JP2014169106A - 包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】保管時や流通時等に破断されにくい包装容器の蓋材を低コストで提供する。
【解決手段】下側フィルムと、パートコート剤によって下側フィルムと剥離可能に接着された上側フィルムとを含む蓋材であって、蓋材は、蓋材の周縁部を除く領域に、中心から放射状に、少なくとも下側フィルムを貫通して形成され、外部からの押圧によって破断する複数のミシン目を有し、パートコート剤は、蓋材の周縁部の少なくとも一部を含み、ミシン目の周囲を全周にわたって取り囲む領域を含む塗工領域において、下側フィルムおよび上側フィルムの少なくとも一方に塗工され、塗工領域において、下側フィルムと上側フィルムとが接着されている、蓋材。
【選択図】図3

Description

本発明は、粉状・顆粒状・液状等の流動性を有する物質を包装し、その内容物を保存容器等に移し替えるための包装容器に関するものである。
インスタントコーヒー等の粉末状または顆粒状の食品は、保存時の密閉性を保持できるように、一般に、キャップ付き瓶のような密閉性の高い包装容器に充填した状態で販売される。このような包装容器に対して、特許文献1では、より簡便に内容物の詰め替え作業が行える詰め替え用の包装容器が提案されている。
図10に、特許文献1が開示する従来の包装容器900の縦断面図を示す。包装容器900は、円筒形状の容器本体920と、漏斗パーツ930と、蓋材960と、オーバーキャップ980とから構成されている。漏斗パーツ930は、漏斗931と、漏斗931の広口側の端部に接続された側壁932とから構成されている。側壁932は、容器本体920内部に嵌め込まれ、容器本体920の内面に接合されている。漏斗931は、容器本体920の開口部の外側に向けて径が狭まる形状となっている。容器本体920の内部には内容物950が充填され、容器本体920の開放端の端縁が蓋材960で封止される。蓋材960は、例えばアルミニウム箔を含み、中心から放射状に延びる複数のミシン目(不図示)が形成されている。さらに、蓋材960の上を覆うオーバーキャップ980が取り付けられ、保管時や流通時等における蓋材960の破断を防止する。
包装容器900の内容物950の詰め替えを行う際は、包装容器900から、オーバーキャップ980を外し、詰め替え先の容器の開口部に、蓋材960をあてがいながら押し込むことにより、ミシン目に沿って蓋材960を破断させることで、漏斗パーツ930に形成された漏斗931を介して、容易に内容物の詰め替えを行うことが可能となる。
特開2009−262955号公報
包装容器900においては、オーバーキャップ980を備えることにより部品点数が多くなり、製造コストが大きい。そのためこれらをなくすことが望ましいが、従来、これらがなければ、保管時や流通時に蓋材960の保護が不十分となり、蓋材の破断を防止することが困難であった。
また、環境問題の観点から、脱アルミニウム化が求められている。
それ故に、本発明の目的は、保管時や流通時等に破断されにくく、かつ部品点数やアルミニウム箔の使用量を削減するなど環境問題に対応した包装容器の蓋材を提供することである。
本発明は、下側フィルムと、パートコート剤によって下側フィルムと剥離可能に接着された上側フィルムとを含む蓋材であって、蓋材は、蓋材の周縁部を除く領域に、中心から放射状に、少なくとも下側フィルムを貫通して形成され、外部からの押圧によって破断する複数のミシン目を有し、パートコート剤は、蓋材の周縁部の少なくとも一部を含み、ミシン目の周囲を全周にわたって取り囲む領域を含む塗工領域において、下側フィルムおよび上側フィルムの少なくとも一方に塗工され、塗工領域において、下側フィルムと上側フィルムとが接着されている、蓋材である。
また、塗工領域は、周縁部の全周と、周縁部の内側に位置してミシン目の周囲を全周にわたって取り囲む円環状の領域とを含むことが好ましい。
あるいは、塗工領域は、周縁部の全周と、周縁部の内側に位置する同心同半径の複数の円弧部および円弧部の各端部に接続して、中心に向かって凸形状を有する複数の曲線部によって構成され、ミシン目の周囲を全周にわたって取り囲む領域とを含むことが好ましい。
