JP2014177117A - 繊維強化熱可塑性樹脂成形体およびその製造方法 - Google Patents

繊維強化熱可塑性樹脂成形体およびその製造方法 Download PDF

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勝 舘山
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政之 越
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Abstract

【課題】比較的小面積で小型の部材同士を高い接合強度を持って接合一体化することで、比較的大面積で大型の成形体を小型の成形装置で効率よく成形でき、目標とするサイズの成形体を安価に安定して製造できるようにした繊維強化熱可塑性樹脂成形体およびその製造方法を提供する。
【解決手段】少なくとも投影面積が0.25m以上の第1の部材と第2の部材が、それらの一部が溶融を介して互いに接合されることにより一体化された成形体であって、第1の部材と第2の部材はランダムに配向した不連続繊維からなる強化繊維で強化された熱可塑性樹脂からなり、第1の部材と第2の部材の接合部が断面において傾斜構造を有することを特徴とする繊維強化熱可塑性樹脂成形体、およびその製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、繊維強化熱可塑性樹脂成形体およびその製造方法に関し、とくに、比較的小面積で小型の部材同士を高い接合強度を持って接合一体化することで、比較的大面積で大型の成形体を効率よく安価に製造できるようにした繊維強化熱可塑性樹脂成形体およびその製造方法に関する。
従来から、比較的大面積で大型の繊維強化熱可塑性樹脂成形体を成形する方法として、スタンピング成形が知られている。スタンピング成形には、予熱基材を型内にセットし、プレス圧で基材を流動させて賦形するプレスフロー成形と、キャビティ面積より大型のシート基材を金型にセットし絞り賦形するプレス成形法がある(例えば、特許文献1)。プレスフロー成形は樹脂流動に高いプレス圧が必要となるため、大型の成形機が必要となる。一方、プレス成形は比較的低圧で成形可能であるが、成形品より大きいシート基材が必要となる。大型のシート基材では基材コストが高くなるとともに、大型のシート基材を成形するための製造装置が大きくなり、製造コストが大幅にアップすることが問題となっていた。
このような問題に対処するために、比較的小面積で小型の部材同士を接合一体化することで、比較的大面積で大型の成形体を製造する方法が考えられるが、単に部材の端面同士を突き合わせて接合するだけでは、接合部に十分に高い強度が得られにくく、接合一体化された成形体に局部的に強度や剛性の低い部位が生じるおそれがある。
なお、樹脂含浸前の強化繊維基材の段階で基材を小型化しておき、強化繊維基材同士を部分的に重ね合わせてより大型の強化繊維基材を作製し、作製された強化繊維基材に樹脂を含浸させて成形体を成形する方法も知られているが(例えば、特許文献2)、樹脂含浸による成形を行う段階では、やはり大型の成形装置が必要となり、製造コストアップの問題は基本的には解消されない。
特開2009−113369号公報 特開2010−150368号公報
そこで本発明の課題は、上記のような従来技術における問題点に着目し、比較的小面積で小型の部材同士を高い接合強度を持って接合一体化することで、比較的大面積で大型の成形体を小型の成形装置で効率よく成形でき、目標とするサイズの成形体を安価に安定して製造できるようにした繊維強化熱可塑性樹脂成形体およびその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る繊維強化熱可塑性樹脂成形体は、少なくとも投影面積が0.25m以上の第1の部材と第2の部材が、それらの一部が溶融を介して互いに接合されることにより一体化された繊維強化熱可塑性樹脂成形体であって、前記第1の部材と第2の部材はランダムに配向した不連続繊維からなる強化繊維で強化された熱可塑性樹脂からなり、第1の部材と第2の部材の接合部が断面において傾斜構造を有することを特徴とするものからなる。
