JP2014175882A - 画像処理システムとその処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯端末で設定した画像処理装置にかかる設定を画像処理装置に同期させ、画像処理装置における操作性を向上する仕組みを提供すること
【解決手段】携帯端末は、画像処理にかかる設定を選択し、選択した設定の設定情報を記憶し、当該携帯端末が画像処理装置で読み取られることによって、前記設定情報を前記画像処理装置へ送信する。また、前記画像処理装置は、前記携帯端末を読み取ることによって、前記設定情報を前記携帯端末より受信し、前記設定情報に従って、画像処理にかかる設定項目の設定値を変更する変更し、変更された設定値に従って、画像処理を実行する。
【選択図】図5

Description

画像処理の設定値を変更するための画像処理システムとその処理方法及びプログラム
企業内のイントラネットに設置されているMFP(複合機)の中には、ユーザ認証機能が備えられているものがある。ユーザ認証機能は、部外者による不正利用を未然に防止できる効果を持つばかりではなく、ユーザごとの利用状況をモニタしたり、ユーザに権限を与えて使用できる機能を制限したりすることにも役立つ。
MFPが備えているユーザ認証機能の中には、ICカードを用いるものがある。ユーザごとに配布したICカードを、ユーザがMFPのカードリーダにかざすことにより、ユーザの認証を行う形態であり、IDとパスワードを入力する方式に比べて、入力の際の煩わしさが軽減される、パスワードを盗み見られるリスクが回避できる、ユーザがパスワードを記憶しておく必要がない、といった利点がある。
また、通常MFPは確認・操作用のユーザインタフェースを備えており、近年では、タッチパネルを通して表示・操作できるようになっている機種も多い。タッチパネル方式の場合、ソフトウェアによって表示するボタンの数や項目を制御することができるので、機体製造時にはなかった項目を増やしたり、認証したユーザごとに表示するボタンをカスタマイズしたりすることが可能になっている。
MFPは複数人で共有して使用するため、あるユーザがMFP上で操作している間に、別のユーザがそのMFPの操作を行うことができない、すなわち、MFPの占有により、MFPの利用効率が低下してしまうということがある。
そこで、特許文献1のように、MFPを利用する際に、携帯端末から操作を行えるようにして、MFPを占有しないようにする仕組みが提案されている。
特開2012−178086号公報
しかしながら、MFPを利用する際に携帯端末を用いる仕組みでは、携帯端末からすべての操作ができてしまうため、MFPの近くにいないにもかかわらず印刷指示ができてしまうというセキュリティ上の課題が生まれる。
また、MFPを利用する時間が長くなると、MFPを占有する時間が長くなるため、できる限り携帯端末を利用させたいという要望がある。
さらに、近年の携帯端末は、タッチパネルを備え、操作性の観点からもスマートフォン等のスマートデバイスを用いて、操作したいという要望もある。
そこで、本願発明の目的は、携帯端末で設定した画像処理装置にかかる設定を画像処理装置に同期させ、画像処理装置における操作性を向上する仕組みを提供することである。
また、その他の目的としては、携帯端末での認証を利用することで、画像処理装置における操作を効率化する仕組みを提供することである。さらに、携帯端末をかざすことで画像処理実行を可能にすることで、遠隔地からの実行を防止する仕組みを提供する。
本発明の目的を達成するための、携帯端末と画像処理装置を含む画像処理システムであって、携帯端末は、画像処理にかかる設定を選択する選択手段と、前記選択手段で選択した設定の設定情報を記憶する記憶手段と、当該携帯端末が画像処理装置で読み取られることによって、前記設定情報を前記画像処理装置へ送信する送信手段とを備え、前記画像処理装置は、前記携帯端末を読み取ることによって、前記設定情報を前記携帯端末より受信する受信手段と、前記設定情報に従って、画像処理にかかる設定項目の設定値を変更する変更手段と、前記変更手段で変更された設定値に従って、画像処理を実行する実行手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、携帯端末で設定した画像処理装置にかかる設定を画像処理装置に同期させ、画像処理装置における操作性を向上する。
実施形態の一例を示すシステム構成図である 携帯端末100に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である MFP110のハードウェア構成の一例を示すブロック図である 画像処理システムにおける機能ブロック図である 実施形態における全体の流れを説明する処理概要図である 携帯端末100の操作処理のフローチャートである MFP110における設定処理のフローチャートである 携帯端末100で表示する画面の一例を示すイメージ図である MFP110で表示する画面の一例を示すイメージ図である 各装置で記憶管理するデータ構成図である
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例を示すシステム構成図である。
図1では、1または複数のユーザが保有する1または複数の携帯端末100と、1または複数のMFP110とが、カードリーダや、近距離無線通信140、ネットワーク150を介して、通信可能な構成となっている。また、認証サーバ120とクライアント端末130と通信可能な構成でもある。
