JP2006101634A - 分散型電源装置 - Google Patents

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健一 鈴木
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雄三 山本
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Abstract

【課題】系統から解列する必要な状況が予測されるとき負荷側に切替の影響を与えずに無停電で商用系統との間の接続・解列を行う分散型電源装置を提供する。
【解決手段】分散型電源装置は、商用電力系統と受電点で連系する所内系統を介して重要負荷と並列に接続され、電力を貯蔵する分散型電源、商用電力系統から受電した電力を直流に変換して分散型電源に充電し、貯蔵された電力を出力する交直変換装置および所定の有効電力基準および無効電力基準に従って交直変換装置からの出力を制御する制御装置を備える分散型電源装置において、所内系統を商用電力系統から切り離す解列用遮断器と、負荷側電流および電源側電流を計測する2台の計器用変流器と、を備え、制御装置は、所内系統を商用電力系統から切り離すことが必要になったとき、電源側電流を負荷側電流に合わすように制御し、受電点の電流が予め定められた値以下になったとき解列用遮断器を開放する。
【選択図】図1

Description

この発明は、負荷平準化のための商用電力系統に連系する分散型電源装置に関する。
ナトリウム−硫黄電池などの電池を用いた分散型電源装置は、電力使用量の少ない夜間に電力を充電し、電力ピークの昼間に放電することにより、契約電力の削減や電気料金の削減ができる。そして、通常は商用系統に接続されて電気料金の削減のために充放電運転を行う連系モードで運転され、商用系統に停電が発生したとき、商用系統から切り離して負荷給電の自立モードで運転される。この商用系統との接続・切離を行うとき、分散型電源装置を一旦停止し、連系用遮断器を解列したのち自立モードに交替する、または停電検出後高速に高速スイッチにより解列すると同時に自立モードに運転モードを変更する(例えば特許文献1参照。)。
特開平11−266540号公報
しかし、分散型電源装置を一旦停止した後で商用系統との接続・切離を行うと、負荷側では停電切替となるので、負荷側で待機処理などを行わねばならず分散型電源装置として扱いにくくなるという問題がある。
また、高速スイッチにより解列する場合、系統から高速に切り離すために高度な制御および開閉機能を有するスイッチを用いることになり、高価になってしまうという問題がある。さらに、僅かではあるが、切替の瞬時の波形のひずみによる負荷への影響を除くことができないという問題もある。
この発明の目的は、系統から解列する必要な状況が予測されるとき、負荷側に切替の影響を与えずに、無停電で商用系統との間の接続・解列を行う分散型電源装置を提供することである。
この発明に係わる分散型電源装置は、商用電力系統と受電点で連系する所内系統を介して重要負荷と並列に接続され、電力を貯蔵する分散型電源、上記商用電力系統から受電した電力を直流に変換して上記分散型電源に充電し、上記分散型電源に貯蔵された電力を交流に変換して出力する交直変換装置および所定の有効電力基準および無効電力基準に従って上記交直変換装置からの出力を制御する制御装置を備える分散型電源装置において、上記重要負荷と上記分散型電源装置とを上記所内系統から切り離す解列用遮断器と、上記重要負荷に供給される負荷側電流および上記交直変換装置から流れる電源側電流をそれぞれ計測する2台の計器用変流器と、を備え、上記制御装置は、上記重要負荷と上記分散型電源装置とを上記所内系統から切り離すことが必要になったとき、上記交直変換装置から流れる電源側電流を上記重要負荷に供給される負荷側電流に合わすように制御し、上記受電点の電流が予め定められた値以下になったとき上記解列用遮断器を開放する。
この発明に係わる分散型電源装置の効果は、雷警報などの発令を受けて、重要負荷に必要な電力を分散型電源装置から供給することにより、解列用遮断器に流れる電流が零になった時点で解列用遮断器を遮断し、また、雷警報などが解除されたのを受けて、解列用遮断器の両端の電圧が同じになった時点で解列用遮断器を投入するので、重要負荷から見ると無停電で切り替えられる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係わる分散型電源装置が連系された電力系統図である。
この発明に係わる分散型電源装置1Aは、図1に示すように、接続点4において重要負荷2と並列に接続され、重要負荷2と分散型電源装置1Aは、解列用遮断器11を通して所内系統3に接続される。さらに、受電点6と所内系統3との間に設置される受電用遮断器9を通して受電点6において商用電力系統5に連系される。
なお、ここでいう重要負荷2は、瞬時の電圧低下などにより処理が中断してしまうコンピュータや連続的に製品が流されていて条件がわずかに変化したときでも大きな影響を受ける半導体製造ラインなどを意味するが、顧客により判断基準は異なるので、上述の例に限るものではない。
