JP2014171676A - 食器洗浄機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】洗浄槽2が収納位置に位置する状態において洗浄槽挿脱用開口を閉じる扉体が、洗浄槽2の前部に装着された食器洗浄機であって、洗浄槽2と扉体との間に位置されて、洗浄槽2の前部の洗浄槽上下幅方向の全体及び洗浄槽横幅方向の全体を覆う前カバーMが、洗浄槽2の前部に装着され、洗浄槽2の前部に、洗浄槽2を出退移動するための仮把手部20cが、前カバーMの後面側に位置させる状態で設けられ、前カバーMに、その前カバーMの前方側から手指を挿通して、仮把手部20cに接触可能な操作用開口36が設けられている。
【選択図】図20
Description
つまり、洗浄槽を本体ケーシングから引き出した引出位置に位置させて、皿や茶碗等の食器類を洗浄槽の内部に収容し、その後、洗浄槽を本体ケーシングの内部の収納位置に位置させて、洗浄運転を行い、洗浄運転が終了した後においては、洗浄槽を本体ケーシングから引き出した引出位置に位置させて、皿や茶碗等の食器類を洗浄槽から取出すことになる。
この扉体の表面は、通常、キッチンカウンタの下方に配置される複数の収納部や固定パネル等の設置体の表面と、同一の色調で、同一の図柄となるように構成されて、色合い面において外観を美麗な状態にするように意図されている。(例えば、特許文献1参照。)。
そして、施工者が、施工現場において、扉体を装着していない状態で、食器洗浄機をキッチンカウンタの下方に設置して、洗浄槽を収納位置から引き出したり収納位置に押し込んだりして、各種調整を行った後、扉体を洗浄槽の前部に装着することになる。
しかも、洗浄槽に対して扉体を装着する以前においても、食器洗浄機の本体ケーシングを組み付ける際等において、洗浄槽を本体ケーシングに対して出退移動させる場合があるが、このような場合において、洗浄槽の前部が露出していると、洗浄槽の前部に装備されている機器類を把持しながら、洗浄槽を出退移動させる虞があり、この点からも改善が望まれるものであった。
前記洗浄槽と前記扉体との間に位置されて、前記洗浄槽の前部の洗浄槽上下幅方向の全体及び洗浄槽横幅方向の全体を覆う前カバーが、前記洗浄槽の前部に装着され、
前記洗浄槽の前部に、前記洗浄槽を出退移動するための仮把手部が、前記前カバーの後面側に位置させる状態で設けられ、
前記前カバーに、その前カバーの前方側から手指を挿通して、前記仮把手部に接触可能な操作用開口が設けられている点にある。
そして、洗浄槽を引き出し操作するときは、前カバーの前方側から操作用開口に手指を挿通して、指先等を仮把手部に接触させてその仮把手部を引っ張ることにより、洗浄槽を引き出すことができる。また、洗浄槽を押し込み操作するときは、前カバーの前方側から操作用開口に手指を挿通して、指先等を仮把手部に接触させてその仮把手部を押すことにより、洗浄槽を押し込むことができる。
つまり、扉体を装着しない状態での洗浄槽の出退移動操作は、洗浄槽の前部に取り付けられた仮把手部を用いて行うことができるので、洗浄槽の出退移動操作を行い易い。
従って、洗浄槽の前部に装備されている機器類が損傷されることを回避し、しかも、洗浄槽に対して扉体を装着する前の状態において、洗浄槽を本体ケーシングに対して出退移動させることを良好に行える食器洗浄機を提供することができる。
前記仮把手部が、前記洗浄槽の前部における前記洗浄槽上下幅方向の上端側の箇所に設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、仮把手部が洗浄槽の前部における洗浄槽上下幅方向の上端側の箇所に設けられているので、扉体を装着しない状態で、洗浄槽を出退移動操作するに当たって、手指を前カバーの前方側から操作用開口に挿通して仮把手部に接触させる操作が、一層容易なものとなる。
従って、洗浄槽の前部に装備されている機器類が損傷されることを回避しながらも、扉体を装着する前の状態での洗浄槽の出退移動操作を一層良好に行えるようにすることができる。
