JP2014159778A - 点火プラグ及びエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】点火プラグの着火性を向上させる。
【解決手段】火花放電を生成するための少なくとも一対の電極を有する点火プラグであって、前記点火プラグは中心軸を有し;前記点火プラグは、前記中心軸方向先端側に空間が形成され、前記空間内で前記火花放電が行われ、前記空間の内部と外部とを連通する複数の導通孔を備えるプラグカバーを有し;前記複数の導通孔は、前記プラグカバー上で最も先端側に位置する基準点から所定の距離に設けられ、前記中心軸方向に投影したとき、前記基準点を中心とした角度範囲が180度未満である。
【選択図】図3

Description

本発明は、点火プラグに関する。
従来、プレチャンバプラグと呼ばれる点火プラグが提案されている(例えば、特許文献1から3)。プレチャンバプラグとは、点火プラグの放電部に孔を有するカバーを取り付けることにより、点火後にカバーに設けられた孔から火炎を噴出させて、燃焼室内における高い着火性を実現した点火プラグをいう。
特開2009−270541号公報 特開2009−270540号公報 特表2006−503218号公報
しかし、特許文献1に記載された点火プラグでは、カバーに設けられた孔が点火プラグの中心軸に対して軸対称の配置となっているため、カバー内の初期火炎成長は、各方向へ分散される。その結果、火炎核中心は点火プラグの中心軸上、すなわち電極近傍にとどまるため、電極への熱引き(熱損失)が大きいという課題があった。
また、特許文献2に記載された点火プラグは気流をつくるため、プレチャンバに小さなスロート空間部を設け、プラグカバーに導通孔を設けている。しかし、点火点から導通孔の間の流動抵抗が大きいという課題があった。また、特許文献2に記載された点火プラグは、プレチャンバ内容積に対して火炎が接触する壁面の面積が多い。このため、プレチャンバ内で成長する火炎の熱引きが大きくなるという課題があった。
また、特許文献3に記載された点火プラグは、各導通孔の間隔が狭い。このため、噴出した火炎同士が干渉するという課題や、火炎の噴出範囲が限定的となるという課題があった。
そのため、点火プラグにおいて、着火性のさらなる向上が求められていた。そのほか、従来の点火プラグにおいては、その小型化や、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上などが望まれていた。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することができる。
(1)本発明の一形態によれば、点火プラグが提供される。点火プラグは、火花放電を生成するための少なくとも一対の電極を有する点火プラグであって、前記点火プラグは中心軸を有し;前記点火プラグは、前記中心軸方向先端側に空間が形成され、前記空間内で前記火花放電が行われ、前記空間の内部と外部とを連通する複数の導通孔を備えるプラグカバーを有し;前記複数の導通孔は、前記プラグカバー上で最も先端側に位置する基準点から所定の距離に設けられ、前記中心軸方向に投影したとき、前記基準点を中心とした角度範囲が180度未満である。この点火プラグによれば、火花放電による火炎核中心が電極から離れる。このため、電極からの熱引きが低減し、点火プラグの着火性が向上する。
(2)上記形態の点火プラグにおいて、前記中心軸方向における前記一対の電極間の中点から前記導通孔までの最短距離をLとし、前記中心軸方向において、前記複数の導通孔が前記点火プラグの先端側にある場合のLを正の値とした場合、0≦Lとしてもよい。この点火プラグによれば、プラグカバー内の初期火炎が成長する際に、熱引き作用が抑制できる。このため、点火プラグの着火性が向上する。
(3)上記形態の点火プラグにおいて、前記一対の電極間の中点から前記空間を囲む内壁までの最短距離をRとしたとき、L≦Rとしてもよい。この形態の点火プラグによれば、初期火炎の成長は球状に広がるのではなく、初期火炎の成長は球状に加えて、プラグカバーの内壁方向ではなく、導通孔のある方向にも広がる。このため、プラグカバー内の初期火炎が成長して導通孔に到着する際に、火炎がプラグカバー内壁に接触する程度(またはその可能性)を低減することができる。よって、点火プラグの着火性が向上する。
(4)上記形態の点火プラグにおいて、前記複数の導通孔の面積の総和が3.14mm2から12.57mm2としてもよい。この形態の点火プラグによれば、噴出火炎の量や到達距離が大きくなる。このため、点火プラグの着火性が向上する。
(5)上記形態の点火プラグにおいて、前記複数の導通孔とは、3個から8個の導通孔としてもよい。この形態の点火プラグによれば、流路抵抗や熱損失を抑える。このため、点火プラグの着火性が向上する。
