JP2014164941A - 電線付き圧着端子及び電線付き圧着端子の製造方法 - Google Patents

電線付き圧着端子及び電線付き圧着端子の製造方法 Download PDF

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京太 須齋
Kengo Mitose
賢悟 水戸瀬
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Retsu Suzuki
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Abstract

【課題】圧着端子の筒状の圧着部における密閉性能の向上した電線付き圧着端子を提供する。
【解決手段】電線付き圧着端子1は、長手方向の一端が閉塞され他端が開口した筒状の圧着部5を有する端子3と、芯線9及び該芯線9を被覆する絶縁被覆11を有し端部が圧着部5内に配置された電線7と、を備える。圧着部5は、閉塞側で電線7の露出芯線9aに圧着した芯線圧着部分17と、該芯線圧着部分17より開口5a側で絶縁被覆11に圧着した被覆圧着部分19とを有する。被覆圧着部分19の、パーティングライン21に対応する外面部分間の距離をaとし、該外面部分間の方向に対して直交する方向における被覆圧着部分19の外径をbとしたとき、被覆圧着部分19は、aとbとの比であるa/bが1.1以下である断面形状を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧着端子の圧着部に電線の端部を圧着接続してなる電線付き圧着端子及びその製造方法に関する。
従来、自動車用組み電線における電線接続部では、電線芯線を圧着端子により圧着する形式が一般的である。通常、組み電線には銅電線が用いられるが、軽量化目的でアルミニウム電線(以下、アルミ電線ともいう。)が使われることがある。圧着部では、従来、電線芯線が露出する構造(オープンバレル構造)であるため、アルミニウム電線を用いた場合には、芯線のアルミニウムが露出する。よって、端子基材と電線導体との接続部に水分等が付着すると、金属が腐食して欠損してしまう恐れがあった。これを防止するためには、端子とアルミニウム芯線の接続部を外界から遮断することが望ましい。
これに鑑み、圧着部全体を樹脂によりモールドする方式(特許文献1参照)が提案されているが、この方式ではモールド部が肥大し、これによりコネクタハウジングのサイズを上げる必要が生じ、コネクタも肥大してしまうこととなり、組み電線全体を高密小型に形成することができなかった。また、モールド成形は、圧着後に個々の圧着部に対して処理するため、組み電線製造の工程が大きく増すこと、及び作業が煩雑である事、等の問題があった。
上記問題に鑑み、一端閉塞型の筒状圧着部を有する圧着端子を用い、この筒状圧着部内に電線の端部を挿入した後、該筒状圧着部をかしめ加工により圧着して、芯線端部を雨水や海水等の付着から保護する技術(特許文献2及び3参照)が提案されており、このような接続構造であれば繁雑な作業も避けることができる。
特開2011−222243号公報 特開2006−331931号公報 特開2001−250602号公報
しかしながら、上述したような筒状圧着部を備えた接続構造にあっては、圧着端子の筒状圧着部内に電線の端部を挿入し、筒状圧着部を、図6(a)に示すような公知の圧着型200によってかしめた際に、圧着型200の受け型202と押圧型204との噛み合い箇所gで、図6(b)に示すように筒状圧着部102の肉壁部分に縮径に伴う圧縮応力が集中し、筒状圧着部102の内面上に端子長手方向に延びる一対のくびれ部又は凹部106が発生する。本明細書では、このようなくびれ部又は凹部をパーティングラインと称している。そしてこのようなパーティングライン106は、筒状圧着部102の内面と電線104の絶縁被覆104aとの間に空隙を生じさせ、筒状圧着部102における密閉性能、防水性能を喪失させるおそれがある。圧着初期では、電線104の絶縁被覆104aの弾性故、その表層部がパーティングライン106に追従して一定の密閉性能が得られる場合もあるが、熱負荷等を受けた際にパーティングライン106の箇所において筒状圧着部102の内面と電線104の絶縁被覆104aとが乖離し、筒状圧着部における密閉性能、防止性能が低下する。
