JP2014163952A - 電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置、電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】素子基板を効率的に製造可能であると共に製造工程における静電気から保護可能な電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置用基板及びその製造方法を適用した電気光学装置、電子機器を提供すること。
【解決手段】電気光学装置用基板は、第1の方向(X方向)及び第2の方向(Y方向)において隣り合う素子基板としてのチップC11,C12,C21,C22を含む検査対象単位U1において、隣り合うチップC11,C12,C21,C22における検査回路の同一仕様の入力端子103iを互いに電気的に接続させる第1接続配線としての接続配線910,920を備え、接続配線910,920は、隣り合うチップC11,C12,C21,C22の間に位置する仮想のスクライブラインSLXあるいは仮想のスクライブラインSLYを跨いで配置されている。
【選択図】図6
【解決手段】電気光学装置用基板は、第1の方向(X方向)及び第2の方向(Y方向)において隣り合う素子基板としてのチップC11,C12,C21,C22を含む検査対象単位U1において、隣り合うチップC11,C12,C21,C22における検査回路の同一仕様の入力端子103iを互いに電気的に接続させる第1接続配線としての接続配線910,920を備え、接続配線910,920は、隣り合うチップC11,C12,C21,C22の間に位置する仮想のスクライブラインSLXあるいは仮想のスクライブラインSLYを跨いで配置されている。
【選択図】図6
Description
本発明は、電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置、電子機器に関する。
上記電気光学装置として、例えばアクティブ駆動型の液晶装置が挙げられる。該液晶装置は、液晶層を挟む一対の基板を有しており、一対の基板のうち一方の基板(素子基板)には、複数の画素電極と、複数の画素電極ごとに対応したスイッチング素子とが形成されている。
該液晶装置の製造においては、該一方の基板は、該一方の基板よりも大きなマザー基板に面付けされて、スイッチング素子や画素電極などが形成される。そして、該液晶層を挟んで該一方の基板と他方の基板とが貼り合わされた後に、マザー基板の該一方の基板の外縁に相当する仮想のスクライブラインに沿ってマザー基板を切断することにより、個々の液晶装置が取り出される。このような該液晶装置の製造工程では静電気が発生することがある。したがって、マザー基板に形成されたスイッチング素子やスイッチング素子に接続された配線などが発生した静電気によって破壊されないように対策を施す必要があった。
該液晶装置の製造においては、該一方の基板は、該一方の基板よりも大きなマザー基板に面付けされて、スイッチング素子や画素電極などが形成される。そして、該液晶層を挟んで該一方の基板と他方の基板とが貼り合わされた後に、マザー基板の該一方の基板の外縁に相当する仮想のスクライブラインに沿ってマザー基板を切断することにより、個々の液晶装置が取り出される。このような該液晶装置の製造工程では静電気が発生することがある。したがって、マザー基板に形成されたスイッチング素子やスイッチング素子に接続された配線などが発生した静電気によって破壊されないように対策を施す必要があった。
例えば、特許文献1には、スイッチング素子としての薄膜トランジスターが形成されるアクティブマトリックス基板において、半導体膜からなる保護パターンを設けて、製造中及び製造後における基板上の各種配線、素子などの静電破壊を防止する技術が開示されている。具体的には、画像表示領域内において複数の走査線のそれぞれに沿って配列された複数の第1保護パターン部と、複数の第1保護パターン部を画像表示領域の周囲において相互に接続する第2保護パターン部と、基板の縁に沿って設けられた複数の実装端子を相互に接続すると共に連絡配線を介して上記第1及び第2保護パターン部に接続された第3保護パターン部とを備える構成が示されている。また、アクティブマトリックス基板が面付けされた大型ガラス基板(マザー基板)では、個々のアクティブマトリックス基板の第3保護パターン部が互いに接続されている。
このように、各種配線や素子に繋がる電気容量が大きな保護パターン部を設けることで、発生した静電気で個々の配線や素子が静電破壊を起こすことを防止できるとしている。
このように、各種配線や素子に繋がる電気容量が大きな保護パターン部を設けることで、発生した静電気で個々の配線や素子が静電破壊を起こすことを防止できるとしている。
また、例えば、特許文献2には、複数の画素部の駆動についての検査を行うための検査回路を備えた素子基板が複数面付けされた大型基板であって、素子基板ごとに検査回路及び画素部の駆動回路に検査用信号配線を経由して入出力信号がそれぞれ入出力される複数の検査端子を備え、該検査用信号配線が低抵抗部と高抵抗部とからなり、該高抵抗部が隣合う素子基板の間の切断領域を跨ぐように形成された電気光学装置用基板が開示されている。この電気光学装置用基板によれば、該切断領域の付近に配置された複数の検査用端子のそれぞれに静電気が入っても、静電気が高抵抗部で消費されて検査回路や駆動回路に静電気の影響が及ぶことを防止できるとしている。
しかしながら、上記特許文献2における高抵抗部は検査端子ごとに独立しており、検査用信号配線としての電気的な容量はそれほど大きくは無いので、発生した静電気に対して、検査用信号配線に接続された検査回路や駆動回路を十分に保護することができないおそれがあるという課題があった。そこで、上記特許文献1のように静電気対策のために複数の検査用端子を互いに接続する保護パターン部を設けて、電気的な容量を増やすことが考えられる。ところが、保護パターン部を設けると大型基板の状態で、素子基板単位で画素部の駆動についての検査ができなくなる。したがって、検査をする前に保護パターン部分を切断して素子基板を電気的に孤立化させ検査できるようにする必要がある。すなわち、電気光学装置の製造における生産性が低下するという課題が生じてしまう。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係わる電気光学装置用基板は、複数の画素と、前記複数の画素を駆動する駆動回路と、前記複数の画素の駆動状態を検査するための検査回路とを有する素子基板が、前記素子基板よりも大型の基板において第1の方向と前記第1の方向に交差する第2の方向とに複数面付けされた電気光学装置用基板であって、前記第1の方向及び前記第2の方向のうち少なくとも一方において隣り合う前記素子基板を検査対象単位として、前記検査対象単位の前記隣り合う前記素子基板における前記検査回路の同一仕様の入力端子を互いに電気的に接続させる第1接続配線を備え、前記第1接続配線は、前記隣り合う前記素子基板の間に位置する仮想のスクライブラインを跨いで配置されていることを特徴とする。
本適用例の構成によれば、第1接続配線により、検査対象単位の隣り合う素子基板における検査回路の同一仕様の入力端子同士が電気的に接続されているので、検査対象単位に含まれる素子基板における複数の画素の駆動についての検査が可能となる。加えて、隣り合う素子基板の検査回路の同一仕様の入力端子同士が第1接続配線によって接続されることで、該入力端子同士の電気的な配線容量を増加させることができる。また、第1接続配線は、隣り合う素子基板の間に位置する仮想のスクライブラインを跨いで配置されているため、該仮想のスクライブラインに沿って大型の基板を切断すれば、電気的に独立した素子基板を取り出すことができる。すなわち、静電気が該入力端子に入っても検査回路が損傷することが低減され、大型の基板において個々の素子基板における複数の画素の駆動状態を検査可能な電気光学装置用基板を提供することができる。
[適用例2]上記適用例に係わる電気光学装置用基板において、前記検査対象単位は、前記第1の方向及び前記第2の方向に隣り合う複数の前記素子基板を含むことが好ましい。
この構成によれば、複数の素子基板における複数の画素を効率的に検査可能であり、静電気からも保護可能な電気光学装置用基板を提供することができる。
この構成によれば、複数の素子基板における複数の画素を効率的に検査可能であり、静電気からも保護可能な電気光学装置用基板を提供することができる。
[適用例3]上記適用例に係わる電気光学装置用基板において、前記検査対象単位の前記素子基板の前記検査回路の出力端子と、前記検査対象単位に隣り合う他の検査対象単位の前記素子基板における前記検査回路の同一仕様の出力端子とを互いに電気的に接続させる第2接続配線をさらに備え、前記第2接続配線は、前記検査対象単位と前記他の検査対象単位との間に位置する仮想のスクライブラインを跨いで配置されていることが好ましい。
この構成によれば、検査対象単位の素子基板の検査回路の入力端子に検査用の制御信号を入力すれば、該検査回路の出力端子同士は接続されていないので、該検査対象単位の複数の素子基板ごとに複数の画素の駆動状態を検査できる。また、隣り合う検査対象単位の素子基板における検査回路の同一仕様の出力端子同士が第2接続配線により電気的に接続されて出力端子間の電気的な配線容量が増加するので、該入力端子に加えて該出力端子に静電気が入っても検査回路が損傷することを低減することができる。すなわち、静電気に対して検査回路をより確実に保護可能な電気光学装置用基板を提供することができる。
この構成によれば、検査対象単位の素子基板の検査回路の入力端子に検査用の制御信号を入力すれば、該検査回路の出力端子同士は接続されていないので、該検査対象単位の複数の素子基板ごとに複数の画素の駆動状態を検査できる。また、隣り合う検査対象単位の素子基板における検査回路の同一仕様の出力端子同士が第2接続配線により電気的に接続されて出力端子間の電気的な配線容量が増加するので、該入力端子に加えて該出力端子に静電気が入っても検査回路が損傷することを低減することができる。すなわち、静電気に対して検査回路をより確実に保護可能な電気光学装置用基板を提供することができる。
