JP2013192339A - 誘導電動機 - Google Patents

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泰三 草留
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Abstract

【課題】複数の二次導体を有するロータを用いた誘導電動機に関し、冷媒によって効率良く冷却可能な誘導電動機を提供する。
【解決手段】誘導電動機1は、ステータ10と、ロータ20と、回転軸30により構成される。ロータ20は、回転軸30に対して固設されたロータコア21と、ロータコア21の周方向に分散配置された複数の二次導体22と、ロータコア21の軸方向端面に沿って配設され、複数の二次導体22を接続するエンドリング25とを有している。回転軸30は、オイル流路31と、オイル吐出口32を有している。オイル流路31は、冷媒であるオイルが流下する為の流路であり、回転軸30の軸方向に沿って延びている。オイル吐出口32は、回転軸30の軸方向に関して、ロータコア21の端面とエンドリング25端面の間となる位置において、回転軸30の径方向に延び、オイル流路31と回転軸30外周面を連通している。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の二次導体を有するロータを用いた誘導電動機に関する。
従来、回転電機の分野においては、回転電機を冷却する為の発明として、特許文献1及び特許文献2記載の発明が知られている。特許文献1及び特許文献2記載の発明においては、所謂、IPM(Interior Permanent Magnet)モータを冷却する為に、ロータのロータコア端部に露出している永久磁石の端部に対して、冷媒としての冷却油を供給することによって、永久磁石の端部を冷却するように構成されている。
特開2006−006091号公報 特開2009−027836号公報
ここで、特許文献1及び特許文献2記載の発明は、何れもIPMモータを対象としてなされた発明であり、IPMモータ固有の事情を前提としている。例えば、IPMモータの場合、冷却油による冷却対象である永久磁石の大部分は、ロータコアによって覆われており、ロータコアの軸方向端面において、当該永久磁石の端面のみが露出する構成であること等が挙げられる。つまり、IPMモータの場合、供給された冷却油と接触し直接冷却される部分が、永久磁石の端面という限られた部分に制限されることとなるため、特許文献1及び特許文献2記載の発明は、このような制限を前提とした上で、冷却油によって、IPMモータを効率良く冷却することを実現している。
この点、複数の二次導体を有するロータ(例えば、かご型回転子や巻き線型回転子)を用いた誘導電動機においても、当該誘導電動機を冷却する必要があるため、誘導電動機に適した態様で、冷媒(冷却油)によって誘導電動機を効率良く冷却する技術が望まれている。
本発明は、複数の二次導体を有するロータを用いた誘導電動機に関し、冷媒によって効率良く冷却可能な誘導電動機を提供する。
本発明の一側面に係る誘導電動機は、回転可能に配設された回転軸と、前記回転軸に固設されたロータコアと、前記ロータコアの周方向に分散配置され、前記回転軸方向に延びる複数の二次導体と、前記回転軸の軸方向における前記ロータコアの端面側に位置する前記二次導体の端部を相互に接続する端絡部と、を有するロータと、コイルが巻装され前記回転軸の軸方向端部側に前記コイルのコイルエンド部を有するステータと、を有する誘導電動機であって、前記端絡部は、前記ロータコアの端面から前記軸方向に突出すると共に、前記回転軸の周囲を囲む環状に構成され、前記回転軸は、当該回転軸の軸方向に沿って延び、冷媒が流通可能な冷媒流路と、前記回転軸の軸方向に関し、少なくとも一方の前記ロータコアの端面と前記端絡部の端面の間となる位置において、当該回転軸の径方向に延び、前記回転軸の外周面と前記冷媒流路と連通する冷媒吐出口と、を有することを特徴とする。
