JP2014166002A - 交流電源装置 - Google Patents

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康弘 石川
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Abstract

【課題】従来の交流電源装置では、不均衡負荷に起因する振幅ずれと位相ずれとを共に補正することができない問題があった。
【解決手段】本発明にかかる交流電源装置は、端子Tuに対して第1の交流電圧Vunを生成する第1の交流電源生成部11uと、端子Tv1、Tv2に対して第2の交流電圧Vvnを生成する第2の交流電源生成部11vと、端子Twに対して第3の交流電圧Vwnを生成する第3の交流電源生成部11wと、第1の交流電圧Vunから第3の交流電圧Vwnの振幅及び位相が、交流電圧毎に予め設定された振幅設定値及び位相設定値に一致するように第1の交流電源生成部11uから第3の交流電源生成部11wが出力する交流電圧の位相及び振幅を制御する制御部10と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流電圧により他の装置に電源を供給する交流電源装置に関する。
一般に、家庭用電気製品等の機器は、系統配線から交流電圧で供給される電源に基づき動作する。近年、停電等の非常時、或いは、屋外で電気製品を利用するために、これら機器のための交流電源を生成する交流電源装置が多く提案されている。このような交流電源装置では、一般的に単相3線式、又は、3相3線式で電源を電気製品に供給する。例えば、単相3線式で電源を供給した場合、各相に接続される負荷の大きさに不均衡が生じると相間の電圧に不均衡が生じ、電気製品に印加される交流電圧の振幅が所望の値からずれるという問題がある。
そこで、交流電源装置において、負荷の大きさの不均衡による振幅ズレを解消する技術が特許文献1、2に開示されている。
特許文献1では、単相3線の系統連系インバータにおいて、a相側とb相側とに、それぞれ、連系するハーフブリッジインバータを設け、それぞれのハーフブリッジインバータに対する出力電流指令の大きさは、a相とb相との負荷の大きさに比例して制御する。すなわち、a相またはb相の負荷の大きさが大きい場合は、それに比例して、各相の出力の大きさを大きくし、a相またはb相の負荷が小さいときは、各相の出力を小さくする。一方、このように決定された電流出力を制限する機能を設け、両者の電力を制御する手段により系統電力を制限する。これにより、特許文献1では、単相3線の系統電源に接続された負荷が不平衡の場合でも、不平衡度を軽減する。
特許文献2は、単相3線配電系統に連系する電源装置であって、太陽電池や風力発電機などの直流電力を出力する電源本体と、電源本体からの直流電力を交流電力に変換して、前記配電系統に出力するインバータ回路と、配電系統の中性線Nと各電圧線との間の電圧を平衡化又はそれらの電圧の差を極小化するようにインバータ回路を制御して有効電力又は無効電力を出力させる制御装置と、を備えている。これにより、特許文献2では、負荷の不平衡に起因する電圧不平衡又は供給される電圧の不平衡を補償すると共に、引込線及び屋内配線での電圧上昇も抑制することにより、電源装置の制約発生までのインバータの有効出力を可及的に増加することにより、電源装置の出力抑制の防止を図る。
特開2005−137070号公報 特開2007−166869号公報
特許文献1、2では、交流電圧の振幅のみに着目した補正を行っているため、第1相と第2相とを個別に利用する場合(例えば、それぞれ100V電源)では規定の振幅を得ることができる。しかしながら、特許文献1、2では、負荷の不均衡に起因した2つの相の間の位相ズレは解消できないため、例えば第1相と第2相とを合成して2倍の電圧(例えば、200V電源)を得ようとした場合では2つの相の間に生じる位相ズレにより、各相を合成しても所望の振幅を得ることができないという問題がある。
本発明にかかる交流電源装置は、u相に対応した第1の端子に対して第1の交流電圧を生成する第1の交流電源生成部と、v相に対応した第2の端子に対して第2の交流電圧を生成する第2の交流電源生成部と、w相に対応した第3の端子に対して第3の交流電圧を生成する第3の交流電源生成部と、前記第1の端子から第3の配線に出力される前記第1の交流電圧から前記第3の交流電圧の振幅及び位相が、予め設定された前記第1の交流電圧から第3の交流電圧の振幅設定値及び位相設定値に一致するように前記第1の交流電源生成部から前記第3の交流電源生成部が出力する交流電圧の位相及び振幅を制御する制御部と、を有する。