携帯端末100は、通話機能やインターネット接続機能など多様な機能を搭載した情報処理端末であり、本発明に示す用途以外の目的でも使用しうるものである。
MFP110は、文書の印刷・スキャン・コピー・FAXなどを行う複数の機能を有する画像処理装置である。MFP110は、複数のユーザにより共用で使用されるものである。
認証サーバ120は、MFP110やクライアント端末130のログインの際に利用される情報処理装置であり、例えば、ディレクトリサーバなどである。
クライアント端末130は、MFP110で印刷する印刷データを生成する情報処理装置であり、プリンタドライバなどのソフトウェアがインストールされている。
なお、不図示ではあるが、印刷データを蓄積しておくためのプリントサーバをネットワーク上に有する構成とし、MFP110で蓄積する印刷データを保持させる構成であってもよい。
以下、図2を用いて、図1に示した携帯端末100に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
図2は、図1に示した携帯端末100に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
また、入力コントローラ205は、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。また、ハードキーとしての操作キーからの入力を制御する。
206はビデオコントローラで、ディスプレイ(210等の表示器への表示を制御する。なお、図2では、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。特に、ディプレイは、タッチパネルになっており、タッチパネルを介して入力された入力値を受け付ける。
メモリコントローラ207は、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やカードスロットにアダプタを介して接続されるメモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク(例えば、図1に示した無線通信140やネットワーク150)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
上記の構成の他、電話回線に接続して、音声通信を行うことが可能な構成を有している。
より詳細に説明すると、携帯端末の全体の動作を制御する制御部を有し、ROM202に格納されたプログラムに従って動作する。
また、受話部を有し、受話部はスピーカなどであり、制御部から供給されるディジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、スピーカから放音する。また、送話部を有し、送話部はマイクロフォンなどであり、送信対象の音声データを取り込み、ディジタル信号に変換して制御部に供給する。
また、送受信部を有し、MFP110との間で、アンテナを介して無線LANにて通信を行う。なお、MFP110との通信は、WANやBluetooth(登録商標)で通信を行うようにしてもよい。また表示部を有し、様々な情報を表示する。
そのほか、ICチップ212も有しており、所定の識別情報が書き込まれている。所定の識別情報とは、製造番号や個人を特定する情報などであり、カードリーダで読み込みすることも可能である。また、NFCの通信規格に対応しており、カードリーダと対応して、データの読み書きが可能となっている。
さらに、MFP110とペアリングを行い、画像など他のデータを他の通信に引き継ぐことが可能な構成となっている。この技術は、NFCの通信規格に沿うものとし、詳細な説明を省略する。すなわち、本実施形態での通信は、携帯端末100をMFP110のカードリーダにかざすことによって、携帯端末100からMFP110へ所望のデータを送信することが可能である。
次に、図3を用いて、図1に示した、MFP110のハードウェア構成について説明する。
図3は、図1に示したMFP110のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3において、316はコントローラユニットで、画像入力デバイスとして機能するスキャナ314や、画像出力デバイスとして機能するプリンタ312と接続する一方、LAN(例えば、図1に示したネットワーク150)や公衆回線(WAN)(例えば、PSTNまたはISDN等)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
コントローラユニット316において、301はCPUで、システム全体を制御するプロセッサである。302はRAMで、CPU301が動作するためのシステムワークメモリであり、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリでもある。
303はROMで、システムのブートプログラムや各種制御プログラムが格納されている。304は外部記憶装置(ハードディスクドライブ(HDD))で、システムを制御するための各種プログラム,画像データ等を格納する。
307は操作部インタフェース(操作部I/F)で、操作部(UI)308とのインタフェース部であり、操作部308に表示する画像データを操作部308に対して出力する。また、操作部I/F307は、操作部308から本システム使用者が入力した情報(例えば、ユーザ情報等)をCPU301に伝える役割をする。なお、操作部308はタッチパネルを有する表示部を備え、該表示部に表示されたボタンを、ユーザが押下(指等でタッチ)することにより、各種指示を行うことができる。