それ故、本発明は、圧着端子の圧着部に電線の端部を圧着接続してなる電線付き圧着端子であって、筒状圧着部における密閉性能を向上させることを目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の電線付き圧着端子は、長手方向の一端が閉塞され他端が開口した筒状の圧着部を有する端子と、芯線及び該芯線を被覆する絶縁被覆を有し、上記圧着部内に配置された電線と、を備え、上記圧着部は、閉塞側で電線の上記絶縁被覆から突出した上記芯線と圧着された芯線圧着部分と、該芯線圧着部分より開口側で絶縁被覆と圧着された被覆圧着部分とを有し、上記被覆圧着部分に、長手方向に延びる一対のパーティングラインが形成された電線付き圧着端子であって、上記被覆圧着部分の、パーティングラインに対応する外面部分間の距離をaとし、該外面部分間の方向に対して直交する方向における上記被覆圧着部分の外径をbとしたとき、上記被覆圧着部分は、aとbとの比であるa/bが1.1以下である断面形状を有することを特徴とするものである。
なお、ここでいう「長手方向」とは、圧着端子の長手方向を指し、また、電線の、圧着端子の筒状の圧着部内に配置された被圧着部分の延在方向と同義でもある。さらに、「被覆圧着部分」とは、筒状の圧着部において、電線の絶縁被覆に対して圧着された部分を指す。さらに、「被覆圧着部分の、パーティングラインに対応する外面部分間の距離」とは、被覆圧着部分の、パーティングラインに対応する外面部分間の距離が最大となる方向において測定される距離を指す。また、「外面部分間の方向」とは、被覆圧着部分の、パーティングラインの箇所の外面部分間の距離が最大となる方向を指す。
なお、本発明の電線付き圧着端子においては、上記a/bは0.6以上であることが好ましい。
また、本発明の電線付き圧着端子においては、上記a/bは0.8以上であることが好ましい。
さらに、本発明の電線付き圧着端子においては、上記圧着部は、板材を筒状に成形し合わせ目を溶接により密封した構造を有することが好ましい。
また、本発明の電線付き圧着端子の製造方法は、長手方向の一端が閉塞され他端が開口した筒状の圧着部を有する端子と、一端部において絶縁被覆から芯線が露出された電線とを用意し、圧着前の上記圧着部内に、上記開口を介して電線の一端部を挿入し、電線の挿入された圧着部を圧着型により圧着した際に、上記圧着部の、上記絶縁被覆に圧着した被覆圧着部分に、長手方向に延びる一対のパーティングラインが生成される電線付き圧着端子の製造方法であって、被覆圧着部分の、パーティングラインに対応する外面部分間の距離をaとし、該外面部分間の方向に対して直交する方向における上記被覆圧着部分の外径をbとしたとき、上記被覆圧着部分の断面形状が、aとbの比であるa/bが1.1以下となる断面形状となるよう該被覆圧着部分を圧縮成形することを特徴とするものである。
なお、本発明の電線付き圧着端子の製造方法においては、上記a/bが0.6以上となるよう上記被覆圧着部分の圧縮成形を行うことが好ましい。
また、本発明の電線付き圧着端子の製造方法においては、上記a/bが0.8以上となるよう上記被覆圧着部分の圧縮成形を行うことが好ましい。
さらに、本発明の電線付き圧着端子の製造方法においては、上記被覆圧着部分を圧縮成形した後に、上記被覆圧着部分の、上記パーティングラインが形成された箇所を局所的に加熱することが好ましい。
本発明の電線付き圧着端子にあっては、被覆圧着部分において、被覆圧着部分の、パーティングラインに対応する外面部分間の距離aと、該外面部分間の方向に対して直交する方向における上記被覆圧着部分の外径bとの比であるa/bを1.1以下としたことで、パーティングラインに接する方向に電線の絶縁被覆の弾性によって復元力が生じる。この復元力によって、パーティングラインの箇所において絶縁被覆の上層は被覆圧着部分の内面により密着することになるので、被覆圧着部分の密閉性が向上し、被覆圧着部分からの水分浸入を防止することができる。
したがって、本発明によれば、圧着端子の筒状の圧着部に電線の端部を圧着接続してなる電線付き圧着端子の、圧着部における密閉性能を向上させることができる。
