JP2014162061A - 板材の接続部、その接続部の切削加工方法及び切削加工装置、板材の製造方法 - Google Patents

板材の接続部、その接続部の切削加工方法及び切削加工装置、板材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 長手方向の接続部の強度を確保しながら、接続部を容易に加工することが可能な板材の接続部、該接続部の切削加工方法及び切削加工装置を提供する。
【解決手段】 板材1の端面2を、上記板材の下面1aから上記端面の横幅全域に亘り切削範囲(T)の中間部位置まで斜めに切削された第1の傾斜面4と、上記第1の傾斜面の上記中間位置側の端縁から上記端面の横幅全域に亘り垂直下方に切削された中間係合面5と、上記中間係合面の下方側の端縁から上記端面の横幅全域に亘り上記第1の傾斜面と平行に上記板材の上面1bまで斜めに切削された第2の傾斜面6と、により構成する。そして上記第1の傾斜面4と上記下面1aに平行な延長面L1、及び、上記第2の傾斜面6と上記上面1bは共に鋭角に交差するように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば建造物等に使用する例えば木製の板材の接続部、当該板材の接続部の切削加工方法、及び当該板材の接続部の切削加工装置、上記接続部を有する板材の製造方法に関するものである。
従来、木製の板材を建造物等に使用する際、板材の長さを確保するために、複数の板材の端面同士を連結して長尺の板材を形成することが行われる。この場合、上記板材の端面の接続部は、一方の木材の端面を上面から下面方向に斜めにカットして下向一方傾斜面を形成し、他方の木材の端面を下面から上面方向に斜めにカットして上向他方傾斜面を形成し、これらの傾斜面同士を接着剤にて接着して連結するいわゆるスカーフジョイントによる接続が行われている(特許文献1、図8)。
また、接続部が長手方向にずれることを防止するために、接続すべき傾斜面に、両方の板材を引っ掛け合う垂直面からなる段差部を、傾斜面の中央部と前後端部の3か所に形成すると共に、横方向のずれを防止するため、傾斜面中央部に凹凸嵌合部を形成したものが提案されている(特許文献2)。
特開2002−120203号(図8) 特開平9−165825号
ところで、特許文献1のスカーフジョイントは、接続部に板材の長手方向の互いに反対方向(離脱方向)の力が加わった場合、接続部における長手方向のずれが生じ易いという課題がある。また、接続部の傾斜面の面積が広いので、広い傾斜面を回転刃等で正確に切削加工するのは容易でない、という課題もある。
また、特許文献2の板材の接続部は、長手方向及び横方向の接続強度は強いが、接続部の形状が極めて複雑であるため、双方が正確に嵌合し得るように接続部を加工することは容易でないという課題がある。
本発明は、長手方向の接続部の離脱強度を確保しながら、接続部を容易に加工することが可能な板材の接続部、板材の接続部の切削加工方法及び切削加工装置、そのような接続部を有する板材の製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、板材の端面を、上記板材の長手方向の切削範囲(T)にて斜面状に切削加工することにより形成される板材の接続部であって、上記接続部は、上記板材の下面から上記端面の横幅全域に亘り上記切削範囲(T)の中間部位置まで斜めに切削された第1の傾斜面と、上記第1の傾斜面の上記中間位置側の端縁から上記端面の横幅全域に亘り垂直下方に切削された中間係合面と、上記中間係合面の下方側の端縁から上記端面の横幅全域に亘り上記第1の傾斜面と平行に上記板材の上面まで斜めに切削された第2の傾斜面と、により構成されており、上記第1の傾斜面と上記下面に平行な延長面、及び、上記第2の傾斜面と上記上面は共に鋭角に交差しているものであることを特徴とする板材の接続部により構成される。
このような接続部を有する板材の接続部同士を接続すると、各接続部の中間係合面が引っ掛かりとなって、接続部が互いに離間する方向(矢印H,H’方向)のずれを防止することができる。また、接続部の構造は第1、第2の傾斜面と中間係合面という簡易な面構成であるので、当該接続部は、単一の回転刃に対して板材を1回往動するだけで形成することができ、接続強度を確保しつつ、大量生産に適した加工の容易な接続部を実現し得る。