305はネットワークインタフェース(Network I/F)で、ネットワーク(LAN)に接続し、データの入出力を行う。また、無線通信も可能な構成となっており、赤外線やBluetoot(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)を用いた通信にて他の装置と接続する。306はモデム(MODEM)で、公衆回線に接続し、FAXの送受信等のデータの入出力を行う。
318は外部インタフェース(外部I/F)で、USB、IEEE1394,プリンタポート,RS−232C等の外部入力を受け付けるI/F部であり、本実施形態においては認証で必要となるICカードの読み取り用のカードリーダ319が外部I/F部318に接続されている。そして、CPU301は、この外部I/F318を介してカードリーダ319によるICカードからの情報読み取りを制御し、該ICカードから読み取られた情報を取得可能である。尚、ICカードに限らず、ユーザを特定することが可能な記憶媒体であればよい。この場合、記憶媒体にはユーザを識別するための識別情報が記憶される。この識別情報は、記憶媒体の製造番号でも、ユーザが企業内で与えられるユーザコードであってもよい。
以上のデバイスがシステムバス309上に配置される。
320はイメージバスインタフェース(IMAGE BUS I/F)であり、システムバス309と画像データを高速で転送する画像バス315とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
画像バス315は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス315上には以下のデバイスが配置される。
310はラスタイメージプロセッサ(RIP)で、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。311はプリンタインタフェース(プリンタI/F)で、プリンタ312とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。また、313はスキャナインタフェース(スキャナI/F)で、スキャナ314とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
317は画像処理部で、入力画像データに対し補正、加工、編集を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。また、これに加えて、画像処理部317は、画像データの回転や、多値画像データに対してはJPEG、2値画像データはJBIG、MMR、MH等の圧縮伸張処理を行う。
スキャナ部314は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサで走査することで、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットし、装置使用者が操作部308から読み取り起動指示することにより、CPU301がスキャナ314に指示を与え、フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
プリンタ部312は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、CPU301からの指示によって開始する。なお、プリンタ部312には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットがある。
操作部308は、LCD表示部を有し、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報を操作部I/F307を介してCPU301に伝える。また、操作部308は、各種操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等を備える。
ここで、操作部308のスタートキーは、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキーの中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色によってスタートキーが使える状態にあるかどうかを示す。また、操作部308のストップキーは、稼働中の動作を止める働きをする。また、操作部308のIDキーは、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。リセットキーは、操作部からの設定を初期化する時に用いる。
カードリーダ319は、CPU301からの制御により、ICカード(例えば、ソニー社のフェリカ(FeliCa)(登録商標))内に記憶されている情報を読み取り、該読み取った情報を外部I/F318を介してCPU301へ通知する。なお、カードリードはNFCの通信規格に対応しており、携帯端末100のICチップへの読み書きを行うことが可能な構成となっている。また、NFC対応のカードリーダで携帯端末100のICチップを読み取ると携帯端末100とMFP110とのペアリングを行い、かざされた携帯端末100とMFP110で通信を確立してデータの通信が行える構成となる。
上述したMFP110では、MFP110を制御するためのプラットフォームが存在し、このプラットフォーム上で、認証サーバと通信するための認証アプリケーションが動作している。認証アプリケーションはHDD304に記憶されている。プラットフォームが管理する、ログイン時にユーザ情報を格納するログインコンテキストや、各種設定情報は、HDD304上に領域が確保されている。