本発明の一実施形態の電線付き圧着端子の斜視図である。 図1の電線付き圧着端子の長手方向に沿った断面図である。 (a)は図1の電線付き圧着端子の圧着部の被覆圧着部分の断面図であり、(b)は(a)の被覆圧着部分の一部を切除した後の被覆圧着部分の断面図である。 本発明の電線付き圧着端子の製造に好適に用いられる圧着装置を示す図であり、(a)は前方側を示した斜視図、(b)は後方側を示した正面図である。 組み付け前の圧着端子及び電線を示す斜視図ある。 (a)は、従来公知の圧着装置の要部を示した図であり、(b)は(a)の圧着装置によって圧着された筒状圧着部の断面図である。 密閉性確認試験の結果を示すグラフであり、横軸は比a/bであり、縦軸は密閉性確認試験の保持圧力である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び2は、本発明の一実施形態の電線付き圧着端子を示したものである。この電線付き圧着端子1は、圧着端子3の圧着部5に電線7の露出芯線9aを圧着接続してなるものである。圧着接続される電線7は、導体としての芯線9を絶縁性の樹脂からなる絶縁被覆11で被覆して構成されたものである。芯線9は、公知の種々の金属製、例えば銅製もしくは銅合金製又はアルミニウム製もしくはアルミニウム合金製とすることができるが、軽量化のため、アルミニウム製もしくはアルミニウム合金製とすることが好ましい。
なお、アルミニウム電線の芯線としては、例えば鉄(Fe)を約0.2質量%、銅(Cu)を約0.2質量%、マグネシウム(Mg)を約0.1質量%、シリコン(Si)を約0.04質量%、残部がアルミニウム(Al)および不可避不純物からなるアルミニウム芯線を用いることができる。他の合金組成として、Feを約1.05質量%、Mgを約0.15質量%、Siを約0.04質量%、残部がAlおよび不可避不純物のもの、あるいは、Feを約1.0質量%、Siを約0.04質量%、残部がAlおよび不可避不純物のもの、Feを約0.2質量%、Mgを約0.7質量%、Siを約0.7質量%、残部がAlおよび不可避不純物のものなどを用いることができる。これらは、さらにTi、Zr、Sn、Mn等の合金元素を含んでいてもよい。このようなアルミニウム芯線を用い、例えば0.5〜2.5sq(mm)、7〜19本撚りの芯線にして用いることができる。芯線の被覆材としては、例えばPE、PPなどのポリオレフィンを主成分としたものやPVCを主成分としたもの等を用いることができる。
圧着端子3は、箱形のコネクタ部13と、該コネクタ部13の後方(電線側)に位置する一端閉塞型の筒状の圧着部5と、これらのコネクタ部13及び圧着部5相互を接続する平坦なトランジッション部15とを一体に有する。圧着端子3は、導電性と強度を確保するために基本的に金属材料(銅、アルミニウム、鋼、又はこれらを主成分とする合金等)の基材で製造されている。ただし、圧着端子に要求される種々の特性を担保するために、例えば圧着端子3の一部又は全部にスズめっきや銀めっき等が施されていてもよい。
この例では、コネクタ部13は雄型端子等の挿入タブ(図示省略)の挿入を許容する雌型端子であるが、本発明において、このコネクタ部13の細部の形状は特に限定されない。本発明の他の実施形態では、雌型のコネクタ部13に代えて例えば雄型端子の挿入タブを設けてもよい。
圧着部5は、圧着端子3において、電線7の端部が圧着接合される部位である。圧着部5は、圧着前において、長手方向の一端(後端)に電線7の端部の挿入を許容する開口5a(挿入口)を有し、長手方向の他端(前端)はトランジッション部15に接続され、閉塞されている。圧着端子3の金属基材(銅、アルミニウム、鋼など)とアルミニウム電線7との接点に水分が付着すると、両金属の起電力の差からいずれかの金属(合金)が腐食してしまうので、圧着部5は外部より水分等が浸入しないよう電線7の絶縁被覆11を全周にわたって閉鎖的に取り囲むよう構成されている。なお、圧着端子3と電線7の芯線9とがアルミニウム同士であっても微妙な合金組成の違いによってそれらの接合部は腐食が生じることがある。本発明において、圧着部5は、電線7の絶縁被覆11を全周にわたって密着状態で取り囲むことができれば腐食に対して一定の効果が得られる。また、圧着部5の径は一定である必要はなく、長手方向で径が変化していてもよい。
