JP2014157196A - 光量調整機構、光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

光量調整機構、光走査装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】走査対象物にフレア光が到達するのを抑制することができる光量調整機構、光走査装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】光源1の光を偏向器10などの回転偏向器により偏向走査して感光体ドラムなどの走査対象物上に光走査する光走査装置100に用いられ、光量の変更量が互いに異なるNDフィルタなどの複数の光量変更素子と、複数の光量変更素子を保持する保持部材101とを備え、保持部材101を動かして、光源1の光路上に配置する光量変更素子を切り替えることで、走査対象物上に光走査する光の光量を調整する光量調整機構110において、保持部材101は、複数の光量変更素子を、回転偏向器の回転軸方向に平行に並べて保持した。
【選択図】図7

Description

本発明は、光量調整機構、光走査装置および画像形成装置に関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置として、潜像担持体上に画像情報に応じた書込光を偏向走査することにより照射して潜像担持体上に潜像を形成し、この潜像を現像して画像を得るものが知られている。書込光を偏向走査する光走査装置は、一般に、光源から照射された光が、コリメートレンズなどの光学系部品等により所定の形状に成形されてポリゴンミラーたるポリゴンミラーに入射する。ポリゴンミラーに入射した光は、偏向走査され、走査レンズ、反射ミラー等の光学系部品などを通って、潜像担持体に照射される。
このような光走査装置では、潜像担持体上で所望の光学特性を得るよう、光学系部品の取り付け時に、被走査面上で光学特性をモニタしながら、光学系部品の配置位置・姿勢調整をおこなう。そして、光学特性を良好な状態に保ったまま、光学系部品をハウジングに接着固定している。しかし、光源や光学系部品の特性のばらつきによっては、このような調整を行っても潜像担持体上を走査する走査光を所望の光強度にできない場合がある。
光源として、LD(レーザーダイオード)、LDアレー等を用いた光走査装置では、ある程度のばらつきであれば、光源への電力を調整することで、潜像担持体上を走査する走査光を所望の光強度にすることができる。しかし、光源として面発光素子を用いた光走査装置では、LDやLDアレー等と比較する出力レンジが狭い。このため、光源への電力調整だけでは、潜像担持体上を走査する走査光を所望の光強度にすることが難しい。
特許文献1には、光源として面発光素子を用い、光透過率が互いに異なる複数のND(Neutral Density)フィルタ(減光フィルタ)を保持し、それらのいずれかをコリメートレンズとポリゴンミラーとの間の光路上に位置させて、光量を調整する光量調整機構を設けた光走査装置が記載されている。
図11は、特許文献1に記載の光走査装置1010の概略構成図である。
図11に示すように、光源314から出射した光ビームは、コリメートレンズ315、アパーチャー316を通過した後、後述する光量調整機構350が保持するNDフィルタを通過する。次に、シリンドリカルレンズ317を透過した後、ポリゴンミラー313により偏向走査される。ポリゴンミラー313により偏向走査された光ビームは、走査レンズ311a、反射ミラー311bを経て感光体1030表面で走査される。
図12は、特許文献1に記載の光量調整機構350の概略構成図である。
図12(a)は、光量調整機構350をポリゴンミラー313の回転軸方向から見た図であり、図12(b)は、光量調整機構350を光源側から見た図である。また、図12(c)は、光量調整機構350を、ポリゴンミラー側から見た図である。以下の説明では、便宜上、レーザ光が射出される方向(光軸方向)をX軸とし、ポリゴンミラーの回転軸方向をZ軸とし、X軸およびZ軸いずれにも直交する方向をY軸とする。
図12に示すように、光量調整機構350は、光透過率が互いに異なる3個のフィルタ325a,325b,325c(325a,325bは、NDフィルタ、325cは、透過ガラス)を保持する保持部材321を有している。保持部材321は、ベース板部321aと、ベース板部321から垂直に立ち上がった壁板部321bとを有している。壁板部321bには、3つの窓部324a,324b,324cが形成されており、これら窓部324a,324b,324cを塞ぐように、光透過率が互いに異なるフィルタ325a,325b,325cが設けられている。
保持部材321のベース板部321aには、Y軸方向に延びる長穴323が設けられており、この長穴323には、光学ハウジングの不図示の突起部が嵌り込んでいる。
保持部材321をY軸方向にスライド移動させることで、3つのフィルタ325a,325b,325cのうちいずれかを、光路上に位置させることができる。そして、光路上に配置するフィルタを切り替えることで、感光体表面に照射される光量を調整することができ、感光体表面に照射される光の強度を所望の光強度に調整することができる。
通常、光源314と、コリメートレンズ315、フィルタ325、シリンドリカルレンズ317および走査レンズ311aなどの光学素子とは、ポリゴンミラー313の回転軸方向(Z軸方向)において互いに同じ高さに配置されている。また、図12に示すように、保持部材321に保持される複数のフィルタは、Z軸方向において、互いに同じ高さに配置されている。
図11に示すように、光量調整機構350よりも光ビーム進行方向下流側に配置されるシリンドリカルレンズ317や走査レンズ311aは、入射するすべての光を透過するわけではなく、数%の光は反射し、所謂フレア光が生じる。フレア光は、上記コリメートレンズ、フィルタ、シリンドリカルレンズおよび走査レンズなどの光学素子とZ軸方向同一高さで、Z軸と直交する平面内(X−Y平面)内で移動する。