また、プラットフォーム上には、MFP110の本体機能を拡張したアプリケーションがインストールされ、動作している。これらアプリケーションは、プラットフォームのAPIを用いて実行される。
このプラットフォームを介して、プリンタの各機能を制御することが可能な構成となっている。
また、MFP110には、Webブラウザも記憶されており、Webシステムと連携することも可能である。この場合、Webアプリケーションサーバから受信した画面をWebブラウザを用いて表示する。Webブラウザ上で指示した命令は、Webアプリケーションサーバへ要求がなされ、Webアプリケーションサーバからの命令を受け付けることによって、MFP110により動作(スキャンやプリント処理)を実行することが可能である。
以上のような構成によって、MFP110は、スキャナ314から読み込んだ画像データをネットワーク上に送信したり、ネットワークから受信した印刷データをプリンタ部312により印刷出力することができる。
また、スキャナ314から読み込んだ画像データをモデム306により、公衆回線上にFAX送信したり、公衆回線からFAX受信した画像データをプリンタ部312により出力することできる。
次に、図4を用いて、本発明の情報処理装置としての携帯端末100、MFP110(画像処理装置)を含む画像処理システムにおける機能ブロック図について説明する。尚、各機能ブロックが処理する詳細な制御については、後述するフローチャートにて説明する。
まず携帯端末100の機能部について説明する。
選択部401は、画像処理にかかる設定を選択する機能部である。記憶部402は、前記選択部401で選択した設定の設定情報をメモリに記憶制御する機能部である。
送信部403は、当該携帯端末100がMFP110で読み取られることによって、前記設定情報を前記MFP110へ送信する機能部である。また、後述のログイン部404でログインしたことを示すログイン情報を送信する機能部である。
ログイン部404は、入力されたユーザ情報に従って、ログインする機能部である。
次にMFP110の機能部について説明する。
受信部405は、前記携帯端末100を読み取ることによって、前記設定情報を前記携帯端末100より受信する機能部である。また、ログイン情報を受信する機能部である。
変更部406は、前記設定情報に従って、画像処理にかかる設定項目の設定値を変更する機能部である。設定情報は、前記MFP110の機能情報を含んでおり、変更部406は、前記機能情報に対応する設定項目の設定値を変更する機能部である。
実行部407は、変更部406で変更された設定値に従って、画像処理を実行する機能部である。
表示部408は、変更部406で変更された設定値の設定項目を識別可能に表示する機能部である。また、前記携帯端末100により選択され、前記変更部406で変更した設定値に対応する設定項目と、前記変更部406で変更されていない設定項目とを識別可能に表示する機能部である。さらに、前記ログイン情報に従って、携帯端末100でログインしたと判定された場合に、前記設定値を変更した設定項目を表示し、携帯端末100でログインしたと判定されなかった場合に、前記MFP110においてログインさせるべくログイン画面を表示する機能部である。
前記携帯端末100が前記MFP110に備える読取部(例えばカードリーダ)にかざされることに対応して、当該携帯端末100と前記MFP110との通信を確立し、前記MFP110は、前記携帯端末100と当該MFP110との間で通信が確立している間、前記携帯端末100で選択された設定に対応する当該MFP110の設定項目の設定値を変更する。
次に、図5を用いて、本実施形態における全体の流れを説明する。図5は、実施形態における全体の流れを説明する処理概要図である。
まず、ユーザはMFP110にアクセスすることなく、携帯端末100に対しての操作を行うことができる。501では、携帯端末の認証機能、あるいは携帯端末のアプリケーションを用いてログインする。502では、ユーザにより、携帯端末のアプリケーション(例えば、プリントアプリケーション)を操作する。認証から操作による携帯端末100における処理については、後述の図6Aにおいて詳述する。
また、ユーザにより携帯端末100がMFP110のカードリーダにかざされる(511)と、携帯端末100とMFP110との間でペアリングを行い、通信を確立する。その通信において、携帯端末100からMFP110に対して、機体ID(521)、ログイン情報(522)、機能IDや入力済設定情報(523)等の情報を送信する。MFP110では、機体ID(521)、ログイン情報(522)、機能IDや入力済設定情報(523)等の情報を受信し、設定情報を用いて、MFP110における設定を自動的に行い、ユーザはMFP110の表示部で設定を確認して、印刷実行指示を行う。この処理については、後述の図6Bにおいて詳述する。
次に、各装置が行う制御について、図6から図9を用いて、詳細に説明する。なお、図6A、図6Bは、詳細な処理を説明するフローチャートである。図7は、携帯端末100で表示する画面の一例であり、図8は、MFP110で表示する画面の一例である。また、図9は、各装置で記憶管理するデータ構成図である。
図6Aを用いて、携帯端末100におけるユーザからの操作時の処理について説明する。図6Aは、携帯端末100の操作処理のフローチャートである。