この分散型電源装置1Aは、電力使用量の少ない夜間に商用電力系統5から受電して分散型電源としてのナトリウム−硫黄電池7に電力を貯え、電力使用量の多い昼間にナトリウム−硫黄電池7から電力を放出し、重要負荷2および一般負荷18に電力を供給する。このようにすると商用電力系統5から受電点6を経由して重要負荷2、一般負荷18および分散型電源装置1Aに供給される電力が平準化されて最大需要電力が低下する。そして最大需要電力に比例して決められている契約電力が小さくなるので、基本料金を削減することができる。
また、商用電力系統5が停電しているとき、解列用遮断器11を開放し、分散型電源装置1Aを自立モードで運転して重要負荷2に対して電力を供給して停電の影響を極力避けることができる。
最初に、この発明を適用する電力系統について図1を参照して詳細に説明する。
受電点6と接続点4の間には、受電点6側から商用電力系統5と所内系統3とを連系する受電用遮断器9、条件が揃ったとき分散型電源装置1Aおよび重要負荷2を所内系統3から切り離す解列用遮断器11、解列用遮断器11の系統側電圧を計測する系統側計器用変圧器10、重要負荷2に流れる負荷側電流を計測する負荷側計器用変流器12が備えられている。
この解列用遮断器11には、後述する分散型電源装置1Aの制御装置21Aからの開閉信号を受信する端子19が備えられている。
また、この解列用遮断器11は、解列用遮断器11が投入状態にあるとき論理「1」の信号ξを、解列用遮断器11が開放状態にあるとき論理「1」の信号ξを出力する。
次に、分散型電源装置1Aについて説明する。
分散型電源装置1Aは、分散型電源装置1Aを連系・解列させるための連系用遮断器15、分散型電源装置1Aの出力電流を計測する電源側計器用変流器13、電源側電圧を計測する電源側計器用変圧器14、接続点4の電圧を交直変換装置20に適する電圧に変換する連系用変圧器16、交流電力を直流電力に変換してナトリウム−硫黄電池7に充電し、逆にナトリウム−硫黄電池7から放電された直流電力を交流電力に変換する交直変換装置20、交直変換装置20の出力電流を計測するためのPCS計器用変流器22、ナトリウム−硫黄電池7と交直変換装置20を接続するための直流開閉器23、交直変換装置20が発生する高調波を抑制するためのフィルタコンデンサ8および直列リアクトル17から構成されている。
さらに、分散型電源装置1Aには、分散型電源装置1Aを所望の電力に制御し、かつ自立運転/連系運転の運転モード切替条件を判断して、解列用遮断器11を開閉制御するための制御装置21Aが備えられている。
この分散型電源装置1Aでは分散型電源としてナトリウム−硫黄電池7を用いている。なお、分散型電源は、ナトリウム−硫黄電池7以外にもレドックスフロー電池、超電導コイル電力貯蔵装置、フライホイール電力貯蔵装置、電気二重層コンデンサ、リチウムイオン電池など商用電力系統5から電力を受電して貯蔵し、逆に電力を放電して重要負荷2に供給できるものであれば、この発明をナトリウム−硫黄電池7と同様に適用することができる。
さらに、分散型電源として、燃料電池、太陽光発電装置、風力発電装置など燃料が供給されて発電され、または太陽光や風により発電される直流電力を交流電力に変換して出力することができるものであればこの発明を適用することができる。
次に、分散型電源装置1Aの制御装置21Aに入力される信号および出力される信号について説明する。
制御装置21Aには、電圧要素として、系統側計器用変圧器10からの3相の系統側電圧VSa、VSb、VScが入力され、分散型電源装置1Aの出力端の電源側計器用変圧器14からの3相の電源側電圧VLa、VLb、VLcが入力される。
また、電流要素として、重要負荷2に流れる電流を計測するための負荷側計器用変流器12からの3相の負荷側電流ILa、ILb、ILcが入力され、交直変換装置20の出力端に備えられるPCS計器用変流器22からの3相のPCS電流IPa、IPb、IPcが入力される。さらに、分散型電源装置1Aの出力電流の計測のために備えられる電源側計器用変流器13からの3相電流が入力される。
また、図示しない運転モード切替スイッチから自立操作信号ζと連系操作信号ζが入力される。
また、解列用遮断器11から、それが開放状態にあることを示す信号ξと投入状態にあることを示す信号ξが入力される。
制御装置21Aから出力される信号としては、解列用遮断器11を開閉するための投入指令信号/開放指令信号が解列用遮断器11に出力され、また、交直変換装置20にゲート信号が出力される。
次に、制御装置21Aについて説明する。
制御装置21Aは、図1に示すように、交直変換装置20のPWM制御において用いられる位相を商用電力系統5の位相に同期させる位相検出部25、分散型電源装置1Aの出力が所望の電力値になるように制御する電力制御部24、交直変換装置20の出力電流が所望の電流値になるように制御する電流制御部28、交直変換装置20のPWM制御を行うPWM制御部27および自立運転/連系運転の運転モード切替条件を判断する運転モード切替部26Aから構成されている。