シリンドリカルレンズ317の入射面で生じたフレア光は、Z軸方向のシリンドリカルレンズ317の高さに位置するZ軸と直交する平面内(X−Y平面)内で移動する。この平面内には、複数のフィルタ325a,325b,325cも設けられているので、このフレア光が、フィルタ325a,325b,325cに入射する確率が高い。また、走査レンズ311aの入射面で生じたフレア光は、Z軸方向の走査レンズ311aの高さに位置するZ軸と直交する平面内(X−Y平面)内で移動する。この平面内には、ポリゴンミラー313、複数のフィルタ325a,325b,325cも設けられている。従って、この走査レンズのフレア光が、ポリゴンミラーで反射されてフィルタ325a,325b,325cへ向かうと、フィルタ325a,325b,325cに入射する確率が高い。フィルタに入射したフレア光の一部は、フィルタから反射し、その光の一部が、感光体1030にまで到達し、潜像画像を乱すおそれがある。
本発明は以上の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、走査対象物にフレア光が到達するのを抑制することができる光量調整機構、光走査装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、光源の光を回転偏向器により偏向走査して走査対象物上に光走査する光走査装置に用いられ、光量の変更量が互いに異なる複数の光量変更素子と、前記複数の光量変更素子を保持する保持部材とを備え、前記保持部材を動かして、前記光源の光路上に配置する光量変更素子を切り替えることで、走査対象物上に到る光の光量を調整する光量調整機構において、前記保持部材は、前記複数の光量変更素子を、前記回転偏向器の回転軸方向に並べて保持したことを特徴とするものである。
請求項1の発明は、複数の光量変更素子を、回転偏向器の回転軸方向に並べて保持したので、フレア光が入射するおそれがある光量変更素子が、光源の光路上に配置された光量変更素子ひとつだけになる。従って、複数の光量変更素子が上記回転軸方向において互いに同じ高さに配置された特許文献1に記載の光量調整機構に比べて、光量変更素子にフレア光が入射する確率を低減することができる。これにより、光量変更素子で反射したフレア光が走査対象物にまで到達する可能性を低減することができる。その結果、走査対象物にフレア光が到達するのを抑制することができる。
本実施形態に係るカラープリンタの主要構成を示す模式図。 Bk−Cユニットの光学系のレイアウトを示す模式図。 Bk−Cユニットの入射光学系のレイアウトを示す模式図。 Bk−Cユニットの走査光学系のレイアウトを示す模式図。 ポリゴンミラーの回転軸方向から見た偏向器の構成を示す模式図。 Bk−Cユニットの入射光学系付近を示す斜視図。 光量調整機構の斜視図。 光量調整機構をZ軸方向から見た図。 光量調整機構をX軸方向から見た図。 変形例の光量調整機構の模式図。 従来の光走査装置の概略図である。 従来の光量調整機構の概略図である。
以下、本発明に係る光走査装置を用いた画像形成装置としてのカラープリンタの一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るカラープリンタ500の主要構成を示す模式図である。
このカラープリンタ500は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色のトナー像を互いに重ね合わせることにより、フルカラー画像を形成することができるタンデム方式の多色カラープリンタである。このカラープリンタ500は、光走査装置100、4つの感光体ドラム501,502,503,504を備えている。また、4つのクリーニングユニット605Y,605M,605C,605Bk、4つの帯電装置602Y,602M,602C,602Bkを備えている。また、現像ローラ603Y,603M,603C,603Bkを備えた4つの現像装置604Y,604M,604C,604Bkも備えている。さらに、中間転写体である中間転写ベルト606、二次転写ローラ613、定着装置610、給紙コロ608、レジストローラ対609、排紙ローラ612、排紙トレイ611なども備えている。
感光体ドラム501、クリーニングユニット605Y、帯電装置602Y、現像ローラ603Y、現像装置604Yは、イエロー画像を形成する画像ステーション(以下「Yステーション」という。)を構成する。感光体ドラム502、クリーニングユニット605M、帯電装置602M、現像ローラ603M、現像装置604Mは、マゼンタ画像を形成する画像ステーション(以下「Mステーション」という。)を構成する。感光体ドラム503、クリーニングユニット605C、帯電装置602C、現像ローラ603C、現像装置604Cは、シアン画像を形成する画像ステーション(以下「Cステーション」という。)を構成する。感光体ドラム504、クリーニングユニット605Bk、帯電装置602Bk、現像ローラ603Bk、現像装置604Bkは、ブラック画像を形成する画像ステーション(以下「Kステーション」という。)を構成する。
各感光体ドラム501,502,503,504は、いずれも、その周面に感光層を備えており、不図示の回転機構によって図1中矢印方向へ回転駆動する。各帯電装置602Y,602M,602C,602Bkは、対応する感光体ドラム501,502,503,504の表面を一様に帯電させる。
光走査装置100は、イエロー用感光体ドラム501及びマゼンタ用感光体ドラム502を露光走査するM−Yユニット100Aと、シアン用感光体ドラム503及びブラック用感光体ドラム504を露光走査するBk−Cユニット100Bとから構成されている。光走査装置100は、各々対応する感光体ドラム表面を被走査面として、画像情報に基づいた点灯制御で走査光を照射し、感光体ドラム表面に静電潜像を形成する。ここで形成された静電潜像は、感光体ドラム501,502,503,504の回転に伴って、現像装置604Y,604M,604C,604Bkの現像ローラと対向する現像領域へ搬送される。
各現像装置604Y,604M,604C,604Bkには、帯電したトナーを担持する現像ローラが備わっている。現像ローラには所定の現像バイアスが印加されており、これにより形成される現像電界の作用によって、現像ローラ上のトナーが感光体ドラム上の静電潜像へ付着する。これにより、感光体ドラム501,502,503,504上には、トナーが付着した像(以下「トナー画像」という。)が形成される。
