JP2014169928A - 検査用ソケット - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで実現できる比較的簡素な構成であって、多数回の使用にも損壊し難く、電子部品に生じた皮膜を確実に破ることができる利便性に優れた信頼性の高い検査用ソケットを実現する。
【解決手段】検査用ソケットは、回転軸を有して回転動作が自在とされており、一端が被検査対象である電子部品に接触する接触子と、接触子に係合する係合部を有して並進動作が自在とされており、係合部に接触子が係合した状態で並進動作をすることにより、接触子を電子部品に対して回転動作させる係合部材とを備えて構成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子部品の検査用ソケットに関するものである。
昨今の半導体デバイスの高密度実装化に伴い、半導体デバイスのパッケージリードの小型化、高密度化が進行している。また、半導体デバイスを量産するにあたっては、コスト面からも検査用ソケットとの確実な接触を確保し、接触不良による測定不良の発生、再検査の発生を抑えることが必要とされる。そのため、コンタクト性の良い、安価な検査用ソケットが求められている。
従来より、半導体デバイスの代表的な検査用ソケットとしては、いわゆるポゴピンソケット、板バネソケットが挙げられる。ポゴピンソケットは、接触子として、それぞれ独立したバネを内蔵したポゴピンを備えており、ポゴピンで半導体デバイスとの接触を確保するものである。半導体デバイスのリードは通常、金メッキ若しくはハンダメッキ(ハンダボール)されている。特にハンダメッキの場合には、メッキ表面に酸化皮膜が形成されている場合が多い。そのため、ポゴピンのリードとの確実な接触を得るために、ポゴピンの先端を鋭利な形状に加工して酸化皮膜を突き破って接触する必要がある。特許文献1に示されるような板バネソケットについては、デバイス上面から大きな荷重をかけてコンタクタを変形させ、リード面で接触子を滑らす(ワイピング動作する)ことで酸化皮膜を破ってリードと接触させる。
実開平5−48283号公報 特開平10−241816号公報 特開平8−50975号公報
従来の検査用ソケットでは、接触子の動作方向が垂直方向のみであるため、酸化皮膜を突き破るために先端を鋭利な形状に加工する必要がある。しかしながら、接触子は数多くの半導体デバイスと接触するため、先端が摩耗し、酸化皮膜を突き破る性能が低下してしまう。特許文献2のように、先端が回転動作する接触子を備えた検査用ソケットも提案されているが、微細な部材を複雑な構造に加工して接触子を形成する必要があり、接触子の単価の上昇、耐久性の低下が懸念される。また、板バネソケットでは、その構造上、ワイピング動作のためにある程度大きな荷重で半導体デバイスを押圧する必要があり、応力により測定値が変化するような半導体デバイスの場合に問題となる。更に板バネソケットは、ワイピング動作を得るために比較的複雑な構成となる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、低コストで実現できる比較的簡素な構成であって、多数回の使用にも損壊し難く、電子部品に生じた皮膜を確実に破ることができる利便性に優れた信頼性の高い検査用ソケットを提供することを目的とする。
検査用ソケットの一態様は、電子部品の検査用ソケットであって、回転軸を有して回転動作が自在とされており、一端が被検査対象である前記電子部品に接触する接触子と、前記接触子に係合する係合部を有して並進動作が自在とされており、前記係合部に前記接触子が係合した状態で並進動作をすることにより、前記接触子を前記電子部品に対して回転動作させる係合部材とを含む。
上記の態様によれば、低コストで実現できる比較的簡素な構成であって、多数回の使用にも損壊し難く、電子部品に生じた皮膜を確実に破ることができる利便性に優れた信頼性の高い検査用ソケットが実現する。