最初に、位相検出部25の動作について図2を参照して説明する。図2は、位相検出部25の制御に係わるブロック線図であり、四角や丸が演算要素を表している。さらに、矢印線は信号の出力から入力を表している。なお、3相静止座標系では、a相が基準に取られており、b相がa相から電気角で120度遅れ、さらにc相はb相から120度遅れている。また、直交2相座標系では、α相がa相に一致し、β相がα相から電気角で90度遅れている。
まず、系統側3相/αβ変換部31は、分散型電源装置1Aの接続点4における3相の系統側電圧VSa、VSb、VScを式(1)に従ってα相系統側電圧VSα、β相系統側電圧VSβに3相/αβ変換する。次に、系統側αβ/dq変換部32は、α相系統側電圧VSα、β相系統側電圧VSβを式(2)に従ってd軸系統側電圧VSd、q軸系統側電圧VSqにαβ/dq変換する。この変換において位相θは電圧制御発振器(VCO)39からの位相の値を用いる。
Figure 2006101634
系統側電圧のa相に一致しているα相系統側電圧VSαと電圧制御発振器39によって得られる位相θを用いてαβ/dq変換によって得られるd軸系統側電圧VSdとの位相が一致している場合、q軸系統側電圧VSqは零であり、一致していない場合、q軸系統側電圧VSqは位相のずれに相当する値である。
位相差検出部37では、α相系統側電圧VSαとd軸系統側電圧VSdとの位相差ΔΘを、d軸系統側電圧VSdとd軸電源側電圧VLdとから、ΔΘ=arctan(VSq/VSd)に従って求める。
周波数調整器38では、位相差ΔΘが零になるように例えば(比例+積分)演算し、その演算結果を基準周波数50Hzに加算して周波数を補正し、その周波数に対応するように演算して電圧制御発振器39に送られる制御電圧fを求める。
電圧制御発振器39では、位相のずれを周波数の偏差として補正し、位相θをθ=2πfに従って求めることにより、位相検出部25で演算される位相θからd軸系統側電圧VSdとα相系統側電圧VSαの位相を一致させることができる。そして、この一致したときの位相θを用いてPWM制御が行われる。
所内系統3に停電が発生し、図示しない停電/復電検出部において停電が検出されたとき、周波数調整器38のリミッタを絞り、基準周波数50Hzで運転させる。
そして、所内系統3が復電し、停電/復電検出部において復電が検出されたとき、周波数調整器38のリミッタを例えば零から100%までを1乃至数秒のスピードで徐々に開き、電源側電圧の位相を系統側電圧の位相に合うように制御する。
自立運転中においても、系統側電圧が健全であれば、電源側電圧を常に系統側電圧に同期させておく。
次に、運転モード切替部26Aの動作について図3を参照して説明する。図3は、運転モード切替部26Aのブロック線図である。
運転モード切替部26Aは、図示しない操作パネルに備えられた運転モード切替スイッチを切り替えることにより自立操作信号ζおよび連系操作信号ζが入力される。これらの信号は論理「1」として入力される。
また、系統電圧確認部40は、d軸系統側電圧VSdと予め定められた下限電圧値VSULとの差分ΔVが予め定められた範囲ΔWに入っているとき論理「1」の活電信号τを出力する。この範囲ΔWは定格系統電圧の±数%と設定されている。
連系可能判断部41は、連系操作信号ζと活電信号τが入力され、これらの信号がともに論理「1」のとき、論理「1」の連系開始信号ζを出力する。
フリップフロップ部42は、S端子とR端子にそれぞれ自立操作信号ζと連系開始信号ζが入力される。フリップフロップ部42では、S端子に自立操作信号ζが入力されるとQ出力端子のレベルが論理「1」に変化させられて保持される。また、フリップフロップ部42では、R端子に連系開始信号ζが入力されるとQ(バー)出力端子のレベルが論理「1」に変化させられて保持される。これらの出力がそれぞれ自立指令信号ζと連系指令信号ζである。
また、電流差判断部50は、負荷側電流ILdとPCS電流IPdとの差分ΔIを求め、その差分ΔIが予め定められた閾値ITHdより小さいとき論理「1」の電流差零信号τを出力する。なお、閾値ITHdは、負荷側電流の数%程度位に設定されている。
電圧差判断部51は、d軸系統側電圧VSdとd軸電源側電圧VLdとの差分ΔVを求め、その差分ΔVが予め定められた閾値VTHdより小さいとき論理「1」のd軸電圧差零信号τ3dを出力し、q軸系統側電圧VSqとq軸電源側電圧VLqとの差分ΔVを求め、その差分ΔVが予め定められた閾値VTHqより小さいとき論理「1」のq軸電圧差零信号τ3qを出力する。
そして、d軸電圧差零信号τ3dとq軸電圧差零信号τ3qがともに論理「1」のとき電圧差零信号τを出力する。
次に、解列用遮断器操作指令部43は、自立指令信号ζ、連系指令信号ζ、電流差零信号τおよび電圧差零信号τが入力される。解列用遮断器操作指令部43は、2つの論理積部44、45を有している。一方の論理積部44では、自立指令信号ζと電流差零信号τが入力され、2つの入力が共に論理「1」のとき解列用遮断器開放指令ζが出力される。
他方の論理積部45は、連系指令信号ζおよび電圧差零信号τが入力されている。この論理積部45では、連系指令信号ζおよび電圧差零信号τの2つの入力が共に論理「1」のとき解列用遮断器投入指令ζが出力される。
