JP2014160888A - 弾性波共振器とこれを用いた弾性波フィルタおよびアンテナ共用器 - Google Patents

弾性波共振器とこれを用いた弾性波フィルタおよびアンテナ共用器 Download PDF

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Abstract

【課題】弾性波フィルタの高周波側遷移周波数帯における通過特性の急峻性を向上することのできる弾性波共振器を提供する。
【解決手段】弾性波共振器1は、圧電基板2、及び前記圧電基板上において主要弾性波を励振させるIDT電極3と、前記主要弾性波の伝搬方向に沿って前記IDT電極の両側に配置された第1及び第2の反射器電極4a、4bと、前記IDT電極と、前記第1及び第2の反射器電極とを覆うように形成された第1の誘電膜5とを備え、前記第1及び第2の反射器電極の少なくとも一方の反射器電極の遮断周波数帯域の最大周波数を前記主要弾性波の反共振周波数よりも低くした構成である。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種電子機器に使用される弾性波共振器とこれを用いた弾性波フィルタおよびアンテナ共用器に関する。
従来から、例えば携帯電話端末などの移動体通信機器の送信フィルタ用途にラダー型の弾性波フィルタが用いられている。また、近年、特許文献1のようなIDT(InterDigital Transducer)電極上にSiO2を配し温度特性を改善した弾性波フィルタが多用されている。このような従来のラダー型の弾性波フィルタについて図を用いて説明する。図11(a)は、従来の弾性波フィルタ100の回路図であり、図11(b)は、弾性波フィルタ100を構成する弾性波共振器101の上面模式図であり、図11(c)は、図11(b)におけるCC´主要波伝搬方向断面の弾性波共振器101の断面模式図を示す。
従来の弾性波フィルタ100は、直列腕に4つの弾性波共振器111a、111b、111c、111dを接続し、並列腕に3つの弾性波共振器112a、112b、112cを接続した構成である。そして、それら弾性波共振器111a、111b、111c、111d、112a、112b、112cは、圧電基板102上に、主要弾性波を励振させるIDT電極103と、前記主要弾性波の伝搬方向に沿ってIDT電極103の両側に配置された第1及び第2の反射器電極104a、104bと、IDT電極103と第1及び第2の反射器電極104a、104bとを覆うように形成されたSiO2よりなる誘電膜105とを備える。第1及び第2の反射器電極104a、104bは、第1及び第2の反射器電極104a、104bの電極ピッチ及び主要弾性波の音速によって決定される遮断周波数帯域内において主要弾性波を反射させる。第1及び第2の反射器電極104a、104bの遮断周波数の最小値を主要弾性波の共振周波数よりも低くなるように設定し、且つ、遮断周波数の最大周波数を主要弾性波の反共振周波数よりも高くなるように設定することで、共振及び反共振特性のQ値を確保していた。
また、36°〜42°回転YカットX伝搬タンタル酸リチウムを圧電基板とし、SHタイプ弾性表面波を用いたラダー型の弾性波フィルタの特性改善例として、特許文献2に直列腕共振器の反射器電極の周期を並列腕共振器の櫛形電極の周期と一致させて、直列腕共振器のスプリアスに起因する帯域外特性の劣化防止する技術が開示されている。
国際公開第2010/146826号 特開平6−260878号公報
IDT電極上にSiO2を配し温度特性を改善した弾性波フィルタが多用されている背景として、近年の移動体通信においては、送受信帯の周波数間隔が狭くなっていく通信規格の増加がある。送受信帯の周波数間隔が狭い通信規格に対応したアンテナ共用器を実現するためには、急峻なスロープ特性と良好な温度特性が必要不可欠である。また、通信規格の大半は、送信帯よりも受信帯の周波数の方が高く設定されている。したがって、送信フィルタの高周波側遷移周波数帯における通過特性の急峻性が特に重要となる。送信フィルタがラダー型の弾性波フィルタの場合、直列腕共振器の反共振周波数を下げることで高周波側遷移周波数帯における通過特性の急峻性を向上させることができる。しかしながら、反共振周波数を下げる手法として、直列腕共振器の周波数を下げた場合、送信帯域の最大値付近の周波数での耐電力性の低下が問題となる。また、直列腕共振器の実効的な電気機械結合係数を低下させた場合、送信帯域内の挿入損失の増加が問題となる。
