JP2014167888A - 色素増感太陽電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電効率が高い色素増感太陽電池を提供する。
【解決手段】本発明の色素増感太陽電池は、光電極11と対極によって電解質層が挟持された色素増感型太陽電池であって、前記光電極11は、第1透明導電膜12と、前記第1透明導電膜12の中央部に積層される発電層15と、前記発電層15の周囲を取り囲むように積層される第1集電層13とを備える色素増感型太陽電池である。
【選択図】図1

Description

本発明は太陽電池に関し、特に発電効率に優れた色素増感太陽電池に関する。
環境問題・資源問題などを背景に、クリーンエネルギーとしての太陽電池が注目を集めている。しかしながら、従来のシリコン系太陽電池は、製造コストが高い、原料供給が不十分などの課題が残されており、大幅普及には至っていない。また、CIS系などの化合物系太陽電池は、極めて高い光電変換効率を示すなど優れた特徴を有しているが、コストや環境負荷などの問題がやはり大幅普及への障害となっている。
一方、色素増感太陽電池は、製造コストが安く、環境負荷の問題が少ない太陽電池である。図8に示すように、色素増感太陽電池100は、複数の電極セル101が電気的に接続された構成からなる。電極セル101は、電解質層110が光電極120と対極130に挟持された構成からなる。なお、電極セル2の周縁には、電解質層110が電極セル101から漏れ出ないように封止剤140が形成されている。
光電極120は、透明導電膜122の上に発電層123と集電層124が積層された構成からなる。なお、透明導電膜122は透明基板121の上に積層された構成からなり、発電層123は、酸化チタン等からなる多孔質の層に色素が担持された構成からなる。集電層124は、発電層123で発生した電子を効率的に対極130側に移動させるために発電層123の近傍に配置され、主に銀などの導電率の高い材料からなる。対極130は、透明導電膜132の上に触媒層133が積層された構成からなる。なお、透明導電膜132は、透明基板131の上に積層されている。
上記のように構成することで、発電層123で発生した電子が集電層124を介して対極130側へ移動し、色素増感太陽電池100として機能を発揮するようになっている。
しかし、色素増感太陽電池100には、発電効率が低いという問題がある。そこで、発電層123の面積を大きして発電効率の高い色素増感太陽電池100を得ようとする試みがなされている。しかし、発電層123の面積を大きくしても、集電層124から離れた箇所で発生した電子(例えば、図4におけるA地点で発生した電子)は、集電層124に到達するまでに電解質110のヨウ素にトラップされ、発電効率の高い色素増感太陽電池100を得ることはできないという問題がある。
特開2010−113905
従って、本発明の目的は、発電効率の高い色素増感太陽電池を提供する。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
以下に、本発明にかかる実施の形態に基づいて詳細に説明する。
本発明の第1態様によれば、
光電極と対極によって電解質層が挟持された色素増感型太陽電池であって、
前記光電極は、
第1透明導電膜と、
前記第1透明導電膜の中央部に積層される発電層と、
前記発電層の周囲を取り囲むように積層される第1集電層と、
を備える色素増感型太陽電池を提供する。
本発明の第2態様によれば、
光電極と対極によって電解質層が挟持された色素増感型太陽電池であって、
前記対極は、
第2透明導電膜と、
前記第2透明導電膜の中央部に形成される触媒層と
前記触媒層の周囲を取り囲むように積層される第2集電層と、
を備える色素増感型太陽電池を提供する。
本発明の第3態様によれば、
光電極と対極によって電解質層が挟持された色素増感型太陽電池であって、
前記光電極は、
第1透明導電膜と、
前記第1透明導電膜の中央部に積層される発電層と、
前記発電層の周囲を取り囲むように積層される第1集電層と、
を備え、
前記対極は、
第2透明導電膜と、
前記第2透明導電膜の中央部に形成される触媒層と
