JP2014177526A - インクジェット捺染用ブラックインク、および捺染方法 - Google Patents

インクジェット捺染用ブラックインク、および捺染方法 Download PDF

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Abstract

【課題】耐光性に優れ白場汚染の発生が抑制されたインクジェット捺染用ブラックインクを提供する。
【解決手段】本発明に係るインクジェット捺染用ブラックインクは、分散染料(A)と、分散染料(B)と、分散染料(C)と、水と、有機溶剤と、を含み、前記分散染料(A)が、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー165の少なくとも一方であり、前記分散染料(B)が、C.I.ディスパースレッド92及びC.I.ディスパースレッド154の少なくとも一方であり、前記分散染料(C)が、C.I.ディスパースイエロー163であることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェット捺染用ブラックインク、およびこれを用いた捺染方法に関する。
インクジェット記録方法は、微細なノズルヘッドからインクの小滴を吐出して飛翔させ、紙などの記録媒体に付着させて記録を行う記録方法である。この方法は、比較的安価な装置で高解像度かつ高品位な画像を、高速で記録可能であるという特徴を有する。
近年、インクジェット記録技術を用いて、記録媒体である布帛を捺染する方法が提案されている。布帛を捺染する場合、布帛の種類によって色材を選択する必要があり、ポリエステル繊維のような布帛には分散染料を含むインクが用いられ、耐光性や発色性に優れるインクジェット捺染用インクが提案されている(特許文献1、特許文献2)。
特開2010−65177号公報 特開2000−239980号公報
しかしながら、特許文献1に記載のブラックインクでは、捺染物を還元洗浄する際に白場汚染が発生する場合があった。白場汚染(poor reservation of white area)とは、捺染物の洗浄工程において、布帛から洗浄液へ流れ出した染料が、捺染模様以外の領域に再吸着することで不本意な染色が起こる現象であり、白場不良とも呼ばれるものである。
また、特許文献2に記載のブラックインクでは、十分な耐光性を得ることができない場合があった。
したがって、白場汚染が抑制されるとともに、耐光性に優れるインクジェット捺染用ブラックインクについては、未だ希求されているといえる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例または形態として実現することが可能である。
[適用例1] 本適用例に係るインクジェット捺染用ブラックインクは、分散染料(A)と、分散染料(B)と、分散染料(C)と、水と、有機溶剤と、を含み、前記分散染料(A)が、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー165の少なくとも一方であり、前記分散染料(B)が、C.I.ディスパースレッド92およびC.I.ディスパースレッド154の少なくとも一方であり、前記分散染料(C)が、C.I.ディスパースイエロー163であることを特徴とする。
本適用例によれば、インクジェット捺染用ブラックインクに含有される分散染料(A)、分散染料(B)および分散染料(C)は、耐光性に優れるとともに、還元剤によって容易に分解される。これにより、還元洗浄時の白場汚染を抑制することができるとともに、耐光性に優れるブラックインクを得ることができる。
[適用例2] 上記適用例に係るインクジェット捺染用ブラックインクにおいて、前記分散染料(B)の含有量に対する前記C.I.ディスパースレッド92の含有比が、質量基準で0.6以上であることを特徴とする。
本適用例によれば、インクジェット捺染用ブラックインクには、分散染料(B)の含有量に対し、質量基準で0.6以上のC.I.ディスパースレッド92が含まれる。アントラキノン骨格のC.I.ディスパースレッド92は、アゾ骨格のC.I.ディスパースレッド154よりも耐光性が優れる。これによって、インクジェット捺染用ブラックインクの耐光性がさらに向上する。
[適用例3] 上記適用例に係るインクジェット捺染用ブラックインクにおいて、前記分散染料(A)の含有量に対する前記C.I.ディスパースブルー60の含有比が、質量基準で0.6以上であることを特徴とする。
本適用例によれば、インクジェット捺染用ブラックインクには、分散染料(A)の含有量に対し、質量基準で0.6以上のC.I.ディスパースブルー60が含まれる。アントラキノン骨格のC.I.ディスパースブルー60は、アゾ骨格であるC.I.ディスパースブルー165よりも耐光性が優れるため、インクジェット捺染用ブラックインクの耐光性がさらに向上する。
[適用例4] 上記適用例に係るインクジェット捺染用ブラックインクにおいて、前記分散染料(C)の含有量に対する前記分散染料(A)の含有比が、質量基準で0.5〜3.0であり、かつ、前記分散染料(C)の含有量に対する前記分散染料(B)の含有比が、質量基準で1.0〜3.0であることを特徴とする。