あるいは、塗工領域は、ミシン目間に位置する、中心に関して互いに点対称な複数の円形状の領域を含むことが好ましい。
あるいは、塗工領域は、周縁部の全周を含み、周縁部から内側にかけてパートコート剤の塗工量が減少することが好ましい。
また、蓋材の少なくとも上側フィルムは、周縁部の一部から延びるタブを有することが好ましい。
また、塗工領域は、周縁部のうち一部の領域を除く連続する領域と、連続する領域の周方向の各端部に接続して、中心に向かって凸形状を有する曲線形状の領域とを含むことが好ましい。
また、塗工領域は、周縁部のうち一部の領域を除く連続する領域と、連続する領域の内側に位置してミシン目の周囲を全周にわたって取り囲む円環状の領域と、連続する領域の周方向の各端部からそれぞれ延びて、円環状の領域に接続する線状の領域とを含むことが好ましい。
また、蓋材の少なくとも上側フィルムは、周縁部のうち上述の一部の領域から延びるタブを有することが好ましい。
また、上側フィルムは、透明蒸着フィルムと、ポリエチレンと、ポリエチレンテレフタレートとの各層を含み、下側フィルムは、パートコート剤によって上側フィルムと接着するポリエチレンテレフタレートと、ポリエチレンとの各層を含むことが好ましい。
本発明はまた、上述の蓋材の製造方法であって、上側フィルムまたは下側フィルムに、印刷により所定のパターンでパートコート剤を塗工する工程と、塗工する工程の後に上側フィルムと下側フィルムとを重ね合わせて加熱および押圧し、パートコート剤により接着する工程と、下側フィルムにミシン目を形成する工程とを含む、蓋材の製造方法である。
本発明はまた、容器本体と、上述の蓋材とを有する包装容器であって、蓋材の周縁部の全周にわたって、下側フィルムが容器本体の開口部に接着され、蓋材の周縁部のうち、塗工領域において、パートコート剤によって上側フィルムと下側フィルムとが、接着されている、包装容器である。
本発明はまた、容器本体と、上述の蓋材とを有する包装容器であって、容器本体は、シート材を筒状に巻いてシート材の2つの端部を所定の幅で重ね合わせて接着して形成され、筒形状の開放端の一端を折り返して形成したフランジを開口部として有し、蓋材の周縁部の全周にわたって、下側フィルムが容器本体の開口部に接着され、蓋材の周縁部のうち、塗工領域において、パートコート剤によって上側フィルムと下側フィルムとが、接着され、容器本体のフランジの、シート材の端部が位置する箇所には、蓋材の周縁部のうち塗工領域でない上述の一部の領域が配置される、包装容器である。
本発明はまた、上述の包装容器の製造方法であって、蓋材の周縁部と容器本体の開口部とを、重ね合わせて加熱および押圧することによって、蓋材の下側フィルムと容器本体の開口部とを接着するとともに、蓋材の周縁部のうち、塗工領域において、パートコート剤によって上側フィルムと下側フィルムとを接着する工程を含む、包装容器の製造方法である。
本発明によれば、保管時や流通時等に破断されにくく、かつ、部品点数やアルミニウム箔の使用量を削減するなど環境問題に対応した包装容器の蓋材を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る包装容器の斜視図 本発明の第1の実施形態に係る包装容器の縦断面図 本発明の第1の実施形態に係る蓋材の上面図および断面図 本発明の第2の実施形態に係る蓋材の上面図 本発明の第3の実施形態に係る蓋材の上面図 本発明の第4の実施形態に係る蓋材の上面図 本発明の第5の実施形態に係る蓋材の上面図 本発明の第5の実施形態に係る包装容器の斜視図および縦断面図 本発明の第6の実施形態に係る蓋材の上面図 従来の包装容器の縦断面図
(第1の実施形態)