(6)上記形態の点火プラグにおいて、前記中心軸を通る直線と、前記一対の電極間の中点と任意の前記導通孔とを通る直線と、がなす角度αが、15度以上90度以下としてもよい。この形態の点火プラグによれば、噴出火炎同士の干渉が低減される。このため、点火プラグの着火性が向上する。
(7)上記形態の点火プラグにおいて、前記角度αが、45度以上75度以下としてもよい。この形態の点火プラグによれば、噴出火炎同士の干渉が低減され、かつ、熱引きも生じにくくなる。このため、点火プラグの着火性が向上する。
(8)本発明の他の形態によれば、エンジンが提供される。エンジンは、点火プラグが取り付けられる燃焼室を有するエンジンであって、前記燃焼室は、前記燃料ガスを吸入する吸気口と;前記燃料ガスを排出する排気口と、を備え、前記吸気口は仮想的な対称面について対称に配置されており、前記排出口は、前記対称面について対称に配置されており、前記対称面に含まれ、前記中心軸と垂直な方向であって、前記吸気口から前記排出口に向かう第1方向と、前記角度範囲を2等分する第2方向と、からなる角度が36.1度以下である。この形態のエンジンによれば、燃料の着火性が向上する。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、点火プラグ、点火プラグが取り付けられる燃焼室を有するエンジンの他に、点火プラグの製造方法、点火プラグを装着した車両等の態様で実現することができる。
本発明の実施形態である点火プラグが取り付けられた内燃機関の構成を示す概略図。 点火プラグ10の構成を示す概略図。 導通孔51の配置を示した概略図。 内燃機関100における混合気の燃焼工程を工程順に示す模式図。 図4で説明した燃焼工程の際の燃焼室101におけるガスの流れを説明するための模式図。 角度範囲Dと限界空燃比A/Fとの関係を示す図。 距離Lと限界空燃比A/Fとの関係を示す図。 導通孔51の個数と面積と限界空燃比A/Fとの関係を示す図。 角度αと限界空燃比A/Fとの関係を示す図。 タンブル比とクランクアングルとの関係を示す図。 角度γと限界空燃比A/Fとの関係を示す図。 実施形態で示した以外の燃焼室101の構成例を示す図。 導通孔51の他の形状例を示す説明図。
本発明の実施形態について、以下の順番で説明する。
A.実施形態:
B.実施形態における実験例:
C.変形例:
A.実施形態:
A1.内燃機関の構成:
図1は本発明の実施形態である点火プラグが取り付けられた内燃機関の構成を示す概略図である。点火プラグ10の仮想中心軸10ax(以後、「中心軸10ax」とも呼ぶ)方向を図面における上下方向とし、下側を点火プラグ10の先端側、上側を後端側として説明する。図1には、互いに直交する三次元矢印x,y,zが図示されている。矢印zは点火プラグ10の先端側から後端側に向かう方向である。
内燃機関100は、動力源として車両などに搭載される。内燃機関100は、燃料と空気との混合気を燃焼させて回転駆動力を発生する。内燃機関100は、シリンダブロック110と、シリンダヘッド120と、クランクケース130とを備える。
シリンダブロック110は、略円筒状のケーシングであり、内部にピストン111を往復摺動可能となるように収容している。シリンダヘッド120は、シリンダブロック110の上方開口部を閉塞するキャップ部材である。混合気を燃焼させる燃焼室101は、シリンダヘッド120の内壁面と、シリンダブロック110の内壁面と、ピストン111の上面から形成されている。
シリンダヘッド120には、吸気配管121と、排気配管122とが接続されている。吸気配管121は、混合気を燃焼室101に導入する配管である。排気配管122は、排気ガスを燃焼室101から排出する配管である。吸気配管121および排気配管122にはそれぞれ、吸気弁123と、排気弁124とが設けられている。シリンダヘッド120には、さらに、吸気配管121と排気配管122との間に、燃焼室101において混合気を点火するための点火プラグ10が取り付けられている。点火プラグ10の構成や、点火プラグ10の燃焼室101への取り付けについては、後に詳述する。
クランクケース130は、クランクシャフト131を収容するケーシングである。クランクケース130は、シリンダブロック110の下方に配置されている。クランクケース130の内部空間は、シリンダブロック110の内部空間と連続している。クランクシャフト131は、クランクケース130において回転可能に取り付けられている。クランクシャフト131は、コンロッド112を介してピストン111と連結されている。なお、クランクシャフト131は、外部負荷(図示せず)に接続されており、自身の回転を外部負荷に伝達する。