このようにして形成されたトナー画像は、感光体ドラム501,502,503,504の回転に伴って中間転写ベルト606と対向する一次転写領域へ搬送される。そして、各感光体ドラム501,502,503,504上におけるイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナー画像は、互いに重なり合うタイミングで中間転写ベルト606上に順次一次転写される。これにより中間転写ベルト606上に多色のカラー画像が形成される。各クリーニングユニット605Y,605M,605C,605Bkは、対応する感光体ドラム501,502,503,504の表面に転写されずに残った転写残トナーを除去する。
一方、記録材である記録紙510は、給紙コロ608によって1枚ずつレジストローラ対609へ搬送する。レジストローラ対609は、所定のタイミングで記録紙510を中間転写ベルト606と二次転写ローラ613とが対向する二次転写領域へ送る。この二次転写領域において、中間転写ベルト606上の多色のトナー画像が記録紙510に二次転写される。多色のトナー画像が転写された記録紙510は、その後、定着装置610に送られる。定着装置610は、熱と圧力により記録紙510上のトナー画像を記録紙に定着させる。定着後の記録紙510は、排紙ローラ612を介して排紙トレイ611上に排紙される。
次に、光走査装置100の構成及び動作について説明する。
光走査装置100を構成するM−Yユニット100AとBk−Cユニット100Bとは、その基本構成が同じであるため、以下の説明ではBk−Cユニット100Bを用いて光走査装置100の構成及び動作を説明する。なお、以下の説明では、適宜、色分け符号であるY、M、C、Bkを省略する。
図2は、Bk−Cユニット100Bの光学系のレイアウトを示す模式図であり、図3は、Bk−Cユニット100Bの入射光学系のレイアウトを示す模式図である。
入射光学系は、直線偏光にてレーザ光を射出する光源1、光源1から射出されたレーザ光を円偏光に変換する1/4波長板2、1/4波長板2で円偏光に変換されたレーザ光を平行光にするコリメートレンズ3を備えている。また、光量調整を行う光量変更素子としてのNDフィルタ4、円偏光となっているレーザ光をS偏光、P偏光へと分け、2つの光路に分光するためのプリズムビームスプリッタ(PBS)5を備えている。また、2つに分光されたレーザ光L1,L2の偏光特性を直線偏光から円偏光に変換する1/4波長板6a,6bを備えている。また、円偏光に変換された各レーザ光L1,L2を、偏向器10に搭載される2つのポリゴンミラー10a,10bのミラー面上で結像させるシリンドリカルレンズ7a,7bを備えている。シリンドリカルレンズ7a,7bは、円偏光に変換されたレーザ光を副走査方向についてのみ集光機能を持っている。
このような入射光学系によって所定のレーザプロファイルに形成された各レーザ光L1,L2は、偏向器10の各ポリゴンミラー10a,10bのミラー面上にそれぞれ結像される。偏向器10は、副走査方向に平行な回転軸を中心にポリゴンミラー10a,10bを一体的に所定の回転数で安定駆動させている。このように回転しているポリゴンミラー10a,10bのミラー面にレーザ光L1,L2が入射することで、図2に示すように、レーザ光L1,L2が主走査方向へ走査される。
図4は、Bk−Cユニット100Bの走査光学系のレイアウトを示す模式図である。
走査光学系は、ポリゴンミラー10a,10bにより走査されたレーザ光の等角度運動を等速直線運動へと変えるfθレンズ11a,11b、走査対象物としての感光体へとレーザ光を導く第1ミラー12a,12b、第2ミラー14a,14bを備えている。また、ポリゴンミラー10a,10bの面倒れを補正する長尺レンズ13a,13b、光学ハウジング内への塵などの進入を防止する防塵ガラス15a,15bを備えている。
上段ポリゴンミラー10aのミラー面で走査されたレーザ光L1は、fθレンズ11a,第1ミラー12a,長尺レンズ13a,第2ミラー14aを経て、防塵ガラス15aを透過し、感光体ドラム504の表面で等速走査される。また、下段ポリゴンミラー10bのミラー面で走査されたレーザ光は、fθレンズ11b,第1ミラー12b,長尺レンズ13b,第2ミラー14aを経て、防塵ガラス15aを透過し、感光体ドラム503の表面で等速走査される。
また、Bk−Cユニット100Bは、先の図2に示すように、主走査書き出しタイミングを決定するための同期センサ17、同期センサ17に精度良くレーザ光を集光させるための同期用シリンドリカルレンズ16を備えている。
入射光学系、走査光学系、同期センサ17、同期用シリンドリカルレンズ16は、Bk−Cユニット100Bの光学ハウジング20aに搭載されており、光走査装置としての特性が確保されている。
偏向器10によって走査されたレーザ光は、fθレンズ11a,11bを通過した後、同期用シリンドリカルレンズ16により集光された後、同期センサ17に入射する。同期センサ17が光ビームを検知すると、同期信号が出力される。そして、同期が取れて光源1から画像データに基づくレーザ光が出力され、この画像データに基づくレーザ光が、走査光学系を経由して、感光体ドラム503,504上で走査される。これにより、感光体ドラム503,504に潜像画像が形成される。
図5は、ポリゴンミラー10a,10bの回転軸方向から見た偏向器10の構成を示す模式図である。
偏向器10において、2つのポリゴンミラー10a,10bは、一体的な形状であり、モータ基板10C上に組みつけられる。ポリゴンミラー10a,10bは、それぞれ4面のミラー面をもっており、上段ポリゴンミラー10aのミラー面と下段ポリゴンミラー10bのミラー面とは、回転方向に角度θだけずれるように配置されている。本実施形態では、θ=45°となっている。上段ポリゴンミラー10aは、感光体ドラム504の走査に用いられ、下段ポリゴンミラー10bは感光体ドラム503の走査に用いられるが、上記のような配置によって幾何的に同時に走査することがない。
図6は、Bk−Cユニット100Bの入射光学系付近を示す斜視図である。