本実施形態による検査用ソケットの概略構成を示す断面図である。 図1の検査用ソケットをより詳細に示す斜視図である。 図2のA方向から見た検査用ソケットを示す断面図である。 図2のB方向から見た検査用ソケットを示す断面図である。 本実施形態による検査用ソケットの接触子を示す側面図である。 本実施形態による検査用ソケットのDUTガイドの概略構成を示す平面図である。 本実施形態による検査用ソケットの可動セパレータ及びこれに係合する接触子を示す斜視図である。 本実施形態による検査用ソケットを用いた検査方法をステップ順に示すフロー図である。 半導体デバイスの各種の端子に対応したガイド部を設けた概略構成を示す断面図である。 本実施形態に適用して好適な作動部材を示す斜視図である。 本実施形態による検査用ソケットの他の例を示す断面図である。 本実施形態による検査用ソケットの他の例を示す断面図である。 本実施形態による検査用ソケットの他の例を示す断面図である。 本実施形態における変形例1の検査用ソケットの可動セパレータ部分を示す概略平面図である。 本実施形態における変形例2の検査用ソケットの概略構成を示す断面図である。 本実施形態における変形例2の検査用ソケットを用いた検査方法をステップ順に示すフロー図である。
以下、検査用ソケットの好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態による検査用ソケットの概略構成を示す断面図である。図2は、図1の検査用ソケットをより詳細に示す斜視図である。図3は、図2のA方向から見た検査用ソケットを示す断面図である。図4は、図2のB方向から見た検査用ソケットを示す断面図である。
本実施形態による検査用ソケットは、DUTガイド1と、DUT押さえ部材2と、ソケットハウジング3とを備えて構成される。
DUTガイド1は、被検査対象(DUT)である電子部品、ここでは半導体デバイス10が設置されるものであり、半導体デバイス10の設置部1aと、後述するレバー押し込みピン16が挿通するピン挿通口1bとが形成されている。
DUT押さえ部材2は、DUTガイド1に設置された半導体デバイス10を検査するため、半導体デバイス10を押圧する蓋状の部材である。
ソケットハウジング3は、上部にDUTガイド1に設置された半導体デバイス10が、下部にプリント基板20が配置される筐体11を備えている。筐体11内には、接触子12と、可動セパレータ13と、カム14と、カム作動レバー15と、レバー押し込みピン16とが設けられている。
接触子12は、図5(a)に示すように、半導体デバイス10を検査するためのピン状プローブであって、回転軸を有して回転動作が自在とされており、略円弧の屈曲部12Aが形成されている。屈曲部12Aの中央部分が回転動作の力点となる。屈曲部12Aにより、接触子12の弾性(バネ性)が確保されている。接触子12の材質は、バネ性に優れ、金属疲労に強い、例えばベリリウム・銅合金にニッケル下地の金メッキを施したものが好ましい。
接触子12は、一端12aが筐体11の上面に形成された挿通口11aを挿通して上面から突出し、他端12bが筐体11の下面に形成された挿通口11bを挿通して下面から突出している。接触子12の一端12aは、図2の円C内に拡大して示すように、その登頂部が平坦面とされている。接触子12は、半導体デバイス10の検査時には、一端12aが半導体デバイス10の端子10aと接触して電気的に導通し、他端12bがプリント基板20の配線パターン20aと接触して電気的に導通する。
接触子12は、屈曲部12Aの代わりに、図5(b)に示すように、力点である中央部分が角状の屈曲部12B、或いは図5(c)に示すように、力点である中央部分が平坦な屈曲部12Cが形成されたものでも良い。
本実施形態では、図6に示すように、DUTガイド1において、半導体デバイス10の複数の端子10aに対応して、各列ごとに複数(図示の例では夫々5つ)の接触子12が配設された2列が形成されている。
可動セパレータ13は、接触子12と係合して長手方向に並進動作が自在とされた係合部材であって、図7(a)に示すように、複数の接触子12からなる上記の1列に対応しており、各接触子12に係合する複数の係合溝13aが形成された櫛歯状とされている。各接触子12は、屈曲部12Aの点である中央部分で係合溝13aと係合する。可動セパレータ13の係合溝13aに接触子12が係合することにより、隣接する接触子12間におけるショートが防止される。本実施形態では、複数の端子10aが並列する2列に対応して、2つの可動セパレータ13が設けられている。可動セパレータ13は、その一端にバネ21が配置されており、バネ21を介して筐体11の側面に接続されている。バネ21は、初期状態では引っ張られた状態で保たれる。
カム14は、可動セパレータ13の他端と接触しており、回転動作により可動セパレータ13を並進動作させる作動部材である。