S601では、携帯端末100のCPU201が、ユーザによる利用開始時に必ず、ユーザに認証を促す内容を表示する。認証の方式がパスワード認証によるものであった場合、図7の701に示すような内容を表示する。なお、この認証機能は、携帯端末100の本体機能の認証であっても、MFP110と連携するアプリケーションの認証機能であってもよい。
S602では、携帯端末100のCPU201が、ユーザから入力された認証情報を取得する。
S603では、携帯端末100のCPU201は、取得した認証情報と、携帯端末100の外部メモリ211に記録された認証情報との照合を実施する。図9の901では、外部メモリ211に記録された認証情報の一例を示している。
S604では、携帯端末100のCPU201が、S603の照合の結果、取得した認証情報と外部メモリ211に記録された認証情報が一致するかどうかを判定する。両者の認証情報が一致すると判定された場合には、S606に処理を進め、そうでない場合には、S605に処理を進める。すなわち、入力されたユーザ情報に従って、ログインする処理である。
S605では、携帯端末100のCPU201が、認証に失敗した旨の内容を一定時間表示する。一例として、図7の702に示すような内容を表示する。携帯端末100のCPU201は、一定時間経過後には、再度S601に処理を進める。
S606では、携帯端末100のCPU201が、携帯端末のRAM203に、ログイン情報を記憶させる。より具体的には、携帯端末のRAM203には、図9の911に示すようなテーブルを記憶しており、その中の「ログイン情報」項目の値を「FALSE」から「TRUE」に変更することによって、ログイン情報を記憶させる。
S607では、携帯端末100のCPU201が、携帯端末本体のメニュー画面を表示する。一例として、図7の703に示すような内容を表示する。携帯端末100では、ユーザが利用できる機能ごとにアプリケーションという単位でまとめられており、メニュー画面は、ユーザが選択可能なアプリケーションが選択可能に表示される。なお、上述したように、アプリケーションの認証の場合には、S608でMFP連携アプリケーションが選択され、ユーザ認証されると、S610からの処理がスタートするものとする。
S608では、携帯端末100のCPU201が、ユーザによるMFP連携アプリケーションの選択要求を受け付ける。なお、MFP連携アプリケーションは印刷指示などのMFP110の動作実行指示は、カードリーダ319にかざすまで指示できないようになっている。
S609では、携帯端末100のCPU201は、MFP連携アプリケーションのメニュー画面を表示する。一例として、図7の704に示すような内容を表示する。このように、ユーザに使用したいMFPの機能を選択できるように表示されている。なお、ここで表示される機能には、それぞれ機能IDと呼ぶ機能ごとに固有のIDが紐づけられている。また、機能ごとの固有のIDは、MFP110の各機能と対応付いて管理されており、機能IDによってMFP110の機能が特定される。
S610では、携帯端末100のCPU201が、ユーザの操作によって、特定(所望)の機能の選択要求を受け付ける。すなわち、画像処理にかかる設定を選択する選択処理である。
S611では、携帯端末100のCPU201が、携帯端末のRAM203に、選択された機能の機能IDを記憶させる。より具体的には、図9の911に示す携帯端末のRAM203に記憶されたテーブルにおいて、「選択済機能ID」項目の値を「NONE」から特定の機能に紐づいた機能IDに変更することによって、機能IDを記憶させる。例えば、「PRINT」に変更する。すなわち、選択した設定の設定情報を記憶制御する処理である。
S612では、携帯端末100のCPU201が、選択された機能の設定画面を表示する。一例として、図7の705に示すような内容を表示する。このようにMFPの機種に依存しない項目について、設定を変更できる内容となっているが、事前に、MFP110の機種を選択して、その機種に依存する設定を変更できるように構成することも可能である。
S613では、携帯端末100のCPU201が、ユーザの操作により、各設定情報の変更要求を受け付ける。
S614では、携帯端末100のCPU201が、携帯端末のRAM203に、変更された設定情報を記憶させる。より具体的には、図9の911に示す携帯端末のRAM203に記憶されたテーブルにおいて、各設定項目の値を変更された情報を表す値に変更することによって、記憶させる。705の例を説明すると、ファイル706は、印刷するファイルが選択されていない状態を示しており、この設定が912に保存される。カラーモード707は、カラーが選択されている状態を示しており、この設定が913に保存される。用紙708は、A4が設定されている状態を示しており、この設定が914に保存される。倍率709は、70%が設定されている状態を示しており、この設定が913に保存される。レイアウト710は、2in1が設定されている状態を示しており、この設定が917に保存される。印刷方法711は、片面が設定されている状態を示しており、この設定が918に保存される。その他の設定項目も設けており、例えば、部数の設定が916に保存されている。
なお、選択された機能や設定の記憶のさせ方については、図9の911に限る必要はない。例えば、アプリケーションで選択したボタンに、MFP110で管理している機能IDと設定項目IDを記憶させておき、ユーザからの選択による設定に応じて、機能IDあるいは、設定項目IDとその値(設定内容)をRAM203に記憶させる構成であってもよい。
