JPH11262275A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JPH11262275A
JPH11262275A JP10061368A JP6136898A JPH11262275A JP H11262275 A JPH11262275 A JP H11262275A JP 10061368 A JP10061368 A JP 10061368A JP 6136898 A JP6136898 A JP 6136898A JP H11262275 A JPH11262275 A JP H11262275A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トランスを用いずに自立運転の出力を連系系統
の電気方式と異なった方式で出力でき、負荷の起動電流
を低減してトランスやモーター等の駆動を行なうこと。 【解決手段】系統3と連系してインバータを運転する場
合には、3組のハーフブリッジ回路4〜6のうち少なく
とも2組のハーフブリッジ回路の出力電流を所望の値に
制御し、系統3と切り離してインバータを自立運転する
場合には、3組のハーフブリッジ回路4〜6のうち1組
のハーフブリッジ回路の出力電圧を零電圧に制御すると
共に、残りの2組のハーフブリッジ回路の出力電圧を1
80度位相がずれた同振幅の値に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電力を交流電
力に変換して系統に連系して出力可能なインバータ装置
に係り、特にトランスを用いずに自立運転の出力を連系
系統の電気方式と異なった方式で出力することができ、
また負荷の起動電流を低減してトランスやモーター等の
駆動を行なえるようにしたインバータ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図18は、この種の従来のインバータ装
置の代表的な構成例を示すブロック図である。
【0003】図18において、直流電源1の直流電力
は、インバータブリッジ2により所望の交流電力に変換
され、この電力は三相3線の系統3に連系して出力す
る。
【0004】インバータブリッジ2は、直流電源1の正
極と負極間に接続された3組のハーフブリッジ回路4〜
6で構成され、ハーフブリッジ回路4はスイッチ7とス
イッチ8とを直列接続し、ハーフブリッジ回路5はスイ
ッチ9とスイッチ10とを直列接続し、ハーフブリッジ
回路6はスイッチ11とスイッチ12とを直列接続して
それぞれ構成する。
【0005】ここで、スイッチ7〜12としては、逆並
列ダイオードが付加されたIGBT等の半導体スイッチ
を利用することが一般的である。
【0006】一方、ハーフブリッジ回路4〜6のブリッ
ジ出力点の系統側にリアクトル13〜15を接続し、さ
らに系統側に各リアクトル13〜15の電流を検出する
電流検出器16〜18を接続する。
【0007】また、インバータブリッジ2の直流側に、
容量の十分大きなコンデンサ19,20を直列に接続す
ることで、ハーフブリッジ回路4〜6に必要な2個の直
流電源を確保する。そして、この2つの直流電源は、ハ
ーフブリッジ回路4〜6に共通の入力電源となる。
【0008】各ハーフブリッジ回路4〜6は、コンデン
サ19,20の中点とブリッジ出力点との間に交流電圧
を発生する。そして、この交流電圧をPWM波形とし、
高周波で切り換えることにより、リアクトル13〜15
には比較的滑らかな電流を流すことができるが、スイッ
チングによる電流のリプル分が重畳する。
【0009】そこで、このリプル電流の系統3への流出
を低減するため、コンデンサ19,20の中点と、各電
流検出器16〜18の系統側との間にコンデンサ21〜
23を接続する。
【0010】一方、出力電流の制御は、出力基準発生器
24〜26からの基準信号と、電流検出器16〜18か
らの電流検出信号とより、電流制御器27〜29におい
て実施する。
【0011】なお、ここで、装置の出力電流の瞬時値の
総和は零であるため、出力基準発生器24〜26からの
基準信号の瞬時値の総和も零である必要がある。
【0012】電流制御器27〜29は、例えば比例積分
制御機能を持ち、出力指令信号を出力する。
【0013】PWM変調器30〜32は、出力指令信号
からPWM信号を発生し、PWM変調器30はスイッチ
7,8を、PWM変調器31はスイッチ9,10を、P
WM変調器32はスイッチ11,12をそれぞれ駆動す
る。
【0014】系統が停電している時には連系をせず、自
立運転として固定周波数、固定振幅の電圧を出力する。
また、出力部には、連系開閉器33と自立用開閉器34
を設ける。
【0015】連系開閉器33は、連系運転時に投入し、
自立運転時には解列する。また、自立用開閉器34は、
自立運転時に投入するが、連系運転時に投入されている
場合には、連系系統を出力する。
【0016】一方、自立運転時の電圧制御のためには、
コンデンサ21〜23の各電圧を検出する電圧検出器3
5〜37と、電圧制御器38〜40を設け、出力相電圧
に相当するコンデンサ21〜23の各電圧を、出力基準
発生器24〜26からの基準信号に従うように自動制御
する。
【0017】電圧制御器38〜40は、例えば比例積分
制御機能を持ち、出力指令信号を出力し、PWM変調器
30〜32に入力する。
【0018】また、自立運転と連系運転との切り換え
は、運転モード設定器41によって実施し、出力基準発
生器24〜26の振幅設定や、PWM変調器30〜32
への入力信号を選択する。
【0019】出力基準発生器24〜26からの基準信号
は、三相出力の場合、互いに位相が120度ずれた正弦
波とすることが一般である。
【0020】そこで、正弦波発生装置42を設けて、そ
の出力信号を位相を120度進める位相シフト器43に
入力する。
【0021】また、位相シフト器43からの出力信号
を、さらに別の位相を120度進める位相シフト器44
に入力する。
【0022】この結果、正弦波発生装置42、位相シフ
ト器43、位相シフト器44からの出力信号は、互いに
位相が120度ずれた正弦波となる。位相をシフトする
方向は、系統電圧の相順による。
【0023】連系運転時は、出力電流の波形基準となる
正弦波発生装置42からの出力信号を系統3と同期させ
る必要がある。
【0024】そこで、系統電圧検出器45からの電圧信
号を、正弦波発生装置42の中にある同期回路46へ入
力する。この同期回路46には、運転モード設定器41
から出力の信号も入力され、連系運転時には系統電圧検
出器45からの電圧信号を基に同期信号を発生するが、
自立運転時には系統3の状態とは無関係の固定周波数の
同期信号を発生する。
【0025】出力基準発生器24〜26には、それぞれ
正弦波発生装置42、位相シフト器43、位相シフト器
44からの出力信号を入力するが、出力基準発生器24
〜26では、運転モード設定器41からの出力信号に応
じて振幅を切り換えて設定する。
【0026】図19は、出力基準発生器24〜26の構
成例を示すブロック図である。
【0027】図19において、連系用振幅設定器47と
自立用振幅設定器48とがあり、運転モード設定器41
からの出力信号を基に、選択器49により一方の振幅設
定器47または48かのの出力信号を選択する。
【0028】ここで、連系用振幅設定器47の設定は、
各出力基準発生器24〜26で任意の同一の値とし、自
立用振幅設定器48の設定は、自立運転の出力が連系系
統の電圧値と同程度となるように、各出力基準発生器2
4〜26で同一の値を設定する。そして、この選択され
た振幅信号は、乗算器50により乗算され、出力基準発
生器24〜26の出力となる。
【0029】図20は、PWM変調器30〜32の構成
例を示すブロック図である。
【0030】図20において、PWM変調器30〜32
では、運転モード設定器41からの出力信号を基に、電
流制御器27〜29からの出力信号を利用するか、電圧
制御器38〜40からの出力信号を利用するかを、選択
器51により選択し、変調器52によりPWM変調を実
施して、駆動回路53により駆動信号を生成する。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図18
に示した従来のインバータ装置においては、自立運転の
出力の相数、電圧は、連系時のものと同一としている。
自立運転の出力は、災害時の緊急用の電源として利用す
る目的が多いため、一般の電気製品を負荷として使用す
ることが想定される。
【0032】そして、負荷は交流100Vを電源とする
ものも多く、連系系統と自立運転出力が三相200Vの
場合は、そのままでは利用することができない。このた
め、自立運転出力回路にスコットトランスを設けて、三
相の電力を単相100Vに変換する電気方式に変換する
場合が多い。
【0033】しかしながら、トランスは比較的大型の機
器であることから、変換装置が大型になるという問題点
がある。
【0034】連系時の系統3が三相3線200Vの場合
でも、自立運転時には連系系統と切り離されるため、イ
ンバータにその機能を設ければ、任意の電気方式、電圧
値を出力することが可能となる。そして、単相100V
の負荷を利用するためには、自立運転の出力を三相10
0V、または単相3線100/200Vとする方法が考
えられる。
【0035】一方、自立運転の出力には、トランスやモ
ーター等、起動時に比較的大きな電流を要求する負荷が
接続されることがある。この場合、インバータの出力能
力を超えた電流を必要とすることがある。
【0036】トランス負荷を起動電流を抑えながら運転
するためには、起動時の自立運転の出力電圧を、低電圧
から所定の電圧まで徐々に増加していく方法がある。
【0037】また、モーター負荷を起動するためには、
電圧の増加と共に周波数を低周波数から所定の周波数ま
で増加する方法がある。
【0038】ここで、連系系統と自立運転出力とで電気
方式や電圧とが異なる場合には、連系運転時の系統電圧
が自立運転出力に発生することを防止しなければならな
い。このためには、開閉装置を自立運転出力部に挿入し
て、連系運転時にはこの開閉装置が投入されない構成が
必要であると同時に、自立運転を開始する時には、必要