カム作動レバー15は、その一端がカム14と接続されており、その他端にバネ22が配置されている。
レバー押し込みピン16は、その一端がDUTガイド1のピン挿通口1bから突出し、その他端がカム作動レバー15の他端に当接自在とされている。
以下、本実施形態による検査用ソケットを用いた検査方法について、図8を参照して説明する。
先ず、半導体デバイス10を検査用ソケットに設置する(ステップS1)。
詳細には、被検査対象(DUT)である半導体デバイス10を、DUTガイド1の設置部1aに配置する。
続いて、半導体デバイス10を押圧する(ステップS2)。
詳細には、DUT押さえ部材2をDUTガイド1に当接させ、半導体デバイス10を図2中において矢印A1で示す方向に押圧する。これにより、接触子12は、その一端12aで半導体デバイス10の端子10aと接触すると共に、その他端12bでプリント基板20の配線パターン20aと接触する。このとき、レバー押し込みピン16は、DUT押さえ部材2による半導体デバイス10の押圧動作に連動して下方(図3及び図4中において矢印A2で示す方向)に押され、レバー押し込みピン16の先端部分がカム作動レバー15の他端に当接する。これにより、カム14は、カム作動レバー15を介して押圧動作の力を受けて、図4中において矢印A3で示す方向に回転動作する。カム14の回転動作により、可動セパレータ13は、図4中において矢印A4で示す方向に並進動作する。可動セパレータ13の並進動作により、各接触子12は、屈曲部12Aで係合溝13aにおいて力を受け、図4、図5、図7(a)中において矢印A5で示す方向に回転動作する。各接触子12は、半導体デバイス10の端子10aに当接した状態で当該回転動作する。可動セパレータ13の並進動作により、半導体デバイス10の一列に並列する各端子10aに対応した各接触子12は、互いにショートすることなく同時に回転動作する。なお、当該回転動作は、大きな回転角とする必要はなく、通常は僅かな所定の回転角(例えば、10°程度〜15°程度)となるように調節される。この回転動作により、端子10aの表面に形成された酸化皮膜が破られ、接触子12の一端12aと端子10aとが確実に電気的接触する。
続いて、所期のコンタクト試験を行う(ステップS3)。
詳細には、各接触子12を介して半導体デバイス10の各端子10aとプリント基板20の各配線パターン20aが電気的に接触した状態で、半導体デバイス10の電気的な評価が行われる。
しかる後、半導体デバイス10について、コンタクト試験に続く各種の試験が行われる(ステップS4)。
本実施形態による検査用ソケットは、上記のように比較的簡素な構成を有しており、多数回の使用にも損壊し難いものである。半導体デバイス10の設置動作を利用して、半導体デバイス10の端子10aの表面に形成された酸化皮膜を確実に破って接触子12との電気的接触が得られる。接触子12の回転動作により酸化皮膜を破るため、接触荷重が軽減され、応力に起因するデバイス特性の変化を防止することができる。このように本実施形態によれば、利便性に優れた信頼性の高い検査用ソケットが実現する。
なお、本実施形態においては、検査用ソケットの構成部材等について上記したものに限定されることなく、例えば以下のように置き換えることができる。
接触子12は、図5(d)に示すように、屈曲部12Aの力点である中央部分に突起部12Eを設けるようにしても良い。この場合、可動セパレータ13は、各接触子12の突起部12Eが係合する係合溝13aが形成された櫛歯状とされる。このように、係合溝13aに突起部12Eが係合する構成とすることにより、可動セパレータ13の並進動作によって、接触子12をより確実に回転動作させることができる。
DUTガイド1において、図9(a)〜(c)に示すように、半導体デバイスの各種の端子に対応したガイド部23を設けるようにしても良い。
図9(a)には、半導体デバイス10のパッド状の端子10aに対応するように、ガイド部23を調節した場合を例示する。図9(b)には、半導体デバイス30の端子30aに対応するように、ガイド部23を調節した場合を例示する。端子30aは、チップ枠の外側に突出した構成の端子である。図9(c)には、半導体デバイス40の端子40aに対応するように、ガイド部23を調節した場合を例示する。端子40aは、チップ表面から下方へ突出したバンプ状の端子である。
レバー押し込みピン16の押圧動作による力を可動セパレータ13に伝達する作動部材としては、カム14に限定されることはなく、様々な作動部材が適用可能である。いくつかの好適な作動部材を図10(a)〜(c)に例示する。