本適用例によれば、色味が少ない(彩度が小さい)黒色を有するインクジェット捺染用ブラックインクを得ることができる。
[適用例5] 上記適用例に係るインクジェット捺染用ブラックインクにおいて、前記分散染料(B)の含有量に対する前記分散染料(A)の含有比が、質量基準で0.3〜1.5であることを特徴とする。
本適用例によれば、色味が少ない(彩度が小さい)黒色を有するインクジェット捺染用ブラックインクを得ることができる。
[適用例6] 上記適用例に係るインクジェット捺染用ブラックインクにおいて、前記分散染料(A)、前記分散染料(B)、および前記分散染料(C)の総含有量が、1.5〜7.0質量%であることを特徴とする。
本適用例によれば、還元洗浄時の白場汚染が抑制され、耐光性に優れるブラックインクとしてのインクジェット捺染用ブラックインクを得ることができる。
[適用例7] 本適用例に係る捺染方法は、上記適用例に係るインクジェット捺染用ブラックインクを布帛に付与することにより捺染物を得ることを特徴とする。
本適用例の捺染方法によれば、布帛は、還元洗浄時の白場汚染が抑制され、耐光性に優れるブラックインクにより捺染されるため、不本意な染色がされていない、より耐光性に優れた捺染物を得ることができる。
[適用例8] 上記適用例に係る捺染方法において、インクジェット記録装置を用いて、上記適用例に係るインクジェット捺染用ブラックインクを吐出して前記布帛に付与するインク付与工程を備えることを特徴とする。
本適用例の捺染方法によれば、還元洗浄時の白場汚染が抑制され、耐光性に優れるブラックインクとしてのインクジェット捺染用ブラックインクを、インクジェット記録装置を用いて布帛に付与するインク付与工程を備えるため、不本意な染色がされていない、より耐光性に優れた捺染物を得ることができる。
[適用例9] 上記適用例に係る捺染方法において、前記インク付与工程に先立って前記布帛に前処理剤を付与する前処理剤付与工程と、前記インク付与工程の後に前記布帛を加熱する熱処理工程と、前記熱処理工程の後に前記布帛を洗浄する洗浄工程とを備えることを特徴とする。
本適用例の捺染方法によれば、布帛に前処理剤を付与した後に上述したインク付与工程によりインク付与を行い、その後に、加熱処理を行う。このような捺染方法によって分散染料が繊維に良好に染着するため、本発明のインクジェット捺染用ブラックインクによる効果をより容易に得ることができる。
次に、本発明の実施の形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな形態で実施することができる。
1.インクジェット捺染用ブラックインク
本実施形態におけるインクジェット捺染用ブラックインク(以下、単に「インク」または「ブラックインク」と称することもある)は、分散染料と、分散剤と、溶媒としての水と、水溶性有機溶剤とを含む。以下、本実施の形態に係るインクジェット捺染用ブラックインクに含まれる、分散染料、分散剤、水、水溶性有機溶剤、その他の添加剤の順に説明する。
1−1.分散染料
本発明のインクに含まれる分散染料は、分散染料(A)、分散染料(B)、および分散染料(C)を含む。
分散染料(A)は、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー165の少なくとも一方であり、その中でも好ましくはC.I.ディスパースブルー60である。より詳細には、分散染料(A)の含有量に対するC.I.ディスパースブルー60の含有比が、質量基準で0.6以上であると耐光性に優れるため好ましい。
分散染料(B)は、C.I.ディスパースレッド92およびC.I.ディスパースレッド154の少なくとも一方であり、その中でも好ましくはC.I.ディスパースレッド92である。より詳細には、分散染料(B)の含有量に対するC.I.ディスパースレッド92の含有比が、質量基準で0.6以上であると耐光性に優れるため好ましい。
本発明の分散染料(C)は、C.I.ディスパースイエロー163である。
分散染料(A)、(B)および(C)を含むインクとすることにより、白場汚染が抑制されるとともに、耐光性に優れた捺染物を得ることができる。
本発明のインク中の分散染料の含有量は特に限定されないが、0.01〜10質量%、好ましくは0.5〜8質量%、より好ましくは1.5〜7.0質量%の範囲とするのがよい。上記範囲であれば、十分な発色濃度の捺染物を得ることができる。
また、分散染料(A)、(B)および(C)の各含有量は、ブラックインクとしての色相が得られる限りにおいて特に限定されるものではない。例えば、色味が少ない(CIE−LAB色空間において定義される彩度C*が小さい)ブラックを得たい場合には、各分散染料の含有量を適宜設定すればよく、ユーザーの要求等に応じて、前記の色相の中であれば青味がかったブラック、赤味がかったブラック、黄味がかったブラックとしてもよい。
より無彩色の色相を有するブラックとしたい場合(例えば、彩度C*が15以下)、分散染料(C)の含有量に対する分散染料(A)の含有比を質量基準で0.5〜3.0とし、かつ、分散染料(C)の含有量に対する分散染料(B)の含有比を質量基準で1.0〜3.0とするのが好ましい。
また、前記条件に加えて、分散染料(B)に対する分散染料(A)の含有比を質量基準で0.3〜1.5とすることで、より色味が少ない(C*が小さい)ブラックインクとすることができる。
