JP2006280137A - 周波数変換システム - Google Patents
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Abstract
【課題】既存の付帯設備が有効に活用された小規模の周波数変換システムを提供することである。
【解決手段】周波数変換システムは、直流電力が充放電される電力貯蔵装置と、選択された電力系統の交流電力と直流回路の直流電力とを双方向に変換する交直変換装置と、交直変換装置を電力系統のいずれかに選択的に連系解列する遮断器と、入力される操作信号に基づき遮断器を操作して交直変換装置をいずれかの電力系統に連系し、該操作信号が充電を意味するとき交直変換装置を制御して該電力系統の交流電力を直流電力に変換して電力貯蔵装置に充電し、該操作信号が放電を意味するとき交直変換装置を制御して電力貯蔵装置の直流電力を該電力系統の周波数の交流電力に変換して該電力系統に送電する制御装置と、が備えられている周波数変換装置が具備されている。
【選択図】図1
【解決手段】周波数変換システムは、直流電力が充放電される電力貯蔵装置と、選択された電力系統の交流電力と直流回路の直流電力とを双方向に変換する交直変換装置と、交直変換装置を電力系統のいずれかに選択的に連系解列する遮断器と、入力される操作信号に基づき遮断器を操作して交直変換装置をいずれかの電力系統に連系し、該操作信号が充電を意味するとき交直変換装置を制御して該電力系統の交流電力を直流電力に変換して電力貯蔵装置に充電し、該操作信号が放電を意味するとき交直変換装置を制御して電力貯蔵装置の直流電力を該電力系統の周波数の交流電力に変換して該電力系統に送電する制御装置と、が備えられている周波数変換装置が具備されている。
【選択図】図1
Description
この発明は、異なる周波数の電力系統の間で電力の交換を行う周波数変換システムに関する。
従来、異なる周波数(東日本地域の50Hzと西日本地域の60Hz)の電力系統間の連系は、佐久間周波数変換所(容量300MW級×1台)、新信濃周波数変換所(容量300MW級×2台)および東清水周波数変換所(容量300MW級×1台、未運用)において行われている。そして、周波数変換所では、サイリスタ式周波数変換器により一方の周波数から他方の周波数に周波数の変換を行い、電力の交換を行っている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、現在の周波数変換所の容量は1200MWと限定されており、全国規模での電力取引のネックになっている。
また、300MW級の大規模の周波数変換所を新設しようとすると、サイリスタ式周波数変換器や付帯設備に一度に多額の設備投資を要し、かつ建設に長期間掛かってしまうという問題がある。
また、300MW級の大規模の周波数変換所を新設しようとすると、サイリスタ式周波数変換器や付帯設備に一度に多額の設備投資を要し、かつ建設に長期間掛かってしまうという問題がある。
この発明の目的は、既存の付帯設備を有効に活用することのできる小規模の周波数変換システムを提供することである。
この発明に係わる周波数変換システムは、周波数の異なる複数の電力系統の間で電力を交換する周波数変換装置が少なくとも1つ具備されている周波数変換システムにおいて、
上記周波数変換装置は、直流回路に接続され、直流電力が充放電される電力貯蔵装置と、
選択された上記電力系統の交流電力と上記直流回路の直流電力とを双方向に変換する交直変換装置と、上記交直変換装置を上記電力系統のいずれかに選択的に連系解列する遮断器と、入力される操作信号に基づき上記遮断器を操作して上記交直変換装置をいずれかの上記電力系統に連系し、該操作信号が充電を意味するとき上記交直変換装置を制御して該電力系統の交流電力を直流電力に変換して上記電力貯蔵装置に充電し、該操作信号が放電を意味するとき上記交直変換装置を制御して上記電力貯蔵装置の直流電力を該電力系統の周波数の交流電力に変換して該電力系統に送電する制御装置と、が備えられている。
上記周波数変換装置は、直流回路に接続され、直流電力が充放電される電力貯蔵装置と、
選択された上記電力系統の交流電力と上記直流回路の直流電力とを双方向に変換する交直変換装置と、上記交直変換装置を上記電力系統のいずれかに選択的に連系解列する遮断器と、入力される操作信号に基づき上記遮断器を操作して上記交直変換装置をいずれかの上記電力系統に連系し、該操作信号が充電を意味するとき上記交直変換装置を制御して該電力系統の交流電力を直流電力に変換して上記電力貯蔵装置に充電し、該操作信号が放電を意味するとき上記交直変換装置を制御して上記電力貯蔵装置の直流電力を該電力系統の周波数の交流電力に変換して該電力系統に送電する制御装置と、が備えられている。
この発明に係わる周波数変換システムの効果は、周波数の異なる2つの電力系統の一方から電力貯蔵装置に一旦充電し、それを他方の電力系統の周波数に合わせて放電することにより、周波数の異なる2つの電力系統間で電力の融通を簡単な設備で行うことができる。
また、周波数の異なる電力系統の間に電力単価の時期的、時間的な差があるとき、単価の低い方から高い方に融通することにより、電力取引において利益を得ることができる。
