチオール、8−アミノ−1−オクタンチオール、又は11−アミノ−1−ウンデカンチオールなどのアミノアルカンチオールなどが挙げられる。なお、式(5)中の−C−に二重結合がある場合、式(5)の化合物同士でのエン−チオール反応が懸念されるが、式(5)の化合物を反応系に徐々に添加することにより、式(5)の化合物同士の反応を抑えることができる。
式(6)の化合物の具体例としては、チオ酢酸、チオ安息香酸などが挙げられる。
上記エン−チオール反応に際しては、ラジカル発生剤を反応触媒として用いることが好ましい。但し、紫外線(UV)を照射することによるラジカル反応であってもよい。ラジカル発生剤としては、アゾ化合物、有機過酸化物などが挙げられ、熱によりラジカルが発生するものや光照射によりラジカルが発生するものが含まれる。アゾ化合物の例としては、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)(ABCN)などが挙げられる。有機過酸化物の例としては、ジ−tert−ブチルペルオキシド、tert−ブチルヒドロペルオキシド、過酸化ベンゾイル、メチルエチルケトンペルオキシドなどが挙げられる。
上記エン−チオール反応は、より詳細には、式(3)で表される化合物と、式(4)〜(6)で表される化合物と、ラジカル発生剤を、トルエンなどの有機溶剤とともに混合し、ラジカルが発生する条件に保持することにより行うことができる。特に限定するものではないが、反応温度は50〜120℃であることが好ましい。
上記式(1)及び/又は(2)で表される有機シランの配合量は、上記シリカ質量に対して2〜20質量%であることが好ましい。すなわち、該有機シランの配合量は、シリカ100質量部に対して2〜20質量部である。このような配合量とすることにより、その添加効果を十分に発揮することができるとともに、耐スコーチ性能の悪化を抑えることができる。有機シランの配合量は、より好ましくは、シリカ質量の5〜15質量%である。
本実施形態に係るゴム組成物において、シランカップリング剤としては、上記式(1)及び/又は(2)で表される有機シランのみでもよいが、これとともに他のシランカップリング剤を併用してもよい。他のシランカップリング剤としては、特に限定されず、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−トリエキトシシリルブチル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)ジスルフィドなどのスルフィドシランカップリング剤; (3−メルカプトプロピル)トリメトキシシラン、(3−メルカプトプロピル)トリエトキシシラン、(3−メルカプトプロピル)メチルジメトキシシラン、(3−メルカプトプロピル)ジメチルメトキシシラン、メルカプトエチルトリエトキシシランなどのメルカプトシランカップリング剤; 3−オクタノイルチオ−1−プロピルトリエトキシシラン、3−プロピオニルチオプロピルトリメトキシシランなどの保護化メルカプトシランカップリング剤などが挙げられ、これらは2種以上を組合せて用いてもよい。このように他のシランカップリング剤を併用する場合、シランカップリング剤の総配合量は、シリカ質量の3〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは5〜15質量%である。なお、他のシランカップリング剤を併用する場合、上記式(1)及び/又は(2)の有機シランを主成分とすること、すなわち、シランカップリング剤の50質量%以上が該有機シランであることが好ましい。
本実施形態に係るゴム組成物には、上記の各成分の他に、オイル、亜鉛華、ステアリン酸、老化防止剤、ワックス、加硫剤、加硫促進剤など、ゴム組成物において一般に使用される各種添加剤を配合することができる。
上記加硫剤としては、硫黄、又は、硫黄含有化合物(例えば、塩化硫黄、二塩化硫黄、高分子多硫化物、モルホリンジスルフィド、及びアルキルフェノールジスルフィド等)が挙げられ、これらはいずれか1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。加硫剤の配合量は、特に限定するものではないが、上記ジエン系ゴム100質量部に対して0.1〜10質量部であることが好ましく、より好ましくは0.5〜5質量部である。
上記加硫促進剤としては、例えば、スルフェンアミド系、チウラム系、チアゾール系、又は、グアニジン系などの各種加硫促進剤を用いることができ、いずれか1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。加硫促進剤の配合量は、特に限定するものではないが、上記ジエン系ゴム100質量部に対して0.1〜7質量部であることが好ましく、より好ましくは0.5〜5質量部である。
