JP2014172914A - 無機粒子スラリー - Google Patents

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Abstract

【課題】保存安定性に優れ、粒度分布の安定性に優れた無機粒子スラリーを提供する。
【解決手段】りん酸基を有するエチレン性不飽和単量体(1)、及び/又は、アルキレンオキサイド鎖を有するエチレン性不飽和単量体(2)、を重合成分として含む重合物を含有することを特徴とする無機粒子スラリー。単量体(1)としては、例えば、エチレングリコールメタクリレートフォスフェート、プロピレングリコールメタクリレートフォスフェート等が挙げられる。単量体(2)としては、例えば、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【選択図】なし

Description

本発明は、無機粒子スラリーに関する。
下記特許文献1にはカルボキシル基含有不飽和モノマーと他の共重合性モノマー残部との重合物を用いた無機粒子スラリーが開示されている。
特開平6−313004号公報
従来のカルボキシル基含有不飽和モノマーと他の共重合性モノマー残部との重合物を用いた無機粒子スラリーは、特に高温領域において経時的に凝集し、粒子径が増大するという問題があった。本発明の目的は、保存安定性に優れ、粒度分布の安定性に優れた無機粒子スラリーを提供することである。
本発明は、式(1)で示されるりん酸基を有するエチレン性不飽和単量体、及び/又は、式(2)で示されるアルキレンオキサイド鎖を有するエチレン性不飽和単量体、を重合成分として含む重合物を含有することを特徴とする無機粒子スラリーである。