また、周波数の異なる電力系統の間に電力単価の時期的、時間的な差があるとき、単価の低い方から高い方に融通することにより、電力取引において利益を得ることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係わる周波数変換装置により連系されている電力系統図である。図2は、実施の形態1に係わる位相調整部の機能ブロック図である。図3は、実施の形態1に係わる運転モード切替部の機能ブロック図である。図4は、実施の形態1において電力制御モードのときに有効な電力制御部とPWM制御部の機能ブロック図である。図5は、実施の形態1において電圧制御モードのときに有効な交流電圧制御部とPWM制御部の機能ブロック図である。
図1は、この発明の実施の形態1に係わる周波数変換装置により連系されている電力系統図である。図2は、実施の形態1に係わる位相調整部の機能ブロック図である。図3は、実施の形態1に係わる運転モード切替部の機能ブロック図である。図4は、実施の形態1において電力制御モードのときに有効な電力制御部とPWM制御部の機能ブロック図である。図5は、実施の形態1において電圧制御モードのときに有効な交流電圧制御部とPWM制御部の機能ブロック図である。
この発明の実施の形態1に係わる周波数変換システムは、周波数の異なる2系統の電力系統の間で電力を交換する1台の周波数変換装置が具備されている。
この実施の形態1に係わる周波数変換装置1により連系される2つの電力系統2、3は、周波数50Hzで電圧66kVの第1の電力系統2と周波数60Hzで電圧77kVの第2の電力系統3である。そして、周波数変換装置1を設置する場所として、送電線のこう長を出来るだけ短くするために、接近した所が選定されている。
この場所に2つの電力系統2、3から分岐した支線を数基の鉄塔4を配置して引き込んでくる。
この実施の形態1に係わる周波数変換装置1により連系される2つの電力系統2、3は、周波数50Hzで電圧66kVの第1の電力系統2と周波数60Hzで電圧77kVの第2の電力系統3である。そして、周波数変換装置1を設置する場所として、送電線のこう長を出来るだけ短くするために、接近した所が選定されている。
この場所に2つの電力系統2、3から分岐した支線を数基の鉄塔4を配置して引き込んでくる。
そして、周波数変換装置1が設置される敷地内に配置された鉄塔4を経由して周波数変換装置1に高圧送電線が引き込まれる。第1の電力系統2からの高圧送電線の引き込み点と第2の電力系統3からの高圧送電線の引き込み点とにそれぞれ、連系用遮断器5a、5bが接続されている。
また、周波数変換装置1の入出力端子6の電力系統側にそれぞれ区分遮断器7a、7bが接続されている。
周波数変換装置1は、入出力端子6側から交直変換装置10に適する電圧に変換する両用トランス11、直流回路の直流電力と電力系統2、3の交流電力とを双方向に変換する交直変換装置10、直流回路に接続され、直流電力が充放電される電力貯蔵装置としてのナトリウム−硫黄電池12、交直変換装置10が発生する高調波を抑制するためのフィルタコンデンサ13および直列リアクトル14、周波数変換装置1を制御する制御装置15から構成されている。
また、周波数変換装置1の入出力端子6の電力系統側にそれぞれ区分遮断器7a、7bが接続されている。
周波数変換装置1は、入出力端子6側から交直変換装置10に適する電圧に変換する両用トランス11、直流回路の直流電力と電力系統2、3の交流電力とを双方向に変換する交直変換装置10、直流回路に接続され、直流電力が充放電される電力貯蔵装置としてのナトリウム−硫黄電池12、交直変換装置10が発生する高調波を抑制するためのフィルタコンデンサ13および直列リアクトル14、周波数変換装置1を制御する制御装置15から構成されている。
また、周波数変換装置1は、第1の電力系統2と第2の電力系統3の電圧を計測するための計器用変圧器16a、16b、入出力端子6の電圧を計測するための電源側計器用変圧器17、交直変換装置10の交流側電流を計測するための電源側計器用変流器18が備えられている。
制御装置15は、図1に示すように、電力系統2、3に交直変換装置10の位相を合わせる位相調整部21、一方の電力系統2に関し周波数変換装置1の運転モードを切り替える第1の運転モード切替部22a、他方の電力系統3に関し周波数変換装置1の運転モードを切り替える第1の運転モード切替部22b、電力制御モードのときに電池電力計画値に基づいて有効電圧指令値と無効電圧指令値を算出する電力制御部23、電圧制御モードのときに電力系統2、3と周波数変換装置1の電圧を揃えるように有効電圧指令値と無効電圧指令値を算出する交流電圧制御部24、有効電圧指令値と無効電圧指令値とに基づき交直変換装置10をPWM制御するゲートパルスを出力するPWM制御部25を有している。
制御装置15は、CPU、RAM、ROM、インタフェース回路を有するコンピュータから構成されている。
制御装置15は、CPU、RAM、ROM、インタフェース回路を有するコンピュータから構成されている。
次に、位相調整部21の位相制御について説明する。図2は、位相調整部21の制御に係わるブロック線図である。
位相調整部21は、図2に示すように、第1の充電スイッチまたは第1の放電スイッチがONされたとき50Hz側に、第2の充電スイッチまたは第2の放電スイッチがONされたとき60Hz側に切り換えられるスイッチ30、31を有する。スイッチ30が50Hz側に切り換えられると、第1の電力系統2の電圧VS1a、VS1b、VS1cを、また60Hz側に切り換えられると、第2の電力系統3の電圧VS2a、VS2b、VS3cを選択してそれを系統3相電圧とする。
また、スイッチ31が50Hz側に切り換えられると50Hzが、60Hz側に切り換えられると60Hzがそれぞれ基準周波数として出力される。
