JP2006008230A - 包装容器及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】流動性食品を加熱するに当たり、作業を簡素化することができ、流動性食品が溢(あふ)れ出すことがないようにする。
【解決手段】包材の所定の箇所をシールすることによって形成されたシール部分を備え、内部が密封される。そして、前記シール部分に、包装容器10内の圧力によって剥(はく)離する易剥離構造が形成される。この場合、シール部分に、包装容器10内の圧力によって剥離する易剥離構造が形成されるので、例えば、流動性食品が収容された状態の包装容器10を電子レンジに入れ、加熱する場合、包装容器10内の圧力が高くなると、易剥離構造において流動性食品から発生した蒸気を包装容器10外に逃がす。包装容器10に開口を形成する必要がなくなるので、作業を簡素化することができ、流動性食品が溢れ出すことがない。
【選択図】図1
【解決手段】包材の所定の箇所をシールすることによって形成されたシール部分を備え、内部が密封される。そして、前記シール部分に、包装容器10内の圧力によって剥(はく)離する易剥離構造が形成される。この場合、シール部分に、包装容器10内の圧力によって剥離する易剥離構造が形成されるので、例えば、流動性食品が収容された状態の包装容器10を電子レンジに入れ、加熱する場合、包装容器10内の圧力が高くなると、易剥離構造において流動性食品から発生した蒸気を包装容器10外に逃がす。包装容器10に開口を形成する必要がなくなるので、作業を簡素化することができ、流動性食品が溢れ出すことがない。
【選択図】図1
Description
本発明は、包装容器及びその製造方法に関するものである。
従来、食品、例えば、茶、ジュース、スープ、アルコール類等の流動性を有する食品、すなわち、流動性食品を収容する包装容器を製造する場合、ウェブ状の包材が使用され、該包材の所定の箇所がヒートシール、超音波シール等の手法によってシールされることにより、包装容器が形成されるようになっている。
そのために、充填(てん)機において、前記包材をチューブ状にし、縦シール装置によって縦方向にシールした後、チューブ状の包材の中に流動性食品を充填しながら、所定の間隔で横シール装置によって横方向にシールして切断して原型容器を形成し、該原型容器を更に所定の形状に成形してブリック型、パウチ型等の包装容器を完成させるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、該包装容器に収容された流動性食品を温めようとする場合、例えば、該流動性食品が収容された状態の包装容器を電子レンジに入れ、加熱することがある。このとき、収容された流動性食品の一部が気化して蒸気になり、包装容器内の圧力が高くなるが、圧力が異常に高くなると、包装容器が破裂してしまう。
そこで、前記包装容器の上端の一部を、例えば、鋏(はさみ)によって切り取って開口を形成し、該開口から流動性食品を加熱するのに伴って発生した蒸気を放出するようにしている。
特開2001−130597号公報
しかしながら、前記従来の包装容器においては、流動性食品を加熱するたびに包装容器の一部を切り取って開口を形成する必要があり、作業が煩わしい。また、電子レンジ内ににおいて流動性食品の熱膨張によって、開口から流動性食品が溢(あふ)れ出すことがあるだけでなく、電子レンジに包装容器をセットしたり、電子レンジから包装容器を取り出したりする際に、包装容器が変形して開口から流動性食品が溢れ出すことがある。
本発明は、前記従来の包装容器の問題点を解決して、流動性食品を加熱するに当たり、作業を簡素化することができ、流動性食品が溢れ出すことがない包装容器及びその製造方法を提供することを目的とする。
そのために、本発明の包装容器においては、包材の所定の箇所をシールすることによって形成されたシール部分を備え、内部が密封されるようになっている。
そして、前記シール部分に、包装容器内の圧力によって剥(はく)離する易剥離構造が形成される。
本発明の他の包装容器においては、さらに、前記易剥離構造は複数の成分から成る海島構造を有する。
本発明の更に他の包装容器においては、さらに、前記各成分は、互いに相溶性がないか、又は相溶性が少ない材料から成る。
本発明の更に他の包装容器においては、さらに、連続相を構成する成分はヒートシール性の高い熱可塑性の樹脂から成る。
本発明の更に他の包装容器においては、さらに、前記各成分は、ポリオレフィン系の樹脂、及び非オレフィン系の樹脂から成る。
本発明の更に他の包装容器においては、さらに、前記シール部分に貼(ちょう)着されたストリップテープを有する。そして、該ストリップテープと包材との間に、包装容器内の圧力によって剥離する易剥離構造が形成される。