本実施形態に係るゴム組成物は、通常に用いられるバンバリーミキサーやニーダー、ロール等の混合機を用いて、常法に従い混練し作製することができる。すなわち、第一混合段階で、ゴム成分に対し、シリカ及びシランカップリング剤とともに、加硫剤及び加硫促進剤を除く他の添加剤を添加混合し、次いで、得られた混合物に、最終混合段階で加硫剤及び加硫促進剤を添加混合してゴム組成物を調製することができる。
このようにして得られたゴム組成物は、タイヤ用、防振ゴム用、コンベアベルト用などの各種ゴム部材に用いることができる。好ましくは、タイヤ用として用いることであり、乗用車用、トラックやバスの大型タイヤなど各種用途、サイズの空気入りタイヤのトレッド部、サイドウォール部、ビード部、タイヤコード被覆用ゴムなどタイヤの各部位に適用することができる。すなわち、該ゴム組成物は、常法に従い、例えば、押出加工によって所定の形状に成形され、他の部品と組み合わせた後、例えば140〜180℃で加硫成形することにより、空気入りタイヤを製造することができる。これらの中でも、タイヤのトレッド用配合として用いることが特に好ましい。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<有機シランの合成>
[合成例1]
(3−メルカプトプロピル)トリエトキシシラン(東京化成工業(株)製)150g、リモネン(東京化成工業(株)製)85.7g、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(和光純薬工業(株)製)8.99gおよびトルエン300mlを、ナスフラスコ内で混合し、窒素ガスで30分間バブリングした後、70℃で6時間反応させた。その後、反応溶液を濃縮し、227gの無色の液体を得た(収率:97%)。得られた化合物150gに対し、1,5−ペンタンジチオール(和光純薬工業(株)製)60.2g、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(和光純薬工業(株)製)5.73gおよびトルエン300mlをナスフラスコ内で混合し、窒素ガスで30分間バブリングした後、70℃で6時間反応させた。反応溶液を濃縮し、200gの淡黄色の液体を得た(収率:95%)。反応式は、以下の通りであり、下記化学式で表される5-((2-メチル-5-(2-((3-(トリエトキシシリル)プロピル)チオ)プロパン-2-イル)シクロヘキシル)チオ)ペンタン-1-チオール:5-((2-methyl-5-(2-((3-(triethoxysilyl)propyl)thio)propan-2-yl)cyclohexyl)thio)pentane-1-thiol(有機シラン1)が得られた。
Figure 2014177579
以下のNMR結果から、生成物が上記化学式で表される有機シラン1であることを同定した。
1H NMR (400MHz CDCl3, δ in ppm): 1.21(t, 9H, -Si-(O-CH2-CH 3 )3), 3.83(q, 6H, -Si-(O-CH 2 -CH3)3), 0.56(t, 2H, -CH 2 -Si-(O-CH2-CH3)3), 1.62(m, 2H, -S-CH2-CH 2 -CH2-Si-), 2.60(t, 2H, -S-CH 2 -CH2-CH2-Si-), 1.38(s, 6H, -C(CH 3 )2-S-), 1.51(m, 1H, cyclohexane CH), 1.38-1.63(m, 4H, cyclohexane CH 2 ), 1.59-1.84(m, 2H, cyclohexane CH 2 ), 1.81(m 1H, cyclohexane CH), 2.38(m 1H, cyclohexane CH), 0.88(s, 3H, 4-methylcyclohexane CH 3 ), 2.60(t, 2H, HS-CH2-CH2-CH2-CH2-CH 2 -S-), 1.64(m, 2H, HS-CH2-CH2-CH2-CH 2 -CH2-S-), 1.55(m, 2H, HS-CH2-CH2-CH 2 -CH2-CH2-S-), 1.50(m, 2H, HS-CH2-CH 2 -CH2-CH2-CH2-S-), 2.53(t, 2H, HS-CH 2 -CH2-CH2-CH2-CH2-S-), 1.3(m, 1H, HS-CH2-CH2-CH2-CH2-CH2-S-).