位相調整部21は、図2に示すように、第1の充電スイッチまたは第1の放電スイッチがONされたとき50Hz側に、第2の充電スイッチまたは第2の放電スイッチがONされたとき60Hz側に切り換えられるスイッチ30、31を有する。スイッチ30が50Hz側に切り換えられると、第1の電力系統2の電圧VS1a、VS1b、VS1cを、また60Hz側に切り換えられると、第2の電力系統3の電圧VS2a、VS2b、VS3cを選択してそれを系統3相電圧とする。
また、スイッチ31が50Hz側に切り換えられると50Hzが、60Hz側に切り換えられると60Hzがそれぞれ基準周波数として出力される。
さらに、位相調整部21は、系統3相電圧を系統α相電圧VSαと系統β相電圧VSβとに変換する系統3相/αβ変換部32、系統α相電圧VSαと系統β相電圧VSβとを系統d軸電圧VSdと系統q軸電圧VSqとに変換する系統αβ/dq変換部33、電圧制御発振器34から出力される交直変換装置10の制御用の周波数fPから交直変換装置10の制御用の位相θをθ=2πfPtに基づき求め、系統α相電圧VSαと系統d軸電圧VSdとの位相差ΔΘを、ΔΘ=arctan(VSq/VSd)に従って求める位相差検出部35、位相差ΔΘが零になるように例えば(比例+積分)演算し、その演算結果を基準周波数に加算して周波数を補正し、その周波数に対応するように演算して電圧制御発振器34に送られる制御電圧fLを求める周波数調整器36、制御電圧fLに基づいて周波数fPを可変する電圧制御発振器34から構成されている。
このように、位相のずれを周波数の偏差として補正し、系統3相電圧と交直変換装置10の出力電圧の位相を一致させる。そして、この一致したときの位相θを用いて交直変換装置10のPWM制御が行われる。
次に、運転モード切替部22aの制御について説明する。図3は、運転モード切替部22aの制御に係わるブロック図である。なお、運転モード切替部22bは、電力系統2の替わりに電力系統3に関して運転モードを制御するので、入力される充電操作信号、放電操作信号、連系用遮断器投入信号および連系用遮断器状態信号、区分遮断器投入信号および区分遮断器状態信号が第2の充電スイッチ、第2の放電スイッチ、第2の連系用遮断器、第2の区分遮断器に係わっているだけなので、説明は省略する。
フリップフロップ部40は、S入力端子に充電操作信号ξ1が入力され、R入力端子に放電操作信号ξ2が入力され、Q出力端子から充電指令信号ζ1が出力され、Q(バー)出力端子から放電指令信号ζ2が出力される。そして、充電操作信号ξ1が論理「1」に変化したとき充電指令信号ζ1の論理が「1」に変わって保持される。また、放電操作信号ξ2が論理「1」に変化したとき放電指令信号ζ2の論理が「1」に変わって保持される。
連系用遮断器投入部41は、充電操作信号ξ1と放電操作信号ξ2が入力され、連系用遮断器投入信号ζ3が出力される。そして、充電操作信号ξ1と放電操作信号ξ2のいずれかが論理「1」のとき、連系用遮断器投入信号ζ3の論理が「1」に変わる。
連系用遮断器投入信号ζ3は、第1の連系用遮断器5aに入力される。第1の連系用遮断器5aは、連系用遮断器投入信号ζ3が論理「1」になったとき投入される。
区分遮断器投入指令部42は、充電指令信号ζ1と連系用遮断器投入状態信号ξ3が入力され、区分遮断器投入指令信号ζ4が出力される。そして、充電指令信号ζ1と連系用遮断器投入状態信号ξ3がともに論理「1」のとき、区分遮断器投入指令信号ζ4の論理が「1」になる。
連系用遮断器投入部41は、充電操作信号ξ1と放電操作信号ξ2が入力され、連系用遮断器投入信号ζ3が出力される。そして、充電操作信号ξ1と放電操作信号ξ2のいずれかが論理「1」のとき、連系用遮断器投入信号ζ3の論理が「1」に変わる。
連系用遮断器投入信号ζ3は、第1の連系用遮断器5aに入力される。第1の連系用遮断器5aは、連系用遮断器投入信号ζ3が論理「1」になったとき投入される。
区分遮断器投入指令部42は、充電指令信号ζ1と連系用遮断器投入状態信号ξ3が入力され、区分遮断器投入指令信号ζ4が出力される。そして、充電指令信号ζ1と連系用遮断器投入状態信号ξ3がともに論理「1」のとき、区分遮断器投入指令信号ζ4の論理が「1」になる。
また、区分遮断器投入部43は、区分遮断器投入指令信号ζ4と投入準備完了信号ζ9が入力され、区分遮断器投入信号ζ5が出力される。そして、区分遮断器投入指令信号ζ4と投入準備完了信号ζ9のいずれかが論理「1」のとき、区分遮断器投入信号ζ5の論理が「1」になる。区分遮断器投入信号ζ5は、第1の区分遮断器7aに入力される。第1の区分遮断器7aは、区分遮断器投入信号ζ5が論理「1」になったとき投入される。
交直変換装置(PCS)起動指令部44は、区分遮断器投入指令信号ζ4と区分遮断器投入状態信号ξ4が入力され、交直変換装置(PCS)起動指令信号ζ6が出力される。そして、区分遮断器投入指令信号ζ4と区分遮断器投入状態信号ξ4の論理がともに「1」のとき、交直変換装置(PCS)起動指令信号ζ6の論理が「1」になる。
交直変換装置(PCS)起動部45は、PCS起動指令信号ζ6と放電指令信号ζ2が入力され、交直変換装置(PCS)起動信号ζ7が出力される。そして、PCS起動指令信号ζ6と放電指令信号ζ2の論理のいずれかが「1」のとき、PCS起動信号ζ7の論理が「1」になる。
PCS起動信号ζ7は、PWM制御部25に入力される。PWM制御部25では、PCS起動信号ζ7の論理が「1」になるとゲートオフが解除される。