第2に、上記第1の傾斜面、上記第2の傾斜面及び上記中間係合面は、上記第1の傾斜面を形成する第1の傾斜刃と、上記中間係合面を形成する垂直刃と、上記第2の傾斜面を形成する第2の傾斜刃と、を回転中心軸の周りに有する回転刃を用い、上記板材の上記端面の側面の上記切削範囲(T)に上記回転刃の上記第1、第2の傾斜刃及び上記垂直刃が対応するように、上記板材を上記回転刃の側方において上記回転中心軸に平行に位置させた状態で、上記回転刃を回転させた状態において、上記板材を上記回転刃の上記回転中心軸に直交する方向に水平に1回往動させることにより、上記回転刃により切削加工されたものであることを特徴とする上記第1記載の板材の接続部により構成される。
このように構成すると、上記接続部は回転中の単一の回転刃に対し、板材を水平に1回往動させて上記回転刃によって上記端面を切削加工するだけで、当該板材の端面に形成することができ、当該接続部を簡易迅速に形成することができる。
第3に、上記第1の傾斜面と上記第2の傾斜面の長手方向の幅(t2)は同じ長さである上記第1又は2記載の板材の接続部により構成される。
このように構成すると、板材の接続部同士を接続すると、両板材の接合部の上下面が面一となり、美観の優れた接合部を形成することができる。
第4に、上記第1〜3の何れかに記載の板材の接続部が形成された板材を少なくとも一対設け、上記一方の板材の上記接続部と他方の板材の上記接続部を向い合せて、一方の板材の上記第1の傾斜面と上記中間係合面と上記第2の傾斜面とを、他方の板材の上記第2の傾斜面と上記中間係合面と上記第1の傾斜面とに接合した状態において、上記一方の板材の上記上下面と他方の板材の上記上下面とが面一状態に接合されるものであることを特徴とする板材の接続部により構成される。
このように構成すると、接続強度を確保しながら、美観上も優れた段差のない面一の接続部を簡易に得ることができる。
第5に、板材の端面を、板材の長手方向の切削範囲(T)にて斜面状に切削加工するための板材の接続部の切削加工方法であって、上記板材の下面から上記端面の横幅全域に亘り上記切削範囲(T)の中間部位置まで斜めに切削して第1の傾斜面を形成する第1の傾斜刃と、上記第1の傾斜面の上記中間部位置側の端縁から上記端面の横幅全域に亘り垂直下方に切削して中間係合面を形成する垂直刃と、上記中間係合面の下方側の端縁から上記端面の横幅全域に亘り上記第1の傾斜面と平行に上記板材の上面まで斜めに切削して第2の傾斜面を形成する第2の傾斜刃と、を回転中心軸の周りに有する回転刃を用い、上記回転刃を上記回転中心軸の周りに回転させ、上記板材の上記端面の側面の上記切削範囲(T)に上記回転刃の上記第1、第2の傾斜刃及び上記垂直刃が対応するように、上記板材を上記回転刃の側方において上記回転中心軸に平行に位置させた状態で、上記板材を上記端面の横幅に対応する範囲を、上記回転刃の上記回転中心軸に直交する方向に水平に1回往動させることにより、上記回転刃によって上記板材の上記端面に上記第1及び第2の傾斜面及び上記中間係合面からなる上記接続部を切削加工することを特徴とする板材の接続部の切削加工方法により構成される。
このように構成することにより、回転刃に対して板材を水平に1回往動させるという簡易な方法により、接続部を加工形成することができる。従って、大量の板材の接続部を簡易に形成することができ、量産に適した接合部とすることができる。
第6に、板材の端面を、板材の長手方向の切削範囲(T)にて斜面状に切削加工するための板材の接続部の切削加工装置であって、上記板材の下面から上記端面の横幅全域に亘り上記切削範囲(T)の中間部位置まで斜めに切削して第1の傾斜面を形成する第1の傾斜刃と、上記第1の傾斜面の上記中間部位置側の端縁から上記端面の横幅全域に亘り垂直下方に切削して中間係合面を形成する垂直刃と、上記中間係合面の下方側の端縁から上記端面の横幅全域に亘り上記第1の傾斜面と平行に上記板材の上面まで斜めに切削して第2の傾斜面を形成する第2の傾斜刃と、を回転中心軸の周りに有する回転刃を、上記回転中心軸の周りに回転可能に支持し、上記板材の上記端面の側面の上記切削範囲(T)に上記回転刃の上記第1、第2の傾斜刃及び上記垂直刃が対応すると共に、上記板材が上記回転刃の側方において上記回転中心軸に平行となる切削開始位置に当該板材を支持する板材支持台を設け、上記板材支持台を上記回転中心軸に直交する水平方向に移動させるための水平移動機構を設け、かつ上記板材支持台上の上記板材を固定する板材固定機構を設け、上記回転刃を上記回転中心軸の周りに回転させた状態において、上記板材を上記切削開始位置から上記端面の横幅に対応する範囲に亘り、上記回転刃の上記回転中心軸に直交する方向に水平に1回往動させることにより、上記回転刃によって上記板材の上記端面に上記第1及び第2の傾斜面及び上記中間係合面からなる上記接続部を切削加工し得るものであることを特徴とする板材の接続部の切削加工装置により構成される。