また、図2に示すように、圧着部5は、閉塞側(トランジッション部15側)にて電線7の絶縁被覆11から露出した芯線部分9aを圧着する芯線圧着部分17を有し、これよりも挿入口5a側で電線7の絶縁被覆11を圧着する被覆圧着部分19を有する。芯線圧着部分17では、圧着部5を構成する金属基材と電線7の露出芯線9aとが機械的に圧着接合されることにより、同時に電気的な接合が確保される。被覆圧着部分19では、圧着部5を構成する金属基材と電線7の絶縁被覆11とが機械的に圧着接合され、電線7の引き抜けが防止されるとともに圧着部5と電線7の絶縁被覆11との間にシールが形成されることになる。圧着部5の圧着加工は、基材や電線(芯線)の塑性変形によって行われる。従って、圧着部5は、圧着加工を施すことができるように肉厚を設計される必要があるが、人力加工や機械加工等で接合を自由に行うことができるので、特に限定されるものではない。
しかし、図6を参照して冒頭でも説明したように、従来の筒状の圧着部102は、圧着型200によってかしめた際に、圧着型200の受け型202と押圧型204との噛み合い箇所gで、筒状圧着部102の肉壁部分に縮径に伴う圧縮応力が集中し、筒状圧着部102の内面上に端子長手方向に延びる一対のくびれ部又は凹部106が発生する。本明細書では、このようなくびれ部又は凹部をパーティングラインと称している。このようにして形成されたパーティングライン106は、圧着部102の開口端から少なくとも絶縁被覆104aの前方端縁まで連続して形成されることになるので、当該連続するパーティングライン106を介して圧着部102内部の露出芯線に水分が付着する問題がある。なお、パーティングライン106自体が形成されないようにすることも不可能ではないが、製造の複雑化や圧着性低下の懸念がある。
そこで、本発明では、図3(a)に示すように、被覆圧着部分19の、パーティングライン21に対応する外面部分間の距離をaとし、該外面部分間の方向に対して直交する方向における被覆圧着部分19の外径をbとして、被覆圧着部分19が、aとbとの比であるa/bが1.1以下となる断面形状を有するよう構成している。この断面形状は、aと短径とし、bを長径とする縦長の略楕円形となり得る。
このような構成により、パーティングライン21に向かう方向(楕円形の場合には短径方向)に働く復元力Faを、該方向に直交する方向(楕円形の場合には長径方向)に働く復元力Fbよりも大きくし、電線7の絶縁被覆11の、パーティングライン21に接する方向への復元力を増大させることができるので、パーティングライン21の箇所において絶縁被覆11の上層を被覆圧着部分19の内面に密着させることができる。したがって、このような密着に基づいて、被覆圧着部分19の密閉性を向上させ、被覆圧着部分19からの水分浸入を防止することができる。なお、パーティングライン21に向かう方向への復元力Faの増大は、図3(b)に示すように、被覆圧着部分19のパーティングライン周辺部分を切開した際に、電線7の絶縁被覆11が外部方向に大きく突出したことにより確認される。なお、復元力とは、電線7の絶縁被覆11が圧着部5の被覆圧着部分19を内側から外側に向けて押圧する力であり、この力が0以上であると電線7の絶縁被覆11と圧着部5の被覆圧着部分19のパーティングライン21の箇所との密着が促進され、止水性が高まる。また、上記比a/bを1.1以下としている理由は、a/bが1.1を超えると、パーティングライン21の箇所における被覆圧着部分19と電線7の絶縁被覆11との密着性を高める効果が十分に得られない場合があるからである。
ところで、上記距離aと上記外径bとの比であるa/bは0.6以上とすることが好ましい。なぜなら、a/bが0.6未満であると、パーティングライン21の箇所における被覆圧着部分19と絶縁被覆11との密着性は高まるものの、他の箇所において絶縁被覆11が被覆圧着部分19の変形に追従しきれなくなる結果、被覆圧着部分19と絶縁被覆11との間に空隙が発生し却って密閉性が低下するおそれがあるからである。さらに、電線7の絶縁被覆11と圧着部5の被覆圧着部分19の密着性を十分高める観点から、当該比a/bは0.8以上とすることがより好ましい。また、電線7の絶縁被覆11と圧着部5の被覆圧着部分19の密着性を十分高める観点から、上記比a/bは0.95以下とすることが好ましい。なお、a/bが0.95を超えた場合でも、圧着後の初期状態では密着性が十分に得られ、120℃の温度環境で120時間放置後の密着力は小さくなるが、必要な密着力は維持できる。