当該誘導電動機は、回転軸と、ロータコアと、複数の二次導体及び端絡部と、を有するロータと、ステータとを有している。そして、回転軸は、回転軸の軸方向に沿って延びる冷媒流路と、冷媒吐出口を有している。当該誘導電動機において、冷媒吐出口は、当該回転軸の径方向に延び、前記回転軸の外周面と前記冷媒流路と連通しているので、冷媒流路内の冷媒は、ロータ及び回転軸の回転に伴う遠心力によって、冷媒吐出口から回転軸の外側に向かって吐出される。ここで、前記端絡部は、前記ロータコアの端面から前記軸方向に突出すると共に、前記回転軸の周囲を囲む環状に構成されており、且つ、冷媒吐出口は、前記回転軸の軸方向に関し、少なくとも一方の前記ロータコアの端面と前記端絡部の端面の間となる位置に形成されているので、冷媒吐出口から吐出された冷媒は、端絡部における回転軸側の面に向かって吐出される。これにより、当該誘導電動機によれば、端絡部に対して冷媒を直接接触させることができるので、当該端絡部を効率良く冷却することができる。又、端絡部は、複数の二次導体の端部を相互に接続されているため、当該誘導電動機によれば、複数の二次導体についても効率良く冷却することができる。又、端絡部の表面積は、回転軸に直交する断面における各二次導体の断面積よりも大きくなるため、当該誘導電動機によれば、冷媒によって冷却される面積を大きくとることができ、冷媒による効率の良い冷却を実現し得る。
そして、本発明の他の側面に係る誘導電動機は、請求項1記載の誘導電動機であって、前記端絡部は、前記冷媒吐出口から吐出された冷媒との接触面積を増加させる凹凸部を、当該端絡部の表面に有することを特徴とする。
当該誘導電動機においては、端絡部の表面に凹凸部を有することにより、冷媒によって冷却される端絡部の面積を、更に大きくとることができる。従って、当該誘導電動機によれば、冷媒によって端絡部を更に効率良く冷却することができ、もって、複数の二次導体についても、効率良く冷却することができる。
又、本発明の他の側面に係る誘導電動機は、請求項2記載の誘導電動機であって、前記凹凸部は、前記回転軸の軸方向において、前記ロータコアの端面から離間する程、前記回転軸の外周面から離間する位置に形成された複数の段部によって構成されていることを特徴とする。
当該誘導電動機においては、凹凸部を、複数の段部によって構成することにより、冷媒によって冷却される端絡部の面積を、更に大きくとることができる。従って、当該誘導電動機によれば、冷媒によって端絡部を更に効率良く冷却することができ、もって、複数の二次導体についても、効率良く冷却することができる。
又、本発明の他の側面に係る誘導電動機は、請求項2記載の誘導電動機であって、前記凹凸部は、島状の突起を、前記端絡部の外表面に複数形成することによって構成されていることを特徴とする。
当該誘導電動機においては、凹凸部を、島状の突起を、前記端絡部の外表面に複数形成することによって構成することにより、冷媒によって冷却される端絡部の面積を、更に大きくとることができる。従って、当該誘導電動機によれば、冷媒によって端絡部を更に効率良く冷却することができ、もって、複数の二次導体についても、効率良く冷却することができる。
第1実施形態に係る誘導電動機の概略構成を示す断面図である。 第1実施形態に係るエンドリングの構成を示す、ロータの部分平面図である。 第2実施形態に係る誘導電動機のロータの構成を示す部分断面図である。 第2実施形態に係るエンドリングの構成を示す、ロータの部分平面図である。 第3実施形態に係る誘導電動機のロータの構成を示す部分断面図である。 第3実施形態に係るエンドリングの構成を示す、ロータの部分平面図である。 第4実施形態に係る誘導電動機のロータの構成を示す部分断面図である。 第4実施形態に係るエンドリングの構成を示す、ロータの部分平面図である。 第5実施形態に係る誘導電動機のロータの構成を示す部分断面図である。
以下、本発明に係る誘導電動機を、誘導電動機1に具体化した実施形態(第1実施形態)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態に係る誘導電動機1の概略構成について、図1、図2を参照しつつ詳細に説明する。第1実施形態に係る誘導電動機1は、かご型三相誘導電動機であり、三相交流電流によって回転磁束を発生させるステータ10と、かご型回転子として構成されたロータ20と、当該ロータ20の回転中心として構成された回転軸30を有している。
当該誘導電動機1においては、後述するステータ10から発生する回転磁束と、かご型回転子として構成されたロータ20の二次導体22に発生する誘導電流とが鎖交することにより、ロータ20に回転力が発生する。そして、このような誘導電動機1では、誘導電流が流れることにより、各二次導体22において熱が発生し、この熱は高速回転であるほど多量に発生する。
そして、当該誘導電動機1においては、上述したステータ10、ロータ20、回転軸30は、ケース(図示せず)内部に収容されており、当該ケースには、オイルポンプ(図示せず)が接続されている。当該オイルポンプは、インナロータとアウタロータとを有する内接型のギヤポンプによって構成されており、その駆動によって、後述する回転軸30の内周部に形成されたオイル流路31、オイル吐出口32及び前記ケース内部を介して、本実施形態における「冷媒」に相当するオイルを循環させる機能を果たす(図1参照)。そして、当該オイルは、オイルポンプによって循環される過程で、ケース内部に収容された誘導電動機1を冷却すると共に、当該誘導電動機1における駆動伝達機構部(例えば、ギヤ機構)等を潤滑する。