第7に、板材の端面を、板材の長手方向の切削範囲(T)にて斜面状に切削加工した特定の接続部を有する板材の製造方法であって、上記板材の下面から上記端面の横幅全域に亘り上記切削範囲(T)の中間部位置まで斜めに切削して第1の傾斜面を形成する第1の傾斜刃と、上記第1の傾斜面の上記中間部位置側の端縁から上記端面の横幅全域に亘り垂直下方に切削して中間係合面を形成する垂直刃と、上記中間係合面の下方側の端縁から上記端面の横幅全域に亘り上記第1の傾斜面と平行に上記板材の上面まで斜めに切削して第2の傾斜面を形成する第2の傾斜刃と、を回転中心軸の周りに有する回転刃を用い、上記回転刃を上記回転中心軸の周りに回転させ、上記板材の上記端面の側面の上記切削範囲(T)に上記回転刃の上記第1、第2の傾斜刃及び上記垂直刃が対応するように、上記板材を上記回転刃の側方において上記回転中心軸に平行に位置させた状態で、上記板材を上記端面の横幅に対応する範囲に亘り、上記回転刃の上記回転中心軸に直交する方向に水平に1回往動させることにより、上記回転刃によって上記板材の上記端面に上記第1、第2の傾斜面及び上記中間係合面からなる特定の接続部を切削加工し、これにより上記特定の接続部を有する板材を製造することを特徴とする板材の製造方法により構成される。
本発明は上述のように構成したので、本発明に係る接続部を有する板材の接続部同士を接続すると、各接続部の中間係合面が引っ掛かりとなって、接続部が互いに離間する方向のずれを効果的に防止することができ、接続強度の高い板材の接続部を得ることができる。
また、接続部の構造は第1、第2の傾斜面と中間係合面という簡易な面構成であるので、当該接続部は、単一の回転刃に対して板材を1回往動するだけで形成することができ、接続強度を確保しつつ、大量生産に適した加工の容易な接続部を実現し得る。
また、板材の接続部において、接続強度を確保しながら、美観上も優れた段差のない面一の接続部を簡易に得ることができる。
また、回転刃に対して板材を水平に1回往動させるという簡易な方法により、接続部を簡易迅速に加工形成することができるものである。
本発明に係る板材の接続部を示すものであり、(a)は加工前の板材の斜視図、(b)は加工後の板材の斜視図である。 (a)は同上接続部により板材を接続する状態の断面図、(b)は同上接続部により板材を接続した状態の板材の断面図である。 (a)は同上接続部の構造を説明するための接続部の側面図、(b)は同上接続部と回転刃との関係を示す側面断面図である。 板材の両端面に接続部を形成した状態を示す板材の斜視図である。 (a)は複数の板材を接続する状態の断面図、(b)は複数の板材を接続した状態の板材の断面図である。 (a)は同上接続部を切削するための第1の回転刃の正面図、(b)は回転刃の分解側面断面図、(c)は同上接続部を切削するための第2の回転刃の正面図、(d)は(a)のX−X線断面図である。 (a)は同上接続部を切削するための回転刃の正面図、(b)は同上回転刃の側面断面図である。 同上接続部の切削加工装置の側面図である。 同上切削加工装置の平面図である。 同上切削加工装置の正面図である。 同上接続部を有する板材を積層した建築材料を示す図である。
まず、本発明の板材の接続部の構造を説明する。図1は本発明に係る板材の接続部の構造を有する木製の板材の斜視図、図2は同接続部構造の板材の接続前と接続後を示す同板材の断面図である。
これらの図において、1は本発明に係る木製の板材である(図1(a)に加工前の板材1を示す)。当該板材1は例えば幅N1=300mm、厚みN2=30mm、長手方向(矢印D,E方向)に一定長(例えば1.5m)から成るものであり、当該板材1の端面(端部)2に、他の板材1の端面(端部)2を接続していくことで、長尺の板材を構成する。
上記端面2は図1(b)に示すように、その面を長手方向(矢印D,E方向)に直交する斜め方向(斜面状)に切削加工して、一方の接続部3を形成する。そして、上記接続部3を加工形成した板材1を所定数用意し、図2(a)に示すように、接続部3同士を接合して接合面を接着剤にて固定することにより、上記板材1,1を長手方向に順次接続し、目的の長さの板材を形成する。
上記接続部3は以下の構造を有する。図3(a)に示すように、上記板材1の下面1aに平行な水平面(延長面)L1から斜め上方に鋭角θで、接続部3全体の切削幅Tの半分(T/2)の切削幅で、切削幅Tの中間部位置Mまで、当該板材1の左右方向全域に亘り平面状に切削加工された第1の傾斜面4と、該第1の傾斜面4の中間部位置M側の端縁4aから、板材1の厚み方向(実施形態では垂直下方)に短い幅t1にて、当該板材1の左右方向全域に亘り平面状に切削加工された中間係合面5と、該中間係合面5の下側の端縁5aから、上記水平面L1に平行な水平面L2に対して斜め上方に上記角度θと同一の角度θにて、上記第1の傾斜面4に対して平行に、当該板材1の上面1bまで、切削幅Tの半分(T/2)の切削幅で、当該板材1の左右方向全域に亘り平面状に切削加工された第2の傾斜面6とから構成されている。