次いで、かかる構成の電線付き圧着端子の製造方法の一例を説明する。まず、金属製(銅合金、アルミ合金、鋼など)の条材から、圧着端子3の展開形状に相当する所定の平面形状を打ち抜き、図5に示すように、これを曲げ加工して箱状のコネクタ部13及び筒状の圧着部5を形成する。圧着前の圧着部5は、電線7を無理なく挿入できるような開口径とする。この際、圧着部5は、平面形状からの曲げ加工では断面C字状となっているので、合わせ目を溶接によって接合することで密封構造とする。好ましい溶接法は、レーザ溶接であり、特にはファイバレーザによるレーザ溶接である。勿論、異なる公知の溶接法により行ってもよい。あるいは、中実の金属柱体をドリル等で穿孔したり、平板から絞り加工したりすることで筒状の圧着部5を形成してもよい。
次いで、圧着装置を用いて圧着部の圧着を行うが、その説明の前に本発明の電線付き圧着端子の製造方法の実施に用いることができる圧着装置を例示する。
まず、ここで用いる圧着装置50は、図4(a),(b)に示すように、圧着端子3の圧着部5を圧着する圧着型52を備えており、該圧着型52は、圧着部5の下面を受けるアンビル又は受け型54と、圧着部5を縮径方向に変形させるクリンパ又は押圧型56とを有している。
受け型54は、圧着部5の芯線圧着部分17を受ける断面略U字状の受け溝58aを有する前側受け部58と、被覆圧着部分19を受ける断面略U字状の後側受け部60とを、長手方向前後に一体に有している。前側受け部58と後側受け部60とは別体でもよい。
押圧型56は、芯線圧着部分17を押圧により変形させる前側押圧部62と、被覆圧着部分19を押圧により変形させる断面略逆さU字状の後側押圧部64とを、長手方向前後に一体に有している。前側押圧部62は、圧着部5の芯線圧着部分17を押圧する凸部62aを受け型54に向けて突出している。前側押圧部62と後側押圧部64とは別体でもよい。
また、圧着装置50は、圧着型52の長手方向の後方に隣接して配置された圧縮型66を備えている。圧縮型66は、横方向(圧着型の作動方向及び長手方向に直交する方向)に対向し、相互に近接、離間可能に構成された一対の圧縮半型66a,66bを有している。各圧縮半型66a,66bには、図3(a)で示した被覆圧着部分19の外面形状(ここでは縦長の楕円形)に対応した断面略U字状の加圧溝68が形成されている。
そして、このようになる圧着装置50を用いて圧着端子3の圧着部5を圧着加工するにあたっては、図5に示すように、電線先端部において絶縁被膜11が剥がされて芯線9が露出した電線7の端部が所定位置に挿入された圧着部5を、受け型54の前側受け部58と後側受け部60とで受けた後、受け型54と押圧型56とで、図4の矢印で示すように、上下方向から加圧して圧着する。これにより、圧着部5の芯線圧着部分17が電線7の露出芯線9aを圧着するとともに、圧着部5の被覆圧着部分19が電線7の絶縁被覆11を圧着する。
圧着部5の圧着加工により、圧着部5の被覆圧着部分19の左右側部には、受け型54と押圧型56との間に噛み込まれた被覆圧着部分19の肉壁部分によって長手方向に連続して延びるパーティングライン21がそれぞれ形成される。左右に位置するパーティング21同士は約180度の間隔を空けて形成されている。この状態では、被覆圧着部分19の、パーティングライン21に対応する外面部分間の距離aと、該外面部分間の方向に対して直交する方向における被覆圧着部分19の外径bとの比であるa/bは、1.3程度である。
次いで、圧着型52により被覆圧着部分19を圧着した後に、電線付き圧着端子1を図示しない把持治具等によって自動で、長手方向後方の潰し型66,68の位置まで移動させる。このような電線付き圧着端子1の移動及び位置決めは手動で行ってもよい。その後、対向する圧縮半型66a,66bを被覆圧着部分19に向けて図4の矢印方向に移動させ、圧縮半型66a,66bの加圧溝68で被覆圧着部分19を圧縮することで、被覆圧着部分19を上記a/bが1.1以下となるように再成形することができる。