続いて、解列用遮断器開放指令ζと解列用遮断器投入指令ζとがPCS運転モード切替部46に入力される。また、解列用遮断器11が開放状態にあることを示す論理「1」の信号ξおよび解列用遮断器11が投入状態にあることを示す論理「1」の信号ξが入力される。
PCS運転モード切替部46は、2つの論理積部47、48を有している。一方の論理積部47は、解列用遮断器開放指令ζと解列用遮断器11が開放状態にあることを示す論理「1」の信号ξが入力される。この論理積部47では、入力が共に論理「1」のとき自立中信号ζが出力される。
他方の論理積部48は、解列用遮断器投入指令ζと解列用遮断器11が投入状態にあることを示す信号ξが入力されている。この論理積部48では、入力が共に論理「1」のとき連系中信号ζ10が出力される。
次に、交直変換装置20を用いて逆変換するときのPWM制御部27の動作について図4〜図7を参照して説明する。逆変換は、ナトリウム−硫黄電池7に貯えられている電力を重要負荷2に供給するときに行われる変換である。図4は、連系中にある交直変換装置20を制御するPWM制御部27のブロック線図である。図5は、自立操作信号が入力されてPCS電流を負荷側電流に合わせるように制御するPWM制御部27のブロック線図である。図6は、解列用遮断器11が開放されて自立中にある交直変換装置20を制御するPWM制御部27のブロック線図である。図7は、連系操作信号が入力されて電源側電圧を系統側電圧に揃える制御を行うPWM制御部27のブロック線図である。
また、PWM制御部27は、運転モード切替部26Aから入力される自立指令信号ζ/連系指令信号ζと自立中信号ζ/連系中信号ζ10に基づき切り替えられる3つの切替部を有する。
1つ目は、図4、図5に示すように、有効電流基準IdREFおよび無効電流基準IqREFを自立指令信号ζまたは連系指令信号ζに基づき切り替える電流基準切替部52である。
2つ目は、図6、図7に示すように、電圧調整器63、64のd軸電圧基準VdREFおよびq軸電圧基準VqREFを自立指令信号ζまたは連系指令信号ζに基づき切り替えるdq電圧基準切替部53である。
3つ目は、図4、図6に示すように、d軸電圧指令値およびq軸電圧指令値を自立中信号ζまたは連系中信号ζ10に基づき切り替える電圧指令切替部54である。
最初に、雷警報が発令されていない正常な状況において商用電力系統5に連系中の分散型電源装置1Aについて説明する。この状況においては、電流基準切替部52、dq電圧基準切替部53に連系指令信号ζが入力されており、電圧指令切替部54に連系中信号ζ10が入力されている。
このように設定されているとき、有効になっているPWM制御部27のブロック線図を図4に示す。このとき、図示しない方法によって検出される有効電力検出値Pと無効電力検出値Q、系統側計器用変圧器10からの3相の系統側電圧VSa、VSb、VSc、PCS計器用変流器22からの3相のPCS電流IPa、IPb、IPcが入力されている。さらに、予め有効電力基準PSREFと無効電力基準QSREFが設定されている。
有効電力差検出部55は、有効電力基準PSREFと有効電力検出値Pとから有効電力差分ΔPを求める。そして、有効電力調整部56は、有効電力差分ΔPを例えば(比例+積分)演算して、有効電流基準IdREFを求める。
一方、無効電力差検出部57は、無効電力基準QSREFと無効電力検出値Qとから無効電力差分ΔQを求める。そして、無効電力調整部58は、無効電力差分ΔQを例えば(比例+積分)演算して無効電流基準IqREFを求める。
また、PCS3相/αβ変換部59は、PCS計器用変流器22からのPCS電流IPa、IPB、IPcを式(3)に従ってPCSα相電流IPαとPCSβ相電流IPβを求める。次に、PCSαβ/dq変換部60は、PCSα相電流IPαとPCSβ相電流IPβから式(4)に従って有効電流検出値IPdと無効電流検出値IPqを求める。
Figure 2006101634
次に、有効電流差検出部61は、有効電流基準IdREFと有効電流検出値IPdとから有効電流差分ΔIを求める。また、無効電流差検出部62は、無効電流基準IqREFと無効電流検出値IPqとから無効電流差分ΔIを求める。
次に、有効電流調整部63は、有効電流差分ΔIを例えば(比例+積分)演算し、その演算結果にd軸系統側電圧VSdを加算して有効電圧基準VdREFdを求める。そして、連系中信号ζ10が論理「1」となっているので、電圧指令切替部54を通してd軸電圧指令値V(ハット)としてこの有効電圧指令値VdREFdが選択される。
また、無効電流調整部64は、無効電流差分ΔIを例えば(比例+積分)演算し、その演算結果にq軸系統側電圧VSqを加算して無効電圧基準VqREFqを求める。そして、連系中信号ζ10が論理「1」となっているため、電圧指令切替部54を通してq軸電圧指令値V(ハット)qとしてこの無効電圧指令値VqREFqが選択される。
系統側3相/αβ変換部31は、系統側計器用変圧器10からの系統側電圧VSa、VSb、VScをα相系統側電圧VSαとβ相系統側電圧VSβに式(1)に従って変換する。さらに、系統側αβ/dq変換部32は、位相検出部25にて検出された位相θを用いて、α相系統側電圧VSαとβ相系統側電圧VSβをd軸系統側電圧VSdとq軸系統側電圧VSqに式(2)に従って変換する。