以下に本発明の第1の実施形態について説明する。図1は本実施形態に係る包装容器100の斜視図である。図2は、図1に示したA−A´線に沿った断面図である。包装容器100は、円筒形状の容器本体120と、漏斗パーツ130と、蓋材160とから構成されている。漏斗パーツ130は、漏斗131、および、漏斗131の広口側の端部に接続され、漏斗131の外面を取り囲む側壁132とから構成されている。側壁132は、容器本体120内部に嵌め込まれ、容器本体120の内面に接合されている。漏斗131は、容器本体120の開口部の外側に向けて径が狭まる形状となっている。容器本体120の内部に粉体等の内容物150が充填された後、容器本体120の開口部を構成するフランジ部121と蓋材160とがシールされて、容器本体120が封止される。
図3の(a)は、蓋材160の平面図であり、図3の(b)は、そのB−B´線に沿った断面を模式的に表した図である。蓋材160は包装容器100において、外側となる上側フィルム161および内側となる下側フィルム162を積層して構成される。上側フィルム161は、包装容器100の外側から、透明蒸着フィルム1などのバリア性を有するフィルム(厚さ12μm〜100μm)/エクストルーダーによるPE(ポリエチレン)層2などの接着層(厚さ1μm〜30μm)/PET(ポリエチレンテレフタレート)層3などのパートコート剤の塗布基材(厚さ12μm〜100μm)/パートコート剤4(ヒートシールニス)の層構成を有する。下側フィルム162は、包装容器100の外側から、PET層5(厚さ12μm〜100μm)/PE(ポリエチレン)層6(シーラント層)(厚さ30μm〜200μm)の層構成を有する。パートコート剤は、上側フィルム161ではなく下側フィルム162に塗工してもよい。パートコート剤は、例えば、水/EVA系で活性化温度80℃なし100℃のものを、1〜20g/mの塗工量で用いるのが好適である。また塗工領域163の面積は、蓋材160の面積に対して1%〜100%の範囲で適宜選択可能である。上側フィルム161または下側フィルム162のPET層3、5には、インキによって絵柄や文字等を印刷してもよい。
蓋材160には、下側フィルム162側に、放射状のミシン目199が中心から所定の長さにわたって形成されている。すなわち、蓋材160の外周縁の端部近傍まで至らないようにミシン目199が形成されている。上側フィルム161は、ミシン目199によって破断されやすくなっている下側フィルム162を保護する機能を有する。
パートコート剤は、蓋材160の周縁部の少なくとも一部を含み、ミシン目199の周囲を全周にわたって取り囲む領域を含む塗工領域163において、塗工されている。本実施形態では、塗工領域163は、周縁部の全周および周縁部の内側の円環状の領域である。円環状の領域は、ミシン目199の周囲を全周にわたって取り囲んでいる。
塗工領域163は、容器本体120への取り付け前に、予め下側フィルム162と上側フィルム161とが接着されている。塗工領域163のうち、蓋材160の周縁部の領域は、蓋材160が容器本体120を封止する際、下側フィルム162の周縁部と容器本体120のフランジ部121とがヒートシールされる際、同時にヒートシールされる。また、蓋材160は、周縁部の一部から延びるタブ164を有する。タブ164は少なくとも上側フィルム161に設けられていればよい。
ここで、包装容器100の開封および内容物150の詰め替えの手順を説明する。まず、上側フィルム161のタブ164をつまんで、容器本体120から引き離す方向に引っ張る。これにより、上側フィルム161および下側フィルム162は、これらの間のパートコート剤4の層において剥離し、上側フィルム161が包装容器100から除去される。次に、容器本体120の開口部120側を下にして、詰め替え先の容器の開口部に、下側フィルム162をあてがって押し込むことにより、ミシン目199に沿って蓋材160を破断させることで、漏斗131を介して、内容物150の詰め替えを行う。
塗工領域163が、ミシン目199の全周を取り囲むことと、上側フィルム161がバリア性を有するフィルムの層を含むこととによって蓋材160の気密性が確保される。以上により、蓋材160は、アルミニウムのような金属箔を用いることなく、保管時や流通時のバリア性、耐久性を向上することができる。