本発明にかかる交流電源装置によれば、負荷の不均衡によらず各相の間の振幅ズレ及び位相ズレを解消することができる。
実施の形態1にかかる交流電源装置のブロック図である。 実施の形態1にかかる交流電源装置の詳細なブロック図である。 負荷が平衡状態である場合の各相の振幅及び位相を示すベクトル図である。 負荷が不平衡状態である場合の各相の振幅及び位相を示すベクトル図である。 実施の形態1にかかる交流電源装置における補正処理の概略を示すベクトル図である。 実施の形態2にかかる交流電源装置のブロック図である。 実施の形態2にかかる交流電源装置の詳細なブロック図である。 実施の形態2にかかる交流電源装置において負荷が平衡状態である場合の各相の振幅及び位相を示すベクトル図である。
実施の形態1
以下では、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1に実施の形態1にかかる交流電源装置1のブロック図を示す。図1では、交流電源装置1が生成した交流電圧を供給する第1の負荷(例えば負荷Puv)、第2の負荷(例えば、負荷Pwv)、第3の負荷(例えば、負荷Puw)、及び、交流電源装置1の動作電源を供給する直流電源PWRを示した。図1に示すように、実施の形態1にかかる交流電源装置1は、交流電源2を有する。そして、交流電源2は、制御部10、第1の交流電源生成部(例えば、交流電源生成部11u)、第2の交流電源生成部(例えば、交流電源生成部11v)、第3の交流電源生成部(例えば、交流電源生成部11w)、及び、端子Tu、Tv1、Tv2、Twを有する。
図1に示すように、端子Tuと端子Tv1との間には、負荷Puvが接続される。そして、負荷Puvの端子Tu側にインピーダンスZuを通過し、出力された電位Vunが与えられ、負荷Puvの他方の端子Tv1側にインピーダンスZvを通過し、出力された電位Vvnが与えられる。また、端子Tv2と端子Twとの間には、負荷Pwvが接続される。そして、負荷Pwvの端子Tw側にインピーダンスZwを通過し、出力された電位Vwnが与えられ、負荷Pwvの他方の端子Tv2側にインピーダンスZvを通過した電位Vvnが与えられる。端子Tuと端子Twとの間には、負荷Puwが接続される。そして、負荷Puwの端子Tu側に電位Vunが与えられ、負荷Puwの端子Tw側に電位Vwnが与えられる。
端子Tuは、交流電源装置1が出力する交流電圧のうちu相に対応した第1の交流電圧を出力する第1の端子である。交流電源生成部11uは、第1の交流電圧を生成して、端子Tuに出力する。交流電源生成部11uと端子Tuとの間は、配線で接続されるが、この配線はインピーダンスZuを有する。この配線に交流電源生成部11uが出力する電流Iuが流れることで、交流電源生成部11uが出力する第1の交流電圧Vun0と、負荷Puv、Puwに与えられる第1の交流電圧Vunとの間には電圧差及び位相差が生じる。なお、交流電源生成部11uと端子Tuとを結ぶ配線のインピーダンスZuは、第1のインピーダンス素子により生成されるものである。第1のインピーダンス素子は、例えば、この配線上に設けられるフィルタである。
端子Tv1、Tv2は、交流電源装置1が出力する交流電圧のうちv相に対応した第2の交流電圧を分岐して出力する第2の端子である。交流電源生成部11vは、第2の交流電圧を生成して、端子Tv1、Tv2に出力する。交流電源生成部11vと端子Tv1、Tv2との間は、配線で接続されるが、この配線はインピーダンスZvを有する。この配線に交流電源生成部11vが出力する電流Ivが流れることで、交流電源生成部11vが出力する第2の交流電圧Vvn0と、負荷Puv、Pwvに与えられる第2の交流電圧Vvnとの間には電圧差及び位相差が生じる。なお、交流電源生成部11vと端子Tv1、Tv2とを結ぶ配線のインピーダンスZvは、第2のインピーダンス素子により生成されるものである。第2のインピーダンス素子は、例えば、この配線上に設けられるフィルタである。