[適用例4]上記適用例に係わる電気光学装置用基板において、前記検査回路の前記入力端子は、前記素子基板の前記第2の方向に沿った辺部において前記第2の方向に配列し、前記検査対象単位における前記第2の方向に隣り合う前記素子基板の前記入力端子は、前記第2の方向において前記仮想のスクライブラインを基準として前記入力端子の仕様別に線対称に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、検査対象単位における第2の方向に隣り合う素子基板の検査回路の入力端子同士を最短距離で電気的に接続させることができる。すなわち、第1接続配線の配線構造を簡素化できる。
この構成によれば、検査対象単位における第2の方向に隣り合う素子基板の検査回路の入力端子同士を最短距離で電気的に接続させることができる。すなわち、第1接続配線の配線構造を簡素化できる。
[適用例5]上記適用例に係わる電気光学装置用基板において、前記検査回路の前記入力端子は、前記素子基板の前記第2の方向に沿った辺部に前記第2の方向に配列し、前記検査対象単位における前記第1の方向に隣り合う前記素子基板の前記入力端子は、前記第1の方向において前記仮想のスクライブラインを基準として前記入力端子の仕様別に線対称に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、検査対象単位における第1の方向に隣り合う素子基板の検査回路の入力端子同士を最短距離で電気的に接続させることができる。すなわち、第1接続配線の配線構造を簡素化できる。
この構成によれば、検査対象単位における第1の方向に隣り合う素子基板の検査回路の入力端子同士を最短距離で電気的に接続させることができる。すなわち、第1接続配線の配線構造を簡素化できる。
[適用例6]上記適用例に係わる電気光学装置用基板において、前記素子基板は、前記素子基板の基板本体上に形成された複数の配線層を有し、前記第1接続配線は、前記複数の配線層のうち、前記基板本体に最も近い配線層に形成された中継配線を含み、前記中継配線が前記仮想のスクライブラインを跨いで配置されていることが好ましい。
この構成によれば、基板本体において中継配線を形成した段階から配線容量が増加して静電気に対する保護機能が生ずる。加えて、仮想のスクライブラインに沿って中継配線を切断するまで、第1接続配線によって同一仕様の入力端子同士が接続されるので、静電気に対する保護機能を長い製造プロセスに亘って機能させることができる。
この構成によれば、基板本体において中継配線を形成した段階から配線容量が増加して静電気に対する保護機能が生ずる。加えて、仮想のスクライブラインに沿って中継配線を切断するまで、第1接続配線によって同一仕様の入力端子同士が接続されるので、静電気に対する保護機能を長い製造プロセスに亘って機能させることができる。
[適用例7]上記適用例に係わる電気光学装置用基板において、前記素子基板は、複数の外部回路接続端子と、前記複数の外部回路接続端子を互いに電気的に接続させるガードラインとを有し、前記仮想のスクライブラインは、前記ガードラインが配置された領域に含まれることを特徴とする。
この構成によれば、素子基板にガードラインを設けることによって、外部回路接続端子に繋がる素子や配線などが静電気によって破壊あるいは損傷することを低減できる。また、仮想のスクライブラインに沿って電気光学装置用基板を切断すれば、個々の素子基板を取り出すことができると共に、ガードラインを切断して、複数の外部回路接続端子を電気的に独立させることができる。
この構成によれば、素子基板にガードラインを設けることによって、外部回路接続端子に繋がる素子や配線などが静電気によって破壊あるいは損傷することを低減できる。また、仮想のスクライブラインに沿って電気光学装置用基板を切断すれば、個々の素子基板を取り出すことができると共に、ガードラインを切断して、複数の外部回路接続端子を電気的に独立させることができる。
[適用例8]本適用例に係わる電気光学装置用基板の製造方法は、複数の画素と、前記複数の画素を駆動する駆動回路と、前記複数の画素の駆動状態を検査するための検査回路とを有する素子基板が、前記素子基板よりも大型の基板において第1の方向と前記第1の方向に交差する第2の方向とに複数面付けされた電気光学装置用基板の製造方法であって、前記第1の方向及び前記第2の方向のうち少なくとも一方において隣り合う前記素子基板を検査対象単位として、前記検査対象単位の前記隣り合う前記素子基板における前記検査回路の同一仕様の入力端子を互いに電気的に接続させる第1接続配線を形成する工程を備え、前記隣り合う前記素子基板の間に位置する仮想のスクライブラインを跨ぐように前記第1接続配線を形成することを特徴とする。
本適用例の方法によれば、検査対象単位の隣り合う素子基板における検査回路の同一仕様の入力端子同士を電気的に接続させる第1接続配線を形成するので、検査対象単位に含まれる素子基板における複数の画素の駆動についての検査が可能となる。加えて、隣り合う素子基板の検査回路の同一仕様の入力端子同士が第1接続配線によって接続されることで、該入力端子同士の電気的な配線容量を増加させることができる。また、第1接続配線は、隣り合う素子基板の間に位置する仮想のスクライブラインを跨いで形成されるため、該仮想のスクライブラインに沿って大型の基板を切断すれば、電気的に独立した素子基板を取り出すことができる。すなわち、静電気が該入力端子に入っても検査回路が損傷することが低減され、大型の基板において個々の素子基板における複数の画素の駆動状態を検査可能な電気光学装置用基板を製造することができる。
[適用例9]上記適用例に係わる電気光学装置用基板の製造方法において、前記検査対象単位の前記素子基板の前記検査回路の出力端子と、前記検査対象単位に隣り合う他の検査対象単位の前記素子基板における前記検査回路の同一仕様の出力端子とを互いに電気的に接続させる第2接続配線を形成する工程をさらに備え、前記検査対象単位と前記他の検査対象単位との間に位置する仮想のスクライブラインを跨ぐように前記第2接続配線を形成することが好ましい。
この方法によれば、隣り合う検査対象単位の素子基板における検査回路の同一仕様の出力端子同士を電気的に接続させ第2接続配線を形成するので、該出力端子間の電気的な配線容量が増加し、該入力端子に加えて該出力端子に静電気が入っても検査回路が損傷することを低減することができる。すなわち、静電気に対して検査回路をより確実に保護可能な電気光学装置用基板を製造することができる。
この方法によれば、隣り合う検査対象単位の素子基板における検査回路の同一仕様の出力端子同士を電気的に接続させ第2接続配線を形成するので、該出力端子間の電気的な配線容量が増加し、該入力端子に加えて該出力端子に静電気が入っても検査回路が損傷することを低減することができる。すなわち、静電気に対して検査回路をより確実に保護可能な電気光学装置用基板を製造することができる。
[適用例10]上記適用例に係わる電気光学装置用基板の製造方法において、前記素子基板は、前記素子基板の基板本体上に形成された複数の配線層を有し、前記第1接続配線は、前記複数の配線層のうち、前記基板本体に最も近い配線層に形成された中継配線を含み、前記仮想のスクライブラインを跨ぐように前記中継配線を形成することが好ましい。
この方法によれば、基板本体において中継配線を形成した段階から配線容量が増加して静電気に対する保護機能が生ずる。加えて、中継配線は仮想のスクライブラインを跨いで形成されるので、仮想のスクライブラインに沿って中継配線を切断するまで、第1接続配線によって同一仕様の入力端子同士が電気的に接続され、静電気に対する保護機能を長い製造プロセスに亘って機能させることができる。言い換えれば、静電気から保護して素子基板を効率的に製造することができる。
この方法によれば、基板本体において中継配線を形成した段階から配線容量が増加して静電気に対する保護機能が生ずる。加えて、中継配線は仮想のスクライブラインを跨いで形成されるので、仮想のスクライブラインに沿って中継配線を切断するまで、第1接続配線によって同一仕様の入力端子同士が電気的に接続され、静電気に対する保護機能を長い製造プロセスに亘って機能させることができる。言い換えれば、静電気から保護して素子基板を効率的に製造することができる。
[適用例11]上記適用例に係わる電気光学装置用基板の製造方法において、前記検査回路の入力端子のうちの1つに画像信号に相当する制御信号を入力し、前記制御信号に基づいて前記検査回路の出力端子から出力された出力信号を検出して、前記駆動回路が正常に動作しているか否か判定する検査工程と、前記検査工程の後に、前記仮想のスクライブラインに沿って前記大型の基板を分割するスクライブ工程と、を有することを特徴とする。
この方法によれば、大型の基板の状態で検査対象単位の素子基板における複数の画素の駆動状態が効率的に検査され、電気的に独立した素子基板を大型の基板から取り出すことができる。
この方法によれば、大型の基板の状態で検査対象単位の素子基板における複数の画素の駆動状態が効率的に検査され、電気的に独立した素子基板を大型の基板から取り出すことができる。
[適用例12]本適用例に係わる電気光学装置は、上記適用例の電気光学装置用基板を用いて製造された素子基板を備えたことを特徴とする。
[適用例13]本適用例に係わる電気光学装置は、上記適用例の電気光学装置用基板の製造方法を用いて製造された素子基板を備えたことを特徴とする。
これらの上記適用例の構成によれば、高い生産性で複数の画素の検査が行われる素子基板を用いているので、優れたコストパフォーマンスを有する電気光学装置を提供することができる。
これらの上記適用例の構成によれば、高い生産性で複数の画素の検査が行われる素子基板を用いているので、優れたコストパフォーマンスを有する電気光学装置を提供することができる。
[適用例14]本適用例に係わる電子機器は、上記適用例の電気光学装置を備えたことを特徴とする。
本適用例の構成によれば、優れたコストパフォーマンスを有する電子機器を提供することができる。
本適用例の構成によれば、優れたコストパフォーマンスを有する電子機器を提供することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。
なお、以下の形態において、例えば「基板上に」と記載された場合、基板の上に接するように配置される場合、または基板の上に他の構成物を介して配置される場合、または基板の上に一部が接するように配置され、一部が他の構成物を介して配置される場合を表すものとする。
(第1実施形態)
