JP5153248B2 - 光電変換装置及び光発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高い光電変換効率が得られ、耐候性に優れ、量産に適し、しかも低コストに製造可能な光電変換装置及び光発電装置に関する。
シリコン結晶板を用いた通常のバルク型結晶系のシリコン太陽電池は、シリコン結晶板の厚みが300μm程度と厚いために、資源の有限性と材料コストの問題点がある上に、その結晶化のために1000℃以上の高温処理が必要であるというプロセスコストの問題点がある。その上、一つの発電セルを構成するシリコン結晶板のサイズ(約15cm角)には限界があるので、多数の発電セルを用いて大型(メートルオーダーのサイズ)のモジュールの作製に要するアセンブルコストがかかる。
それに対して、非晶質(アモルファス)シリコン薄膜を用いた薄膜型アモルファスシリコン系の太陽電池は、厚み約0.3μmと非常に薄い非晶質シリコン薄膜と低温プロセス(約300℃)、そして自由サイズの大きな基板を用いることができることにより、上記の問題点がほとんど解消できる。
従来、薄膜型アモルファスシリコン系の太陽電池は、ITO層から成る透明電極とアルミニウム等から成る金属電極を背面電極として積層している。しかしながら、薄膜型アモルファスシリコン系の太陽電池の非晶質シリコン薄膜は、製膜条件、基板の前処理、及び背面電極の形成時のダメージなどにより、ピンホールが形成され易い。ピンホールを通じて、背面電極である金属電極が、積層時に非晶質シリコン薄膜の基板となる透明導電性基板の透明電極と接触し、シャント抵抗を減少させることによるリーク電流の原因となり、出力の低下を引き起こす。特に、大面積のモジュールにおいては、リーク電流の発生が顕著となり、光電変換効率の低下、モジュールの出力低下を引き起こす。それに対し、シリコン等の半導体と液状電解質を用いた湿式太陽電池に関しては、非晶質シリコン薄膜に形成される背面電極がない為にリークに関する心配が無く、歩留まり良くセルの量産化が可能である。
特開2005−158620号公報
従来、シリコン等の半導体と液状電解質を用いた湿式太陽電池は知られているが、その詳しい構成については未だ十分に開示されていない。この湿式太陽電池の光電変換特性の向上は太陽電池等の新エネルギー開発にとって大きな課題である。
また、本発明者等が上記湿式太陽電池について種々実験等を行った結果、湿式太陽電池を構成する透光性基板と、透光性基板上に形成されたITO層等の透光性導電層と、透光性導電層上に形成されたアモルファスシリコン(非晶質シリコン)半導体層等から成る光電変換体層と、電解質(電荷輸送層)などの積層構造に起因すると考えられるリーク電流が発生することが判明している。
従って、本発明は、上記従来の問題点に鑑みて完成されたものであり、その目的は、光電変換体層が形成される透光性導電層と電解質との間でリーク電流が発生することを大幅に抑制して、光電変換特性を向上させた光電変換装置及び光発電装置を得ることである。
本発明の光電変換装置は、一主面に透光性導電層が形成された透光性基板と、前記透光性導電層上に形成された光電変換体層と、前記光電変換体層上に形成された触媒層と、前記触媒層と間隔をあけて対向するよう配置された対極側構造体と、前記触媒層と前記対極側構造体との間に設けられた電荷輸送層と、前記光電変換体層と前記電荷輸送層と前記対極側構造体の周囲を取り囲んで形成された封止部材とを具備した光電変換装置であって、前記封止部材と前記光電変換体層との間に隙間が形成されているとともに、前記隙間に前記透光性導電層を覆う絶縁層が形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、前記光電変換体層は、前記透光性導電層上に形成された第1導電型非晶質シリコン半導体層と、前記第1導電型非晶質シリコン半導体層上に形成された真性型非晶質シリコン半導体層と、前記真性型非晶質シリコン半導体層上に形成された第2導電型非晶質シリコン半導体層とから成ることを特徴とするものである。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、前記絶縁層は、ポリエチレン,ポリプロピレン,エポキシ樹脂,フッ素樹脂,シリコーン樹脂,二酸化ケイ素または窒化ケイ素から成ることを特徴とするものである。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、前記対極側構造体は、導電性基板と、その上に形成された他の触媒層とを有していることを特徴とするものである。