1−2.分散剤
前記分散染料を分散させるための分散剤は、特に限定されず、例えば、ノニオン性やアニオン性の分散剤を挙げることができる。アニオン性の分散剤としては、高級脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、芳香族スルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、芳香族スルホン酸塩またはリグニンスルホン酸塩のホルマリン縮合物等が挙げられる。芳香族スルホン酸塩としては、アルキルフェニルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルフェニルエーテルスルホン酸塩等が挙げられる。芳香族スルホン酸塩のホルマリン縮合物としては、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物、特殊芳香族スルホン酸塩のホルマリン縮合物(ブチルナフタレン等のアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムとナフタレンスルホン酸ナトリウムとのホルマリン縮合物、クレゾールスルホン酸ナトリウムと2ナフトール−6−スルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、クレゾールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、クレオソート油スルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物等が挙げられる。また、これらの分散剤は、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
さらに上記のノニオン性やアニオン性の分散剤の他に、いわゆる高分子分散剤を用いることができ、例えば、スチレンおよびその誘導体、ビニルナフタレンおよびその誘導体、α、β−不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル等、アクリル酸およびその誘導体、マレイン酸およびその誘導体、イタコン酸およびその誘導体、フマール酸およびその誘導体、酢酸ビニル、ビニルアルコール、ビニルピロリドン、アクリルアミド、およびその誘導体等から選ばれる少なくとも2つ以上の単量体(このうち少なくとも1つは親水性単量体)からなるブロック共重合体、ランダム共重合体およびグラフト共重合体、並びにこれらの塩等を挙げることができる。これらの樹脂は、塩基を溶解させた水溶液に可溶なアルカリ可溶型樹脂であることが好ましい。
本発明のインクに含まれる分散剤の含有量は、特に限定されないが、分散染料の含有量に対して5〜200質量%であることが好ましく、10〜100質量%であることがより好ましい。
分散化の方法は、特に限定されず、ボールミル、サンドミル、高圧ホモジナイザーなどの方法で分散することができる。本発明においては、インクジェット捺染用ブラックインク中に含有される分散染料の平均粒径の範囲は、分散安定性やインク供給系およびインク吐出部分等の目詰まり防止等の観点から好ましくは0.05μm以上1.0μm以下、より好ましくは0.07μm以上0.5μm以下である。
1−3.水
本発明のインクは、分散染料の分散媒体としての水を含む。インク中における水の含有量は、特に限定されないが、40質量%以上90質量%以下であるのが好ましく、55質量%以上70質量%以下であるのがより好ましい。
1−4.水溶性有機溶剤
本発明のインクは、25℃の水100gに対する溶解度が1g/100g以上の水溶性有機溶剤を含む。水溶性有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトンまたはケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキシレングリコールのグリコール類;エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、のグリコールの低級アルキルエーテル類;ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどの水酸基を持つアミン類;グリセリン、2−ピロリドン、N−メチルピロリドン、などがある。この中で好ましいものとして、グリセリン、ジエチレングリコール、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、またはトリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、は好適に用いることができる。さらにこの中でも、エチレングリコールが好ましい。また、これらの水溶性有機溶剤は、1種類または2種類以上を組み合わせて用いることができる。
インク中における水溶性有機溶剤の含有量は、例えば、ノズルの目詰まり防止や滲み防止の観点から5〜50質量%とすることが好ましい。
1−5.その他の添加剤