本実施形態では、電気光学装置として薄膜トランジスター(Thin Film Transistor;TFT)を画素のスイッチング素子として備えたアクティブマトリックス型の液晶装置を例に挙げて説明する。この液晶装置は、例えば後述する投射型表示装置(液晶プロジェクター)の光変調素子(液晶ライトバルブ)として好適に用いることができるものである。
本実施形態では、電気光学装置として薄膜トランジスター(Thin Film Transistor;TFT)を画素のスイッチング素子として備えたアクティブマトリックス型の液晶装置を例に挙げて説明する。この液晶装置は、例えば後述する投射型表示装置(液晶プロジェクター)の光変調素子(液晶ライトバルブ)として好適に用いることができるものである。
<電気光学装置>
まず、本実施形態の電気光学装置としての液晶装置について、図1を参照して概略の構成を説明する。図1は液晶装置の構成を示す概略平面図、図2は図1に示す液晶装置のH−H’線に沿う概略断面図である。
まず、本実施形態の電気光学装置としての液晶装置について、図1を参照して概略の構成を説明する。図1は液晶装置の構成を示す概略平面図、図2は図1に示す液晶装置のH−H’線に沿う概略断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の電気光学装置としての液晶装置100は、対向配置された素子基板10及び対向基板20と、これら一対の基板によって挟持された液晶層50とを有する。素子基板10の基板本体10s及び対向基板20の基板本体20sは、透明な例えば石英基板やガラス基板が用いられている。
素子基板10は対向基板20よりも一回り大きく、両基板は、額縁状に配置されたシール材40を介して接着され、その隙間に正または負の誘電異方性を有する液晶が封入されて液晶層50が構成されている。シール材40は、例えば熱硬化性又は紫外線硬化性のエポキシ樹脂などの接着剤が採用されている。シール材40には、一対の基板の間隔を一定に保持するためのスペーサー(図示省略)が混入されている。液晶は、例えば、シール材40に設けられた注入口41から一定の間隔に保持された一対の基板間に真空注入法を用いて注入される。注入口41は、封止材42により封止される。なお、液晶の注入方法はこれに限定されるものではない。
額縁状に配置されたシール材40の内側には、同じく額縁状に見切り部21が設けられている。見切り部21は、例えば遮光性の金属あるいは金属酸化物などからなり、見切り部21の内側が複数の画素Pを有する画素領域E0となっている。なお、画素領域E0は、表示に寄与する複数の画素Pに加えて、複数の画素Pを囲むように配置されたダミー画素を含むとしてもよい。また、図1では図示省略したが、画素領域E0において複数の画素Pをそれぞれ平面的に区分する遮光部が設けられている。
本実施形態では、画素領域E0を囲むように見切り部21が設けられた領域を第1周辺領域E1と呼び、第1周辺領域E1よりも外側でシール材40が設けられた領域を第2周辺領域E2と呼び、第2周辺領域E2よりも外側であって素子基板10の外縁に至る領域を第3周辺領域E3と呼ぶこととする。
第1周辺領域E1において、素子基板10の1辺部に沿ったシール材40と該1辺部との間にデマルチプレクサ回路70が設けられている。また、該1辺部に対向する他の1辺部に沿ったシール材40の内側に検査回路130が設けられている。さらに、該1辺部と直交し互いに対向する他の2辺部に沿ったシール材40の内側に走査線駆動回路102が設けられている。
第3周辺領域E3において、これらデマルチプレクサ回路70、走査線駆動回路102に繋がる接続配線107は、該1辺部に沿って配列した複数の外部回路接続端子104に接続されている。また、検査回路130に繋がる接続配線108は、該1辺部と直交し互いに対向する他の2辺部に沿って配列した複数の検査用端子103に接続されている。複数の検査用端子103及びこれに繋がる接続配線108の詳しい構成については後述する。
以降、該1辺部に沿った方向をX方向とし、該1辺部と直交し互いに対向する他の2辺部に沿った方向をY方向として説明する。
以降、該1辺部に沿った方向をX方向とし、該1辺部と直交し互いに対向する他の2辺部に沿った方向をY方向として説明する。
図2に示すように、素子基板10の液晶層50側の表面には、画素Pごとに設けられた透光性の画素電極15及びスイッチング素子である薄膜トランジスター(Thin Film Transistor、以降、TFTと呼称する)30と、信号配線と、これらを覆う配向膜18とが形成されている。また、TFT30における半導体層に光が入射してスイッチング動作が不安定になることを防ぐ遮光構造が採用されている。
対向基板20の液晶層50側の表面には、見切り部21と、これを覆うように成膜された層間膜層22と、層間膜層22を覆うように設けられた共通電極23と、共通電極23を覆う配向膜24とが設けられている。
見切り部21は、図1に示すように平面的にデマルチプレクサ回路70、走査線駆動回路102、検査回路130と重なる位置において額縁状に設けられている。これにより、見切り部21は、対向基板20側から入射する光を遮蔽して、これらの駆動回路を含む周辺回路の光による誤動作を防止する役目を果たしている。また、不必要な迷光が画素領域E0に入射しないように遮蔽して、画素領域E0の表示における高いコントラストを確保している。
層間膜層22は、例えば酸化シリコンなどの無機材料からなり、光透過性を有して見切り部21を覆うように設けられている。このような層間膜層22の形成方法としては、例えばプラズマCVD法などを用いて成膜する方法が挙げられる。
共通電極23は、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電膜からなり、層間膜層22を覆うと共に、図1に示すように対向基板20の四隅に設けられた上下導通部106により素子基板10側の接続配線107に電気的に接続している。
画素電極15を覆う配向膜18及び共通電極23を覆う配向膜24は、液晶装置100の光学設計に基づいて選定される。例えば、ポリイミドなどの有機材料を成膜して、その表面をラビングすることにより、液晶分子に対して略水平配向処理が施されたものや、気相成長法を用いてSiOx(酸化シリコン)などの無機材料を成膜して、液晶分子に対して略垂直配向させたものが挙げられる。
このような液晶装置100は透過型であって、電圧無印加状態で画素Pの透過率が最大となるノーマリーホワイトモードや、電圧無印加状態で画素Pの透過率が最小となるノーマリーブラックモードの光学設計が採用される。素子基板10と対向基板20とを含む液晶パネル110の光の入射側と射出側とにそれぞれ偏光素子が光学設計に応じて配置されて用いられる。本実施形態ではノーマリーブラックモードが採用されている。
次に、本実施形態に係る液晶装置100の電気的な構成について、図3及び図4を参照して説明する。図3は液晶装置の電気的な構成を示すブロック図、図4は液晶装置の画素の等価回路図である。
図3に示すように、液晶装置100は、素子基板10上に、デマルチプレクサ回路70、走査線駆動回路102及び検査回路130を備えている。素子基板10上の外部回路接続端子104のうち画像信号端子104vに外部回路としての画像信号供給回路400が電気的に接続されている。
素子基板10上の画素領域E0には、1088行の走査線3aが行方向(すなわち、X方向)に延在するように設けられ、また、8本毎にグループ化された1984(=248×8)列のデータ線6aが、列方向(すなわち、Y方向)に延在するように、且つ、各走査線3aと互いに電気的な絶縁を保つように、設けられている。なお、走査線3a及びデータ線6aの本数はそれぞれ1088本及び1984本に限定されるものではない。1グループを構成するデータ線6aの数は、本実施形態では「8」としたが、「2」以上であればよい。
画素Pは、1088本の走査線3aと1984本のデータ線6aとの交差に対応して、それぞれ配列されている。従って、本実施形態では、画素Pは、縦1088行×横1984列で、所定の画素ピッチでマトリックス状に配列することになる。
図4に示すように、画素Pは、画素スイッチング用のTFT30と、画素電極15と、蓄積容量16とを備えている。
TFT30は、ソースがデータ線6aに電気的に接続され、ゲートが走査線3aに電気的に接続され、ドレインが画素電極15に電気的に接続されている。TFT30は、走査線駆動回路102から供給される走査信号によってオンオフ(ON−OFF)が切り換えられる。
画素Pにおいて、データ線6a及び画素電極15を介して液晶層50(図2参照)に書き込まれた所定レベルのデータ信号は、共通電極23との間で一定期間保持される。液晶層50は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。ノーマリーホワイトモードであれば、各画素Pの単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、各画素Pの単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体として液晶装置100からは画像信号に応じたコントラストをもつ光が射出される。
蓄積容量16は、保持された画像信号がリークするのを防ぐために、画素電極15と共通電極23との間に形成される液晶容量と並列に付加されている。
以上のような画素Pが、画素領域E0にマトリックス状に配列され、アクティブマトリックス駆動が可能となっている。
図3に戻り、本実施形態では、1グループを構成する8列のデータ線6aを区別するために、右から順にそれぞれa、b、c、d、e、f、g、h系列と呼ぶ場合がある。詳細には、a系列とは1、9、17、・・・、1977列目のデータ線6aであり、b系列とは2、10、18、・・・、1978列目のデータ線6aであり、c系列とは3、11、19、・・・、1979列目のデータ線6aであり、d系列とは4、12、20、・・・、1980列目のデータ線6aであり、e系列とは5、13、21、・・・、1981列目のデータ線6aであり、f系列とは6、14、22、・・・、1982列目のデータ線6aであり、g系列とは7、15、23、・・・、1983列目のデータ線6aであり、h系列とは8、16、24、・・・、1984列目のデータ線6aである。