式(1)
Figure 2014172914
〔式中、R1は水素原子又はメチル基であり、R2は炭素数2〜12のアルキレン基であり、mは1〜30の数であり、M1、M2は、それぞれ水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基、置換アルキルアンモニウム基、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、又はアルケニル基である。〕
式(2)
Figure 2014172914
〔式中、R3は水素原子又はメチル基、R4は炭素数2〜12のアルキレン基、nは1〜30の数、Xは水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜20の直鎖または分岐アルキル基、炭素数1〜20のアルケニル基またはアルキニル基、炭素数6〜20のフェニル基またはアルキル置換フェニル基を表す。〕
りん酸基を有するエチレン性不飽和単量体(1)は、りん酸基およびエチレン性不飽和二重結合を有する化合物である。りん酸基は、2価のりん酸基であっても、1価のりん酸基であってもよい。また、りん酸基は、ナトリウム、カリウム等の金属、またはジエチルアミン、ジブチルアミン、トリエタノールアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、ドデシルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミン、ジステアリルアミン等の有機アミンと塩を形成していてもよい。
単量体(1)としては、例えば、エチレングリコールメタクリレートフォスフェート、プロピレングリコールメタクリレートフォスフェート、エチレングリコールアクリレートフォスフェート、プロピレングリコールアクリレートフォスフェートが挙げられる。
単量体(1)は、例えば、特公昭50−22536号公報、特開昭58−128393号公報等に記載の方法で製造することができる。
単量体(1)の市販品としては、ホスマーM、ホスマーCL、ホスマーPE、ホスマーMH(以上、ユニケミカル社製)、ライトエステルP−1M(以上、共栄社化学社製)、JAMP−514(以上、城北化学工業社製)、KAYAMER PM−2、KAYAMER PM−21(以上、日本化薬社製)等が挙げられる。
アルキレンオキサイド鎖を有するエチレン性不飽和単量体(2)は、1分子中に少なくとも1つのアルキレンオキサイド鎖を有するものである。上記アルキレンオキサイド鎖は、水溶化の観点から、ポリエチレンオキサイド鎖であることが好ましい。
単量体(2)としては、例えば、ポリアルキレングリコールモノメタクリレート、ポリアルキレングリコールモノアクリレート、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
単量体(2)の市販品としては、例えば、MA−50(日本乳化剤社製)、ブレンマーシリーズ(日本油脂社製)、および、アクアロンRN−10、アクアロンRN−20、アクアロンRN−30、アクアロンRN−50(いずれも第一工業製薬社製)、リアソープNE−10、リアソープNE−20、リアソープNE−30、リアソープNE−40(いずれも旭電化社製)等のポリエチレンオキサイド鎖を有するノニオン系反応性乳化剤等を挙げることができる。
本発明の重合物において、単量体(1)、単量体(2)以外の単量体を併用することが出来る。単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、スチレン等が挙げられる。
重合開始剤としては、アゾ化合物を使用することができ水溶性、油溶性のいずれでもよい。水溶性アゾ化合物としては、2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオンアミド)ジハイドレート、アゾビス−2−アミジンプロパン等が挙げられ、油溶性アゾ化合物としては、2,2'−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等があげられる。またベンゾイルパーオキサイド、過硫酸塩、過酸化水素等の過酸化物を使用することが出来る。重合開始剤の使用量は特に限定するものではないが、単量体100重量%あたり0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜5重量%添加するのがよい。
チオール系連鎖移動剤等の連鎖移動剤を使用することができ、メルカプトエタ
ノール、2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸、チオグリコール酸オクチル、3−メルカプトプロピオン酸オクチル等が挙げられる。これらは1種で使用してもよいが、2種以上を併用して使用してもよい。
重合方法としては、溶液重合、乳化重合等のいずれでもよいが、これらのうち、溶液重合が特に好ましい。溶媒としては水、有機溶媒、これらの混合物等が挙げられる。有機溶媒としては、例えば、低級アルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸エチル等のエステル類;ジオキサン、ジエチルエーテル等のエーテル類等が挙げられる。これらは単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、炭素数4以下のアルコールが好ましい。炭素数4以下の低級アルコールとしては、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール(IPA)、n−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、s−ブチルアルコール、t−ブチルアルコールが挙げられる。特に炭素数が3であるIPA、n−プロピルアルコールが好ましく、中でも、IPAが最も好ましい。
単量体(1)及び単量体(2)はそれぞれ複数の異なる化合物を組み合わせてもよい。単量体(1)と単量体(2)の比率は特に限定されるものではない。
このようにして得られる重合物の重量平均分子量は、500〜3000000であり、好ましくは500〜500000、更に好ましくは500〜200000である。重量平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法で測定されたものである。重量平均分子量は500未満であると経時で性能がばらつく場合があり、3000000を超えると粘度が高くなり取り扱いが困難になる場合がある。
本発明に用いられる無機粒子としては、特に制限はないが、例えばアルミナ、クレー、酸化チタン、シリカ、ジルコニア、タルク、炭酸カルシウム、りん酸塩等があげられる。りん酸塩はZn、Mn、Fe、Caから選択される一種以上の金属のりん酸塩粒子であることが好ましく、またそれらの水和物であってもよい。
無機粒子スラリー中の無機粒子の濃度は特に限定されるものではないが、無機粒子スラリー100重量%に対し、無機粒子の含有量が80重量%未満であることが好ましく、より好ましくは60重量%未満であり、特に好ましくは40重量%未満である。
本発明の無機粒子スラリーに含まれる無機粒子の平均粒径としては、好ましくは5μm以下、より好ましくは2μm以下であり、最も好ましいのは1μm以下である。なお、ここでいう平均粒径は、後述の実施例で用いられるような、レーザー回析/散乱式粒度分布測定装置にて計測されたメディアン径である。また、無機粒子スラリーに含まれる無機粒子は、全無機粒子100重量%に対して、粒径が2μm以下の粒子が好ましくは90%以上、より好ましくは91%以上であることが好ましい。
本発明の無機粒子スラリーは、必要に応じて、有機溶媒や、他の配合剤として、縮合りん酸およびその塩、ホスホン酸およびその塩、ポリビニルアルコール等を用いてもよい。
本発明の無機粒子スラリーの製造方法は特に制限されるものではないが、ミキサーで混合することが好ましく、例えば、高速ディスパー、ホモミキサー、ボールミル、コーレスミキサー、撹拌式ディスパー等の剪断力の高いものを用いることが好ましい。また、湿式粉砕処理を行い平均粒径をさらに細かくすることが出来る。湿式粉砕処理としてビーズミル、サンドミル等を用いることが出来る。
本発明の重合物の添加量は、無機粒子100重量%に対して0.01〜10.0重量%さらに好ましくは0.05〜5.0重量%である。
本発明の無機粒子スラリーの用途は特に限定されるものではないが、電子材料、構造部材、塗料、金属表面処理用薬剤等に好ましく使用することが出来る。中でも、金属表面処理用薬剤として特に好ましく使用することが出来る。金属表面処理用薬剤のうち表面調整用前処理液として使用するとき、本発明の無機粒子スラリーを通常は水で希釈した懸濁液とする。その場合の無機粒子の濃度は0.001〜50g/Lが好ましい。
