JP6403165B2 - 構造材の製造方法及び治具 - Google Patents
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Description
この型枠部材は、例えば、図13〜図16に示す構成を備えている。すなわち、図13〜図16において、第1型枠部材111及び第2型枠部材112は、それぞれ補強部材113,114と、コンクリートの成形面を構成するスキンプレート115,116と、幅端部に位置する側板117,118とを備えている。前記補強部材113,114の左右両端部の2箇所には、それぞれヒンジ板119,120が固着され、それらのヒンジ板119,120には、ヒンジ孔121,122が透設されている。そして、ヒンジ孔121,122を通るヒンジの連結軸123により、第1,第2型枠部材111,112が回転可能に連結される。なお、第1型枠部材111のヒンジ板119は左右位置にそれぞれ1枚ずつ、第2型枠部材112のヒンジ板120は左右位置にそれぞれ2枚ずつ設けられている。
はじめに、断面ほぼL形状の板状の補強部材113,114に対してヒンジ板119,120を位置決めするための装置及び方法について説明する。
前記位置決め台23の配列域の両側方には、補強部材113の上面をクランプするための周知のクランプ装置29が配置されている。両クランプ装置29の基台には、補強部材113の両端面を位置決めするための規制面291が形成されている。
第2治具31のその他の構成は、前記第1治具21と同様である。
次に、以上のように構成された第1,第2治具21,31を用いて補強部材113,114に対してヒンジ板119,120を位置決めする方法について説明する。なお、実施形態の第1,第2治具21,31は3箇所に位置決め部材30,40が設けられているが、通常は、両端の2箇所の位置決め部材30,40が使用される。
図5〜図8に示すように、第2治具31においては、前記と同様に、補強部材114が基盤22上において、位置決め面321及び規制面291によって位置決めされるとともに、クランプ装置29によってクランプ固定される。この状態で、基準板34の両側と補助部材41の調節ネジ36との間に補強部材114と別体のヒンジ板120が配置されて、保持される。従って、補強部材114の左右両端部の位置にヒンジ板120が2枚ずつ配置される。そして、基準板34の基準孔341及び補助部材40の基準孔(図示しない)と、ヒンジ板120のヒンジ孔122とが対向するので、その基準孔341及びヒンジ孔122などに基準ピン28を挿入する。このようにすれば、基準孔341とのヒンジ孔122などとが合致してヒンジ板120が位置決めされ、その基準孔241及びヒンジ孔122を基準として、位置決めされた状態の補強部材114の側面に対して左右2枚のヒンジ板120が直角状態でさらに位置決めされる。そして、この状態で、補強部材114とヒンジ板120とが溶接される。
以上のようにして、補強部材113,114にそれぞれヒンジ板119,120が固定される。
図9及び図10に示すように、第1型枠部材111側の補強部材113をスキンプレート115に位置決めするための後段治具としての第3治具51は上下のスペーサ52,53によって保持された一対の基準板54を備え、その基準板54には基準孔541が透設されている。基準板54の下端の端縁には位置決め面542が形成されている。前記下部側のスペーサ53のネジ孔にはボルトよりなる位置決め部材55が螺入されている。そして、位置決め面542により補強部材113の幅方向の端面が位置決めされるとともに、位置決め部材55によりスキンプレート115の端面が補強部材113の端面から突出した状態で位置決めされる。従って、位置決め部材55を螺進または螺退させることにより、スキンプレート115の端面の突出量が調節される。
前記基準板54の下端にはそれぞれブラケット57が固定され、両ブラケット57間には押さえレバー58が軸59により回転可能に支持され、その先端側には押さえ部材60が取り付けられている。ブラケット57には操作レバー61が軸62により回転可能に支持され、その中間部には連結レバー63の一端が軸64により回転可能に連結されている。連結レバー63の他端は軸65により前記押さえレバー58に連結されている。そして、操作レバー61が図9の2点鎖線位置にあるときには、押さえ部材60がスキンプレート115から離間される。操作レバー61が図9の実線位置に回転操作されると、連結レバー63を介して押さえレバー58も同方向に回転され、押さえ部材60がスキンプレート115の下面を押さえる。このとき、軸64が軸62と軸65とを結ぶ線上のデッドポイントを越えるため、押さえ部材60は、その位置でロックされる。
基準板74の下部両側にはブラケット77が固定され、両ブラケット77間には押さえレバー78が軸79により回転可能に支持され、その先端側には押さえ部材80が取り付けられている。ブラケット77には操作レバー81が軸82により回転可能に支持され、その中間部には連結レバー83の一端が軸84により回転可能に連結されている。連結レバー83の他端は軸85により前記押さえレバー78に連結されている。そして、操作レバー81が2点鎖線位置にあるときには、押さえ部材80がスキンプレート116から離間される。操作レバー81が実線位置に回転操作されると、連結レバー83を介して押さえレバー78も同方向に回転され、押さえ部材80がスキンプレート116の下面を抑える、このとき、軸84が軸85と軸82とを結ぶ線上のデッドポイントを越えるため、押さえ部材80は、その位置でロックされる。
