JP2014169284A - 非対称スクアリリウム誘導体、それよりなるドナー材料及びそれを用いた有機薄膜太陽電池 - Google Patents

非対称スクアリリウム誘導体、それよりなるドナー材料及びそれを用いた有機薄膜太陽電池 Download PDF

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Abstract

【課題】高効率な有機薄膜太陽電池を提供するために有用な新規化合物であって、逆電子移動が遅く、高い対称性を持つアクセプタ材料に対するドナー材料として適したスクアリリウム誘導体、それよりなるドナー材料及びそれを用いた有機薄膜太陽電池を提供する。
【解決手段】一対の電極間に少なくとも1層の有機層が積層されてなる有機薄膜太陽電池において、下記一般式(1)で表される非対称スクアリリウム誘導体を含む層を備えた構成とする。
Figure 2014169284

(式(1)中、置換基R1,R2は、いずれか一方が置換又は無置換の芳香族炭化水素基であり、他方は置換又は無置換の脂肪族炭化水素基である。)
【選択図】なし

Description

本発明は、有機薄膜太陽電池に関し、より詳細には、有機薄膜太陽電池に好適に用いられる新規な非対称スクアリリウム誘導体、それよりなるドナー材料及びそれを用いた有機薄膜太陽電池に関する。
有機薄膜太陽電池は、光電変換層(活性層)に有機化合物を用いた太陽電池であり、現在普及しているシリコン系や化合物半導体系の無機太陽電池に比べて、軽量で、フレキシブルであり、また、着色性に優れ、製造コストが低い等の利点を有しており、実用化・市場投入段階に入りつつある。しかしながら、有機薄膜太陽電池は、効率及び信頼性が無機太陽電池よりも低く、その改善向上のための研究開発が、近年、盛んに行われている。
太陽光は、エネルギーの50%以上を650nmよりも長波長の近赤外・赤外領域に持つ。そのため、光電変換効率の飛躍的な向上には、この波長領域を効率よく吸収し、電気エネルギーとして取り出すことが必須である。
有機薄膜太陽電池では、ドナー分子とアクセプタ分子を組み合わせた薄膜が形成される。アクセプタ材料として一般に用いられているフラーレン誘導体は、電子移動度が速く、逆電子移動が遅いという利点がある反面、近赤外領域付近に強い吸収を持たないことから、有機薄膜太陽電池の高効率化には、長波長領域の吸収を持つドナー材料の開発が非常に重要となる。
ドナー材料は、高分子型と低分子型に大別される。高分子型は、波長800nmの赤外領域吸収と10-2cm2/Vs程度の移動度を併せ持つ材料が開発されており、変換効率8%程度まで向上している。しかしながら、高分子型材料は、高分子材料の生成及び高純度化が困難であり、製造ロット間の特性変化が大きく、品質を保つことが難しい。
一方、低分子型材料は、分子量分布を持たないため、精製が容易で不純物を含まず、信頼性が高く、製造ロット間の品質は一定であり、ロットによりエネルギー変換効率に影響を与えることはないものの、低分子であるため、一般的に近赤外領域付近に吸収を持たせることが難しい。また、近年、低分子型材料として注目されているスクアリリウム誘導体も、移動度が10-5cm2/Vs程度と低く、変換効率は6%程度に止まっている(例えば、非特許文献1〜3参照)。
U. Mayerhoffer, et al., Angewandte Chemie International Edition,2009, 48, 8776-8779 S. Wang, et al., Applied physics Letters 94, 233304(2009) F. Silvestri, et al., J. Am. Chem. Soc. 2008, 130, 17640-17641
したがって、有機薄膜太陽電池のさらなる高性能化には、近赤外領域吸収及び高移動度を併せ持つ、低分子材料の開発が望まれる。
本発明者らは、このような低分子材料として、スクアリリウム誘導体に注目し、これを骨格とした誘導体による新規ドナー材料の開発を検討した。
すなわち、本発明は、高効率な有機薄膜太陽電池を提供するために有用な新規化合物であって、電子移動度が速く、逆電子移動が遅いという利点を持つアクセプタ材料に対するドナー材料として適したスクアリリウム誘導体、それよりなるドナー材料及びそれを用いた有機薄膜太陽電池を提供することを目的とするものである。