前記触媒層の周囲を取り囲むように積層される第2集電層と、
を備える色素増感型太陽電池を提供する。
本発明の第4態様によれば、
断面視において、前記第1集電線と前記第2集電線が同一平面上に積層されている請求項3の色素増感型太陽電池を提供する。
本発明の第5態様によれば、
光電極と前記光電極と対向するように配置される対極と前記光電極と前記対極に挟持される電解質層とを備える電極セルが直列的に複数接続された色素増感型太陽電池であって、
前記光電極は、
第1透明導電膜と、
前記第1透明導電膜の中央部に積層される発電層と、
前記発電層の周囲を取り囲むように積層される第1集電層とを備え、
前記対極は、
第2透明導電膜と、
前記第2透明導電膜の中央部に形成される触媒層と
前記触媒層の周囲を取り囲み、断面視において前記第1集電線と同一平面上に積層される第2集電層とを備え、
一の電極セルに配置された前記第1集電層と、前記一の電極セルと隣接する他の電極セルの第2集電層とが電気的に接続される色素増感太陽電池を提供する。
本発明の色素増感太陽電池は、発電効率の高い色素増感太陽電池である。
光電極側の平面図である。 図1のA−A’断面における断面図である。 対極側の平面図である。 図3のB−B’断面における断面図である。 色素増感太陽電池の断面図である。 実験結果を示すグラフである。 図6の実験結果を解析した表である。 従来の色素増感太陽電池の断面図である。
下記で、本発明に係る実施形態を図面に基づいてさらに詳細に説明する。なお、本発明の実施例に記載した部位や部分の寸法、材質、形状、その相対位置などは、とくに特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、光電極板10の平面図である。図2は、図1のA−A’断面図である。図1に示すように、光電極板10は、レーザーラインによって区画化された複数の光電極11からなる。光電極11は、第1透明導電膜12、第1集電層13、第1絶縁層14、発電層15、および第1接続部16からなる。図1、図2に示すように、第1透明導電膜12は、第1透明基板50の上に積層され、第1集電層13と発電層15は、第1透明導電膜12の周縁部と中央部にそれぞれ積層されている。第1絶縁層14は、第1集電層13を覆うように第1透明導電膜12上に積層されている。
再び図1に示すように、光電極11は、その一方端に第1接続部16を備えている。第1接続部16は、発電層15で発生し、第1集電層13に移動してきた電子を対極21側に移動させるためのものである。なお、第1接続部16は、第2接続部26と接続している。
図3は、対極板の平面図である。図4は、図3のB−B’断面図である。図3に示すように、対極板20は、レーザーラインによって区画化された複数の対極21から構成される。図3、図4に示すように、対極21は、第2透明導電膜22、第2集電層23、第2絶縁層24、触媒層25および第2接続部26からなる。なお、対極21の積層配置は、第1集電層13が第2集電層23に、第1絶縁層14が第2絶縁層24に、発電層15が触媒層25に、第1接続部16が第2接続部26に置き換わったことを除いて光電極11の場合と同様である。
図5は、光電極板10と対極板20を組合せた色素増感太陽電池1の断面図である。図5に示すように、色素増感太陽電池1は、電極セルが直列的に接続された構成からなる。なお、太枠で囲まれた1区画が電極セルの一単位である。図5では、色素増感太陽電池1の中に7つの電極セルが配置されている。
電極セル2は、光電極11、対極21、電解質層30、および封止層40から構成されている。光電極11、対極21の構成は、上述の通りである。封止層40は、第1絶縁層14と第2絶縁層24を覆い、かつ第1絶縁層14と第2絶縁層24を連結し、電極セル2を封止するように積層されている。上記のように構成されることにより、封止層40は、第1絶縁層14と第2絶縁層24を電解質層から保護するのと同時に、電解質層30を電極セル2内に保存している。