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、前記対極側構造体は、色素増感された多孔質の半導体層を有する色素増感型光電変換体を有していることを特徴とするものである。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、前記触媒層は、白金,パラジウム,ロジウム,カーボンまたはポリチオフェンから成ることを特徴とするものである。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、上記本発明の構成の光電変換装置を発電手段として用い、前記発電手段の発電電力を負荷へ供給するように成したことを特徴とするものである。
本発明の光電変換装置は、一主面に透光性導電層が形成された透光性基板と、透光性導電層上に形成された光電変換体層と、光電変換体層上に形成された触媒層と、触媒層と間隔をあけて対向するよう配置された対極側構造体と、触媒層と対極側構造体との間に設けられた電荷輸送層と、光電変換体層と電荷輸送層と対極側構造体の周囲を取り囲んで形成された封止部材とを具備した光電変換装置であって、封止部材と光電変換体層との間に隙間が形成されているとともに、隙間に透光性導電層を覆う絶縁層が形成されていることから、前記隙間において、透光性導電層からその表面にある白金等から成る触媒層を通じて電荷輸送層に向かって電子が抜け出て移動する逆電子移動を起こさないようにすることができる。その結果、光電変換装置が高い電圧を保持でき、高い光電変換効率を実現できる。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、光電変換体層は、透光性導電層上に形成された第1導電型非晶質シリコン半導体層と、第1導電型非晶質シリコン半導体層上に形成された真性型非晶質シリコン半導体層と、真性型非晶質シリコン半導体層上に形成された第2導電型非晶質シリコン半導体層とから成ることから、光電変換体層のバンドギャップが1.8eVとなり、光電変換体層が波長650nm以上の長波長光を吸収しないため、長波長光を透過させることができ、色素増感型光電変換体との積層構造(タンデム構造)に適したものとなる。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、絶縁層は、ポリエチレン,ポリプロピレン,エポキシ樹脂,フッ素樹脂,シリコーン樹脂,二酸化ケイ素または窒化ケイ素から成ることから、透光性導電層と電荷輸送層が機械的かつ電気的に接触しないようにすることが容易となる。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、導電性基板と、その上に形成された他の触媒層とを有していることから、対極側構造体の出力を他の触媒層を通じて導電性基板側に効率的に取り出すことができる。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、対極側構造体は、色素増感された多孔質の半導体層を有する色素増感型光電変換体を有していることから、非晶質シリコン半導体から成る光電変換体層が短波長(300〜600nm程度)感度に優れ、色素増感型光電変換体が長波長(600〜900nm程度)感度に優れる結果、広い波長範囲(300〜900nm程度)にわたって光電変換が可能な光電変換装置となる。
また、対極側構造体が白金(Pt)層等の他の触媒層を含む場合には、他の触媒層が電荷輸送層と色素増感型光電変換体とをオーミックコンタクトさせるオーミックコンタクト層として機能し、光電変換体層と色素増感型光電変換体との電気的な短絡を回避することができる。その結果、高い品質を有する積層型(タンデム型)光電変換装置を、高い生産性で製造することが可能となる。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、触媒層は、白金,パラジウム,ロジウム,カーボンまたはポリチオフェンから成ることから、電荷輸送層(電解質層)と光電変換体層との間の電荷の授受を容易にするというという効果、即ち過電圧を低くするという効果を奏する。
また、本発明の光発電装置は、上記本発明の光電変換装置を発電手段として用い、発電手段の発電電力を負荷へ供給するように成したことから、光電変換特性が向上したものとなる。