本発明に係る非対称スクアリリウム誘導体は、下記一般式(1)で表される。
Figure 2014169284
前記式(1)中、置換基R1,R2は、いずれか一方が置換又は無置換の芳香族炭化水素基であり、他方は置換又は無置換の脂肪族炭化水素基である。
スクアリリウム誘導体の側鎖の置換基をこのように非対称とすることにより、近赤外領域における広く、かつ強い吸収と、キャリア移動度の向上が図られる。また、溶液塗布法に適用可能な高い溶解性を有する。
また、本発明によれば、前記非対称スクアリリウム誘導体よりなるドナー材料が提供される。
前記非対称スクアリリウム誘導体は、特に、フラーレン又はその誘導体からなるアクセプタ材料に対するドナー材料として好適である。
また、本発明に係る有機薄膜太陽電池は、一対の電極間に少なくとも1層の有機層が積層されてなる有機薄膜太陽電池であって、前記非対称スクアリリウム誘導体を含む層を備えていることを特徴とする。
あるいはまた、本発明に係る有機薄膜太陽電池は、一対の電極間に少なくとも1層の有機層が積層されてなる有機薄膜太陽電池であって、前記ドナー材料とフラーレン又はその誘導体からなるアクセプタ材料からなる活性層を備えていることを特徴とする。
このように、本発明に係る非対称スクアリリウム誘導体を用いることにより、高効率な有機薄膜太陽電池を得ることが可能となる。
本発明に係る新規な非対称スクアリリウム誘導体は、近赤外領域において広くて強い吸収を持ち、しかも、キャリア移動度の向上が図られるため、フラーレン又はその誘導体からなるアクセプタ材料に対するドナー材料として好適である。
したがって、本発明に係る非対称スクアリリウム誘導体を用いることにより、高効率な有機薄膜太陽電池を提供することができる。
本発明に係る有機薄膜太陽電池の層構造の一例を模式的に示した概略断面図である。
以下、本発明について、より詳細に説明する。
本発明に係る非対称スクアリリウム誘導体は、前記一般式(1)で表される化合物である。
前記式(1)中、置換基R1,R2は、いずれか一方が置換又は無置換の芳香族炭化水素基であり、他方は置換又は無置換の脂肪族炭化水素基である。
従来、ドナー材料として開発されてきたスクアリリウム誘導体は、例えば、下記に示すようなスクアラインに結合するジヒドロキシフェニル基の末端の置換基がジフェニルアミノ基であるスクアリリウム誘導体(以下、DPA−SQと略称する)や、前記置換基がビス(2−メトキシエチル)アミノ基であるスクアリリウム誘導体(以下、YSQ−7と略称する)等の下記に示すような対称型のスクアリリウム誘導体である。
Figure 2014169284
このような対称型のスクアリリウム誘導体は、近赤外領域において広い吸収を持ち、高いキャリア移動度も併せ持つが、吸収が弱く、太陽光を十分に吸収できず、また、バルクヘテロジャンクション型有機薄膜太陽電池に適用した場合に、エネルギー変換効率が低いという課題を有していた。
これに対して、本発明に係る非対称スクアリリウム誘導体は、新規化合物であり、スクアリリウム誘導体の末端の置換基の一方に芳香族炭化水素基を有することにより、深いHOMO及び近赤外領域における広い吸収を持つことができ、また、他方の末端の置換基に脂肪族炭化水素基を有することにより、末端の置換基の両方に芳香族炭化水素基を有する対称型のスクアリリウム誘導体と比較して、近赤外領域におけるモル吸光係数と有機溶媒への溶解性の向上が図られる。
前記一般式(1)で表される化合物のうち、代表例としては、末端置換基の一方がジフェニルアミノ基、他方がビス(2−メトキシエチル)アミノ基である下記に示すような非対称スクアリリウム誘導体(以下、YSQ−8と略称する)や、末端置換基の一方がジフェニルアミノ基、他方が1−ピペリジル基である下記に示すような非対称スクアリリウム誘導体(以下、YSQ−5と略称する)等の下記に示すようなスクアリリウム誘導体を挙げることができる。
Figure 2014169284
ただし、本発明に係る非対称スクアリリウム誘導体の末端置換基の種類は、これらに限定されるものではない。
芳香族炭化水素基は、単環のアリール基でも、多環(縮合環)芳香族炭化水素基でもよい。また、置換基を有するものであってもよい。
一方、脂肪族炭化水素基は、ここでは、広く、芳香族化合物でない炭素化合物による置換基を意味するものとし、環式でも非環式でもよく、また、置換基を有するものであってもよい。例えば、アルキル基やアルキニル基、シクロアルキル基、エーテル基等が挙げられる。