S615では、携帯端末100のCPU201が、常時、ユーザによるログオフ要求を受け付けており、ユーザによるログオフ要求があったかどうかを判定している。ユーザによるログオフ要求があったと判定された場合には、S601に処理を進め、そうでない場合には、S612に処理を進める。
次に、図6Bを用いて、MFP110における設定処理について説明する。図6Bは、MFP110における設定処理のフローチャートである。
S651では、MFP110のカードリーダは、携帯端末100のICカードが受信可能な微弱電波を常時送信する。この段階において、MFP110のCPU301は、ユーザに携帯端末をICカードリーダにかざすことを促す内容の画面を表示する。一例として、図8の801に示すような内容を表示する。
S652では、携帯端末100により、MFP110のカードリーダが送信する微弱電波を検知し、カードリーダとの間に非接触型ICカードの通信(例えばNFCの通信規格を用いた通信)を確立し、ICカード自体が記憶している機体IDを送り返す。なお、携帯端末100のICカードは、ユーザが携帯端末100をMFP110のカードリーダにかざすことで初めて、MFP110のカードリーダが送信する微弱電波を検知できる。
S653では、MFP110のカードリーダは、携帯端末100のICカードが送信した機体IDの情報を受信し、MFP110のCPU301にその情報を伝達する。すなわち、携帯端末100のICカードから機体ID等の識別情報を読み出し、受け取る。
S654では、MFP110のCPU301が、取得した機体IDが、MFP110のHDD304に記憶された機体IDのリストに存在するかどうかを判定する。存在すると判定された場合には、S656に処理を進め、そうでない場合には、S655に処理を進める。図9の921では、HDD304に記録された機体IDのリストの一例を示している。
S655では、MFP110のCPU301が、認証に失敗した旨の内容を一定時間表示する。一例として、図8の802に示すような内容を表示する。MFP110のCPU301は、一定時間経過後には、再度S651に処理を進める。
S656では、MFP110のCPU301が、S654で一致した機体IDに紐づけられたユーザIDとパスワードを図9の921のようなテーブルから取得し、MFP110のRAM302に記憶させる。なお、NFCの通信規格を利用し、MFP110と携帯端末100の通信を確立させ、携帯端末100で認証されたユーザのユーザIDとパスワードを受信して、記憶させてもよい。すなわち、携帯端末100がMFP110に備える読取部にかざされることに対応して、当該携帯端末100とMFP110との通信を確立する処理である。本実施形態では、携帯端末100とMFP110を例えば、P2Pで通信を確立することを前提としているが、NFCの通信規格を利用し、MFP110からIPアドレスを携帯端末100が取得し、TCP/IP通信を行ってもよい。
S657では、MFP110のCPU301が、携帯端末100との間に確立した無線通信を用いて、携帯端末100に対して、携帯端末100でユーザ認証済みであるか、またMFP連携アプリケーションで操作した機能や設定等の状態情報(911)の送付要求を送信する。
S658では、携帯端末100のCPU201が、携帯端末100のRAM203から携帯端末100の状態情報を取得し、MFP110に対して送信する。なお、携帯端末100の状態情報とは、図9の911で示すテーブルの内容を指す。図6Aで説明した通り、この状態情報には、ユーザが携帯端末100に対して入力した最新の情報(ログイン状態、携帯端末100で選択した設定値等)が反映されている。すなわち、携帯端末100がMFP110で読み取られることによって、設定情報をMFP110へ送信する処理である。また、ログインしたことを示すログイン情報、機能情報、画像処理の設定を送信する処理である。
S659では、MFP110のCPU301が、携帯端末100から送信された状態情報を受信する。すなわち、携帯端末100を読み取ることによって、設定情報を携帯端末100より受信する処理である。また、ログイン情報を受信する処理である。
S660では、MFP110のCPU301が、取得した状態情報の「ログイン情報」の項目から、携帯端末100がログイン状態にあるかどうかを判定する。「ログイン情報」の値が「TRUE」であったとき、つまり、携帯端末100がログイン状態にあると判定された場合には、S664に処理を進め、そうでない場合には、S661に処理を進める。
これにより、携帯端末100でログイン処理がされているため、MFP110で重複した認証処理を省くことができ、MFP110の操作を効率化することができる。
S661では、携帯端末100でログインしていないためMFP110でユーザ情報を入力させるべく、MFP110のCPU301が、パスワードの入力を促す内容の画面を表示する。一例として、図8の803に示すような内容を表示する。なお、S656で、ユーザIDは記憶されているため、パスワードのみを入力させるように構成しているが、ユーザIDとパスワードの両方を入力させるように構成してもよい。すなわち、携帯端末100でログインしたと判定されなかった場合に、MFP110においてログインさせるべくログイン画面を表示する処理である。
S662では、MFP110のCPU301が、ユーザから入力されたパスワードを取得する。
S663では、MFP110のCPU301が、取得したパスワードとS656で記憶したパスワードの照合を行い、両者が一致するかどうかを判定する。一致すると判定された場合には、S664に処理を進め、そうでない場合には、S655に処理を進める。