以下、本発明の光電変換装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1及び図2はそれぞれ、本発明の光電変換装置の実施の形態の例を示す断面図である。これらの図において、1は入射光、2はガラスやプラスチックから成る透光性基板、3はITO(スズドープインジウム酸化物)層もしくはFTO(フッ素ドープスズ酸化物)層等から成る透光性導電層、4は第1導電型(例えばp型)非晶質シリコン半導体層、5は真性型(i型)非晶質シリコン半導体層、6は第2導電型(例えばn型)非晶質シリコン半導体層、7は触媒層、8は封止部材、9は電荷輸送層(電解質層)、15は絶縁層である。図1において、対極側構造体20は、透光性基板10、透光性導電層11、色素(増感色素)14(図中黒点で表す)が表面に吸着した多孔質の半導体層13からなる。また図2において、対極側構造体20は、透光性基板10、透光性導電層11及び触媒層12から成る。
本発明の光電変換装置は、一主面に透光性導電層3が形成された透光性基板2と、透光性導電層3上に形成された光電変換体層30と、光電変換体層30上に形成された触媒層7と、触媒層7と間隔をあけて対向するよう配置された対極側構造体20と、触媒層7と対極側構造体20との間に設けられた電荷輸送層9と、光電変換体層30と電荷輸送層9と対極側構造体20の周囲を取り囲んで形成された封止部材8とを具備した光電変換装置であって、封止部材8と光電変換体層30との間に隙間16が形成されているとともに、隙間16に透光性導電層3を覆う絶縁層15が形成されている構成である。
この構成により、隙間16において、透光性導電層3からその表面にある白金等から成る触媒層7を通じて電荷輸送層9に向かって電子が抜け出て移動する逆電子移動を起こさないようにすることができる。その結果、光電変換装置が高い電圧を保持でき、高い光電変換効率を実現できる。
光電変換体層30は好適には、薄膜型非晶質シリコン半導体層等の薄膜光電変換体層であり、より具体的には、透光性導電層3上に形成された第1導電型非晶質シリコン半導体層4と、第1導電型非晶質シリコン半導体層4上に形成された真性型非晶質シリコン半導体層5と、真性型非晶質シリコン半導体層5上に形成された第2導電型非晶質シリコン半導体層6とから成る。この場合、光電変換体層30のバンドギャップが1.8eVとなり、光電変換体層30が波長650nm以上の長波長光を吸収しないため、長波長光を透過させることができ、色素増感型光電変換体との積層構造(タンデム構造)に適したものとなる。
Pt等から成る触媒層7は、その好適な厚みが0.5〜20nm程度と非常に薄いものであるため、図1,図2に示すように、複数の島状に形成される。
隙間16は、光電変換体層30と封止部材8とが直接接すると、熱膨張等によって光電変換体層30の側面が封止部材8から押圧され、光電変換体層30の側部が破損することがあるため、形成するものである。隙間16の大きさは0.1〜10mm程度である。また、隙間16において、透光性導電層3の表面にも触媒層7が形成されている。
透光性基板2は、ガラスやプラスチックから成り、厚みは0.1〜5mm程度である。
透光性導電層3は、ITO,酸化スズ等から成り、厚みは0.3〜2μm程度がよい。0.3μm未満では、シート抵抗が高くなり、光電変換装置のシリーズ抵抗が高くなるためFF特性が悪くなる傾向がある。2μmを超えると、透光性導電層3の表面の凹凸が第1導電型非晶質シリコン半導体層4の厚みよりも大きくなり、第1導電型非晶質シリコン半導体層4で透光性導電層3の全面を安定にカバーするのが困難となる傾向がある。透光性導電層3はCVD法、スパッタリング法、スプレー法等によって形成される。
第1導電型非晶質シリコン半導体層4の厚みは5〜30nm程度がよい。5nm未満では、光電変換装置の開放電圧が低下する傾向がある。30nmを超えると、光電変換装置の短絡電流を低下させる傾向がある。第1導電型非晶質シリコン半導体層4はプラズマCVD法等によって形成される。
真性型非晶質シリコン半導体層5の厚みは50〜800nm程度がよい。50nm未満では、真性型非晶質シリコン半導体層5を透過する光を電気に変換する量が小さくなり、光電変換装置の短絡電流が小さくなる傾向がある。800nmを超えると、真性型非晶質シリコン半導体層5において形成される内部電場が小さくなるので発生キャリアの収集効率が低下する傾向がある。真性型非晶質シリコン半導体層5はプラズマCVD法等によって形成される。