コリメートレンズ3とNDフィルタ4との間には、不図示のアパーチャーミラーが配置されている。この不図示のアパーチャーミラーで反射されたレーザ光は、反射ミラー1d、集光レンズ1eを経由して、光源を実装する回路基板1aに実装された受光部1bに入射し、その光量が検出される。この検出結果は、図示しない光源1のパワー制御を行う制御部に送られ、光源1が射出するレーザ光のパワー調整に用いられる。
本実施形態においては、高生産性、高画質化を目的とした画素密度を上げた高速機を実現するために、光源1として、面発光素子(VCSEL)を用いた。光源1をVCSELにすることによって、高解像度の印字が可能になる。一方、LD、LDアレーと比較すると、出力レンジが狭いため、光源への電力を調整することにより感光体503,504の表面を走査する走査光を所望の光強度にすることが難しい。
そこで、本実施形態においては、光透過率が互いに異なる複数のNDフィルタを保持し、それらのいずれかをコリメートレンズ3とPBS5との間の光路上に位置させるための光量調整機構を設けた。
図7は、光量調整機構110の斜視図であり、図7(a)は、第2NDフィルタ4bを光路上に位置させたときの斜視図であり、図7(b)は、第1NDフィルタ4aを光路上に位置させたときの斜視図である。なお、以下の説明では、光軸方向を、X軸方向、偏向器10の回転軸方向である副走査方向をZ軸方向、光軸方向、副走査方向いずれにも直交する方向である主走査方向をY軸方向として説明する。
光量調整機構110は、互いに光透過率の異なる第1NDフィルタ4aと、第2NDフィルタ4bとを保持するクランク形状の保持部材101を備えている。保持部材101は、Z軸方向に延び、第1、第2NDフィルタ4a,4bを、Z軸方向に並べて保持するフィルタ保持部101aを有している。また、フィルタ保持部101aのZ軸方向一端(図7(a)の上端)から、X軸方向一方側(図7(a)の左側)に折れ曲がった第1固定面部101bを有している。また、保持部材101は、フィルタ保持部101aのZ軸方向他端(図7(a)の下端)から、X軸方向他方側(図7(a)の右側)に折れ曲がった第2固定面部101cも有している。
各固定面部101b,101cの中央部には、ネジが挿入されるネジ挿入穴102が設けられている。また、このネジ挿入穴102を挟んで一対の位置決め穴103a,103bが設けられている。一方の位置決め穴103aは、位置決めの主基準であり、丸穴となっており、他方の位置決め穴103bは、位置決めの従基準にあり、Y軸方向に延びる長穴となっている。
第1NDフィルタ4aは、フィルタ保持部101aの第1面105aに保持され、第2NDフィルタ4bは、フィルタ保持部101aの第2面105bに保持されている。図7(a)に示すように、フィルタ保持部101aの第1面105aには、凹字状の第1取り付けリブ106aと、凹字状の第1識別リブ104aとを有している。第1NDフィルタ4aは、Z軸方向両端を、第1識別リブ104aのY軸方向に延びる部分と、第1取り付けリブ106aのY軸方向に延びる部分とに挟持される。また、Y軸方向両端を、第1取り付けリブ106aのZ軸方向に延びる一対の部分に挟持される。これにより、第1NDフィルタ4aは、フィルタ保持部101aの第1面105aに保持される。
図7(b)に示すように、フィルタ保持部101aの第2面105bには、凹字状の第2取り付けリブ106aと、凸字状の第2識別リブ104bとを有している。第2NDフィルタ4bは、第1NDフィルタ4aと同様にして、第2面105bに保持される。すなわち、Z軸方向両端を、第2識別リブ104bのY軸方向に延びる部分と、第2取り付けリブ106bのY軸方向に延びる部分とに挟持される。また、Y軸方向両端を、第2取り付けリブ106bのY軸方向両端からZ軸方向に延びる部分に挟持されて、第2面105bに保持される。
図7(a),図7(b)に示すように、第1面105aに設けられた第1識別リブ104aは、凹字であり、第2面105bに設けられた第2識別リブ104bは、凸字となっており、形状を互いに異ならせている。従って、光量調整を行うユーザもしくはサービスマンは、これら識別リブの形状を見て、この面に保持されているNDフィルタが第1NDフィルタ4aであるのか、第2NDフィルタ4bであるのかを識別できる。
先の図6に示すように、光量調整機構110は、光学ハウジング20aの入射光学系(コリメートレンズ3、PBS5、1/4波長板2,6a,6bなど)が取り付けられる取り付け面21に取り付けられる。
感光体ドラムを走査する走査光の光量に基づいて、第1NDフィルタ4a,第2NDフィルタ4bのいずれかが、光路に位置するように光学ハウジング20aにセットする。第1NDフィルタ4aを、光路に位置させる場合は、第1固定面部101bを光学ハウジング20a取り付け面21に固定する。一方、第2NDフィルタ4bを、光路に位置させる場合は、第2固定面部101cを光学ハウジング20a取り付け面21に固定する。
光学ハウジング20aの取り付け面21には、光量調整機構110をネジ止めするためのネジ溝が切られた不図示のネジ穴と、この不図示のネジ穴を挟むように、一対の位置決め突起が設けられている。第1、第2固定面部のいずれかの位置決め穴103a,103bに、不図示の位置決め突起を差し込んで、光量調整機構110を光学ハウジング20aに対して位置決めする。その後、ネジ挿入穴102に不図示のネジを挿入して、光学ハウジング20aの不図示のネジ穴にネジをねじ込むことで、光量調整機構110が光学ハウジング20aに固定される。
光路上に配置するNDフィルタを、切り替える場合は、ネジを取り外し、光量調整機構110を、Y軸方向回りに180°回転させる。そして、前回とは異なる固定面部を光学ハウジング20aに固定する。
本実施形態の光学ハウジング20aは、鉛直上方が開口部となっており、図6に示すように、固定面部101b,101cは、鉛直方向に対して垂直な面であり、開口部と平行な面となっている。また、保持部材101をクランク形状として、第1固定面部101bと、第2固定面部101cとが、鉛直方向に重ならないようにしている。従って、光量調整機構110を光学ハウジング20aに固定する際、鉛直上方から固定面部にアクセスして、固定面部を光学ハウジング20aに固定することができる。これにより、光量調整機構110を容易に光学ハウジング20aに固定することができる。