13C NMR (400MHz CDCl3, δ in ppm): 18.4(-Si-(O-CH2-CH3)3), 58.4(-Si-(O-CH2-CH3)3), 15.6(-CH2-Si-(O-CH2-CH3)3), 17.4(-S-CH2-CH2-CH2-Si-), 31.7(-S-CH2-CH2-CH2-Si-), 25.9(-C(CH3)2-S-), 44.8(-C(CH3)2-S-), 43.8(cyclohexane CH), 24.6(cyclohexane CH2), 30.2(cyclohexane CH2), 32.5(cyclohexane CH2), 37.6(cyclohexane CH), 57.0(cyclohexane CH), 17.4(4-methylcyclohexane CH3), 36.7(HS-CH2-CH2-CH2-CH2-CH2-S-), 30.2(HS-CH2-CH2-CH2-CH2-CH2-S-), 28.2(HS-CH2-CH2-CH2-CH2-CH2-S-), 33.5(HS-CH2-CH2-CH2-CH2-CH2-S-), 24.6(HS-CH2-CH2-CH2-CH2-CH2-S-).
[合成例2]
(3−メルカプトプロピル)トリエトキシシラン(東京化成工業(株)製)150g、リモネン(東京化成工業(株)製)85.7g、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(和光純薬工業(株)製)8.99gおよびトルエン300mlを、ナスフラスコ内で混合し、窒素ガスで30分間バブリングした後、70℃で6時間反応させた。その後、反応溶液を濃縮し、227gの無色の液体を得た(収率:97%)。得られた化合物150gに対し、チオグリコール酸(和光純薬工業(株)製)36.9g、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(和光純薬工業(株)製)5.72gおよびトルエン300mlをナスフラスコ内で混合し、窒素ガスで30分間バブリングした後、70℃で6時間反応させた。反応溶液を濃縮し、181.3gの淡黄色の液体を得た(収率:97%)。反応式は、以下の通りであり、下記化学式で表される2-((2-メチル-5-(2-((3-(トリエトキシシリル)プロピル)チオ)プロパン-2-イル)シクロヘキシル)チオ)酢酸:2-((2-methyl-5-(2-((3-(triethoxysilyl)propyl)thio)propan-2-yl)cyclohexyl)thio)acetic acid(有機シラン2)が得られた。
Figure 2014177579
以下のNMR結果から、生成物が上記化学式で表される有機シラン2であることを同定した。
1H NMR (400MHz CDCl3, δ in ppm): 1.21(t, 9H, -Si-(O-CH2-CH 3 )3), 3.83(q, 6H, -Si-(O-CH 2 -CH3)3), 0.56(t, 2H, -CH 2 -Si-(O-CH2-CH3)3), 1.62(m, 2H, -S-CH2-CH 2 -CH2-Si-), 2.60(t, 2H, -S-CH 2 -CH2-CH2-Si-), 1.38(s, 6H, -C(CH 3 )2-S-), 1.51(m, 1H, cyclohexane CH), 1.38-1.63(m, 4H, cyclohexane CH 2 ), 1.59-1.84(m, 2H, cyclohexane CH 2 ), 1.81(m 1H, cyclohexane CH), 2.38(m 1H, cyclohexane CH), 0.88(s, 3H, 4-methylcyclohexane CH 3 ), 3.38(t, 2H, HO-C=O-CH 2 -S-), 12.34(s, 1H, HO-C=O-CH2-S-).
13C NMR (400MHz CDCl3, δ in ppm): 18.4(-Si-(O-CH2-CH3)3), 58.4(-Si-(O-CH2-CH3)3), 15.6(-CH2-Si-(O-CH2-CH3)3), 17.4(-S-CH2-CH2-CH2-Si-), 31.7(-S-CH2-CH2-CH2-Si-), 25.9(-C(CH3)2-S-), 44.8(-C(CH3)2-S-), 43.8(cyclohexane CH), 24.6(cyclohexane CH2), 30.2(cyclohexane CH2), 32.2(cyclohexane CH2), 37.3(cyclohexane CH), 56.4(cyclohexane CH), 17.4(4-methylcyclohexane CH3), 42.6(HO-C=O-CH2-S-), 174.6(HO-C=O-CH2-S-).