このような本発明に係る繊維強化熱可塑性樹脂成形体においては、第1の部材と第2の部材はともに、ランダムに配向した不連続繊維からなる強化繊維で強化された熱可塑性樹脂の成形時の流動性の良い材料の部材からなるので、例えば部分的に重ね合わせてスタンピング成形しても、その良好な流動性により、重ね合わせ部は容易に所定の形状に形成される。そして、第1の部材と第2の部材の接合部は、その接合部が断面において傾斜構造を有するように構成されているので、単なる部材の端面同士が接合されている場合に比べ、はるかに高い接合強度を有する。この傾斜構造が適切に設定されることにより、傾斜構造を有する接合部に、接合部以外の一般部と同等、さらにはそれ以上の強度、剛性を持たせることが可能になる。最終的に得られる成形体は、少なくとも第1の部材と第2の部材の接合一体化構造体として得られるので、第1の部材と第2の部材のそれぞれは比較的小面積で小型の部材に形成しておけばよく、それらの接合部あるいはその周辺部を含むそれらの接合部においてのみ接合、成形操作を行うことも可能となって、目標とする比較的大面積で大型の成形体を小型の成形装置で効率よく安定して成形できるようになる。その結果、接合部の強度低下を伴うことなく、むしろ接合部の強度向上を達成しつつ、所望サイズの繊維強化熱可塑性樹脂成形体を安価に得ることができるようになる。
上記本発明に係る繊維強化熱可塑性樹脂成形体においては、上記接合部の機械特性として、例えば引張弾性率が接合部以外の一般部の引張弾性率の1.1〜1.5倍であることが好ましい。すなわち、接合部の引張弾性率が、一般部に比べて有意差をもって高くなっている形態である。このようにすれば、第1の部材と第2の部材が接合一体化された繊維強化熱可塑性樹脂成形体全体としても、部分的な強度低下の懸念を払拭しつつ、十分に高い機械特性を有することができる。
上記のような高い接合部の機械特性を達成するためには、傾斜構造に構成される接合部において、上記第1の部材と第2の部材の最大接合距離が少なくとも30mm以上であることが好ましい。この最大接合距離の概念については、図面を参照しつつ後述する。
また、本発明に係る繊維強化熱可塑性樹脂成形体において、第1の部材と第2の部材の最大接合距離をL(mm)、前記第1の部材及び第2の部材において部材厚さの厚い方の部材の部材の厚さをt(mm)とすると、次数(1)の関係を有することが好ましい。
15≦L/t≦50 (1)
すなわち、厚さの薄い繊維強化熱可塑性樹脂成形体同士を接合するときは、厚さの厚い繊維強化熱可塑性樹脂成形体同士を接合する場合に比べて、接合距離を短くしても一定の接合強度を保持することができ、逆に厚さの厚い繊維強化熱可塑性樹脂成形体同士を接合するときは、厚さの薄い繊維強化熱可塑性樹脂成形体同士を接合する場合に比べて、接合距離を長くすることで一定の接合強度を保持することができるので、厚さによって接合距離を上記の関係を有するように調整することにより、オーバースペックになることによるコストアップを防ぐことができる。
また、本発明に係る繊維強化熱可塑性樹脂成形体において、第1の部材と第2の部材の接合部の断面において、少なくとも傾斜角度の異なる接合部位が複数存在する構造とすることもできる。すなわち、第1の部材と第2の部材が、溶融して互いに接合する際に、金型に基材を設置した際に金型に直接触れる基材表面の樹脂が先に固化するため、少なくとも傾斜角度の異なる接合部位が複数存在する構造とすることができる。この傾斜角度の異なる複数の接合部位の存在が、引張りや曲げ等の衝撃に受けた際に衝撃力を分散でき、応力緩和により、接合強度がより強化できる効果がある。
また、本発明に係る繊維強化熱可塑性樹脂成形体において、上記第1の部材と第2の部材を構成する強化繊維としては特に限定されないが、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維のいずれかから選ばれる1つ以上からなる。とくに、成形体に高い機械特性が求められる場合には、炭素繊維を含むことが好ましい。
本発明に用いる炭素繊維は既知の方法で製造された炭素繊維であればいずれでも使用可能であるが、PAN系およびピッチ系炭素繊維で繊維径が5〜15μmがコストと取り扱い性の観点から好適に用いられる。
ガラス繊維はEガラス、Cガラス、ARガラスからなるガラス繊維であればいずれでも使用可能であるが、コストの観点からEガラスが好適に用いることができる。ガラス繊維の繊維径は6〜20μmが好適に用いられ、断面形態は円形の他に楕円や矩形などの扁平ガラスも使用可能である。