端子Twは、交流電源装置1が出力する交流電圧のうちw相に対応した第3の交流電圧を出力する第3の端子である。交流電源生成部11wは、第3の交流電圧を生成して、端子Twに出力する。交流電源生成部11wと端子Twとの間は、配線で接続されるが、この配線はインピーダンスZwを有する。この配線に交流電源生成部11wが出力する電流Iwが流れることで、交流電源生成部11wが出力する第3の交流電圧Vwn0と、負荷Pwv、Puwに与えられる第1の交流電圧Vwnとの間には電圧差及び位相差が生じる。なお、交流電源生成部11wと端子Twとを結ぶ配線のインピーダンスZwは、第3のインピーダンス素子により生成されるものである。第3のインピーダンス素子は、例えば、この配線上に設けられるフィルタである。
制御部10は、端子Tuに出力される第1の交流電圧Vun、端子Tv1及びTv2に出力される第2の交流電圧Vvn、端子Twに出力される第3の交流電圧Vwnの振幅及び位相が、前記交流電圧毎に予め設定された振幅設定値及び位相設定値に一致するように交流電源生成部11u、11v、11wが出力する交流電圧の位相及び振幅を制御する。より具体的には、制御部10は、交流電圧の振幅成分及び位相成分を示すベクトル値に基づき交流電源生成部11u、11v、11wを制御する制御信号を生成する。制御部10の詳細については、後述する。
交流電源生成部11u、11v、11wは、それぞれ交流電圧を生成する。この交流電源生成部11u、11v、11wは、例えば、制御部10が出力する、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)信号を制御信号として受信し、PWM信号のパルス幅、位相、周波数等の変数に応じて、出力する交流電圧の振幅、位相及び周波数等を制御する。なお、ここではPWM信号を制御信号の例としたが、正弦波を含む他の信号を制御信号としてもよい。
続いて、制御部10及び交流電源生成部11u、11v、11wの詳細についてさらに説明する。そこで、図2に実施の形態1にかかる交流電源装置の詳細なブロック図を示す。
図2に示すように、交流電源装置1は、図1で示した交流電源生成部11u、11v、11wとしてインバータ11u、11v、11wを有する。このインバータ11u、11v、11wは、制御部10から制御信号を受信して動作する。制御部10は、相毎に設けられた処理系により相毎に制御信号を生成する構成となっている。実施の形態1にかかる交流電源装置1では、ベクトル検出部21u及び波形調整部22uによりu相に対応した制御信号SCVunを、ベクトル検出部21v及び波形調整部22vによりv相に対応した制御信号SCVvnを、ベクトル検出部21w及び波形調整部22wによりw相に対応した制御信号SCVwnをそれぞれ生成する。
ここで、ベクトル検出部21uは、端子Tuから出力される第1の交流電圧Vunを分岐し、その一方をベクトル検出部21uへのフィードバック入力とすることで、交流電圧Vunの振幅及び位相を示す計測ベクトル値MPuを検出する。ベクトル検出部21vは、端子Tv1、Tv2から出力される第2の交流電圧Vvnを分岐し、その一方をベクトル検出部21vへのフィードバック入力とすることで、交流電圧Vvnの振幅及び位相を示す計測ベクトル値MPvを算出する。ベクトル検出部21wは、端子Twから出力される第3の交流電圧Vwnを分岐し、その一方をベクトル検出部21wへのフィードバック入力とすることで、交流電圧Vwnの振幅及び位相を示す計測ベクトル値MPwを算出する。ここで、ベクトル検出部21u、21v、21wには、交流電圧の位相の基準値となる基準位相値がそれぞれ入力され、ベクトル検出部21u、21v、21wは、これらの基準位相値とフィードバック入力されるそれぞれの交流電圧との位相差成分を検出すると共に、フィードバック入力される交流電圧の振幅を計測ベクトル値に含める。なお、実施の形態1では、n点を基準点として交流電源装置1が動作する。基準位相値はこのn点の位相を示す値である。
波形調整部22uは、振幅設定値及び位相設定値を示す波形設定値SEVuと、計測ベクトル値MPuと、の差分値を算出して、差分値が減少するように制御信号SCVunを更新する。波形調整部22vは、振幅設定値及び位相設定値を示す波形設定値SEVvと、計測ベクトル値MPvと、の差分値を算出して、差分値が減少するように制御信号SCVvnを更新する。波形調整部22wは、振幅設定値及び位相設定値を示す波形設定値SEVwと、計測ベクトル値MPwと、の差分値を算出して、差分値が減少するように制御信号SCVwnを更新する。