交直変換装置(PCS)起動指令部44は、区分遮断器投入指令信号ζ4と区分遮断器投入状態信号ξ4が入力され、交直変換装置(PCS)起動指令信号ζ6が出力される。そして、区分遮断器投入指令信号ζ4と区分遮断器投入状態信号ξ4の論理がともに「1」のとき、交直変換装置(PCS)起動指令信号ζ6の論理が「1」になる。
交直変換装置(PCS)起動部45は、PCS起動指令信号ζ6と放電指令信号ζ2が入力され、交直変換装置(PCS)起動信号ζ7が出力される。そして、PCS起動指令信号ζ6と放電指令信号ζ2の論理のいずれかが「1」のとき、PCS起動信号ζ7の論理が「1」になる。
PCS起動信号ζ7は、PWM制御部25に入力される。PWM制御部25では、PCS起動信号ζ7の論理が「1」になるとゲートオフが解除される。
また、電圧差判断部46では、系統d軸電圧VSdと電源側d軸電圧VPdとのd軸差分ΔVdを求め、そのd軸差分ΔVdが予め定められた閾値VTHdより小さいときd軸電圧差零信号τ3dの論理が「1」に変化し、系統q軸電圧VSqと電源側q軸電圧VPqとのq軸差分ΔVqを求め、そのq軸差分ΔVqが予め定められた閾値VTHqより小さいときq軸電圧差零信号τ3qの論理が「1」に変化する。
そして、d軸電圧差零信号τ3dとq軸電圧差零信号τ3qがともに論理「1」に変化したとき電圧差零信号τ3の論理が「1」に変化する。
投入準備確認部47は、放電指令信号ζ2と電圧差零信号τ3が入力され、投入準備完了信号ζ9が出力される。そして、放電指令信号ζ2と電圧差零信号τ3がともに論理「1」になったとき、投入準備完了信号ζ9の論理が「1」に変化する。
そして、d軸電圧差零信号τ3dとq軸電圧差零信号τ3qがともに論理「1」に変化したとき電圧差零信号τ3の論理が「1」に変化する。
投入準備確認部47は、放電指令信号ζ2と電圧差零信号τ3が入力され、投入準備完了信号ζ9が出力される。そして、放電指令信号ζ2と電圧差零信号τ3がともに論理「1」になったとき、投入準備完了信号ζ9の論理が「1」に変化する。
モード選択部48は、連系用遮断器投入信号ζ3と区分遮断器投入状態信号ξ4が入力され、モード選択信号ζ10が出力される。そして、連系用遮断器投入信号ζ3と区分遮断器投入状態信号ξ4がともに論理「1」のとき、モード選択信号の論理が「1」になる。
次に、交直変換装置10の制御について図4、図5を参照して説明する。図4は、電力制御モードのときに有効な電力制御部23、PWM制御部25のブロック線図である。図5は、電圧制御モードのときに有効な交流電圧制御部24、PWM制御部25のブロック線図である。
PWM制御部25の入力側に、PWM制御部25への入力を切り換える電圧指令値切替部49が設けられている。電力制御モードのとき電力制御部23からのd軸電圧指令値VdREFdとq軸電圧指令値VqREFqとが選択され、電圧制御モードのとき交流電圧制御部24からのd軸電圧指令値VdREFdとq軸電圧指令値VqREFqとが選択される。
最初に、電力制御モードのときに有効になっている電力制御部23、PWM制御部25の動作について説明する。このとき、図示しない方法によって検出される有効電力検出値PSと無効電力検出値QS、電源側計器用変圧器17からの3相の電源側電圧VPa、VPb、VPc、電源側計器用変流器18からの3相の電源側電流IPa、IPb、IPcが入力されている。
有効電力差検出部50は、有効電力基準PSREFと有効電力検出値PSとから有効電力差分ΔPを求める。そして、有効電力調整部51は、有効電力差分ΔPを例えば(比例+積分)演算して、d軸電流基準IdREFを求める。
一方、無効電力差検出部52は、無効電力基準QSREFと無効電力検出値QSとから無効電力差分ΔQを求める。そして、無効電力調整部53は、無効電力差分ΔQを例えば(比例+積分)演算してq軸電流基準IqREFを求める。
有効電力差検出部50は、有効電力基準PSREFと有効電力検出値PSとから有効電力差分ΔPを求める。そして、有効電力調整部51は、有効電力差分ΔPを例えば(比例+積分)演算して、d軸電流基準IdREFを求める。
一方、無効電力差検出部52は、無効電力基準QSREFと無効電力検出値QSとから無効電力差分ΔQを求める。そして、無効電力調整部53は、無効電力差分ΔQを例えば(比例+積分)演算してq軸電流基準IqREFを求める。
また、交直変換装置(PCS)3相/αβ変換部54は、電源側計器用変流器18からの電源側電流IPa、IPB、IPcから電源側α相電流IPαと電源側β相電流IPβを求める。次に、交直変換装置(PCS)αβ/dq変換部55は、電源側α相電流IPαと電源側β相電流IPβから電源側d軸電流検出値IPdと電源側q軸電流検出値IPqを求める。
また、d軸電流差検出部56は、d軸電流基準IdREFと電源側d軸電流検出値IPdとからd軸電流差分ΔIdを求める。また、q軸電流差検出部57は、q軸電流基準IqREFと電源側q軸電流検出値IPqとからq軸電流差分ΔIqを求める。
また、有効電流調整部58は、d軸電流差分ΔIdを例えば(比例+積分)演算し、その演算結果に電源側d軸電圧VPdを加算してd軸電圧基準VdREFdを求める。
また、無効電流調整部59は、q軸電流差分ΔIqを例えば(比例+積分)演算し、その演算結果に電源側q軸電圧VPqを加算してq軸電圧基準VqREFqを求める。
また、有効電流調整部58は、d軸電流差分ΔIdを例えば(比例+積分)演算し、その演算結果に電源側d軸電圧VPdを加算してd軸電圧基準VdREFdを求める。