アラミド繊維はp-フェニレンジアミンとテレフタル酸クロリドから共縮重合して得られるパラ系アラミド繊維あるいはm-フェニレンジアミンとイソフタル酸クロリドから共縮重合して得られるメタ系アラミド繊維いずれも使用可能であり、100〜10000dtexの繊維が好適に用いることができる。
また、上記第1の部材と第2の部材は、強化繊維がランダムに配向した強化繊維層に熱可塑性樹脂を含浸させた繊維強化熱可塑性樹脂材、例えば、シート状繊維強化熱可塑性樹脂材からなることが好ましい。このような繊維強化熱可塑性樹脂材では、例えば、部材同士を部分的に重ね合わせた状態で容易にスタンピング成形することが可能である。
この場合、スタンピング成形等における材料の流動性を良好に保つために、上記強化繊維層を構成する強化繊維の繊維長が10mm〜100mmの範囲にあることが好ましい。
本発明における熱可塑性樹脂としては特に限定されないが、成形容易性の面から、とくにスタンピング成形の容易性の面から、例えば、ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミドのいずれかから選ばれる少なくとも一つからなることが好ましい。
また、上記本発明に係る繊維強化熱可塑性樹脂成形体においては、熱可塑性樹脂としてポリアミドを使用し、さらにポリアミドに無機系の酸化防止剤を配合させることが好ましい。熱可塑性樹脂に無機系の酸化防止剤を添加することで耐熱性が向上されることにより、繋ぎ成形時におけるスタンパブル基材加熱時に生じる樹脂の酸化劣化を防止し、繋ぎ成形品の界面部の接着強度をより一層上昇させることができる。
本発明に用いるポリアミドは環状ラクタムの開環重合またはω−アミノカルボン酸の重縮合で得られるナイロン6、ナイロン11、ナイロン12やジアミンとジカルボン酸の重縮合で得られるナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン6T、ナイロン6I、ナイロン9T、ナイロンM5T、ナイロンMXD6、2種以上のジアミンとジカルボン酸の重縮合で得られるナイロン66・6・I、ナイロン66・6・12などの共重合ナイロンなどが好適に使用することができる。特にナイロン6、66、610は機械的特性とコストの観点から好ましい。
配合量としては、ポリアミド100重量部に対して、無機系の酸化防止剤を0.01〜1重量部配合することが好ましい。0.01重量部よりも少ないと、耐熱性向上の効果が得にくく、1重量部よりも多いと著しい改善に寄与しない。
無機系の酸化防止剤として、ハロゲン化銅あるいはその誘導体から構成されているものが例示でき、特にポリアミドに対してはヨウ化銅を使用することで耐熱性向上の効果が発揮される。
本発明に係る繊維強化熱可塑性樹脂成形体の製造方法は、ランダムに配向した不連続繊維からなる強化繊維を有し、少なくとも投影面積が0.25m以上の第1の部材と第2の部材を、それらの一部を溶融を介して互いに接合することにより一体化する繊維強化熱可塑性樹脂成形体の製造方法であって、第1の部材と第2の部材を、それらの一部を重ね合わせてプレス成形型内に配置するとともに、重ね合わせ部の最大接合距離を30mm以上としてスタンピング成形し、該スタンピング成形を、第1の部材と第2の部材の接合部が断面において傾斜構造となるように行うことを特徴とする方法からなる。
このような本発明に係る繊維強化熱可塑性樹脂成形体の製造方法においても、上記接合部の引張弾性率が接合部以外の一般部の引張弾性率の1.1〜1.5倍となるように成形することが好ましい。
このように、本発明に係る繊維強化熱可塑性樹脂成形体およびその製造方法によれば、比較的小面積で小型の第1の部材と第2の部材をそれらの接合部において高い接合強度を持って接合一体化することが可能になり、かつ、この接合一体化による成形を比較的小型の成形装置で効率よく行うことが可能になり、比較的大面積で大型の繊維強化熱可塑性樹脂成形体を、望ましい機械特性を持たせて、安価に安定して製造することができる。