上記のような本発明に係る非対称スクアリリウム誘導体の合成方法は、特に限定されるものではないが、例えば、下記実施例に示すような方法により合成することができる。
本発明に係る非対称スクアリリウム誘導体は、末端置換基の一方の芳香族炭化水素基により近赤外領域における広い吸収とキャリア移動度の向上が図られ、かつ、他方の末端置換基の脂肪族炭化水素基により近赤外領域における強い吸収が可能となる。
したがって、特に、フラーレン又はその誘導体からなるアクセプタ材料に対するドナー材料として好適に用いることができる。
上記のような非対称スクアリリウム誘導体を含む層を備えた本発明に係る有機薄膜太陽電池は、一対の電極間に少なくとも1層の有機層が積層された構造からなる。具体的な層構造としては、例えば、図1に示すように、基板1/正極2/正孔輸送層3/活性層4/電子輸送5層/負極6のような構造が挙げられる。
本発明に係る非対称スクアリリウム誘導体は、上記のような各層の有機層のいずれに用いられてもよく、正孔輸送材料、アクセプタ材料、電子輸送材料とともに分散して用いることも可能である。
特に、前記非対称スクアリリウム誘導体をドナー材料とし、アクセプタ材料とともに、活性層4を構成することにより、高効率の有機薄膜太陽電池を提供することができる。
前記アクセプタ材料は、特に限定されるものではなく、公知のものを適宜選択して用いることができるが、電子輸送性があり、HOMOのエネルギー準位が深い化合物が好ましく、具体的には、以下に示すようなフラーレン(C60、C70等)又はその誘導体が好適に用いられる。
Figure 2014169284
なお、前記有機薄膜太陽電池においては、本発明に係る非対称スクアリリウム誘導体以外の各層の構成材料は、特に限定されるものではなく、公知のものから適宜選択して用いることができ、低分子系又は高分子系のいずれであってもよい。
前記各層の膜厚は、各層同士の適応性や求められる全体の層厚さ等を考慮して、適宜状況に応じて定められるが、通常、5nm〜5μmの範囲内であることが好ましい。
上記各層の形成方法は、蒸着法、スパッタリング法等などのドライブプロセスでも、インクジェット法、キャスティング法、ディップコート法、バーコート法、ブレードコート法、ロールコート法、グラビアコート法、フレキソ印刷法、スプレーコート法等のウェットプロセスであってもよい。
また、電極も、公知の材料及び構成でよく、特に限定されるものではない。例えば、ガラスやポリマーからなる透明基板上に透明導電性薄膜が形成されたものが用いられ、ガラス基板1に正極2として酸化インジウム錫(ITO)電極が形成された、いわゆるITO基板が一般的である。一方、負極6は、Al等の仕事関数の小さい(4eV以下)金属や合金、導電性化合物により構成される。
以下、本発明を実施例に基づきさらに具体的に説明するが、本発明は下記の実施例により制限されるものではない。
(非対称スクアリリウム誘導体の合成)
本発明に係る非対称スクアリリウム誘導体の代表例としてYSQ−5、YSQ−8及びYSQ−9の合成例を以下に示す。なお、各工程における目的物の同定は、1H−NMR、マススペクトル、元素分析にて行った。
(合成例1)YSQ−5の合成
以下のような工程により前駆体を合成後、四角酸との反応により、YSQ−5を合成した。
(1−1)5−ピペリジン−1−イル−ベンゼン−1,3−ジオール(以下、PPDと略称する)の合成
Figure 2014169284
300mlのナス型フラスコに、フロログルシノール4.01g(32.0mmol)、THF50mlを入れて撹拌し、フロログルシノールが完全に溶解した後、ピペリジン3.14ml(32.0mmol)を滴下し、反応を開始した。18時間後、薄層クロマトグラフィー(TLC)(SiO2、展開溶媒 ヘキサン:酢酸エチル=1:1)により反応を確認した後、反応液を濃縮した。エタノール:水=1:1で再結晶を行った後、減圧下で溶媒を留去して、紫色の固体を得た(収量0.91g、収率62%)。
(1−2)N−(3,5−ジメトキシフェニル)−ジフェニルアミンの合成
Figure 2014169284