本発明の包装容器の製造方法においては、包材の所定の箇所をシールすることによってシール部分を形成し、内部を密封する包装容器に適用される。
そして、前記シール部分に、包装容器内の圧力によって剥離する易剥離構造を形成する。
本発明によれば、包装容器においては、包材の所定の箇所をシールすることによって形成されたシール部分を備え、内部が密封されるようになっている。
そして、前記シール部分に、包装容器内の圧力によって剥離する易剥離構造が形成される。
この場合、シール部分に、包装容器内の圧力によって剥離する易剥離構造が形成されるので、例えば、流動性食品が収容された状態の包装容器を電子レンジに入れ、加熱する場合、包装容器内の圧力が高くなると、易剥離構造において流動性食品から発生した蒸気を包装容器外に逃がす。その結果、包装容器内の圧力が異常に高くなることがなくなるので、包装容器が破裂するのを防止することができる。
また、前記流動性食品を加熱するに当たり、包装容器に開口を形成する必要がなくなるので、作業を簡素化することができ、流動性食品が溢れ出すことがない。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における包装容器を示す斜視図、図2は本発明の第1の実施の形態における包装容器の充填機を示す斜視図、図3は本発明の第1の実施の形態における包材チューブを示す斜視図、図4は本発明の第1の実施の形態における縦シール部分を示す断面図である。
図1において、包装容器10は、前面12、後面13、側面14、15、頂面16及び底面17を備え、前記各側面14、15には、頂面16側から側面14、15側に折り曲げられた、三角形の形状を有する第1の耳片としての一対のトップフラップ19(図においてはそのうちの一つのトップフラップ19だけが示される。)が、前記底面17には、側面14、15側から底面17側に折り曲げられた、三角形の形状を有する第2の耳片としての一対の図示されないボトムフラップが形成される。なお、S1は頂面16、前面12及び底面17にわたって形成された第1のシール部分としての縦シール部分、S2は頂面16及び各トップフラップ19にわたって形成された第2のシール部分としての横シール部分である。また、底面17及び各ボトムフラップにわたって横シール部分が形成される。本実施の形態において、包装容器10は、正四面体の形状を有するが、少なくとも底面を備え、底面のほかに、側面、頂面等の他の面を備え、三角錐(すい)型、ブロック型、多角柱型(例えば、五つ以上の側面を備えた五角柱型、六角柱型、七角柱型、八角柱型等)、ゲーブルトップ型等の各種の形状を有することができる。
前記包装容器10は、充填機において図2に示されるような手順でウェブ状の包材21を加工することにより形成される。
すなわち、ウェブ状の包材21に基づいて包装容器10を製造する場合、前記充填機において、包材21は、リール22の状態で図示されない繰出機にセットされ、該繰出機によって繰り出され、図示されない送り装置によって搬送される。そして、前記包材21は、搬送されている間にパンチ穴が形成され、該パンチ穴を覆うように、図示されないインナテープ及びプルタブが貼着される。続いて、前記包材21は、一方の縁部に図示されないストリップテープが貼着されて垂直方向に搬送され、搬送方向における複数の箇所に配設された図示されないフォーミングリングによって案内され、かつ、変形させられてチューブ状にされ、図示されない縦シール装置によって縦方向にシールされて包材チューブ24になる。このとき、包材21の一方の縁部Eg1の外側面と他方の縁部Eg2の内側面とがオーバラップさせられて縦シール部分S1が形成される。
続いて、流動性食品が、充填管23を介して上方から供給され、包材チューブ24内に充填される。なお、前記流動性食品には、例えば、茶、ジュース、スープ、アルコール類等の液体食品のほかに、液状調味料等の流動性を有するコロイド状、ゾル状の物質等も含まれる。また、全体として流動性を有する限り、流動性を有しない固体、ゲル等の成分を含有する物質も含まれる。
次に、前記包材チューブ24は、図示されない横シール装置によって両側から挟持され、所定の間隔で横方向にシールされ、このとき、横シール部分S2が形成され、該横シール部分S2において包材チューブ24は切断され、成形フラップによって変形させられ、枕(まくら)状の原型容器25が形成される。
なお、前記縦シール装置及び横シール装置には、ヒータ、インダクタ等を利用してヒートシールを行うもののほかに、超音波を利用して超音波シールを行うものを使用することができる。