な時に開閉装置が投入できなければならない。
【0039】また、開閉装置を電気的に開閉駆動する場
合には、その電源が必要となる。ここで、開閉装置の開
閉駆動に、インバータの自立運転出力をそのまま利用し
て投入駆動することが最も簡単であるが、起動時に電圧
を徐々に増加する場合には、電圧がある程度上昇するま
では投入駆動できないことになる。
【0040】一方、開閉装置駆動用の電源回路を別に設
ければ、任意の条件で開閉装置を投入することが可能と
なるが、自立運転を利用する際は系統3が停電状態であ
ることも多く、開閉駆動に長期的に利用できるエネルギ
ー源は限られてしまう。
【0041】また、モーター負荷が複数台ある場合に
は、それぞれのモーターの起動時に、電圧や周波数を徐
々に増加して起動する機能が必要となる。そして、自立
運転の出力が複数台のモーターに対して共通である場
合、あるモーターを駆動中に別のモーターを駆動する場
合には、一旦電圧や周波数を低下させる必要があり、既
に駆動中のモーターが停止することになる。
【0042】さらに、複数台のモーター負荷の場合に
は、単一のインバータでは対応することができず、複数
台のインバータを用いて個々のモーターを駆動する必要
がある。
【0043】本発明の目的は、トランスを用いずに自立
運転の出力を連系系統の電気方式と異なった方式で出力
することができ、また負荷の起動電流を低減してトラン
スやモーター等の駆動を行なうことが可能なインバータ
装置を提供することにある。
【0044】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、3組のハーフブリッジ回路で構成され、直流電源
の直流電力を交流電力に変換して三相3線の系統に連系
して出力可能なインバータと、3組のハーフブリッジ回
路のうち少なくとも2組のハーフブリッジ回路の出力電
流を所望の値に制御する手段と、3組のハーフブリッジ
回路のそれぞれの出力電圧を所望の値に制御する手段と
を備えて構成されるインバータ装置において、請求項1
の発明では、系統と連系してインバータを運転する場合
には、3組のハーフブリッジ回路のうち少なくとも2組
のハーフブリッジ回路の出力電流を所望の値に制御し、
系統と切り離してインバータを自立運転する場合には、
3組のハーフブリッジ回路のうち1組のハーフブリッジ
回路の出力電圧を零電圧に制御すると共に、残りの2組
のハーフブリッジ回路の出力電圧を180度位相がずれ
た同振幅の値に制御するようにしている。
【0045】従って、請求項1の発明のインバータ装置
においては、インバータの連系運転時には、少なくとも
2組のハーフブリッジ回路の出力電流を所望の値に制御
し、インバータの自立運転時には、1組のハーフブリッ
ジ回路の出力電圧を零電圧に制御すると共に2組のハー
フブリッジ回路の出力電圧を180度位相がずれた同振
幅の値に制御することにより、連系系統の電気方式と異
なる自立運転負荷を駆動することができる。
【0046】また、請求項2の発明では、系統と連系し
てインバータを運転する場合には、3組のハーフブリッ
ジ回路のうち少なくとも2組のハーフブリッジ回路の出
力電流を所望の値に制御し、系統と切り離してインバー
タを自立運転する場合には、3組のハーフブリッジ回路
の出力電圧を連系系統の電圧値と異なる所望の振幅でか
つ互いに120度の位相差を持つ電圧に制御するように
している。
【0047】従って、請求項2の発明のインバータ装置
においては、インバータの連系運転時には、少なくとも
2組のハーフブリッジ回路の出力電流を所望の値に制御
し、インバータの自立運転時には、3組のハーフブリッ
ジ回路の出力電圧を連系系統の電圧値と異なる所望の振
幅で互いに120度の位相差を持つ電圧に制御すること
により、連系系統の電気方式と異なる自立運転負荷を駆
動することができる。
【0048】一方、請求項3の発明では、直流電源の直
流電力を交流電力に変換して系統に連系して出力可能な
インバータと、インバータの出力電流を所望の値に制御
する手段と、インバータの出力電圧を所望の値に制御す
る手段とを備え、系統と連系してインバータを運転する
場合には、当該インバータの出力電流を所望の値に制御
し、系統と切り離してインバータを自立運転する場合に
は、当該インバータの出力電圧を所望の値に制御するイ
ンバータ装置において、系統と切り離してインバータを
自立運転する場合の運転開始時の出力電圧を所定値まで
徐々に増加させるようにしている。
【0049】従って、請求項3の発明のインバータ装置
においては、インバータを自立運転する場合の運転開始
時の出力電圧を所定値まで徐々に増加させることによ
り、自立運転時にモーター負荷の起動電流を低減するこ
とができる。
【0050】また、請求項4の発明では、上記請求項3
の発明のインバータ装置において、系統と切り離してイ
ンバータを自立運転する場合の運転開始時の出力電圧を
所定値まで徐々に増加させる期間では、インバータの出
力周波数も所定値まで徐々に増加させるようにしてい
る。
【0051】従って、請求項4の発明のインバータ装置
においては、インバータを自立運転する場合の運転開始
時の出力電圧を所定値まで徐々に増加させる期間では、
インバータの出力周波数も所定値まで徐々に増加させる
ことにより、自立運転時にモーター負荷の起動電流を低
減することができる。
【0052】一方、請求項5の発明では、上記請求項1
乃至請求項4のいずれか1項の発明のインバータ装置に
おいて、インバータの交流側を複数の回路に分岐すると
共に、当該複数の分岐回路のうち1つの分岐回路を連系
出力部として系統に接続可能とし、連系出力部と系統受
電点との間に開閉装置を設け、複数の分岐回路のうち他
の分岐回路を自立出力部として開閉装置を介して負荷に
接続可能とし、連系出力部と系統受電点との間に設けた
開閉装置を投入する場合には、自立出力部の開閉装置の
投入を阻止するようにしている。
【0053】従って、請求項5の発明のインバータ装置
においては、連系出力部と系統受電点との間に設けた開
閉装置を投入する場合には、自立出力部の開閉装置の投
入を阻止することにより、連系系統の電気方式と異なる
自立運転負荷を駆動、あるいは自立運転時にモーター負
荷の起動電流を低減することができる他、自立運転の負
荷に、負荷の駆動電圧と異なる系統の電圧が加わるのを
防止することができる。
【0054】また、請求項6の発明では、上記請求項1
乃至請求項4のいずれか1項の発明のインバータ装置に
おいて、インバータの交流側を複数の回路に分岐すると
共に、当該複数の分岐回路のそれぞれに開閉装置を設
け、複数の分岐回路のうち1つの分岐回路を連系出力部
として開閉装置を介して系統に接続可能とし、複数の分
岐回路のうち他の分岐回路を自立出力部として開閉装置
を介して負荷に接続可能とし、連系出力部の開閉装置を
投入して系統と連系運転する場合には、自立出力部の開
閉装置の投入を阻止するようにしている。
【0055】従って、請求項6の発明のインバータ装置
においては、連系出力部の開閉装置を投入して系統と連
系運転する場合には、自立出力部の開閉装置の投入を阻
止することにより、連系系統の電気方式と異なる自立運
転負荷を駆動、あるいは自立運転時にモーター負荷の起
動電流を低減することができる他、自立運転の負荷に、
負荷の駆動電圧と異なる系統の電圧が加わるのを防止す
ることができる。
【0056】一方、請求項7の発明では、上記請求項5
の発明のインバータ装置を複数台用いて構成されるイン
バータ制御装置において、それぞれのインバータ装置本
体の連系出力部を一括して同一の系統に接続可能とし、
系統側の開閉装置を上記一括した点から受電点までの間
に設け、開閉装置を投入する場合には、全てのインバー
タの自立出力部の開閉装置の投入を阻止するようにして
いる。
【0057】従って、請求項7の発明のインバータ装置
においては、それぞれのインバータ装置本体の一括接続
点から受電点までの間に設けた開閉装置を投入する場合
には、全てのインバータの自立出力部の開閉装置の投入
を阻止することにより、連系系統の電気方式と異なる自
立運転負荷を駆動、あるいは自立運転時にモーター負荷
の起動電流を低減することができる他、自立運転の負荷
に、負荷の駆動電圧と異なる系統の電圧が加わるのを防
止することができる。
【0058】また、請求項8の発明では、上記請求項5
または請求項6の発明のインバータ装置を複数台用いて
構成されるインバータ制御装置において、それぞれのイ
ンバータ装置本体の連系出力部を同一の系統に接続可能
とし、1台以上のインバータを系統と切り離して自立運
転する場合には、当該自立運転を実施するインバータの
運転開始の指令を個別に与えるようにしている。
【0059】従って、請求項8の発明のインバータ装置
においては、1台以上のインバータの自立運転時には、
そのインバータの運転開始の指令を個別に与えることに
より、連系系統の電気方式と異なる自立運転負荷を駆
動、あるいは自立運転時にモーター負荷の起動電流を低
減することができる他、自立運転の複数のモーター負荷
を個別に運転停止することができる。
【0060】一方、請求項9の発明では、上記請求項7
または請求項8の発明のインバータ装置において、直流
側にはインバータ装置本体内の複数台のインバータの数
に対応した太陽電池電源および1つの定電圧の直流電源
を入力し、系統に連系して運転するインバータの各直流
側は個別の太陽電池電源に接続し、系統と切り離して自
立運転するインバータの直流側は、一括にして太陽電池
電源および定電圧の直流電源に接続するようにしてい
る。
【0061】従って、請求項9の発明のインバータ装置
においては、直流側にインバータ装置本体内の複数台の
インバータの数に対応した太陽電池電源・1つの定電圧
の直流電源を入力し、連系運転するインバータの各直流
側は個別の太陽電池電源に接続し、自立運転するインバ
ータの直流側は一括にして太陽電池電源・定電圧の直流
電源に接続することにより、連系系統の電気方式と異な
る自立運転負荷を駆動、あるいは自立運転時にモーター
負荷の起動電流を低減することができ、自立運転の複数
のモーター負荷を個別に運転停止できる他、連系時の太
陽電池の発電能力を最大に取り出すことができ、自立運
転時の直流電源を安定化することができる。