[合成例3]
(3−メルカプトプロピル)トリエトキシシラン(東京化成工業(株)製)150g、リモネン(東京化成工業(株)製)85.7g、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(和光純薬工業(株)製)8.99gおよびトルエン300mlを、ナスフラスコ内で混合し、窒素ガスで30分間バブリングした後、70℃で6時間反応させた。その後、反応溶液を濃縮し、227gの無色の液体を得た(収率:97%)。得られた化合物150gに対し、2−アミノエタンチオール(東京化成工業(株)製)30.9g、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(和光純薬工業(株)製)5.72gおよびトルエン300mlをナスフラスコ内で混合し、窒素ガスで30分間バブリングした後、70℃で6時間反応させた。反応溶液を濃縮し、174gの淡黄色の液体を得た(収率:96%)。反応式は、以下の通りであり、下記化学式で表される2-((2-メチル-5-(2-((3-(トリエトキシシリル)プロピル)チオ)プロパン-2-イル)シクロヘキシル)チオ)エタン-1-アミン:2-((2-methyl-5-(2-((3-(triethoxysilyl)propyl)thio)propan-2-yl)cyclohexyl)thio)ethan-1-amine(有機シラン3)が得られた。
Figure 2014177579
以下のNMR結果から、生成物が上記化学式で表される有機シラン3であることを同定した。
1H NMR (400MHz CDCl3, δ in ppm): 1.21(t, 9H, -Si-(O-CH2-CH 3 )3), 3.83(q, 6H, -Si-(O-CH 2 -CH3)3), 0.56(t, 2H, -CH 2 -Si-(O-CH2-CH3)3), 1.62(m, 2H, -S-CH2-CH 2 -CH2-Si-), 2.60(t, 2H, -S-CH 2 -CH2-CH2-Si-), 1.33(s, 6H, -C(CH 3 )2-S-), 1.51(m, 1H, cyclohexane CH), 1.38-1.63(m, 4H, cyclohexane CH 2 ), 1.59-1.84(m, 2H, cyclohexane CH 2 ), 1.81(m, 1H, cyclohexane CH), 2.38(m, 1H, cyclohexane CH), 0.88(s, 3H, 4-methylcyclohexane CH 3 ), 2.70(t, 2H, H2N-CH2-CH 2 -S-), 3.02(s, 2H, H2N-CH 2 -CH2-S-), 1.50(m, 2H, H 2 N-CH2-CH2-S-).
13C NMR (400MHz CDCl3, δ in ppm): 18.4(-Si-(O-CH2-CH3)3), 58.4(-Si-(O-CH2-CH3)3), 15.6(-CH2-Si-(O-CH2-CH3)3), 17.4(-S-CH2-CH2-CH2-Si-), 31.7(-S-CH2-CH2-CH2-Si-), 25.9(-C(CH3)2-S-), 44.8(-C(CH3)2-S-), 43.8(cyclohexane CH), 24.6(cyclohexane CH2), 30.2(cyclohexane CH2), 32.5(cyclohexane CH2), 37.6(cyclohexane CH), 56.7(cyclohexane CH), 17.4(4-methylcyclohexane CH3), 32.8(H2N-CH2-CH2-S-), 38.0(H2N-CH2-CH2-S-).