続いて、前記原型容器25は、所定の成形装置によって成形され、各トップフラップ19が側面14、15側に、各ボトムフラップが底面17側に向けて折り曲げられ、かつ、融着されて包装容器10が完成する。
次に、縦シール部分S1の構造について説明する。
図3及び4において、21は包材、24は包材チューブであり、前記包材21は一方の縁部Eg1の外側面と他方の縁部Eg2の内側面とを対向させて縦方向にシールされ、包材チューブ24になる。前記包材21の前記縁部Eg1の内側面には、あらかじめ長尺状のストリップテープ28が貼着される。該ストリップテープ28は、縦シール部分S1の包装容器10の内側において、流動性食品が包材21の端面に接触するのを防止する。
前記包材21は、包装容器10を形成したときの包装容器10の外側から内側に向けて、最外層31、インキ層32、紙基材33、中間層34、バリヤ層35及び最内層36を備えた積層構造体から成る。
前記包材21において、最外層31、中間層34及び最内層36は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン系共重合体等のポリオレフィン系の樹脂のフィルムから成り、本実施の形態においては、低密度ポリエチレン(LDPE)が使用される。流動性食品に対する耐性(耐油性、耐酸性、耐浸透性等)の高い材料として、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン等を使用したり、ポリエチレンを含む共押出しフィルムを使用したりすることができる。なお、中間層34及び最内層36としては接着性樹脂を使用することができる。
また、インキ層32のインキとしては、フレキソ印刷用の水性又は油性のインキ、グラビア印刷用の油性のインキ、オフセット印刷用の硬化性のインキ等を使用することができる。
そして、紙基材33としては、クラフトパルプによって形成され、包材21の強度を大きくすることができ、低吸水性の材料が好ましい。そのために、晒(さらし)紙(FBL)、未晒紙(UBL)、晒紙の材料と未晒紙の材料との抄合せ紙(DUPLEX)、クレーコート紙、多層抄合せ紙(MB)等を使用することができる。
また、バリヤ層35は、アルミ箔(はく)、金属膜、無機酸化物膜等、又はポリエステル(PET)、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)、ナイロン(登録商標)、ポリ塩化ビニリデン等の非オレフィン系の樹脂のフィルムから成る。前記無機酸化物膜は、蒸着フィルムによって形成され、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン系共重合体等のポリオレフィン系の樹脂、又はポリエステル、ポリビニルアルコール、ナイロン等の非オレフィン系の樹脂から成るフィルムに、酸化珪(けい)素、酸化錫(すず)、酸化亜鉛、酸化インジュウム、酸化チタン、酸化アルミニウム等の無機酸化物による薄膜層が、真空蒸着、スパッタリング、化学蒸着、プラズマ化学蒸着(PCVD)等によって形成される。
前記ストリップテープ28は、包装容器10を形成したときの包装容器10の外側から内側に向けて、最外層41、バリヤ層42及び最内層43を備えた積層構造体から成る。
そして、前記最外層41及び最内層43は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン系共重合体等のポリオレフィン系の樹脂のフィルムから成り、本実施の形態においては、低密度ポリエチレンが使用される。また、バリヤ層42は、ポリエステル(PET)、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)、ナイロン(登録商標)、ポリ塩化ビニリデン等の樹脂の非オレフィン系の樹脂のフィルムから成り、本実施の形態においては、ポリエステルが使用される。
ところで、前記包装容器10に収容された流動性食品を温めようとする場合、例えば、流動性食品が収容された状態の包装容器10を図示されない電子レンジに入れ、加熱することがある。このとき、収容された流動性食品の一部が気化して蒸気になり、包装容器10内の圧力が高くなってしまう。そこで、前記包装容器10を電子レンジにセットしたときに上方に置かれる面、本実施の形態においては、前面12に形成されているシール部分、この場合、縦シール部分S1、及び該縦シール部分S1においてストリップテープ28と包材21との間に易剥離構造が形成される。
すなわち、前記縦シール部分S1において、縁部Eg1の外側面、及び縁部Eg2の内側面の少なくとも一方、本実施の形態においては、縁部Eg1の外側面及び縁部Eg2の内側面に易剥離シール層38、39が形成され、該易剥離シール層38は最外層31を、易剥離シール層39は最内層36を覆う。