ここで有効電流調整部63、無効電流調整部64の演算結果にd軸系統側電圧VSd、q軸系統側電圧VSqを加算するのは、フィードフォワード制御を行うためであり、必ずしも必要ではない。
交直変換装置20が小容量で高速に変換器動作が可能な場合には省略されたり、d軸系統側電圧VSd、q軸系統側電圧VSqとして固定値が入力されたりする。
次に、dq/αβ変換部69は、有効電圧指令値V(ハット)と無効電圧指令値V(ハット)をα相電圧指令値V(ハット)αとβ相電圧指令値V(ハット)βに式(5)を用いて変換する。さらに、αβ/3相変換部70は、α相電圧指令値V(ハット)αとβ相電圧指令値V(ハット)βを3相の電圧指令値V(ハット)、V(ハット)、V(ハット)に式(6)を用いて変換する。
Figure 2006101634
最後に、3相の電圧指令値V(ハット)、V(ハット)、V(ハット)が入力されたゲートパルス発生部71は、これら電圧指令値に従って交直変換装置20のスイッチング素子のゲートを制御するゲートパルス信号を出力する。
このようにして有効電力基準PSREFと無効電力基準QSREFに従った電力が出力される。
次に、雷警報が発令されたとき、自立操作信号ζが運転モード切替部26Aに入力されることによりPWM制御部27に自立指令信号ζが入力される。そこで、この状況におけるPWM制御部27の動作について図5を参照して説明する。この状況においては、電流基準切替部52に自立指令信号ζが入力され、電圧指令切替部54に連系中信号ζ10が入力されたままである。
また、負荷側電流から求められた負荷側有効電流検出値ILdと負荷側無効電流検出値ILqがそれぞれ有効電流基準IdREFと無効電流基準IqREFとして用いられる。
負荷側3相/αβ変換部73は、負荷側計器用変流器12からの負荷側電流ILa、ILb、ILcから式(3)に従ってα相負荷側電流ILαとβ相負荷側電流ILβとを求める。次に、負荷側αβ/dq変換部74は、α相負荷側電流ILαとβ相負荷側電流ILβとから式(4)に従って負荷側有効電流検出値ILdと負荷側無効電流検出値ILqとを求める。
この負荷側有効電流検出値ILdが有効電流差検出部61に入力され、有効電流検出値IPdとの差分、有効電流差分ΔIが求められる。また、負荷側無効電流検出値ILqが無効電流差検出部62に入力され、無効電流検出値IPqとの差分、無効電流差分ΔIが求められる。
これ以降は連系中と同様にしてPWM制御されて、負荷側に流れる電流と同じ電流が分散型電源装置1Aから出力されるようになる。
そして、運転モード切替部26Aの電流差判断部50は、負荷側有効電流検出値ILdと有効電流検出値IPdとの差分ΔIを求め、その差分ΔIが予め定められた閾値ITHdより小さくなったとき論理「1」の電流差零信号τを出力する。この電流差零信号τが解列用遮断器操作指令部43に入力され、自立指令信号ζがすでに入力されているので解列用遮断器開放指令信号ζを出力する。この解列用遮断器開放指令信号ζが解列用遮断器11に入力されて開放される。そして解列用遮断器11の開放が完了すると自立中信号ζが出力される。
このように、自立操作指令が与えられると、分散型電源装置1Aの出力電流指令値を負荷電流とすることで、負荷側に流れる電流と同じ電流が分散型電源装置1Aから出力されるようになるため、解列用遮断器11に電流が流れなくなる。このときに解列用遮断器11を開放するため、開放に伴う影響を無くすことができる。
次に、解列用遮断器11が遮断されて自立中信号ζが入力された後のPWM制御部27の動作について図6を参照して説明する。このとき、dq電圧基準切替部53に自立指令信号ζが入力されており、電圧指令切替部54に自立中信号ζが入力される。
そして、d軸電圧差検出部75は、予め定められたd軸電圧基準VdREFからd軸電源側電圧VLdを減算してd軸電圧差分ΔVを算出する。また、q軸電圧差検出部76は、予め定められたq軸電圧基準VqREFからq軸電源側電圧VLqを減算してq軸電圧差分ΔVを算出する。
次に、d軸電圧調整部77は、d軸電圧差分ΔVを例えば(比例+積分)演算して、有効電圧基準VdREFdを算出する。
また、q軸電圧調整部78は、q軸電圧差分ΔVを例えば(比例+積分)演算して、無効電圧基準VqREFqを算出する。
そして、有効電圧基準VdREFdをそのまま有効電圧指令値V(ハット)とする。また、無効電圧基準VqREFqをそのまま無効電圧指令値V(ハット)とする。
このように負荷に対して電圧制御した電力を分散型電源装置から供給するので、所内系統として自立運転することができる。
次に、雷警報の解除に伴い、運転モード切替部26Aに連系操作信号ζが入力され、系統側の電圧が所定の範囲に入っているとき、連系指令信号ζが出力される。そして、この連系指令信号ζが入力されたときのPWM制御部27の動作について図7を参照して説明する。
この状況においては、dq電圧基準切替部53に連系指令信号ζが入力され、電圧指令切替部54に自立中信号ζが入力されている。