S664では、MFP110のCPU301が、S659で取得した状態情報の「選択済機能ID」の項目を参照し、携帯端末100のMFP連携アプリケーションにおいて、特定の機能が選択された状態にあるかどうかを判定する。「選択済機能ID」の値が「NONE」以外であったとき、つまり、携帯端末100のMFP連携アプリケーションにおいて、特定の機能が選択された状態にあると判定された場合には、S666に処理を進め、そうでない場合には、S665に処理を進める。
S665では、MFP110のCPU301が、MFPで利用できる各種操作を選択することのできるデフォルトのメニュー画面を表示する。一例として、図8の804に示すような内容を表示する。
S666では、MFP110のCPU301が、S659で取得した状態情報の「選択済機能ID」の項目を参照し、その値として取得できる機能IDに対応する機能の設定画面を表示する。すなわち、MFP110の機能ごとに機能IDを管理しており、機能IDが一致した設定画面を表示する。一例として、プリント機能を選択した場合には、図8の805に示すような内容を表示する。なお、MFP110の設定画面では、携帯端末のMFP連携アプリケーションの設定画面では表示されないような、MFPの機種依存の設定についても表示されてもよい。
S667では、MFP110のCPU301が、S659で取得した状態情報の「設定情報」の項目(913〜918に対応する設定情報)を参照し、携帯端末100のMFP連携アプリケーションでユーザにより入力された設定情報があるかどうかを判定する。ユーザにより入力された設定情報があると判定された場合には、S669に処理を進め、そうでない場合には、S668に処理を進める。
S668では、MFP110のCPU301が、各設定項目の設定値として、MFP110で管理しているデフォルトの値を設定して表示する。
S669では、MFP110のCPU301が、各設定項目の設定値にユーザにより入力された設定情報を設定して表示する。具体的には、項目名や不図示の項目IDが一致する設定項目に対して、設定情報を反映させる。例えば、図8の805に示す内容がデフォルトの設定である場合、MFP連携アプリケーションで「倍率」「用紙」「仕上がり」の設定が変更された画面(図8の806)が表示される。すなわち、設定情報に従って、画像処理にかかる設定項目の設定値を変更する処理である。また、ログイン情報に従って、携帯端末100でログインしたと判定された場合に、設定値を変更した設定項目を表示する処理である。
また、携帯端末100でのMFP連携アプリケーションでの設定から引き継がれて設定された項目(アイコン)については、807のように、携帯端末100から変更されたことが識別できるように表示する。すなわち、変更された設定値の設定項目を識別可能に表示する処理である。また、携帯端末100により選択され、変更した設定値に対応する設定項目(倍率、用紙、仕上がり)と、前記変更手段で変更されていない設定項目(カラー、部数、印刷方法、濃度、その他)とを識別可能に表示する。
また、MFP110にてユーザの操作によって設定変更された場合には、携帯端末100から変更された項目とは異なるように識別表示させる。さらに、携帯端末100から変更され、その後MFP110で変更された項目については、携帯端末から変更されたことが識別できる表示から、MFP110で変更されたことを識別できる表示に変更する。
なお、806の表示後、ユーザの操作によってメニュー画面に戻った場合には、携帯端末100のMFP連携アプリケーションにおいて設定し、MFP110で設定が反映された機能のアイコン(ボタン)については、設定が反映されていることをユーザに識別させるため色又は別のアイコンで表示する(807と同様の識別であってもよい)。
S669で設定が反映されると、MFP110から携帯端末100に対して、設定が反映されたことを通知する。そして、携帯端末100のCPU201がMFP連携アプリケーションのMFP動作実行指示ボタン(印刷ボタン/アイコン)を指示可能(Enable)にする。
また、携帯端末100は、MFP110と所定距離れると通信が切断されると、MFP動作実行指示ボタン(印刷ボタン/アイコン)を指示不可能(Disable)にする。すなわち、携帯端末100とMFP110との間で通信が確立している間、前記携帯端末100で選択された設定に対応する当該MFP110の設定項目の設定値を変更する。また、切断する、或いはMFP110に対して所定時間操作がない場合には、設定をデフォルト値に変更する。
そして、ユーザの操作に応じて、MFP110は設定された設定値にしたがって、所定の画像処理(印刷やスキャン)を実行する。すなわち、変更された設定値に従って、画像処理を実行する処理である。
以上、本実施形態について説明したが、本実施形態によれば、携帯端末で設定した画像処理装置にかかる設定を画像処理装置に同期させ、画像処理装置における操作性を向上することができる。
また、携帯端末での認証を利用することで、画像処理装置における操作を効率化できる。さらに、携帯端末をかざすことで画像処理実行を可能にすることで、遠隔地からの実行を防止することができる。
その他、画像処理装置に対する処理内容の設定を、携帯端末を用いて行う際に、携帯端末のアプリケーションと画像処理装置のユーザインタフェースとの間でスムーズな連携を実現し、ユーザにとって不要な操作を省略することができる。