次に、誘導電動機1を構成するステータ10の構成について説明する。ステータ10は、ケース内部において固定されており、略円筒形状のステータコア11と、ステータコア11に巻装されたコイルとを備えている。ステータコア11は、複数枚の電磁鋼板を積層して構成されている。また、ステータコア11は、周方向に分散配置されて軸方向に延びる複数のスロット(図示せず)を有しており、当該スロットには、導体で構成されたコイルが巻装されている。本実施形態においては、ステータ10は、三相交流で駆動される誘導電動機1に用いられるステータとして構成されており、U相、V相、及びW相の三相のコイルを備えている。そして、それぞれのコイルのうち、ステータコア11の軸方向両側に突出する部分がコイルエンド部12とされる。
続いて、第1実施形態に係る誘導電動機1におけるロータ20の構成について、図1、図2を参照しつつ詳細に説明する。ロータ20は、かご型回転子として構成されており、上述したステータ10の径方向内側において、回転軸30の軸芯周りに回転可能に支持されている。図1、図2に示すように、ロータ20は、円筒形状のロータコア21と、ロータコア21の周方向に分散配置された複数の二次導体22と、二次導体22の軸方向両端部と接合するエンドリング25とを有している。
ロータコア21は、複数の電磁鋼板製のプレートを積層することによって、回転軸30を取り囲むように円筒形状に構成されており、回転軸30に対して固定されている。又、当該ロータコア21の外周面は、上述したステータ10の内周面(回転軸30側の面)と間隔を隔てた状態で対向している。そして、当該ロータコア21には、回転軸30を取り囲むように、複数の二次導体22が配設されている。
複数の二次導体22は、銅によって中実の棒状に形成されており、ロータコア21の周方向に沿って、等間隔で分散配置されている。図1に示すように、各二次導体22は、ロータコア21の軸方向に沿って一直線状に延びるように配設されている。又、各二次導体22の長さ寸法は、ロータコア21の軸方向寸法とほぼ等しく形成されている。
エンドリング25は、短絡環又は端絡環と呼ばれる部材であり、二次導体22と同様に銅によって、円環状に形成されている。当該エンドリング25は、回転軸30の軸方向におけるロータコア21の両端面に沿って配設されており、各二次導体22の端部に接合されている。これにより、各二次導体22は、一対のエンドリング25と接合されることにより、短絡されている。尚、当該エンドリング25には、本発明における凹凸部に相当する環状段差部25Aが形成されているが、この構成については、後に詳細に説明する。
次に、第1実施形態に係る誘導電動機1における回転軸30の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。回転軸30は、誘導電動機1の軸方向両側において、軸受を介してケース(図示せず)に回転可能に支持されている。回転軸30の内部には、オイル流路31と、オイル吐出口32が形成されている。オイル流路31は、回転軸30の軸心に沿って軸方向に向かって延び、上述したオイルポンプによって循環するオイルが流下する流路である。
オイル吐出口32は、ロータ20及び回転軸30の回転に伴って、オイル流路31内のオイルを、回転軸30から外側に向かって吐出する吐出口である。当該オイル吐出口32は、オイル流路31に連通すると共に、オイル流路31から径方向外側に延びて回転軸30の外周面に開口するように形成されている。又、オイル吐出口32は、回転軸30の軸方向において、ロータコア21の軸方向端面よりも外側であって、エンドリング25の軸方向端面よりも内側となる位置に形成されている。
続いて、誘導電動機1の冷却構造について、図面を参照しつつ説明する。尚、以下の説明においては、冷媒としてのオイルの流下方向を「オイル流下方向D」といい、矢印を用いて図示している。
オイルポンプの駆動に伴い、オイルは、回転軸30の一端側から、回転軸30の内部に形成されたオイル流路31に供給される。誘導電動機1が駆動している場合、オイル流路31に供給されたオイルは、ロータ20及び回転軸30の回転に伴う遠心力により、オイル流路31の内周面に沿って軸方向(図1中、左から右へ向かって)に流下する。又、オイル流路31とオイル吐出口32の接続部分においては、当該オイルは、ロータ20及び回転軸30の回転に伴う遠心力により、オイル流路31から回転軸30の径方向外側に向かって移動することになる。従って、オイル流路31とオイル吐出口32の接続部分近傍のオイルは、オイル吐出口32を介して、回転軸30の外部に向かって吐出される。