[合成例4]
(3−メルカプトプロピル)トリエトキシシラン(東京化成工業(株)製)150g、リモネン(東京化成工業(株)製)85.7g、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(和光純薬工業(株)製)8.99gおよびトルエン300mlを、ナスフラスコ内で混合し、窒素ガスで30分間バブリングした後、70℃で6時間反応させた。その後、反応溶液を濃縮し、227gの無色の液体を得た(収率:97%)。得られた化合物150gに対し、チオ酢酸(東京化成工業(株)製)30.5g、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(和光純薬工業(株)製)5.72gおよびトルエン300mlをナスフラスコ内で混合し、窒素ガスで30分間バブリングした後、70℃で6時間反応させた。反応溶液を濃縮し、175gの淡黄色の液体を得た(収率:97%)。反応式は、以下の通りであり、下記化学式で表されるS-(2-メチル-5-(2-((3-(トリエトキシシリル)プロピル)チオ)プロパン-2-イル)シクロヘキシル)エタンチオアート:S-(2-methyl-5-(2-((3-(triethoxysilyl)propyl)thio)propan-2-yl)cyclohexyl) ethanethioate(有機シラン4)が得られた。
Figure 2014177579
以下のNMR結果から、生成物が上記化学式で表される有機シラン4であることを同定した。
1H NMR (400MHz CDCl3, δ in ppm): 1.21(t, 9H, -Si-(O-CH2-CH 3 )3), 3.83(q, 6H, -Si-(O-CH 2 -CH3)3), 0.56(t, 2H, -CH 2 -Si-(O-CH2-CH3)3), 1.62(m, 2H, -S-CH2-CH 2 -CH2-Si-), 2.60(t, 2H, -S-CH 2 -CH2-CH2-Si-), 1.33(s, 6H, -C(CH 3 )2-S-), 1.51(m, 1H, cyclohexane CH), 1.38-1.63(m, 4H, cyclohexane CH 2 ), 1.88-2.13(m, 2H, cyclohexane CH 2 ), 1.73(m 1H, cyclohexane CH), 2.65(m 1H, cyclohexane CH), 0.88(s, 3H, 4-methylcyclohexane CH 3 ), 2.30(t, 3H, H 3 C-C=O-S-).
13C NMR (400MHz CDCl3, δ in ppm): 18.4(-Si-(O-CH2-CH3)3), 58.4(-Si-(O-CH2-CH3)3), 15.6(-CH2-Si-(O-CH2-CH3)3), 17.4(-S-CH2-CH2-CH2-Si-), 31.7(-S-CH2-CH2-CH2-Si-), 25.9(-C(CH3)2-S-), 45.2(-C(CH3)2-S-), 44.0(cyclohexane CH), 25.0(cyclohexane CH2), 30.1(cyclohexane CH2), 30.4(cyclohexane CH2), 35.2(cyclohexane CH), 39.5(cyclohexane CH), 17.6(4-methylcyclohexane CH3), 194.9(H3C-C=O-S-), 30.8(H3 C-C=O-S-).
[合成例5]
(3−メルカプトプロピル)トリエトキシシラン(東京化成工業(株)製)150g、4−ビニル−1−シクロヘキセン(東京化成工業(株)製)68.1g、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(和光純薬工業(株)製)9.00gおよびトルエン300mlを、ナスフラスコ内で混合し、窒素ガスで30分間バブリングした後、70℃で6時間反応させた。その後、反応溶液を濃縮し、209gの無色の液体を得た(収率:96%)。得られた化合物150gに対し、チオ酢酸(東京化成工業(株)製)33.0g、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(和光純薬工業(株)製)6.19gおよびトルエン300mlをナスフラスコ内で混合し、窒素ガスで30分間バブリングした後、70℃で6時間反応させた。反応溶液を濃縮し、179gの淡黄色の液体を得た(収率:98%)。反応式は、以下の通りであり下記化学式で表されるS-(3-(2-((3-(トリエトキシシリル)プロピル)チオ)エチル)シクロヘキシル)エタンチオアート:S-(3-(2-((3-(triethoxysilyl)propyl)thio)ethyl)cyclohexyl) ethanethioate(有機シラン5-1)とS-(4-(2-((3-(トリエトキシシリル)プロピル)チオ)エチル)シクロヘキシル)エタンチオアート:S-(4-(2-((3-(triethoxysilyl)propyl)thio)ethyl)cyclohexyl) ethanethioate(有機シラン5-2)との混合物からなる有機シラン5が得られた。
Figure 2014177579
以下のNMR結果から、生成物が上記化学式で表される有機シラン5であることを同定した。
有機シラン5-1
1H NMR (400MHz CDCl3, δ in ppm): 1.21(t, 9H, -Si-(O-CH2-CH 3 )3), 3.83(q, 6H, -Si-(O-CH 2 -CH3)3), 0.56(t, 2H, -CH 2 -Si-(O-CH2-CH3)3), 1.62(m, 2H, -S-CH2-CH 2 -CH2-Si-), 2.42(m, 2H, -S-CH 2 -CH2-CH2-Si-), 2.60(m, 2H, -CH2-CH 2 -S-), 1.58(m, 2H, -CH 2 -CH2-S-), 1.50(m, 1H, cyclohexane CH), 1.38-1.63(m, 2H, cyclohexane CH 2 ), 1.43-1.53(m, 2H, cyclohexane CH 2 ), 1.88-2.13(m, 2H, cyclohexane CH 2 ), 1.94-2.19(m, 2H, cyclohexane CH 2 ), 2.75(q 1H, cyclohexane CH), 2.30(s, 3H, H 3 C-C=O-S-).