200mlの4つ口フラスコに、ジフェニルアミン5.08g(30.0mmol)、1−ブロモ−3,5−ジメトキシベンゼン7.81g(36.0mmol)、カリウム−t−ブトキシド10.1g(90.0mmol)を入れ、30分間窒素フロー後、キシレン100mlを加え、窒素バブリングを1時間行った。その後、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム1.10g(4.8mmol)、トリ−t−ブチルフォスフィン1.2ml(4.8mmol)を入れ、150℃で加熱還流を行った。約24時間後、TLC(SiO2、展開溶媒 ヘキサン:トルエン=1:1)により反応を確認した後、分液ロートで有機相を抽出し、飽和食塩水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥、ろ別し、減圧下で溶媒を留去した。
(1−3)N−(3,5−ジヒドロキシフェニル)−ジフェニルアミン(以下、DPAと略称する)の合成
Figure 2014169284
200mlの4つ口フラスコに、N−(3,5−ジメトキシフェニル)−p−ジフェニルアミン2.95g(9.66mmol)、ジクロロメタン(脱水)50mlを入れ、冷水で0℃以下に冷却後、三臭化ホウ素30ml(30.0mmol)をゆっくり滴下し、室温に戻した。48時間後、TLC(SiO2、展開溶媒 ヘキサン:酢酸エチル=6:1)により反応を確認した後、水50mlを加えた。分液ロートで有機相を抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ別し、減圧下で溶媒を留去した。得られた液体を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒 ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で分離精製した。48時間乾燥させた後、オレンジ色の粘体を得た(収量2.08g、収率78%)。
(1−4)YSQ−5の合成
Figure 2014169284
200mlの4つ口フラスコにPPD0.21g(1.08mmol)、DPA0.3g(1.08mmol)、四角酸0.30g(2.63mmol)、トルエン40ml、ブタノール40mlを入れ、窒素バブリングを1時間行った後、120℃で加熱還流を行った。約24時間後、TLC(SiO2、展開溶媒 ヘキサン:酢酸エチル=1:1)により反応を確認した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒 クロロホルム)で精製した。24時間乾燥させた後、金属光沢のある群青色の固体を得た(収量0.11g、収率19%)。
(合成例2)YSQ−8の合成
以下のような工程及び上記合成例1の(1−2)、(1−3)により前駆体を合成後、四角酸との反応により、YSQ−8を合成した。
(2−1)N−(3,5−ジヒドロキシフェニル)−ビス(2−メトキシエチル)アミン(以下、BEMAと略称する)の合成
Figure 2014169284
300mlの4つ口フラスコに、ビス(2−メトキシエチル)アミン3.6ml(24.8mmol)、フロログルシノール1.57g(12.4mmol)、トルエン120ml、ブタノール40mlを入れ、1時間窒素バブリング後、加熱還流を行った。24時間後、TLC(SiO2、展開溶媒 ヘキサン:アセトン=1:1)により反応を確認した後、減圧乾燥した。得られた粘体を水で再結晶し、24時間乾燥した(収量1.6g、収率53%)。
(2−2)YSQ−8の合成
Figure 2014169284
200mlの4つ口フラスコに、BMEA0.43g(1.8mmol)、四角酸0.21g(1.8mmol)、トルエン50ml、ブタノール50mlを入れ、1時間窒素バブリング後、加熱還流を行った。100℃になった時点で、DPA0.5g(1.8mmol)を加えた。TLC(SiO2、展開溶媒 クロロホルム)により反応を確認し、24時間後、シクロヘキサンを加えて結晶化させて、ろ過した。得られたろ物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒 クロロホルム)で精製し、24時間乾燥させ、緑色固体を得た(収量0.11g、収率11%)。
(合成例3)YSQ−9の合成
以下のような工程により前駆体を合成後、四角酸との反応により、YSQ−9を合成した。
(3−1)BEMAの合成
Figure 2014169284
100mlのナス型フラスコに、ビス(2−メトキシエチル)アミン3.6ml(25mmol)、フロログルシノール3.2g(25mmol)、THF30mlを入れ、撹拌した。48時間後、TLC(SiO2、展開溶媒 ヘキサン:アセトン=1:1)により反応を確認した後、クロロホルムで抽出し、減圧下で溶媒を留去し、黒色の粘体を得た(収量5.1g、収率86%)。