先の図3に示すように、光路上に配置されるNDフィルタ4と同じ高さ(Z軸方向同じ位置)には、PBS5、1/4波長板6b、シリンドリカルレンズ7b、下段ポリゴンミラー10bが配置されている。PBS5、1/4波長板6b、シリンドリカルレンズ7bなどの入射面で反射する数%の光(所謂フレア光)は、NDフィルタ4と同じ高さを移動する。従って、複数のNDフィルタをZ軸方向同じ高さで、Y軸方向に並べて配置した場合、上記フレア光が、NDフィルタに入射する可能性が高まる。NDフィルタに入射したフレア光の一部が、NDフィルタで反射され、再度、ポリゴンミラーへ向かって移動すると、ポリゴンミラーによって感光体ドラムへ向かう方向へ偏向されるおそれがある。ポリゴンミラーによって感光体ドラムへ向かう方向へ偏向されてしまうと、最終的に、このフレア光が、感光体ドラムに到達し、感光体ドラム上の主走査方向(感光体ドラム軸方向)の一部が、他の部分より光量が多くなる。その結果、画像濃度ムラが発生してしまう。
また、本実施形態においては、一方のポリゴンミラーで感光体ドラム504上を光走査しているときも、他方のポリゴンミラーにも光源1の光が当たる。このとき、他方のポリゴンミラーで反射した光は、光学ハウジング内の入射光学系が配置された側に走査される。図6に示すように、シリンドリカルレンズ7a,7bと、1/4波長板6a,6bとの間には、遮光壁22が設けられている。この遮光壁22により光学ハウジング20aのPBS5やNDフィルタ4が配置された箇所に、他方のポリゴンミラーで反射した光(以下、ゴースト光)が入らないようにしている。しかしながら、遮光壁22により完全には、上記ゴースト光は、防ぐことができない。すなわち、他方のポリゴンミラーの反射面の角度によっては、シリンドリカルレンズ、(1/4)波長板を通って、PBS5やNDフィルタ4が配置された箇所に進入する。このPBS5やNDフィルタ4が配置された箇所に進入するゴースト光は、ポリゴンミラーと同一高さで、X−Y平面内を移動する。従って、複数のNDフィルタをZ軸方向同じ高さで、Y軸方向に並べて配置した場合、ゴースト光がNDフィルタに入射する可能性が高い。その結果、この場合も、NDフィルタに入射したゴースト光が、再度、ポリゴンミラーへ向かって移動し、感光体ドラムへ到達し、画像濃度ムラが生じるおそれがある。
一方、本実施形態においては、NDフィルタを、Z軸方向(副走査方向)に並べて配置している。また、図6に示すように、光路上に配置されていない方のNDフィルタは、PBS5の上端に比べて上方にある。よって、光路上に配置されていない方のNDフィルタは、上段ポリゴンミラー10aへ入射する光の光路よりも上方に位置している。これにより、光路上に配置されていない方のNDフィルタには、フレア光やゴースト光が入射することがない。従って、本実施形態においては、フレア光やゴースト光が入射するおそれがあるNDフィルタは、光路上に配置されたNDフィルタのみとなる。その結果、フレア光や、ゴースト光がNDフィルタに入射する可能性を、従来よりも低減できる。これにより、NDフィルタを反射したフレア光やゴースト光が、感光体ドラムに到達する可能性を低減することができ、画像濃度ムラの発生を抑えることができる。
また、本実施形態においては、図6に示すように、光量調整機構110のY軸方向一方側には、第1ミラー12aを保持するための壁部23がある。また、光量調整機構110のY軸方向他方側には、不図示のアパーチャーミラーで反射したレーザ光を反射して、回路基板1aの受光部1bに導く反射ミラー1dが配置されている。従って、NDフィルタをY軸方向に並べて配置した場合、光量調整機構110が、上記壁部23や反射ミラー1dに干渉するおおそれがある。
一方、Bk−Cユニット100BのZ軸方向は、光源1を実装する回路基板1aのZ軸方向の長さなどにより、NDフィルタを2個並べるだけの十分なスペースがある。従って、NDフィルタを副走査方向に並べることで、Bk−Cユニット100Bを大型化することなく、光量調整機構110を光学ハウジング20aに設けることができる。
図8は、光量調整機構110をY軸方向から見た図であり、図8(a)は、第2NDフィルタ4bを、光路上に配置した光量調整機構110をY軸方向から見た図である。また、図8(b)は、第1NDフィルタ4aを、光路上に配置した光量調整機構110をY軸方向から見た図である。
図8(a)、(b)に示すように、第1、第2NDフィルタ4a,4bは、Z軸方向に対して角度β傾けて保持部材101に保持されている。かかる構成とすることで、フレア光やゴースト光が光路上に配置されたNDフィルタに入射した場合、入射した光のうち、NDフィルタで反射される光は、X軸方向に対して角度β傾いた方向に移動する。これにより、光路上に配置されたNDフィルタで反射したフレア光などが、再び、ポリゴンミラーに入射して、感光体ドラムまで到達するのを防止することができる。
また、本実施形態においては、光路上に配置されたNDフィルタで反射されたフレア光が、Bk−Cユニット100Bユニット内の不図示の光吸収部材へ入射するように、角度βを設定している。これにより、NDフィルタで反射したフレア光などが、装置内を反射して、例えば、同期センサ17のような受光素子に入射するのを防止することができる。
また、本実施形態には、第1、第2NDフィルタ4a,4bは、保持部材101の同一面に保持せず、X軸方向に垂直な面部であるフィルタ保持部101aの第1面と、この第1面と反対側の第2面とに保持している。これは、以下の理由である。保持部材101の同一面に、第1、第2NDフィルタ4a,4bを保持した場合、光量調整機構110をX軸方向(光軸)回りに回動させて、NDフィルタを切り替える必要がある。これは、光量調整機構110をY軸方向(主走査方向)回りに回動させてNDフィルタを切り替えた場合、NDフィルタのX軸方向位置が、切り替え前後で異なってしまう。NDフィルタのX軸方向位置が、切り替え前後で異なると、NDフィルタで反射されたフレア光が、同じ位置に向かって反射しない。従って、第1NDフィルタを光路上に配置した場合か、第2NDフィルタを光路上に配置した場合のいずれかで、NDフィルタで反射したフレア光がユニット内の不図示の光吸収部材へ入射しなくなるおそれがあるからである。
