JP2014176113A - 誘導機 - Google Patents

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Abstract

【課題】主磁束の漏れ磁束を低減しつつ、高調波の漏れ磁束を増加させることで、力率を向上しながら高効率な誘導機を提供する。
【解決手段】回転子鉄心と、回転子鉄心の外周側に周方向に所定の間隔を持って配設されかつ軸方向に連続的に形成された複数の回転子スロットと、複数の回転子スロットに挿入された複数の回転子バーと、複数の回転子スロットに連なり複数の回転子スロットよりも回転子鉄心の外周近くに位置する複数の回転子スリットを備えたかご形回転子を持つ誘導機であって、回転子スリットは空隙によって形成され、回転子スリットの内周面での周方向の幅は、回転子スリットの外周面での周方向の幅よりも大きく、かつ回転子バーの外周面での周方向の幅よりも小さくし、回転子スリットの周方向の幅は外周面から内周面に向かうに連れて広がる領域を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は誘導電動機や誘導発電機などの誘導機に係り、特に回転子導体に発生する銅損を低減できる構造を備えた誘導機に関する。
誘導機は多くの産業分野で使用されているが、社会的な傾向として省エネルギー、省資源の要請に応えた誘導機を提供することが求められている。このために、誘導機の高効率化を目的とした多くの改良技術が提案されている。
誘導機においては、スロットパーミアンスの脈動や、起磁力分布によって、高調波磁束が発生し、損失を増加させることが知られている。
この高調波磁束による損失を低減するために、例えば、特許文献1では回転子導体を回転子スロットの中心寄りに配置することで電力損失を低減することが提案されている。
また、特許文献2では回転子スロットが回転子の中心軸から径方向に対する軸に対し周方向に非対称な形状とすることで、高調波損失の低減及び力率を向上されることが提案されている。
さらに、特許文献3や非特許文献1や非特許文献2では、回転子スリットの幅を外周側から内周側にかけて大きくすることが提案されている。
特開2011−87373号公報 特開2012−85477号公報 特開平7−284254号公報
「誘導機」日刊工業新聞社 昭和40年11月27日初版発行、第79頁(第3.24図) 「電気機械原論」コロナ社 1967年発行、第287頁(第244図)
上記した特許文献などは、それぞれの課題を解決するに有効な手法を提案しており、例えば特許文献1では電力損失を低減することができ、特許文献2では力率を向上させることができる。然しながら、いずれかの効果を生かそうとすれば他方の効果を犠牲にせざるを得ず、電力損失の低減と力率の向上を両立させるものではない。
本発明の目的は、主磁束の漏れ磁束を低減しつつ、高調波の漏れ磁束を増加させることで、力率を向上しながら高効率な誘導機を提供することである。
以上のことから本発明は、回転子鉄心と、回転子鉄心の外周側に周方向に所定の間隔を持って配設されかつ軸方向に連続的に形成された複数の回転子スロットと、複数の回転子スロットに挿入された複数の回転子バーと、複数の回転子スロットに連なり複数の回転子スロットよりも回転子鉄心の外周近くに位置する複数の回転子スリットを備えたかご形回転子を持つ誘導機であって、回転子スリットは空隙によって形成され、回転子スリットの内周面での周方向の幅は、回転子スリットの外周面での周方向の幅よりも大きく、かつ回転子バーの外周面での周方向の幅よりも小さくし、回転子スリットの周方向の幅は外周面から内周面に向かうに連れて広がる領域を有することを特徴とする。
本発明によれば、主磁束の漏れ磁束を低減しつつ、高調波の漏れ磁束を増加させることで、力率を向上しながら高効率化するものである。
本発明の実施例1に係る誘導機の軸方向断面、及びA−A断面拡大図。 スロット開口幅に対する磁束脈動率を示す図。 回転子スリット幅と空隙長の比に対する回転子カーター係数の関係を示す図。 スリット内周部の高調波漏れ磁束を示す図。 回転子スリット形状の変形例を示す図。 回転子スリット形状の変形例を示す図。 スリット各部の構成/作用と、これにより達成できる効果の関係を纏めた図。 本発明の実施例2に係る誘導機の軸方向断面を示す図。 図7で定義した寸法に対する効率マップを示す図。 スリット内周部の高さに対する高調波磁束の経路の違いを示す図。 回転子鉄心外周部の磁束密度と直流磁化曲線の相関を示す図。 本発明の実施例3に係る誘導機の部分断面図。 傾き角θに対するh部での遠心力による応力比を示す図。 本発明の実施例4に係る誘導機の部分断面図。 本発明の実施例5に係る誘導機の部分断面図。 本発明の実施例6に係る誘導機の部分断面図。 本発明の実施例7に係る誘導機の部分断面図。 本発明の実施例7に係る誘導機の部分断面図。 本発明の実施例7に係る誘導機の部分断面図。 誘導機駆動システムの構成例を示す図。