また、前記ストリップテープ28において、最外層41の外側面及び最内層43の内側面のうちの少なくとも最外層41の外側面、本実施の形態においては、前記最外層41の外側面及び最内層43の内側面に、易剥離シール層44、45が形成される。
そして、易剥離シール層38、39、44、45は、マトリックス状に形成された海島構造を有し、「海」を構成する第1の成分によって連続相が、「島」を構成する第2の成分によって分散相が形成される。本実施の形態において、第1の成分としては、ヒートシール性の高い熱可塑性の樹脂、例えば、ポリオレフィン系の樹脂、好ましくは、各種のポリエチレン、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖ポリエチレン、メタロセンポリエチレン(mLLDPE)等が使用される。また、第2の成分としては、ヒートシール性が低い樹脂から成り、前記第1の成分に対して相溶性がないか、又は相溶性が低い樹脂、例えば、ポリエステル、ポリアミド等の非オレフィン系の樹脂が使用される。なお、第1の成分がポリエチレンである場合には、第2の成分としてポリプロピレンが使用される。
このように、縦シール部分S1及びストリップテープ28に易剥離構造が形成されるので、例えば、流動性食品が収容された状態の包装容器10を電子レンジに入れ、加熱する場合、包装容器10内の圧力が高くなると、易剥離シール層38、39間、及び最内層36と易剥離シール層44との間がわずかに剥離し、流動性食品から発生した蒸気を包装容器10外に逃がす。その結果、包装容器10の圧力が異常に高くなることがなくなるので、包装容器10が破裂するのを防止することができる。
また、前記包装容器10に開口を形成する必要がなくなるので、作業を簡素化することができ、流動性食品が溢れ出すことがない。
なお、第1の成分に対する第2の成分の率は、易剥離シール層38、39間、及び最内層36と易剥離シール層44との間がわずかに剥離したときに、剥離した面を蒸気だけが通過し、流動性食品の流動体(食品の場合は液体)は通過しないように設定される。
本実施の形態においては、易剥離構造として、縁部Eg1の外側面及び縁部Eg2の内側面に易剥離シール層38、39が形成され、該易剥離シール層38は最外層31を、易剥離シール層39は最内層36を覆うようになっているが、縁部Eg1の外側面だけに易剥離シール層38を形成して最外層31を覆ったり、縁部Eg2の内側面だけに易剥離シール層39を形成して最内層36を覆ったりすることができる。
次に、パウチ型の包装容器に本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
図5は本発明の第2の実施の形態における包装容器を示す斜視図、図6は本発明の第2の実施の形態における包材チューブを示す斜視図、図7は本発明の第2の実施の形態における縦シール部分を示す断面図である。
図5において、包装容器50は、前面52、後面53、側面54、55及び底面57を備え、前記各側面54、55には、底面57側から側面54、55側に折り曲げられた、三角形の形状を有する耳片としての一対のボトムフラップ59(図5においては、一つのボトムフラップ59だけが示される。)が形成される。なお、S11は頂部に沿って形成された第1のシール部分としての縦シール部分、S12は、各側面54、55において頂部から底面57に向けて形成された第2のシール部分としての横シール部分である。
前記包装容器50は、充填機においてウェブ状の包材21を加工することにより形成される。
この場合、該包材21は、垂直方向に搬送され、搬送方向における複数の箇所に配設されたフォーミングリングによって案内され、かつ、変形させられてチューブ状にされ、図示されない縦シール装置によって縦方向にシールされて包材チューブ64になる。このとき、包材21の一方の縁部Eg1及び他方の縁部Eg2が内側面同士を対向(合掌)させて縦シール部分S11が形成される。
次に、前記包材チューブ64は、図示されない横シール装置によって両側から挟持され、所定の間隔で横方向にシールされて横シール部分S12が形成され、該横シール部分S12において包材チューブ64は切断され、成形フラップによって変形させられ、枕状の原型容器が形成される。
続いて、該原型容器は、所定の成形装置によって成形され、各ボトムフラップ59が側面54、55側に向けて折り曲げられ、かつ、融着されて包装容器50が完成する。
次に、縦シール部分S11の構造について説明する。
図6及び7において、21は包材、64は包材チューブであり、前記包材21は一方の縁部Eg1の内側面と他方の縁部Eg2の内側面とを対向させて縦方向にシールされ、包材チューブ64になる。