そして、上記第1の傾斜面4と上記下面1aに平行な延長面L1、及び、上記第2の傾斜面6と上記上面1bは共に鋭角θにて交差しており、上記第1の傾斜面4と上記下面1a、上記第2の傾斜面6と上記上面1bとは、各々、連続的に交差している。
従って、上記第1の傾斜面4と上記第2の傾斜面6は互いに平行であって、かつ同一の切削幅(T/2)を有し、上記傾斜面自体の前後方向の幅t2も互いに同一幅となるように構成されている。このように、上記傾斜面4,6は互いに平行かつ同一幅t2を有するものであるが、上記中央に形成された段部としての上記中間係合面5の存在により、互いに幅(距離)t1だけ上下方向(垂直方向)に離間した構成となっている。
そして、図3(a)に示すように、上記中間係合面5を中心としてみると、第1の傾斜面4側が接続部3の凹部側、上記第2の傾斜面6が接続部3の凸部側を形成した構造となっている。
このような接続部3を有する板材1を連結するには、同一の接続部3を切削加工した一対の同一幅の板材1を用意し、両接続部3,3に接着剤を塗布する。そして、図2(a)に示すように、一方の板材1の接続部3の第1及び第2の傾斜面4,6を下向きにして、他方の板材1の接続部3の第1及び第2の傾斜面4,6を上向きにし、一対の板材1,1の表裏を反転させた状態で、両接続部3,3同士を接合する。
すると、一方の接続部3の第1の傾斜面4(凹部側)と他方の接続部3の第2の傾斜面6(凸部側)、一方の接続部3の第2の傾斜面6(凸部側)と他方の接続部3の第1の傾斜面4(凹部側)とが接合すると共に、一方の接続部3の中間係合面5と他方の接続部3の中間係合面5とが相互に接合することで接合部3’が形成され、図2(b)に示すように、両接続部3,3が嵌合状態で両板材1,1を接続することができる。
当該接合状態においては、上記接続部3,3の凹部側と凸部側を構成する各対向傾斜面4,6の切削幅T/2及び傾斜面の幅t2が同一であり、上記中間係合面5,5の幅t1も同一であるので、かかる接合状態において、上記第1の傾斜面4と第2の傾斜面6、及び上記中間係合面5,5同士が相互に密着した状態で接合され、その結果、上記接合状態においては、上記一方の板材の上面1bと他方の板材1の下面1aが面一状態となり、上記一方の板材の下面1aと他方の板材1の上面1bが面一状態となり、上記接合部3’の上下面の接合箇所は段差のない円滑な面を形成することができる。勿論、接合後は、上記板材1,1の接続部3,3の左右側面2a,2aも面一の状態となる。
次に、上記板材1の上記接続部3の切削加工装置を説明する。図7(a)(b)に上記板材1の上記接続部3を切削加工するための回転刃7を示す。尚、以下の説明において、図6、図7の回転刃7において、第1の回転刃10の側を「前方」、第2の回転刃12の側を「後方」とし、前方から後方を向いた状態の左右方向を「左右方向」として定義する。
上記回転刃7は、上記第1の傾斜面4を切削加工するための第1の傾斜刃8と、上記中間係合面5を切削加工するための垂直刃9とを有する第1の回転刃10(図6(a)参照)と、上記第2の傾斜面6を切削加工するための第2の傾斜刃11を有する第2の回転刃12(図6(c)参照)とから構成されている。
上記第1の回転刃10の上記第1の傾斜刃8は(図6(a)参照)、この第1の回転刃10の円柱状本体10aにおいて、回転中心軸Pの周りに90度の均等角度差を以って4か所に、外向き半径方向に突出状態で設けられている。これらの第1の傾斜刃8は、前方側から後方側に末広がりの傾斜状態で設けられており(図6(b)参照)、上記各第1の傾斜刃8の傾斜角θは、上記回転中心軸Pに平行な直線S1に対して、上記第1の傾斜面4の上記角度θと同一の傾斜角θとなるように形成されている。また、当該第1の傾斜刃8の前後方向の幅は、上記第1の傾斜面4の幅t2と同一となるように構成されている。従って、この第1の傾斜刃8は、上記回転刃7の矢印A方向の回転により、上記接続部3の上記第1の傾斜面4を切削加工し得るように構成されている。
また、上記各第1傾斜刃8の外周側の後端部は、同一傾斜角で後方側に突出する突出刃8aを有しており(図3(b)参照)、当該突出刃8aの先端は、上記第1の傾斜面4の上記端縁4aに当接して、当該端縁4aを正確に切削し得るように構成されている。