走査線駆動回路102は、シフトレジスターを有しており、1、2、3、・・・、1088行目の走査線3aに、走査信号G1、G2、G3、・・・、G1088を供給する。詳細には、走査線駆動回路102は、1フレームの期間にわたって1、2、3、・・・、1088行目の走査線3aを順番に選択するとともに、選択された走査線3aへの走査信号を選択電圧に相当するHレベルとし、それ以外の走査線3aへの走査信号を非選択電圧に相当するLレベルとする。
画像信号供給回路400は、素子基板10とは別体構成であり、表示動作の際には、画像信号端子104vを介して素子基板10と接続される。画像信号供給回路400は、走査線駆動回路102によって選択された走査線3aと、各グループに属する8列のデータ線6aのうち、デマルチプレクサ回路70によって選ばれるデータ線6aとに対応する画素電極15に対し、当該画素電極15が含まれる画素Pの階調に応じた電圧の画像信号を出力する。画像信号供給回路400から画像信号端子104vに供給された画像信号は、接続配線107(図1参照)に含まれる画像信号線300を介してデマルチプレクサ回路70へ供給される。
一方、検査時においては、画像信号端子104vには、画像信号供給回路400の代わりに、検査用画像信号供給回路が接続されて、検査動作に合わせた検査用の画像信号が供給される。
なお、本実施形態では、上述したように、データ線6aの列数は「1984」であり、これらが8列毎にグループ化されているので、画像信号端子104vの個数は「248」である。
デマルチプレクサ回路70は、データ線6a毎に設けられたトランジスター71を含んで構成されている。トランジスター71は、例えばnチャネル型であり、各ドレインはデータ線6aの一端に電気的に接続されている。同一グループに属するデータ線6aに対応する8個のトランジスター71のソースは、当該グループに対応する画像信号線300と電気的に共通接続されている。
すなわち、m番目(但し、mは1以上248以下の整数)のグループは、a系列の(8m−7)列目、b系列の(8m−6)列目、c系列の(8m−5)列目、d系列の(8m−4)列目、e系列の(8m−3)列目、f系列の(8m−2)列目、g系列の(8m−1)列目及びh系列の(8m)列目のデータ線6aから構成されるので、これら8列のデータ線6aに対応するトランジスター71のソースは電気的に共通接続されて、画像信号VID(m)が供給される。(8m−7)列目のデータ線6aに対応するトランジスター71のゲートには、制御信号線700を介して制御信号Sel1が供給され、同様に(8m−6)列目、(8m−5)列目、(8m−4)列目、(8m−3)列目、(8m−2)列目、(8m−1)列目及び(8m)列目のデータ線6aに対応するトランジスター71のゲートには、接続配線107(図1参照)に含まれる制御信号線700を介して制御信号Sel2、Sel3、Sel4、Sel5、Sel6、Sel7及びSel8が供給される。制御信号Sel1、Sel2、・・・、Sel8は、図示しない外部回路としてのタイミング制御回路から外部回路接続端子104のうち制御信号端子104sを介して制御信号線700に供給される。
図3に示すように、検査回路130は、制御回路132、及びデータ線6a毎に設けられたトランジスターであるTFT134を含んで構成されている。
制御回路132は、シフトレジスターを含んで構成されている。制御回路132には、検査時において、転送開始パルスDX、クロック信号CLX、反転クロック信号CLXB、転送方向制御信号DIRX、基準電位VSS、電源電位VDDが、外部に設けられた検査制御回路(図示省略)から検査用端子103(図1参照)のうち入力端子103i、及び接続配線108(図1参照)に含まれる検査用信号線810を介して供給される。制御回路132は、検査時において、転送開始パルスDXを、転送方向制御信号DIRX並びにクロック信号CLX及び反転クロック信号CLXBに従って順次シフトして、転送パルスX1、X2、・・・、X248を後述するTFT134の各グループに対応して出力する。本実施形態では、検査用端子103のうちの入力端子103iは、X方向において制御回路132の両側に設けられている。また、詳しくは後述するが、電気光学装置用基板であるマザー基板上において、隣り合う素子基板10の同一仕様の入力端子103i同士が電気的に接続される。
TFT134は、例えばnチャネル型であり、各ソースは、データ線6aの他端(すなわち、データ線6aにおけるデマルチプレクサ回路70が電気的に接続された一端とは反対側である他端)に電気的に接続されている。同一グループに属するデータ線6aに対応する8個のTFT134のゲートは電気的に共通接続されており、制御回路132から当該グループに対応する転送パルスXmが供給される。
すなわち、m番目のグループを構成する(8m−7)列目、(8m−6)列目、(8m−5)列目、(8m−4)列目、(8m−3)列目、(8m−2)列目、(8m−1)列目及び(8m)列目のデータ線6aに対応するTFT134のゲートには、制御回路132による転送パルスXmが共通に供給される。
1番目から248番目までのデータ線6aのグループにおいて、a系列のデータ線6aに対応するTFT134のドレインは、グループを構成するデータ線6aの数と同じ本数である8本の検査用信号線820のうち、検査信号CX1として読み出す検査用信号線820に電気的に共通接続されている。同様に、各グループにおいて、b、c、d、e、f、g及びh系列のデータ線6aに対応するTFT134のドレインは、8本の検査用信号線820のうち、検査信号CX2、CX3、CX4、CX5、CX6、CX7及びCX8として読み出す検査用信号線820に電気的に共通接続されている。検査用信号線820は、接続配線108(図1参照)に含まれ、検査用端子103(図1参照)のうち出力端子103oに電気的に接続されている。X方向において右側に設けられた出力端子103oから検査信号CX1〜CX4を取り出すことができ、X方向において左側に設けられた出力端子103oから検査信号CX5〜CX8を取り出すことができる構成となっている。
上述した検査回路130によって、検査時には、例えば、データ線6aのグループ毎に制御回路132から転送パルスX1、X2、・・・、X120を出力して、各グループに対応するTFT134をオン状態とすることで、予め所定電圧の検査用の画像信号が供給されたデータ線6aの電位を、8本の検査用信号線820を介して出力端子103oに出力させる。そして、8本の検査用信号線820に電気的に接続された外部の判定手段によって8本の検査用信号線820が所定の電位であるか否かを判定することで、デマルチプレクサ回路70や各データ線6aの機能における良否を判定する検査が行われる。なお、このような検査は、後に説明するが、マザー基板上に素子基板10の側における各種の構成要素が形成された状態で(即ち、マザー基板が液晶装置100毎に分断される前に)行われる。
検査用端子103(図1参照)のうち検査用端子103yは、検査時において、走査線駆動回路102から出力される検査用の出力信号を、検査信号YEPとして読み出すための出力端子であり、接続配線108(図1参照)に含まれる検査用信号線830を介して走査線駆動回路102(より具体的には、走査線駆動回路102のシフトレジスターの最終段の出力線)と電気的に接続されている。検査時において、検査用端子103yをプローブすることで、走査線駆動回路102を検査することができる。検査信号YEPは、走査信号の走査方向に対応して、右側(R)の走査線駆動回路102のシフトレジスターの最終段の出力線から出力される検査信号YEPRと、左側(L)の走査線駆動回路102のシフトレジスターの最終段の出力線から出力される検査信号YEPLとが存在する。
ここで、上述のように構成された液晶装置100の動作について、図3を参照して説明する。
走査線駆動回路102は、ある1フレーム(第nフレーム)の期間にわたって走査信号G1、G2、・・・、G1088を1水平期間毎に順次排他的にHレベル(即ち、選択電圧)とする。
ここで、1水平期間では、タイミング制御回路から供給される制御信号Sel1、Sel2、・・・、Sel8は、この順番で排他的にHレベルとなり、この供給に合わせて画像信号供給回路400は、画像信号VID1、VID2、VID3、・・・、VID248を供給する。
詳細には、画像信号供給回路400は、i行目の走査信号GiがHレベルとなる期間において、制御信号Sel1がHレベルとなったとき、i行目の走査線3aとa系列のデータ線6aとの交差に対応する画素Pの階調に応じた電圧だけ共通電極電位LCCOMに対して高位または低位の画像信号VID1、VID2、VID3、・・・、VID248を、1、2、3、・・・、248番目のグループに対応させて一斉に出力する。この際、制御信号Sel1だけがHレベルであるので、a系列のデータ線6aが選択される(すなわち、a系列のデータ線6aに対応するトランジスター71だけがオンする)結果、画像信号VID1、VID2、VID3、・・・、VID248は、それぞれa系列(1、9、17、・・・、1977列目)のデータ線6aに供給される。一方、走査信号GiがHレベルであると、i行目に位置する画素Pのすべてにおいて、画素スイッチング用のTFT30がオン(導通)状態となるので、a系列のデータ線6aに供給された画像信号VID1、VID2、VID3、・・・、VID248は、それぞれi行1列、i行9列、i行17列、・・・、i行1977列の画素電極15に印加されることになる。
次に、画像信号供給回路400は、制御信号Sel2がHレベルとなったとき、今度はi行目の走査線3aとb系列のデータ線6aとの交差に対応する画素Pの階調に応じた電圧の画像信号VID1、VID2、VID3、・・・、VID248を、1、2、3、・・・、248番目のグループに対応させて一斉に出力する。この際、制御信号Sel2だけがHレベルであるため、b系列のデータ線6aが選択される結果、画像信号VID1、VID2、VID3、・・・、VID248は、それぞれb系列(2、10、18、・・・、1978列目)のデータ線6aに供給されて、それぞれi行2列、i行10列、i行18列、・・・、i行1978列の画素電極15に印加されることになる。