本発明の一実施態様に係る繊維強化熱可塑性樹脂成形体の製造方法を示す概略断面図である。 従来技術と本発明とを含む各種成形体を比較して示した概略断面図である。 本発明における最大接合距離の概念を例示した各種重ね合わせ形態の概略平面図である。 本発明における接合部の断面形態を例示した各種形態の概略断面図である。 図2の(A)、(B)、(C)の形態に対応させて例示した引張応力特性の概念図である。 本発明の成形体の接合部における引張弾性率の目標範囲を例示した引張弾性率特性の概念図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明に係る繊維強化熱可塑性樹脂成形体は、例えば図1(A)、(B)に示すように製造される。図1(A)に示すように、ランダムに配向した不連続繊維からなる強化繊維を有し、少なくとも投影面積が0.25m以上の第1の部材1と第2の部材2を、それらの一部を重ね合わせるとともに、重ね合わせ部3の最大接合距離が30mm以上となるようにプレス成形型4内に配置する。この重ね合わせ部3を有する状態で、プレス成形型4を閉じて、第1の部材1と第2の部材2を重ね合わせ部3で接合するようにスタンピング成形し、該スタンピング成形を、第1の部材1と第2の部材2の接合部5が断面において傾斜構造となるように行う(図1(B))。このようなスタンピング成形によって、本発明の一実施態様に係る繊維強化熱可塑性樹脂成形体6が成形される。
このようにスタンピング成形され、断面が傾斜構造の接合部5を有する本発明の一実施態様に係る繊維強化熱可塑性樹脂成形体6を、従来構造を含む各種形態と比較して図2に示す。図2(A)に示す形態は、単なる部材の端面同士を接合した、接合部における接合距離が0mmの場合の繊維強化熱可塑性樹脂成形体11(従来技術)であり、図2(B)に示す形態は、接合部における接合距離が小さい場合の(0〜30mm未満の場合の)繊維強化熱可塑性樹脂成形体12であり、接合点から他の接合点まで略直線状の接合形態である。これらに対し、図2(C)に示す形態が、上述の最大接合距離が30mm以上となるようにスタンピング成形された本発明の一実施態様に係る繊維強化熱可塑性樹脂成形体6を示しており、傾斜角度の異なる箇所が存在する接合構成である。この接合構造は、接合点付近においては、垂直に近い形での接合構造であり、接合中央部付近では水平に近い形での接合構造であり、他の接合点付近において垂直に近い形での接合構造が例示されている。
ここで、上述の最大接合距離とは、以下のような概念である。例えば、図3に各種形態を例示するように、図3(A)に示す矩形状の第1の部材1と第2の部材2の端面が平行となるように重ね合わされた形態では、重ね合わせ部3の接合距離は一様であり、それを最大接合距離としてそれが30mm以上となるように重ね合わされればよい。図3(B)に示すように、第2の部材21が第1の部材1よりも狭幅の場合には、その第2の部材21の第1の部材1への重ね合わせ部22における接合距離がそのまま最大接合距離となり、それが30mm以上となるように重ね合わされればよい。図3(C)に示すように、第2の部材21が第1の部材1に対し斜めに配置されて重ね合わされる場合には、重ね合わせ部23における投影長さとしての図示の接合距離が最大接合距離となり、それが30mm以上となるように重ね合わされればよい。図3(D)に示すように、第2の部材2が第1の部材1に対し斜めに配置されて重ね合わされる場合には、三角形状の重ね合わせ部24における、第1の部材1の端面から最も離れた部位までの距離が最大接合距離となり、それが30mm以上となるように重ね合わされればよい。図3(E)に示すように、第2の部材25の端縁形状が波形状等の複雑に変化した形状の場合には、その複雑な形状の重ね合わせ部26における、第1の部材1の端面から最も離れた部位までの距離が最大接合距離となり、それが30mm以上となるように重ね合わされればよい。
このようにスタンピング成形された本発明に係る繊維強化熱可塑性樹脂成形体における第1の部材1と第2の部材2の接合部は、断面において傾斜構造とされ、かつ、上記のような最大接合距離が所定量以上(好ましくは30mm以上)となっていればよい。具体的な傾斜構造としては、各種形態と採り得るが、代表的には、図4(A)、(B)に示すような形態となる。図4(A)、(B)における31、32は、成形体の表面に現れた断面における接合点を示している。