上記第1の回転刃10の上記垂直刃9は、この第1の回転刃10の円柱状本体10aにおいて、回転中心軸Pの周りに180度の均等角度差を以って2か所に設けられている(図6(a)参照)。これらの垂直刃9は、図6(d)に示すように、上記回転中心軸線Pに直交する垂直な面Kの面内において、外向き半径方向に垂直に突出するように設けられており、上記垂直刃9の背面は上記中間係合面5の位置に対応するように構成されている。従って、当該垂直刃9は上記回転刃7の矢印A方向の回転により、上記接続部3の上記中間係合面5(図3(b)における部分R)を切削加工し、上記中間係合面5を正確に形成し得るように構成されている。
上記第1の回転刃10の上記円柱状本体10aの回転中心軸Pの周囲の凹部10bには4か所の固定用のボルト挿入孔13が貫設されており、当該第1の回転刃10の後面には、上記第2の回転刃12に嵌合するための嵌合用凸部14が突出形成されている。10cは上記本体10a中央に設けられた貫通孔である。
上記第2の回転刃12の上記第2の傾斜刃11は、この第2の回転刃12の円柱状本体12aにおいて、上記第1の回転刃10と共通の回転中心軸Pの周りに90度の均等角度差を以って4か所に設けられている(図6(c)参照)。
これらの第2の傾斜刃11は、前方側から後方側に末広がりの傾斜状態で設けられており(図6(b)参照)、上記各第2の傾斜刃11の傾斜角は、上記回転中心軸Pに平行な直線S2に対して、上記第2の傾斜面6の上記傾斜角θと同一の傾斜角θとなるように形成されている。また、当該第2の傾斜刃11の中心軸方向の幅は、上記第2の傾斜面6と同一幅のt2となるように構成されている。
この第2の回転刃12の円柱状本体12aにおいて、回転中心軸Pの周囲の前面側の凹部12bには、4か所の固定用ボルト挿入孔15が貫通形成されており、上記凹部12bには、上記第1の回転刃10の上記嵌合用凸部14が嵌合し得るように構成されている。さらに当該第2の回転刃12の後面には、駆動モータMの円柱状の回転刃支持ベース18前面に嵌合するための固定用凹部19が形成されている。12cは上記本体12aの中央に設けられた貫通孔である。
図6(b)において、Mは回転刃の駆動モータであり、その駆動軸17の先端には回転中心軸Pを共通とする円柱形状の回転刃の上記支持ベース18が固定されている。この支持ベース18の前面側には上記貫通孔13及び15に対応する4か所の螺子孔18aが設けられている。
そして、図6(b)、図7(b)に示すように、上記支持ベース18の前面に上記第2の回転刃12の上記固定用凹部19を嵌合し、4か所の上記貫通孔15と4か所の上記螺子孔18aを一致させ、上記支持ベース18の回転中心軸Pと上記第2の回転刃12の回転中心軸Pを一致させた状態で、上記第2の回転刃12の前面の凹部12bに上記第1の回転刃10の嵌合用凸部14を嵌合し、4か所の貫通孔13と上記4か所の貫通孔15とを一致させ、上記支持ベース18の回転中心軸Pと上記第1の回転刃10の回転中心軸Pとを一致させる。
その後、4本のボルトB1を、上記貫通孔13,15を介して上記支持ベース18の4か所の螺子孔18aに挿通し螺合することで、図7(a)(b)に示すように、上記第1の回転刃10と上記第2の回転刃12とを一体に連結して単一の回転刃7を形成する。そうすると、図7(a)に示すように、正面からみると、第1の回転刃10の90度離間した一対の第1の傾斜刃8,8の中間位置に、上記各第2の傾斜刃11が各々位置するように構成される。
また、各傾斜刃8,11の前後方向の位置関係は、図7(b)に示すように、第1の回転刃10の前端8bから上記第2傾斜刃11の後端11aまでの上下幅が上記板材1の厚みN2に一致するので、上記回転刃7を矢印A方向に回転させた状態で、上記板材1の下面1aが上記回転中心軸Pと平行となるように、かつ上記下面1aが上記第1の傾斜刃8の上記前端8bに一致する高さに位置させ、その端面2の側面2aを上記回転刃7に対応させた状態で、水平(矢印B方向、図9参照)に移動させることにより、上記回転刃7によって上記接続部3(第1及び第2の傾斜面4,6及び中間係合面5)を切削加工することができる。
図8〜図10に、上記回転刃7による切削加工装置を示す。
図8に示すように、床面G上にモータ支持筐体20が設置されており、当該支持筐体20に回転中心軸Pが水平となるように上記駆動モータMが横向きに固定されている。そして、上記回転刃支持ベース18の前方に上記回転刃7が上記共通回転中心軸Pを以って回転自在に固定されている。