(3−2)N−(3,5−ジメトキシフェニル)−ジ−p−トリルアミンの合成
Figure 2014169284
200mlの4つ口フラスコに、p−ジトリルアミン4.00g(20.0mmol)、1−ブロモ−3,5−ジメトキシベンゼン5.23g(24.0mmol)、カリウム−t−ブトキシド6.65g(60.0mmol)を入れ、30分間窒素フロー後、キシレン100mlを加え、窒素バブリングを1時間行った。その後、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)0.19g(0.2mmol)、トリ−t−ブチルホスフィン0.2ml(0.8mmol)を加え、窒素気流下で還流した。12時間後、TLC(SiO2、展開溶媒 ヘキサン:トルエン=1:3)により反応を確認し、室温に戻した。反応混合物にトルエン100mlを入れ、分液ロートで有機層を抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ別し、減圧下で溶媒を留去した。得られた液体を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒 ヘキサン:トルエン=1:3)で分離精製した。これを濃縮し、24時間乾燥させ、クリーム色の固体を得た(収量6.41g、収率96%)。
(3−3)N−(3,5−ジヒドロキシフェニル)−ジ−p−トリルアミンの合成
Figure 2014169284
300mlの4つ口フラスコに、N−(3,5−ジメトキシフェニル)−p−ジトリルアミン6.00g(18.0mmol)、ジクロロメタン(脱水)100mlを入れ、冷水で冷却した。0℃以下で三臭化ホウ素60ml(60.0mmol)をゆっくり滴下した後、室温に戻した。約12時間後、TLC(SiO2、展開溶媒 ヘキサン:トルエン=6:1)により反応を確認し、水50mlを加えた。水100mlを加え、分液ロートで有機層を抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ別し、減圧下で溶媒を留去した。得られた液体を、シリカカラムクロマトグラフィー(SiO2、展開溶媒 ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で分離精製した。その後、減圧下で溶媒を留去し、24時間乾燥させ、黒色の粘体を得た(収量1.5g、収率27%)。
(3−4)YSQ−9の合成
Figure 2014169284
200mlの4つ口フラスコに、BMEA1.5g(7.2mmol)、DTA1.0g(3.6mmol)、四角酸0.41g(3.6.mmol)、トルエン50ml、ブタノール50mlを入れ、1時間窒素バブリング後、加熱還流を行った。TLC(SiO2、展開溶媒 クロロホルム)により反応を確認し、24時間後、溶液を濃縮し、シリカカラムクロマトグラフィー(展開溶媒 クロロホルム)で精製した。溶媒を留去した後、24時間減圧下で乾燥させ、YSQ−9を得た(収量90mg、収率4.2%)。
上記により合成したYSQ−8及びYSQ−9について、以下に示すような各種特性評価を行った。なお、比較のため、DPA−SQ及びYSQ−7についても同様の評価を行った。
(熱特性評価)
TGAにより熱分解温度Tdを測定した。
(紫外−可視光吸収スペクトル測定)
各スクアリリウム誘導体の1×10-5Mクロロホルム溶液を調製し、紫外−可視光吸収スペクトル測定により、溶液のモル吸係数ε及び最大吸収ピーク波長λmaxを求めた。
また、各スクアリリウム誘導体の1mg/mlクロロホルム溶液を調製し、これを石英基板上にスピンコートにより成膜した固体薄膜について、紫外−可視光吸収スペクトル測定により、最大吸収ピーク波長λmaxを求めた。
(イオン化ポテンシャルIp測定)
PYS(光電子収量分光)測定装置を用いて、イオン化ポテンシャルIpを測定した。また、紫外−可視光吸収スペクトルの吸収端から光学エネルギーギャップEgを見積もり、イオン化ポテンシャルIpとの差から電子親和力Eaを算出した。
これらの熱的特性及び光学特性の評価結果を表1にまとめて示す。
Figure 2014169284