図1で示した方法により、投影面積が0.25m以上の第1の部材1と第2の部材2が、それらの一部が重ね合わされてプレス成形型4内に配置された後、第1の部材1と第2の部材2を重ね合わせ部3で接合するようにスタンピング成形することにより、その接合部5が断面において傾斜構造となるように繊維強化熱可塑性樹脂成形体6を成形することができ、このように成形された繊維強化熱可塑性樹脂成形体6は、例えば概念図として図5、図6に例示するように、高い引張強度(引張応力)と引張弾性率を示す。なお、図5、6に示す熱可塑性樹脂組成物1、2とは、後述する表1に示す熱可塑性樹脂組成物1、2を指す。
すなわち図5に、例えば図2の(A)、(B)、(C)の形態に対応させて、それぞれ同一サイズの第1の部材1と第2の部材2を用いて繊維強化熱可塑性樹脂成形体を作製し、引張試験機で第1の部材1と第2の部材2を両側に引っ張って測定した場合の引張応力を相対比較値として示した特性を例示するように、図2の(A)、(B)の形態では低い引張応力しか示さなかったが、図2の(C)の形態、つまり本発明に係る形態では、所定量以上(30mm以上)の最大重ね合わせ量としてスタンピング成形し接合部の断面傾斜構造を実現したことにより、はるかに高い引張応力を達成できる。
また、図6に、上記最大重ね合わせ量と最終的に得られる引張弾性率との関係を例示するように、最大重ね合わせ量を30mm以上とすることにより、接合部以外の一般部に比べ、1.1〜1.5倍の範囲の引張弾性率を得ることが可能になる。
次に、本発明をより具体的な実施例、比較例に基づいて説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。先ず、実施例、比較例で用いた特性、測定方法について説明する。
(1)不連続繊維マットの製法
不連続繊維マット1について説明する。炭素繊維1を繊維長10mmにカットし、カットした炭素繊維とナイロン6短繊維(短繊維繊度1.7dtex、カット長51mm、捲縮数12山/25mm、捲縮率15%)を質量比で80:20の割合で混合して繊維集合体を生成し、その繊維集合体をカーディング装置に投入した。出てきたウェブをクロスラップし、炭素繊維とナイロン6繊維とからなる目付100g/cmのシート状の炭素繊維シートを形成した。得られた炭素繊維シートをプレス機に設置し、20MPaの圧力で5秒間加圧し不連続繊維マット1を得た。
(2)熱可塑樹脂組成物
熱可塑樹脂組成物を(表1)に示す。表1において列は用いた熱可塑性樹脂組成物Noを示す。行は上段から、ポリアミド種、その次の欄は熱可塑性樹脂組成物中における熱可塑性樹脂の重量部、その次の欄は熱可塑性樹脂組成物中における無機系の酸化防止剤の重量部をそれぞれ示す。
Figure 2014177117
熱可塑性樹脂組成物No.1は、熱可塑性樹脂として、ポリアミド樹脂(「CM2001」、相対粘度(ηr)=2.8、東レ(株)製)を使用した。さらに良好な実施例として熱可塑性樹脂組成物No.2は、熱可塑性樹脂として、熱可塑性樹脂組成物No.1と同じポリアミド樹脂を使用し、さらに、無機系の酸化防止剤であるヨウ化銅(CuI)を、ポリアミド樹脂100重量部に対して、0.015重量部配合した。
(3)スタンパブル基材の作製
次にスタンパブル基材について説明する。上記した不連続繊維マット1の巻取り方向を0°とし、不連続繊維マット1を12枚、(0°/90°/0°/90°/0/90°)sとなるように積層し、さらに積層した不連続繊維マット1中の炭素繊維と熱可塑性樹脂組成物の重量比が40:60となるように熱可塑性樹脂組成物フィルムを積層した後に、全体をステンレス板で挟み、260℃で90秒間予熱後、2.0MPaの圧力をかけながら180秒間、240℃にてホットプレスした。ついで、加圧状態で50℃まで冷却し、厚さ2mmのスタンパブル基材を得た。繊維強化熱可塑性樹脂スタンパブル基材中の炭素繊維の配合量は、成形方法、用途等によって異なる。しかし、コストパフォーマンスの観点から10〜90 質量%の範囲が好ましく、30〜70質量%がより好ましい。炭素繊維強化熱可塑性樹脂スタンパブル基材に対する炭素繊維の配合量は、ポリアミド樹脂フィルムと炭素繊維とを任意の割合で積層することにより調整することができる。
(4)スタンパブル基材中の炭素繊維の含有率(Vf)