ここで、上述したように、オイル吐出口32は、回転軸30の軸方向において、ロータコア21の軸方向端面よりも外側であって、エンドリング25の軸方向端面よりも内側となる位置に形成されている。従って、オイル吐出口32から吐出されたオイルは、エンドリング25における回転軸30側の面(以下、内側側面という)に向かって吐出される。
この結果、当該誘導電動機1においては、発熱部位である二次導体22と接続されたエンドリング25を、オイルによって直接冷却することができ、ロータ20を効率良く冷却することができる。又、エンドリング25の内側側面に付着した後、当該オイルは、ステータ10のコイルエンド部12と接触し得るので、ステータ10のコイルを冷却することもできる。
ここで、ロータコア21の外周面と、ステータ10の内周面の間に形成される間隙部分に、オイルが進入してしまった場合、オイルの粘性によって、ロータ20の回転に対する抵抗となり、誘導電動機1におけるエネルギ損失の要因となってしまう場合がある。この点、当該誘導電動機1では、オイルは、オイル吐出口32から、直接、エンドリング25の内側側面に向かって吐出される。即ち、ロータコア21の外周面と、ステータ10の内周面の間に形成される間隙部分に、吐出されたオイルが直接到達することはなく、上記間隙部分に対するオイルの進入を抑制することができる。これにより、当該誘導電動機1によれば、誘導電動機1におけるエネルギ損失の増大を抑制し得る。
次に、第1実施形態に係るエンドリング25の構成について、図1、図2を参照しつつ詳細に説明する。第1実施形態に係るエンドリング25は、その軸方向端面および内側側面に、本発明における凹凸部の一例である環状段差部25Aを有している。
図1に示すように、環状段差部25Aは、回転軸30の軸方向断面において、複数の段差からなる階段状に構成されている。図2は、ロータ20を軸方向から見た部分平面図であり、図2に示すように、環状段差部25Aを構成する複数の段差部は、エンドリング25の円環中心と同心円であって、異なる径をなす段差部であって、エンドリング25の径方向外側に位置する程、ロータコア21の軸方向端面から離間した位置に端面を有している。
第1実施形態に係る誘導電動機1によれば、図1、図2からわかるように、エンドリング25に環状段差部25Aを形成することにより、冷媒であるオイルと、エンドリング25との接触面積を大きくとることができるので、より効率良く、エンドリング25を冷却することができる。又、第1実施形態に係る誘導電動機1によれば、エンドリング25を効率良く冷却することにより、エンドリング25と接続された各二次導体22についても、効率良く冷却することができる。
更に、二次導体22及びエンドリング25を冷却することにより、誘導電動機1の構成材料に関し、温度上昇による耐力低下を抑えることができるので、第1実施形態に係る誘導電動機1は、高い回転数に対応することができる。
そして、エンドリング25は、切削、ダイキャスト又はプレス積層によって形成することができるので、エンドリング25に対して、環状段差部25Aを容易に形成することができ、複雑な工程を経ずに、オイルによる冷却効率を高めることができる。
(第2実施形態)
次に、上述した第1実施形態と異なる実施形態(第2実施形態)について、図3、図4を参照しつつ詳細に説明する。尚、第2実施形態に係る誘導電動機1は、第1実施形態に係る誘導電動機1と同一の基本的構成を有しており、エンドリング25の構成が相違する。従って、第1実施形態と同一の構成に関する説明は省略する。
図3、図4に示すように、第2実施形態に係る誘導電動機1において、エンドリング25は、その軸方向端面及び内側側面に、多数の突起部25Bを有している。当該多数の突起部25Bは、本発明における凹凸部及び島状の突起に相当し、エンドリング25の軸方向端面及び内側側面に対して、シボ加工を施すことにより形成される。尚、図3は、複数の突起部25Bの形状を省略しており、図4は誇張して表現している。
第2実施形態に係る誘導電動機1によれば、エンドリング25軸方向端面及び内側側面に、多数の突起部25Bを形成することにより、冷媒であるオイルと、エンドリング25との接触面積を大きくとることができるので、より効率良く、エンドリング25を冷却することができる。又、第2実施形態に係る誘導電動機1によれば、エンドリング25を効率良く冷却することにより、エンドリング25と接続された各二次導体22についても、効率良く冷却することができる。
更に、二次導体22及びエンドリング25を冷却することにより、誘導電動機1の構成材料に関し、温度上昇による耐力低下を抑えることができるので、第2実施形態に係る誘導電動機1は、高い回転数に対応することができる。