前記仮把手部が、洗浄槽前後幅方向に沿って伸び、且つ、その洗浄槽前後幅方向の前方側の前端部に、前記洗浄槽上下幅方向の下方に屈曲する下向き曲がり部を備えた形状に構成されている点にある。
従って、洗浄槽の前部に装備されている機器類が損傷されることを回避しながらも、扉体を装着する前の状態での洗浄槽の出退移動操作を一段と良好に行えるようにすることができる。
前記操作用開口が、正面視で、前記洗浄槽上下幅方向の上下の開口縁部分が前記洗浄槽横幅方向に沿う概略四角形状にて、前記洗浄槽上下幅方向において、前記仮把手部の下方に位置する状態で、又は、前記仮把手部を前記操作用開口内の上方側の部分に臨ませる状態で、前記前カバーに設けられ、
前記操作用開口の開口縁における前記洗浄槽横幅方向の両側方夫々の開口縁部分から夫々後方に伸びる左側規制面、右側規制面、及び、前記開口縁における前記洗浄槽上下幅方向の下方の開口縁部分から後方に伸びる下側規制面を形成する規制面形成体が設けられている点にある。
つまり、前部に扉体を装着しない状態で洗浄槽を出退移動操作する際に、誤って手指を前カバーの操作用開口の開口縁部分に引っ掛けた状態で、洗浄槽を引っ張ったり押し込んだりすると、前カバーが破損する不都合が起こる虞があるが、上記特徴構成のように規制面形成体を設けることにより、そのような不都合が起こるのを回避することができるのである。
従って、洗浄槽の前部に前カバーを装着して、洗浄槽の前部に装備されている機器類が損傷されることを回避しながらも、扉体を装着する前に洗浄槽を出退移動操作する際に、前カバーを破損するのを防止することができる。
前記規制面形成体が、前記左側規制面の後端と前記右側規制面の後端と前記下側規制面の後端とに跨る後側規制面を形成するように構成されている点にある。
つまり、前部に扉体を装着しない状態で洗浄槽を出退移動操作する際に、指先が洗浄槽の前部に装備された機器類に触れると、その機器類を破損する不都合が起こる虞があるが、上記特徴構成のように後側規制面を設けることにより、そのような不都合が起こるのを回避することができるのである。
従って、洗浄槽の前部に前カバーを装着して、洗浄槽の前部に装備されている機器類が損傷されることを回避しながらも、扉体を装着する前に洗浄槽を出退移動操作する際に、指先が洗浄槽の前部に装備された機器類に触れるのを防止することができる。
前記扉体が、その後面に取り付けた係合体を前記洗浄槽の前部に取り付けた係合部に係合させた状態で、前記洗浄槽の前部に装着されるように構成され、
前記仮把手部が、前記係合部を構成する部材に一体的に備えられている点にある。
そのような係合部は、本来、洗浄槽に頑丈に取り付けられるものであるので、仮把手部を、係合部を構成する部材(以下、係合部構成部材と記載する場合がある)に一体的に備えるように構成することにより、仮把手部を洗浄槽に頑丈に取り付けることができる。
一方、洗浄槽は形状が大きく、通常、樹脂成型により構成されるものであるので、仮把手部を洗浄槽そのものに設けるように構成する場合は、洗浄槽成型用の大型で複雑な構造の金型を改変する必要があり、大がかりな改変となる。
つまり、洗浄槽に仮把手部を設けるに当たって、その仮把手部を係合部構成部材に一体的に備えるように構成することにより、仮把手部を洗浄槽に頑丈に取り付けるという本来の条件を満たしながらも、比較的小型な係合部構成部材を改変するという簡単な改変で済むのである。
従って、上記第1から第5特徴構成のいずれか1つによる作用効果を奏する食器洗浄機を、低廉化を図りながら提供することができる。
(食器洗浄機の構成)
図1に示すように、洗浄槽挿脱用開口Aが前部に形成された直方体状の本体ケーシング1が設けられ、平面視形状が四角状でかつ上部が開口された洗浄槽2が、本体ケーシング1の内部の洗浄運転用の収納位置と本体ケーシング1の前方に引き出された引出位置とにわたって洗浄槽挿脱用開口Aを通して出退移動自在な状態で、本体ケーシング1に支持されて、引出し式の食器洗浄機Sが構成されている。