次に実施例により本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例に示した「部」及び「%」はいずれも重量基準である。
フラスコにイソプロピルアルコール(IPA)330g、水30gを仕込み、窒素ガス気流下に85℃に昇温した。次いで、ホスマーM60(ユニケミカル製)210gとブレンマーPME−1000(日本油脂製)56gとメタクリル酸4gとIPA 275gと水25gとを混合した単量体混合液、及びアゾビス−2−アミジンプロパン(和光純薬製、V−50)3.5gとIPA 220gと水20gの混合液をフラスコに90分かけて滴下した。その後、1時間保温し、重合を完結させた後、イソプロピルアルコールを留去した。50%水酸化ナトリウム水溶液で中和して重合物の液状混合物を得た。重合物のGPCによる重量平均分子量は23000であった。
ブレンマーPME−1000(日本油脂製)56gを0gに、メタクリル酸4gを0gに変更した以外は実施例1と同様にして重合物の液状混合物を得た。重合物のGPCによる重量平均分子量は19000であった。
ブレンマーPME−1000(日本油脂製)56gを0gに変更した以外は実施例1と同様にして重合物の液状混合物を得た。重合物のGPCによる重量平均分子量は16000であった。
メタクリル酸5gを0gに変更した以外は実施例1と同様にして重合物の液状混合物を得た。重合物のGPCによる重量平均分子量は25000であった。
ホスマーM60(ユニケミカル製)210gを0gに変更した以外は実施例1と同様にして重合物の液状混合物を得た。重合物のGPCによる重量平均分子量は31000であった。
フラスコにイソプロピルアルコール(IPA)330g、水30gを仕込み、窒素ガス気流下に85℃に昇温した。次いで、ホスマーM60(ユニケミカル製)210gとブレンマーPME−1000(日本油脂製)56gとメタクリル酸4gと3−メルカプトプロピオン酸 5gとIPA275gと水25gとを混合した単量体混合液、及びアゾビス−2−アミジンプロパン酸(和光純薬製、V−50)3.5gとIPA220gと水20の混合液をフラスコに90分かけて滴下した。その後、1時間保温し、重合を完結させた後、イソプロピルアルコールを留去した。50%水酸化ナトリウム水溶液で中和して重合物の液状混合物を得た。重合物のGPCによる重量平均分子量は22000であった。
ホスマーM60(ユニケミカル製)210gを4gに、ブレンマーPME−1000(日本油脂製)56gを167gにメタクリル酸4gを2gに変更した以外は実施例1と同様にして重合物の液状混合物を得た。重合物のGPCによる重量平均分子量は36000であった。
ホスマーM60(ユニケミカル製)210gを11gに、メタクリル酸4gを43gに変更した以外は実施例1と同様にして重合物の液状混合物を得た。重合物のGPCによる重量平均分子量は17000であった。
メタクリル酸をアクリル酸に変更した以外は実施例1と同様にして重合物の液状混合物を得た。重合物のGPCによる重量平均分子量は21000であった。
アゾビス−2−アミジンプロパン酸(和光純薬製、V−50)を過硫酸アンモニウムに変更した以外は実施例1と同様にして重合物の液状混合物を得た。重合物のGPCによる重量平均分子量は24000であった。
ホスマーM60(ユニケミカル製)210gをホスマーPE(ユニケミカル製)に変更した以外は実施例1と同様にして重合物の液状混合物を得た。重合物のGPCによる重量平均分子量は26000であった。
ブレンマーPME−1000(日本油脂製)をブレンマーPME−400(日本油脂製)25gに変更した以外は実施例1と同様にして重合物の液状混合物を得た。重合物のGPCによる重量平均分子量は20500であった。
水69.9重量部に対して、実施例1で得られた重合物の液状混合物の固形分が0.1重量部となるように添加し均一に溶解させ、酸化チタン(ルチル型)を30部添加した。次いでホモミキサーを用いて充分に攪拌混合して酸化チタンの分散液を得た。
酸化チタンをアルミナに変更した以外は実施例13と同様にしてアルミナの分散液を得た。
酸化チタンを重質炭酸カルシウムの粉末に変更した以外は実施例13と同様にして重質炭酸カルシウムの分散液を得た。
[実施例16〜27]
水69.9重量部に対して、実施例1〜12で得られた重合物の液状混合物の固形分が0.1重量部となるように添加し均一に溶解させ、りん酸亜鉛(Zn3(PO4)3・4H2O)を30部添加した。次いでホモミキサーを用いて充分に攪拌混合した。さらにビーズミルを用いてメディアン径0.5umまで粉砕して、りん酸亜鉛の分散液を得た。
[比較例1]
フラスコにエチルアルコール500g、水500gを仕込み、窒素ガス気流下、85℃に昇温した。次いで、アクリル酸200g、アクリル酸メチルとアクリル酸ブチルの混合物(重量比で1:1)とメトキシポリエチレングリコール(n=9)メタクリレート50gのモノマー混合液にアゾビス−2−メチルブチロニトリル(和光純薬(製)V−59)8.0gを溶解させ、その溶液を添加した後、1時間保温し、重合を完結させた。得られた共重合物をアンモニア水で中和し、エチルアルコールを留去して比較用の重合物を調製した。得られた比較用の重合物の固形分濃度は45%で、GPCによる分子量測定値は16500であった。実施例1の重合物の液状混合物を比較用の重合物に変更した以外は実施例13と同様にして酸化チタン(ルチル型)の分散液を得た。
[比較例2]
酸化チタンをアルミナに変更した以外は比較例1と同様にして酸化チタンの分散液を得た。
[比較例3]
酸化チタンを重質炭酸カルシウムの粉末に変更した以外は比較例1と同様にして重質炭酸カルシウムの分散液を得た。
[比較例4]
実施例1の重合物の液状混合物を比較用の重合物に変更した以外は比較例1と同様にしてりん酸亜鉛(Zn3(PO4)3・4H2O)の分散液を得た。さらにビーズミルを用いてメディアン径0.5umまで粉砕した。
[実施例28]
実施例13〜27、及び比較例1〜4で得られた分散液のメディアン径をレーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(LA-920、株式会社堀場製作所製))を用いて測定した。
[実施例29]
また実施例13〜27、及び比較例1〜4で得られた分散液を70℃で1週間静置した後のメディアン径を実施例28と同様に測定した。実施例28、29の結果を表1に示す。
Figure 2014172914
[実施例30]
実施例16〜27、比較例4で得られたりん酸亜鉛の分散液を水道水で希釈して固形分濃度1%の懸濁液を表面調整用前処理液とした。
[実施例31]
また同様に実施例28により実施例16〜27、比較例4で得られたりん酸亜鉛の分散液を70℃で1週間静置した後に、水道水で希釈して固形分濃度1%の懸濁液を表面調整用前処理液とした。
〔試験板の作成〕
脱脂処理した冷延鋼板(SPCC)、溶融亜鉛めっき鋼板(GA)を実施例29で調整した表面調整用処理液を用いて、室温で20秒間浸漬して表面調整処理を行った。続いて、それぞれの鋼板に、りん酸亜鉛処理液(貴和化学薬品株式会社製「フェロナイズED1100」)を用いて浸漬法によって50℃で2分間化成処理し、水洗、純水洗、乾燥して評価用の試験板を得た。
〔評価試験〕
下記の方法により評価を行い、結果を表2、表3に示した。
表2は実施例30で調整した表面調整用前処理液を用いて評価した結果、表3は実施例31で調整した表面調整用前処理液を用いて評価した結果を示す。
(りん酸亜鉛皮膜の評価方法)
(1)外観 目視観察により、りん酸亜鉛皮膜の外観を評価した。
◎ 均一、良好な外観
× ムラが多い
(2)皮膜重量(C.W.)
化成処理後の処理板の重量を測定し(W1[g]とする)、次いで化成処理板に下記に示す剥離液、剥離条件にて皮膜剥離処理を施し、その重量を測定し(W2[g]とする)、式(I)を用いて算出した。
・冷延鋼板の場合
剥離液 :5%クロム酸水溶液、剥離条件:75℃、15分、浸漬剥離
・溶融亜鉛亜鉛めっき鋼板の場合
剥離液:重クロム酸アンモニウム2重量%+28%アンモニア水49重量%+純水49重量%、剥離条件:常温、15分、浸漬剥離
皮膜重量[g/m2]=(W1−W2)/処理版の表面積 (m2) … 式(I)
(3)皮膜結晶サイズ(C.S.)
析出した皮膜結晶は走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて1500倍に拡大した像を観察し、結晶粒径を測定した。