ここで、実施の形態1では、交流電源装置1を単相3線式の交流電源として動作させる。そのため、波形設定値SEVuとして100Vの振幅成分と0度の位相成分が含まれるようなベクトル値が設定され、波形設定値SEVvとして0Vの振幅成分と0度の位相成分が含まれるようなベクトル値が設定され、波形設定値SEVwとして100Vの振幅成分と180度の位相成分が含まれるようなベクトル値が設定される。なお、波形設定値は、例えば、制御部10の外部に設置されたメモリまたはコンピュータ等からの出力を制御値として波形調整部に入力する方法、制御部10の内部に制御値を設定したメモリを設置し波形調整部に入力する方法、波形調整器の内部にメモリ機能をもたせる方法がある。また、メモリとしては、ディップスイッチ、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ等に格納しておくことが好ましい。
また、波形調整部22u、22v、22wは、計測ベクトル値と波形設定値との差分を用いて、積分制御等の処理を行い、制御信号SCVun、SCVun、SCVwn(例えば、PWM信号)を出力する。これにより、実施の形態1にかかる交流電源装置1では、端子Tu、Tv1、Tv2、Twから出力される交流電圧の振幅及び位相が波形設定値で指定された値に一致する。
続いて、実施の形態1にかかる交流電源装置1の動作について説明する。実施の形態1では、交流電源装置1を単相3線式の交流電源として動作させるため、負荷Puvの両端に生成される交流電圧と、負荷Pwvの両端に生成される交流電圧と、が同じ振幅かつ位相が反転する関係となる状態が理想状態である。また、単相3線式の交流電源では、第2の交流電圧Vvnは、振幅が0Vである状態が理想状態である。
そこで、まず、負荷Puv、Pwvが平衡状態である場合の各相の振幅及び位相を示すベクトル図を図3に示す。なお、以下の説明では、複数のベクトル図を示すが、ベクトル図では、ベクトルの長さが交流電圧の振幅を示し、ベクトル図の垂直方向の中心線(基準点nを通る垂直方向の線)からの傾きが交流電圧の位相を示すものとする。
図3に示すように、交流電源生成部11u、11v、11wに接続される全負荷(例えば、11uの場合は、インピーダンスZuを含めたものをいう)が互いに平衡状態である場合、負荷Puv、Pwvに流れる電流が同じになるため、第1の交流電圧Vunのベクトルと第3の交流電圧Vwnのベクトルとが同じ大きさ、かつ、180度ずれた関係になる。つまり、平衡負荷状態では、負荷Puv、Pwvに同じ振幅の交流電圧が印加され、かつ、負荷Puwに対して負荷Puv、Pwvに印加される振幅の2倍の振幅の交流電圧が印加される。
続いて、図4に負荷が不平衡状態である場合の各相の振幅及び位相を示すベクトル図を示す。この図4に示したベクトル図は、実施の形態1にかかる交流電源装置1の制御部10によるベクトルの補正は行っていないものである。また、図4に示す例では、負荷Pwvが0、電流Iwが0となっている状態を示した。
図4に示すように、負荷が不平衡状態である場合は、電流Iwが流れないために、交流電源生成部11wが出力した第3の交流電圧Vwn0と同じ振幅及び位相の交流電圧が第3の交流電圧Vwnとして出力される。つまり、第3の交流電圧Vwnにはズレは生じない。
一方、不平衡負荷の状態では、負荷Puvに電流が流れるため、インピーダンスZuに電流Iuが流れ、この電流Iuと同じ大きさの電流IvがインピーダンスZvに流れる。そのため、交流電源生成部11uが出力する第1の交流電圧Vun0と端子Tuから出力される第1の交流電圧Vunとの間には、Zu・Iuの大きさ及び傾きを有するズレが生じる。また、この交流電圧のズレに起因して、端子Tuと端子Twとの間に印加される交流電圧の振幅Vuwが図3に示した例よりも小さくなる問題が生じる。また、図4に示す不平衡負荷の状態では、電流Iuが負荷Puvを介して電流Ivとして流れる。そのため、理想状態では、基準点nと一致する第2の交流電圧VvnがZv・Iv(=Iu)分だけずれる。