13C NMR (400MHz CDCl3, δ in ppm): 18.4(-Si-(O-CH2-CH3)3), 58.4(-Si-(O-CH2-CH3)3), 15.6(-CH2-Si-(O-CH2-CH3)3), 16.8(-S-CH2-CH2-CH2-Si-), 36.4(-S-CH2-CH2-CH2-Si-), 31.0(-CH2-CH2-S-), 32.0(-CH2-CH2-S-), 32.0(cyclohexane CH), 18.3(cyclohexane CH2), 31.4(cyclohexane CH2), 32.9(cyclohexane CH2), 38.0(cyclohexane CH2), 43.1(cyclohexane CH), 194.9(H3C-C=O-S-), 30.8(H3 C-C=O-S-).
有機シラン5-2
1H NMR (400MHz CDCl3, δ in ppm): 1.21(t, 9H, -Si-(O-CH2-CH 3 )3), 3.83(q, 6H, -Si-(O-CH 2 -CH3)3), 0.56(t, 2H, -CH 2 -Si-(O-CH2-CH3)3), 1.62(m, 2H, -S-CH2-CH 2 -CH2-Si-), 2.42(m, 2H, -S-CH 2 -CH2-CH2-Si-), 2.60(m, 2H, -CH2-CH 2 -S-), 1.58(m, 2H, -CH 2 -CH2-S-), 1.50(m, 1H, cyclohexane CH), 1.38-1.63(m, 4H, cyclohexane CH 2 ), 1.94-2.19(m, 4H, cyclohexane CH 2 ), 2.75(q 1H, cyclohexane CH), 2.30(s, 3H, H 3 C-C=O-S-).
13C NMR (400MHz CDCl3, δ in ppm): 18.4(-Si-(O-CH2-CH3)3), 58.4(-Si-(O-CH2-CH3)3), 15.6(-CH2-Si-(O-CH2-CH3)3), 16.8(-S-CH2-CH2-CH2-Si-), 36.4(-S-CH2-CH2-CH2-Si-), 31.0(-CH2-CH2-S-), 32.0(-CH2-CH2-S-), 35.1(cyclohexane CH), 30.0(cyclohexane CH2), 29.8(cyclohexane CH2), 45.6(cyclohexane CH), 194.9(H3C-C=O-S-), 30.8(H3 C-C=O-S-).
<ゴム組成物の評価>
バンバリーミキサーを使用し、下記表1に示す配合(質量部)に従って、まず、第一混合段階で、ジエン系ゴム成分に対し硫黄及び加硫促進剤を除く他の配合剤を添加し混練し(排出温度=160℃)、次いで、得られた混練物に、最終混合段階で、硫黄と加硫促進剤を添加し混練して(排出温度=90℃)、ゴム組成物を調製した。表1中の各成分の詳細は、以下の通りである。
・SBR:ランクセス株式会社製「VSL5025−0HM」
・変性SSBR:アミノ基及びアルコキシ基末端変性溶液重合スチレンブタジエンゴム、JSR株式会社製「HPR350」
・BR:宇部興産株式会社製「BR150B」
・シランカップリング剤A:ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、エボニック・デグサ社製「Si69」
・有機シラン1:合成例1で合成したもの
・有機シラン2:合成例2で合成したもの
・有機シラン3:合成例3で合成したもの
・有機シラン4:合成例4で合成したもの
・有機シラン5:合成例5で合成したもの
・シリカ:東ソー・シリカ株式会社製「ニップシールAQ」
・カーボンブラック:三菱化学株式会社製「ダイアブラックN341」
・オイル:昭和シェル石油株式会社製「エキストラクト4号S」
・亜鉛華:三井金属鉱業株式会社製「亜鉛華1号」
・老化防止剤:住友化学株式会社製「アンチゲン6C」
・ステアリン酸:花王株式会社製「ルナックS−20」
・ワックス:日本精鑞株式会社製「OZOACE0355」
・硫黄:鶴見化学工業株式会社製「5%油入微粉末硫黄」
・加硫促進剤:住友化学株式会社製「ソクシノールCZ」