A2.点火プラグの構成:
図2は、点火プラグ10の構成を示す概略図である。なお、図2において、点火プラグ10の仮想中心軸10axを一点鎖線で図示する。中心軸10axの一点鎖線を境界として、点火プラグ10の概略外観図(紙面右側)と概略断面図(紙面左側)とを区分して図示する。
点火プラグ10は、筒状の主体金具1と、先端部が突出するようにその主体金具1内に嵌め込まれた筒状の絶縁碍子2と、先端部が突出するように絶縁碍子2内に嵌めこまれた軸状の中心電極3とを備えている。
主体金具1は、炭素鋼等の金属により中空円筒状に形成されており、接地電極4が接合されている。接地電極4は、矢印zの反対方向である点火プラグ10の先端側(紙面下側)に向かって垂下する基体部4bと、基体部4bから中心電極3側に向かってほぼ垂直に折れ曲がった先端部4tとを有する。先端部4tと中心電極3の先端との間には、間隙sg(「火花ギャップsg」とも呼ぶ)が形成されている。
絶縁碍子2は、アルミナや窒化アルミニウム等のセラミック焼結体により構成され、その内部には中心電極3や端子金具13を嵌め込むための貫通孔6が形成されている。中心電極3は、貫通孔6の先端側(紙面下側)に固定され、端子金具13は、貫通孔6の後端側(紙面上側)に固定される。
また、貫通孔6内において、端子金具13と中心電極3との間には、抵抗体15が配置される。この抵抗体15の先端部は、導電性ガラスシール層16を介して中心電極3と電気的に接続されており、抵抗体15の後端部は導電性ガラスシール17を介して端子金具13と電気的に接続されている。
主体金具1は、点火プラグ10のハウジングを構成する。主体金具1の先端側(紙面下側)の外周面には、主体金具1にプラグカバー50を取り付けるためのねじ部7が形成されている。プラグカバー50の後端側の外周面には、点火プラグ10をシリンダヘッド120に取り付けるためのねじ部8が形成されている。ねじ部8には、シリンダヘッド120に設けられたねじ孔125(図1)に螺合するねじ溝が切られている。
プラグカバー50は、SUS(ステンレス鋼)などにより形成されている。プラグカバー50は、中心電極3や接地電極4を覆うように内面が中空状に形成されている。なお、中心電極3や接地電極4が配されている空間を、点火室60という。プラグカバー50は、ねじ部7に螺合するねじ溝がきられており、主体金具1をプラグカバー50にねじ込むことにより取りつけられている。プラグカバー50の厚さは、耐熱性および強度を確保できれば特に制限されないが、例えば、1.5mmから3mm程度である。
プラグカバー50には、点火室60と燃焼室101(図1)とを連通する複数の導通孔51が設けられている。導通孔51により、燃焼室101に存在する混合気を点火室60に流入させ、また、間隙sgで発生した火花によって点火室60内の混合気を着火させて発生する火炎を燃焼室101に噴射させることができる。
図3は、導通孔51の配置を示した概略図である。図3(A)は、点火室60の近傍を拡大して示す説明図である。なお、図3(A)において、点火プラグ10の中心軸10ax方向を図面における上下方向とし、下側を点火プラグ10の先端側、上側を後端側として説明する。中心軸10ax方向において、導通孔51は、中心電極3と接地電極4との電極間の中点Gと同じ位置、もしくは、より先端側の位置に設けられている。こうすることにより、プラグカバー50内の初期火炎が成長した後に、接地電極4より熱引き作用の大きい中心電極3側に火炎が成長することが防止できる。このため、点火プラグ10の着火性を向上できる。なお、「中点G」とは、中心電極3の接地電極4側表面と接地電極4の3側表面との中点をいう。
中心軸10ax方向における、中心電極3と接地電極4との電極間の中点Gから導通孔51までの距離をLとする。中心電極3と接地電極4との電極間の中点Gからプラグカバー50の内壁までの距離をRとする。このとき、L≦Rとなるように導通孔51は設けられている。こうすることにより、初期火炎の成長は球状に広がるのではなく、初期火炎の成長は球状に加えて、プラグカバー50の内壁方向ではなく、導通孔51のある方向にも広がる。このため、プラグカバー50内の初期火炎が成長して導通孔51に到達する際に、火炎がプラグカバー50の内壁に接触する程度を低減できる。よって、点火プラグ10の着火性を向上できる。
中点Gを頂点として、プラグカバー50上で最も先端側に位置する基準点dpと、導通孔51の中心点Pとがなす角度を角度αとする。角度αが90度のとき、L=0となる。なお、「導通孔51の中心点」とは、導通孔51の中心軸と導通孔51の開口端面とが交差する点をいう。「開口端面」とは、最も小さい面積で開口(導通孔51)を覆う場合の面をいう。なお、基準点dpは、中心軸10ax上に位置する。