しかし、本実施形態においては、光量調整機構110を容易に光学ハウジングに固定できるように、保持部材101をクランク形状として、第1固定面部101bと、第2固定面部101cとが、鉛直方向に重ならないような構成している。かかる構成としているため、光量調整機構110をX軸方向(光軸)回りに回動させて、NDフィルタを切り替える場合、切り替え前後で光学ハウジングへの固定箇所が異なってくる。従って、この場合光学ハウジングに、X軸方向2箇所、位置決め突起やネジ穴を形成する必要が生じ、その分、X軸方向にスペースを確保する必要がある、その結果、入射光学系の配置スペースが、X軸方向に長くなり、光走査装置の大型化につながる。
このため、本実施形態においては、フィルタ保持部101aのそれぞれ異なる面にNDフィルタを保持しているのである。これにより、光量調整機構110をY軸方向(主走査方向)回りに回動させてNDフィルタを切り替えても、NDフィルタのX軸方向位置が、切り替え前後で変更がない。これにより、第1NDフィルタを光路上に配置した場合、第2NDフィルタを光路上に配置した場合のいずれも、NDフィルタで反射したフレア光をユニット内の不図示の光吸収部材へ入射させることができる。また、切り替え前後で光学ハウジングへの固定箇所が同じとなり、光学ハウジングに1箇所、位置決め突起やネジ穴を形成するだけでよい。これにより、光走査装置の大型化を避けることができる。
また、第1、第2NDフィルタ4a,4bを保持部材101の同一面に保持する構成にした場合は、Z軸方向に対して傾ける角度を、第1、第2NDフィルタで異ならせて保持する。かかる構成とすることで、NDフィルタのX軸方向位置が切り替え前後で異なっても、第1NDフィルタを光路上に配置した場合、第2NDフィルタを光路上に配置した場合のいずれも、NDフィルタで反射したフレア光をユニット内の不図示の光吸収部材へ入射させることができる。
図9は、光量調整機構110をX軸方向から見た図であり、図9(a)は、フィルタ保持部101aの第1面105a側から見た図であり、図9(b)は、フィルタ保持部101aの第1面105a側から見た図である。
図9(a),(b)に示すように、第1NDフィルタ4aの幅Awは、第2NDフィルタ4bの幅Bwよりも狭くなっている(Bw>Aw)。また、第1NDフィルタ4aの高さAhは、第2NDフィルタ4bの高さBhよりも高くなっている(Ah>Bh)。
また、第1取り付けリブ106aのY軸方向両端からZ軸方向に延びる一対の部分間もAwに形成されている。従って、第1NDフィルタ4aよりも幅の広い第2NDフィルタ4bを、第1識別リブ104aと、第1取り付けリブ106aとで囲われた箇所に嵌めこもうとしても、第1取り付けリブ106aのZ軸方向に延びる部分に当たる。これにより、第2NDフィルタ4bが、保持部材101の第1面105aに取り付けられるのを防止することができる。
また、第1識別リブ104aは、第1取り付けリブ106aのY軸方向に延びる部分からの長さがAhとなるような位置に設けられている。一方、第2識別リブ104bは、第2取り付けリブ106bのY軸方向に延びる部分からの長さがBhとなるような位置に設けられている。従って、第2NDフィルタ4bよりも高い第1NDフィルタ4aを、第2識別リブ104bと、第2取り付けリブ106bとで囲われた箇所に嵌めこもうとしても、第2識別リブ104bに当たる。これにより、第1NDフィルタ4aが、保持部材101の第2面105bに取り付けられるのを防止することができる。
このように本実施形態においては、一方のNDフィルタの幅(Y軸方向長さ)を、他方のNDフィルタよりも狭くし、一方のNDフィルタの高さ(Z軸方向長さ)を、他方のNDフィルタよりも高くして、互いにNDフィルタの構成を異ならせている。そして、保持部材101のNDフィルタが取り付けられる箇所は、各NDフィルタの形状に合わせて、互いに異ならせている。このような構成としているので、NDフィルタの誤装着を防止している。
次に、光量調整機構の変形例について説明する。
図10は、変形例の光量調整機構110Aの模式図である。
図10(a)に示すように、変形例の光量調整機構110Aは、複数のNDフィルタ4a,4bをY軸方向(主走査方向)に並べて配置したものである。各NDフィルタ4a,4bは、図10(b)に示すように、Z軸方向に対して角度β傾けて保持部材101に保持されている。
この変形例の光量調整機構110Aにおいては、複数のNDフィルタ4a,4bは、Z軸方向同じ高さで、Y軸方向(主走査方向)に並べて配置している。従って、フレア光やゴースト光がNDフィルタに入射する可能性が高い。しかし、図10(b)に示すように、各NDフィルタは、Z軸方向に対して角度β傾けて保持部材101に保持しているので、NDフィルタで反射したフレア光などが、再び、ポリゴンミラーに入射して、感光体ドラムまで到達するのを防止することができる。
また、図10(a)に示すように、第1NDフィルタ4aを矩形状にし、第2NDフィルタ4bを6角形にして、実施形態同様、第1NDフィルタ4aと第2NDフィルタ4bの形状を異ならせている。また、保持部材101の第1NDフィルタ4aが取り付けられる第1取り付けリブ106aを第1NDフィルタ4aと相似形状の矩形状にしている。また、第2NDフィルタ4bが取り付けられる第2取り付けリブ106bを第2NDフィルタ4bと相似形状の6角形としている。これにより、変形例においても、第1NDフィルタ4aが、第2取り付けリブ106bに間違って取り付けられるのを防止することができる。また、第2NDフィルタ4bが、第1取り付けリブ106aに間違って取り付けられるのを防止することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、以下の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