Figure 2014172914
Figure 2014172914
表1、表2、表3より本発明品である無機粒子スラリーは従来品の欠点であった保存安定性が著しく向上していることが確認された。

Claims (5)

  1. 式(1)で示されるりん酸基を有するエチレン性不飽和単量体、及び/又は、式(2)で示されるアルキレンオキサイド鎖を有するエチレン性不飽和単量体、を重合成分として含む重合物を含有することを特徴とする無機粒子スラリー。
    式(1)
    Figure 2014172914
    〔式中、R1は水素原子又はメチル基であり、R2は炭素数2〜12のアルキレン基であり、mは1〜30の数であり、M1、M2は、それぞれ水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基、置換アルキルアンモニウム基、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、又はアルケニル基である。〕
    式(2)
    Figure 2014172914
    〔式中、R3は水素原子又はメチル基、R4は炭素数2〜12のアルキレン基、nは1〜30の数、Xは水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜20の直鎖または分岐アルキル基、炭素数1〜20のアルケニル基またはアルキニル基、炭素数6〜20のフェニル基またはアルキル置換フェニル基を表す。〕
  2. 前記重合物の平均分子量が500〜3000000であることを特徴とする請求項1に記載の無機粒子スラリー。
  3. 請求項1または2に記載の無機粒子がZn、Mn、Fe、Caから選択される一種以上の金属のりん酸塩粒子であることを特徴とする無機粒子スラリー。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の無機粒子の平均粒径が10μm以下であることを特徴とする無機粒子スラリー。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の無機粒子スラリーを0.001〜50g/Lに希釈してなる無機粒子の懸濁液。
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CN115387118A (zh) * 2022-09-16 2022-11-25 卫星化学股份有限公司 一种有机磷改性的丙烯酸浆料及其制备方法和应用
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