【0062】また、請求項10の発明では、上記請求項
3または請求項4の発明のインバータ装置において、イ
ンバータの交流側を2つの回路に分岐し、分岐回路の一
方には開閉装置を設けて系統と接続し、他方の分岐回路
には負荷を接続し、負荷を運転開始する場合には、開閉
装置を解列すると共に、系統と連系しない自立運転を開
始して負荷に徐々に電圧を加え、出力電圧が系統の電圧
値に達してから系統電圧と同期をとった後、開閉装置を
投入すると共に出力電流を制御する連系運転に切り替え
るようにしている。
【0063】従って、請求項10の発明のインバータ装
置においては、負荷運転開始時には、開閉装置を解列す
ると共に自立運転を開始して負荷に徐々に電圧を加え、
出力電圧が系統電圧値に達してから系統電圧と同期をと
った後、開閉装置を投入すると共に出力電流を制御する
連系運転に切り替えることにより、自立運転時にモータ
ー負荷の起動電流を低減することができる他、モーター
負荷を運転したままインバータを連系運転に移行するこ
とができる。
【0064】さらに、請求項11の発明では、上記請求
項5または請求項6の発明のインバータ装置を1台以上
と、系統と連系せずに自立運転する場合には所定の定電
圧を出力するインバータ装置を1台以上とを用いて構成
されるインバータ装置において、上記請求項5または請
求項6の発明のインバータ装置本体の自立出力をする分
岐回路の開閉装置を、電気的に開閉する装置とし、上記
開閉装置の駆動電力を、自立運転する場合に所定の定電
圧を出力するインバータ装置本体の出力から得るように
している。
【0065】従って、請求項11の発明のインバータ装
置においては、上記請求項5または請求項6の発明のイ
ンバータ装置本体の自立出力をする分岐回路の開閉装置
を電気的な開閉装置として、その駆動電力を自立運転時
に所定の定電圧を出力するインバータ装置本体の出力か
ら得ることにより、連系系統の電気方式と異なる自立運
転負荷を駆動、あるいは自立運転時にモーター負荷の起
動電流を低減することができる他、自立運転時の自立用
開閉装置の駆動電源として装置内の自立運転出力を利用
でき、開閉装置駆動用の電源装置を省略することができ
る。
【0066】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0067】(第1の実施の形態:請求項1に対応)図
1は、本実施の形態によるインバータ装置の構成例を示
すブロック図であり、図18と同一部分には同一符号を
付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について
のみ述べる。
【0068】すなわち、本実施の形態のインバータ装置
は、図1に示すように、位相シフト器54を、図18に
付加した構成としている。
【0069】位相シフト器54は、前記正弦波発生装置
42からの出力信号を180度シフトして、前記出力基
準発生器26に出力する。
【0070】また、系統側は三相3線式とし、3線をR
線、S線、T線と称する。
【0071】一方、出力基準発生器25は、図2のブロ
ック図に示すような構成としている。
【0072】なお、図2中、図19と同一部分には同一
符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ述べる。
【0073】すなわち、本出力基準発生器25は、図2
に示すように、図19における自立用振幅設定器48を
省略し、運転モード設定器41からの出力信号が自立運
転モードの場合に、選択器49で選択される信号を零で
固定とする。
【0074】また、出力基準発生器24,26は、図3
のブロック図に示すような構成としている。
【0075】なお、図3中、図19と同一部分には同一
符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ述べる。
【0076】すなわち、本出力基準発生器24,26
は、図3に示すように、図19における自立用振幅設定
器48の代わりに100V設定器56を設け、自立運転
時の出力が100Vとなるような振幅信号を出力する。
【0077】また、正弦波の基準として、位相シフト回
路44からの出力信号の他、位相シフト回路54からの
出力信号を入力する。
【0078】選択器55は、選択器49と連動し、運転
モード設定器41からの出力信号が連系モードの場合
に、乗算器50に入力する信号として、位相シフト回路
44からの出力信号を選択し、運転モード設定器41か
らの信号が連系モードの場合に、乗算器50の入力する
信号として、位相シフト回路54からの出力信号を選択
する。
【0079】次に、以上のように構成した本実施の形態
のインバータ装置の作用について説明する。
【0080】なお、連系運転時の作用については、前述
した図18の従来の場合と同様であるので、ここではそ
の説明を省略する。
【0081】自立運転用に新たに設けた位相シフト器5
4からの出力信号は、正弦波発生装置42からの出力信
号を180度シフトして出力するので、正弦波発生装置
42からの出力信号と極性が反転した信号であるといえ
る。
【0082】図2の出力基準発生器25では、自立運転
時は、運転モード設定器41からの出力信号により、選
択器49で零信号が選択される。この結果、自立運転時
の出力基準発生器25からの出力信号も零となり、電圧
制御器39による制御の結果、出力相電圧であるコンデ
ンサ22の電圧は0Vに制御される。
【0083】また、図3の出力基準発生器24または2
6では、100V設定器56からの出力信号により、電
圧制御器38または40による制御の結果、出力相電圧
であるコンデンサ21,23の電圧は100Vに制御さ
れる。
【0084】ここで、出力基準発生器24および26で
は、自立運転時は、運転モード設定器41からの出力信
号により、選択器55により正弦波の基準として乗算器
50に入力する信号として、正弦波発生装置42または
位相シフト回路54からの出力信号が選択される。
【0085】位相シフト器54からの出力信号は、正弦
波発生装置42からの出力信号の逆極性となる。この結
果、自立運転時の出力基準発生器26からの出力信号
は、出力基準発生器24からの出力信号と逆極性とな
り、電圧制御器40による制御の結果、出力相電圧であ
るコンデンサ23の電圧は、コンデンサ21と逆極性の
100Vに制御される。
【0086】この結果、出力の連系時RS間の自立運転
時の電圧は100V、連系時TS間の電圧は逆極性の1
00Vに制御され、自立運転時の出力は単相3線100
/200Vとなる。
【0087】以上により、自立運転の実施に当たって
は、主回路部の配線の変更をせず、連系時に変換装置に
加わる3相の系統電圧と異なる電気方式の電圧を出力す
ることができる。
【0088】上述したように、本実施の形態のインバー
タ装置では、インバータの連系運転時には、少なくとも
2組のハーフブリッジ回路の出力電流を所望の値に制御
し、インバータの自立運転時には、1組のハーフブリッ
ジ回路の出力電圧を零電圧に制御すると共に2組のハー
フブリッジ回路の出力電圧を180度位相がずれた同振
幅の値に制御するようにしているので、連系系統の電気
方式と異なる自立運転負荷を駆動することが可能とな
る。
【0089】(第2の実施の形態:請求項2に対応)本
実施の形態によるインバータ装置の全体構成は、前記図
18の場合と同様であり、前記出力基準発生器24〜2
6の構成のみが図18の場合と異なっている。
【0090】図4は、本実施の形態による出力基準発生
器24〜26の構成例を示すブロック図であり、図19
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、こ
こでは異なる部分についてのみ述べる。
【0091】すなわち、本出力基準発生器24〜26
は、図4に示すように、図19における自立用振幅設定
器48の代わりに、100V設定器56を設けた構成と
している。
【0092】100V設定器56は、自立運転時の出力
がそれぞれ100Vとなるような振幅値を出力する。
【0093】次に、以上のように構成した本実施の形態
のインバータ装置の作用について説明する。
【0094】なお、連系運転時の作用については、前述
した図18の従来の場合と同様であるので、ここではそ
の説明を省略する。
【0095】出力基準発生器24〜26に入力される正
弦波の波形基準は、図18の場合と同一の構成のため、
出力基準発生器24〜26からの各出力信号は、互いに
120度の位相差を持つ正弦波となる。
【0096】自立運転時に、出力基準発生器24〜26
の中で選択される電圧振幅信号は、100V設定器56
によるため、電圧制御器38〜40による制御の結果、
出力相電圧であるコンデンサ21〜23の電圧は各10
0Vに制御される。
【0097】この結果、自立運転時の出力電圧は、三相
3線100Vとなる。
【0098】以上により、自立運転の実施に当たって
は、主回路部の配線の変更をせず、連系時に変換装置に
加わる3相の系統電圧と異なる電気方式の電圧を出力す
ることができる。
【0099】上述したように、本実施の形態のインバー
タ装置では、インバータの連系運転時には、少なくとも
2組のハーフブリッジ回路の出力電流を所望の値に制御
し、インバータの自立運転時には、3組のハーフブリッ
ジ回路の出力電圧を連系系統の電圧値と異なる所望の振
幅で互いに120度の位相差を持つ電圧に制御するよう
にしているので、連系系統の電気方式と異なる自立運転
負荷を駆動することが可能となる。
【0100】(第3の実施の形態:請求項3に対応)図
5は、本実施の形態によるインバータ装置の構成例を示
すブロック図であり、図18と同一部分には同一符号を
付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について
のみ述べる。
【0101】すなわち、本実施の形態のインバータ装置
は、図5に示すように、自立運転スイッチ57と、ラン
プ発生器58とを、図18に付加した構成としている。
【0102】自立運転スイッチ57は、自立運転信号
を、ランプ発生器58に出力する。
【0103】ランプ発生器58は、その出力信号とし
て、自立運転スイッチ57からの出力信号がオフの時は