本発明は、スロープ特性が急峻で、且つ、挿入損失の小さいフィルタ特性を提供することのできる弾性波共振器、弾性波フィルタおよびアンテナ共用器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の弾性波共振器は、圧電基板上において主要弾性波を励振させるIDT電極と、前記主要弾性波の伝搬方向に沿って前記IDT電極の両側に配置された第1及び第2の反射器電極と、前記IDT電極と、前記第1及び第2の反射器電極とを覆うように形成された第1の誘電膜とを備え、前記第1及び第2の反射器電極の少なくとも一方の反射器電極の遮断周波数帯域の最大周波数を前記主要弾性波の反共振周波数よりも低くしたことを特徴とする。
上記構成の弾性波共振器を用いることにより、ラダー型の弾性波フィルタにおいて、最も反共振周波数の低い直列腕共振器における第1及び第2の反射器電極の遮断周波数帯域の最大周波数で発生するスプリアスにより生成される減衰極を主要弾性波の反共振周波数より低い周波数に発生させることができ、それにより、弾性波フィルタの高周波側遷移周波数帯における通過特性の急峻性を向上させることができる。また、遮断周波数帯域の最大周波数よりも低い周波数においては、従来の弾性波共振器の電気特性から劣化しないため、通過帯域内の挿入損失増加を防ぐことができる。
(a)本発明の実施の形態1の弾性波共振器の上面図、(b)同弾性波共振器の断面図 同弾性波共振器の電極ピッチの分布図 比較例の弾性波共振器の特性図 本発明の実施の形態1における弾性波共振器の特性図 同弾性波共振器のアドミタンス特性図 本発明の実施の形態2の弾性波フィルタの回路図 (a)、(b)同弾性波フィルタの通過・アドミタンス特性図 本発明の実施の形態2のアンテナ共用器の回路図 (a)本発明の実施の形態3の弾性波共振器の上面図、(b)同弾性波共振器の断面図 同弾性波共振器の反射器電極の反射特性図 (a)従来の弾性波フィルタの回路図、(b)同弾性波共振器の上面図、(c)同弾性波共振器の断面図
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1の弾性波共振器1について図を用いて説明する。
図1(a)は、弾性波共振器1の上面模式図であり、図1(b)は図1(a)におけるAA′断面における断面模式図である。図1(a)、(b)において、弾性波共振器1は、圧電基板2上に、主要弾性波を励振させるIDT電極3と、前記主要弾性波の伝搬方向に沿ってIDT電極3の両側に配置された第1及び第2の反射器電極4a、4bと、IDT電極3と第1及び第2の反射器電極4a、4bとを覆うように形成された第1の誘電膜5とを備える。
圧電基板2は、128±3°YカットX伝搬ニオブ酸リチウム(LiNbO3)の単結晶基板であり、レイリー波を主要波とする。
IDT電極3は、膜厚0.01λ〜0.2λ程度の櫛形電極が交差するように形成された金属電極であり、IDT電極3の電極指本数は120本、第1及び第2の反射器電極4a、4bの電極指本数はそれぞれ30本である。なお、波長λは図1(a)におけるIDT電極3の隣り合う櫛形電極の中心間距離である電極ピッチの2倍である。
IDT電極3および第1及び第2の反射器電極4a、4bの電極材料はモリブデン、その膜厚は0.05λである。IDT電極3および第1及び第2の反射器電極4a、4bの電極材料は、アルミニウム、銅、銀、金、チタン、タングステン、白金、クロム、若しくはモリブデンからなる単体金属、又は、これらを主成分とする合金、又は、それらの金属が積層された構成であってもよい。
第1及び第2の反射器電極4a、4bは、IDT電極3と同じ金属、或いは、それよりも高密度な金属からなる単体金属、又は、これらを主成分とする合金、又は、それらの金属が積層された構成とすることが好ましい。
第1の誘電膜5の組成は酸化ケイ素(SiO2)であり、その膜厚は0.28λであるが、圧電基板2とは逆の温度特性を有する媒質であることが望ましい。