また、無効電流調整部59は、q軸電流差分ΔIqを例えば(比例+積分)演算し、その演算結果に電源側q軸電圧VPqを加算してq軸電圧基準VqREFqを求める。
電源側電圧3相/αβ変換部60は、電源側計器用変圧器17からの電源側電圧VPa、VPb、VPcを電源側α相電圧VPαと電源側β相電圧VPβに変換する。さらに、電源側電圧αβ/dq変換部61は、位相調整部21にて検出された位相θを用いて、電源側α相電圧VPαと電源側β相電圧VPβを電源側d軸電圧VPdと電源側q軸電圧VPqに変換する。
次に、dq/αβ変換部63は、有効電圧指令値V(ハット)dと無効電圧指令値V(ハット)qをα相電圧指令値V(ハット)αとβ相電圧指令値V(ハット)βに変換する。さらに、αβ/3相変換部64は、α相電圧指令値V(ハット)αとβ相電圧指令値V(ハット)βを3相の電圧指令値V(ハット)a、V(ハット)b、V(ハット)cに変換する。最後に、3相の電圧指令値V(ハット)a、V(ハット)b、V(ハット)cが入力されたゲートパルス発生部65は、これら電圧指令値に従って交直変換装置10のスイッチング素子のゲートを制御するゲートパルス信号を出力する。
このようにして有効電力基準PSREFと無効電力基準QSREFに従った電力が出力される。
このようにして有効電力基準PSREFと無効電力基準QSREFに従った電力が出力される。
次に、電圧制御モードのときに有効になっている交流電圧制御部24、PWM制御部25の動作について説明する。
d軸電圧差検出部71は、系統d軸電圧VSdから電源側d軸電圧VPdを減算してd軸電圧差分ΔVdを算出する。また、q軸電圧差検出部72は、系統q軸電圧VSqから電源側q軸電圧VPqを減算してq軸電圧差分ΔVqを算出する。
d軸電圧差検出部71は、系統d軸電圧VSdから電源側d軸電圧VPdを減算してd軸電圧差分ΔVdを算出する。また、q軸電圧差検出部72は、系統q軸電圧VSqから電源側q軸電圧VPqを減算してq軸電圧差分ΔVqを算出する。
また、d軸電圧調整部73は、d軸電圧差分ΔVdを例えば(比例+積分)演算してd軸電圧基準VdREFdを算出する。また、q軸電圧調整部74は、q軸電圧差分ΔVqを例えば(比例+積分)演算してq軸電圧基準VqREFqを算出する。
そして、d軸電圧基準VdREFdをそのまま有効電圧指令値V(ハット)dとする。また、q軸電圧基準VqREFqをそのまま無効電圧指令値V(ハット)qとする。
このようにして電源側電圧が選択されている電力系統の系統電圧に同期が採られるようにして周波数変換装置1が運転される。
そして、d軸電圧基準VdREFdをそのまま有効電圧指令値V(ハット)dとする。また、q軸電圧基準VqREFqをそのまま無効電圧指令値V(ハット)qとする。
このようにして電源側電圧が選択されている電力系統の系統電圧に同期が採られるようにして周波数変換装置1が運転される。
この周波数変換装置1は、いずれかの電力系統2、3に余裕があるとき、余裕のある電力系統2、3からナトリウム−硫黄電池12へ充電する充電モードと、融通が必要になった電力系統2、3にナトリウム−硫黄電池12から放電する放電モードとを対象となる電力系統2、3の指定と併せて図示しないスイッチの操作により制御が行われる。
例えば、第1の電力系統2から充電するときは、第1充電スイッチをONすることにより、制御装置15に第1の充電操作信号ξ1が入力される。また、第2の電力系統3から充電するときは、第2の充電スイッチをONすることにより、制御装置15に第2の充電操作信号が入力される。
同様に、第1の電力系統2に放電するときは、第1の放電スイッチをONすることにより、制御装置15に第1の放電操作信号ξ2が入力される。また、第2の電力系統3に放電するときは、第2の放電スイッチをONすることにより、制御装置15に第2の放電操作信号が入力される。
例えば、第1の電力系統2から充電するときは、第1充電スイッチをONすることにより、制御装置15に第1の充電操作信号ξ1が入力される。また、第2の電力系統3から充電するときは、第2の充電スイッチをONすることにより、制御装置15に第2の充電操作信号が入力される。
同様に、第1の電力系統2に放電するときは、第1の放電スイッチをONすることにより、制御装置15に第1の放電操作信号ξ2が入力される。また、第2の電力系統3に放電するときは、第2の放電スイッチをONすることにより、制御装置15に第2の放電操作信号が入力される。
まず、第1の電力系統2から周波数変換装置1に充電するときの手順を説明する。このとき、第1の連系用遮断器5a、第2の連系用遮断器5b、第1の区分遮断器7a、第2の区分遮断器7bはすべて開放状態にある。また、交直変換装置10は、ゲートオフされた状態である。
そして、第1の充電スイッチをONすると、第1の充電操作信号ξ1が制御装置15に入力され、第1の連系用遮断器投入信号ζ3が第1の連系用遮断器5aに送信される。同時に、両用トランス11のタップが第1の電力系統2に合わせられる。
そして、第1の連系用遮断器5aが投入されて引き込み線が充電される。また、両用トランス11のタップが一次側66kVと二次側400Vとになるように設定される。
所定の時間経過後、第1の区分遮断器投入信号ζ5が第1の区分遮断器7aに送信される。そして、第1の区分遮断器7aが投入されて両用トランス11が充電される。
第1の区分遮断器7aが投入状態にあることが確認されたとき、交直変換装置10が電力制御モードでゲートオンされて、所定の電力量がナトリウム−硫黄電池12に貯えられる。
なお、第2の電力系統3にから充電するときも、投入される遮断器が第2の連系用遮断器5bと第2の区分遮断器7bの違いだけで同様に充電される。