図3(B)は、燃焼室101側から見たプラグカバー50を示す説明図である。各導通孔51(51a、51b、51c、51d)の中心点P1、P2、P3、P4は、プラグカバー50上で最も先端側に位置する基準点dpから所定の距離に設けられている。なお、「所定の距離に設けられている」とは、導通孔51から基準点dpまでの距離の最大値と最小値との差が最大値の20%以下であることをいう。
中心軸10ax方向に投影したとき、基準点dpを中心として、両端の導通孔51a、51dの中心点(P1、P4)がなす角度範囲Dは180度以内となる。なお、角度範囲Dは、両端の導通孔51(51a、51d)以外の導通孔51(51b、51c)を通る側の角度範囲をいう。角度範囲Dを2等分する方向を方向Fとする。なお、導通孔51の配置や個数は、好ましいものの一例であり、点火プラグの用途等に応じて配置や個数を適宜変更してもよい。
ねじ部8の後端側(紙面上側)には、六角部1eが設けられている(図2参照)。六角部1eは、主体金具1を燃焼室に取り付ける際に、スパナやレンチ等の工具を係合させる部分であり、六角状の横断面形状を有している。
主体金具1の後端側の開口部の内壁面と、絶縁碍子2の外壁面との間には、タルク等の粉体が充填された充填層61が形成されている。充填層61は、絶縁碍子2のフランジ状の突出部2eと、主体金具1の開口部端部が内側に加締められた加締め部1dとの間に形成されている。充填層61の突出部2e側と加締め部1d側のそれぞれの端部には、リング状の線パッキン62,60が配置されている。
主体金具1の六角部1eとねじ部7との間には、フランジ状のガスシール部1fが設けられ、ガスシール部1fのねじ部7側には、ガスケット30がはめ込まれている。このガスケット30は、炭素鋼等の金属板素材を曲げ加工したリング状の部品であり、ねじ部7をプラグカバー50側のねじ孔にねじ込むことにより、ガスシール部1fとプラグカバー50側のねじ孔の開口周縁部との間で、軸線方向に圧縮されてつぶれるように変形し、ねじ孔とねじ部7との間の隙間をシールする。
同様に、プラグカバー50の後端側(紙面上側)には、フランジ状のガスシール部50fが設けられ、ガスシール部50fのシリンダヘッド120(図1)側にはガスケット40がはめ込まれている。このガスケット40は、炭素鋼等の金属板素材を曲げ加工したリング状の部品であり、ねじ部8をシリンダヘッド120(図1)側のねじ孔125にねじ込むことにより、ガスシール部50fとねじ孔125の開口周縁部との間で、軸線方向に圧縮されてつぶれるように変形し、ねじ孔125とねじ部8との間の隙間をシールする。
ガスシール部1fと六角部1eとの間には、溝部1hが形成されている。溝部1hは、厚みが主体金具1の中で最も薄く形成された薄肉部として構成されており、外側にわずかに湾曲している。
A3.内燃機関100における燃焼工程:
図4は、内燃機関100における混合気の燃焼工程を工程順に示す模式図である。第1工程(図4(A))では、燃焼室101に混合気が供給される。具体的には、排気弁124を閉じたまま吸気弁123を開き、ピストン111を下方(クランクケース130側)へと移動させることにより、吸気配管121を介して、燃焼室101に混合気を流入させる。
第2工程(図4(B))では、吸気弁123および排気弁124が閉じられた状態で、ピストン111がクランクシャフト131の回転に伴って上方へと移動することにより、燃焼室101の混合気が圧縮される。第3工程(図4(C))では、点火プラグ10による着火により、混合気が爆発燃焼し、二酸化炭素などの気体となることによって、体積が膨張してピストン111が下方へと移動する。
第4工程(図4(D))では、クランクシャフト131の回転に伴って、ピストン111が上方への移動を開始するとともに、排気弁124が開かれることにより、燃焼室101の排ガスが排気配管122へと押し出される。内燃機関100では、上記の第1〜第4工程が繰り返され、クランクシャフト131の回転が外部負荷へと伝達される。
A4.燃焼工程におけるガスの流れ:
図5は、図4で説明した燃焼工程の際の燃焼室101におけるガスの流れを説明するための模式図である。図5(A),(B)にはそれぞれ、異なる方向から見たときの燃焼室101が図示されている。なお、図5(A),(B)にはそれぞれ、図1と対応するように三次元矢印x,y,zを図示してある。
図5(A)は、内燃機関100を上方から見たとき(矢印zとは反対の方向に沿って見たとき)の燃焼室101を示している。図5(A)には、吸気配管121が接続されている吸気口102と、排気配管122が接続されている排気口103とを図示してある。なお、吸気口102と排気口103とは、シリンダヘッド120に設けられている。また、図5(A)には、点火プラグ10の取り付け位置を破線で図示してある。