また、本発明の好ましい態様によれば、本発明のインクは、その諸特性を改善するためにその他の添加剤として、表面張力調整剤、防腐剤、防かび剤、pH調整剤、染料溶解助剤、酸化防止剤、消泡剤、また、導電率調整剤、濃染剤、均染剤、浸透剤などを含むことができる。
本発明のインクは、表面張力調整剤を含んでも良く、例えば、アニオン系界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤等が挙げられる。
アニオン系界面活性剤としては、例えば、アルキルスルホカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、N−アシルアミノ酸塩、アルキル硫酸塩ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ヒマシ油硫酸エステル塩、ラウリルアルコール硫酸エステル塩、アルキルフェノール型燐酸エステル、アルキル型燐酸エステル、ジエチルスルホ琥珀酸塩、ジエチルヘキルシルスルホ琥珀酸塩、ジオクチルスルホ琥珀酸塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ポリオクチルポリアミノエチルグリシン、その他イミダゾリン誘導体等が挙げられる。
カチオン系界面活性剤としては、例えば、2−ビニルピリジン誘導体、ポリ4−ビニルピリジン誘導体等が挙げられる。
ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等のエーテル系界面活性剤;ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンジステアリン酸エステル、ソルビタンラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンステアレート等のエステル系界面活性剤;2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール等のアセチレングリコール(アルコール)系界面活性剤等が挙げられる。
防腐剤、防かび剤の好ましい具体例としては、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ジベンジソチアゾリン−3−オン(ゼネカ社のプロキセルCRL、プロキセルBDN、プロキセルGXL、プロキセルXL.2、プロキセルTN、プロキセルLV)、4−クロロ−3−メチルフェノール(バイエル社のプリベントールCMK等)などが挙げられる。
また、pH調整剤、染料溶解助剤、酸化防止剤、消泡剤の例としては、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、プロパノールアミン、モルホリンなどのアミン類およびそれらの変成物、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムなどの無機塩類、水酸化アンモニウム、4級アンモニウム水酸化物(テトラメチルアンモニウムなど)、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウムなどの炭酸塩類その他燐酸塩など、あるいはN−メチル−2−ピロリドン、尿素、チオ尿素、テトラメチル尿素などの尿素類、シリコーンエマルジョン、シリコーンコンパウンドなどが挙げられる。
さらに、濃染剤、均染剤、浸透剤の例としては、水性ウレタン樹脂、脂肪酸アルコール、ポリエチレングリコール、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、一価および二価の無機塩(塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化リチウム、塩化マグネシウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸リチウム、硫酸マグネシウム)などが挙げられる。
2.インクジェット捺染方法
2−1.布帛
本発明の捺染方法において使用する布帛を構成する素材としては、分散染料で染色可能な繊維を含有するものであれば、特に制限はないが、中でも、ポリエステル、アセテート、トリアセテート、ポリアミド等の繊維を含有するものが挙げられ、ポリウレタン繊維等との混紡繊維であってもよい。その中でも、染色が容易であるため、少なくともポリエステル繊維が含有されている布帛が好ましい。
布帛としては、上記に挙げた繊維を、織物、編物、不織布等いずれの形態にしたものでもよい。また、本発明で使用し得る布帛としては、分散染料で染色可能な繊維が100%である布帛のほか、レーヨン、綿、ポリウレタン、アクリル、ナイロン、羊毛および絹等との混紡織布または混紡不織布等も捺染用布帛として使用することができる。また、上記の様な布帛を構成する糸の太さとしては、10〜100dの範囲が好ましい。
2−2.インク付与工程
本発明の捺染方法は、インクジェット記録方式により吐出されたインク滴を布帛に付着させるインク付与工程を備える。インクジェット記録方式としては、いずれの方式でもよく、荷電偏向方式、コンティニュアス方式、オンデンマンド方式(ピエゾ式、バブルジェット(登録商標)式)などが挙げられる。本発明の捺染方法としては、ピエゾ式のインクジェット記録装置を用いるが特に好ましい。