同様に、画像信号供給回路400は、i行目の走査信号GiがHレベルとなる期間において、制御信号Sel3がHレベルとなったときには、i行目の走査線3aとc系列のデータ線6aとの交差に対応する画素P、制御信号Sel4がHレベルとなったときには、i行目の走査線3aとd系列のデータ線6aとの交差に対応する画素P、制御信号Sel5がHレベルとなったときには、i行目の走査線3aとe系列のデータ線6aとの交差に対応する画素P、制御信号Sel6がHレベルとなったときには、i行目の走査線3aとf系列のデータ線6aとの交差に対応する画素P、制御信号Sel7がHレベルとなったときには、i行目の走査線3aとg系列のデータ線6aとの交差に対応する画素P、制御信号Sel8がHレベルとなったときには、i行目の走査線3aとh系列のデータ線6aとの交差に対応する画素P、の階調に応じた電圧の画像信号VID1、VID2、VID3、・・・、VID248を、それぞれ1、2、3、・・・、248番目のグループに対応させて一斉に出力する。これにより、i行目の各画素Pの階調に応じた画像信号VID1、VID2、VID3、・・・、VID248が、c系列(3、11、19、・・・、1979列目)のデータ線6aに供給されて、それぞれi行3列、i行11列、i行19列、・・・、i行1979列の画素電極15に印加され、引き続き、d系列(4、12、20、・・・、1980列目)のデータ線6aに供給されて、それぞれi行4列、i行12列、i行20列、・・・、i行1980列の画素電極15に印加され、引き続き、e系列(5、13、21、・・・、1981列目)のデータ線6aに供給されて、それぞれi行5列、i行13列、i行21列、・・・、i行1981列の画素電極15に印加され、引き続き、f系列(6、14、22、・・・、1982列目)のデータ線6aに供給されて、それぞれi行6列、i行14列、i行22列、・・・、i行1982列の画素電極15に印加され、引き続き、g系列(7、15、23、・・・、1983列目)のデータ線6aに供給されて、それぞれi行7列、i行15列、i行23列、・・・、i行1983列の画素電極15に印加され、引き続き、h系列(8、16、24、・・・、1984列目)のデータ線6aに供給されて、それぞれi行8列、i行16列、i行24列、・・・、i行1984列の画素電極15に印加される。
これにより、i行目の画素Pに対して、階調に応じた画像信号の電圧を書き込む動作が完了する。なお、画素電極15に印加された電圧は、走査信号GiがLレベルになっても、液晶容量によって次の第(n+1)フレームの書き込みまで保持されることになる。
<電気光学装置用基板>
次に、電気光学装置としての液晶装置100を製造する際に用いられる電気光学装置用基板について図5を参照して説明する。図5は電気光学装置用基板としてのマザー基板を示す概略平面図である。
次に、電気光学装置としての液晶装置100を製造する際に用いられる電気光学装置用基板について図5を参照して説明する。図5は電気光学装置用基板としてのマザー基板を示す概略平面図である。
図5に示すように、電気光学装置用基板としてのマザー基板Wは、例えば、基材として透明な石英基板やガラス基板が用いられたものであって、ウェハー状となっている。液晶装置100の素子基板10は、マザー基板Wを用いて製造される。素子基板10は、ウェハー状のマザー基板Wの一部を切り欠いたオリフラを基準として、マザー基板Wにおいて本発明における第1の方向としてのX方向と、同じく本発明における第2の方向としてのY方向とに複数面付け(設計上レイアウト)されている。
マザー基板Wに面付けされた素子基板10の検査は、X方向に2個、Y方向に2個、合計4個の素子基板10を1つの検査対象単位(Unit)として行うことができるようになっている。例えば、図5においてマザー基板Wの左上隅の4個の素子基板10を含むものが検査対象単位U1である。マザー基板Wにおける素子基板10の平面的な位置によって、検査対象単位Unの番号nが決められる。
マザー基板Wに面付けされた素子基板10の検査は、X方向に2個、Y方向に2個、合計4個の素子基板10を1つの検査対象単位(Unit)として行うことができるようになっている。例えば、図5においてマザー基板Wの左上隅の4個の素子基板10を含むものが検査対象単位U1である。マザー基板Wにおける素子基板10の平面的な位置によって、検査対象単位Unの番号nが決められる。
次に、検査対象単位Uにおける隣り合う素子基板10の検査用端子103の電気的な接続について、図6を参照して説明する。図6はマザー基板の検査対象単位における素子基板の検査用端子の電気的な接続を示す概略平面図である。
マザー基板Wに面付けされた素子基板10を、チップ(Chip)と呼ぶ。マザー基板Wにおけるチップの平面的な位置に応じてチップ番号が与えられる。例えば、図6に示すように、検査対象単位U1では、図中の左上に位置する素子基板10はチップ番号が「C11」となり、チップC11と呼ばれる。チップC11に対して、Y方向に隣り合う素子基板10はチップ番号が「C12」となり、チップC12と呼ばれる。チップC11に対して、X方向に隣り合う素子基板10はチップ番号が「C21」となり、チップC21と呼ばれる。チップC21に対して、Y方向に隣り合う素子基板10はチップ番号が「C22」となり、チップC22と呼ばれる。つまり、X方向とY方向とにマトリックス状に配置された素子基板10(チップ)は、X方向における列番号とY方向における行番号とによりチップ番号が与えられる。
図6に示すように、チップC11における検査用端子のうち入力端子103iと出力端子103oとは、Y方向に沿った互いに対向する2辺部(左辺部と右辺部)において、Y方向に配列している。入力端子103iよりも出力端子103oの方がチップC11の左上と右上の角に近い方に配列している。チップC11に対してX方向に隣り合うチップC21における入力端子103i及び出力端子103oの配置は、チップC11と同じになっている。チップC11に対してY方向に隣り合うチップC12における入力端子103i及び出力端子103oは、やはりY方向に沿った互いに対向する2辺部において、Y方向に配列している。入力端子103iよりも出力端子103oの方がチップC12の左下と右下の角に近い方に配列している。チップC12に対してX方向に隣り合うチップC22における入力端子103i及び出力端子103oの配置は、チップC12と同じになっている。
なお、図6では、入力端子103iと出力端子103oの数を正確に記載していないが、出力端子103oの中に、走査線駆動回路102から検査信号YEP(図3参照)が出力される検査用端子103yが含まれている。
チップC11及びチップC21と、チップC12及びチップC22との間には、X方向に延在する仮想のスクライブラインSLXが存在する。チップC11及びチップC12と、チップC21及びチップC22との間には、Y方向に延在する仮想のスクライブラインSLYが存在する。スクライブラインSLX,SLYは、これに沿ってマザー基板Wを切断することにより、個々の素子基板10をマザー基板Wから取り出すことができる設計上の切断ラインである。スクライブラインSLX,SLYは、マザー基板Wに配置されていない仮想のラインであって、実際にはスクライブラインSLX,SLYの位置を特定可能なマーク類(図示省略)が個々の素子基板10に対応してマザー基板Wに形成されている。
検査対象単位U1の各チップおける検査用端子の入力端子103i及び出力端子103oを上記の配置とすることで、各チップの同一仕様の入力端子103i同士を仮想のスクライブラインSLX,SLYを跨いで電気的に接続することができる。入力端子103iの仕様とは、入力端子103iに入力される入力信号の種類を指し、図3に示したように、転送開始パルスDX、クロック信号CLX、反転クロック信号CLXB、転送方向制御信号DIRX、基準電位VSS、電源電位VDD、これら6種類の入力信号を指す。
具体的には、Y方向に隣り合うチップC11とチップC12の左辺部に配列した同一仕様の入力端子103i同士は接続配線910によって電気的に接続されている。同様に、Y方向に隣り合うチップC21とチップC22の右辺部に配列した同一仕様の入力端子103i同士は接続配線910によって電気的に接続されている。
X方向に隣り合うチップC11の右辺部とチップC21の左辺部に配列した同一仕様の入力端子103i同士は接続配線920によって電気的に接続されている。同様に、X方向に隣り合うチップC12の右辺部とチップC22の左辺部に配列した同一仕様の入力端子103i同士は接続配線920によって電気的に接続されている。
X方向に隣り合うチップC11の右辺部とチップC21の左辺部に配列した同一仕様の入力端子103i同士は接続配線920によって電気的に接続されている。同様に、X方向に隣り合うチップC12の右辺部とチップC22の左辺部に配列した同一仕様の入力端子103i同士は接続配線920によって電気的に接続されている。
検査対象単位U1の各チップおける右辺部の検査用端子の出力端子103oには、接続配線930がそれぞれ接続されている。同じく、検査対象単位U1の各チップおける左辺部の検査用端子の出力端子103oには、接続配線940がそれぞれ接続されている。検査対象単位U1内の各チップの出力端子103oに接続された接続配線930と接続配線940は電気的に接続されていない。
本実施形態における同一仕様の入力端子103i同士を接続させる接続配線910,920は、本発明における第1接続配線に相当する。出力端子103oに接続された接続配線930,940は、本発明における第2接続配線に相当する。
本実施形態における同一仕様の入力端子103i同士を接続させる接続配線910,920は、本発明における第1接続配線に相当する。出力端子103oに接続された接続配線930,940は、本発明における第2接続配線に相当する。
次に、接続配線930,940の電気的な接続について、図7を参照して説明する。図7はマザー基板の検査対象単位間における検査用の出力端子の接続を示す概略平面図である。
図7に示すように、マザー基板W上において、Y方向に隣り合う検査対象単位U1と検査対象単位U3との間では、チップC12とチップC13の同一仕様の出力端子103o同士が仮想のスクライブラインSLXを跨ぐ接続配線930と接続配線940とにより電気的に接続されている。同じく、チップC22とチップC23の同一仕様の出力端子103o同士が仮想のスクライブラインSLXを跨ぐ接続配線930と接続配線940とにより電気的に接続されている。
同様に、Y方向に隣り合う検査対象単位U2と検査対象単位U4との間では、チップC32とチップC33の同一仕様の出力端子103o同士が仮想のスクライブラインSLXを跨ぐ接続配線930と接続配線940とにより電気的に接続されている。同じく、チップC42とチップC43の同一仕様の出力端子103o同士が仮想のスクライブラインSLXを跨ぐ接続配線930と接続配線940とにより電気的に接続されている。