また、従来のようにオーバキャップで蓋材を保護する場合は、オーバキャップを外すことでミシン目が瞬時に露出する。すなわち、高地や高温状態においては、包装容器の内圧が外圧より高いため、従来はミシン目の露出と同時に、ミシン目が破断して、蓋材が破裂し内容物150が飛散するおそれがあった。これに対し、本実施形態の蓋材160では、上側フィルム161が下側フィルム162を保護しながら徐々に剥離が進行するため、ミシン目199は、破断することなく空気を通過させ、包装容器100内外の気圧差を解消する。そのため、下側フィルム162の破裂を防止することができる。また、蓋材160には、容器本体120が外部からの力を受けて、フランジ部121が変形した場合でも、容器本体120の封止を維持することが求められる。上側フィルム161および下側フィルム162は、周縁部および円環状の領域において接着されているため、落下等によってフランジ部121が径方向に変形して蓋材160の面に水平方向に張力が発生しても、上側フィルム161が下側フィルム162から剥離せず、また、下側フィルム162のミシン目199への張力の集中が回避され、下側フィルム162の破断を防止できる。また、パートコート剤を印刷により塗工するため塗工領域163の形状、面積、塗工量の調整を行うことによって、上側フィルム161と下側フィルム162との間の剥離強度を容易に調整することができる。
図3の(b)に示した層構成を参照し、蓋材160の製造方法の一例を以下に説明する。
(1)PET層3に、インキによって絵柄等を印刷し、パートコート剤4を印刷により所定のパターンで塗工する。
(2)パートコート剤4を塗布したPET層3と、PET層5とを、パートコート剤4を介して貼り合わせる。この工程は後述するようにインラインで行う。
(3)さらにPET層5とPE層6とを押出しラミネート法により貼り合わせる。
(4)以上により形成された積層体にミシン目199を形成する。ミシン目199は、少なくともPET層5およびPE層6に形成すればよいが、ミシン目加工の都合上、積層体を貫通させて形成する。
(5)前記積層体のPET層3に、PE層2を介して透明蒸着フィルム1を貼り合わせる。
(6)蓋材160の形状に型抜きを行う。
以上のように製造した蓋材160のうち、透明蒸着フィルム1、PE層2、PET層3が上側フィルム161を構成し、PET層5、PE層6が下側フィルム162を構成する。パートコート剤4は、図3の(b)においては、上側フィルム161を構成するものとして図示したが、下側フィルム162を構成するものととらえてもよく、いずれにも属さないものととらえてもよい。また、上述の(1)の工程において、印刷は、例えば版深20〜35μmのグラビア版を用いた印刷機で行う。尚、絵柄との位置合わせ等の作業性の問題から、パートコート剤の印刷と同時に、絵柄や文字等を印刷する方が好ましい。またウェット印刷を行うこともできる。パートコート剤の印刷や絵柄等の印刷は、上側フィルム161ではなく、下側フィルム162に行ってもよい。
蓋材160は、周縁部を容器本体120の開口部に重ねてヒートシールされる。これにより、下側フィルム162のシーラント層(PE層6)によって、下側フィルム162の周縁部全周と容器本体120の開口部全周とが接着される。また、このヒートシール処理によって、蓋材160の塗工領域163のうち周縁部において、上側フィルム161と下側フィルム162との間の接着力を強化することもできる。なお、蓋材160の製造方法は上述の方法に限定されるものではない。また、ヒートシール処理と、型抜きの順序は交換してもよい。
上述の(1)の工程においてパートコート剤を所定の塗工領域パターンで印刷するため、例えば、上述の(2)の工程において、(1)の工程の後(直後)に、ローラーで一様に加熱押圧しながら巻き取ることにより、パターン部分の圧着をインライン化してスムーズに行うことができる。これにより、上側フィルム161と下側フィルム162との間にイージーピール材の層を設け、積層後、所定のパターンで加熱押圧して接着する工程を別途設ける場合に比べて、工程を単純化することができる。