スタンパブル基材から約2gのサンプルを切り出し、その質量を測定した。その後、サンプルを500℃に加熱した電気炉の中で1時間加熱してマトリックス樹脂等の有機物を焼き飛ばした。室温まで冷却してから、残った炭素繊維の質量を測定した。炭素繊維の質量に対する、マトリックス樹脂等の有機物を焼き飛ばす前のサンプルの質量に対する比率を測定し、炭素繊維の含有率とした。
(5)本発明の実施例、比較例で用いた炭素繊維1。
繊維径7μm、引張弾性率230GPaでフィラメント数が12000本の連続した炭素繊維束に対し、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル100%成分(分子量=670)の水系サイジング剤を炭素繊維束に1.0重量%付着させ炭素繊維1を得た。
(6)引張試験
JIS K7164に従って、繋ぎ成形品の引張試験を行った。判定記号の「◎」は、重ね合わせ成形品の重ね合わせ部の引張強度および引張弾性率が非常に高い値を示し、実使用上問題ないレベルである。判定記号の「○」は、重ね合わせ成形品の重ね合わせ部の引張強度および引張弾性率が比較的高い値を示し、実使用上略問題ないレベルである。判定記号の「×」は、引張強度が低く、また引張弾性率が低いため、実使用上問題の出る可能性のあるレベルである。
(7)スタンパブル成形による重ね合わせ成形品の作製
寸法300mm×200mm×2mmのスタンパブル基材2枚を一定の長さで一部を重ね合わせ、基材中心温度が260℃になるまで予熱後、150℃に昇温したプレス盤に配し、10MPaで30秒間加圧してスタンピング成形し、一部が重ね合わされた繊維強化熱可塑性樹脂成形体を得た。得られた繊維強化熱可塑性樹脂成形体である重ね合わせ成形品の特性等を表2に示す。
Figure 2014177117
表2において、列は得られた重ね合わせ成形品Noを示す。行は上段から、表1で示した熱可塑性樹脂組成物Noおよびスタンパブル基材中におけるその配合重量割合(重量%)を示す。その次の欄は、不連続繊維マットのスタンパブル基材中におけるその配合重量割合(重量%)を示す。その次の欄は、重ね合わせ成形時にスタンパブル基材を重ね合わせた接合距離を示す。実施例または比較例では重ね合わせた接合距離が0mm〜150mmのサンプルを作製し例示した。重ね合わせ成形品No1〜4は、熱可塑性樹脂組成物No1を使用し、接合距離を、それぞれ100mm、50mm、30mm、0mmの長さで重ね合わせをして重ね合わせ成形品を得た。重ね合わせ成形品No5〜7は、樹脂組成物にヨウ化銅(CuI)を添加した熱可塑性樹脂組成物No2を使用し、接合距離を、それぞれ100mm、50mm、10mmの長さで重ね合わせをして重ね合わせ成形品を得た。重ね合わせ成形品No8〜10は、熱可塑性樹脂組成物No1を使用し、基材厚みを変えて、接合距離を、それぞれ7.5mm、75mm、150mmの長さで重ね合わせをして重ね合わせ成形品を得た。得られた重ね合わせ成形品の引張試験を行い、得られた引張強度、引張弾性率を表3に示す。
Figure 2014177117
表3において、列は実施例または比較例を示す。行は上段から、表2で示した重ね合わせ成形品No、その次の欄にはその重ね合わせ成形品の特性を示す。重ね合わせ成形品の特性では引張強度(MPa)、引張弾性率(GPa)、判定を示す。
(実施例1)
重ね合わせ成形品No1は、重ね合わせ成形時の接合距離を100mmとした。得られた重ね合わせ成形品No1の接合部断面は図2(C)に示すような傾斜構造であった。接合点付近での接合部の傾斜角度は水平に対して13°、他の接合点付近での接合部の傾斜角度は10°、接合部の中央部での接合部の傾斜角度は2°であった。引張試験を行った結果、引張強度はそれぞれ430MPaと高い値を示し、引張弾性率においても29.1GPaと、一般部の1.1倍以上の高い値を示したため、判定を◎とした。
(実施例2)
重ね合わせ成形品No2は、重ね合わせ成形時の接合距離を50mmとした以外は実施例1と同様とした。得られた重ね合わせ成形品No2の接合部断面は図2(C)に示すような傾斜構造であった。接合点付近での接合部の傾斜角度は水平に対して13°、他の接合点付近での接合部の傾斜角度は10°、接合部の中央部での接合部の傾斜角度は2.5°であった。引張強度は321MPaと200MPa以上の値を示し、引張弾性率においても28.2MPaと一般部の1.1倍以上の高い値を示したため、判定を◎とした。