そして、エンドリング25は、切削、ダイキャスト又はプレス積層によって形成することができるので、エンドリング25に対して、多数の突起部25Bを容易に形成することができ、複雑な工程を経ずに、オイルによる冷却効率を高めることができる。
(第3実施形態)
続いて、上述した第1実施形態、第2実施形態と異なる実施形態(第3実施形態)について、図5、図6を参照しつつ詳細に説明する。尚、第3実施形態に係る誘導電動機1は、第1実施形態、第2実施形態に係る誘導電動機1と同一の基本的構成を有しており、エンドリング25の構成が相違する。従って、第1実施形態、第2実施形態と同一の構成に関する説明は省略する。
図5、図6に示すように、第3実施形態に係る誘導電動機1においては、エンドリング25は、その軸方向端面に、複数の凹部25Cを有している。当該各凹部25Cは、本発明における凹凸部に相当し、エンドリング25の軸方向端面においては径方向に沿って延び、ロータコア21端面側に溝状に窪んで形成されているが、凹部25Cの径方向の最外部は溝が壁に突き当たるように凹部25Cが途切れている。内側側面においては、軸方向に沿って延び、径方向外側に向かって窪んで形成されている。
第3実施形態に係る誘導電動機1によれば、エンドリング25に複数の凹部25Cを形成することにより、冷媒であるオイルと、エンドリング25との接触面積を大きくとることができるので、より効率良く、エンドリング25を冷却することができる。又、第3実施形態に係る誘導電動機1によれば、エンドリング25を効率良く冷却することにより、エンドリング25と接続された各二次導体22についても、効率良く冷却することができる。
更に、二次導体22及びエンドリング25を冷却することにより、誘導電動機1の構成材料に関し、温度上昇による耐力低下を抑えることができるので、本実施形態に係る誘導電動機1は、高い回転数に対応することができる。
そして、エンドリング25は、切削、ダイキャスト又はプレス積層によって形成することができるので、エンドリング25に対して、複数の凹部25Cを容易に形成することができ、複雑な工程を経ずに、オイルによる冷却効率を高めることができる。
(第4実施形態)
次に、上述した第1実施形態〜第3実施形態と異なる実施形態(第4実施形態)について、図7、図8を参照しつつ詳細に説明する。尚、第4実施形態に係る誘導電動機1は、第1実施形態〜第3実施形態に係る誘導電動機1と同一の基本的構成を有しており、エンドリング25の構成が相違する。従って、第1実施形態〜第3実施形態と同一の構成に関する説明は省略する。
図7、図8に示すように、第4実施形態に係る誘導電動機1においては、エンドリング25は、その軸方向端面及び内側側面に、本発明における凹凸部に相当する複数の溝部25Dを有している。図7、図8に示すように、エンドリング25の軸方向端面においては、当該複数の溝部25Dは、エンドリング25と同心円を描くと共に、ロータコア21側に向かって窪んだ溝状に形成されている。又、エンドリング25の内側側面において、当該複数の溝部25Dは、回転軸30を取り囲むように、エンドリング25の径方向外側に向かって窪んだ溝状に形成されている。
第4実施形態に係る誘導電動機1によれば、エンドリング25に複数の溝部25Dを形成することにより、冷媒であるオイルと、エンドリング25との接触面積を大きくとることができるので、より効率良く、エンドリング25を冷却することができる。又、第4実施形態に係る誘導電動機1によれば、エンドリング25を効率良く冷却することにより、エンドリング25と接続された各二次導体22についても、効率良く冷却することができる。
更に、二次導体22及びエンドリング25を冷却することにより、誘導電動機1の構成材料に関し、温度上昇による耐力低下を抑えることができるので、第4実施形態に係る誘導電動機1は、高い回転数に対応することができる。
そして、エンドリング25は、切削、ダイキャスト又はプレス積層によって形成することができるので、エンドリング25に対して、複数の溝部25Dを容易に形成することができ、複雑な工程を経ずに、オイルによる冷却効率を高めることができる。
(第5実施形態)
次に、上述した第1実施形態〜第4実施形態と異なる実施形態(第5実施形態)について、図9を参照しつつ詳細に説明する。尚、第5実施形態に係る誘導電動機1は、第1実施形態〜第4実施形態に係る誘導電動機1と同一の基本的構成を有しており、エンドリング25の構成が相違する。従って、第1実施形態〜第4実施形態と同一の構成に関する説明は省略する。