以下に、蓋材160と、蓋材160においてパートコート剤を印刷する代わりにイージーピール材の層を設け、塗工領域163と同様のパターンで加熱圧着し、同様のミシン目を形成した蓋材の比較例1とに対して、上側フィルムと下側フィルムとの間の剥離強度を測定した結果を表1に示す。測定は、各サンプルの接着部分を15mm幅で切りだし、引っ張り試験機を用いて行った。なお、蓋材160は200℃、0.4MPa、1秒間のヒートシール条件で作製した。本測定に用いた蓋材160は、上側フィルム161が、酸化アルミニウム蒸着PETフィルム(厚さ12μm)/ポリエチレン(厚さ20μm)/PET(厚さ12μm)/パートコート剤(厚さ5μm)の層構成を有する。また下側フィルム162が、PET(厚さ12μm)/ポリエチレン(厚さ60μm)の層構成を有する。
Figure 2014169106
このように、本実施形態の蓋材は、比較例1と比べて、剥離強度が向上していることが確認できた。また、上側フィルムと下側フィルムの剥離のしやすさを官能評価した結果、剥離が困難となることもなかった。
以下に、蓋材160と、比較例1と、特許文献1が開示するような、アルミニウム箔/PET/ポリエチレンの層からなり、アルミニウム箔にミシン目を有する蓋材の比較例2とを、それぞれ容器本体120の開口部にシールして作成した各包装容器に対して、減圧試験を行い、リークの有無を測定した結果を表2に示す。
Figure 2014169106
○:リークなし、×:リークあり
このように、蓋材160は、比較例1、2と比べて減圧環境においても気密性に優れており、包装容器に用いた場合、空輸や高地での流通、保管が可能であることが確認できた。
パートコート剤の塗工領域の形状を適宜設計することにより、剥離強度や減圧時の耐性のコントロールを容易に行うことができる。以下の各実施形態では、蓋材160の塗工領域を変更したバリエーションパターンの例を説明する。
(第2の実施形態)
本実施形態の蓋材260の平面図を図4に示す。蓋材260の塗工領域263は、周縁部の全周と、周縁部の内側に位置する同心同半径の複数の円弧部および円弧部の各端部に接続して、中心に向かって凸形状を有する複数の曲線部によって構成され、ミシン目199の周囲を全周にわたって取り囲む領域である。蓋材260においては、円弧部の端部において塗工領域263の延伸方向が変わり、周縁部と曲線部との間に、接着されていない領域が所定の範囲にわたって設けられる。これにより、上側フィルム161を下側フィルム162から剥離する際、円弧部の端部を剥離の切っ掛けとすることができ、剥離が容易となる。また、絵柄等を周縁部近傍に印刷する場合に、塗工領域263に重ならないようにすることができる。
(第3の実施形態)
本実施形態の蓋材360の平面図を図5に示す。蓋材360の塗工領域363は、周縁部の全周と、周縁部の内側でミシン目199を取り囲む円環状の領域と、ミシン目199間に位置する複数の円形状の領域である。円形状の領域は、蓋材360の中心に関して互いに点対称となっている。これにより、上側フィルム161および下側フィルム162の接着強度を向上することができる。
(第4の実施形態)
本実施形態の蓋材460の平面図を図6に示す。蓋材460の塗工領域463は、周縁部からミシン目199の端部近傍までの幅を有し、ミシン目199の全周を取り囲む領域である。パートコート剤はグラデーションまたはドットパターン等により印刷され、周縁部から内側に向かうにつれてパートコート剤の塗工量が徐々に減少する。これにより、上側フィルム161を下側フィルム162から剥離する際、剥離の途中において剥離強度を弱くすることができ、剥離を容易にすることができる。
(第5の実施形態)
本実施形態の蓋材560の平面図を図7に示す。蓋材560の塗工領域563は、周縁部のうち一部の領域を除く連続する領域と、この領域の周方向の各端部に接続して、蓋材560の中心に向かって凸形状を有する曲線形状の領域である。タブ164は、周縁部のうち上述の一部の領域から延びている。これにより、タブ164近傍に接着されていない領域が所定の範囲にわたって設けられることと、周縁部の塗工領域563の端部を剥離のきっかけとすることで、タブ164を引っ張って上側フィルム161を下側フィルム162から剥離する際、剥離が容易となる。