第2導電型非晶質シリコン半導体層6の厚みは5〜50nm程度がよい。5nm未満では、光電変換装置の開放電圧が低下する傾向がある。50nmを超えると、光電変換装置のシリーズ抵抗が増大する傾向がある。第2導電型非晶質シリコン半導体層6はプラズマCVD法等によって形成される。
触媒層7は、第2導電型非晶質シリコン半導体層6上に複数の島状に形成されるが、その厚みは0.5〜20nm程度がよい。0.5nm未満では、島状の触媒層7同士の間の距離が離れすぎて、触媒効果が得られにくくなる。20nmを超えると、透過光量が低下するとともに、第2導電型非晶質シリコン半導体層6の全面がPt等から成る触媒層(金属層)7で被覆されるため、電荷輸送層9と第2導電型非晶質シリコン半導体層6との短絡を回避する効果が低減されてしまう。触媒層7は、スパッタリング法等によって形成されるが、複数の島状に形成するには、上記のように、極めて薄い厚みに形成するにとどめるという操作を行って実現することができる。
封止部材8は、厚み(高さ)が0.06〜1000μm程度であることがよい。0.06μm未満では、光電変換体層30の厚みよりも薄くなってしまうため、対極構造体20と共に電荷輸送層9を封止することが難しくなる。1000μmを超えると、電荷輸送層9が厚くなりすぎて内部抵抗が増加することにより、光電変換装置の光電変換効率が低下する傾向がある。
封止部材8は、ポリエチレン,ポリプロピレン,エポキシ樹脂,フッ素樹脂またはシリコーン樹脂等の樹脂接着剤、もしくはガラスフリット,セラミックス等の無機接着剤からなる。
封止部材8は、透光性導電層3、第1導電型非晶質シリコン半導体層4、真性型非晶質シリコン半導体層5、第2導電型非晶質シリコン半導体層6、及び触媒層7が一主面上に形成された透光性基板2の前記一主面上に、樹脂等から成る封止部材8を設置し硬化する方法等によって形成できる。
封止部材8によって電荷輸送層9を封止することから、光電変換装置の光照射及び高温加熱に対する耐久性及び信頼性を有効に保持できる。即ち、電荷輸送層9が光照射及び高温加熱によって光電変換装置から漏出するのを有効に抑えることができる。
絶縁層15は、ポリエチレン,ポリプロピレン,エポキシ樹脂,フッ素樹脂またはシリコーン樹脂等の樹脂、または二酸化ケイ素,窒化ケイ素等の無機材料から成ることが好ましい。これらの材料は、電気的に絶縁性であるとともに酸等の腐食成分を含む電荷輸送層8に対しても化学的に安定している点で好ましいものである。
絶縁層15は、スクリーン印刷法、メタルマスクを用いた塗布法等により、隙間16において露出した透光性導電層3の表面のみに形成することが好ましい。形成温度は、非晶質シリコン半導体等から成る光電変換体層30への熱的な悪影響を避けるため、200℃以下で形成することが好ましい。
また、電荷輸送層8は液状電解質もしくはゲル状電解質であることがよい。電荷の輸送特性に優れる液状電解質もしくはゲル状電解質を用いることによって、光電変換効率が向上する。また、電荷輸送層9は、ポリマー電解質等の固体電解質、ポリチオフェン・ポリピロール,ポリフェニレンビニレン等の導電性ポリマー、またはフラーレン誘導体,ペンタセン誘導体,ペリレン誘導体,トリフェニルジアミン誘導体等の有機分子電子輸送剤から成るものであってもよい。
また、電荷輸送層9は、ヨウ素/ヨウ化物塩,臭素/臭化物塩,コバルト錯体及びフェロシアン化カリウム等を含む。
電荷輸送層9の厚みは0.01〜500μm程度がよい。0.1μm未満では、正極側と対極側が接してショートするおそれがある。500μmを超えると、抵抗成分である電荷輸送層9の増加による光電変換効率の低下を招き易く、また、電荷輸送層9が液状電解質である場合、液体部分の増量による封止の不具合が生じ易い。
また、本発明の光電変換装置は、図2に示すように、対極側構造体20は、導電性基板と、その上に形成された他の触媒層12を有していることがよい。この場合、対極側構造体20の出力を他の触媒層12を通じて導電性基板側に効率的に取り出すことができる。導電性基板が金属基板から成る場合、チタン,モリブデン,タングステン,ニッケル等から成るものを用いることができる。導電性基板が透光性導電層11が表面に形成された透光性導電基板から成る場合、ガラスまたはプラスチックから成る透光性基板10上に、ITO層、酸化スズ層等から成る透光性導電層11を形成したものを用いることができる。