図7に示すように、マザー基板W上において、Y方向に隣り合う検査対象単位U1と検査対象単位U3との間では、チップC12とチップC13の同一仕様の出力端子103o同士が仮想のスクライブラインSLXを跨ぐ接続配線930と接続配線940とにより電気的に接続されている。同じく、チップC22とチップC23の同一仕様の出力端子103o同士が仮想のスクライブラインSLXを跨ぐ接続配線930と接続配線940とにより電気的に接続されている。
同様に、Y方向に隣り合う検査対象単位U2と検査対象単位U4との間では、チップC32とチップC33の同一仕様の出力端子103o同士が仮想のスクライブラインSLXを跨ぐ接続配線930と接続配線940とにより電気的に接続されている。同じく、チップC42とチップC43の同一仕様の出力端子103o同士が仮想のスクライブラインSLXを跨ぐ接続配線930と接続配線940とにより電気的に接続されている。
本実施形態では、検査対象単位U1と検査対象単位U2の各チップC11,C21,C31,C41において、入力端子103iよりも上方に位置する出力端子103oに接続された接続配線930,940は、電気的にそれぞれ独立した状態である。
一方で、検査対象単位U3と検査対象単位U4の各チップC14,C24,C34,C44において、入力端子103iよりも下方に位置する出力端子103oに接続された接続配線930,940は、Y方向において隣り合う他の検査対象単位の各チップの同一仕様の出力端子103oと電気的に接続されている。本実施形態では、マトリックス状に配置された複数の検査対象単位Unのうち、Y方向において最初の行と最後の行に配置された各チップの出力端子103oは電気的に独立している。それ以外の検査対象単位Unの行において、仮想のスクライブラインSLXを基準にして線対称に配置された同一仕様の出力端子103o同士は、仮想のスクライブラインSLXを跨ぐ接続配線930,940によって電気的に接続されている。なお、出力端子103oの仕様とは、図3に示したように、検査回路130から出力される検査信号の種類を指し、検査信号CX1〜CX4及び検査信号CX5〜CX8を示す。また、前述したように、走査線駆動回路102から出力される検査信号YEPが含まれる。
一方で、検査対象単位U3と検査対象単位U4の各チップC14,C24,C34,C44において、入力端子103iよりも下方に位置する出力端子103oに接続された接続配線930,940は、Y方向において隣り合う他の検査対象単位の各チップの同一仕様の出力端子103oと電気的に接続されている。本実施形態では、マトリックス状に配置された複数の検査対象単位Unのうち、Y方向において最初の行と最後の行に配置された各チップの出力端子103oは電気的に独立している。それ以外の検査対象単位Unの行において、仮想のスクライブラインSLXを基準にして線対称に配置された同一仕様の出力端子103o同士は、仮想のスクライブラインSLXを跨ぐ接続配線930,940によって電気的に接続されている。なお、出力端子103oの仕様とは、図3に示したように、検査回路130から出力される検査信号の種類を指し、検査信号CX1〜CX4及び検査信号CX5〜CX8を示す。また、前述したように、走査線駆動回路102から出力される検査信号YEPが含まれる。
次に、外部回路接続端子104を電気的に接続させる配線(ガードライン)について、図8を参照して説明する。図8はマザー基板におけるガードラインの配置を示す概略平面図である。
図8に示すように、例えば、検査対象単位U1においてX方向とY方向とに配置された4つの素子基板10、すなわちチップC11,C12,C21,C22をそれぞれ取り囲むようにガードライン109が配置されている。ガードライン109は所謂格子状に配置されており、チップ間においてX方向に延在するガードライン109と外部回路接続端子104とが電気的に接続されている。
ガードライン109は外部回路接続端子104同士を電気的に接続することによって、静電気が外部回路接続端子104に入ったとしても、外部回路接続端子104に接続された接続配線やトランジスターなどが静電気によって損傷あるいは破壊されることを防ぐ目的で配置されたものである。ガードライン109は、図7に示した接続配線910,920,930,940に対して、マザー基板W上において、同一配線層に形成されていてもよいし、また、異なる配線層に形成されていてもよい。そして、検査対象単位Unにおける各チップの検査を正常に行えることが可能な範囲において、接続配線910,920,930,940よりも高抵抗な配線であればよい。高抵抗な配線とは、それ自体の配線材料が接続配線910,920,930,940よりも高抵抗であること、あるいは、電気的に高抵抗となるように、配線の幅や膜厚が設定されていればよい。
なお、図8には図示していないが、前述した仮想のスクライブラインSLX,SLYは、ガードライン109が設けられた領域に含まれる。言い換えれば、仮想のスクライブラインSLX,SLYに沿ってガードライン109が設けられている。
<電気光学装置用基板の製造方法>
次に、電気光学装置用基板としてのマザー基板Wの製造方法について、図9〜図12を参照し、同一仕様の入力端子103i同士を電気的に接続する接続配線920及びガードライン109の形成方法の例を挙げて説明する。
次に、電気光学装置用基板としてのマザー基板Wの製造方法について、図9〜図12を参照し、同一仕様の入力端子103i同士を電気的に接続する接続配線920及びガードライン109の形成方法の例を挙げて説明する。
図9はマザー基板上における接続配線とガードラインの配置の一例を示す概略平面図、図10は図9のA−A’線に沿った概略断面図である。図11はマザー基板上における接続配線とガードラインの配置の他の例を示す概略平面図、図12は図11のB−B’線に沿った概略断面図である。詳しくは、図9〜図12は、検査対象単位U1においてX方向に隣り合うチップC11とチップC21とにおける接続配線920とガードライン109の配置を示すものである。
例えば、図9に示すように、チップC11の右辺部に沿って入力端子103iと出力端子103oが配列している。チップC11に対してX方向に隣り合うチップC21の左辺部に沿って同じく入力端子103iと出力端子103oが配列している。チップC11とチップC21との間には、Y方向に走る仮想のスクライブラインSLYに沿ってガードライン109が延在している。仮想のスクライブラインSLYを基準として線対称に配置された同一仕様(例えば、転送開始パルスDXが入力される)の入力端子103i同士は、ガードライン109を跨ぐ接続配線920によって電気的に接続されている。仮想のスクライブラインSLYを基準として線対称に配置されていても仕様が異なる出力端子103o(検査信号CX1を出力)と、出力端子103o(検査信号CX5)とは電気的に接続されていない。
チップC21において、検査回路130のTFT134のゲートと、入力端子103i(DX)とは、配線層811を含む検査用信号線810によって接続されている。検査回路130のTFT134のドレインと、出力端子103o(CX5)とは、検査用信号線820によって接続されている。これによって、入力端子103iに転送開始パルスDXが入力されることにより、出力端子103oから検査信号CX5を取り出すことができる。チップC11における検査回路130のTFT134と、入力端子103iや出力端子103oの接続についても、チップC21と同様である。
図9に示すような、TFT134、入力端子103i、出力端子103o、検査用信号線810,820、接続配線920、ガードライン109、を有するマザー基板Wの製造方法の一例は、以下の通りである。
図10に示すように、まず、マザー基板Wの基板本体10s上に、遮光性を有する配線層840を形成する。この配線層840をパターニングしてガードライン109を形成する。
配線層840及びガードライン109を覆う第1層間絶縁膜11を形成する。次に、第1層間絶縁膜11上に例えばポリシリコンからなる半導体層を形成する。該半導体層をパターニングして、選択的にイオン注入を行うことにより、TFT134の半導体層134aと、導電性を有する検査用信号線810と、検査用信号線810に繋がる接続配線920とを形成する。
配線層840及びガードライン109を覆う第1層間絶縁膜11を形成する。次に、第1層間絶縁膜11上に例えばポリシリコンからなる半導体層を形成する。該半導体層をパターニングして、選択的にイオン注入を行うことにより、TFT134の半導体層134aと、導電性を有する検査用信号線810と、検査用信号線810に繋がる接続配線920とを形成する。
次に、半導体層134a、検査用信号線810、接続配線920を覆うゲート絶縁膜12を形成する。ゲート絶縁膜12を覆う導電膜を成膜し、この導電膜をパターニングして、半導体層134aのチャネルに対向する位置にゲート電極134gを形成する。ゲート電極134g及びゲート絶縁膜12を覆う第2層間絶縁膜13を形成する。
次に、第2層間絶縁膜13を貫通して、半導体層134aのソースに到達するコンタクトホールCNT1、ゲート電極134gの端部に到達するコンタクトホールCNT2、検査用信号線810の端部に到達するコンタクトホールCNT3、接続配線920の両端部に到達するコンタクトホールCNT4,CNT5を形成する。
次に、各コンタクトホールCNT1、CNT2,CNT3,CNT4,CNT5の内部を被覆し、且つ第2層間絶縁膜13の表面を覆う導電膜を成膜し、この導電膜をパターニングする。これにより、TFT134のソースにコンタクトホールCNT1を介して電気的に接続される配線、TFT134のゲート電極134gと検査用信号線810とをコンタクトホールCNT2,CNT3を介して電気的に接続させる配線、接続配線920の両端に位置する入力端子103iのパッドなどを構成する配線層811を形成する。
次に、パターニングされた配線層811と第2層間絶縁膜13とを覆う第3層間絶縁膜14を形成する。第3層間絶縁膜14を貫通して前述したパッドに到達するコンタクトホールを形成し、該コンタクトホールを導電膜で埋めることにより入力端子103iを形成する。