以下、本発明の実施例を図面に従い詳細に説明するが、本発明においては複数の実施例を提案している。このため、実施例を記述した複数の図面において、参照番号が同一のものは同一の構成要件或いは類似の機能を備えた構成要件を示している。また基本的に相違点を主体にして説明を行う。
図1は本発明の実施例1に係るかご形誘導電動機の上半分のみを記述した軸方向断面図、及びA−A断面拡大図を示したものである。図1の軸方向断面図にその概略構成を示すようにかご形誘導電動機は、シャフト7と、シャフト7に固定された回転子1と、空隙を介して回転子1に対峙する固定子11などで構成されている。
また軸方向断面図の概略構成によれば、このうち固定子11は、周方向に所定の間隔を持って配設され、かつ軸方向に連続的に形成された複数の固定子スロット13を内周部に設け、かつ電磁鋼板等の薄鋼板を軸方向に沿って複数枚積層された固定子鉄心12と、複数の固定子スロット13に巻装された固定子巻線14を備えている。
また軸方向断面図の概略構成によれば、固定子11と空隙を介して同心軸上の内周側に位置する回転子1は、周方向に所定の間隔を持って配設され、軸方向に連続的に形成された複数の回転子スロット3を外周部に設け、かつ電磁鋼板等の薄鋼板を軸方向に沿って複数枚積層された回転子鉄心2を有している。
更に軸方向断面図の概略構成によれば回転子1は、軸方向に延びる複数の回転子スロット3に挿入された銅から成る回転子バー4と、回転子鉄心2の両端側に設置され、かつ外周端部と回転子バー4の端部がロウ付けされることにより、複数の回転子バー4を電気的に接続する円環状の導体である銅からなるエンドリング6と、軸方向を長手方向とした回転子鉄心2の内周側に配置されたシャフト7と、回転子鉄心2の両端面に回転子鉄心抑え8を備えている。
上記固定子11と回転子1の詳細な位置関係が、図1のA−A断面拡大図に示されている。この詳細構成によれば、固定子巻線14は、固定子スロット13の溝に嵌め込まれた楔15によって固定子鉄心12に固定される開放型スロットとなっている。
他方回転子側についてみると、複数の回転子スロット3に連なり、複数の回転子スロット3よりも回転子鉄心2の外周近くに位置する複数の回転子スリット5は、空隙によって形成されている。また回転子スリット5の形状は、回転子バー4の外周面に接する側のスリット内周部53と、固定子11側のスリット外周部51と、これらの中間に位置するスリット中間部52とで相違するようにされている。
形状の相違を回転子スリット5の周方向の幅で比較すると、回転子スリット5の内周面(スリット内周部53)での周方向の幅は、回転子スリット5の外周面(スリット外周部51)での周方向の幅よりも大きくしつつ、かつ回転子バー4の外周面での周方向の幅よりも小さくし、回転子スリット5のスリット中間部52の周方向の幅は外周面から内周面に向かうに連れて徐々に広がると伴に、回転子スリット5の周方向の幅の広がり方が小さくなる部分を有する。
つまり、スリット内周部53の幅は回転子バー4の幅よりも小さいため、スリット内周部53と回転子バー4には回転子バー4を固定するための階段状の支持部が形成される。固定子11のように、固定子巻線14を有する場合は、固定子巻線14を取り囲む絶縁物を傷つけないように楔15を用いて大きな接触面積で保持する必要があるが、本実施例の回転子1はかご形であるため、回転子バーは絶縁されておらず、図1に示す階段状の支持部で保持される。
図2にスロット開口幅(横軸)に対する磁束脈動率(縦軸)の関係を示す。図1の実施例1のように固定子1が開放スロット型である誘導機においては、一般的にスロット開口幅/空隙長が3〜6.5程度であり、磁束脈動率が0.3から0.4程度と大きくなる。このため高調波磁束の影響によって回転子バー4の外周側の表面に生じる高調波二次銅損と呼ばれる電力損失が大きな割合を占める傾向にある。
以下に、本実施例の一例として、図1に示すように回転子スリット5を外周側から内周側に向かうに従い、スリット外周部51、スリット中間部52、スリット内周部53と3つの構成に分類し、それぞれの果たす役割と効果の関係について述べる。なお図6には、以下に説明を行う各部(スリット外周部51、スリット中間部52、スリット内周部53)の構成/作用と、これにより達成できる効果の関係を纏めている。