1で、自立運転スイッチ57からの出力信号がオンにな
ると一旦0になり、所定の時間をかけて0から1まで直
線状に増加し、その後の運転中は1を保持する信号を出
力する。
【0104】そして、ランプ発生器58からの出力信号
を、前記出力基準発生器24〜26に出力する。
【0105】一方、自立運転スイッチ57からの出力信
号は、前記運転モード設定器41にも出力し、運転モー
ド設定器41は、連系運転モードか自立運転モードかを
決定して各部に信号を与える。
【0106】一方、出力基準発生器24〜26は、図6
のブロック図に示すような構成としている。
【0107】なお、図6中、図19と同一部分には同一
符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ述べる。
【0108】すなわち、本出力基準発生器24〜26
は、図6に示すように、図19に新たに乗算器59を付
加すると共に、外部よりランプ発生器58からの出力信
号を入力する。
【0109】乗算器59は、自立用振幅設定器48から
の出力信号とランプ発生器58からの出力信号とを乗算
し、振幅信号を出力する。
【0110】乗算器59からの出力信号は、自立運転時
に選択器49により出力正弦波の振幅基準として選択さ
れる。
【0111】次に、以上のように構成した本実施の形態
のインバータ装置の作用について説明する。
【0112】なお、連系運転時の作用については、前述
した図18および図19の従来の場合と同様であるの
で、ここではその説明を省略する。
【0113】自立運転開始時の振幅基準は、0から自立
用振幅設定器48の出力値まで所定時間をかけて直線状
に増加し、所定時間後は自立用振幅設定器48からの出
力信号と同一値となる。
【0114】出力基準発生器24〜26の出力信号は、
この信号と、互いに120度の位相差を持つ正弦波信号
の積となる。
【0115】電圧制御器38〜40による制御の結果、
出力相電圧であるコンデンサ21〜23の電圧は、自立
運転開始時は、0Vから所定値まで徐々に増加し、その
後は一定である三相電圧となる。
【0116】以上により、自立運転の負荷に、トランス
が接続されている場合、トランスの電圧が徐々に増加す
ることで、トランス特有の突入電流の発生を防止するこ
とができる。
【0117】上述したように、本実施の形態のインバー
タ装置では、インバータを自立運転する場合の運転開始
時の出力電圧を所定値まで徐々に増加させるようにして
いるので、自立運転時にモーター負荷の起動電流を低減
することが可能となる。
【0118】(第4の実施の形態:請求項4に対応)図
7は、本実施の形態によるインバータ装置の構成例を示
すブロック図であり、図5と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。
【0119】すなわち、本実施の形態のインバータ装置
は、図7に示すように、図5におけるランプ発生器58
からの出力信号を、前記出力基準発生器24〜26のみ
ではなく、正弦波発生装置42にも出力する構成として
いる。
【0120】一方、正弦波発生装置42は、図8のブロ
ック図に示すような構成としている。
【0121】すなわち、本正弦波発生装置42は、図8
に示すように、同期回路46と、正弦波発生器60と、
定格周波数設定器61と、乗算器62とから構成してい
る。
【0122】正弦波発生器60は、外部から周波数を設
定でき、その信号に比例して出力信号の周波数が増加す
る。
【0123】定格周波数設定器61は、定格周波数に相
当する固定値の信号を設定する。
【0124】乗算器62は、定格周波数設定器61から
の出力信号とランプ発生器58からの出力信号とを乗算
し、周波数信号を出力する。
【0125】乗算器62からの出力信号は、正弦波発生
器60への入力信号となり、正弦波発生器60は、この
入力信号に従った周波数の正弦波を出力する。
【0126】同期回路46には、運転モード設定器41
からの運転モード信号と、系統電圧検出器45からの出
力信号と、乗算器62からの出力信号とを入力する。
【0127】そして、同期回路46は、運転モードが連
系運転モードの時は、系統電圧検出器45からの出力信
号を基に同期信号を発生し、自立運転モードの時は、乗
算器62からの周波数信号を基に同期信号を発生し、正
弦波発生器60にそれぞれ出力する。
【0128】次に、以上のように構成した本実施の形態
のインバータ装置の作用について説明する。
【0129】ランプ発生器58は、その出力信号とし
て、自立運転スイッチ57からの出力信号がオフの時は
1で、自立運転スイッチ57からの出力信号がオンにな
ると一旦0になり、所定の時間をかけて0から1まで直
線状に増加し、その後の運転中は1を保持する信号を出
力する。
【0130】そして、このランプ発生器58からの出力
信号と、定格周波数設定器61からの出力信号とが乗算
されるため、自立運転開始時に正弦波発生器60に入力
される周波数信号は、0から定格周波数設定まで所定時
間をかけて直線状に増加し、所定時間後は定格周波数設
定器61からの出力信号と同一の値となる。
【0131】正弦波発生装置42からの出力信号は、位
相シフト器43,44によって、最終的に互いに120
度の位相差を持つ3組の正弦波信号となり、出力基準発
生器24〜26に入力される。
【0132】電圧制御器38〜40による制御の結果、
出力相電圧であるコンデンサ21〜23の電圧は、自立
運転開始時は、0Vから100Vまで徐々に増加し、さ
らに周波数も0から定格周波数まで徐々に増加する。
【0133】また、電圧振幅と周波数に関して、ランプ
発生器61を共通に利用していることで、モーター特有
の始動電流を低減すると共に、電圧と周波数との比を一
定にすることで、モーターを始動することができる。
【0134】一方、連系運転時の正弦波発生装置42に
入力されるランプ発生器58からの出力信号は1である
ため、正弦波発生器60に入力される周波数信号は、定
格周波数設定器61からの出力信号と同一の信号値とな
る。このため、正弦波発生装置42からの出力信号は、
定格周波数の正弦波となる。
【0135】なお、これ以外の連系運転時の作用につい
ては、前述した図18の従来の場合と同様であるので、
ここではその説明を省略する。
【0136】上述したように、本実施の形態のインバー
タ装置では、インバータを自立運転する場合の運転開始
時の出力電圧を所定値まで徐々に増加させる期間では、
インバータの出力周波数も所定値まで徐々に増加させる
ようにしているので、自立運転時にモーター負荷の起動
電流を低減することが可能となる。
【0137】(第5の実施の形態:請求項5に対応)本
実施の形態は、前記第1乃至第4の実施の形態のいずれ
についても適用することができるが、ここでは図1の第
1の実施の形態に適用した場合について説明することに
する。
【0138】図9は、本実施の形態によるインバータ装
置の構成例を示すブロック図であり、図1と同一部分に
は同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる
部分についてのみ述べる。
【0139】なお、系統3は、受電点を示すものとす
る。
【0140】すなわち、本実施の形態のインバータ装置
は、図9に示すように、装置の連系用出力部には、装置
から受電点までの間に連系開閉器33を設けている。
【0141】また、自立用出力部には、自立用開閉器3
4を設けている。
【0142】連系開閉器33は、連系運転時のみ投入す
る開閉器で、例えば手動操作型のスイッチとしている。
【0143】この連系開閉器33には、連系開閉器33
が解列している時のみに閉となる補助接点65を設け、
その状態信号をインバータに入力している。
【0144】自立用開閉器34は、電気的に開閉する構
造で操作コイル63が付いた開閉器とし、駆動回路64
を設けて、その電圧が操作コイル63に印加された時の
み自立用開閉器34が投入状態となるものとしている。
【0145】駆動回路64の電圧は、自立運転スイッチ
57が自立運転を示す信号の時に発生する。
【0146】この駆動回路64と操作コイル63からな
る回路上に、連系開閉器33が解列している時のみに閉
となる連系開閉器33の補助接点65の回路を直列に挿
入している。
【0147】次に、以上のように構成した本実施の形態
のインバータ装置の作用について説明する。
【0148】連系運転時には、連系開閉器33を投入し
て運転する。この時、連系開閉器33の補助接点65は
開となる。そして、この状態では、駆動回路64に電圧
が発生しても、操作コイル63には電圧が印加されな
い。連系運転時には、系統3の電圧がコンデンサ21〜
23に発生しているが、自立用開閉器34が投入できな
いため、この電圧が自立運転出力部に発生することはな
い。
【0149】一方、自立運転時には、連系開閉器33を
解列して運転する。この時、連系開閉器33の補助接点
65は閉となる。そして、この状態では、駆動回路64
に発生した電圧が操作コイル63に印加されるので、自
立用開閉器34を投入することができる。
【0150】以上により、自立用開閉器34の誤動作等
の理由により、電圧や電気方式の異なる系統電圧が自立
運転出力部に発生することを防止することができる。
【0151】上述したように、本実施の形態のインバー
タ装置では、連系出力部と系統受電点との間に設けた連
系開閉器33を投入する場合には、自立出力部の自立用
開閉器34の投入を阻止するようにしているので、連系
系統の電気方式と異なる自立運転負荷を駆動、あるいは
自立運転時にモーター負荷の起動電流を低減することが
できる他、自立運転の負荷に、負荷の駆動電圧と異なる
系統3の電圧が加わるのを防止することが可能となる。
【0152】(第6の実施の形態:請求項6に対応)本
実施の形態は、前記第1乃至第4の実施の形態のいずれ
についても適用することができるが、ここでは図1の第
1の実施の形態に適用した場合について説明することに
する。
【0153】図10は、本実施の形態によるインバータ
装置の構成例を示すブロック図であり、図1と同一部分
には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異な
る部分についてのみ述べる。