上記モータ支持筐体20の前方側には、上記回転軸Pに直交する方向に、レール支持筐体21が上記床面G上に設置されている(図10参照)。このレール支持筐体21上には、上記回転中心軸Pに直交する水平方向(矢印B,C方向)に延びるレール22が支持脚22a上に固定されており、当該レール22上に、スライダー23が当該レール22に沿って矢印B,C方向にスライド可能に設けられている。尚、上記レール支持筐体21、上記レール22、上記スライダー23等により板材支持台24の水平移動機構が構成されている。
そして、上記スライダー23上に長方形板状の板材支持台24が水平に固定されており(図8参照)、当該板材支持台24は、上記レール22に沿って上記矢印B,C方向にスライド可能に設けられている。この板材支持台24の上面24aの高さは、上記第1の傾斜刃8の前端8bの高さに一致する高さ(直線S1の高さ)に設けられており(図8参照)、この支持台24上面24aに上記板材1を載置すると、その下面1aの高さを上記第1傾斜刃8の前端8bの高さに一致させることができるように構成されている。従って、上記板材1を上記支持台24上に載置すると、その上面1bの位置(高さ)は、上記第2の傾斜刃11の後端11aの位置(高さ)に一致する(図8参照)。
上記板材支持台24上には、板材固定機構30が設けられている(図10参照)。この板材固定機構30は、上記レール22の長手方向に沿う上記支持台24上面24aの2か所に直立螺杆25,25が立設支持され、当該螺杆25,25間に水平押え部材26が両端の貫通孔26a,26aを以って上下方向に摺動自在に挿通され、さらに当該押え部材26より上方位置における上記直立螺杆25,25間に水平支持部材27が両端の雌螺子孔を以って螺合固定されている。そして、上記水平支持部材27上にシリンダー28が固定され、当該シリンダー28の駆動軸29が上記水平支持部材27を介して下向きに設けられ、当該駆動軸29の下端29aが上記水平押え部材26の上面に当接している。
かかる構成により、当該板材固定機構30は、図10に示すように、上記板材1を、上記板材支持台24の上面24aと上記水平押え部材26との間に挟持した状態で、上記シリンダー28を以って上記駆動軸29を下向きに伸長駆動することにより、上記水平押え部材26を以って上記板材1を上記上面24a上に強固に固定し得るように構成されている。
本発明に係る切削加工装置は上述のように構成されているので、当該装置を用いて接続部3を切削加工して、上記接続部3を有する板材を製造するには、まず、図9に示すように、板材支持台24上に上記板材1をその端面2が上記回転刃7の回転中心軸Pに直交する方向に載置し、かつ、上記端面2の位置を、第2の回転刃12の第2の傾斜刃11の後端11aの位置(図9における回転中心軸Pに直交する線Qの位置)に合わせる。即ち、上記板材1の上記端面2の側面2aの上記切削範囲Tに上記回転刃7の上記第1及び第2の傾斜刃8,11及び垂直刃9が対応すると共に、上記板材1が上記回転刃7の側方(左側)において、上記回転中心軸Pに平行となる切削開始位置(図9の板材1の実線位置)に当該板材1を支持する。
ここで、板材1の端面2の側面2aの上記切削範囲Tに上記回転刃7の上記第1及び第2の傾斜刃8,11及び垂直刃9が対応するとは、図8に示すように、上記板材11を上記回転中心軸Pに平行となるように水平に支持し、かつ、上記板材1の下面1aの高さを上記第1の傾斜刃8の前端8bの高さに位置させ、上記板材1の先端を上記第2の傾斜刃11の後端11aの位置に位置させることで、上記切削範囲Tに上記回転刃7を対応させ、この状態で、上記側面2aを、上記回転刃7の左側の上記切削開始位置(図9参照)に位置させることをいう。
そして、板材固定機構30の押え部材26を上記板材1の上面1bに載置し、その後シリンダー28を駆動して駆動軸29を下向きに伸長駆動し、これにより上記押え部材26を以って上記板材1を上記板材支持台24上に強固に固定する(図9の板材1の実線位置)。その後、上記駆動モータMを駆動して回転刃7を矢印A方向に回転駆動する。その状態で、上記板材支持台24を上記レール22に沿って、矢印B方向に1回のみ往動させる。板材1の移動距離は、上記回転刃7の左側の位置から、上記板材1の左側面2aが、上記回転刃7の右側方向に完全に離脱するまで、即ち、板材1の横幅N1の全域を上記回転刃7によって加工し得る距離を移動させる。
すると、図8に示すように、第1の回転刃10の第1の傾斜刃8が上記板材1の端面2の下面1aをその側面2aから横幅N1の全域に亘り切削することにより、上記端面2に、当該板材1の横幅N1の全域に亘り第1の傾斜面4が形成され、上記第2の傾斜刃11が上記板材1の端面2の下面1aを、その側面2aから、その横幅N1の全域に亘り(上記端面2の横幅N1に対応する範囲に亘り)切削することにより、上記端面2にその横幅N2の全域に亘り第2の傾斜面6が形成される。