そして、第1の充電スイッチをONすると、第1の充電操作信号ξ1が制御装置15に入力され、第1の連系用遮断器投入信号ζ3が第1の連系用遮断器5aに送信される。同時に、両用トランス11のタップが第1の電力系統2に合わせられる。
そして、第1の連系用遮断器5aが投入されて引き込み線が充電される。また、両用トランス11のタップが一次側66kVと二次側400Vとになるように設定される。
所定の時間経過後、第1の区分遮断器投入信号ζ5が第1の区分遮断器7aに送信される。そして、第1の区分遮断器7aが投入されて両用トランス11が充電される。
第1の区分遮断器7aが投入状態にあることが確認されたとき、交直変換装置10が電力制御モードでゲートオンされて、所定の電力量がナトリウム−硫黄電池12に貯えられる。
なお、第2の電力系統3にから充電するときも、投入される遮断器が第2の連系用遮断器5bと第2の区分遮断器7bの違いだけで同様に充電される。
次に、第2の電力系統3に周波数変換装置1から放電するときの手順を説明する。このとき、第1の連系用遮断器5a、第2の連系用遮断器5b、第1の区分遮断器7a、第2の区分遮断器7bはすべて開放状態にある。また、交直変換装置10は、ゲートオフされた状態である。
そして、第2の放電スイッチをONすると、第2の放電操作信号ξ2が制御装置15に入力され、交直変換装置10が電圧制御モードにより起動される。すると、第2の引き込み線が周波数変換装置1の電圧で充電される。また、第2の連系用遮断器5bが投入される。
ここで、周波数変換装置1の出力電圧が第2の電力系統3の電圧と同期が採られたとき、第2の区分遮断器7bを投入して第2の電力系統に放電を開始し、第2の区分遮断器7bが投入状態にあることが確認されたとき、電力制御モードに切り換えられる。
そして、第2の放電スイッチをONすると、第2の放電操作信号ξ2が制御装置15に入力され、交直変換装置10が電圧制御モードにより起動される。すると、第2の引き込み線が周波数変換装置1の電圧で充電される。また、第2の連系用遮断器5bが投入される。
ここで、周波数変換装置1の出力電圧が第2の電力系統3の電圧と同期が採られたとき、第2の区分遮断器7bを投入して第2の電力系統に放電を開始し、第2の区分遮断器7bが投入状態にあることが確認されたとき、電力制御モードに切り換えられる。
このような周波数変換装置1は、周波数の異なる2つの電力系統の一方から電力貯蔵装置に一旦充電し、それを他方の電力系統の周波数に合わせて放電することにより、周波数の異なる2つの電力系統間で電力の融通を簡単な設備で行うことができる。
また、周波数の異なる電力系統の間に電力単価の時期的、時間的な差があるとき、単価の低い方から高い方に融通することにより、電力取引において利益を得ることができる。
また、周波数の異なる電力系統の間に電力単価の時期的、時間的な差があるとき、単価の低い方から高い方に融通することにより、電力取引において利益を得ることができる。
なお、実施の形態1に係わる周波数変換システムにおいて、周波数の異なる2系統の電力系統の間に1台の周波数変換装置が設置された例について説明したが、交換容量を増加するときには並列に複数台の周波数変換装置を設置すればよい。
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2に係わる周波数変換装置が設置されている2系統の高圧配電線のブロック図である。
この発明の実施の形態2に係わる周波数変換システムは、周波数の異なる2系統の高圧配電線2B、3Bの間で電力を交換する1台の周波数変換装置1Bが具備されている。
この実施の形態2に係わる周波数変換装置1Bは、図6に示すように、電圧が6.6kVで周波数が異なる高圧配電線2B、3B間で電力の融通を行っていることが実施の形態1に係わる周波数変換装置1と異なっており、両用トランス11の一次側の電圧が低いこと以外同様である。
高圧配電線2B、3Bは、電柱8間を懸架されており、近接している電柱8間に引き込み用の電柱8が設けられ、実施の形態2に係わる周波数変換装置1Bに接続されている。
図6は、この発明の実施の形態2に係わる周波数変換装置が設置されている2系統の高圧配電線のブロック図である。
この発明の実施の形態2に係わる周波数変換システムは、周波数の異なる2系統の高圧配電線2B、3Bの間で電力を交換する1台の周波数変換装置1Bが具備されている。
この実施の形態2に係わる周波数変換装置1Bは、図6に示すように、電圧が6.6kVで周波数が異なる高圧配電線2B、3B間で電力の融通を行っていることが実施の形態1に係わる周波数変換装置1と異なっており、両用トランス11の一次側の電圧が低いこと以外同様である。
高圧配電線2B、3Bは、電柱8間を懸架されており、近接している電柱8間に引き込み用の電柱8が設けられ、実施の形態2に係わる周波数変換装置1Bに接続されている。
このように周波数が異なる高圧配電線2B、3Bが近くにある場合、電柱8を数本用意することにより容易に周波数変換装置1Bを設置することができる。
また、負荷平準化のために既にナトリウム−硫黄電池12が設置されている場合、両用トランス11や制御装置15だけの準備ですむので、安価に周波数の異なる電力系統間で電力の融通が行える。
また、負荷平準化のために既にナトリウム−硫黄電池12が設置されている場合、両用トランス11や制御装置15だけの準備ですむので、安価に周波数の異なる電力系統間で電力の融通が行える。
実施の形態3.