また、第1集電層13と第2集電層23は、断面視において同一平面上に配置されている。さらに、第1集電層13は、電極セル2と隣接する電極セル2’の第2集電層23’と電気的に接続されている。第1集電層13と第2集電層23’の電気的な接続は、第1接続部16と第2接続部26を介してなされている。なお、第2集電層23は、電極セル2と隣接する電極セル2’’の第1集電層13’’と電気的に接続されている。第2集電層23と第1集電層13’’の接続は、第1接続部16と第2接続部26を用いて行われている。
このように、第1集電層13と第2集電層23が構成されていると、色素増感太陽電池1の起電力と発電効率が向上する。起電力が向上するのは、第1集電層13と第2集電層23’が接続されることにより、電極セル2間での直列的な接続が可能となるからである。また、発電効率が向上するのは、第1集電層13と第2集電層23とが断面視において同一平面上に積層されていることにより、断面視において同一平面上に配置される発電層15と触媒層25の割合が大きくなる。そのため、効率的な電子のやりとりが可能となるからである。
また、図1、図5に示すように、第1集電層13は、発電層15の周囲に沿って第1透明導電膜12上に積層されている。第1集電層13が、発電層15の周囲に沿って積層されていると、従来技術の場合(集電層が発電層の一方側面の近傍に形成される場合)と比較して、第1集電層13と発電層16との距離が相対的に近くなる。その結果、電解質層30によって発電層15で発生した電子がトラップされる割合が減少するので、色素増感太陽電池1の発電効率は向上する。
さらに、図3、図5に示すように、第2集電層23は触媒層25の周囲に沿って第2透明導電膜22上に積層されている。上記のように構成されると、触媒層25の一方側面の近傍に第2集電層23が形成されている場合と比較して、発電効率が増大する。その理由については定かではないが、上記のように構成すると第2接続部26から触媒層25への電子移動が促進されるためではないかと思われる。
以下では、上記で示した各部材について説明する。
<透明基板>
第1透明基板50、第2透明基板60は透明性を有するものであることが好ましい。例えば、透明なガラス板やプラスチック板などである。厚みは0.1〜5mmである。
<透明導電層>
第1透明導電膜12、第2透明導電膜22は、有機材料や無機材料からなる。有機材料としては、導電性高分子材料を使用できる。上記導電性高分子材料の中でも、ポリスチレンスルホン酸(PSS)と3,4−エチレンジオキシチオフェン(EDOT)を用いて作成される水分散ポリチオフェン誘導体(PEDOT:PSS)を用いることが好ましい。水分散ポリチオフェン誘導体(PEDOT:PSS)は透明性が高く、導電性も高い。そのため、水分散ポリチオフェン誘導体(PEDOT:PSS)を透明導電層として用いることによって、色素増感太陽電池1内に外部からの光を効率的に取り込むことができる。
無機材料としては、フッ素ドープ錫酸化物、インジウム錫酸化物、ガリウムドープ亜鉛酸化物、アルミドープ亜鉛酸化物、またはニオブドープチタン酸化物などの無機酸化物を使用することができる。
なお、第1透明導電膜12、第2透明導電膜22の厚みは、それぞれ0.3〜2μm程度が好ましい。0.3μm未満では、シート抵抗が高くなり、色素増感太陽電池1の抵抗値が高くなる。なお、透明導電層11は、CVD法、スパッタリング法、スプレー法等によって形成される。
<集電層>
第1集電層13、第2集電層23は、それぞれ第1透明導電膜12、第2透明導電膜22よりも導電性の良い材料から構成することが好ましく、具体的には、金、銀、銅、白金、ニッケル、アルミニウム、鉄等の金属、前記金属を1種以上含む合金、カーボンなどが挙げられる。第1集電層13、第2集電層23は、加熱蒸着法、スパッタ法、CVD 法、導電性ペーストを用いた印刷法等によって、第1透明導電膜12、第2透明導電膜22上に設けられる。導電性ペーストとしては、金、銀、銅、白金、ニッケルなどの電気伝導度の高い金属微粉末を混入させたものが用いられる。
<発電層>