そこで、実施の形態1にかかる交流電源装置1では、第1の交流電圧Vunと第2の交流電圧Vvnのベクトル値(例えば振幅及び位相)が図3の状態となるように、インバータ11u、11vが出力する第1の交流電圧Vun0及び第2の交流電圧Vvn0の振幅及び位相を調整する。より具体的には、実施の形態1にかかる交流電源装置1では、負荷に印加される交流電圧に最も近い場所から第1の交流電圧Vunから第3の交流電圧Vwnを取得する。そして、制御部10において、計測した交流電圧の振幅及び位相が理想状態を示す波形設定値の値に一致するように積分制御を行うことで、負荷に印加される交流電圧の振幅及び位相を制御する。
そこで、図5に実施の形態1にかかる交流電源装置1における補正処理の概略を示すベクトル図を示す。図5に示すように、制御部10は、交流電源生成部11u、11vが出力する第1の交流電圧Vun0と第2の交流電圧Vvn0がインピーダンスZu、Zvによりズレた場合に波形設定値で指定した大きさのベクトル値となるように、交流電源生成部11u、11v、11wを制御する。
上記説明より、実施の形態1にかかる交流電源装置1によれば、不平衡負荷状態となった場合であっても、負荷に印加される交流電圧の振幅及び位相を、予め設定した波形設定値で指定した値に維持することができる。これにより、実施の形態1にかかる交流電源装置1は、負荷の平衡状態の変動によらず、1相の交流電圧から得られる振幅(例えば、振幅Vuv、Vwv)の大きさと、2相の交流電圧から得られる振幅(例えば、振幅Vuw)の大きさと、を共に維持することができる。
また、実施の形態1にかかる交流電源装置1によれば、交流電源装置1が出力する交流電圧の振幅及び位相をフィードバックによりモニタすることにより、継続して交流電圧の振幅調整と位相調整とを行う。これにより、実施の形態1にかかる交流電源装置1は、負荷の大きさが連続的に変化しても、それに追従して交流電圧の大きさ及び振幅を維持することができる。例えば、電気製品は、常時同じ負荷で動作していることはまれであり、常に負荷の大きさが変動していることが通常である。そのため、負荷変動に対する追従性の良否は、電気製品の安定動作に非常に重要である。
実施の形態2
実施の形態1では、交流電源装置1を単相3線式の電源として利用する場合について説明したが、実施の形態2では、交流電源装置1を3相3線式の電源として利用する場合について説明する。そこで、実施の形態2にかかる交流電源装置1のブロック図を図6に示す。
図6に示すように、実施の形態2にかかる交流電源装置1の外部に接続される負荷に印加される電圧が実施の形態1とは異なる。より具体的には、実施の形態2では、負荷Puvが端子Tuと端子Tv1との間に接続され、負荷Pvwが端子Tv2と端子Twとの間に接続され、負荷Pwuが端子Tuと端子Twとの間に接続される。そして、負荷Puvの端子Tu側にはインピーダンスZuを通過し、出力された電位Vunが印加され、負荷Puvの端子Tv1側にはインピーダンスZvを通過し、出力された電位Vvnが印加される。以下の説明では、負荷Puvの両端に印加される電圧を電圧Vuvと称す。負荷Pvwの端子Tv2側には電位Vvnが印加され、負荷Pvwの端子Tw側にはインピーダンスZwを通過し、出力された電位Vwnが印加される。以下の説明では、負荷Pvwの両端に印加される電圧を電圧Vvwと称す。負荷Pwuの端子Tu側には電位Vunが印加され、負荷Pwuの端子Tw側には電位Vwnが印加される。以下の説明では、負荷Pwuの両端に印加される電圧を電圧Vwuと称す。
続いて、実施の形態2にかかる交流電源装置1の詳細なブロック図を図7に示す。図7に示すように、実施の形態2にかかる交流電源装置1は、実施の形態1にかかる交流電源装置1とブロック構成は同じであるものの、波形設定値の値が異なる。具体的には、実施の形態2では、u相に対応する第1の交流電圧Vunの波形設定値SEVuとして115Vの振幅と0度の位相が設定される。また、v相に対応する第2の交流電圧Vvnの波形設定値SEVvとして115Vの振幅と−120度の位相が設定される。w相に対応する第3の交流電圧Vwnの波形設定値SEVwとして115Vの振幅と−240度の位相が設定される。この波形設定値は、実施の形態1と同様に不揮発性メモリに格納しておくことが好ましい。
また、実施の形態2においても、ベクトル検出部21u、21v、21wに基準位相値が用いられる。なお、実施の形態2においても、n点を基準点として交流電源装置1が動作する。
続いて、実施の形態2にかかる交流電源装置1の動作について説明する。そこで、実施の形態2にかかる交流電源装置において負荷が平衡状態である場合の各相の振幅及び位相を示すベクトル図を図8に示す。