YSQ−8の耐熱性は、DPA−SQよりも劣るものの、YSQ−7と同等であることが認められた。非対称スクアリリウム誘導体では、側鎖の芳香族炭化水素基によって強いπ-πスタッキングが起こり、熱特性が向上していると考えられる。
また、YSQ−8は、可視光〜近赤外領域にかけて強い吸収を示すことから、十分な太陽光の吸収が期待される。
さらに、YSQ−8は、YSQ−7よりもHOMOレベルが深く(イオン化ポテンシャルIpが大きく)、また、電子親和力Ea(LUMOレベル)が3.9eVであり、アクセプタ材料となるフラーレン(C60)のLUMOレベル4.3eVとの差もDPA−SQよりも大きく、十分にあるため、ドナー材料として高い太陽電池特性が期待される。
また、YSQ−9は、YSQ−8よりもブロードな吸収を示し、電子供与性基であるメチル基を導入したことにより、モル吸光係数の向上が見られた。
(有機薄膜太陽電池素子の作製及び特性評価1)
YSQ−8、DPA−SQ及びYSQ−7のいずれかのスクアリリウム誘導体(SQ)をドナー材料として用いて、図1に示すプラナージャンクション構造の有機薄膜太陽電池素子を作製した。具体的には、以下のようにして作製した。
まず、ガラス基板1上にITOが膜厚140nmで成膜された正極2上に、ホール輸送層3としてMoO3を膜厚6nmで真空蒸着により成膜した。
その上に、ドナーとしてSQを膜厚約8nmで成膜し、アクセプタとしてフラーレン(C60)を膜厚40nmで成膜し、活性層4を形成した。なお、SQ薄膜は、SQを1mg/mlのジクロロメタン溶液とし、スピンコート(3000rpm、40秒間)により成膜した。
そして、電子輸送層5として、下記に示すBCPを膜厚8nmでスピンコートにより成膜し、その上に、負極6としてAlを膜厚100nmで真空蒸着により成膜した。
Figure 2014169284
上記により作製した素子の層構成は、ITO/MoO3(6nm)/SQ(約8nm)/C60(40nm)/BCP(8nm)/Al(100nm)である。
上記において作製した各素子について、AM1.5G、100mW/cm2の疑似太陽光を照射して、太陽電池特性を測定した。短絡電流密度JSC、開放電圧VOC、曲線因子FF、エネルギー変換効率PCEの評価結果を表2にまとめて示す。
Figure 2014169284
表2に示した結果から分かるように、YSQ−8をドナーとして用いた場合にエネルギー変換効率PCEが最も高いことが認められた。
(有機薄膜太陽電池素子の作製及び特性評価2)
YSQ−8又はYSQ−9をドナー材料として用い、上記の(有機薄膜太陽電池素子の作製及び特性評価1)におけるアクセプタのフラーレン(C60)に代えてフラーレン誘導体PC70BMを用いて、有機薄膜太陽電池素子を作製した。
上記により作製した素子の層構成は、ITO/MoO3(6nm)/SQ:PC70BM=1:3(70nm)/BCP(10nm)/Al(100nm)である。
上記において作製した各素子について、AM1.5G、100mW/cm2の疑似太陽光を照射して、太陽電池特性を測定した。短絡電流密度JSC、開放電圧VOC、曲線因子FF、エネルギー変換効率PCEの評価結果を表3にまとめて示す。
Figure 2014169284
YSQ−9はYSQ−8に比べ、モル吸光係数が高いことから、YSQ−8よりも高いJSCを示した。一方で、HOMOがYSQ−8よりも浅いため、VOCは低く、そのため、エネルギー変換効率PCEは近い値を示した。
1 基板
2 正極
3 正孔輸送層
4 活性層
5 電子輸送層
6 負極

Claims (4)

  1. 下記一般式(1)で表される非対称スクアリリウム誘導体。
    Figure 2014169284
    (式(1)中、置換基R1,R2は、いずれか一方が置換又は無置換の芳香族炭化水素基であり、他方は置換又は無置換の脂肪族炭化水素基である。)
  2. 請求項1記載の非対称スクアリリウム誘導体よりなることを特徴とするドナー材料。
  3. 一対の電極間に少なくとも1層の有機層が積層されてなる有機薄膜太陽電池であって、請求項1記載の非対称スクアリリウム誘導体を含む層を備えていることを特徴とする有機薄膜太陽電池。
  4. 一対の電極間に少なくとも1層の有機層が積層されてなる有機薄膜太陽電池であって、請求項2記載のドナー材料とフラーレン又はその誘導体からなるアクセプタ材料からなる活性層を備えていることを特徴とする有機薄膜太陽電池。
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