JP2014156841A - エンジンのシール装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジンのシール装置において、ガスケット嵌合溝3の周方向に所定間隔を保持して、ガスケット嵌合溝3から嵌合溝拡張部分3aが導出され、突部7からその突出方向に突部拡張部分7aが導出され、嵌合溝拡張部分3aに突部拡張部分7aが嵌合され、突部拡張部分7aの弾性力で、突部拡張部分7aに形成される突部7の突出端面8が嵌合溝拡張部分3aに形成されるガスケット嵌合溝3の内側面9に圧接されているとともに、突部拡張部分7aの拡張導出面7bが嵌合溝拡張部分3aの拡張導出面3bに圧接されている。
【選択図】 図1
Description
図2(B)に示すように、両突部(107)(107)の突出端部(108)(108)とガスケット嵌合溝(103)の両内側面(109)(109)との圧接による摩擦力のみでガスケット(105)がガスケット嵌合溝(103)に対して抜け止めされているため、ガスケット(105)の抜け止め力が弱く、ガスケット(105)に抜き取り力がかかると、抜け止め力が直ぐに抜き取り力に負け、シリンダヘッドカバー(101)のガスケット嵌合溝(103)からガスケット(105)が抜け落ちやすい。
このため、シリンダヘッドカバー(101)内のメンテナンス時に、シリンダヘッドからシリンダヘッドカバー(101)を取り外した場合には、熱でシリンダヘッドに張り付いたガスケット(105)がガスケット嵌合溝(103)から抜け落ち、シリンダヘッドへのシリンダヘッドカバー(101)の再取り付け時に、ガスケット嵌合溝(103)にガスケット(105)を再嵌合させる必要があり、シリンダヘッドカバー(101)の取り付け作業に手間がかかる。
図1(A)〜(C)に例示するように、シリンダヘッドカバー(1)の開口縁部(2)にガスケット嵌合溝(3)が形成され、このガスケット嵌合溝(3)にその入口開口(4)から弾性素材のガスケット(5)が押し込まれ、ガスケット(5)は、ガスケット本体(6)とガスケット本体(6)の両側の突部(7)(7)とで構成され、両突部(7)(7)の突出端部(8)(8)が両突部(7)(7)の弾性力でガスケット嵌合溝(3)の両内側面(9)(9)に圧接されることにより、両突部(7)(7)とガスケット嵌合溝(3)との摩擦力でガスケット(5)がガスケット嵌合溝(3)に対して抜け止めされ、シリンダヘッド(10)とシリンダヘッドカバー(1)との間に挟み付けられたガスケット(5)で、シリンダヘッド(10)とシリンダヘッドカバー(1)との間がシールされるように構成されている、エンジンのシール装置において、
図1(A)に例示するように、ガスケット嵌合溝(3)の周方向に所定間隔を保持して、ガスケット嵌合溝(3)から嵌合溝拡張部分(3a)が導出され、
図1(B)(C)に例示するように、突部(7)からその突出方向に突部拡張部分(7a)が導出され、嵌合溝拡張部分(3a)に突部拡張部分(7a)が嵌合され、突部拡張部分(7a)の弾性力で、突部拡張部分(7a)の拡張端に形成される突部(7)の突出端部(8)が嵌合溝拡張部分(3a)の拡張端に形成されるガスケット嵌合溝(3)の前記内側面(9)に圧接されているとともに、突部拡張部分(7a)の拡張導出部(7b)が嵌合溝拡張部分(3a)の拡張導出面(3b)に圧接されている、ことを特徴とするエンジンのシール装置。
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果》 シリンダヘッドカバーのガスケット嵌合溝からガスケットが抜け落ちにくい。
図1(B)(C)に例示するように、突部(7)からその突出方向に突部拡張部分(7a)が導出され、嵌合溝拡張部分(3a)に突部拡張部分(7a)が嵌合され、突部拡張部分(7a)の弾性力で、突部拡張部分(7a)の拡張端に形成される突部(7)の突出端部(8)が嵌合溝拡張部分(3a)の拡張端に形成されるガスケット嵌合溝(3)の前記内側面(9)に圧接されているとともに、突部拡張部分(7a)の拡張導出部(7b)が嵌合溝拡張部分(3a)の拡張導出面(3b)に圧接されているので、両突部(7)(7)の突出端部(8)(8)とガスケット嵌合溝(3)の両側面(9)(9)との圧接による摩擦力だけでなく、突部拡張部分(7a)の拡張導出部(7b)と嵌合溝拡張部分(3a)の拡張導出面(3b)との圧接による摩擦力も加わって、ガスケット(5)がガスケット嵌合溝(3)に対して抜け止めされているため、ガスケット(5)の抜け止め力が強く、ガスケット(5)に抜き取り力がかかっても、抜け止め力が抜き取り力に負けず、シリンダヘッドカバー(1)のガスケット嵌合溝(3)からガスケット(5)が抜け落ちにくい。
このため、シリンダヘッドカバー(1)内のメンテナンス時に、シリンダヘッド(10)からシリンダヘッドカバー(1)を取り外した場合でも、ガスケット嵌合溝(3)からガスケット(5)が抜け落ちず、シリンダヘッド(10)へのシリンダヘッドカバー(1)の再取り付け時に、ガスケット嵌合溝(3)にガスケット(5)を再嵌合させる必要がなくなり、シリンダヘッドカバー(1)の取り付け作業に手間がかからない。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 ガスケット嵌合溝にガスケットを押し込みやすい。