図7は、この発明の実施の形態3に係わる周波数変換装置が設置されている2系統の電力系統図である。
この発明の実施の形態3に係わる周波数変換システムは、周波数が異なる2系統の電力系統2、3の間で1台の周波数変換装置1Cが具備されている。
実施の形態1に係わる周波数変換装置1では1台の交直変換装置10により、一方の電力系統から受電した交流電力を直流電力に変換してナトリウム−硫黄電池12に充電し、後刻その直流電力を交流電力に変換して他方の電力系統に送電しているが、実施の形態3に係わる周波数変換装置1Cでは、図7に示すように、1台の交直変換装置10Caが一方の電力系統2と直流回路9との間の変換を受け持ち、他の1台の交直変換装置10Cbが他方の電力系統3と直流回路9との間の変換を受け持つことが実施の形態1と異なっている。これに関連して、2台の交直変換装置10Ca、10Cbにそれぞれ接続されているトランス11Ca、11Cbと、制御装置15Ca、15Cbが備えられていることが異なっており、それ以外は実施の形態1と同様であるので同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。
図7は、この発明の実施の形態3に係わる周波数変換装置が設置されている2系統の電力系統図である。
この発明の実施の形態3に係わる周波数変換システムは、周波数が異なる2系統の電力系統2、3の間で1台の周波数変換装置1Cが具備されている。
実施の形態1に係わる周波数変換装置1では1台の交直変換装置10により、一方の電力系統から受電した交流電力を直流電力に変換してナトリウム−硫黄電池12に充電し、後刻その直流電力を交流電力に変換して他方の電力系統に送電しているが、実施の形態3に係わる周波数変換装置1Cでは、図7に示すように、1台の交直変換装置10Caが一方の電力系統2と直流回路9との間の変換を受け持ち、他の1台の交直変換装置10Cbが他方の電力系統3と直流回路9との間の変換を受け持つことが実施の形態1と異なっている。これに関連して、2台の交直変換装置10Ca、10Cbにそれぞれ接続されているトランス11Ca、11Cbと、制御装置15Ca、15Cbが備えられていることが異なっており、それ以外は実施の形態1と同様であるので同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。
トランス11Caは、電圧が66kVの交流と400Vの交流とを、トランス11Cbは、電圧が77kVの交流と400Vの交流とを相互に変換する。
また、交直変換装置10Caは、電圧が400V、周波数が50Hzの交流と電圧が600Vの直流とを、交直変換装置10Cbは、電圧が400V、周波数が60Hzの交流と電圧が600Vの直流とを相互に変換する。
また、交直変換装置10Caは、電圧が400V、周波数が50Hzの交流と電圧が600Vの直流とを、交直変換装置10Cbは、電圧が400V、周波数が60Hzの交流と電圧が600Vの直流とを相互に変換する。
実施の形態3に係わる制御装置15Ca、15Cbは、対応する電力系統2、3が1つであるので、位相調整部21が異なり、運転モード切替部22が1つであり、その他は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。
制御装置15Caの位相調整部21Caは、図8に示すように、系統3相/αβ変換部32に制御対象の交直変換装置10Caが接続されている電力系統2の3相電圧VS1a、VS1b、VS1cが入力されており、基準周波数としても制御対象の交直変換装置10Caが接続されている電力系統2の周波数50Hzが設定されている。
制御装置15Caの位相調整部21Caは、図8に示すように、系統3相/αβ変換部32に制御対象の交直変換装置10Caが接続されている電力系統2の3相電圧VS1a、VS1b、VS1cが入力されており、基準周波数としても制御対象の交直変換装置10Caが接続されている電力系統2の周波数50Hzが設定されている。
このような周波数変換装置1Cは、2台の交直変換装置10Ca、10Cbが備えられているので、一方の電力系統から他方の電力系統に時間遅れなく電力が融通でき、迅速な対応が可能となる。
また、両方の電力系統2、3から同時に充電し、また放電することができるので、2つの電力系統2、3に対する負荷平準化を行うことができる。
また、両方の電力系統2、3から同時に充電し、また放電することができるので、2つの電力系統2、3に対する負荷平準化を行うことができる。
図9は、2つの電力系統2、3の間に実施の形態3に係わる周波数変換装置1Cが複数並列に配備された例を示している。
このように融通する電力を多くするとき、並列に必要な台数を配備すればいいので、簡単に増設することができる。
図10は、複数の周波数変換装置1Cの直流回路9の間を接続した例を示している。
このように直流回路9を接続することにより、ナトリウム−硫黄電池12を共用することができるので、ナトリウム−硫黄電池12の設備容量の全部を有効に活用することができる。
図11は、2つの電力系統2、3の間に配備されている実施の形態3に係わる周波数変換装置1Cに、さらに1台のナトリウム−硫黄電池12bを増設した例を示している。
このように電力を交換する容量を増加するとき、周波数変換装置1Cの直流回路9にナトリウム−硫黄電池12bを増設すればいいので、簡単に容量を増加することができる。
このように融通する電力を多くするとき、並列に必要な台数を配備すればいいので、簡単に増設することができる。
図10は、複数の周波数変換装置1Cの直流回路9の間を接続した例を示している。
このように直流回路9を接続することにより、ナトリウム−硫黄電池12を共用することができるので、ナトリウム−硫黄電池12の設備容量の全部を有効に活用することができる。