発電層15は、増感色素が担持された金属酸化物の半導体膜からなる。金属酸化物としては、酸化チタン(TiO2)が最適であり、他の材料としては、チタン(Ti),亜鉛(Zn),錫(Sn),ニオブ(Nb),インジウム(In),イットリウム(Y),ランタン(La),ジルコニウム(Zr),タンタル(Ta),ハフニウム(Hf),ストロンチウム(Sr),バリウム(Ba),カルシウム(Ca),バナジウム(V),タングステン(W)等の金属元素の少なくとも1種以上の金属酸化物半導体がよく、例えば、TiO2、WO3、ZnO、Nb2O5、Ta2O5、またはSrTiO3のうち少なくとも1つから成る。また窒素(N),炭素(C),フッ素(F),硫黄(S),塩素(Cl),リン(P)等の非金属元素の1種以上を含有していてもよい。酸化チタン等はいずれも電子エネルギーバンドギャップが可視光のエネルギーより大きい2〜5eVの範囲にあり、好ましい。
増感色素としては、有機色素または金属錯体色素を使用することができ、有機色素としては、アクリジン系、アゾ系、インジゴ系、キノン系、クマリン系、メロシアニン系、フェニルキサンテン系の色素が挙げられ、金属錯体色素では、ルテニウム系色素が好ましく、特にルテニウム錯体であるルテニウムビピリジン色素およびルテニウムターピリジン色素が好ましい。例えば、酸化物半導体膜だけでは、可視光(400〜800nm程度の波長)を殆ど吸収できないが、ルテニウム錯体を担持させることにより、大幅に可視光まで取り込んで光電変換できるようになる。
<触媒層>
触媒層25は、白金、炭素、ポリチオフェン誘導体などからなる。上記の中でも、白金を用いることが好ましい。白金を用いることによって、変換効率と透明性が向上する。触媒層25の厚みは0.1〜100 nmであることが好ましい。なお、触媒層25はドクターブレード、スクリーン印刷、スプレー塗布、インクジェットなどの方法によって、第2透明導電膜22の上に形成される。
<電解質層>
電解質層30は、液状電解質もしくはゲル状電解質を用いることが好ましい。電荷の輸送特性に優れる液状電解質もしくはゲル状電解質を用いることによって、光電変換効率が向上する。また、電解質層はポリマー電解質等の固体電解質、ポリチオフェン・ポリピロール,ポリフェニレンビニレン等の導電性ポリマー、またはフラーレン誘導体,ペンタセン誘導体,ペリレン誘導体,トリフェニルジアミン誘導体等の有機分子電子輸送剤から成るものであってもよい。なお、電解質層はヨウ素/ヨウ化物塩,臭素/臭化物塩,コバルト錯体およびフェロシアン化カリウム等を含む。電解質層の厚みは1〜500μmであることが好ましい。500μmを超えると電荷輸送時に抵抗が大きくなり、色素増感太陽電池1の高効率化ができない。
<封止層>
封止層40の材質としては、アクリレート系のUV硬化樹脂、ポリエチレン,ポリプロピレン,エポキシ樹脂,フッ素樹脂またはシリコーン樹脂等の樹脂接着剤、もしくはガラスフリット,セラミックス等の無機接着剤を挙げることができる。封止層40の厚み(高さ)は、0.5〜500μmであることが好ましい。封止層40はホットプレス、UV硬化などの方法によって形成される。
《実施例1》
(1) 以下の手順により色素増感太陽電池を作製した。
i. 基板(フッ素ドープ酸化スズ膜付ガラス板、35mm×33mm)上の1辺1cmの正方形面積部分にスクリーン印刷により酸化チタンペーストを膜厚8μmにスクリーン印刷し、乾燥後、その上にさらに酸化チタンペーストを膜厚4μmにスクリーン印刷した。これを500℃で焼成することで、発電層を形成した。
ii. 発電層を形成した電極を色素溶液[ 色素:[商品名:SK−1/会社名:神戸天然化学株式会社製]、濃度:0.3M、溶媒:アセトニトリル/t−ブタノール1/1(v/v)の混合溶媒]に40℃で2時間、浸漬することで、色素を発電層の酸化チタン上に担持させた。
iii. 上記発電層の周囲に銀ペーストを膜厚4μmの厚さでスクリーン印刷し、発電層の周囲に第1集電層が積層されたアノード電極を得た。
iv.次に、触媒層として白金が積層された白金被覆チタン板を用意し、上記触媒層の周囲に銀ペーストを膜厚4μmの厚さでスクリーン印刷することで、触媒層の周囲に第2集電層が積層されたカソード電極を得た。このカソード電極に電解液注入孔を形成したのち、第2集電層の周囲に接着剤を施し、カソード電極とアノード電極とを接着剤により接着した。このとき、両電極が50μm程度の一定間隔を置いて平行に配置されるようにした。