このようなマザー基板Wの製造方法によれば、ガードライン109は基板本体10sに最も近い配線層840をパターニングして形成されるので、マザー基板Wの製造工程で発生する静電気をガードライン109に逃がし、外部回路接続端子104に繋がる配線やTFTなどの素子に静電気が集中して損傷あるいは破壊されることを低減することができる。
また、他のマザー基板Wの製造方法としては、図11及び図12に示すように、基板本体10s上に形成された配線層840をパターニングして、仮想のスクライブラインSLYを跨ぐ中継配線841を形成する。
第1層間絶縁膜11を貫通して中継配線841の両端部に到達するコンタクトホールCNT6,CNT7を形成する。次に、コンタクトホールCNT6,CNT7の内部を被覆すると共に、第1層間絶縁膜11上に例えばポリシリコンからなる半導体層を形成する。該半導体層をパターニングして、選択的にイオン注入を行うことにより、TFT134の半導体層134aと、導電性を有する検査用信号線810と、検査用信号線810に繋がる接続配線921と、仮想のスクライブラインSLYを跨ぐガードライン109を形成する。以降の工程は、先に図10を用いて説明した工程と同じである。
これにより、チップC11とチップC21の同一仕様の入力端子103i(DX)は、基板本体10sに最も近い配線層840に形成された中継配線841と、中継配線841にコンタクトホールCNT6,CNT7を介して電気的に繋がる接続配線921とを含む接続配線920によって電気的に接続される。
第1層間絶縁膜11を貫通して中継配線841の両端部に到達するコンタクトホールCNT6,CNT7を形成する。次に、コンタクトホールCNT6,CNT7の内部を被覆すると共に、第1層間絶縁膜11上に例えばポリシリコンからなる半導体層を形成する。該半導体層をパターニングして、選択的にイオン注入を行うことにより、TFT134の半導体層134aと、導電性を有する検査用信号線810と、検査用信号線810に繋がる接続配線921と、仮想のスクライブラインSLYを跨ぐガードライン109を形成する。以降の工程は、先に図10を用いて説明した工程と同じである。
これにより、チップC11とチップC21の同一仕様の入力端子103i(DX)は、基板本体10sに最も近い配線層840に形成された中継配線841と、中継配線841にコンタクトホールCNT6,CNT7を介して電気的に繋がる接続配線921とを含む接続配線920によって電気的に接続される。
このような他のマザー基板Wの製造方法によれば、中継配線841は基板本体10sに最も近い配線層840をパターニングして形成されるので、マザー基板Wの製造工程で発生する静電気によって、入力端子103iに繋がる配線やTFT134などの素子が損傷あるいは破壊されることを低減することができる。
なお、図10及び図12には示していないが、出力端子103o、出力端子103oとTFT134のドレインとを繋ぐ検査用信号線820についても、上記した入力端子103i、入力端子103iとTFT134のゲート電極134gとを繋ぐ検査用信号線810を形成する工程で、同時に形成することができる。また、他の入力端子103i同士を繋ぐ接続配線910も接続配線920と同様な工程で形成することができる。
検査工程では、マザー基板Wの検査対象単位Unごとに、素子基板10(チップ)の外部回路接続端子104に検査用画像信号供給回路が接続されて、検査動作に合わせた検査用の画像信号が供給される。また、入力端子103iに、対応する入力信号として、転送開始パルスDX、クロック信号CLX、反転クロック信号CLXB、転送方向制御信号DIRX、基準電位VSS、電源電位VDD、がそれぞれ入力される。検査対象単位Unの4つの素子基板10(チップ)のそれぞれにおいて、出力端子103oをそれぞれプローブすることで、検査信号CX1〜CX8、検査信号YEPL、YEPRを取り出すことができる。取り出された検査信号CX1〜CX8、検査信号YEPL、YEPRの電位や信号波形を判定することにより、デマルチプレクサ回路70、データ線6a、走査線駆動回路102が正常に動作しているか否かを確認することができる。
また、検査工程が終了した後に、仮想のスクライブラインSLX,SLYに沿ってマザー基板Wを切断すれば、マザー基板Wに面付けされた素子基板10(チップ)を取り出すことができる(スクライブ工程)。また、マザー基板Wの切断と同時に、ガードライン109が切断され外部回路接続端子104のそれぞれを電気的に独立させることができる。また、接続配線910,920,930,940がそれぞれ切断され、素子基板10ごとに検査回路130に繋がる入力端子103i及び出力端子103oをそれぞれ電気的に独立させることができる。
なお、マザー基板Wの切断方法としては、超硬チップなどを用いスクライブラインに沿ってスジ入れしてスクライブする方法、レーザー光をスクライブラインに沿って照射して切断する方法、回転するダイヤモンドブレードを用いスクライブラインに沿ってダイシングする方法などが挙げられる。
なお、マザー基板Wの切断方法としては、超硬チップなどを用いスクライブラインに沿ってスジ入れしてスクライブする方法、レーザー光をスクライブラインに沿って照射して切断する方法、回転するダイヤモンドブレードを用いスクライブラインに沿ってダイシングする方法などが挙げられる。
上記第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)電気光学装置用基板としてのマザー基板Wは、X方向及びY方向において隣り合う4つの素子基板10(チップ)を検査対象単位として、該検査対象単位の隣り合う素子基板10における検査回路130の同一仕様の入力端子103iを互いに電気的に接続させる第1接続配線としての接続配線910,920と、該検査対象単位の素子基板10の検査回路130の出力端子103oと、該検査対象単位に隣り合う他の検査対象単位の素子基板10における検査回路130の同一仕様の出力端子103oとを互いに電気的に接続させる第2接続配線としての接続配線930,940とを備え、接続配線910,920は、該検査対象単位の隣り合う素子基板10の間に位置する仮想のスクライブラインSLXあるいは仮想のスクライブラインSLYを跨いで形成される。したがって、個々の検査対象単位では、同一仕様の入力端子103i同士が接続され、同一仕様の出力端子103o同士は接続されていない。よって、マザー基板Wに面付けされた状態で検査対象単位ごとに素子基板10におけるデマルチプレクサ回路70、データ線6a、走査線駆動回路102が正常に動作しているか否かを確認することができる。
(2)接続配線910,920,930,940を設けない場合に比べて、接続配線910,920によって入力端子103iに繋がる検査用信号線810の電気的な容量が増え、接続配線930,940によって出力端子103oに繋がる検査用信号線820,830の電気的な容量が増える。したがって、マザー基板Wの製造過程で、入力端子103iや出力端子103oに静電気が入ったとしても、入力端子103iや出力端子103oに繋がる配線やTFT134などの素子が静電気によって損傷あるいは破壊されることを低減できる。すなわち、マザー基板W(素子基板10)を歩留まりよく製造することができる。
(1)電気光学装置用基板としてのマザー基板Wは、X方向及びY方向において隣り合う4つの素子基板10(チップ)を検査対象単位として、該検査対象単位の隣り合う素子基板10における検査回路130の同一仕様の入力端子103iを互いに電気的に接続させる第1接続配線としての接続配線910,920と、該検査対象単位の素子基板10の検査回路130の出力端子103oと、該検査対象単位に隣り合う他の検査対象単位の素子基板10における検査回路130の同一仕様の出力端子103oとを互いに電気的に接続させる第2接続配線としての接続配線930,940とを備え、接続配線910,920は、該検査対象単位の隣り合う素子基板10の間に位置する仮想のスクライブラインSLXあるいは仮想のスクライブラインSLYを跨いで形成される。したがって、個々の検査対象単位では、同一仕様の入力端子103i同士が接続され、同一仕様の出力端子103o同士は接続されていない。よって、マザー基板Wに面付けされた状態で検査対象単位ごとに素子基板10におけるデマルチプレクサ回路70、データ線6a、走査線駆動回路102が正常に動作しているか否かを確認することができる。
(2)接続配線910,920,930,940を設けない場合に比べて、接続配線910,920によって入力端子103iに繋がる検査用信号線810の電気的な容量が増え、接続配線930,940によって出力端子103oに繋がる検査用信号線820,830の電気的な容量が増える。したがって、マザー基板Wの製造過程で、入力端子103iや出力端子103oに静電気が入ったとしても、入力端子103iや出力端子103oに繋がる配線やTFT134などの素子が静電気によって損傷あるいは破壊されることを低減できる。すなわち、マザー基板W(素子基板10)を歩留まりよく製造することができる。
(第2実施形態)
<電子機器>
次に、本実施形態の電子機器としての投射型表示装置について、図13を参照して説明する。図13は投射型表示装置の構成を示す概略図である。
<電子機器>
次に、本実施形態の電子機器としての投射型表示装置について、図13を参照して説明する。図13は投射型表示装置の構成を示す概略図である。
図13に示すように、本実施形態の電子機器としての投射型表示装置1000は、システム光軸L1に沿って配置された偏光照明装置1100と、光分離素子としての2つのダイクロイックミラー1104,1105と、3つの反射ミラー1106,1107,1108と、5つのリレーレンズ1201,1202,1203,1204,1205と、3つの光変調手段としての透過型の液晶ライトバルブ1210,1220,1230と、光合成素子としてのクロスダイクロイックプリズム1206と、投射レンズ1207とを備えている。
偏光照明装置1100は、超高圧水銀灯やハロゲンランプなどの白色光源からなる光源としてのランプユニット1101と、インテグレーターレンズ1102と、偏光変換素子1103とから概略構成されている。
ダイクロイックミラー1104は、偏光照明装置1100から射出された偏光光束のうち、赤色光(R)を反射させ、緑色光(G)と青色光(B)とを透過させる。もう1つのダイクロイックミラー1105は、ダイクロイックミラー1104を透過した緑色光(G)を反射させ、青色光(B)を透過させる。