図10(a)には、作動部材として楔状ピン24を示す。楔状ピン24は、先端に向かうほど幅狭となる楔状とされており、当初は当該先端で可動セパレータ13の当接部13bと当接している。レバー押し込みピン16がDUT押さえ部材2による半導体デバイス10の押圧動作に連動して図10(a)中の矢印A2で示す方向に押されると、楔状ピン24はこれを受けて矢印A2方向に移動する。可動セパレータ13は、楔状ピン24の移動に伴って当接部13bで楔状ピン24からの力を受け、矢印A4で示す方向に並進動作する。以上により、接触子12の回転動作が得られる。
図10(b)には、作動部材として波状ピン25を示す。波状ピン25は、その形状が波状に揺らぐ棒状部材であり、当初はその先端で可動セパレータ13の当接部13bと当接している。レバー押し込みピン16がDUT押さえ部材2による半導体デバイス10の押圧動作に連動して図10(b)中の矢印A2で示す方向に押されると、波状ピン25はこれを受けて矢印A2方向に移動する。可動セパレータ13は、波状ピン25の移動に伴って当接部13bで波状ピン25からの力を受け、矢印A4で示す方向に並進動作(左右の振動動作)する。以上により、接触子12の回転動作が得られる。
図10(c)には、作動部材として梃子状ピン26を示す。梃子状ピン26は、その形状が略L字状の梃子部材であり、当初はその作用点となる先端で可動セパレータ13の当接部13bと当接している。レバー押し込みピン16がDUT押さえ部材2による半導体デバイス10の押圧動作に連動して図10(c)中の矢印A2で示す方向に押されると、梃子状ピン26はその力点でこれを受ける。可動セパレータ13は、当接部13bで梃子状ピン26の作用点である先端から力を受け、矢印A4で示す方向に並進動作する。以上により、接触子12の回転動作が得られる。
図11(図4に対応する)に示すように、ソケットハウジング3の筐体11の下面に形成された挿通口11b内に、導電材料からなる受け部材27を固定配置するようにしても良い。この場合、接触子12は、その回転動作の際に、他端12bが固定配置された受け部材27に当接する。接触子12の回転動作による力は、受け部材27で遮断され、受け部材27と電気的に接触する配線パターン20aに伝わることはない。そのため、接触子12の回転動作による配線パターン20aの磨耗が確実に防止され、半導体デバイス10の端子10aに対する所期のワイピングのみを得ることができる。
図12(図4に対応する)に示すように、プリント基板20にスルーホール20bを形成しておき、接触子12の他端12cがスルーホール20bに挿通するようにしても良い。この場合、接触子12は、その回転動作の際に、他端12cがスルーホール20b内に保持されて配線パターン20aと適宜に電気的接触される。この構成により、接触子12の回転動作による配線パターン20aの磨耗が防止され、半導体デバイス10の端子10aに対する所期のワイピングのみを得ることができる。
図13(図4に対応する)に示すように、接触子12を、その径が、力点となる屈曲部12Aよりも作用点となる一端12a(更には他端12b)の方が小さくなる形状としても良い。この構成により、接触子12のスムーズな回転動作を得ることができる。この場合、接触子12の一端12aの径(接触面積)は小さくなるが、回転動作によるワイピングにより端子10aの酸化皮膜を確実に除去することができる。この接触子12により、板バネソケットやポゴピンを用いる場合よりも、端子10aに対する荷重を大幅に軽減することができる。この接触子12では、その回転動作の初期状態では端子10aに未だ最大荷重は掛かっておらず、回転動作しながら荷重が大きくなってゆく。そのため、ワイピングによる接触子12の変形量は小さい。
(変形例)
以下、本実施形態の諸変形例について説明する。なお、本実施形態に対応する構成部材等については同符号を付して詳しい説明を省略する。
−変形例1−
本例では、本実施形態と同様に検査用ソケットを開示するが、その可動セパレータ13の形態が異なる点で本実施形態と相違する。図14は、本実施形態における変形例1の検査用ソケットの可動セパレータ部分を示す概略平面図である。
図14に示すように、半導体デバイス10は、その矩形状の4辺に沿って、夫々複数の端子10aの列が形成されている場合がある。本例の検査用ソケットでは、このような半導体デバイス10に対応すべく、係合部材である可動セパレータとして、矩形枠状の一対の可動セパレータ31,32が設けられている。