本実施形態の扉体3は、洗浄槽2の前部の洗浄槽上下幅方向の全体及び洗浄槽横幅方向の全体を覆うように構成され、扉体3には、出退移動操作用の把手部4が設けられている。
具体的には、扉体3は、その横幅が本体ケーシング1の横幅よりも少し大きく、且つ、その上下幅が本体ケーシング1の上下幅と同じ大きさとなるように構成されている。
尚、図24においては、食器洗浄機Sの下方に、設置体Dとして、引出し式の収納部が配置される場合を例示する。
また、図3及び図4に示すように、洗浄槽2の前部には、扉体3を装着しない状態において、洗浄槽2を出退移動するための仮把手部20cが備えられている。
さらに、洗浄槽2の前部に対する扉体3の装着位置を、洗浄槽上下幅方向及び洗浄槽横幅方向において調整可能な扉体装着位置調整機構P(図10及び図18参照)が設けられている。
尚、洗浄槽側レール部材6は、本体ケーシング1に設けた本体ケーシング側レール部材(図示せず)に対して、スライド自在に係合されることになる。
尚、各側壁2Sは、下方張出部2dと前方張出部2fとを一連に連なる板状で備える形態に、樹脂成型(例えば、PP樹脂)にて形成されている。
上述したように、食器洗浄機Sの扉体3は、食器洗浄機SをシステムキッチンKに設置する際に、その施工現場にて、洗浄槽2の前部に装着されるものであり、以下、扉体3を洗浄槽2の前部に装着する構成について説明する。
従って、扉体3の後面に取付けた係合体Eが、洗浄槽2の前部に設けた係合部Fに係合された状態で、扉体3が洗浄槽2の前部に装着されることになる。
本実施形態においては、左方取付け機構JLが、左方側係合体形成体10Lにおける上下の2箇所の夫々に設けられ、また、右方取付け機構JRが、右方側係合体形成体10Rにおける上下の2箇所の夫々に設けられている。
つまり、断面形状L型の軸状部10aは、その長手方向視にて、一辺側部分を扉体3の後面に当て付けた状態に装着されるものであって、軸状部10aにおける扉体3から起立姿勢となる他辺側部分に、上方板状部10u及び下方板状部10sが連設されている。
つまり、支持金具11は、扉体3の厚さ方向視(前後幅方向視)にて、帯板状に構成されるものであって、支持金具11の上下の縁部に対して、中間板状部10mの内縁部が摺接する状態となるように構成されている。
そして、接続部分11bには、接続体12が装備され、接続部分11bにおける上壁に相当する部分には、扉体3の横幅方向に沿う長孔13が形成されている。
本体部分12aが、支持金具11の接続部分11bに形成した長孔13の横幅よりも大きな横幅を有する状態に形成され、そして、突出部分12bが、支持金具11の接続部分11bに形成した長孔13の横幅よりも小さな横幅となる状態に形成されて、長孔13を通して、接続部分11bの外方に突出するように構成されている。
つまり、接続体12は、扉体3の横幅方向に移動自在な状態で、支持金具11の接続部分11bに装着されている。
そして、右方側係合体形成体10Rにおける連結片10rの先端が、接続体12に係合するように構成され、かつ、連結片10rを貫通する頭付ボルト14が、接続体12に螺合する状態で設けられている。
したがって、頭付ボルト14を操作しながら、右方側係合体形成体10Rの扉体3に対する横幅方向での位置を調節できるように構成されており、左方側係合体形成体10Lも同様である。
同様に、右方取付け機構JRが、右方側係合体形成体10Rの上下2箇所に対応して設けられるものであるから、右方側係合体形成体10Rの扉体3に対する横幅方向での位置を調節する際には、上下2箇所の頭付ボルト14を操作しながら行うことになる。
尚、上方側の左右一対の係合作用部Euは同様に構成され、下方側の左右一対の係合作用部Esも同様に構成されるものであるため、以下、右方側係合体形成体10Rが備える上方側の右方の係合作用部Eu、及び、下方側の右方の係合作用部Esを代表として説明し、左方側係合体形成体10Lが備える上方側の左方の係合作用部Eu、及び、下方側の左方の係合作用部Esについては、必要に応じて説明を加える。