まずスリット外周部51の構成は、力率の向上と固定子側の高調波損失の低減に関与する。図3に回転子スリット幅と空隙長の比に対する回転子カーター係数の関係を示す。図3によれば、図1で示した空隙長gを一定としたままスリット外周部51の回転子スリット幅S2を小さくすると、カーター係数を小さくできることがわかる。カーター係数が小さいことにより、無負荷電流を低減することができ、力率の向上が可能となる。加えて図2に示すように、磁束脈動率を低減する効果が得られ、高調波損失の低減が可能となる。磁束脈動率を低減すると、騒音の発生原因の1つである電磁加振力を低減できるため、低騒音化にも繋がる。
またスリット外周部51の構成に関して、スリット外周部51の(径方向)高さに着目してみる。ここでは高さは幅S2と同程度に小さくするのがよい。これは、スリット外周部51の幅S2を小さくしているため、磁束が漏れ易くなるが、スリット外周部51の高さを小さくすることで、漏れ磁束を減らし、力率を向上させるためである。ただし、スリット外周部51の高さを0にした場合でも、スリット中間部52の外周側の幅を小さくすることで、力率の向上と、高調波磁束の低減による高調波損失の低減と低騒音化の効果が得られる。
スリット中間部52の構成は、スリット外周部51とスリット中間部52に隣り合う回転子鉄心2での磁気飽和と応力の低減に関与する。まず磁気飽和との関係について述べる。先に述べたように、スリット外周部51の高さは小さいほうが良く、ここを小さくした際に、スリット外周部51に隣り合う回転子鉄心2では磁気飽和が起きやすくなる。このため、スリット中間部52の幅を内周位置に近づくに連れて徐々に大きくすることで、図1に示す周方向の磁束に対する磁路hを広くして磁気飽和を低減することができる。
次に応力との関係について述べる。インバータ等によって高速回転域で使用される誘導機の場合は、スリット外周部51に隣り合う回転子鉄心の自重によってかかる応力で回転子鉄心ティース部が破損する恐れがある。然しながら、スリット中間部52を設けることで径方向に働く力に対する断面係数を大きくすることができる。このため、応力を低減でき、強度信頼性の向上も可能となる。また、回転子バー4の遠心力による応力は、スリット内周部53に隣り合う回転子鉄心にかかるため、その点でもスリット外周部51とスリット中間部52に隣り合う回転子鉄心の応力が低減される。
スリット内周部53の構成は、高調波の損失(効率向上)と、主磁束の漏れ磁束低減(力率向上)に関与する。まず主磁束の漏れ易さは漏れパーミアンス比Psとして(1)式で表せる。
[数1]
Ps=スリット5の高さ/スリット5の平均幅
=(スリット5の高さ)/スリット5の面積 ……(1)
図4にスリット内周部53の有無による構成の違いを示す。図4において実線で示したのが本発明による構成であり、スリット外周部51が狭まっており、スリット中間部52が徐々に広がっており、スリット内周部53では所定幅を維持している。これに対し、スリット内周部53を備えない構成では、点線で示すようにスリット外周部51から徐々に広がるスリット中間部52のみで形成される。
仮に、図4の点線で示すように、スリット外周部51とスリット中間部52のみによって回転子スリット5を構成した場合に対して、図4の実線で示すように、回転子バー4の回転子表面からの高さHは同一としたまま、スリット内周部53を設ける。スリット内周部53の高さはβで示されている。このことで、スリット5の面積を増加でき、(1)式の漏れパーミアンス比Psを小さくすることができるため、力率の向上が可能となる。
また、誘導電動機においては電機子反作用によって、回転子スリット5に周方向に対して斜めの高調波漏れ磁束が生じることを実験により明らかにした。図4にはこの斜めの高調波漏れ磁束φを示している。この斜めの高調波漏れ磁束φが回転子バー4の外周表面かつ回転方向に対する遅れ側に鎖交することで、局所的に大きな高調波二次銅損が発生することがわかった。
これに対して、スリット内周部53を設けることで、回転子バー4での回転方向に向かって遅れ側を通る磁束の経路を長さLだけ回転子スリット5部分で長くでき、経路に対する磁気抵抗を大きくでき、回転子バー4に鎖交する高調波漏れ磁束φの鎖交量を低減し、高調波二次銅損の低減により効率向上が可能となる。
なお、以上の説明においては、本実施例による効果を説明するための一例として、回転子スリット5を、スリット外周部51とスリット中間部52とスリット内周部53の3つの構成に分類しているが、これは必ずしもこの構成に限定されるものではない。