(実施例3)
重ね合わせ成形品No3は、重ね合わせ成形時の接合距離を30mmとした以外は実施例1と同様とした。得られた重ね合わせ成形品No3の接合部断面は図2(B)に示すような傾斜構造であった。接合点から他の接合点まで略直線状の接合構造であり、その傾斜角度は水平に対して5°であった。引張強度は220MPaの値を示し、引張弾性率においても26.3MPaを示した。判定を○とした。
(比較例1)
重ね合わせ成形品No4は、重ね合わせ成形時の接合距離を0mmとした以外は実施例1と同様とした。接合距離が0mmであると得られた重ね合わせ成形品No4の接合部断面は図2(A)に示すような傾斜を持たない構造であった。引張強度、引張弾性率において低い値を示し、判定を×とした。
(実施例4)
重ね合わせ成形品No5は、熱可塑性樹脂組成物に熱可塑性樹脂組成物No2を用いた以外は実施例1と同様とした。得られた重ね合わせ成形品No5の接合部断面は図2(C)に示すような傾斜構造であった。接合点付近での接合部の傾斜角度は水平に対して12°、他の接合点付近での接合部の傾斜角度は10°、接合部の中央部での接合部の傾斜角度は2°であった。熱可塑性樹脂組成物にヨウ化銅を添加することにより、重ね合わせ成形品No5の接合部の引張強度は455MPaと高い値を示し、さらに弾性率においても29.6MPaと一般部の1.1倍以上の非常に高い値を示したため、判定を◎とした。
(実施例5)
重ね合わせ成形品No6は、重ね合わせ成形時の接合距離を50mmとした以外は実施例4と同様とした。得られた重ね合わせ成形品No6の接合部断面は図2(C)に示すような傾斜構造であった。接合点付近での接合部の傾斜角度は水平に対して85°、他の接合点付近での接合部の傾斜角度は85°、接合部の中央部での接合部の傾斜角度は5°であった。接合距離が50mmであっても引張強度は434MPaの高い値を示し、弾性率においても28.4MPaと一般部の1.1倍以上の高い値を示したため、判定を◎とした。
(実施例6)
重ね合わせ成形品No7は、重ね合わせ成形時の接合距離を30mmとした以外は実施例4と同様とした。得られた重ね合わせ成形品No7の接合部断面は図2(B)に示すような傾斜構造であった。接合点から他の接合点まで略直線状の接合構造であり、その傾斜角度は水平に対して4°であった。引張強度は355MPaの値を示し、引張弾性率においても26.5MPaを示し、判定を◎とした。ポリアミド樹脂にヨウ化銅を配合した熱可塑性樹脂を用いた繊維強化熱可塑性樹脂成形体においては、ヨウ化銅が添加されていない熱可塑性樹脂成形体よりも接合部の引張強度はさらに高い引張強度が得られ、より効果的であった。
(実施例7)
重ね合わせ成形品No8は、基材厚みを0.5mm、重ね合わせ成形時の接合距離を7.5mmとした以外は実施例3と同様とした。得られた重ね合わせ成形品No7の接合部断面は図2(B)に示すような傾斜構造であった。接合点から他の接合点まで略直線状の接合構造であり、その傾斜角度は水平に対して4°であった。引張強度は219MPaの値を示し、引張弾性率においても25.8MPaを示し、判定を○とした。
(実施例8)
重ね合わせ成形品No9は、基材厚みを5mm、重ね合わせ成形時の接合距離を75mmとした以外は実施例3と同様とした。得られた重ね合わせ成形品No7の接合部断面は図2(B)に示すような傾斜構造であった。接合点から他の接合点まで略直線状の接合構造であり、その傾斜角度は水平に対して4°であった。引張強度は215MPaの値を示し、引張弾性率においても25.6MPaを示し、判定を○とした。
(実施例9)
重ね合わせ成形品No10は、基材厚み10mm、重ね合わせ成形時の接合距離を150mmとした以外は実施例3と同様とした。得られた重ね合わせ成形品No7の接合部断面は図2(B)に示すような傾斜構造であった。接合点から他の接合点まで略直線状の接合構造であり、その傾斜角度は水平に対して5°であった。引張強度は218MPaの値を示し、引張弾性率においても25.5MPaを示し、判定を○とした。
このように基材厚みを変化させても一定の接合距離を持って重ね合わせてスタンピング成形し、接合部において水平に対して85°以下の断面傾斜構造を得ることにより、比較的高い引張強度、引張弾性率を保持でき、実使用上略問題ないレベルの繊維強化熱可塑性樹脂成形体を得ることができた。