また、ユーザが携帯端末を紛失し、拾った悪意のある人が携帯端末を利用して画像処理装置の使用を試みても携帯端末自体のログインを行うことができないため、画像処理装置を使用することができない。すなわち、従来以上にセキュリティを高めた画像処理装置の利用を行うことが可能となる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、本発明におけるプログラムは、図6A、図6Bに示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図6A、図6Bの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図6A、図6Bの各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
100 携帯端末
110 MFP
120 認証サーバ
130 クライアント端末
140 無線通信
150 ネットワーク

Claims (8)

  1. 携帯端末と画像処理装置を含む画像処理システムであって、
    携帯端末は、
    画像処理にかかる設定を選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択した設定の設定情報を記憶する記憶手段と、
    当該携帯端末が画像処理装置で読み取られることによって、前記設定情報を前記画像処理装置へ送信する送信手段と
    を備え、
    前記画像処理装置は、
    前記携帯端末を読み取ることによって、前記設定情報を前記携帯端末より受信する受信手段と、
    前記設定情報に従って、画像処理にかかる設定項目の設定値を変更する変更手段と、
    前記変更手段で変更された設定値に従って、画像処理を実行する実行手段と
    を備えることを特徴とする画像処理システム。
  2. 前記画像処理装置は、
    前記変更手段で変更された設定値の設定項目を識別可能に表示する表示手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
  3. 前記表示手段は、前記携帯端末により選択され、前記変更手段で変更した設定値に対応する設定項目と、前記変更手段で変更されていない設定項目とを識別可能に表示することを特徴とする請求項2に記載の画像処理システム。
  4. 前記携帯端末は、入力されたユーザ情報に従って、ログインするログイン手段を更に備え、
    前記送信手段は、前記ログイン手段でログインしたことを示すログイン情報を送信し、
    前記受信手段は、前記ログイン情報を受信し、
    前記表示手段は、前記ログイン情報に従って、携帯端末でログインしたと判定された場合に、前記設定値を変更した設定項目を表示し、携帯端末でログインしたと判定されなかった場合に、前記画像処理装置においてログインさせるべくログイン画面を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理システム
  5. 前記設定情報は、前記画像処理装置の機能情報を含み、
    前記変更手段は、前記機能情報に対応する設定項目の設定値を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  6. 前記携帯端末が前記画像処理装置に備える読取部にかざされることに対応して、当該携帯端末と前記画像処理装置との通信を確立し、
    前記画像処理装置は、前記携帯端末と当該画像処理装置との間で通信が確立している間、前記携帯端末で選択された設定に対応する当該画像処理装置の設定項目の設定値を変更することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  7. 携帯端末と画像処理装置を含む画像処理システムの処理方法であって、
    携帯端末が、
    画像処理にかかる設定を選択する選択ステップと、
    前記選択ステップで選択した設定の設定情報を記憶する記憶ステップと、
    当該携帯端末が画像処理装置で読み取られることによって、前記設定情報を前記画像処理装置へ送信する送信ステップとを実行し、
    前記画像処理装置が、
    前記携帯端末を読み取ることによって、前記設定情報を前記携帯端末より受信する受信ステップと、
    前記設定情報に従って、画像処理にかかる設定項目の設定値を変更する変更ステップと、
    前記変更ステップで変更された設定値に従って、画像処理を実行する実行ステップとを実行することを特徴とする処理方法。
  8. 携帯端末と画像処理装置を含む画像処理システムのプログラムであって、
    携帯端末を、
    画像処理にかかる設定を選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択した設定の設定情報を記憶する記憶手段と、
    当該携帯端末が画像処理装置で読み取られることによって、前記設定情報を前記画像処理装置へ送信する送信手段として機能させ、
    前記画像処理装置を、
    前記携帯端末を読み取ることによって、前記設定情報を前記携帯端末より受信する受信手段と、
    前記設定情報に従って、画像処理にかかる設定項目の設定値を変更する変更手段と、
    前記変更手段で変更された設定値に従って、画像処理を実行する実行手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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