図11は、2つの電力系統2、3の間に配備されている実施の形態3に係わる周波数変換装置1Cに、さらに1台のナトリウム−硫黄電池12bを増設した例を示している。
このように電力を交換する容量を増加するとき、周波数変換装置1Cの直流回路9にナトリウム−硫黄電池12bを増設すればいいので、簡単に容量を増加することができる。
1、1B、1C 周波数変換装置、2、3 電力系統、2B、3B 高圧配電線、4 鉄塔、5a、5b 連系用遮断器、6 入出力端子、7a、7b 区分遮断器、8 電柱、9 直流回路、10 交直変換装置、11 両用トランス、12 ナトリウム−硫黄電池、13 フィルタコンデンサ、14 直列リアクトル、15 制御装置、16 計器用変圧器、17 電源側計器用変圧器、18 電源側計器用変流器、21 位相調整部、22 運転モード切替部、23 電力制御部、24 交流電圧制御部、25 PWM制御部、30、31 スイッチ、32 系統側3相/αβ変換部、33 系統側αβ/dq変換部、34 電圧制御発振器、35 位相差検出部、36 周波数調整器、40 フリップフロップ部、41 連系用遮断器投入部、42 区分遮断器投入指令部、43 区分遮断器投入部、44 交直変換装置(PCS)起動指令部、45 交直変換装置(PCS)起動部、46 電圧差判断部、47 投入準備確認部、48 モード選択部、49 電圧指令値切替部、50 有効電力差検出部、51 有効電力調整部、52 無効電力差検出部、53 無効電力調整部、54 交直変換装置(PCS)3相/αβ変換部、55 交直変換装置(PCS)αβ/dq変換部、56 d軸電流差検出部、57 q軸電流差検出部、58 有効電流調整部、59 無効電流調整部、60 電源側3相/αβ変換部、61 電源側αβ/dq変換部、63 dq/αβ変換部、64 αβ/3相変換部、65 ゲートパルス発生部、71 d軸電圧差検出部、72 q軸電圧差検出部、73 d軸電圧調整部、74 q軸電圧調整部。
Claims (4)
- 周波数の異なる複数の電力系統の間で電力を交換する周波数変換装置が少なくとも1つ具備されている周波数変換システムにおいて、
上記周波数変換装置は、
直流回路に接続され、直流電力が充放電される電力貯蔵装置と、
選択された上記電力系統の交流電力と上記直流回路の直流電力とを双方向に変換する交直変換装置と、
上記交直変換装置を上記電力系統のいずれかに選択的に連系解列する遮断器と、
入力される操作信号に基づき上記遮断器を操作して上記交直変換装置をいずれかの上記電力系統に連系し、該操作信号が充電を意味するとき上記交直変換装置を制御して該電力系統の交流電力を直流電力に変換して上記電力貯蔵装置に充電し、該操作信号が放電を意味するとき上記交直変換装置を制御して上記電力貯蔵装置の直流電力を該電力系統の周波数の交流電力に変換して該電力系統に送電する制御装置と、
が備えられていることを特徴とする周波数変換システム。 - 周波数の異なる複数の電力系統の間で電力を交換する周波数変換装置が少なくとも1つ具備されている周波数変換システムにおいて、
上記周波数変換装置は、
直流回路に接続され、直流電力が充放電される電力貯蔵装置と、
各上記電力系統と上記直流回路とをそれぞれ連結し、各上記電力系統の交流電力と上記直流回路の直流電力とをそれぞれ双方向に変換する複数の交直変換装置と、
が備えられていることを特徴とする周波数変換システム。 - 複数の上記周波数変換装置が具備されており、
少なくとも2台の上記周波数変換装置の直流回路が接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載する周波数変換システム。 - 上記電力貯蔵装置は、ナトリウム−硫黄電池、レドックスフロー電池、超電導コイル電力貯蔵装置、フライホイール電力貯蔵装置、電気二重層コンデンサまたはリチウムイオン二次電池からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載する周波数変換システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005097802A JP2006280137A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 周波数変換システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005097802A JP2006280137A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 周波数変換システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006280137A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012500608A (ja) * | 2008-08-15 | 2012-01-05 | アルストム テクノロジー リミテッド | 異なる回路網周波数を有する電力回路網において選択的に運転するための発電所設備 |
JP2019054580A (ja) * | 2017-09-13 | 2019-04-04 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 電力変換装置 |
WO2020202288A1 (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 電力システムおよび電力システムの上位制御装置 |
-
2005
- 2005-03-30 JP JP2005097802A patent/JP2006280137A/ja active Pending
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