前記包材21は、第1の実施の形態と同様に、包装容器10を形成したときの包装容器10の外側から内側に向けて、最外層31、インキ層32、紙基材33、中間層34、バリヤ層35及び最内層36を備えた積層構造体から成る。
ところで、前記包装容器50に収容された流動性食品を温めようとする場合、例えば、流動性食品が収容された状態の包装容器50を図示されない電子レンジに入れ、加熱することがある。このとき、収容された流動性食品の一部が気化して蒸気になり、包装容器50内の圧力が高くなってしまう。そこで、前記包装容器50を電子レンジにセットしたときに上方に置かれる部分、本実施の形態においては、上縁に形成されているシール部分、この場合、縦シール部分S11に易剥離構造が形成される。
すなわち、前記縦シール部分S11において、縁部Eg1、Eg2の各内側面の少なくとも一方、本実施の形態においては、縁部Eg1、Eg2の各内側面に易剥離シール層38、39が形成され、最内層36を覆う。
本実施の形態においては、易剥離構造として、縁部Eg1、Eg2の各内側面に易剥離シール層38、39が形成され、各易剥離シール層38、39は最内層36を覆うようになっているが、縁部Eg1の内側面だけに易剥離シール層38を形成して最内層36を覆ったり、縁部Eg2の内側面だけに易剥離シール層39を形成して最内層36を覆ったりすることができる。
次に、前記易剥離構造として、最内層36及び最外層31によって易剥離シール層を形成するようにした本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図8は本発明の第3の実施の形態における縦シール部分を示す断面図である。
この場合、縦シール部分に易剥離構造が形成され、該易剥離構造において、最外層31及び最内層36によって易剥離シール層が形成される。
なお、最外層31だけによって易剥離シール層を形成したり、最内層36だけによって易剥離シール層を形成したりすることができる。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図9は本発明の第4の実施の形態における縦シール部分を示す断面図である。
この場合、縦シール部分に易剥離構造が形成され、該易剥離構造において最内層36によって易剥離シール層が形成される。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
10、50 包装容器
21 包材
28 ストリップテープ
S1、S11 縦シール部分
S2、S12 横シール部分
21 包材
28 ストリップテープ
S1、S11 縦シール部分
S2、S12 横シール部分
Claims (7)
- 包材の所定の箇所をシールすることによって形成されたシール部分を備え、内部が密封された包装容器において、
前記シール部分に、包装容器内の圧力によって剥離する易剥離構造が形成されることを特徴とする包装容器。 - 前記易剥離構造は複数の成分から成る海島構造を有する請求項1に記載の包装容器。
- 前記各成分は、互いに相溶性がないか、又は相溶性が少ない材料から成る請求項2に記載の包装容器。
- 連続相を構成する成分はヒートシール性の高い熱可塑性の樹脂から成る請求項2に記載の包装容器。
- 前記各成分は、ポリオレフィン系の樹脂、及び非オレフィン系の樹脂から成る請求項3に記載の包装容器。
- (a)前記シール部分に貼着されたストリップテープを有するとともに、
(b)該ストリップテープと包材との間に、包装容器内の圧力によって剥離する易剥離構造が形成される請求項1に記載の包装容器。 - 包材の所定の箇所をシールすることによってシール部分を形成し、内部を密封する包装容器の製造方法において、
前記シール部分に、包装容器内の圧力によって剥離する易剥離構造を形成することを特徴とする包装容器の製造方法。
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
WO2021141111A1 (ja) * | 2020-01-08 | 2021-07-15 | 日本製紙株式会社 | 紙容器に使用される縦シールテープ及び縦シールテープで縦シールした紙容器 |
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2004
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021141111A1 (ja) * | 2020-01-08 | 2021-07-15 | 日本製紙株式会社 | 紙容器に使用される縦シールテープ及び縦シールテープで縦シールした紙容器 |
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