本発明に係る繊維強化熱可塑性樹脂成形体およびその製造方法は、あらゆる繊維強化熱可塑性樹脂一体化構造体に適用でき、とくに、シート状のスタンパブル基材同士の接合一体化に好適なものである。
1 第1の部材
2 第2の部材
3 重ね合わせ部
4 プレス成形型
5 接合部
6 繊維強化熱可塑性樹脂成形体(本発明)
11、12 繊維強化熱可塑性樹脂成形体(本発明外)
21、25 第2の部材
22、23、24、26 重ね合わせ部
31、32 接合点

Claims (14)

  1. 少なくとも投影面積が0.25m以上の第1の部材と第2の部材が、それらの一部が溶融を介して互いに接合されることにより一体化された繊維強化熱可塑性樹脂成形体であって、
    前記第1の部材と第2の部材はランダムに配向した不連続繊維からなる強化繊維で強化された熱可塑性樹脂からなり、第1の部材と第2の部材の接合部が断面において傾斜構造を有することを特徴とする繊維強化熱可塑性樹脂成形体。
  2. 前記接合部の引張弾性率が接合部以外の一般部の引張弾性率の1.1〜1.5倍である、請求項1に記載の繊維強化熱可塑性樹脂成形体。
  3. 前記第1の部材と第2の部材の最大接合距離が少なくとも30mm以上である、請求項1または2に記載の繊維強化熱可塑性樹脂成形体。
  4. 前記第1の部材と第2の部材の最大接合距離をL(mm)、前記第1の部材および第2の部材において部材厚さの厚い方の部材の部材厚さをt(mm)とした場合、次式(1)の関係を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の繊維強化熱可塑性樹脂成形体。
    15≦L/t≦50 (1)
  5. 前記第1の部材と第2の部材の接合部の断面において、少なくとも傾斜角度の異なる接合部位が複数存在する、請求項1〜4のいずれかに記載の繊維強化熱可塑性樹脂成形体。
  6. 前記第1の部材と第2の部材を構成する強化繊維が炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維のいずれかから選ばれる1つ以上からなる、請求項1〜5のいずれかに記載の繊維強化熱可塑性樹脂成形体。
  7. 前記第1の部材と第2の部材は強化繊維がランダムに配向した強化繊維層に熱可塑性樹脂を含浸させた繊維強化熱可塑性樹脂材からなる、請求項1〜6のいずれかに記載の繊維強化熱可塑性樹脂成形体。
  8. 前記強化繊維層を構成する強化繊維の繊維長が10mm〜100mmの範囲にある、請求項7に記載の繊維強化熱可塑性樹脂成形体。
  9. 前記熱可塑性樹脂が、ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミドのいずれかから選ばれる少なくとも一つからなる、請求項1〜8のいずれかに記載の繊維強化熱可塑性樹脂成形体。
  10. 前記熱可塑性樹脂がポリアミドであり、さらに該ポリアミドに無機系の酸化防止剤が配合されている、請求項9に記載の繊維強化熱可塑性樹脂成形体。
  11. ポリアミド100重量部に対して、無機系の酸化防止剤が0.01〜1重量部配合されている、請求項10に記載の繊維強化熱可塑性樹脂成形体。
  12. 無機系の酸化防止剤がハロゲン化銅あるいはその誘導体から構成されている、請求項10または11に記載の繊維強化熱可塑性樹脂成形体。
  13. ランダムに配向した不連続繊維からなる強化繊維を有し、少なくとも投影面積が0.25m以上の第1の部材と第2の部材を、それらの一部を溶融を介して互いに接合することにより一体化する繊維強化熱可塑性樹脂成形体の製造方法であって、
    第1の部材と第2の部材を、それらの一部を重ね合わせてプレス成形型内に配置するとともに、重ね合わせ部の最大接合距離を30mm以上としてスタンピング成形し、該スタンピング成形を、第1の部材と第2の部材の接合部が断面において傾斜構造となるように行うことを特徴とする、繊維強化熱可塑性樹脂成形体の製造方法。
  14. 前記接合部の引張弾性率が接合部以外の一般部の引張弾性率の1.1〜1.5倍となるように成形する、請求項13に記載の繊維強化熱可塑性樹脂成形体の製造方法。
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