2−3.その他の工程
本発明の捺染方法は、上記した分散染料で染色することが可能な繊維が含有されている布帛の前処理を行い(前処理剤付与工程)、次いで先に述べた構成のインクを用いてインクジェット記録方式で画像を形成し(インク付与工程)、インクが付与された布帛を熱処理し(熱処理工程)、さらに熱処理された布帛を洗浄すること(洗浄工程)が好ましく、本発明のブラックインクの効果を容易に得ることができる。以下、前処理剤付与工程、熱処理工程および洗浄工程について説明する。
2−3−1.前処理剤付与工程
本発明のインクジェット捺染方法において、インク付与工程に先立って布帛に前処理剤を付与する前処理剤付与工程を備えていても良い。例えば、にじみ防止や布帛へのインクの浸透促進を目的として、水溶性高分子類(糊剤)、カチオン性物質、撥水剤等を含む前処理剤を布帛に付与することができる。また、インクが付着する面と反対面に浸透させることを目的として、表面張力調整剤、水溶性有機溶剤等を含む前処理剤を布帛に付与することができる。
カチオン性物質としては、水溶性金属塩、ポリカチオン化合物等が挙げられる。水溶性金属塩としては、KCl、CaCl2などのアルカリ金属またはアルカリ土類金属の無機塩、有機酸塩などを用いることができる。ポリカチオン化合物としては、各種の4級アンモニウム塩のポリマーまたはオリゴマー、ポリアミン塩などを用いることができる。
水溶性高分子のひとつである天然水溶性高分子としては、トウモロコシ、小麦等のデンプン類、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチセルロースなどのセルロース誘導体、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、タマリンドガム、ローカストビーンガム、アラビアゴムなどの多糖類、ゼラチン、カゼイン、ケラチン等の蛋白質物質、合成水溶性高分子としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリル酸系ポリマーなどを用いることができる。
表面張力調整剤としては、上記の本発明のインクに用いることができる表面張力調整剤と同様である。また、撥水剤としては、例えば、シリコン、フッ素系およびワックス系のものが挙げられる。
本発明の捺染方法においては、前記の前処理剤をインク、素材、布帛構造に対応して適宜選択し、布帛中に0.2〜50質量%含有するようにパッド法、コーティング法、スプレー法などで付与せしめるのが好ましい。
2−3−2.熱処理工程
本発明のインクジェット捺染方法において、インクが付与された布帛を熱処理する熱処理工程を備えていても良い。熱処理工程を行うことにより、分散染料が繊維に良好に染着するため、本発明のブラックインクによる効果を得ることが容易となる。熱処理工程は従来公知の方法を用いることが可能であり、例えば、HT法(高温スチーミング法)、HP法(高圧スチーミング法)、サーモゾル法等が挙げられる。
2−3−3.洗浄工程
本発明のインクジェット捺染方法において、インクが付与された布帛を洗浄する洗浄工程を備えていても良い。洗浄工程は、前記熱処理工程の後に行うのが好ましく、繊維に染着していない分散染料を効果的に除去することができる。洗浄方法としては、特に限定されないが、白場汚染を抑制する観点から還元洗浄を用いることが好ましい。還元洗浄は、例えば、40℃以上100℃以下の熱アルカリ中で、ハイドロサルファイトナトリウムを作用させることにより行うものであることが好ましい。
以下、本発明の実施形態を例によってさらに具体的に説明するが、本実施形態はこれらの例のみに限定されるものではない。表1〜3に示す組成で、下記の各成分を混合攪拌し、孔径5.0μmのメンブレンフィルターでろ過を行ってインクジェット捺染用ブラックインクを調製した。表中の数値は質量%を表す。
(材料)
・DB60(C.I.ディスパースブルー60)
・DB165(C.I.ディスパースブルー165)
・DR74(C.I.ディスパースレッド74)
・DR92(C.I.ディスパースレッド92)
・DR154(C.I.ディスパースレッド154)
・DR191(C.I.ディスパースレッド191)
・DY114(C.I.ディスパースイエロー114)
・DY163(C.I.ディスパースイエロー163)
・DO80(C.I.ディスパースオレンジ80)
・分散剤(Joncryl63、BASF社製、水性アクリル樹脂、樹脂固形分30%)
・TEG(トリエチレングリコール)
・MTG(トリエチレングリコールモノメチルエーテル)
・グリセリン
・TEA(トリエタノールアミン)
・ペレックスSSH(花王社製)
Figure 2014177526
Figure 2014177526
Figure 2014177526
(記録工程):インク付与工程
インクジェットプリンターPX−G930(セイコーエプソン社製)を用いて、ブラックインクを布帛に記録した。画像解像度は1440×720dpiとした。
(定着工程):熱処理工程
前記記録工程を経て得られた捺染物を、HTスチーマー(HT3−550型、辻井染機工業社製)を用いて下記の条件でスチーミング処理を施し、染料を布帛に定着させた。
・スチーム温度:170℃
・湿度:100%R.H.