図2は、対極側構造体20として、導電性基板が透光性導電基板から成り、その上に形成された他の触媒層12を有している構成である場合を示す。透光性導電基板は、透光性基板10と、その上に形成されたITO層等から成る透光性導電層11とから成り、透光性導電層11上に、複数の島状に形成されたPt(白金)等から成る触媒層12が形成されている。
また、対極側構造体20は、図1に示すように、色素増感された多孔質の半導体層13を有する色素増感型光電変換体を有していることがよい。この場合、非晶質シリコン半導体から成る光電変換体層30が短波長(300〜600nm程度)感度に優れ、色素増感型光電変換体が長波長(600〜900nm程度)感度に優れる結果、広い波長範囲(300〜900nm程度)にわたって光電変換が可能な光電変換装置となる。図1の光電変換装置は、光電変換体層30と色素増感型光電変換体とが積層された積層型(タンデム型)光電変換装置である。
図1の対極側構造体20は、透光性基板10と、その上に形成された透光性導電層11と、その上に形成された、色素14で増感された多孔質の半導体層(色素増感型光電変換体)13を有する。
多孔質の半導体層13の材料や組成としては、酸化チタン(TiO2)が最適であり、他の材料としては、チタン(Ti),亜鉛(Zn),スズ(Sn),ニオブ(Nb),インジウム(In),イットリウム(Y),ランタン(La),ジルコニウム(Zr),タンタル(Ta),ハフニウム(Hf),ストロンチウム(Sr),バリウム(Ba),カルシウム(Ca),バナジウム(V),タングステン(W)等の金属元素の少なくとも1種以上の金属酸化物半導体がよく、また窒素(N),炭素(C),弗素(F),硫黄(S),塩素(Cl),リン(P)等の非金属元素の1種以上を含有していてもよい。酸化チタン等はいずれも電子エネルギーバンドギャップが可視光のエネルギーより大きい2〜5eVの範囲にあり、好ましい。また、多孔質の半導体層13は、電子エネルギー準位においてその伝導帯が色素14の伝導帯よりも低いn型半導体がよい。
多孔質の半導体層13としては、二酸化チタン等からなるとともに内部に微細な空孔(空孔径が好ましくは10〜40nm程度のものであり、22nmのときに光電変換効率がピークを示す)を多数有する多孔質のn型酸化物半導体層等であるのがよい。多孔質の半導体層10の空孔径が10nm未満の場合、色素14の浸透及び吸着が阻害され、十分な色素14の吸着量が得られにくく、また、電解質の拡散が妨げられるために拡散抵抗が増大することから、光電変換効率が低下する傾向がある。40nmを超えると、多孔質の半導体層13の比表面積が減少するため、色素14の吸着量を確保するためには厚みを厚くしなければならなくなり、厚みを厚くしすぎると光が透過しにくくなり、色素14が光を吸収できないこと、また、多孔質の半導体層13に注入された電荷の移動距離が長くなるため電荷の再結合によるロスが大きくなること、さらに、電解質の拡散距離も増大するため拡散抵抗が増大することから、やはり光電変換効率が低下する傾向がある。
多孔質の半導体層13は、粒状体、または針状体,チューブ状体,柱状体等の線状体、またはこれら種々の線状体が集合してなるものであって、多孔質体であることにより、色素14を吸着する表面積が増え、光電変換効率を高めることができる。多孔質の半導体層13は、空孔率が20〜80%、より好適には40〜60%である多孔質体であるのがよい。多孔質化により、緻密体である場合と比較して、光作用極層としての表面積を1000倍以上に高めることができ、光吸収と光電変換と電子伝導を効率よく行うことができる。
なお、多孔質の半導体層13の空孔率は、ガス吸着測定装置を用いて窒素ガス吸着法によって試料の等温吸着曲線を求め、BJH(Barrett-Joyner-Halenda)法,CI(Chemical Ionization)法,DH(Dollimore-Heal)法等によって空孔容積を求め、これと試料の粒子密度から得ることができる。
多孔質の半導体層13の形状は、その表面積が大きくなりかつ電気抵抗が小さい形状がよく、例えば微細粒子もしくは微細線状体からなるのがよい。その平均粒径もしくは平均線径は5〜500nmであるのがよく、より好適には10〜200nmがよい。ここで、平均粒径もしくは平均線径の5〜500nmにおける下限値は、これ未満になると材料の微細化ができず、上限値は、これを超えると接合面積が小さくなり光電流が著しく小さくなることによる。