【0154】すなわち、本実施の形態のインバータ装置
は、図10に示すように、装置内の連系用出力部には、
連系開閉器33を設けている。
【0155】また、自立用出力部には、自立用開閉器3
4を設けている。
【0156】連系開閉器33は、連系運転時のみ投入す
る開閉器で、例えば手動操作型のスイッチとしている。
【0157】この連系開閉器33には、連系開閉器33
が解列している時のみに閉となる補助接点65を設け、
その状態信号をインバータに入力している。
【0158】自立用開閉器34は、電気的に開閉する構
造で操作コイル63が付いた開閉器とし、駆動回路64
を設けて、その電圧が操作コイル63に印加された時の
み自立用開閉器33が投入状態となるものとしている。
【0159】駆動回路64の電圧は、自立運転スイッチ
57が自立運転を示す信号の時に発生する。
【0160】この駆動回路64と操作コイル63からな
る回路上に、連系開閉器33が解列している時のみに閉
となる連系開閉器33の補助接点65の回路を直列に挿
入している。
【0161】次に、以上のように構成した本実施の形態
のインバータ装置の作用について説明する。
【0162】連系運転時には、連系開閉器33を投入し
て運転する。この時、連系開閉器33の補助接点65は
開となる。そして、この状態では、駆動回路64に電圧
が発生しても、操作コイル63には電圧が印加されな
い。連系運転時には、系統3の電圧がコンデンサ21〜
23に発生しているが、自立用開閉器34が投入できな
いため、この電圧が自立運転出力部に発生することはな
い。
【0163】一方、自立運転時には、連系開閉器33を
解列して運転する。この時、連系開閉器33の補助接点
65は閉となる。そして、この状態では、駆動回路64
に発生した電圧が操作コイル63に印加されるので、自
立用開閉器34を投入することができる。
【0164】以上により、自立用開閉器34の誤動作等
の理由により、電圧や電気方式の異なる系統電圧が自立
運転出力部に発生することを防止することができる。
【0165】上述したように、本実施の形態のインバー
タ装置では、連系出力部の連系開閉器33を投入して系
統と連系運転する場合には、自立出力部の自立用開閉器
34の投入を阻止するようにしているので、連系系統の
電気方式と異なる自立運転負荷を駆動、あるいは自立運
転時にモーター負荷の起動電流を低減することができる
他、自立運転の負荷に、負荷の駆動電圧と異なる系統3
の電圧が加わるのを防止することが可能となる。
【0166】(第7の実施の形態:請求項7に対応)図
11は、本実施の形態によるインバータ装置の構成例を
示すブロック図であり、図9と同一部分には同一符号を
付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について
のみ述べる。
【0167】すなわち、本実施の形態のインバータ装置
は、図11に示すように、図9に示される第5の実施の
形態のインバータ装置と同一構成を有する複数台(本例
では3台)のインバータ装置66〜68を用いて構成し
ている。
【0168】各インバータ装置66〜68の連系出力部
を一括し、各インバータ装置66〜68に共通の連系開
閉器33を介して系統3に接続している。
【0169】連系開閉器33は、連系運転時のみ投入す
る開閉器で、例えば手動操作型のスイッチとしている。
【0170】この連系開閉器33には、連系開閉器33
が解列している時のみに閉となる同一機能の補助接点6
9〜71を設けている。
【0171】一方、各インバータ装置66〜68の自立
用出力部には、自立用開閉器34をそれぞれ設けてい
る。
【0172】自立用開閉器34は、電気的に開閉する構
造で操作コイル63が付いた開閉器とし、駆動回路64
を設けて、その電圧が操作コイル63に印加された時の
み自立用開閉器33が投入状態となるものとしている。
【0173】前記運転モード設定器41からの出力信号
を駆動回路64に入力し、運転モード設定器41からの
運転モード信号が自立運転を示した時に駆動回路64が
電圧を発生する。
【0174】各インバータ装置66〜68では、駆動回
路64と操作コイル63からなる回路上に、連系開閉器
33が解列している時のみに閉となる連系開閉器33の
補助接点66〜68の回路をそれぞれ直列に挿入してい
る。
【0175】次に、以上のように構成した本実施の形態
のインバータ装置の作用について説明する。
【0176】連系運転時には、連系開閉器33を投入し
て運転する。この時、連系開閉器33の補助接点69〜
71はそれぞれ開となる。そして、この状態では、各イ
ンバータ装置66〜68の駆動回路64に電圧が発生し
ても、操作コイル63には電圧が印加されない。連系運
転時には、系統3の電圧がコンデンサ21〜23に発生
しているが、それぞれの自立用開閉器34が投入できな
いため、この電圧が自立運転出力部に発生することはな
い。
【0177】一方、自立運転時には、連系開閉器33を
解列して運転する。この時、連系開閉器33の補助接点
69〜71はそれぞれ閉となる。そして、この状態で
は、各インバータ装置66〜68の駆動回路64に発生
した電圧が操作コイル63に印加されるので、自立用開
閉器34を投入することができる。
【0178】以上により、自立用開閉器34の誤動作等
の理由により、電圧や電気方式の異なる系統電圧が自立
運転出力部に発生することを防止することができる。
【0179】上述したように、本実施の形態のインバー
タ装置では、それぞれのインバータ装置66〜68の一
括接続点から受電点までの間に設けた連系開閉器33を
投入する場合には、全てのインバータの自立出力部の自
立用開閉器34の投入を阻止するようにしているので、
連系系統の電気方式と異なる自立運転負荷を駆動、ある
いは自立運転時にモーター負荷の起動電流を低減するこ
とができる他、自立運転の負荷に、負荷の駆動電圧と異
なる系統3の電圧が加わるのを防止することが可能とな
る。
【0180】(第8の実施の形態:請求項8に対応)本
実施の形態は、前記第5または第6の実施の形態のいず
れについても適用することができるが、ここでは図10
の第6の実施の形態に適用した場合について説明するこ
とにする。
【0181】図12は、本実施の形態によるインバータ
装置の構成例を示すブロック図であり、図10と同一部
分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異
なる部分についてのみ述べる。
【0182】すなわち、本実施の形態のインバータ装置
は、図12に示すように、図10に示される第6の実施
の形態のインバータ装置と同一構成を有する複数台(本
例では3台)のインバータ装置66〜68を用いて構成
している。
【0183】各インバータ装置66〜68の連系出力部
を、共通の系統3に接続している。また、各インバータ
装置66〜68の自立出力部は、それぞれ個別の負荷に
接続可能としている。
【0184】ここで、各インバータ装置66〜68に
は、自立運転スイッチ57を設け、各自立運転スイッチ
57がオンの時に運転モード設定器41からの出力信号
が自立運転を示す信号となり、各部の制御を切り換える
構成としている。
【0185】なお、各インバータ装置66〜68の自立
運転スイッチ57は、装置間では連動しないものとして
いる。
【0186】次に、以上のように構成した本実施の形態
のインバータ装置の作用について説明する。
【0187】例として、いまインバータ装置66,67
を自立運転させる場合には、インバータ装置66,67
の連系開閉器33を解列する。この時、インバータ装置
66,67の連系開閉器33の補助接点65は閉にな
る。なお、インバータ装置68の運転状態は、連系運転
を含む任意の状態でよい。
【0188】自立運転スイッチ57がオンの時には、運
転モード設定器41からの出力信号が自立運転を示す信
号となり、各部の制御を切り換える。この結果、自立用
開閉器34の駆動回路64に電圧が発生し、自立運転を
開始することになる。
【0189】インバータ装置66の自立運転スイッチ5
7をオンにすると、インバータ装置66の駆動回路64
に電圧が発生し、インバータ装置66の自立用開閉器3
4が投入され、インバータ装置66の自立運転負荷が駆
動される。そして、この状態からさらにインバータ装置
67の自立運転スイッチ57をオンにすると、インバー
タ装置67の駆動回路64に電圧が発生し、インバータ
装置67の自立用開閉器34が投入され、インバータ装
置67の自立運転負荷が駆動される。
【0190】この時、インバータ装置66の自立運転出
力の状態や、インバータ装置68の運転状態は変化はな
い。
【0191】以上により、複数台のインバータ装置66
〜68を個別に連系運転や自立運転を選択できる他、特
に自立運転負荷に対して、その負荷を個別に駆動できる
ことになる。また、モーター負荷等は、始動に電圧や周
波数を変化させる必要があり、あるモーターを始動する
時に他のモーターの運転状態に影響を与えずに済むこと
になる。
【0192】上述したように、本実施の形態のインバー
タ装置では、1台以上のインバータの自立運転時には、
そのインバータの運転開始の指令を個別に与えるように
しているので、連系系統の電気方式と異なる自立運転負
荷を駆動、あるいは自立運転時にモーター負荷の起動電
流を低減することができる他、自立運転の複数のモータ
ー負荷を個別に運転停止することが可能となる。
【0193】(第9の実施の形態:請求項9に対応)本
実施の形態は、前記第7または第8の実施の形態のいず
れについても適用することができるが、ここでは図12
の第8の実施の形態に適用した場合について説明するこ
とにする。
【0194】図13は、本実施の形態によるインバータ
装置の構成例を示すブロック図であり、図12と同一部
分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異
なる部分についてのみ述べる。
【0195】すなわち、本実施の形態のインバータ装置
は、図13に示すように、インバータ装置66〜68の
直流電源として、各インバータ装置用の太陽電池72〜
74と、各インバータ装置共通のバッテリー75とを設
けている。
【0196】インバータ装置66には、直流電源1とし