ダイクロイックミラー1104で反射した赤色光(R)は、反射ミラー1106で反射した後にリレーレンズ1205を経由して液晶ライトバルブ1210に入射する。
ダイクロイックミラー1105で反射した緑色光(G)は、リレーレンズ1204を経由して液晶ライトバルブ1220に入射する。
ダイクロイックミラー1105を透過した青色光(B)は、3つのリレーレンズ1201,1202,1203と2つの反射ミラー1107,1108とからなる導光系を経由して液晶ライトバルブ1230に入射する。
ダイクロイックミラー1105で反射した緑色光(G)は、リレーレンズ1204を経由して液晶ライトバルブ1220に入射する。
ダイクロイックミラー1105を透過した青色光(B)は、3つのリレーレンズ1201,1202,1203と2つの反射ミラー1107,1108とからなる導光系を経由して液晶ライトバルブ1230に入射する。
液晶ライトバルブ1210,1220,1230は、クロスダイクロイックプリズム1206の色光ごとの入射面に対してそれぞれ対向配置されている。液晶ライトバルブ1210,1220,1230に入射した色光は、映像情報(映像信号)に基づいて変調されクロスダイクロイックプリズム1206に向けて射出される。このプリズムは、4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が合成される。合成された光は、投射光学系である投射レンズ1207によってスクリーン1300上に投射され、画像が拡大されて表示される。
液晶ライトバルブ1210は、上述した液晶装置100が適用されたものである。液晶装置100は、色光の入射側と射出側とにおいてクロスニコルに配置された一対の偏光素子の間に隙間を置いて配置されている。他の液晶ライトバルブ1220,1230も同様である。
このような投射型表示装置1000によれば、液晶ライトバルブ1210,1220,1230として、マザー基板Wを用いて製造された素子基板10を有する液晶装置100を用いているので、優れたコストパフォーマンスを有する投射型表示装置1000を提供することができる。
本発明は、上記した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置用基板及び該電気光学装置用基板の製造方法ならびに該電気光学装置用基板及びその製造方法を適用する電気光学装置、電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。上記実施形態以外にも様々な変形例が考えられる。以下、変形例を挙げて説明する。
(変形例1)電気光学装置用基板としてのマザー基板Wにおいて、検査対象単位は、X方向及びY方向に隣り合う4つの素子基板10を含む構成であることに限定されない。検査対象単位は、少なくとも2つの素子基板10を含めばよく、例えば、X方向及びY方向のうち一方の方向において隣り合う複数の素子基板10を含む構成としてもよい。
(変形例2)電気光学装置用基板としてのマザー基板Wにおいて、隣り合う検査対象単位の素子基板10における同一仕様の出力端子103o同士を繋ぐ接続配線930,940は必須な構成ではない。検査対象単位において隣り合う素子基板10の少なくとも同一仕様の入力端子103i同士が電気的に接続されていればよい。
(変形例3)電気光学装置としての液晶装置100が適用される電子機器は、上記第2実施形態の投射型表示装置1000に限定されない。例えば、投射型のHUD(ヘッドアップディスプレイ)や直視型のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)、または電子ブック、パーソナルコンピューター、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダー型あるいはモニター直視型のビデオレコーダー、カーナビゲーションシステム、電子手帳、POSなどの情報端末機器の表示部として好適に用いることができる。
10…素子基板、10s…基板本体、15…画素電極、70…駆動回路としてのデマルチプレクサ回路、100…電気光学装置としての液晶装置、102…駆動回路としての走査線駆動回路、103i…検査回路の入力端子、103o…検査回路の出力端子、130…検査回路、840…基板本体に最も近い配線層、841…中継配線、910,920…第1接続配線としての接続配線、930,940…第2接続配線としての接続配線、1000…電子機器としての投射型表示装置、P…画素、SLX,SLY…仮想のスクライブライン、W…電気光学装置用基板としてのマザー基板。
Claims (14)
- 複数の画素と、前記複数の画素を駆動する駆動回路と、前記複数の画素の駆動状態を検査するための検査回路とを有する素子基板が、前記素子基板よりも大型の基板において第1の方向と前記第1の方向に交差する第2の方向とに複数面付けされた電気光学装置用基板であって、
前記第1の方向及び前記第2の方向のうち少なくとも一方において隣り合う前記素子基板を検査対象単位として、
前記検査対象単位の前記隣り合う前記素子基板における前記検査回路の同一仕様の入力端子を互いに電気的に接続させる第1接続配線を備え、
前記第1接続配線は、前記隣り合う前記素子基板の間に位置する仮想のスクライブラインを跨いで配置されていることを特徴とする電気光学装置用基板。 - 前記検査対象単位は、前記第1の方向及び前記第2の方向に隣り合う複数の前記素子基板を含むことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置用基板。
- 前記検査対象単位の前記素子基板の前記検査回路の出力端子と、前記検査対象単位に隣り合う他の検査対象単位の前記素子基板における前記検査回路の同一仕様の出力端子とを互いに電気的に接続させる第2接続配線をさらに備え、
前記第2接続配線は、前記検査対象単位と前記他の検査対象単位との間に位置する仮想のスクライブラインを跨いで配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学装置用基板。 - 前記検査回路の前記入力端子は、前記素子基板の前記第2の方向に沿った辺部において前記第2の方向に配列し、
前記検査対象単位における前記第2の方向に隣り合う前記素子基板の前記入力端子は、前記第2の方向において前記仮想のスクライブラインを基準として前記入力端子の仕様別に線対称に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板。 - 前記検査回路の前記入力端子は、前記素子基板の前記第2の方向に沿った辺部に前記第2の方向に配列し、
前記検査対象単位における前記第1の方向に隣り合う前記素子基板の前記入力端子は、前記第1の方向において前記仮想のスクライブラインを基準として前記入力端子の仕様別に線対称に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板。 - 前記素子基板は、前記素子基板の基板本体上に形成された複数の配線層を有し、
前記第1接続配線は、前記複数の配線層のうち、前記基板本体に最も近い配線層に形成された中継配線を含み、
前記中継配線が前記仮想のスクライブラインを跨いで配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板。 - 前記素子基板は、複数の外部回路接続端子と、前記複数の外部回路接続端子を互いに電気的に接続させるガードラインとを有し、
前記仮想のスクライブラインは、前記ガードラインが配置された領域に含まれることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板。 - 複数の画素と、前記複数の画素を駆動する駆動回路と、前記複数の画素の駆動状態を検査するための検査回路とを有する素子基板が、前記素子基板よりも大型の基板において第1の方向と前記第1の方向に交差する第2の方向とに複数面付けされた電気光学装置用基板の製造方法であって、
前記第1の方向及び前記第2の方向のうち少なくとも一方において隣り合う前記素子基板を検査対象単位として、
前記検査対象単位の前記隣り合う前記素子基板における前記検査回路の同一仕様の入力端子を互いに電気的に接続させる第1接続配線を形成する工程を備え、
前記隣り合う前記素子基板の間に位置する仮想のスクライブラインを跨ぐように前記第1接続配線を形成することを特徴とする電気光学装置用基板の製造方法。 - 前記検査対象単位の前記素子基板の前記検査回路の出力端子と、前記検査対象単位に隣り合う他の検査対象単位の前記素子基板における前記検査回路の同一仕様の出力端子とを互いに電気的に接続させる第2接続配線を形成する工程をさらに備え、
前記検査対象単位と前記他の検査対象単位との間に位置する仮想のスクライブラインを跨ぐように前記第2接続配線を形成することを特徴とする請求項8に記載の電気光学装置用基板の製造方法。 - 前記素子基板は、前記素子基板の基板本体上に形成された複数の配線層を有し、
前記第1接続配線は、前記複数の配線層のうち、前記基板本体に最も近い配線層に形成された中継配線を含み、
前記仮想のスクライブラインを跨ぐように前記中継配線を形成することを特徴とする請求項8または9に記載の電気光学装置用基板の製造方法。 - 前記検査回路の入力端子のうちの1つに画像信号に相当する制御信号を入力し、前記制御信号に基づいて前記検査回路の出力端子から出力された出力信号を検出して、前記駆動回路が正常に動作しているか否か判定する検査工程と、
前記検査工程の後に、前記仮想のスクライブラインに沿って前記大型の基板を分割するスクライブ工程と、を有することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板の製造方法。 - 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板を用いて製造された素子基板を備えたことを特徴とする電気光学装置。
- 請求項8乃至11のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板の製造方法を用いて製造された素子基板を備えたことを特徴とする電気光学装置。
- 請求項12または13に記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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