また、多孔質の半導体層13を多孔質体とすることにより、これに色素14を吸着させて成る色素増感型光電変換体としての表面が凹凸状となり、光閉じ込め効果をもたらして、光電変換効率をより高めることができる。
また、多孔質の半導体層13の厚みは0.1〜50μmがよく、より好適には1〜20μmがよい。ここで、0.1〜50μmにおける下限値は、これより厚みが小さくなると光電変換作用が著しく小さくなって実用に適さず、上限値は、これを超えて厚みが厚くなると光が透過しなくなって光が入射しにくくなることによる。
多孔質の半導体層13が酸化チタンからなる場合、以下のようにして形成される。まず、TiO2のアナターゼ粉末にアセチルアセトンを添加した後、脱イオン水とともに混練し、界面活性剤で安定化させた酸化チタンのペーストを作製する。作製したペーストをドクターブレード法やバーコート法等によって、透光性基板10上の透光性導電層11上に一定速度で塗布し、大気中で300〜600℃、好適には400〜500℃で、10〜60分、好適には20〜40分加熱処理することにより、多孔質の半導体層13を形成する。この手法は簡便であり、好ましい。
多孔質の半導体層13の低温成長法としては、電析法、泳動電着法、水熱合成法等がよく、電子輸送特性を良くするための後処理としては、マイクロ波処理、CVD法によるプラズマ処理や熱触媒処理等、UV照射処理等がよい。低温成長法による多孔質の半導体層13としては、電析法による多孔質ZnO層、泳動電着法による多孔質TiO2層等からなるものがよい。
また、多孔質の半導体層13の多孔質体の表面に、TiCl4処理、即ちTiCl4溶液に13時間浸漬し、水洗し、450℃で30分間焼成する処理を施すとよく、電子電導性がよくなって光電変換効率が高まる。
また、多孔質の半導体層13と透光性導電層11の間に、n型酸化物半導体から成る極薄(厚み5μm程度)の緻密層を挿入するとよく、逆電流が抑制できるので光電変換効率が高まる。
また、多孔質の半導体層13は、酸化物半導体微粒子の焼結体から成るとともに、酸化物半導体微粒子の平均粒径が透光性基板10側より厚み方向に漸次小さくなっていることが好ましく、例えば多孔質の半導体層13が酸化物半導体微粒子の平均粒径が異なる2層の積層体からなるものとするのがよい。具体的には、透光性基板10側に平均粒径が大きい酸化物半導体微粒子を用い、触媒層7側に平均粒径が小さい酸化物半導体微粒子(散乱粒子)を用いることで、平均粒径が大きい多孔質の半導体層13によって光散乱と光反射による光閉じ込め効果が生じ、光電変換効率を高めることができる。
より具体的には、平均粒径が小さい酸化物半導体微粒子として、平均粒径が約20nmのものを100wt%(重量%)使用し、平均粒径が大きい酸化物半導体微粒子として、平均粒径が約20nmのものを70wt%及び平均粒径が約180nmのものを30wt%混合して使用すればよい。これらの重量比、平均粒径、それぞれの膜厚を変えることによって、最適な光閉じ込め効果が得られる。また、積層数を2層から複数層に増やしたり、これらの境界が生じないように塗布形成したりすることにより、平均粒径を透光性基板10側から厚み方向に漸次小さくなるように形成することができる。
色素14としては、例えば、ルテニウム−トリス,ルテニウム−ビス,オスミウム−トリス,オスミウム−ビス型の遷移金属錯体、多核錯体、またはルテニウム−シス−ジアクア−ビピリジル錯体、またはフタロシアニンやポルフィリン、多環芳香族化合物、ローダミンB等のキサンテン系色素であることが好ましい。
多孔質の半導体層13に色素14を吸着させるためには、色素14に少なくとも1個以上のカルボキシル基,スルホニル基,ヒドロキサム酸基,アルコキシ基,アリール基,ホスホリル基等を置換基として有することが有効である。ここで、置換基は色素14自体を多孔質の半導体層13に強固に化学吸着させることができ、励起状態の色素14から多孔質の半導体層13へ容易に電荷移動できるものであればよい。
多孔質の半導体層13に色素14を吸着させる方法としては、例えば透光性基板10上に形成された多孔質の半導体層13を、色素14を溶解した溶液に浸漬する方法が挙げられる。
多孔質の半導体層13に色素14を吸着させる際の色素14を溶解させる溶液の溶媒としては、エタノール等のアルコール類,アセトン等のケトン類,ジエチルエーテル等のエーテル類,アセトニトリル等の窒素化合物等を1種または2種以上混合したものが挙げられる。溶液中の色素14の濃度は5×10-5〜2×10-3mol/l(l(リットル):1000cm3)程度が好ましい。