て太陽電池72を接続している。また、開閉器76を介
してバッテリー75を接続している。
【0197】インバータ装置67には、直流電源1とし
て太陽電池73を接続している。また、開閉器77を介
してバッテリー75を接続している。
【0198】インバータ装置68には、直流電源1とし
て太陽電池74を接続している。また、開閉器78を介
してバッテリー75を接続している。
【0199】なお、各開閉器76〜78は、各インバー
タ装置66〜68の自立運転スイッチ57が自立運転を
示した場合に、投入される構成としている。
【0200】次に、以上のように構成した本実施の形態
のインバータ装置の作用について説明する。
【0201】インバータ装置66〜68のうち、自立運
転をするインバータ装置は、開閉器を介してバッテリー
と接続される。
【0202】例えば、インバータ装置66を自立運転す
る場合には、開閉器76を投入してバッテリー75と接
続される。
【0203】また、例えば、インバータ装置66,67
を自立運転する場合には、開閉器76,77を投入して
バッテリー75と接続される。
【0204】例として、インバータ装置66を自立運転
させ、インバータ装置67,68を連系運転する場合に
は、開閉器76が投入され、開閉器77と78は解列さ
れる。
【0205】この時、インバータ装置67,68の直流
電源は、各インバータ装置に接続される太陽電池73,
74となり、それぞれ連系運転される。
【0206】また、インバータ装置66の直流電源1
は、太陽電池72とバッテリー75の並列電源となる。
【0207】自立運転するインバータ装置66の自立運
転負荷が、太陽電池72の発電能力を超えた場合には、
この超えた分の電力は、バッテリー75から供給され
る。
【0208】太陽電池72のみでは、日射強度等の環境
に影響され、安定した電力を取り続けることは困難であ
るが、バッテリー75との並列電源とすることで、安定
な負荷への電力の供給をすることができる。
【0209】連系運転をしているインバータ装置67,
68は、太陽電池73,74の電力を連系系統に供給す
るが、その電力はそれぞれ太陽電池73,74の能力分
だけ出力される。
【0210】ここで、連系運転するインバータ装置6
7,68に関して、太陽電池72,73は一括にして並
列されない。太陽電池72,73をインバータ装置6
7,68毎に分割することで、それぞれの太陽電池7
2,73の発電能力を個別に引き出すことができる利点
がある。
【0211】例えば、太陽電池72,73の方位角等の
設置環境が異なる場合には、それぞれの太陽電池72,
73の最適動作電圧が、図14に示すように異なる場合
がある。最適値が異なる太陽電池を一括にして並列動作
させる場合、両者の動作電圧を一致させて運転するた
め、太陽電池72,73の両者または一方の動作点が、
最適点からずれることになる。
【0212】太陽電池を用いた発電システムの場合、連
系運転は可能な限り太陽電池を分割して制御する方法も
考えられ、本実施の形態は、これを実現する手段の一つ
である。
【0213】なお、別の例として、インバータ装置6
6,67を自立運転させ、インバータ装置68を連系運
転する場合には、開閉器76,77が投入され、開閉器
78は解列される。
【0214】この時、インバータ装置68の直流電源
は、インバータ装置68に接続される太陽電池74とな
り、連系運転される。
【0215】また、インバータ装置66,67の直流電
源1は、開閉器76,77の投入により、太陽電池7
2,73とバッテリー75の並列電源となる。
【0216】自立運転するインバータ装置66,67の
自立運転負荷が、太陽電池72,73の合計発電能力を
超えた場合、この超えた分の電力は、バッテリー75か
ら供給される。
【0217】太陽電池72,73のみでは、日射強度等
の環境に影響され、安定した電力を取り続けることは困
難であるが、バッテリー75との並列電源とすること
で、安定な負荷への電力の供給をすることができる。
【0218】連系運転をしているインバータ装置67,
68は、太陽電池73,74の電力を連系系統に供給す
るが、その電力はそれぞれ太陽電池73,74の能力分
だけ出力される。
【0219】以上により、連系運転時は太陽電池の能力
を可能な限り最適に引き出し、自立運転時はその負荷に
安定した電力を供給することができる。
【0220】上述したように、本実施の形態のインバー
タ装置では、直流側にインバータ装置66〜68内の複
数台のインバータの数に対応した太陽電池72〜74・
1つの定電圧の直流電源75を入力し、連系運転するイ
ンバータの各直流側は個別の太陽電池72〜74に接続
し、自立運転するインバータの直流側は一括にして太陽
電池72〜74・定電圧の直流電源74に接続するよう
にしているので、連系系統の電気方式と異なる自立運転
負荷を駆動、あるいは自立運転時にモーター負荷の起動
電流を低減することができ、自立運転の複数のモーター
負荷を個別に運転停止できる他、連系時の太陽電池の発
電能力を最大に取り出すことができ、自立運転時の直流
電源を安定化することが可能となる。
【0221】(第10の実施の形態:請求項10に対
応)本実施の形態は、前記第3または第4の実施の形態
のいずれについても適用することができるが、ここでは
図7の第4の実施の形態に適用した場合について説明す
ることにする。
【0222】図15は、本実施の形態によるインバータ
装置の構成例を示すブロック図であり、図7と同一部分
には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異な
る部分についてのみ述べる。
【0223】なお、出力基準発生器24〜26は、前記
図5に示したものと同一構成を有し、正弦波発生装置4
2は、前記図8に示したものと同一構成としている。
【0224】すなわち、本実施の形態のインバータ装置
は、図15に示すように、インバータの交流側(出力
側)を2つの回路に分岐し、一方の分岐回路には連系開
閉器33を設けて系統3と接続し、他方の分岐回路には
モーター等の負荷を接続している。
【0225】また、負荷装置には、負荷専用の運転スイ
ッチを兼ねた開閉器があるものとし、自立運転スイッチ
57は負荷の開閉器と連動するものとしている。
【0226】一方、ランプ発生器58が、自立運転スイ
ッチ57からの出力信号がオフの時は1で、自立運転ス
イッチ57からの出力信号がオンになると一旦0にな
り、所定の時間をかけて0から1まで直線状に増加し、
その後の運転中は1を保持するランプ信号を出力するこ
とは、前記図7の場合と同様である。
【0227】図15では、ランプ発生器58は、さらに
ランプ信号が0から1まで変化中であるのか、または変
化終了しているのかを示す状態信号1を出力し、この状
態信号を正弦波発生装置42に入力している。
【0228】また、ランプ発生器58は、ランプ信号が
0から1まで変化中の期間と、変化終了から一定時間を
加えた期間を、状態信号1の変化中の信号とは別の信号
となる、状態信号2の変化中の信号として出力し、この
出力信号を運転モード設定器41に入力している。
【0229】運転モード設定器41は、ランプ発生器5
8からの状態信号がランプ信号の変化中を示している時
には、自立運転モードの信号を出力し、状態信号が変化
終了を示している時には、連系運転モードの信号を出力
する。
【0230】そして、ランプ発生器33からの状態信号
を連系開閉器33に伝達し、この状態信号が変化中の時
には、連系開閉器33は解列する構成としている。
【0231】また、正弦波発生装置42には、外部のラ
ンプ発生器58からのランプ信号と状態信号1の2種類
の信号を入力するようにしている。
【0232】一方、正弦波発生装置42は、図16のブ
ロック図に示すような構成としている。
【0233】すなわち、本正弦波発生装置42は、図1
6に示すように、同期回路46と、正弦波発生器60
と、定格周波数設定器61と、乗算器62とから構成し
ている。
【0234】正弦波発生器60は、外部から周波数を設
定でき、その信号に比例して出力信号の周波数が増加す
る。
【0235】定格周波数設定器61は、定格周波数に相
当する固定値の信号を設定する。
【0236】乗算器62は、定格周波数設定器61から
の出力信号とランプ発生器58からのランプ信号とを乗
算し、周波数信号を出力する。
【0237】乗算器62からの出力信号は、正弦波発生
器60への入力信号となり、正弦波発生器60は、この
入力信号に従った周波数の正弦波を出力する。
【0238】同期回路46には、ランプ発生器58から
の状態信号1と、系統電圧検出器45からの出力信号
と、乗算器62からの出力信号とを入力する。
【0239】そして、同期回路46は、状態信号1が変
化中を示す信号でない場合には、系統電圧検出器45か
らの出力信号を基に同期信号を発生し、状態信号1が変
化中を示す信号の場合には、乗算器62からの周波数信
号を基に同期信号を発生し、正弦波発生器60にそれぞ
れ出力する。
【0240】次に、以上のように構成した本実施の形態
のインバータ装置の作用について説明する。
【0241】連系運転中は、ランプ発生器58からのラ
ンプ信号は1で、状態信号1および状態信号2は変化終
了を示す。
【0242】この結果、運転モード設定器41は、連系
モードの信号を出力する他、連系開閉器33は投入され
ている。
【0243】そして、この状態では、インバータの出力
側の分岐点には系統3の電圧が印加されているので、負
荷には系統電圧がそのまま発生して負荷の運転を継続す
ることができる。
【0244】また、正弦波発生装置42の出力信号は、
系統電圧検出器45からの出力信号を基に同期した正弦
波信号となるため、インバータの出力電流も系統3と同
期した正弦波電流となる。
【0245】一方、負荷装置の開閉器をオフにすると、
連動している自立運転スイッチ57もオフになるが、イ
ンバータの動作の変化は発生せず連系運転を継続し、負
荷が停止するのみとなる。
【0246】また、負荷装置の開閉器をオンにすると、
連動している自立運転スイッチ57もオンになり、ラン
プ発生器58はランプ信号を一旦0にして、同時に状態
信号1および状態信号2は変化中を示す信号となる。
