JP2014173687A - 転がり軸受 - Google Patents

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毅 中井
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Abstract

【課題】転がり軸受転動体の耐靭性と加工性の両立を解決することを課題としている。
【解決手段】上記の課題を解決する為に、本発明は、少なくとも内輪、外輪、転動体及び保持器を備える転がり軸受において、前記転動体は、硬さの比とヤング率の比=1.5〜2:1で、破壊靭性値の比=1:1.5〜2で、体積の比=1〜5:5〜9の第1の成分と第2の成分とを含有する酸化物系セラミック複合材料により作製されていることを特徴とする転がり軸受を提供している。
【選択図】図1

Description

転がり軸受の内外輪及び転動体に使用されるセラミック材料の組成に関するものである。
転がり軸受の転動体として現在使用されている主なセラミック材料は窒化ケイ素であり、破壊靭性値あるいは硬さの高い機械的特性の優れた材料であることは既に知られている。しかし、窒化ケイ素の素球を研削・研磨し、転動体として加工仕上げした場合、それに要する加工時間は非常に長く、加工効率が悪い。また、窒化ケイ素を加工する際に、その硬度が高いので、研磨盤の損耗が速い為、転動体の生産コストの抑制に問題があった。例えば、特許文献1には、転動体を加工する為の研磨装置が開示されている。
近年、電気製品の省エネ化によりモータのインバータ制御が主流とっており、インバータ回路から高周波の電流が発生してモータ内の軸受の内外輪や転動体にも流れ込むことがあり、それにより転動面(レース面)に電食が発生することがある。窒化ケイ素製の転動体を用いた転がり軸受を用いることでも電食を防止することができるが、音響特性及びトルク性能に改善の余地があった。
そこで、特許文献1のように、アルミナとジルコニア成分を含有するセラミック系複合材料を転がり軸受の転動体材料として採用するものが提案されており、低粘度の潤滑剤を用いて軸受の低トルク化、及び音響特性や耐久性の改善に一定な効果があった。
特開2010―89170号公報 WO2010/134602号公報
しかしながら、特許文献1のセラミック成分とする転動体を加工する際に、アルミナは脆い性質から加工後の精度が悪く、ジルコニアは粘りのある性質から研削研磨の加工性が悪い。従って、転がり軸受の耐靭性と加工性の両立を解決するための対策が必要となる。
そこで、上記の課題を解決する為に、本発明の第1の発明は、少なくとも内輪、外輪、転動体及び保持器を備える転がり軸受において、前記転動体は、硬さの比とヤング率の比=1.5〜2:1で、破壊靭性値の比=1:1.5〜2で、体積の比=1〜5:5〜9の第1の成分と第2の成分とを含有する酸化物系セラミック複合材料により作製されていることを特徴とする転がり軸受を提供している。
また、本発明の第2の発明は、第1の成分はアルミナであり、第2の成分はジルコニアであることを特徴とする。
本発明の軸受は、靭性の高い材料(例えばジルコニア)に脆い材料(例えばアルミナ)を均一に分散させることで、転動体の材質が硬度高く耐靭性の良い、且つ加工容易であり、研磨の時間を大幅に削減できるとともに、転動体の加工精度を向上することができる。
本発明に係る転がり軸受の実施形態である玉軸受を示す断面図である。
以下、本発明に関して図面を参照して詳細に説明する。
本発明の転がり軸受は、例えば、エアコンファンモータやコンプレッサ等のインバータ制御されるモータ用、HDDのスイングアーム支持用ピボットアーム、サーボモータやステッピングモータ等の揺動運動するモータに使用されるものであれば、転がり軸受の構造には制限はなく、図1の断面図で示す玉軸受を例示することができる。
図1に示す玉軸受は、内輪1の外周面に形成された内輪軌道面1aと、外輪2の内周面に形成された外輪軌道面2aの間に、複数個の転動体である玉3を保持器4で保持し、シール5により、内輪1と外輪2と玉3とで形成される軸受空間6に充填した潤滑剤Gを封止して概略構成されている。尚、符号2bは、外輪2に設けたシール嵌合溝である。本発明では、内輪1と外輪2とをSUJ2鋼、SUS鋼、13Cr鋼等の金属製とし、玉3を硬さの比とヤング率の比=1.5〜2:1で、破壊靭性値の比=1:1.5〜2で、体積の比=1〜5:5〜9の第1の成分と第2の成分とを含有する酸化物系セラミック複合材料で形成する。このように内輪1や外輪2と玉3とを異種材料の組み合わせにすることにより、低トルク化のために潤滑剤Gの量を減らしたり、低粘度の潤滑剤Gを用いた場合でも内輪1と玉3、外輪2と玉3との凝着を防止することができる。また、玉3が、電気絶縁性の酸化物系セラミック複合材料であるため、電食を防止することもできる。