図2は、弾性波共振器1の各位置における電極ピッチの分布図である。図2において、実線は本発明の実施の形態1の弾性波共振器1の電極ピッチ、破線は比較例として示す従来の弾性波共振器の電極ピッチである。
弾性波共振器1において、IDT電極3の電極ピッチは中央部が2.2μmで等ピッチであり、反射器電極4a、4bに近い端部において2.2μmから2.15μmまで徐々に反射器電極側に向かって電極ピッチが小さくなるように設定されている。反射器電極4a、4bは、電極ピッチが2.3μmで等ピッチとなっている。IDT電極3の等ピッチ部のピッチに対する反射器電極4a、4bの電極ピッチの比は1.045である。
比較例として示す従来の弾性波共振器は、図1(a)、(b)に示す本発明の実施の形態1の弾性波共振器1と同様の構成を有するが、図2に示すように本発明の実施の形態1の弾性波共振器1とは電極ピッチのみが異なる。以下、比較例の弾性波共振器の構成部品は、対応する本発明の実施の形態1の弾性波共振器1の構成部品と同じ番号を付して説明する。
比較例の弾性波共振器は、IDT電極3の電極ピッチは中央部が2.2μmで等ピッチであり、反射器電極4a、4bに近い端部において2.2μmから2.175μmまで徐々に反射器電極側に向かって電極ピッチが小さくなるように設定されている。反射器電極4a、4bは、電極ピッチが2.22μmで等ピッチとなっている。IDT電極3の等ピッチ部のピッチに対する反射器電極4a、4bの電極ピッチの比は1.01である。
次に、弾性波共振器1と比較例の弾性波共振器の特性を図3、図4を用いて説明する。図3は比較例の弾性波共振器の特性図、図4は、本発明の実施の形態1の弾性波共振器1の特性図である。図3、図4において、左の縦軸は弾性波共振器のアドミタンス特性(dB)を示し、右の縦軸は、弾性波共振器の反射器電極の反射特性(dB)を示し、横軸は周波数(MHz)を示す。図3において、E1は比較例の弾性波共振器のアドミタンス特性、E2は比較例の弾性波共振器の反射器電極の反射特性である。図4において、F1は本発明の実施の形態1の弾性波共振器1のアドミタンス特性、F2は本発明の実施の形態1の弾性波共振器1の反射器電極の反射特性である。
図3に示すように、比較例の弾性波共振器は、共振周波数と反共振周波数が第1及び第2の反射器電極の遮断周波数内に位置するように設定されており、第1及び第2の反射器電極の遮断周波数の最大値が、主要弾性波の反共振周波数よりも高い位置にあり、第1及び第2の反射器電極4a、4bの電極ピッチとIDT電極3の定ピッチ領域における電極ピッチの比が小さい。これに対し、図4に示す本発明の実施の形態1の弾性波共振器1は、第1及び第2の反射器電極の遮断周波数の最大値を主要弾性波の反共振周波数よりも低い位置に配置し、主要弾性波の反共振周波数が第1及び第2の反射器電極の遮断周波数外に位置するように設計したもので、第1及び第2の反射器電極4a、4bの電極ピッチは大きい。
図5は、比較例と本発明の実施の形態1における弾性波共振器の共振特性を比較したものであり、縦軸が弾性波共振器のアドミタンス特性(dB)を示し、横軸は周波数(MHz)を示し、実線が本発明の実施の形態1における弾性波共振器1のアドミタンス特性F1、破線が比較例の弾性波共振器のアドミタンス特性E1である。
図5に示すように、第1及び第2の反射器電極4a、4bの電極ピッチを広くした実施の形態1における弾性波共振器1では、遮断周波数の最大値よりやや高い周波数で発生するスプリアスにより、比較例の弾性波共振器における反共振周波数よりも低い周波数に減衰極を生成することができる。また、実施の形態1における弾性波共振器1の反射器電極の遮断周波数の最大値よりも低い共振周波数付近では、実施の形態1における弾性波共振器1は、従来の弾性波共振器1から比べ特性劣化がみられない。したがって、弾性波フィルタの直列共振器として実施の形態1における弾性波共振器1を用いる場合、フィルタの通過帯域の最大周波数に比べ、実施の形態1における弾性波共振器1の反射器電極の遮断周波数の最大周波数を一致させるか、またはより高くすることでフィルタの通過帯域損失を損なうことなく急峻なスロープ特性を得ることができる。