容器本体120は、例えばシート材を筒状に巻いて、シート材の2つの端部を所定の幅で重ね合わせて接着して形成される。この場合、容器本体120の開口部は、筒形状の開放端の一端を折り返すことでフランジ部121が形成される。フランジ部121が平坦になるよう押圧しても、完全に平坦にならず、シート材の端部がフランジ部121上で段差を形成する場合がある。この段差の部分に蓋材をヒートシールする際、下側フィルム162のシーラントの軟化が不十分だと段差を埋めることができず、気密性が低下するおそれがある。そのため図8に示す包装容器の斜視図のように、蓋材560の周縁部のうち、塗工領域563となっていない領域をシート材の端部上に配置することが好ましい。これにより、ヒートシール処理の熱がパートコート剤に吸収されることなくシーラントに伝わりやすくなり、十分にシーラントが軟化して段差を埋めるようにすることができる。
(第6の実施形態)
本実施形態の蓋材660の平面図を図9に示す。蓋材660の塗工領域663は、周縁部のうち一部の領域を除く連続する領域と、この領域の内側に位置してミシン目199の周囲を全周にわたって取り囲む円環状の領域と、周縁部の領域の周方向の各端部からそれぞれ延びて、円環状の領域に接続する2本の線状の領域である。タブ164は、周縁部のうち上述の一部の領域から、延びている。第5の実施形態と同様、タブ164近傍に接着されていない領域が所定の範囲にわたって設けられることと、周縁部の塗工領域663の端部を剥離のきっかけとすることで、タブ164を引っ張って上側フィルム161を下側フィルム162から剥離する際、剥離が容易となる。また、容器本体120に段差を有するフランジ部121がある場合、蓋材660の周縁部のうち、塗工領域663となっていない領域を段差上に配置することが好ましい。これにより、ヒートシール処理の熱がパートコート剤に吸収されることなくシーラントに伝わりやすくなり、十分にシーラントが軟化して段差を埋めるようにすることができる。
本発明の蓋材は、以上の各実施形態において示した例に限られず、ミシン目199の本数や長さ、塗工領域の形状等は適宜変形可能である。また、蓋材のサイズ、形状も容器本体の開口部をシールすることができれば、特に限定されない。また、本発明の蓋材は、開口部を有する容器本体全般の封止に用いることが可能である。
本発明は、粉状・顆粒状・液状等の流動性を有する物質を他の容器に移し替えるための包装容器の蓋材等に有用である。
1 透明蒸着フィルム
2 ポリエチレン層
3 ポリエチレンテレフタレート層
4 パートコート剤
5 ポリエチレンテレフタレート層
6 ポリエチレン層
100 包装容器
120 容器本体
121 フランジ部
130 漏斗パーツ
131 漏斗
132 側壁
150 内容物
160、260、360、460、560、660 蓋材
161 上側フィルム
162 下側フィルム
163、263、363、463、563、663 塗工領域
164 タブ
199 ミシン目
900 包装容器
920 容器本体
930 漏斗パーツ
931 漏斗
932 側壁
950 内容物
960 蓋材
980 オーバーキャップ

Claims (14)

  1. 下側フィルムと、
    パートコート剤によって前記下側フィルムと剥離可能に接着された上側フィルムとを含む蓋材であって、
    前記蓋材は、前記蓋材の周縁部を除く領域に、中心から放射状に、少なくとも前記下側フィルムを貫通して形成され、外部からの押圧によって破断する複数のミシン目を有し、
    前記パートコート剤は、前記蓋材の周縁部の少なくとも一部を含み、前記ミシン目の周囲を全周にわたって取り囲む領域を含む塗工領域において、前記下側フィルムおよび前記上側フィルムの少なくとも一方に塗工され、
    前記塗工領域において、前記下側フィルムと前記上側フィルムとが接着されている、蓋材。
  2. 前記塗工領域は、
    前記周縁部の全周と、
    前記周縁部の内側に位置して前記ミシン目の周囲を全周にわたって取り囲む円環状の領域とを含む、請求項1に記載の蓋材。