なお、本発明の好適な製造方法では、圧着端子1の被覆圧着部分19を所定形状に再成形した後に、被覆圧着部分19の、パーティングライン21が形成された箇所を局所的に加熱する。このような局所的な加熱により、電線7の絶縁被覆11を局所的に軟化させてパーティングライン21に食い込ませることができるので、被覆圧着部分19における密閉性をより一層高めることができる。加熱手段としては、局所的な加熱が可能であれば特に限定されず、例えばレーザ等で被覆圧着部分19の金属表面に熱を加えるような簡易的な焼鈍を行うことができる。この場合は、他の部分に熱を加えすぎないようにするために、エネルギ密度の高いファイバレーザが好適である。
加熱温度は、例えば80〜180℃とするのが好ましい。また、局所的な加熱は、被覆圧着部分19のパーティンライン21の全長にわたって行ってもよいが、パーティングライン21の一部、例えば圧着部5の挿入口5a端付近のみに行っても一定の効果は十分に得られる。
また、本発明の電線付き圧着端子の他の製造方法では、図示は省略するが、圧着型52をそのまま圧縮型としても用いることができる。すなわち、圧着型52の受け型54の後側受け部60及び押圧型56の後側押圧部64の圧着空間を、予め横方向に長い楕円形としておき、圧着部5の圧着加工を行った後(この時点ではパーティングライン21間が長径の横長の楕円形となる。)に、被覆圧着部分19の、パーティングライン21に対応する外面部分が圧着型52の後側受け部60及び後側押圧部64に向き合うように、電線付き圧着端子1を軸線周りに90度回転させ、再度、同一の圧着型52によって電線付き圧着端子1の圧着部5を圧縮する。これにより、被覆圧着部分をa<bを満たす縦長の楕円形状に形成することができる。
以上、図示例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で適宜変更することができる。
次に、本発明に従う電線付き圧着端子(実施例試料1〜7)及び比較としての電線付き圧着端子(比較例試料1,2)を試作し、各試料ついて性能試験を行ったので以下に説明する。
(実施例)
実施例試料1〜7における圧着端子の基材には、厚さ0.25mmの銅合金材FAS−680(古河電気工業(株)製、Ni:2.3質量%、Si:0.6質量%、Sn:0.15%、Zn:0.5質量%、Mg:0.1質量%、残部:Cuおよび不可避不純物)を用い、図1,2に示した構造を有するものを使用した。電線には、アルミ合金線(線径0.43mm)を用いた。なお、芯線の組成は、Fe:0.2質量%、Cu:0.2質量%、Mg:0.1質量%、Si:0.04質量%、残部:Alおよび不可避不純物である。芯線の径は2.1mmであり、電線の外径は2.8mmであり、電線の長さは30cmである。そしてこの圧着端子の圧着部に、芯線が露出した電線の端部を挿入し、図4に示した圧着型を備える圧着装置を用いて圧着部を圧着した。この際の圧縮率(圧縮後の断面積の、圧縮前の断面積に対する比率)は70%とした。これにより、被覆圧着部分の左右側部にそれぞれ長手方向に延びるパーティングラインが形成された。その後、図4に示した圧縮型を用いて被覆圧着部分を、パーティングラインに対応する外面部分間の方向に圧縮して、被覆圧着部分の断面形状が所定のa/bとなるよう再成形した。各試料1〜7において、比a/bは下記表1に示すとおりである。実施例試料5および7の圧着端子については、さらに、被覆圧着部分の、パーティングラインに対応する外面部分を、ファイバレーザを用いて局所的に加熱した。加熱温度は95℃、加熱時間は30秒間とした。
(比較例)
比較例試料1の電線付き圧着端子は、図4に示した圧着型を用いて圧着部の被覆圧着部分を圧着した後、図4に示した圧縮型を用い、被覆圧着部分を、a/bが1.15となるよう圧縮して製造したものである。比較例試料2の電線付き圧着端子は、圧着部の被覆圧着部分の圧着のみを行い、圧着後の被覆圧着部分の圧縮を行わずに製造したものである。比較例試料2において、a/bの値は1.3であった。比較例試料1および2のその他の構成は、上記実施例試料と同じである。
(密閉性確認試験)