図5(a),図5(b)に示しているように、回転子スリット5の周方向の幅は、外周面から内周面に向かうに連れて、徐々に広がると伴に、回転子スリット5の周方向の幅の広がり方が小さくなる部分を有するという構成の範囲であれば、曲線を持つ回転子スリット5や、スリット内周部53の周方向の幅が一定となっていないものも含まれる。この一例として図5(a)は回転子スリット5が曲線から成る場合を示し、図5(b)は回転子スリット5のうちのスリット内周部53の周方向の幅が一定とならない場合の例を示す。
以上説明したところの実施例1本発明の構成を採用した結果として、さらに付随的に生じる効果について、以下に纏めて説明する。
誘導機の軸方向に通風することで冷却する軸流冷却式の誘導機においては、誘導機内の圧力勾配は軸方向に対して支配的であるため、回転子スリット5を通る風量は、回転子スリット5の軸方向に対する断面積に応じて決まる。つまり、図1に示す構成とすることで、空隙から成る回転子スリット5の面積を大きくすることができ、回転子スリット5を通過する風量は増加し、回転子バー4を効果的に冷却できる。冷却効果が高まることで、回転子バー4、エンドリング6の温度上昇を低減し、これらの導体部の電気抵抗を小さくできるため、二次銅損が低減できる。
加えて、回転子スリット5を通る軸流風は、エンドリング6や誘導機のフレームによって径方向に偏向されることで固定子巻線14の方へと流れる。つまり、回転子スリット5の風量が増加することで、固定子巻線14の冷却効果の向上が可能になる。これにより、固定子巻線14の温度上昇を低減し、一次銅損が低減できる。以上のべたように、本発明によれば効果的な冷却によって導体の抵抗を小さくできるため、一次銅損と二次銅損が低減し、効率の向上効果が得られる。
更に、回転子鉄心2の内周側の磁束密度が低く余裕がある場合には、回転子バー4の断面積を一定としつつ、スリット中間部52とスリット内周部53の径方向に対する高さを大きくすることで、回転子バー4を内周側に配置することもできる。回転子バー4が内周位置に配置されると、エンドリング6の外径もそれに伴って内周側に配置される。エンドリング6の外径を小さくすることで、エンドリング6の内周応力を低減する効果が得られる。また、回転子バー4の内周位置が変わっても、エンドリング6の断面積は一定とすると、回転子バー4を回転子1の内周位置に配置するほど、エンドリング6の周長は短くできるため、エンドリング6の電気抵抗も小さくなり、エンドリング6の二次銅損の低減によって効率が向上する効果が得られる。
なお、本実施例における変形代案例として、回転子バー4及びエンドリング6は銅から成り、ロウ付けされているが、アルミや真鍮でも良く、摩擦撹拌やダイカストで接合した状態としても本発明による効果を得られる。
また、本実施例では固定子スロット13を開放型としたが、半閉型や磁性楔を適用した誘導機においても、開放型よりも小さいながら効果を得られる。
以上より、回転子スリット5を上述した構成とすることで、主磁束と高調波磁束を選択的に分離でき、高強度かつ高効率な誘導機を提供できる。
次に実施例2として、実施例1の回転子スリット5について、望ましい効果を得るための各部寸法を定義する。まず、図7は、本発明の実施例2に係るかご形誘導電動機の部分断面拡大図を示したものである。この図7には、実施例1の回転子スリット5の各部寸法が記号表記されている。
この図7によれば、円周方向に対してスリット中間部52が成す傾き角をθとし、スリット内周部53の内周位置での周方向に対する幅をWとし、スリット内周部53の径方向に対する高さをβとし、回転子バー4の外周側での周方向に対する幅をWbとし、スリット内周部53と回転子バー4外周側の幅の差となる段差部の幅をt(片側ではt/2)として新たに定義している。スリット外周部51の回転子スリット幅S2と、スリット中間部52とスリット外周部51の径方向高さhは図1に示したものと同じである。
図8に、図7で定義した寸法に対する効率マップを示す。図8の効率マップは、横軸にスリット内周部53の内周位置での周方向に対する幅Wに対するスリット内周部53の径方向に対する高さβの比をとっている。いわばスリット内周部53の縦横比というべき値である。縦軸はスリット中間部52が成す傾き角θである。図8では、この2軸平面上に効率を等高線状に表示している。また同図上には(1)式にて計算するスリットの漏れパーミアンス比Psが記述されている。
この図8の効率マップによれば、効率が高い等高線の領域を、スリット内周部53の縦横比β/W、中間部52が成す傾き角θ、スリットの漏れパーミアンス比Psにより定義することができる。具体的には、スリットの漏れパーミアンス比Psが0.65〜1.80であり、かつ、β/Wが0.21以上の範囲内で好適な漏れパーミアンス比となり高効率となることがわかる。上記数値範囲において好ましい結果が得られたことの理論的な背景や実装置との関連などについて補足的に説明を行うと以下のようなことが言える。