  3. 前記塗工領域は、
    前記周縁部の全周と、
    前記周縁部の内側に位置する同心同半径の複数の円弧部および前記円弧部の各端部に接続して、前記中心に向かって凸形状を有する複数の曲線部によって構成され、前記ミシン目の周囲を全周にわたって取り囲む領域とを含む、請求項1に記載の蓋材。
  4. 前記塗工領域は、前記ミシン目間に位置する、前記中心に関して互いに点対称な複数の円形状の領域を含む、請求項1に記載の蓋材。
  5. 前記塗工領域は、前記周縁部の全周を含み、前記周縁部から内側にかけて前記パートコート剤の塗工量が減少する、請求項1に記載の蓋材。
  6. 前記蓋材の少なくとも上側フィルムは、前記周縁部の一部から延びるタブを有する、請求項1〜5のいずれかに記載の蓋材。
  7. 前記塗工領域は、
    前記周縁部のうち一部の領域を除く連続する領域と、
    前記連続する領域の周方向の各端部に接続して、前記中心に向かって凸形状を有する曲線形状の領域とを含む、請求項1に記載の蓋材。
  8. 前記塗工領域は、
    前記周縁部のうち一部の領域を除く連続する領域と、
    前記連続する領域の内側に位置して前記ミシン目の周囲を全周にわたって取り囲む円環状の領域と、
    前記連続する領域の周方向の各端部からそれぞれ延びて、前記円環状の領域に接続する線状の領域とを含む、請求項1に記載の蓋材。
  9. 前記蓋材の少なくとも上側フィルムは、前記周縁部のうち前記一部の領域から延びるタブを有する、請求項7または8に記載の蓋材。
  10. 前記上側フィルムは、透明蒸着フィルムと、ポリエチレンと、ポリエチレンテレフタレートとの各層を含み、
    前記下側フィルムは、前記パートコート剤によって前記上側フィルムと接着するポリエチレンテレフタレートと、ポリエチレンとの各層を含む、請求項1〜9のいずれかに記載の蓋材。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の蓋材の製造方法であって、
    前記上側フィルムまたは前記下側フィルムに、印刷により所定のパターンで前記パートコート剤を塗工する工程と、
    前記塗工する工程の後に前記上側フィルムと前記下側フィルムとを重ね合わせて加熱および押圧し、前記パートコート剤により接着する工程と、
    前記下側フィルムに前記ミシン目を形成する工程とを含む、蓋材の製造方法。
  12. 容器本体と、請求項1〜6のいずれかに記載の蓋材とを有する包装容器であって、
    前記蓋材の周縁部の全周にわたって、前記下側フィルムが前記容器本体の開口部に接着され、
    前記蓋材の周縁部のうち、前記塗工領域において、前記パートコート剤によって前記上側フィルムと前記下側フィルムとが、接着されている、包装容器。
  13. 容器本体と、請求項7〜9のいずれかに記載の蓋材とを有する包装容器であって、
    前記容器本体は、シート材を筒状に巻いて前記シート材の2つの端部を所定の幅で重ね合わせて接着して形成され、筒形状の開放端の一端を折り返して形成したフランジを開口部として有し、
    前記蓋材の周縁部の全周にわたって、前記下側フィルムが前記容器本体の前記開口部に接着され、
    前記蓋材の周縁部のうち、前記塗工領域において、前記パートコート剤によって前記上側フィルムと前記下側フィルムとが、接着され、
    前記容器本体の前記フランジの、前記シート材の端部が位置する箇所には、前記蓋材の周縁部のうち塗工領域でない前記一部の領域が配置される、包装容器。
  14. 請求項12または13に記載の包装容器の製造方法であって、
    前記蓋材の周縁部と前記容器本体の前記開口部とを、重ね合わせて加熱および押圧することによって、前記蓋材の前記下側フィルムと前記容器本体の前記開口部とを接着するとともに、前記蓋材の周縁部のうち、前記塗工領域において、前記パートコート剤によって前記上側フィルムと前記下側フィルムとを接着する工程を含む、包装容器の製造方法。
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