【0247】この結果、運転モード設定器41は自立運
転モードの信号を出力する他、連系開閉器33は解列さ
れる。
【0248】インバータは、連系運転は一旦停止し、系
統3と切り離された自立運転を開始し、ランプ発生器5
8からのランプ信号が直線状に増加するにしたがって、
出力電圧および周波数を徐々に増加する。
【0249】この結果、自立運転出力に接続された負荷
には、徐々に電圧がかかるため、負荷電流も徐々に増加
することになる。
【0250】ランプ発生器58からのランプ信号が1に
達した直後は、状態信号2は変化終了を示す信号となる
が、状態信号1は変化中を示す信号となる。
【0251】この時、運転モード設定器41は、自立モ
ードのままの信号を出力する他、連系開閉器33は解列
されたままとなる。
【0252】これに対し、正弦波発生装置42の中の同
期回路46は、系統3の電圧を基に同期をとることにな
る。ランプ発生器58のランプ信号が1に達してから一
定時間経過後には、状態信号2が変化終了を示す信号と
なる。そして、この時から、運転モード設定器41は連
系モードの信号を出力する他、連系開閉器33は投入さ
れることで、インバータは連系運転に切り替わる。
【0253】また、負荷には系統電圧がそのまま発生し
て、負荷の運転を継続することができる。
【0254】なお、ランプ発生器58からの状態信号1
が変化終了を示してから、状態信号2が変化終了を示す
までの一定時間は、系統3との同期を完了するまでに設
けた時間である。これは、もし同期が完了しないうちに
連系開閉器33が投入されると、過渡的に過電流が発生
する可能性があるためである。
【0255】また、モーター負荷等を直接系統3に接続
して始動する場合には、始動時に過大な電流が流れ、系
統3の一時的な電圧低下を引き起こす可能性があるが、
この点、本実施の形態では、始動時のみインバータの自
立運転を利用し、負荷電流が安定した後に系統3の電圧
に接続されるため、負荷始動時の系統3の電圧変動を防
止することができる。
【0256】上述したように、本実施の形態のインバー
タ装置では、負荷運転開始時には、連系開閉器3を解列
すると共に自立運転を開始して負荷に徐々に電圧を加
え、出力電圧が系統電圧値に達してから系統電圧と同期
をとった後、連系開閉器3を投入すると共に出力電流を
制御する連系運転に切り替えるようにしているので、自
立運転時にモーター負荷の起動電流を低減することがで
きる他、モーター負荷を運転したままインバータを連系
運転に移行することが可能となる。
【0257】(第11の実施の形態:請求項11に対
応)本実施の形態は、前記第5または第6の実施の形態
のいずれについても適用することができるが、ここでは
図10の第6の実施の形態に適用した場合について説明
することにする。
【0258】図17は、本実施の形態によるインバータ
装置の構成例を示すブロック図であり、図10と同一部
分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異
なる部分についてのみ述べる。
【0259】すなわち、本実施の形態のインバータ装置
は、図17に示すように、図10に示される第6の実施
の形態のインバータ装置と同一構成を有する1台以上
(本例では2台)のインバータ装置66,67と、連系
運転の他に自立運転時に所定の定電圧を出力する一般の
1台以上(本例では1台)のインバータ装置68とを用
いて構成している。
【0260】各インバータ装置66〜68の連系出力部
は、それぞれ手動の連系開閉器33を介して共通の系統
3に接続している。
【0261】また、各インバータ装置66〜68の自立
出力部は、それぞれ個別の負荷に接続可能としている。
【0262】インバータ装置66または67を自立運転
する場合、自立運転するインバータ装置66または67
の連系開閉器33と、インバータ装置68の連系開閉器
33を手動解列しておく。
【0263】インバータ装置66〜68は、各インバー
タ装置内の連系開閉器33が解列されている時に自立運
転出力が可能な構成としている。
【0264】ここで、インバータ装置66〜67の自立
用開閉器34は、操作コイル63が付いた電気的に開閉
可能な構成とし、電圧が操作コイル63に印加された時
のみ自立用開閉器34が投入状態となるものとしてい
る。
【0265】各インバータ装置66,67には、それぞ
れ3極の自立運転スイッチ57を設け、各自立運転スイ
ッチ57がオンの時に自立運転を開始できるものとして
いる。
【0266】一方、第1の極の信号は、それぞれのイン
バータ装置66,67内の運転モード設定器41の入力
となり、インバータ装置66,67の各部制御の自立運
転信号となる。
【0267】また、第2の極の信号は、インバータ装置
68に与えられ、インバータ装置68の自立運転開始信
号となる。
【0268】さらに、第3の極は、インバータ装置6
6,67内の操作コイル63への電源供給スイッチとし
て利用する。
【0269】さらにまた、インバータ装置68には、別
の自立運転スイッチ57を設けている。
【0270】インバータ装置68の自立運転は、インバ
ータ装置66および67の自立運転スイッチ57と連動
する構成としている。
【0271】すなわち、インバータ装置66または67
のどちらかの自立運転スイッチ57がオンになると、イ
ンバータ装置68は連系運転を停止して、自立運転を開
始し、速やかに定電圧を出力するようにしている。
【0272】また、インバータ装置68の自立運転スイ
ッチ57がオンになった場合にも、連系運転を停止し
て、自立運転を開始し、速やかに定電圧を出力するよう
にしている。
【0273】一方、インバータ装置68の出力である定
電圧は、インバータ装置66および67の自立用開閉器
34の操作コイル63の電源としている。
【0274】また、インバータ装置66および67の操
作コイル63と、駆動電源となるインバータ装置68の
出力回路との間には、インバータ装置66および67の
それぞれの自立運転スイッチ57の第3極と、それぞれ
の連系開閉器33に連動したスイッチを挿入している。
【0275】この連系開閉器33と連動したスイッチ
は、連系開閉器33がオフの時に閉となるスイッチとす
る。
【0276】次に、以上のように構成した本実施の形態
のインバータ装置の作用について説明する。
【0277】インバータ装置66または67を自立運転
させる場合には、自立運転させるインバータ装置66ま
たは67とインバータ装置68の連系開閉器33とは解
列されている。
【0278】これにより、インバータ装置66または6
7の自立用開閉器34の操作コイル63に駆動電源を供
給する回路の構成要素のうち、連系開閉器33に連動す
るスイッチがオンとなる。
【0279】インバータ装置66または67のうち、自
立運転させるインバータ装置66または67の自立運転
スイッチ57をオンにすると、自立運転スイッチ57の
第2極からの信号により、インバータ装置68は必要に
応じて自立運転を開始して定電圧を出力する。同時に、
インバータ装置66または67は、自立運転を開始す
る。
【0280】インバータ装置68の出力電圧は、インバ
ータ装置66または67の装置内で、自立運転スイッチ
57の第3極と連系開閉器33に連動したスイッチを介
して、操作コイル63に接続されているため、インバー
タ装置66または67の自立運転出力は、自立用開閉器
34を介して負荷に供給される。
【0281】一般に、電気的に開閉する開閉器のコイル
駆動電圧には定電圧が要求されているが、インバータ装
置66または67の出力は定電圧から徐々に増加させる
場合もあり、そのままでは駆動電圧に利用することがで
きない。
【0282】この点、本実施の形態では、インバータ装
置66または67の自立用開閉器34は、インバータ装
置66または67の出力をそのまま駆動電源とせず、イ
ンバータ装置68から供給される定電圧を利用して開閉
するため、インバータ装置66または67の自立運転の
出力電圧を徐々に増加させても、電圧の低い範囲から負
荷に電力を供給できることになる。
【0283】一方、それぞれのインバータ装置66また
は67の自立運転スイッチ57がオンでない時には、イ
ンバータ装置68は、インバータ装置68内の自立運転
スイッチ57に連動して、自立運転を開始または停止
し、自立運転出力から負荷に電力を供給することができ
る。
【0284】上述したように、本実施の形態のインバー
タ装置では、インバータ装置の自立出力をする分岐回路
の自立用開閉器34を電気的な開閉器として、その駆動
電力を自立運転時に所定の定電圧を出力するインバータ
装置の出力から得るようにしているので、連系系統の電
気方式と異なる自立運転負荷を駆動、あるいは自立運転
時にモーター負荷の起動電流を低減することができる
他、自立運転時の自立用開閉装置の駆動電源として装置
内の自立運転出力を利用でき、開閉装置駆動用の電源装
置を省略することが可能となる。
【0285】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインバー
タ装置によれば、系統と連系して運転することが可能
で、系統と切り離して自立運転する場合には、連系系統
の電圧や電気方式と異なる電力を入力とする負荷をトラ
ンスを用いることなしに運転することができ、あるいは
起動電流を必要とする負荷の始動をすることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインバータ装置の第1の実施の形
態を示すブロック図。
【図2】同第1の実施の形態のインバータ装置における
出力基準発生器25の構成例を示すブロック図。
【図3】同第1の実施の形態のインバータ装置における
出力基準発生器24,26の構成例を示すブロック図。
【図4】本発明の第2の実施の形態による出力基準発生
器24〜26の構成例を示すブロック図。
【図5】本発明によるインバータ装置の第3の実施の形
態を示すブロック図。
【図6】同第3の実施の形態のインバータ装置における
出力基準発生器24〜26の構成例を示すブロック図。
【図7】本発明によるインバータ装置の第4の実施の形
態を示すブロック図。
【図8】同第4の実施の形態のインバータ装置における
正弦波発生装置42の構成例を示すブロック図。