ここで、図5(A)には、さらに、燃焼室101の仮想中心軸101ax(以後、単に「中心軸101ax」と呼ぶ)と、仮想直線L1と、方向Sとを図示してある。吸気口102は仮想的な対称面について対称に配置されており、排気口103も、この対称面について対称に配置されている。この対称面に含まれ、中心軸101axと垂直な直線を仮想直線L1とする。また、方向Sとは、この対称面に含まれ、中心軸10axと垂直な方向であって、吸気口102から排気口103に向かう方向とする。中心軸101axに垂直な平面において、方向Sと図3(B)に示す方向Fとがなす角度γは、本実施形態において0度とする。また、点火プラグ10は、中心軸10axが燃焼室101の中心軸101axと一致するように取り付けられている。
図5(B)は、内燃機関100を矢印yとは反対の方向に沿って見たときの燃焼室101を示す模式図である。ここで、燃焼室101において、燃焼工程(図4)の際の燃焼室101における第2工程時(図4(B))のガスの流れは、「タンブル旋回流」とも呼ばれる、図中の方向Tで示す方向への旋回流となる。そして、点火プラグ10の近傍領域におけるガスの流れ方向Sは、吸気口102から排気口103へと向かう方向に規定される。
B.実施形態の実験例:
上述した実施形態に従った複数のサンプルについて、以下のような着火性能の実験を行った。
B1.実験例1:
図6は、角度範囲Dと限界空燃比A/Fとの関係を示す図である。なお、「空燃比」とは、混合気における空気の質量を燃料の質量で除した値をいう。「限界空燃比A/F」とは、混合気における空気の割合を増大させていったときに、混合気の点火が不可能となる空燃比の限界値をいう。限界空燃比A/Fが大きいほど、点火プラグ10の着火性が大きいことを示す。
この実験は、以下の条件で行った。プレチャンバプラグとしては、間隙sgが1mmであり、ネジ径がM14のプレチャンバプラグを用いた。エンジンは、排気量が1500ccの自動車用エンジンを用いた。角度γは0度とした。プラグカバー50の内径R(図3(A)参照)は4.5mmとし、導通孔51は直径が1.5mmのものを4つ設けた。各導通孔51は、図3(B)に示す基準点dpに対して等間隔の角度となるように設けられている。
中心軸10ax方向における、中心電極3と接地電極4との電極間の中点Gから導通孔51までの距離L(図3(A)参照)を2.5mmとした。導通孔51の角度α(図3(A)参照)は60度とした。
なお、基準点dpを頂点として導通孔51の両端がなす角度は17.8度である。このため、角度範囲Dが162.2度の場合とは、図3(B)に示す基準点dpを頂点とした、導通孔51aの方向Fに対して右端と、導通孔51dの方向Fに対して左端との角度が180度となる場合をいう。角度範囲Dが53.5度の場合とは、導通孔51同士が互いに接する場合をいう。導通孔51が中心軸10axを中心として放射状に等間隔で設けられた場合を基準プラグとする。この場合、角度範囲Dは270度となる。
図6において、基準プラグよりも限界空燃比A/Fが高いものを「○」と表記した。図6は、角度範囲Dが180度より小さいものについては限界空燃比A/Fが高いことを示している。角度範囲Dが180度より小さい点火プラグによれば、導通孔51の配置が偏っているため、火炎核中心が中心軸10axからずれる。このため、火炎核中心が電極から離れるため、電極からの熱引きが低減し、点火プラグの着火性が向上したと考えられる。
B2.実験例2:
図7は、距離Lと限界空燃比A/Fとの関係を示す図である。この実験は、以下の条件で行った。プレチャンバプラグとしては、間隙sgが1mmであり、ネジ径がM14のプレチャンバプラグを用いた。エンジンは、排気量が1500ccの自動車用エンジンを用いた。角度γは0度とした。プラグカバー50の内径R(図3(A)参照)が3.5mmの場合と4.5mmの場合と6mmの場合とについて実験した。導通孔51は直径が1.5mmのものを4つ設けた。各導通孔51は、基準点dpに対して等間隔の角度となるように設けられている。角度範囲D(図3(B)参照)は90度とした。導通孔51の角度α(図3(A)参照)は60度とした。
図7においては、実験例1の基準プラグの限界空燃比A/F(21.8)よりも0.5以上高い限界空燃比A/Fとなった項目を「○」と表記した。図7は、L≧0の点火プラグが限界空燃比A/Fが高いことを示している。この点火プラグによれば、プラグカバー内の初期火炎が成長する際に、熱引き作用が接地電極より大きい中心電極3側に成長することを防止できる。このため、点火プラグの着火性が向上すると考えられる。