この点に関し、まず実装置として1〜10[MW]クラスの大容量の誘導機を想定してみると、大容量誘導機においては、回転子1の外径に比例して、スリット内周部53の内周位置での周方向に対する幅Wが大きくなり、一般にWは5mm程度以上となる。また、図3からスリット外周部51の回転子スリット幅S2は小さい方が良いが、スリット外周部51を打ち抜く金型の寿命を考えると、1.5mm程度の幅は必要となる。したがって、1〜10[MW]クラスの大容量の誘導機においては、S2/Wは0.3以下となり小さい。したがってS2の大きさは、(1)式の高さや面積への影響が小さく、高効率となるPs、β、Wの範囲はS2に依存しない。
次に、漏れパーミアンス比の範囲「0.65≦Ps≦1.80」に関して説明する。まず、Ps<0.65となる下限以下の領域は、誘導機における総損失の内、高調波二次銅損が多く発生している状態であるため効率は低い。このPs<0.65となる領域において、β/Wやθを変化させてスリットの漏れパーミアンス比Psを0.65に近づけていくと、主磁束だけでなく、高調波磁束も漏れ易くなり、高調波二次銅損が低減して効率は向上する。そして、0.65≦Ps≦1.80となる領域においては、高調波二次銅損の低減量と、後述する一次及び二次銅損の基本波成分の増加量がバランスする状態であるため、効率はほぼ一定値となる。
しかし、Ps>1.80となる上限以上の領域になると、主磁束の漏れが大きくなることによる力率の低下で一次銅損が増加する。更に、スリットの漏れパーミアンス比Psを大きくすると同時に、回転子スリット5の高さHが大きくなるため、回転子バー4の内周位置を内周側へ変えられなければ、回転子バー4の断面積が減少していき、基本波成分の二次銅損が増加していく。この一次銅損と基本波成分の二次銅損が増加することで、力率、効率が急減に落ちることになる。
次に、β/W≧0.21に関して説明する。図9にスリット内周部53の高さβに対する高調波磁束の経路の違いを概念図にて示す。実施例1に述べたように、回転子バー4の回転方向に対して遅れ側に斜めの高調波漏れ磁束φが鎖交することがわかった。この高調波漏れ磁束φの詳細を明らかにするために、誘導電動機を対象に更に詳細な実験をしたところ、この高調波磁束φは円周方向に対して約12°の傾き角を持つことを明らかにした。
図9左に示すように高調波磁束φは12°の傾き角にて回転子スリット5内を通るという実験結果を受けて、回転子バー4の外周側に引いた接線に対して12°以上の傾き角を持たせるように、スリット内周部53の高さβを決定すれば、回転子バー4に鎖交する高調波二次銅損を低減できる。一方図9右に示すようにスリット内周部53の高さβが不十分である場合は、回転子スリット5の磁路長を十分大きくできず、高調波二次銅損を十分低減できない。
高調波磁束が12°の傾き角を持つ場合に必要となるスリット内周部53の縦横比β/Wは次の(2)式にて計算できる。ただし、図7で定義したスリット内周部の段差部の幅tは、Wに対して十分に小さいものとして考え、Wb=Wとして取り扱う。
[数2]
β/W=tan−1(π/180×12)=0.21……(2)
図8の効率マップでもスリット内周部53の縦横比β/Wが0.21以下となると効率が急激に低下することが確認できる。
最後に、スリット中間部52が成す傾き角θ=11°としたことに関して、実施例1にて述べたように、スリット中間部52は、図1の径方向高さhの部分(以下単にh部という)での磁気飽和と応力を低減させるための構成となる。
図10に、スリット中間部52が成す傾き角θ(横軸)に対する図7のh部での磁束密度(縦軸)の関係と、電磁鋼板の直流磁化曲線の一例を示す。h部の磁束密度は、空隙磁束密度の基本波成分と、図2に示す磁束脈動率と、回転子鉄心2の外径に比例し、固定子スロット13の数と、h部の大きさに反比例する。本実施例では固定子スロット13を開放型としているため、磁束脈動率が大きくなり、h部の磁束密度が高くなる傾向にある。
図10は、h部が飽和磁束密度に達してしまうθが最も小さくなる誘導機において、θとh部での磁束密度の一例を示したものである。これより、θが11°でhの部分が飽和磁束密度に達してしまうことがわかる。hの部分が磁気飽和すると、カーター係数が大きくなることで、無負荷電流が大きくなり、力率が低下する問題がある。したがって、θを少なくとも11°以上にすることで力率低下を防ぐことができる。