可動セパレータ31は、接触子12と係合して長手方向に並進動作が自在とされた矩形枠状の係合部材である。可動セパレータ31において、矩形枠状の2辺(図示の例では上下の辺)が、複数の接触子12からなる対向する2辺に対応している。可動セパレータ31における矩形枠状の2辺は、夫々、各接触子12に係合する複数の係合溝13aが形成された櫛歯状とされている。
可動セパレータ32は、接触子12と係合して長手方向に並進動作が自在とされた矩形枠状の係合部材である。可動セパレータ32において、可動セパレータ31の矩形枠状の2辺に直交する2辺(図示の例では左右の辺)が、複数の接触子12からなる対向する2辺に対応している。可動セパレータ32における矩形枠状の2辺は、夫々、各接触子12に係合する複数の係合溝13aが形成された櫛歯状とされている。
可動セパレータ31,32の夫々に対して、カム14及びカム作動レバー15が設けられている。
可動セパレータ31,32は、以下のように同時に並進動作する。
可動セパレータ31の並進動作について説明する。
レバー押し込みピン16が半導体デバイス10の押圧動作に連動して押されると、レバー押し込みピン16の先端部分がカム作動レバー15の他端に当接する。これにより、カム14は、カム作動レバー15を介して押圧動作の力を受けて回転動作する。カム14の回転動作により、可動セパレータ31は、図14中において矢印B1で示す方向に並進動作する。
可動セパレータ32の並進動作について説明する。
レバー押し込みピン16が半導体デバイス10の押圧動作に連動して押されると、レバー押し込みピン16の先端部分がカム作動レバー15の他端に当接する。これにより、カム14は、カム作動レバー15を介して押圧動作の力を受けて回転動作する。カム14の回転動作により、可動セパレータ32は、図14中において矢印B2で示す方向に並進動作する。
可動セパレータ31,32の並進動作により、可動セパレータ31の各係合溝13aに係合した複数の接触子12(図示の例では上下の2列)は、矢印B3,B4で示す方向に夫々回転動作する。それと同時に、可動セパレータ32の各係合溝13aに係合した複数の接触子12(図示の例では左右の2列)は、矢印B5,B6で示す方向に夫々回転動作する。
上記の回転動作により、半導体デバイス10の4辺に沿って設けられた各端子10aについて、これらの表面に形成された酸化皮膜が破られる。これにより、接触子12の一端12aと端子10aとが確実に電気的接触する。
本例による検査用ソケットは、上記のように比較的簡素な構成を有しており、多数回の使用にも損壊し難いものである。半導体デバイス10の設置動作を利用して、半導体デバイス10の端子10aの表面に形成された酸化皮膜を確実に破って接触子12との電気的接触が得られる。接触子12の回転動作により酸化皮膜を破るため、接触荷重が軽減され、応力に起因するデバイス特性の変化を防止することができる。4辺に沿って複数の端子10aが設けられた形態の半導体デバイス10について、半導体デバイス10の1回の設置動作により、各端子10のa酸化皮膜を確実に除去することができる。このように本実施形態によれば、利便性に優れた信頼性の高い検査用ソケットが実現する。
−変形例2−
本例では、本実施形態と同様に検査用ソケットを開示するが、更にアクチュエータ機能を有する点で本実施形態と相違する。図15は、本実施形態における変形例2の検査用ソケットの概略構成を示す断面図であり、本実施形態の図4に対応している。
本例の検査用ソケットでは、アクチュエータ41が設けられている。アクチュエータ41は、作動部材であるカム14に接続されており、半導体デバイス10の設置時におけるレバー押し込みピン16の押圧を利用したカム14の回転動作とは独立に、カム14を矢印A3方向に回転動作させるものである。
レバー押し込みピン16の押圧を利用した接触子12の回転動作による半導体デバイス10の端子10aのワイピングでは、端子10aの酸化皮膜の除去が不十分である場合に、アクチュエータ41を作動して接触子12を回転動作し、酸化皮膜を確実に除去する。
以下、本例による検査用ソケットを用いた検査方法について、図16を参照して説明する。
先ず、半導体デバイス10を検査用ソケットに設置する(ステップS1)。