また、図7は、L≦Rの点火プラグが限界空燃比A/Fが高いことを示している。この点火プラグによれば、プラグカバー内の初期火炎が成長して導通孔に到着する際に、火炎が点火室60を囲む内壁に接触する程度(またはその可能性)を低減することができる。このため、点火プラグの着火性が向上すると考えられる。
B3.実験例3:
図8は、導通孔51の個数と面積の総和と、限界空燃比A/Fとの関係を示す図である。「導通孔51の面積」とは、導通孔51の軸に垂直な断面における導通孔51の面積をいう。
この実験は、以下の条件で行った。プレチャンバプラグとしては、間隙sgが1mmであり、ネジ径がM14のプレチャンバプラグを用いた。エンジンは、排気量が1500ccの自動車用エンジンを用いた。角度γは0度とした。プラグカバー50の内径R(図3(A)参照)は5.5mmとした。各導通孔51は、基準点dpに対して等間隔の角度となるように設けられている。角度範囲D(図3(B)参照)は158度とした。距離L(図3(A)参照)を3.0mmとし、導通孔51の角度α(図3(A)参照)は60度とした。なお、試験ごとの各導通孔51の面積は同じとした。
図8においては、実験例1の基準プラグの限界空燃比A/F(21.8)よりも1.0以上高い限界空燃比A/Fとなった項目を「○」と表記し、実験例1の基準プラグの限界空燃比A/F(21.8)よりも1.5以上高い限界空燃比A/Fとなった項目を「◎」と表記した。
図8は、導通孔51の面積の総和が3.14mm2から12.57mm2の点火プラグの限界空燃比A/Fが高いことを示している。この点火プラグは、燃焼室101への噴出火炎の量や到達距離が大きくなるため、点火プラグの着火性が向上すると考えられる。燃焼室101への噴出火炎の量や到達距離が大きくなるように導通孔51の形状、大きさ、配置を定めることで、同様の効果が得られると考えられる。
また、図8は、導通孔51の数が3個から8個である点火プラグの限界空燃比A/Fがより高いことを示している。この点火プラグによれば、流路抵抗や熱損失が抑えられるため、点火プラグの着火性が向上すると考えられる。
B4.実験例4:
図9は、角度αと限界空燃比A/Fとの関係を示す図である。この実験は、以下の条件で行った。プレチャンバプラグとしては、間隙sgが1mmであり、ネジ径がM14のプレチャンバプラグを用いた。エンジンは、排気量が1500ccの自動車用エンジンを用いた。角度γは0度とした。プラグカバー50の内径R(図3(A)参照)は4.5mmとし、導通孔51は直径が1.5mmのものを4つ設けた。各導通孔51は、基準点dpに対して等間隔の角度となるように設けられている。角度範囲D(図3(B)参照)は90度とした。距離L(図3(A)参照)は2.5mmとした。
図9においては、実験例1の基準プラグの限界空燃比A/F(21.8)よりも1.5以上高い限界空燃比A/Fとなった項目を「○」と表記し、実験例1の基準プラグの限界空燃比A/F(21.8)よりも2.0以上高い限界空燃比A/Fとなった項目を「◎」と表記した。
図9は、角度αが15度以上90度以下である点火プラグの限界空燃比A/Fが高いことを示している。このような点火プラグは、各導通孔51から噴出される火炎同士に距離があるため、火炎同士の干渉が低減される。このため、点火プラグの着火性が向上すると考えられる。
また、図9は、角度αが45度以上75度以下である点火プラグの限界空燃比A/Fがより高いことを示している。このような点火プラグは、各導通孔51から噴出される火炎同士に距離があるため、火炎同士の干渉が低減される上に、電極からの熱引きがより低減される。このため、点火プラグの着火性がより向上すると考えられる。
B5.実験例5:
図10は、タンブル比とクランクアングルとの関係を示す図である。なお、「タンブル比」とは、エンジン回転速度(rpm)に対する旋回流の回転速度(rpm)をいう。
この実験は、以下の条件で行った。プレチャンバプラグとしては、間隙sgが1mmであり、ネジ径がM14のプレチャンバプラグを用いた。エンジンは、排気量が1500ccの自動車用エンジンを用いた。角度γは0度とした。プラグカバー50の内径R(図3(A)参照)は4.5mmとし、導通孔51は直径が1.5mmのものを4つ設けた。各導通孔51は、基準点dpに対して等間隔の角度となるように設けられている。本実施形態の点火プラグは角度範囲D(図3(B)参照)を90度とし、基準プラグは270度とした。角度α(図3(A)参照)は60度とした。距離L(図3(A)参照)は2.5mmとした。点火時期は、−25degATDC(After Top Dead Center)とした。