光源1の光を偏向器10などの回転偏向器により偏向走査して感光体ドラムなどの走査対象物上に光走査する光走査装置100に用いられ、光量の変更量が互いに異なるNDフィルタなどの複数の光量変更素子と、複数の光量変更素子を保持する保持部材101とを備え、保持部材101を動かして、光源1の光路上に配置する光量変更素子を切り替えることで、走査対象物上に光走査する光の光量を調整する光量調整機構110において、保持部材101は、複数の光量変更素子を、回転偏向器の回転軸方向に平行に並べて保持した。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、走査対象物にフレア光が到達するのを抑制することができる。
(態様2)
また、光源1の光を偏向器10などの回転偏向器により偏向走査して感光体ドラムなどの走査対象物上に光走査する光走査装置100に用いられ、光量の変更量が互いに異なるNDフィルタなどの複数の光量変更素子と、複数の光量変更素子を保持する保持部材101とを備え、保持部材101を動かして、光源1の光路上に配置する光量変更素子を切り替えることで、走査対象物上に光走査する光の光量を調整する光量調整機構110において、保持部材101は、各光量変更素子を、回転偏向器の回転軸方向に対して傾けて保持した。
かかる構成を備えることで、図8、図10を用いて説明したように、NDフィルタなどの光量変更素子で反射した一部のフレア光が、光軸に対して回転偏向器の回転軸方向に傾いた方向に移動する。従って、光量変更素子で反射したフレア光が、再び、回転偏向器へ入射し、感光体ドラムなどの走査対象物に到達するのを防止することができる。
(態様3)
また、(態様1)において、保持部材101は、NDフィルタ4a,4bなどの各光量変更素子を、偏向器10などの回転偏向器の回転軸方向に対して傾けて保持した。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、光路上に配置されたNDフィルタなどの光量変更素子で反射したフレア光が、光軸に対して回転偏向器の回転軸方向に傾いた方向に移動する。従って、光量変更素子で反射したフレア光が、再び、回転偏向器へ入射し、感光体ドラムなどの走査対象物に到達するのを防止することができる。
(態様4)
また、(態様1)または(態様3)において、保持部材101は、2つの光量変更素子を保持するものであり、光軸方向および回転偏向器の回転軸方向いずれにも直交する方向から見たとき、保持部材101は、回転偏向器の回転軸方向に延びて、複数の光量変更素子を保持するフィルタ保持部101aなどの光量変更素子保持部と、光量変更素子保持部の一端から光軸方向に延び、2つの光量変更素子のうち一方の光変更素子が光路上に配置されたとき、保持部材101を光走査装置へ取り付けるための第1固定面部101bなどの第1取り付け部と、光量変更素子保持部の他端から第1取り付け部とは反対側へ延び、他方の光変更素子が光路上に配置されたとき、保持部材101を光走査装置へ取り付けるための第2固定面部101cなどの第2取り付け部とを有する。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、第1固定面部101bなどの第1取り付け部と、第2固定面部101cなどの第2取り付け部とが回転偏向器の回転軸方向に重なっていない。従って、一方の取り付け部を光走査装置に固定する際、他方の取り付け部が取り付けの邪魔となることがない。従って、容易に保持部材101を光走査装置に取り付けることができる。
また、光軸方向および回転偏向器の回転軸方向いずれにも直交する方向回りに回動させて、光路上に配置されるNDフィルタなどの光量変更素子を切り替えることで、光走査装置の同じ位置で、保持部材を取り付けることができる。これにより、光走査装置の被取り付け部を1箇所設ければよく、光走査装置の小型化を図ることができる。
(態様5)
また、(態様1)乃至(態様4)いずれかにおいて、複数の光量光量変更素子は、透過率が互いに異なるフィルタである。
かかる構成を備えることで、光路上に配置されるフィルタを切り替えることで、走査対象物上に光走査する光の光量を変更することができる。
(態様6)
また、(態様1)乃至(態様5)いずれかにおいて、保持部材101は、NDフィルタなどの光量変更素子で反射した光が、光走査装置内部の光を吸収する部材へ向かうように、各光量変更素子を保持した。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、NDフィルタなどの光量変更素子で反射したフレア光が、同期センサ17に入射してしまうなどの不具合が生じるリスクを低減することができる。
(態様7)
また、(態様6)において、保持部材101は、NDフィルタなどの各光量変更素子を、偏向器10などの回転偏向器の回転軸方向に対して同一角度傾けて保持し、保持部材101は、光源1の光路上に配置する光量変更素子を切り替えたとき、光量変更素子の光軸方向の位置が、切り替え前後で同じ位置となるように、各光量変更素子を保持した。
かかる構成とすることで、NDフィルタなどの光量変更素子で反射した光を、光走査装置内部の光を吸収する部材へ向かわせることができる。
(態様8)
また、(態様1)乃至(態様7)いずれにおいて、保持部材101の光走査装置へ取り付ける固定面部なの取り付け部が、光走査装置の開口部と平行な面である。
かかる構成を備えることで、光走査装置の開口部から容易に固定面部の取り付け部へアクセスことができる。これにより、光量調整機構110を容易に光走査装置に取り付けることができ、光量の調整作業を容易に行うことができる。
(態様9)
また、(態様1)乃至(態様8)いずれかにおいて、保持部材101の各光量変更素子取り付け箇所に光量変更素子を識別する識別リブなどの識別部を設けた。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、識別リブなどの識別部により光路上に配置するNDフィルタなどの光量変更素子を判別することができ、光路上に配置するNDフィルタを間違えてしまうのを抑制することができる。
(態様10)
また、(態様9)において、保持部材101が保持する複数の光量変更素子の形状を互いに異ならせ、各光量変更素子取り付け箇所を、各光量変更素子の形状に合わせて互いに異ならせた。