図8に示すように、実施の形態2にかかる交流電源装置1では、交流電源生成部11u、11v、11wに接続される全負荷(例えば、11uの場合は、インピーダンスZuを含めたものをいう)が互いに平衡状態であれば、第1の交流電圧Vun、第2の交流電圧Vvn、及び、第3の交流電圧Vwnがそれぞれ同じ大きさの振幅を有する。また、負荷が平衡状態であれば、第1の交流電圧Vunと第2の交流電圧Vvnとの間の位相差、第2の交流電圧Vvnと第3の交流電圧Vwnとの位相差、及び、第3の交流電圧Vwnと第1の交流電圧Vunとの間の位相差がそれぞれ120度となる。
このとき、負荷が不均衡状態となった場合、実施の形態2にかかる交流電源装置1においても、実施の形態1にかかる交流電源装置1と同様の補正処理を行う。具体的には、実施の形態2においても、交流電源装置1は、インピーダンスZu、Zv、Zwによる位相及び振幅ずれが生じた後の第1の交流電圧Vun、第2の交流電圧Vvn、及び、第3の交流電圧Vwnが波形設定値で設定した値となるように、各相に対応する交流電源生成部11が出力する第1の交流電圧Vun0、第2の交流電圧Vvn0、及び、第3の交流電圧Vwn0の位相及び振幅を制御する。
上記のように、実施の形態2では、交流電源装置1を3相3線式の交流電源として利用する場合について説明した。このように、実施の形態1で説明した交流電源装置1による補正処理は、単相3線式だけではなく3相3線式に対しても適用可能なものである。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 交流電源装置
2 交流電源
10 制御部
11u、11v、11w 交流電源生成部(インバータ)
21u、21v、21w ベクトル検出部
22u、22v、22w 波形調整部
PWR 直流電源

Claims (6)

  1. u相に対応した第1の端子に対して第1の交流電圧を生成する第1の交流電源生成部と、
    v相に対応した第2の端子に対して第2の交流電圧を生成する第2の交流電源生成部と、
    w相に対応した第3の端子に対して第3の交流電圧を生成する第3の交流電源生成部と、
    前記第1の端子から第3の端子に出力される前記第1の交流電圧から前記第3の交流電圧の振幅及び位相が、交流電圧毎に予め設定された振幅設定値及び位相設定値に一致するように前記第1の交流電源生成部から前記第3の交流電源生成部が出力する交流電圧の位相及び振幅を制御する制御部と、
    を有する交流電源装置。
  2. 前記制御部は、交流電圧の振幅成分及び位相成分を示すベクトル値に基づき前記第1の交流電源生成部から前記第3の交流電源生成部を制御する制御信号を生成する請求項1に記載の交流電源装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第1の端子から前記第3の端子に出力された前記第1の交流電圧から前記第3の交流電圧の振幅及び位相を示す計測ベクトル値を算出するベクトル検出部と、
    前記振幅設定値及び前記位相設定値を示す波形設定値と、前記計測ベクトル値と、の差分値を算出して、当該差分値が減少するように前記第1の交流電源生成部から前記第3の交流電源生成部を制御する制御信号を更新する波形調整部と、を有する請求項1又は2に記載の交流電源装置。
  4. 前記第1の交流電源生成部から前記第3の交流電源生成部は、前記制御部が出力する制御信号に基づき前記第1の交流電圧から前記第3の交流電圧を生成し、
    前記波形調整部は、前記制御信号を出力し、前記制御信号のパルス幅及び位相を前記差分値に応じて調整する請求項3に記載の交流電源装置。
  5. 前記ベクトル検出部は、予め設定された基準位相値と前記第1の交流電圧から前記第3の交流電圧の位相との差分値を前記計測ベクトル値の位相成分とする請求項3又は4に記載の交流電源装置。
  6. 前記第1の交流電圧と前記第3の交流電圧は、互いに反転した位相を有し、
    前記第1の端子と前記第2の端子との間に第1の負荷が接続され、
    前記第2の端子と前記第2の端子との間に第2の負荷が接続される請求項1乃至5のいずれか1項に記載の交流電源装置。
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