図9及び図10に示すように、第1型枠部材111のスキンプレート115に補強部材113を位置決めするためには、スキンプレート115の側面上にヒンジ板119が固着された補強部材113を載置して、第3治具51の基準板54間にヒンジ板119が挿入された状態にする。このようにすれば、基準孔541とヒンジ孔121とが対向する。この状態において、基準孔541及びヒンジ孔121に基準ピン66を挿入する。また、位置決め面542に補強部材113の端面を位置決めするとともに、位置決め部材55にスキンプレート115の端面を位置決めする。
すなわち、第1型枠部材111及び第2型枠部材112の補強部材113,114とヒンジ板119,120とがヒンジ孔121,122を基準にして位置決めされる。また、第1型枠部材111及び第2型枠部材112の補強部材113,114とスキンプレート115,116とが同じくヒンジ孔121,122を基準にして位置決めされる。このため、図13に示すように、隣接する第1型枠部材111及び第2型枠部材112をヒンジ孔121,122に挿通される連結軸123で連結した状態においては、両型枠部材111,112のスキンプレート115,116がヒンジ孔121,122を基準にして位置決めされて、同一平面上で連続させることができる。しかも、ボルトよりなる位置決め部材55により、第1型枠部材111のスキンプレート115の端面の突出量を第2型枠部材112の端面の後退量に合わせて調節できるため、第1型枠部材111及び第2型枠部材112のスキンプレート115,116の端面を高精度に隙間なく接合させることができる。
(1)第1,第2型枠部材111,112の補強部材113,114とヒンジ板119,120とをヒンジ孔121,122を基準として位置決めできる。また、ヒンジ板119,120を有する補強部材113,114とスキンプレート115,116とをヒンジ孔121,122を基準として位置決めできる。従って、第1,第2型枠部材111,112,補強部材113,114及びヒンジ板119,120の三者がヒンジ孔121,122を基準にして位置決めされるため、第1,第2型枠部材111,112をヒンジ連結した場合、それらのスキンプレート115,116を同一面上で連続させることができる。このため、第1,第2型枠部材111,112によってコンクリートを成形した場合、高度な成形精度を得ることができる。
・前記実施形態では、ボルトよりなる位置決め部材55を第3治具51に設けたが、位置決め部材55を第4治具71に設けること。
・前記実施形態においては、ヒンジ板119,120を補強部材113,114に対する位置決め状態で溶接により固着し、補強部材113,114をスキンプレート115,116に対する位置決め状態で溶接により固着した。これに対して、ヒンジ板119,120と補強部材113,114と、補強部材113,114とスキンプレート115,116とをそれぞれ位置決め状態で仮止めして、溶接による固着を別工程で行うこと。
基準孔と、その基準孔の軸線と平行な端面を有する2枚の板材の各端面を位置決めする位置決め面とを有する板状の基準部材と、その基準部材を2枚の前記板材に固定する固定手段と、前記基準孔に挿入される基準ピンとを備えた治具。
Claims (6)
- 板材と、その板材の側面に固定された板状の補強部材と、その補強部材の側面に固定され、ヒンジ孔を有するヒンジ板とを備えた構造材の製造方法において、
前記補強部材と前記ヒンジ板とを前記ヒンジ孔を基準に位置決めした後、前記ヒンジ板を有する前記補強部材と前記板材とを前記ヒンジ孔を基準に位置決めする構造材の製造方法。 - 前記補強部材と前記ヒンジ板とを前段治具によって位置決めし、前記補強部材と板材とを後段治具によって位置決めする請求項1に記載の構造材の製造方法。
- 前記補強部材と前記ヒンジ板との位置決め及び前記補強部材と板材との位置決めを前記前段治具及び後段治具の基準孔及び前記ヒンジ孔に基準ピンを挿通させることによって行なう請求項2に記載の構造材の製造方法。
- 前記補強部材の端面をそれぞれ前段治具及び後段治具の位置決め面に当てた状態で、ヒンジ孔及び両治具の基準孔に基準ピンを通して位置決めする請求項3に記載の構造材の製造方法。
- 請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の構造材の製造方法に用いられる治具であって、
前記補強部材を載置するための基盤と、その基盤上に設けられ、同基盤の上面と交差する面上に位置し、前記補強部材の幅方向の端部を当てるための位置決め面を有する位置決め部材と、前記基盤上に立設され、基盤の上面と平行な軸線上に位置する基準孔を有する基準板と、前記基準孔及びヒンジ孔に挿入される基準ピンとを備えた治具。 - 前記基準板の側面に対して間隔をおいて配置され、前記側面との間において板状体を挟持可能にした補助部材を備えた請求項5に記載の治具。
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