すなわち、固定受け金具20は、横長枠体状の本体部20aと、その本体部20aの両端部の前後方向に沿う姿勢の板状部20bとから構成され、その板状部20bに、前後位置調整用回転体16が回転自在に支持され、また、固定用ボルト18が螺合する連結孔21が形成されている。
そして、前後位置調整用回転体16の軸部16Bが板状部20bに回転自在に嵌合されており、前後位置調整用回転体16の頭部16Aを回転操作することにより、右方側係合体形成体10Lの上方板状部10uを洗浄槽前後幅方向(扉体3の厚さ方向)に移動させることができるように構成されている。
すなわち、洗浄槽接続部材7の前端部に、前後方向に沿う姿勢の板体29が上方に向けて起立する状態で設けられ、その板体29に、前後位置調整用回転体23及び上下位置調整用回転体25が回転自在に支持され、また、固定用ボルト27が螺合する連結孔30が形成されている。
つまり、前後位置調整用回転体23を回転操作することにより、右方側係合体形成体10Rの下方板状部10sを洗浄槽前後幅方向(扉体3の厚さ方向)に移動させることができ、また、上下位置調整用回転体25を回転操作することにより、右方側係合体形成体10Rを洗浄槽上下幅方向(扉体3の上下幅方向)に移動させることができるように構成されている。
同様に、上方側の左方の係合作用部Eu及び下方側の左方の係合作用部Esが、上下位置調整用回転体25の回転操作により、上方側の左方の係合部分Fu及び下方側の左方の係合部分Fsに対する洗浄槽上下幅方向での位置が変更調節されることになる。
同様に、下方側の右方の係合部分Fsに、右方側係合体形成体10Rの洗浄槽上下幅方向での位置を調節すべく、下方側の右方の係合作用部Esを洗浄槽上下幅方向での位置を変更調節自在に受止め支持する右方側の受止め支持体として、上下位置調整用回転体25が設けられることになる。
また、下方側操作用窓32を通して、下方側の右方の係合作用部Esと下方側の右方の係合部分Fsとの係合状態の確認や、下方側の右方の係合部分Fsが備える前後位置調整用回転体23及び上下位置調整用回転体25の回転操作を行うことができ、加えて、固定用ボルト27の装着作業を行えるように構成されている。
従って、上方側左方連結部UL、上方側右方連結部UR、下方側左方連結部SL、及び、下方側右方連結部SR、並びに、左方取付け機構JL及び右方取付け機構JRにより、扉体装着位置調整機構Pが構成されている。
前カバーMは合成樹脂製であり、図9に示すように、正面視形状が概略長方形状に構成されるものであって、図2にも示すように、その左右両端縁夫々の上部側に、後面側に突出する状態で、ネジ挿通孔を備えた後方突起部39が設けられ、また、図6にも示すように、左右両端縁夫々における後方突起部39の下方には、後面側に突出する状態で、板状の被せ部40が各端縁に沿って設けられている。
さらに、図20及び図22に示すように、前カバーMの後面部には、後方に突出する補強リブ41が、前カバーMにおける前カバー横幅方向の全幅にわたって直線状に伸びて、左右の後方突起部39に架け渡された状態で設けられている。
そして、図2及び図9に示すように、前カバーMは、その左右の後方突起部39及び被せ部40を洗浄槽2の左右の前方張出部2fに被せた状態で、その上部側における左右の後方突起部39を介して、樹脂製の装着ネジ33にて洗浄槽2に止着されている。
また、前カバーMには、図6にも示すように、左方側係合体形成体10Lや右方側係合体形成体10Rにおける支持金具11との接続部分を挿通させる4つの窓状の挿通開口35が形成されており、扉体3を洗浄槽2の前部に装着した状態において、前カバーMを、扉体3と洗浄槽2の間に位置させることができるように構成されている。