そして、d軸電圧差検出部75は、d軸系統側電圧VSdからd軸電源側電圧VLdを減算してd軸電圧差分ΔVを算出する。また、q軸電圧差検出部76は、q軸系統側電圧VSqからq軸電源側電圧VLqを減算してq軸電圧差分ΔVを算出する。
次に、d軸電圧調整部77は、d軸電圧差分ΔVを例えば(比例+積分)演算して、有効電圧基準VdREFdを算出する。
また、q軸電圧調整部78は、q軸電圧差分ΔVを例えば(比例+積分)演算して、無効電圧基準VqREFqを算出する。
そして、有効電圧基準VdREFdをそのまま有効電圧指令値V(ハット)とする。
また、無効電圧基準VqREFqをそのまま無効電圧指令値V(ハット)とする。
このように系統側電圧と電源側電圧とを揃えてから解列用遮断器11を投入すると電圧差による過電流および負荷電圧の変動などが起こらないので、商用電力系統5に連系することができる。
次に、運転モードの切替手順について説明する。
最初に、連系運転モードから自立運転モードに移行する手順について図8を参照して説明する。図8は、連系運転モードから自立運転モードに移行する手順を示すフローチャートである。
ステップ101で、雷警報の発令に伴って運転モード切替スイッチが自立操作側に切り替えられて運転モード切替部26Aに自立操作信号ζが入力され、フリップフロップ部42から自立指令信号ζが出力される。このとき分散型電源装置1Aが待機中であると、制御装置21は交直変換装置20のスイッチング素子をONする。
ステップ102で、PWM制御部27の電流基準切替部52に自立指令信号ζが入力されるので負荷側電流とPCS電流が等しくなるように制御される。
ステップ103で、運転モード切替部26Aの電流差判断部50は負荷側有効電流検出値ILdとd軸PCS電流IPdとの差ΔIが閾値ITHdより小さいか否かを判断し、小さい場合電流差零信号τを出力してステップ104へ進み、大きい場合ステップ103を繰り返す。
ステップ104で、運転モード切替部26Aの解列用遮断器操作指令部43に自立指令信号ζと電流差零信号τが入力されるので、解列用遮断器開放指令ζが出力される。この解列用遮断器操作指令ζが解列用遮断器11に入力されるので、解列用遮断器11が開放される。
ステップ105で、解列用遮断器11の開放が完了すると解列用遮断器11から開放状態を示す信号ξがPCS制御切替部46に入力されるので、自立中信号ζが出力される。この自立中信号ζがPWM制御部27の電圧指令切替部54に入力されるので、交直変換装置20を電流制御から電圧制御に切り替えて運転モードの交替が完了する。
次に、自立運転モードから連系運転モードに移行する手順について図9を参照して説明する。図9は、自立運転モードから連系運転モードに移行する手順を示すフローチャートである。
ステップ201で、交直変換装置20が電圧制御され、解列用遮断器11が開放され、運転モード切替部26Aから自立指令信号ζと自立中信号ζとが出力されている自立運転モードにおいて、雷警報が解除されたので、運転モード切替スイッチを連系操作側に切り替える。
ステップ202で、運転モード切替部26Aの系統電圧確認部40は、d軸系統側電圧VSdと所定の下限電圧値VSULとの差分ΔVが所定の範囲ΔW内になっているか否かを判断し、範囲に入っているとき活電信号τを出力してステップ203へ進み、範囲外のときステップ202を繰り返す。
ステップ203で、運転モード切替部26Aの電圧差判断部51は、d軸系統側電圧VSdとd軸電源側電圧VLdとの差ΔVが閾値VTHd以下になっているか否か判断し、かつq軸系統側電圧VSqとq軸電源側電圧VLqとの差ΔVが閾値VTHq以下になっているか否か判断し、両方とも以下のときに電圧差零信号τを出力してステップ204へ進み、越えているときステップ203を繰り返す。
ステップ204で、解列用遮断器操作指令部43に連系指令信号ζと電圧差零信号τが入力されるので、解列用遮断器投入指令ζが出力される。この解列用遮断器投入指令ζが解列用遮断器11に入力されると、解列用遮断器11が投入される。
ステップ205で、連系中信号ζ10が出力されると、電圧指令切替部54が切り替えられ、PWM制御部27は、交直変換装置20を電圧制御から電流制御に切り替える。
このように雷警報が発令されて商用電力系統5が停電する可能性があるとき、分散型電源装置1Aからの出力を重要負荷2に供給する電力に合わすことにより解列遮断器11に流れる電流を零にして解列用遮断器11を遮断するので、安価な解列用遮断器11を用いて商用電力系統5から解列することができる。さらに、解列用遮断器11に流れる電流を零にして遮断するので、切替による影響がない。
また、雷警報が解除されて連系に戻すとき、系統側電圧と電源側電圧とを等しくなるようにすることにより解列用遮断器11の投入時の過電流を防止できるので、商用電力系統5との連系に伴う影響がない。
なお、雷警報に基づき運転モードを切り替える例について説明したが、関連する商用電力系統5の工事のための停電が計画されているときも自立運転モードに交替することができる。
そして、この分散型電源装置1Aを作業用電源として活用できるので、計画停電時に作業用にその都度設置する非常用発電機を省略することができる。
実施の形態2.