・処理時間:8分間
(洗浄工程)
前記定着工程を経て得られた捺染物を水洗し、次いで染色試験機Turby type T(マチス社製)を用いて下記の条件で還元洗浄を行った。その後、アイロンで乾燥させて捺染物を得た。
・温度条件:昇温速度2℃/minにて25℃から85℃に昇温し、85℃で10分間保持した後、降温速度3℃/minにて85℃から25℃に降温。
・撹拌:回転速度800rpm(回転:55s、左回転55sのサイクル)
・洗浄液:水150g、ラッコールSTA0.3g(ソーピング剤、明成化学工業社製)、ハイドロサルファイト0.15g(和光純薬社製)、10規定の水酸化ナトリウム0.3g
(白場汚染評価)
A4サイズのポリエステルエラストマーBilight Woven(Boselli社製)に画像解像度1440dpi×720dpi、1ドット当たりのインク滴を22ng、Duty100%の条件で19cm×25cmのベタパターンを記録し、定着工程を経て捺染物を得た。捺染物の無地の部分について、測色機Spectrolino(グレタグマクベス社製)を用いて洗浄工程前後で測色し、Lab表示系における色差ΔEを下記式(1)に基づき算出した。
Figure 2014177526
式(1)において、L1*、a1*およびb1*は試験前の捺染物の値であり、L2*、a2*およびb2*は試験後の捺染物の値である。
得られたΔEについて、下記評価基準により白場汚染の評価結果を行った。結果を表4〜6に示す。1および2が使用上問題ないレベルである。
1:ΔEが0以上5未満
2:ΔEが5以上10未満
3:ΔEが10以上20未満
4:ΔEが20以上
なお、前記した「Duty」とは、下記式(2)で算出される値である。
式(2):Duty(%)=実記録ドット数/(縦解像度×横解像度)×100
式(2)において、「実記録ドット数」は単位面積当たりで実際に記録されたドット数であり、「縦解像度」および「横解像度」はそれぞれ単位面積当たりの画像解像度である。100%Dutyとは、画素に対する単色の最大インク質量を意味する。したがって、例えば、横1,440dpi、縦720dpiの場合、1平方インチを横1,440分割、縦720分割した計1,036,800分割のうち、何%にインクドットを配置したかを示す。
(耐光性評価)
ポリエステルエラストマーBrisbane(Carvico社製)に画像解像度1440dpi×720dpi、1ドット当たりのインク滴を22ngとしてグラデーションパターンを記録し、定着工程、洗浄工程を経て捺染物を得た。前記グラデーションパターンは、Dutyを5%ずつ増やしながら、Duty5%のパターンからDuty100%のパターンまでの計20パターンで構成されており、各パターン間のDuty差は5%である。次いで、Xenon Weather Meter XL−75s(スガ試験機製)を用いて、捺染物の耐光性を評価した。試験条件は下記の通りである。
・放射温度:34W/m2
・槽内温度:25℃
・BPT温度:38.4℃
・湿度:55%R.H.