説明を加えると、図7及び図19に示すように、仮把手部20cは概略長方形の板状に構成され、その板状の仮把手部20cが、長辺を洗浄槽横幅方向に沿わせ且つ短辺を洗浄槽前後幅方向に沿わせた姿勢で、固定受け金具20の本体部20aの前面部における洗浄槽横幅方向の中央部に、洗浄槽前後幅方向の前方に突出する状態で備えられている。
更に、仮把手部20cは、洗浄槽前後幅方向の前端部に、洗浄槽上下幅方向の下方に屈曲する下向き曲がり部20dを備えた形状に構成されている。
また、仮把手部20cが、洗浄槽前後幅方向に沿って伸び、且つ、その洗浄槽前後幅方向の前方側の前端部に、洗浄槽上下幅方向の下方に屈曲する下向き曲がり部20dを備えた形状に構成されていることになる。
さらに、固定受け金具20は、係合部Fにおける上方側の左右一対の係合部分Fuを構成するものであるので、仮把手部20cが、係合部Fを構成する部材である固定受け金具20に一体的に備えられていることになる。
さらに、規制面形成体50は、左側壁部51の後端縁及び右側壁部52の後端縁部夫々の下方側分の夫々と、底壁部53の後端縁部とに連なる状態で、後壁部54を備え、その後壁部54により、左側規制面51sの後端と右側規制面52sの後端と下側規制面53sの後端とに跨る後側規制面54sが形成される。
つまり、規制面形成体50が、左側規制面51sの後端と右側規制面52sの後端と下側規制面53sの後端とに跨る後側規制面54sを形成するように構成されていることになる。
このように規制面形成体50が前カバーMに備えられた状態では、左側壁部51の後端縁部、右側壁部52の後端縁部、後壁部54の上端縁部及び補強リブ41の後端縁部により、後面視で、洗浄槽横幅方向に長い長方形状の仮把手部挿通開口55が形成される。
作業者は、手のひらを上向きにした状態で、手先を前カバーMの前方側から仮把手部操作用開口36に挿通すると、指先を仮把手部20cの下面に接触させて下向き曲がり部29dに引っ掛けることができる。
そして、指先を仮把手部20cの下向き曲がり部29dに引っ掛けた状態で仮把手部20cを手前に引っ張ることにより、洗浄槽2を引出し操作することができる。
また、洗浄槽2を押し込むときは、指先を仮把手部20cの下面に接触させた状態で、仮把手部20cを押すことにより、洗浄槽2を押し込み操作することができる。
図2に示すように、扉体3を前カバーMが装着された状態の洗浄槽2に装着するときは、前カバーMが装着された状態の洗浄槽2の上端箇所に、扉体3の後面と接当するシール部材37が装備される。このシール部材37は、前カバー横幅方向の全長にわたる長さのテープ状に構成されている。
同様に、左方側係合体形成体10Lや右方側係合体形成体10Rにおける下方板状部10sの係合孔24を、下方側の係合部分Fuの前後位置調整用回転体23に係合させ、かつ、下方板状部10sの接当部26を下方側の係合部分Fsの上下位置調整用回転体25に接当する状態に載せ付ける。
また、上方側の左右一対の係合部分Fuに装備した前後位置調整用回転体16及び下方側の左右一対の係合部分Fsに装備した前後位置調整用回転体23の回転操作により、扉体3の洗浄槽前後幅方向での位置を調節することになる。
この際、左右の前後位置調整用回転体16及び左右の前後位置調整用回転体23の回転操作により、扉体3の上方側の左右両側部分及び下方側の左右両側部分についての洗浄槽前後幅方向での位置を調節することにより、扉体3の前後方向での傾きや左右方向での傾きを調節することができる。
次に別実施形態を説明する。
(イ) 洗浄槽2の前部に対する仮把手部20cの設置位置は、上記の実施形態において例示した洗浄槽上下幅方向の上端側の箇所に限定されるものではない。
また、仮把手部20cの形状や洗浄槽2の前部に対する配置姿勢も、上記の実施形態において例示した形状や配置姿勢、即ち、長方形板状の形状とし、長方形板状の長辺を洗浄槽横幅方向に沿わせ且つ短辺を洗浄槽前後幅方向に沿わせた配置姿勢とする場合に限定されるものではない。