図9に示すように、第5実施形態に係る誘導電動機1においては、エンドリング25は、その内側側面に、本発明における凹凸部に相当する滞留凹部25Eを有している。当該滞留凹部25Eは、エンドリング25の内側側面の一部を、回転軸30を取り囲むように、エンドリング25の径方向外側に向かって溝状に窪ませることによって形成されている。
第5実施形態に係る誘導電動機1によれば、エンドリング25に滞留凹部25Eが形成されることにより、冷媒であるオイルとの接触面積を大きくとることができるので、より効率良く、エンドリング25を冷却することができる。そして、第5実施形態においては、滞留凹部25Eは、オイル吐出口32から吐出されたオイルを、その内部において滞留させることができるので、冷媒であるオイルとエンドリング25との接触時間を長くとることができる。当該誘導電動機1によれば、エンドリング25を、更に効率良く冷却することができる。そして、第5実施形態に係る誘導電動機1によれば、エンドリング25を効率良く冷却することにより、エンドリング25と接続された各二次導体22についても、効率良く冷却することができる。
更に、二次導体22及びエンドリング25を冷却することにより、誘導電動機1の構成材料に関し、温度上昇による耐力低下を抑えることができるので、第5実施形態に係る誘導電動機1は、高い回転数に対応することができる。
そして、エンドリング25は、切削、ダイキャスト又はプレス積層によって形成することができるので、エンドリング25に対して、滞留凹部25Eを容易に形成することができ、複雑な工程を経ずに、オイルによる冷却効率を高めることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、上述した実施形態において、誘導電動機1は、かご型回転子を用いたかご型誘導電動機であったが、この態様に限定されるものではない。即ち、本発明は、巻き線型回転子を用いた巻き線型誘導電動機に適用することも可能である。この場合においては、巻き線型回転子におけるコイルエンド部が、上述した実施形態におけるエンドリング25と同様に、ロータコア21の軸方向端面から軸方向に沿って突出すると共に、回転軸30を取り囲む壁状に形成されていることが望ましい。
又、上述した実施形態においては、二次導体22及びエンドリング25を、銅によって構成していたが、この態様に限定されるものではない。二次導体22及びエンドリング25を、アルミニウム等の他の導体によって構成することも可能である。又、上述した実施形態においては、ロータ20の軸方向両側において、オイル吐出口32や凹凸部としての環状段差部25A、突起部25B、凹部25Cを設けたが、軸方向片側のみに設けても良い。
1 誘導電動機
10 ステータ
20 ロータ
21 ロータコア
22 二次導体
25 エンドリング
25A 環状段差部
30 回転軸
31 オイル流路
32 オイル吐出口

Claims (4)

  1. 回転可能に配設された回転軸と、
    前記回転軸に固設されたロータコアと、前記ロータコアの周方向に分散配置され、前記回転軸方向に延びる複数の二次導体と、
    前記回転軸の軸方向における前記ロータコアの端面側に位置する前記二次導体の端部を相互に接続する端絡部と、を有するロータと、
    コイルが巻装され前記回転軸の軸方向端部側に前記コイルのコイルエンド部を有するステータと、を有する誘導電動機であって、
    前記端絡部は、
    前記ロータコアの端面から前記軸方向に突出すると共に、前記回転軸の周囲を囲む環状に構成され、
    前記回転軸は、
    当該回転軸の軸方向に沿って延び、冷媒が流通可能な冷媒流路と、
    前記回転軸の軸方向に関し、少なくとも一方の前記ロータコアの端面と前記端絡部の端面の間となる位置において、当該回転軸の径方向に延び、前記回転軸の外周面と前記冷媒流路と連通する冷媒吐出口と、を有する
    ことを特徴とする誘導電動機。
  2. 請求項1記載の誘導電動機であって、
    前記端絡部は、
    前記冷媒吐出口から吐出された冷媒との接触面積を増加させる凹凸部を、当該端絡部の表面に有する
    ことを特徴とする誘導電動機。
  3. 請求項2記載の誘導電動機であって、
    前記凹凸部は、
    前記回転軸の軸方向において、前記ロータコアの端面から離間する程、前記回転軸の外周面から離間する位置に形成された複数の段部によって構成されている
    ことを特徴とする誘導電動機。
  4. 請求項2記載の誘導電動機であって、
    前記凹凸部は、
    島状の突起を、前記端絡部の外表面に複数形成することによって構成されている
    ことを特徴とする誘導電動機。
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