図10は、この発明の実施の形態2に係わる分散型電源装置が連系された電力系統図である。図11は、実施の形態2に係わる制御装置の運転モード切替部のブロック線図である。
実施の形態2に係わる分散型電源装置1Bは、実施の形態1に係わる分散型電源装置1Aにナトリウム−硫黄電池7の端子電圧を計測する直流電圧計測器81が追加されたことと、ナトリウム−硫黄電池7の端子電圧に基づき運転モードを切り替える機能が運転モード切替部26Bに追加された点が異なり、その他は同様である。同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。
実施の形態2に係わる運転モード切替部26Bは、直流電圧計測器81で計測されたナトリウム−硫黄電池7の端子電圧VNASが予め定められた下限電圧VLLより低いとき過放電信号τを出力する過放電検出部82、連系操作信号ζまたは過放電信号τの少なくとも一方が入力されたとき連系準備信号τを出力する連系準備指令部83を有している。
そして、連系可能判断部41は、活電信号τと連系準備信号τがともに入力したとき連系開始信号ζを出力し、実施の形態1で説明したと同様の手順を経て解列用遮断器11を投入して商用電力系統5から電力を受電する。そして、PWM制御部27は、過放電信号τと連系中信号ζ10がともに入力されたとき、交直変換装置20のスイッチング素子をゲートオフして出力を零にする。
このようにナトリウム−硫黄電池の貯蔵電力が減りすぎて過放電状態にならないように端子電圧に基づいて商用電力系統から受電するように切り替えることができる。
実施の形態3.
図12は、この発明の実施の形態3に係わる制御装置のPWM制御部の部分ブロック図である。
実施の形態1の分散型電源装置1Aでは、図5で説明したように、解列用遮断器11に電流が流れていないときに解列用遮断器11を開放する方法として負荷側電流を分散型電源装置1Aの電流指令値とする方法を説明したが、実施の形態3の分散型電源装置では、図12に示すように、解列用遮断器11に流れる電流を検出し、この電流を零にするような電流基準値を分散型電源装置の出力電流指令値とすることによっても同じ効果が得られる。
電流基準切替部52に入力される電流基準が解列用遮断器の電流になることだけが実施の形態1と異なり、その他は同様であるので同様な部分に同じ符号を付記して説明を省略する。
解列用遮断器11に流れる電流は、図10に示すように、解列用遮断器11と接続点4との間に備えられた解列用遮断器用計器用変流器84から3相遮断器電流ISWa、ISWb、ISWcが計測される。そして、遮断器3相/αβ変換部85は、3相遮断器電流ISWa、ISWb、ISWcを式(3)によりα相遮断器電流ISWαとβ相遮断器電流ISWβに変換する。また、遮断器αβ/dq変換部86は、α相遮断器電流ISWαとβ相遮断器電流ISWβを式(4)によりd軸遮断器電流ISWdとq軸遮断器電流ISWqに変換する。
次に、有効電流調整部87は、d軸遮断器電流ISWdと零との差分を例えば(比例+積分)演算を行い、有効電流基準IdREFを求める。また、無効電流調整部88は、q軸遮断器電流ISWqと零との差分を例えば(比例+積分)演算を行い、無効電流基準IqREFを求める。
これ以降は連系中と同様にしてPWM制御されて、解列用遮断器に流れる電流が零になるように分散型電源装置1Aから出力されるようになる。
この発明の実施の形態1に係わる分散型電源装置が連系された電力系統図である。 実施の形態1に係わる位相検出部の制御に係わるブロック線図である。 実施の形態1に係わる運転モード切替部の制御に係わるブロック線図である。 連系中にある交直変換装置を制御するPWM制御部のブロック線図である。 自立操作信号が入力されてPCS電流を負荷側電流に合わせるように制御するPWM制御部のブロック線図である。 解列用遮断器が開放されて自立中にある交直変換装置を制御するPWM制御部のブロック線図である。 連系操作信号が入力されて電源側電圧を系統側電圧に揃える制御を行うPWM制御部のブロック線図である。 連系運転モードから自立運転モードに移行する手順を示すフローチャートである。 自立運転モードから連系運転モードに移行する手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係わる分散型電源装置が連系された電力系統図である。 実施の形態2に係わる運転モード切替部の制御に係わるブロック線図である。 自立操作信号が入力されて解列用遮断器の電流が零になるように制御するPWM制御部のブロック線図である。