図1(A)に例示するように、両突部(7)(7)はガスケット本体(6)の周方向に所定間隔を保持して複数形成されているので、両突部(7)(7)のある箇所だけをガスケット嵌合溝(3)に押し込めばよいため、ガスケット嵌合溝(3)にガスケット(5)を押し込みやすい。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 ガスケットのシール性が高い。
図1(A)(B)に例示するように、シリンダヘッドカバー(1)の開口縁部(2)の外側に取付ボス(14)が設けられ、この取付ボス(14)に挿通された取付ボルト(15)でシリンダヘッドカバー(1)がシリンダヘッド(10)に取り付けられ、嵌合溝拡張部分(3a)が取付ボス(14)に向けて導出され、突部拡張部分(7a)の突出端部(8)が取付ボス(14)に圧接されているので、ガスケット(5)のシール性が高い。
その理由は、次のようなものと推定される。
シリンダヘッド(10)の振動は、取付ボルト(2)から直接に取付ボス(14)に伝達されるため、シリンダヘッドカバー(1)の他の部分に比べ、取付ボス(14)の振動はシリンダヘッド(10)の振動と同期しやすく、この取付ボス(14)と接するガスケット本体(6)の突部(7)の振動もシリンダヘッド(10)の振動と同期しやすい。このため、この突部(7)の振動がシリンダヘッド(10)と接するガスケット本体(6)の振動と同期しやすく、振動のずれに起因するガスケット(6)のねじれが起こり難く、ガスケット(5)のシール性が高い。
図1(B)(C)に例示するように、突部(7)からその突出方向に突部拡張部分(7a)が導出され、嵌合溝拡張部分(3a)に突部拡張部分(7a)が嵌合され、突部拡張部分(7a)の弾性力で、突部拡張部分(7a)の拡張端に形成される突部(7)の突出端部(8)が嵌合溝拡張部分(3a)の拡張端に形成されるガスケット嵌合溝(3)の前記内側面(9)に圧接されているとともに、突部拡張部分(7a)の拡張導出部(7b)が嵌合溝拡張部分(3a)の拡張導出面(3b)に圧接されている。
嵌合溝拡張部分(3a)はガスケット嵌合溝(3)のから周方向に直交する向きで外側に向けて導出され、突部拡張部分(7a)は外側の突部(7)から外側に向けて導出されている。
嵌合溝拡張部分(3a)は外側と内側の両側に向けて導出されたものであってもよく、この場合には突部拡張部分(7a)は外側の突部(7)から外側に、内側の突部(7)から外側に向けてそれぞれ導出される。
(2) 開口縁部
(3) ガスケット嵌合溝
(3a) 嵌合溝拡張部分
(3b) 拡張導出面
(4) 入口開口
(5) ガスケット
(6) ガスケット本体
(7) 突部
(7a) 突部拡張部分
(7b) 拡張導出部
(8) 突出端部
(9) 内側面
(10) シリンダヘッド
(14) 取付ボス
(15) 取付ボルト
Claims (3)
- シリンダヘッドカバー(1)の開口縁部(2)にガスケット嵌合溝(3)が形成され、このガスケット嵌合溝(3)にその入口開口(4)から弾性素材のガスケット(5)が押し込まれ、ガスケット(5)は、ガスケット本体(6)とガスケット本体(6)の両側の突部(7)(7)とで構成され、両突部(7)(7)の突出端面(8)(8)が両突部(7)(7)の弾性力でガスケット嵌合溝(3)の両内側面(9)(9)に圧接されることにより、両突部(7)(7)とガスケット嵌合溝(3)との摩擦力でガスケット(5)がガスケット嵌合溝(3)に対して抜け止めされ、シリンダヘッド(10)とシリンダヘッドカバー(1)との間に挟み付けられたガスケット(5)で、シリンダヘッド(10)とシリンダヘッドカバー(1)との間がシールされるように構成されている、エンジンのシール装置において、
ガスケット嵌合溝(3)の周方向に所定間隔を保持して、ガスケット嵌合溝(3)から嵌合溝拡張部分(3a)が導出され、
突部(7)からその突出方向に突部拡張部分(7a)が導出され、嵌合溝拡張部分(3a)に突部拡張部分(7a)が嵌合され、突部拡張部分(7a)の弾性力で、突部拡張部分(7a)の拡張端に形成される突部(7)の突出端部(8)が嵌合溝拡張部分(3a)の拡張端に形成されるガスケット嵌合溝(3)の前記内側面(9)に圧接されているとともに、突部拡張部分(7a)の拡張導出部(7b)が嵌合溝拡張部分(3a)の拡張導出面(3b)に圧接されている、ことを特徴とするエンジンのシール装置。 - 請求項1に記載されたエンジンのシール装置において、
両突部(7)(7)はガスケット本体(6)の周方向に所定間隔を保持して複数形成されている、ことを特徴とするエンジンのシール装置。 - 請求項2に記載されたエンジンのシール装置において、
シリンダヘッドカバー(1)の開口縁部(2)の外側に取付ボス(14)が設けられ、この取付ボス(14)に挿通された取付ボルト(15)でシリンダヘッドカバー(1)がシリンダヘッド(10)に取り付けられ、嵌合溝拡張部分(3a)が取付ボス(14)に向けて導出され、突部拡張部分(7a)の突出端部(8)が取付ボス(14)に圧接されている、ことを特徴とするエンジンのシール装置。
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JPS4740192Y1 (ja) * | 1969-03-10 | 1972-12-05 | ||
JPS4836245U (ja) * | 1971-09-06 | 1973-05-01 | ||
JPS6035966U (ja) * | 1983-08-17 | 1985-03-12 | トヨタ自動車株式会社 | 成形ガスケットの取付け構造 |
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