v. 次いで、電解液注入口より電解液を注入した。ここで、用いた電解液は、ヨウ素0 . 1 M 、の3 − メトキシプロピオニトリルを溶媒とする溶液を用いた。
vi. 最後に、接着剤を用いて電解液注入孔を封止し、アノード電極上に端子取り出しのためのハンダを塗布して実験用セルを完成させた。
(2) 次いで、上記(1) で得られた実験用セルにつき、1SUN(100mW/cm)の照射条件下で変換効率(%)などを測定した。その結果を図6、図7に示す。
図6中、Pmaxは最大出力点、Ipmは最大出力動作電流、Vpmは最大出力動作電圧、FFは曲線因子、Effは変換効率を示す。ここで、Pmax、Ipm、Vpm、FFは、図6に示すグラフから算出した。変換効率(%)については、以下の式により算出した。
式:変換効率(%)=100×[(短絡電流密度×開放電圧×曲線因子)/(照射太陽光エネルギー)
《比較例1》
発電層の一方側面のみに銀ペーストをスクリーン印刷し、集電層が発電層の一方側面のみに積層されたアノード電極を用いた。これ以外は、実施例1と同様の方法で実験用セルを完成させた。上記実験用セルについても、実施例1と同様の方法で、変換効率を測定した。その結果を図6、図7に示す。
図7に示すように、実施例1と比較例1の色素増感太陽電池は、Pmax、Ipm、Vpmにおいて大差はないが、FFが大きく異なっている。そのため、実施例1は比較例1の色素増感太陽電池と比較し、大きな変換効率(%)を有しているのが分かる。
1:色素増感太陽電池
2:電極セル
10:光電極板
11:光電極
12:第1透明導電膜
13:第1集電層
14:第1絶縁層
15:発電層
16:第1接続部
20:対極板
21:対極
22:第2透明導電膜
23:第2集電層
24:第2絶縁層
25:触媒層
26:第2接続部
30:電解質層
40:封止層

Claims (5)

  1. 光電極と対極によって電解質層が挟持された色素増感型太陽電池であって、
    前記光電極は、
    第1透明導電膜と、
    前記第1透明導電膜の中央部に積層される発電層と、
    前記発電層の周囲を取り囲むように積層される第1集電層と、
    を備える色素増感型太陽電池。
  2. 光電極と対極によって電解質層が挟持された色素増感型太陽電池であって、
    前記対極は、
    第2透明導電膜と、
    前記第2透明導電膜の中央部に形成される触媒層と
    前記触媒層の周囲を取り囲むように積層される第2集電層と、
    を備える色素増感型太陽電池。
  3. 光電極と対極によって電解質層が挟持された色素増感型太陽電池であって、
    前記光電極は、
    第1透明導電膜と、
    前記第1透明導電膜の中央部に積層される発電層と、
    前記発電層の周囲を取り囲むように積層される第1集電層と、
    を備え、
    前記対極は、
    第2透明導電膜と、
    前記第2透明導電膜の中央部に形成される触媒層と
    前記触媒層の周囲を取り囲むように積層される第2集電層と、
    を備える色素増感型太陽電池。
  4. 断面視において、前記第1集電線と前記第2集電線が同一平面上に積層されている請求項3の色素増感型太陽電池。
  5. 光電極と前記光電極と対向するように配置される対極と前記光電極と前記対極に挟持される電解質層とを備える電極セルが直列的に複数接続された色素増感型太陽電池であって、
    前記光電極は、
    第1透明導電膜と、
    前記第1透明導電膜の中央部に積層される発電層と、
    前記発電層の周囲を取り囲むように積層される第1集電層とを備え、
    前記対極は、
    第2透明導電膜と、
    前記第2透明導電膜の中央部に形成される触媒層と
    前記触媒層の周囲を取り囲み、断面視において前記第1集電線と同一平面上に積層される第2集電層とを備え、
    一の電極セルに配置された前記第1集電層と、前記一の電極セルと隣接する他の電極セルの第2集電層とが電気的に接続される色素増感太陽電池。
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