符号の説明
1A、1B 分散型電源装置、2 重要負荷、3 所内系統、4 接続点、5 商用電力系統、6 受電点、7 ナトリウム−硫黄電池、8 フィルタコンデンサ、9 受電用遮断器、10 系統側計器用変圧器、11 解列用遮断器、12 負荷側計器用変流器、13 電源側計器用変流器、14 電源側計器用変圧器、15 電源用遮断器、16 連系変圧器、17 直列リアクトル、20 交直変換装置、21A、21B 制御装置、22 PCS計器用変流器、23 直流開閉器、24 入出力端子、25 位相検出部、26A、26B 運転モード切替部、27 PWM制御部、31 系統側3相/αβ変換部、32 系統側αβ/dq変換部、34 電源側3相/αβ変換部、35 電源側αβ/dq変換部、36 スイッチ部、37 位相差検出部、38 周波数調整器、39 電圧制御発振器、40 系統電圧確認部、41 連系可能判断部、42 フリップフロップ部、43 解列用遮断器操作指令部、44、45、47、48 論理積部、46 PCS制御切替部、50 電流差判断部、51 電圧差判断部、52 電流基準切替部、53 dq電圧基準切替部、54 電圧指令切替部、55 有効電力差検出部、56 有効電力調整部、57 無効電力差検出部、58 無効電力調整部、59 PCS3相/αβ変換部、60 PCSαβ/dq変換部、61 有効電流差検出部、62 無効電流差検出部、63、87 有効電流調整部、64、88 無効電流調整部、69 dq/αβ変換部、70 αβ/3相変換部、71 ゲートパルス発生部、73 負荷側3相/αβ変換部、74 負荷側αβ/dq変換部、75 d軸電圧差検出部、76 q軸電圧差検出部、77 d軸電圧調整部、78 q軸電圧調整部、81 直流電圧計測器、82 過放電検出部、83 連系準備指令部、84 解列用遮断器用計器用変流器、85 遮断器3相/αβ変換部、86 遮断器αβ/dq変換部。

Claims (4)

  1. 商用電力系統と受電点で連系する所内系統を介して重要負荷と並列に接続され、電力を貯蔵する分散型電源、上記商用電力系統から受電した電力を直流に変換して上記分散型電源に充電し、上記分散型電源に貯蔵された電力を交流に変換して出力する交直変換装置および上記交直変換装置の出力を制御する制御装置を備える分散型電源装置において、
    上記重要負荷と上記分散型電源装置とを上記所内系統から切り離す解列用遮断器と、
    上記重要負荷に供給される負荷側電流および上記交直変換装置から流れる電源側電流をそれぞれ計測する2台の計器用変流器と、
    を備え、
    上記制御装置は、上記重要負荷と上記分散型電源装置とを上記所内系統から切り離すことが必要なとき、上記交直変換装置から流れる電源側電流を上記重要負荷に供給される負荷側電流に合わすように制御し、上記受電点の電流が予め定められた値以下になったとき上記解列用遮断器を開放することを特徴とする分散型電源装置。
  2. 上記受電点の系統側電圧および上記交直変換装置からの電源側電圧をそれぞれ計測する2台の計器用変圧器を備え、
    上記制御装置は、上記重要負荷と上記分散型電源装置とを上記所内系統に接続するとき、上記解列用遮断器の両端の電圧が揃うように上記交直変換装置からの電源側電圧を制御し、上記両端の電圧の差が予め定められた値以下になったとき上記解列用遮断器を投入することを特徴とする請求項1に記載する分散型電源装置。
  3. 上記分散型電源の端子電圧を計測する直流電圧計測器を備え、
    上記制御装置は、上記端子電圧に基づいて上記分散型電源が過放電に陥ると判断したとき、上記所内系統を上記商用電力系統に接続することを特徴とする請求項1または2に記載する分散型電源装置。
  4. 上記分散型電源は、ナトリウム−硫黄電池、レドックスフロー電池、超電導コイル電力貯蔵装置またはフライホイール電力貯蔵装置のいずれか1つからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載する分散型電源装置。
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