・暴露エネルギー:28MJ/m2
耐光性評価前後の捺染物について、測色機Spectrolino(グレタグマクベス社製)を用いて測色し、Lab表示系における色差ΔEとOD保持率を算出した。
なお、前記ΔEおよび前記OD保持率は、それぞれ上記式(1)および下記式(3)で表されるものである。
式(3):(OD保持率)=100×(試験後の捺染物のOD値)/(試験前の捺染物のOD値)
得られたΔEについて、下記基準により評価を行った。結果を表4〜6に示す。
1:Dk=1.0部のΔEが0以上3未満
2:Dk=1.0部のΔEが3以上4未満
3:Dk=1.0部のΔEが4以上5未満
4:Dk=1.0部のΔEが5以上
得られたOD保持率について、下記基準により評価を行った。結果を表4〜6に示す。
1:Dk=1.0部のOD保持率が95%以上
2:Dk=1.0部のOD保持率が90%以上95%未満
3:Dk=1.0部のOD保持率が85%以上90%未満
4:Dk=1.0部のOD保持率が85%未満
それぞれ、1および2が屋外用途に使用できるレベルである。
(色相評価)
ポリエステル布帛Raso Tivano(Boselli社製)に、画像解像度1440dpi×720dpiの、1ドット当たりのインク滴を22ng、Duty100%の条件でベタパターンを記録し、定着工程、洗浄工程を経て捺染物を得た。次いで、測色機Spectrolino(グレタグマクベス社製)を用いて測色し、Lab表示系におけるC*を下記式(4)に基づき算出した。
Figure 2014177526
得られたC*について、下記基準により色相評価を行った。1〜4がブラックインクとして使用できる。結果を表4〜6に示す。
1:C*が2未満
2:C*が2以上5未満
3:C*が5以上10未満
4:C*が10以上15未満
5:C*が15以上
Figure 2014177526
Figure 2014177526
Figure 2014177526
表1〜6から明らかなように、本発明に係るインクジェット捺染用ブラックインクによれば、白場汚染が抑制されるとともに、耐光性に優れることが判明した。
また、本発明に係るインクジェット捺染用ブラックインクに含まれる分散染料(A)、(B)および(C)を所定の構成とすることにより、色味が抑えられた(C*が小さい)黒色を得ることができることが判明した。
一方、表1〜6から明らかなように、比較例に係るインクジェット捺染用ブラックインクによれば、十分な耐光性が得られなかったり、白場汚染が発生しやすくなったりすることが判明した。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。

Claims (9)

  1. 分散染料(A)と、分散染料(B)と、分散染料(C)と、水と、有機溶剤と、を含み、
    前記分散染料(A)が、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー165の少なくとも一方であり、
    前記分散染料(B)が、C.I.ディスパースレッド92およびC.I.ディスパースレッド154の少なくとも一方であり、
    前記分散染料(C)が、C.I.ディスパースイエロー163であることを特徴とするインクジェット捺染用ブラックインク。
  2. 前記分散染料(B)の含有量に対する前記C.I.ディスパースレッド92の含有比が、質量基準で0.6以上であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット捺染用ブラックインク。
  3. 前記分散染料(A)の含有量に対する前記C.I.ディスパースブルー60の含有比が、質量基準で0.6以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット捺染用ブラックインク。
  4. 前記分散染料(C)の含有量に対する前記分散染料(A)の含有比が、質量基準で0.5〜3.0であり、かつ、
    前記分散染料(C)の含有量に対する前記分散染料(B)の含有比が、質量基準で1.0〜3.0であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のインクジェット捺染用ブラックインク。
  5. 前記分散染料(B)の含有量に対する前記分散染料(A)の含有比が、質量基準で0.3〜1.5であることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット捺染用ブラックインク。
  6. 前記分散染料(A)、前記分散染料(B)、および前記分散染料(C)の総含有量が、1.5〜7.0質量%であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のインクジェット捺染用ブラックインク。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のインクジェット捺染用ブラックインクを布帛に付与することにより捺染物を得ることを特徴とする捺染方法。
  8. インクジェット記録装置を用いて、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のインクジェット捺染用ブラックインクを吐出して前記布帛に付与するインク付与工程を備えることを特徴とする請求項7に記載の捺染方法。
  9. 前記インク付与工程に先立って前記布帛に前処理剤を付与する前処理剤付与工程と、前記インク付与工程の後に前記布帛を加熱する熱処理工程と、前記熱処理工程の後に前記布帛を洗浄する洗浄工程とを備えることを特徴とする請求項8に記載の捺染方法。
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