以上のように構成した弾性波共振器1は、反射器電極4a、4bの遮断周波数帯域の最大周波数が、弾性波共振器1の反共振周波数よりも低くなるように反射器電極4a、4bの電極周期を設定したことにより、反共振周波数以外に高インピーダンスの極を作ることができ、アドミタンス特性において低インピーダンスの極と高インピーダンスの極の周波数の差を小さくすることができる。そして、この弾性波共振器1をフィルタ回路の中に用いることによって、スロープ特性が急峻で、且つ、挿入損失の小さいフィルタ特性が得られる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2の弾性波フィルタ10について説明する。
図6は、本発明の実施の形態2のラダー型の弾性波フィルタ10の回路図である。図6において、弾性波フィルタ10は、入力端子21と出力端子22を結ぶように直列腕共振器11a、11b、11c、11dが接続されている。直列腕共振器11a、11b、11c、11dを結ぶ信号ラインと基準電位部31とを結ぶように並列腕共振器12a、12b、12cが接続されている。直列腕共振器11a、11b、11c、11dの共振周波数と並列腕共振器12a、12b、12cの反共振周波数は略一致するように設定されバンドパスフィルタ特性を有する。直列腕共振器11a、11b、11c、11dは同じ共振周波数を有していても良いが、異なる共振周波数を有していても良い。弾性波フィルタ10において直列腕共振器11a、11b、11c、11dの内、最も共振周波数の低いものは直列腕共振器11aである。
そして弾性波フィルタ10における最も共振周波数の低い直列腕共振器11aは、本発明の実施の形態1の弾性波共振器1と同様に、反射器電極の遮断周波数帯域の最大周波数が、直列腕共振器11aの反共振周波数よりも低くなるように反射器電極の電極周期を設定したものである。
ここで、直列腕共振器11a、11b、11c、11dおよび並列腕共振器12a、12b、12cは、図1に示す弾性波共振器1と類似の構成を有し、以下、対応する構成部品については図1に示す弾性波共振器1と同じ番号を付して説明する。
また、比較例の弾性波フィルタとして、従来の設計に基づく弾性波フィルタを併せて説明する。比較例の弾性波フィルタは、図1に示す本発明の実施の形態1の弾性波共振器1と同様の構成を有し、比較例の弾性波フィルタにおける個々の弾性波共振器は図1(a)、(b)に示す弾性波共振器1と同様の構成を有するため、対応する構成部品は同じ番号を付して説明するが、従来の設計に基づく電極ピッチである点が本発明の実施の形態2の弾性波フィルタと異なる。
本発明の実施の形態2の弾性波フィルタ10および比較例の弾性波フィルタはいずれも、圧電基板2は128±3°YカットX伝搬ニオブ酸リチウム(LiNbO3)であり、IDT電極3と第1及び第2の反射器電極4a、4bの電極材料はモリブデンであって、その膜厚は0.05λであり、IDT電極3の電極指本数は120本、第1及び第2の反射器電極4a、4bの電極指本数はそれぞれ30本であり、第1の誘電膜5は、酸化ケイ素(SiO2)であって、その膜厚は0.28λである。本発明の実施の形態2および比較例の弾性波フィルタはいずれも、直列腕共振器11a、11b、11c、11dの共振周波数が入力端子側の共振器から順に832.19MHz、832.59MHz、841.44MHz、832.50MHzであり、並列腕共振器12a、12b、12cの反共振周波数が入力端子側の共振器から順に835.33MHz、837.97MHz、834.06MHzである。
本発明の実施の形態2における弾性波フィルタ10と比較例の弾性波フィルタで異なる点は、直列腕共振器の内、最も共振周波数の低い直列腕共振器11aの電極ピッチである。本発明の実施の形態2の弾性波フィルタ10において、直列腕共振器の中で最も共振周波数の低い直列腕共振器11aは、IDT電極3の等ピッチ部の電極ピッチに対する反射器電極4a、4bの電極ピッチの比を1.045としたものであり、これによって、反射器電極4a、4bの遮断周波数帯域の最大周波数を、直列腕共振器11aの反共振周波数よりも低くしたものである。これに対して、比較例の弾性波フィルタにおいて、直列腕共振器の中で最も共振周波数の低い直列腕共振器11aは、IDT電極3の等ピッチ部の電極ピッチに対する反射器電極4a、4bの電極ピッチの比は1.01であり、比較例の弾性波フィルタの直列腕共振器11a、11b、11c、11dは、いずれも、反射器電極4a、4bの遮断周波数帯域の最大周波数が、直列腕共振器11aの反共振周波数よりも高い。