多孔質の半導体層10に色素14を吸着させる際、溶液及び雰囲気の温度の条件は特に限定するものではなく、例えば、大気圧下もしくは真空中、室温もしくは加熱の条件が挙げられる。色素14の吸着にかける時間は色素14及び溶液の種類、溶液の濃度、色素14の溶液の循環量等により適宜調整することができる。これにより、色素14を多孔質の半導体層13に吸着させることができる。
また、本発明の光電変換装置は、触媒層7は、白金,パラジウム,ロジウム,カーボンまたはポリチオフェンから成ることがよい。これらの材料は、電荷輸送層9に対して過電圧の低い触媒である。過電圧を下げる触媒層7は、電荷輸送層9と第2導電型非晶質シリコン半導体層6との電荷の授受を容易にするための層であり、電荷輸送層9と第2導電型非晶質シリコン半導体層6とのオーミック接合を確保するための層である。なお、過電圧とは、光電変換装置を動作させるために最初に印加する大きな電圧のことをいう。
本発明の光発電装置は、上記本発明の光電変換装置を発電手段として用い、発電手段の発電電力を負荷へ供給するように成した構成である。具体的には、光発電装置は、光電変換装置、光電変換装置から出力された直流電流を交流電流に変換するインバータ装置、電気モーターや照明装置等の負荷等を有する構成であり、建築物の屋根や壁面に設置される太陽電池等として使用される。
以下、本発明の光電変換装置の実施例について説明する。図1の構成の光電変換装置を以下のようにして作製した。
透光性基板2として、シート抵抗10Ω/□(スクエア)の厚み1μmのSnO2:F層(フッ素ドープSnO2層)から成る透光性導電層3が一主面に形成されたガラス基板(サイズ2cm×2cm、厚み2mm)を準備した。
次に、プラズマCVD装置を用いて、透光性導電層3上に、第1導電型非晶質シリコン半導体層4としてのp型a−Si:H層、真性型非晶質シリコン半導体層5としてのi型a−Si:H層、第2導電型非晶質シリコン半導体層6としてのn型a−Si:H層を、順次連続して真空中で形成した。
なお、p型a−Si:H層は、半導体の導電型がp型で、H(水素)ドープされたアモルファスシリコン(a−Si)層を意味する。
p型a−Si:H層を形成する際の原料ガスとして、SiH4ガス,H2ガス,B26ガス(H2で500ppmに希釈したもの)を用い、これらのガスの流量をそれぞれ3sccm、10sccm、2sccmとし、厚み90Å(9nm)として堆積させた。
i型a−Si:H層を形成する際の原料ガスとして、SiH4ガス,H2ガスを用い、これらのガスの流量をそれぞれ30sccm、80sccmとし、厚み1700Å(170nm)として堆積させた。
n型a−Si:H層を形成する際の原料ガスとして、SiH4ガス,H2ガス,PH3ガス(H2で1000ppmに希釈したもの)を用い、これらのガスの流量をそれぞれ3sccm、30sccm、6sccmとして、厚み100Å(10nm)として堆積させた。
透光性基板2の温度は、pin構造層(p型a−Si:H層、i型a−Si:H層、n型a−Si:H層)の何れの形成の場合も220℃とした。
次に、触媒層7としてのPt(白金)層を、厚み5nmとなるように、スパッタリング法によって形成した。このとき、Pt層は、厚みが非常に薄いために島状に成膜された。
次に、絶縁層15として、光電変換体層30が形成されていない、幅500μmの隙間16の部位の透光性導電層3の表面に、エポキシ樹脂を10μmの厚みでスクリーン印刷し、150℃で乾燥させた。
他方、対極側構造体20側の透光性基板10として、シート抵抗10Ω/□の厚み1.2μmのSnO2:F層から成る透光性導電層11が一主面に形成されたガラス基板(サイズ2cm×2cm、厚み3mm)を準備した。
この透光性導電層11の上に、酸化チタンからなる多孔質の半導体層13を形成した。酸化チタンは平均粒径20nm及び200nmのナノ粒子からなる粉体を積層塗布して、450℃で30分加熱処理した。
色素14としては、ルテニウム金属錯体であるブラックダイ(ソラロニックス製、製品名「N749」)を用いた。この色素14をエタノール中に5×10-4mol/l混合し、酸化チタンから成る多孔質の半導体層13に吸着させた。
次に、透光性基板2の光電変換体層30が形成された一主面の外周部と、透光性基板10の対極側構造体20が形成された一主面の外周部とを、フィルム状の封止部材8である熱可塑性接着剤(デュポン社製、商品名「Bynel4164」)を介して、貼り合わせて気密に封止した。透光性基板2と透光性基板10の間の間隔(電荷輸送層9の厚みに相当する)は30μmであった。