密閉性確認試験は、上記各試料につき、電線の後端部(圧着端子に接続された側とは反対側の端部)にエアーを送り込み、サーマルショック試験(−40℃にて30分放置後、120℃にて30分放置する1サイクルを240サイクル)及び高温放置試験(120℃にて120時間放置)を実施した後の上記エアーの保持圧力を測定することにより行った。試験結果を図7に示す。図中、「●」印は実施例試料1〜4および6を示し、「○」印は実施例試料5および7を示し、「△」印は比較例試料1,2を示している。判断基準は、保持圧力が20kPa超で合格であり、20kPa以下で不合格とする。
試験の結果、実施例及び比較例の両試料とも初期値で50kPaを維持していたが、サーマルショック及び高温放置後では、比較例試料の電線付き圧着端子に、保持圧力の大きな低下が見られた。実施例試料の電線付き圧着端子では、保持圧力の許容外の低下はなかった。これにより、本発明の適用により、電線付き圧着端子の密閉性が向上することが確認された。また、被覆圧着部分の局所的な加熱を実施した実施例試料5の圧着端子では、局所的な加熱を行っていない実施例試料1の圧着端子と比べて、良好な結果が得られた。
かくして、本発明により圧着端子の筒状の圧着部に電線の端部を圧着接続してなる電線付き圧着端子において、圧着部における密閉性能を向上させることが可能となった。
1 電線付き圧着端子
3 圧着端子
5 圧着部
7 電線
9 芯線
11 絶縁被覆
17 芯線圧着部分
19 被覆圧着部分
21 パーティングライン
50 圧着装置
52 圧着型
66 圧縮型
66a,66b 圧縮半型

Claims (8)

  1. 長手方向の一端が閉塞され他端が開口した筒状の圧着部を有する端子と、芯線及び該芯線を被覆する絶縁被覆を有し、前記圧着部内に配置された電線と、を備え、
    前記圧着部は、閉塞側で電線の前記絶縁被覆から突出した前記芯線と圧着された芯線圧着部分と、
    該芯線圧着部分より開口側で前記絶縁被覆と圧着された被覆圧着部分とを有し、
    前記被覆圧着部分に、長手方向に延びる一対のパーティングラインが形成された電線付き圧着端子であって、
    前記被覆圧着部分の、パーティングラインに対応する外面部分間の距離をaとし、該外面部分間の方向に対して直交する方向における前記被覆圧着部分の外径をbとしたとき、前記被覆圧着部分は、aとbとの比であるa/bが1.1以下である断面形状を有することを特徴とする電線付き圧着端子。
  2. 前記a/bは0.6以上である、請求項1記載の電線付き圧着端子。
  3. 前記a/bは0.8以上である、請求項2記載の電線付き圧着端子。
  4. 前記圧着部は、板材を筒状に成形し合わせ目を溶接により密封した構造を有する、請求項1〜3のいずれか一項記載の電線付き圧着端子。
  5. 長手方向の一端が閉塞され他端が開口した筒状の圧着部を有する端子と、一端部において絶縁被覆から芯線が露出された電線とを用意し、
    圧着前の前記圧着部内に、前記開口を介して電線の一端部を挿入し、電線の挿入された圧着部を圧着型により圧着した際に、前記圧着部の、前記絶縁被覆に圧着した被覆圧着部分に、長手方向に延びる一対のパーティングラインが生成される電線付き圧着端子の製造方法であって、
    前記被覆圧着部分の、パーティングラインに対応する外面部分間の距離をaとし、該外面部分間の方向に対して直交する方向における前記被覆圧着部分の外径をbとしたとき、前記被覆圧着部分の断面形状が、aとbの比であるa/bが1.1以下となる断面形状となるよう該被覆圧着部分を圧縮成形することを特徴とする電線付き圧着端子の製造方法。
  6. 前記a/bが0.6以上となるよう前記被覆圧着部分の圧縮成形を行う、請求項5記載の電線付き圧着端子の製造方法。
  7. 前記a/bが0.8以上となるよう前記被覆圧着部分の圧縮成形を行う、請求項6記載の電線付き圧着端子の製造方法。
  8. 前記被覆圧着部分を圧縮成形した後に、前記被覆圧着部分の、前記パーティングラインが形成された箇所を局所的に加熱する、請求項5〜7のいずれか一項記載の電線付き圧着端子の製造方法。
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