次に、上記した本発明の実施の形態2の弾性波フィルタ10の通過特性を図7(a)、(b)に示す。図7(a)、(b)において、本発明の実施の形態2の弾性波フィルタ10の通過特性G1と直列腕共振器11aのアドミタンス特性G2を実線で示す。また、比較例の弾性波フィルタの通過特性H1を破線で示す。各弾性波フィルタの通過特性G1、H1の中心周波数は832MHzである。図7(a)は790MHz〜890MHzにおける通過特性を示し、図7(b)は同通過特性の830MHz〜880MHzにおける拡大図である。
図7(a)、(b)に示すように、本発明の実施の形態2の弾性波フィルタ10は、直列腕共振器のうち最も周波数の低い直列腕共振器11aの第1及び第2の反射器電極4a、4bの電極ピッチを広げ、遮断周波数の最大値よりも少し高い周波数で発生するスプリアスを反共振周波数よりも低い周波数にシフトさせることで、高周波側遷移周波数帯における通過特性の急峻性が向上している。また、最も周波数の低い直列腕共振器11aの第1及び第2の反射器電極4a、4bの遮断周波数の最大値よりも低い周波数に位置する通過帯域内においては、比較例の弾性波フィルタに比べ特性劣化がみられない。すなわち、スロープ特性が急峻で、且つ、挿入損失の小さい弾性波フィルタを得られる。
なお、従来多用されてきた、回転YカットX伝搬のタンタル酸リチウム(LiTaO3)基板や回転YカットX伝搬のニオブ酸リチウム(LiNbO3)基板上を伝搬するSH(Shear−Horizontal)タイプSAWを主要波として用いる場合、第1及び第2の反射器電極の遮断周波数帯域の最大周波数よりも、基板中を伝搬する横波の周波数の方が低いため、第1及び第2の反射器電極の遮断周波数帯域の最大周波数を、主要弾性波の反共振周波数よりも低くなるように設定した場合、主要弾性波が基板中を伝搬する横波と結合し、バルク散乱が生じることにより共振周波数近傍の周波数において特性が劣化するため、フィルタの通過帯域損失を損なうことなく急峻なスロープ特性を得るという本発明と同等の効果は得られない。
次に、本発明の実施の形態2の弾性波フィルタ10を送信フィルタとして用いたアンテナ共用器200の回路図を図8に示す。アンテナ共用器200は、送信端子21と受信端子24とアンテナ端子23を有し、弾性波フィルタ10の出力端子22を受信フィルタ40と接続し、アンテナ端子23に対して弾性波フィルタ10と受信フィルタ40を並列接続したものである。このアンテナ共用器200において、送信端子21に最も近い直列腕共振器11aの共振周波数を直列腕共振器11a〜11dの中で最も周波数を低くし、かつ直列腕共振器11aの反射器電極の遮断周波数の最大周波数を直列腕共振器11aの反共振周波数より低く設定することが望ましい。このような構成にすることでスロープ特性が急峻で、且つ、挿入損失の小さい送信フィルタ特性を得られ、かつ受信フィルタの挿入損失の良好なアンテナ共用器が得られる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3の弾性波共振器7について図9(a)、(b)を用いて説明する。図9(a)は、本発明の実施の形態3の弾性波共振器7を模式的に示す上面図であり、図9(b)は、図9(a)のBB´断面における断面図である。本発明の実施の形態3の弾性波共振器7において、図1(a)、(b)で示した実施の形態1における弾性波共振器1と同様の構成要素については同一番号を付しており、その説明は省略する。
本発明の実施の形態3の弾性波共振器7が、実施の形態1の弾性波共振器1と異なる点は、図9(a)、(b)に示すように、第1の誘電膜5の上であって、第1及び第2の反射器電極4a、4bの上方のみに第2の誘電膜6を形成した点である。
この第2の誘電膜6の組成は酸化ケイ素(SiO2)であり、その膜厚は0.12λである。第2の誘電膜6の組成として他には、例えば、酸化タンタル(Ta25)、酸化テルル(TeO2)又は酸化ケイ素(SiO2)等を使用しても良いが、第2の誘電膜6中を伝搬する横波の音速が圧電基板2の表面を伝搬する主要弾性波の音速よりも遅い媒質であれば良い。第2の誘電膜6を成膜することにより、第1及び第2の反射器電極の遮断周波数帯をさらに低周波側にシフトさせることができ、この弾性波共振器7をラダー型の弾性波フィルタの直列腕共振器として用いることにより、実施の形態1の弾性波共振器1よりもさらに急峻性を高めることができる。