以上より、スリット中間部52を構成するためのθは、磁気飽和の観点から11°以上とする必要がある。
図11は実施例3における誘導機の部分断面図であり、スリット外周部51の回転子スリット幅S2が回転子1の回転方向に対して遅れ側に片寄って配置され、スリット外周部51とスリット中間部52とスリット内周部53の遅れ側が直線上となる点で実施例1と異なる。実施例3において、図8に示した効率マップから好適な範囲を求める場合は、回転子1の回転方向に対して進み側で円周方向に対してスリット中間部52が成す傾き角をθとすると、θは図8のθを用いて次の(3)式にて表すことができる。
[数3]
θ=tan−1((tanθ)/2)……(3)
スリット外周部51の回転子スリット幅S2を遅れ側に配置することで、第1の実施例よりも高調波磁束を遅れ位置で漏らすことができ、回転子バー4の遅れ側で発生する高調波二次銅損を低減することができる。これによって、高効率な誘導機を提供できる。
なお、本実施例3では、回転子鉄心表面の歯部の周方向に対する長さが大きくなることから、回転子鉄心の自重によってかかる応力を考慮する必要がある。図12に、図11の傾き角θに対する図1のh部での遠心力による応力比を示す。回転子鉄心の自重によってかかる応力で回転子鉄心ティース部にかかる応力は、回転速度に対する二乗で増加し、回転子外径に対しては比例して増加する。
つまり、インバータ等によって高速回転域(15000[1/min]など)で駆動され、かつ、1〜10[MW]クラスの大容量の誘導機においては、回転子1の外径に比例して応力が大きくなり、スリット外周部51を小さくした場合、回転子鉄心4の遠心力によってhの部分によってかかる応力が問題となる。図12は降伏応力に達してしまうθが最も小さくなる誘導機において、θとh部での応力の一例を示したものである。遠心力による応力を考慮するとθは少なくとも12°よりも大きくすることで、降伏応力に達することはなく、高信頼な誘導機を提供できる。
図13は実施例4に係る誘導機の部分断面図である。実施例3よりも更にスリット外周部51の回転子スリット幅S2が回転子1の回転方向に対して遅れ側に片寄って配置されている。本実施例3のように、スリット外周部51の回転子スリット幅S2を回転方向に対して遅れ側に配置すると、スリット外周部52の磁路長Lを実施例3のLよりも小さくできるため、回転子表面に集中している高調波磁束の漏れを増加することができ、高調波二次銅損を低減できる。これによって、高効率な誘導機を提供できる。
図14は実施例5に係る誘導機の部分断面図である。回転子バー4の外周側の幅が、回転子バー4の内周側の幅よりも大きくなっている点で実施例1と異なる。このような構成とすることで、実施例1に対して回転子バー4の平均幅を一定とした場合においては、スリット外周部51とスリット内周部53の周方向の幅の差を大きくすることができる。つまり、回転子スリット5において局所的に考えると回転子スリット5の外周側では磁束は漏れ易くなり、回転子スリット5の内周側では磁束が漏れにくくなる。これによって、主磁束の漏れを抑制しながら、回転子表面に集中する高調波磁束の漏れは大きくすることができ、高調波二次銅損が低減し、効率が向上する効果が得られる。
図15は実施例6に係る誘導機の部分断面図である。隣り合う回転子スロット3に挟まれる回転子鉄心2の周方向に対する幅τが、内周から外周にかけて一定となる点で実施例5と異なる。
つまり、回転子スロット3の外周位置での回転子鉄心2の周方向に対する幅τoと、回転子スロット3の内周位置での回転子鉄心2の周方向に対する幅τiとがほぼ等しくなる。このような構成とすることで、実施例5より、隣り合う回転子スロット3に挟まれる回転子鉄心2における径方向に対して生じていた磁束密度の高低差が均一化され、無負荷電流が小さくなり、力率が向上する効果が得られる。
図16は、実施例7に係る誘導機の部分断面図である。図16の構成を採用する誘導機の前提として、その固定子11は実施例1と同一で、固定子巻線14は、固定子スロット13の溝に嵌め込まれた楔15によって固定子鉄心12に固定される開放型スロットとなっている。
また複数の回転子スロット3に連なり、複数の回転子スロット3よりも回転子鉄心2の外周近くに位置する複数の回転子スリット5は、空隙によって形成され、回転子スリット5の内周面での周方向の幅は、回転子スリット5の外周面での周方向の幅よりも大きくし、回転子スリット5の周方向の幅は外周面から内周面に向かうに連れて徐々に広がると伴に、回転子スリット5の周方向の幅の広がり方が小さくなる部分を有する。