図10において、縦軸はタンブル比を表し、横軸はCrank Angleを表している。図10は、基準プラグでは上死点(Crank Angle=0)を過ぎるとタンブル比が0になるのに対し、本実施形態の点火プラグは、上死点を過ぎてもタンブル流を保っていることを示している。また、点火プラグは、火炎が噴出した−15degATDC付近でタンブル流が強化されていることを、図10は示している。このため、基準プラグと比べて、本実施形態の点火プラグは、着火性が向上している。
図11は、角度γと限界空燃比A/Fとの関係を示す図である。この実験は、以下の条件で行った。プレチャンバプラグとしては、間隙sgが1mmであり、ネジ径がM14のプレチャンバプラグを用いた。エンジンは、排気量が1500ccの自動車用エンジンを用いた。プラグカバー50の内径R(図3(A)参照)は4.5mmとし、導通孔51は直径が1.5mmのものを4つ設けた。各導通孔51は、基準点dpに対して等間隔の角度となるように設けられている。角度範囲D(図3(B)参照)は90度とした。角度α(図3(A)参照)は60度とした。距離L(図3(A)参照)は2.5mmとした。
図11においては、実験例1の基準プラグの限界空燃比A/F(21.8)よりも1以上高い限界空燃比A/Fとなった項目を「○」と表記した。
図11は、角度γが36.1度以下である点火プラグの限界空燃比A/Fが高いことを示している。このように点火プラグをエンジンに取り付けることにより、点火プラグの着火性が向上すると考えられる。
従来技術では、点火室60内の初期火炎が導通孔51に至る過程は火炎の成長に依存していた。このため、初期火炎の成長を強力にするためには、放電エネルギを増加させる手法がとられていた。放電エネルギを増加させると、電極消耗が増し、点火プラグ10の寿命が短くなるなどの欠点があった。
しかし、本実施形態における点火プラグ10は、点火室60内に気流を発生させて初期火炎の成長を促進させる。このため、点火プラグ10の耐久性は向上する。点火プラグ10は、初期火炎が導通孔51に至る過程において電極や壁面への火炎の接触を低減でき、かつ、導通孔51から噴出した火炎同士の干渉も少ない。このため、点火プラグ10の着火性が向上する。なお、本実験では、導通孔51は直径が1.5mmのものを4つ設けた。しかし、他の実験条件においても、同様の効果が得られると考えられる。
C.変形例:
C1.変形例1:
本実施形態において、吸気口102と排気口103とはそれぞれ2つずつとしている。しかし、本発明はこれに限定されず、吸気口102と排気口103とは、それぞれ少なくとも1つずつあればよい。
図12は、実施形態で示した以外の燃焼室101の構成例を示す図である。図12(A)は、吸気口102と排気口103とがそれぞれ一つずつ設けられた燃焼室101の構成を示す図である。図12(B)は、吸気口102が二つ設けられ、排気口103が一つ設けられた燃焼室101の構成を示す図である。図12(C)は、吸気口102が3つ設けられ、排気口103が二つ設けられた燃焼室101の構成を示す図である。図12(A)、(B)、(C)のいずれの図についても、中心軸101axと、仮想直線L1と、方向Sとを図示してある。
C2.変形例2:
本実施形態において、点火プラグ10は、図5(A)に示すように点火プラグ10の中心軸10axと燃焼室101の中心軸101axが一致するように取り付けられている。しかし、本発明はこれに限られない。点火プラグ10は、仮想直線L1上に設けられていればよい。
C3.変形例3:
本実施形態において、導通孔51の形状を円形としたが、本発明はこれに限られない。導通孔51は、点火室60と燃焼室101とを連通すればよい。
図13は、導通孔51の他の形状例を示す説明図である。図13(A)は、略楕円形状の導通孔51を示す。図13(B)は、略六角形形状の導通孔51を示す。図13(C)は、略八角形形状の導通孔51を示す。図13(D)は、略三角形形状の導通孔51を示す。図13(E)は、略台形形状の導通孔51を示す。図13(F)は、略正方形形状の導通孔51を示す。図13(G)は、略長方形状の導通孔51を示す。図13(H)は、四方に突起した四つの鋭角を有する略星型形状の導通孔51を示す。
C4.変形例4:
本実施形態において、中心電極3と接地電極4はそれぞれ1つずつであるが、本発明はこれに限られない。中心電極3と接地電極4とは少なくとも1つずつあれば足りる。このため、例えば中心電極が1つに対して接地電極4が4つ設けられていてもよい。
C5.変形例5:
本実施形態において、プラグカバー50と接地電極4とは別部材としているが、本発明はこれに限られない。プラグカバー50は、接地電極4としての役割を兼ねてもよい。
C6.変形例6:
本実施形態において、R(図3(A)参照)は、中心電極3と接地電極4との電極間の中点Gからプラグカバー50の内壁までの距離としたが、本発明はこれに限られない。Rは、中心電極3と接地電極4との電極間の中点Gから点火室60の内壁までの距離であればよい。このため、点火室60の内壁は、プラグカバー50の内壁に限らず、主体金具1の内壁の場合でもよく、その他の部材の内壁であってもよい。
C7.変形例7:
本実施形態において、プラグカバー50は主体金具1と分離可能な別体である。しかし、本発明はこれに限られず、プラグカバー50と主体金具1とは一体の構造としてもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…主体金具
1d…加締め部
1e…六角部
1f…ガスシール部
1h…溝部
2…絶縁碍子
2e…突出部
3…中心電極
4…接地電極
4b…基体部
4t…先端部
6…貫通孔
7…ねじ部
10…点火プラグ
10ax…中心軸
13…端子金具
15…抵抗体
16…導電性ガラスシール層
20…平均プラスマイナス
30…ガスケット
40…ガスケット
50…プラグカバー
50f…ガスシール部
51…導通孔
60…点火室
61…充填層
62…線パッキン
100…内燃機関
101…燃焼室
101ax…中心軸
102…吸気口
103…排気口
110…シリンダブロック
111…ピストン
112…コンロッド
120…シリンダヘッド
121…吸気配管
122…排気配管
123…吸気弁
124…排気弁
125…孔
130…クランクケース
131…クランクシャフト
G…中点
P…中心点
D…角度範囲
F…方向
S…方向
T…方向
R…内径
L…距離
P1…中心点
L1…仮想直線
sg…間隙(火花ギャップ)
dp…基準点
A/F…限界空燃比

Claims (8)

  1. 火花放電を生成するための少なくとも一対の電極を有する点火プラグであって、
    前記点火プラグは中心軸を有し、
    前記点火プラグは、前記中心軸方向先端側に空間が形成され、前記空間内で前記火花放電が行われ、前記空間の内部と外部とを連通する複数の導通孔を備えるプラグカバーを有し、
    前記複数の導通孔は、
    前記プラグカバー上で最も先端側に位置する基準点から所定の距離に設けられ、
    前記中心軸方向に投影したとき、前記基準点を中心とした角度範囲が180度未満である、点火プラグ。
  2. 請求項1に記載の点火プラグであって、
    前記中心軸方向における前記一対の電極間の中点から前記導通孔までの最短距離をLとし、
    前記中心軸方向において、前記複数の導通孔が前記中点に対して前記点火プラグの先端側にある場合のLを正の値とした場合、0≦Lである、点火プラグ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の点火プラグであって、
    前記中点から前記空間を囲む内壁までの最短距離をRとしたとき、L≦Rである、点火プラグ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の点火プラグであって、
    前記複数の導通孔の面積の総和が3.14mm2から12.57mm2である、点火プラグ。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の点火プラグであって、
    前記複数の導通孔とは、3個から8個の導通孔である、点火プラグ。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の点火プラグであって、
    前記中心軸を通る直線と、
    前記中点と任意の前記導通孔とを通る直線と、がなす角度αが、
    15度以上90度以下である、点火プラグ。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の点火プラグであって、
    前記角度αが、45度以上75度以下である、点火プラグ。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の点火プラグが取り付けられる燃焼室を有するエンジンであって、
    前記燃焼室は、
    前記燃料ガスを吸入する吸気口と、
    前記燃料ガスを排出する排気口と、を備え、
    前記吸気口は仮想的な対称面について対称に配置されており、
    前記排出口は、前記対称面について対称に配置されており、
    前記対称面に含まれ、前記中心軸と垂直な方向であって、前記吸気口から前記排出口に向かう第1方向と、
    前記角度範囲を2等分する第2方向と、からなる角度が36.1度以下である、エンジン。
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