【図9】本発明によるインバータ装置の第5の実施の形
態を示すブロック図。
【図10】本発明によるインバータ装置の第6の実施の
形態を示すブロック図。
【図11】本発明によるインバータ装置の第7の実施の
形態を示すブロック図。
【図12】本発明によるインバータ装置の第8の実施の
形態を示すブロック図。
【図13】本発明によるインバータ装置の第9の実施の
形態を示すブロック図。
【図14】同第9の実施の形態のインバータ装置におけ
る作用を説明するための特性図。
【図15】本発明によるインバータ装置の第10の実施
の形態を示すブロック図。
【図16】同第10の実施の形態のインバータ装置にお
ける正弦波発生装置42の構成例を示すブロック図。
【図17】本発明によるインバータ装置の第11の実施
の形態を示すブロック図。
【図18】従来のインバータ装置の代表的な構成例を示
すブロック図。
【図19】従来のインバータ装置における出力基準発生
器24〜26の構成例を示すブロック図。
【図20】従来のインバータ装置におけるPWM変調器
30〜32の構成例を示すブロック図。
【符号の説明】
1…直流電源、 2…インバータブリッジ、 3…系統、 4〜6…ハーフブリッジ回路、 7〜12…スイッチ、 13〜15…リアクトル、 16〜18…電流検出器、 19,20…コンデンサ、 21〜23…コンデンサ、 24〜26…出力基準発生器、 27〜29…電流制御器、 30〜32…PWM変調器、 33…連系開閉器、 34…自立用開閉器、 35〜37…電圧検出器、 38〜40…電圧制御器、 41…運転モード設定器、 42…正弦波発生装置、 43,44…位相シフト器、 45…系統電圧検出器、 46…同期回路、 47…連系用振幅設定器、 48…自立用振幅設定器、 49…選択器、 60…乗算器、 51…選択器、 52…変調器、 53…駆動回路、 54…位相シフト器、 55…選択器、 56…100V設定器、 57…自立運転スイッチ、 58…ランプ発生器、 59…乗算器、 60…正弦波発生器、 61…定格周波数設定器、 62…乗算器、 63…操作コイル、 64…駆動回路、 65…補助接点、 66〜68…インバータ装置、 69〜71…補助接点、 72〜74…太陽電池、 75…バッテリー、 76〜78…開閉器。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3組のハーフブリッジ回路で構成され、
    直流電源の直流電力を交流電力に変換して三相3線の系
    統に連系して出力可能なインバータと、 前記3組のハーフブリッジ回路のうち少なくとも2組の
    ハーフブリッジ回路の出力電流を所望の値に制御する手
    段と、 前記3組のハーフブリッジ回路のそれぞれの出力電圧を
    所望の値に制御する手段とを備えて構成されるインバー
    タ装置において、 前記系統と連系してインバータを運転する場合には、前
    記3組のハーフブリッジ回路のうち少なくとも2組のハ
    ーフブリッジ回路の出力電流を所望の値に制御し、 前記系統と切り離してインバータを自立運転する場合に
    は、前記3組のハーフブリッジ回路のうち1組のハーフ
    ブリッジ回路の出力電圧を零電圧に制御すると共に、残
    りの2組のハーフブリッジ回路の出力電圧を180度位
    相がずれた同振幅の値に制御するようにしたことを特徴
    とするインバータ装置。
  2. 【請求項2】 3組のハーフブリッジ回路で構成され、
    直流電源の直流電力を交流電力に変換して三相3線の系
    統に連系して出力可能なインバータと、 前記3組のハーフブリッジ回路のうち少なくとも2組の
    ハーフブリッジ回路の出力電流を所望の値に制御する手
    段と、 前記3組のハーフブリッジ回路のそれぞれの出力電圧を
    所望の値に制御する手段とを備えて構成されるインバー
    タ装置において、 前記系統と連系してインバータを運転する場合には、前
    記3組のハーフブリッジ回路のうち少なくとも2組のハ
    ーフブリッジ回路の出力電流を所望の値に制御し、 前記系統と切り離してインバータを自立運転する場合に
    は、前記3組のハーフブリッジ回路の出力電圧を連系系
    統の電圧値と異なる所望の振幅でかつ互いに120度の
    位相差を持つ電圧に制御するようにしたことを特徴とす
    るインバータ装置。
  3. 【請求項3】 直流電源の直流電力を交流電力に変換し
    て系統に連系して出力可能なインバータと、 前記インバータの出力電流を所望の値に制御する手段
    と、 前記インバータの出力電圧を所望の値に制御する手段と
    を備え、 前記系統と連系してインバータを運転する場合には、当
    該インバータの出力電流を所望の値に制御し、前記系統
    と切り離してインバータを自立運転する場合には、当該
    インバータの出力電圧を所望の値に制御するインバータ
    装置において、 前記系統と切り離してインバータを自立運転する場合の
    運転開始時の出力電圧を所定値まで徐々に増加させるよ
    うにしたことを特徴とするインバータ装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載のインバータ装置に
    おいて、 前記系統と切り離してインバータを自立運転する場合の
    運転開始時の出力電圧を所定値まで徐々に増加させる期
    間では、前記インバータの出力周波数も所定値まで徐々
    に増加させるようにしたことを特徴とするインバータ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1乃至請求項4のいずれか1
    項に記載のインバータ装置において、 前記インバータの交流側を複数の回路に分岐すると共
    に、当該複数の分岐回路のうち1つの分岐回路を連系出
    力部として前記系統に接続可能とし、 前記連系出力部と系統受電点との間に開閉装置を設け、 前記複数の分岐回路のうち他の分岐回路を自立出力部と
    して開閉装置を介して負荷に接続可能とし、 前記連系出力部と系統受電点との間に設けた開閉装置を
    投入する場合には、前記自立出力部の開閉装置の投入を
    阻止するようにしたことを特徴とするインバータ装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1乃至請求項4のいずれか1
    項に記載のインバータ装置において、 前記インバータの交流側を複数の回路に分岐すると共
    に、当該複数の分岐回路のそれぞれに開閉装置を設け、 前記複数の分岐回路のうち1つの分岐回路を連系出力部
    として開閉装置を介して系統に接続可能とし、 前記複数の分岐回路のうち他の分岐回路を自立出力部と
    して開閉装置を介して負荷に接続可能とし、 前記連系出力部の開閉装置を投入して系統と連系運転す
    る場合には、前記自立出力部の開閉装置の投入を阻止す
    るようにしたことを特徴とするインバータ装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項5に記載のインバータ装置を
    複数台用いて構成されるインバータ装置において、 前記それぞれのインバータ装置本体の連系出力部を一括
    して同一の系統に接続可能とし、 系統側の開閉装置を前記一括した点から受電点までの間
    に設け、 前記開閉装置を投入する場合には、前記全てのインバー
    タの自立出力部の開閉装置の投入を阻止するようにした
    ことを特徴とするインバータ装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項5または請求項6に記載のイ
    ンバータ装置を複数台用いて構成されるインバータ装置
    において、 前記それぞれのインバータ装置本体の連系出力部を同一
    の系統に接続可能とし、 前記1台以上のインバータを系統と切り離して自立運転
    する場合には、当該自立運転を実施するインバータの運
    転開始の指令を個別に与えるようにしたことを特徴とす
    るインバータ装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項7または請求項8に記載のイ
    ンバータ装置において、 直流側にはインバータ装置本体内の複数台のインバータ
    の数に対応した太陽電池電源および1つの定電圧の直流
    電源を入力し、 前記系統に連系して運転するインバータの各直流側は個
    別の太陽電池電源に接続し、 前記系統と切り離して自立運転するインバータの直流側
    は、一括にして太陽電池電源および定電圧の直流電源に
    接続するようにしたことを特徴とするインバータ装置。
  10. 【請求項10】 前記請求項3または請求項4に記載の
    インバータ装置において、 前記インバータの交流側を2つの回路に分岐し、 前記分岐回路の一方には開閉装置を設けて系統と接続
    し、 前記他方の分岐回路には負荷を接続し、 前記負荷を運転開始する場合には、前記開閉装置を解列
    すると共に、系統と連系しない自立運転を開始して負荷
    に徐々に電圧を加え、 出力電圧が系統の電圧値に達してから系統電圧と同期を
    とった後、前記開閉装置を投入すると共に出力電流を制
    御する連系運転に切り替えるようにしたことを特徴とす
    るインバータ装置。
  11. 【請求項11】 前記請求項5または請求項6に記載の
    インバータ装置を1台以上と、系統と連系せずに自立運
    転する場合には所定の定電圧を出力するインバータ装置
    を1台以上とを用いて構成されるインバータ装置におい
    て、 前記請求項5または請求項6に記載のインバータ装置本
    体の自立出力をする分岐回路の開閉装置を、電気的に開
    閉する装置とし、 前記開閉装置の駆動電力を、前記自立運転する場合に所
    定の定電圧を出力するインバータ装置本体の出力から得
    るようにしたことを特徴とするインバータ装置。
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