かかる構成とすることで、識別リブたる識別部に対応する各光量変更素子取り付け箇所に識別部に対応するNDフィルタなどの光量変更素子とは異なる光量変更素子が取り付けられるのを防止することができる。
(態様11)
また、光源1と、光源1の光を偏向走査して走査対象物上に光走査する回転偏向器10と、感光体ドラムなどの走査対象物上に光走査する光の光量を調整する光量調整手段とを備えた光走査装置100において、光量調整手段として、(態様1)乃至(態様10)いずれかの光量調整機構を用いた。
かかる構成を備えることで、走査対象物上にフレア光が照射されるのを抑制することができる。
(態様12)
また、潜像を担持する感光体ドラムなどの潜像担持体と、光走査によって潜像担持体の表面に潜像を形成する光走査手段とを備える画像形成装置において、
光走査手段として、(態様11)の光走査装置を用いた。
かかる構成を備えることで、濃度ムラが抑制された良好な画像を形成することができる。
1:光源
1a:回路基板
1b:受光部
1d:反射ミラー
1e:集光レンズ
2,6a,6b:1/4波長板
3:コリメートレンズ
4a:第1NDフィルタ
4b:第2NDフィルタ
5:PBS
7a,7b:シリンドリカルレンズ
10:偏向器
10a:上段ポリゴンミラー
10b:下段ポリゴンミラー
20a:光学ハウジング
21:取り付け面
22:遮光壁
23:壁部
100:光走査装置
101:保持部材
101a:フィルタ保持部
101b:第1固定面部
101c:第2固定面部
104a:第1識別リブ
104b:第2識別リブ
105a:第1面
105b:第2面
106a:第1取り付けリブ
106b:第2取り付けリブ
110:光量調整機構
501,502,503,504:感光体ドラム
特開2010−176118号公報

Claims (12)

  1. 光源の光を回転偏向器により偏向走査して走査対象物上に光走査する光走査装置に用いられ、
    光量の変更量が互いに異なる複数の光量変更素子と、
    前記複数の光量変更素子を保持する保持部材とを備え、
    前記保持部材を動かして、前記光源の光路上に配置する光量変更素子を切り替えることで、走査対象物上に到る光の光量を調整する光量調整機構において、
    前記保持部材は、前記複数の光量変更素子を、前記回転偏向器の回転軸方向に並べて保持したことを特徴とする光量調整機構。
  2. 光源の光を回転偏向器により偏向走査して走査対象物上に光走査する光走査装置に用いられ、
    光量の変更量が互いに異なる複数の光量変更素子と、
    前記複数の光量変更素子を保持する保持部材とを備え、
    前記保持部材を動かして、前記光源の光路上に配置する光量変更素子を切り替えることで、走査対象物上に光走査する光の光量を調整する光量調整機構において、
    前記保持部材は、各光量変更素子を、前記回転偏向器の回転軸方向に対して傾けて保持したことを特徴とする光量調整機構。
  3. 請求項1の光量調整機構において、
    前記保持部材は、各光量変更素子を、前記回転偏向器の回転軸方向に対して傾けて保持したことを特徴とする光量調整機構。
  4. 請求項1または3の光量調整機構において、
    前記保持部材は、2つの光量変更素子を保持するものであり、
    光軸方向および前記回転偏向器の回転軸方向いずれにも直交する方向から見たとき、
    前記保持部材は、前記回転偏向器の回転軸方向に延びて、複数の光量変更素子を保持する光量変更素子保持部と、前記光量変更素子保持部の一端から光軸方向に延び、2つの光量変更素子のうち一方の光変更素子が光路上に配置されたとき、前記保持部材を前記光走査装置へ取り付けるための第1取り付け部と、前記光量変更素子保持部の他端から前記第1取り付け部とは反対側へ延び、他方の光変更素子が光路上に配置されたとき、前記保持部材を前記光走査装置へ取り付けるための第2取り付け部とを有することを特徴とする光量調整機構。
  5. 請求項1乃至4いずれかの光量調整機構において、
    複数の光量光量変更素子は、透過率が互いに異なるフィルタであることを特徴とする光量調整機構。
  6. 請求項1乃至5いずれかの光量調整機構において、
    前記保持部材は、前記光量変更素子で反射した光が、前記光走査装置内部の光を吸収する部材へ向かうように、各光量変更素子を保持したことを特徴とする光量調整機構。
  7. 請求項6の光量調整機構において、
    前記保持部材は、各光量変更素子を、前記回転偏向器の回転軸方向に対して同一角度傾けて保持し、
    前記保持部材は、前記光源の光路上に配置する光量変更素子を切り替えたとき、前記光量変更素子の光軸方向の位置が、切り替え前後で同じ位置となるように、各光量変更素子を保持したことを特徴とする光量調整機構。
  8. 請求項1乃至7いずれの光量調整機構において、
    前記保持部材の前記光走査装置へ取り付ける取り付け部が、前記光走査装置の開口部と平行な面であることを特徴とする光量調整機構。
  9. 請求項1乃至8いずれかの光量調整機構において、
    前記保持部材の各光量変更素子取り付け箇所に光量変更素子を識別する識別部を設けたことを特徴とする光量調整機構。
  10. 請求項9の光量調整機構において、
    前記保持部材が保持する複数の光量変更素子の形状を互いに異ならせ、各光量変更素子取り付け箇所を、各光量変更素子の形状に合わせて互いに異ならせたことを特徴とする光量調整機構。
  11. 光源と、
    前記光源の光を偏向走査して走査対象物上に光走査する回転偏向器と、
    前記走査対象物上に光走査する光の光量を調整する光量調整手段とを備えた光走査装置において、
    前記光量調整手段として、請求項1乃至10いずれかの光量調整機構を用いたことを特徴とする光走査装置。
  12. 潜像を担持する潜像担持体と、光走査によって潜像担持体の表面に潜像を形成する光走査手段とを備える画像形成装置において、
    上記光走査手段として、請求項11の光走査装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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