次に、弾性波共振器1、7の反射器電極の反射特性を図10に示す。図10において、実線は実施の形態3における弾性波共振器7の第1と第2の反射器電極の反射特性、破線は実施の形態1における弾性波共振器1の第1と第2の反射器電極の反射特性、縦軸は第1及び第2の反射器電極の反射特性(dB)、横軸は周波数(MHz)を示す。
図10に示すように、実施の形態3における弾性波共振器7の第1及び第2の反射器電極は、第2の誘電膜6による音速低下効果により、その遮断周波数帯が低周波側にシフトする。この弾性波共振器7を用いることにより、実施の形態1において説明した弾性波共振器1よりもさらに急峻性の高い弾性波フィルタを実現することができる。また、第2の誘電膜6として酸化ケイ素(SiO2)を用いることで、温度特性を実施の形態1における弾性波共振器1から更に改善させることができる。
本発明にかかる弾性波共振器、弾性波フィルタおよびアンテナ共用器は、フィルタ特性の急峻性を向上させる効果を有し、携帯電話等の電子機器に適用可能である。
1、7 弾性波共振器
2 圧電基板
3 IDT電極
4a、4b 反射器電極
5 第1の誘電膜
6 第2の誘電膜
10 弾性波フィルタ
11a、11b、11c、11d 直列腕共振器
12a、12b、12c 並列腕共振器
200 アンテナ共用器

Claims (8)

  1. 圧電基板上において主要弾性波を励振させるIDT電極と、
    前記主要弾性波の伝搬方向に沿って前記IDT電極の両側に配置された第1及び第2の反射器電極と、
    前記IDT電極と、前記第1及び第2の反射器電極とを覆うように形成された第1の誘電膜とを備え、
    前記第1及び第2の反射器電極の少なくとも一方の反射器電極の遮断周波数帯域の最大周波数を前記主要弾性波の反共振周波数よりも低くしたことを特徴とする弾性波共振器。
  2. 圧電基板上において主要弾性波を励振させるIDT電極と、
    前記主要弾性波の伝搬方向に沿って前記IDT電極の両側に配置された第1及び第2の反射器電極と、
    前記IDT電極と、前記第1及び第2の反射器電極とを覆うように形成された第1の誘電膜とを備え、
    前記第1の誘電膜の上であって前記第1及び第2の反射器電極の上方のみに第2の誘電膜を設け、
    前記第1及び第2の反射器電極の少なくとも一方の反射器電極の遮断周波数帯域の最大周波数を前記主要弾性波の反共振周波数よりも低くしたことを特徴とする弾性波共振器。
  3. 前記圧電基板は、125°〜131°YカットX伝搬ニオブ酸リチウム系の圧電基板である請求項1または請求項2に記載の弾性波共振器。
  4. 前記第1及び第2の反射器電極の少なくとも一方の電極ピッチが、
    前記IDT電極の電極ピッチの1.04倍以上1.06倍以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の弾性波共振器。
  5. 前記第1及び第2の誘電膜がともに酸化ケイ素であって、前記第1の誘電膜の膜厚が0.2λ以上0.4λ以下であり、前記第2の誘電膜の膜厚が0.001λ以上0.5λ以下である請求項2に記載の弾性波共振器。
  6. 圧電基板上において弾性波共振器からなる直列腕共振器と弾性波共振器からなる並列腕共振器とを有するラダー型の弾性波フィルタにおいて、
    前記直列腕共振器の少なくとも1つが請求項1または請求項2に記載の弾性波共振器である弾性波フィルタ。
  7. 圧電基板上において弾性波共振器からなる直列腕共振器と弾性波共振器からなる並列腕共振器とを有するラダー型の弾性波フィルタにおいて、
    前記直列腕共振器の中で最も共振周波数の低い直列腕共振器が請求項1または請求項2に記載の弾性波共振器である弾性波フィルタ。
  8. 請求項6または7記載の弾性波フィルタを送信フィルタとして有するアンテナ共用器。
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