また、上記第1の回転刃10の上記垂直刃9は、図3(b)に示すように、中間係合面5の部分Rを板材1の横幅N1の全域に亘り切削して、上記垂直方向の中間係合面5を上記板材1の横幅N1の全域に亘り形成する。
以上の切削加工により、板材1の端面2に図1、図3に示す第1の傾斜面4、中間係合面5、第2の傾斜面6からなる接続部3を形成することができる。
その後、長尺の板材を構成する際は、図4に示すように板材1の両端面2,2に上記接続部3,3を各々形成し、当該板材1を複数用意し、各板材1の接続部3に接着剤を塗布し、図5(a)(b)に示すように各接続部3同士を各々接続すれば良い。
本発明に係る接続部3を以って連結して接合部3’を形成した板材1は、建築材料として、例えばカーテンボックス用の長尺の板材等として使用することができるし、図11に示すように、上記板材1を幅方向に複数枚積層することで、長手方向(矢印D,E方向)に直交する方向(矢印F方向)の曲げにも柔軟に対応可能な建築用材料として広く使用することが可能となる。
本発明は上述のように構成したので、本発明に係る接続部3を有する板材の接続部3同士を接続すると、各接続部3の中間係合面5が引っ掛かりとなって、接続部3が互いに離間する方向(矢印H,H’方向、図2(b)参照)のずれを効果的に防止することができ、接続強度の高い接続部を実現することができる。
また、接続部の構造は第1、第2の傾斜面4,6と中間係合面5という簡易な面構成であるので、当該接続部3は、単一の回転刃7に対して板材1を1回往動するだけで形成することができ、接続強度を確保しつつ、大量生産に適した加工の容易な接続部3を実現し得る。また、接続部3の左右形状を考慮する必要がなく、単一の形状の接続部3を形成するだけで、一対の板材1,1の接続部同士を強固に接続することができる。
また、板材の接続部3において、接続強度を確保しながら、板材の上下面1a,1bに段差のない面一の美しい接続部を簡易に得ることができる。
また、回転刃7に対して板材1を水平に1回往動させるという簡易な方法により、接続部を簡易迅速に加工形成することができる。
本発明に係る板材の接続部は、例えばカーテンボックスを構成するための長尺の板材、或いは、木造建築の構造材等、各種建築材料の接続部として広く使用することができる。
1 板材
1a 下面
1b 上面
2 端面
2a 側面
3 接続部
4 第1の傾斜面
4a 端縁
5 中間係合面
5a 端縁
6 第2の傾斜面
7 回転刃
8 第1の傾斜刃
9 垂直刃
11 第2の傾斜刃
21 レール支持筐体
22 レール
23 スライダー
24 板材支持台
30 板材固定機構
L1 水平面(延長面)
θ 鋭角
P 回転中心軸
M 中間部位置

Claims (7)

  1. 板材の端面を、上記板材の長手方向の切削範囲(T)にて斜面状に切削加工することにより形成される板材の接続部であって、
    上記接続部は、上記板材の下面から上記端面の横幅全域に亘り上記切削範囲(T)の中間部位置まで斜めに切削された第1の傾斜面と、上記第1の傾斜面の上記中間部位置側の端縁から上記端面の横幅全域に亘り垂直下方に切削された中間係合面と、上記中間係合面の下方側の端縁から上記端面の横幅全域に亘り上記第1の傾斜面と平行に上記板材の上面まで斜めに切削された第2の傾斜面と、により構成されており、
    上記第1の傾斜面と上記下面に平行な延長面、及び、上記第2の傾斜面と上記上面は共に鋭角に交差しているものであることを特徴とする板材の接続部。
  2. 上記第1の傾斜面、上記第2の傾斜面及び上記中間係合面は、
    上記第1の傾斜面を形成する第1の傾斜刃と、上記中間係合面を形成する垂直刃と、上記第2の傾斜面を形成する第2の傾斜刃と、を回転中心軸の周りに有する回転刃を用い、
    上記板材の上記端面の側面の上記切削範囲(T)に上記回転刃の上記第1、第2の傾斜刃及び上記垂直刃が対応するように、上記板材を上記回転刃の側方において上記回転中心軸に平行に位置させた状態で、
    上記回転刃を回転させた状態において、上記板材を上記回転刃の上記回転中心軸に直交する方向に水平に1回往動させることにより、上記回転刃により切削加工されたものであることを特徴とする請求項1記載の板材の接続部。
  3. 上記第1の傾斜面と上記第2の傾斜面の長手方向の幅(t2)は同じ長さである請求項1又は2記載の板材の接続部。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の板材の接続部が形成された板材を少なくとも一対設け、