例えば、長方形板状の仮把手部20cを、長辺を洗浄槽上下幅方向に沿わせ且つ短辺を洗浄槽前後幅方向に沿わせた配置姿勢で設けても良い。
また、前カバーMに設ける仮把手部操作用開口36の形状や配置姿勢は、仮把手部20cの形状や洗浄槽2の前部に対する配置姿勢に応じて、設定することになる。
例えば、仮把手部操作用開口36を、洗浄槽上下幅方向において、仮把手部20cの上方に位置する状態で、又は、仮把手部20cを仮把手部操作用開口36内の下方側の部分に臨ませる状態で、前カバーMに設ける場合は、仮把手部操作用開口36の開口縁において、洗浄槽横幅方向の両側方夫々の開口縁部分、及び、洗浄槽上下幅方向の上方の開口縁部分の夫々から後方に伸びるように規制面を形成すべく、規制面形成体50を構成することになる。
また、仮把手部20cを前方に突出する棒状に構成し、また、仮把手部操作用開口36を、仮把手部20cをその仮把手部操作用開口36内の中央に臨ませる状態で、前カバーMに設ける場合、仮把手部操作用開口36の開口縁の全周にわたって、開口縁から後方に伸びるように規制面を形成すべく、規制面形成体50を構成することになる。
2 洗浄槽
3 扉体
20 固定受け金具(係合部を構成する部材)
20c 仮把手部
20d 下向き曲がり部
36 仮把手部操作用開口(操作用開口)
50 規制面形成体
51s 左側規制面
52s 右側規制面
53s 下側規制面
54s 後側規制面
A 洗浄槽挿脱用開口
E 係合体
F 係合部
M 前カバー
Claims (6)
- 洗浄槽挿脱用開口が前部に形成された本体ケーシングと、前記本体ケーシングの内部の洗浄運転用の収納位置と前記本体ケーシングの前方に引き出された引出位置とにわたって前記洗浄槽挿脱用開口を通して出退移動自在な状態で、前記本体ケーシングに支持された洗浄槽とを備え、
前記洗浄槽が前記収納位置に位置する状態において前記洗浄槽挿脱用開口を閉じる扉体が、前記洗浄槽の前部に装着された食器洗浄機であって、
前記洗浄槽と前記扉体との間に位置されて、前記洗浄槽の前部の洗浄槽上下幅方向の全体及び洗浄槽横幅方向の全体を覆う前カバーが、前記洗浄槽の前部に装着され、
前記洗浄槽の前部に、前記洗浄槽を出退移動するための仮把手部が、前記前カバーの後面側に位置させる状態で設けられ、
前記前カバーに、その前カバーの前方側から手指を挿通して、前記仮把手部に接触可能な操作用開口が設けられている食器洗浄機。 - 前記仮把手部が、前記洗浄槽の前部における前記洗浄槽上下幅方向の上端側の箇所に設けられている請求項1に記載の食器洗浄機。
- 前記仮把手部が、洗浄槽前後幅方向に沿って伸び、且つ、その洗浄槽前後幅方向の前方側の前端部に、前記洗浄槽上下幅方向の下方に屈曲する下向き曲がり部を備えた形状に構成されている請求項2に記載の食器洗浄機。
- 前記操作用開口が、正面視で、前記洗浄槽上下幅方向の上下の開口縁部分が前記洗浄槽横幅方向に沿う概略四角形状にて、前記洗浄槽上下幅方向において、前記仮把手部の下方に位置する状態で、又は、前記仮把手部を前記操作用開口内の上方側の部分に臨ませる状態で、前記前カバーに設けられ、
前記操作用開口の開口縁における前記洗浄槽横幅方向の両側方夫々の開口縁部分から夫々後方に伸びる左側規制面、右側規制面、及び、前記開口縁における前記洗浄槽上下幅方向の下方の開口縁部分から後方に伸びる下側規制面を形成する規制面形成体が設けられている請求項3に記載の食器洗浄機。 - 前記規制面形成体が、前記左側規制面の後端と前記右側規制面の後端と前記下側規制面の後端とに跨る後側規制面を形成するように構成されている請求項4に記載の食器洗浄機。
- 前記扉体が、その後面に取り付けた係合体を前記洗浄槽の前部に取り付けた係合部に係合させた状態で、前記洗浄槽の前部に装着されるように構成され、
前記仮把手部が、前記係合部を構成する部材に一体的に備えられている請求項1〜5のいずれか1項に記載の食器洗浄機。
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