転動体はA材(第1)とB材(第2)を含む酸化物系セラミック複合材料から作製される。A材とB材の比例は次のように示す。
硬さの比 A材:B材=1.5〜2.0:1
靭性の比 A材:B材=1:1.5〜2.0
ヤング率の比 A材:B材=1.5〜2.0:1
体積比 A材:B材=1〜5:9〜5
A材の硬さの比が2.0より大であれば、加工精度が劣化し、1.5未満であれば、加工効率が低下するおそれがある。A材のヤング率比が2.0より大であれば,加工精度が劣化し、1.5未満であれば、加工効率が低下するおそれがある。B材の靭性の比が2.0より大であれば、加工効率が低下し、1.5未満であれば、加工精度が劣化するおそれがある。B材が9より大であれば加工効率が低下し、B材が5未満であれば加工精度が劣化する。
B材を単独で使用すると、加工後の表面精度良好、研磨砥石を目詰まりさせ研削研磨の加工性が悪い。B材を単独で使用すると、研削研磨の加工性は良好であるが、粒子の脱落が多く加工後の表面精度が良くない。従って、本実施形態では、靭性が高く粘りのある酸化物系B材に脆い酸化物系A材(硬い材料=ヤング率高い)を均一に分散させることで、加工後の表面精度が良好で、且つ研削研磨の加工性が良いものを提供している。
例えばA材としてのアルミナにB材としてのジルコニアを添加し加工性を向上させつつ、加工後の精度を悪化させない程度にアルミナを適正量添加することで加工効率,加工精度の良い材料に改良出来る。A材はアルミナ、B材をジルコニアとすると、アルミナの硬さが16GPaで、ジルコニアの硬さが10GPaであるので、硬さの比が1.6:1である。アルミナの破壊靭性値が4で、ジルコニアの破壊靭性値が7であるので、破壊靭性値の比が1:1.75である。アルミナのヤング率が370GPaで、ジルコニアのヤング率が200GPaであるので、ヤング率の比が1.85:1である。
<実施例>
次に、表1に示す実施例1〜3の転動体の製造と加工方法について、説明する。比較例1〜6の試料は市販品である。ジルコニア粉末とアルミナ粉末を表1に示す体積比で調合し、ビ−ズミルにてイオン交換水中24時間の湿式混合を行なった。混合後、成形バインダ−を添加しスプレドライヤ−にて乾燥造粒を行い、成形プレス用の粉末を完成させる。
成形粉末は1.5ton/cmの成形圧にて、一軸油圧プレスによる成形を行い、φ6mmの成形球を成形した。得られたそれぞれの成形体は焼結を行なう。条件としては大気圧(酸素気流中)1500℃の焼結温度にて2時間保持した後、HIP(熱間静水圧プレス)処理を施した。HIP処理条件はアルゴン気流中、処理温度×保持時間=1450℃×1時間とし、HIP処理圧は1000気圧にする。
上記の製造と加工方法で作製された実施例1〜3と同様な方法で比較例1〜6の素球も作製した。そして、ダンヤモンドの研削研磨盤にて5/32in.サイズの完成球に研磨加工する。最終仕上工程におけるφ0.20μmからφ0.005μmに仕上げるまでの要した加工時間は表1に示している。実施例1〜3の完成球はφ0.005μmに到達するまでの時間は極めて短いことに対して、比較例1〜6の完成球は実施例1〜3より多くの時間を要し、且つφ0.005μm未満である。
(表1)
Figure 2014173687
従って、本実施形態の組成を採用する転動体は、比較例のものより所定のサイズを形成やすく、加工容易であり、研磨の時間を大幅に削減できるとともに、転動体の加工精度(面粗さ)を向上することができる。
1 内輪
2 外輪
3 玉
4 保持器
5 シール
6 軸受空間
G 潤滑剤

Claims (2)

  1. 少なくとも内輪、外輪、転動体及び保持器を備える転がり軸受において、前記転動体は、硬さの比とヤング率の比=1.5〜2:1で、破壊靭性値の比=1:1.5〜2で、体積の比=1〜5:5〜9の第1の成分と第2の成分とを含有する酸化物系セラミック複合材料により作製されていることを特徴とする転がり軸受。
  2. 前記第1の成分はアルミナであり、前記第2の成分はジルコニアであることを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受。
JP2013048551A 2013-03-12 2013-03-12 転がり軸受 Pending JP2014173687A (ja)

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