係る前提の上で、実施例5の複数の回転子スロット3と回転子鉄心2には少なくとも1箇所の合わせ溝31が設けられている。この合わせ溝31を形成したことにより、スリット内周部53の周方向に対する幅は、回転子バー4の周方向に対する幅以上となる点で他の実施例とは相違する。ただし、回転子バー4の周方向に対する幅よりも、スリット内周部53の周方向に対する幅を大きくしても、回転子鉄心2が磁気飽和し過ぎない程度の幅とする。
図16(a)は、合わせ溝31を回転子バー4の内周側の面に半円形状に形成した例、図16(b)は、合わせ溝31を回転子バー4の両側面に半円形状に形成した例、図16(c)は、合わせ溝31を回転子バー4の両側面に角型形状に形成した例を示している。いずれの事例においても、回転子バー4の周方向に対する幅よりも、スリット内周部53の周方向に対する幅を大きくしている。
このような構成とすることで、実施例5よりもスリット外周部51とスリット内周部53の周方向の幅の差を大きくすることができる。つまり、回転子スリット5において局所的に考えると回転子スリット5の外周側では磁束は漏れ易くなり、回転子スリット5の内周側では磁束が漏れにくくなる。これによって、主磁束の漏れは抑制しながら、回転子表面に集中する高調波磁束の漏れは大きくすることができ、高調波二次銅損が低減し、効率が向上する効果が得られる。
以上説明した誘導機では、力率が向上することで始動電流が増加するため、始動電流の増加に伴って、電源容量を大きくしなければならない問題が出る場合がある。これに対して、図17に示したように電源101からインバータ等の変換器102、誘導機100を介して負荷103を駆動する誘導機駆動システムで用いられる場合は、電圧と周波数を制御したソフトスタートが可能であるため、特に問題とはならない。
更に、インバータ等の変換器102を介して、誘導機100に電力が供給される場合は、キャリア周波数に応じて高調波損失が発生するが、上述のように、本発明では高調波損失を低減できる構成であるため、効率向上効果はさらに大きくなる。また、インバータ等によって高速回転域で使用する場合でも、実施例1及び実施例2で示したように、スリット中間部52を構成する効果により応力を低減できる。図17では三相交流電源によって駆動するシステムになっているが、単相や直流電源によって電源が供給される場合でも上述と同様の効果が得られる。
以上説明した誘導機は、誘導機でコンプレッサ等を駆動するポンプシステム、誘導機で掘削用のドリル等を駆動する掘削システム、誘導機で切粉用のミル等を駆動する切粉システム、誘導機でファンを駆動するファンシステム等に使用できる。
回転方向に対して一方向の回転のみの特性を良くすることに特化し、もう一方の方向に対する特性が大幅に落ちた場合でも、システムの使われ方次第(回転方向に対する負荷の違いや使用時間)では、システム効率を良くすることが可能となる。その一例として、誘導機が主として一方向のみの駆動に使われる場合は、実施例3と実施例4に記載した非対称な構成とすることで、一方向回転のみに特化した高効率な誘導機駆動システムを提供できる。
1…回転子
2…回転子鉄心
3…回転子スロット
4…回転子バー
5…回転子スリット
6…エンドリング
7…シャフト
8…回転子鉄心抑え
11…固定子
12…固定子鉄心
13…固定子スロット
14…固定子巻線
15…楔
20…斜めの高調波漏れ磁束
51…スリット外周部
52…スリット中間部
53…スリット内周部。

Claims (16)

  1. 回転子鉄心と、回転子鉄心の外周側に周方向に所定の間隔を持って配設されかつ軸方向に連続的に形成された複数の回転子スロットと、複数の回転子スロットに挿入された複数の回転子バーと、複数の回転子スロットに連なり複数の回転子スロットよりも回転子鉄心の外周近くに位置する複数の回転子スリットを備えたかご形回転子を持つ誘導機であって、
    回転子スリットは空隙によって形成され、回転子スリットの内周面での周方向の幅は、回転子スリットの外周面での周方向の幅よりも大きく、かつ回転子バーの外周面での周方向の幅よりも小さくし、回転子スリットの周方向の幅は外周面から内周面に向かうに連れて広がる領域を有することを特徴とする誘導機。
  2. 請求項1に記載の誘導機であって、
    前記回転子スリットの周方向の幅は外周面から内周面に向かうに連れて広がる領域に続いて、回転子スリットの周方向の幅の広がり方が小さくなる領域を有することを特徴とする誘導機。
  3. 請求項1乃至請求項2に記載の誘導機であって、
    前記回転子バーの外周面での周方向の幅が、前記回転子バーの内周面での周方向の幅よりも大きいことを特徴とする誘導機。
  4. 請求項3に記載の誘導機であって、