詳細には、被検査対象(DUT)である半導体デバイス10を、DUTガイド1の設置部1aに配置する。
続いて、半導体デバイス10を押圧する(ステップS2)。
詳細には、DUT押さえ部材2をDUTガイド1に当接させ、半導体デバイス10を押圧する。これにより、接触子12は、その一端12aで半導体デバイス10の端子10aと接触すると共に、その他端12bでプリント基板20の配線パターン20aと接触する。このとき、レバー押し込みピン16は、DUT押さえ部材2による半導体デバイス10の押圧動作に連動して下方(図14中において矢印A2で示す方向)に押され、レバー押し込みピン16の先端部分がカム作動レバー15の他端に当接する。これにより、カム14は、カム作動レバー15を介して押圧動作の力を受けて、図15中において矢印A3で示す方向に回転動作する。カム14の回転動作により、可動セパレータ13は、図15中において矢印A4で示す方向に並進動作する。可動セパレータ13の並進動作により、各接触子12は、屈曲部12Aで係合溝13aにおいて力を受け、図15中において矢印A5で示す方向に回転動作する。各接触子12は、半導体デバイス10の端子10aに当接した状態で当該回転動作する。可動セパレータ13の並進動作により、半導体デバイス10の一列に並列する各端子10aに対応した各接触子12は、互いにショートすることなく同時に回転動作する。
続いて、所期のコンタクト試験を行う(ステップS11)。
詳細には、各接触子12を介して半導体デバイス10の各端子10aとプリント基板20の各配線パターン20aが電気的に接触した状態で、半導体デバイス10の電気的な評価が行われる。
コンタクト試験の結果が良好である場合には、半導体デバイス10について、コンタクト試験に続く各種の試験が行われる(ステップS4)。
一方、コンタクト試験の結果がNGである場合には、半導体デバイス10を検査用ソケットから取り出すことなく、半導体デバイス10が設置された状態で、アクチュエータ41を作動してカム14を回転動作する(ステップS12)。これにより、各接触子12が回転動作し、半導体デバイス10の端子10aをワイピングする。
コンタクト試験の結果が良好となれば、半導体デバイス10について、コンタクト試験に続く各種の試験が行われる(ステップS4)。
本例による検査用ソケットは、上記のように比較的簡素な構成を有しており、多数回の使用にも損壊し難いものである。半導体デバイス10の設置動作を利用して、半導体デバイス10の端子10aの表面に形成された酸化皮膜を確実に破って接触子12との電気的接触が得られる。接触子12の回転動作により酸化皮膜を破るため、接触荷重が軽減され、応力に起因するデバイス特性の変化を防止することができる。このように本実施形態によれば、利便性に優れた信頼性の高い検査用ソケットが実現する。
更に本例による検査用ソケットにおいては、レバー押し込みピン16の押圧を利用した端子10aのワイピングでは端子10aの酸化皮膜の除去が不十分である場合に、半導体デバイス10を検査用ソケットから取り出すことなく対処することができる。この場合、アクチュエータ41の作動により接触子12を回転動作し、酸化皮膜を確実に除去することができる。
以下、検査用ソケットの諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)電子部品の検査用ソケットであって、
回転軸を有して回転動作が自在とされており、一端が被検査対象である前記電子部品に接触する接触子と、
前記接触子に係合する係合部を有して並進動作が自在とされており、前記係合部に前記接触子が係合した状態で並進動作をすることにより、前記接触子を前記電子部品に対して回転動作させる係合部材と
を含むことを特徴とする検査用ソケット。
(付記2)前記接触子は複数設けられており、
前記係合部材は、複数の前記接触子に夫々対応した複数の前記係合部を有しており、
前記係合部材は、並進動作により、複数の前記接触子を同時に回転動作させることを特徴とする付記1に記載の検査用ソケット。
(付記3)前記係合部材は、矩形の枠状であって、対向する一対の辺に複数の前記係合部を夫々有しており、前記一対の辺に沿った並進動作により、複数の前記接触子を同時に回転動作させることを特徴とする付記2に記載の検査用ソケット。
(付記4)前記係合部材は2つ設けられており、
一方の前記係合部材は一対の第1の辺に複数の前記係合部を夫々有し、他方の前記係合部材は前記第1の辺と直交する一対の第2の辺に複数の前記係合部を夫々有していることを特徴とする付記3に記載の検査用ソケット。