その後、透光性基板10に予め形成しておいた貫通孔から、電荷輸送層9となる液状電解質として、沃素(I2),沃化リチウム(LiI),テトラブチルピリジンを含む液状電解質を注入して、光電変換装置を作製した。
また、比較例として、図3に示すように、幅500μmの隙間16において触媒層7が表面に形成された透光性導電層3が電荷輸送層9に露出している構成の光電変換装置を作製した。
実施例及び比較例の面積1cm2の光電変換装置について、AM1.5のソーラーシミュレータの光を照射し、光電特性の測定を行った。図1の本実施例の光電変換装置は、短絡光電流密度は11.5mA/cm2、開放起電力は1480mV、曲線因子(FF:Fill Factor)は0.60、変換効率10.1%であった。
これに対して、図3の比較例の光電変換装置は、短絡光電流密度は11.6mA/cm2、開放起電力は1210mV、曲線因子は0.54、変換効率7.58%であった。
本実施例の光電変換装置は比較例の光電変換装置と比較して、開放起電力が22%、曲線因子が11%向上したため、光電変換効率が35%向上した。光電変換効率が35%も向上したのは、絶縁層15が、隙間16において、触媒層7が表面に形成された透光性導電層3を覆って電荷輸送層9からカバーし、逆電子移動を防ぐことによって、比較例に比べて光電変換効率が向上したものと考えられる。
本発明の光電変換装置について実施の形態の一例を示す断面図である。 本発明の光電変換装置について実施の形態の他例を示す断面図である。 本発明の光電変換装置について実施の比較例を示す断面図である。
符号の説明
1:入射光
2:透光性基板
3:透光性導電層
4:第1導電型(p型)非晶質シリコン半導体層
5:真性型(i型)非晶質シリコン層
6:第2導電型(n型)非晶質シリコン半導体層
7:触媒層
8:封止部材
9:電荷輸送層
10:対極側構造体側の透光性基板
11:対極側構造体側の透光性導電層
12:他の触媒層
13:多孔質の半導体層
14:色素
15:絶縁層
20:対極側構造体
30:光電変換体層

Claims (7)

  1. 一主面に透光性導電層が形成された透光性基板と、前記透光性導電層上に形成された光電変換体層と、前記光電変換体層上に形成された触媒層と、前記触媒層と間隔をあけて対向するよう配置された対極側構造体と、前記触媒層と前記対極側構造体との間に設けられた電荷輸送層と、前記光電変換体層と前記電荷輸送層と前記対極側構造体の周囲を取り囲んで形成された封止部材とを具備した光電変換装置であって、前記封止部材と前記光電変換体層との間に隙間が形成されているとともに、前記隙間に前記透光性導電層を覆う絶縁層が形成されていることを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記光電変換体層は、前記透光性導電層上に形成された第1導電型非晶質シリコン半導体層と、前記第1導電型非晶質シリコン半導体層上に形成された真性型非晶質シリコン半導体層と、前記真性型非晶質シリコン半導体層上に形成された第2導電型非晶質シリコン半導体層とから成ることを特徴とする請求項1記載の光電変換装置。
  3. 前記絶縁層は、ポリエチレン,ポリプロピレン,エポキシ樹脂,フッ素樹脂,シリコーン樹脂,二酸化ケイ素または窒化ケイ素から成ることを特徴とする請求項1または2記載の光電変換装置。
  4. 前記対極側構造体は、導電性基板と、その上に形成された他の触媒層とを有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の光電変換装置。
  5. 前記対極側構造体は、色素増感された多孔質の半導体層を有する色素増感型光電変換体を有していることを特徴とする請求項1乃至のいずれか記載の光電変換装置。
  6. 前記触媒層は、白金,パラジウム,ロジウム,カーボンまたはポリチオフェンから成ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の光電変換装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかの光電変換装置を発電手段として用い、前記発電手段の発電電力を負荷へ供給するように成したことを特徴とする光発電装置。
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