    上記一方の板材の上記接続部と他方の板材の上記接続部を向い合せて、一方の板材の上記第1の傾斜面と上記中間係合面と上記第2傾斜面とを、他方の板材の上記第2の傾斜面と上記中間係合面と上記第1の傾斜面とに接合した状態において、上記一方の板材の上記上下面と他方の板材の上記上下面とが面一状態に接合されるものであることを特徴とする板材の接続部。
  5. 板材の端面を、板材の長手方向の切削範囲(T)にて斜面状に切削加工するための板材の接続部の切削加工方法であって、
    上記板材の下面から上記端面の横幅全域に亘り上記切削範囲(T)の中間部位置まで斜めに切削して第1の傾斜面を形成する第1の傾斜刃と、上記第1の傾斜面の上記中間部位置側の端縁から上記端面の横幅全域に亘り垂直下方に切削して中間係合面を形成する垂直刃と、上記中間係合面の下方側の端縁から上記端面の横幅全域に亘り上記第1の傾斜面と平行に上記板材の上面まで斜めに切削して第2の傾斜面を形成する第2の傾斜刃と、を回転中心軸の周りに有する回転刃を用い、
    上記回転刃を上記回転中心軸の周りに回転させ、上記板材の上記端面の側面の上記切削範囲(T)に上記回転刃の上記第1、第2の傾斜刃及び上記垂直刃が対応するように、上記板材を上記回転刃の側方において上記回転中心軸に平行に位置させた状態で、上記板材を上記端面の横幅に対応する範囲を、上記回転刃の上記回転中心軸に直交する方向に水平に1回往動させることにより、
    上記回転刃によって上記板材の上記端面に上記第1及び第2の傾斜面及び上記中間係合面からなる上記接続部を切削加工することを特徴とする板材の接続部の切削加工方法。
  6. 板材の端面を、板材の長手方向の切削範囲(T)にて斜面状に切削加工するための板材の接続部の切削加工装置であって、
    上記板材の下面から上記端面の横幅全域に亘り上記切削範囲(T)の中間部位置まで斜めに切削して第1の傾斜面を形成する第1の傾斜刃と、上記第1の傾斜面の上記中間部位置側の端縁から上記端面の横幅全域に亘り垂直下方に切削して中間係合面を形成する垂直刃と、上記中間係合面の下方側の端縁から上記端面の横幅全域に亘り上記第1の傾斜面と平行に上記板材の上面まで斜めに切削して第2の傾斜面を形成する第2の傾斜刃と、を回転中心軸の周りに有する回転刃を、上記回転中心軸の周りに回転可能に支持し、
    上記板材の上記端面の側面の上記切削範囲(T)に上記回転刃の上記第1、第2の傾斜刃及び上記垂直刃が対応すると共に、上記板材が上記回転刃の側方において上記回転中心軸に平行となる切削開始位置に当該板材を支持する板材支持台を設け、
    上記板材支持台を上記回転中心軸に直交する水平方向に移動させるための水平移動機構を設け、
    かつ上記板材支持台上の上記板材を固定する板材固定機構を設け、
    上記回転刃を上記回転中心軸の周りに回転させた状態において、上記板材を上記切削開始位置から上記端面の横幅に対応する範囲に亘り、上記回転刃の上記回転中心軸に直交する方向に水平に1回往動させることにより、上記回転刃によって上記板材の上記端面に上記第1及び第2の傾斜面及び上記中間係合面からなる上記接続部を切削加工し得るものであることを特徴とする板材の接続部の切削加工装置。
  7. 板材の端面を、板材の長手方向の切削範囲(T)にて斜面状に切削加工した特定の接続部を有する板材の製造方法であって、
    上記板材の下面から上記端面の横幅全域に亘り上記切削範囲(T)の中間部位置まで斜めに切削して第1の傾斜面を形成する第1の傾斜刃と、上記第1の傾斜面の上記中間部位置側の端縁から上記端面の横幅全域に亘り垂直下方に切削して中間係合面を形成する垂直刃と、上記中間係合面の下方側の端縁から上記端面の横幅全域に亘り上記第1の傾斜面と平行に上記板材の上面まで斜めに切削して第2の傾斜面を形成する第2の傾斜刃と、を回転中心軸の周りに有する回転刃を用い、
    上記回転刃を上記回転中心軸の周りに回転させ、上記板材の上記端面の側面の上記切削範囲(T)に上記回転刃の上記第1、第2の傾斜刃及び上記垂直刃が対応するように、上記板材を上記回転刃の側方において上記回転中心軸に平行に位置させた状態で、上記板材を上記端面の横幅に対応する範囲に亘り、上記回転刃の上記回転中心軸に直交する方向に水平に1回往動させることにより、
    上記回転刃によって上記板材の上記端面に上記第1、第2の傾斜面及び上記中間係合面からなる特定の接続部を切削加工し、
    これにより上記特定の接続部を有する板材を製造することを特徴とする板材の製造方法。
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