    隣り合う前記回転子スロットに挟まれる前記回転子鉄心の周方向に対する幅が、内周から外周にかけて一定となることを特徴とする誘導機。
  5. 請求項1乃至請求項4に記載の誘導機であって、
    前記回転子スリットの最外周に位置する開口部が、前記回転子バーの外周位置での周方向の幅の範囲内で、前記回転子の回転方向に対して遅れ側に片寄って配置されることを特徴とする誘導機。
  6. 請求項5に記載の誘導機であって、
    前記回転子スリットの最外周に位置する開口部の回転方向に対して遅れ側の位置が、前記回転子バーの外周位置での周方向の幅の範囲を超えて、遅れ側に配置されることを特徴とする誘導機。
  7. 請求項5または請求項6に記載の誘導機であって、
    一方向への駆動力が要求される掘削部を備える掘削システムに適用される誘導機。
  8. 回転子鉄心と、回転子鉄心の外周側に周方向に所定の間隔を持って配設されかつ軸方向に連続的に形成された複数の回転子スロットと、複数の回転子スロットに挿入された複数の回転子バーと、複数の回転子スロットに連なり複数の回転子スロットよりも回転子鉄心の外周近くに位置する複数の回転子スリットを備えたかご形回転子を持つ誘導機であって、
    前記回転子スリットは空隙によって形成されるとともに、前記回転子の外周近くに位置するスリット外周部と、該スリット外周部と連なり、前記回転子の外周から内周に向かうに連れて前記回転子スリットの周方向の幅が大きくなるスリット中間部と、該スリット中間部と連なりスリット中間部よりも前記回転子スリットの周方向の幅の広がり方が小さくなっているスリット内周部により形成されていることを特徴とする誘導機。
  9. 請求項8に記載の誘導機であって、
    前記スリット外周部の外周位置での周方向に対する幅S2と、前記スリット内周部の内周位置での周方向に対する幅Wと、円周方向に対して前記スリット中間部が成す傾き角θの関係が、S2/W≦0.3となり、かつ、θ≧11°となることを特徴とする誘導機。
  10. 請求項8に記載の誘導機であって、
    前記スリット外周部の外周位置での周方向に対する幅S2と、前記スリット内周部の内周位置での周方向に対する幅Wと、円周方向に対して前記スリット中間部が成す傾き角をθの関係が、S2/W≦0.3となり、かつ、θ≧12°となることを特徴とする誘導機。
  11. 請求項8に記載の誘導機であって、
    前記スリット外周部の外周位置での周方向に対する幅S2と、前記回転子スリット内周部の内周位置での周方向に対する幅Wと、前記スリット内周部の径方向に対する高さβとの関係が、S2/W≦0.3となり、かつ、β/W≧0.21となることを特徴とする誘導機。
  12. 請求項8に記載の誘導機であって、
    前記回転子スリット外周部の外周位置での周方向に対する幅S2と、前記回転子スリット内周部の内周位置での周方向に対する幅Wと、前記回転子スリットの径方向に対する高さHと、前記回転子スリットの面積Sの関係が、S2/W≦0.3となり、かつ、(H/S)≧0.65となることを特徴とする誘導機。
  13. 請求項8に記載の誘導機であって、
    前記回転子スリット外周部の外周位置での周方向に対する幅S2と、前記回転子スリット内周部の内周位置での周方向に対する幅Wと、前記回転子スリットの径方向に対する高さHと、前記回転子スリットの面積Sの関係が、S2/W≦0.3となり、かつ、(H/S)≦1.80となることを特徴とする誘導機。
  14. 請求項8に記載の誘導機であって、
    前記スリット内周部の径方向に対する高さβと、前記スリット内周部の内周位置での周方向に対する幅Wと、円周方向に対して前記スリット中間部が成す傾き角θの関係が、β/W≧0.21かつθ≧11°となることを特徴とする誘導機。
  15. 請求項8に記載の誘導機であって、
    前記スリット内周部の径方向に対する高さβと、前記スリット内周部の内周位置での周方向に対する幅Wと、円周方向に対して前記スリット中間部が成す傾き角θと、前記回転子スリットの径方向に対する高さHと、前記回転子スリットの面積Sの関係が、β/W≧0.21、θ≧11°、かつ0.65≦(H/S)≦1.80となることを特徴とする誘導機。
  16. 請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の誘導機であって、
    前記誘導機は、交流または直流電源の電圧をインバータまたはコンバータによる変換を介して供給され駆動することを特徴とする誘導機。
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