(付記5)前記接触子は、前記係合部と当接する部分が湾曲していることを特徴とする付記1〜4のいずれか1項に記載の検査用ソケット。
(付記6)前記電子部品の設置動作と連動する可動部材と、
前記係合部材に設けられており、前記可動部材が当接自在とされた作動部材と
を更に含み、
前記係合部材は、前記可動部材が前記設置動作に連動して前記作動部材を押圧することにより並進動作することを特徴とする付記1〜5のいずれか1項に記載の検査用ソケット。
(付記7)前記作動部材は、カム状、梃子状、楔形状、波形状のうちから選ばれた1種の部材であることを特徴とする付記6に記載の検査用ソケット。
(付記8)前記係合部材に並進動作の力を及ぼすアクチュエータを更に含むことを特徴とする付記1〜7のいずれか1項に記載の検査用ソケット。
(付記9)固定配置されており、一端が基板に接触する受け部材を更に含み、
前記接触子は、他端が前記受け部材の他端に接触することを特徴とする付記1〜8のいずれか1項に記載の検査用ソケット。
1 DUTガイド
1a 設置部
1b ピン挿通口
2 DUT押さえ部材
3 ソケットハウジング
10 半導体デバイス
10a 端子
11 筐体
11a,11b 挿通口
12 接触子
12A,12B,12C,12D 屈曲部
12E 突起部
12a,12d 一端
12b,12c,12e 他端
13,31,32 可動セパレータ
13a,31a,21b,32a,32b 係合溝
13b 当接部
14 カム
15 カム作動レバー
16 レバー押し込みピン
20 プリント基板
20a 配線パターン
20b スルーホール
23 ガイド部
21,22 バネ
24 楔状ピン
25 波状ピン
26 梃子状ピン
27 受け部材
41 アクチュエータ

Claims (8)

  1. 電子部品の検査用ソケットであって、
    回転軸を有して回転動作が自在とされており、一端が被検査対象である前記電子部品に接触する接触子と、
    前記接触子に係合する係合部を有して並進動作が自在とされており、前記係合部に前記接触子が係合した状態で並進動作をすることにより、前記接触子を前記電子部品に対して回転動作させる係合部材と
    を含むことを特徴とする検査用ソケット。
  2. 前記接触子は複数設けられており、
    前記係合部材は、複数の前記接触子に夫々対応した複数の前記係合部を有しており、
    前記係合部材は、並進動作により、複数の前記接触子を同時に回転動作させることを特徴とする請求項1に記載の検査用ソケット。
  3. 前記係合部材は、矩形の枠状であって、対向する一対の辺に複数の前記係合部を夫々有しており、前記一対の辺に沿った並進動作により、複数の前記接触子を同時に回転動作させることを特徴とする請求項2に記載の検査用ソケット。
  4. 前記係合部材は2つ設けられており、
    一方の前記係合部材は一対の第1の辺に複数の前記係合部を夫々有し、他方の前記係合部材は前記第1の辺と直交する一対の第2の辺に複数の前記係合部を夫々有していることを特徴とする請求項3に記載の検査用ソケット。
  5. 前記接触子は、前記係合部と当接する部分が湾曲していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の検査用ソケット。
  6. 前記電子部品の設置動作と連動する可動部材と、
    前記係合部材に設けられており、前記可動部材が当接自在とされた作動部材と
    を更に含み、
    前記係合部材は、前記可動部材が前記設置動作に連動して前記作動部材を押圧することにより並進動作することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の検査用ソケット。
  7. 前記係合部材に並進動作の力を及ぼすアクチュエータを更に含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の検査用ソケット。
  8. 固定配置されており、一端が基板に接触する受け部材を更に含み、
    前記接触子は、他端が前記受け部材の他端に接触することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の検査用ソケット。
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