得られた各ゴム組成物について、耐スコーチ性能を評価するとともに、160℃×20分で加硫して所定形状の試験片を作製して、低燃費性能とウェットグリップ性能を評価した。各評価方法は以下の通りである。
・耐スコーチ性能:JIS K6300に準拠して東洋精機(株)製ロータレスムーニー測定機を用い、未加硫ゴム組成物を125℃で1分間予熱後、最低粘度Vmより5ムーニー単位上昇するのに要した時間t5を測定し、比較例3の値を100とした指数で示した。指数が大きいほど、スコーチタイムが長く、耐スコーチ性能に優れることを意味する。
・低燃費性能(発熱特性):東洋精機株式会社製の粘弾性試験機を用いて、初期歪み10%、動的歪み1%、周波数10Hz、温度60℃の条件下で損失係数tanδを測定し、比較例3の値を100とした指数で示した。60℃でのtanδは、タイヤ用ゴム組成物において、低燃費性能の指標として一般に用いられているものであり、上記指数が小さいほどtanδが小さく、従って発熱しにくく、タイヤとしての低燃費性能に優れることを示す。
・ウェットグリップ性能(低温特性):測定温度を0℃に変え、その他は上記低燃費性能と同様にして、tanδを測定し、比較例3の値を100とした指数で示した。0℃でのtanδは、タイヤ用ゴム組成物において、ウェットグリップ性能の指標として一般に用いられているものであり、上記指数が大きいほどtanδが大きく、ウェットグリップ性能に優れることを示す。
Figure 2014177579
結果は、表1に示す通りである。実施例1〜7に示すように、シランカップリング剤として合成例1〜5に係る有機シラン1〜5を配合した場合、ポリスルフィドシランを配合した比較例2〜4に対して、同配合量で比較して、低燃費性能とウェットグリップ性能がバランス良く改善されており、また耐スコーチ性能も良好であった。また、実施例11に示すように、変性SSBRとともにその官能基と相互作用のある官能基を持つ有機シラン2を用いた場合、低燃費性能とウェットグリップ性能の更なる改善効果がみられた。

Claims (5)

  1. ジエン系ゴム100質量部、シリカ20〜150質量部、及び、下記一般式(1)及び/又は(2)で表される有機シランをシリカ質量に対して2〜20質量%配合してなるゴム組成物。
    Figure 2014177579
    (式中、X、X及びXはそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。A及びAは、いずれか一方が−C2x−SiRであり、他方が−C−Z又は−C(=O)−Rである。R、R及びRはそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はアルコキシ基であり、少なくとも1つはアルコキシ基である。xは2〜4の整数である。mは1〜22の整数であり、nは2〜44の整数である。Zはメルカプト基、カルボキシル基、水酸基又はアミノ基である。Rは炭素数1〜18の脂肪族又は芳香族炭化水素基である。−S−Aはシクロヘキシル基の3位又は4位の炭素原子に結合しており、3位に結合したものと4位に結合したものの混合物であってもよい。)
  2. 前記一般式(1)及び(2)において、Xが炭素数1〜3のアルキル基であり、−S−Aがシクロヘキシル基の3位の炭素原子に結合したことを特徴とする請求項1記載のゴム組成物。
  3. 前記一般式(1)及び(2)において、Xが水素原子であり、−S−Aがシクロヘキシル基の3位又は4位の炭素原子に結合しており、3位に結合したものと4位に結合したものの混合物であることを特徴とする請求項1記載のゴム組成物。
  4. 前記一般式(1)及び(2)において、Zがカルボキシル基、水酸基又はアミノ基であり、前記ジエン系ゴムが、アルコキシ基、カルボニル基、水酸基、アミノ基及びエポキシ基からなる群から選択された少なくとも1種の官能基が分子末端又は分子鎖中に導入された変性ジエン系ゴムを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のゴム組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のゴム組成物を用いてなる空気入りタイヤ。
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